JP2017022356A - プラズマ処理装置及びシャワーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマによる腐食に対する耐久性に優れたシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置11に装備されるシャワーヘッド22は、チャンバ20内に処理ガスを吐出するガス吐出孔40と、ガス吐出孔40のガス吐出口側に形成された凹部とを有する基材60と、セラミックス又はステンレスからなり、基材60の凹部に固定された円筒状のスリーブとを有し、スリーブの表面と基材60においてスリーブが配置された面が耐プラズマ皮膜63で覆われた構造とする。セラミックススリーブ61を用いる場合には、基材60のプラズマ生成空間S側の面と耐プラズマ皮膜63との間に下地皮膜
62を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、載置台に載置された基板に対してプラズマ処理を施すプラズマ処理装置と、プラズマ生成空間を介して基板と対向するように配置され、プラズマ生成空間へプラズマ生成用ガスを供給するシャワーヘッドに関する。
フラットパネルディスプレイ(FPD)用のパネル製造工程では、プラズマ処理装置を用いて、ガラス基板等の基板に対してプラズマを用いた成膜処理やエッチング処理、アッシング処理等の微細加工を施すことにより、基板上に画素のデバイスや電極、配線等を形成している。プラズマ処理装置では、例えば、減圧可能な処理室の内部に配置された載置台の上に基板が載置され、処理室内の基板上方の空間であるプラズマ生成空間へ処理ガスを供給するシャワーヘッドが、プラズマ生成空間を介して基板と対向するように配置される。こうして、シャワーヘッドからプラズマ生成空間へ処理ガスを供給しながらプラズマ生成空間に高周波電界を発生させることによって、プラズマ生成空間にプラズマを生成させている。
シャワーヘッドはプラズマに晒されるため、プラズマによるシャワーヘッドの腐食を抑制する技術が、種々、提案されている。例えば、アルミニウムを母材とするシャワーヘッドのガス吐出孔にアルミナピースを挿入し、シャワーヘッドのプラズマ生成空間側の表面をアルミナコーティング膜により覆う構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−227874号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術のように、シャワーヘッドのガス吐出孔にアルミナピースを配置した構造とした場合でも、シャワーヘッドの使用可能な寿命が短くなっているという問題がある。具体的には、ガス吐出孔にアルミナピースが配置されていても、使用される処理ガスの多様化等に伴って、短期間のうちにガス吐出孔のプラズマ生成空間側の開口部においてアルミナピース及びアルミナコーティング膜に腐食が生じ、シャワーヘッドの母材が露出してしまうという問題が生じている。
この問題に対処する方法として、アルミナピースの径方向の肉厚を厚くする方法が考えられる。しかし、アルミナピースの径方向の肉厚を厚くすると、アルミナピースの端面上に密着性の高いアルミナコーティング膜を形成することが困難になる。これは、アルミナピースの表面は平滑度が高く、また、ブラスト処理等によっても表面を荒らすことが容易ではなく、更に、アルミナコーティング膜に対する濡れ性も高くないためである。そのため、短期間のうちにアルミナコーティング膜が剥離してしまい、シャワーヘッドの母材が露出してしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、プラズマによる腐食に対する耐久性に優れたシャワーヘッドを提供することにある。また、本発明の目的は、耐久性に優れたシャワーヘッドを備えるプラズマ処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のシャワーヘッドは、プラズマ処理装置に装備されるシャワーヘッドであって、前記シャワーヘッドは、処理ガスを吐出するガス吐出孔と、前記ガス吐出孔のガス吐出口側に形成された凹部とを有する基材と、セラミックス又はステンレスからなり、前記凹部に固定された円筒状のスリーブと、前記スリーブの表面と前記基材において前記スリーブが配置された面を覆う耐プラズマ皮膜と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のプラズマ処理装置は、基板が載置される基板載置面を有する載置台と、前記載置台を内部に収容するチャンバと、前記載置台に載置された基板と対向するように配置され、前記チャンバ内に処理ガスを供給するシャワーヘッドと、前記チャンバの内部に前記処理ガスによるプラズマを生成させるプラズマ生成手段と、を備え、前記載置台に載置された基板に対して前記プラズマによる処理を施すプラズマ処理装置であって、前記シャワーヘッドは、前記チャンバ内に前記処理ガスを吐出するガス吐出孔と、前記ガス吐出孔のガス吐出口側に形成された凹部とを有する基材と、セラミックス又はステンレスからなり、前記凹部に固定された円筒状のスリーブと、前記スリーブの表面と前記基材において前記スリーブが配置された面を覆う耐プラズマ皮膜と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シャワーヘッドがプラズマ処理装置に装備された状態において、シャワーヘッドに設けられたガス吐出孔のプラズマ生成空間側に一定の高さと肉厚とを有するセラミックス又はステンレスからなるスリーブを配置し、且つ、シャワーヘッドのプラズマ生成空間側の面に、スリーブ及びシャワーヘッドの基材に対して密着性の高い耐プラズマ皮膜が形成される。これにより、プラズマ処理に対する高い耐久性を備えたシャワーヘッドを実現することができる。
