JP2017017057A - 多層基板及びそれを用いた通信モジュール - Google Patents

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明 小倉
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欣哉 山▲嵜▼
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晋路 小松崎
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Abstract

【課題】多層基板上における配線パターン形成領域を犠牲にすることなく、多層基板の放熱性能を向上させる。
【解決手段】通信モジュールは、モジュール基板5と、モジュール基板5に実装された駆動用IC11と、を備える。モジュール基板5は、最上層である第1導体層51と、最下層である第6導体層56と、中間層である第1絶縁層41,第2導体層52,第2絶縁層42,第3導体層53,第3絶縁層43,第4導体層54,第4絶縁層44及び第5導体層55及び第5絶縁層45と、を有する。中間層を構成する上記各層に設けられている放熱ビアの断面積の合計は、最上層である第1導体層51に設けられている第1放熱ビア61の断面積の合計よりも大きく、最下層である第6導体層56に設けられている第5放熱ビア65の断面積の合計は、第3放熱ビア63の断面積の合計よりも大きい。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリント基板に関するものであり、特に、動作中に熱を発する発熱体が実装される多層基板に関するものである。
一般的な通信モジュールは、コネクタを備えた筐体と、筐体に収容され、該筐体が備えるコネクタと電気的に接続された基板と、を備えている。通信モジュールが備える基板は、一般的に“モジュール基板”と呼ばれ、通信モジュールが接続される基板(一般的に“ホストボード”と呼ばれる。)と区別される。以下の説明では、上記区別に従って、通信モジュールが備える基板を“モジュール基板”と呼び、通信モジュールが接続される基板を“ホストボード”と呼ぶ場合がある。
モジュール基板には、光素子(発光素子や受光素子)や電子部品等が実装される。例えば、モジュール基板上には、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の発光素子と該発光素子を駆動するための駆動用IC(Integrated Circuit)とが実装され、また、PD(Photodiode)等の受光素子と該受光素子から出力される電気信号を増幅する増幅用IC(Integrated Circuit)とが実装される。さらに、モジュール基板上には、上記のような光素子と光ファイバとを光結合させるレンズブロック等も搭載される。
上記のようなモジュール基板には多層基板が用いられることが多く、光素子や電子部品等は多層基板の一面に実装される。ここで、多層基板の一面に実装される光素子や電子部品等は、その動作中に熱を発する。以下の説明では、多層基板に実装される光素子や電子部品等であって、その動作中に熱を発するものを“発熱体”と総称する。
上記のような状況の下、発熱体から発生する熱をそれら発熱体が実装される多層基板を介して放熱する必要があり、発熱体が実装される一面と該一面と反対側の他の一面とに跨る複数の熱伝導部を備える多層基板が知られている。それぞれの熱伝導部は、多層基板をその厚み方向に貫通する貫通穴(スルーホール)と、この貫通穴の内側に設けられた金属と、から構成されており、一般的に“放熱ビア”と呼ばれる。それぞれの放熱ビアは、多層基板の一面に実装面に実装されている発熱体と熱的に接続されており、発熱体から発せられた熱は、各放熱ビアを介して多層基板の他の一面に伝えられて空気中に放熱される。そこで、以下の説明では、発熱体が実装される多層基板の一面を“実装面”又は“吸熱面”と呼び、実装面(吸熱面)と反対側の多層基板の他の一面を“裏面”又は“放熱面”と呼ぶ場合がある。
特開2013−247357号公報
多層基板の放熱性能を向上させるためには、なるべく多くの放熱ビアを形成することが望ましい。しかし、多層基板の大きさは有限である一方、多層基板には、放熱ビア以外に配線パターンも形成する必要がある。
従って、多層基板に形成される放熱ビアの本数を増加させると、多層基板上における配線パターンを形成可能な領域が狭くなり、配線パターンの設計自由度が低下してしまう。すなわち、多層基板上における放熱ビア形成領域の増大と配線パターン形成領域の増大とはトレードオフの関係にある。
本発明の目的は、多層基板上における配線パターン形成領域を犠牲にすることなく、多層基板の放熱性能を向上させることである。
