JP2017021410A - 携帯用情報機器 - Google Patents

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君夫 熊田
弘幸 野口
Hiroyuki Noguchi
弘幸 野口
健信 米持
Takenobu Yonemochi
健信 米持
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Abstract

【課題】操作性や冷却効率を確保しつつも筐体構造を薄型化することができる携帯用情報機器を提供する。【解決手段】携帯用情報機器10は、本体筐体16に対してディスプレイ筐体14をヒンジ機構12L,12Rを用いて0度位置から360度位置まで回動可能に連結した構成であり、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して0度位置から所定角度位置、例えば180度位置まで回動させる回動動作に連動して本体筐体16の裏面16bから突出移動すると共に、所定角度位置から360度位置まで回動させる回動動作に連動して本体筐体16の裏面16bに退入移動する可動脚部24を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、本体筐体とディスプレイ筐体との間をヒンジ機構によって回動可能に連結した携帯用情報機器に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型パーソナルコンピュータ(タブレット型PC)が急速に普及している。タブレット型PCは、持ち運びが容易で入力作業もタッチパネルによって行うことができるため操作が容易である。
しかしながら、タブレット型PCは物理的なキーボードを持たないため、長文の入力作業等に支障を生じる場合がある。そこで、例えば特許文献1に開示されているように、ディスプレイを有するディスプレイ筐体をキーボードを有する本体筐体に対して、180度を超えて360度まで回動可能としたコンバーチブルタブレット型パーソナルコンピュータ(コンバーチブル型PC)が提案されている。コンバーチブル型PCは、通常のノートブック型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)とタブレット型PCの2通りの使用方法が可能であり、使用者の利便性が非常に高い。
特開2014−67396号公報
ところで、上記のようなコンバーチブル型PCにおいて、ノート型PCとしての使用形態とした場合のキーボードの操作性や冷却空気の吸排気効率等を考慮した場合、本体筐体が後端側に向かって後ろ上がりに設置されることが望ましい。そこで、本体筐体の裏面後端側の脚部を前端側の脚部よりも突出量の大きなものとすることも考えられるが、このような高さを持った脚部はタブレット型PCの使用形態ではディスプレイ筐体の裏面と干渉するため邪魔になる。
この点につき、特許文献1には、本体筐体とディスプレイ筐体とを連結するヒンジ機構に脚部を設けた構成が開示されている。この脚部は、ノート型PCの使用形態では本体筐体の裏面から大きく突出し、タブレット型PCの使用形態ではヒンジ機構の回転に伴って本体筐体のキーボード側となる表面に配置される。その結果、ノート型PCの使用形態での操作性や吸排気効率が向上し、さらにタブレット型PCの使用形態で脚部がディスプレイ筐体の裏面と干渉を生じることもない。
ところが、この特許文献1の構成では、ヒンジ機構に可動する脚部を設けているため、ヒンジ機構の構造が複雑化するだけでなく、本体筐体やディスプレイ筐体にヒンジ機構の回転に伴う脚部の回転スペースを確保しておく必要がある。このため、本体筐体やディスプレイ筐体、ヒンジ機構の厚みが増加することになり、特に筐体構造の薄型化の要望が大きいコンバーチブル型PCへの搭載は難しい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、操作性や冷却効率を確保しつつも筐体構造を薄型化することができる携帯用情報機器を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯用情報機器は、表面に操作手段を有する本体筐体と、表面にディスプレイを有するディスプレイ筐体とをヒンジ機構によって回動可能に連結し、前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の表面同士が対面する0度位置から前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の表面が同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