JP2017022214A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の特性の低下を回避しながら電流の集中を抑制することができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】化合物半導体層102と、化合物半導体層102と直接接触する一対のオーミック電極105と、一対のオーミック電極105の間で化合物半導体層102上方に形成されたゲート電極107と、一対のオーミック電極105の少なくとも一方の一部と化合物半導体層102との間に形成されたn型のAlxGa1-xN(0≦x<1)の化合物半導体層103と、が含まれる。一対のオーミック電極105のうちで化合物半導体層102との間に化合物半導体層103が形成されているものは、ゲート電極107側の端部の下面で化合物半導体層102に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、ゲート電極107側の端部から離間した部分の下面で化合物半導体層103に第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触する。【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を有している。このため、これらの特性を利用して窒化物半導体を高耐圧及び高出力の半導体デバイスに適用することについて種々の検討が行われている。特に、GaN系半導体のパワーデバイスとしての応用が期待されている。パワーデバイスでは、GaN系半導体層のオーミック電極と接する部分に大きな電流が流れる。電流はGaN系半導体層の一部に集中することがある。例えば、GaN系高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)では、GaN系化合物半導体層のソース電極又はドレイン電極のゲート電極側の端部と接する部分の近傍に大電流が集中しやすい。電流の集中は早期の故障及び信頼性の低下につながる。
このような電流の集中の抑制を目的とした技術が提案されている。しかしながら、従来の技術では、所期の目的を達成できても、耐圧等の特性の低下が避けられない。
特開2014−72387号公報 特開2010−45073号公報 特開2006−216671号公報
本発明の目的は、他の特性の低下を回避しながら電流の集中を抑制することができる化合物半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
化合物半導体装置の一態様には、キャリア走行層と、前記キャリア走行層上方に形成されたキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層と、前記第1の化合物半導体層上に形成され、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極と、前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方に形成されたゲート電極と、前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間に形成されたn型AlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層と、が含まれる。前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触する。
化合物半導体装置の製造方法では、キャリア走行層上方にキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層を形成し、前記第1の化合物半導体層上に、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極を形成し、前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方にゲート電極を形成し、前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間にn型AlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層を形成する。前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触する。
上記の化合物半導体装置等によれば、適切な第2の化合物半導体層が含まれるため、他の特性の低下を回避しながら電流の集中を抑制することができる。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。 ドレイン電極近傍の抵抗値及び電流密度の分布を示す図である。 接触面積の比と抵抗値の比との関係を示す図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。 図5Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。 図5Bに引き続き、化合物半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。 図5Cに引き続き、化合物半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。 第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の他の一例を工程順に示す断面図である。 図6Aに引き続き、化合物半導体装置の製造方法の他の一例を工程順に示す断面図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。 第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 第4の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。 第5の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。 第6の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。 第7の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態はHEMTを備えた化合物半導体装置の一例に関する。図1は、第1の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。
