JP2017019392A - 自走式台車 - Google Patents

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穣 荒井
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Abstract

【課題】クローラや駆動輪を備えた自走式台車において、故障やバッテリ切れ燃料切れ等により移動不能になった場合にも容易に回収することができる自走式台車を提供する。
【解決手段】クローラ2もしくは駆動輪を備えて床面Lを走行する車体と、車体に設けられた従動輪8と、従動輪8を昇降させる昇降機構と、を備え、昇降機構は、従動輪8を車体の下方へ下降させて、クローラ2もしくは駆動輪が床面Lから浮くように車体を持ち上げるようになっており、車体を作動させるための動力源とは別の、車体の外部から供給される動力源で作動する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種プラント等の建屋内環境を移動しながら、点検、補修等の作業を行う遠隔操作ロボットとして機能する自走式台車に関するものである。
例えば、原子力発電所や核燃料再処理施設等の原子力関連施設では、放射性物質による汚染が存在したり、近くの放射線源からの放射線量が高かったりという理由で、作業員の立入りが不可能ないし困難なエリアが存在する。そのようなエリアでは、作業員に代わって、遠隔操作ロボットとして機能する自走式台車にて作業を実施する場合がある。
自走式台車の移動機構としては、建屋内に設置された軌道上を車輪で走行する機構や、床上をクローラやゴムタイヤ等の駆動輪で走行する機構等が採用されている。多くの場合、移動機構は、電動モータや内燃機関を原動機として利用している。
電動モータを原動機として利用する場合のパワーソースは、外部から有線で供給される電力や、自走式台車に搭載されたバッテリの電力を使用することが多い。また、内燃機関を電動機として利用する場合のパワーソースは、自走式台車に燃料タンクを搭載し、そこに貯蔵した軽油等を使用することが多い。
また、遠隔操作を行うための通信手段としては、導体や光ファイバーを利用した有線通信、あるいは電波を利用した無線通信が使用される。
ところで、人の立入りが不可能あるいは困難な場所にて、自走式台車による作業の実施中に、移動機構、給電装置あるいは通信装置等に故障が生じた場合や、バッテリ切れ、または燃料切れが発生した場合には、自走式台車が移動不能となってしまう。例えば、当該自走式台車の移動が不可能で回収ができない場合には、当該自走式台車を使用した作業の継続が不可能になるだけではなく、当該自走式台車があることによって他の自走式台車の通行や作業に支障を来す等の問題が生じることがある。
従来、通常の移動方法では移動不可能となった遠隔操作ロボットを回収するための技術として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。
特許文献1には、トロリーによって給電と通信をしながらモノレールに沿って移動し、周囲の映像・音声を収集する遠隔操作ロボットが記載されている。当該ロボットは、一定時間外部との通信が行われない場合に、通信機が故障したと判断して所定の位置に戻る動作を行うようにプログラミングされている。また、走行機構等の故障に備えて、当該ロボットと同じモノレール上を走行可能な回収用の牽引ロボットを備えている。この牽引ロボットは、遠隔操作ロボットが移動不能となった場合に、モノレール上を走行して遠隔操作ロボットの隣まで移動し、遠隔操作ロボットに連結してこれを牽引回収するものである。
特許文献1では、遠隔操作ロボットおよび牽引ロボットがモノレール上を走行する機構であるため、牽引する場合に比較的小さな力で牽引が可能であり、故障した遠隔操作ロボットの回収が比較的容易となっている。
特開平5−333191号公報
しかしながら、建屋内にモノレールのような軌道を敷くだけの空間がない場合や、建屋内の作業場所が多様である場合等、自走式台車の移動機構に軌道を利用できないケースもある。このような場合は、前記したクローラや駆動輪(ゴムタイヤ等)による移動機構を利用して床面上を走行する方式をとることが多い。とりわけ、大重量の自走式台車には安定性を重視してクローラ方式が適用されることが多い。
