JP2017013686A - 多目的作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】多目的作業車を油圧昇降仕様に構成する場合に要する労力の軽減を図れるようにする。【解決手段】多目的作業車は、車体フレーム1と、車体フレーム1の後部に昇降揺動可能に連結する荷台6と、荷台6を昇降駆動する電動油圧シリンダ7とを備え、車体フレーム1は、その後端部に、左右の後輪を左右のリアサスペンション13を介して支持する左右の後輪支持部11Aを有し、電動油圧シリンダ7を、左右の後輪支持部11Aのうちの一方の後輪支持部11Aにより支持している。【選択図】図4

Description

本発明は、車体フレームと、前記車体フレームの後部に昇降揺動可能に連結する荷台とを備えた多目的作業車に関する。
上記のような多目的作業車としては、荷台6を、走行機体Aの後端付近に配置した横向き軸心X1を中心として揺動自在に支持し、荷台6の前端側を油圧式のダンプシリンダ13の作動によって昇降操作するように構成したものがある。この多目的作業車においては、ダンプシリンダ13のシリンダ部材13Aに、エンジンEによって駆動される油圧ポンプ(不図示)から延設された耐圧ホース(不図示)を、ピストン部材13Bを伸縮操作するための油路として接続している。又、この多目的作業車においては、シリンダ部材13Aのシリンダ室に対するオイルの供給/排出を、油圧ポンプとシリンダ室の間に介装したダンプ制御弁(不図示)によって制御している。そして、この多目的作業車においては、シリンダ部材13Aの下端部を、右側のメインフレーム14の後端付近から内側に延設した支持ブラケット20に枢支させている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−43526号公報(段落番号0015、0043、図3、図4、図18、図19)
上記の構成では、例えば、変速装置内のオイルを利用してダンプシリンダを作動させる場合には、油圧ポンプ、ダンプ制御弁、及び、ダンプシリンダ、などの荷台昇降用の各油圧機器を車体の適正位置に分散配備した後、荷台昇降用の油圧配管を、分散配備した荷台昇降用の各油圧機器にわたって配索する必要がある。そのため、多目的作業車を、油圧で荷台を昇降揺動させる油圧昇降仕様に構成する場合に、かなりの労力を要することになる。
つまり、多目的作業車を油圧昇降仕様に構成する場合に要する労力の軽減が望まれている。
上記の課題を解決するための手段として、
多目的作業車は、車体フレームと、前記車体フレームの後部に昇降揺動可能に連結する荷台と、前記荷台を昇降駆動する電動油圧シリンダとを備え、
前記車体フレームは、その後端部に、左右の後輪を左右のリアサスペンションを介して支持する左右の後輪支持部を有し、
前記電動油圧シリンダを、前記左右の後輪支持部のうちの一方の後輪支持部により支持している。
この手段によると、電動油圧シリンダは、油圧シリンダと、油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動する電動モータと、オイルの流れを切り替えるバルブユニットとを一体装備し、油圧ポンプが供給する電動油圧シリンダ内のオイルでバルブユニット及び油圧シリンダが作動するものであることから、電動油圧シリンダを車体フレームと荷台とにわたって架設した後、電動油圧シリンダに電線を接続することにより、多目的作業車を油圧昇降仕様に構成することができる。
つまり、油圧ポンプ、電磁制御弁、及び、油圧シリンダ、などの荷台昇降用の各油圧機器を車体の適正位置に分散配備する必要がなく、又、荷台昇降用の油圧配管を、分散配備した荷台昇降用の各油圧機器にわたって配索する必要がないことから、多目的作業車を油圧昇降仕様に構成する場合に要する労力を軽減することができる。
そして、電動油圧シリンダを後輪支持部にて支持することにより、電動油圧シリンダが車体の後端部に位置することになる。そのため、電動油圧シリンダの架設、及び、電動油圧シリンダへの電線の接続などを、車体の後外側から容易に行うことができる。その結果、多目的作業車を油圧昇降仕様に構成する場合に要する労力を更に軽減することができるとともに、電動油圧シリンダのメンテナンスを容易に行うことができる。
又、左右の後輪支持部は、後輪支持用として本来より高い強度を有することから、電動油圧シリンダを、専用の支持部材を設けることなく、高い支持強度で強固に支持することができる。その結果、電動油圧シリンダなどを支持する車体フレームの構成の簡素化を図ることができる。
課題をより好適に解決するための手段の一つとして、
エアクリーナと排気処理装置とを、前記左右の後輪支持部の間に左右に並べて配備し、
前記電動油圧シリンダを、前記左右の後輪支持部のうちの前記エアクリーナに隣接するエアクリーナ側の後輪支持部により支持している。
この手段によると、温度の影響を受け易い電動油圧シリンダを、昇温する排気処理装置からエアクリーナを挟んで離れた位置に配備することができる。これにより、排気処理装置の放熱を電動油圧シリンダに及び難くすることができる。その結果、電動油圧シリンダによる荷台の昇降速度を安定させることができる。
課題をより好適に解決するための手段の一つとして、
前記電動油圧シリンダを、前記エアクリーナと前記エアクリーナ側の後輪支持部との間に配備している。
この手段によると、電動油圧シリンダを、エアクリーナ及びマフラとともに左右の後輪支持部の間に配備することができ、左右の後輪支持部により保護することができる。
課題をより好適に解決するための手段の一つとして、
前記エアクリーナを、エレメント交換用のキャップが前記エアクリーナの後端部に位置する姿勢で、かつ、前記キャップが前記左右の後輪支持部よりも車体後側に位置する配置で車体の後端部に配備している。
この手段によると、エアクリーナに対するエレメント交換などのメンテナンスを、左右の後輪支持部などが邪魔になる不都合を招くことなく、車体の後外側から容易に行うことができる。