本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置を備える基板処理システムの概略構成を示す斜視図である。 基板処理システムが備えるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 プラズマ処理装置を構成するシャワーヘッドに設けられたガス吐出孔の第1の構造例を示す断面図と、部分的な拡大断面図である。 シャワーヘッドを構成する耐プラズマ皮膜の密着性を、セラミックススリーブと下地皮膜との組み合わせで評価した結果を示す図である。 耐プラズマイットリア皮膜を形成したシャワーヘッドの部分的な構造を示す断面図である。 プラズマ処理装置を構成するシャワーヘッドに設けられたガス吐出孔の第2の構造例及び第3の構造例を示す断面図である。 プラズマ処理装置を構成するシャワーヘッドに設けられたガス吐出孔の第4の構造例及び第5の構造例を示す断面図である。 プラズマ処理装置を構成するシャワーヘッドに設けられたガス吐出孔の第6の構造例を示す断面図である。 構成材を変更したときのシャワーヘッドを構成する耐プラズマ皮膜の耐プラズマ性を評価した結果を示す図である。 混合材からなるシャワーヘッドを構成する耐プラズマ皮膜の密着性を、セラミックススリーブ及びSUSスリーブと下地皮膜との組み合わせで評価した結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマ処理装置11を備える基板処理システム10の概略構成を示す斜視図である。
基板処理システム10は、ガラス基板等のFPD用の基板Gへプラズマ処理、例えば、プラズマエッチングを施す3つのプラズマ処理装置11を備える。3つのプラズマ処理装置11はそれぞれ、水平断面が多角形状(例えば、水平断面が矩形状)の搬送室12の側面へゲートバルブ13を介して連結される。なお、プラズマ処理装置11の構成については、図2を参照して後述する。
搬送室12には更に、ロードロック室14がゲートバルブ15を介して連結されている。ロードロック室14には、基板搬出入機構16がゲートバルブ17を介して隣設される。基板搬出入機構16には2つのインデックサ18が隣設されている。インデックサ18には、基板Gを収納するカセット19が載置される。カセット19には、複数枚(例えば、25枚)の基板Gを収納することができる。
基板処理システム10の全体的な動作は、不図示の制御装置によって制御される。基板処理システム10において基板Gに対してプラズマエッチングを施す際には、まず、基板搬出入機構16によってカセット19に収納された基板Gがロードロック室14の内部へ搬入される。このとき、ロードロック室14の内部にプラズマエッチング済みの基板Gが存在すれば、そのプラズマエッチング済みの基板Gがロードロック室14内から搬出され、未エッチングの基板Gと置き換えられる。ロードロック室14の内部へ基板Gが搬入されると、ゲートバルブ17が閉じられる。
次いで、ロードロック室14の内部が所定の真空度まで減圧された後、搬送室12とロードロック室14の間のゲートバルブ15が開かれる。そして、ロードロック室14の内部の基板Gが搬送室12の内部の搬送機構(不図示)によって搬送室12の内部へ搬入された後、ゲートバルブ15が閉じられる。
次いで、搬送室12とプラズマ処理装置11の間のゲートバルブ13が開かれ、搬送機構によってプラズマ処理装置11の内部に未エッチングの基板Gが搬入される。このとき、プラズマ処理装置11の内部にプラズマエッチング済みの基板Gがあれば、そのプラズマエッチング済みの基板Gが搬出され、未エッチングの基板Gと置き換えられる。その後、プラズマ処理装置11により搬入された基板Gにプラズマエッチングが施される。
図2は、プラズマ処理装置11の概略構成を示す断面図である。プラズマ処理装置11として、ここでは、誘導結合型のプラズマ処理装置を示している。プラズマ処理装置11は、略矩形状のチャンバ20(処理室)と、チャンバ20内の下方に配置され、頂部である基板載置面に基板Gを載置する台状の載置台21と、載置台21と対向するようにチャンバ20内の上方に誘電体又は金属からなる窓部材(不図示)を介して配置される渦巻き状の導体からなる誘導結合アンテナ50と、窓部材の下方においてチャンバ20内に処理ガスを供給するガス供給部であるシャワーヘッド22とを備える。チャンバ20の内部において、載置台21とシャワーヘッド22との間には、プラズマが生成されるプラズマ生成空間Sが形成される。
載置台21は、導体からなるサセプタ23を内蔵しており、サセプタ23にはバイアス用高周波電源24が整合器25を介して接続されている。また、載置台21の上部には、層状の誘電体から形成される静電吸着部26が配置されており、静電吸着部26は、上層の誘電体層と下層の誘電体層によって挟み込まれるように内包された静電吸着電極27を有する。
