JP2017017807A - 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム - Google Patents

制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2017017807A
JP2017017807A JP2015130133A JP2015130133A JP2017017807A JP 2017017807 A JP2017017807 A JP 2017017807A JP 2015130133 A JP2015130133 A JP 2015130133A JP 2015130133 A JP2015130133 A JP 2015130133A JP 2017017807 A JP2017017807 A JP 2017017807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction wheel
reaction
electromagnet
rotating body
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015130133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7046343B2 (ja
Inventor
真司 巳谷
Shinji Mitani
真司 巳谷
修平 茂渡
Shuhei Mowatari
修平 茂渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2015130133A priority Critical patent/JP7046343B2/ja
Publication of JP2017017807A publication Critical patent/JP2017017807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7046343B2 publication Critical patent/JP7046343B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】小型、軽量、長寿命の制動機構及びリアクションホイールを提供すること。【解決手段】フレームと、前記フレームに対向して配置された回転体と、前記フレームと前記回転体との間に配置された電磁石と、前記フレームに取り付けられ、前記電磁石を前記フレーム側に付勢する付勢部材と、を備え、前記回転体の前記電磁石に対向する部分の少なくとも一部は、強磁性体材料で形成され、前記電磁石の非励磁時に前記電磁石と前記回転体が離間するように前記電磁石が前記付勢部材により付勢され、前記電磁石の励磁時に前記電磁石が前記付勢部材の付勢力に抗して前記回転体に接触することによって前記回転体が制動される制動機構。【選択図】図2

