JP2015074368A - 車両用通信システム - Google Patents

車両用通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015074368A
JP2015074368A JP2013212483A JP2013212483A JP2015074368A JP 2015074368 A JP2015074368 A JP 2015074368A JP 2013212483 A JP2013212483 A JP 2013212483A JP 2013212483 A JP2013212483 A JP 2013212483A JP 2015074368 A JP2015074368 A JP 2015074368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
server
control information
vehicle device
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013212483A
Other languages
English (en)
Inventor
秀明 保泉
Hideaki Hozumi
秀明 保泉
ステファン ブエ
Stefan Bue
ステファン ブエ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2013212483A priority Critical patent/JP2015074368A/ja
Publication of JP2015074368A publication Critical patent/JP2015074368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】クラウド環境と無線環境という異なる環境を使い分けてユーザのアクセスを処理する。
【解決手段】本発明の車両用通信システム1は、クラウド環境上に存在するサーバ3と、車両に搭載されて無線環境上に存在する車載機5と、ユーザによるアクセスをサーバ3か車載機5のどちらに接続するかを切り替えるゲートウェイ25とを備え、ゲートウェイ25がユーザによるアクセスをサーバ3に接続しているときにはユーザによって入力された制御情報をサーバ3に蓄積し、ゲートウェイ25がユーザによるアクセスをサーバから車載機5へ切り替えて接続すると、サーバ3に蓄積されている制御情報を車載機5へ転送して車載機5で実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、クラウド環境上に存在するサーバと車両に搭載されて無線環境上に存在する車載機との間で通信する車両用通信システムに関する。
従来では、仮想マシンのマイグレーションシステムとして特許文献1が開示されている。このマイグレーションシステムでは、仮想化機能とゲートウェイのネットワーク機能を用いて、ネットワークやサーバに不具合が発生しても仮想マシンを移動し、ゲートウェイのデータ転送を有効にすることでサービスを継続してユーザに提供していた。
特開2011−210032号公報
しかしながら、上述した従来のマイグレーションシステムでは、移動前の仮想マシンも移動後の仮想マシンも同じ仮想マシンであり、同じネットワーク環境に移動して同じサービスを提供することを前提としていた。そのため、車両のような無線環境とサーバのあるクラウド環境のように異なる環境を使い分けることができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、異なる環境を使い分けてユーザのアクセスを処理することのできる車両用通信システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、クラウド環境上に存在するサーバと、車両に搭載されて無線環境上に存在する車載機と、ユーザによるアクセスをサーバか車載機のどちらに接続するかを切り替えるゲートウェイとを備えている。そして、ゲートウェイがユーザによるアクセスをサーバに接続しているときにはユーザによって入力された制御情報をサーバに蓄積する。その後、ゲートウェイがユーザによるアクセスをサーバから車載機へ切り替えて接続すると、サーバに蓄積されている制御情報を車載機へ転送して車載機で実行する。
