JP2017014783A - 機器の支持構造 - Google Patents
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そして、機器の大きさに応じて機器の取り付け位置を調整するには、機器取り付け穴上でボルトとナットの締結位置を移動させるか3条の台座取り付け溝間で台座部材の固定位置を切り替えている。また、台座部材の固定位置を梁部材の台座取り付け溝の長手方向に沿って移動させるようにしている。
一方、台座部材に、機器取り付け溝に代えて丸穴または長穴の機器取り付け穴を形成した場合、機器取り付け穴が長穴であるとやはり地震等の際にボルトが滑って機器が移動してしまう欠点があった。また、機器取り付け穴が複数の丸穴であるとその配列ピッチによって機器類の位置調整ピッチが決まってしまい機器の設置位置の精度が十分でないことがあった。
本発明による機器の支持構造は、機器を台座部に載置して、固定部を台座部の取り付け溝内に収納して機器と対向するように位置調整した後で、ボルトを機器から固定部のねじ穴に締め込むことで固定部を取り付け溝内で締め込み、台座部と固定部の対向する受け部と押圧部を互いに押圧して一方の突部を他方に喰い込ませて固定部を台座部に係止させることができる。これによって機器はボルトと固定部を介して台座部に固定される。
しかも、台座部に載置した機器に対向する位置に固定部を取り付け溝内で移動させることで、無段階に位置調整して機器と固定部と台座部を互いに固定できる。しかも、ボルトを緩めて機器と固定部の位置を微調整することで、機器と固定部の固定位置の微調整を行える。
本発明による機器の支持構造は、機器を台座部に載置して、固定部を台座部の取り付け溝内に収納して機器と対向するように位置調整した後で、ボルトを機器から固定部のねじ穴に締め込むことで固定部を取り付け溝内で締め込み、台座部と固定部の対向するテーパ面をなす受け部と押圧部を互いに押圧して押圧部を受け部に喰い込ませて固定部を台座部に固定することができる。これによって機器はボルトと固定部を介して台座部に固定される。
そのため、台座部の一部が機器からはみ出して外部に露出したとしても、カバー部材で覆うことで外観の見栄えが良く、しかも機器から突出する台座部の一部の締結部材等をカバー部材で覆うことで安全性が高まる。
なお、台座部は取り付け溝に直交する方向に延びる台座取り付け溝に摺動可能として、機器を載置できる位置で締結部材等によって固定することができる。
そのため、台座部に載置した機器に対向する位置に固定部を取り付け溝内で摺動させることで、無段階に位置調整して機器と固定部と台座部を互いに固定することができる。しかも、ボルトを緩めて機器と固定部の位置を微調整することで、機器と固定部の固定位置の微調整を行える。
図1に示す本発明の実施形態による二重床1は、通信機械室やデータセンター等の床面に構築されるものであり、二重床1上に通信機器や電算機等のサーバを収納したラック2を多数配列して固定している。二重床1は図示しない床スラブ等の下床に設置した支持脚の上に跨って梁部材3を所定間隔で平行に配列し、梁部材3間に床パネル4を敷き詰めて上床5を形成している。
また、隣接する二条の台座取り付け溝3aに、例えばアルミニウム合金からなる台座部7が台座取り付け溝3aの長手方向に直交する方向に設置されている。台座部7は3状の台座取り付け溝3aのうちの隣接する2条を選択して固定することができ、台座部7の固定位置はラック2の設置位置によって決定される。
また、各着座部10の長手方向両端部は断面略L字状の上部に切り欠かれて切欠部10aがそれぞれ形成されている。切欠部10aには基板8を通して台座取り付け溝3a内に延びる締結ボルト11が挿通されている。
台座部7における4つの切欠部10aに設けた締結ボルト11を各ナットプレート12のねじ穴12aに捩じ込んで、台座取り付け溝3aの鍔部を挟んで基板8とナットプレート12との間で締め付けることで、台座部7を梁部材3上の位置に固定できる。また、各締結ボルト11をねじ穴12aから緩めた仮締め状態で、台座部7とナットプレート12は一対の台座取り付け溝3aに沿って移動可能になる。
また、機器取り付け溝9内には、図3から図5に示すように両側面に拡幅部と縮幅部との段付き箱形状を形成した固定部14が収納され、その底部にはレール部9aに嵌合する凹部形状のレール受け部14aを有している。固定部14は例えばスチール製であり、その上面には底部のレール受け部14aに向けて雌ねじ部を形成するねじ穴15が形成されている。
また、図6に示すように、同時に固定部14の上傾斜のテーパ面を有する押圧部14bが台座部7の機器取り付け溝9におけるテーパ面の受け部9cに喰い込むことによって、同様に固定部14を台座部7の機器取り付け溝9に固定することができる。ラック2の底面2aに形成した穴部2bを通して固定ボルト16(図7参照)を固定部14のねじ穴15に捩じ込むことで固定部14を上方に移動させて押圧部14bを受け部9cに喰い込ませ、ラック2を固定部14と台座部7に固定することができる。
そのため、露出する台座部7の一対の着座部10における切欠部10aと締結ボルト11を覆うカバー部材19を装着してねじ20で固定している。これによって、切欠部10aと締結ボルト11が露出しないので外観上の見栄えがよく、作業者の足が台座部7の端部にぶつかっても安全である。
また、図7に示すように、ラック2を台座部7の着座部10に載せる前に、ラック2と台座部7の間に絶縁プレート22を装着し、ラック2の底部2aの穴部2bに絶縁ブッシュ23を装着する。
