JP2017022509A - 適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法 - Google Patents

適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】雑音の影響を減らして確度の高い周波数オフセットの推定値を得ること。
【解決手段】AEQ_TS120は、対象信号に繰り返し含まれるTSパターンが補償された第2信号と、第2信号に基づくチャネル推定値と、TSパターンのシンボルの信号と、に基づいてTSパターンの信号の雑音電力を演算する。また、AEQ_TS120は、TSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値のうち、雑音電力が所定電力以下であるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値を平均化する。そして、AEQ_TS120は、平均化した推定値に基づいて周波数オフセットを補償したTSパターンに基づいてAEQ110の設定値を算出する。AEQ110は、AEQ_TS120によって算出された設定値によって対象信号の適応等化処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、適応等化処理を行う適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法に関する。
従来、光の振幅と位相の両方の情報を電流に変換し、ディジタル処理によってデータを復号するディジタルコヒーレント受信器が知られている。ディジタルコヒーレント受信器においては、たとえば光伝送路の伝播特性の時間変動に対する適応等化処理を行うAEQ(Adaptive EQualizer:適応等化器)が用いられる。また、光通信や無線通信などにおいて、送信側の発振周波数と受信側の発振周波数との間のずれ(周波数オフセット)を補償する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1〜4参照。)。
特開2012−244255号公報 特開2003−198651号公報 特開2013−123161号公報 特開2014−060708号公報
しかしながら、上述した従来技術では、たとえば信号光の伝送路が長い場合は、信号光に生じる雑音が大きくなるため、周波数オフセットを高い確度で推定することが困難であるという問題がある。
このため、たとえば、チャネル推定や、チャネル推定の結果に基づくAEQの設定を高い確度で行うことができず、伝送路特性によって信号光に生じた歪みをAEQによって高い確度で補償することができないという問題がある。
1つの側面では、本発明は、雑音の影響を減らして確度の高い周波数オフセットの推定値を得ることができる適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、対象信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、前記第2信号に基づく設定値によって前記対象信号の適応等化処理を行う適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法が提案される。
本発明の一側面によれば、雑音の影響を減らして確度の高い周波数オフセットの推定値を得ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる適応等化回路の一例を示す図である。 図2は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性の一例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性の他の一例を示す図である。 図4は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性のさらに他の一例を示す図である。 図5は、実施の形態にかかるディジタルコヒーレント受信器の一例を示す図である。 図6は、実施の形態にかかるAEQの一例を示す図である。 図7は、実施の形態にかかるFIRフィルタの一例を示す図である。 図8は、実施の形態にかかるTS位置推定によるタップ係数の初期値の算出の一例を示す図である。 図9は、実施の形態にかかる周波数オフセットの一例を示す図である。 図10は、実施の形態にかかる周波数オフセットの推定の一例を示す図である。 図11は、実施の形態にかかるAEQ_TSの一例を示す図である。 図12は、実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部の一例を示す図である。 図14は、実施の形態にかかる周波数オフセット平均化部の一例を示す図である。 図15は、実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理の他の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部の他の一例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(実施の形態にかかる適応等化回路)
図1は、実施の形態にかかる適応等化回路の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態にかかる適応等化回路100は、AEQ110と、AEQ_TS120と、を備える。適応等化回路100は、たとえばディジタルコヒーレント受信器のディジタル処理部に適用することができる。
AEQ110は、適応等化回路100へ入力された信号(対象信号)に対する適応等化処理を行う適応等化部である。AEQ110は、適応等化処理によって得られた信号を出力する。適応等化処理は、たとえば、伝送路の特性による受信信号の歪みを、伝送路の特性の変動に応じて適応的に補償する処理である。AEQ110は、たとえば、複数段のタップを有するFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタにより実現することができる(たとえば図6,図7参照)。
AEQ_TS120は、適応等化回路100へ入力される信号に繰り返し含まれるTS(Training Sequence)パターンに基づいて、AEQ110におけるタップ係数の初期値を設定する。TSパターンは、適応等化回路100において既知の所定シンボルのトレーニング信号である。
たとえば、AEQ_TS120は、適応等化回路100へ入力される信号に繰り返し含まれるTSパターンの雑音電力(ノイズの電力)を演算する。雑音電力は、TSパターンと、TSパターンに基づくチャネル推定値と、TSパターンの既知のシンボル(所定シンボル)と、に基づいて演算することができる。
雑音電力の演算に用いるTSパターンは、たとえば、適応等化回路100へ入力される信号から取得されたTSパターンである。したがって、このTSパターンには、AEQ110による適応等化処理による補償対象の歪みが含まれる。また、雑音電力の演算に用いるチャネル推定値は、たとえば、後述の平均化を行っていない周波数オフセットの推定値によって周波数オフセットを補償されたチャネル推定値である。雑音電力の演算に用いる既知のシンボルは、AEQ110による適応等化処理による補償対象の歪みを含まないTSパターンのシンボルである。
また、AEQ_TS120は、適応等化回路100へ入力される信号に繰り返し含まれるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値のうちの、演算した雑音電力が所定電力以下であるTSパターンに基づく周波数オフセットの推定値を保持する。すなわち、AEQ_TS120は、適応等化回路100へ入力される信号に繰り返し含まれるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値のうちの、雑音電力が所定電力より大きいTSパターンに基づく周波数オフセットの推定値については破棄する。
そして、AEQ_TS120は、保持した複数の推定値を平均化した推定値に基づいてTSパターンの周波数オフセットを補償する。また、AEQ_TS120は、平均化した推定値に基づいて周波数オフセットを補償したTSパターンに基づいて、AEQ110における設定値を算出する。AEQ110における設定値は、たとえば上述したFIRフィルタのタップ係数の初期値である。そして、AEQ_TS120は、算出した設定値をAEQ110に設定する。
