JP2017020396A - 熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法 - Google Patents

熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メカニカルシール部を有するポンプを用いて安定的に運転することが可能な熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法を提供すること。【解決手段】エネルギー回収装置であって、蒸発器と、膨張機と、動力回収機と、凝縮器と、ポンプ(18)と、循環流路と、制御部と、を備え、ポンプ(18)は、羽根車(32)と、ケーシング(34)と、電動機(36)と、ケーシング(34)と電動機(36)との間をシールするメカニカルシール部(38)と、メカニカルシール部(38)を介してケーシング(34)内からケーシング(34)外に漏出した気相の作動媒体を収容する収容空間(S)をケーシング(34)と電動機(36)との間に形成する空間形成壁(40)と、を有し、制御部は、ケーシング(34)内から収容空間(S)への気相の作動媒体の漏出を検出したときに検出信号を出力すること。【選択図】図2

Description

本発明は、熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法に関する。
従来、工場等の各種設備の排熱から動力を回収する熱エネルギー回収装置が知られている。例えば、特許文献1には、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、膨張機に接続された発電機と、膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、凝縮器から流出した作動媒体を蒸発器へ送出する循環ポンプと、蒸発器、膨張機、凝縮器及び循環ポンプを接続する循環流路と、を備えた熱エネルギー回収装置が開示されている。
特開2012−202269号公報
特許文献1に記載されるような熱エネルギー回収装置において、循環ポンプとして、メカニカルシール部を有するポンプを用いたいというニーズがある。このポンプは、羽根車と、羽根車を収容するケーシングと、ケーシングを貫通した状態で羽根車を回転駆動させる電動機と、ケーシングと電動機との間をシールするメカニカルシール部と、を有している。メカニカルシール部は、ケーシングに固定された固定環と、この固定環に対して羽根車及び電動機とともに回転する回転環と、を有している。固定環と回転環との間が液体で満たされ、かつ、回転環が固定環に押し付けられることによってケーシング内がシールされる。
しかしながら、特許文献1に記載されるような熱エネルギー回収装置では、循環ポンプとして、メカニカルシール部を有するポンプを用いて安定的に運転を継続するのは困難である。具体的に、メカニカルシール部は、固定環と回転環との間が液体で満たされていることがシール性の確保に重要であるが、上記熱エネルギー回収装置で用いられる作動媒体は非常に沸点が低いため、メカニカルシール部内に存在する液相の作動媒体が電動機で生じる熱により蒸発し、これによりメカニカルシール部内の液体が減少する場合がある。この場合、メカニカルシール部に焼付きが生じるおそれがある。
一方、循環ポンプとして、いわゆるマグネットポンプ(マグネット駆動式のポンプ)を用いたいというニーズもある。このポンプは、羽根車と、羽根車に固定された従動マグネットと、羽根車及び従動マグネットを収容するケーシングと、ケーシングの外側でかつ従動マグネットを駆動可能な位置に配置された駆動マグネットと、駆動マグネットを回転駆動させる電動機と、を有している。このマグネットポンプの電動機は、メカニカルシール部を有するポンプの電動機のようにケーシングを貫通する構造ではないため、マグネットポンプでは、メカニカルシール部を有するポンプに比べてケーシング外への作動媒体の漏出の懸念が少ない。
しかしながら、特許文献1に記載されるような熱エネルギー回収装置では、循環ポンプとして、マグネットポンプを用いて安定的に当該ポンプの運転を開始するのは困難である。具体的に、マグネットポンプが駆動された状態から停止された場合、渦電流が残存し、この渦電流に起因する発熱によってケーシング内の液相の作動媒体の一部が蒸発する場合がある。この状態、すなわち、ケーシング内に気相の作動媒体が存在する状態では、ポンプの駆動が不安定となる。
本発明の目的は、メカニカルシール部を有するポンプを用いて安定的に運転すること、あるいは、マグネットポンプを用いて安定的に当該ポンプの運転を開始することが可能な熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、前記作動媒体の漏出を示す検出信号を出力する制御部と、を備え、前記ポンプは、羽根車と、前記羽根車を収容するケーシングと、前記ケーシングを貫通した状態で前記ケーシングの外側から前記羽根車を回転駆動させる電動機と、前記ケーシングと前記電動機との間をシールするメカニカルシール部と、前記メカニカルシール部を介して前記ケーシング内から前記ケーシング外に漏出した気相の作動媒体を収容する収容空間を前記ケーシングと前記電動機との間に形成する空間形成壁と、を有し、前記制御部は、前記ケーシング内から前記収容空間への前記気相の作動媒体の漏出を検出したときに前記検出信号を出力する、熱エネルギー回収装置を提供する。