クローラや駆動輪による移動機構では、自走式台車が走行する床面の水平が保たれているとは限らないため、自走式台車の動力が切れている状態で、クローラもしくは駆動輪が動かないように、自動的にブレーキが掛かるように構成されていることが多い。
しかし、このようなブレーキを備えた自走式台車では、作業員の立入りが不可能ないし困難なエリア内で、仮に故障やバッテリ切れ等により移動不能になってしまうと、自動的にブレーキが作用してクローラや駆動輪が固定されてしまう。この場合、遠隔操作によるブレーキの解除も不可能となる。また、クローラや駆動輪は、床面との間の摩擦が比較的大きいため、他の自走式台車を利用して牽引により回収することが難しい。
本発明の目的は、クローラや駆動輪を備えた自走式台車において、故障やバッテリ切れ燃料切れ等により移動不能になった場合にも容易に回収することができる自走式台車を提供することにある。
本発明は、クローラもしくは駆動輪を備えて床面を走行する車体と、前記車体に設けられた従動輪と、前記従動輪を昇降させる昇降機構と、を備え、前記昇降機構は、前記従動輪を前記車体の下方へ下降させて、前記クローラもしくは前記駆動輪が前記床面から浮くように前記車体を持ち上げるようになっており、前記車体を作動させるための動力源とは別の、前記車体の外部から新たに接続される動力源で作動することを特徴とする。
本発明によれば、クローラや駆動輪を備えた自走式台車において、故障やバッテリ切れ燃料切れ等により移動不能になった場合にも容易に回収することができる自走式台車が得られる。
本発明の第1実施形態に係る自走式台車を示す図であり、(a)は内部を透視して示す平面図、(b)は同じく側面図である。 (a)〜(c)は作用説明図である。 (a)〜(c)は作用説明図である。 作用説明図である。 本発明の第2実施形態に係る自走式台車を示す図であり、側面図である。 (a)〜(c)は作用説明図である。 (a)(b)は作用説明図である。 変形例に係る自走式台車を示す図であり、(a)は内部を透視して示す平面図、(b)は同じく側面図である。
以下、本発明に係る自走式台車の実施形態について図面を参照して説明する。ここで、以下の説明において、「前後」、「左右」、「上下」を言うときは、図1に示す方向を基準とする。また、自走式台車が適用される設備として原子力発電プラントを例示するが、本実施形態の自走式台車が適用される設備を限定する趣旨ではない。
(第1実施形態)
図1(a)(b)に示すように、遠隔操作ロボットとして機能する自走式台車1は、移動機構として一対のクローラ2,2を備えている。クローラ2,2は、自走式台車1の車体としての台車基部3に設けられている。台車基部3上には胴体4が設けられている。クローラ2,2は、自走式台車1に搭載された図示しない電池を動力源として作動する。自走式台車1は、クローラ2の作動によって、前進、後退および旋回による走行を行う。
クローラ2,2の動作指示は、図示しない操作装置にオペレータが入力して行う。操作装置は、自走式台車1と離れた場所(建屋から離れた場所)に置かれており、無線や有線による公知の通信手段によって自走式台車1と通信を行い、クローラ2,2の動作指示を自走式台車1に伝える。クローラ2,2は、自走式台車1の動力が切れている状態(動力が作用していない状態(停止時等の状態))で、クローラ2,2に内蔵の図示しないブレーキ装置の作用によって動かないように(自動的にブレーキが掛かるように)構成されている。
台車基部3には、昇降機構としてパンタグラフ機構7が取り付けられている。パンタグラフ機構7は、図1(a)に示すように、台車基部3の四隅のそれぞれに(4個所に)配置されている。パンタグラフ機構7の上端部7aは、台車基部3の図示しないフレーム等に取り付けられて支持されている。パンタグラフ機構7の下端部7bには、図1(b)に示すように、従動輪8が取り付けられている。パンタグラフ機構7には、パンタグラフ駆動モータ9が接続されている。パンタグラフ機構7は、パンタグラフ駆動モータ9の駆動により作動して上下方向に伸縮し、従動輪8を昇降させるように構成されている。