本発明では、クラウド環境にあるサーバと無線環境にある車載機とをゲートウェイで切り替えることによって、ユーザによるアクセスを処理している。これにより、クラウド環境と無線環境という異なる環境を使い分けてユーザのアクセスを処理することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信システムにおけるサーバの仮想マシンの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信システムにおけるサーバの車載機接続時の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信システムにおけるサーバのユーザ接続時の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第1実施形態に係る車両用通信システムにおける車載機の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第2実施形態に係る車両用通信システムの構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る車両用通信システムにおけるサーバの車載機接続時の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2実施形態に係る車両用通信システムにおけるサーバのユーザ接続時の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を適用した第1及び第2実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
[車両用通信システムの構成]
図1は本実施形態に係る車両用通信システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両用通信システム1は、サーバ3と、車載機5と、ネットワーク7とを備えている。
本実施形態に係る車両用通信システム1は、ユーザが自宅のパソコンや携帯しているスマートフォンからネットワーク7を通じて車載機5にアクセスし、車両の機能を制御するためのシステムである。尚、車両用通信システム1は車両の機能全般を制御することを前提としているが、本実施形態では一例として空調を制御する場合を説明する。このような空調制御の場合、乗車前に予め暖房や冷房をオンにし、乗車するまでに車内を適切な温度、湿度にしておくことがユーザの目的となる。
サーバ3は、クラウド環境上に構築されており、仮想化ソフトウェアが稼働して仮想環境を提供している。
車載機5は、車両に搭載された移動端末であり、仮想化ソフトウェアが導入されて仮想環境を提供している。また、車載機5は、3Gや無線LAN等の無線環境内に存在している。
ネットワーク7は、ユーザ端末やクラウド環境、その他のネットワークへの接続を行うことが可能なインターネット等のネットワークである。
PC/スマートフォン9は、ユーザが保有して車載機5を制御するために用いる制御端末である。
次に、サーバ3の構成を説明する。図1に示すように、サーバ3は、ゲストOS(Operating System)11と、仮想化ソフトウェア13と、仮想車両ハードウェア15と、命令蓄積部17と、データ同期部19と、移動体管理部21と、通信部23とを備えている。また、サーバ3が存在するクラウド環境内にはゲートウェイ25が設置されている。
ゲストOS11は、サーバ3にインストールされたゲストOSの1つであり、本実施形態では車載機5の動作に最適化された空調制御用のアプリケーションが動作している。
仮想化ソフトウェア13は、車載機5上で動作しているのと同等の仮想環境を提供するための仮想化ソフトウェアであり、仮想環境の内部で動作するゲストOS11には仮想車両ハードウェア15へのアクセス経路が提供される。ここで、仮想化ソフトウェア13が提供する仮想環境は、車載機5の環境をエミュレートしており、クラウド環境上において車載機5のアプリケーションが動作して、ユーザにクラウド環境から車載機5のサービスを提供する。
仮想車両ハードウェア15は、仮想環境が必要とする車両ハードウェアのエミュレーションブロックである。このエミュレーションブロックが存在することにより、仮想環境はゲストOS11に対して車両上で動作するのと同等の環境を提供することが可能となる。
命令蓄積部17は、ユーザのアクセスによって入力された車両への制御情報を蓄積するための記憶手段であり、具体的には仮想車両ハードウェア15へアクセスしたゲストOS11のアプリケーションによる指示を蓄積する。クラウド環境上におけるゲストOS11のハードウェアに対する動作は、あくまでエミュレーションであり、実際にハードウェアを制御することはできない。したがって、アクセス内容を蓄積することで、その内容を後で車載機5へ転送し、改めて実行することによってユーザは最終的に車載機5を動作させることができる。
データ同期部19は、命令蓄積部17に制御情報が蓄積されている場合に、サーバ3と車載機5との間で制御情報を整合させる。データ同期部19は、移動体管理部21の情報に基づいて車載機5へのアクセスが可能なときには制御情報を車載機5へ転送する。また、データ同期部19は、ゲストOS11の管理機能も備えており、サーバ3のゲストOS11のバージョンと車載機5のゲストOSのバージョンとをチェックし、常に同じバージョンを保ち、機能の整合性を保っている。
