JP2017023212A - 線状体の挿入駆動装置およびそれを備える医療機器、医療操作訓練装置 - Google Patents

線状体の挿入駆動装置およびそれを備える医療機器、医療操作訓練装置 Download PDF

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Abstract

【課題】設計自由度が高く、かつ線状体の挿入駆動力が向上した挿入駆動装置を提供する。
【解決手段】挿入駆動装置は、駆動ローラ5,6と伝達機構(伝達部51〜53)とモータ3とに加えて、さらに、筐体本体と、蓋とを含む。筐体本体は、駆動ローラ5の回転軸およびモータ3を支持する。蓋は、駆動ローラ6の回転軸を支持する。駆動ローラ6は蓋に弾性体を介して支持されている。蓋は、モータ3の回転軸の延長上にある軸58を中心に回動可能に筐体本体に取り付けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、線状体の挿入駆動装置に関し、より特定的には、体内に挿入されるガイドワイヤやカテーテル等の可撓性の線状体の挿入駆動装置およびそれが組み込まれた医療機器、医療操作訓練装置に関する。
体内挿入式の医療器具として、血管や尿管等の管に挿入するガイドワイヤやカテーテル等の線状体が知られている。また、動脈瘤を塞栓するために、先端に塞栓用のコイルがついたワイヤが知られている。術者は、これらの細いワイヤ形状のものを人体の管に挿入し、人体外部から操作して目的部位まで誘導する。体内にある管は、直線ではなく、屈曲していたり、分岐していたりするので、外部からの誘導操作に熟練が必要である。特に操作の際にこれらのワイヤによって過度の荷重が人体の管に作用すると、管を損傷する恐れがある。
特開平10−263089号公報(特許文献1)には、人体の管の損傷を防止する装置として、ガイドワイヤの先端に圧力センサをつけた障害物感知機能付きカテーテルが開示されている。また、特開2008−064508号公報(特許文献2)には、損傷を防止する別の方式として、線状体の湾曲度合いを検出するセンサを用いた線状体の圧縮力計測装置が開示されている。また、圧縮力だけでなく、引張力も検出することができる計測装置が、再公表特許WO2011/033985号公報(特許文献3)に開示されている。
医療用線状体は、カテーテルを使用した治療に使用されている。このような治療に使用される医療器具の一例として、たとえば、くも膜下出血の原因である脳動脈瘤のコイル塞栓術治療に用いられる医療器具が挙げられる。コイル塞栓用の白金コイルは、デリバリーワイヤの先頭に接続される。デリバリーワイヤと子カテーテルは、Yコネクタに挿入される。カテーテルは中空であり、デリバリーワイヤは子カテーテルの中空部に挿入される。Yコネクタの入り口付近において、二人の術者それぞれがデリバリーワイヤと子カテーテルを操作する。
コイル塞栓術は、一般に次の手順で行われる。(1)大腿部の動脈に2本のカテーテル(親カテーテルと子カテーテル)とガイドワイヤを挿入する。親カテーテルの中に子カテーテルを入れ、ガイドワイヤは子カテーテルの中に挿入されており、子カテーテルの先端はガイドワイヤに誘導されて脳動脈瘤の中におかれる。(2)ガイドワイヤを子カテーテルから引き抜き、先端に白金コイル(以下、コイルという)のついたデリバリーワイヤをガイドワイヤに代って子カテーテルの中に挿入する。(3)コイルを脳動脈瘤内に留置した後、デリバリーワイヤに電極を接続し、人体に予め穿刺した針にも電極を接続して、その後、これら電極を介してデリバリーワイヤと人体の間に電流を流す。コイルとデリバリーワイヤは電気分解する材料で接続されているので、通電によってコイルとデリバリーワイヤは分離され、その結果、コイルが脳動脈瘤内に留置される。その後、(4)デリバリーワイヤを子カテーテルから引き抜き、別のコイルのついたデリバリーワイヤを子カテーテルの中に挿入する。(5)コイルが脳動脈瘤内に密に充填されるまで(3)から(4)を繰り返す。
カテーテル治療は熟練が必要であり、カテーテルやデリバリーワイヤの操作には微妙なコントロールが必要である。カテーテル治療におけるカテーテルならびにデリバリーワイヤの操作性を改善するため提案された装置として、特開2000−42116号公報(特許文献4)および特許3877921号公報(特許文献5)には、マスタースレーブ装置が提案されている。