第1の実施形態に係る化合物半導体装置100には、図1(a)〜(c)に示すように、キャリア走行層101、キャリア走行層101上方に形成されたキャリア供給層を含む化合物半導体層102、及び化合物半導体層102上に形成され、化合物半導体層102と直接接触する一対のオーミック電極105が含まれる。化合物半導体装置100には、一対のオーミック電極105の間で化合物半導体層102上方に形成されたゲート電極107、及び一対のオーミック電極105の少なくとも一方の一部と化合物半導体層102との間に形成されたn型AlxGa1-xN(0≦x<1)の化合物半導体層103が含まれる。一対のオーミック電極105のうちで化合物半導体層102との間に化合物半導体層103が形成されているものは、図1(a)〜(c)に示すように、ゲート電極107側の端部の下面で化合物半導体層102に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、ゲート電極107側の端部から離間した部分の下面で化合物半導体層103に第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触する。
このような構成の第1の実施形態では、キャリア走行層101の表面近傍に2次元電子ガス(2DEG)が生じる。そして、一対のオーミック電極105の少なくとも一方と2DEGとの間には、当該オーミック電極105と化合物半導体層102との接触面を含む電流経路、及び当該オーミック電極105と化合物半導体層103との接触面を含む電流経路が存在する。化合物半導体層103のオーミック電極105とのコンタクト抵抗が化合物半導体層102のオーミック電極105とのコンタクト抵抗よりも低いため、当該オーミック電極105と2DEGとの間を流れる電流は、オーミック電極105と化合物半導体層103との接触面を含む電流経路にも流れやすい。従って、ゲート電極107側の端部への電流の集中を緩和して、電流集中に伴う故障を抑制し、高い信頼性を得ることができる。
化合物半導体層103は、例えば再成長により形成することができる。不純物のイオン注入により低抵抗の領域を形成することで電流の集中を緩和することが可能ではあるが、イオン注入された不純物は再成長で形成された層内の不純物よりも著しく拡散しやすく、拡散した不純物が耐圧の低下を招く。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態はGaN系HEMTを備えた化合物半導体装置の一例である。図2は、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。
第2の実施形態に係る化合物半導体装置200には、図2に示すように、基板211、基板211上のバッファ層212、及びバッファ層212上のキャリア走行層201が含まれる。化合物半導体装置200には、キャリア走行層201上のスペーサ層213、スペーサ層213上のキャリア供給層202、及びキャリア供給層202上のキャップ層214が含まれる。
基板211は、例えばSiC基板である。バッファ層212は、例えばAlGaN層である。バッファ層212が超格子構造を備えていてもよい。キャリア走行層201は、例えば厚さが3μm程度で不純物の意図的なドーピングが行われていないGaN層(i−GaN層)である。スペーサ層213は、例えば厚さが5nm程度で不純物の意図的なドーピングが行われていないAlGaN層(i−AlGaN層)である。キャリア供給層202は、例えば厚さが30nm程度のn型のAlGaN層(n−AlGaN層)である。キャップ層214は、例えば厚さが10nm程度のn型のGaN層(n−GaN層)である。キャリア供給層202及びキャップ層214には、例えばSiが5×1018cm-3程度の濃度でドーピングされている。
キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214の積層体に、素子領域を画定する素子分離領域215が形成されている。素子領域内において、キャップ層214に開口部218及び開口部219が形成されており、開口部218内にソース電極205が形成され、開口部219内にドレイン電極206が形成されている。
化合物半導体装置200には、ソース電極205とキャリア供給層202との間の化合物半導体層203、及びドレイン電極206とキャリア供給層202との間の化合物半導体層204が含まれる。ソース電極205はゲート電極207側の端部の下面でキャリア供給層202に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、ゲート電極207側の端部から離間した部分の下面で化合物半導体層203に第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触する。ドレイン電極206はゲート電極207側の端部の下面でキャリア供給層202に第3のコンタクト抵抗で直接接触し、ゲート電極207側の端部から離間した部分の下面で化合物半導体層204に第3のコンタクト抵抗よりも低い第4のコンタクト抵抗で直接接触する。例えば、第1のコンタクト抵抗は第3のコンタクト抵抗と等しく、第2のコンタクト抵抗は第4のコンタクト抵抗と等しい。化合物半導体層203及び204は、例えばキャリア供給層202に形成されたリセス内に形成されたn型のAlGaN層(n−AlGaN層)である。化合物半導体層203及び204には、例えばSiが1×1019cm-3〜1×1020cm-3程度の濃度でドーピングされている。
ソース電極205及びドレイン電極206を覆う絶縁膜221がキャップ層214上に形成されている。絶縁膜221には、ソース電極205とドレイン電極206との間に位置する開口部222が形成されており、開口部222を介してキャップ層214とショットキー接触するゲート電極207が設けられている。ゲート電極207を覆う絶縁膜223が絶縁膜221上に形成されている。絶縁膜221及び絶縁膜223の材料は特に限定されず、例えばシリコン窒化膜が用いられる。
ソース電極205及びドレイン電極206は一対のオーミック電極の一例であり、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214の積層体は第1の化合物半導体層の一例であり、化合物半導体層203及び204は第2の化合物半導体層の一例である。