移動体管理部21は、車載機5の通信状況を把握するためのブロックである。車載機5が搭載された車両等の移動体は無線環境を経由してクラウド環境へアクセスするので、通信圏外となる場合やIPアドレス等の通信パラメータが移動により変化していく場合がある。そこで、移動体管理部21は、車載機5からの通知によって車載機5の無線環境への接続状況を取得し、車載機5へのアクセスが可能なときにはゲートウェイ25に接続先の切り替え命令を通知して車載機5へユーザの制御情報を転送する。また、車載機5へのアクセスが不能なときにはユーザの制御情報をクラウド環境側で実行させ、実行結果を命令蓄積部17に格納しておき、アクセスが可能になった際に改めてデータ同期部19の機能を用いて車載機5で速やかに制御情報を実行させる。
通信部23は、サーバ3の通信に使用されるネットワークインターフェースであり、ゲートウェイ25を介してネットワーク7と接続される。
ゲートウェイ25は、クラウド環境と外部のネットワーク7とを接続するための接続口であり、車載機5の無線環境への接続状況に応じて、ユーザによるアクセスをサーバ3に接続するか、あるいは車載機5に接続するかを切り替えている。ただし、ゲートウェイ25は内部のクラウド環境側より設定変更を行うことが可能であり、情報の転送機能を備えている。本実施形態では、移動体管理部21からの切り替え命令を受け、車載機5を認識しているときにはユーザのPC/スマートフォン9から受け取った情報を転送し、車載機5で実行させる。その結果、ユーザはクラウド環境へのアクセスと認知した状態で車両に対する処理を実行することが可能となる。また、ユーザはクラウド環境と車載機5の環境との違いを意識せず、透過的にサービスを受けることができる。
次に、車載機5の構成を説明する。図1に示すように、車載機5は、ゲストOS31と、仮想化ソフトウェア33と、命令蓄積部35と、データ同期部37と、無線通信部39とを備えている。また、車載機5は、車載機5が搭載された車両の車両ハードウェア41に接続されている。
ゲストOS31は、サーバ3のゲストOS11と完全に同じものが動作している。ゲストOS11が更新された際には、ゲストOS31も移動体管理部21やデータ同期部19、37を通じて同様に更新される。
仮想化ソフトウェア33は、サーバ3上で提供されている仮想環境と同等の仮想環境を提供する仮想化ソフトウェアである。ここで提供される車載機5の仮想環境は、サーバ3の仮想環境がクラウド環境上で動作する仮想環境であったのに対し、車載機5の組込環境で動作する仮想環境である。ただし、最終的にゲストOS31から見た場合に、いずれの仮想環境も共に同じ環境であると認識できる仮想環境を提供する。また、車載機5は実際に車両ハードウェア41に接続されているので、サーバ3の仮想環境が仮想車両ハードウェア15と連携していたのに対し、車載機5の仮想環境は実際の車両ハードウェア41と連携する。
命令蓄積部35は、命令蓄積部17に制御情報が蓄積されている場合に、データ同期部19、37を経由して転送された制御情報を蓄積する。
データ同期部37は、データ同期部19と連携し、クラウド環境上のゲストOS11で実行された制御情報をサーバ3から取得し、命令蓄積部35へ転送して蓄積する。そして、ゲストOS31の制御アプリケーションに対して蓄積された制御情報を速やかに実行させることにより、サーバ3と車載機5との間で制御情報を整合させる。
無線通信部39は、車載機5が無線通信するためのワイヤレスネットワークインターフェースであり、車載機5の無線環境への接続状況を把握してサーバ3へ通知する機能を備えている。
車両ハードウェア41は、車載機5が搭載された車両の実際のハードウェアであり、本実施形態では特に車両の空調ハードウェアである。
次に、図2を参照してクラウド環境上のサーバ3で動作する仮想マシンの構成を説明する。図2に示すように、サーバ3は、ホストOS51と、ゲストOS11と、仮想化ソフトウェア13と、仮想車両ハードウェア15と、命令蓄積部17と、データ同期部19と、移動体管理部21と、通信部23とを備えている。
ホストOS51は、サーバ3上で動作するオペレーティングシステムであり、ホストOS51上で仮想化ソフトウェア13が動作する。
ゲストOS11は、車両で動作することに最適化されたOSであり、本実施形態では車両のハードウェアへアクセスする空調制御用のアプリケーションが導入されている。
仮想化ソフトウェア13は、ゲストOS11に仮想車両ハードウェア15へのアクセス経路を提供することによって、車載機5上で動作しているのと同等の環境を提供する。また、ゲストOS管理部53を備えており、このゲストOS管理部53は、ゲストOS11の状態を把握して、その状態をデータ同期部19に提供している。
仮想車両ハードウェア15は、車載機5のハードウェアをエミュレーションするハードウェアエミュレーションを目的としたソフトウェアである。本実施形態では車載機5にあってサーバ3に無いものとしてCAN(Control Area Network)とGPSを一例として示しており、仮想CANインターフェースドライバ55と仮想GPSインターフェースドライバ57を備えている。仮想CANインターフェースドライバ55はCANへの接続をエミュレーションするものであり、仮想GPSインターフェースドライバ57はGPSへの接続をエミュレーションするものである。