静電吸着電極27には直流電源28が接続されており、直流電源28から静電吸着電極27へ直流電圧が印加されると、静電吸着部26は静電気力によって載置台21に載置された基板Gを吸着保持する。バイアス用高周波電源24は、比較的低い周波数の高周波電力をサセプタ23へ供給して、静電吸着部26に静電吸着された基板Gに直流バイアス電位を生じさせる。なお、静電吸着部26は、板部材として形成されてもよく、また、載置台21上に溶射膜として形成されてもよい。
載置台21は、載置された基板Gを冷却する冷媒流路29を内蔵しており、冷媒流路29は、伝熱ガスを供給する伝熱ガス供給機構30に接続されている。伝熱ガスとしては、例えば、Heガスが用いられる。伝熱ガス供給機構30は、伝熱ガス供給源31とガス流量制御器32とを有し、伝熱ガスを載置台21へ供給する。載置台21は、上部において開口する複数の伝熱ガス穴33と、それぞれの伝熱ガス穴33及び伝熱ガス供給機構30を連通させる伝熱ガス供給経路34とを有する。載置台21では、静電吸着部26に静電吸着された基板Gの裏面と載置台21の上部との間に微少な隙間が生じるが、伝熱ガス穴33から供給される伝熱ガスがこの隙間に充填されることで、基板Gと載置台21の熱伝達効率を向上させて、載置台21による基板Gの冷却効率を向上させることができる。
シャワーヘッド22は、載置台21に載置される基板Gの全面に亘って対向するように配置されおり、処理ガス供給機構35に接続されている。処理ガス供給機構35は、処理ガス供給源36、ガス流量制御器37及び圧力制御バルブ38を有する。シャワーヘッド22は、処理ガス供給機構35と連通するバッファ39を内蔵しており、バッファ39は多数のガス吐出孔40を介してプラズマ生成空間Sと連通している。
処理ガス供給機構35からバッファ39へ供給された処理ガスは、ガス吐出孔40からプラズマ生成空間Sへ導入される。複数のガス吐出孔40は、載置台21に載置される基板Gの全面に亘って対向するように分散配置されており、これにより基板G上のプラズマ生成空間Sに均一に処理ガスを導入することができる。なお、ガス吐出孔40の詳細な構成については後述する。
誘導結合アンテナ50には、整合器42を介してプラズマ生成用高周波電源41が接続されており、プラズマ生成用高周波電源41は、比較的高い周波数のプラズマ生成用の高周波電力を誘導結合アンテナ50へ供給する。プラズマ生成用の高周波電力が供給される誘導結合アンテナ50は、プラズマ生成空間Sに電界を生じさせる。また、プラズマ処理装置11は、チャンバ20の内部と連通する排気管43を備え、排気管43を通してチャンバ20の内部のガスを排出し、チャンバ20の内部を所定の減圧状態とすることができる。
プラズマ処理装置11の各構成要素の動作は、基板処理システム10の制御装置による統括的な制御の下で、装置コントローラ44が所定のプログラムを実行することによって制御される。プラズマ処理装置11により基板Gに対してプラズマエッチングを施す際には、プラズマ生成空間Sが減圧され、処理ガスがプラズマ生成空間Sへ導入されると共に誘導結合アンテナ50へプラズマ生成用の高周波電力が供給される。これにより、プラズマ生成空間Sに電界が生じる。プラズマ生成空間Sへ導入された処理ガスは、電界によって励起されてプラズマを生成し、プラズマ中の陽イオンは、載置台21を介して基板Gに生じる直流バイアス電位によって基板Gへ引き込まれ、基板Gにプラズマエッチングを施す。また、プラズマ中のラジカルは、基板Gへ到達して基板Gにプラズマエッチングを施す。
プラズマ処理装置11では、誘導結合アンテナ50が基板Gの全面を覆うように配置されており、これにより、基板Gの全面を覆うようにプラズマを生成することができるため、基板Gの全面へ均一にプラズマエッチングを施すことができる。
次に、シャワーヘッド22におけるガス吐出孔40の構造について説明する。
図3(a)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第1の構造例を示す断面図であり、図3(b)は、図3(a)中に示す領域Aの拡大断面図である。
シャワーヘッド22の基材60は、例えば、アルミニウムで構成されている。ガス吐出孔40のプラズマ生成空間S側、つまり、ガス吐出孔40のガス吐出口側には、円筒形状を有するセラミックススリーブ61を配置するための凹部が形成されている。この凹部とガス吐出孔40を形成する壁面には、アルマイト皮膜65が形成されている。
基材60に設けられた凹部には、セラミックススリーブ61が嵌め込まれ、これにより、セラミックススリーブ61の中心孔はガス吐出孔40の一部を形成する。セラミックススリーブ61は、シリカ系接着剤64等を用いて凹部に接着、固定される。セラミックススリーブ61としては、例えば、アルミナ(Al)スリーブが用いられる。
セラミックススリーブ61は、例えば、内径がφ1〜2mm、外径がφ4〜8mm、高さ(厚さ)が3mm〜5mmの形状を有する。セラミックススリーブ61の径方向の肉厚(=(外径−内径)/2)は、1mm以上あることが望ましく、これにより、プラズマに対する所望の耐久性を得ることができる。なお、セラミックススリーブ61の高さは、ガス吐出孔40のどの深さにまでプラズマが侵入するかに応じて設定され、内径が大きい場合には、高さを高くすることが望ましい。
基材60及びセラミックススリーブ61のプラズマ生成空間S側の表面には、下地皮膜62(アンダーコーティング皮膜)が形成されている。下地皮膜62は、例えば、イットリア(以下、「イットリア下地皮膜」という)、又は、アルミニウム(以下、「アルミニウム下地皮膜」という)であり、その厚さは、10μm〜50μm、好ましくは、20μm〜30μmである。