しかしながら、マスタースレーブ装置を使用する場合には、手作業でデリバリーワイヤやカテーテルなどの線状体を操作する場合とは要求される操作が異なる。そのため、新たな訓練が必要となる。また、マスタースレーブ装置を用いた場合、患者の拍動や血管などにおける細かな変化を感じとることが難しい。したがって、手作業で線状体を操作する方が好ましい。
そこで、特許5403785号公報(特許文献6)に開示されている、医療用線状体を体内の管へ挿入する挿入装置であって、一人の術者が操作することができる挿入装置が提案された。
特開平10−263089号公報 特開2008−064508号公報 再公表特許WO2011/033985号公報 特開2000−42116号公報 特許3877921号公報 特許5403785号公報
特許5403785号公報(特許文献6)に記載された線状体の挿入駆動装置501について、図13〜図16を用いて説明する。図13は、挿入駆動装置501の線状体に平行な断面を示す断面図である。図14は、挿入駆動装置501の線状体に直交する断面を示す断面図である。図15は、図13のXV−XV断面における断面図である。図16は、挿入駆動装置501の蓋が開けられた状態を線状体に直交する方向から見た図である。
図13〜図16を参照して、デリバリーワイヤ104は、モータ503に取り付けた送り用のローラ505と、デリバリーワイヤ104に圧力を加える抑え用のローラ506によって挟まれ、ローラ505によって駆動される。ローラ506は固定部507によって回転可能に支持される。固定部507は、ローラ506は蓋510との間に弾性体508を介して支持されている。蓋510には開閉を操作するレバー512があり、レバー512の突起部513と駆動装置の筐体本体502の突起部514とが弾性体508の圧力で嵌合して蓋510を閉めることができる。操作者は、レバー512を弾性変形させて、この嵌合を解除し、蓋510を開けることができる。Yコネクタ31は、デリバリーワイヤ104の駆動装置の筐体本体502と蓋510に取り付けたゴムなどの弾性体515によって挟み込まれ、ケースに取り付けられる。蝶番511で蓋510を開放できる形状になっており、蓋510を閉めることで、デリバリーワイヤ104とYコネクタ31を一体でセットすることができ、蓋510を開けることで、デリバリーワイヤ104とYコネクタ31を一体のまま取り外すことができる。
挿入駆動装置501は、カテーテルとデリバリーワイヤ104の操作を一人の術者で実現できる安価な駆動装置であるが、デリバリーワイヤ104を駆動するローラ505が1つだけでは、所定の挿入力が得られないことがある。デリバリーワイヤ104を駆動するローラ505の回転は減速機509を介したモータ503によって行なわれる。デリバリーワイヤ104の駆動速度は数mm/sであるため、ローラ505の回転速度は大変遅い。例えば、デリバリーワイヤ104の駆動速度を1mm/s、ローラ505の半径を10mmとすれば、ローラ505の回転数は1rpm程度である。そのため、比較的大きな減速比でモータ503を回転させることになり、モータ503から見た駆動力としては、デリバリーワイヤ104の挿入力は無視できるほど小さい。
したがって、所定の挿入力が得られない理由は、モータ503のトルク不足ではなく、ローラ505とデリバリーワイヤ104間に働く摩擦力が所定の挿入力よりも小さくなってしまっているからである。よって、所定の挿入力を得るためには、ローラ505とデリバリーワイヤ104間の摩擦力を上げる必要がある。
2物体間の摩擦力を上げる要因としては、摩擦係数の高い材料・面性状にすることと、接触面の垂直抗力を上げることが挙げられる。摩擦係数は材料と面性状によって決まってしまい、医療用材料の中で選定することを考慮すると粘着性のあるものが使用できないため、あまり高くすることができない。また、接触面の垂直抗力については、あまり大きくしすぎてしまうとデリバリーワイヤ104やローラ505表面の摩耗・損傷が発生してしまう。
他には、デリバリーワイヤ104を挟持する2つのローラ505,506それぞれにモータを取り付けることで、駆動ローラを2つとし、挿入力を上げる方法がある。しかし、蓋510側のローラ506を駆動するモータに電流を流すための配線が蓋510の開閉時に少なからず動くため、煩わしく、蓋側のモータは、蓋510に取り付けた弾性体508とローラ506とを介して蓋510に支持されることとなり、蓋510にしっかりと固定されていないために蓋開閉時にローラ支持部を破損させてしまう可能性がある。また、図14、図15に示すようにローラ505の回転軸とモータ503の出力軸が同軸であり、蓋側にも同様にモータを取り付けるとすると、モータの配置位置の設計自由度が低い。