本装置によれば、ポンプが収容空間を有しており、ケーシング内から収容空間への気相の作動媒体の漏出が検出されたときに検出信号が出力されるので、動力回収機によるエネルギーの回収中にメカニカルシール部から気相の作動媒体が漏出していること、すなわち、メカニカルシール部内の液相の作動媒体が減少していることを検知することができる。
例えば、前記検出信号は、管理室で本装置の運転状況を監視するオペレータが知覚可能な報知信号として利用されることが可能である。この場合、その報知信号を確認したオペレータが本装置の運転を停止することにより、メカニカルシール部での焼付きの発生が抑制される。
また、本発明において、前記循環流路のうち前記ポンプと前記凝縮器との間の部位に設けられた第1弁部材と、前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位に設けられた第2弁部材と、をさらに備えることが好ましい。
この態様では、各弁部材を閉じることにより、循環流路を循環する作動媒体の全量を抜くことなく、循環流路のうち両弁部材間に存在する作動媒体を抜くだけでポンプを循環流路から取り外すことができる。よって、ポンプのメンテナンス時に流出する作動媒体が低減される。
この場合において、前記制御部は、前記検出信号として、前記第1弁部材を閉じる第1信号と、前記第2弁部材を閉じる第2信号と、前記ポンプを停止させる停止信号と、を出力することが好ましい。
このようにすれば、自動でメカニカルシール部での焼付きの発生を抑制しつつ、ポンプのメンテナンス時に抜く作動媒体の量を少なくすることができる。
具体的に、前記制御部は、前記第1信号を出力した後、前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位を流れる作動媒体の過熱度が0よりも大きいことを確認したときに、あるいは、前記第1信号を出力した後、所定時間が経過したときに、前記第2信号を出力することが好ましい。
このようにすれば、各弁部材間に存在する作動媒体の多くが気相になっているので、ポンプのメンテナンス時に抜く作動媒体の量がより低減される。
また、本発明において、前記ケーシング内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、前記戻し流路に設けられた流量調整部と、をさらに備えることが好ましい。
このようにすれば、メカニカルシール部での焼付きの発生がより確実に抑制される。具体的に、電動機で生じる熱によってポンプのケーシング内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これにより気相の作動媒体(気泡)が生じたとしても、この気泡は、戻し流路を通じてポンプよりも低圧側に戻される。よって、メカニカルシール部内への気泡の流入、及び、これに伴うメカニカルシール部内における液相の作動媒体の減少が抑制される。さらに、戻し流路には流量調整部が設けられているので、前記気泡のポンプよりも低圧側への案内が安定する。
また、本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、前記ポンプ内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、前記戻し流路に設けられた流量調整部と、を備え、前記ポンプは、羽根車と、前記羽根車を収容するケーシングと、前記ケーシングを貫通した状態で前記ケーシングの外側から前記羽根車を回転駆動させる電動機と、前記ケーシングと前記電動機との間をシールするメカニカルシール部と、を有する、熱エネルギー回収装置を提供する。
本装置によれば、メカニカルシール部を有するポンプの電動機で生じる熱によってケーシング内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これにより気泡(気相の作動媒体)が生じたとしても、この気泡は、戻し流路を通じてポンプよりも低圧側に戻される。よって、メカニカルシール部内への気泡の流入、及び、これに伴うメカニカルシール部内における液相の作動媒体の減少が抑制される。さらに、戻し流路には流量調整部が設けられているので、前記気泡のポンプよりも低圧側への案内が安定する。よって、メカニカルシール部を有するポンプを用いて安定的に動力を回収することができる。
また、本発明は、作動媒体を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、前記ポンプ内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、を備え、前記ポンプは、羽根車と、前記羽根車に接続された従動マグネットと、前記羽根車及び前記従動マグネットを収容するケーシングと、前記ケーシングの外側でかつ前記従動マグネットを駆動可能な位置に配置された駆動マグネットと、前記駆動マグネットを回転駆動させる電動機と、を有する、熱エネルギー回収装置を提供する。