の裏面同士が対面する360度位置まで回動可能とした携帯用情報機器であって、前記ディスプレイ筐体を前記本体筐体に対して0度位置から所定角度位置まで回動させる回動動作に連動して前記本体筐体の裏面から突出移動すると共に、前記所定角度位置から360度位置まで回動させる回動動作に連動して前記本体筐体の裏面に退入移動する脚部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、脚部は、ディスプレイ筐体が本体筐体に対して0度位置から所定角度位置まで回動した場合に本体筐体の裏面から突出移動する一方、所定角度位置から360度位置まで回動した場合に本体筐体の裏面に退入移動する。このため、本体筐体の裏面から進退する脚部により、ノート型PCの使用形態での操作手段の操作性を向上させることができると共に、例えば本体筐体の裏面に形成された通気口での吸排気効率を向上させて当該携帯用情報機器の冷却効率を向上させることができ、さらにタブレット型PCの使用形態で脚部がディスプレイ筐体の裏面と干渉を生じることもない。しかも、脚部は本体筐体の裏面に設けられているため、可動する脚部をヒンジ機構に設けた従来構成に比べてヒンジ機構の構造が複雑化することを抑制でき、本体筐体やディスプレイ筐体にヒンジ機構の回転に伴う脚部の回転分のスペースを確保しておく必要もない。このため、本体筐体やディスプレイ筐体、ヒンジ機構の厚みを可及的に薄くして、筐体構造の薄型化を図ることができる。
前記所定角度位置は、0度位置から180度位置までの角度範囲に設定され、前記脚部の前記本体筐体の裏面からの突出量は、前記所定角度位置で最大になり、前記0度位置及び前記360度位置で最少になる構成であってもよい。そうすると、ノート型PCの使用形態での使用が想定される0度位置から180度位置までの間の所定角度位置で脚部の突出量が最大となることで、キーボード等の操作手段の操作性及び当該携帯用情報機器の冷却効率の向上の効果を最大限に発揮させることができる。さらに、0度位置及び360度位置で脚部の突出量が最少となるため、収納形態及びタブレット型PCの使用形態での筐体厚みを最小化することができる。
前記脚部は、一端部が前記本体筐体に対して回動可能に支持されることで他端部が前記本体筐体の裏面から突出移動可能且つ退入移動可能に構成された片持ち構造であってもよい。そうすると、脚部を僅かに回動させるだけで、その先端部分の突出量を大きく取ることができ、脚部を動作させる機構を小型化し、筐体構造を一層薄型化することができる。
前記ヒンジ機構は、前記本体筐体と共に回転する本体軸と、前記ディスプレイ筐体と共に回転するディスプレイ軸とを有し、前記本体軸又は前記ディスプレイ軸の回転と連動して前記脚部を突出移動及び退入移動させるリンク機構を備える構成としてもよい。
前記リンク機構は、前記本体軸又は前記ディスプレイ軸に固定されたカム部材と、前記本体筐体に対してスライド可能に設けられ、前記カム部材が回転することで該カム部材によって押圧されて移動するスライド部材と、前記スライド部材によって押圧されることで前記脚部を移動させるリンク部材とを有する構成であってもよい。そうすると、本体軸又はディスプレイ軸の回転をカム部材、スライド部材及びリンク部材を介する簡素な構造で脚部まで伝達することができる。
前記脚部を前記退入移動させる方向に付勢する弾性部材を備える構成であってもよい。そうすると、脚部の突出移動をリンク機構を介して動作させる一方、退入移動は弾性部材の付勢力によって動作させることができるため、リンク機構の構成を一層簡素化できる。
本発明によれば、脚部を本体筐体の裏面から突出移動且つ退入移動可能に設けたため、ヒンジ機構の構造が複雑化することを抑制でき、本体筐体やディスプレイ筐体にヒンジ機構の回転に伴う脚部の回転分のスペースを確保しておく必要もない。このため、本体筐体やディスプレイ筐体、ヒンジ機構の厚みを可及的に薄くして、筐体構造の薄型化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯用情報機器の斜視図である。 図2は、図1に示す携帯用情報機器のディスプレイ筐体を本体筐体に対して閉じて収納形態とした側面図である。 図3は、図2に示す状態からディスプレイ筐体を開き方向に回動させたノート型PCでの使用形態を示す側面図である。 図4は、図3に示す状態からディスプレイ筐体をさらに開き方向に回動させて180度位置とした状態での側面図である。 図5は、図4に示す状態からディスプレイ筐体をさらに開き方向に回動させて360度位置としたタブレット型PCでの使用形態を示す側面図である。 図6は、0度位置でのヒンジ機構及びリンク機構の状態を模式的に示す平面図である。 図7は、180度位置でのヒンジ機構及びリンク機構の状態を模式的に示す平面図である。 図8は、0度位置でのヒンジ機構及びリンク機構の状態を模式的に示す側面図である。 図9は、180度位置でのヒンジ機構及びリンク機構の状態を模式的に示す側面図である。 図10は、360度位置でのヒンジ機構及びリンク機構の状態を模式的に示す側面図である。 図11は、変形例に係る構成でディスプレイ筐体を開き方向に回動させたノート型PCでの使用形態を示す側面図である。