このような構成の第2の実施形態では、キャリア走行層201の表面近傍に2DEGが生じる。そして、ソース電極205と2DEGとの間には、ソース電極205とキャリア供給層202との接触面を含む電流経路、及びソース電極205と化合物半導体層203との接触面を通じる電流経路が存在する。ドレイン電極206と2DEGとの間には、ドレイン電極206とキャリア供給層202との接触面を通じる電流経路、及びドレイン電極206と化合物半導体層204との接触面を通じる電流経路が存在する。化合物半導体層203のソース電極205とのコンタクト抵抗がキャリア供給層202のソース電極205とのコンタクト抵抗よりも低いため、ソース電極205内を流れる電流は、ソース電極205と化合物半導体層203との接触面を含む電流経路にも流れやすい。化合物半導体層204のドレイン電極206とのコンタクト抵抗がキャリア供給層202のドレイン電極206とのコンタクト抵抗よりも低いため、ドレイン電極206内を流れる電流は、ドレイン電極206と化合物半導体層204との接触面を含む電流経路にも流れやすい。従って、ゲート電極207側の端部への電流の集中を緩和して、電流集中に伴う故障を抑制し、高い信頼性を得ることができる。
ここで、第2の実施形態におけるドレイン電極206の近傍における電流経路について更に詳細に説明する。図3は、ドレイン電極206近傍の抵抗値及び電流密度の分布を示す図である。
図3(a)に示すように、ドレイン電極206近傍には複数種の抵抗値が存在する。例えば、ドレイン電極206の内部を横方向に流れる電流に対する抵抗値RELE、及びキャリア走行層201の2DEGを横方向に流れる場合の電流に対する抵抗値R2DEGが存在する。更に、ドレイン電極206とキャリア供給層202との接触面における抵抗値RC1、及びドレイン電極206と化合物半導体層204の接触面における抵抗値RC2が存在する。そして、主な電流経路として、ドレイン電極206の内部を横方向に流れ、キャリア供給層202を縦方向に流れ、キャリア走行層201のゲート電極207下方まで到達する経路231と、化合物半導体層204及びキャリア供給層202を縦方向に流れ、キャリア走行層201のドレイン電極206下方の2DEGを横方向に流れ、キャリア走行層201のゲート電極207下方まで到達する経路232とが挙げられる。これらを比較すると、抵抗値RELEが抵抗値R2DEGより低い一方で、抵抗値RC2が抵抗値RC1よりも低い。このため、電流は経路231及び経路232の両方を流れる。
図3(b)は電流密度の分布を示す図である。図3(b)中の実線は第2の実施形態における電流密度の分布を示し、破線は、化合物半導体層204が設けられておらず、ドレイン電極206の下面全体がキャリア供給層202と接する構成(参考例)における電流密度の分布を示す。図3(b)に示すように、参考例では、ゲート電極207側の端部208に電流が集中し、端部208における電流値が1×105A/cm2超である。これに対し、第2の実施形態では、ゲート電極207から離間した側の端部209と化合物半導体層204との接触面にも電流が流れやすいため、ゲート電極207側の端部208における電流値は1×105A/cm2未満である。
経路231の抵抗値(R1)と経路232の抵抗値(R2)とが互いに同等であることが好ましい。すなわち、経路232の抵抗値(R2)に対する経路231の抵抗値(R1)の割合(R1/R2)は1に近いことが好ましい。このため、図4(a)に示すように、ゲート長方向においてドレイン電極206が化合物半導体層204と接触している部分の長さL2は、ドレイン電極206がキャリア供給層202と接触している部分の長さL1の100倍程度であることが好ましい。これらの長さ方向に直交する方向(ゲート幅方向)の寸法がキャリア供給層202及び化合物半導体層204間で共通している場合、ドレイン電極206がキャリア供給層202と接触している部分の面積S1とドレイン電極206が化合物半導体層204と接触している部分の面積S2との比(S1:S2)は「1:100」程度であることが好ましい。図4(b)は接触面積の割合(S1/S2)と抵抗値の割合(R1/R2)との関係を示す。図4(b)に示すように、接触面積の割合(S1/S2)が0.01程度の場合に、抵抗値の割合(R1/R2)が1.0程度である。図4(b)は本願発明者が行ったシミュレーションの結果を示している。
ソース電極205とキャリア供給層202及び化合物半導体層203との間にも、上記のドレイン電極206とキャリア供給層202及び化合物半導体層204との間のサイズの関係と同様のサイズの関係が成り立っていることが好ましい。
次に、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の一例について説明する。図5A乃至図5Dは、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の一例を工程順に示す断面図である。
先ず、図5A(a)に示すように、基板211上に、バッファ層212、キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214を形成する。バッファ層212、キャリア走行層201、スペーサ層213、キャリア供給層202及びキャップ層214は、例えば有機金属気相成長(metal organic vapor phase epitaxy:MOVPE)法により形成することができる。
これら化合物半導体層の形成に際しては、例えば、Al源であるトリメチルアルミニウム(TMA)ガス、Ga源であるトリメチルガリウム(TMG)ガス、及びN源であるアンモニア(NH3)ガスの混合ガスを用いる。このとき、成長させる化合物半導体層の組成に応じて、トリメチルアルミニウムガス及びトリメチルガリウムガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。各化合物半導体層に共通の原料であるアンモニアガスの流量は、例えば100ccm〜10LM程度とする。また、例えば、成長圧力は50Torr〜300Torr程度、成長温度は1000℃〜1200℃程度とする。また、n型の化合物半導体層(例えばキャリア供給層202及びキャップ層214)を成長させる際には、例えば、Siを含むSiH4ガスを所定の流量で混合ガスに添加し、化合物半導体層にSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、1×1018cm-3程度〜1×1020cm-3程度、例えば5×1018cm-3程度とする。
次いで、図5A(b)に示すように、キャップ層214、キャリア供給層202、スペーサ層213及びキャリア走行層201に素子領域を画定する素子分離領域215を形成する。素子分離領域215の形成では、例えば、素子分離領域215を形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンをキャップ層214上に形成し、このパターンをマスクとしてAr等のイオン注入を行う。このパターンをエッチングマスクとして塩素系ガスを用いたドライエッチングを行ってもよい。