本装置によれば、駆動マグネット及び従動マグネットを有するいわゆるマグネットポンプを用いながら、安定的に当該ポンプの運転(動力の回収)を開始することができる。具体的に、このポンプが運転された状態から停止された場合に残存する渦電流に起因する発熱によってケーシング内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これによりケーシング内に気相の作動媒体が蓄積したとしても、その気相の作動媒体は、戻し流路を通じてポンプよりも低圧側に戻される。よって、ケーシング内に気相の作動媒体が存在する状態でポンプが駆動されること、すなわち、ポンプの駆動が不安定になることが抑制される。
この場合において、前記凝縮器内、又は、前記循環流路内の液相の作動媒体の一部を前記ケーシング内に供給する給液流路をさらに備えることが好ましい。
このようにすれば、ケーシング内に液相の作動媒体が供給されるため、より安定的にポンプを駆動することができる。
また、本発明において、前記戻し流路に設けられた開閉弁と、制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記ポンプを駆動する前に前記開閉弁を開き、その後、前記ポンプを駆動することが好ましい。
このようにすれば、ポンプの安定的な駆動が自動的に行われる。
また、本発明において、前記戻し流路の下流側の端部は、前記循環流路のうち前記ポンプと前記凝縮器との間の部位に接続されており、前記凝縮器は、当該凝縮器から流出する作動媒体が過冷却状態となるように前記作動媒体を冷却してもよい。
このようにすれば、メカニカルシール部での焼付きの発生、あるいは、マグネットポンプの不安定な駆動がより確実に抑制される。具体的に、ケーシング内で気泡(気相の作動媒体)が生じたとしても、この気泡(気相の作動媒体)は、戻し流路を通じて循環流路のうちポンプと凝縮器との間の部位に戻され、しかも、凝縮器から流出する作動媒体は、過冷却状態であるので、前記気泡(気相の作動媒体)は、循環流路において凝縮器から流出した作動媒体に合流することにより液化する。よって、メカニカルシール部内における液相の作動媒体の減少、あるいは、ケーシング内への気相の作動媒体の蓄積が抑制される。
あるいは、前記戻し流路の下流側の端部は、前記循環流路のうち前記凝縮器と前記膨張機との間の部位、又は、前記凝縮器に接続されていてもよい。
このようにしても、メカニカルシール部内における液相の作動媒体の減少、あるいは、ケーシング内への気相の作動媒体の蓄積が抑制される。具体的に、前記気泡(気相の作動媒体)は、凝縮器において、すなわち、ケーシングに流入する前に液化するので、メカニカルシール部内における液相の作動媒体の減少、あるいは、ケーシング内への気相の作動媒体の蓄積が抑制される。
また、本発明は、前記エネルギー回収装置のポンプの取換方法であって、前記検出信号を検出したときに前記第1弁部材及び前記第2弁部材を閉じる弁部材閉鎖工程と、前記弁部材閉鎖工程の後に前記ポンプを前記循環流路から取り外すポンプ取外し工程と、を含む、エネルギー回収装置のポンプの取換方法を提供する。
この方法では、各弁部材を閉じた後に循環流路からポンプを取り外すため、循環流路を循環する作動媒体の全量を抜くことなく、循環流路のうち両弁部材間に存在する作動媒体を抜くだけでポンプを取外すことができる。
具体的に、前記弁部材閉鎖工程では、前記第1弁部材を閉じた後、前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位を流れる作動媒体の過熱度が0よりも大きいことを確認したときに、あるいは、前記第1弁部材を閉じた後、所定時間が経過したときに、前記第2弁部材を閉じることが好ましい。
このようにすれば、各弁部材間に存在する作動媒体の多くが気相になっているので、ポンプの取外し工程時に抜く作動媒体の量がより低減される。
以上のように、本発明によれば、メカニカルシール部を有するポンプを用いて安定的に運転すること、あるいは、マグネットポンプを用いて安定的に当該ポンプの運転を開始することが可能な熱エネルギー回収装置及びそのポンプの取換方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の熱エネルギー回収装置の構成の概略を示す図である。 ポンプの拡大図である。 制御部の制御内容の概略を示すフローチャートある。 本発明の第2実施形態の熱エネルギー回収装置のポンプ周辺の拡大図である。 本発明の第3実施形態の熱エネルギー回収装置のポンプ周辺の拡大図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の熱エネルギー回収装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1に示されるように、この熱エネルギー回収装置は、蒸発器10と、膨張機12と、動力回収機14と、凝縮器16と、ポンプ18と、蒸発器10、膨張機12、凝縮器16及びポンプ18をこの順に直列に接続する循環流路20と、各種制御を行う制御部60と、を備えている。
蒸発器10は、作動媒体と熱源から供給される加熱媒体(温水、排ガス等)とを熱交換させることによって作動媒体を蒸発させる。作動媒体として、低沸点の媒体(HFC245fa等)が用いられる。
膨張機12は、循環流路20における蒸発器10の下流側の部位に設けられている。膨張機12は、蒸発器10から流出した作動媒体を膨張させる。本実施形態では、膨張機12として、蒸発器10から排出されたガス状の作動媒体の膨張エネルギーにより回転駆動されるロータを有する容積式のスクリュー膨張機が用いられている。具体的に、膨張機12は、雌雄一対のスクリュロータを有している。