この発明の目的は、モータを1つで実現するため設計自由度が高く、かつ線状体の挿入駆動力が向上した線状体の挿入駆動装置およびそれを備える医療機器、医療操作訓練装置を提供することである。
この発明は、要約すると、線状体の挿入駆動装置であって、線状体を挟持する一対の駆動ローラと、一対の駆動ローラを回転させる一つのモータと、一対の駆動ローラのうちの第1駆動ローラにモータの回転を第1回転方向に伝達し、一対の駆動ローラのうちの第2駆動ローラにモータの回転を第1回転方向の逆転方向に伝達する伝達機構とを備える。
好ましくは、第2駆動ローラは、モータによって回転される第1回転軸の回転に従動して回転する。伝達機構は、第1回転軸の回転を第2駆動ローラに伝達する伝達部を含む。第2駆動ローラおよび伝達部は、第1回転軸を中心として回動可能に構成される。
より好ましくは、線状体の挿入駆動装置は、第1駆動ローラの回転軸およびモータを支持する筐体本体と、第2駆動ローラの回転軸を支持する蓋とをさらに備える。蓋は、第1回転軸の延長上にある軸を中心に回動可能に筐体本体に取り付けられている。
さらに好ましくは、線状体の挿入駆動装置は、蓋に固定され、第2駆動ローラを支持する回転軸に線状体を押圧する付勢力を与える弾性部材をさらに備える。
好ましくは、伝達機構は、モータの回転を第1駆動ローラに伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つを含む。
より好ましくは、伝達機構は、モータの回転を第1駆動ローラの回転に対して反転するように第2駆動ローラに伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つをさらに含む。
この発明は、他の局面では、上記いずれかの線状体の挿入駆動装置が組み込まれた医療機器である。
好ましくは、上記の医療機器は、線状体の長手軸方向への作用力である挿入力および引抜力を計測する計測部と、計測部によって計測された作用力を報知する報知部とをさらに備える。
この発明は、さらに他の局面では、上記医療機器が組み込まれた、人体を模擬する医療操作訓練装置である。
本発明では、デリバリーワイヤを挟持する2つのローラそれぞれに対して、伝達機構を介して、1つのモータで回転力を与えて駆動ローラを2つとする。これにより、駆動ローラの材質と垂直抗力は従来のままで、駆動ローラが1つの場合と比較してデリバリーワイヤを挿入する駆動力を大きくすることができる。好ましくは、一方のローラが支持される駆動部本体と他方のローラが支持される蓋とを接続する蝶番の軸をモータ出力軸と一致させる。これにより、モータ出力軸の位置の設計自由度が上がり、容易に蓋を開けることができ、2つの駆動ローラとモータの軸の距離が常に一定となり、蓋を閉める際にも伝達機構部の位置決めを省略できるため、組立が容易となり組立時間が短縮できる。
本発明の実施の形態に係る挿入駆動装置1が適用された医療機器である挿入装置100の概略構成を示した図である。 挿入装置100の詳細構成を示した図である。 挿入駆動装置1のモータから駆動ローラへの動力伝達機構の構成を概略的に示した斜視図である。 挿入駆動装置1の上面図である。 図4のV−V断面における断面図である。 図5のVI−VI断面における断面図である。 図6の断面図において蓋が開いた状態を示した図である。 モータの配置を変えた第1の変形例を説明するための図である。 モータの配置を変えた第2の変形例を説明するための図である。 チェーンを使用した伝達機構50Aを示した概略図である。 歯車のみを使用した伝達機構50Bを示した概略図である。 訓練用シミュレータに挿入装置を組み込んだ訓練装置の例を示した図である。 挿入駆動装置501の線状体に平行な断面を示す断面図である。 挿入駆動装置501の線状体に直交する断面を示す断面図である。 図13のXV−XV断面における断面図である。 挿入駆動装置501の蓋が開けられた状態を線状体に直交する方向から見た図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
