JP2017020289A - アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法 - Google Patents

アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017020289A
JP2017020289A JP2015140188A JP2015140188A JP2017020289A JP 2017020289 A JP2017020289 A JP 2017020289A JP 2015140188 A JP2015140188 A JP 2015140188A JP 2015140188 A JP2015140188 A JP 2015140188A JP 2017020289 A JP2017020289 A JP 2017020289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor bolt
driving jig
jig
axis
bolt driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015140188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5820084B1 (ja
Inventor
寿範 矢島
Toshinori Yajima
寿範 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSK KK
Original Assignee
TSK KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TSK KK filed Critical TSK KK
Priority to JP2015140188A priority Critical patent/JP5820084B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5820084B1 publication Critical patent/JP5820084B1/ja
Publication of JP2017020289A publication Critical patent/JP2017020289A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】簡易な方法により、アンカーボルトの固定強度を非破壊で検査する。
【解決手段】ハンマーからの打撃力をアンカーボルトへと伝達する、アンカーボルトの打込み治具は、アンカーボルトに当接される第1端部と、ハンマーにより打撃される第2端部と、第2端部への打撃力を第1端部へと伝達する治具本体と、を備え、治具本体は、第1端部または第2端部を含む第1部材と、第1部材とは治具本体の軸線方向に分離された第2部材と、を有し、第1部材と第2部材との間に、圧力測定用シートが挟まれて用いられ、第1部材と圧力測定用シートとの当接面積と、圧力測定用シートと第2部材との当接面積とが、アンカーボルトと第1端部との当接面積よりもそれぞれ広い面積となるように、第1部材と第2部材とが組み合わされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンカーボルトの打込み治具に関する。
あと施工アンカーボルトは、コンクリート壁や建物に種々の設備を固定するために広く用いられている。例えば、トンネルの内壁にアンカーボルトを打ち、ここに照明機器を固定したり、電力線やケーブル等を敷設するケーブルガイドを固定したりするために用いられている。アンカーボルトの施工は、専用の打込機を使って行なわれる場合もあるが、作業者がハンマーを使って叩くことにより行なわれることも少なくない。なお、接着剤を用いてアンカーボルトを下穴に固定する方式のアンカーボルトも知られているが、ここでは、打ち込むことで金属を塑性変形させて下穴に固定する、打込み式のアンカーボルトを対象としている。
アンカーボルトは、設備を固定する重要な役割を果たしているので、その固定強度が十分なものか否かを検査する必要がある。このため、従来から、アンカーボルトの固定強度を検査する方法が種々提案されている。特許文献1には、固定後のアンカーボルトに引き抜き荷重をかけて実際に引き抜き、耐荷重を測定する方法が開示されている。また、特許文献2には、固定後のアンカーボルトの頭をハンマー等で叩き、弾性波を内部に発振させて得られた反射波を測定することで、アンカーボルトが固定されたコンクリートの健全性を検査する方法が開示されている。
特開2013−238445号公報 特開2010−203810号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、アンカーボルトが破壊されるため抜き取り検査にならざるを得ず、検査の対象とならなかったアンカーボルトの固定強度が十分に確保されているかを知ることができなかった。また、特許文献2の方法では、固定されたアンカーボルトの周りのコンクリートの健全性を主な検査対象とするため、アンカーボルトが正しく打ち込まれて、十分な固定強度を確保し得ているかを検査することが困難であった。加えて、発振させた弾性波の反射波を測定するので、精密な検査装置を要すると共に、工事中や車両走行中等の環境下での検査が困難であった。このため、簡易な方法により、アンカーボルトの固定強度を非破壊で検査可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ハンマーからの打撃力をアンカーボルトへと伝達する、アンカーボルトの打込み治具が提供される。このアンカーボルトの打込み治具は、前記アンカーボルトに当接される第1端部と、前記ハンマーにより打撃される第2端部と、前記第2端部への前記打撃力を前記第1端部へと伝達する治具本体と、を備える。前記治具本体は、前記第1端部または前記第2端部を含む第1部材と、前記第1部材とは前記治具本体の軸線に沿った方向に分離された第2部材と、を有してもよく;前記第1部材と前記第2部材との間に、圧力測定用シートが挟まれて用いられ;前記第1部材と前記圧力測定用シートとの当接面積と、前記圧力測定用シートと前記第2部材との当接面積とが、前記アンカーボルトと前記第1端部との当接面積よりもそれぞれ広い面積となるように、前記第1部材と前記第2部材とが組み合わされてもよい。
