JP2017021584A - ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載するセンサを削減可能にすると共に、必要な情報の入手を容易にすること。【解決手段】無線通信機能を備える車載器20をクラウドを構成するコンピュータネットワーク100と接続し、クラウドを車両用のセンサとして利用する。気象情報、交通情報、災害情報などをクラウドが送信する。車載器20上で特別なデータ処理を行うことにより、車両上でユーザや電装品が必要とする情報を優先的に出力する。車両に適した情報の選択を容易にするために、車両毎に固有の属性情報を車載器20からクラウドに送信し、クラウド側で属性情報に基づきデータの最適化を行う。複数の車両の便益が最大になるように、クラウド側が送信するデータを最適化する。車載器20と他の通信端末との間でデータの共有を可能にして遠隔操作も可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された電装品を制御するネットワークシステムおよび車載電装品に関する。
車両に搭載された様々な電装品を無線通信回線を経由して、インターネットや、インターネット上のクラウドのようなネットワークシステムと接続することにより、様々なシステムを構築することが可能である。
例えば、特許文献1に示された豪雨警報システムにおいては、雨量計からの雨量情報と、高速道路や主要な一般道路を走行する車両から送信される車両情報(ワイパ動作速度、ライト点灯情報、外気温度情報、車速情報、車両位置情報)とに基づいてセンタ装置で降雨を検知し、雨量及び降雨地域を判定する技術を示している。つまり、車両をセンサとして利用し、センタ装置が情報を収集している。
また、特許文献2に示された車両用通信システムにおいては、クラウド環境上に存在するサーバと、車両に搭載されて無線環境上に存在する車載機と、ユーザによるアクセスをサーバか車載機のどちらに接続するかを切り替えるゲートウェイとを備えている。また、ゲートウェイがユーザによるアクセスをサーバに接続しているときにはユーザによって入力された制御情報をサーバに蓄積し、ゲートウェイがユーザによるアクセスをサーバから車載機へ切り替えて接続すると、サーバに蓄積されている制御情報を車載機へ転送して車載機で実行する。
特開2013−196090号公報 特開2015−74368号公報
例えば、端末をインターネットと接続することにより、様々な情報を必要に応じて入手することが可能である。また、インターネット上に配置されたクラウドを利用することにより、例えばサーバやストレージのようなハードウェア資源、アプリケーションのようなソフトウェア資源、データベース、各種サービスなどを必要に応じてネットワーク上で確保することが可能になる。
しかしながら、上記のようなネットワーク上には膨大な情報が様々な場所に存在しているので、ユーザが希望する情報を入手するためには、様々なキーワードを用いてネットワーク上で検索を行い、その結果の適否を判別したり、結果の絞り込みを行うために、同じような手続きを繰り返さなければならず、手間がかかるのは避けられない。
したがって、例えば車両を運転するユーザが、必要とする情報を車両外部の一般的なネットワーク上から入手することは安全性の観点から不可能である。例えば、特定の情報だけを提供するようなネットワーク上の専用サービスを利用すれば、目的とする情報だけを比較的簡単に入手できると考えられる。しかし、その場合は無駄が多くなるため、ユーザが負担するサービスのコストや通信コストが高くなるのは避けられない。
様々な情報を入手可能にするために、車両上には一般的に様々なセンサが搭載されている。例えば、車両の外気温を検知するために温度センサが車両に備わっている。したがって、車両の運転者が車外の気温の情報を知りたい時には、車両に備わった温度センサで温度を計測することにより、必要な情報が瞬時に得られる。
例えば、車両の外気温のような情報であれば、ネットワーク上から入手することも可能である。そして、このような情報をネットワーク上から入手する場合には、車両に搭載するセンサの数を削減することが可能になり、様々なメリットが得られる。しかしながら、上述のように膨大な情報の中から必要とする情報の所在を見つけて目的の情報と一致することを確認する必要があるので、車両の運転者がこのような情報を利用することは現実的には無理であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両に搭載するセンサの数を削減しても、車両上のユーザや電装品が必要とする情報を入手することが可能なネットワークシステムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るネットワークシステムは、下記(1)〜(8)を特徴としている。
(1) 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークが、前記車載電装品にとってのセンサとして機能し、
前記車載電装品が、センサとしての前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とする。
(2) 上記(1)に記載のネットワークシステムであって、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、センサとしての前記コンピュータネットワークによって検出された信号としてデータ処理する、
ことを特徴とする。
(3) 上記(2)に記載のネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークが、前記車両の外部の環境についての情報をデータとして前記車載電装品に送信し、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、前記車両の外部において検出された信号としてデータ処理する、
ことを特徴とする。
(4) 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークは、前記車両に対応付けられた固有情報に基づき、前記車両に対して最適化されたデータを前記車載電装品に送信し、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とする。
(5) 上記(4)に記載のネットワークシステムであって、