カテーテルを使用した治療などの、低侵襲の外科手術の一例として、コイル塞栓術治療が挙げられる。コイル塞栓術治療とは、脳動脈瘤内にコイルを留置して塞栓させ、くも膜下出血の原因である脳動脈瘤の破裂を防止する治療である。
図1、図2を参照して、コイル塞栓術治療に用いられるデリバリーワイヤ104を体内の血管132へ挿入する挿入装置100について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る挿入駆動装置1が適用された医療機器である挿入装置100の概略構成を示した図である。図2は、挿入装置100の詳細構成を示した図である。
図1、図2を参照して、挿入装置100は、挿入駆動装置1と、Yコネクタ31,111と、センサ制御装置90と、スピーカ92と、表示器93と、挿入駆動装置1を制御するための制御回路40、フットスイッチ41、46および速度制御部43、48とを含む。
本実施の形態における医療用線状体であるデリバリーワイヤ104は、Yコネクタ31に挿入されている。デリバリーワイヤ104の先頭には、脳動脈瘤133をコイル塞栓させるための、白金製のコイル101が接続されている。デリバリーワイヤ104は、第一の入力ポート32からYコネクタ31に挿入され、Yコネクタ31を貫通して、出力ポート34に接続された子カテーテル102の中へ挿入されている。
挿入装置100において、脳動脈瘤133をコイル塞栓させるための白金製のコイル101は、デリバリーワイヤ104の先頭に接続されている。デリバリーワイヤ104が内部に挿通されるカテーテルは、親カテーテル103を外管とし、子カテーテル102を内管とする、二重管カテーテルである。子カテーテル102は中空であり、デリバリーワイヤ104は子カテーテル102の中空部に挿入される。デリバリーワイヤ104はYコネクタ31に挿入され、子カテーテル102はYコネクタ111に挿入されている。
Yコネクタ111およびYコネクタ31の各々には3つの接続ポートがある。1つはカテーテルの接続ポート、他の1つはカテーテルやデリバリーワイヤなどの線状体を挿入するポート、他の1つは生理食塩水や薬剤の入力ポート112、入力ポート33である。
親カテーテル103は、人体131の血管132内に挿入されており、先端が頸動脈の近傍部まで達している。子カテーテル102は、親カテーテル103の内部に挿入されており、親カテーテル103の先端から脳動脈瘤133の内部へ進められる。脳動脈瘤133の内部に到達した子カテーテル102からコイル101が押し出され、細くやわらかいコイル101が脳動脈瘤133に詰められる。これにより、脳動脈瘤133の破裂を防止する。
挿入装置100は、デリバリーワイヤ104を長手軸方向へ移動させる挿入駆動装置1を備える。挿入駆動装置1は、2つの駆動ローラ5,6を備える。デリバリーワイヤ104は、駆動ローラ5の回転面と駆動ローラ6の回転面とによって挟持されるとともに、駆動ローラ5,6の回転を受けて長手軸方向に移動する。挿入駆動装置1によるデリバリーワイヤ104の長手軸方向の移動は、制御回路40によって制御される。
フットスイッチ41、46は、配線42,47によってそれぞれ制御回路40に接続され、速度制御部43、48は、配線44,49によってそれぞれ制御回路40に接続される。
挿入速度制御部43および引抜速度制御部48の各々には、挿入駆動装置1がデリバリーワイヤ104を移動させる移動速度を調整可能なボリュームスイッチが取り付けられている。
挿入速度制御部43および引抜速度制御部48に設けられたボリュームスイッチの操作により、デリバリーワイヤ104の挿入速度または引抜速度を増減させることができる。コイル塞栓術治療を一人で行なっている術者は、子カテーテル102をYコネクタ111の内部へ入れるとき左手でYコネクタ111を把持している。この術者がデリバリーワイヤ104の挿入速度または引抜速度を増減させたいときは、右手で速度制御部(すなわち挿入速度制御部43または引抜速度制御部48)のボリュームスイッチを操作する。これにより、デリバリーワイヤ104の長手軸方向への移動速度を制御することができる。
Yコネクタ31の内部には、挿入力センサ60が組み込まれている。挿入力センサ60は、デリバリーワイヤ104に作用する長手軸方向の圧縮力(すなわち、デリバリーワイヤ104の挿入力)および引抜力をデリバリーワイヤ104の湾曲度合いを検出することによって計測する。デリバリーワイヤ104に作用している圧縮力の測定は、体内に導入される線状体により過大な圧縮力(挿入力)を加えて人体を損傷させないようにするために、必要である。表示器93は、挿入力センサ60によって計測された作用力を術者に報知する。
