JP2017017196A - Qスイッチレーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な構成によって良好にパルスレーザ光を発振することが可能なQスイッチレーザ装置を提供する。
【解決手段】Qスイッチレーザ装置1は、固体レーザ媒質10、出力ミラー20、リアミラー22、Qスイッチ25、第1励起光源30、および第2励起光源40を備える。固体レーザ媒質10の外形は柱状である。出力ミラー20は、固体レーザ媒質10から軸方向に延びる光路の先端側に配置され、パルスレーザ光を外部に出力する。リアミラー22は、固体レーザ媒質10から軸方向に延びる光路の後端側に配置される。Qスイッチ25は、出力ミラー20とリアミラー22によって形成される光共振器に設けられる。第1励起光源30は、固体レーザ媒質10に向けて側方から励起光を照射する。第2励起光源40は、固体レーザ媒質10に向けて後方から励起光を照射する。
【選択図】図1

Description

本開示は、Qスイッチを用いてパルスレーザを発振するQスイッチレーザ装置に関する。
従来、励起光によって固体レーザ媒質を励起させる(ポンピングする)ことでパルスレーザ光を発振するQスイッチレーザ装置が知られている。例えば、特許文献1には、レーザ媒質の側方に励起光源が配置された実施形態と、レーザ媒質の後方に励起光源が配置された実施形態の各々が開示されている。
特開2014−86440号公報
従来のQスイッチレーザ装置では、1つの手法のみ(例えば、ロッドの側方から励起光を照射する手法のみ、または、ロッドの後端側から励起光を照射する手法のみ)で固体レーザ媒質が励起されていた。この場合、装置の大きさ、装置の形状、必要な繰り返し周波数の確保、必要なレーザエネルギーの確保、装置のコスト削減等の少なくともいずれかが困難となる場合があった。
本開示の典型的な目的は、前述した課題の少なくともいずれかを解決し、適切な構成によって良好にパルスレーザ光を発振することが可能なQスイッチレーザ装置を提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供するQスイッチレーザ装置は、外形柱状の固体レーザ媒質と、前記固体レーザ媒質の軸方向の先端側に配置され、パルスレーザ光を外部に出射する出力ミラーと、前記固体レーザ媒質の軸方向の後端側に配置されたリアミラーと、前記出力ミラーと前記リアミラーによって形成される光共振器に設けられたQスイッチと、前記固体レーザ媒質に向けて側方から励起光を照射する第1励起光源と、前記固体レーザ媒質に向けて後方から励起光を照射する第2励起光源と、を備える。
本開示に係るQスイッチレーザ装置は、パルスレーザ光を適切に発振することができる。
Qスイッチレーザ装置1の構成を示す図である。 パルスレーザ光の発振、固体レーザ媒質における利得、第1励起光の光量、および第2励起光の光量の関係を示すタイミングチャートである。
以下、本開示における典型的な実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態におけるQスイッチレーザ装置1の構成について説明する。本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、固体レーザ媒質10、出力ミラー20、リアミラー22、Qスイッチ25、第1励起光源30、第2励起光源40、および制御部50を備える。出力ミラー20とリアミラー22によって共振器が形成される。
固体レーザ媒質10は、励起光が照射されることによって光を放出する固体のレーザロッドである。一例として、本実施形態では、Nd:YAG結晶が固体レーザ媒質10に用いられている。しかし、他の媒質(例えば、Nd:YVO結晶、Nd:GdVO結晶、Yb:YAG結晶等)を固体レーザ媒質10に用いてもよい。本実施形態の固体レーザ媒質10は、励起光が照射されることによって、波長が1064nmのレーザ光を発振する。固体レーザ媒質10の外形は柱状(本実施形態では円柱状)である。柱状である固体レーザ媒質10の軸と、共振器内を往復するレーザ光の光軸とが一致するように、固体レーザ媒質10がQスイッチレーザ装置10内に保持されている。
以下の説明では、柱状である固体レーザ媒質10から軸方向に延びるレーザ光の光路のうち、出力ミラー20側(パルスレーザ光が発振される方向)を先端側、リアミラー22側を後端側とする。また、固体レーザ媒質10から見て軸方向に垂直な方向を、固体レーザ媒質10の側方とする。
