JP2017022139A - バスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法 - Google Patents

バスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型・軽量であり、電池セルの電極間ピッチのばらつきにも容易に対応できる。
【解決手段】一実施形態のバスバー付きフレキシブルプリント配線板1は、可撓性絶縁ベース材11と、可撓性絶縁ベース材11の一方の主面に設けられ、一端にバスバー接続用ランド部12aが設けられた複数の配線パターン12とを有するフレキシブルプリント配線板10と、バスバー接続用ランド部12aに接着剤により固定された複数のバスバー29,30と、を備え、複数のバスバー29,30は、各々に対応するバスバー接続用ランド部12aに、バスバー3およびバスバー接続用ランド部12aの上に形成されためっき層33により一括して電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バスバー付きフレキシブルプリント配線板およびその製造方法、並びにバッテリシステム、さらに詳しくは、複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板およびその製造方法、並びに該バスバー付きフレキシブルプリント配線板を備えるバッテリシステムに関する。
電気自動車もしくはハイブリッド自動車等の車両、または電気機器の電源として、複数の電池セル(以下、単に「セル」ともいう。)からなる電池ブロックと、各電池セルの状態(電圧、温度)を監視する回路とを備えるバッテリシステムがある。
バッテリシステムでは、従来、各電池セルの状態を監視するために電池セルと監視回路とを接続するケーブルとして、ワイヤーハーネス、フレキシブルフラットケーブル(FFC)あるいはリジッド基板を用いている。
特許文献1および特許文献2には、ワイヤーハーネスを用いた電池装置が開示されている。特許文献3には、フレキシブルフラットケーブルを用いた電池モジュールが開示されている。特許文献4には、リジッド基板を用いたバッテリシステムが開示されている。
また、特許文献3および5には、電池セルの電極に取り付けられるバスバーを、溶接やネジ止めにより、フレキシブルフラットケーブルなどの配線部材に電気的に接続することが開示されている。
特開2009−117149号公報 特開2010−3627号公報 特開2011−210711号公報 特開2010−56035号公報 特許第3707595号
従来の電池セルと監視回路の接続方法については、下記のような課題がある。
ワイヤーハーネスを用いた接続の場合は、部品点数が多く、組み付け作業が煩雑であるとともに、バッテリシステム全体の重量が重くなってしまう。
フレキシブルフラットケーブルを用いた接続の場合は、電池ブロックに組み付ける際にケーブルを折り返す手間が発生する他、監視回路をフレキシブルフラットケーブル上に設けることが困難であり、バッテリシステム全体を小型化することが容易ではない。
リジッド基板を用いた接続の場合は、電池ブロックの電極間ピッチのばらつき等により、電池ブロックにリジッド基板を組み付けることが容易ではない。特に、燃料電池のように電池セルの数が多い(数十〜百個)場合に顕著である。
また、バスバーを1個ずつネジ止めや溶接によりFFC等に電気的に接続する場合は、電池セルの数が増えるにつれて生産性が低下するという課題がある。
本発明は上記の技術的認識に基づいてなされたものであり、その目的は、電池セルの数が増加しても生産性が低下せず、また、小型・軽量であり、電池ブロックへの組み付けが容易なバスバー付きフレキシブルプリント配線板およびその製造方法、並びにバッテリシステムを提供することである。
本発明の一態様によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板は、
可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の一方の主面に設けられ、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンとを有するフレキシブルプリント配線板と、
前記バスバー接続用ランド部に接着剤により固定された複数のバスバーと、
を備え、
前記複数のバスバーは、各々に対応する前記バスバー接続用ランド部に、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の上に形成されためっき層により一括して電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の一態様によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法は、
複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
前記両面金属張り積層板に電気めっき処理を施し、前記第1および第2の金属膜の上、および前記導通用孔の内壁に第1のめっき層を形成し、前記第1のめっき層により前記第1の金属膜と第2の金属膜とを電気的に接続する工程と、
前記両面金属張り積層板の第1の金属膜およびその上に形成された前記第1のめっき層を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面に第2のめっき層を形成し、前記第2のめっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法は、