パンタグラフ機構7は、図1(b)に示すように、通常時に台車基部3内に畳まれて収容されており、台車基部3内に従動輪8が位置するように保持している。また、パンタグラフ機構7は、図2B(c)に示すように、故障時やバッテリー切れ時等に、従動輪8を下降させて台車基部3の下方に従動輪8を突出させるようになっている。台車基部3は、パンタグラフ機構7によって下方に突出された従動輪8により、クローラ2が床面Lから浮く状態に持ち上げられる。
従動輪8は、床面Lからの摩擦力等を受けて垂直軸周りに回動自在であり、後記するように自走式台車1を回収する際に、移動方向に追従して転動可能に構成されている。従動輪8としては、自在キャスタやボール車輪等を用いることができる。
パンタグラフ駆動モータ9は、その動作のための電力および制御信号を、ケーブル10を介して受ける。ケーブル10は胴体4の前後に取り付けられた2つのレセクタプル形状のコネクタ6,6に接続されている。コネクタ6に外部から適切なケーブルコネクタ109(図2B(b)参照)を接続して電力および制御信号を入力すれば、パンタグラフ駆動モータ9が動作し、その結果、パンタグラフ機構7が作動する(伸縮する)ようになっている。なお、コネクタ6は胴体4の前後に2つ設けられているが、いずれのコネクタ6に対して電力および制御信号を入力しても同じ動作をするように構成されている。このように、パンタグラフ駆動モータ9は、台車基部3(自走式台車1)を作動させるための電力(動力源)とは別の、自走式台車1の外部から新たに接続される(供給される)動力源で作動する。
胴体4の前後2か所には、図1(a)に示すように、牽引プレート5,5が取り付けられている。各牽引プレート5は、鋼材等の荷重を受けるのに適した材質からなる。各牽引プレート5には、穴11が形成されている。
以下、図2A,図2B,図2Cを参照して本実施形態の自走式台車の作用について説明する。
自走式台車1は、通常時、オペレータからの動作指示に基づいて走行する。しかし、自走式台車1に搭載された図示しない電池の完全な消耗や、通信手段、クローラ2等の故障によって走行ができなくなり停止することがある。この場合、クローラ2は内蔵の図示しないブレーキ装置によって固定されて停止した位置から動かない状態になる。これによって、床面Lの傾斜等による逸走等の危険が防止される。
しかし、停止した自走式台車1を回収するためには、台車基部3を持ち上げたり、クローラ2を引きずりながら牽引したりしなければならず、大きな力を出せる揚重機等が必要となる。仮に、建屋内で自走式台車1が停止した場所が狭隘な通路である場合には、揚重機が作業可能な場所にアクセスすることが困難になる。さらに、自走式台車1の作業環境が放射性物質等の存在により作業員の立ち入りが困難な場合には、揚重機を遠隔操作可能なものにする必要があることに加え、玉掛けや牽引フックの取付け作業も遠隔化する必要が生じ、回収作業が困難になる。
そこで、本実施形態では以下の手順によって、停止した自走式台車1の回収を容易化する。
自走式台車1の回収には、別の遠隔操作装置によって操作される回収ロボットとしての回収台車101を使用する。図2A(a)は、停止した自走式台車1を回収するために、自走式台車1の後方から回収台車101が接近している様子を示す図である。
回収台車101は、自走式台車1と同様にオペレータからの動作指示を受け、それに従って動作する。また、回収台車101の移動機構は、電動モータや内燃機関を原動機として利用することができる。電動モータを原動機として利用する場合のパワーソースは、外部から有線で供給される電力や、回収台車101に搭載されたバッテリの電力を使用することができる。また、内燃機関を電動機として利用する場合のパワーソースは、回収台車101に燃料タンクを搭載し、そこに貯蔵した軽油等を使用することができる。
回収台車101の移動機構は、自走式台車1と同様にクローラ式であり、クローラ102を備える。また、回収台車101は、ロボットアーム103を搭載している。ロボットアーム103の先端には、物をつかんだり放したりすることが可能なロボットハンド104が取り付けられている。
また、回収台車101は、ワイヤリール105を有している。ワイヤリール105には、張力を受けることができる鋼製のワイヤである牽引ワイヤ107が巻き付けられている。牽引ワイヤ107の先端には、牽引フック106が取り付けられている。ワイヤリール105は、牽引ワイヤ107を巻き取る方向に、図示しない付勢部材で付勢されている。この付勢力の強さは、牽引フック106をロボットハンド104で掴んで、ロボットアーム103を動かせば引き出せる程度に設定されている。また、付勢力の強さは、牽引ワイヤ107を放して外力が掛からない状態にすれば、牽引ワイヤ107の全体がワイヤリール105に巻き取られる強さに設定されている。