この形態のアンカーボルトの打込み治具によれば、第1部材と第2部材との間に圧力測定用シートを挟んで用いることができるため、打込み後の圧力測定用シートの状態を検出することで、打込みの際の加圧力を確認でき、アンカーボルトの固定強度を非破壊で簡易に検査できる。加えて、第1部材と圧力測定用シートとの当接面積と、第2部材と圧力測定用シートとの当接面積とが、アンカーボルトと第1端部との当接面積よりもそれぞれ広い面積となるように、第1部材と第2部材とが組み合わされる。このため、圧力測定用シートに加えられる面圧(単位面積当たりの圧力)を、アンカーボルトに加えられる面圧よりも小さくできるので、アンカーボルトの打込みの際の打撃力が強い場合に、圧力測定用シートの状態を圧力測定可能範囲内に収めることができ、圧力測定用シートを用いてアンカーボルトの固定強度を検査できる。
(2)上記形態のアンカーボルトの打込み治具において、前記第1部材と前記第2部材とは、前記軸線に沿って、互いにスライド可能に構成されていてもよい。この形態のアンカーボルトの打込み治具によれば、第1部材と第2部材とが軸線に沿って互いにスライド可能に構成されているので、第1部材と第2部材との間に圧力測定用シートを迅速且つ容易に挟むことができる。
(3)上記形態のアンカーボルトの打込み治具において、前記第1部材には、前記第2部材と隣接する端部に、前記治具本体の前記軸線に沿った孔が形成され;前記第2部材は、前記第1部材と隣接する端部に、前記孔の内部に収容される、前記軸線に沿った凸部を有していてもよい。この形態のアンカーボルトの打込み治具によれば、第1部材に形成された孔の内部に第2部材の凸部が収容されるため、アンカーボルトの打込み治具の構造を簡略化でき、取り扱いを容易化できる。
(4)上記形態のアンカーボルトの打込み治具において、前記第1部材には、前記軸線と交差する方向に、前記第1部材の外周面と前記孔とを貫通させる貫通孔が形成され;前記第2部材の前記凸部の外面には、溝部が形成され;自身の一端が前記溝部に収容されるように前記貫通孔へと挿入され、前記第1部材と前記第2部材とを互いに保持するピンを、さらに備えていてもよい。この形態のアンカーボルトの打込み治具によれば、ピンによって第1部材と第2部材とが互いに保持されるので、取り扱いを容易化できる。
(5)上記形態のアンカーボルトの打込み治具において、前記貫通孔の前記軸線に沿った最大の長さは、前記ピンの外径と等しく、且つ、前記溝部の前記軸線に沿った最大の長さよりも短くてもよい。この形態のアンカーボルトの打込み治具によれば、軸線に沿った貫通孔の最大の長さが短いので、ドリル等を用いた切削加工によって容易に貫通孔を形成でき、製造工程を簡略化でき、製造コストを抑制できる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、アンカーボルトの打込み治具の製造方法、アンカーボルトの打込み方法、アンカーボルトの施工方法、およびアンカーボルトの固定強度検査方法等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としてのアンカーボルトの打込み治具の構成を示す概略構成図である。 アンカーボルトの施工方法を示す工程図である。 アンカーボルトの施工途中の状態を示す説明図である。 アンカーボルトの施工完了後の状態を示す説明図である。 アンカーボルトの固定強度検査方法を示す工程図である。 アンカーボルトの打込み後の検査シートの状態を例示する説明図である。 スリーブ部のストロークと検査シートに加わる面圧との関係を例示する模式図である。 第2実施形態としてのアンカーボルトの打込み治具の構成を示す概略構成図である。 変形例3における打込み治具の構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.アンカーボルトの打込み治具の構成:
図1は、本発明の第1実施形態としてのアンカーボルトの打込み治具の構成を示す概略構成図である。図1(a)では、本実施形態で用いられるアンカーボルト50の施工前の構成を併せて示すと共に、アンカーボルトの打込み治具10およびアンカーボルト50の軸線OLを一点鎖線で示している。図1(b)では、本実施形態で用いられる検査シート100の概略構成を示している。アンカーボルト50は、「あと施工アンカーボルト」であり、コンクリート等を材料とする躯体に下穴を開けた後に取り付けられる。アンカーボルト50は、打込み方式の金属系アンカーのうち、一般に「スリーブ打込み式」と呼ばれるタイプのものである。アンカーボルトの打込み治具10(以下、単に「打込み治具10」とも呼ぶ)は、ハンマーからの打撃力をアンカーボルト50へと伝達する。以下の説明では、アンカーボルト50の打込み方向の先端側(図1(a)において、軸線OLに沿った左側)を、単に「先端側」とも呼び、打込み方向の後端側(図1(a)において、軸線OLに沿った右側)を、単に「後端側」とも呼ぶ。
アンカーボルト50は、本体部60と、スリーブ部70とを備える。本体部60は、略棒状の外観形状を有し、テーパ部62とボルト部64とを有する。テーパ部62は、本体部60において先端側に位置し、先端側に向かって径が拡大する形状を有する。ボルト部64は、本体部60において後端側に位置し、外周面に雄ねじが形成されている。スリーブ部70は、略円筒状の外観形状を有し、内部に本体部60の一部を収容する。スリーブ部70の先端部には、軸線OLに沿った4つのスリット72が形成されている。各スリット72は、周方向に略等間隔に並んで形成されている。なお、スリット72により先端部が4つに分割されていてもよく、4つに代えて他の任意の数に分割されていてもよい。スリーブ部70は、各スリット72により、先端部が拡開可能に構成されている。アンカーボルト50の固定の方法については、後述する。
打込み治具10は、先端部材20と、後端部材30と、保持ねじ40とを備える。先端部材20と後端部材30とは、軸線OL方向に互いに分離されている。本実施形態において、先端部材20および後端部材30は、S45Cの鋼材により形成されて焼き入れされているが、ハンマーによる打撃力を伝達できれば、例えばステンレスや、S50C、SK4の炭素鋼等、他の任意の材料により形成されていてもよい。
