JP2017020170A - 床下地用支持脚及びこれに用いられる防振ゴム台座、並びに二重床構造 - Google Patents

床下地用支持脚及びこれに用いられる防振ゴム台座、並びに二重床構造 Download PDF

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輝大 梯
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浩樹 梯
健一郎 大蘆
Kenichiro Oashi
健一郎 大蘆
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【課題】防振ゴム台座の底部を基礎床に接着することができるとともに、緩衝効果に優れ、良好な遮音性を確保することができる床下地用支持脚及びこれに用いられる防振ゴム台座、並びに二重床構造を提供する【解決手段】床下地用支持脚3のアジャスターボルト50には、その軸部51の下端部にフランジ部55が形成され、防振ゴム台座40には、フランジ部55を収容して軸部51を垂直に保持する凹部41が形成され、凹部41の底面41aに、フランジ部55の下端面55aを支持する緩衝突起部43が形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、木造住宅の二階以上の床及びコンクリートスラブの基礎床上に形成される二重床構造の施工において使用される床下地用支持脚及びこれに用いられる防振ゴム台座、二重床構造に関する。
近年、集合住宅やオフィスビルなどの多くの建造物に二重床構造(乾式遮音二重床、オフィスフロア等)が採用されており、コンクリートスラブ等の基礎床と床パネルとの間に空間部を形成して、遮音性を高めるとともに、その空間部に設備配管や配線等を設けることができるようになっている。
この種の二重床として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載の支持脚を利用した構造のものが知られている。これらの二重床は、基礎床上に支持脚を並べて、その上に床パネルを配置することにより、これら基礎床と床パネルとの間に空間部を形成したものである。支持脚は、台座にアジャスターボルトが垂直に立設され、このアジャスターボルトの上端部に四角形小片状の床パネル受けが螺合した構造とされる。
このような二重床構造においては、空間部によって床パネルと基礎床とを離間させることにより遮音性を確保するとともに、床パネルを支持する支持脚の台座に防振ゴム等の弾性部材からなる防振ゴム台座を使用し、床面上に物体を落下させた場合にも、その落下衝撃を減衰させて基礎床上に伝達し難くしており、遮音性や衝撃緩和性能を高めている。この種の二重床構造は、施工の簡便さとコスト面から多くの多層階建造物で利用される。
特開2001‐27036号公報 特開2009‐167611号公報
ところで、乾式遮音二重床の壁際の施工としては、在来際根太と呼ばれる角材を寝かせた状態で壁にビス止めを行い、在来際根太の長さ方向において300mm程度の定間隔で在来際根太と基礎床との間に束を取り付けることにより、乾式遮音二重床のパーティクルボードを支える構造が2000年初頭まで主流であった。
ところが、この在来際根太工法においては、乾式遮音二重床の中央部分に防振ゴム台座を配置して、防振ゴム台座による振動減衰効果を付与しているにも関わらず、壁際端部は在来際根太と束とで支える構成とされており、壁際端部においては中央部と違って防振機能を持たない。このため、床の衝撃音に伴う振動を、基礎床と基礎床に固定されている間仕切り壁とに固体伝播により伝えてしまうことで、乾式遮音二重床の遮音効果を半減させることがわかってきた。
また、壁際に在来際根太を寝かせてビス止めすることにより、壁際からの空気の抜けを阻害し、重量衝撃音の共鳴を発生させてしまうこともわかってきた。
そこで、上記の問題を解決するため、脚受け工法と根太システム工法との2種類の工法が提案されている。
まず、脚受け工法は、居室の中央部に配置するような支持脚(防振アジャスター)を壁際のパーティクルボードの端部にも定間隔(300mm×455mm程度)で配列する工法である。パーティクルボードの端に直径12mm〜15mm程度の穴をあけておき、そこに支持脚をビス固定してからパーティクルボードごと壁際に設置する。一般的には、硬い遮音性能の無いゴム台座で壁際を施工する場合の遮音性能は、根太システム工法に比べて悪い傾向にある。