Description

この発明は、制動機構及び制動機構を備えるリアクションホイールに関するものであり、より詳細には電磁石を用いる制動機構及び電磁石を用いる制動機構を備えるリアクションホイールに関する。
従来の回転体の制動に用いられる電磁ブレーキは、図9に模式的に示されるような構造であった。すなわち、電磁ブレーキにおいて、回転体901には、強磁性体材料で形成されたアーマチュア902が、板ばね等の付勢部材903を介して取り付けられ、アーマチュア902と所定距離だけ離間させて固定された電磁石905が配置されている。そして、電磁石905が励磁されると発生した磁束による磁力によって付勢部材903の付勢力に抗してアーマチュア902が電磁石905に接触し、回転体901の制動が行われる。
また、リアクションホイール三台の直交内部配置を有する15cm立方の三次元倒立振子が報告されている(非特許文献1)。この三次元倒立振子は、フライホイールの反力で姿勢を制御し、立方体の稜(辺)や角でバランスを保ったり、フライホイールをサーボモータで回転運動を急停止させることで急峻な動きを実現している。フライホイールの制動機構は図10に示される構造である。すなわち、サーボモータ911に取り付けられた腕912の端部に設けられたブレーキパッド913を、フライホイール914に取り付けられた突起部915に急激に衝突させることによって、フライホイール914を急停止させている。
Mohanarajah Gajamohan, Michael Merz, Igor Thommen and Raffaello D’Andrea, "The Cubli: A Cube that can Jump Up and Balance," 2012 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems, 2012, pp. 3722 - 3727
制動機構やリアクションホイールは、その小型化、軽量化、長寿命化が求められている。
この点、上記の三次元倒立振子においては、急峻な動きを実現するためにサーボモータの端部にブレーキパッドを取り付け、リアクションホイールの急停止を可能としている。しかしこの方法は、高速回転するホイールに接触する面積を広く取れないことによるパッド部分の急激な機械的摩耗や損傷といった問題点がある。そのため動作の再現性や動作寿命に限界がある。また、3軸の各軸のリアクションホイールのそれぞれに、サーボモータおよびドライバ、ブレーキパッド機構が必要となり、そのスペースを各リアクションホイールの上面かつ側面に確保する必要があり、システムが複雑化し、モジュール全体の小型化が難しい。
そこで、本発明は、小型、軽量、長寿命の制動機構及びリアクションホイールを提供することを目的の1つとする。
本発明の1つの態様は、フレームと、前記フレームに対向して配置された回転体と、前記フレームと前記回転体との間に配置された電磁石と、前記フレームに取り付けられ、前記電磁石を前記フレーム側に付勢する付勢部材とを備え、前記回転体の前記電磁石に対向する部分の少なくとも一部は、強磁性体材料で形成され、前記電磁石の非励磁時に前記電磁石と前記回転体が離間するように前記電磁石が前記付勢部材により付勢され、前記電磁石の励磁時に前記電磁石が前記付勢部材の付勢力に抗して前記回転体に接触することによって前記回転体が制動される制動機構を提供するものである。
前記制動機構は、前記電磁石の励磁時に前記回転体を急停止させることができる。
前記回転体には、前記電磁石と対向する側に前記電磁石の少なくとも一部を収容可能な凹部が形成され、前記回転体が前記電磁石を覆うように配置されているものとすることができる。
前記電磁石は、リング状又は円弧状の形状とすることができる。
前記電磁石の励磁時に前記電磁石の前記回転体に接触する面と、前記電磁石の励磁時に前記回転体の前記電磁石に接触する面は、相補的な形状を有することができる。
前記電磁石の励磁時に前記電磁石が前記回転体の外縁部に接触するものとすることができる。
前記付勢部材は板ばねとすることができる。
前記制動機構は、無線通信ユニットを更に備え、前記制御ユニットが前記無線通信ユニットを介して遠隔操作可能であるものとすることができる。
本発明の別の態様は、上記制動機構を備えるリアクションホイールを提供するものである。
前記回転体の前記電磁石に対向する側の部分以外の部分が、前記強磁性体材料よりも密度の高い材料で形成されているものとすることができる。
本発明の別の態様は、上記の2つ以上のリアクションホイールと、前記2つ以上のリアクションホイールの前記電磁石の各々の励磁状態を制御する制御ユニットとを備え、前記2つ以上のリアクションホイールは、前記2つ以上のリアクションホイールの回転体の回転軸線の方向が互いに異なるリアクションホイール装置を提供するものである。
前記2つ以上のリアクションホイールは、3つのリアクションホイールであり、前記3つのリアクションホイールは、前記3つのリアクションホイールの回転体の回転軸線が互いに直交するように配置されることができる。
前記3つのリアクションホイールのフレームの形状は同一の正方形形状とすることができる。
本発明の別の態様は、回転軸線の回りに第1の方向に回転する第1の回転体を備えた第1のリアクションホイールと、前記回転軸線と同軸の又は前記回転軸線と平行な方向の回転軸線の回りに前記第1の方向と反対の第2の方向に回転する第2の回転体を備えた第2のリアクションホイールとを含むリアクションホイール対と、前記第1の回転体と前記第2の回転体の各々の回転状態を制御する制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記第1の回転体と前記第2の回転体の角運動量の絶対値が等しくなるように前記第1の回転体と前記第2の回転体を回転させ、運動開始信号に応答して、前記リアクションホイール対のうちの一方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させ、他方のリアクションホイールの回転体の回転を続けさせ、次いで運動終了信号に応答して、前記他方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させるリアクションホイールシステムを提供するものである。運動開始信号に応答して、前記リアクションホイール対のうちの一方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させ、他方のリアクションホイールの回転体の回転を続けさせることにより、リアクションホイールシステムの回転体以外の部分又はリアクションホイールシステムが設置された装置(例えば、宇宙機)である運動体と前記一方のリアクションホイールとの間で角運動量交換を起こさせ、前記一方のリアクションホイールの回転体の回転方向と同一方向の角運動量を運動体に即時に発生させ、運動体を回転させる。次いで運動終了信号に応答して、前記他方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させることにより、運動体と前記他方のリアクションホイールとの間で角運動量交換を起こさせ、運動体の角運動量とは逆向きで大きさの等しい、前記他方のリアクションホイールの角運動量が運動体に加わり、運動体の角運動量が相殺され、運動体の回転運動を即時に停止させることができる。なお、初期状態、最終状態ともに、リアクションホイール対と運動体で構成される全体の系の持つ角運動量はゼロであるが、両者の違いは、初期状態はリアクションホイール対の両回転体が逆向きに同じ角運動量絶対値で回転しているのに対し、最終状態ではリアクションホイール対の両回転体の回転が停止している点である。