その後、図5A(c)に示すように、化合物半導体層203を形成する予定の領域及び化合物半導体層204を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うレジストパターン251をキャップ層214上に形成する。
続いて、図5B(d)に示すように、レジストパターン251をマスクとしたドライエッチングにより、キャップ層214に開口部216及び開口部217をキャリア供給層202の一部に入り込むようにして形成する。
次いで、図5B(e)に示すように、レジストパターン251を除去し、化合物半導体層203を形成する予定の領域及び化合物半導体層204を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うハードマスク252をキャップ層214上に形成する。ハードマスク252としては、例えばシリコン酸化膜を形成する。ハードマスク252の形成では、例えばシリコン酸化膜を全面に形成し、ドライエッチングにより、化合物半導体層203を形成する予定の領域に相当する部分及び化合物半導体層204を形成する予定の領域に相当する部分を除去する。
その後、図5B(f)に示すように、ハードマスク252を成長マスクとして、開口部216内に化合物半導体層203を形成し、開口部217内に化合物半導体層204を形成する。化合物半導体層203及び204は、例えばキャリア供給層202と同様に、MOVPE法により形成することができる。化合物半導体層203及び204の厚さは、1nm程度〜30nm程度、例えば10nmとする。
続いて、図5C(g)に示すように、ハードマスク252を除去し、ソース電極205を形成する予定の領域及びドレイン電極206を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うレジストパターン253をキャップ層214上に形成する。
次いで、図5C(h)に示すように、レジストパターン253をマスクとしたドライエッチングにより、キャップ層214及び化合物半導体層203に開口部218を形成し、キャップ層214及び化合物半導体層204に開口部219を形成する。
その後、図5C(i)に示すように、レジストパターン253を除去し、開口部217内にソース電極205を形成し、開口部218内にドレイン電極206を形成する。ソース電極205及びドレイン電極206は、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ソース電極205を形成する予定の領域及びドレイン電極206を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、Ti膜を形成した後にAl膜を形成する。次いで、例えば、窒素雰囲気中にて400℃〜900℃(例えば580℃)で熱処理を行い、オーミック特性を確立する。
続いて、図5D(j)に示すように、ソース電極205及びドレイン電極206を覆う絶縁膜221をキャップ層214上に形成する。絶縁膜221は、例えば化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)法、原子層堆積(atomic layer deposition:ALD)法、又はスパッタ法により形成することができる。
次いで、図5D(k)に示すように、絶縁膜221のゲート電極207を形成する予定の領域に開口部222を形成する。開口部222は、例えばドライエッチングにより形成することができる。開口部222をウェットエッチング又はイオンミリングにより形成してもよい。その後、開口部222内にゲート電極207を形成する。ゲート電極207は、例えばリフトオフ法により形成することができる。すなわち、ゲート電極207を形成する予定の領域を露出するフォトレジストのパターンを形成し、このパターンを成長マスクとして蒸着法により金属膜を形成し、このパターンをその上の金属膜と共に除去する。金属膜の形成では、例えば、Ni膜を形成した後にAu膜を形成する。
その後、図5D(l)に示すように、ゲート電極207を覆う絶縁膜223を絶縁膜221上に形成する。絶縁膜223は、絶縁膜221と同様に、例えばCVD法、ALD法又はスパッタ法により形成することができる。
そして、必要に応じて保護膜及び配線等を形成して、化合物半導体装置を完成させる。
このように、この製造方法では、ソース電極205及びドレイン電極206とのコンタクト抵抗がキャリア供給層202のそれよりも低い化合物半導体層203及び204を再成長により形成する。従って、イオン注入を行った場合に生じる不純物の拡散に伴う耐圧の低下を回避することができる。
次に、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の他の一例について説明する。図6A乃至図6Bは、第2の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法の他の一例を工程順に示す断面図である。
先ず、図6A(a)に示すように、上記の例と同様にして、素子分離領域215の形成までの処理を行う。
次いで、図6A(b)に示すように、キャップ層214及び素子分離領域215上にハードマスク252の原料膜254を形成する。原料膜254としては、例えばシリコン酸化膜を形成する。その後、化合物半導体層203を形成する予定の領域及び化合物半導体層204を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うレジストパターン251を原料膜254上に形成する。
その後、図6A(c)に示すように、レジストパターン251をマスクとしたドライエッチングにより、原料膜254の化合物半導体層203を形成する予定の領域に相当する部分及び化合物半導体層204を形成する予定の領域に相当する部分を除去する。この結果、化合物半導体層203を形成する予定の領域及び化合物半導体層204を形成する予定の領域を露出し、他の領域を覆うハードマスク252が得られる。
次いで、図6B(d)に示すように、レジストパターン251をマスクとしたドライエッチングにより、キャップ層214に開口部216及び開口部217をキャリア供給層202の一部に入り込むようにして形成する。