複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
前記両面金属張り積層板の第1の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記導通用孔の内壁、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記第1の金属膜と前記第2の金属膜とを電気的に接続するとともに前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法は、
複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の一方の主面に設けられた金属膜とを有する片面金属張り積層板を用意する工程と、
前記片面金属張り積層板の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、小型・軽量であり、電池ブロックへの組み付けを容易に行うことが可能なバスバー付きフレキシブルプリント配線板を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の一部(領域B)を拡大した平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図3Aに続く、本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 被取付け部を有するフレキシブルプリント配線板にバスバーフレームを取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の別の製造方法を説明するための工程断面図である。 図5Aに続く、本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の別の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の平面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態および変形例について説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板(以下、「バスバー付きFPC」ともいう。)1を図1および図2を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係るバスバー付きFPC1の平面図を示している。図2は、図1の領域Bを拡大した平面図を示している。
なお、図1および図2において、配線パターン12,13を絶縁保護するカバーレイ22、および、バスバー29,30とバスバー接続用ランド部12aを電気的に接続するめっき層33は表示していない(図7および図8も同様である)。これらの構成要素は後述の工程断面図を用いて詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るバスバー付きFPC1は、複数の電池セル90を積層してなる電池ブロックに組み付けられるものである。各電池セル90は、一端に+電極、他端に−電極が設けられている。これらの電極は電池セルの上面からボルト状のものとして突出している。電池ブロックは、複数の電池セル90を交互に逆向きに重ね合わせられてなり、重ね合わされた電池セル90はバスバー30により直列接続される。
図1に示すバスバー付きFPC1は、8個の電池セル90が積層してなる電池ブロック(例えばLiイオン蓄電池)用のものである。バスバー付きFPC1のサイズは、電池セル90の大きさや積層数などに依存するが、例えば、タテ400mm(または750mm)×ヨコ250mmである。
バスバー付きFPC1は、フレキシブルプリント配線板10と、このフレキシブルプリント配線板10に固定された複数のバスバー29,30とを備えている。
フレキシブルプリント配線板10は、可撓性絶縁ベース材11と、この可撓性絶縁ベース材11の一方の主面(上面)に設けられた複数の配線パターンを有する。この配線パターンには、電池セル90の電圧を測定するための配線パターン12、二重化配線パターン(以下、単に「配線パターン」ということもある。)15、および電池セル90の温度を測定するための配線パターン13がある。
なお、可撓性絶縁ベース材は、フレキシブルプリント配線板のベース材として公知のものを用いることが可能であり、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタタレート(PET)等を適用可能である。
図1に示すように、フレキシブルプリント配線板10上には、チップ実装領域Aが設けられている。このチップ実装領域Aは、配線パターン12,13を介して収集された電池セル90の電圧および温度を監視する半導体チップを実装するための領域である。
配線パターン12は、図2に示すように、一端にバスバー接続用ランド部12aが設けられている。
本実施形態において、セル電圧測定用の配線パターンは、信頼性を向上させるために二重化されている。即ち、図2に示すように、フレキシブルプリント配線板10は、可撓性絶縁ベース材11の他方の主面(下面)に設けられ、電池セル90の電圧を測定するための複数の二重化配線パターン15を有する。