動力回収機14は、膨張機12に接続されている。本実施形態では、動力回収機14として発電機が用いられている。この動力回収機14は、膨張機12の一対のスクリュロータのうちの一方に接続された回転軸を有している。動力回収機14は、前記回転軸が前記スクリュロータの回転に伴って回転することにより電力を発生させる。なお、動力回収機14として、発電機の他、圧縮機等が用いられてもよい。
凝縮器16は、循環流路20における膨張機12の下流側の部位に設けられている。凝縮器16は、膨張機12から流出した気相の作動媒体と冷却源から供給される冷却媒体(冷却水等)とを熱交換させることによって作動媒体を凝縮させる。循環流路20のうち凝縮器16の下流側の部位には、液相の作動媒体を貯留する貯留部21が設けられている。この貯留部21は、循環流路20の一部、つまり、配管により構成されている。ただし、貯留部21は、液相の作動媒体を貯留可能なレシーバタンクにより構成されてもよい。
ポンプ18は、循環流路20における凝縮器16の下流側の部位(凝縮器16と蒸発器10との間の部位)に設けられている。ポンプ18は、凝縮器16で凝縮された液相の作動媒体を所定の圧力まで加圧して蒸発器10に送る。本実施形態では、ポンプ18として、非容積式ポンプが用いられている。具体的に、図2に示されるように、ポンプ18は、羽根車32と、ケーシング34と、電動機36と、メカニカルシール部38と、空間形成壁40と、を有する。
羽根車32は、回転軸32aと、回転軸32a回りに回転可能となるように当該回転軸32aに接続された複数の羽根32bと、を有する。回転軸32aは、上下方向と平行となる姿勢で配置されている。
ケーシング34は、羽根車32を収容する。具体的に、ケーシング34は、羽根車32の周囲を覆う形状を有する周壁34aと、羽根車32の軸方向の一端(上端)を覆う形状を有する上壁34bと、羽根車32の径方向について周壁34aよりも内側に配置された仕切壁34cと、を有する。上壁34bは、回転軸32aと直交する姿勢で配置されている。仕切壁34cは、回転軸32aと平行となる姿勢で周壁34aに接続されている。羽根車32は、循環流路20からケーシング34内に流入した液相の作動媒体を、上壁34bに向けて送る。これにより上壁34bに衝突した液相の作動媒体は、周壁34aと仕切壁34cとの間を通って循環流路20に流出する。
電動機36は、ケーシング34の外側からケーシング34内に配置されている羽根車32を回転駆動させる。つまり、電動機36は、ケーシング34を貫通した状態で羽根車32を回転駆動させる。電動機36は、電動機本体36aと、出力軸36bと、を有している。出力軸36bは、羽根車32の回転軸32aに接続されている。より具体的には、出力軸36bは、当該出力軸36bの中心軸と回転軸32aの中心軸とが一直線上に並ぶ姿勢で上壁34bを介して回転軸32aに接続されている。
メカニカルシール部38は、ケーシング34と電動機36との間をシールする。メカニカルシール部38は、上壁34bに固定された固定環(図示略)と、回転軸32a又は出力軸36bに固定された回転環(図示略)と、を有する。固定環と回転環との間は、液相の作動媒体で満たされている。羽根車32により上壁34bに向かう方向に加圧された液相の作動媒体が回転環を固定環に押し付けることにより、ケーシング34内から両環間を通じてケーシング34外へ作動媒体が漏出するのが抑制されている。
空間形成壁40は、メカニカルシール部38を介してケーシング34内からケーシング34外に漏出した気相の作動媒体を収容する収容空間Sをケーシング34と電動機36との間に形成する。空間形成壁40は、上壁34bの外側面と電動機本体36aとの間に収容空間Sを形成する。
本実施形態では、循環流路20のうちポンプ18と凝縮器16との間の部位に、第1弁部材V1が設けられており、循環流路20のうちポンプ18と蒸発器10との間の部位に、第2弁部材V2が設けられている。
また、循環流路20には、膨張機12をバイパスするバイパス流路22が接続されている。バイパス流路22の上流側の端部は、循環流路20における蒸発器10と膨張機12との間の部位に接続されており、バイパス流路22の下流側の端部は、循環流路20における膨張機12と凝縮器16との間の部位に接続されている。循環流路20のうち、循環流路20とバイパス流路22の上流側の端部との接続部と膨張機12との間の部位には、第3弁部材V3が設けられており、バイパス流路22には、第4弁部材V4が設けられている。
制御部60は、ケーシング34内から収容空間Sへの気相の作動媒体の漏出を検出したときに検出信号を出力する。本実施形態では、前記気相の作動媒体の漏出は、空間形成壁40に設けられた検出センサ50(赤外線検査方式のセンサ)により検出される。制御部60は、検出センサ50から作動媒体の漏出を示す信号(漏出量Lが基準値L0以上となったことを示す信号)を受け取ったときに、前記検出信号として、ポンプ18(電動機36)を停止させる停止信号と、第1弁部材V1を閉じる第1信号と、第2弁部材V2を閉じる第2信号と、第3弁部材V3を閉じる第3信号と、第4弁部材V4を開く第4信号と、を出力する。以下、図3を参照しながら、制御部60の制御内容について説明する。