命令蓄積部17は、仮想化ソフトウェア13によって提供された仮想環境上で動作するゲストOS11のハードウェアに対する制御情報を蓄積する。これにより、クラウド環境上でユーザが制御情報を入力しても車両上で実行することが可能となる。尚、命令蓄積部17に制御情報を格納するのは、車載機5が無線環境において圏外となる場合や移動時に同期が間に合わず、アクセス不能となった場合のためである。
データ同期部19は、命令蓄積部17に蓄積されている制御情報やゲストOS11を車載機5と整合させる。このために、データ同期部19は、クラウド環境上で実行された処理の結果や最新のゲストOS11を車載機5へ提供する。
移動体管理部21は、車載機5にアクセスするために必要な情報を保持している。車載機5が無線環境へアクセスするための情報は常に変化するので、データ同期部19が車載機5へアクセスするために必要な情報を保持する。
通信部23は、通信ハードウェアであり、サーバ3が外部のネットワーク7と通信するために用いる通信インターフェースである。
[サーバによる車載機接続時の処理手順]
次に、本実施形態に係るサーバ3による車載機5に接続時の処理手順を図3のフローチャートを参照して説明する。
図3に示すように、ステップS101においてサーバ3は常に稼働して車載機5からのアクセスを待機しており、ステップS102において車載機5からのアクセスの有無を判定する。そして、車載機5からのアクセスがない間はステップS101に戻って継続してアクセスを待機し、車載機5からのアクセスがあると、ステップS103に進む。
ステップS103では、移動体管理部21が、車載機5に割り当てられているIPアドレス等のネットワークへの接続情報を無線通信部39から受信する。これは、ゲートウェイ25がユーザの制御情報を転送する場合や、データ同期部19がハードウェアの制御情報を送信したり、ゲストOS11を更新したりする場合に必要な通信経路を確保するためである。
次に、ステップS104において、データ同期部19は、ステップS103で取得した接続情報に基づいて車載機5へアクセスする。そして、ステップS105では、データ同期部19が車載機5にゲストOSが存在するか否かを判定し、存在しない場合にはステップS106に進んでサーバ3のゲストOS11と同一のゲストOSを車載機5にインストールする。
一方、ステップS105において車載機5にゲストOSが存在すると判定された場合には、ステップS107に進む。そして、ステップS107では、データ同期部19が、車載機5のゲストOS31が最新のものであるか否かを判定し、最新でない場合にはステップS108に進んで車載機5に最新のゲストOSを提供する。
このようにデータ同期部19によってサーバ3と車載機5の仮想環境上で動作するゲストOSの同期処理が行われる。これによりクラウド環境のサーバ3と無線環境の車載機5との間で、同じ状態のゲストOSを維持することができる。
次に、ステップS109において、データ同期部19は、ユーザのアクセスによって入力された車両への制御情報が命令蓄積部17に蓄積されているか否かを判定する。そして、制御情報が蓄積されている場合にはステップS110に進んで蓄積されている制御情報を車載機5へ転送し、ステップS111において転送された制御情報を車載機5で実行する。具体的には、転送された制御情報はデータ同期部37によって命令蓄積部35に蓄積されるので、ゲストOS31が蓄積された制御情報を実行する。これにより、ユーザによって入力された車両への制御情報が車両ハードウェア41に対して実際に実行されたことになる。
このように本実施形態では、データ同期部19がサーバ3のゲストOS11と車載機5のゲストOS31を整合させて等価の環境が構築できた後にユーザによる制御情報を車載機5で実行する。これにより、ユーザの制御情報を矛盾なく実際の車両ハードウェア41上で実施することが可能となる。
次に、上述したようにステップS111において車載機5で制御情報が実行されるか、あるいはステップS109において制御情報が蓄積されていないと判定された場合にステップS112に進む。
ステップS112では、移動体管理部21がゲートウェイ25に接続先の切り替え命令を出力してユーザのアクセス先をサーバ3から車載機5へ変更する。これにより、ゲートウェイ25による転送処理が開始されて本実施形態に係るサーバ3による車載機5への接続時の処理を終了する。
このように、本実施形態では、車載機5が接続可能になると、予め蓄積しておいたユーザの制御情報を車載機5で処理するので、ユーザは車載機5の接続状況を気にすることなくアクセスして制御情報を入力することができる。したがって、ユーザはクラウド環境のサーバ3と無線環境の車載機5との間で透過的にサービスを受けることが可能となる。また、車載機5は、通信不能な際には意図的に通信を止めたり、車載機5を停止させたりできるので、消費電力を削減することが可能となる。
[サーバによるユーザ接続時の処理手順]
次に、本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理手順を図4のフローチャートを参照して説明する。図4に示す処理は、ユーザが自身で保有するパソコンやスマートフォンから遠隔で車両を操作する場合の処理を示している。