二重化配線パターン15は、一端がめっきスルーホール14を介してバスバー接続用ランド部12aと電気的に接続されている。ここで、めっきスルーホール14は、可撓性絶縁ベース材11に設けられており、可撓性絶縁ベース材11の両面を電気的に接続するものである。二重化配線パターン15の他端は、めっきスルーホール等の接続手段により、配線パターン12のチップ実装用ランド部に電気的に接続されている。
このように、バスバー接続用ランド部とチップ実装用ランド部間は、配線パターン12と二重化配線パターン15により二重化されている。このため、片方が断線しても、電池セルの電圧を監視することができる。
配線パターン13は、一端に温度センサ実装部13aが設けられている。温度センサ実装部13aはバスバー接続用ランド部12aの近傍に設けられ、その上には電池セル90の温度を測定する温度センサ(図示せず)が実装される。なお、図1に示すように、配線パターン13は一つの電池セル90に対して左右2つ設けられており、二重化が図られている。
配線パターン12,13の他端には、チップ実装用ランド部(図示せず)が設けられている。チップ実装用ランド部は、チップ実装領域A付近に設けられ、上記の半導体チップの端子とはんだを介して電気的に接続される。即ち、配線パターン12,13の電圧(セルの電圧・温度)を監視する半導体チップは、チップ実装用ランド部にはんだ実装されている。
次に、フレキシブルプリント配線板10に固定されたバスバー29,30について説明する。
バスバー29,30は、銅、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの金属からなる。バスバーの表面に、スズまたはニッケルなどのめっき膜が形成されていてもよい。
バスバー29は、電池ブロックの一端の電池セル90と接続するための短いバスバーであり、孔31が1個設けられている。
バスバー30は、隣接する電池セル90の電極同士(即ち、一方のセルの+極と他方のセルの−極)を電気的に接続するためのものであり、孔31が2個設けられている。
バスバー29およびバスバー30はいずれも、後述するバスバー接続用ランド部12aに接着剤により固定されている。
バスバー29,30は、各々が対応するバスバー接続用ランド部12aに、バスバー29,30およびバスバー接続用ランド部12aの上に形成されためっき層(図3Bのめっき層33)により一括して電気的に接続されている。
バスバー付きFPC1を電池ブロックに組み付ける際は、各バスバーの孔31に電池セル90のボルト状の電極を挿通させ、ナットで固定する。このようにして、バスバー付きFPC1は、電池セル90の電極がバスバー29,30に電気的に接続されるように電池ブロックに組み付けられる。
本実施形態によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板は、可撓性を有するため、電池セルの電極位置や電池ブロックの形状に応じて屈曲させたり、捩ったりすることができる。このため、積層された電池セルの電極間のピッチがばらついている場合であっても、屈曲によりピッチのばらつきをある程度吸収可能である。また、電極が側面に設けられている電池セルであっても、バスバー付きFPCを捩って組み付けることが可能である。
よって、バスバー付きフレキシブルプリント配線板を電池ブロックに容易に組み付けることができる。特に、車両に搭載される二次電池のように、電池セルの数が多い場合に好適である。
また、本実施形態によるバスバー付きフレキシブルプリント配線板は、フレキシブルプリント配線板で構成されるため、ワイヤーハーネスやリジッド基板に比べて軽量である。
さらに、本実施形態によれば、セル電圧測定用の配線パターンを可撓性絶縁ベース材の両面に設けて二重化することで、片方の配線が断線した場合であってもセル電圧を測定することが可能となり、信頼性を向上させることができる。加えて、二重化配線パターンを可撓性絶縁ベース材の裏面に設けることで、配線パターンの占有面積を減らし、バスバー付きフレキシブルプリント配線板を小型化することができる。
また、本実施形態によれば、フレキシブルプリント配線板の微細加工技術を適用して微細な配線パターンを形成することが可能であるため、電池セルが多数の場合にも容易に対応可能であるとともにバスバー付きフレキシブルプリント配線板を小型化することができる。
監視用の半導体チップおよび温度センサが実装されたバスバー付きFPC1を、複数の電池セル90を積層してなる電池ブロックに、電池セル90の電極がバスバー29,30に電気的に接続されるように組み付けることで、バッテリシステムが構成される。
上記のバッテリシステムによれば、半導体チップはチップ実装領域Aに実装されているため、半導体チップ用の実装基板を別途設ける必要がない。また、前述のように、バスバー付きFPC1自体が小型かつ軽量である。したがって、バッテリシステム全体の小型化および軽量化を図ることができる。本実施形態に係るバッテリシステムは、電気自動車またはハイブリッド自動車等の駆動源として好適である。
次に、図3Aおよび図3Bを参照して、本実施形態に係るバスバー付きFPC1の製造方法について説明する。図3Aおよび図3Bは、第1の実施形態に係るバスバー付きFPC1の製造方法を説明するための工程断面図を示している。また、図3Aおよび図3Bは図2のA−A’線に沿う断面に対応している(図5A,図5Bおよび図6も同様である)。