本装置の運転中(第1弁部材V1〜第3弁部材V3は開、第4弁部材V4は閉)において、制御部60は、ケーシング34内から収容空間Sへの気相の作動媒体の漏出量Lが基準値L0以上であるか否かを判定する(ステップS1)。この結果、漏出量Lが基準値L0未満であれば、制御部60は、再度、漏出量Lが基準値L0以上であるか否かを判定する(ステップS1)。一方、漏出量Lが基準値L0以上であれば、メカニカルシール部38での焼付きの発生が懸念されるため、制御部60は、前記停止信号、前記第3信号及び前記第4信号を出力する(ポンプ18を停止させ、第3弁部材V3を閉じ、第4弁部材V4を開く)(ステップS2)。
次に、制御部60は、前記第1信号を送信する(第1弁部材V1を開く)(ステップS3)。なお、ステップS3は、ステップS2と同時に実行されてもよい。また、このときも、蒸発器10への加熱媒体の供給及び凝縮器16への冷却媒体の供給は継続されている。このため、蒸発器10で蒸発した作動媒体は、バイパス流路22を介して凝縮器16に流入して凝縮し続ける。
そして、制御部60は、循環流路20のうちポンプ18と蒸発器10との間の部位を流れる作動媒体の過熱度αがゼロよりも大きいか否かを判定する(ステップS4)。この結果、過熱度αがゼロ以下の場合、制御部60は、再度、過熱度αがゼロよりも大きいか否かを判定する(ステップS4)。一方、過熱度αがゼロよりも大きい場合、すなわち、前記部位を流れる作動媒体が気相となっており、その体積が当該作動媒体が液相又は気液二相である場合に比べて十分に小さくなっていることが確認されたときに、制御部60は、前記第2信号を出力する(第2弁部材V2を閉じる)(ステップS5)。これにより、循環流路20のうちポンプ18と蒸発器10との間の部位に存在する作動媒体が十分に少なくなった後に、循環流路20から第1弁部材V1と第2弁部材V2との間の部位が切り離される。なお、前記過熱度αは、循環流路20のうちポンプ18と蒸発器10との間の部位に設けられた温度センサ51及び圧力センサ52の各検出値に基づいて算出される。
この後、必要に応じて、オペレータにより、循環流路20からポンプ18が取り外され、当該ポンプ18のメンテナンス(メカニカルシール部38での焼付きの発生の確認等)が行われる。
次に、本排熱回収装置の動作について説明する。
本装置が駆動されると(ポンプ18や膨張機12が駆動されると)、作動媒体が循環流路20を循環することにより、動力回収機14において動力(本実施形態では電力)が回収される。
ここで、本装置の運転中、電動機36で生じる熱がメカニカルシール部38に伝達することによって当該メカニカルシール部38内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これにより気相の作動媒体が収容空間Sに漏出する(メカニカルシール部38内の液相の作動媒体が減少する)場合がある。本実施形態では、ケーシング34内から収容空間Sへの気相の作動媒体の漏出が検出されたときに、制御部60がポンプ18を停止させるので、メカニカルシール部38での焼付きの発生が抑制される。
また、本装置は、第1弁部材V1及び第2弁部材V2を有しているので、これらの弁部材V1,V2を閉じることにより、循環流路20を循環する作動媒体の全量を抜くことなく、循環流路20のうち両弁部材V1,V2間に存在する作動媒体を抜くだけでポンプ18のメンテナンスを行うことができる。
さらに、制御部60は、第1弁部材V1を閉じる第1信号を出力した後、循環流路20のうちポンプ18と蒸発器10との間の部位を流れる作動媒体の過熱度が0よりも大きいことを確認したときに、第2弁部材V2を閉じる第2信号を出力するので、ポンプ18のメンテナンス時に抜く作動媒体の量がより低減される。具体的に、過熱度αがゼロよりも大きい場合、前記部位を流れる作動媒体が気相となっているので、作動媒体の体積は、当該作動媒体が液相又は気液二相である場合に比べて十分に小さくなっている。このため、ポンプ18のメンテナンス時に抜く作動媒体の量(両弁部材V1,V2間に存在する作動媒体の体積)が低減される。
(第2実施形態)
次に、図4を参照しながら、本発明の第2実施形態の熱エネルギー回収装置について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態の熱エネルギー回収装置は、戻し流路24と、この戻し流路24に設けられた流量調整部26と、さらに備えている。
戻し流路24は、ケーシング34内の作動媒体の一部を、ポンプ18よりも低圧側に戻す流路である。本実施形態では、戻し流路24の下流側の端部は、循環流路20のうちポンプ18と凝縮器16との間の部位に接続されている。戻し流路24の上流端は、ケーシング34の上壁34bに接続されている。戻し流路24のうち、当該戻し流路24の上流側の端部から下流側の端部に向かって所定寸法を有する部位は、羽根車32の回転軸32aと平行な方向に沿って延びる形状を有する。このようにすれば、電動機36で生じる熱によってケーシング34内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これにより気泡B(気相の作動媒体)が生じたとしても、この気泡Bは、スムーズに戻し流路24に流入する。