下地皮膜62上に、耐プラズマ皮膜63が形成されている。耐プラズマ皮膜63は、例えば、アルミナ(以下、「耐プラズマアルミナ皮膜」という)、イットリア(以下、「耐プラズマイットリア皮膜」という)である。耐プラズマ皮膜63の厚さは、50μm〜400μm、好ましくは、100μm〜200μmである。
図3に示す構造のガス吐出孔40を有するシャワーヘッド22は、例えば、次の手順で作製することができる。最初に、ガス吐出孔40と凹部が形成された基材60に、一般的な陽極酸化処理等の方法によって、基材60の表面にアルマイト皮膜65を形成する。なお、ガス吐出孔40や凹部は、ドリルやエンドミル等を用いた機械加工(切削加工)により容易に形成することができる。
そして、セラミックススリーブ61を、シリカ系接着剤64等を用いて凹部に接着する。このとき、セラミックススリーブ61は、基材60に機械加工等により形成された凹部に寸法精度に応じて位置決めされるため、セラミックススリーブ61の接着に特別な治具等は必要なく、接着作業を容易に行うことができる。
続いて、基材60においてセラミックススリーブ61が配置された面(プラズマ処理装置11に組み込まれた際にプラズマ生成空間S側となる面であって、セラミックススリーブ61の表面を含む(以下、「基材60の成膜面」という)にブラスト処理等を施す。これにより、基材60の成膜面を荒らして表面粗度を大きくする。これは、アンカー効果によって下地皮膜62の密着性を高めるために行われる。
なお、図3(b)に示すように、本実施の形態では、基材60の成膜面にアルマイト皮膜65が形成されていない。これは、ブラスト処理によって基材60の成膜面に形成されていたアルマイト皮膜65が除去されたことによる。但し、基材60の成膜面にアルマイト皮膜65が残るようにブラスト処理を行ってもよい。
基材60を構成するアルミニウム及びその表面に形成されたアルマイト皮膜と、セラミックススリーブ61とでは、材質の違いから、ブラスト処理による加工速度が異なる。そのため、基材60の部分が所定の表面粗さとなっても、セラミックススリーブ61の表面は、これと同じ表面粗さにならないことが一般的である。その場合、仮に、ブラスト処理後の基材60の成膜面に耐プラズマ皮膜63を直接形成すると、耐プラズマ皮膜63は、基材60の部分ではアンカー効果により高い密着性が得られても、セラミックススリーブ61の部分では、アンカー効果が得られずに密着性が低くなってしまう。そこで、セラミックススリーブ61と耐プラズマ皮膜63の双方に対して濡れ性の高い下地皮膜62を、基材60の成膜面に形成する。これにより、セラミックススリーブ61の表面に、密着した耐プラズマ皮膜63を形成することができる。
下地皮膜62は、例えば、APS(Atmospheric Plasma Spraying)溶射法によって形成することができる。ここで、下地皮膜62としてイットリア下地皮膜を形成した場合には、その後、そのままその表面に耐プラズマ皮膜63を形成した場合でも、高い密着性を示す耐プラズマ皮膜63を形成することができる。一方、下地皮膜62としてアルミニウム下地皮膜を形成した場合、そのままその表面に耐プラズマ皮膜63を形成することもできるが、好ましくは、その表面を荒らす程度にブラスト処理を施すことが好ましく、アンカー効果によって耐プラズマ皮膜63の密着性の向上を図ることができる。なお、イットリア下地皮膜を形成した場合でも、その表面を荒らす程度のブラスト処理を行ってもよい。
こうして形成した下地皮膜62上に、耐プラズマ皮膜63を、例えば、APS溶射法等によって形成する。これにより、図3に示す第1の構造例のガス吐出孔40を備えるシャワーヘッド22を作製が完了する。
図4は、耐プラズマ皮膜63の密着性を、セラミックススリーブ61と下地皮膜62との組み合わせで評価した結果を示す図である。なお、セラミックススリーブ61は、アルミナスリーブである。下地皮膜62は、イットリア下地皮膜とアルミニウム下地皮膜であるが、アルミニウム下地皮膜の場合には、耐プラズマ皮膜63の形成前にブラスト処理を行っている。
なお、図4中に示す、耐プラズマ皮膜の「SUS」は、耐プラズマ皮膜63としてのSUS皮膜(以下、「耐プラズマSUS皮膜」という)であり、耐プラズマSUS皮膜の成膜方法には、APS溶射法を用いることができる。また、図4中に示す「SUSスリーブ」とその結果については、後述する。
耐プラズマ皮膜63の密着性の評価は、耐プラズマ皮膜63に対して接着剤で治具を取り付け、治具を一定の力で引っ張ったときの耐プラズマ皮膜63の剥離のしやすさで判定しており、図中の「○」は、高い密着性が得られたことを示している。
セラミックススリーブ61に、直接、耐プラズマ皮膜63として耐プラズマアルミナ皮膜を形成した場合には密着性が低く、耐久性に問題がある。しかし、下地皮膜62上に耐プラズマアルミナ皮膜を形成した場合には、耐プラズマアルミナ皮膜が高い密着性を示すことが確認された。
また、耐プラズマ皮膜63として耐プラズマイットリア皮膜を形成した場合には、下地皮膜62を形成しなくとも、高い密着性が得られる。これは、イットリアのアルミナに対する濡れ性が高いためと考えられる。この場合、ガス吐出孔40の構造は、図5の断面図に示されるように、基材60の成膜面に、下地皮膜62を形成することなく、直接、耐プラズマ皮膜63として耐プラズマイットリア皮膜63Aが形成された構造となる。なお、耐プラズマ皮膜63の一例である耐プラズマSUS皮膜は、セラミックススリーブ61に対して密着しない。