まず、両面金属張り積層板19を用意する。この両面金属張り積層板19は、図3A(1)に示すように、可撓性絶縁ベース材11と、可撓性絶縁ベース材11の第1の主面(下面)および第2の主面(上面)にそれぞれ設けられた金属膜18および金属膜17とを有する。金属膜17,18は、可撓性絶縁ベース材11の上に直接形成される場合に限らず、接着剤層を介して可撓性絶縁ベース材11に設けられていてもよい。
なお、両面金属張り積層板19は、好ましくは、金属膜17,18が銅箔の両面銅張積層板である。但し、金属膜17,18は、銅箔に限らず、他の金属(例えば銀、アルミニウム)の薄膜であってもよい。また、可撓性絶縁ベース材11の厚さは例えば25μmであり、金属膜17,18の厚さはそれぞれ例えば35μmである。
次に、図3A(2)に示すように、両面金属張り積層板19を厚さ方向に貫通する導通用孔20を形成する。この導通用孔20は、例えば機械的なパンチ加工またはレーザ加工により、バスバー接続用ランド部12aの形成予定領域に形成される。
次に、図3A(3)に示すように、両面金属張り積層板19に電気めっき処理を施し、金属膜17,18の上、および導通用孔20の内壁にめっき層21を形成する。このめっき層21により、金属膜17と金属膜18とを電気的に接続するめっきスルーホール14が形成される。なお、めっき層21の厚さは例えば15μm〜25μmである。
次に、図3A(4)に示すように、両面金属張り積層板19の金属膜18およびその上に形成されためっき層21を加工し、前述の配線パターン12,13を形成する。また、両面金属張り積層板19の金属膜17およびその上に形成されためっき層21を加工し、前述の二重化配線パターン15を形成する。これにより、複数の配線パターン12,13,15を有するフレキシブルプリント配線板10を形成する。
なお、金属膜17,18およびめっき層21からなる導電膜の加工方法としては、サブトラクティブ法など公知のパターン形成手法を用いることが可能である。
次に、図3A(5)に示すように、バスバー接続用ランド部12aの少なくとも一部が露出するように、フレキシブルプリント配線板10の配線パターン12,13を可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する。また、二重化配線パターン15を可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する。
配線パターン12,13の絶縁保護は、例えば、真空プレス又は真空ラミネーター等を用いて、フレキシブルプリント配線板10の第1の主面(下面)にカバーレイ22を貼り合わせることにより行う。同様に、二重化配線パターン15の絶縁保護は、例えば、フレキシブルプリント配線板10の第2の主面(上面)にカバーレイ23を貼り合わせることにより行う。
カバーレイ22は、絶縁フィルム22a(例えば25μm厚)と、その表面に形成された接着剤層22bとからなり、バスバー接続用ランド部12a、温度センサ実装部13aおよびチップ実装用ランド部に対応する領域に開口部あるいは切り欠き部が設けられている。
カバーレイ23は、絶縁フィルム23aと、その表面に形成された接着剤層23bとからなる。
絶縁フィルム22a,23aはポリアミドなどの可撓性を有する絶縁フィルムであり、接着剤層22b,23bは、例えばアクリル系又はエポキシ系の接着剤からなる。
なお、配線パターンを絶縁保護する可撓性絶縁カバー材は、カバーコートとして形成してもよい。即ち、スクリーン印刷などの印刷手法を用いて、フレキシブルプリント配線板10の所定の領域(例えば、ランド部を除く配線パターンが形成された領域)に樹脂を印刷することで、配線パターンの絶縁保護を行ってもよい。
次に、図3B(6)に示すように、バスバー30(29)をバスバー接続用ランド部12aの各々に固定する。バスバー30(29)の固定は接着剤を用いて行う。接触抵抗を低減する観点から、接着剤として、導電性を有する導電性接着剤を用いることが好ましい。本工程により、バスバー接続用ランド部12aの各々に、バスバー30(29)が接着剤層32を介して固定される。
なお、バスバー30(29)とバスバー接続用ランド部12a間の、めっき層33(後述)による電気的接続を容易にするために、図3B(6)に示すように、バスバー接続用ランド部12aの一部が露出するように、バスバー30(29)を固定することが好ましい。
次に、図3B(7)に示すように、複数のバスバー30(29)が固定されたフレキシブルプリント配線板10に電気めっき処理を施し、バスバー30(29)およびバスバー接続用ランド部12aの露出した表面にめっき層33(例えば15μm〜25μm厚)を形成する。このめっき層33により、バスバー30(29)とバスバー接続用ランド部12aとを一括して電気的に接続する。即ち、電気めっき処理により、対応するバスバー接続用ランド部12aに固定された複数のバスバー30(29)の電気的接続が一括して行われる。
なお、めっき層33は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、すず(Sn)など、接続相手先(即ち、電池セル90)との相性の良い材料からなることが好ましい。
上記の工程を経て図1に示すバスバー付きFPC1が得られる。その後、セルの状態(電圧、温度など)を監視する半導体チップをチップ実装領域Aにはんだ実装し、実装された半導体チップを樹脂封止する。また、温度センサを温度センサ実装部13aに実装する。