流量調整部26は、戻し流路24を流れる作動媒体の流量を調整する。本実施形態では、流量調整部26として、電磁弁が用いられている。ただし、流量調整部26は、手動弁(オリフィスバルブ等)であってもよい。
凝縮器16は、当該凝縮器16から流出する作動媒体が過冷却状態となるように作動媒体を冷却する。
また、制御部60は、検出センサ50から作動媒体の漏出を示す信号(漏出量Lが基準値L0以上となったことを示す信号)を受け取ったときに、前記検出信号として、流量調整部26を開く信号をさらに出力する。
本実施形態では、メカニカルシール部での焼付きの発生がより確実に抑制される。具体的に、ケーシング34内で気泡Bが生じたとしても、この気泡Bは、戻し流路24を通じてポンプ18よりも低圧側に戻される。よって、メカニカルシール部38内への気泡Bの流入、及び、これに伴うメカニカルシール部38内における液相の作動媒体の減少が抑制される。さらに、戻し流路24には流量調整部26が設けられているので、前記気泡Bのポンプ18よりも低圧側への案内が安定する。
さらに、前記気泡Bは、循環流路20のうちポンプ18と凝縮器16との間の部位に戻され、しかも、凝縮器16から流出する作動媒体は、過冷却状態であるので、前記気泡Bは、循環流路20において凝縮器16から流出した作動媒体に合流することにより液化する。よって、メカニカルシール部38内における液相の作動媒体の減少がより確実に抑制される。
(第3実施形態)
次に、図5を参照しながら、本発明の第3実施形態の熱エネルギー回収装置について説明する。なお、図5は、ポンプ18が駆動されていた状態から停止された後の状態を示している。第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態では、ポンプ18として、いわゆるマグネットポンプ(マグネット駆動式のポンプ)が用いられている。具体的に、ポンプ18は、羽根車32と、従動マグネット保持部33と、従動マグネット33Mと、ケーシング34と、駆動マグネット保持部35と、駆動マグネット35Mと、電動機36と、を有している。
羽根車32の構造は、第1実施形態のそれと同じである。
従動マグネット保持部33は、羽根車32の回転軸32aの上端に接続されている。従動マグネット保持部33の外径は、回転軸32aの外径よりも大きく設定されている。
従動マグネット33Mは、従動マグネット保持部33の外周面に保持されている。
ケーシング34のうち周壁34a及び仕切壁34cの構造は、第1実施形態のそれと同じである。ケーシング34の上壁34bは、従動マグネット保持部33を収容する収容部34b1を有している。収容部34b1は、上壁34bのうち当該収容部34b1以外の部位から上方に突出する形状を有している。
駆動マグネット保持部35は、収容部34b1よりも一回り大きな形状を有している。
駆動マグネット35Mは、駆動マグネット保持部35の内周面のうち、回転軸32aと直交する方向について従動マグネット33Mと対向する位置に固定されている。
電動機36は、駆動マグネット保持部35を回転駆動させる。この駆動力が駆動マグネット35M及び従動マグネット33Mを介して従動マグネット保持部33に伝達されることにより、羽根車32が回転する。
また、本実施形態の熱エネルギー回収装置は、戻し流路25と、戻し流路25に設けられた開閉弁V5と、給液流路27と、給液流路27に設けられた開閉弁V6と、をさらに備えている。
戻し流路25は、ケーシング34内の作動媒体の一部を、ポンプ18よりも低圧側に戻す流路である。本実施形態では、戻し流路24の下流側の端部(図示略)は、循環流路20のうち膨張機12と凝縮器16との間の部位に接続されている。戻し流路24の上流端は、ケーシング34の上壁34bに接続されている。戻し流路24のうち、当該戻し流路24の上流側の端部から下流側の端部に向かって所定寸法を有する部位は、羽根車32の回転軸32aと平行な方向に沿って延びる形状を有する。このようにすれば、電動機36の停止時に残存する渦電流に起因して生じる熱によってケーシング34内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これによりケーシング34内に気相の作動媒体Gが蓄積したとしても、この気相の作動媒体Gは、スムーズに戻し流路25に流入する。
給液流路27は、液相の作動媒体を、いわゆる呼び水としてケーシング34内に供給するための流路である。給液流路27の上流側の端部(図示略)は、貯留部21に接続されている。なお、この上流側の端部は、凝縮器16に接続されてもよい。給液流路27の下流側の端部は、ケーシング34の上壁34bに接続されている。
本実施形態では、制御部60は、ポンプ18の駆動前に、まず開閉弁V5及び開閉弁V6を開く。これにより、ケーシング34内の気相の作動媒体Gが、戻し流路25を通じて循環流路20のうち膨張機12と凝縮器16との間の部位に戻されるとともに、貯留部21に貯留されている液相の作動媒体の一部が、給液流路27を通じてケーシング34内に流入する。このため、ケーシング34内が液相の作動媒体で満たされる。
その後(開閉弁V5及び開閉弁V6を開いてから所定時間経過後)、制御部60は、ポンプ18を駆動する。