まず、図2に示すように、ラック2を着座させる台座部7を上床5の梁部材3に固定するために、各2本のナットプレート12を隣接する二本の台座取り付け溝3a内の台座部7の設置位置付近にそれぞれ差し込む。そして、台座部7を梁部材3に設置して基板8の各角部の穴に締結ボルト11を通して台座取り付け溝3a内のナットプレート12のねじ穴12aに締め込む。これによって、台座部7を梁部材3の所定位置に固定できる。本実施形態では、図1に示すように、設置するラック2の底面の4つの角部に位置するように台座部7を設置する。
なお、台座部7の位置を調整するためには、各締結ボルト11をねじ穴12aに締め込む前の仮締めした状態で台座部7を梁部材3に沿って移動させればよく、無段階で位置調整ができる。
次に、図7に示すように、台座部7の着座部10上面に絶縁プレート22を装着する。そして、各台座部7の各着座部10の上面に絶縁プレート22を介してラック2を載置する。また、ラック2の底部2aに形成した穴部2bに絶縁ブッシュ23を装着する。次いで、固定ボルト16をラック2の底部2aの穴部2bを通して下方に挿入して、固定部14のねじ穴15に螺合させる。なお、絶縁プレート22と絶縁ブッシュ23は装着しなくてもよい。
しかも、固定部14の押圧部14bと台座部7の受け部9cは外側に向けて上方に傾斜するテーパ面であるため、押圧部14bの端部が台座部7の受け部9cに喰い込み、固定ボルト16の締め込み荷重で台座部7における機器取り付け溝9の受け部9c上側の両側肉厚部分が外側に逃げないように把持できる。これによっても、固定部14は台座部7に固定される。
こうして、ラック2は底部2aが固定ボルト16と固定部14と台座部7とナットプレート12を介して梁部材3に堅く締め付け固定される。
しかも、梁部材3に固定された台座部7とラック2に連結された固定部14とは、押圧部14bの突部17と受け部9cとの喰い込みと、テーパ面をなす押圧部14bと受け部9cとの喰い込みによって二重に堅く固定される。そのため、地震等の際にラック2が台座部7や梁部材3に対して滑ったり相対移動したりせず、固定強度が高い。
また、ラック2を台座部7の着座部10上に設置した後で、固定ボルト16を緩めれば仮締め状態で固定部14を移動できるので、ラック2との間に位置ずれがあっても、或いはラック2と固定部14の位置を微調整する場合でも、容易に微調整ができる。そのため、この点でもラック2の取り付けの作業性が向上する。
更に、ラック2の下部から台座部7の端部が外側にはみ出したり、台座部7の着座部10の切欠部10aや締結ボルト11が露出したりしていても、カバー部材19によって被覆できるので見栄えが良く、安全性が高い。
図10において、ラック2の底部2aと固定部14を締結する頭部を有する固定ボルト16に代えて、無頭ボルト25と締め付けナット26とを備えた。この場合、予め固定部14のねじ穴15に無頭ボルト25を締め込んだ状態で、固定部14を台座部7の機器取り付け溝9内に挿入し、その上にラック2を載置して、底部2aの穴部2bに無頭ボルト25を挿通させる。そして、ラック2内から締め付けナット26を締め込むことで、ラック2を固定部14に容易に固定できる。
この場合でも、固定部14の押圧部14bに設けた突部17を台座部7の受け部9cに喰い込ませて互いに固定することができる。また、突部17は押圧部14bに代えて受け部9cに形成してもよい。また、突部17は線状である必要はなく、ドット状や湾曲または屈曲形状等、適宜の突出形状を採用できる。
2 ラック
3 梁部材
3a 台座取り付け溝
7 台座部
9 機器取り付け溝
9c 受け部
10 着座部
10a 切欠
11 締結ボルト
12 ナットプレート
14 固定部
14b 押圧部
15 ねじ穴
16 固定ボルト
17 突部
19 カバー部材
Claims (3)
- 取り付け溝を形成していて機器を載置させる台座部と、
前記台座部の取り付け溝内に摺動可能に設けられていて前記機器を通してボルトを締め込むことで前記機器を固定するねじ穴を備えた固定部とを備え、
前記台座部と固定部に互いに対向する受け部と押圧部とをそれぞれ備え、前記受け部と押圧部の一方に他方に喰い込み可能な突部を設け、前記ボルトを固定部のねじ穴に締め込むことで、前記受け部と押圧部の一方に設けた突部を他方に喰い込ませて前記固定部を台座部に固定するようにしたことを特徴とする機器の支持構造。 - 取り付け溝を形成していて機器を載置させる台座部と、
前記台座部の取り付け溝内に摺動可能に設けられていて前記機器を通してボルトを締め込むことで前記機器を固定するねじ穴を備えた固定部とを備え、
前記台座部と固定部に互いに対向する受け部と押圧部とをそれぞれ備え、前記受け部と押圧部に同一方向に傾斜するテーパ面を形成し、
前記ボルトを固定部のねじ穴に締め込むことで、前記押圧部を受け部に喰い込ませて前記固定部を台座部に固定するようにしたことを特徴とする機器の支持構造。 - 前記台座部には、該台座部を固定する締結部材を被覆するカバー部材を着脱可能に設けた請求項1または2に記載された機器の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015131446A JP6609428B2 (ja) | 2015-06-30 | 2015-06-30 | 機器の支持構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113006381A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-06-22 | 上海精锐金属建筑系统有限公司 | 一种金属屋面板双层支撑固定支座 |
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2015
- 2015-06-30 JP JP2015131446A patent/JP6609428B2/ja active Active
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