このように、AEQ_TS120は、入力された信号に含まれるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値のうちの、雑音電力が所定電力以下であるTSパターンに基づく周波数オフセットの複数の推定値を平均化する。これにより、雑音の影響を減らして確度の高い周波数オフセットの推定値を得ることができる。
また、AEQ_TS120は、平均化した推定値に基づいて周波数オフセットを補償したTSパターンに基づいてAEQ110の設定値を算出する。これにより、伝送路特性によって信号光に生じた歪みをAEQ110により高い確度で補償することが可能になる。
(実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性)
図2は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性の一例を示す図である。図1に示したAEQ110は、たとえば図2に示す偏波回転200を補償する。偏波回転200は、信号光の偏波方向が伝送路において回転する現象である。図2に示すZ方向は、伝送路における信号光の進行方向を示している。図2に示す例では、信号光に含まれるX偏波成分211の偏光方向221と、信号光に含まれるY偏波成分212の偏光方向222と、が伝送路をZ方向に進行することによりそれぞれ90度回転している。
図3は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性の他の一例を示す図である。図1に示したAEQ110は、たとえば図3に示す偏波間ディレイ差300を補償する。偏波間ディレイ差300は、伝送路において、信号光に含まれるX偏波成分311の偏光方向と、信号光に含まれるY偏波成分312と、の間にディレイ差(遅延差)が生じるDGD(Differential Group Delay:群遅延時間差)である。図3に示す例では、伝送路を進行する信号光において、信号光に含まれるX偏波成分311とY偏波成分312との間にDGD=τが発生している。
図4は、実施の形態にかかるAEQによる補償対象の伝送路特性のさらに他の一例を示す図である。図1に示したAEQ110は、たとえば図4に示す偏波間ロス差400を補償する。偏波間ロス差400は、伝送路において、信号光に含まれるX偏波成分411と、信号光に含まれるY偏波成分412と、の間にロスの差が生じるPDL(Polarization Dependent Loss:偏波依存損失)である。
図2〜図4に示した各伝送路特性は、伝送路の設置条件などで決まり、運用(通信)中にも変動する。これに対して、AEQ110は、たとえば図2〜図4に示した伝送路特性を補償し、かつ伝送路特性の変動にも追従しつつ、分離した各偏波成分に伝送路特性の逆特性のフィルタをかけることにより送信信号を復元する。
(実施の形態にかかるディジタルコヒーレント受信器)
図5は、実施の形態にかかるディジタルコヒーレント受信器の一例を示す図である。図5に示すように、実施の形態にかかるディジタルコヒーレント受信器500は、コヒーレント受光フロントエンド510と、波形歪み補償器520と、位相調整器530と、適応等化器540と、復調/データ再生回路550と、を備える。図1に示した適応等化回路100は、たとえば適応等化器540に適用することができる。
ディジタルコヒーレント受信器500は、たとえば、受信信号と局部発振光源を用いて、光位相ハイブリッドで受信信号と局部発振光源を混合して受信信号の電界および位相の成分を抽出する。そして、ディジタルコヒーレント受信器500は、抽出した成分の光電変換、A/D(Analog/Digital:アナログ/ディジタル)変換およびディジタル信号処理を行うことで、受信信号から送信データを復元する。
波形歪み補償器520、位相調整器530、適応等化器540および復調/データ再生回路550は、たとえばディジタル回路501により実現することができる。ディジタル回路501には、たとえばDSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)など各種のディジタル回路を用いることができる。
コヒーレント受光フロントエンド510は、伝送路を介してディジタルコヒーレント受信器500へ入力された信号光(光信号)を、ディジタルコヒーレント受信器500の局発光を用いてコヒーレント受信する光フロントエンド(受光処理部)である。
たとえば、コヒーレント受光フロントエンド510は、信号光と局発光とを混合して受光する。これにより、伝送路からディジタルコヒーレント受信器500へ入力された信号光に含まれるH軸偏波成分およびV軸偏波成分の各信号が得られる。H軸偏波成分およびV軸偏波成分は、偏波方向が互いに直交する各偏波成分である。また、H軸偏波成分およびV軸偏波成分の各信号は、たとえばそれぞれIチャネル(同相)成分およびQチャネル(直交)成分を含む。
コヒーレント受光フロントエンド510は、得られたH軸偏波成分およびV軸偏波成分の各信号をディジタルの信号に変換し、ディジタルの信号に変換した各信号を波形歪み補償器520へ出力する。
波形歪み補償器520は、コヒーレント受光フロントエンド510から出力された各信号の歪み成分を補償する。波形歪み補償器520が補償する歪み成分は、たとえば波長分散などによる歪み成分である。波形歪み補償器520は、歪み成分を補償した各信号を位相調整器530へ出力する。
位相調整器530は、波形歪み補償器520から出力された各信号の位相調整を行う。これにより、各信号における信号光と局発光との位相差のうちの、局発光の位相変動に起因する位相差を補償することができる。位相調整器530は、位相調整を行った各信号を適応等化器540へ出力する。
適応等化器540は、位相調整器530から出力されたH軸偏波成分およびV軸偏波成分の各信号(H_in,V_in)に基づく適応等化処理を行う。そして、適応等化器540は、適応等化処理によって得られた各信号(H_out,V_out)を復調/データ再生回路550へ出力する。
たとえば、適応等化器540は、適応等化処理により、送信側が送信したH偏波成分およびV偏波成分の各信号を分離して抽出する。また、適応等化器540は、適応等化処理により、波形歪み補償器520の等化残である残留波長分散や偏波モード分散、波長多重などの帯域制限による波形歪み成分を適応的に等化する。
復調/データ再生回路550は、適応等化器540から出力された各信号に基づく復調およびデータ再生(復号)を行う復号部である。たとえば、復調/データ再生回路550は、適応等化器540から出力された各信号が示す位相および振幅の組み合わせを判定することにより各信号の復調およびデータ再生を行う。復調/データ再生回路550は、復調およびデータ再生により得られたデータを出力する。
(実施の形態にかかるAEQ)
図6は、実施の形態にかかるAEQの一例を示す図である。図1に示したAEQ110は、たとえば、図6に示すように、FIRフィルタ611〜614と、加算部621,622と、係数制御部630と、を備える。FIRフィルタ611〜614のそれぞれは、N段(Nは2以上の自然数)のタップを有するバタフライ型のFIRフィルタである。
たとえば、AEQ110へ入力されるH偏波成分の信号(H_in)は、伝送路において発生した偏波回転が補償されていない信号光の受信時におけるH偏波成分である。このため、AEQ110へ入力されるH偏波成分の信号(H_in)においては、信号光の送信時におけるH偏波成分およびV偏波成分が混在している。
同様に、AEQ110へ入力されるV偏波成分の信号(V_in)は、伝送路において発生した偏波回転が補償されていない信号光の受信時におけるV偏波成分である。このため、AEQ110へ入力されるV偏波成分の信号(V_in)においては、信号光の送信時におけるH偏波成分およびV偏波成分が混在している。
FIRフィルタ611(HH)は、AEQ110へ入力されたH偏波成分の信号(H_in)から送信時のH偏波成分を抽出する。FIRフィルタ612(VH)は、AEQ110へ入力されたV偏波成分の信号(V_in)から送信時のH偏波成分を抽出する。FIRフィルタ611,612はそれぞれ抽出したH偏波成分を加算部621へ出力する。
FIRフィルタ613(HV)は、AEQ110へ入力されたH偏波成分の信号(H_in)から送信時のV偏波成分を抽出する。FIRフィルタ614(VV)は、AEQ110へ入力されたV偏波成分の信号(V_in)から送信時のV偏波成分を抽出する。FIRフィルタ613,614はそれぞれ抽出したV偏波成分を加算部622へ出力する。