上記説明の通り、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第1の構造例では、ガス吐出孔40のプラズマ生成空間S側に、一定の厚さと肉厚とを有するセラミックススリーブ61を配置し、セラミックススリーブ61に対して高い密着性を有する耐プラズマ皮膜63を形成することができる。これにより、プラズマ処理に対して高い耐久性を有するシャワーヘッド22を実現することができる。
図6(a)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第2の構造例を示す断面図である。
既に説明したように、セラミックススリーブ61の表面に、直接、密着性の高い耐プラズマ皮膜63を形成することは容易ではない。そのため、セラミックススリーブ61の表面に密着性の高い耐プラズマ皮膜63を形成するためには、下地皮膜62を設けることが好ましい。一方で、基材60のアルミニウムは、例えば、ブラスト処理等によって表面を荒らすことによって、下地皮膜62を設けることなく、直接に耐プラズマ皮膜63を形成することも可能である。
そこで、ガス吐出孔40の第2の構造例では、高さ(厚さ)方向の一方の端面に予め下地皮膜62が形成されたセラミックススリーブ61を準備し、第1の構造例と同様に、基材60に設けた凹部に接着する。その後、基材60においてセラミックススリーブ61が配置された面に、耐プラズマ皮膜63を成膜する。これにより、基材60及びセラミックススリーブ61の両方に対して高い密着性を有する耐プラズマ皮膜63を形成することができる。ガス吐出孔40の第2の構造例では、基材60に下地皮膜62を形成する必要がないため、下地皮膜62の形成に必要なコストを抑えることができる。
図6(b)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第3の構造例を示す断面図である。第3の構造例は、基材60に貫通孔を形成し、この貫通孔に、セラミックススリーブ61Aが挿入され、シリカ系接着剤等で固定された構造を有する点で、第1の構造例(図3)と異なるが、その他の構成は、第1の構造例と同じである。
第3の構造例では、セラミックススリーブ61Aの中心孔が、ガス吐出孔40となる。セラミックススリーブ61Aは、外径が一定で、ガス吐出孔40のガス吐出口側の肉厚が、ガス流入口側であるバッファ39側の肉厚よりも厚くなるように部分的に内径差が設けられた形状を有する。これは、ガス吐出口側はプラズマに晒されるためにプラズマに対する耐久性を高める必要があり、一方、バッファ39側はプラズマに晒される確率が低いため、肉厚が薄くてもよいことを考慮したものである。セラミックススリーブ61Aにおけるガス吐出口側の肉厚は、セラミックススリーブ61と同様に、1mm以上であることが望ましい。
セラミックススリーブ61Aを用いることにより、セラミックススリーブ61を用いたときに得られる効果に加えて、ガス吐出孔40の内壁のプラズマに対する耐食性を高めることができると共に、使用されるガスに対する耐食性を向上させることもできる。なお、セラミックススリーブ61Aを挿入するために基材60に設けた貫通孔の壁面には、アルマイト皮膜が形成されている必要はない。
ところで、セラミックススリーブ61として、アルミナスリーブに代えて、イットリアからなるイットリアスリーブを用いることができる。その場合に、下地皮膜62を形成するのであれば、同材料からなるイットリア下地皮膜を用いることが好ましい。また、耐プラズマ皮膜63として耐プラズマイットリア皮膜を用いる場合には、下地皮膜62を形成しなくともよい。
図7(a)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第4の構造例を示す断面図である。第4の構造例は、第1の構造例(図3)と比較して、セラミックススリーブ61に代えて、ステンレスからなるSUSスリーブ71を用い、下地皮膜62を設けることなく、基材60の成膜面に、直接、耐プラズマ皮膜63が形成されている点で、第1の構造例と異なる。以下、これらの相違点について説明する。
SUSスリーブ71の形状は、セラミックススリーブ61の形状と同等とすることができる。SUSスリーブ71は、基材60に設けられた凹部に嵌め込まれ、シリカ系接着剤等を用いて接着される。SUSスリーブ71は、例えば、ブラスト処理によって表面を所定の表面粗さとすることにより、耐プラズマ皮膜63を溶射法によって形成した場合の耐プラズマ皮膜63との密着力を高めることができる。そのため、SUSスリーブ71を用いる場合には、下地皮膜62を必要としない。また、ステンレスの線膨張係数は、アルミニウムの線膨張係数に近い。そのため、SUSスリーブ71の外径を大きくしても、基材60との接合境界にクラックが発生し難く、シャワーヘッド22にプラズマ処理によるヒートサイクルに対して優れた耐久性を示す。
耐プラズマ皮膜63には、耐プラズマアルミナ皮膜、耐プラズマイットリア皮膜に加えて、耐プラズマSUS皮膜を用いることができる。耐プラズマSUS皮膜は、耐プラズマアルミナ皮膜及び耐プラズマイットリア皮膜と同様に、APS溶射法により形成することができ、その厚さは、50μm〜400μm、好ましくは、100μm〜200μmである。