図3は、挿入駆動装置1のモータから駆動ローラへの動力伝達機構の構成を模式的に示した斜視図である。
図3を参照して、デリバリーワイヤ104は駆動ローラ5および駆動ローラ6の2つの駆動ローラで挟持されている。挿入駆動装置1は、一対の駆動ローラ5,6と、一対の駆動ローラ5,6を回転させる一つのモータ3と、一対の駆動ローラ5,6のうちの一方の駆動ローラにモータの回転を第1回転方向に伝達し、一対の駆動ローラ5,6のうちの他方の駆動ローラにモータ3の回転を第1回転方向の逆転方向に伝達する伝達機構50とを備える。
伝達機構50は、モータ3の回転を、2つのローラ5,6に伝達するので、デリバリーワイヤ104は、送り用ローラと抑え用ローラでデリバリーワイヤを駆動する従来の方式と比べて、ワイヤの駆動力を大きくすることができる。
モータ3の回転は、減速機9を介して回転軸4に伝達される。駆動ローラ5,6は、モータ3によって回転される回転軸4の回転に従動して回転する。伝達機構50は、伝達部51〜53を含む。伝達部52は、回転軸4の回転を駆動ローラ6に伝達する。
この2つの駆動ローラ5,6は互いに軸が平行となるように配置され、同様に軸が平行となるように配置された伝達部51〜53を介してモータ3に接続されている。伝達部51は、ベルト51Aと、駆動側のプーリ51Bと従動側のプーリ51Cとを含む。伝達部51は、モータ3の回転を伝達部53に伝達する。伝達部52は、ベルト52Aと、駆動側のプーリ52Bと従動側のプーリ52Cとを含む。伝達部52は、モータ3の回転を駆動ローラ6に伝達する。
デリバリーワイヤ104を一方向へ駆動させるためには、駆動ローラ5と駆動ローラ6は互いに逆回転しなければならない。このため、伝達部51と駆動ローラ5の間には、伝達部53が配置される。伝達部53は、歯車53Aと歯車53Bとを含む。伝達機構50は、この構成により、1つのモータ3の回転力を2つの駆動ローラ5,6に付与することができる。したがって、図13〜図16に示した1つのローラでデリバリーワイヤを駆動させる場合と比べて、挿入駆動装置1は駆動力を大きくすることができる。
駆動ローラ6および伝達部52は、共通する軸58を中心として回動可能に構成される。後に説明するように駆動ローラ6および伝達部52は挿入駆動装置1の蓋に取り付けられている。
次に、挿入駆動装置1の詳細について図4〜図7を用いて説明する。図4は、挿入駆動装置1の上面図である。図5は、図4のV−V断面における断面図である。図6は、図5のVI−VI断面における断面図である。図7は、図6の断面図において蓋が開いた状態を示した図である。
図4〜図6を参照して、挿入駆動装置1は、駆動ローラ5,6と伝達機構50(伝達部51〜53)とモータ3とに加えて、さらに、筐体本体2と、蓋10とを含む。筐体本体2は、駆動ローラ5の回転軸およびモータ3を支持する。蓋10に設けられた固定部7は、駆動ローラ6の回転軸を支持する。固定部7は蓋10に弾性体8を介して支持されている。蓋10は、モータ3の回転軸の延長上にある軸58を中心に回動可能に筐体本体2に取り付けられている。
蓋10を閉めることでデリバリーワイヤ104は駆動ローラ5と駆動ローラ6に挟まれる。弾性体8により既定の力で駆動ローラ6がデリバリーワイヤ104と駆動ローラ5に押し付けられる。すなわち、弾性体8は、蓋10に固定され、駆動ローラ6を支持する回転軸にデリバリーワイヤ104を押圧する付勢力を与える。
その結果、駆動ローラ6とデリバリーワイヤ104間およびデリバリーワイヤ104と駆動ローラ5間に垂直抗力が発生し、モータ3が回転することで各ローラとワイヤ間の摩擦力によりデリバリーワイヤ104を駆動する。
筐体本体2には開閉を操作するレバー12が設けられている。レバー12と蓋10に設けられた嵌合部の突起13,14が弾性体8の圧力で嵌合して蓋10を閉めることができる。レバー12を弾性変形させて、この嵌合を解除すると、蓋10を開けることができる。Yコネクタ31は、筐体本体2と蓋10に取り付けたゴムなどの弾性体15によって挟み込まれ、挿入駆動装置1に取り付けられる。なお、レバー12を蓋10に設けるようにしても良い。