本実施形態に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法によれば、電気めっき処理により複数のバスバー29,30を一括してフレキシブルプリント配線板10に電気的に接続させることができる。このようにバスバーを1個ずつ電気的に接続する必要がないので、電池セルの数が増加しても生産性が低下しない。よって、本実施形態によれば、生産性を高め、バスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造コストを低減することができる。本実施形態による製造方法は、例えば電池セル数の多い燃料電池などに好適である。
なお、フレキシブルプリント配線板10をカバーレイ22,23で被覆するまでの工程(図3A(1)〜(5))はロールツーロール(Roll to Roll)で行うことが好ましく、これにより生産性をさらに高めることができる。
また、バスバー29,30の固定は、上記のように、カバーレイ22をフレキシブルプリント配線板10に貼り合わせた後に行うことが好ましい。これにより、バスバーの厚み(例えば0.5mm〜2mm)の影響で、バスバー近傍において、カバーレイ22とフレキシブルプリント配線板10との間に気泡が混入することを回避できる。ただし、本発明は、バスバーを固定した後に、カバーレイ22をフレキシブルプリント配線板10に貼り合わせることを排除するものではない。
複数のバスバーを含んだフレーム(バスバーフレーム)を用いて、バスバー29,30の固定を行う場合について説明する。図4は、一例によるバスバーフレーム40をフレキシブルプリント配線板に取り付けた状態を示している。
バスバーフレーム40は、図4に示すように、複数のバスバー29,30と、これら複数のバスバー29,30と接続部41,42を介して一体的に設けられた枠部43とを有する。
接続部42は、枠部43の対向する二辺を接続するように十字型に設けられている。接続部41は、バスバー29,30と接続部42とを接続するように設けられている。また、枠部43には、位置合せされた状態でバスバーフレーム40をフレキシブルプリント配線板に位置合せされた状態で取り付けるための位置合せ孔44が設けられている。
図4に示すように、フレキシブルプリント配線板10は、ミクロジョイント50を介して枠状の被取付け部16に接続されている。この被取付け部16の四隅には、バスバーフレーム40と位置合せするための位置合せ孔(図示せず)が設けられている。
上記のバスバーフレーム40を用いる場合、バスバー29,30を固定する工程において、複数のバスバー29,30が各々に対応するバスバー接続用ランド部12aに当接するように、バスバーフレーム40とフレキシブルプリント配線板10との位置合せを行う。この位置合せは、例えば、枠部43の位置合せ孔44と被取付け部16の位置合せ孔(図示せず)にピンを挿通することにより行う。そして、めっき層33を形成する電気めっき処理を行った後、図4に示す切断線Cに沿ってバスバー29,30を接続部41から切り離す。
その後、ミクロジョイント50を切断しフレキシブルプリント配線板10を被取付け部16から切り離して、バスバー付きFPC1を得る。
上記のように、バスバーフレームを用いることで、バスバーを一つずつ個別に固定する必要がなくなり、生産性をさらに高めることができる。また、バスバー29,30が個別に固定されたバランスの悪い不安定な状態に比べて、フレキシブルプリント配線板10がバスバーフレーム40に固定された状態は安定しているためハンドリング性が良く、後続の電気めっき処理等の作業性を向上させることができる。
次に、図5Aおよび図5Bを参照して、本実施形態による別の製造方法について説明する。本製造方法は、電気めっき処理工程を1回にまとめたものである。前述の製造方法と重複する部分については詳細な説明を省略する。
まず、図5A(1)に示すように、両面金属張り積層板19を用意する。
次に、図5A(2)に示すように、両面金属張り積層板19を厚さ方向に貫通する導通用孔20を形成する。
次に、図5A(2)に示すように、両面金属張り積層板19の金属膜18を加工し、複数の配線パターン12,13を形成する。また、両面金属張り積層板19の金属膜17を加工し、複数の二重化配線パターン15を形成する。これにより、複数の配線パターン12,13,15を有するフレキシブルプリント配線板10を形成する。
なお、配線パターンと導通用孔の形成順序は任意である。即ち、配線パターン12,13,15を形成した後に、導通用孔20を形成してもよい。
次に、図5A(3)に示すように、バスバー接続用ランド部12aの少なくとも一部が露出するように、フレキシブルプリント配線板10の配線パターン12,13を可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する。
また、図5A(3)に示すように、導通用孔20が露出するように、フレキシブルプリント配線板10の二重化配線パターン15を可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する。
なお、配線パターンを絶縁保護する可撓性絶縁カバー材は、前述したように、カバーレイでもカバーコートでもよい。
次に、図5B(4)に示すように、バスバー30(29)をバスバー接続用ランド部12aの各々に固定する。
次に、図5B(5)に示すように、複数のバスバー30(29)が固定されたフレキシブルプリント配線板10に電気めっき処理を施し、導通用孔20の内壁、バスバー30(29)およびバスバー接続用ランド部12aの露出した表面にめっき層33を形成する。
このめっき層33により、金属膜17と金属膜18とを電気的に接続する(即ち、めっきスルーホール14を形成する)とともに、バスバー30(29)とバスバー接続用ランド部12aとを一括して電気的に接続する。