先端部材20は、略円柱状の外観形状を有し、先端部21と、握り部22と、後端部23と、傾斜部24とを有する。
先端部21は、先端部材20において最も先端側に位置し、円筒形の外観形状を有する。先端部21は、アンカーボルト50の打込みの際に、アンカーボルト50のスリーブ部70の後端側の端面に当接される。先端部21は、用いられるアンカーボルト50の径に対応した外径寸法および内径寸法を有する。このため、先端部21の外径は、スリーブ部70の外径とほぼ等しく、先端部21の内径は、スリーブ部70の内径とほぼ等しい。例えば、使用するアンカーボルト50がM10であれば、先端部21は、外径Φ13mm、内径Φ11mm程度の寸法に設計される。
握り部22は、傾斜部24を介して先端部21に連設されている。握り部22の外径は、作業者が握り易いように、先端部21の外径よりも大きな寸法に設計されている。本実施形態において、握り部22の外径は、Φ24mmに設計されている。なお、握り部22の外周面には、滑り止めのためにラバー等が貼付されていてもよく、サンドブラスト等により凹凸が形成されていてもよい。
先端部材20には、先端部21から握り部22の一部にかけて、軸線OLに沿った中空部25が形成されている。中空部25の内径は、アンカーボルト50のボルト部64の外径よりも大きい。中空部25は、アンカーボルト50の打込みの際にボルト部64を収容し、先端部材20とボルト部64との干渉を抑制する。このため、軸線OLに沿った中空部25の長さは、軸線OLに沿ったボルト部64の長さよりも、十分に長い寸法に設計されることが好ましい。本実施形態において、軸線OLに沿った中空部25の長さは、100mmに設計されている。
後端部23は、握り部22に連なり、先端部材20において最も後端側に位置する。後端部23には、軸線OLに沿った孔26が形成されている。孔26は、後述する後端部材30の凸部31を収容する機能を有する。孔26の内径は、凸部31の外径よりも僅かに大きく、軸線OLに沿った孔26の長さは、軸線OLに沿った凸部31の長さよりも僅かに長い。本実施形態において、孔26の内径はΦ13.2mm(公差、+0.1,−0)に、軸線OLに沿った孔26の長さは50mmに、それぞれ設計されている。後端部23には、軸線OLと直交し、後端部23の外周面と孔26とを貫通させる貫通孔27が形成されている。貫通孔27の内周面には、図示しない雌ねじが形成されている。貫通孔27には、保持ねじ40が組付けられる。
後端部材30は、径の異なる円柱の連なった外観形状を有し、凸部31と、打撃部32とを有する。
凸部31は、後端部材30において先端側に位置し、先端部材20の孔26の内部に収容される。このため、先端部材20と後端部材30とは、図1において白抜きの矢印で示すように、軸線OLに沿って互いにスライド可能に構成されている。本実施形態において、凸部31の外径はΦ13mm(公差、+0、−0.1)に、軸線OLに沿った凸部31の長さは48mmに、それぞれ設計されている。凸部31の外面には、周方向の一部において、軸線OLに沿った溝部33が形成されている。溝部33は、先端部材20に形成された貫通孔27と対応する位置に形成されている。本実施形態において、溝部33の軸線OLに沿った長さは、貫通孔27の内径よりも長い。
打撃部32は、後端部材30において後端側に位置し、アンカーボルト50の打込みの際にハンマーによって打撃される。打撃部32の外径は、先端部材20の後端部23の外径とほぼ等しい。
先端部材20の後端側の端面と、打撃部32の先端側の端面とは、それぞれ高い平面度を有している。本実施形態において、「高い平面度」とは、例えば、平面度0.05程度を意味する。これにより、後述するアンカーボルト50の固定強度検査における判定精度の低下を抑制できる。
保持ねじ40は、外周面に図示しない雄ねじが形成されており、貫通孔27の雌ねじと螺合する。保持ねじ40は、先端部材20と後端部材30とが組み合わされた状態において、頭部とは反対側の端部が溝部33に収容されるように、貫通孔27へと挿入される。これにより、保持ねじ40は、先端部材20と後端部材30とを互いに保持する。
図1(b)に示す検査シート100は、接触面に加えられた圧力を測定する機能を有する。検査シート100は、薄いシート状の外観形状を有し、略中央に円形の開口部110が形成されている。開口部110の大きさは、軸線OLと垂直な方向における、凸部31の断面の面積とほぼ等しい。本実施形態で用いられる検査シート100は、開口部110の周方向の一部に装着スリット120が形成されている。
本実施形態で用いられる検査シート100は、接触面に加えられた圧力に応じて発色する性質を備える。検査シート100として、例えば、富士フイルム株式会社製の「プレスケール(登録商標)」が使用されてもよく、感圧紙等、他の任意の圧力測定用シートが使用されてもよい。検査シート100としては、超高圧測定用のものが好適に使用され、例えば、300N/mm程度の圧力を測定できることが望ましい。
本実施形態において、先端部材20は、請求項における第1部材の下位概念に相当し、後端部材30は、請求項における第2部材の下位概念に相当し、先端部材20と後端部材30とは、請求項における治具本体の下位概念に相当する。また、先端部21は請求項における第1端部の下位概念に、打撃部32は請求項における第2端部の下位概念に、保持ねじ40は請求項におけるピンの下位概念に、検査シート100は請求項における圧力測定用シートの下位概念に、それぞれ相当する。すなわち、第1実施形態の打込み治具10の治具本体は、第1端部を含む第1部材として先端部材20を有する。
A−2.アンカーボルトの施工方法:
図2は、アンカーボルト50の施工方法を示す工程図である。アンカーボルト50を施工する躯体200に、ハンマードリル等によって下穴210を形成する(工程S110)。下穴210の内径および深さは、アンカーボルト50毎にメーカーによって指定されている。例えば、M10のボルトタイプのアンカーボルトであれば、下穴210の内径は、14.5mm程度に指定されている。下穴210の深さは、アンカーボルト50のスリーブ部70の長さと同程度にすることが望ましい。