本発明の多層基板は、動作中に熱を発する発熱体が実装される多層基板である。この多層基板は、最上層と、前記最上層の反対側の最下層と、前記最上層と前記最下層との間の中間層と、前記最上層に設けられ、前記発熱体と熱的に接続された複数本の放熱ビアと、前記中間層に設けられ、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、前記最下層に設けられ、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、を有する。そして、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きく、前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きい。
本発明の通信モジュールは、多層基板と、該多層基板に実装された光素子及び電子部品と、を備える。前記多層基板は、最上層と、前記最上層の反対側の最下層と、前記最上層と前記最下層との間の中間層と、前記最上層に設けられ、前記電子部品と熱的に接続された複数本の放熱ビアと、前記中間層に設けられ、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、前記最下層に設けられ、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、を有する。そして、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きく、前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きい。
本発明の一態様では、前記中間層は、積層された複数の絶縁層と導体層とを含み、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれは、前記中間層に含まれる前記複数の絶縁層及び導体層を貫通する一連の放熱ビアである。
本発明の他の態様では、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積は、前記最上層及び前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積よりも大きい。
本発明によれば、多層基板上における配線パターン形成領域を犠牲にすることなく、多層基板の放熱性能を向上させることができる。
本発明が適用された通信モジュールの一例を示す斜視図である。 (a)はモジュール基板上に設けられている光電変換部の構成を模式的に示す平面図であり、(b)は側面図である。 モジュール基板の構造を示す断面図である。 図3中のA−A線に沿ったモジュール基板の断面図である。 図3中のB−B線に沿ったモジュール基板の断面図である。 図3中のC−C線に沿ったモジュール基板の断面図である。 図3中のD−D線に沿ったモジュール基板の断面図である。 図3中のE−E線に沿ったモジュール基板の断面図である。 モジュール基板内における熱の拡散状況を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。図1に示される通信モジュール1は、不図示のIT(Information Technology)装置等が備える不図示のホストボードに接続され、光信号を電気信号に変換したり、電気信号を光信号に変換したりする。通信モジュール1の先端にはプラグコネクタ2が設けられており、このプラグコネクタ2がホストボードに設けられているレセプタクルコネクタに接続される。すなわち、本実施形態に係る通信モジュール1は、ホストボードに設けられているレセプタクルコネクタに挿抜可能なプラグコネクタ2を備えており、プラグコネクタ2がレセプタクルコネクタに挿入されると、通信モジュール1がホストボードに接続される。
上記のようにして通信モジュール1が接続されるホストボードには通信用半導体チップが実装されており、ホストボードに接続された通信モジュール1は、ホストボードに形成されている電気配線を介して通信用半導体チップと接続される。また、ホストボード上には複数のレセプタクルコネクタが配置されており、それぞれのレセプタクルコネクタを介して複数の通信モジュール1が通信用半導体チップと接続される。
通信モジュール1は、光ファイバ(ファイバリボン)3の一端側が引き入れられた筐体4と該筐体4に収容された多層基板5とを有し、多層基板上には光電変換部6が設けられている。以下の説明では、多層基板5を“モジュール基板5”と呼ぶ。尚、筐体4は、図示されている下側ケース4aと不図示の上側ケースとから構成されている。下側ケース4aと上側ケースとは互いに突き合わされてモジュール基板5を収容可能な空間を備える筐体4を構成する。