以下、本発明に係る携帯用情報機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯用情報機器10の斜視図であり、ヒンジ機構12L,12Rによってディスプレイ筐体14を本体筐体16から開いたノート型PCでの使用形態を示す。図2は、図1に示す携帯用情報機器10のディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して閉じて収納形態とした側面図であり、図3は、図2に示す状態からディスプレイ筐体14を開き方向に回動させたノート型PCでの使用形態を示す側面図である。また、図4は、図3に示す状態からディスプレイ筐体14をさらに開き方向に回動させて180度位置とした状態での側面図であり、図5は、図4に示す状態からディスプレイ筐体14をさらに開き方向に回動させて360度位置としたタブレット型PCでの使用形態を示す側面図である。
本実施形態に係る携帯用情報機器10は、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して90度〜150度程度の角度位置に回動させた状態ではノート型PCとして好適に使用でき(図1及び図3参照)、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して360度位置まで回動させた状態ではタブレット型PCとして好適に使用できる(図5参照)、いわゆるコンバーチブル型PCである。本発明は、このようなコンバーチブル型PC以外、例えば、携帯電話、スマートフォン又は電子手帳等の各種の携帯用情報機器に適用可能である。
以下、図1及び図3に示すノート型PCでの使用形態を基準とし、ディスプレイ筐体14の表面(前面)14aに設けられたディスプレイ18を視認しながら本体筐体16の表面(上面)16aに設けられたキーボード20やタッチパッド21等の操作手段を操作する使用者から見た方向で、手前側を前側(前方)、奥側を後側(後方)と呼び、本体筐体16の厚み方向を上下方向、幅方向を左右方向と呼んで説明する。
また説明の便宜上、ヒンジ機構12L,12Rによる本体筐体16とディスプレイ筐体14の角度位置について、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して完全に閉じた状態とし、互いの表面14a,16a同士、つまりディスプレイ18とキーボード20が対面した姿勢を0度位置(図2参照)と呼ぶ。そして、この0度位置を基準としてディスプレイ筐体14を開き方向に回動させる方向で角度を刻みながら説明するものとし、例えばディスプレイ18とキーボード20が同一方向(図4では上方)を向いて互いに平行した姿勢を180度位置と呼び、ディスプレイ18とキーボード20の背面同士、つまりディスプレイ筐体14の裏面(背面)14bと本体筐体16の裏面(下面)16bが対面した姿勢を360度位置(図5参照)と呼ぶものとする。なお、0度位置、180度位置及び360度位置等の表記については、本体筐体16、ディスプレイ筐体14又はヒンジ機構12L,12Rの構造により、角度数字の示す正確な角度位置から多少ずれた角度位置となることも当然生じるものであり、これらのずれた角度位置も含めて本実施形態では0度位置等と呼んで説明している。
図1〜図5に示すように、携帯用情報機器10は、ディスプレイ18を有するディスプレイ筐体14と、キーボード20を有する本体筐体16とが左右一対のヒンジ機構12L,12R(以下、まとめて「ヒンジ機構12」とも呼ぶ)によって0度位置から360度位置まで回動可能に連結されている。
ディスプレイ筐体14は、ヒンジ機構12を通過した図示しないケーブルにより、本体筐体16と電気的に接続されている。ディスプレイ18は、例えばタッチパネル式の液晶表示部によって構成される。
本体筐体16は扁平な箱状に形成され、その後端縁部にヒンジ機構12が設けられると共に、その内部に図示しない基板、演算装置及びメモリ等の各種電子部品が収納されている。本体筐体16の表面16aにキーボード20及びタッチパッド21に代えて図示しないディスプレイを設け、このディスプレイにキーボードを表示したソフトウェアキーボードを操作手段として利用する構成であってもよい。