牽引ワイヤ107の基端部は、ワイヤリール105に強固に接続されている。これによって、回収台車101は牽引フック106を引っ掛けた自走式台車1を牽引することが可能となっている。
また、回収台車101は、ケーブルリール108を備えている。ケーブルリール108には、電力線と信号線からなるケーブル110が巻き付けられている。ケーブル110の先端には、プラグ形状のケーブルコネクタ109が取り付けられている。ケーブルリール108は、巻き取り方向に図示しない付勢部材で付勢されている。この付勢力の強さは、ロボットハンド104およびロボットアーム103を使ってケーブルコネクタ109を掴んでケーブル110を巻き出すことができる強さに設定されている。また、付勢力の強さは、ケーブルコネクタ109を放すとケーブル110がケーブルリール108に巻き取られる強さに設定されている。
ケーブルコネクタ109は、自走式台車1のコネクタ6と嵌合可能である。ケーブル110の電力線と信号線の構成は、自走式台車1の内部のケーブル10と共通である。ケーブルコネクタ109の基端部は、回収台車101の電源(図示せず)および制御装置(図示せず)と繋がっている。この構成により、コネクタ6とケーブルコネクタ109とを接続すると、自走式台車1の内部のパンタグラフ駆動モータ9に対する電力の供給と、回収台車101による制御が可能となる。つまり、自走式台車1の電池が空になっていたり、電源回路等が故障した状態でも、オペレータは、回収台車101を介してパンタグラフ駆動モータ9の操作が可能である。
図2A(a)に示すように、回収台車101が自走式台車1に近付いた後は、図2A(b)に示すように、ロボットハンド104で牽引フック106を掴んで引き出す。
次に、図2A(c)に示すように、回収台車101は、牽引フック106を自走式台車1の後方の牽引プレート5の穴11に引っ掛ける。
その後、図2B(a)に示すように、回収台車101は、ロボットハンド104でケーブルコネクタ109を掴む。
その後、図2B(b)に示すように、回収台車101は、ロボットハンド104によりケーブルコネクタ109をコネクタ6に差し込む。これによって、自走式台車1の内部のパンタグラフ駆動モータ9と、回収台車101の電源および制御装置が電気的に接続される。なお、コネクタ6とケーブルコネクタ109の結合の引っ張りに対する強さは、ケーブルリール108を付勢している付勢部材で抜けない程度に強いので、ロボットハンド104がケーブルコネクタ109を放した後も、これらのコネクタの嵌合状態は維持される。
次に、図2B(c)に示すように、回収台車101は、ケーブル110を介してパンタグラフ駆動モータ9に電力と制御信号を入力する。このとき、パンタグラフ駆動モータ9は、パンタグラフ機構7が上下に伸びる方向に駆動される。それによって、パンタグラフ機構7が上下に伸び(従動輪8が下降し)、伸び動作の途中で従動輪8が床に着く。そして、さらにパンタグラフ機構7が伸びると、クローラ2が床から浮いて、台車基部3が持ち上げられ、4つの従動輪8で自走式台車1が支持される。これによって、自走式台車1と床面Lとの間に働く摩擦が小さくなるため、自走式台車1はクローラ2が床Lに着いている場合より小さい力を受けて水平方向の移動が可能となる。そのため、自走式台車1と同規模ないしやや小さい規模のロボットである回収台車101などの力でも自走式台車1の牽引が可能となる。
なお、自走式台車1が停止していた位置に勾配があった場合、クローラ2が床から離れると、重力により自走式台車1が勾配の下方向に移動を始める可能性がある。しかし、牽引フック106が牽引プレート5に引っ掛けられているため、牽引ワイヤ107の長さが許す範囲でしか自走式台車1は移動しないので、逸走が生じ難い。
その後、図2Cに示すように、紙面右方向に走行して牽引ワイヤ107の張力で自走式台車1を牽引し、所定の位置まで移動して自走式台車1を回収する。