図1では省略されているが、モジュール基板5に設けられている光電変換部6は、モジュール基板5の実装面に設けられた光素子,電子部品,レンズブロック等によって構成されている。光電変換部6を構成している各要素のうち、少なくとも電子部品は、その動作中に熱を発する発熱体である。図2(a)に示されるように、光電変換部6は、光素子の一つである発光素子10と、電子部品の一つであって、発光素子10を駆動する駆動用IC11と、を含んでいる。また、光電変換部6は、光素子の他の一つである受光素子20と、電子部品の他の一つであって、受光素子20から出力される電気信号を増幅する増幅用IC21と、を含んでいる。さらに、図2(b)に示されるように、モジュール基板5の実装面には、発光素子10及び受光素子20(図2(a))と光ファイバ3とを光結合させるレンズブロック30も設けられている。レンズブロック30は、樹脂製のホルダ部材31を介してモジュール基板5に固定されており、発光素子10及び受光素子20(図2(a))の上方にこれらを覆うように配置されている。換言すれば、レンズブロック30は、ホルダ部材31によってモジュール基板上の所定位置に保持されている。
筐体4(図1)内に引き入れられている光ファイバ3の一端は、不図示のMT(Mechanically Transferable)コネクタを介してレンズブロック30に接続(光接続)されている。具体的には、レンズブロック30の突き当て面にMTコネクタの先端面が突き当てられている。さらに、レンズブロック30の突き当て面からは一対のガイドピンが突出しており、このガイドピンがMTコネクタの先端面に形成されているガイド穴に挿入されている。尚、本実施形態では、図2(a)に示される発光素子10にVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が用いられ、同図に示される受光素子20にPD(Photodiode)が用いられている。もっとも、発光素子10及び受光素子20は、特定の発光素子や受光素子に限定されない。また、図1に示されるように、筐体4の後端には、プラグコネクタ2をレセプタクルコネクタから引き抜く際に摘ままれるプルタブ7が取り付けられている。
図3に示されるように、モジュール基板5は、樹脂層(絶縁層)40を介して6つの金属層(導体層)50が積層された6層の多層基板であって、樹脂層40及び金属層50の積層方向がモジュール基板5の厚み方向である。以下の説明では、図3中において最も上層に位置する金属層50を“第1導体層51”と呼び、最も下層に位置する金属層50を“第6導体層56”と呼ぶ場合がある。また、第1導体層51の下の金属層50を“第2導体層52”と呼び、第2導体層52の下の金属層50を“第3導体層53”と呼び、第3導体層53の下の金属層50を“第4導体層54”と呼び、第4導体層54の下の金属層50を“第5導体層55”と呼ぶ場合がある。第1導体層51,第2導体層52,第3導体層53,第4導体層54,第5導体層55及び第6導体層56の全部又は一部は、ウエットエッチング,ドライエッチングその他の任意の方法によってパターンニングされて配線パターンを形成している。
また、以下の説明では、第1導体層51と第2導体層52との間に介在している樹脂層40を“第1絶縁層41”と呼ぶ場合がある。以下同様に、第2導体層52と第3導体層53との間に介在している樹脂層40を“第2絶縁層42”と呼び、第3導体層53と第4導体層54との間に介在している樹脂層40を“第3絶縁層43”と呼び、第4導体層54と第5導体層55との間に介在している樹脂層40を“第4絶縁層44”と呼び、第5導体層55と第6導体層56との間に介在している樹脂層40を“第5絶縁層45”と呼ぶ場合がある。第1絶縁層41,第2絶縁層42,第3絶縁層43,第4絶縁層44及び第5絶縁層45のそれぞれは、その上下の金属層50の間を電気的に絶縁する層間絶縁膜を形成している。
図3に示されるように、本実施形態では、第1導体層51がモジュール基板5の最上層であり、第6導体層56が最上層と反対側のモジュール基板5の最下層である。また、第1絶縁層41,第2導体層52,第2絶縁層42,第3導体層53,第3絶縁層43,第4導体層54,第4絶縁層44,第5導体層55及び第5絶縁層45が、最上層と最下層との間に位置する中間層である。すなわち、本実施形態におけるモジュール基板5の中間層には、積層された複数の絶縁層及び導体層が含まれる。尚、最上層である第1導体層51や、最下層である第6導体層56の表面にはソルダーレジストや金メッキ等によって保護層が形成されることもある。
モジュール基板5には、該モジュール基板5をその厚み方向に貫通する複数本の放熱ビアが形成されている。具体的には、最上層である第1導体層51には、この第1導体層51を貫通する複数本の第1放熱ビア61が形成されている。