加算部621は、FIRフィルタ611,612から出力された各H偏波成分を加算し、加算結果をH偏波成分の信号(H_out)として出力する。加算部622は、FIRフィルタ613,614から出力された各V偏波成分を加算し、加算結果をV偏波成分の信号(V_out)として出力する。これにより、AEQ110は、入力されたH偏波成分およびV偏波成分の各信号から、送信時のH偏波成分の信号(H_out)およびV偏波成分の信号(V_out)をそれぞれ抽出して出力することができる。
係数制御部630は、FIRフィルタ611〜614における各タップ係数の初期値を設定する。また、係数制御部630は、FIRフィルタ611〜614における各タップ係数を、伝送路特性の変動に追従するように、加算部621,622から出力される各信号に基づくフィードバック処理により更新する。図1に示したAEQ_TS120は、係数制御部630におけるタップ係数の初期値を設定する処理部に適用することができる。
また、係数制御部630は、たとえば復調/データ再生回路550におけるBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)等の受信品質が閾値を下回った場合に、FIRフィルタ611〜614における各タップ係数の初期値の設定をやり直してもよい。
(実施の形態にかかるFIRフィルタ)
図7は、実施の形態にかかるFIRフィルタの一例を示す図である。図6に示したFIRフィルタ611〜614のうち、図7においてFIRフィルタ611の構成について説明するが、FIRフィルタ612〜614の構成についても同様である。図7に示すように、FIRフィルタ611は、N個の遅延部711〜71N(Z-1)と、N+1個の乗算部720〜72Nと、を備える。
たとえば、遅延部711は、FIRフィルタ611へ入力された信号(H_in)を遅延させ、遅延させた信号を遅延部712および乗算部721へ出力する。また、遅延部712は、遅延部711から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を遅延部713および乗算部722へ出力する。また、遅延部71Nは、遅延部71(N−1)から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を乗算部72Nへ出力する。
たとえば、乗算部720は、FIRフィルタ611へ入力された信号(H_in)と、タップ係数W(HH_0)と、を乗算する。また、乗算部721は、遅延部711から出力された信号と、タップ係数W(HH_1)と、を乗算する。また、乗算部72Nは、遅延部71Nから出力された信号と、タップ係数W(HH_N)と、を乗算する。乗算部720〜72Nによる各乗算結果は、加算されてフィルタリング後の信号(H_out)としてFIRフィルタ611から出力される。
図6に示した係数制御部630は、乗算部720〜72Nへ入力されるタップ係数W(HH_1)〜W(HH_N)の初期値を設定する。そして、係数制御部630は、乗算部720〜72Nへ入力されるタップ係数W(HH_1)〜W(HH_N)を、フィードバック処理によって伝送路特性の変化に追従させて更新する。
ここで、係数制御部630は、フィードバック処理によって少しずつタップ係数を変更するため、設定したタップ係数の初期値が適切な値から乖離している場合は、フィードバック処理によるタップ係数の更新が失敗する場合がある。
これに対して、係数制御部630(AEQ_TS120)は、受信する信号に含まれるTS(Training Sequence:トレーニングシーケンス)を用いて適切なタップ係数の初期値を算出する。たとえば、係数制御部630は、TSの区間を特定し、特定したTSの区間の信号に基づく周波数オフセットの推定値によって信号の周波数オフセットを補償する。そして、係数制御部630は、周波数オフセットを補償した信号に基づくチャネル推定を行い、チャネル推定の結果に基づきタップ係数の初期値を算出する。
(実施の形態にかかるTS位置推定によるタップ係数の初期値の算出)
図8は、実施の形態にかかるTS位置推定によるタップ係数の初期値の算出の一例を示す図である。図8において、横方向は時間を示す。信号810は、送信側から伝送路820を介して送信され、ディジタルコヒーレント受信器500へ入力される信号である。
送信側は、信号810の中にTS811,812,…を定期的に格納する。TS811,812,…は、送信側およびディジタルコヒーレント受信器500において既知のパターンからなる。周期801は、信号810においてTS811,812,…が格納される周期である。
AEQ_TS120は、信号810のデータパターンに基づいてTSの位置(タイミング)を推定する。図8に示す例では、AEQ_TS120はTS811の位置の推定結果としてTS推定位置821を導出したとする。AEQ_TS120は、信号810のうちのTS推定位置821の信号と、既知のTSのパターン(TSシンボル)と、を比較することによりチャネル推定を行う。チャネル推定は、たとえば伝送路820の特性(インパルス応答)の推定である。
また、ディジタルコヒーレント受信器500は、チャネル推定の結果(チャネル推定値)の逆特性を求めることにより、上述したAEQ110のタップ係数の初期値を算出する。たとえば、信号810のうちのTS推定位置821の信号をR、既知のTSのパターンをS、伝送路820の特性をWとすると、R=WSとなる。したがって、AEQ_TS120は、S=W-1RとなるW-1を導出することによって、AEQ110のタップ係数の初期値を算出することができる。
(実施の形態にかかる周波数オフセット)
図9は、実施の形態にかかる周波数オフセットの一例を示す図である。図9においては、送信部910から伝送路920を介して受信部930へ信号光を送信する場合について説明する。伝送路920は、たとえば上述した伝送路820に対応する。受信部930は、たとえば上述したディジタルコヒーレント受信器500に対応する。
送信部910においては、送信データP(t)と、周波数ω1の局発光ejω1tと、を混合するハイブリッド処理911により信号P(t)*ejω1tが生成される。信号P(t)*ejω1tは、伝送路920を伝播することにより、伝送路920の伝達特性Hによって信号P(t)*H*ejω1tとなり受信部930へ入力される。
受信部930は、入力された信号P(t)*H*ejω1tと、周波数ω2の局発光ejω2tと、を混合するハイブリッド処理931により信号P(t)*H*ej(ω1-ω2)tを得る。ハイブリッド処理931は、たとえば上述したコヒーレント受光フロントエンド510による処理である。この得られた信号P(t)*H*ej(ω1-ω2)tのうちのej(ω1-ω2)tは、送信部910における局発光の周波数ω1と、受信部930における局発光の周波数ω2と、の差により生じる周波数オフセットである。
ここで、送信データP(t)に含まれるTSシンボルは既知である。このため、AEQ_TS120は、TS推定位置における信号P(t)*H*ej(ω1-ω2)tに、既知のTSシンボルの逆数と、周波数オフセットの推定値の逆数と、をかけることにより伝送路920の伝達特性Hを算出することができる。そして、AEQ_TS120は、算出した伝達特性Hの逆数H-1をタップ係数の初期値として算出することができる。
このように、AEQ_TS120は、周波数オフセットの推定値に基づいて伝送路920の伝達特性Hを算出し、タップ係数の初期値(H-1)を算出する。このため、タップ係数の適切な初期値を算出するためには、周波数オフセットの正確な推定値を導出することを要する。
(実施の形態にかかる周波数オフセットの推定)
図10は、実施の形態にかかる周波数オフセットの推定の一例を示す図である。図10において、図8に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、たとえばTS811には、一定の繰り返し間隔Tでm個のTSパターン1,2,…,mが含まれている。TSパターン1,2,…,mは互いに同一のパターンP(TSシンボル)である。
TSパターン1,2,…,mは既知であるためP(t)=Pとし、伝達特性Hは時間に依存しないため、TS推定位置821をaとすると、TS811の1つ目のTSパターン1は、TS(1)=P*H*ej(ω1-ω2)aとなる。また、TS811の2つ目のTSパターン2は、TS(2)=P*H*ej(ω1-ω2)(a+T)となる。