一方、根太システム工法は、900mm〜1500mmの28mm×37mm程度の角材に、2〜3箇所程度にナットが埋め込まれており、そこに支持脚(防振アジャスター)を取り付けて、基礎床からの高さ調節を行えるようにしている。また、壁との間に発泡ポリエチレン等の緩衝材を挟むことにより、壁への固体伝播を防ぎつつ、床下空気の壁際からの抜け道を作ることにより、重量衝撃音63Hz帯の共鳴を減衰する効果が得られるつくりとなっている。そして、この根太システムの支持脚の下端の防振ゴム台座は、基礎床に接着することが一般的な工法となっているが、理由は下記のように多岐にわたる。
まず、乾式遮音二重床を一枚の板構造として考えた場合、居室の壁によって四方を囲まれているが、入居者の歩行などの動きによる反作用で床全体が数mm単位で動くことを防ぐために、防振ゴム台座と基礎床との接着が行われる。また、壁際から数十cmの位置に重量物が置かれた際に、重量物の直下は重量相応に沈み込みが生じるが、その周囲、特に壁際が沈み込みに反して持ち上がってしまうことから、これを防止するために、防振ゴム台座と基礎床との接着が行われる。さらに、重量物を落下させた際の重量衝撃力によって、乾式遮音二重床に共振が生じた場合に、この共振体に対し接触によって振動を抑えるため、支持脚の防振ゴム台座を基礎床に固定し、支持脚を介して二重床を固定することが有効である。
ところで、防振ゴム台座の底部には、緩衝効果を高めるために複数の突起を設けることが行われているが、防振ゴム台座を基礎床へ接着した際に、その底部の突起を接着剤によって埋めてしまうと緩衝効果が薄れ、遮音性への効果を大きく減退させることになる。
そこで、この接着による防振効果減退を防ぐ方法として、根太システムの防振ゴム台座に対しては、防振ゴム台座の底部外周に円状の土手を形成しておき、防振ゴム台座の外周に接着剤を塗布することにより、底部中央への接着剤の侵入を防ぐことが行われている。しかし、この根太システム用の防振ゴム台座を、脚受け工法に採用しようとした場合、脚受け工法の施工手順では、支持脚をパーティクルボードに先に固定してしまうことから、防振ゴム台座を基礎床に設置させてから底部の外周に接着剤を塗布することができない。このため、防振ゴム台座に接着剤を塗布してから基礎床に防振ゴム台座を設置させることが必要となり、防振ゴム台座の底部中央に接着剤を塗らざるを得ない。したがって、壁周囲に支持脚を設置してから防振ゴム台座の外周に接着剤を塗布することが可能な根太システム工法とは異なり、脚受け工法においては、防振ゴム台座の底部中央に接着剤の侵入を防止する施工ができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、防振ゴム台座の底部を基礎床に接着することができるとともに、緩衝効果に優れ、良好な遮音性を確保することができる床下地用支持脚及びこれに用いられる防振ゴム台座、並びに二重床構造を提供することを目的とする。
本発明は、基礎床上に床パネルを支持する床下地用支持脚であって、前記基礎床上に配置される防振ゴム台座と、前記防振ゴム台座に垂直に支持されるアジャスターボルトとを備え、前記アジャスターボルトには、その軸部の下端部にフランジ部が形成され、前記防振ゴム台座には、前記フランジ部を収容して前記軸部を垂直に保持する凹部が形成され、前記凹部の底面に、前記フランジ部の下端面を支持する緩衝突起部が形成されていることを特徴とする。
緩衝効果を高めるための緩衝突起部を、防振ゴム台座外部の底部ではなく、防振ゴム台座内部の凹部の底面に設けているので、防振ゴム台座の底部を基礎床へ接着しても、内部の緩衝突起部が接着剤によって埋められることがない。したがって、緩衝突起部の緩衝効果により、良好な遮音性を確保することができる。
また、防振ゴム台座の底部を基礎床に接着して固定することができるので、床下地用支持脚の持ち上がり等を防止できる。
本発明の床下地用支持脚において、前記緩衝突起部は、前記凹部の底面に形成された凹溝部内に立設され、該底面から突出する高さに設けられているとよい。
緩衝突起部を、凹部の底面に形成された凹溝部内に立設することで、緩衝突起部の高さを、凹溝部の深さ分だけ底面からの実際の突出量よりも高く設けることができ、遮音性能を向上させることができる。
本発明の床下地用支持脚において、前記凹部の側面に、前記フランジ部の側縁部と接触するガイド突起部が設けられているとよい。
フランジ部の側縁部を、凹部の側面全体と係合させることなく、凹部の側面に形成したガイド突起部により部分的に支持することで、アジャスターボルトの側縁部と凹部の側面(ガイド突起部)との摩擦抵抗を低減させ、アジャスターボルトが凹部の側面によって上下方向の移動を拘束されることを防止することができる。これにより、フランジ部の下端面を緩衝突起部に確実に設置させて、良好な緩衝効果を発揮させることができる。