図4に示すように、ステップS201においてユーザがサーバ3へアクセスすると、ステップS202においてゲートウェイ25は接続先が車載機5になっているか否かを判定する。ここで、図3のステップS112の処理がすでに行われて接続先が車載機5となっている場合には、ステップS203に進んで、ゲートウェイ25はユーザによる制御情報を車載機5へ転送する。そして、この後は、車載機5での処理に移行し、車載機5の仮想環境上で動作しているゲストOS31によってユーザの制御情報が処理される。
一方、ステップS202においてゲートウェイ25の接続先が車載機5となっていないと判定された場合には、ステップS204に進む。この場合には、車載機5がサーバ3によって認知されておらず、通信経路が確保されていないので、ステップS204ではサーバ3のゲストOS11の制御アプリケーションがユーザの制御情報を受信する。
そして、ステップS205において、ゲストOS11の制御アプリケーションが命令蓄積部17に制御情報を蓄積して本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理を終了する。
[車載機における処理の手順]
次に、本実施形態に係る車載機5における処理手順を図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示すように、ステップS301において、ユーザの操作によって車両のACC電源等がオンされて車載機5が起動すると、ステップS302において車載機5は無線環境との接続状況をチェックして通信が可能であるか否かを判断する。ここでの判断は基本的に通信圏内であるか、通信圏外であるかの判別を目的としているが、接続状況だけが判別基準ではなく、意図的に消費電力を削減するために通信を停止させる場合もある。そのため、そのようなユーザの指示や環境による通信の可否を判定条件としてもよい。
そして、通信が不可能である場合には継続して通信の可否を判断し、通信が可能になると、ステップS303に進む。
ステップS303では、無線通信部39が、車載機5の無線環境への接続状況を示す接続情報をサーバ3へ送信する。
次に、ステップS304において、データ同期部37は、サーバ3に新しいゲストOSが存在するか否かを判定し、サーバ3に新しいゲストOSが存在していない場合にはステップS305に進む。一方、サーバ3に新しいゲストOSが存在している場合にはステップS306に進んでゲストOSを車載機5にインストールしてからステップS305に進む。
次に、ステップS305において、データ同期部37は、サーバ3の命令蓄積部17に制御情報が蓄積されているか否かを判定し、制御情報が蓄積されていない場合にはステップS307に進む。一方、制御情報が蓄積されている場合にはステップS308に進んで、蓄積されている制御情報を車載機5の命令蓄積部35へダウンロードしてからステップS307に進む。
次に、ステップS307においてゲストOS31が起動し、ステップS309において命令蓄積部35に制御情報が蓄積されているか否かを判定する。ここで、制御情報が蓄積されていない場合には本実施形態に係る車載機5における処理を終了する。一方、制御情報が蓄積されている場合には、ステップS310に進んで、ゲストOS31が、蓄積されている制御情報を実行してハードウェア制御を実施する。
この後、ステップS311において、車載機5は、ユーザに対してハードウェアの制御が遅延して実行されたことを通知して本実施形態に係る車載機5における処理を終了する。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車両用通信システム1では、クラウド環境にあるサーバ3と無線環境にある車載機5とをゲートウェイ25で切り替えることによって、ユーザによるアクセスを処理している。これにより、クラウド環境と無線環境という異なる環境を使い分けてユーザのアクセスを処理することができる。
また、ゲートウェイ25がユーザのアクセスをサーバ3に接続しているときには制御情報をサーバ3に蓄積し、ゲートウェイ25がユーザのアクセスを車載機5へ切り替えて接続すると、サーバ3に蓄積されている制御情報を車載機5へ転送して実行する。これにより、車載機5の無線環境への接続状況によらずにユーザはアクセスすることができるので、クラウド環境にアクセスしているのか、車載機5にアクセスしているのかを意識することなくユーザは制御情報を入力して車載機5を制御することができる。
さらに、本実施形態に係る車両用通信システム1では、車載機5の無線環境への接続状況に応じて、ゲートウェイ25がユーザによるアクセスをサーバ3と車載機5のどちらに接続するかを切り替えている。これにより、車載機5の無線環境への接続状況に応じてユーザのアクセスを適切な実行環境へ自動的にルーティングすることができる。
さらに、本実施形態に係る車両用通信システム1では、無線通信部39が車載機5の無線環境への接続状況を把握してサーバ3へ通知する。これにより、サーバ3が車載機5の無線環境への接続状況を正確に把握することができるので、ユーザによって入力された制御情報をサーバ3で蓄積すべきか、車載機5で処理すべきかを適切に判断することができる。