これらの相関値を算出すると、TS(1)*TS(2)-1=ej(ω1-ω2)Tとなる。これを繰り返し間隔Tで除算することで周波数オフセットを推定することができる。すなわち、AEQ_TS120は、TS(1)*TS(2)-1/Tによって、TS811の1つ目のTSパターンおよび2つ目のTSパターンに基づく周波数オフセットを推定することができる。
同様に、AEQ_TS120は、たとえばTS(2)*TS(3)-1/Tによって、TS811の2つ目のTSパターンおよび3つ目のTSパターンに基づく周波数オフセットを推定することができる。このように、AEQ_TS120は、TS811における複数のTSパターンの組み合わせについて周波数オフセットを推定することで、周波数オフセットを複数推定することができる。
TS811における複数のTSパターンの組み合わせは、たとえば、TS811において隣接する各TSパターンとすることができる。この場合は、TS811における複数のTSパターンの組み合わせは最大で(m−1)個になる。
なお、TS811,812,…のうちの1個のTS811に基づいて周波数オフセットを推定する場合について説明したが、TS811,812,…のうちの複数のTSに基づいて周波数オフセットを推定するようにしてもよい。
ここで、たとえば伝送路820の距離が長いと、伝送路820で印加される雑音が大きくなる。このため、伝送路820による雑音や逆伝達特性を求めるチャネル推定に誤差が生じ、上述した相関値の誤差が大きくなる。たとえば、伝送路820において雑音nが印加されているとすると、周波数オフセットはej(ω1-ω2)+nとなる。この雑音nには、たとえばASE(Amplified Spontaneous Emission:自然放出)雑音やチャネル推定誤差などが含まれる。
このため、雑音nが大きくなると、周波数オフセットを正確に推定することができなくなる。その結果、上述したタップ係数の適切な初期値を算出することができなくなる。タップ係数の適切な初期値とは、たとえば、伝送路820の実際の伝達特性Hの逆数H-1に近い値である。
これに対して、実施の形態にかかる適応等化回路100のAEQ_TS120は、雑音電力による周波数オフセットの選別および周波数オフセットの平均化を行う。これにより、周波数オフセットの算出における雑音nによる影響を小さくし、適切な(確度の高い)タップ係数の初期値を算出することができる。
雑音電力による周波数オフセットの選別は、雑音電力が大きい場合に推定した周波数オフセットは信頼度が低いため、除外する処理である。周波数オフセットの平均化は、雑音電力による選別によって除外されなかった各周波数オフセットの推定値の平均値を算出する処理である。これにより、雑音の影響を抑え、周波数オフセットの推定の確度を向上させることができる。このため、チャネル推定を高い確度で行い、AEQ110のタップ係数の適切な初期値を算出することができる。
(実施の形態にかかるAEQ_TS)
図11は、実施の形態にかかるAEQ_TSの一例を示す図である。図1に示したAEQ_TS120は、たとえば、図11に示すように、TS同期部1101と、周波数オフセット推定部1102と、周波数オフセット選択部1103と、周波数オフセット補償部1104と、チャネル推定部1105と、を備える。また、AEQ_TS120は、雑音電力演算部1106と、周波数オフセット除外判定部1107と、周波数オフセット平均化部1108と、制御部1109と、を備える。
TS同期部1101は、AEQ_TS120へ入力された信号に含まれるTSの位置であるTS位置(たとえば図8に示したTS推定位置821)を推定する。そして、TS同期部1101は、推定したTS位置に基づいて、AEQ_TS120へ入力された信号に含まれるTSパターンを取得する。TS同期部1101は、取得したTSパターンを周波数オフセット推定部1102へ出力する。
周波数オフセット推定部1102は、TS同期部1101から出力されたTSパターンに基づいて、ディジタルコヒーレント受信器500における周波数オフセットを推定する。そして、周波数オフセット推定部1102は、推定した周波数オフセットを周波数オフセット選択部1103および周波数オフセット除外判定部1107へ通知する。
周波数オフセット選択部1103は、周波数オフセット補償部1104において用いる周波数オフセットを選択する。すなわち、周波数オフセット選択部1103は、周波数オフセット平均化部1108から平均化終了通知が出力される前は、周波数オフセット推定部1102から通知される周波数オフセットを選択する。
また、周波数オフセット選択部1103は、周波数オフセット平均化部1108から平均化終了通知が出力された後は、周波数オフセット平均化部1108から通知される周波数オフセットを選択する。周波数オフセット選択部1103は、選択した周波数オフセットを周波数オフセット補償部1104へ通知する。
周波数オフセット補償部1104は、周波数オフセット選択部1103から通知された周波数オフセットの推定値に基づいて、AEQ_TS120へ入力された各信号の周波数オフセットを補償する。そして、周波数オフセット補償部1104は、周波数オフセットを補償した信号をチャネル推定部1105および雑音電力演算部1106へ出力する。
チャネル推定部1105は、周波数オフセット補償部1104から出力された信号に基づくチャネル推定を行う。そして、チャネル推定部1105は、チャネル推定値によって得られたチャネル推定値を雑音電力演算部1106へ通知する。また、チャネル推定部1105は、周波数オフセット平均化部1108から平均化終了通知が出力されると、チャネル推定値に基づいてAEQ110のタップ係数の初期値を算出する。そして、チャネル推定部1105は、算出したタップ係数の初期値をAEQ110に出力する。
雑音電力演算部1106は、周波数オフセット補償部1104から出力された信号と、チャネル推定部1105から通知されたチャネル推定値と、既知のTSシンボルと、に基づいて、AEQ_TS120への入力信号の雑音電力を演算する。そして、雑音電力演算部1106は、演算した雑音電力を周波数オフセット除外判定部1107へ通知する。
たとえば、送信されたTSパターン(既知のTSシンボル)をP、受信されたTSパターンをP’とする。ここで、受信されたTSパターンは、受信されたTSパターンに伝達特性Hおよび雑音nが印加されたものであるため、P’=(P+n)*Hとなる。したがって、雑音電力=|P’*H-1−P|2=|(P+n)*H*H-1−P|2=|n|2となる。
すなわち、雑音電力演算部1106は、周波数オフセット補償部1104から出力された信号(P’)に、チャネル推定部1105から通知されたチャネル推定値の逆数(H-1)をかけた結果と、既知のTSシンボル(P)と、の差の2乗を演算する。これにより、雑音電力|n|2を演算することができる。
周波数オフセット除外判定部1107は、周波数オフセット推定部1102から新たな周波数オフセットの推定値が通知されるごとに、雑音電力演算部1106から通知された雑音電力と所定の閾値とを比較する。そして、周波数オフセット除外判定部1107は、雑音電力が閾値より小さい場合にのみ、周波数オフセット推定部1102から通知された周波数オフセットの推定値を周波数オフセット平均化部1108へ通知する。これにより、周波数オフセット推定部1102によって推定された各周波数オフセットのうちの、雑音電力が閾値より大きいTSパターンに基づき推定された周波数オフセットを、周波数オフセット平均化部1108における平均化の対象から除外することができる。
また、周波数オフセット除外判定部1107は、雑音電力演算部1106から通知された雑音電力と所定の閾値とを比較した回数を、周波数オフセットの推定値の除外の判定回数としてカウントアップする。そして、周波数オフセット除外判定部1107は、判定回数が所定の閾値を超えると、制御部1109に対して動作リセットを指示する。
周波数オフセット平均化部1108は、周波数オフセット除外判定部1107から通知された周波数オフセットの推定値を保持する。また、周波数オフセット平均化部1108は、周波数オフセット除外判定部1107からの周波数オフセットの通知回数を周波数オフセット保持数としてカウントアップする。
そして、周波数オフセット平均化部1108は、周波数オフセット保持数が所定の閾値に達すると、保持していた各周波数オフセットを平均化する。そして、周波数オフセット平均化部1108は、周波数オフセット選択部1103およびチャネル推定部1105へ、周波数オフセットの平均化が終了したことを示す平均化終了通知を出力する。また、周波数オフセット平均化部1108は、平均化した周波数オフセット(周波数オフセット平均値)を周波数オフセット選択部1103へ通知する。
