JP2020059975A - コンクリート構造物からのコア採取方法 - Google Patents

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Izumi Tanikura
泉 谷倉
晋也 渡邉
Shinya Watanabe
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Abstract

【課題】室内試験等に使用することが可能な状態でコアを採取することを可能としたコンクリート構造物からのコア採取方法を提案する。【解決手段】コンクリート構造物1に注入孔3を削孔する工程と、注入孔3から樹脂5を注入する工程と、樹脂5が固化した後、コンクリート構造物1から注入孔3を中心としたコンクリートコア2を採取する工程とを備えるコンクリート構造物からのコア採取方法。注入孔3の内径は4.5mmから10mmの範囲内とする。また、コンクリートコア2の外径は14.5mmから100mmの範囲内でとする。【選択図】図1

Description

本発明は、損傷が生じて内部ひび割れが発生したコンクリート構造物等から、各種試験に適用できる円柱状のコアを採取するためのコンクリート構造物からのコア採取方法に関する。
コンクリート構造物の劣化の進行具合等を調査する方法として、目視調査、打音調査、非破壊検査、コア抜き調査等がある。
目視調査は、コンクリート表面を目視・観察することで、コンクリート構造物の状況を判断するものである。目視調査は、担当者が目視により実施するため、人によって評価に差が出る恐れがある。また、コンクリートの内部に生じた劣化の進行は確認することはできない。
打音調査は、ハンマ等によりコンクリート表面を打撃することで、コンクリート内部での変化を確認するものである。コンクリート内部の空洞や、コンクリート表面の浮き等を確認することができるものの、打撃の強さや音の変化の感じ方が評価に影響するため、人によって評価に差が出る恐れがある。また、打音調査では、コンクリート内部の状況を正確に把握することはできない。
非破壊検査は、コンクリート構造物に対して超音波やX線等を照射して、コンクリート内部の状況(ひび割れやジャンカの有無等)を検査する。非破壊検査を実施すれば、ひび割れなどの有無等を把握することができるものの、コンクリート内部の状況を正確に把握することはできなかった。
コア抜き調査は、コンクリート構造物から柱状の試験体(コンクリートコア)を採取して、このコンクリートコアを使用した各種試験(例えば、一軸圧縮試験)を実施するものである。コンクリートコアを使用すれば、コンクリート強度等を実測することができるため、より正確な状況を判断することが可能となる。また、コンクリートコアの外面等を視認することで、構造物内の状況を確認することができる。ここで、コンクリートコアのコア径を小さくすれば、構造物に与えるダメージを軽減することができるが、採取時に割れやすいことや、各種試験に適する形でのコアを採取することができない。そのため、コンクリートコアは一定の直径以上である必要がある。
なお、特許文献1には、コンクリート構造物の表面から不揮発性の低粘度液からなる診断薬を注入した後、コンクリートコアを採取して、コンクリートコアを採取した採取孔の壁面への診断薬の浸透状況を目視してひび割れ状況を確認するとともに、コンクリートコアへの診断液の浸透状況を目視してひび割れ状況を確認するコンクリート構造物のひび割れ検査方法が開示されている。
特開2015−49152号公報
ひび割れが生じたコンクリート構造物等からコンクリートコアを採取すると、ひび割れに沿ってコンクリートコアが壊れてしまい、柱状の状態(一体化した状態)で採取できない場合がある。コンクリートコアが柱状ではない場合、その後の試験を実施することができない場合がある。例えば、一軸圧縮試験は実施することができず、また、中性化深さや塩分量の測定では位置の特定が不正確となる。なお、コアの採取は、コンクリート構造物に限らず、岩盤等から採取する場合もあるが、岩盤においても、同様の課題がある。
このような観点から、本発明は、室内試験等に使用することが可能な状態でコアを採取することを可能としたコンクリート構造物からのコア採取方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のコンクリート構造物からのコア採取方法は、検査対象物に注入孔を削孔する工程と、前記注入孔から樹脂を注入する工程と、前記樹脂が固化した後、前記検査対象物から前記注入孔を中心としたコアを採取する工程とを備えている。前記注入孔の内径は、例えば4.5mmから10mmの範囲内にすればよい。また、前記コアの外径は、例えば14.5mmから100mmの範囲内にすればよい。
かかるコンクリート構造物からのコア採取方法によれば、検査対象物にひび割れが生じている場合であっても、注入孔から注入した樹脂がひび割れに浸透して固化することで、コアを柱状のまま採取することができる。そのため、採取したコアをその後の室内試験(例えば、一軸圧縮試験)等に利用することができる。
本発明のコンクリート構造物からのコア採取方法によれば、ひび割れが生じている検査対象物から、室内試験等に利用することが可能な状態で柱状の試料(コア)を採取することを可能となる。
本実施形態のコンクリート構造物からのコア採取方法の各工程を模式的に示す断面図であって、(a)は削孔工程、(b)は注入工程、(c)はコア抜き工程である。 コンクリートコアの例を示す斜視図である。 他の形態に係るコンクリート構造物からのコア採取方法を示す正面図である。
本実施形態では、一例として、RC床版(コンクリート構造物1)の疲労試験を目的として、コンクリート構造物1から採取した試料(コンクリートコア2)に対して各種試験を行う場合におけるコンクリート構造物からのコア採取方法(以下、単に「コア採取方法」という)について説明する。
コア採取方法は、削孔工程と、注入工程と、コア抜き工程とを含むように行われる。