本体筐体16の裏面16bの後端側には、可動脚部(脚部)24が左右一対設けられている。各可動脚部24は、本体筐体16の裏面16bに形成された凹部25(図8参照)に収納配置され、凹部25から飛び出す突出移動と凹部25に入り込む退入移動とが可能である(図2〜図5参照)。詳細は後述するが、可動脚部24はリンク機構26(図6参照)を介してヒンジ機構12と連係されており、その突出退入移動(進退移動)はヒンジ機構12によるディスプレイ筐体14の回動動作と連動する。
また、本体筐体16の裏面16bの前端側には固定脚部28が左右一対設けられている。固定脚部28は裏面16bに固着され、可動脚部24と共に収納形態時やノート型PCの使用形態時に机の上等の載置面上に着地して携帯用情報機器10を支持するゴム脚である。
図6は、0度位置でのヒンジ機構12及びリンク機構26の状態を模式的に示す平面図であり、図7は、180度位置でのヒンジ機構12及びリンク機構26の状態を模式的に示す平面図であり、図6及び図7では本体筐体16の後方角部での内部構造を一部断面平面図で示している。また、図8は、0度位置でのヒンジ機構12及びリンク機構26の状態を模式的に示す側面図であり、図9は、180度位置でのヒンジ機構12及びリンク機構26の状態を模式的に示す側面図であり、図10は、360度位置でのヒンジ機構12及びリンク機構26の状態を模式的に示す側面図であり、図8〜図10では本体筐体16の後方角部での内部構造を一部断面側面図で示している。
以下ではヒンジ機構12として、図6〜図10に示すように右側のヒンジ機構12R及びこれとリンク機構26を介して連動する可動脚部24を代表的に説明するが、左側のヒンジ機構12L及びこれとリンク機構26を介して連動する可動脚部24は右側のヒンジ機構12R等と左右対称構造であって基本的には同一構造のため、その詳細な説明を省略する。
図2〜図5に示すように、ヒンジ機構12L(12R)は、左右方向に延在するシャフト部材であるディスプレイ軸30と、ディスプレイ軸30と平行して設置されたシャフト部材である本体軸31と、ディスプレイ軸30及び本体軸31を回転可能に軸支したヒンジ筐体32とを備える。
ディスプレイ軸30は、一端部が取付板34を介してディスプレイ筐体14に固定されることで該ディスプレイ筐体14と一体的に回転する(図7参照)。本体軸31は、一端部が取付板35を介して本体筐体16に固定されることで該本体筐体16と一体的に回転する(図6及び図7参照)。なお、図6では実際には本体軸31の上方に位置しているディスプレイ軸30の図示を省略している。
本実施形態の場合、ディスプレイ軸30と本体軸31との間は図示しない歯車機構を介して連結され、互いの回転が同期する。これにより、本体筐体16に対してディスプレイ筐体14を回動させると、ディスプレイ軸30及び本体軸31は0度位置から360度位置まで同期して回転する(図2〜図5参照)。この際、本体筐体16側の本体軸31を基準とすると、ヒンジ筐体32が図2に示す位置から図5に示す位置まで180度回動する。
図6及び図8に示すように、リンク機構26は、本体軸31の端部外周面に設けられたカム部材40と、本体筐体16の内面上で前後方向にスライド可能に設けられたスライド部材42と、本体筐体16の内部で上下方向に昇降可能に設けられたリンク部材44とを有する。
カム部材40は、本体軸31の取付板35側とは反対側の端部の外周面に設けられ、その先端部分(カム面40a)が本体軸31の外周面から突出した楕円柱形状の部材である。カム部材40は本体軸31と共に一体的に回転し、カム面40aが本体軸31の外周面よりも大径の円弧軌跡上を移動する。
スライド部材42は、カム部材40のカム面40aによって押圧される矩形板状の受圧部42aと、受圧部42aのカム部材40側とは反対側の面から突出した角柱状の基部42bと、基部42bの先端に形成された傾斜面42cとを有する。傾斜面42cは、下方に向かって漸次後方に傾斜している。スライド部材42は、本体軸31の回転に伴って回転するカム部材40のカム面40aによって受圧部42aが押圧され、これにより前方へとスライドする(図9参照)。
リンク部材44は矩形板状の部材であり、上端面に上向きの傾斜面44aが形成され、下端面に下向き円弧状の押圧面44bが形成されている。傾斜面44aは上方に向かって漸次前方に傾斜しており、スライド部材42の傾斜面42cと摺接可能な状態で接触配置される。リンク部材44は、前方にスライドするスライド部材42の傾斜面42cによって傾斜面44aが押圧されることで下方に移動し、押圧面44bによって可動脚部24を押圧移動させる(図9参照)。