SUSスリーブ71が配置されたガス吐出孔40を有するシャワーヘッド22の作製手順は、下地皮膜62を形成しない点を除いて、第1の構造例(図3)について説明したシャワーヘッド22の作成手順に準ずるため、説明を省略する。SUSスリーブ71を用いたシャワーヘッド22は、セラミックススリーブ61を用いたシャワーヘッド22と同様の効果を奏する。加えて、SUSスリーブ71を用いたシャワーヘッド22には、下地皮膜62を形成しなくともよいため、作製工程を短縮することができる利点がある。
図4に示すように、SUSスリーブ71に対して、耐プラズマアルミナ皮膜、耐プラズマイットリアコーティング、耐プラズマSUS皮膜の全て高い密着性を示すため、SUSスリーブ71を用いることにより、耐プラズマ皮膜63の選択自由度が大きくなる。
図7(b)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第5の構造例を示す断面図である。第5の構造例は、基材60に貫通孔を形成し、この貫通孔に、SUSスリーブ71Aが挿入され、シリカ系接着剤等で接着された構造を有する点で、第4の構造例(図7(a))と異なるが、その他の構成は第4の構造例と同じである。
第5の構造例では、上述した第3の構造例(図6(b))と同様に、SUSスリーブ71Aの中心孔が、ガス吐出孔40となる。SUSスリーブ71Aを用いることにより、ガス吐出孔40の内壁のプラズマに対する耐食性を高めることができると共に、使用されるガスに対する耐食性を向上させることもできる。
図8(a),(b)は、シャワーヘッド22に設けられたガス吐出孔40の第6の構造例を示す断面図である。上記第1の構造例乃至第5の構造例では、ガス吐出孔40には、スリーブによって長さ方向(処理ガスが流れる方向)に段差が設けられている。例えば、複数種のガスからなる処理ガスを用いる場合には、この段差による絞り効果によって、処理ガスの均一化を高めることができる。但し、ガス吐出孔40内の段差は、必ずしもガス吐出孔40の長さ方向と直交している必要はない。
図8(a)は、中心孔に傾斜(テーパ)を設けたセラミックススリーブ61Bを用いた構造例を示しており、セラミックススリーブ61Bを用いたこと以外の構成は、第1の構造例(図3)の構成と同じである。また、図8(b)は、中心孔にテーパを設けたSUSスリーブ71Bを用いた構造例を示しており、SUSスリーブ71Bを用いたこと以外の構成は、第5の構造例(図7(b))と同じである。
なお、同様に、セラミックススリーブ61Aの内周に設けられている段差を傾斜させてもよいし、SUSスリーブ71の中心孔のテーパを設けてもよい。また、ガス吐出孔40は、必ずしもその内部に段差を有している必要はないが、段差を設けない場合でも、プラズマ生成空間S側でのスリーブの径方向の肉厚を、プラズマに対する所望の耐久性が得られるように設定する必要がある。
以上、本発明について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、耐プラズマ皮膜63はイットリアやアルミナのみで構成されたが、混合材によって構成されてもよい。ところで、耐プラズマ皮膜63をイットリアのみで構成した場合、当該耐プラズマ皮膜63のプラズマに対する耐性(以下、「耐プラズマ性」という)は向上するが、イットリアは酸に対する耐性(以下、「耐酸性」という)が低い。したがって、プラズマ処理装置11のメンテナンス時にチャンバ20が大気開放され、大気中の水分と、チャンバ20内に残留するデポ(堆積物)やガスの塩化物とが反応して塩酸(HCl)等の酸が生じると、該酸によって耐プラズマ皮膜63が損傷するおそれがある。これに対応して、耐酸性を有するアルミナをイットリアに混合して耐プラズマ皮膜63の耐酸性を向上させることも考えられるが、この場合、耐プラズマ皮膜63においてアルミナやイットリアが粒状のまま存在し、粒界が生じるために耐プラズマ性が低下する。しかしながら、混合材に珪素(Si)が溶融含有されると混合材の組織はガラス質に変質し、緻密化して粒界が生じにくくなる。そこで、耐酸性の向上を目的としてアルミナを含む混合材によって耐プラズマ皮膜63を構成する場合、粒界の発生を抑制させるために珪素化合物、例えば、酸化珪素や窒化珪素を混合材に加えるのが好ましい。
図9は、構成材を変更したときの耐プラズマ皮膜63の耐プラズマ性を評価した結果を示す図である。耐プラズマ皮膜63はいずれの構成材においてもAPS溶射法等によって形成され、構成材としては、アルミナ単独(以下「アルミナ溶射」という)、イットリア単独(以下「イットリア溶射」という)、アルミナ、イットリア及び酸化珪素(SiO)の混合材(以下「混合溶射A」という)、並びに、アルミナ、イットリア、酸化珪素及び窒化珪素(Si)の混合材(以下「混合溶射B」という)が用いられた。また、プラズマとしては、塩化臭素(BCl)及び塩素(Cl)の混合ガスから生じたプラズマを用い、当該プラズマへ各耐プラズマ皮膜63を一定時間晒した後の削れ量を評価した。また、イットリア溶射の耐プラズマ皮膜63の削れ量を1として各耐プラズマ皮膜63の削れ量を規格化した。
図9に示すように、アルミナ溶射の耐プラズマ皮膜63の削れ量は9であるのに対し、混合溶射Aや混合溶射Bの耐プラズマ皮膜63の削れ量は1であった。すなわち、混合溶射Aや混合溶射Bはイットリア溶射と同等の耐プラズマ性を有することが分かった。また、混合溶射Aや混合溶射Bの耐プラズマ皮膜63の組織をSEMで確認したところ、粒界が確認されず、組織がガラス質に変質して緻密化していることが確認された。これにより、混合溶射Aや混合溶射Bの耐プラズマ皮膜63では、イットリア以外の材料が混合されることによる耐プラズマ性の低下を組織の緻密化によって補っていることが分かった。