削孔工程は、コンクリート構造物1の所定の位置に、注入孔3を削孔する工程である。注入孔3は、検査の対象となる壁面に一か所以上形成される。また、ここでは、注入孔3をひび割れ4が生じていることが予想される位置に形成するものとする。すなわち、削孔工程では、ひび割れ4と注入孔3とが連続するように形成する。注入孔3は、コンクリート構造物1を貫通することなく、有底の状態で削孔する。注入孔3は、内径が4.5mm以上10mm以下の円形断面とする。なお、注入孔3の内径は限定されるものではなく、樹脂5を注入することができる大きさにおいて、適宜決定すればよい。注入孔3の削孔は、ハンドドリルやコアビットドリルにより行う。なお、注入孔3の削孔に使用する機械は限定されるものではなく、例えば、削孔機等を使用すればよい。
なお、削孔工程後、必要に応じて注入孔3内を清掃して内部のコンクリート屑等を除去する。
注入工程は、注入孔3の孔口から樹脂5を圧入する工程である。注入孔3に樹脂5を圧入することで、注入孔3に面するひび割れ4に樹脂5が浸透する。樹脂5には、例えば、エポキシ樹脂を使用する。なお、樹脂5として使用可能な材料は、ひび割れ4に浸透して硬化することでコンクリート同士を接着することが可能な材料であれば限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂やメタクリル酸アクリル樹脂であってもよい。樹脂5の注入は、注入ガン6により行う。なお、樹脂5の注入するための注入手段は限定されるものではなく、例えば、ポンプを使用してもよい。注入工程では、採取するコンクリートコア2に含まれるひび割れ4の全体に対して樹脂5が行きわたるように、注入孔3の容積の1.1倍〜5倍の量の樹脂5を注入する。なお、樹脂5の注入量は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
コア抜き工程は、コンクリート構造物1からコンクリートコア2を採取する工程である。コンクリートコア2は、注入工程において注入した樹脂5が固化した後、コアドリルを利用して採取する。コンクリートコア2は、注入孔3を中心とした、外径が14.5以上100mm以下の円柱状とする。コンクリートコア2を採取する際の削孔深さは、注入孔3の深さと同等とする。
コンクリートコア2は、図2に示すように、柱状の状態で採取する。コンクリートコア2は、圧縮強度試験、中性化試験、微破壊調査等の各種試験に使用する。また、コンクリートコア2を目視することで、ひび割れ4の位置の確認に使用する。
以上、本実施形態のコア採取方法によれば、コンクリート構造物1にひび割れ4が生じている場合であっても、注入孔3から注入した樹脂5がひび割れ4に浸透して固化することで、コンクリートコア2を柱状のまま採取することができる。そのため、採取したコンクリートコア2をその後の室内試験等に利用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、RC床版(コンクリート構造物1)の疲労試験においてコンクリートコア2を採取する場合について説明したが、コンクリートコア2を採取するコンクリート構造物1はRC床版に限定されるものではない。例えば、橋脚、橋台、橋桁、トンネル覆工、ダム、側壁、建築構造物等、あらゆるコンクリート構造物1を対象とする。また、撤去床版の損傷調査等に採用してもよい。また、コンクリート構造物1の構造は限定されるものではなく、例えば、無筋コンクリート、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート等であってもよい。
また、コンクリートコア2に含まれるひび割れ4に樹脂5が浸透していることを確認することを目的として、図3に示すように、注入孔3の周囲に内径4.5mmの確認孔7を形成しておいてもよい。確認孔7は、コアドリルによる切削位置8と一致する位置(コンクリートコア2の外周囲)に形成しておく。注入工程では、確認孔7から樹脂5の流出を確認するまで樹脂5を注入する。なお、確認孔7の数および配置は限定されるものではないが、等間隔に複数設けるのが望ましい。
また、採取するコンクリートコア2に含まれるひび割れ4の全体に対して樹脂5が行きわたるようにする管理方法としては、樹脂注入時の注入圧を測定することにより行ってもよい。すなわち、樹脂注入時の注入圧が急激に上昇した場合に、ひび割れ4への樹脂5の浸透が完了したものとして、樹脂5の注入を終了する。
また、樹脂5として、着色したものを使用することで、ひび割れ4の位置や方向を確認しやすくしてもよい。
前記実施形態では、コンクリートコア2の長さと注入孔3の深さを同等としたが、コンクリートコア2の長さと注入孔3の深さは必ずしも同等である必要はない。例えば、注入孔3は有底として、コンクリートコア2はコンクリート構造物1を貫通させてもよい。
1 コンクリート構造物(検査対象物)
2 コンクリートコア(コア)
3 注入孔
4 ひび割れ
5 樹脂
6 注入ガン(注入手段)

Claims (2)

  1. 検査対象物に注入孔を削孔する工程と、
    前記注入孔から樹脂を注入する工程と、
    前記樹脂が固化した後、前記検査対象物から前記注入孔を中心としたコアを採取する工程と、を備えることを特徴とする、コンクリート構造物からのコア採取方法。
  2. 前記注入孔の内径が4.5mmから10mmの範囲内で、
    前記コアの外径が14.5mmから100mmの範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート構造物からのコア採取方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021193236A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 株式会社大林組 コア採取方法及び注入機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021193236A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 株式会社大林組 コア採取方法及び注入機
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