前記第1の回転体と前記第2の回転体は、同一の形状で同一の慣性モーメントを有することができる。
前記第1のリアクションホイールと前記第2のリアクションホイールは、上記のリアクションホイールとすることができる。
本発明の別の態様は、上記のリアクションホイール装置を2つ備え、前記第1のリアクションホイールは2つの前記リアクションホイール装置の一方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つであり、前記第2のリアクションホイールは2つの前記リアクションホイール装置の他方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つである上記のリアクションホイールシステムを提供するものである。
上記リアクションホイールシステムは、前記2つ以上のリアクションホイールの回転体の回転軸線の方向のそれぞれについて、2つの前記リアクションホイール装置の一方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つと、2つの前記リアクションホイール装置の他方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つとからなる前記リアクションホイール対を備えることができる。
本発明の別の態様は、回転軸線の回りに回転する回転体を備えるn個(n≧3)のリアクションホイールと、前記n個のリアクションホイールの回転体の各々の回転状態を制御する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットは、前記n個のリアクションホイールの回転体を、それらの合計角運動量がゼロとなるように回転させ、運動開始信号に応答して、1つ又はそれ以上ですべてではないリアクションホイールの回転体の回転を急停止させ、残りのリアクションホイールの回転体の回転を続けさせ、その後運動終了信号に応答して、回転している回転体のすべての回転を急停止させるリアクションホイールシステムを提供するものである。
本明細書及び特許請求の範囲において、「急停止」とは、これに限定されるものではないが、例えば1s程度以下の時間で回転体を静止させることをいう。
上記構成を有する本発明によれば、小型、軽量、長寿命の制動機構及びリアクションホイールが提供される。
本発明の第1の実施形態に係るリアクションホイールの斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るリアクションホイールの分解斜視図である。 図1のIII−III断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るリアクションホイール装置の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムの動作原理を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムの斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るリアクションホイールシステムの動作原理を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るリアクションホイールシステムの斜視図である。 従来の電磁ブレーキの構造を模式的に示す図である。 従来の三次元倒立振子の制動機構の構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリアクションホイールの斜視図、図2は、本発明の第1の実施形態に係るリアクションホイールの分解斜視図、図3は、図1のIII−III断面図である。
図1〜3に示されるように本実施形態に係るリアクションホイール1は、フレーム10と、付勢部材である板ばね11と、電磁石12と、回転体であるフライホイール13と、モータ14とを備え、この順に配置されている。
フレーム10は正方形形状の第1のフレーム部101と、第1のフレーム部101の各頂点を結ぶように配置された十字状の第2のフレーム部102を有する。このようにフレームに開口部を有する構成とすることによりフレームを軽量化することができる。フレームは、開口部がない板状の構成とすることができるし、開口部の数や形状等は任意の適切な数や形状とすることができる。第2のフレーム部102の中心部にはモータ14のシャフト143を通すための穴103が設けられている。フレーム10の角の1つには支持柱15がねじによって固定されており、支持柱15には支持腕16の一端がねじによって接続されている。支持腕16の他端にはモータマウント17が一体化して接続されている。
モータ14は、略円筒状のモータ本体141とシャフト143を備え、シャフト143に取り付けられた後述のフライホイール13を回転させる。モータ本体141は、軸線方向の中央に突出した円筒状の凸状部141aを有する。モータマウント17には穴171が設けられており、凸状部141aがその穴171に嵌め込まれ、モータマウント17上にモータ本体141が載置され固定されている。
フライホイール13は、一体化して形成されている本体部131とスポーク部132を有し、強磁性体材料で形成されている。本体部131は環状に形成されており、スポーク部は本体部131の内側に設けられている。本体部131の外周面の軸線方向の一端側には面取り部が形成されている。このような構成によって、例えば後述のような3軸のリアクションホイール装置を形成する際に、隣接するリアクションホイールをより接近させて配置させることができ、より装置を小型化することができる。本体部131の電磁石12に対向する側には電磁石12を収容可能な凹部131aが形成され、凹部131aの電磁石に対向する面は平面に形成されている。スポーク部132の中央にはモータ14のシャフト143を通し、後述の接続部材18の凸状部183を嵌め込むための穴133が設けられている。スポーク部132のフレーム側には接続部材18が固定されている。接続部材18は、円筒部181、フランジ部182、凸状部183を有する。接続部材18は、いもねじ184によって、モータ14のシャフト143に固定されている。フランジ部182のフレーム側にはワッシャ191が配置され、ねじ193によってワッシャ191と接続部材18がフライホイール13のスポーク部132に取り付けられる。ねじ193を取り囲むようにばね192がワッシャ191と円板状部材194との間に配置されている。円板状部材194はベアリング195のフライホイール13側に固定されている。モータ14のシャフト143は、第2のフレーム部102の中心部の穴103との間に装着されたベアリング195によって支持されている。
このように本実施形態では、モータ14及びフライホイール13をそれらの片側に設けられた支持柱15及び支持腕16で主に支持しているが、それのみでは自重等による支持腕16のたわみにより、後述のフライホイール13の制動面134と電磁石12の第1の制動面121との間隙を一定に保つことが困難なため、補助的にモータ14及びフライホイール13のフレーム10側をばね192で支持している。補助的な支持構造を用いることにより、モータ14及びフライホイール13の両側ではなく片側に設けられた支持柱15及び支持腕16で支持する構成とすることによって、例えば後述のような3軸のリアクションホイール装置を形成する際に、隣接するリアクションホイールをより接近させて配置させることができ、より装置を小型化することができる。