制御部1109は、周波数オフセット除外判定部1107から動作リセットを指示されると、AEQ_TS120の動作をリセットする。これにより、AEQ_TS120の各部の処理がやり直される。たとえば、制御部1109は、動作リセットを指示されると、周波数オフセット平均化部1108によって保持されている周波数オフセットの推定値を破棄させるとともに、TS同期部1101におけるTS位置の推定(TS同期)をやり直させる制御を行う。
これにより、たとえば、大きな雑音電力が継続または頻発する期間において推定した信頼度の低い周波数オフセットに基づいてタップ係数の初期値を設定して受信品質が低下することを回避することができる。
また、TS同期部1101において誤ったTS位置が推定されたことによりTSパターンの雑音電力として大きな値が演算されていた場合に、TS位置の推定および周波数オフセットの保持をやり直すことができる。このため、TS位置の誤推定が発生した場合のリカバリが可能になる。
適応等化回路100へ入力される信号に繰り返し含まれるTSパターンの雑音電力(ノイズの電力)を演算する演算部は、たとえば雑音電力演算部1106により実現することができる。また、雑音電力が所定電力以下であるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値を平均化する平均化部は、たとえば周波数オフセット除外判定部1107および周波数オフセット平均化部1108により実現することができる。
また、平均化した推定値に基づいてTSパターンの周波数オフセットを補償する補償部は、たとえば周波数オフセット選択部1103および周波数オフセット補償部1104により実現することができる。また、周波数オフセットを補償したTSパターンに基づいてAEQ110における設定値を算出する算出部は、たとえばチャネル推定部1105により実現することができる。
また、適応等化回路100へ入力された信号におけるTSパターンの位置を推定し、推定した位置に基づいてTSパターンを取得する取得部は、たとえばTS同期部1101により実現することができる。また、保持された推定値を破棄させる制御を行う制御部は、たとえば周波数オフセット除外判定部1107および制御部1109により実現することができる。
(実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理)
図12は、実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理の一例を示すフローチャートである。AEQ_TS120は、たとえば、判定回数閾値C1および保持数閾値C2を設定し、図12に示す各ステップを実行する。ここで、C2<C1≦mとする。mは、一回のTSに含まれている繰り返しパターンの数である(図10参照)。
まず、AEQ_TS120は、受信した信号におけるTSの位置(タイミング)であるTS位置を推定する(ステップS1201)。ステップS1201によって推定されるTS位置は、たとえば図8に示したTS推定位置821である。ステップS1201は、たとえば図11に示したTS同期部1101により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、ステップS1201によって推定したTS位置から一対のTSパターンを取得する(ステップS1202)。一対のTSパターンは、たとえば同期タイミングsにおけるTSパターン1および同期タイミングs+TにおけるTSパターン2である。同期タイミングsは、たとえば、初期状態においてはステップS1201によって推定したTS位置であり、後述のステップS1212によってTずつシフトする。Tは、たとえば図10に示したTSパターンの既知の繰り返し周期Tである。ステップS1202は、たとえば図11に示したTS同期部1101により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、ステップS1202によって取得した一対のTSパターンに基づく周波数オフセットを推定する(ステップS1203)。ステップS1203は、たとえば図11に示した周波数オフセット推定部1102により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、周波数オフセットの平均化が終了しているか否かを判断する(ステップS1204)。ステップS1204は、たとえば、図11に示した周波数オフセット平均化部1108から出力される平均化終了通知に基づいて、図11に示した周波数オフセット選択部1103により行われる。
ステップS1204において、周波数オフセットの平均化が終了していない場合(ステップS1204:No)は、AEQ_TS120は、ステップS1203によって推定した周波数オフセットを選択し(ステップS1205)、ステップS1207へ移行する。ステップS1205は、たとえば図11に示した周波数オフセット選択部1103により行われる。
ステップS1204において、周波数オフセットの平均化が終了している場合(ステップS1204:Yes)は、AEQ_TS120は、平均化した周波数オフセットを選択する(ステップS1206)。ステップS1206は、たとえば図11に示した周波数オフセット選択部1103により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、ステップS1205またはステップS1206によって選択した周波数オフセットに基づいて、AEQ_TS120へ入力された信号の周波数オフセットを補償する(ステップS1207)。ステップS1207は、たとえば図11に示した周波数オフセット補償部1104により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、ステップS1207によって周波数オフセットを補償した信号に基づくチャネル推定を行う(ステップS1208)。ステップS1208は、たとえば図11に示したチャネル推定部1105により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、周波数オフセットの平均化が終了しているか否かを判断する(ステップS1209)。ステップS1209は、たとえば、図11に示した周波数オフセット平均化部1108から出力される平均化終了通知に基づいて、図11に示したチャネル推定部1105により行われる。
ステップS1209において、周波数オフセットの平均化が終了していない場合(ステップS1209:No)は、AEQ_TS120は、AEQ_TS120へ入力された信号の雑音電力を演算する(ステップS1210)。たとえば、AEQ_TS120は、ステップS1207によって周波数オフセットを補償した信号と、ステップS1208のチャネル推定により得られたチャネル推定値と、既知のTSシンボルと、に基づいて雑音電力を演算する。ステップS1210は、たとえば図11に示した雑音電力演算部1106により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、ステップS1210によって演算した雑音電力が所定の閾値より大きいか否かを判断する(ステップS1211)。ステップS1211は、たとえば図11に示した周波数オフセット除外判定部1107により行われる。
ステップS1211において、雑音電力が閾値より大きい場合(ステップS1211:Yes)は、AEQ_TS120は、上述した同期タイミングsをTだけシフトさせ(ステップS1212)、ステップS1202へ戻る。これにより、直近のステップS1203によって推定した周波数オフセットを平均化の対象から除外しつつ、次の繰り返しパターンの対による周波数オフセットの推定を行うことができる。ステップS1212は、たとえば図11に示したTS同期部1101により行われる。
ステップS1211において、雑音電力が閾値より大きくない場合(ステップS1211:No)は、AEQ_TS120は、現在の判定回数が上述した判定回数閾値C1以上であるか否かを判断する(ステップS1213)。判定回数は、周波数オフセット除外判定の回数、すなわち雑音電力が閾値より大きいか否かを判定したTSパターンの数である。たとえば、判定回数は、初期値が“0”であり、ステップS1211が実行されるごとにカウントアップされる。ステップS1213は、たとえば図11に示した周波数オフセット除外判定部1107により行われる。