以上のように、本実施形態では、ポンプ18として、駆動マグネット35M及び従動マグネット33Mを有するいわゆるマグネットポンプを用いながら、安定的に当該ポンプ18の運転(動力の回収)を開始することができる。具体的に、このポンプ18が運転された状態から停止された場合に残存する渦電流に起因する発熱によってケーシング34内の液相の作動媒体の一部が蒸発し、これによりケーシング34内に気相の作動媒体Gが蓄積したとしても、その気相の作動媒体Gは、戻し流路25を通じてポンプ18よりも低圧側に戻される。よって、ケーシング34内に気相の作動媒体Gが存在する状態でポンプ18が駆動されること、すなわち、ポンプ18の駆動が不安定になることが抑制される。
さらに、給液流路27を有するので、つまり、ケーシング34内に液相の作動媒体が供給されるので、より安定的にポンプ18を駆動することができる。
さらに、制御部60が上記のように各開閉弁V5,V6及びポンプ18を制御するので、ポンプ18の安定的な駆動が自動的に行われる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、制御部60は、検出信号として、各弁部材V1〜V4の開閉を制御する信号、ポンプ18を停止させる信号、流量調整部26を開く信号を出力する例が示されたが、制御部60は、検出信号として、管理室で本装置の運転状況を監視するオペレータが知覚可能な報知信号を出力してもよい。この場合、その報知信号を確認したオペレータが本装置の運転を停止することにより、メカニカルシール部38での焼付きの発生が抑制される。
また、制御部60は、第1弁部材V1を閉じる第1信号を出力した後、所定時間が経過したときに、第2弁部材V2を閉じる第2信号を出力してもよい。このようにしても、第1弁部材V1及び第2弁部材V2間に存在する作動媒体の多くが気相になっているので、ポンプ18のメンテナンス時に抜く作動媒体の量が低減される。
また、第2実施形態において、検出センサ50及び制御部60は省略されてもよい。この場合、流量調整部26として、開度調整が可能な手動弁が採用される。また、戻し流路24の下流側の端部は、循環流路20のうち凝縮器16と膨張機12との間の部位、又は、凝縮器16に接続されていてもよい。このようにしても、メカニカルシール部38内における液相の作動媒体の減少が抑制される。具体的に、前記気泡Bは、凝縮器16において、すなわち、ケーシング34に流入する前において液化するので、メカニカルシール部38内における液相の作動媒体の減少が抑制される。
また、温度センサ51及び圧力センサ52は、循環流路20のうちポンプ18と第2弁部材V2との間の部位に設けられてもよい。
また、第3実施形態において、戻し流路25及び給液流路27は、共通の流路(配管)で構成されてもよい。
10 蒸発器
12 膨張機
14 動力回収機
16 凝縮器
18 ポンプ
20 循環流路
24 戻し流路
25 戻し流路
26 流量調整部
27 給液流路
32 羽根車
33 従動マグネット保持部
33M 従動マグネット
34 ケーシング
35 駆動マグネット保持部
35M 駆動マグネット
36 電動機
38 メカニカルシール部
40 空間形成壁
50 検出センサ
60 制御部
S 収容空間
V1 第1弁部材
V2 第2弁部材
V5 開閉弁

Claims (13)

  1. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、
    前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、
    前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、
    前記作動媒体の漏出を示す検出信号を出力する制御部と、
    を備え、
    前記ポンプは、
    羽根車と、
    前記羽根車を収容するケーシングと、
    前記ケーシングを貫通した状態で前記ケーシングの外側から前記羽根車を回転駆動させる電動機と、
    前記ケーシングと前記電動機との間をシールするメカニカルシール部と、
    前記メカニカルシール部を介して前記ケーシング内から前記ケーシング外に漏出した気相の作動媒体を収容する収容空間を前記ケーシングと前記電動機との間に形成する空間形成壁と、
    を有し、
    前記制御部は、前記ケーシング内から前記収容空間への前記気相の作動媒体の漏出を検出したときに前記検出信号を出力する、熱エネルギー回収装置。
  2. 請求項1に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記循環流路のうち前記ポンプと前記凝縮器との間の部位に設けられた第1弁部材と、
    前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位に設けられた第2弁部材と、をさらに備える、熱エネルギー回収装置。
  3. 請求項2に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記制御部は、前記検出信号として、前記第1弁部材を閉じる第1信号と、前記第2弁部材を閉じる第2信号と、前記ポンプを停止させる停止信号と、を出力する、熱エネルギー回収装置。