出力ミラー20は、パルスレーザ光を共振器の外部へ出射する。例えば、出力ミラー20には、共振器内を往復するレーザ光(本実施形態では、波長1064nmのレーザ光)の一部を透過させて残りを反射させる部分透過ミラーを用いることができる。リアミラー22は、共振器内を往復するレーザ光のほぼ全てを反射させる。なお、本実施形態のリアミラー22はダイクロイックミラーである。後述する第2励起光源40から照射される励起光(本実施形態では、波長808nmの第2励起光)は、リアミラー22を透過する。
Qスイッチ25は、共振器のQ値を制御することで、高出力のレーザパルス(ジャイアントパルス)の発振を制御する。つまり、Qスイッチ25は、Q値を低くしてレーザ光の発振を抑えることで光ポンピングを進行させると共に、Q値を高くすることでパルスレーザ光を発振させる。本実施形態のQスイッチ25には、可飽和吸収体が用いられている。可飽和吸収体は、強度が低い入射光に対しては吸収体として機能すると共に、強度が高い入射光に対しては透明体として機能する。従って、可飽和吸収体は、共振器内を往復するレーザ光の強度に応じてレーザ光の発振を自動的に制御する受動Qスイッチとして機能する。一例として、本実施形態では、Cr4+:YAG結晶が可飽和吸収体に用いられている。しかし、半導体可飽和吸収体等の他の物質を用いることも可能である。また、Qスイッチ25として、電気的または機械的にQ値を制御する能動Qスイッチを用いることも可能である。能動Qスイッチには、例えば、音響光学変調器、電気光学変調器、出力ミラー20の位置を変更する駆動デバイス等を使用してもよい。
出力ミラー20から発振されるパルスレーザ光の光路には、パルスレーザ光の発振を検知する光検出器(例えばフォトダイオード)28が設けられている。光検出器28は、例えば、ハーフミラー等によって分岐されたパルスレーザ光の光路上に設けられていてもよい。また、光検出器28は、パルスレーザ光の散乱を検出することで、パルスレーザ光の発振を検出してもよい。この場合、光検出器28は、パルスレーザ光の光路上でなく、光路の近傍に設置されてもよい。
なお、出力ミラー20とリアミラー22によって形成される共振器の光路中に、光路を変化させるミラー等が設けられていてもよい。つまり、出力ミラー20およびリアミラー22は、外形柱状である固体レーザ媒質10の物理的な軸上に位置している必要は無く、固体レーザ媒質10から延びるレーザ光の光路上の先端側および後端側の各々に位置していればよい。また、波長板等が共振器中に設けられていてもよい。
第1励起光源30は、固体レーザ媒質10に向けて側方から励起光(第1励起光)を照射する。本実施形態の第1励起光源30はフラッシュランプである。フラッシュランプ30の外形は円柱状である。フラッシュランプ30および固体レーザ媒質10は、共にポンピングチャンバ31内に配置されている。本実施形態では、ポンピングチャンバ31は楕円筒状または円筒状であり、ポンピングチャンバ31の軸は固体レーザ媒質10の軸と平行となっている。
ポンピングチャンバ31の先端側および後端側の各々の開口部近傍には、固体レーザ媒質10およびフラッシュランプ30を保持するホルダ32が設けられている。各々のホルダ32には、固体レーザ媒質10を保持するロッド保持孔(図示せず)と、フラッシュランプ30を保持するランプ保持孔(図示せず)が形成されている。固体レーザ媒質10は、Oリング11を介して前後方向に移動可能に2つのロッド保持孔に保持されている。従って、固体レーザ媒質10の温度が変化して膨張・収縮が生じても、固体レーザ媒質10の屈曲等は抑制される。また、柱状のフラッシュランプ30は、2つのランプ保持孔に挿通されて保持されている。ホルダ32によって保持されている固体レーザ媒質10の軸とフラッシュランプ30の軸は、互いに平行である。さらに、ポンピングチャンバ31は、フラッシュランプ30が発生させた拡散光を、固体レーザ媒質10に向けて効率良く反射させる。その結果、第1励起光は、固体レーザ媒質10に対して側方から効率良く照射される。
第2励起光源40は、固体レーザ媒質10に向けて後方から励起光(第2励起光)を照射する。本実施形態の第2励起光源40は、半導体の再結合発光によってレーザ光を出射するレーザダイオード(LD:半導体レーザ)である。本実施形態では、リアミラー22よりもさらに後方にレーザダイオード40が配置されている。レーザダイオード40とリアミラー22の間には、レンズ41が設置されている。レーザダイオード40から出射された所定の波長の第2励起光(一例として、本実施形態では波長808nm)は、レンズ41によって収束され、リアミラー22を透過して固体レーザ媒質10の後端に照射される。なお、高出力の第2励起光を照射するために、複数のレーザダイオードが使用されてもよい。また、第2励起光の光路を変更するミラー等が設けられていてもよい。