なお、上記の説明では回収台車101が自走式台車1の後方から近付いて回収を行うものを示したが、自走式台車1の前方にも牽引プレート5とコネクタ6が取り付けられているため、自走式台車1の後方に障害物がある等の状況では、回収台車101を自走式台車1の前方から近付けて回収することも可能である。
また、作業員の立入りが可能な場所で自走式台車1が移動不能となった場合には、ケーブル110およびケーブルコネクタ109を備えた電源と制御装置とを、人力によって搬入する。そして、ケーブルコネクタ109を自走式台車1のコネクタ6に接続し、従動輪8を下げる操作を行ってから人力で牽引回収することも可能である。
以上説明した本実施形態の自走式台車1によれば、パンタグラフ機構7によってクローラ2を床面Lから浮かせて台車基部3を持ち上げることができるので、従動輪8による小さな車輪接地によって自走式台車1を容易に移動することができる。したがって、回収台車101や人力による自走式台車1の回収移動が容易になる。特に、本実施形態の自走式台車1によれば、作業員の立入りや揚重機のアクセスが困難な場所で使用される自走式台車1の回収可能性を高めることに有用である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る自走式台車を説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、パンタグラフ機構7に代わる昇降機構として、エアシリンダ装置32を用いた点にある。
図3は第2実施形態に係る自走式台車1Aの側面図である。本実施形態の自走式台車1Aの構造は前記第1実施形態で説明したものと共通部分を有しているので、以下では異なる部分の構成について説明する。
エアシリンダ装置32は、台車基部3に固定されたシリンダ32aと、ピストン32bと、ピストン32bに連結されたロッド32cを備えている。ロッド32cの下端部には、従動輪8が取り付けられている。エアシリンダ装置32は、第1実施形態のパンタグラフ機構7と同様に(図1(a)参照)、台車基部3の四隅のそれぞれに(4個所に)配置されている。
エアシリンダ装置32には、エア配管が接続されている。エア配管33は胴体4の前後に設けられたカプラ31に繋がっている。エアシリンダ装置32は、カプラ31を介して外部から供給される圧縮空気によって作動する。カプラ31は、図示しないバルブを有しており、カプラ31に他の配管やホース等が接続されていない状態で、閉じる構造となっている。
次に、本実施形態の自走式台車1Aを回収する手順を図4A、図4Bを参照して説明する。
図4Aに示すように、自走式台車1Aの回収には、別の遠隔操作装置によって操作される回収ロボットとしての回収台車301を使用する。回収台車101は、自走式台車1と同様にオペレータからの動作指示にを受け、それに従って動作する。
回収台車301は、クローラ302で走行し、胴体303の内部には圧縮空気を作るコンプレッサ310を内蔵している。回収台車301は、接続されたエアホース309にコンプレッサ310で作った圧縮空気を送るようになっている。また、回収台車301は、胴体303の上部に、パン・チルト機構304、およびそれに搭載された伸縮アーム305を有している。伸縮アーム305は、パン・チルト機構304によって鉛直軸および水平軸周りに回転可能である。伸縮アーム305は伸縮動作が可能であることで、伸縮アーム305の先端の位置を自在に設定することが可能である。なお、伸縮アーム305の内部には、エアホース309が挿通されている。伸縮アーム305の先端部では、エアホース309にカプラ311が取り付けられている。このカプラ311は、自走式台車1Aのカプラ31と嵌合可能である。
回収台車301は、胴体303にバー308が取り付けられており、バー308の先端には、フック起倒装置307が設けられている。フック起倒装置307には、牽引フック306が取り付けられている。フック起倒装置307は、内蔵されたモータによって駆動され、牽引フック306を立てたり倒したりする動作が可能である。
初めに、図4(a)に示すように、回収台車301を自走式台車1Aに近づける。その後、図4(b)に示すように、回収台車301が自走式台車1Aに十分近づくと、図4(c)に示すように、回収台車301は、フック起倒装置307を駆動して牽引フック306を倒し、牽引フック306を自走式台車1Aの牽引プレート5の穴11(図1(a)参照)に引っ掛ける。