板ばね11は、中央に円形の開口部を有する円板状の形状を有する。そして、板ばね11には、径方向外方に向かって凸となる弧状の第1のスリット111が、板ばね11の内周側に、90°の角度間隔で周方向に4つ設けられている。第1のスリット111は板ばね11の厚さ方向に貫通して延びており、第1のスリットで囲まれた部分が第1の弾性付与部112となる。また、板ばね11には、径方向内方に向かって凸となる弧状の第2のスリット113が、板ばね11の外周側に、90°の角度間隔で周方向に4つ設けられている。第2のスリット113は板ばね11の厚さ方向に貫通して延びており、第2のスリット113で囲まれた部分が第2の弾性付与部114となる。第1のスリット111と第2のスリット113は互い違いに配置されている。板ばね11の第1の弾性付与部112は、フレーム10の第2のフレーム部102にねじを介して固定されている。スリットすなわち弾性付与部の形状、配置、数等は、他の任意の適切な形状、配置、数等とすることができる。また、板ばねの形状も、他の任意の適切な形状とすることができる。
電磁石12はリング形状を有し、その径方向の断面が矩形である。電磁石12の形状は、リング形状の一部すなわち円弧状とし、1つ又はそれ以上の円弧状の電磁石12を配置してもよい。電磁石の形状や径方向の断面の形状は、他の任意の適切な形状とすることができる。電磁石12のフレーム10に対向する面は板ばね11の第2の弾性付与部114にねじを介して固定され、板ばね11は電磁石12をフレーム10側に付勢する。すなわち、フレーム10が電磁石12に対して鉛直下方に配置されていないときも、電磁石12の非励磁時に電磁石12とフライホイール13が離間するように電磁石12が板ばね11によって付勢され、電磁石12を軸方向に移動可能とする。電磁石12とフライホイール13との間の隙間は、所定の間隔に維持される。そして、板ばね11の構造(形状や弾性付与部の形状や数等)や剛性(材料や厚み)等は、重力による板ばねのたわみと吸引磁力との関係の最適化により決定することができる。
上述のように、フライホイール13には、電磁石12と対向する側に電磁石12を収容可能な凹部131aが形成され、フライホイール13は電磁石12を覆うように配置されている。このような構成により、フライホイール13の外縁部の肉厚を電磁石12の外側に残すことができ、フライホイール13の慣性モーメントを大きく保つことが可能である。また、このような構成により、リアクションホイールの回転軸方向の寸法を小さくすることができ、リアクションホイールを小型化することができる。電磁石12はその全体が覆われる構成でなく一部が覆われる構成とすることもできる。
このような構成において、フライホイール13の回転中に電磁石12が励磁されると、発生する磁束による電磁力によって、強磁性体材料で形成されたフライホイール13に電磁石12が板ばね11の付勢力に抗して引きつけられ接触し、フライホイール13の制動が行われる。電磁石12が発生する磁束の大きさや磁束の変化速度を変化させることによって制動状態を制御することができる。電磁石12の磁束の変化をステップ状とし且つ大きな磁力を発生させることによって、回転しているフライホイール13を急停止させることができる。これにより、リアクションホイール1は、発生している角運動量を即時にゼロとすることができる。
このような構成により、従来の電磁ブレーキのアーマチュア機構を不要とすることができ、部品の数が減少し、制動機構を小型化することができる。
また、上述の従来の三次元倒立振子装置で用いられている、サーボモータおよびモータドライバ、ブレーキパッド駆動機構部が不要となり、フライホイールの周囲に配置する部品が無くなるので、フライホイールの大きさを筐体一杯に設計することが可能となり、装置の小型化が可能となる。また、サーボモータが不要となるので回転部品やドライバIC等の部品の数も減少し、装置の軽量化、故障確率の低下、信頼性向上が可能となる。
また、上述の従来の三次元倒立振子装置で用いられている制動機構に比べて、高速回転するフライホイールとブレーキパッドの接触面積を広く取れるため、急激な摩耗損傷を防ぐことができ、装置の長寿命化が可能となると共に、ブレーキ回数を重ねても、安定したトルク性能を確保することができ、制動動作の安定化が可能となる。
このような構成によって、サイズが縦100mm、横100mm、高さ28mm以下、制動トルクが2.1Nm以上、解放(消磁)時間が8msec以下、完全停止までの制動時間が100ms以下という、小型、軽量、ホイールの急停止可能な制動機構を実現することができた。
フライホイール13をより高い応答性で急停止させるためには、制動力を大きくすればよい。その1つの手法として、フライホイール13と電磁石12の接触面積を増加させることが考えられる。
具体的には、電磁石12の励磁時に電磁石12のフライホイール13に接触する面である第1の制動面121と、フライホイール13の電磁石12に接触する面である第2の制動面134を相補的な形状とすればよい。本実施形態においては、電磁石12の第1の制動面121とフライホイール13の第2の制動面131が互いに平行な平面であり相補的な形状となっている。相補的な形状として、電磁石12とフライホイール13の接触面積のより大きな形状、例えば断面が円弧状の形状を採用すると、制動力が大きくすることができる。
また、電磁石12の励磁時に電磁石12がフライホイール13のより外周部側に接触するように構成すると、フライホイール13の中心部側に接触するように構成した場合よりも制動面を大きくとることが可能となる。本実施形態においては、電磁石12の励磁時に電磁石12がフライホイール13の外縁部に接触するように構成することによって、接触面積を増加させ制動力を大きくしている。
上記実施形態においては、フライホイール13全体が強磁性体材料で形成されていたが、フライホイール13の電磁石12に対向する部分の少なくとも一部を強磁性体材料で形成すれば制動を行うことができる。そして、それ以外の部分をその強磁性体材料よりも密度の高い材料(例えば、タングステン)で形成すれば、フライホイール13の体積を増加させることなく、フライホイール13の質量を増加させ、リアクションホイール1の同一回転数当たりの蓄積角運動量を大きくすることができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るリアクションホイール装置の斜視図である。この図4を参照して、本発明の第2の実施形態の構成及び動作原理を説明する。図4において図1〜3と対応する部分には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
本実施形態は、第1の実施形態のリアクションホイールを3つ用いて直交する3軸に対して角運動量を発生させることが可能なリアクションホイール装置として構成したものである。
リアクションホイール装置5は、3つのリアクションホイール1、2、3を備える。リアクションホイール1、2、3のフライホイール13、23、33の回転軸線の方向が互いに直交するように、リアクションホイール1、2、3が配置されている。それぞれのリアクションホイールのフレーム10、20、30は、同一の正方形形状を有する。フレーム10、20、30と、フレーム10、20、30と同一の正方形形状のフレーム40、41、42は、ブラケット551、552、553、554、555、556、557、558によって、リアクションホイール装置5は全体として立方体形状の形状を有するように互いに連結される。
また、リアクションホイール装置5は、制御ユニット51、MEMSセンサ慣性計測ユニット(IMU)521、524、525、526、527、528、無線通信ユニット53、リチウムポリマー小型バッテリーのような小型バッテリーである電源54を筐体内に備える。