本発明の床下地用支持脚において、前記防振ゴム台座の底部に、前記基礎床上に設置される緩衝突起部が設けられているとよい。
防振ゴム台座の内部の凹部の底面に設けた緩衝突起部だけではなく、この内部の緩衝突起部に加えて、防振ゴム台座の外部の底部にも緩衝突起部を設けることで、緩衝効果をさらに向上させることができる。
また、このような床下地用支持脚に用いられる防振ゴム台座は、基礎床上に配置され、床下地用支持脚のアジャスターボルトの下端部を保持するものであって、前記アジャスターボルトの軸部の下端部に形成されたフランジ部を収容して前記軸部を垂直に保持する凹部が形成され、前記凹部の底面に、前記フランジ部の下端面を支持する緩衝突起部が形成されていることを特徴とする。
この発明の防振ゴム台座に、既製のアジャスターボルトや支持プレートを組み合わせて床下地用支持脚を設けることができる。
この防振ゴム台座の場合にも、前記凹部の側面に、前記フランジ部の側縁部と接触するガイド突起部が設けられている構成としてもよい。また、緩衝突起部を、凹部の底面に形成された凹溝部内に立設し、底面から突出する高さに設けられている構成としてもよい。さらに、防振ゴム台座の底部にも、前記基礎床上に設置される緩衝突起部が設けられている構成としてもよい。
本発明の二重床構造は、前記床下地用支持脚に下地パネルが載置される支持プレートが設けられ、該床下地用支持脚が基礎床上に間隔をあけて複数設置され、該床下地用支持脚の前記支持プレートの上に前記下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなることを特徴とする。
本発明の二重床構造は、前記床下地用支持脚に下地パネルが載置される支持プレートが設けられ、該床下地用支持脚が壁際に沿って基礎床上に間隔をあけて複数設置され、該床下地用支持脚の前記支持プレートの上に下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなり、前記下地パネルには、前記アジャスターボルトを調節可能な貫通孔が設けられ、前記基礎床と前記防振ゴム台座とが接着剤により接着されていることを特徴とする。
本発明の二重床構造は、角材の長さ方向に間隔をあけてナット部材が固定された根太材と、該ナット部材毎に取り付けられた前記床下地用支持脚とを備える根太ユニットが、壁際に沿って配置され、前記根太材の上に下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなり、前記基礎床と前記防振ゴム台座とが接着剤により接着されていることを特徴とする。
本発明によれば、防振ゴム台座内部に設けた緩衝突起部により、緩衝効果に優れ、良好な遮音性を確保できるので、防振ゴム台座の底部を基礎床に接着して固定することができ、床下地用支持脚の持ち上がりを防止できる。
本発明の実施形態の床下地用支持脚及び防振ゴム台座を用いて構築した二重床構造の一部を示す断面図であり、(a)が施工作業を説明する図であり、(b)が二重床構造の施工後を説明する図である。 図1(b)の壁際における拡大図である。 図2に示す床下地用支持脚のアジャスターボルトと防振ゴム台座との関係を説明する断面図である。 図2に示す防振ゴム台座の外観図であり、(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が底面図である。 図4(a)のA‐A線に沿う断面図である。 図4(a)のB‐B線に沿う断面図である。 図6のC‐C線に沿う断面図である。 本発明の実施形態の防振ゴム台座を根太システム工法に適用した二重床構造の一部を示す断面図である。 本発明の実施形態の防振ゴム台座を居室内側に配置した場合を説明する断面図である。
以下、本発明の床下地用支持脚及び台座、二重床構造の実施形態を図面を参照しながら説明する。
本実施形態の二重床構造100は脚受け工法を適用して構築され、図1(b)及び図2に全体構造を示したように、コンクリートスラブからなる基礎床1上に、床パネル2を支持する防振アジャスターである床下地用支持脚(以下、単に支持脚という)3が、縦横に一定の間隔をおいて複数並べられるように立設され、この支持脚3の上に床パネル2が配置されることにより、基礎床1と床パネル2との間に空間部4が構成される。この二重床構造100は、例えば、集合住宅向け乾式遮音二重床用として施工される。