形成した下穴210の内部を清掃する(工程S115)。清掃は、ブロワー、集塵機およびブラシ等を用いて行なってもよい。これにより、下穴210の内部の粉塵が除去される。かかる清掃によって、破砕コンクリート片等の残存に起因する、アンカーボルト50の固定強度不足が抑制される。下穴210へと、アンカーボルト50を挿入して配置する(工程S120)。
打込み治具10の先端部材20と後端部材30との間に検査シート100を挟み込む(工程S125)。より具体的には、先端部材20の後端側の端面と、後端部材30の打撃部32における先端側の端面との間に検査シート100を挟み込む。検査シート100は、開口部110が凸部31に嵌まるように、厚み方向を軸線OL方向と一致させて配置される。検査シート100は、軸線OLと交差する方向から、装着スリット120を利用して配置されてもよい。また、検査シート100は、打込み治具10の保持ねじ40が緩められ、または貫通孔27から抜かれることにより、後端部材30と先端部材20とが完全に分離された状態で配置されてもよい。この場合、検査シート100の装着スリット120が省略されていてもよい。
図3は、工程S125完了後の状態を示す説明図である。先端部材20と後端部材30とを軸線OLに沿って互いにスライドさせることにより、先端部材20と後端部材30との間に検査シート100が挟まれて保持される。
図2の工程図に示すように、打込み治具10を、下穴210に配置されたアンカーボルト50に当接させる(工程S130)。より具体的には、打込み治具10の先端部材20の先端部21を、アンカーボルト50のスリーブ部70の後端側の端面に当接させる。このとき、ボルト部64は、中空部25の内部に収容される。
本実施形態において、先端部材20と検査シート100との当接面積と、後端部材30と検査シート100との当接面積とは、打込み治具10の先端部21とアンカーボルト50のスリーブ部70の後端側の端面との当接面積よりも、それぞれ広い。また、先端部材20の後端部23の外径と後端部材30の打撃部32の外径とがほぼ等しいため、先端部材20と検査シート100との当接面積と、後端部材30と検査シート100との当接面積とは、ほぼ等しい。
工程S130の後に、後端部材30の打撃部32をハンマーにより打撃する(工程S135)。これにより、アンカーボルト50を躯体200に固定する。
図4は、工程S135完了後の状態を示す説明図である。図4において白抜きの矢印で示す方向に、作業者がハンマー300を用いて打込み治具10を打撃すると、打込み治具10により、後端部材30の打撃部32への打撃力が先端部材20の先端部21へと伝達されると共に、アンカーボルト50へと伝達される。アンカーボルト50のスリーブ部70は、かかる打撃力によって先端側に向かって押し込まれ、テーパ部62に乗り上げることで各スリット72が開いて拡開する。スリーブ部70の先端部は、打撃力に応じてさらに拡開し、下穴210の内壁に強く食い込む。これにより、アンカーボルト50は、躯体200の下穴210の内部に固定される。所望の位置までアンカーボルト50が打込まれると、アンカーボルト50の施工が終了する。なお、アンカーボルト50の打込みは、手作業に代えて、電動のハンマー等により実行されてもよい。
A−3.アンカーボルトの固定強度検査方法:
図5は、アンカーボルト50の固定強度検査方法を示す工程図である。アンカーボルト50の固定強度検査方法では、図2に示すアンカーボルト50の施工方法に加えて、工程S140および工程S145が実行される。他の工程S110〜S135は、アンカーボルト50の施工方法と同様であるので、それらの詳細な説明を省略する。
工程S135の実行後、検査シート100の状態を検出する(工程S140)。より具体的には、作業者は、打込み治具10に挟まれた検査シート100を抜き取り、目視によって検査シート100の状態を確認する。なお、目視確認に代えて、スキャナ等の機械によって検査シート100の状態を検出してもよい。
図6は、アンカーボルト50の打込み後の検査シート100の状態を例示する説明図である。図6(a)は、アンカーボルト50の固定強度が十分である場合の検査シート100の状態の一例を示し、図6(b)は、アンカーボルト50の固定強度が不十分である場合の検査シート100の状態の一例を示している。
図7は、スリーブ部70のストロークと検査シート100に加わる面圧との関係を例示する模式図である。図7において、縦軸は、ハンマーによる打撃力と、スリーブ部70の下穴210内の位置(ストローク)と、検査シート100に加わる面圧(単位面積当たりの圧力)とをそれぞれ示し、横軸は、時間の経過を示している。図7に示す例では、アンカーボルト50および打込み治具10は、ハンマーにより一定の力で4回打撃されている。
図7において実線で示すように、アンカーボルト50の打込みが正常である場合、ハンマーによる打撃が繰り返されると、アンカーボルト50のスリーブ部70は、下穴210内において本体部60に対して先端方向へと移動し、テーパ部62に乗り上げ、やがて下穴210の内壁に食い込んでいく。この結果、検査シート100に加わる面圧は徐々に増加する。特に、スリーブ部70の先端部が下穴210の内壁に食い込むと、スリーブ部70は、ハンマーによる打撃力によっても、もはや移動しなくなり、ハンマーの打撃力がスリーブ部70の移動のための運動エネルギーとして用いられなくなり、検査シート100に加わる面圧は、増加する。図7に示す例では、2回目までの打撃力によってスリーブ部70の移動がほぼ完了し、3回目の打撃力によって検査シート100の面圧が急増している。
このように、アンカーボルト50が正しく打ち込まれた場合、打込み治具10の先端部材20と後端部材30との間に挟まれた検査シート100には、均一で十分な圧力が加えられる。このため、検査シート100において打込み治具10により挟まれていた部位は、図6(a)においてハッチングで示すように均一に発色する。