図6及び図8に示すように、可動脚部24は略L字形状に形成されており、一端部が本体筐体16の裏面16bに形成された凹部25の底面に対して左右一対の回動軸24a,24aを介して回動可能に支持されている。可動脚部24の他端部(開放端部)には円弧形状の着地部24bが設けられている。これにより、可動脚部24は、着地部24bが本体筐体16の裏面16bから突出移動可能且つ退入移動可能に構成された片持ち構造で設置されている。可動脚部24の回動軸24aの外周には、該可動脚部24を凹部25内へと退入移動させる方向に付勢するねじりコイルばね(弾性部材)46が設けられている。可動脚部24は、少なくとも図8中で凹部25から飛び出している下面部分及び着地部24bがゴム材料によって形成され、その他の部分が硬質の樹脂材料や金属材料等によって形成されることで、十分な強度と載置面上でのクッション性とを備える。
次に、可動脚部24の動作について説明する。
先ず、ディスプレイ筐体14が0度位置にある場合には、図8に示すようにカム部材40はカム面40aが鉛直下方を向いた回転位置にあり、この回転位置での本体軸31の回転角度は0度である。このため、可動脚部24はねじりコイルばね46の付勢力によって凹部25内に平行に収納された姿勢となり、図8中での下面が本体筐体16の裏面16bから突出した位置にあり、固定脚部28と共に0度位置での携帯用情報機器10の脚部となる(図2参照)。また、この0度位置で可動脚部24の裏面16bからの突出量は最小であるため、0度位置の収納姿勢での携帯用情報機器10の筐体厚みを可及的に薄くできる。
図8中に2点鎖線で示すように可動脚部24の着地部24b近傍に突部24cを設けておき、例えば0度位置ではこの突部24cのみを裏面16bから突出させた配置とし、突部24cを0度位置での可動脚部24の着地部として機能させてもよい。なお、可動脚部24の近傍に固定脚部28と同様な固定脚部を設けておき、可動脚部24は突出した際にのみ本体筐体16の後端側の脚部として機能し、0度位置ではこの固定脚部を脚部として載置面上に着地させてもよい。
次に、ディスプレイ筐体14が0度位置から開き方向に回動されると本体軸31も回転し、カム部材40も回転する。ディスプレイ筐体14が図2に示す0度位置から図4に示す180度位置まで回動する間、本体軸31の回転角度は図8に示す0度から図9に示す90度となり、カム部材40はカム面40aが前方を向いた回転位置となる(図7及び図9参照)。
この角度範囲でのカム部材40の回転により、スライド部材42はカム面40aによって押圧されて次第に前方にスライドし、傾斜面42c,44aの摺接作用によってリンク部材44が次第に下方に移動する。そして、ディスプレイ筐体14が180度位置(本体軸31の回転角度は90度)となった状態でスライド部材42が最も前方にスライドした位置となり、リンク部材44が最も下方に移動した位置となり、可動脚部24の凹部25からの突出量も最大となる。すなわち、リンク部材44が下方へと移動すると、リンク部材44の押圧面44bによって可動脚部24が押し下げられ、ねじりコイルばね46の付勢力に抗して回動軸24aを中心として着地部24bが下方へと移動する方向(突出移動方向)に回動する。
その結果、例えば図3から図4に示す90度位置程度から180度位置程度までのノート型PCの使用形態の間、可動脚部24はその先端の着地部24bが本体筐体16の裏面16bから大きく突出した姿勢となる(図9参照)。つまり、可動脚部24の裏面16bからの突出量が0度位置の状態よりも大きくなり、携帯用情報機器10はノート型PCの使用形態では後ろ上がりに傾斜した姿勢で載置面上に載置される(図3及び図4参照)。その結果、ノート型PCの使用形態での携帯用情報機器10のキーボード20やタッチパッド21の操作性が向上すると共に、本体筐体16の裏面16bや側面の後端側に形成された吸気用又は排気用の通気口50が載置面上から大きく離間し、その吸排気性能が向上する。
なお、本実施形態では180度位置で可動脚部24の突出量が最大になる設定となっているが、例えばカム部材40の本体軸31に対する形成角度やカム部材40のカム面40aの形状等を変更し、ノート型PCの使用形態での利用頻度の高い130度前後の角度位置で可動脚部24の突出量が最大になる設定等に変更することもできる。
続いて、ディスプレイ筐体14が180度位置からさらに開き方向に回動されると本体軸31もさらに回転し、カム部材40も回転する。ディスプレイ筐体14が図4に示す180度位置から図5に示す360度位置まで回動する間、本体軸31の回転角度は図9に示す90度から図10に示す180度となり、カム部材40はカム面40aが鉛直上方を向いた回転位置となる(図10参照)。