中間層の一部である第1絶縁層41には、この第1絶縁層41を貫通する複数本の第2放熱ビア62が形成されている。また、中間層の他の一部である第2導体層52,第2絶縁層42,第3導体層53,第3絶縁層43,第4導体層54,第4絶縁層44及び第5導体層55には、これら複数の層を貫通する一連の第3放熱ビア63が形成されている。さらに、中間層の一部である第5絶縁層45には、この第5絶縁層45を貫通する複数本の第4放熱ビア64が形成されている。
また、最下層である第6導体層56には、この第6導体層56を貫通する複数本の第5放熱ビア65が形成されている。
第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65は、レーザ照射によって形成された貫通穴と該貫通穴に充填された金属とから構成されており、“レーザビア”と呼ばれることもある。一方、第3放熱ビア63は、ドリルによって形成された貫通穴と該貫通穴に充填された金属とから構成されており、“ドリルドビア”と呼ばれることもある。
複数本の第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65は、互いに同一又は略同一の直径を有する。また、複数本の第3放熱ビア63は、互いに同一又は略同一の直径を有する。一方、第3放熱ビア63の直径は、第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65の直径よりも大きい。本実施形態では、第3放熱ビア63の直径は、第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65の直径の約2倍である。
モジュール基板5の実装面(吸熱面)を形成する第1導体層51に設けられている第1放熱ビア61は、実装面(吸熱面)に実装されている駆動用IC11及び増幅用IC21(図2)と直接的又は間接的に熱接続され、かつ、第1絶縁層41に設けられている第2放熱ビア62と直接的又は間接的に熱接続されている。一方、モジュール基板5の裏面(放熱面)を形成する第6導体層56に設けられている第5放熱ビア65は、第5絶縁層45に設けられている第4放熱ビア64と直接的又は間接的に熱接続され、かつ、モジュール基板5の裏面(放熱面)と熱接続されている。さらに、第2放熱ビア62は、第1放熱ビア61及び第3放熱ビア63の双方と直接的又は間接的に熱接続され、第4放熱ビア64は、第3放熱ビア63及び第5放熱ビア65の双方と直接的又は間接的に熱接続されている。
要するに、モジュール基板5の吸熱面に配置されている駆動用IC11及び増幅用IC21(図2)は、第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第3放熱ビア63,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65を介して、モジュール基板5の放熱面と熱的に接続されている。よって、駆動用IC11及び増幅用IC21から発せられた熱は、これら第1放熱ビア61,第2放熱ビア62,第3放熱ビア63,第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65を介してモジュール基板5の放熱面に伝えられ、空気中に放熱される。
図3,図4及び図5を参照すると、第2放熱ビア62の本数は、第1放熱ビア61の本数よりも多い。一方、第1放熱ビア61と第2放熱ビア62の直径は同一又は略同一である。つまり、第1放熱ビア61と第2放熱ビア62の断面積は同一である。ここで比較している第1放熱ビア61及び第2放熱ビア62の断面積とは、モジュール基板5の厚み方向と直交する断面の面積である。換言すれば、第1放熱ビア61及び第2放熱ビア62の断面積とは、モジュール基板5の表面に平行な断面の面積である。以下、特に断らない限り、“断面”や“断面積”に言及する場合、その断面や断面積は、モジュール基板5の厚み方向と直交する断面やその断面の面積を意味するものとする。
第1放熱ビア61及び第2放熱ビア62は同一又は略同一の断面積を有する。しかし、第1絶縁層41には、第1放熱ビア61よりも多くの第2放熱ビア62が形成されている。この結果、第1絶縁層41の断面内における第2放熱ビア62の断面積の合計は、第1導体層51の断面内における第1放熱ビア61の断面積の合計よりも大きい。
図3,図5及び図6を参照すると、第3放熱ビア63の本数は、第2放熱ビア62の本数よりも少ない。一方、第3放熱ビア63の直径は、第2放熱ビア62の直径の約2倍である。つまり、第3放熱ビア63は、第2放熱ビア62の約4倍の断面積を有する。この結果、中間層を構成する各層の断面内おける第3放熱ビア63の断面積の合計は、第1絶縁層41の断面内における第2放熱ビア62の断面積の合計よりも大きい。換言すれば、中間層を構成する第2導体層52,第2絶縁層42,第3導体層53,第3絶縁層43,第4導体層54,第4絶縁層44及び第5導体層55の各層の断面内における第3放熱ビア63の断面積の合計は、第1絶縁層41の断面内における第2放熱ビア62の断面積の合計よりも大きい。