制御部50は、フラッシュランプ30およびレーザダイオード40の励起光の発光を制御することで、Qスイッチレーザ装置1によるレーザパルスの発振を制御する。詳細には、制御部50は、フラッシュランプ30の発光を開始させるトリガ信号(開始信号)と、フラッシュランプ30の発光を停止させるトリガ信号(停止信号)とを、後述する第1励起光源駆動回路55に出力する。また、制御部50は、レーザダイオード40の発光を開始させるトリガ信号(開始信号)と、レーザダイオード40の発光を停止させるトリガ信号(停止信号)とを、後述する第2励起光源駆動回路58に出力する。光検出器28は制御部50に電気的に接続しており、検出信号を制御部50に出力する。また、制御部50は、他の装置(例えば、加工装置、手術装置等)の制御部との間で信号の送受信を行うことも可能である。例えば、制御部50は、他の装置の制御部からパルスレーザ光の発振指示信号を入力した場合に、フラッシュランプ30およびレーザダイオード40の駆動を制御してパルスレーザ光を発振させてもよい。
制御部50は、CPU51、ROM52、およびRAM53を備える。CPU51は、Qスイッチレーザ装置1の各種制御を司る。ROM52には、Qスイッチレーザ装置1の動作を制御するための各種プログラム、および初期値等が記憶されている。RAM53は、各種情報を一時的に記憶する。
第1励起光源駆動回路55は、制御部50から入力される信号に応じてフラッシュランプ30の発光を制御する。第1励起光源駆動回路55には、フラッシュランプ30に供給する電力を蓄積するコンデンサ56が含まれる。第2励起光源駆動回路58は、制御部50から入力される信号に応じてレーザダイオード40の発光を制御する。
図2を参照して、パルスレーザ光の発振、固体レーザ媒質10における利得、第1励起光の光量、および第2励起光の光量の各々の関係について説明する。図2における4つのグラフの横軸は、いずれも時間を示す。4つのグラフの時間軸は一致している。最も上のグラフの縦軸は、Qスイッチレーザ装置1によるレーザ光の発振状態を示す。上から2番目のグラフの縦軸は、固体レーザ媒質10における利得(エネルギー)を示す。上から3番目のグラフの縦軸は、第1励起光源30から固体レーザ媒質10に照射される第1励起光の光量を示す。上から4番目のグラフの縦軸は、第2励起光源40から固体レーザ媒質10に照射される第2励起光の光量を示す。
図2に示すように、本実施形態では、フラッシュランプ30から照射される第1励起光と、レーザダイオード40から照射される第2励起光が共に固体レーザ媒質10に照射されることで、固体レーザ媒質10が励起される。つまり、固体レーザ媒質10における利得は、第1励起光による利得と、第2励起光による利得の和となる。図2の利得のグラフでは、第1励起光による利得を「1」、第2励起光による利得を「2」で示している。
本実施形態では、第1励起光による利得と、第2励起光による利得が足し合わされることで、固体レーザ媒質10における利得が、パルスレーザ光を発振することが可能な発振閾値を初めて超える。換言すると、本実施形態では、第1励起光による利得だけでは発振閾値を超えることは無く、且つ、第2励起光による利得だけでも発振閾値を超えることは無い。従って、フラッシュランプ30およびレーザダイオード40の一方のみを用いて励起光を照射する場合に比べて、フラッシュランプ30およびレーザダイオード40の出力の各々を小さくすることができる。なお、第1励起光による利得、および第2励起光による利得の少なくとも一方が単独で発振閾値を超えるように、励起光の出力を設定してもよい。この場合でも、フラッシュランプ30およびレーザダイオード40の一方のみを用いて励起光を照射する場合に比べて、各々の励起光の出力を小さくすることが可能である。
図2に示すように、フラッシュランプ30によって発光される第1励起光は徐々に強くなる。一方で、レーザダイオード40によって発光される第2励起光は急速に強くなり、第2励起光の波形は矩形に近くなる。また、レーザダイオード40によって発光される第2励起光によると、フラッシュランプ30によって発光される第1励起光に比べて、パルスレーザ光の空間(横)モードを容易に制御することができる。