前記車載電装品が、当該車載電装品に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する、
ことを特徴とする。
(6) 上記(4)に記載のネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末をさらに備え、
前記通信端末が、当該通信端末に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する、
ことを特徴とする。
(7) 第1の車両に搭載され、前記第1の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第1の車載電装品と、
第2の車両に搭載され、前記第2の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第2の車載電装品と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークは、前記第1の車両及び前記第2の車両の全体の便益について最適化されたデータを前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品に送信し、
前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該電装品に備わる機能、または前記第1の車両及び前記第2の電装品に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とする。
(8) 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末と、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークを介して互いに接続される前記車載電装品及び前記通信端末の扱う情報が、前記コンピュータネットワーク上で共有化され、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークを介して前記通信端末から送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とする。
上記(1)の構成のネットワークシステムによれば、前記コンピュータネットワークが、前記車載電装品にとってのセンサとして機能するので、車両に搭載するセンサの数を削減した場合でも、削減したセンサの出力と同等の情報を入手できる。
上記(2)の構成のネットワークシステムによれば、前記車載電装品が前記コンピュータネットワークから受信したデータに対して特別なデータ処理を施すので、扱いやすいデータとして出力することができる。
上記(3)の構成のネットワークシステムによれば、前記車載電装品は、前記車両の外部の環境についての情報を前記コンピュータネットワークから取得できる。また、前記車両の外部において検出された信号として特別にデータ処理するので、扱いやすいデータを出力することができる。
上記(4)の構成のネットワークシステムによれば、前記コンピュータネットワークが送信先の車両に対して最適化されたデータを送信するので、前記車載電装品は必要なデータ、あるいは重要度の高いデータだけを効率的に受信できる。
上記(5)の構成のネットワークシステムによれば、車載電装品に対するユーザの入力操作により、送信する属性情報を変更できる。したがって、大量のデータの中からユーザの希望するデータを自動的に選別したり、ユーザの希望するデータを優先的に送信することも可能になる。
上記(6)の構成のネットワークシステムによれば、前記通信端末に対するユーザの入力操作により、送信する属性情報を変更できる。したがって、大量のデータの中からユーザの希望するデータを自動的に選別したり、ユーザの希望するデータを優先的に送信することも可能になる。
上記(7)の構成のネットワークシステムによれば、前記コンピュータネットワークが送信するデータを、複数の車両の全体の便益を考慮して、最適化してから送信することができる。
上記(8)の構成のネットワークシステムによれば、前記車載電装品及び前記通信端末の扱う情報が、前記コンピュータネットワーク上で共有化されるので、前記通信端末の情報を前記車載電装品に与えることもできるし、前記車載電装品の情報を前記通信端末に与えることもできる。
本発明のネットワークシステムによれば、車両に搭載するセンサの数を削減しても、車両上のユーザや電装品が必要とする情報を入手することが可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明のネットワークシステムおよび車載電装品によれば、車両に搭載するセンサの数を削減しても、車両上のユーザや電装品が必要とする情報を入手することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成例(1)を示すブロック図である。 図2は、車載器の構成例を示すブロック図である。 図3は、車載器の動作例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成例(2)を示すブロック図である。 図5は、車載器の表示画面の具体例を示す正面図である。 図6は、クラウド側の主要な動作の例(1)を示すフローチャートである。 図7(A)は車載器の動作例を示すフローチャートであり、図7(B)は携帯型無線通信端末の動作例を示すフローチャートである。 図8は、クラウド側の主要な動作の例(2)を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成例(3)を示すブロック図である。
本発明のネットワークシステムおよび車載電装品に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<第1実施形態>
<システムの構成>
本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成例(1)を図1に示す。図1に示すように、車両11および12の各々は車載器20を搭載している。各々の車載器20は、車両の外部との間で通信するための無線通信機能を備えている。
車載器20の代表例としては、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、カーナビゲーション装置、運行記録計、メータユニット(計器板)、各種電子制御ユニット(ECU)などの電装品が想定される。