多目的作業車の左側面図である。 多目的作業車の平面図である。 多目的作業車の背面図である。 多目的作業車の後半部の一部縦断左側面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す要部の斜視図である。 車体フレームの後部の構成及びバッテリ支持構造などを示す要部の斜視図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す車体後部の横断平面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す車体後下部の縦断左側面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す車体後下部の縦断右側面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す要部の横断平面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す要部の縦断正面図である。 車体フレームの後部及び原動部などの構成を示す要部の背面図である。 後部フレーム及び原動部などの構成を示す要部の斜視図である。 後部フレームの構成及び原動部支持構造などを示す要部の一部分解斜視図である。 ベルト式無段変速装置の構成などを示すベルト式無段変速装置及びその付近の一部横断平面図である。 コントロールケーブルを第1クロスメンバの貫通孔に通して配索した別のコントロールケーブル配索形態を示す要部の縦断左側面図である。 電動油圧シリンダの支持構造などを示す要部の一部分解斜視図である。 荷台が載置位置に位置する電動油圧シリンダの収縮状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 荷台がダンプ位置に位置する電動油圧シリンダの伸長状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 電動油圧シリンダに代えてロック機構を備えた手動昇降仕様において荷台が載置位置に位置するロック機構の屈曲状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 電動油圧シリンダに代えてロック機構を備えた手動昇降仕様において荷台がダンプ位置に位置するロック機構の伸長状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 バッテリ支持構造を示す要部の一部分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例を図面に基づいて説明する。
尚、図1に記載した符号Fの矢印が指し示す方向が本発明に係る多目的作業車の前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向が多目的作業車の上側である。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向が多目的作業車の前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向が多目的作業車の左側である。
図1〜4に示すように、本実施形態で例示する多目的作業車は、車体の骨組みを形成する車体フレーム1、車体の後部に配置する原動部2、車体の前後中間部に位置する二人乗り用の搭乗部3、操舵可能で原動部2からの動力で駆動される左右の前輪4、原動部2からの動力で駆動される左右の後輪5、車体の後部に昇降揺動可能に連結する荷台6、及び、荷台6を昇降駆動する電動油圧シリンダ7、などを備えている。又、多目的作業車は、その前部に左右のフロントフェンダ8及びボンネット9などを備えている。
図1〜14に示すように、車体フレーム1は、前フレーム部10Aと中間フレーム部10Bと後フレーム部10Cとを有するメインフレーム10、原動部2を支持する後部フレーム11、及び、搭乗部3を保護する保護フレーム12、などを備えている。そして、車体フレーム1は、メインフレーム10の後フレーム部10Cと後部フレーム11との間に、原動部用の収納空間を確保している。
メインフレーム10は、その中間フレーム部10B及び後フレーム部10Cにより後部フレーム11を支持している。後部フレーム11は、ダブルウィッシュボーン式の左右のリアサスペンション13を介して、左右の後輪5を支持している。
図1及び図2に示すように、前フレーム部10Aは、ダブルウィッシュボーン式の左右のフロントサスペンション(図示せず)を介して、左右の前輪4を支持している。又、前フレーム部10Aは、左右の前輪4の差動を許容する前輪差動機構14を支持している。
図1〜12に示すように、中間フレーム部10Bは、左右の第1サイドメンバ15及び左右のU字部材16などを有して、二人乗り用の搭乗部3の骨組みを形成している。そして、中間フレーム部10Bは、その左右両端部が前フレーム部10Aの左右両端部及び後フレーム部10Cの左右両端部よりも車体横外側に位置する幅広の横幅を有している。
後フレーム部10Cは、左右の第2サイドメンバ17、及び、左右の第2サイドメンバ17を連結するクロスメンバ18、などを有している。左右の第2サイドメンバ17は、それらの後端部に、左右向きの支軸として機能する左右のボルト19を介して荷台6を昇降揺動可能に支持する左右のボス部17Aを有している。
図1〜14に示すように、後部フレーム11は、その左右両端に位置する左右のサイドメンバ20、左右のサイドメンバ20の前端部を連結する第1クロスメンバ21、左右のサイドメンバ20の前後中間部を連結する第2クロスメンバ22、及び、左右のサイドメンバ20の後端部を連結する第3クロスメンバ23、などを有している。そして、後部フレーム11は、車体フレーム1の後端部となる後部フレーム11の後半部に、左右の後輪5を左右のリアサスペンション13を介して支持する左右の後輪支持部11Aを備えている。
左右の後輪支持部11Aは、後部フレーム11から上向きに延出する前後の支持部材24,25を有している。そして、左右の後輪支持部11Aは、前後の支持部材24,25により、左右のリアサスペンション13に備えた上下の揺動アーム13A,13Bを上下揺動可能に支持している。
前後左右の支持部材24,25のうち、左右の前側支持部材24は、左右のサイドメンバ20の前後中央側部位に連結している。これにより、左右の前側支持部材24は、左右の後輪5の車軸5Aよりも車体前側に位置している。一方、左右の後側支持部材25は、左右のサイドメンバ20の後端部に連結している。これにより、左右の後側支持部材25は、左右の後輪5の車軸5Aよりも車体後側に位置している。
左右の前側支持部材24は、上下の揺動アーム13A,13Bを支持するのに必要な最小限の上下長さを有している。左右の後側支持部材25は、後部フレーム11から、その上方に位置するメインフレーム10の後フレーム部10Cにわたる上下長さを有している。そして、左右の後側支持部材25は、それらの下部側により上下の揺動アーム13A,13Bを支持している。