図2に示すように、本実施形態の制御部50は、フラッシュランプ30による第1励起光の発光を開始させる開始信号と、レーザダイオード40による第2励起光の発光を開始させる開始信号とを、同じタイミングで駆動回路55,58に出力する。その結果、パルスレーザ光の空間(横)モードは、空間モードの制御が難しい第1励起光よりも、空間モードの制御が容易な第2励起光の影響を強く受ける。よって、本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、パルスレーザ光の空間モードの制御を容易に行うことができる。
本実施形態の制御部50は、パルスレーザ光の発振が光検出器28によって検出されると、第1励起光の発光を停止させる停止信号と、第2励起光の発光を停止させる停止信号とを、同じタイミングで駆動回路55,58に出力する。従って、パルスレーザ光を発振させない場合には、固体レーザ媒質10における利得が低い状態で維持される。よって、意図しないタイミングでレーザ光が出射される可能性が低下する。また、無駄な電力消費が抑制される。
前述したように、本実施形態では、第1励起光および第2励起光の各々の発光を開始させる2つの開始信号、および、各々の発光を停止させる2つの停止信号は、同じタイミングで出力される。しかし、「同じタイミング」とは、複数の信号が完全に同時に出力されることに限定する意味ではない。つまり、第1励起光源駆動回路55に信号を出力する時間と、第2励起光源駆動回路58に信号を出力する時間とが、僅かにずれていてもよい。
以上説明したように、本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、固体レーザ媒質10に向けて側方から励起光を照射する第1励起光源30と、固体レーザ媒質10に向けて後方から励起光を照射する第2励起光源40を共に備える。従って、固体レーザ媒質10の側方および後方の一方のみから励起光を照射する場合に比べて、第1励起光源30および第2励起光源40の各々の構成の選択自由度が向上する。従って、本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、適切な構成によって良好にパルスレーザ光を出射することができる。
ここで、励起光源の特性について説明する。励起光源にフラッシュランプを用いる場合には、レーザダイオードを用いる場合に比べて励起光源を安価にすることが容易である。しかし、十分な繰り返し周波数とレーザエネルギーを確保するためには、容量および電圧の少なくともいずれかが十分に大きいコンデンサを用いてフラッシュランプに電力を供給する必要がある。この場合、コンデンサの大きさが大きくなるので、装置も大型化する。また、フラッシュランプで励起する場合の励起効率は、レーザダイオードで励起する場合の励起効率よりも低い。さらに、励起光源にフラッシュランプを用いる場合には、レーザダイオードを用いる場合に比べて、発振するレーザ光の空間モードを制御することが難しい。
一方で、励起光源にレーザダイオードを用いる場合には、フラッシュランプを用いる場合に比べて、小型化、励起効率、および空間モード制御の点で有利である。しかし、高出力の励起光を照射するためのレーザダイオードは非常に高価である。従って、従来の技術では、パルスレーザ光を適切に発振できるQスイッチレーザ装置を安価に製造することは困難であった。
これに対し、本実施形態では、第1励起光源30はフラッシュランプであり、第2励起光源40はレーザダイオードである。フラッシュランプ30が出射する拡散光が、固体レーザ媒質10に対して側方から照射されるので、後方から照射される場合に比べてフラッシュランプ30による励起効率が向上する。励起効率が高いレーザダイオード40をフラッシュランプ30と組み合わせて使用することで、フラッシュランプ30のみを用いて励起する場合に比べて、励起効率はさらに向上する。また、励起光源にフラッシュランプ30のみを用いる場合に比べて、フラッシュランプ30に電力を供給するためのコンデンサ56を容易に小さくすることができる。さらに、励起光源にレーザダイオード40のみを用いる場合に比べて、レーザダイオード40の出力を大きくする必要が無い。従って、本実施形態によると、Qスイッチレーザ装置1の小型化および低価格化が容易になり、且つ、適切なレーザパルスがQスイッチレーザ装置1から発振される。
フラッシュランプ30によって発光される第1励起光は、発光を開始させるトリガ信号の出力後、徐々に強くなる。一方で、レーザダイオード40によって発光される第2励起光は、発光を開始させるトリガ信号の出力後、急速に強くなる。本実施形態では、フラッシュランプ30の発光を開始させるトリガ信号と、レーザダイオード40の発光を開始させるトリガ信号とが、同じタイミングで制御部50から出力される。その結果、空間モードの制御が容易であり、且つ急速に強くなる第2励起光の方が、第1励起光よりも、パルスレーザ光の空間モードに強い影響を与える。よって、本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、小型化および低価格化等が容易であることに加え、パルスレーザ光の空間モードの制御も容易に行うことができる。
