JP2017013544A - 駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達に係るギアの切り替えに伴うトルク変動を抑制可能な駆動制御装置を提供する。
【解決手段】車両90の加速時において、第1モータ11の動力伝達に用いられる動力伝達ギアを、第2動力伝達ギア41から第1動力伝達ギア31に切り替える場合、駆動制御装置60の変速制御部65は、入力軸21と出力軸29とで動力が伝達されないニュートラル状態となるように変速機構50を制御する。断続制御部66は、変速機構50をニュートラル状態とした後に、入力軸クラッチ25を接続する。モータ制御部64は、第1ギア比ρ1および出力軸29の回転数Noに基づいて決定される目標回転数N1_tgtとなるように、エンジン10の負荷により、第1回転数N1を低下させる。これにより、動力伝達ギア31、41の切り替えに伴う駆動トルクの変動が抑制される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動制御装置に関する。
従来、ハイブリッド車両において、エンジンおよびモータの動力を車軸に伝達する動力伝達装置が知られている。例えば特許文献1では、入力側クラッチを接続すれば、エンジンとモータとでエンジン側のハイギア機構またはモータ側のローギア機構を共用し、入力側クラッチを切れば、エンジンがハイギア機構を使用しながら、モータがローギア機構を使用することができる。
特許第5136660号
特許文献1では、EVメインモードにおいて、モータ(MG1)の動力伝達に係るギアをローギアからハイギアへ切り替える場合、モータの回転数が大きく変動する。そのため、駆動トルクの変動量が大きくなる虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、動力伝達に係るギアの切り替えに伴うトルク変動を抑制可能な駆動制御装置を提供することにある。
本発明の駆動制御装置は、動力伝達システムを制御する。動力伝達システムは、エンジンと、第1モータと、第2モータと、動力伝達機構と、変速機構と、断続部と、を備える。エンジンは、入力軸の一側に接続される。第1モータは、入力軸の他側に接続される。第2モータは、車軸と接続される出力軸に接続される。
動力伝達機構は、複数の動力伝達ギアを有する。動力伝達ギアは、入力軸に設けられる入力軸側ギアおよび出力軸に設けられる出力軸側ギアを含み、入力軸側ギアおよび出力軸側ギアを介して入力軸と出力軸とで動力伝達可能に設けられる。
変速機構は、入力軸と出力軸との動力伝達に用いる動力伝達ギアを切り替える。
断続部は、エンジンと第1モータとの間に設けられる。
駆動制御装置は、エンジン制御部と、モータ制御部と、変速制御部と、断続制御部と、を備える。エンジン制御部は、エンジンを制御する。モータ制御部は、第1モータおよび第2モータを制御する。変速制御部は、変速機構を制御する。断続制御部は、断続部を制御する。
ここで、2つの動力伝達ギアにおいて、ギア比が相対的に小さい方を第1動力伝達ギアとし、ギア比が相対的に大きい方を第2動力伝達ギアとする。
車両の加速時において、第1モータの動力伝達に用いられる動力伝達ギアを、第2動力伝達ギアから第1動力伝達ギアに切り替える場合、変速制御部は、入力軸と出力軸とで動力が伝達されないニュートラル状態となるように変速機構を制御する。断続制御部は、変速機構をニュートラル状態とした後に、断続部を接続する。
モータ制御部は、第1動力伝達ギアのギア比、および、出力軸の回転速度に基づいて決定される目標回転数となるように、エンジンの負荷により、第1モータの回転速度を低下させる。尚、ここで言うエンジンの負荷とは、エンジンのフリクションなどを示す。
車両の加速時において、第1モータの動力伝達に用いられる動力伝達ギアを、第2動力伝達ギアから第1動力伝達ギアに切り替えると、ギア比の違いにより、第1モータの回転速度が変動する。本発明では、変速機構をニュートラル状態とし、断続部を接続することで、エンジンの負荷により、第1モータの回転速度を速やかに低下させることができる。これにより、動力伝達ギアの切り替えに伴う駆動トルクの変動が抑制される。
本発明の一実施形態による動力伝達システムを示す概略構成図である。 本発明の一実施形態によるEVメインモードを説明する説明図である。 本発明の一実施形態による変速切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による変速切替処理を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態による変速切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態による変速切替処理を説明するタイムチャートである。