他方、下穴210が規定の寸法よりも若干深かった場合や、スリーブ部70がテーパ部62に乗り上げて下穴210の内壁に一旦食い込みながら、食い込みが不十分でハンマーの打撃により再度移動した場合等には、図7において破線で示すように、ハンマーによる打撃力に伴って、スリーブ部70は正常の場合よりも移動する。ハンマーによる打撃力が正常の場合よりもスリーブ部70の移動に用いられる結果、正常の場合と同じ打撃回数では、検査シート100に加わる面圧が不均一で不十分なものとなる。このため、検査シート100において打込み治具10により挟まれていた部位には、図6(b)においてハッチングで示すように、発色する箇所と発色しない箇所とが生じる。したがって、アンカーボルト50の打込みが正常である場合と正常でない場合とで、検査シート100の発色の状態が異なるため、検査シート100の発色の状態に基づいて、アンカーボルト50の固定強度が十分であるか否かを判定することができる。
図5の工程図に示すように、工程S140により検出された検査シート100の状態に基づき、アンカーボルト50の固定強度を判定する(工程S145)。工程S145において、作業者は、検出された検査シート100の色と、予め基準として定められた検査シート100の色とを比較してもよい。例えば、検出された検査シート100の色の濃度と、予め基準として定められた検査シート100の色の濃度とが同等である場合に、アンカーボルト50の固定強度が十分であると判定してもよい。また、例えば、検出された検査シート100の発色部の面積が一定以上である場合や、検出された検査シート100が当接面の全体に亘って均一に発色している場合に、アンカーボルト50の固定強度が十分であると判定してもよい。換言すると、検出された検査シート100に発色していない箇所が認められ、または発色濃度にムラがある場合に、アンカーボルト50の固定強度が不十分であると判定してもよい。なお、工程S145は、工程S140と同様に、機械によって実行されてもよい。
以上により、アンカーボルト50の固定強度検査方法が終了する。なお、工程S145においてアンカーボルト50の固定強度が十分でないと判定された場合、作業者は、アンカーボルト50をさらに打込むことにより、アンカーボルト50の固定強度を確保してもよい。
以上説明した第1実施形態におけるアンカーボルトの打込み治具10は、軸線OL方向に分離された先端部材20と後端部材30とを備えるので、先端部材20と後端部材30との間に検査シート100を挟んで用いることができる。このため、打込み後の検査シート100の状態を検出することで、アンカーボルト50の打込みの際の加圧力を確認でき、アンカーボルト50の固定強度を非破壊で簡易に検査できる。したがって、アンカーボルト50の固定強度を全数検査でき、施工の信頼性を向上できる。
加えて、先端部材20と検査シート100との当接面積と、後端部材30と検査シート100との当接面積とが、打込み治具10とアンカーボルト50との当接面積よりも広い面積となるように、先端部材20と後端部材30とが組み合わされる。このため、検査シート100に加えられる面圧を、アンカーボルト50に加えられる面圧よりも小さくできる。それゆえ、アンカーボルト50の打込みの際の打撃力が強い場合に、検査シート100の状態を圧力測定可能範囲内に収めることができ、検査シート100を用いてアンカーボルト50の固定強度を検査できる。
打込み治具10に検査シート100が挟まれるので、アンカーボルト50の打込みと同時に打込み圧を測定できる。また、作業者の目視確認により検査シート100の状態を検出できるので、精密な検査装置等を要せず、簡易な方法でアンカーボルト50の固定強度を検査できる。したがって、アンカーボルト50の固定強度の検査に要する時間を短縮でき、短時間に多数のアンカーボルト50を施工する状況に適合する。
従来の、アンカーボルト50の打込みの際の音の変化に基づいて打込み度合いを判定する手法等と比較して、判定基準を明確化できるので、判定誤差を抑制でき、作業者間の経験の差等に起因するアンカーボルト50の固定強度のばらつきを抑制できる。また、アンカーボルト50の打込み後の検査シート100を保存することにより、アンカーボルト50の固定強度が十分なものであるという証拠を残すことができる。
打込み治具10の先端部材20と後端部材30とは、軸線OLに沿って互いにスライド可能に構成されている。このため、先端部材20と後端部材30との間に、検査シート100を迅速且つ容易に挟むことができる。また、先端部材20の後端部23の孔26に、後端部材30の凸部31が収容されるため、打込み治具10の構造を簡略化でき、取り扱いを容易化できる。
保持ねじ40により先端部材20と後端部材30とが互いに保持されるので、取り扱いを容易化できる。例えば、アンカーボルト50が天井面に施工される場合等に、打込み治具10から後端部材30が脱落することを抑制できる。また、保持ねじ40が先端部材20の貫通孔27と螺合するので、保持ねじ40の脱落を抑制できる。先端部材20の貫通孔27の内径が小さいので、ドリル等を用いた切削加工によって容易に貫通孔27を形成でき、製造工程を簡略化でき、製造コストを抑制できる。
先端部材20の後端部23の後端側の端面と、後端部材30の打撃部32の先端側の端面とは、それぞれ高い平面度を有している。このため、先端部材20および後端部材30と、検査シート100との間の密着性をそれぞれ向上できるので、検査シート100に加えられる面圧を均一化でき、アンカーボルト50の固定強度検査における判定精度の低下を抑制できる。
B.第2実施形態:
図8は、第2実施形態としてのアンカーボルトの打込み治具10aの構成を示す概略構成図である。第2実施形態の打込み治具10aは、先端部材20に代えて先端部材20aを備える点と、後端部材30に代えて後端部材30aを備える点とにおいて、図1に示す第1実施形態の打込み治具10と異なる。より具体的には、第2実施形態の打込み治具10aは、先端部材20aの後端側の構成および後端部材30aの先端側の構成において、第1実施形態の打込み治具10と異なる。第2実施形態の打込み治具10aのその他の構成、アンカーボルト50の施工方法および固定強度検査方法は、第1実施形態の打込み治具10と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