図4及び図6に示すように、各支持部材24,25は、上下の揺動アーム13A,13Bとの間に介装する前後の摩耗防止プレート26を備えている。これにより、各支持部材24,25と上下の揺動アーム13A,13Bとの接触箇所において、上下の揺動アーム13A,13Bの揺動に起因した摩耗を生じ難くすることができる。
図1及び図3〜14に示すように、後部フレーム11は、左右のサイドメンバ20の前端部をメインフレーム10の中間フレーム部10Bに連結している。又、後部フレーム11は、左右の後側支持部材25の上端部をメインフレーム10の後フレーム部10Cに連結している。
これにより、後部フレーム11を、その前後両端部をメインフレーム10に連結する両持ち状態で、メインフレーム10に強固に支持させることができる。又、左右の後側支持部材25が、後部フレーム11の後端部をメインフレーム10の中間フレーム部10Bに連結する連結部材を兼ねることから、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
図1〜5及び図7〜13に示すように、原動部2は、出力軸(図示せず)が車体の左右方向に沿う横置き姿勢のガソリンエンジン(以下、エンジンと称する)27、入力軸28Aが車体の左右方向に沿う横置き姿勢でエンジン27の後方に位置する変速装置28、エンジン27及び変速装置28の左方に位置してエンジン27から変速装置28に伝動するベルト式無段変速装置29、エンジン27とベルト式無段変速装置29との間に介装するクラッチ30、などを備えている。又、原動部2は、その周辺機器として、エンジン27に供給する空気を濾過するエアクリーナ31、及び、エンジン27からの排気を処理する排気処理装置としてのマフラ32、などを有している。
図1及び図2に示すように、搭乗部3は、左側に配置した運転席33、右側に配置した助手席34、左右の前輪4に操舵可能に連係したステアリングホイール35、及び、左右のドア36、などを備えている。
図1、図2、図7、図10、図11及び図15に示すように、エンジン27は、水冷式で、車体の前部に配備したラジエータ37からの冷却水により冷却している。クラッチ30は、エンジン27からベルト式無段変速装置29への伝動を断続する主クラッチとして機能する。そして、クラッチ30は、クラッチケース30Aにおけるベルト式無段変速装置側の外側面に、ベルト式無段変速装置29の内部に連通する冷却用の風路(図示せず)を有している。
図示は省略するが、変速装置28は、そのケーシング内に、前後進の切り替えと前進動力の高低2段の切り替えとが可能なギア式変速機構、ギア式変速機構からの変速後の動力を前輪駆動用と後輪駆動用とに分岐する動力分配機構、左右の前輪4への伝動を断続する前輪クラッチ、左右の後輪5の差動を許容する後輪差動機構、後輪差動機構を差動許容状態と差動阻止状態とに切り替える差動ロック機構、及び、ブレーキ、などを有している。
図4、図5、図7〜12及び図15に示すように、ベルト式無段変速装置29は、クラッチ30を介してエンジン27の出力軸と一体回転する駆動プーリ38、変速装置28の入力軸28Aと一体回転する従動プーリ39、駆動プーリ38から従動プーリ39に伝動する伝動ベルト40、クラッチ30のクラッチケース30Aと変速装置28のケーシング28Bとに固定した内側カバー41、及び、内側カバー41に着脱可能に取り付けた外側カバー42、などを備えている。
つまり、ベルト式無段変速装置29は、車体の左外側から着脱可能な変速カバーとして外側カバー42を備えている。そして、ベルト式無段変速装置29は、外側カバー42の取り外しを車体の左外側から行うことにより、駆動プーリ38と従動プーリ39と伝動ベルト40とを露出させることができる。その結果、伝動ベルト40の交換などのベルト式無段変速装置29のメンテナンスを、車体の左外側から行うことができる。
図1、図4、図5、図7〜12及び図15に示すように、ベルト式無段変速装置29は、従動プーリ39と一体回転する吸引ファン43を備えている。外側カバー42は、吸引ファン43との対向箇所に吸気部42Aを有している。そして、この吸気部42Aを、搭乗部3と荷台6との間に配備した冷却用のエアクリーナ44に、吸気管45を介して接続している。内側カバー41は、ベルト式無段変速装置29の内部をクラッチケース30Aの風路に連通させる開口(図示せず)を有している。クラッチケース30Aは、その前端部に排気部30Bを有している。そして、この排気部30Bからの排気を、排気部30Bに接続した排気管46を介して、エンジン27の下部に供給している。
これにより、ベルト式無段変速装置29が作動するクラッチ30の伝動状態では、吸引ファン43の吸引作用により、搭乗部3と荷台6との間の外気を、エアクリーナ44などを介してベルト式無段変速装置29の内部に取り入れることができる。そして、取り入れた外気を、冷却風として、ベルト式無段変速装置29の従動プーリ側から駆動プーリ側に流動させた後、クラッチケース30Aの風路などを経由して、エンジン27の下部に供給することができる。その結果、ベルト式無段変速装置29、クラッチ30、及び、エンジン27を効率良く冷却することができる。
図1、図4、図5、図7〜10及び図13に示すように、原動部2は、前述した横置き姿勢のエンジン27を、シリンダヘッド27Aが出力軸よりも車体後側に位置する後傾斜姿勢で備えている。そして、変速装置28を、前述した横置き姿勢で、エンジン27の下部に3枚の連結板47を介して連結している。
つまり、横置き姿勢のエンジン27を後傾斜姿勢で備えることにより、出力軸を水平姿勢に維持しながらエンジン27の全体高さを低くすることができ、原動部2の全体高さを低くすることができる。そして、エンジン27の後傾斜姿勢では、シリンダヘッド27Aが変速装置側に位置することにより、例えば、エンジン27をシリンダヘッド27Aが反変速装置側に位置する前傾斜姿勢で備える場合よりも、原動部2の全長を短くすることができる。その結果、原動部2のコンパクト化を図ることができる。