ステップS1213において、判定回数が判定回数閾値C1以上である場合(ステップS1213:Yes)は、AEQ_TS120は、ステップS1201によって推定したTS位置をリセットし(ステップS1214)、ステップS1201へ戻る。また、このとき、AEQ_TS120は、上述した判定回数や後述の周波数オフセット保持数もリセットする。これにより、タップ係数の初期値を算出する処理を、TS位置の推定からやり直すことができる。また、このとき、AEQ_TS120は、後述のステップS1215によって保持した周波数オフセットについてもリセットしてもよい。
ステップS1213において、判定回数が判定回数閾値C1未満である場合(ステップS1213:No)は、AEQ_TS120は、ステップS1203によって推定された周波数オフセットを保持する(ステップS1215)。ステップS1215は、たとえば図11に示した周波数オフセット平均化部1108により行われる。
つぎに、AEQ_TS120は、現在の周波数オフセット保持数が上述した保持数閾値C2以上であるか否かを判断する(ステップS1216)。周波数オフセット保持数は、ステップS1215によって周波数オフセットを保持した回数である。たとえば、周波数オフセット保持数は、初期値が“0”であり、ステップS1215が実行されるごとにカウントアップされる。ステップS1216は、たとえば図11に示した周波数オフセット除外判定部1107により行われる。
ステップS1216において、周波数オフセット保持数が保持数閾値C2未満である場合(ステップS1216:No)である場合は、AEQ_TS120は、ステップS1212へ移行する。直近のステップS1203によって推定した周波数オフセットを平均化の対象として保持しつつ、次の繰り返しパターンの対による周波数オフセットの推定を行うことができる。
ステップS1216において、周波数オフセット保持数が保持数閾値C2以上である場合(ステップS1216:Yes)は、AEQ_TS120は、ステップS1217へ移行する。すなわち、AEQ_TS120は、ステップS1215によって保持された、保持数閾値C2に相当する数の周波数オフセットを平均化し(ステップS1217)、ステップS1204へ移行する。ステップS1217は、たとえば図11に示した周波数オフセット平均化部1108により行われる。ステップS1217により、周波数オフセットの平均化が終了する。
ステップS1209において、周波数オフセットの平均化が終了している場合(ステップS1209:Yes)は、AEQ_TS120は、ステップS1218へ移行する。すなわち、AEQ_TS120は、ステップS1217によって平均化された周波数オフセットに基づいてタップ係数の初期値を算出し(ステップS1218)、一連の処理を終了する。ステップS1218は、たとえば図11に示したチャネル推定部1105により行われる。AEQ_TS120は、ステップS1218によって算出したタップ係数の初期値をAEQ110に設定する。
判定回数が判定回数閾値C1に達した場合にTS位置をリセットしてTS位置の推定をやり直す処理について説明したが、このような処理に限らない。たとえば、判定回数が判定回数閾値C1に達した場合に、上述した判定回数、周波数オフセット保持数および保持した周波数オフセットをリセットし、ステップS1212へ移行するようにしてもよい。この場合も、周波数オフセットの保持をやり直すことで、たとえば、大きな雑音電力が継続または頻発する期間において推定した信頼度の低い周波数オフセットに基づいてタップ係数の初期値を設定して受信品質が低下することを回避することができる。
(実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部)
図13は、実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部の一例を示す図である。図11に示した周波数オフセット除外判定部1107は、たとえば、図13に示すように、閾値判定部1301と、閾値判定回数カウンタ1302と、を備える。
閾値判定部1301は、雑音電力演算部1106(たとえば図11参照)から通知された雑音電力と所定の閾値とを比較する。そして、閾値判定部1301は、雑音電力が閾値以下である場合は、周波数オフセット推定部1102から通知された周波数オフセットを周波数オフセット平均化部1108(たとえば図11参照)へ通知する。
また、閾値判定部1301は、雑音電力が閾値より大きい場合は、周波数オフセット推定部1102から通知された周波数オフセットを周波数オフセット平均化部1108へ通知しない。これにより、周波数オフセット平均化部1108における周波数オフセットの平均化の対象から、雑音電力が閾値より高い場合の周波数オフセットの推定結果を除外することができる。
また、閾値判定部1301は、雑音電力と閾値とを比較するごとに閾値判定回数カウンタ1302をカウントアップさせる。閾値判定回数カウンタ1302は、閾値判定部1301における判定回数をカウントするカウンタである。閾値判定回数カウンタ1302は、判定回数のカウント値が閾値以上になると、制御部1109(たとえば図11参照)に対して動作リセットを指示する。これにより、判定回数が閾値に達した場合にタップ係数の初期値の算出をやり直すことができる。
(実施の形態にかかる周波数オフセット平均化部)
図14は、実施の形態にかかる周波数オフセット平均化部の一例を示す図である。図11に示した周波数オフセット平均化部1108は、たとえば、図14に示すように、周波数オフセット保持部1401と、値保持カウンタ1402と、平均化部1403と、を備える。
周波数オフセット保持部1401は、周波数オフセット除外判定部1107(たとえば図11参照)から通知された周波数オフセットを保持する。また、周波数オフセット保持部1401は、周波数オフセットを新たに保持するごとに値保持カウンタ1402をカウントアップさせる。
値保持カウンタ1402は、周波数オフセット保持部1401における周波数オフセットの保持数をカウントするカウンタである。値保持カウンタ1402は、保持数のカウント値が閾値以上になると、平均化部1403に周波数オフセットの平均化を指示するとともに、平均化終了通知を周波数オフセット選択部1103およびチャネル推定部1105(たとえば図11参照)へ出力する。
平均化部1403は、値保持カウンタ1402によって周波数オフセットの平均化を指示されると、周波数オフセット保持部1401によって保持された各周波数オフセットを平均化する。そして、平均化部1403は、平均化した周波数オフセット(周波数オフセット平均値)を周波数オフセット選択部1103へ通知する。
(実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理の他の例)
図15は、実施の形態にかかるAEQ_TSによる処理の他の一例を示すフローチャートである。AEQ_TS120は、たとえば、判定回数閾値C1、保持数閾値C2および除外判定回数閾値C3を設定し、図15に示す各ステップを実行してもよい。ここで、C2<C3<C1≦mとする。mは、一回のTSに含まれている繰り返しパターンの数である(図10参照)。なお、除外判定回数閾値C3は保持数閾値C2以下であってもよい。図15に示すステップS1501〜S1515は、図12に示したステップS1201〜S1215と同様である。
ステップS1515のつぎに、AEQ_TS120は、現在の除外判定回数が上述した除外判定回数閾値C3以上であるか否かを判断する(ステップS1516)。除外判定回数は、推定した周波数オフセットを平均化の対象から除外すると判定した回数である。たとえば、除外判定回数は、初期値が“0”であり、ステップS1511からステップS1512へ移行するごとにカウントアップされる。ステップS1516は、たとえば図11に示した周波数オフセット除外判定部1107により行われる。
ステップS1516において、除外判定回数が上述した除外判定回数閾値C3未満である場合(ステップS1516:No)は、AEQ_TS120は、ステップS1517へ移行する。図15に示すステップS1517〜S1519は、図12に示したステップS1216〜S1218と同様である。
ステップS1516において、除外判定回数が上述した除外判定回数閾値C3以上である場合(ステップS1516:Yes)は、AEQ_TS120は、ステップS1514へ移行する。これにより、タップ係数の初期値を算出する処理を、TS位置の推定からやり直すことができるため、たとえば判定回数の判定のみでTS位置をリセットする場合に比べて、大きな雑音電力が継続または頻発する場合に早期にTS位置をリセットすることができる。