本実施形態のQスイッチ25は可飽和吸収体である。可飽和吸収体は、パルスレーザ光の発振を制御するために自動的に開閉する受動Qスイッチとして機能する。従って、本実施形態のQスイッチレーザ装置1は、能動Qスイッチを用いる場合とは異なり、高圧電源または高周波電源を用いずにスイッチングを行うことができる。よって、小型化および低価格化がさらに容易である。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。例えば、上記実施形態の制御部50は、第1励起光および第2励起光の各々の発光を開始させる2つの開始信号を、同じタイミングで出力する。また、制御部50は、第1励起光および第2励起光の各々の発光を停止させる2つの停止信号を、同じタイミングで出力する。しかし、第1励起光および第2励起光の発光開始および停止のタイミングを変更することも可能である。例えば、制御部50は、レーザダイオード40による第2励起光を常時発光させつつ、フラッシュランプ30による第1励起光の発光タイミングを制御することで、パルスレーザ光の発振を制御してもよい。この場合には、パルスレーザ光を発振させない間も、固体レーザ媒質10における利得がある程度確保された状態となる。従って、レーザダイオード40の発光開始と停止を繰り返す場合に比べて、レーザダイオード40の出力を低下させることが容易である。
上記実施形態では、第1励起光源30はフラッシュランプであり、第2励起光源40はレーザダイオードである。しかし、励起光源30,40の種類を変更することも可能である。例えば、第1励起光源にレーザダイオードを用いてもよい。第2励起光源にフラッシュランプを用いてもよい。この場合でも、第1励起光源および第2励起光源の各々の構成の選択自由度が向上する。
1 Qスイッチレーザ装置
10 固体レーザ媒質
20 出力ミラー
22 リアミラー
25 Qスイッチ
30 第1励起光源
40 第2励起光源
50 制御部

Claims (5)

  1. 外形柱状の固体レーザ媒質と、
    前記固体レーザ媒質から軸方向に延びるレーザ光の光路上の先端側に配置され、パルスレーザ光を外部に出射する出力ミラーと、
    前記固体レーザ媒質から軸方向に延びる前記光路上の後端側に配置されたリアミラーと、
    前記出力ミラーと前記リアミラーによって形成される光共振器に設けられたQスイッチと、
    前記固体レーザ媒質に向けて側方から励起光を照射する第1励起光源と、
    前記固体レーザ媒質に向けて後方から励起光を照射する第2励起光源と、
    を備えたことを特徴とするQスイッチレーザ装置。
  2. 請求項1に記載のQスイッチレーザ装置であって、
    前記第1励起光源から照射される第1励起光の出力、および、前記第2励起光源から照射される第2励起光の出力は、前記第1励起光による前記固体レーザ媒質の利得、および前記第2励起光による前記固体レーザ媒質の利得の各々が、パルスレーザ光を発振することが可能な発振閾値未満となる値に設定されることを特徴とするQスイッチレーザ装置。
  3. 請求項1または2に記載のQスイッチレーザ装置であって、
    前記第1励起光源がフラッシュランプであり、
    前記第2励起光源がレーザダイオードであることを特徴とするQスイッチレーザ装置。
  4. 請求項3に記載のQスイッチレーザ装置であって、
    前記フラッシュランプおよび前記レーザダイオードの励起光の発光を制御することで、レーザパルスの発振を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記フラッシュランプの発光を開始させるトリガ信号と、前記レーザダイオードの発光を開始させるトリガ信号とを同じタイミングで出力することを特徴とするQスイッチレーザ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のQスイッチレーザ装置であって、
    前記Qスイッチが可飽和吸収体であることを特徴とするQスイッチレーザ装置。
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