図1及び図3〜14に示すように、後部フレーム11は、原動部2よりも車体横外側に位置する後部フレーム11の左右両端部に、前述した左右の後輪支持部11Aを有している。そして、左右の後輪支持部11Aに属する前後左右の支持部材24,25のうち、左右の後側支持部材25は、ベルト式無段変速装置29よりも車体後側に位置するように、左右の後側支持部材25の下端部を左右のサイドメンバ20の後端部に連結するとともに、左右の後側支持部材25の上端部を後フレーム部10Cの左右の第2サイドメンバ17に連結している。
つまり、左右の後側支持部材25は、後部フレーム11をメインフレーム10の後フレーム部10Cに連結する左右の連結部材を兼ねている。これにより、専用の連結部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
一方、前後左右の支持部材24,25のうち、左右の前側支持部材24は、原動部2の車体横外側に位置するように、左右の前側支持部材24の下端部を左右のサイドメンバ20の後部側に連結している。そして、左右の前側支持部材24は、左右の後側支持部材25よりも短い上下長さを有して、各前側支持部材24の上端とメインフレーム10の後フレーム部10Cとの間にメンテナンス用の空間S1を形成している。
具体的には、左側の前側支持部材24は、ベルト式無段変速装置29の車体左外側に位置するとともに、後側支持部材25よりも短い上下長さを有して、その上端とメインフレーム10の後フレーム部10Cとの間に、ベルト式無段変速装置29に着脱可能に備えた外側カバー42の車体左外側からの着脱を許容する空間S1を形成している。
これにより、ベルト式無段変速装置29のメンテナンスを行う場合には、外側カバー42の着脱や伝動ベルト40の交換などを、車体の左外側から、左側の前側支持部材24が邪魔になる不都合を招くことなく容易に行うことができる。
一方、右側の前側支持部材24は、変速装置28の車体右外側に位置するとともに、後側支持部材25よりも短い上下長さを有して、その上端とメインフレーム10の後フレーム部10Cとの間に、変速装置28の右外側に備えるギア変速用の変速操作系48及び後輪用のデフロック操作系49などに対する車体右外側からのメンテナンスを容易にする空間S1を形成している。
これにより、ギア変速用の変速操作系48及び後輪用のデフロック操作系49などに対する変速装置側でのコントロールケーブル48A,49Aの長さ調節などのメンテナンスを、車体の右外側から、右側の前側支持部材24が邪魔になる不都合を招くことなく容易に行うことができる。
図9に示すように、ギア変速用のコントロールケーブル48A及び後輪デフロック用のコントロールケーブル49Aなどは、原動部2の前下方に位置する第1クロスメンバ21の上方を通って、原動部2と搭乗部3とにわたるように配索している。
尚、図16に示すように、第1クロスメンバ21を、前後向きの複数の貫通孔21Aを有するように構成して、ギア変速用のコントロールケーブル48A及び後輪デフロック用のコントロールケーブル49Aなどの各種のコントロールケーブルを、第1クロスメンバ21の各貫通孔21Aを通して、原動部2と搭乗部3とにわたるように配索してもよい。
図5、図7、図11及び図12に示すように、冷却用のエアクリーナ44は、後フレーム部10Cよりも車体左外側で、かつ、ベルト式無段変速装置29よりも車体上側の位置に配備している。そして、冷却用のエアクリーナ44は、その下端部の左側部位に、吸気管45に接続する接続部44Aを有している。
これにより、左側の空間S1を利用した外側カバー42の着脱や伝動ベルト40の交換などを行う場合に、冷却用のエアクリーナ44が邪魔になる不都合を回避することができる。
図3〜10、図12、図13及び図14に示すように、後部フレーム11は、第3クロスメンバ23の左右中間部に牽引用の連結部11Bを有している。又、後部フレーム11は、その後部を補強する補強部材として、左右の前側支持部材24の前後においてサイドメンバ20と前側支持部材24とにわたる左右の第1補強部材50、後部フレーム11の底部においてサイドメンバ20と前側支持部材24と第2クロスメンバ22とにわたる左右の第2補強部材51、左右の後側支持部材25の前側においてサイドメンバ20と後側支持部材25とにわたる左右の第3補強部材52、及び、後部フレーム11の背部において左右の後側支持部材25にわたる第4補強部材53、などを有している。前後左右の各支持部材24,25は、対向する前後の縦壁24A,24B,25A,25Bを有する平面視U字状に形成することにより、高い強度を有している。
これにより、前述したメンテナンス用の空間S1を得るために、左右の前側支持部材24をメインフレーム10の後フレーム部10Cに連結しないフレーム構造を採用しながらも、車体フレーム1の後部において、牽引作業などに耐え得る高い強度を確保することができる。
図3、図4、図6及び図7に示すように、第4補強部材53は、左右のリアサスペンション13にわたるスタビライザ54を支持する支持部材を兼ねている。これにより、専用の支持部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
図3〜5、図7〜10及び図12に示すように、エアクリーナ31は、第1吸気管55を介して供給される車体前部の収納空間からの空気を濾過し、濾過後の空気を、変速装置28の上方を通る第2吸気管56を介してエンジン27に供給している。マフラ32は、ベルト式無段変速装置29の上方を通る排気管57を介して供給されるエンジン27からの排気を車体の後方に排出している。
エアクリーナ31及びマフラ32は、エアクリーナ31が右側に位置し、マフラ32が左側に位置する配置で、左右の後輪支持部11Aの間における変速装置28よりも上方の位置に、左右に並べて配備している。そして、エアクリーナ31を支持する支持部材58を、エアクリーナ31とマフラ32との間に配備している。
これにより、エアクリーナ用の支持部材58を、マフラ32の放熱がエアクリーナ31に及ぶことを抑制する遮熱板として機能させることができる。
エアクリーナ用の支持部材58は、変速装置28の後上部から後上方に延出する後傾斜姿勢で変速装置28に連結している。そして、エアクリーナ用の支持部材58は、その延出端部によりエアクリーナ31を支持している。
エアクリーナ31は、エレメント交換用のキャップ31Aがエアクリーナ31の後端部に位置する姿勢で、かつ、キャップ31Aが左右の後輪支持部11Aよりも車体後側に位置する配置で、車体の後端部に配備している。
これにより、エアクリーナ31に対するエレメント交換などのメンテナンスを、左右の後輪支持部11Aなどが邪魔になる不都合を招くことなく、車体の後外側から容易に行うことができる。