各車両11、12に搭載された車載器20は、例えば移動体通信事業者が提供する無線通信システムに含まれる無線基地局131、132との間で無線通信回線を確保し、データ通信を行うことができる。
一方、図1に示したコンピュータネットワーク100は、インターネットに接続されたクラウドであり、インターネットを経由して様々なユーザが利用できる。図示しないが、このコンピュータネットワーク100上には、必要に応じてユーザが利用可能なサーバ、ストレージのようなハードウェア資源、様々なアプリケーションのようなソフトウェア資源、データベース、各種サービスなどが存在している。
また、図1に示したコンピュータネットワーク100には、気象情報提供サービスセンタ111、道路情報提供サービスセンタ112、災害情報提供サービスセンタ113、および自動車クラウドゲートウェイ121が含まれている。
気象情報提供サービスセンタ111は、様々な地点の気温、湿度、気圧、風向、風速のような膨大な気象情報を常時収集すると共に、収集したデータの分析や加工を行い、予報天気情報や、気温等の実況天気情報をユーザに提供することができる。
道路情報提供サービスセンタ112は、道路上の様々な地点における交通量や渋滞発生状況を表す情報を常時収集すると共に、収集したデータの分析や加工を行い、道路の各地点における渋滞状況、移動所要時間、事故発生状況等を表す交通情報をユーザに提供することができる。
災害情報提供サービスセンタ113は、地震、風水害等の災害に関する情報を常時収集し、収集したデータを分析して、災害の発生状況や災害の影響を避けるために必要な情報をユーザに提供することができる。
自動車クラウドゲートウェイ121は、車載器20を利用する各車両上のユーザがコンピュータネットワーク100を利用するために必要な処理を行う。図示しないが、自動車クラウドゲートウェイ121はコンピュータネットワーク100上のサービスを利用する各ユーザを管理する機能、ユーザ毎の課金状況を管理する機能、およびユーザに提供する各種コンテンツを管理する機能を備えている。また、自動車クラウドゲートウェイ121はコンピュータネットワーク100と接続する端末の認証や接続のために必要な機能を有し、更に車両や車両上の機器を管理するための機能を有している。
無線基地局131、132は、通信網133、134を経由して自動車クラウドゲートウェイ121と接続されている。したがって、各車両11、12に搭載された車載器20は、無線基地局131、132および自動車クラウドゲートウェイ121を経由して、コンピュータネットワーク100と接続することができる。
図1に示したネットワークシステムにおいては、コンピュータネットワーク100が、車載器20にとってのセンサとして機能する。また、各車載器20は、センサとしてのコンピュータネットワーク100から送信されたデータに基づき、車載器20自体に備わる機能、または同じ車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する。
例えば、車載器20のユーザが所定のサービス提供を要求する情報を自動車クラウドゲートウェイ121上に登録しておくことにより、気象情報提供サービスセンタ111が提供する情報や、道路情報提供サービスセンタ112が提供する情報や、災害情報提供サービスセンタ113が提供する情報などを、センサの出力として定期的に自動車クラウドゲートウェイ121から車載器20に送信することができる。
<車載器20の構成>
車載器20の構成例を図2に示す。図2に示した車載器20は、HMIとして構成してあり、制御部21、不揮発性メモリ22、無線通信部23、操作部24、表示部25、音声出力部26、スピーカ27、GPS受信機28、車内通信I/F(インタフェース)29、およびRTC(リアルタイムクロック)30を備えている。
制御部21は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路により構成されており、事前に組み込まれたプログラムを実行することにより、車載器20に必要とされる機能を実現するための様々な制御を行う。
不揮発性メモリ22は、制御部21からのアクセスによりデータの書き込みおよび読み出しが自在な半導体メモリであり、制御部21が制御の際に参照する各種テーブルの内容を保持したり、外部から取得した様々なデータを保存するために利用される。
無線通信部23は、車載器20が車外の無線基地局131、132との間で無線通信するために必要な機能を提供する。
操作部24は、ユーザの入力操作を受け付けることが可能な複数の操作ボタンを有している。操作部24は、例えば表示部25の画面上に重ねて配置したタッチパネルとして構成される。
表示部25は、文字、記号、図形、画像などを可視情報として表示可能な平面状の表示画面(25a)を有している。表示部25は、制御部21の指示に従い、様々な情報を運転者等のユーザが視認できる状態で表示することができる。
音声出力部26は、様々なメッセージのテキスト情報から、それに対応する音声に似た疑似音声信号を生成することができる。この疑似音声信号はスピーカ27からユーザが視聴可能な音響、すなわち音声として出力される。
GPS受信機28は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信し、受信した複数の信号の時刻に基づいて自車両の現在位置(緯度/経度)を算出することができる。
RTC30は、集積回路(IC)で構成されており、所定のクロックパルスを常時計数し、現在時刻、日付、曜日などの情報を生成し、制御部21に必要に応じて提供することができる。
車内通信I/F29は、例えばCAN (Controller Area Network)のような標準規格に適合するデータ通信を行うためのトランシーバを内蔵している。図2の構成においては、制御部21は車内通信I/F29を介して車内通信網31と接続されている。
車内通信網31には、車載器20の他に、電子制御ユニット(ECU)32、33、および34が接続されている。したがって、車載器20の制御部21は、電子制御ユニット32〜34との間でデータ通信を行うことができる。
<車載器20の動作>