このため、大きな雑音電力が継続または頻発し、正確な周波数オフセットを推定できない期間における処理量を低減し、装置の省電力化を図ることができる。また、早期にTS位置をリセットすることで、TS位置の推定からの処理を早期にやり直すことができるため、大きな雑音電力が継続または頻発した場合における動作遅延の短縮を図ることができる。
除外判定回数の判定を周波数オフセットの保持と周波数オフセット保持数の判定との間において行う場合について説明したが、除外判定回数の判定のタイミングはこれに限らない。たとえば、AEQ_TS120は、ステップS1511からステップS1512へ移行して除外判定回数をカウントアップした直後に除外判定回数の判定を行ってもよい。また、図15に示した各ステップのうちのステップS1513を省いてもよい。
また、除外判定回数が除外判定回数閾値C3に達した場合にTS位置をリセットしてTS位置の推定をやり直す処理について説明したが、このような処理に限らない。たとえば、除外判定回数が除外判定回数閾値C3に達した場合に、上述した判定回数、周波数オフセット保持数、除外判定回数および保持した周波数オフセットをリセットし、ステップS1512へ移行するようにしてもよい。この場合も、周波数オフセットの保持をやり直すことで、たとえば、大きな雑音電力が継続または頻発する期間において推定した信頼度の低い周波数オフセットに基づいてタップ係数の初期値を設定して受信品質が低下することを回避することができる。
(実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部の他の例)
図16は、実施の形態にかかる周波数オフセット除外判定部の他の一例を示す図である。図16において、図13に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。AEQ_TS120が図15に示した処理を行う場合は、図11に示した周波数オフセット除外判定部1107は、たとえば、図16に示すように、図13に示した構成に加えて除外回数カウンタ1601を備える。
閾値判定部1301は、雑音電力が閾値より大きいと判定するごとに除外回数カウンタ1601をカウントアップさせる。除外回数カウンタ1601は、閾値判定部1301によって雑音電力が閾値より大きいと判定することによって周波数オフセットが除外された回数をカウントするカウンタである。除外回数カウンタ1601は、判定回数のカウント値が閾値以上になると、制御部1109(たとえば図11参照)に対して動作リセットを指示する。これにより、周波数オフセットの除外回数が閾値に達した場合にタップ係数の初期値の算出をやり直すことができる。
このように、実施の形態にかかる適応等化回路100によれば、入力信号に含まれるTSパターンに基づく周波数オフセットの各推定値のうちの、雑音電力が所定電力以下であるTSパターンに基づく周波数オフセットの複数の推定値を平均化することができる。これにより、周波数オフセットの推定に対する伝送路の雑音の影響を減らし、確度の高い周波数オフセットの推定値を得ることができる。
また、実施の形態にかかる適応等化回路100によれば、平均化した推定値に基づいて周波数オフセットを補償したTSパターンに基づいてAEQ110の設定値を算出することができる。これにより、伝送路特性により信号光に生じた歪みをAEQ110により高い確度で補償することが可能になる。このため、たとえば、伝送エラーの発生頻度の低減と、伝送路の長距離化と、の少なくともいずれかを図ることができる。
以上説明したように、適応等化回路、ディジタルコヒーレント受信器および適応等化方法によれば、雑音の影響を減らして確度の高い周波数オフセットの推定値を得ることができる。
たとえば、近年の光通信における伝送トラフィックの増加に伴い、伝送速度が100[Gbps]を超える次世代光伝送システム導入の要求が高まっている。また、次世代光伝送システムにおいては、従来システム以上の伝送距離の実現も同時に求められている。
しかしながら、伝送速度で100[Gbps]超を実現するとなると、従来の光分散補償技術では補償性能が限界を迎える。このため、広範囲かつ高精度な波形歪み補償を行うことができるディジタルコヒーレント光受信器が望まれている。
これに対して、上述した実施の形態によれば、たとえば、確度の高いチャネル推定が可能になるため、伝送路特性をより正確に補償可能なAEQのタップ係数の初期値を設定することができる。このため、伝送路特性を正確に補償し、伝送エラーの発生頻度の低減と、伝送路の長距離化と、の少なくともいずれかを図ることができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)演算部と平均化部と補償部と適応等化部とを備える適応等化回路であって、
前記演算部は、対象信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が前記補償部によって補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
前記平均化部は、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
前記補償部は、前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
前記適応等化部は、前記第2信号に基づく設定値によって前記対象信号の適応等化処理を行う、
ことを特徴とする適応等化回路。
(付記2)前記平均化部は、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力より大きい前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの推定値を除外し、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの推定値の平均値を得ることを特徴とする付記1に記載の適応等化回路。
(付記3)前記平均化部は、前記推定値の数が所定数に達した場合に、前記所定数の推定値の平均値を得ることを特徴とする付記1または2に記載の適応等化回路。
(付記4)前記雑音電力が前記所定電力以下か否かを判定した回数が前記所定数より大きい閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させる制御を行う制御部を備えることを特徴とする付記3に記載の適応等化回路。
(付記5)前記対象信号における前記所定シンボルの信号の位置を推定し、推定した位置に基づいて前記対象信号から前記所定シンボルの信号を取得する取得部を備え、
前記演算部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づいて前記雑音電力を演算し、
前記平均化部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が前記所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの推定値を保持し、
前記制御部は、前記雑音電力が前記所定電力以下か否かを判定した回数が前記閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させ、取得された前記所定シンボルの信号の位置の推定をやり直させる制御を行う、
ことを特徴とする付記4に記載の適応等化回路。
(付記6)前記雑音電力が前記所定電力より大きいと判定した回数が閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させる制御部を備えることを特徴とする付記3〜5のいずれか一つに記載の適応等化回路。
(付記7)前記対象信号における前記所定シンボルの信号の位置を推定し、推定した位置に基づいて前記対象信号から前記所定シンボルの信号を取得する取得部を備え、
前記演算部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づいて前記雑音電力を演算し、
前記平均化部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が前記所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