図9に示すように、エンジン27は、前述した後傾斜姿勢を、排気管57を接続する排気側が上向きになる姿勢に設定している。
これにより、エンジン27の後傾斜姿勢を、排気側が下向きになる姿勢に設定する場合に比較して、排気管57を、ベルト式無段変速装置29の上方に通し易くなり、変速装置28よりも上方の高い位置に配備したマフラ32に無理なく接続することができる。
図1、図3、図4、図12及び図17〜19に示すように、電動油圧シリンダ7は、油圧シリンダ7Aの横側部に操作ユニット7Bを一体装備している。図示は省略するが、操作ユニット7Bは、油圧ポンプ、油圧ポンプを駆動する電動モータ、オイルの流れを切り替えるバルブユニット、及び、オイルタンク、などを一体装備している。そして、電動油圧シリンダ7は、油圧ポンプが供給する内部のオイルでバルブユニット及び油圧シリンダ7Aが作動することにより、荷台6を、その姿勢が水平になる載置位置と前上がりになるダンプ位置とにわたって昇降駆動する。そのため、例えば、エンジン27からの動力で作動する油圧ポンプなどを備えて、変速装置内のオイルを利用して荷台昇降用の油圧シリンダを作動させる場合に比較して、構成の簡素化、及び、組み付けの容易化を図ることができるとともに、配置の自由度を高めることができる。電動モータは、搭乗部3に備えたスイッチ又はレバーなどの昇降用の操作具(図示せず)の人為操作に基づいて作動する。
図3、図4及び図17〜19に示すように、車体フレーム1は、その後端部に位置する左右の後輪支持部11Aのうち、エアクリーナ31に隣接する右側の後輪支持部11Aにより、電動油圧シリンダ7を支持している。そして、この支持構造により、電動油圧シリンダ7を、エアクリーナ31と右側の後輪支持部11Aとの間に配備している。
これにより、電動油圧シリンダ7の組み付け及びメンテナンスを車体の後外側から容易に行うことができる。又、左右の後輪支持部11Aは本来より高い強度を有することから、電動油圧シリンダ7を、専用の支持部材を設けることなく、高い支持強度で強固に支持することができる。その結果、電動油圧シリンダ7などを支持する車体フレーム1の構成の簡素化を図ることができる。
そして、温度の影響を受け易い電動油圧シリンダ7を、エアクリーナ31及びマフラ32とともに左右の後輪支持部11Aの間に配置しながら、昇温するマフラ32から離れた位置に配備することができる。その結果、左右の後輪支持部11Aなどにより、エアクリーナ31及びマフラ32とともに電動油圧シリンダ7を保護するフレーム構造を採用しながら、電動油圧シリンダ7による荷台6の昇降速度を安定させることができる。
右側の後輪支持部11Aは、後側支持部材25の前側の縦壁25Aに平面視L字状のブラケット61を備えている。電動油圧シリンダ7は、油圧シリンダ7Aのシリンダチューブ側の端部を、ブラケット61に、左右向きの第1連結ピン62を介して連結している。又、電動油圧シリンダ7は、油圧シリンダ7Aのピストンロッド側の端部を、荷台6の底部に備えた連結部6Aに、左右向きの第2連結ピン63を介して連結している。
つまり、後側支持部材25が電動油圧シリンダ7を支持する支持部材を兼ねている。これにより、前側支持部材24が電動油圧シリンダ7の支持部材を兼ねる場合に比較して、車体の後外側からの電動油圧シリンダ7の組み付け及びメンテナンスを容易にすることができる。
図20及び図21に示すように、多目的作業車は、電動油圧シリンダ7に代えて、荷台6を上昇揺動させたダンプ位置にて固定保持するロック機構64を装備することができる。つまり、多目的作業車は、荷台6の昇降仕様を、電動油圧シリンダ7の作動で荷台6を昇降させる油圧昇降仕様と、人力で荷台6を昇降させる手動昇降仕様とに変更することができる。
ロック機構64は、第1リンク64Aと第2リンク64Bとを左右向きの連結ピン64Cを介して屈伸可能に連結した屈伸式のリンク機構である。そして、ロック機構64は、第1リンク側の端部を、右側の第2サイドメンバ17の内側面となる左側面に備えた左右向きの第1支軸65に連結し、かつ、第2リンク側の端部を、荷台6の底部に備えた左右向きの第2支軸66に連結することにより、屈伸揺動時に各リンク64A,64Bが原動部用の収納空間に入り込まない適正な状態で多目的作業車に装備することができる。又、ロック機構64は、その伸長状態において第1リンク64Aに前上方から接触するストッパ64Dを、第2リンク64Bにおける第1リンク側の端部に備えている。
これにより、手動昇降仕様においては、荷台6を載置位置からダンプ位置に向けて上昇揺動させると、この上昇揺動に連動して、ロック機構64を、連結ピン64Cが車体前側に位置する屈曲状態から、連結ピン64Cが車体後側に位置する伸長状態に切り替えることができる。そして、荷台6がダンプ位置に達すると、第2リンク64Bのストッパ64Dが第1リンク64Aに上方から接触し、これにより、ロック機構64を、ダンプ位置の荷台6に対して突っ張り作用する伸長状態に保持することができる。その結果、荷台6をダンプ位置に固定保持することができる。
そして、このようにダンプ位置に固定保持した荷台6を載置位置に下降揺動させる場合には、連結ピン64Cを車体前側に移動させながら荷台6を徐々に下降揺動させるようにすると、この下降揺動に連動して、ロック機構64を伸長状態から屈曲状態に切り替えることができ、荷台6をダンプ位置から載置位置に下降揺動させることができる。そして、荷台6が載置位置に位置する状態では、ロック機構64を、第2サイドメンバ17の下端よりも上方側の位置に屈曲状態で位置させることができる。
図1、図2及び図4に示すように、多目的作業車は、荷台6を載置位置に固定する左右のロック機構67を備えている。左右のロック機構67は、荷台6における前端部の左右両端部位に配備する鉤部材68、中間フレーム部10Bにおける後端部の左右両端部位に配備するロックレバー69、及び、鉤部材68に引っ掛け可能に各ロックレバー69に備える枠部材70、などを有するトグル式に構成している。
これにより、左右のロック機構67は、荷台6が載置位置に位置する状態において、枠部材70を鉤部材68に引っ掛けた後、ロックレバー69を下方に揺動操作することにより、荷台6を載置位置に固定する固定状態に切り替えることができる。
又、左右のロック機構67は、固定状態において、ロックレバー69を上方に揺動操作した後、枠部材70を鉤部材68から離すことにより、荷台6の載置位置での固定を解除する解除状態に切り替えることができる。