上記の工程によっても、図1に示すバスバー付きFPC1を得ることができる。この方法の場合、電気めっき処理が1回となるので、製造工程を短縮し、生産性をさらに高めることができる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、図6を参照して、本実施形態の変形例による製造方法について説明する。本変形例では、両面金属張り積層板19に代えて片面金属張り積層板25を用いる。本変形例は、例えば、二重化配線パターン15を設けない場合に適用される。
まず、図6(1)に示すように、可撓性絶縁ベース材11と、この可撓性絶縁ベース材11の一方の主面(下面)に設けられた金属膜18とを有する片面金属張り積層板25を用意する。なお、片面金属張り積層板25は、好ましくは、金属膜18が銅箔の片面銅張積層板である。
次に、図6(2)に示すように、片面金属張り積層板25の金属膜18を加工し、複数の配線パターン12,13を有するフレキシブルプリント配線板を形成する。
次に、図6(3)に示すように、バスバー接続用ランド部12aの少なくとも一部が露出するように、フレキシブルプリント配線板の配線パターン12,13をカバーレイ22で絶縁保護する。
次に、図6(4)に示すように、バスバー30(29)をバスバー接続用ランド部12aの各々に固定する。
次に、図6(5)に示すように、複数のバスバー30(29)が固定されたフレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、バスバー30(29)およびバスバー接続用ランド部12aの露出した表面にめっき層33を形成する。このめっき層33により、バスバー29,30とバスバー接続用ランド部12aとを一括して電気的に接続する。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態に係るバスバー付きFPC2について説明する。図7は、第2の実施形態に係るバスバー付きFPC2の平面図を示している。
図7において、第1の実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
第2の実施形態と第1の実施形態との相違点の一つは、バスバーの構成および固定方法である。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に第2の実施形態について説明する。
バスバー付きFPC2は、複数の電池セル91(図7では14個)を積層してなる電池ブロックに組み付けられるものであり、例えばセル数の多い燃料電池に好適である。
図7に示すように、バスバー付きFPC2は、フレキシブルプリント配線板10Aと、このフレキシブルプリント配線板10Aに固定された複数のバスバー34,35とを備えている。
フレキシブルプリント配線板10Aは、可撓性絶縁ベース材11と、この可撓性絶縁ベース材11の一方の主面(上面)に設けられた配線パターン12,13とを有する。
なお、バスバー付きFPC2には前述の二重化配線パターン15は設けられていないが、信頼性を向上させるために、フレキシブルプリント配線板10Aの下面に二重化配線パターン15を設けてもよい。
バスバー34は、電池ブロックの一端の電池セル91と接続するための短いバスバーであり、孔36が1個設けられている。バスバー35は、隣接する電池セル91の電極同士を電気的に接続するためのものであり、孔36が2個設けられている。バスバー34,35は、前述のバスバー29,30と同様の材質からなり、バスバー接続用ランド部12aに接着剤により固定されている。
バスバー34,35は、表面実装機(チップマウンタ−)によりフレキシブルプリント配線板に表面実装が可能なサイズのものである。好ましくは、図7に示すように、バスバー34,35はバスバー接続用ランド部12aよりも平面形状が小さい。
バスバー34,35は、各々が対応するバスバー接続用ランド部12aに、バスバー34,35およびバスバー接続用ランド部12aの上に形成されためっき層(図示せず)により一括して電気的に接続されている。
本実施形態に係るバスバー付きFPC2を電池ブロックに組み付ける際は、孔36に電池セル91のボルト状の電極を挿通させ、ナットで固定する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、電池ブロックへの組み付けが容易になるとともに、バッテリシステム全体の小型化および軽量化を図ることができる。さらに、配線パターンを二重化することで、信頼性を向上させることができる。また、微細な配線パターンを形成することで、電池セルが多数の場合にも対応可能であるとともにバスバー付きフレキシブルプリント配線板を小型化することができる。
これに加えて、本実施形態によれば、バスバーがバスバー接続用ランド部よりも小さいため、燃料電池のように小型の電池セルを多数積層してなる電池ブロックに対応することが容易となる。
本実施形態に係るバスバー付きFPC2は、バスバーの固定方法以外については、第1の実施形態で説明した製造方法と同様にして作製することができる。即ち、本実施形態では、バスバーを固定する工程において、表面実装機を用いて、複数のバスバー接続用ランド部12aにバスバー34,35を個別に表面実装する。高速実装可能な表面実装機を使用することで、バスバーの数が多い場合でも生産性を維持することができる。