制御ユニット51は、リアクションホイール1、2、3の各々のモータ14、24、34や電磁石12、22、32の励磁電流を制御することにより、各フライホイール13、23、33の回転状態を制御する。また、制御ユニット51は、MEMSセンサIMU521、524、525、526、527、528からの情報や無線通信ユニット53からの情報を取得し、この情報に基づいて各種計算を行ったり、取得した情報や計算結果に基づいて、モータ14、24、34、電磁石12、22、32、電源54の制御や無線通信ユニット53への情報の送信を行ったりする。
6つのMEMSセンサIMU521、524、525、526、527、528が、フレームのブラケット551、554、555、556、557、558に対応する立方体形状の角の近傍に設けられている。これらのMEMSセンサIMUからの情報は制御ユニット51に送信され、この情報に基づいて重力加速度方向等が制御ユニット51によって求められ、各フライホイール13、23、33の回転状態が制御される。
無線通信ユニット53は、図示しない遠隔制御装置からの制御情報を受信し、その制御情報を制御ユニット51に送信し、制御ユニット51からの情報を遠隔制御装置に送信に送信する。
無線通信ユニットを介して遠隔制御装置から制御を行うことができるので、リアクションホイール装置の外部の装置との間でケーブルによる接続が不要であり、リアクションホイール装置に故障が発生した場合等に、リアクションホイール装置の交換に際してのケーブルの脱着が不要となり、リアクションホイール装置の交換を容易に行うことができる。
このような構成により、リアクションホイール装置を小型化することができ、上述の従来の三次元倒立振子装置が15cm立方のサイズであるのに対して、10cm立方以下のサイズのリアクションホイール装置を実現することができた。
また、このような構成により、電磁石をトランジスタ等でデジタル的にON/OFF動作させることで簡便に応答性高くブレーキ状態、自由回転状態を作ることができ、リアクションホイール装置自体が、急に立ち上がったり、転がったり等の運動を行うことが可能となる。そしてリアクションホイール装置が立ち上がった後に、フライホイールの反力制御により、立方体の稜(辺)や角の不安定平衡点においてバランスを保ち続けることができる。また、車輪や歩行型の方式では移動しづらい不整地や斜面を任意の方向に回転しながら移動することができる。このように非常に険しい地形やレゴリスが存在する小惑星や月面の探査ロボットの表面移動技術としても有用性が高い。
上記実施形態においては、リアクションホイールの数が3つで、リアクションホイールのフライホイールの回転軸線の方向が互いに直交するものであったが、フライホイールの回転軸線の方向が互いに異なるものであれば、リアクションホイールの数は2つ以上の任意の数とすることができる。
上記実施形態においては、電源として、小型バッテリーを用いたが、これに代えて又はこれに加えて、ワイヤレス給電インタフェースを備えるようにして、ワイヤレス給電を可能としてもよい。
上記実施形態においては、制御ユニット51に制御情報を送信する装置として遠隔制御装置を用いたが、これに代えて又はこれに加えて、有線で接続された制御装置を用いること、又は制御ユニット51自体が制御情報を生成する構成とすることができることはもちろんである。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムの動作原理を示す図であり、図6は、本発明の第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムの斜視図である。この図5、6を参照して、本発明の第3の実施形態の構成及び動作原理を説明する。図5、6において図1〜3と対応する部分には同一の符号を付し、第1の実施形態、第2の実施形態と重複する説明は省略する。
本実施形態は、2つの第1の実施形態のリアクションホイールを、各リアクションホイールのフライホイールの回転軸線が同軸又は回転軸線の方向が平行となるように配置し、リアクションホイールシステムとして構成したものである。
本実施形態のリアクションホイールシステムの動作原理を図5に示す。本実施形態のリアクションホイールシステムは、リアクションホイールシステムの回転体以外の部分又はリアクションホイールシステムが設置された装置である運動体に対して回転運動を生じさせることができるが、例としてリアクションホイールシステムが宇宙機の姿勢制御に用いられた場合について説明する。本実施形態のリアクションホイールシステムは、宇宙機だけでなく他の装置の姿勢制御や、リアクションホイールシステム自体で三次元倒立振子や移動体としても用いることができることは言うまでもない。
宇宙機8に設置されたリアクションホイールシステム6において、同一の形状で同一の慣性モーメントを有する第1のフライホイール13、第2のフライホイール13’を有するリアクションホイール1、1’が、第1のフライホイール13と第2のフライホイール13’の回転軸線が同軸となるように配置されている。この第1のフライホイール13と第2のフライホイール13’を絶対値の等しい角速度で互いに逆方向に回転させると、それぞれのリアクションホイール1、1’が発生する角運動量は互いに打ち消し合うので、リアクションホイールシステム6全体として発生する角運動量はゼロとなり、宇宙機8に角運動量は発生しない。
姿勢変更開始時に、一方のフライホイールである第1のフライホイール13の回転を急停止させ、他方のフライホイールである第2のフライホイール13’の回転を続けさせることにより、宇宙機8と第1のフライホイール13との間で角運動量交換を起こさせ、第1のフライホイール13の回転方向と同一方向の角運動量を宇宙機8に即時に発生させ、宇宙機8を回転させる。次いで、宇宙機8が目標姿勢に達した時に第2のフライホイール13’の回転を急停止させることにより、宇宙機8と第2のフライホイール13’の間で角運動量交換を起こさせ、宇宙機8の角運動量とは逆向きで大きさの等しい、第2のフライホイール13’の角運動量が運動体に加わり、宇宙機8の角運動量が相殺され、宇宙機8の回転運動を即時に停止させることができる。なお、初期状態、最終状態ともに、リアクションホイール1、1’と宇宙機8で構成される全体の系の持つ角運動量はゼロであるが、両者の違いは、初期状態はフライホイール13、13’が逆向きに同じ角運動量絶対値で回転しているのに対し、最終状態ではフライホイール13、13’の回転が停止している点である。このような構成によって、残留回転速度を生じさせることなく、rest-to-restの、すなわち運動開始直前及び運動終了直後(姿勢変更開始直前及び姿勢変更終了直後)の宇宙機の角速度をゼロとするような高速姿勢変更が可能となる。
図6に、上記動作原理に基づく本実施形態に係るリアクションホイールシステム6を示す。上記動作原理と重複する説明は省略する。図6に示されるように、本実施形態に係るリアクションホイールシステム6は、リアクションホイール1、リアクションホイール1と同一の構成のリアクションホイール1’、制御ユニット61を備える。リアクションホイール1とリアクションホイール1’は、支持柱62、63、64、65によってフライホイール13、13’の回転軸方向に連結されている。
制御ユニット61は、リアクションホイール1、1’のモータ14、14’や電磁石12、12’の励磁電流を制御することにより、各フライホイール13、13’の回転状態を制御する。そして、制御ユニット61に入力される、どちらのフライホイールの回転を停止させるかを指定する情報を含む運動開始信号に応答して、一方のフライホイールの回転を急停止させ、他方のフライホイールの回転体の回転を続けさせ、次いで運動終了信号に応答して、他方のフライホイールの回転を急停止させる。
第1の実施形態のリアクションホイールは、フライホイールの回転軸方向の寸法が小さいので、2つの第1の実施形態のリアクションホイールを積層する本実施形態の構成とすることにより、コンパクトなリアクションホイールシステムを実現することができる。