その後、図4B(a)に示すように、回収台車301は、パン・チルト機構304と伸縮アーム305とを駆動して、カプラ311を自走式台車1Aのカプラ31に嵌合させる。
その後、図4B(b)に示すように、回収台車301は、コンプレッサ310を駆動して圧縮空気を自走式台車1Aに送り込む。そうすると、圧縮空気は、自走式台車1Aのカプラ31からエア配管33を通じてエアシリンダ装置32のシリンダ32a内に送り込まれる。これにより、エアシリンダ装置32のピストン32bが下降し、ロッド32cが下動して従動輪8が床面Lに接する。これによって、クローラ2が床面Lから浮き上がり、台車基部3が床面Lから持ち上がる。この後は、第1実施形態と同様に、回収台車301の牽引によって自走式台車1Aが所定の位置まで移動されて自走式台車1Aが回収される。
以上説明した本実施形態の自走式台車1Aによれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。つまり、エアシリンダ装置32によってクローラ2を床面Lから浮かせて台車基部3を持ち上げることができるので、従動輪8による小さな車輪接地によって自走式台車1Aを容易に移動することができる。したがって、回収台車301や人力による自走式台車1Aの回収移動が容易になる。
なお、本実施形態では、圧縮空気をコンプレッサ310で作って供給しているが、これに限られることはなく、圧縮空気を詰めたボンベを利用して供給でもよい。また、気体の種類は、空気以外の炭酸ガスや窒素等でも同様な効果が得られる。さらに、気体を用いた昇降機構に限られることはなく、油圧や水圧を利用した液圧式の昇降機構としても同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、図5(a)(b)に示すように、胴体4の左右側面に牽引プレート5を設けてもよい。このように牽引プレート5の設置位置を増やすことによって、自走式台車1Bの牽引の自由度が増す。これにより、建屋内で自走式台車1Bの停止した姿勢が牽引方向に向いていないような場合にも、牽引位置を適宜選択することによって、自走式台車1Bの牽引姿勢を容易に変えることができる。したがって、自走式台車1Bの回収性が向上する。
また、パンタグラフ機構7およびエアシリンダ装置32は、個々に昇降するように構成してもよい。このように構成することで、回収路に障害物や段差等が存在する場合にも、該当する部分のパンタグラフ機構7あるいはエアシリンダ装置32を上昇させることによって、これを乗り越えて通過することが可能となる。
また、パンタグラフ機構7およびエアシリンダ装置32は、台車基部3にそれぞれ4つ設けたものを示したが、これに限られることはなく、3つ(三輪)としてもよく、5輪以上としてもよい。
また、回収台車101のワイヤリール105にロック機構を設けて、自走式台車1との牽引フック106の連結後に、牽引ワイヤ107の引き出しがロックされるように構成してもよい。
また、前記各実施形態では、自走式台車1,1A,1Bにクローラ2を用いたものを示したが、これに限られることはなく、ゴムタイヤ等の駆動輪を用いてもよい。
1,1A,1B 自走式台車
2 クローラ
3 台車基部(車体)
7 パンタグラフ機構(昇降機構)
8 従動輪
32 エアシリンダ装置(昇降機構)
102 クローラ
L 床面

Claims (3)

  1. クローラもしくは駆動輪を備えて床面を走行する車体と、
    前記車体に設けられた従動輪と、
    前記従動輪を昇降させる昇降機構と、を備え、
    前記昇降機構は、
    前記従動輪を前記車体の下方へ下降させて、前記クローラもしくは前記駆動輪が前記床面から浮くように前記車体を持ち上げるようになっており、
    前記車体を作動させるための動力源とは別の、前記車体の外部から新たに接続される動力源で作動することを特徴とする自走式台車。
  2. 前記車体の外部から供給される動力源は、電力であることを特徴とする請求項1に記載の自走式台車。
  3. 前記車体の外部から供給される動力源は、高圧の気体または高圧の液体であることを特徴とする請求項1に記載の自走式台車。
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