その後、図6B(e)に示すように、レジストパターン251を除去する。続いて、図6B(f)に示すように、ハードマスク252を成長マスクとして、開口部216内に化合物半導体層203を形成し、開口部217内に化合物半導体層204を形成する。化合物半導体層203及び204は、例えばMOVPE法により形成することができる。
そして、上記の例と同様にして、ハードマスク252の除去以降の処理を行って、化合物半導体装置を完成させる。
このように、この製造方法でも、ソース電極205及びドレイン電極206とのコンタクト抵抗がキャリア供給層202のそれよりも低い化合物半導体層203及び204を再成長により形成する。従って、イオン注入を行った場合に生じる不純物の拡散に伴う耐圧の低下を回避することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態はGaN系HEMTを備えた化合物半導体装置の一例である。図7は、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の構造を示す断面図である。
第3の実施形態に係る化合物半導体装置300では、図7に示すように、開口部218及び開口部219がキャリア供給層202まで到達せず、開口部218の下面及び開口部219の下面にキャップ層214がある。そして、ソース電極205の下面はキャップ層214及び化合物半導体層203と直接接触し、ドレイン電極206下面はキャップ層214及び化合物半導体層204と直接接触している。他の構成は第2の実施形態と同様である。
このような構成の第3の実施形態によっても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法について説明する。図8は、第3の実施形態に係る化合物半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、第2の実施形態と同様にして、レジストパターン253の形成までの処理を行う。次いで、図8(a)に示すように、レジストパターン253をマスクとしたドライエッチングにより、キャップ層214及び化合物半導体層203に開口部218を形成し、キャップ層214及び化合物半導体層204に開口部219を形成する。このとき、開口部218及び開口部219の深さをキャップ層214の厚さよりも小さくする。すなわち、開口部218及び開口部219の下方にキャップ層214が残るようにする。
その後、図8(b)に示すように、第2の実施形態と同様にして、開口部218内にソース電極205を形成し、開口部219内にドレイン電極206を形成する。
そして、第2の実施形態と同様にして、絶縁膜221の形成以降の処理を行って、化合物半導体装置を完成させる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、HEMTのディスクリートパッケージに関する。図9は、第4の実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。
第4の実施形態では、図9に示すように、第2又は第3の実施形態のHEMTのHEMTチップ1210の裏面がはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてランド(ダイパッド)1233に固定されている。また、ドレイン電極206が接続されたドレインパッド1226dに、Alワイヤ等のワイヤ1235dが接続され、ワイヤ1235dの他端が、ランド1233と一体化しているドレインリード1232dに接続されている。ソース電極205に接続されたソースパッド1226sにAlワイヤ等のワイヤ1235sが接続され、ワイヤ1235sの他端がランド1233から独立したソースリード1232sに接続されている。ゲート電極207に接続されたゲートパッド1226gにAlワイヤ等のワイヤ1235gが接続され、ワイヤ1235gの他端がランド1233から独立したゲートリード1232gに接続されている。そして、ゲートリード1232gの一部、ドレインリード1232dの一部及びソースリード1232sの一部が突出するようにして、ランド1233及びHEMTチップ1210等がモールド樹脂1231によりパッケージングされている。
このようなディスクリートパッケージは、例えば、次のようにして製造することができる。先ず、HEMTチップ1210をはんだ等のダイアタッチ剤1234を用いてリードフレームのランド1233に固定する。次いで、ワイヤ1235g、1235d及び1235sを用いたボンディングにより、ゲートパッド1226gをリードフレームのゲートリード1232gに接続し、ドレインパッド1226dをリードフレームのドレインリード1232dに接続し、ソースパッド1226sをリードフレームのソースリード1232sに接続する。その後、トランスファーモールド法にてモールド樹脂1231を用いた封止を行う。続いて、リードフレームを切り離す。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態は、HEMTを備えたPFC(Power Factor Correction)回路に関する。図10は、第5の実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。
PFC回路1250には、スイッチ素子(トランジスタ)1251、ダイオード1252、チョークコイル1253、コンデンサ1254及び1255、ダイオードブリッジ1256、並びに交流電源(AC)1257が設けられている。そして、スイッチ素子1251のドレイン電極と、ダイオード1252のアノード端子及びチョークコイル1253の一端子とが接続されている。スイッチ素子1251のソース電極と、コンデンサ1254の一端子及びコンデンサ1255の一端子とが接続されている。コンデンサ1254の他端子とチョークコイル1253の他端子とが接続されている。コンデンサ1255の他端子とダイオード1252のカソード端子とが接続されている。また、スイッチ素子1251のゲート電極にはゲートドライバが接続されている。コンデンサ1254の両端子間には、ダイオードブリッジ1256を介してAC1257が接続される。コンデンサ1255の両端子間には、直流電源(DC)が接続される。そして、本実施形態では、スイッチ素子1251に、第2又は第3の実施形態のHEMTが用いられている。
PFC回路1250の製造に際しては、例えば、はんだ等を用いて、スイッチ素子1251をダイオード1252及びチョークコイル1253等に接続する。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、HEMTを備えた電源装置に関する。図11は、第6の実施形態に係る電源装置を示す結線図である。