図10は、混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63の密着性を、セラミックススリーブ61及びSUSスリーブ71と下地皮膜62との組み合わせで評価した結果を示す図である。なお、ここでのセラミックススリーブ61はアルミナスリーブ又はイットリアスリーブであり、下地皮膜62はイットリア下地皮膜である。
図10における耐プラズマ皮膜63の密着性の評価は、図4における評価と同様に、耐プラズマ皮膜63に対して接着剤で治具を取り付け、治具を一定の力で引っ張ったときの耐プラズマ皮膜63の剥離のしやすさで判定しており、図中の「○」は、高い密着性が得られたことを示している。
セラミックススリーブ61に、直接、混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63を形成した場合には密着性が低く、耐久性に問題がある。しかし、下地皮膜62上に混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63を形成した場合には、耐プラズマ皮膜63が高い密着性を示すことが確認された。一方、SUSスリーブ71に、直接、又は下地皮膜62を間に挟んで混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63を形成した場合には、耐プラズマ皮膜63が高い密着性を示すことが確認された。
以上より、耐プラズマ皮膜63を混合溶射A,Bによって構成すれば、含有するアルミナによって耐酸性を確保できるだけでなく、含有する珪素化合物に起因する組織の緻密化によって耐プラズマ性も確保することができることが分かった。また、セラミックススリーブ61に混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63を形成する場合、耐プラズマ皮膜63の密着性の観点から、下地皮膜62を形成するのが好ましい。一方、SUSスリーブ71に混合溶射A,Bの耐プラズマ皮膜63を形成する場合は下地皮膜62を形成してもしなくてもよい。
上述した混合溶射Aは酸化珪素を含み、混合溶射Bは酸化珪素及び窒化珪素を含むが、組織の緻密化(ガラス質への変質)には珪素の寄与が大きいため、耐プラズマ皮膜63はいずれかの珪素化合物を含有すれば組織を緻密化することができ、例えば、耐プラズマ皮膜63を、酸化珪素を含まないアルミナ、イットリア及び窒化珪素の混合材で構成しても組織を緻密化することができる。
なお、耐プラズマ皮膜63を混合溶射A,Bで構成する場合、組織の緻密化を確実に行うために、アルミナ、イットリア、酸化珪素や窒化珪素のそれぞれの粉状体を混合し、そのまま溶射するのではなく、アルミナ、イットリア、酸化珪素や窒化珪素がスプレー造粒法によって配合された造粒粉を溶射するのが好ましい。
また、上記実施の形態では、プラズマ処理装置11として誘導結合型のプラズマ処理装置を取り上げたが、これに限らず、プラズマ処理装置11は、シャワーヘッド22に高周波電力を供給することによってプラズマ生成空間Sにプラズマを生成させる容量結合型のプラズマ処理装置であってもよい。
また、プラズマ処理装置11として、基板に対してプラズマエッチング装置を取り上げたが、これに限定されず、成膜装置やアッシング装置、イオン注入装置等の他のプラズマ処理装置であってもよい。また、基板Gとして、FPD用のガラス基板を取り上げたが、その他の基板(例えば、半導体ウエハ)であっても、本発明の適用は可能である。
11 プラズマ処理装置
20 チャンバ
21 載置台
23 サセプタ
28 直流電源
40 ガス吐出孔
50 誘導結合アンテナ
60 基材
61,61A,61B セラミックススリーブ
62 下地皮膜
63 耐プラズマ皮膜
63A 耐プラズマイットリア皮膜
71,71A,71B SUSスリーブ

Claims (18)

  1. プラズマ処理装置に装備されるシャワーヘッドであって、
    前記シャワーヘッドは、
    処理ガスを吐出するガス吐出孔と、前記ガス吐出孔のガス吐出口側に形成された凹部とを有する基材と、
    セラミックス又はステンレスからなり、前記凹部に固定された円筒状のスリーブと、
    前記スリーブの表面と前記基材において前記スリーブが配置された面を覆う耐プラズマ皮膜と、を有することを特徴とするシャワーヘッド。
  2. 前記基材はアルミニウムからなり、
    前記ガス吐出孔を形成する壁面にアルマイト皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッド。
  3. 前記スリーブは、ステンレスからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜、イットリア皮膜又はステンレス皮膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
  4. 前記スリーブは、イットリアからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜又はイットリア皮膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