挿入駆動装置1は、蝶番11で蓋10を開放できる構成となっている。術者は、蓋10を閉めることで、デリバリーワイヤ104とYコネクタ31を一体でセットすることができ、蓋10を開けることで、デリバリーワイヤ104とYコネクタ31を一体のまま取り外すことができる。
蝶番11の軸と、モータ3の出力軸とを一致させることにより、蓋10を開閉しても2つの駆動ローラ5,6とモータ3の軸との相対距離が一定となる。このため、蓋10の開閉時の伝達部の配置修正機構を省略できるので、簡単な構成で蓋10の開閉ができる。デリバリーワイヤ104とYコネクタ31を一体で取り外し/設置ができるので、蝶番11の軸とモータ3の出力軸を一致させない場合と比較して、組立が容易で組立時間が短縮できる。
なお、必ずしもモータ3の軸と蝶番11の軸とを一致させないでも同様な効果を得ることは可能である。図8は、モータの配置を変えた第1の変形例を説明するための図である。図9は、モータの配置を変えた第2の変形例を説明するための図である。
図8に示した変形例では、モータ3の軸を伝達部51のプーリ51Cに取り付けている。図9に示した変形例では、モータ3の軸を伝達部53の歯車53Aに取り付けている。これらのように変形しても、軸58を蝶番11の軸と一致させていれば、同様の効果が得られる。
なお、図3〜図7に示した構成では、軸の回転方向を逆転させる伝達部53は、歯車機構としているが、たすきがけ(交差がけ)にしたベルトやチェーンなどによって代替してもよい。また、伝達部51および52についても、ベルトの代わりにチェーンを用いてもよい。
すなわち、伝達機構50は、モータ3の回転を駆動ローラ5に伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つを含んで構成されればよい。また、伝達機構50は、モータ3の回転を駆動ローラ5の回転と反転するように駆動ローラ6に伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つをさらに含んで構成されればよい。
図10は、チェーンを使用した伝達機構50Aの例を示した概略図である。図10に示した伝達機構50Aは、チェーン51Dと、鎖車(スプロケット)51E,51Fと、チェーン52Dと、鎖車52E,52Fとを含む。このような構成でも、蝶番11の軸を鎖車51Eおよび鎖車52Eの軸に一致させることによって同様な効果が得られる。
図11は、歯車のみを使用した伝達機構50Bの例を示した概略図である。図11に示した伝達機構50Bは、歯車53A〜53Fを含む。このような構成でも、蝶番11の軸を歯車53Dの軸に一致させることによって同様な効果が得られる。
なお、モータ3は、図10、図11のいずれの場合でも、図3、図8、図9で説明した位置のいずれに配置しても良い。
なお、本実施の形態に示した挿入装置100は、人体を模擬する訓練用シミュレータに組み込むことができる。図12は、訓練用シミュレータに挿入装置を組み込んだ訓練装置の例を示した図である。
図12を参照して、訓練装置200は、挿入駆動装置1と、ガイドワイヤ(線状体)104と、カテーテル103と、シミュレータ231と、ケーブル228と、操作装置94と、スピーカ92と、表示器93とを含む。
カテーテル103は、挿入駆動装置1に接続され、挿入駆動装置1を通過したデリバリーワイヤ104が挿入される。挿入駆動装置1は、図3〜図11で説明したいずれかのものを使用することができる。
デリバリーワイヤ104を把持する術者がデリバリーワイヤ104をシミュレータ231の内部へ進めたり、シミュレータ231から引き抜いたりするために挿入駆動装置1を操作装置94によって駆動して、デリバリーワイヤ104に圧縮力または引張力をかけると、その圧縮力または引張力が「報知部」である表示器93によって表示される。
シミュレータ231は、人体を模擬するものであり、人体の管の透視画像と同等のものを表示する。医療装置の訓練を行なっている術者はシミュレータ231の表示画像を見ながらデリバリーワイヤ104を操作装置94によって操作する。シミュレータ231は、挿入されたデリバリーワイヤ104に対する挿入抵抗および引抜抵抗を変化させる。操作時の抵抗力すなわち計測されるデリバリーワイヤ104に作用する圧縮力および引張力は、表示器93に表示されるとともに、ケーブル228を介してシミュレータ231にも伝達される。シミュレータ231は、伝達された圧縮力および引張力に基づいてデリバリーワイヤ104の挿入抵抗および引抜抵抗を変更する。また、デリバリーワイヤ104に作用する圧縮力および引張力が所定のしきい値を超える場合に、警告音がスピーカ92から出力される。