  4. 請求項3に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記制御部は、前記第1信号を出力した後、前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位を流れる作動媒体の過熱度が0よりも大きいことを確認したときに、あるいは、前記第1信号を出力した後、所定時間が経過したときに、前記第2信号を出力する、熱エネルギー回収装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記ケーシング内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、
    前記戻し流路に設けられた流量調整部と、
    をさらに備える、熱エネルギー回収装置。
  6. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、
    前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、
    前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、
    前記ポンプ内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、
    前記戻し流路に設けられた流量調整部と、
    を備え、
    前記ポンプは、
    羽根車と、
    前記羽根車を収容するケーシングと、
    前記ケーシングを貫通した状態で前記ケーシングの外側から前記羽根車を回転駆動させる電動機と、
    前記ケーシングと前記電動機との間をシールするメカニカルシール部と、
    を有する、熱エネルギー回収装置。
  7. 作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器から流出した作動媒体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機で生成される動力を回収する動力回収機と、
    前記膨張機から流出した作動媒体を凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器から流出した作動媒体を前記蒸発器へ向けて送るポンプと、
    前記蒸発器、前記膨張機、前記凝縮器及び前記ポンプを接続しており、前記作動媒体が循環する循環流路と、
    前記ポンプ内の前記作動媒体の一部を、前記ポンプよりも低圧側に戻す戻し流路と、
    を備え、
    前記ポンプは、
    羽根車と、
    前記羽根車に接続された従動マグネットと、
    前記羽根車及び前記従動マグネットを収容するケーシングと、
    前記ケーシングの外側でかつ前記従動マグネットを駆動可能な位置に配置された駆動マグネットと、
    前記駆動マグネットを回転駆動させる電動機と、
    を有する、熱エネルギー回収装置。
  8. 請求項7に記載のエネルギー回収装置において、
    前記凝縮器内、又は、前記循環流路内の液相の作動媒体の一部を前記ケーシング内に供給する給液流路をさらに備える、熱エネルギー回収装置。
  9. 請求項7又は8に記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記戻し流路に設けられた開閉弁と、
    制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記ポンプを駆動する前に前記開閉弁を開き、その後、前記ポンプを駆動する、熱エネルギー回収装置。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記戻し流路の下流側の端部は、前記循環流路のうち前記ポンプと前記凝縮器との間の部位に接続されており、
    前記凝縮器は、当該凝縮器から流出する作動媒体が過冷却状態となるように前記作動媒体を冷却する、熱エネルギー回収装置。
  11. 請求項6ないし9のいずれかに記載の熱エネルギー回収装置において、
    前記戻し流路の下流側の端部は、前記循環流路のうち前記凝縮器と前記膨張機との間の部位、又は、前記凝縮器に接続されている、熱エネルギー回収装置。
  12. 請求項2に記載のエネルギー回収装置のポンプの取換方法であって、
    前記検出信号を検出したときに前記第1弁部材及び前記第2弁部材を閉じる弁部材閉鎖工程と、
    前記弁部材閉鎖工程の後に前記ポンプを前記循環流路から取り外すポンプ取外し工程と、を含む、エネルギー回収装置のポンプの取換方法。
  13. 請求項12に記載のエネルギー回収装置のポンプの取換方法において、
    前記弁部材閉鎖工程では、前記第1弁部材を閉じた後、前記循環流路のうち前記ポンプと前記蒸発器との間の部位を流れる作動媒体の過熱度が0よりも大きいことを確認したときに、あるいは、前記第1弁部材を閉じた後、所定時間が経過したときに、前記第2弁部材を閉じる、エネルギー回収装置のポンプの取換方法。
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JP2018127897A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 株式会社神戸製鋼所 熱エネルギー回収装置

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