また、本実施形態に係る車両用通信システム1では、移動体管理部21が無線通信部39からの通知によって車載機5の無線環境への接続状況を取得してゲートウェイ25に接続先の切り替え命令を出力する。これにより、車載機5の無線環境への接続状況に応じてゲートウェイ25の接続先を切り替えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用通信システムについて図面を参照して説明する。尚、第1実施形態と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
[車両用通信システムの構成]
図6は本実施形態に係る車両用通信システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態に係る車両用通信システム61は、サーバ3がアクセス監視部63をさらに備えたことが第1実施形態と相違している。
アクセス監視部63は、ユーザのアクセスによって入力された車両への制御情報が車両のハードウェアを制御するための命令であるか否かを判定する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に空調を制御する場合について説明するが、ゲートウェイ25による切り替えタイミングが第1実施形態と相違している。第1実施形態では車載機5が通信可能な場合には車載機5でユーザのアクセスを処理していたが、本実施形態では車両ハードウェア41へアクセスする必要のある命令以外はなるべくクラウド環境上のサーバ3でユーザのアクセスを処理するようにしている。これにより、車載機5で実行される処理を減らすことができるので、消費電力や通信量を低減させることができる。
[サーバによる車載機接続時の処理手順]
次に、本実施形態に係るサーバ3による車載機5に接続時の処理手順を図7のフローチャートを参照して説明する。
ただし、図7に示すステップS401〜409の処理は、図3に示す第1実施形態のステップS101〜108、112と同一の処理なので、詳細な説明は省略する。本実施形態のサーバ3による車載機接続時の処理では、図3のステップS109〜111の処理が省略されていることが第1実施形態と相違している。
本実施形態では、後述するようにユーザが制御情報の蓄積を望まない場合には制御情報を命令蓄積部17に蓄積しないので、必ずしも命令蓄積部17に蓄積された制御情報を車載機5に転送して実行する必要はない。そこで、図3に示す第1実施形態のステップS109〜111の処理を省略している。
[サーバによるユーザ接続時の処理手順]
次に、本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理手順を図8のフローチャートを参照して説明する。図8に示す処理は、ユーザが自身で保有するパソコンやスマートフォンから遠隔で車両を操作する場合の処理を示している。
ただし、図8に示すステップS501〜504の処理は、図4に示す第1実施形態のステップS201〜204と同一の処理なので、詳細な説明は省略する。
ステップS504において、サーバ3のゲストOS11の制御アプリケーションがユーザの制御情報を受信すると、ステップS505に進んでアクセス監視部63が、ユーザによって入力された制御情報がハードウェアを制御するための命令であるか否かを判定する。そして、制御情報がバードウェアを制御するための命令でない場合には、ステップS506に進んで、ゲストOS11が仮想車両ハードウェア15を用いて制御情報を処理し、本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理を終了する。
一方、制御情報がハードウェアを制御するための命令である場合には、ステップS507に進んで移動体管理部21が車載機5の最新の接続情報を保持しているか否かを判定する。ここで、移動体管理部21が最新の接続情報を保持している場合には、ステップS508に進んで、移動体管理部21がゲートウェイ25に接続先の切り替え命令を出力してユーザのアクセス先をサーバ3から車載機5へ変更する。これにより、ユーザによって入力された制御情報は車載機5で処理されることになり、本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理を終了する。
一方、ステップS507において、移動体管理部21が最新の接続情報を保持していない場合には、ステップS509に進んで、サーバ3はユーザに対して車両への通信ができないことを通知する。
そして、ステップS510において、サーバ3は、ユーザが入力した制御情報をサーバ3に蓄積することを望むか否かをユーザに確認し、蓄積を望まない場合には本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理を終了する。一方、制御情報の蓄積を望む場合には、ステップS511に進んで、命令蓄積部17がユーザによって入力された制御情報を蓄積して本実施形態に係るサーバ3によるユーザ接続時の処理を終了する。