図3〜7及び図17に示すように、後フレーム部10Cにおいて、クロスメンバ18は、前側支持部材24と後側支持部材25との間に位置している。そして、クロスメンバ18は、その左右両端部が左右の第2サイドメンバ17よりも車体の横外側に位置するとともに、その左右両端部により、左右のリアサスペンション13に備えた左右のショックアブソーバ13Cの上端部を支持している。
これにより、左右のリアサスペンション13に備える左右のショックアブソーバ13C及び左右のスプリング(図示せず)などを、マフラ32などの熱源を有する原動部2から、左右の第2サイドメンバ17などを挟んで離れる車体横外側の位置に配備することができる。その結果、例えば、左右のショックアブソーバ13Cの上端部を、左右の第2サイドメンバ17よりも車体内側の位置に配置する場合に比較して、マフラ32などの熱源からの放射熱に起因した熱害を、左右のショックアブソーバ13C及び左右のスプリングなどにおいて生じ難くすることができる。
又、左右のショックアブソーバ13Cを単一のクロスメンバ18で支持することにより、例えば、左右のショックアブソーバ13Cを、後フレーム部10Cの左右両側部に別々に備えた左右の支持部材で支持する場合に比較して、左右のショックアブソーバ13Cの支持に要する構成の簡素化を図れる上に、左右のショックアブソーバ13Cの適正位置への組み付けが行い易くなる。
図4〜8、図10、図12及び図17に示すように、クロスメンバ18は、その左右両端部から左右のショックアブソーバ13Cの上端部よりも車体横外側の位置に延出する延出部18Aを有している。そして、電線支持用のクランプ71を、クロスメンバ18の左右の延出部18Aから車体横外向きに突出する姿勢で、クロスメンバ18の左右の延出部18Aに取り付けている。
これにより、左右のショックアブソーバ13Cよりも車体後側に配備する電動油圧シリンダ7などに接続するために、左右の第2サイドメンバ17に沿って配線する各種の電線72を、それらの一部を、左右のショックアブソーバ13Cの上端部よりも車体横外側の位置を通して、左右のショックアブソーバ13Cの上端部を迂回させた状態で配線することができる。その結果、左右の第2サイドメンバ17に沿って配線した各種の電線72が、クロスメンバ18の左右両端部に連結した左右のショックアブソーバ13Cの上部に接触する虞を回避することができる。
図3及び図6〜14に示すように、後部フレーム11は、その前後両端側に、原動部2の前後両端部に備えた左右の被支持部2Aを支持する左右の支持部11Cを有している。各支持部11Cは、対向する一対の縦壁11aを有する平面視U字状に形成している。一方、各被支持部2Aは、それらの両端が各支持部11Cの一対の縦壁11aに隣接する状態で、一対の縦壁11aの間に位置する筒状に形成している。そして、後部フレーム11は、各支持部11Cが、各被支持部2Aに内嵌する筒状の一対の防振ゴム73、及び、これらの防振ゴム73を貫通して一対の縦壁11aにわたる支軸としてのボルト74、などを介して、各被支持部2Aを防振支持するよう構成している。
そして、後部フレーム11の前端側での左右の支持部11Cによる左右の被支持部2Aの支持状態と、後部フレーム11の後端側での左右の支持部11Cによる左右の被支持部2Aの支持状態とを、前端側での支持状態では、左右の被支持部2Aが、左右の支持部11Cに備えた左右に並ぶ一対の縦壁11aの間に位置して左右方向の移動が規制され、かつ、後端側での支持状態では、左右の被支持部2Aが、左右の支持部11Cに備えた前後に並ぶ一対の縦壁11aの間に位置して前後方向の移動が規制されるように、後部フレーム11の前端側と後端側とで左右の被支持部2Aの移動規制方向を異ならせている。
これにより、後部フレーム11の前端側では、前述した前端側での支持状態により、エンジン27の稼働に伴う原動部2の上下方向の振動に対する防振性を確保しながら、エンジン27の稼働に伴う原動部2の左右方向での振幅を小さくすることができる。又、後部フレーム11の後端側では、前述した後端側での支持状態により、エンジン27の稼働に伴う原動部2の上下方向の振動に対する防振性を確保しながら、エンジン27の稼働に伴う原動部2の前後方向での振幅を小さくすることができる。つまり、原動部2の上下方向の振動に対する防振性を確保しながら、原動部2の水平方向での振幅を小さくすることができる。これにより、特に原動部2の振幅が大きくなるエンジン27の始動時などにおいて、原動部2が、原動部2と水平方向で隣接する左右の第2サイドメンバ17、左右の前側支持部材24、及び、電動油圧シリンダ7、などの周辺部品と干渉する虞を回避することができる。
各防振ゴム73は、それらの一端部にフランジ73Aを有している。そして、各防振ゴム73は、それらを介して各支持部11Cが各被支持部2Aを防振支持する状態では、各フランジ73Aが、各被支持部2Aの一端部と各支持部11Cの縦壁11aとの間に介在することにより、各被支持部2Aの両端部と各支持部11Cの一対の縦壁11aとの接触を阻止している。
これにより、各支持部11Cの一対の縦壁11aにて各被支持部2Aの左右方向又は前後方向の移動を規制する場合に、各被支持部2Aの両端部と各支持部11Cの一対の縦壁11aとが接触することに起因して、各被支持部2A及び各支持部11Cが損耗する、及び、異音が発生する、などの不具合の発生を防止することができる。
原動部2は、前側の左右の被支持部2Aを、エンジン27における前下部の左右両端部位に連結した左右のブラケット75の下端部に備えている。又、原動部2は、後側の左右の被支持部2Aを、変速装置28の後部に連結した左右方向に長い連結部材76の左右両端部に備えている。
後部フレーム11は、前側の左右の支持部11Cを、第1クロスメンバ21に起立姿勢で備えている。又、後部フレーム11は、後側の左右の支持部11Cを、サイドメンバ20と後側支持部材25とにわたる状態で備えている。そして、後側の左右の支持部11Cは、後部フレーム11の後部を補強する補強部材を兼ねている。
図1、図2、図5、図7〜9、図11及び図13に示すように、原動部2は、エンジン27とベルト式無段変速装置29との間におけるクラッチ30の下方の位置に伝動用の空間S2を有している。変速装置28は、その下部における伝動用の空間S2との対向部位となる前下部の左端部位に、前向きに延出する前輪駆動用の出力軸28Cを有して、この出力軸28Cに回転中心を一致させた状態で連結する伝動軸77が伝動用の空間S2を通るようにしている。