上記実施形態においては、第1のフライホイール13と第2のフライホイール13’が、同一の形状で同一の慣性モーメントを有し、絶対値の等しい角速度で互いに逆方向に回転させることにより、絶対値の等しい符号が反対の角運動量を発生させたが、絶対値の等しい符号が反対の角運動量を発生させる構成であれば、第1のフライホイールと第2のフライホイールの慣性モーメントや角速度の絶対値が異なる任意の構成とすることができる。
また、上記実施形態においては、リアクションホイールの数が2つであるリアクションホイール対を用いたが、3つ以上のリアクションホイールのリアクションホイールセットで構成されたリアクションホイールシステムとすることもできる。
3つ以上のリアクションホイールを、それぞれのフライホイールの回転軸線が同軸又は回転軸が平行に配置される構成とすると、発生する角運動量の絶対値がより小さいフライホイールとすることができるので、急停止させる際に生じるフライホイールと電磁石の衝突衝撃を小さくすることができ、装置の損傷を低減することができる。
また、3つ以上のリアクションホイールを、それぞれのフライホイールすべてが回転している時にリアクションホイールシステム全体として発生する角運動量がゼロとなるように、それぞれのフライホイールの回転軸線が同軸又は回転軸が平行でなく配置される構成とすることもできる。
3つ以上のリアクションホイールのリアクションホイールセットで構成されたリアクションホイールシステムの場合、制御ユニットは、まず3つ以上のリアクションホイールのフライホイールを、それらの合計角運動量がゼロとなるように回転させる。そして、どのフライホイールの回転を停止させるかを指定する情報を含む運動開始信号に応答して、1つ又はそれ以上ですべてではないリアクションホイールのフライホイールの回転を急停止させ、残りのリアクションホイールのフライホイールの回転を続けさせる。その後必要に応じて残りの回転しているフライホイールを順次急停止させ、最後に運動終了信号に応答して、回転している回転体のすべての回転を急停止させる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係るリアクションホイールシステムの動作原理を示す図であり、図8は、本発明の第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムの斜視図である。この図7、8を参照して、本発明の第4の実施形態の構成及び動作原理を説明する。図7、8において図1〜6と対応する部分には同一の符号を付し、第1〜第3の実施形態と重複する説明は省略する。
本実施形態は、2つの第2の実施形態のリアクションホイール装置を、各軸の対応するフライホイールの回転軸線が同軸又は回転軸線の方向が平行となるように配置し、リアクションホイールシステムとして構成したものである。すなわち、第3の実施形態と同様のメカニズムを直交する3軸それぞれについて、図8に示すように実現したものである。
本実施形態のリアクションホイールシステムの動作原理を図7に示す。第3の実施形態と同様に、例としてリアクションホイールシステムが宇宙機の姿勢制御に用いられた場合について説明する。リアクションホイールシステム7は、2つのリアクションホイール装置5、5’を備える。リアクションホイール装置5、5’は、直交する3軸のそれぞれについて、同一の形状で同一の慣性モーメントを有する第1のフライホイール対13、13’、第2のフライホイール対23、23’、第3のフライホイール対33、33’を有し、それぞれのフライホイール対について、フライホイールの回転軸線が同軸又は回転軸線の方向が平行となるように配置されている。
したがって、それぞれのリアクションホイール対に対して、第3の実施形態に係るリアクションホイールシステムと同様の原理で制御を行うことにより、直交する3軸のそれぞれについて宇宙機の姿勢制御を行うことができる。すなわち、任意の方向に対して、rest-to-restの高速姿勢変更が可能となる。
図8に、上記動作原理に基づく本実施形態に係るリアクションホイールシステム7を示す。上記動作原理と重複する説明は省略する。図8に示されるように、本実施形態に係るリアクションホイールシステム7は、リアクションホイール装置5、リアクションホイール装置5’、遠隔制御装置71を備える。
遠隔制御装置71は、リアクションホイール装置5、5’が備える無線通信ユニット53、53’に、制御ユニット51、51’に対する各種の制御信号を送信する。各種の制御信号は、運動開始信号、運動終了信号を含む。運動開始信号は、例えば、後述のどのフライホイール対のどちらのフライホイールの回転を停止させるかを指定する情報を含むことができる。リアクションホイール装置5、5’の各制御ユニット51、51’は、遠隔制御装置71から受信した制御情報に基づいて、第1のフライホイール対13、13’、第2のフライホイール対23、23’、第3のフライホイール対33、33’の回転状態を制御する。そして、遠隔制御装置71から受信した運動開始信号に応答して、運動開始信号により指定されたフライホイール対の一方のフライホイールの回転を急停止させ、他方のフライホイールの回転体の回転を続けさせ、次いで遠隔制御装置71から受信した運動終了信号に応答して、他方のフライホイールの回転を急停止させる。
以上、本発明について、例示のためにいくつかの実施形態に関して説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでなく、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変形及び修正を行うことができることは、当業者に明らかであろう。
1 リアクションホイール
10 フレーム
101 第1のフレーム部
102 第2のフレーム部
103 穴
11 板ばね
111 第1のスリット
112 第1の弾性付与部
113 第2のスリット
114 第2の弾性付与部
12 電磁石
121 第1の制動面
13 フライホイール(第1のフライホイール)
131 本体部
131a 凹部
132 スポーク部
133 穴
134 第2の制動面
14 モータ
141 モータ本体
141a ベアリング部
143 シャフト
15 支持柱
16 支持腕
17 モータマウント
171 穴
18 接続部材
181 円筒部
182 フランジ部
183 凸状部
184 いもねじ
191 ワッシャ
192 ばね
193 ねじ
194 円版状部材
195 ベアリング
2 リアクションホイール
20 フレーム
3 リアクションホイール
30 フレーム
40 フレーム
41 フレーム
42 フレーム
43 フレーム
5 リアクションホイール装置
51 制御ユニット
521 MEMSセンサIMU
524 MEMSセンサIMU
525 MEMSセンサIMU
526 MEMSセンサIMU
527 MEMSセンサIMU
528 MEMSセンサIMU
53 無線通信ユニット
54 電源
551 ブラケット
552 ブラケット
553 ブラケット
554 ブラケット
555 ブラケット
556 ブラケット
557 ブラケット
558 ブラケット
6 リアクションホイールシステム
61 制御ユニット
62 支持柱
63 支持柱
64 支持柱
65 支持柱
7 リアクションホイールシステム
71 遠隔制御装置
8 宇宙機
1’リアクションホイール
10’フレーム
12’電磁石
13’第2のフライホイール
901 回転体
902 アーマチュア
903 付勢部材
905 電磁石
911 サーボモータ
912 腕
913 ブレーキパッド
914 フライホイール
915 突起部