尚、車載機における処理は、図5に示した第1実施形態の処理と同一なので、詳細な説明は省略する。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る車両用通信システム61では、アクセス監視部63によって制御情報が車両のハードウェアを制御する命令でないと判定された場合には、仮想車両ハードウェア15を用いてサーバ3で制御情報を処理する。これにより、車載機5で実行する処理を減らすことができるので、消費電力や通信量を低減させることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1、61 車両用通信システム
3 サーバ
5 車載機
7 ネットワーク
9 PC/スマートフォン
11、31 ゲストOS
13、33 仮想化ソフトウェア
15 仮想車両ハードウェア
17、35 命令蓄積部
19、37 データ同期部
21 移動体管理部
23 通信部
25 ゲートウェイ
39 無線通信部
41 車両ハードウェア
51 ホストOS
53 ゲストOS管理部
55 仮想CANインターフェースドライバ
57 仮想GPSインターフェースドライバ
63 アクセス監視部

Claims (5)

  1. クラウド環境上に存在するサーバと車両に搭載されて無線環境上に存在する車載機との間で通信する車両用通信システムであって、
    ユーザによるアクセスを前記サーバに接続するか、あるいは前記車載機に接続するかを切り替えるゲートウェイを備え、
    前記サーバは、
    仮想環境上で動作する第1アプリケーションと、
    ユーザのアクセスによって入力された車両への制御情報を蓄積する第1命令蓄積部と、
    前記サーバと前記車載機との間で前記制御情報を整合させる第1データ同期部とを備え、
    前記車載機は、
    仮想環境上で動作する第2アプリケーションと、
    ユーザのアクセスによって入力された車両への制御情報を蓄積する第2命令蓄積部と、
    前記サーバと前記車載機との間で前記制御情報を整合させる第2データ同期部とを備え、
    前記ゲートウェイがユーザによるアクセスを前記サーバに接続しているときには、前記第1アプリケーションが前記制御情報を前記第1命令蓄積部に蓄積し、
    前記ゲートウェイがユーザによるアクセスを前記サーバから前記車載機へ切り替えて接続すると、前記第1データ同期部が前記第1命令蓄積部に蓄積されている制御情報を前記車載機へ転送し、転送された制御情報を前記第2データ同期部が前記第2命令蓄積部に蓄積して前記第2アプリケーションが前記制御情報を実行することを特徴とする車両用通信システム。
  2. 前記ゲートウェイは、前記車載機の無線環境への接続状況に応じて、ユーザによるアクセスを前記サーバと前記車載機のどちらに接続するかを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の車両用通信システム。
  3. 前記車載機は、前記車載機の無線環境への接続状況を把握して前記サーバへ通知する無線通信部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用通信システム。
  4. 前記サーバは、前記無線通信部からの通知によって前記車載機の無線環境への接続状況を取得して前記ゲートウェイに接続先の切り替え命令を出力する移動体管理部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用通信システム。
  5. 前記サーバは、
    前記制御情報が車両のハードウェアを制御するための命令であるか否かを判定するアクセス監視部と、
    車両が搭載しているハードウェアをエミュレーションする仮想車両ハードウェアと
    を備え、
    前記アクセス監視部によって前記制御情報が車両のハードウェアを制御する命令でないと判定された場合には、前記仮想車両ハードウェアを用いて前記制御情報を処理することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用通信システム。
JP2013212483A 2013-10-10 2013-10-10 車両用通信システム Pending JP2015074368A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212483A JP2015074368A (ja) 2013-10-10 2013-10-10 車両用通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212483A JP2015074368A (ja) 2013-10-10 2013-10-10 車両用通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015074368A true JP2015074368A (ja) 2015-04-20

Family