車載器の動作例を図3に示す。すなわち、車載器20が自動車クラウドゲートウェイ121を経由してコンピュータネットワーク100と接続されている状態で、コンピュータネットワーク100から送信されるデータに対して、車載器20の制御部21が図3に示す動作を行う。
車載器20が、クラウド、すなわちコンピュータネットワーク100上の「センサ」からのデータを受信すると、S11からS12の処理に進む。ここで、「センサ」は例えば気象情報提供サービスセンタ111、道路情報提供サービスセンタ112、災害情報提供サービスセンタ113等に相当する。
ステップS12では、制御部21は、コンピュータネットワーク100上の「センサ」から受信したデータ毎に、その緊急度を識別する。例えば、天候の急変が生じた時に気象情報提供サービスセンタ111が送出する緊急の情報や、道路上で交通事故が発生した直後に道路情報提供サービスセンタ112が送出する緊急の情報や、災害が発生した直後に災害情報提供サービスセンタ113が送出する緊急の情報などを車載器20が受信した場合には、緊急性が高いことを表す情報が受信データに含まれているので、緊急度の高いデータとして扱う。
ステップS13では、制御部21は、コンピュータネットワーク100上の「センサ」から受信したデータ毎に、その種類を識別する。例えば、「気象情報」、「道路情報」、「災害情報」等を区別したり、リアルタイムの情報、予測情報、過去の情報等を区別したり、ユーザの参照頻度の高低に応じた区別を行う。
ステップS14では、制御部21は、コンピュータネットワーク100上の「センサ」から受信したデータ毎に、そのデータの送信元を特定する。例えば、公共性の高い機関が提供するデータか否か、信頼性の高い情報提供元か否か、ユーザの利用頻度の高い情報提供元か否か等を区別できるように送信元を特定する。
ステップS15では、制御部21は、コンピュータネットワーク100上の「センサ」から受信したデータ毎に、そのデータの計測時刻を特定する。例えば、過去に計測された古いデータと最新のデータとを区別できるように計測時刻を特定する。
ステップS16では、制御部21は、コンピュータネットワーク100上の「センサ」から受信したデータ毎に、そのデータの計測対象地域の位置を特定する。例えば、気象情報における各気温の計測地点、道路情報における交通事故の発生地点、災害情報における災害の発生地点などを特定する。
ステップS17では、制御部21は、車載器20内のGPS受信機28を用いて、自車両の現在位置の情報を取得する。
ステップS18では、制御部21は、S12で識別した緊急度、S13で識別したデータの種類、S14で特定したデータ送信元、S15で特定した計測時刻、S16で特定した計測対象地域の位置などに基づいて、優先度を受信したデータ毎に決定する。また、計測対象地域の位置については、S17で取得した自車両の現在位置との距離の大小を識別したり、同じ道路上の地点か否かを識別して、優先度に反映する。
ステップS19では、制御部21は、S13で識別したデータの種類、およびS18で決定した優先度を、各受信データの出力制御に反映する。
次のステップS20では、制御部21は、各受信データを表示部25、音声出力部26、電子制御ユニット32〜34等の少なくとも1つに出力する。この出力の際に、データの種類および優先度を考慮して出力形態を自動的に変更する。例えば次のように制御する。
(1)出力対象の受信データが多数存在する場合は、優先度の高いデータのみを出力対象として自動的に選択する。このとき、優先度の高いデータのうち、データの信頼性が高いものを出力対象として選択するようにしてもよい。
(2)出力対象の受信データが多数存在する場合は、ユーザの利用頻度が高い種類のデータのみを出力対象として自動的に選択する。
(3)ユーザが希望しない場合には、広告のような情報は出力対象から自動的に除外する。
(4)優先度の高い情報やユーザの利用頻度が高い種類のデータについては、視認性を高めるために比較的大きい文字で画面上に表示する。更に、目立つ表示色を自動的に選択したり、表示の点滅制御を実施したり、音声出力を併用する。
<利点>
図1に示したネットワークシステムにおいては、車載器20はコンピュータネットワーク100をセンサとして利用できる。そのため、車両や車載器20に搭載するセンサを削減しても車両上のユーザや車両上の各種電装品が必要とする情報を取得することが可能である。
また、コンピュータネットワーク100側から車載器20に対して様々なデータを送信する場合には、ユーザや各種電装品が必要としない不要な情報や、重要度の低い情報まで車載器20が出力する可能性がある。しかし、車載器20側で図2に示したような特別なデータ処理を施すことにより、ユーザや各種電装品が必要とする情報だけを優先的に出力することが可能になる。つまり、ユーザが検索などの特別な作業を行わなくても、車載器20は必要な情報をセンサであるコンピュータネットワーク100から入手できる。
なお、車載器20がコンピュータネットワーク100から取得した情報については、表示などの用途として出力する以外に、車両上の様々な電装品を制御するために利用できる。例えば、車両の位置の近傍における環境の明るさが所定以下になったことを示す情報がセンサであるコンピュータネットワーク100から車載器20に送られた場合には、車載器20から車両上の照明機構を制御する電子制御ユニットに対して命令を送り、各種照明を点灯状態に自動的に切り替えることができる。例えば、車両の周囲における環境が明るい場合には、車両のドアが開いた場合であっても、車両室内にある照明灯を点灯させないように制御することができる。
<第2実施形態>
<システムの構成>
本発明の実施形態におけるネットワークシステムの構成例(2)を図4に示す。図4に示したネットワークシステムは図1に示したシステムの変形例であり、構成上は携帯型無線通信端末40が追加された点のみが異なっている。
図4に示した携帯型無線通信端末40は、例えば一般的な携帯電話端末や、スマートフォンに相当する。つまり、携帯型無線通信端末40は無線通信網を経由してデータ通信を行う機能を搭載している。したがって、図4に示すように、携帯型無線通信端末40は無線基地局132との間で無線通信を行い、更に自動車クラウドゲートウェイ121を経由してコンピュータネットワーク100と接続することができる。
なお、携帯型無線通信端末40をユーザが車両11、12の車内で使用する場合には、車載器20に備わった無線通信部23を利用して、携帯型無線通信端末40が無線基地局132と接続するように制御することも可能である。