図3,図6及び図7を参照すると、第4放熱ビア64の断面積は、第3放熱ビア63の断面積よりも小さい。具体的には、第4放熱ビア64の断面積は、第3放熱ビア63の断面積の約1/4である。しかし、第5絶縁層45には、第3放熱ビア63の4倍以上の本数の第4放熱ビア64が形成されている。この結果、第5絶縁層45の断面内における第4放熱ビア64の断面積の合計は、中間層を構成する各層の断面内おける第3放熱ビア63の断面積の合計よりも大きい。
図3,図7及び図8を参照すると、第4放熱ビア64及び第5放熱ビア65は同一又は略同一の断面積を有する。しかし、第6導体層56には、第4放熱ビア64よりも多くの第5放熱ビア65が形成されている。この結果、第6導体層56の断面内における第5放熱ビア65の断面積の合計は、第5絶縁層45の断面内における第4放熱ビア64の断面積の合計よりも大きい。
以上のように、本実施形態では、モジュール基板5の各層の断面積に占める放熱ビアの断面積の割合が下層ほど大きくなっている。換言すれば、モジュール基板5の各層の断面積に占める放熱ビアの断面積の割合が上層ほど小さくなっている。よって、最上層に近い層ほど、配線パターンを形成可能な領域が広く、最上層における配線パターン形成領域が最も広い。ここで、最上層は実装面を形成する層であって、多くの複雑な配線パターンが形成される。よって、最上層における配線パターン形成領域が広い本実施形態は、配線パターンの設計自由度が高い。また、各層の断面積に占める放熱ビアの断面積の割合が下層ほど大きくなる本実施形態では、発熱体(例えば、駆動用IC11)から発せられた熱は、図9中に示される矢印のように拡散しながらモジュール基板5の最下層に伝えられる。ここで、最下層は放熱面を形成する層なので、最下層における放熱ビアの断面積が大きい本実施形態では、発熱体(例えば、駆動用IC11)から発せられた熱が効率よく放熱される。尚、図9では、図3に示されている各放熱ビアを簡略化して図示してある。また、図9,図3に示されている放熱ビアは、駆動用IC11とモジュール基板5の裏面とを熱的に接続する放熱ビアであるが、増幅用IC21(図2)とモジュール基板5の裏面とを熱的に接続する不図示の放熱ビアも、図示されている放熱ビアと同一の構造を有する。
上記のように、多層基板の各層における放熱ビアの本数の多少は本発明の本質的特徴ではない。多層基板の各層に設けられている複数本の放熱ビアの断面積の合計が下層に近づくに従って増大することが本発明の本質的特徴である。よって、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記本質的特徴を変更しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態におけるモジュール基板5は6層の多層基板であったが、多層基板の積層数は特定の数に限定されない。例えば、3層の多層基板や8層の多層基板をモジュール基板5として用いることもできる。
上記実施形態では、最上層(第1導体層51)に形成されている第1放熱ビア61及び最下層(第6導体層56)に形成されている第5放熱ビア65は、ブラインドビアであった。また、第1絶縁層41,中間層及び第5絶縁層45に形成されているそれぞれの放熱ビア(第2放熱ビア62,第3放熱ビア63及び第4放熱ビア64)は、モジュール基板5の内層同士を連絡(接続)するベリードビアであった。さらに、中間層に形成されている第3放熱ビア63は、中間層に含まれる複数の絶縁層及び導体層を貫通する一連の放熱ビアであった。各層におけるビアの構造や種類は上記構造や種類に限定されない。例えば、中間層を構成する各層に放熱ビア(ベリードビア)を形成してもよい。また、第1導体層51及び第1絶縁層41に、これら2層を貫通し、モジュール基板5の外層と内層とを連絡(接続)する一連の放熱ビア(ブラインドビア)を形成してもよく、第5絶縁層45及び第6導体層56に、これら2層を貫通する一連の放熱ビア(ブラインドビア)を形成してもよい。
上記実施形態における樹脂層40(第1絶縁層41,第2絶縁層42,第3絶縁層43,第4絶縁層44及び第5絶縁層45)の材料は、“プリプレグ”と呼ばれる繊維含有樹脂材料であるが、樹脂層40の材料は特定の樹脂材料に限定されず、プリプレグ以外のエポキシ樹脂やガラスエポキシ樹脂などを用いてもよい。また、上記実施形態における金属層50(第1導体層51,第2導体層52,第3導体層53,第4導体層54,第5導体層55及び第6導体層56)の材料は銅であるが、金属層50の材料は特定の金属材料に限定されない。