床パネル2は、下地パネル21と、その上に配置される表面床材である仕上げパネル25とから構成されている。下地パネル21は、廃材などから得られる木片チップを接着剤で固めたパーティクルボードからなっている。また、下地パネル21には、壁際に沿って取り付けられる支持脚3のアジャスターボルト50を調節可能な貫通孔22が複数設けられている。このため、下地パネル21を施工した後に、この貫通孔22を介して支持脚3のアジャスターボルト50を操作することにより、床高さの調節が可能である。具体的には、アジャスターボルト50の上端に設けられた挿入溝部53にドライバーや六角レンチなどの工具を係合させて回転させることで、床高さの調節を行うことができる。
上記の二重床構造100において、本発明の支持脚3は、基礎床1上に配置される防振ゴム台座40と、この防振ゴム台座40に垂直に支持されるアジャスターボルト50とを備え、支持脚3に床パネル2(下地パネル21)が載置される支持プレート60が設けられている。
支持プレート60は、中央に連通孔62が形成された平面視正方形のパネルブロック61と、連通孔62に一体的に固定されてアジャスターボルト50に螺合可能な雌ねじ部材65とを有し、パネルブロック61の上面には床パネル2固定用の粘着テープ69が設けられている。雌ねじ部材65は、全体が円筒状に設けられており、その円筒部分の長さ方向の中央位置にフランジ状の環状突部67が形成され、環状突部67の上側の円筒部分はパネルブロック61の連通孔62に挿入され、環状突部67の下側の円筒部分はパネルブロック61の下面側に露出した状態で、パネルブロック61に一体的に固定されている。また、雌ねじ部材65の円筒部分の内周面には、アジャスターボルト50に係合する雌ねじ部が形成されている。
アジャスターボルト50は、この種の二重床構造で使用される一般的な金属製ボルトであればよく、各種の長さや種類に設けられる。アジャスターボルト50は、雄ねじ部52を有する軸部51と、軸部51の下端部に形成されたフランジ部55とが、一体に設けられる。軸部51には、その下端部を除くほぼ全周にわたって雄ねじ部52が形成されており、この雄ねじ部52に支持プレート60の雌ねじ部が螺合される。また、軸部51の上端部には、プラスドライバー、六角レンチ等の工具を挿入可能な挿入溝部53が形成されており、この挿入溝部53に工具を係合させて軸心回りに回転させることでアジャスターボルト50を回転させることができる。
そして、アジャスターボルト50の回転動作に伴い支持プレート60が上下移動する。これにより、支持プレート60上に載置された床パネル2の高さを調節することができ、床パネル2の基礎床1からの高さを微調節することで所定の施工高さに調節することができる。
なお、壁際においては、図1(b)及び図2に示すように、支持脚3はアジャスターボルト50の上端部を下地パネル21の貫通孔22に合わせて配置する。一方、居室の内側においては、下地パネル21どうしの間に隙間27を形成し、アジャスターボルト50の先端部を隙間27に配置する。したがって、これら貫通孔22及び隙間27から、前述した工具を各支持脚3のアジャスターボルト50のを挿入溝部53に挿入して操作が行える。したがって、下地パネル21を敷設した後であっても、この下地パネル21上に人が載ったまま、貫通孔22又は隙間27から、アジャスターボルト50を回転操作して、下地パネル21の上下調節(高さ調節)が可能である。
防振ゴム台座40は、アジャスターボルト50の軸部51を垂直を保持するために設けられ、一般的な二重床構造に用いられる防振ゴム(ゴム硬度:65度〜80度)からなる。
防振ゴム台座40には、図3に示すように、アジャスターボルト50のフランジ部55を収容して軸部51を垂直に保持する凹部41が形成されており、この凹部41の開口上端部には、アジャスターボルト50の軸方向の移動(上方への移動)を拘束する爪部42が形成されている。
また、凹部41の底面41aには、フランジ部55の下端面55aを支持する緩衝突起部43が設けられ、凹部41の側面41bには、フランジ部55の側縁部55bと接触するガイド突起部44が設けられている。