以上のような構成により、熟練術者の操作を定量化することができ、経験の少ない術者の手技を早期に向上させることができる。また、手術中の記録として、透視画像とともに、術者の操作を記録することができる。
今回提案する方法を用いれば、デリバリーワイヤ挿入力を増加させることができる。また、モータを1つしか使用しないので設計自由度が上がり、蓋の開閉および、デリバリーワイヤとYコネクタを一体で取り外し/設置が容易にできる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,501 挿入駆動装置、2,502 筐体本体、3,503 モータ、4 回転軸、5,6 駆動ローラ、7,507 固定部、8,15,508,515 弾性体、10,510 蓋、11,511 蝶番、12,512 レバー、13,14 突起、31,111 コネクタ、32,33,112 入力ポート、34 出力ポート、40 制御回路、41 挿入用フットスイッチ、42,47 配線、46 引抜用フットスイッチ、50,50A,50B 伝達機構、51,52,53 伝達部、51A,52A ベルト、51B,51C,52B,52C プーリ、51D,52D チェーン、51E,52E,52F 鎖車、53A,53B,53D,53F 歯車、58 軸、60 挿入力センサ、92 スピーカ、93 表示器、94 操作装置、100 挿入装置、101 コイル、102 子カテーテル、103 親カテーテル、104 デリバリーワイヤ、131 人体、132 血管、133 脳動脈瘤、200 訓練装置、228 ケーブル、231 シミュレータ、505,506 ローラ、9,509 減速機、513,514 突起部。

Claims (9)

  1. 操作者の指令により線状体を所定の速度で挿入または後退させる線状体の挿入駆動装置であって、
    線状体を挟持する一対の駆動ローラと、
    前記一対の駆動ローラを回転させる一つのモータと、
    前記一対の駆動ローラのうちの第1駆動ローラに前記モータの回転を第1回転方向に伝達し、前記一対の駆動ローラのうちの第2駆動ローラに前記モータの回転を前記第1回転方向の逆転方向に伝達する伝達機構とを備える、線状体の挿入駆動装置。
  2. 前記挿入駆動装置は、前記モータによって回転される第1回転軸をさらに備え、
    前記伝達機構は、前記第1回転軸の回転を前記第2駆動ローラに伝達する伝達部を含み、
    前記第2駆動ローラおよび前記伝達部は、前記第1回転軸を中心として回動可能に構成される、請求項1に記載の線状体の挿入駆動装置。
  3. 前記第1駆動ローラの回転軸および前記モータを支持する筐体本体と、
    前記第2駆動ローラの回転軸を支持する蓋とをさらに備え、
    前記蓋は、前記第1回転軸の延長上にある軸を中心に回動可能に前記筐体本体に取り付けられている、請求項2に記載の線状体の挿入駆動装置。
  4. 前記蓋に固定され、第2駆動ローラを支持する回転軸に前記線状体を押圧する付勢力を与える弾性部材をさらに備える、請求項3に記載の線状体の挿入駆動装置。
  5. 前記伝達機構は、
    前記モータの回転を前記第1駆動ローラに伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つを含む、請求項1に記載の線状体の挿入駆動装置。
  6. 前記伝達機構は、
    前記モータの回転を前記第1駆動ローラの回転に対して反転するように前記第2駆動ローラに伝達するためのベルト、チェーン、歯車機構のいずれか1つをさらに含む、請求項5に記載の線状体の挿入駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の線状体の挿入駆動装置が組み込まれた医療機器。
  8. 前記線状体の長手軸方向への作用力である挿入力および引抜力を計測する計測部と、
    前記計測部によって計測された作用力を報知する報知部とをさらに備える、請求項7に記載の医療機器。
  9. 請求項7または8に記載の医療機器が組み込まれた、人体を模擬する医療操作訓練装置。
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