後端部材30aは、有底筒状の外観形状を有し、先端側に軸線OLに沿った孔26aが形成されている。また、後端部材30aには、軸線OLと直交し、後端部材30aの外周面と孔26aとを貫通させる貫通孔27aが形成されている。先端部材20aは、軸線OLに沿った凸状の外観形状を有する後端部23aを備える。後端部23aは、後端部材30aの孔26aに収容される。後端部23aには、周方向の一部において、貫通孔27aと対応する位置に軸線OLに沿った溝部33aが形成されている。先端部材20aと後端部材30aとは、図8において白抜きの矢印で示すように、軸線OLに沿って互いにスライド可能に構成されている。
本実施形態において、先端部材20aは請求項における第2部材の下位概念に相当し、後端部材30aは請求項における第1部材の下位概念に相当し、後端部23aは請求項における凸部の下位概念に相当する。すなわち、第2実施形態の打込み治具10aの治具本体は、第2端部を含む第1部材として後端部材30aを有する。
以上の構成を有する第2実施形態の打込み治具10aにおいても、先端部材20aの握り部22の後端側の端面と、後端部材30aの先端側の端面との間に、検査シート100が挟まれ得る。このため、第2実施形態の打込み治具10aは、第1実施形態の打込み治具10と同様な効果を奏する。すなわち、一般には、第1部材には、第2部材と隣接する端部に、治具本体の軸線OLに沿った孔26,26aが形成され、第2部材は、第1部材と隣接する端部に、孔26,26aの内部に収容される軸線OLに沿った凸部31,23aを有していてもよい。
C.変形例:
C−1.変形例1:
各実施形態の打込み治具10,10aは、スリーブ打込み式のアンカーボルト50の打込みに用いられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。先端部材20,20aの先端部21の構成を変えることにより、内部コーン打込み式や本体打込み式等の、他の任意の方式のアンカーボルトの打込みに用いられてもよい。かかる構成において、アンカーボルトが備える変形部材に先端部21が当接されて用いられてもよい。このような構成によっても、各実施形態の打込み治具10,10aと同様な効果を奏する。
C−2.変形例2:
各実施形態の打込み治具10,10aは、外周面に雄ねじが形成された保持ねじ40を備えていたが、保持ねじ40の外周面の雄ねじと、貫通孔27,27aの内周面の雌ねじとは、省略されてもよい。かかる構成においても、貫通孔に挿入されるピンの摩擦力によって先端部材20,20aと後端部材30,30aとが互いに保持され得る。また、貫通孔27,27aは、軸線OLと直交して形成されていたが、軸線OLと直交していなくてもよい。すなわち、一般には、打込み治具10,10aは、軸線OLと交差する方向に貫通孔27,27aが形成され、自身の一端が溝部33,33aに収容されるように貫通孔27,27aへと挿入され、先端部材20,20aと後端部材30,30aとを互いに保持するピンを備えていてもよい。また、保持ねじ40と貫通孔27,27aと溝部33,33aとが省略されて、先端部材20,20aと後端部材30,30aとが互いに保持されない構成であってもよい。また、第1実施形態の打込み治具10の打撃部32または第2実施形態の打込み治具10aの握り部22に、軸線OLと直交する貫通孔がさらに形成され、かかる貫通孔と貫通孔27,27aとがチェーンや伸縮性のある素材(例えばゴム等)の部材を介して繋がれることで、先端部材20,20aと後端部材30,30aとが互いに保持されてもよい。
C−3.変形例3:
図9は、変形例3における打込み治具10b,10cの構成を示す説明図である。図9(a),(b)は、打込み治具10b,10cの後端側の構成の一部をそれぞれ示している。図9(a)は、第1実施形態の打込み治具10と同様に、先端部材20bに孔26bが形成されている態様を示し、図9(b)は、第2実施形態の打込み治具10aと同様に、後端部材30cに孔26cが形成されている態様を示している。
各実施形態において、溝部33,33aの軸線OLに沿った最大の長さは、貫通孔27,27aの軸線OLに沿った最大の長さよりも長かったが、溝部33,33aの軸線OLに沿った最大の長さは、貫通孔27,27aの軸線OLに沿った最大の長さよりも短くてもよい。変形例3の打込み治具10b,10cは、溝部33,33aに代えて、固定穴33b,33cを有する。
図9(a)に示す態様では、後端部材30bの凸部31bに形成された固定穴33bに、雌ねじが形成されている。また、先端部材20bの後端部23bに形成された貫通孔27bの軸線OLに沿った長さは、固定穴33bの長さよりも長い。図9(b)に示す態様では、先端部材20cの後端部23cに形成された固定穴33cに、雌ねじが形成されている。また、後端部材30cの先端側に形成された貫通孔27cの軸線OLに沿った長さは、固定穴33cの長さよりも長い。このように、貫通孔27b,27cの内周面の雌ねじが省略されると共に、固定穴33b,33cの内周面に雌ねじが形成されて、保持ねじ40と固定穴33b,33cとが螺合する構成であってもよい。変形例3において、固定穴33b,33cは、請求項における溝部の下位概念にそれぞれ相当する。
変形例3の打込み治具10b,10cは、先端部材20b,20cと後端部材30b,30cとが、図9において白抜きの矢印で示すように、軸線OLに沿って互いにスライド可能に構成されている。このような構成によっても、各実施形態の打込み治具10,10aと同様な効果を奏する。
C−4.変形例4:
各実施形態における打込み治具10,10aの構成はあくまでも一例であり、種々変更可能である。例えば、先端部材20,20aおよび後端部材30,30aは、それぞれ2つ以上の部材で構成されていてもよい。また、例えば、先端部材20,20aと後端部材30,30aとは、孔26,26aや凸部31等が省略されていてもよい。かかる構成においては、例えば、先端部材20,20aと後端部材30,30aとが磁石等で保持されることにより、アンカーボルト50の打込みに先立って検査シート100が挟まれる態様であってもよい。また、例えば、軸線OLと垂直な方向に沿った打込み治具10,10aの断面形状は、円形に代えて、多角形等の他の任意の形状であってもよい。また、各部材の説明において示した寸法は一例であり、他の任意の寸法であってもよい。例えば、先端部材20,20aおよび後端部材30,30aの外径が互いに異なっていてもよく、先端部材20,20aと検査シート100との当接面積と、後端部材30,30aと検査シート100との当接面積とが、互いに異なっていてもよい。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態および変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10a,10b,10c…アンカーボルトの打込み治具