爪部42は、図4(a)に示すように、周方向に均等に4つ設けられ、2つの爪部42が対向して配置されている。また、周方向に隣接する爪部42どうしの間には、切欠部45が設けられており、この切欠部45を介して、アジャスターボルト50のフランジ部55が凹部41内に挿入可能に設けられている。そして、爪部42は、凹部41内に挿入したフランジ部55の下端面55aを緩衝突起部43に設置した状態で、フランジ部55の上面55cと接触して設けられ、フランジ部55を凹部41の底面41aとの間に挟んで保持し、アジャスターボルト50の軸方向の移動(上方への移動)が拘束されるようになっている。また、爪部42の先端は、軸部51の外径よりもわずかに大きい円弧形状に設けられており、ガイド突起部44によりフランジ部55の側縁部55bを支持するとともに、この爪部42の先端によっても軸部51が垂直に保持される。これにより、アジャスターボルト50は、防振ゴム台座40の凹部41内に回転可能に支持されるとともに、爪部42により上方への移動ができない状態で収容される。
緩衝突起部43は、図3〜図7に示すように、凹部41の底面41aから突出したレール状に形成されており、周方向に均等に4つ設けられている。各緩衝突起部43は、図7に示すように、底面41aの外周部から内周部に向かって突出する平面視台形状に形成されており、凹部41の側面41bから延びる2本の直線レール部43aを先端側で接続した形状とされている。また、緩衝突起部43は、凹部41の底面41aに形成された凹溝部46内に立設されており、緩衝突起部43の高さが、凹溝部46の深さ分だけ底面41aからの実際の突出量よりも高く設けられている。そして、緩衝突起部43は、その高さ方向に伸縮変形しやすくなっており、フランジ部55の下端面55aを緩衝突起部43に接触させた際に圧縮されることにより弾性力(ばね力)が発揮され、爪部42との間でフランジ部55を安定して支持できるとともに、その弾性力によりアジャスターボルト50を介して伝わる衝撃を吸収して、二重床構造100の遮音性能を向上させることができる。
なお、緩衝突起部43の形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、緩衝突起部43の形状や突出量を調節することにより、その伸縮性能を変更することが可能である。
また、ガイド突起部44は、図5〜図7に示すように、凹部41の側面41bから突出して高さ方向に延びるリブ状に形成されており、凹部41の側面41bと緩衝突起部43との接続部(図示例では8カ所)に、緩衝突起部43と連続して形成されている。凹部41の側面41bは、フランジ部55の側縁部55bの外径よりも大きい円形に設けられており、その側面41bから突出して設けられる各ガイド突起部44は、8カ所あるガイド突起部44に内接する内接円がフランジ部55の側縁部55bの外径とほぼ同じに設けられている。このように、8カ所のガイド突起部44とフランジ部55の側縁部55bとが係合可能に設けられることにより、凹部41内に収容されたフランジ部55の上方向及び横方向への移動が拘束されて、アジャスターボルト50が凹部41内に軸部51を中心とした回転可能でかつ抜け止めされた状態に保持される。
また、防振ゴム台座40の底部40aには、円環状の溝47aと放射状の溝47bとが設けられており、これらの溝47a,47bにより、底部40aに接着剤を塗布した際に、基礎床1と防振ゴム台座40の底部40aとの間に接着剤8を保持することができるので、強固に固定することができる。
なお、防振ゴム台座40の外形は、図に示した略円柱形状以外の形状であってもよく、例えば、四角形や六角形等の多角柱形状にすることも可能である。
また、図1の二重床構造100において、遮音性能を向上させるために、支持脚3の間の基礎床1上に遮音材9を配設してもよい。遮音材9は、グラスウール、ロックウール、不繊布、発泡スチロール、ポリスチレンフォーム等から構成される。
以上のように構成された床下地用支持脚3を用いて二重床構造100を施工する手順について説明する。
まず、支持脚3のパネルブロック61の上面の粘着テープ69の粘着面を露出させ、下地パネル21と支持脚3とを仮止めしておく。この際、壁際に配置される支持脚3は、アジャスターボルト50の上端部を下地パネル21の貫通孔22に合わせて配置することで、所定の間隔をおいて並べられる。一方、居室の内側に配置される支持脚3は、図1(a)に示すように、所定の間隔で基礎床1上に配置しておく。そして、下地パネル21に仮止めされた支持脚3の防振ゴム台座40の底部40aに接着剤8を塗布した後、基礎床1上に防振ゴム台座40を設置して接着固定するとともに、壁際とは反対側の下地パネル21の外周部を、居室の内側に配置される支持脚3上に載置する。この際、居室の内側に配置される支持脚3は、下地パネル21どうしの間に隙間27を形成するようにして、アジャスターボルト50の先端部を露出させた状態で配置される。そして、下地パネル21に形成された貫通孔22を介して、支持脚3のアジャスターボルト50を調節することにより、下地パネル21の高さを調節する。なお、居室の内側に配置される支持脚3は、基礎床1上に静置する。