なお、バスバー34,35を表面実装する前に、ディスペンサ等の塗布装置を用いて、液状の接着剤をバスバー接続用ランド部12a上に塗布しておく。あるいは、表面実装する前に、バスバー34,35の裏面(バスバー接続用ランド部12aと当接する面)に接着剤を塗布しておいてもよい。
(第2の実施形態の変形例)
次に、第2の実施形態の変形例に係るバスバー付きフレキシブルプリント配線板について図8を参照して説明する。図8は、本変形例に係るバスバー付きFPC3の平面図を示している。図8において、第1及び第2の実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
本変形例では、セル温度測定用の複数の配線パターン13の一部を可撓性絶縁ベース材11の裏面に設けることで、バスバー付きフレキシブルプリント配線板のサイズ(横幅)の小型化を図っている。
バスバー付きFPC3は、フレキシブルプリント配線板10Bと、このフレキシブルプリント配線板10Bに固定された複数のバスバー34,35とを備えている。
フレキシブルプリント配線板10Bは、可撓性絶縁ベース材11と、この可撓性絶縁ベース材11の一方の主面(上面)に設けられた配線パターン12と、可撓性絶縁ベース材11の両方の主面(上面および下面)に設けられた配線パターン13とを有する。
電池セルの温度を測定するための配線パターン13は、図8中の上下方向に見て、可撓性絶縁ベース材11の上面および下面に交互に設けられている。温度センサ実装部13aは全て可撓性絶縁ベース材11の上面側に設けられており、可撓性絶縁ベース材11の下面に設けられた配線パターン13はめっきスルーホール(図示せず)を介して温度センサ実装部13aと電気的に接続されている。
なお、本変形例に係るバスバー付きFPC3は、可撓性絶縁ベース材11の裏面の配線パターン13の形成に関わる部分以外については、第2の実施形態で説明した製造方法と同様にして作製することができる。裏面の配線パターン13の形成は以下のようにすればよい。即ち、前述の二重化配線パターン15用のめっきスルーホール14を形成する場合と同様にして、バスバー接続用ランド部12aの近傍にめっきスルーホールを形成する。
そして、二重化配線パターン15の形成の場合と同様にして、該めっきスルーホールと接続する配線パターン13を可撓性絶縁ベース材11の裏面に形成すればよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態・変形例に限定されるものではない。異なる実施形態・変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1,2,3 バスバー付きフレキシブルプリント配線板
10,10A,10B フレキシブルプリント配線板
11 可撓性絶縁ベース材
12 (セル電圧測定用の)配線パターン
12a バスバー接続用ランド部
13 (セル温度測定用の)配線パターン
13a 温度センサ実装部
14 めっきスルーホール
15 (セル電圧測定用の)二重化配線パターン
16 被取付け部
17,18 銅箔
19 両面金属張り積層板
20 導通用孔
21 めっき層
21a めっきスルーホール
22,23 カバーレイ
22a,23a 絶縁フィルム
22b,23b 接着剤層
24 開口部
25 片面金属張り積層板
29,30 バスバー
31 孔
32 接着剤層
33 めっき層
34,35 (表面実装用小型)バスバー
36 孔
40 バスバーフレーム
41,42 接続部
43 枠部
44 位置合せ孔
50 ミクロジョイント部
90,91 電池セル
A チップ実装領域
B 領域
C 切断線

Claims (8)

  1. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
    前記両面金属張り積層板に電気めっき処理を施し、前記第1および第2の金属膜の上、および前記導通用孔の内壁に第1のめっき層を形成し、前記第1のめっき層により前記第1の金属膜と第2の金属膜とを電気的に接続する工程と、
    前記両面金属張り積層板の第1の金属膜およびその上に形成された前記第1のめっき層を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面に第2のめっき層を形成し、前記第2のめっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、
    複数のバスバーと、前記複数のバスバーと接続部を介して一体的に設けられた枠部とを有するバスバーフレームを用意し、前記複数のバスバーが各々に対応する前記バスバー接続用ランド部に当接するように前記バスバーフレームと前記フレキシブルプリント配線板との位置合せを行うことを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  2. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
    前記両面金属張り積層板の第1の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記導通用孔の内壁、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記第1の金属膜と前記第2の金属膜とを電気的に接続するとともに前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、