<システムの特徴的な動作の概要>
本実施形態では、コンピュータネットワーク100が車載器20に送信するデータについて、送信前に最適化を行うことができる。この最適化に必要な情報として、送信先の車両の固有情報を含む属性情報を利用する。この属性情報は、ユーザの入力操作に従って車載器20が自動車クラウドゲートウェイ121に送信する場合もあるし、ユーザの入力操作に従って携帯型無線通信端末40が自動車クラウドゲートウェイ121に送信する場合もある。
<画面表示の例>
車載器20の表示画面25aの具体例を図5に示す。図5に示した表示画面25aにおいては、画面の左側に4つの操作ボタンB1、B2、B3、およびB4が表示され、その右側にメッセージ表示領域A1が形成されている。
ユーザが操作部24を操作することにより、表示画面25a上の操作ボタンB1、B2、B3、およびB4を操作することができる。操作ボタンB1、B2、B3、およびB4の箇所には、それぞれ「気象情報」、「交通情報」、「災害情報」、および「その他」の文字が表示されている。つまり、操作ボタンB1、B2、B3、およびB4は、それぞれ「気象情報」、「交通情報」、「災害情報」、および「その他」に対応付けられている。
例えば、図5に示すようにユーザが「交通情報」の操作ボタンB2を操作すると、「交通情報」の取得に適した属性情報を生成することができる。また、「気象情報」の操作ボタンB1を操作すると、「気象情報」の取得に適した属性情報が生成され、「災害情報」の操作ボタンB3を操作すると、「災害情報」の取得に適した属性情報が生成される。
<クラウド側の動作>
クラウド側の主要な動作の例(1)を図6に示す。例えば、コンピュータネットワーク100上の様々な情報を自動車クラウドゲートウェイ121が車載器20に送信する場合には、自動車クラウドゲートウェイ121が図6に示した動作を制御する。
図6のステップS21では、例えばクラウド上の気象情報提供サービスセンタ111、道路情報提供サービスセンタ112、および災害情報提供サービスセンタ113のそれぞれが、独自にデータの収集、分析、加工等の処理を行い、その結果をコンピュータネットワーク100上のストレージに保存したり、自動車クラウドゲートウェイ121に対して送信する。
ステップS22では、各車両上の車載器20に対してデータ送信が必要か否かを、例えば自動車クラウドゲートウェイ121が識別する。データ送信が必要は場合は次のS23に進む。
ステップS23では、自動車クラウドゲートウェイ121が、該当する送信先の車両に固有の属性情報を取得する。この属性情報の送信元は、車載器20または携帯型無線通信端末40である。
ステップS24では、自動車クラウドゲートウェイ121が、S23で取得した属性情報に基づき、様々なデータの中から最適なデータを自動的に選択する。具体的には、次のように処理することで最適化できる。
(1)ユーザが前述の操作ボタンB1〜B4のいずれかを操作した場合には、それぞれ、「気象情報」、「交通情報」、「災害情報」、および「その他」に分類される情報を優先的に選択する。
(2)例えば温度のような環境情報、道路上の渋滞情報、災害情報のように、各ユーザにおける重要度が場所に応じて変化するような情報については、各情報の計測対象地域の位置と、該当する車両の現在位置との距離が小さくなるに従い選択の優先度を高くする。
(3)車載器20を搭載した車両が業務用車両の場合には、その車両が所属する企業等の業務上の重要度を考慮して各情報の優先度を決定する。
<車載器20の動作例>
車載器20の動作例を図7(A)に示す。図7(A)に示す動作について以下に説明する。
車載器20の制御部21は、操作部24に対する運転者(ユーザ)の入力操作を検出すると、図7(A)のステップS31からS32に進む。
ステップS32では、制御部21は、S31で操作が検出されたボタンを特定する。例えば、図5に示した操作ボタンB1〜B4のいずれが操作されたのかを制御部21がS32で識別する。
ステップS33では、制御部21は、GPS受信機28を利用して、自車両の現在位置の情報を取得する。
ステップS34では、制御部21は、S32で特定したボタンの種類と、車載器20自体に割り当てられた固有の車載器ID(もしくは車両ID)と、S33で取得した自車両の現在位置の情報とに基づき、固有の属性情報を生成する。
ステップS35では、制御部21は、S24で生成した属性情報を、クラウドの自動車クラウドゲートウェイ121に対して送信する。
ステップS36では、制御部21は、自動車クラウドゲートウェイ121から送信されたデータの受信処理を行う。具体的には、既に説明した図3の動作の全体または一部分を実行する。
<携帯型無線通信端末40の動作例>
携帯型無線通信端末40の動作例を図7(B)に示す。図7(B)に示す動作について以下に説明する。
携帯型無線通信端末40は、図7(B)のステップS41で、ユーザの入力操作を検出すると、次のS42に進む。
ステップS42では、携帯型無線通信端末40は、S41で操作が検出されたボタンを特定する。例えば、図5に示した表示画面25aと同様の内容を携帯型無線通信端末40の表示画面上に表示する場合には、操作ボタンB1〜B4のいずれが操作されたのかを携帯型無線通信端末40がS42で識別できる。
ステップS43では、携帯型無線通信端末40は、携帯型無線通信端末40に内蔵されたGPS受信機(図示せず)を用いて、自端末の現在位置(緯度/経度)の情報を取得する。
ステップS44では、携帯型無線通信端末40は、S42で特定したボタンの種類と、車載器ID(もしくは車両ID)と、S43で取得した現在位置の情報とに基づき、固有の属性情報を生成する。なお、車載器IDまたは車両IDの情報については、定数として携帯型無線通信端末40の内部に予め登録しておく。
ステップS45では、携帯型無線通信端末40は、S44で生成した属性情報を、クラウドであるコンピュータネットワーク100の自動車クラウドゲートウェイ121に対して送信する。
<利点>
第2実施形態のネットワークシステムにおいては、車載器20または携帯型無線通信端末40が送信する固有の属性情報に基づいて、コンピュータネットワーク100が図6のS24で最適化したデータを車載器20に送信する。したがって、コンピュータネットワーク100からのデータを受信する車載器20は、自車両または自車両のユーザにとって有益なデータのみを受け取ることが可能である。そのため、車載器20が図3に示したような特別なデータ処理を必ずしも行う必要はなく、車載器20が受信したデータをそのまま表示画面等に出力するだけでも、ユーザにとって利用価値の高い情報が得られる。