次いで、図2に示すようにビス又は釘等の固定部材7を下地パネル21の上面側から打ち込むことにより、下地パネル21とパネルブロック61とを固定する。
最後に、図1(b)及び図2に示すように、下地パネル21の上に仕上げパネル25を敷設して、二重床構造100を仕上げる。
このように、本実施形態の防振ゴム台座40においては、緩衝効果を高めるための緩衝突起部43を、防振ゴム台座40の外部の底部40aではなく、防振ゴム台座40の内部の凹部41の底面41aに設けているので、防振ゴム台座40の底部40aを基礎床1へ接着しても、内部の緩衝突起部43が接着剤8によって埋められることがない。したがって、緩衝突起部43の緩衝効果により、良好な遮音性を確保することができる。
また、防振ゴム台座40の底部40aを基礎床1に接着して固定することができるので、床下地用支持脚3の持ち上がり等を防止できる。
さらに、アジャスターボルト50のフランジ部55の側縁部55bを、凹部41の側面41b全体と係合させることなく、凹部41の側面41bに形成したガイド突起部44により部分的に支持することで、フランジ部55の側縁部55bと凹部41の側面41b(ガイド突起部44)との摩擦抵抗を低減させ、アジャスターボルト50の上下方向への移動が凹部41の側面41bによって拘束されることを防止することができる。これにより、フランジ部55の下端面55aを緩衝突起部43に確実に設置させて、良好な緩衝効果を発揮させることができる。
なお、上記実施形態では、防振ゴム台座40及び床下地用支持脚3を脚受け工法に適用した例について説明したが、防振ゴム台座40は、図8に示すように根太システム工法に適用することも可能である。この場合、角材35の長さ方向に間隔をあけてナット部材38を固定しておき、ナット部材38毎に床下地用支持脚3(アジャスターボルト50及び防振ゴム台座40)を取付けることで、アジャスターボルト50と防振ゴム台座40とを備える根太ユニット30を構成できる。根太ユニット30は、アジャスターボルト50を回転させることにより、床パネル2の基礎床1からの高さ調節を行うことができる。
根太システム工法においては、角材35にアジャスターボルト50と防振ゴム台座40とを備える根太ユニット30を基礎床1上に接着した後で下地パネル21を敷設することから、防振ゴム台座40の外周に接着剤8を塗布することもできるが、本実施形態の防振ゴム台座40を使用することにより、防振ゴム台座40の底部40aに接着剤8を塗布することも可能である。
また、上記実施形態では、床下地用支持脚及び防振ゴム台座が壁際に沿って配置される場合について説明を行ったが、本発明の床下地支持脚及び防振ゴム台座は、居室内側の中央部に設置する支持脚に適用することができる。
また、居室内側に設置する支持脚に適用する場合は、図9(a),(b)に示すように、防振ゴム台座40Sの凹部41の底面と底部40aとの間の板厚を厚く設けることで、遮音性能の向上を図ることもできる。さらに、施工する二重床構造の床高さが450mm以上の場合においては、図9(b)に示すように、防振ゴム台座40Sと基礎床1との接着が行われるが、底部40aがフラットに設けられているので、防振ゴム台座40Sの底部40aに接着剤8を塗布することができる。また、凹部41の底面の緩衝突起部43が遮音性能を保つので、防振ゴム台座40Sの底部40aを接着剤8で接着しても、遮音性能を悪化させることがない。
また、上記実施形態では、緩衝効果を高めるための緩衝突起部43を、防振ゴム台座40の内部の凹部41の底面41aのみに設けることとしていたが、居室内側に配置される支持脚3においては、この内部の緩衝突起部43に加えて、図9(c)に示す防振ゴム台座40Tのように、防振ゴム台座40Tの外部の底部40aにも緩衝効果を高めるための緩衝突起部49を設けてもよい。この場合、防振ゴム台座40Tは、その底部40aを接着することなく基礎床1上に載置される。このように、防振ゴム台座40Tの内部の緩衝突起部43と外部の緩衝突起部49とを設けて緩衝突起部43,49の二段構造とした場合は、一段構造とした場合と比較して、より高い遮音効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、実施形態では集合住宅向け乾式遮音二重床用として施工した例を示したが、フリーアクセスフロア、OAフロアなどのオフィス向けとすることも可能である。
1 基礎床
2 床パネル
3 支持脚(床下地用支持脚)