この角度範囲でのカム部材40の回転により、スライド部材42はカム面40aによる前方への押圧力が次第に解除されるため、後方にスライド可能な状態となる。つまり、スライド部材42によるリンク部材44を下方に押す力も次第に解除されるため、可動脚部24はリンク部材44の押圧面44bによる押下作用から開放され、回動軸24aを中心とし、ねじりコイルばね46の付勢力によって着地部24bが上方へと移動する方向(退入移動方向)に回動する。その結果、今度はリンク部材44が可動脚部24によって押圧されて上方へと移動し、傾斜面42c,44aの摺接作用によってスライド部材42は受圧部42aがカム部材40の外周面を摺動しつつ次第に後方へと移動する。そして、ディスプレイ筐体14が360度位置(本体軸31の回転角度は180度)となった状態でスライド部材42が最も後方にスライドした位置となり、リンク部材44が最も上方に移動した位置となり、可動脚部24は凹部25内に最も退入した0度位置と同じ姿勢となる(図10参照)。
その結果、例えば図5に示す360度位置でのタブレット型PCの使用形態において、可動脚部24が凹部25内に最も退入し、裏面16bからの突出量が最小となる。このため、可動脚部24がディスプレイ筐体14の裏面14bと干渉することが回避され、タブレット型PCの使用形態への円滑な変形と、タブレット型PCの使用形態での携帯用情報機器10の筐体厚みを可及的に薄くできる。
以上のように、本実施形態に係る携帯用情報機器10では、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して0度位置から所定角度位置、本実施形態では180度位置まで回動させる回動動作に連動して本体筐体16の裏面16bから突出移動すると共に、所定角度位置から360度位置まで回動させる回動動作に連動して本体筐体16の裏面16bに退入移動する可動脚部24を備える。
このように、可動脚部24は、ディスプレイ筐体14が本体筐体16に対して0度位置から所定角度位置(例えば180度位置)まで回動した場合に本体筐体16の裏面16bから突出移動する一方、所定角度位置から360度位置まで回動した場合に本体筐体16の裏面16bに退入移動する。すなわち、可動脚部24はディスプレイ筐体14の回動角度位置に応じて本体筐体16の裏面16bから突出移動し或いは裏面16bへと退入移動する。
このため、本体筐体16の裏面16bから進退する可動脚部24により、ノート型PCの使用形態でのキーボード20等の操作手段の操作性を向上させることができると共に、通気口50での吸排気効率を向上させて当該携帯用情報機器10の冷却効率を向上させることができ、さらにタブレット型PCの使用形態で可動脚部24がディスプレイ筐体14の裏面14bと干渉を生じることもない。しかも、当該携帯用情報機器10では、可動脚部24を本体筐体16の裏面16bに設けているため、従来技術のように可動する脚部をヒンジ機構に設けた構成に比べてヒンジ機構12の構造が複雑化することを抑制でき、本体筐体16やディスプレイ筐体14にヒンジ機構12の回転に伴う可動脚部24の回転分のスペースを確保しておく必要もない。このため、本体筐体16やディスプレイ筐体14、ヒンジ機構12の厚みを可及的に薄くして、筐体構造の薄型化を図ることができる。
この場合、所定角度位置は、0度位置から180度位置までの角度範囲に設定され、可動脚部24の本体筐体16の裏面16bからの突出量は、所定角度位置で最大になり、0度位置及び360度位置で最少になる構成となっている。これにより、ノート型PCの使用形態での使用が想定される0度位置から180度位置までの間の所定角度位置で可動脚部24の突出量が最大となることで、キーボード20等の操作手段の操作性及び当該携帯用情報機器10の冷却効率の向上の効果を最大限に発揮させることができる。さらに、0度位置及び360度位置で可動脚部24の突出量が最少となるため、収納形態及びタブレット型PCの使用形態での筐体厚みを最小化することができる。
なお、可動脚部24の突出移動と退入移動の切替角度となる所定角度位置は、上記したように例えばカム部材40の本体軸31に対する形成角度やカム部材40のカム面40aの形状等を変更することで適宜設定変更可能である。
また、上記した構成例では、ヒンジ機構12のディスプレイ軸30と本体軸31とが同期回転する構成を例示したが、ディスプレイ軸30と本体軸31とが同期回転しない構成のヒンジ機構12を用いてリンク機構26及び可動脚部24を動作させてもよい。例えば、図11に示すように、0度位置から90度位置まではヒンジ筐体32と共に本体軸31のみが90度回転することで、リンク機構26を介して可動脚部24を突出移動させる構成としてもよい。この構成の場合、その後の90度位置から270度位置まではヒンジ筐体32と共にディスプレイ軸30のみが180度回転し、さらに270度位置から360度位置まではヒンジ筐体32と共に本体軸31のみがさらに90度(合計180度)回転することで、リンク機構26を介して可動脚部24を退入移動させる構成とするとよい。