  5. 前記スリーブは、アルミナからなり、
    前記基材と前記スリーブのプラズマ生成空間側の面と前記耐プラズマ皮膜との間に、アルミニウム又はイットリアからなる下地皮膜が設けられ、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜又はイットリア皮膜であることを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
  6. 前記スリーブは、ステンレスからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は混合溶射膜からなり、前記混合溶射膜はアルミナ、イットリアに加え、酸化珪素及び窒化珪素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
  7. 前記スリーブは、イットリア又はアルミナからなり、
    前記基材と前記スリーブのプラズマ生成空間側の面と前記耐プラズマ皮膜との間に、アルミニウム又はイットリアからなる下地皮膜が設けられ、
    前記耐プラズマ皮膜は混合溶射膜からなり、前記混合溶射膜はアルミナ、イットリアに加え、酸化珪素及び窒化珪素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
  8. 前記スリーブは、内径がφ1mm〜φ2mm、外径が4mm〜8mm、高さが3mm〜5mmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
  9. 前記スリーブの径方向の肉厚は1mm以上であることを特徴とする請求項8記載のシャワーヘッド。
  10. 前記ガス吐出孔の前記基材における直径は、前記スリーブの内径よりも大きく、前記スリーブの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
  11. 前記スリーブは、外径が一定で内径に差があり、前記ガス吐出孔のガス吐出口側の肉厚がガス流入口側の肉厚よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシャワーヘッド。
  12. 基板が載置される基板載置面を有する載置台と、
    前記載置台を内部に収容するチャンバと、
    前記載置台に載置された基板と対向するように配置され、前記チャンバ内に処理ガスを供給するシャワーヘッドと、
    前記チャンバの内部に前記処理ガスによるプラズマを生成させるプラズマ生成手段と、
    を備え、
    前記載置台に載置された基板に対して前記プラズマによる処理を施すプラズマ処理装置であって、
    前記シャワーヘッドは、
    前記チャンバ内に前記処理ガスを吐出するガス吐出孔と、前記ガス吐出孔のガス吐出口側に形成された凹部とを有する基材と、
    セラミックス又はステンレスからなり、前記凹部に固定された円筒状のスリーブと、
    前記スリーブの表面と前記基材において前記スリーブが配置された面を覆う耐プラズマ皮膜と、を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 前記スリーブは、ステンレスからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜、イットリア皮膜又はステンレス皮膜であることを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記スリーブは、イットリアからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜又はイットリア皮膜であることを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記スリーブは、アルミナからなり、
    前記基材と前記スリーブのプラズマ生成空間側の面と前記耐プラズマ皮膜との間に、アルミニウム又はイットリアからなる下地皮膜が設けられ、
    前記耐プラズマ皮膜は、アルミナ皮膜又はイットリア皮膜であることを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記スリーブは、ステンレスからなり、
    前記耐プラズマ皮膜は混合溶射膜からなり、前記混合溶射膜はアルミナ、イットリアに加え、酸化珪素及び窒化珪素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記スリーブは、イットリア又はアルミナからなり、
    前記基材と前記スリーブのプラズマ生成空間側の面と前記耐プラズマ皮膜との間に、アルミニウム又はイットリアからなる下地皮膜が設けられ、
    前記耐プラズマ皮膜は混合溶射膜からなり、前記混合溶射膜はアルミナ、イットリアに加え、酸化珪素及び窒化珪素の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記スリーブは、内径がφ1mm〜φ2mm、外径が4mm〜8mm、高さが3mm〜5mmであることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
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