前記制御部は、前記雑音電力が前記所定電力より大きいと判定した回数が前記閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させ、取得された前記所定シンボルの信号の位置の推定をやり直させる制御を行う、
ことを特徴とする付記6に記載の適応等化回路。
(付記8)前記適応等化部は、設定されたタップ係数に応じたフィルタリングを行うFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタによって前記適応等化処理を行い、周波数オフセットが補償された前記所定シンボルの信号に基づいて前記タップ係数の初期値を設定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の適応等化回路。
(付記9)前記適応等化部は、周波数オフセットが補償された前記所定シンボルの信号に基づくチャネル推定値から算出されたタップ係数を前記初期値に設定することを特徴とする付記8に記載の適応等化回路。
(付記10)受光処理部と演算部と平均化部と補償部と適応等化部と復号部とを備えるディジタルコヒーレント受信器であって、
前記受光処理部は、伝送路からの信号光と局発光とを混合して得られた光の光電変換およびディジタル変換を行い、
前記演算部は、前記受光処理部により得られた信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が前記補償部によって補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
前記平均化部は、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
前記補償部は、前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
前記適応等化部は、前記第2信号に基づく設定値によって、前記受光処理部により得られた信号の適応等化処理を行い、
前記復号部は、前記適応等化部によって適応等化処理が行われた信号に基づく復号を行う、
ことを特徴とするディジタルコヒーレント受信器。
(付記11)対象信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
前記第2信号に基づく設定値によって前記対象信号の適応等化処理を行う、
ことを特徴とする適応等化方法。
100 適応等化回路
110 AEQ
120 AEQ_TS
200 偏波回転
211,311,411 X偏波成分
212,312,412 Y偏波成分
221,222 偏光方向
300 偏波間ディレイ差
400 偏波間ロス差
500 ディジタルコヒーレント受信器
501 ディジタル回路
510 コヒーレント受光フロントエンド
520 波形歪み補償器
530 位相調整器
540 適応等化器
550 復調/データ再生回路
611〜614 FIRフィルタ
621,622 加算部
630 係数制御部
711〜71N 遅延部
720〜72N 乗算部
801 周期
810 信号
811 TS
820,920 伝送路
821 TS推定位置
910 送信部
911,931 ハイブリッド処理
930 受信部
1101 TS同期部
1102 周波数オフセット推定部
1103 周波数オフセット選択部
1104 周波数オフセット補償部
1105 チャネル推定部
1106 雑音電力演算部
1107 周波数オフセット除外判定部
1108 周波数オフセット平均化部
1109 制御部
1301 閾値判定部
1302 閾値判定回数カウンタ
1401 周波数オフセット保持部
1402 値保持カウンタ
1403 平均化部
1601 除外回数カウンタ

Claims (7)

  1. 演算部と平均化部と補償部と適応等化部とを備える適応等化回路であって、
    前記演算部は、対象信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が前記補償部によって補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
    前記平均化部は、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
    前記補償部は、前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
    前記適応等化部は、前記第2信号に基づく設定値によって前記対象信号の適応等化処理を行う、
    ことを特徴とする適応等化回路。
  2. 前記平均化部は、前記推定値の数が所定数に達した場合に、前記所定数の推定値の平均値を得ることを特徴とする請求項1に記載の適応等化回路。
  3. 前記雑音電力が前記所定電力以下か否かを判定した回数が前記所定数より大きい閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させる制御を行う制御部を備えることを特徴とする請求項2に記載の適応等化回路。
  4. 前記対象信号における前記所定シンボルの信号の位置を推定し、推定した位置に基づいて前記対象信号から前記所定シンボルの信号を取得する取得部を備え、
    前記演算部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づいて前記雑音電力を演算し、
    前記平均化部は、取得された前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が前記所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの推定値を保持し、
    前記制御部は、前記雑音電力が前記所定電力以下か否かを判定した回数が前記閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させ、取得された前記所定シンボルの信号の位置の推定をやり直させる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項3に記載の適応等化回路。
  5. 前記雑音電力が前記所定電力より大きいと判定した回数が閾値に達した場合に、前記推定値を破棄させる制御部を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の適応等化回路。
  6. 受光処理部と演算部と平均化部と補償部と適応等化部と復号部とを備えるディジタルコヒーレント受信器であって、
    前記受光処理部は、伝送路からの信号光と局発光とを混合して得られた光の光電変換およびディジタル変換を行い、
    前記演算部は、前記受光処理部により得られた信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が前記補償部によって補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
    前記平均化部は、前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
    前記補償部は、前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
    前記適応等化部は、前記第2信号に基づく設定値によって、前記受光処理部により得られた信号の適応等化処理を行い、
    前記復号部は、前記適応等化部によって適応等化処理が行われた信号に基づく復号を行う、
    ことを特徴とするディジタルコヒーレント受信器。
  7. 対象信号に繰り返し含まれる所定シンボルの信号が補償された第2信号と、前記第2信号に基づくチャネル推定値と、前記所定シンボルの信号と、に基づいて前記所定シンボルの信号の雑音電力を演算し、
    前記繰り返し含まれる所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値のうち、前記雑音電力が所定電力以下である前記所定シンボルの信号に基づく周波数オフセットの各推定値の平均値を得、
    前記平均値に基づいて前記所定シンボルの信号の周波数オフセットを補償して前記第2信号を得、
    前記第2信号に基づく設定値によって前記対象信号の適応等化処理を行う、
    ことを特徴とする適応等化方法。
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