また、ユーザは図5に示した表示画面25a上の操作ボタンB1〜B4を操作することにより、優先的に受信するデータの種類を、「気象情報」、「交通情報」、「災害情報」、「その他」の中から選別することができる。
また、車載器20または携帯型無線通信端末40が送信する属性情報の中に、車両またはユーザ等の現在位置の情報を含める(S34,S44)場合には、コンピュータネットワーク100は、送信先の車両毎に、現在位置を考慮してより適切なデータを自動的に選択することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態におけるシステムの構成は、図4に示したネットワークシステムと同様である。
第3実施形態においては、クラウド側の動作が図6に示した内容とは異なっている。また、車載器20の動作は図7(A)と同様である。第3実施形態におけるクラウド側の主要な動作の例(2)を図8に示す。なお、図8においてステップS24B、S25B以外は、図6に示した内容と同一である。
図8の動作においては、自動車クラウドゲートウェイ121は、複数の車両の各々からの前記属性情報をS23で受け取ってからS24Bに進む。ステップS24Bでは、自動車クラウドゲートウェイ121は、複数の車両の属性情報に基づき、複数車両の全体に対する便益が最大になるように送信データの最適化を行う。つまり、車両毎に単独で最適化を行うのではなく、複数車両の全体の便益を考慮して最適化する点が図6の動作と大きく異なる。
図8のステップS25Bでは、複数車両11、12の各々の車載器20に対して、自動車クラウドゲートウェイ121がS24Bで選択した共通のデータをそれぞれ送信する。
例えば、図4に示した車両11と車両12とが同じ道路を走行し、互いの距離も比較的近いような場合には、車両11のユーザが必要とする交通情報と車両12のユーザが必要とする交通情報との共通性が高いと考えられる。したがって、例えば、車両11のユーザが渋滞情報などの交通情報を要求する属性情報を自動車クラウドゲートウェイ121に送信した場合には、車両12が送信した属性情報に交通情報の要求が含まれていない場合であっても、車両11および12の両方に共通の交通情報を自動車クラウドゲートウェイ121が送信することで全体の便益を最大化できる。つまり、車両12のユーザが交通情報を要求しなくても、車両11のユーザの要求が、車両12の受信するデータにも自動的に反映される。
<第4実施形態>
<構成の説明>
第4実施形態におけるネットワークシステムの構成例(3)を図9に示す。図9に示したネットワークシステムの構成は、図1に示したネットワークシステムの変形例であり、共有データ管理部42およびクラウドゲートウェイ122が追加されている。更に、家庭内通信端末41がクラウドゲートウェイ122と接続されている。
図9に示した家庭内通信端末41は、一般的な家庭内などに設置される通信端末である。家庭内通信端末41の代表例としては、ネットワークを介して通信する機能を備えたテレビ受像機や、同様の通信機能を備えた冷蔵庫、エアコンなどの家電製品が想定される。
図9に示したコンピュータネットワーク100は、家庭内通信端末41を接続可能にするためにクラウドゲートウェイ122を備えている。このクラウドゲートウェイ122は、家庭内通信端末41を利用する家庭内のユーザがコンピュータネットワーク100を利用するために必要な処理を行う。
図示しないが、クラウドゲートウェイ122はコンピュータネットワーク100上のサービスを利用する各ユーザを管理する機能、ユーザ毎の課金状況を管理する機能、およびユーザに提供する各種コンテンツを管理する機能を備えている。また、クラウドゲートウェイ122はコンピュータネットワーク100と接続する端末の認証や接続のために必要な機能を有し、更にデータを共有可能な車両や車両上の機器を管理するための機能を有している。
共有データ管理部42は、家庭内通信端末41のユーザと、車載器20のユーザとの間で事前にデータの共有関係が成立している場合に、家庭内通信端末41が扱うデータと、車載器20が扱うデータとを共有可能なデータとして保持し管理している。
<動作の説明>
例えば、家庭内通信端末41のユーザと車載器20のユーザとが同一人物であるような場合には、家庭内通信端末41が扱うデータと、車載器20が扱うデータとが共有関係にあることを表す情報を、当該ユーザの指示により、共有データ管理部42上に事前に登録しておく。
これにより、例えば家庭内通信端末41が送信したデータは、クラウドゲートウェイ122を経由して共有データ管理部42上に入力され、車載器20との間で共有可能なデータとして共有データ管理部42で保持される。また、自動車クラウドゲートウェイ121は、共有データ管理部42に保持されている共有可能なデータを読み出して、該当する車載器20に送信する。
したがって、家庭内通信端末41がクラウドゲートウェイ122に送信したデータは、共有データ管理部42および自動車クラウドゲートウェイ121を経由して車載器20に自動的に転送される。
また、逆に、車載器20が自動車クラウドゲートウェイ121に送信したデータは、共有データ管理部42およびクラウドゲートウェイ122を経由して家庭内通信端末41に自動的に転送される。
図9に示したネットワークシステムにおいて、車載器20は、データの共有を許容する関係にある特定の家庭内通信端末41からのデータを自動車クラウドゲートウェイ121から受信した場合には、受信したデータをユーザが視認可能な情報として表示部25で表示したり、受信したデータを遠隔操作の命令とみなして、それ自身の制御、または他の車載電装品(電子制御ユニットも含む)の制御に反映することもできる。
<利用環境の具体例>
例えば、車両11のユーザが車両11を駐車して車外に出た後、車両11を施錠するのを忘れたまま自宅内に戻った場合を想定する。そして、ユーザが自宅内で車両11の施錠忘れに気がついたとすると、通常はユーザは車両11の駐車場所まで戻って施錠の操作を行うことになるので非常に面倒である。