4 空間部
7 固定部材
8 接着剤
9 遮音材
21 下地パネル
22 貫通孔
25 仕上げパネル
30 根太ユニット
35 角材
38 ナット部材
40 防振ゴム台座
41 凹部
42 爪部
43 緩衝突起部
44 ガイド突起部
46 凹溝部
49 緩衝突起部
50 アジャスターボルト
51 軸部
55 フランジ部
60 支持プレート
61 パネルブロック
65 雌ねじ部材

Claims (11)

  1. 基礎床上に床パネルを支持する床下地用支持脚であって、
    前記基礎床上に配置される防振ゴム台座と、
    前記防振ゴム台座に垂直に支持されるアジャスターボルトとを備え、
    前記アジャスターボルトには、その軸部の下端部にフランジ部が形成され、
    前記防振ゴム台座には、前記フランジ部を収容して前記軸部を垂直に保持する凹部が形成され、
    前記凹部の底面に、前記フランジ部の下端面を支持する緩衝突起部が形成されていることを特徴とする床下地用支持脚。
  2. 前記緩衝突起部は、前記凹部の底面に形成された凹溝部内に立設され、該底面から突出する高さに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床下地用支持脚。
  3. 前記凹部の側面に、前記フランジ部の側縁部と接触するガイド突起部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床下地用支持脚。
  4. 前記防振ゴム台座の底部に、前記基礎床上に設置される緩衝突起部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の床下地用支持脚。
  5. 基礎床上に配置され、床下地用支持脚のアジャスターボルトの下端部を保持する防振ゴム台座であって、
    前記アジャスターボルトの軸部の下端部に形成されたフランジ部を収容して前記軸部を垂直に保持する凹部が形成され、
    前記凹部の底面に、前記フランジ部の下端面を支持する緩衝突起部が形成されていることを特徴とする防振ゴム台座。
  6. 前記緩衝突起部は、前記凹部の底面に形成された凹溝部内に立設され、該底面から突出する高さに設けられていることを特徴とする請求項5に記載の防振ゴム台座。
  7. 前記凹部の側面に、前記フランジ部の側縁部と接触するガイド突起部が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の防振ゴム台座。
  8. 底部に、前記基礎床上に設置される緩衝突起部が設けられていることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の防振ゴム台座。
  9. 請求項1から4のいずれか一項に記載の床下地用支持脚に下地パネルが載置される支持プレートが設けられ、該床下地用支持脚が基礎床上に間隔をあけて複数設置され、該床下地用支持脚の前記支持プレートの上に前記下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなることを特徴とする二重床構造。
  10. 請求項1から4のいずれか一項に記載の床下地用支持脚に下地パネルが載置される支持プレートが設けられ、該床下地用支持脚が壁際に沿って基礎床上に間隔をあけて複数設置され、該床下地用支持脚の前記支持プレートの上に下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなり、
    前記下地パネルには、前記アジャスターボルトを調節可能な貫通孔が設けられ、
    前記基礎床と前記防振ゴム台座とが接着剤により接着されていることを特徴とする二重床構造。
  11. 角材の長さ方向に間隔をあけてナット部材が固定された根太材と、該ナット部材毎に取り付けられた請求項1から4のいずれか一項に記載の床下地用支持脚とを備える根太ユニットが、壁際に沿って配置され、前記根太材の上に下地パネルが載置され、該下地パネルの上に仕上げパネルが敷設されてなり、
    前記基礎床と前記防振ゴム台座とが接着剤により接着されていることを特徴とする二重床構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108894464A (zh) * 2018-08-08 2018-11-27 江苏汇联活动地板股份有限公司 一种多行程升降防静电地板结构
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