これにより、前輪駆動用の出力軸28Cから前輪差動機構14の入力軸14Aにわたる前輪伝動系78を、原動部2の下方又は横外方に通す必要がないことから、原動部2の下方又は横外方に通す場合に比較して、前輪伝動系78に備える自在継手79の数量を最小限の2つにしながら、各自在継手79の作動角度を小さくすることができる。その結果、前輪伝動系78の構成の簡素化を図りながら、各自在継手79の作動角度が大きくなることに起因した、伝動効率の低下、及び、発熱による耐久性の低下、などを抑制することができる。
又、前輪伝動系78を原動部2の下方又は横外方に通しながら各自在継手79の作動角度を小さくするために、変速装置28に対してエンジン27の配置を高くする、又は、エンジン27を左右に偏倚させる、などの手段を講じる必要がないことから、エンジン27の配置を高くすることに起因して、車体の重心位置が高くなって車体の安定性が低下する、又は、エンジン27を左右に偏倚させることに起因して車体の左右バランスが低下する、などの不具合の発生を回避することができる。
尚、自在継手79には等速ジョイントを採用することが好ましく、等速ジョイントを採用することにより、作動角度が大きくなることに起因した伝動効率の低下を回避することができる。
クラッチ30は、クラッチケース30Aの底部に、伝動軸77の入り込みを許容するように上向きに凹ませた凹部30Cを、クラッチケース30Aの前後両端にわたって有している。
これにより、各自在継手79の作動角度を大きくすることなく、クラッチ30とともにエンジン27などの配置を低くすることができる。その結果、車体の重心位置を低くすることができ、車体の安定性を向上させることができる。
前述した左右のブラケット75のうち、左側のブラケット75は、その下部から左方に延出する支持部75Aにより、この支持部75Aに取り付けたベアリング80を介して、伝動軸77の前端側を支持している。伝動軸77は、その前端部がエンジン27の前端よりも車体前側に位置している。
これにより、原動部2を後部フレーム11に組み付ける前の段階において、伝動軸77を原動部2に容易に組み付けることができる。そして、原動部2を後部フレーム11に組み付けた後に行う伝動軸77の前端部に対する前輪伝動系78の連結を容易にすることができる。
図1、図2、図4〜7、図11、図12及び図22に示すように、メインフレーム10は、後フレーム部10Cの前端部に、バッテリ81を下方から受け止め支持する支持台82を、後フレーム部10Cの左端部から車体左外方に向けて延出する片持ち状態で備えている。
これにより、中間フレーム部10Bと後フレーム部10Cとの横幅の差から得られる後フレーム部10Cの横外側で中間フレーム部10Bに隣接する左右の空間S3のうち、左側の空間S3を、バッテリの配置空間に有効利用することができる。
メインフレーム10は、中間フレーム部10Bから支持台82の左端部に下向き姿勢で架設する使用状態と架設しない非使用状態とに変更可能な架設部材83を備えている。架設部材83は、その非使用状態ではバッテリ81の左外方を開放している。
これにより、バッテリ81を支持台82に受け止め支持させた後、架設部材83を使用状態にすることにより、支持台82の延出端部である左端部を、中間フレーム部10Bから吊り下げた状態の架設部材83を介して、中間フレーム部10Bに支持させることができる。その結果、重いバッテリ81を、メインフレーム10に両持ち状態で強固に支持させた支持台82により、安定性良く受け止め支持することができる。
そして、バッテリ液の補充やバッテリ81の交換などのバッテリ81のメンテナンスを行う場合には、架設部材83を非使用状態にすることにより、バッテリ81の左外方を開放することができる。これにより、メンテナンスの前後に行うバッテリ81の支持台上から車体左外側への運び出しやバッテリ81の車体左外側から支持台上への運び入れを、車体の左外側から、架設部材83が邪魔になる不都合を招くことなく、重いバッテリ81を支持台上で摺動させながら容易に行うことができる。その結果、バッテリ81の後上方に位置するベルト式無段変速装置冷却用のエアクリーナ44や吸気管45などを取り外す手間を要することなく、バッテリ81のメンテナンスを行うことができる。
支持台82は、支持台82の前端部にて車体の左右方向に沿って起立する第1起立部82A、支持台82の後端部にて車体の左右方向に沿って起立する第2起立部82B、及び、支持台82の右端部にて起立する第3起立部82C、などを有している。
これにより、支持台82に対するバッテリ81の運び出しや運び入れを行う場合に、支持台上でのバッテリ81の摺動を各起立部82A〜82Cによって規制することができ、バッテリ81が支持台上から前後方向又は右方向に外れる虞を回避することができる。
又、各起立部82A〜82Cを支持台82の補強リブに兼用することができ、これにより、片持ち状態で配備する支持台82の強度を高めることができる。
第1起立部82Aは、バッテリ81が支持台82での所定の支持位置に位置する場合に、バッテリ81の前端部を受け止める縦壁である。第3起立部82Cは、バッテリ81が支持台82での所定の支持位置に位置する場合に、バッテリ81の右端部を受け止める起立片である。
これにより、バッテリ81を支持台82に載置した後、バッテリ81の前端部が第1起立部82Aに接触し、バッテリ81の右端部が第3起立部82Cに接触するようにバッテリ81を支持台上で摺動させることにより、バッテリ81を支持台82の所定の支持位置に容易に位置させることができる。
中間フレーム部10Bは、支持台82の延出端部に隣接する左端部の後下側部位に、架設部材83を、使用状態となる使用位置と非使用状態となる非使用位置とに揺動変位可能に備えている。
これにより、例えば、架設部材83を取り外し可能に備えて、架設部材83を取り外した状態を架設部材83の非使用状態とする場合に招く虞のある架設部材83の紛失を回避することができる。
中間フレーム部10Bは、その左右両端部に配置したU字部材16などにより乗降空間を形成している。左右のU字部材16のうち、支持台側に位置する左側のU字部材16は、支持台82の延出端部に隣接する後部の下側部位に、架設部材83を揺動可能に支持する左右向きの支軸部16Aと、架設部材83を非使用位置にて受け止める受止部16Bとを有している。受止部16Bは、支軸部16Aの後上方に位置して、非使用位置に位置する架設部材83の遊端側を後下方から受け止め支持する。支持台82は、その左端部の後側部位に、架設部材83の遊端部にボルト連結する連結部82Dを、支持台82から垂下する姿勢で有している。