Claims (19)

  1. フレームと、
    前記フレームに対向して配置された回転体と、
    前記フレームと前記回転体との間に配置された電磁石と、
    前記フレームに取り付けられ、前記電磁石を前記フレーム側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記回転体の前記電磁石に対向する部分の少なくとも一部は、強磁性体材料で形成され、
    前記電磁石の非励磁時に前記電磁石と前記回転体が離間するように前記電磁石が前記付勢部材により付勢され、
    前記電磁石の励磁時に前記電磁石が前記付勢部材の付勢力に抗して前記回転体に接触することによって前記回転体が制動される
    制動機構。
  2. 前記電磁石の励磁時に前記回転体を急停止させることができる請求項1に記載の制動機構。
  3. 前記回転体には、前記電磁石と対向する側に前記電磁石の少なくとも一部を収容可能な凹部が形成され、前記回転体が前記電磁石を覆うように配置されている請求項1又は2に記載の制動機構。
  4. 前記電磁石は、リング状又は円弧状の形状を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の制動機構。
  5. 前記電磁石の励磁時に前記電磁石の前記回転体に接触する面と、前記電磁石の励磁時に前記回転体の前記電磁石に接触する面は、相補的な形状を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の制動機構。
  6. 前記電磁石の励磁時に前記電磁石が前記回転体の外縁部に接触する請求項1〜5のいずれか1項に記載の制動機構。
  7. 前記付勢部材は板ばねである請求項1〜6のいずれか1項に記載の制動機構。
  8. 無線通信ユニットを更に備え、
    前記制御ユニットが前記無線通信ユニットを介して遠隔操作可能である
    請求項1〜7に記載の制動機構。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の制動機構を備えるリアクションホイール。
  10. 前記回転体の前記電磁石に対向する側の部分以外の部分が、前記強磁性体材料よりも密度の高い材料で形成されている請求項9に記載のリアクションホイール。
  11. 請求項9又は10に記載の2つ以上のリアクションホイールと、
    前記2つ以上のリアクションホイールの前記電磁石の各々の励磁状態を制御する制御ユニットと、
    を備え、
    前記2つ以上のリアクションホイールは、前記2つ以上のリアクションホイールの回転体の回転軸線の方向が互いに異なる
    リアクションホイール装置。
  12. 前記2つ以上のリアクションホイールは、3つのリアクションホイールであり、
    前記3つのリアクションホイールは、前記3つのリアクションホイールの回転体の回転軸線が互いに直交するように配置された請求項11に記載のリアクションホイール装置。
  13. 前記3つのリアクションホイールのフレームの形状が同一の正方形形状である請求項11又は12に記載のリアクションホイール装置。
  14. 回転軸線の回りに第1の方向に回転する第1の回転体を備えた第1のリアクションホイールと、前記回転軸線と同軸の又は前記回転軸線と平行な方向の回転軸線の回りに前記第1の方向と反対の第2の方向に回転する第2の回転体を備えた第2のリアクションホイールとを含むリアクションホイール対と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体の各々の回転状態を制御する制御ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、前記第1の回転体と前記第2の回転体の角運動量の絶対値が等しくなるように前記第1の回転体と前記第2の回転体を回転させ、運動開始信号に応答して、前記リアクションホイール対のうちの一方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させ、他方のリアクションホイールの回転体の回転を続けさせ、次いで運動終了信号に応答して、前記他方のリアクションホイールの回転体の回転を急停止させる
    リアクションホイールシステム。
  15. 前記第1の回転体と前記第2の回転体は、同一の形状で同一の慣性モーメントを有する請求項14に記載のリアクションホイールシステム。
  16. 前記第1のリアクションホイールと前記第2のリアクションホイールは、請求項9又は10に記載のリアクションホイールである請求項14又は15に記載のリアクションホイールシステム。
  17. 請求項11〜13のいずれか1項に記載のリアクションホイール装置を2つ備え、
    前記第1のリアクションホイールは2つの前記リアクションホイール装置の一方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つであり、前記第2のリアクションホイールは2つの前記リアクションホイール装置の他方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つである請求項14〜16のいずれか1項に記載のリアクションホイールシステム。
  18. 前記2つ以上のリアクションホイールの回転体の回転軸線の方向のそれぞれについて、2つの前記リアクションホイール装置の一方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つと、2つの前記リアクションホイール装置の他方の前記2つ以上のリアクションホイールのうちの1つとからなる前記リアクションホイール対を備える請求項17に記載のリアクションホイールシステム。
  19. 回転軸線の回りに回転する回転体を備えるn個(n≧3)のリアクションホイールと、 前記n個のリアクションホイールの回転体の各々の回転状態を制御する制御ユニットと、
    を備え、
    前記制御ユニットは、前記n個のリアクションホイールの回転体を、それらの合計角運動量がゼロとなるように回転させ、運動開始信号に応答して、1つ又はそれ以上ですべてではないリアクションホイールの回転体の回転を急停止させ、残りのリアクションホイールの回転体の回転を続けさせ、その後運動終了信号に応答して、回転している回転体のすべての回転を急停止させるリアクションホイールシステム。
JP2015130133A 2015-06-29 2015-06-29 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム Active JP7046343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130133A JP7046343B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130133A JP7046343B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020192503A Division JP7017812B2 (ja) 2020-11-19 2020-11-19 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017017807A true JP2017017807A (ja) 2017-01-19
JP7046343B2 JP7046343B2 (ja) 2022-04-04