一方、図9に示したネットワークシステムの機能を使用する場合には、前記ユーザは自宅内に居ながら、家庭内通信端末41を操作してコンピュータネットワーク100に接続し、コンピュータネットワーク100を介して車載器20に所定の命令を送ることにより、車両11上の様々な電装品を遠隔操作することができる。つまり、家庭内通信端末41からの指示により、車両11が施錠されているかどうかを示す情報を、車載器20−無線基地局131−自動車クラウドゲートウェイ121−共有データ管理部42−クラウドゲートウェイ122を経由して家庭内通信端末41に送信することができる。また、家庭内通信端末41からの指示により、車両11を施錠するための命令を、クラウドゲートウェイ122−共有データ管理部42−自動車クラウドゲートウェイ121−無線基地局131−車載器20を経由して、車両11上の施錠機構を制御する電装品に送ることができる。
また、例えば車両11上の防犯に関する情報を、車両11上の電装品と、車両外の家庭内通信端末41とで共有することもできる。つまり、車両11上のセキュリティ装置が何らかの異常を検知した場合に、異常を検知したことを示す情報を、車載器20−無線基地局131−自動車クラウドゲートウェイ121−共有データ管理部42−クラウドゲートウェイ122を経由して家庭内通信端末41に自動的に送ることができる。更に、家庭内通信端末41からの指示によるコンピュータネットワーク100を経由した遠隔操作により、車載器20から車両11上のホーンに対して鳴動指示を与えることもできる。
ここで、上述した本発明に係るネットワークシステムおよび車載電装品の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品(車載器20)と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワーク(100)と、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークが、前記車載電装品にとってのセンサとして機能し、
前記車載電装品が、センサとしての前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[2] 上記[1]に記載のネットワークシステムであって、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、センサとしての前記コンピュータネットワークによって検出された信号としてデータ処理する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[3] 上記[2]に記載のネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークが、前記車両の外部の環境についての情報をデータとして前記車載電装品に送信し、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、前記車両の外部において検出された信号としてデータ処理する(図3参照)、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[4] 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品(20)と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワーク(100)と、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークは、前記車両に対応付けられた固有情報に基づき、前記車両に対して最適化されたデータを前記車載電装品に送信し(S23〜S25)、
前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する(S36)、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[5] 上記[4]に記載のネットワークシステムであって、
前記車載電装品(20)が、当該車載電装品に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する(S31〜S35)、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[6] 上記[4]に記載のネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末(携帯型無線通信端末40)をさらに備え、
前記通信端末が、当該通信端末に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する(S41〜S45)、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[7] 第1の車両に搭載され、前記第1の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第1の車載電装品(例えば車両11上の車載器20)と、
第2の車両に搭載され、前記第2の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第2の車載電装品(例えば車両12上の車載器20)と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワーク(100)と、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークは、前記第1の車両及び前記第2の車両の全体の便益について最適化されたデータを前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品に送信し(S23,S24B,S25B)、
前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該電装品に備わる機能、または前記第1の車両及び前記第2の電装品に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
[8] 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品(20)と、
サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワーク(100)と、