20,20a,20b,20c…先端部材
21…先端部
22…握り部
23,23a,23b,23c…後端部
24…傾斜部
25…中空部
26,26a,26b,26c…孔
27,27a,27b,27c…貫通孔
30,30a,30b,30c…後端部材
31,31b…凸部
32…打撃部
33,33a…溝部
33b,33c…固定穴
50…アンカーボルト
60…本体部
62…テーパ部
64…ボルト部
70…スリーブ部
72…スリット
100…検査シート
110…開口部
120…装着スリット
200…躯体
210…下穴
300…ハンマー
OL…軸線

Claims (7)

  1. ハンマーからの打撃力をアンカーボルトへと伝達する、アンカーボルトの打込み治具であって、
    前記アンカーボルトに当接される第1端部と、
    前記ハンマーにより打撃される第2端部と、
    前記第2端部への前記打撃力を前記第1端部へと伝達する治具本体と、
    を備え、
    前記治具本体は、
    前記第1端部または前記第2端部を含む第1部材と、
    前記第1部材とは前記治具本体の軸線に沿った方向に分離された第2部材と、
    を有し、
    前記第1部材と前記第2部材との間に、圧力測定用シートが挟まれて用いられ、
    前記第1部材と前記圧力測定用シートとの当接面積と、前記圧力測定用シートと前記第2部材との当接面積とが、前記アンカーボルトと前記第1端部との当接面積よりもそれぞれ広い面積となるように、前記第1部材と前記第2部材とが組み合わされる、
    アンカーボルトの打込み治具。
  2. 請求項1に記載のアンカーボルトの打込み治具であって、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記軸線に沿って、互いにスライド可能に構成されている、
    アンカーボルトの打込み治具。
  3. 請求項1または請求項2に記載のアンカーボルトの打込み治具であって、
    前記第1部材には、前記第2部材と隣接する端部に、前記治具本体の前記軸線に沿った孔が形成され、
    前記第2部材は、前記第1部材と隣接する端部に、前記孔の内部に収容される、前記軸線に沿った凸部を有する、
    アンカーボルトの打込み治具。
  4. 請求項3に記載のアンカーボルトの打込み治具であって、
    前記第1部材には、前記軸線と交差する方向に、前記第1部材の外周面と前記孔とを貫通させる貫通孔が形成され、
    前記第2部材の前記凸部の外面には、溝部が形成され、
    自身の一端が前記溝部に収容されるように前記貫通孔へと挿入され、前記第1部材と前記第2部材とを互いに保持するピンを、さらに備える、
    アンカーボルトの打込み治具。
  5. 請求項4に記載のアンカーボルトの打込み治具であって、
    前記貫通孔の前記軸線に沿った最大の長さは、前記ピンの外径と等しく、且つ、前記溝部の前記軸線に沿った最大の長さよりも短い、
    アンカーボルトの打込み治具。
  6. アンカーボルトの打込み方法であって、
    (a)躯体に形成された下穴に、前記アンカーボルトを配置する工程と、
    (b)請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のアンカーボルトの打込み治具の、前記第1部材と前記第2部材との間に、前記圧力測定用シートを挟む工程と、
    (c)前記アンカーボルトの打込み治具の前記第1端部を、前記工程(a)により配置された前記アンカーボルトと当接させる工程と、
    (d)前記工程(c)の後に、前記アンカーボルトの打込み治具の前記第2端部を、前記ハンマーにより打撃して、前記アンカーボルトを前記躯体に固定する工程と、
    を備える、アンカーボルトの打込み方法。
  7. アンカーボルトの固定強度検査方法であって、
    (a)躯体に形成された下穴に、前記アンカーボルトを配置する工程と、
    (b)請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のアンカーボルトの打込み治具の、前記第1部材と前記第2部材との間に、前記圧力測定用シートを挟む工程と、
    (c)前記アンカーボルトの打込み治具の前記第1端部を、前記工程(a)により配置された前記アンカーボルトと当接させる工程と、
    (d)前記工程(c)の後に、前記アンカーボルトの打込み治具の前記第2端部を、前記ハンマーにより打撃して、前記アンカーボルトを前記躯体に固定する工程と、
    (e)前記工程(d)の後の、前記圧力測定用シートの状態を検出する工程と、
    (f)前記工程(e)により検出された前記圧力測定用シートの状態に基づき、前記アンカーボルトの固定強度を判定する工程と、
    を備える、アンカーボルトの固定強度検査方法。
JP2015140188A 2015-07-14 2015-07-14 アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法 Active JP5820084B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140188A JP5820084B1 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140188A JP5820084B1 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5820084B1 JP5820084B1 (ja) 2015-11-24
JP2017020289A true JP2017020289A (ja) 2017-01-26

Family