これにより、架設部材83を使用位置に揺動変位させた後、架設部材83の遊端部を支持台82の連結部82Dにボルト連結することにより、架設部材83を、中間フレーム部10Bから支持台82の左端部に後下がり傾斜姿勢で架設する使用状態にすることができる。
又、架設部材83の遊端部と支持台82の連結部82Dとのボルト連結を解除した後、架設部材83を、左側面視で右回りに揺動変位させて受止部16Bに受け止めさせることにより、架設部材83を、支軸部16Aよりも上方の非使用位置に、U字部材16の後部に沿う後上がり傾斜姿勢で自重保持することができる。これにより、バッテリ81の左外方を開放した状態を維持することができる。その結果、車体の左外側からの支持台82に対するバッテリ81の運び出しや運び入れが行い易くなる。
支持台82は、バッテリ固定用の部品として、2本のロッド84とアングル材85と2つの蝶ナット86とを備えている。そして、支持台82は、その前端側の左右両端部に、ロッド84の一端部が挿入される長孔82Eを有している。各ロッド84は、それらの一端部に、支持台82の長孔周縁部に引っ掛ける鉤部84Aを有している。又、各ロッド84は、それらの他端部に雄ネジ部84Bを有している。アングル材85は、その両端部に、ロッド84の雄ネジ部84Bが挿入される貫通孔85Aを有している。
これにより、支持台82の所定位置に載置したバッテリ81を支持台82に固定する場合には、先ず、各ロッド84の雄ネジ部84Bをアングル材85の各貫通孔85Aに挿通し、各蝶ナット86を、挿通後の各雄ネジ部84Bに取り付ける。次に、各ロッド84の鉤部84Aを、支持台82の左右の長孔82Eに挿通して、支持台82の長孔周縁部に引っ掛ける。又、アングル材85の凹部85Bを、バッテリ81の後上端の角部に接触させる。その後、各蝶ナット86を締め込んで、バッテリ81を支持台82とアングル材85との間に挟み込むことにより、バッテリ81を支持台82における所定の支持位置に固定することができる。
支持台82は、第1起立部82Aがレギュレータ87を支持する支持部材を兼ねている。これにより、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
〔1〕多目的作業車は、エンジン27としてディーゼルエンジンを備えるディーゼル仕様でもよい。又、多目的作業車は、エンジン27と走行用の電動モータとを備えるハイブリッド仕様、又は、エンジン27に代えて走行用の電動モータを備える電動仕様でもよい。
〔2〕多目的作業車は、搭乗部3に三人以上の乗り込みが可能な四人乗り用などでもよい。
〔3〕電動油圧シリンダ7は、左側の後輪支持部11Aにより支持してもよい。この場合、エアクリーナ31と排気処理装置32とを、エアクリーナ31が左側に位置し、排気処理装置32が右側に位置する配置で、左右の後輪支持部11Aの間に左右に並べて配備することが好ましい。
〔4〕電動油圧シリンダ7は、後輪支持部11Aに備えた後側支持部材25の後側の縦壁25Bにより支持してもよい。又、電動油圧シリンダ7は、後輪支持部11Aに備えた前側支持部材24の前後いずれか一方の縦壁24A,24Bにより支持してもよい。
〔5〕排気処理装置32は、酸化触媒を備える排気浄化装置、又は、酸化触媒とDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)とを備える排気浄化装置、などでもよい。
〔6〕電動油圧シリンダ7は、左右の後輪支持部11Aのうちの排気処理装置32に隣接する排気処理装置側の後輪支持部11Aにより支持してもよい。この場合、遮熱板又は断熱材を、電動油圧シリンダ7と排気処理装置32との間に配備する、などの熱害対策を施すことが好ましい。
〔7〕電動油圧シリンダ7をエアクリーナ側の後輪支持部11Aにより支持する場合には、電動油圧シリンダ7を、エアクリーナ側の後輪支持部11Aよりも車体横外側の位置に配備してもよい。又、電動油圧シリンダ7を排気処理装置側の後輪支持部11Aにより支持する場合には、電動油圧シリンダ7を、排気処理装置側の後輪支持部11Aよりも車体横外側の位置に配備してもよい。
〔8〕エアクリーナ31の配置は種々の変更が可能である。例えば、エアクリーナ31を、エレメント交換用のキャップ31Aがエアクリーナ31の左右一端部に位置する横向き姿勢で、かつ、キャップ31Aが左右の後輪支持部11Aよりも車体横外側に位置する配置で、車体の後部に配備してもよい。又、エアクリーナ31を、車体前部の収納空間に配備してもよい。
本発明は、車体フレームと、前記車体フレームの後部に昇降揺動可能に連結する荷台とを備えた多目的作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
5 後輪
6 荷台
7 電動油圧シリンダ
11A 後輪支持部
13 リアサスペンション
31 エアクリーナ
31A キャップ
32 排気処理装置

Claims (4)

  1. 車体フレームと、前記車体フレームの後部に昇降揺動可能に連結する荷台と、前記荷台を昇降駆動する電動油圧シリンダとを備え、
    前記車体フレームは、その後端部に、左右の後輪を左右のリアサスペンションを介して支持する左右の後輪支持部を有し、
    前記電動油圧シリンダを、前記左右の後輪支持部のうちの一方の後輪支持部により支持している多目的作業車。
  2. エアクリーナと排気処理装置とを、前記左右の後輪支持部の間に左右に並べて配備し、
    前記電動油圧シリンダを、前記左右の後輪支持部のうちの前記エアクリーナに隣接するエアクリーナ側の後輪支持部により支持している請求項1に記載の多目的作業車。
  3. 前記電動油圧シリンダを、前記エアクリーナと前記エアクリーナ側の後輪支持部との間に配備している請求項2に記載の多目的作業車。
  4. 前記エアクリーナを、エレメント交換用のキャップが前記エアクリーナの後端部に位置する姿勢で、かつ、前記キャップが前記左右の後輪支持部よりも車体後側に位置する配置で車体の後端部に配備している請求項2又は3に記載の多目的作業車。
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