当該携帯用情報機器10において、可動脚部24は一端部が本体筐体16に対して回動可能に支持されることで他端部の着地部24bが本体筐体16の裏面16bから突出移動可能且つ退入移動可能に構成された片持ち構造とされている。これにより、可動脚部24を僅かに回動させるだけで、着地部24bの突出量を大きく取ることができ、可動脚部24を動作させるリンク機構26を小型化し、筐体構造を一層薄型化することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記実施形態では、可動脚部24を片持ち構造としたが、可動脚部24は上下方向に平行移動可能に設けられてもよい。
また、可動脚部24の進退構造は、上記したリンク機構26を用いた構造以外であっても勿論よく、可動脚部24はディスプレイ軸30と連動する構造であってもよく、この構成の場合は例えばカム部材40をディスプレイ軸30に設ければよい。さらにはディスプレイ筐体14の回動動作を図示しない角度センサで検出し、その検出結果に応じて図示しない電動モータを駆動することで可動脚部24を進退させる構造等としてもよい。
10 携帯用情報機器
12L,12R ヒンジ機構
14 ディスプレイ筐体
14a,16a 表面
14b,16b 裏面
16 本体筐体
18 ディスプレイ
20 キーボード
21 タッチパッド
24 可動脚部
24a 回動軸
24b 着地部
24c 突部
25 凹部
26 リンク機構
28 固定脚部
30 ディスプレイ軸
31 本体軸
32 ヒンジ筐体
34,35 取付板
40 カム部材
40a カム面
42 スライド部材
42a 受圧部
42b 基部
42c,44a 傾斜面
44 リンク部材
44b 押圧面
46 ねじりコイルばね
50 通気口

Claims (6)

  1. 表面に操作手段を有する本体筐体と、表面にディスプレイを有するディスプレイ筐体とをヒンジ機構によって回動可能に連結し、前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の表面同士が対面する0度位置から前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の表面が同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、前記本体筐体と前記ディスプレイ筐体の裏面同士が対面する360度位置まで回動可能とした携帯用情報機器であって、
    前記ディスプレイ筐体を前記本体筐体に対して0度位置から所定角度位置まで回動させる回動動作に連動して前記本体筐体の裏面から突出移動すると共に、前記所定角度位置から360度位置まで回動させる回動動作に連動して前記本体筐体の裏面に退入移動する脚部を備えることを特徴とする携帯用情報機器。
  2. 請求項1記載の携帯用情報機器において、
    前記所定角度位置は、0度位置から180度位置までの角度範囲に設定され、
    前記脚部の前記本体筐体の裏面からの突出量は、前記所定角度位置で最大になり、前記0度位置及び前記360度位置で最少になることを特徴とする携帯用情報機器。
  3. 請求項2記載の携帯用情報機器において、
    前記脚部は、一端部が前記本体筐体に対して回動可能に支持されることで他端部が前記本体筐体の裏面から突出移動可能且つ退入移動可能に構成された片持ち構造であることを特徴とする携帯用情報機器。
  4. 請求項3記載の携帯用情報機器において、
    前記ヒンジ機構は、前記本体筐体と共に回転する本体軸と、前記ディスプレイ筐体と共に回転するディスプレイ軸とを有し、
    前記本体軸又は前記ディスプレイ軸の回転と連動して前記脚部を突出移動及び退入移動させるリンク機構を備えることを特徴とする携帯用情報機器。
  5. 請求項4記載の携帯用情報機器において、
    前記リンク機構は、前記本体軸又は前記ディスプレイ軸に固定されたカム部材と、
    前記本体筐体に対してスライド可能に設けられ、前記カム部材が回転することで該カム部材によって押圧されて移動するスライド部材と、
    前記スライド部材によって押圧されることで前記脚部を移動させるリンク部材とを有することを特徴とする携帯用情報機器。
  6. 請求項5記載の携帯用情報機器において、
    前記脚部を前記退入移動させる方向に付勢する弾性部材を備えることを特徴とする携帯用情報機器。
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