前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末(家庭内通信端末41)と、
を備えるネットワークシステムであって、
前記コンピュータネットワークを介して互いに接続される前記車載電装品及び前記通信端末の扱う情報が、前記コンピュータネットワーク上で共有化され(42)、
前記車載電装品(20)が、前記コンピュータネットワークを介して前記通信端末(41)から送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
ことを特徴とするネットワークシステム。
11,12 車両
20 車載器
21 制御部
22 不揮発性メモリ
23 無線通信部
24 操作部
25 表示部
25a 表示画面
26 音声出力部
27 スピーカ
28 GPS受信機
29 車内通信I/F
30 RTC
31 車内通信網
32,33,34 電子制御ユニット(ECU)
40 携帯型無線通信端末
41 家庭内通信端末
42 共有データ管理部
100 コンピュータネットワーク
111 気象情報提供サービスセンタ
112 道路情報提供サービスセンタ
113 災害情報提供サービスセンタ
121 自動車クラウドゲートウェイ
122 クラウドゲートウェイ
131,132 無線基地局
133,134 通信網
A1 メッセージ表示領域
B1,B2,B3,B4 操作ボタン

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
    サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
    を備えるネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークが、前記車載電装品にとってのセンサとして機能し、
    前記車載電装品が、センサとしての前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、センサとしての前記コンピュータネットワークによって検出された信号としてデータ処理する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 請求項2に記載のネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークが、前記車両の外部の環境についての情報をデータとして前記車載電装品に送信し、
    前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークが当該車載電装品に送信したデータを、前記車両の外部において検出された信号としてデータ処理する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  4. 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
    サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
    を備えるネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークは、前記車両に対応付けられた固有情報に基づき、前記車両に対して最適化されたデータを前記車載電装品に送信し、
    前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  5. 請求項4に記載のネットワークシステムであって、
    前記車載電装品が、当該車載電装品に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  6. 請求項4に記載のネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末をさらに備え、
    前記通信端末が、当該通信端末に対する入力操作に基づき特定される属性情報を、前記車両の固有情報として前記コンピュータネットワークに送信する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  7. 第1の車両に搭載され、前記第1の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第1の車載電装品と、
    第2の車両に搭載され、前記第2の車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む第2の車載電装品と、
    サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
    を備えるネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークは、前記第1の車両及び前記第2の車両の全体の便益について最適化されたデータを前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品に送信し、
    前記第1の車載電装品及び前記第2の車載電装品が、前記コンピュータネットワークから送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記第1の車両及び前記第2の車載電装品に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  8. 車両に搭載され、前記車両の外部との間でデータ通信するための無線通信機能を含む車載電装品と、
    サーバ及び/またはストレージがネットワークを介して接続されたコンピュータネットワークと、
    前記コンピュータネットワークに接続可能な通信端末と、
    を備えるネットワークシステムであって、
    前記コンピュータネットワークを介して互いに接続される前記車載電装品及び前記通信端末の扱う情報が、前記コンピュータネットワーク上で共有化され、
    前記車載電装品が、前記コンピュータネットワークを介して前記通信端末から送信されたデータに基づき、当該車載電装品に備わる機能、または前記車両に搭載される他の電装品に備わる機能を制御する、
    ことを特徴とするネットワークシステム。
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