電源装置には、高圧の一次側回路1261及び低圧の二次側回路1262、並びに一次側回路1261と二次側回路1262との間に配設されるトランス1263が設けられている。
一次側回路1261には、第5の実施形態に係るPFC回路1250、及びPFC回路1250のコンデンサ1255の両端子間に接続されたインバータ回路、例えばフルブリッジインバータ回路1260が設けられている。フルブリッジインバータ回路1260には、複数(ここでは4つ)のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dが設けられている。
二次側回路1262には、複数(ここでは3つ)のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cが設けられている。
本実施形態では、一次側回路1261を構成するPFC回路1250のスイッチ素子1251、並びにフルブリッジインバータ回路1260のスイッチ素子1264a、1264b、1264c及び1264dに、第2又は第3の実施形態のHEMTが用いられている。一方、二次側回路1262のスイッチ素子1265a、1265b及び1265cには、シリコンを用いた通常のMIS型FET(電界効果トランジスタ)が用いられている。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。第7の実施形態は、HEMTを備えた増幅器に関する。図12は、第7の実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
増幅器には、ディジタル・プレディストーション回路1271、ミキサー1272a及び1272b、並びにパワーアンプ1273が設けられている。
ディジタル・プレディストーション回路1271は、入力信号の非線形歪みを補償する。ミキサー1272aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号とをミキシングする。パワーアンプ1273は、第2又は第3の実施形態のHEMTを備えており、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅する。なお、本実施形態では、例えば、スイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー1272bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路1271に送出できる。この増幅器は、高周波増幅器、高出力増幅器として使用することができる。
なお、化合物半導体積層構造に用いられる化合物半導体層の組成は特に限定されず、例えば、GaN、AlN及びInN等を用いることができる。また、これらの混晶を用いることもできる。例えば、第2の化合物半導体層として、n型のAlxGa1-xN層(0≦x<1)を用いることができる。第1の化合物半導体層若しくは第2の化合物半導体層又はこれらの両方に含まれる不純物がGeであってもよい。
いずれの実施形態においても、基板として、炭化シリコン(SiC)基板、サファイア基板、シリコン基板、GaN基板又はGaAs基板等を用いてもよい。基板が、導電性、半絶縁性又は絶縁性のいずれであってもよい。
ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極の構造は上述の実施形態のものに限定されない。例えば、これらが単層から構成されていてもよい。また、これらの形成方法はリフトオフ法に限定されない。更に、オーミック特性が得られるのであれば、ソース電極及びドレイン電極の形成後の熱処理を省略してもよい。ゲート電極に、Ni及びAuの他にPd及び/又はPtが含まれていてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
キャリア走行層と、
前記キャリア走行層上方に形成されたキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層と、
前記第1の化合物半導体層上に形成され、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極と、
前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方に形成されたゲート電極と、
前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間に形成されたn型AlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層と、
を有し、
前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触することを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記第2の化合物半導体層は、前記第1の化合物半導体層に形成されたリセス内に形成されていることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記第2の化合物半導体層は前記第1の化合物半導体層よりも高い濃度で不純物を含むことを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記不純物がSi又はGeであることを特徴とする付記3に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記一対のオーミック電極の両方が、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に直接接触することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記キャリア供給層に直接接触することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記7)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする電源装置。
(付記8)
付記1乃至6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置を有することを特徴とする増幅器。
(付記9)
キャリア走行層上方にキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層を形成する工程と、