ID=52999548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013212483A Pending JP2015074368A (ja) 2013-10-10 2013-10-10 車両用通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015074368A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017021584A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 矢崎総業株式会社 ネットワークシステム
CN106375738A (zh) * 2016-11-28 2017-02-01 东莞职业技术学院 智能车视频无人驾驶控制装置及系统
EP3536564A1 (en) 2018-03-05 2019-09-11 Yazaki Corporation In-vehicle system and getting-on-and-off authentication system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017021584A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 矢崎総業株式会社 ネットワークシステム
CN106375738A (zh) * 2016-11-28 2017-02-01 东莞职业技术学院 智能车视频无人驾驶控制装置及系统
EP3536564A1 (en) 2018-03-05 2019-09-11 Yazaki Corporation In-vehicle system and getting-on-and-off authentication system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5966718B2 (ja) 近距離無線通信システム及び近距離無線通信端末
EP3086563B1 (en) Gateway, management center, and remote access system
JP6882862B2 (ja) フレキシブルな決定論的通信ネットワーク
CA2740683C (en) System that provides embedded software to an embedded system
KR101845290B1 (ko) 장치 관리 명령을 통한 펌웨어 갱신 방법 및 장치
JP2013192108A (ja) 車載通信システム
KR102296162B1 (ko) 무선랜 통신 연결 방법 및 그 전자 장치
EP2580664B1 (en) Method and apparatus for idling a network connection
US9723081B2 (en) Method, a vehicle mountable controller and a device for operating a vehicle mountable controller in a computer network
KR101522648B1 (ko) 이기종 m2m 디바이스의 지역 네트워크 운영 방법 및 장치
EP3224714A1 (en) Embedded system enabling on-line collaborative migration of software execution environments
US20120221621A1 (en) Distributed system, communication means selection method, and communication means selection program
JP2015074368A (ja) 車両用通信システム
KR101822940B1 (ko) 수행 시간에 기초하여 장치 관리 명령을 수행하는 방법 및 장치
KR102017631B1 (ko) 데이터 통신을 위한 단말 장치 및 방법
CN103905094B (zh) 一种应用分享方法及电子设备
JP6320569B2 (ja) 宅内制御装置および宅内制御システム
JP2022009020A (ja) 家電リモートコントロールの方法、プログラム、および、システム
KR101473416B1 (ko) 지그비 중계 기능을 활용하는 복수의 이동체 운용 시스템
WO2016167293A1 (ja) アドホック網と移動通信網との端末間通信連携方法及び端末間通信連携方法を実装する管理サーバ装置
JP2023537134A (ja) ネットワーク移行方法、装置及び機器
US9535874B2 (en) Host embedded controller interface bridge
CN115486039A (zh) 节点控制单元和网络服务设备
CN106293324B (zh) 用于传送移动装置锁定图标的车辆计算系统和方法
KR101290727B1 (ko) 시스템 에어컨의 소프트웨어 업데이트 장치 및 그 방법