ID=54610932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015140188A Active JP5820084B1 (ja) 2015-07-14 2015-07-14 アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5820084B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7466991B2 (ja) 2020-04-17 2024-04-15 株式会社ケー・エフ・シー 打撃検査対応アンカー及びその検査方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5890580B1 (ja) * 2015-11-13 2016-03-22 株式会社ティ・エス・ケー アンカーボルトの打込み治具およびアンカーボルトの打込み方法
CN109262526A (zh) * 2018-11-16 2019-01-25 中铁局集团有限公司 一种新型锚栓敲击套管
CN109227470A (zh) * 2018-12-06 2019-01-18 中国航发贵州红林航空动力控制科技有限公司 一种压套工装结构
JP7297290B2 (ja) 2019-05-30 2023-06-26 Fsテクニカル株式会社 ピンニング工法用のアンカーピンおよびピンニング工法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03109711U (ja) * 1991-01-08 1991-11-11
JP3905537B2 (ja) * 2004-12-14 2007-04-18 株式会社ケー・エフ・シー アンカ打ち込み治具及びアンカ打ち込み治具を用いたアンカ施工方法
JP4662379B2 (ja) * 2008-05-15 2011-03-30 東芝エレベータ株式会社 ブレーキの試験方法
JP5653232B2 (ja) * 2010-01-19 2015-01-14 秋田県 基板の接合方法および基板接合装置
JP2011245798A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Bando Chemical Industries Ltd スクリーン印刷用スキージ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7466991B2 (ja) 2020-04-17 2024-04-15 株式会社ケー・エフ・シー 打撃検査対応アンカー及びその検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5820084B1 (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5820084B1 (ja) アンカーボルトの打込み治具、アンカーボルトの打込み方法およびアンカーボルトの固定強度検査方法
US8984955B2 (en) Method of arresting fatigue crack growth in metal member, and fatigue crack growth-arrested metal member
JP2007170028A (ja) 杭検査方法及びセンサー圧着装置
KR102192907B1 (ko) 콘크리트 구조물 점검용 해머
US10254100B2 (en) Hole inspection device
US11105358B2 (en) Distance sensor at anchor tip
JP2009168660A (ja) 穿孔計測器具
JP6688619B2 (ja) 衝撃弾性波法に用いる打撃装置
EP3165896A1 (en) Device and method for a non-destructive measurement of mechanical properties
CN109212029B (zh) 一种适合于冲击回波声频检测的联动激振装置
JP5890580B1 (ja) アンカーボルトの打込み治具およびアンカーボルトの打込み方法
JPH07248316A (ja) タービンブレード翼根部の超音波探傷装置
EP3299130A1 (en) Inspection tool and method for non-destructive inspection of a lug
KR102035866B1 (ko) 콘크리트 건전도 평가를 위한 다각형 회전형 타격장비를 이용한 콘크리트 점검 장치
JP2673236B2 (ja) コンクリートせん断強度測定方法及び測定器
JP7189522B2 (ja) 状態評価装置用の標準試験体
CN104819902A (zh) 一种凸焊轴类零件焊接强度非破坏检验工具
JP6706126B2 (ja) アンカー、アンカーの製造方法、アンカーの施工方法、及びスリーブ打込治具
JP2005233819A (ja) コンクリート構造物の中性化深さ測定方法およびこれに用いるプローブ
KR101751934B1 (ko) 테스트용 해머
RU2485314C1 (ru) Способ определения изменения напряженного состояния горного массива
JP2020059975A (ja) コンクリート構造物からのコア採取方法
US4018084A (en) Acoustic emissions simulator
Trkov et al. Study of concrete drilling for automated non-destructive evaluation and rehabilitation system for bridge decks
JP6951815B1 (ja) アンカーボルトを用いた器具取付の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5820084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250