    複数のバスバーと、前記複数のバスバーと接続部を介して一体的に設けられた枠部とを有するバスバーフレームを用意し、前記複数のバスバーが各々に対応する前記バスバー接続用ランド部に当接するように前記バスバーフレームと前記フレキシブルプリント配線板との位置合せを行うことを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  3. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の一方の主面に設けられた金属膜とを有する片面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記片面金属張り積層板の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、
    複数のバスバーと、前記複数のバスバーと接続部を介して一体的に設けられた枠部とを有するバスバーフレームを用意し、前記複数のバスバーが各々に対応する前記バスバー接続用ランド部に当接するように前記バスバーフレームと前記フレキシブルプリント配線板との位置合せを行うことを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  4. 導電性接着剤を用いて前記バスバーを前記バスバー接続用ランド部に固定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  5. 前記バスバー接続用ランド部と前記バスバーとを一括して電気的に接続した後、前記バスバーを前記接続部から切り離すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  6. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
    前記両面金属張り積層板に電気めっき処理を施し、前記第1および第2の金属膜の上、および前記導通用孔の内壁に第1のめっき層を形成し、前記第1のめっき層により前記第1の金属膜と第2の金属膜とを電気的に接続する工程と、
    前記両面金属張り積層板の第1の金属膜およびその上に形成された前記第1のめっき層を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面に第2のめっき層を形成し、前記第2のめっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、表面実装機を用いて、前記バスバー接続用ランド部より小さいバスバーを前記複数のバスバー接続用ランド部に個別に表面実装することを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  7. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の第1の主面および第2の主面にそれぞれ設けられた第1の金属膜および第2の金属膜とを有する両面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記両面金属張り積層板を厚さ方向に貫通する導通用孔を形成する工程と、
    前記両面金属張り積層板の第1の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記導通用孔の内壁、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記第1の金属膜と前記第2の金属膜とを電気的に接続するとともに前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、表面実装機を用いて、前記バスバー接続用ランド部より小さいバスバーを前記複数のバスバー接続用ランド部に個別に表面実装することを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  8. 複数の電池セルを積層してなる電池ブロックに組み付けられるバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法であって、
    可撓性絶縁ベース材と、前記可撓性絶縁ベース材の一方の主面に設けられた金属膜とを有する片面金属張り積層板を用意する工程と、
    前記片面金属張り積層板の金属膜を加工し、一端にバスバー接続用ランド部が設けられた複数の配線パターンを有するフレキシブルプリント配線板を形成する工程と、
    前記バスバー接続用ランド部の少なくとも一部が露出するように、前記フレキシブルプリント配線板の前記配線パターンを可撓性絶縁カバー材で絶縁保護する工程と、
    隣接する前記電池セルの電極同士を電気的に接続するためのバスバーを前記バスバー接続用ランド部の各々に固定する工程と、
    複数の前記バスバーが固定された前記フレキシブルプリント配線板に電気めっき処理を施し、前記バスバーおよび前記バスバー接続用ランド部の露出した表面にめっき層を形成し、前記めっき層により前記バスバーと前記バスバー接続用ランド部とを一括して電気的に接続する工程と、を備え、
    前記バスバーを固定する工程において、表面実装機を用いて、前記バスバー接続用ランド部より小さいバスバーを前記複数のバスバー接続用ランド部に個別に表面実装することを特徴とするバスバー付きフレキシブルプリント配線板の製造方法。
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