上記実施形態における放熱ビアの全部又は一部は、貫通穴の内周面に金属層が形成された放熱ビアに置換することができる。多層基板に実装される発熱体は駆動用ICや増幅用ICに限定されるものではなく、多層基板に実装され、動作中に熱を発する他の電子部品や光素子等も発熱体に含まれる。本発明は、光通信用の通信モジュールが備えるモジュール基板ではなく、電気通信用の通信モジュールが備えるモジュール基板にも適用できる。さらに、本発明は、モジュール基板のみでなく、広く多層基板一般に適用することができる。
1 通信モジュール
2 プラグコネクタ
3 光ファイバ
4 筐体
5 多層基板(モジュール基板)
6 光電変換部
10 発光素子
11 駆動用IC
20 受光素子
21 増幅用IC
30 レンズブロック
31 ホルダ部材
40 樹脂層
41 第1絶縁層
42 第2絶縁層
43 第3絶縁層
44 第4絶縁層
45 第5絶縁層
50 金属層
51 第1導体層
52 第2導体層
53 第3導体層
54 第4導体層
55 第5導体層
56 第6導体層
61 第1放熱ビア
62 第2放熱ビア
63 第3放熱ビア
64 第4放熱ビア
65 第5放熱ビア

Claims (6)

  1. 動作中に熱を発する発熱体が実装される多層基板であって、
    最上層と、
    前記最上層の反対側の最下層と、
    前記最上層と前記最下層との間の中間層と、
    前記最上層に設けられ、前記発熱体と熱的に接続された複数本の放熱ビアと、
    前記中間層に設けられ、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、
    前記最下層に設けられ、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、を有し、
    前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きく、
    前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きい、
    多層基板。
  2. 請求項1に記載の多層基板であって、
    前記中間層は、積層された複数の絶縁層と導体層とを含み、
    前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれは、前記中間層に含まれる前記複数の絶縁層及び導体層を貫通する一連の放熱ビアである、
    多層基板。
  3. 請求項1又は2に記載の多層基板であって、
    前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積は、前記最上層及び前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積よりも大きい、
    多層基板。
  4. 多層基板と、該多層基板に実装された光素子及び電子部品と、を備える通信モジュールであって、
    前記多層基板は、
    最上層と、
    前記最上層の反対側の最下層と、
    前記最上層と前記最下層との間の中間層と、
    前記最上層に設けられ、前記電子部品と熱的に接続された複数本の放熱ビアと、
    前記中間層に設けられ、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、
    前記最下層に設けられ、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアと熱的に接続された複数本の放熱ビアと、を有し、
    前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記最上層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きく、
    前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計は、前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアの断面積の合計よりも大きい、
    通信モジュール。
  5. 請求項4に記載の通信モジュールであって、
    前記多層基板の前記中間層は、積層された複数の絶縁層と導体層とを含み、
    前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれは、前記中間層に含まれる前記複数の絶縁層及び導体層を貫通する一連の放熱ビアである、
    通信モジュール。
  6. 請求項4又は5に記載の通信モジュールであって、
    前記多層基板の前記中間層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積は、前記多層基板の前記最上層及び前記最下層に設けられている前記複数本の放熱ビアのそれぞれの断面積よりも大きい、
    通信モジュール。
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