前記第1の化合物半導体層上に、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極を形成する工程と、
前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方にゲート電極を形成する工程と、
前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間にn型AlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層を形成する工程と、
を有し、
前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)
前記第2の化合物半導体層を形成する工程は、
前記第1の化合物半導体層にリセスを形成する工程と、
前記リセス内に前記第2の化合物半導体層を再成長させる工程と、
を有することを特徴とする付記9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記11)
前記第2の化合物半導体層は前記第1の化合物半導体層よりも高い濃度で不純物を含むことを特徴とする付記9又は10に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記不純物がSi又はGeであることを特徴とする付記11に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記一対のオーミック電極の両方が、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に直接接触することを特徴とする付記9乃至12のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記キャリア供給層に直接接触することを特徴とする付記9乃至13のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
100、200、300:化合物半導体装置
101、201:キャリア走行層
102、103、203、204:化合物半導体層
105:オーミック電極
107、207:ゲート電極
202:キャリア供給層
205:ソース電極
206:ドレイン電極

Claims (10)

  1. キャリア走行層と、
    前記キャリア走行層上方に形成されたキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層と、
    前記第1の化合物半導体層上に形成され、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極と、
    前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方に形成されたゲート電極と、
    前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間に形成されたn型のAlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層と、
    を有し、
    前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触することを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記第2の化合物半導体層は、前記第1の化合物半導体層に形成されたリセス内に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記第2の化合物半導体層は前記第1の化合物半導体層よりも高い濃度で不純物を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記一対のオーミック電極の両方が、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に直接接触することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記キャリア供給層に直接接触することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. キャリア走行層上方にキャリア供給層を含む第1の化合物半導体層を形成する工程と、
    前記第1の化合物半導体層上に、前記第1の化合物半導体層と直接接触する一対のオーミック電極を形成する工程と、
    前記一対のオーミック電極の間で前記第1の化合物半導体層上方にゲート電極を形成する工程と、
    前記一対のオーミック電極の少なくとも一方の一部と前記第1の化合物半導体層との間にn型のAlxGa1-xN(0≦x<1)の第2の化合物半導体層を形成する工程と、
    を有し、
    前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に第1のコンタクト抵抗で直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に前記第1のコンタクト抵抗よりも低い第2のコンタクト抵抗で直接接触することを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2の化合物半導体層を形成する工程は、
    前記第1の化合物半導体層にリセスを形成する工程と、
    前記リセス内に前記第2の化合物半導体層を再成長させる工程と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の化合物半導体層は前記第1の化合物半導体層よりも高い濃度で不純物を含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  9. 前記一対のオーミック電極の両方が、前記ゲート電極側の端部の下面で前記第1の化合物半導体層に直接接触し、前記ゲート電極側の端部から離間した部分の下面で前記第2の化合物半導体層に直接接触することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  10. 前記一対のオーミック電極のうちで前記第1の化合物半導体層との間に前記第2の化合物半導体層が形成されているものは、前記ゲート電極側の端部の下面で前記キャリア供給層に直接接触することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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