Family

ID=57828336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015130133A Active JP7046343B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7046343B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018021236A1 (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 リアクションホイール装置
WO2019009154A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 移動型撮像装置
EP3705408A1 (en) * 2019-03-08 2020-09-09 Veoware SPRL A modular and configurable attitude control system for a spacecraft
JP7482871B2 (ja) 2016-09-15 2024-05-14 リアル シンプル アイディアズ エルエルシー ジャイロ運動フィードバック装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003194110A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Shinko Electric Co Ltd 電磁ブレーキ
JP2014105752A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Next Generation Space System Technology Research Association リアクションホイール
US20140277895A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Mts Systems Corporation Apparatus and method for autonomous control and balance of a vehicle and for imparting roll and yaw moments on a vehicle for test purposes

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4329338B2 (ja) 2002-12-10 2009-09-09 株式会社村田製作所 粉末成形装置及び粉末成形方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003194110A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Shinko Electric Co Ltd 電磁ブレーキ
JP2014105752A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Next Generation Space System Technology Research Association リアクションホイール
US20140277895A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Mts Systems Corporation Apparatus and method for autonomous control and balance of a vehicle and for imparting roll and yaw moments on a vehicle for test purposes

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018021236A1 (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 リアクションホイール装置
US11919664B2 (en) 2016-07-29 2024-03-05 Japan Aerospace Exploration Agency Reaction wheel apparatus
JP7482871B2 (ja) 2016-09-15 2024-05-14 リアル シンプル アイディアズ エルエルシー ジャイロ運動フィードバック装置
WO2019009154A1 (ja) * 2017-07-06 2019-01-10 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 移動型撮像装置
EP3650975A4 (en) * 2017-07-06 2021-04-07 Japan Aerospace Exploration Agency MOBILE IMAGE CAPTURE DEVICE
US11490018B2 (en) 2017-07-06 2022-11-01 Japan Aerospace Exploration Agency Mobile image pickup device
EP3705408A1 (en) * 2019-03-08 2020-09-09 Veoware SPRL A modular and configurable attitude control system for a spacecraft
WO2020182623A1 (en) * 2019-03-08 2020-09-17 Veoware Sprl A modular and configurable attitude control system for a spacecraft
US20220153454A1 (en) * 2019-03-08 2022-05-19 Veoware Sprl Modular and configurable attitude control system for a spacecraft
US12012232B2 (en) * 2019-03-08 2024-06-18 Veoware Sprl Modular and configurable attitude control system for a spacecraft

Also Published As

Publication number Publication date
JP7046343B2 (ja) 2022-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7046343B2 (ja) 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム
US9199746B2 (en) Attitude control system for small satellites
JP6524100B2 (ja) プラットフォーム安定化システム
JP5820099B2 (ja) 小型衛星内における運動量制御システムに基づくコントロールモーメントジャイロスコープ
JP6896495B2 (ja) 高いエネルギー効率の球状運動量制御装置
US10326348B2 (en) Multi-degree of freedom electromagnetic machine
US8876060B2 (en) Split flywheel assembly with attitude jitter minimization
US20180099525A1 (en) Multipurpose rollable moving device
KR101372807B1 (ko) 3차원 구체 구동시스템
GB2334333A (en) Stabilized platform systems
US9772466B2 (en) Optical element switching system using a Halbach array
JP6286728B2 (ja) サーボシステム
US20170081050A1 (en) Gyroscopic actuator with double gimbal guidance, suspension element and end-stop element
US10890209B2 (en) Gimbal system using grooved rotatable ball, orthogonally oriented gears, and socket casing
JP7017812B2 (ja) 制動機構、制動機構を備えるリアクションホイール、リアクションホイール装置、リアクションホイールシステム
US11077961B2 (en) Satellites attitude control system
KR101654282B1 (ko) 다중 모멘텀 휠 어셈블리를 적용한 제어 모멘트 자이로
JP4616126B2 (ja) 転動ロボット
JP3783604B2 (ja) 浮揚体
WO2024075355A1 (ja) 推進装置
JP2005329857A (ja) 姿勢制御用フライホイール装置
JP2022136628A (ja) 支持脚装置
KR20220161864A (ko) 자세안정정화를 위해 제어 모멘트 자이로를 구비한 무인비행체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190327

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201119

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201119

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201130

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201203

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20210205

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20210210

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210215

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210708

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211011

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220106

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220131

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220302

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7046343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150