以下、本発明による駆動制御装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による駆動制御装置を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、動力伝達システム1は、エンジン10、第1モータ11、第2モータ12、動力伝達装置20、および、駆動制御装置60等を備え、エンジン10、第1モータ11および第2モータ12の動力を駆動源として用いるハイブリッド車両である車両90に適用される。
エンジン10は、例えばガソリン等を燃料とする内燃機関である。
第1モータ11および第2モータ12は、車両90に搭載された図示しないバッテリから供給される電力により回転する電動モータである。また、第1モータ11および第2モータ12は、モータ軸にトルクが入力されることにより発電し、バッテリを充電可能なジェネレータとしても機能する。すなわち、第1モータ11および第2モータ12は、所謂「モータジェネレータ」であるが、本明細書中では単にモータと呼ぶことにする。また、図中では、第1モータ11を「MG1」、第2モータ12を「MG2」と記載する。
本実施形態では、第1モータ11の回転数を第1回転数N1、第2モータ12の回転数を第2回転数N2とする。本実施形態では、例えば単位[rpm]で表される単位時間あたりの回転数が「回転速度」に対応する。
動力伝達装置20は、入力軸21、断続部としての入力軸クラッチ25、出力軸29、動力伝達機構30、および、変速機構50等を備える。
入力軸21は、エンジン入力軸22、および、モータ入力軸23を有する。
エンジン入力軸22は、一端がエンジン10のクランクシャフトに接続され、他端がモータ入力軸23に対向するように設けられる。エンジン入力軸22には、周知のトーションダンパ15が設けられる。本実施形態では、トーションダンパ15は、エンジン10と後述の第1動力伝達ギア31との間に設けられる。
モータ入力軸23は、エンジン入力軸22と同軸に設けられ、一端が第1モータ11のモータ軸に接続される。第1モータ11にて発生した動力は、モータ入力軸23に伝達される。モータ入力軸23の他端は、エンジン入力軸22と対向するように設けられる。
入力軸クラッチ25は、エンジン10と第1モータ11との間を断続するものであって、エンジン入力軸22とモータ入力軸23との間に設けられる。本実施形態の入力軸クラッチ25は、油圧式ノーマルクローズタイプの摩擦クラッチである。入力軸クラッチ25を係合すると、エンジン入力軸22とモータ入力軸23との間で、動力伝達が可能となる。また、入力軸クラッチ25を解放すると、エンジン入力軸22とモータ入力軸23とで、動力が伝達されない。
出力軸29は、入力軸21に対して平行に設けられ、一端が第2モータ12のモータ軸に接続され、第2モータ12と一体に回転する。すなわち、出力軸29の回転数Noは、第2回転数N2と一致する。第2モータ12にて発生した動力は、出力軸29に伝達される。出力軸29の他端は、デファレンシャルギア94を介して車軸95に接続される。車軸95の両端に設けられる駆動輪96は、動力伝達装置20を経由して伝達された動力により駆動される。
動力伝達機構30は、第1動力伝達ギア31、および、第2動力伝達ギア41を有する。
第1動力伝達ギア31は、第1ドライブギア32および第1ドリブンギア33を有する。
第1ドライブギア32は、モータ入力軸23に対して同軸かつ相対回転不能に固定される。第1ドリブンギア33は、第1ドライブギア32に噛み合い、出力軸29に対して相対回転可能に設けられる。第1ドリブンギア33には、第1係合部34が設けられる。第1係合部34は、後述する第1出力軸クラッチ51と係合可能に形成される。
第1ドライブギア32の歯数をNt32、第1ドリブンギア33の歯数をNt33とすると、第1動力伝達ギア31のギア比である第1ギア比ρ1は、式(1)で表される。すなわち、第1ギア比ρ1は、第1ドライブギア32の歯数に対する第1ドリブンギア33の歯数、といえる。
ρ1=Nt33/Nt32 ・・・(1)
第2動力伝達ギア41は、第2ドライブギア42および第2ドリブンギア43を有する。
第2ドライブギア42は、モータ入力軸23に対して同軸かつ相対回転不能に固定される。第2ドリブンギア43は、第2ドライブギア42に噛み合い、出力軸29に対して相対回転可能に設けられる。第2ドリブンギア43には、第2係合部44が設けられる。第2係合部44は、後述する第2出力軸クラッチ52と係合可能に形成される。
第2ドライブギア42の歯数をNt42、第2ドリブンギア43の歯数をNt43とすると、第2動力伝達ギア41のギア比である第2ギア比ρ2は、式(2)で表される。すなわち、第2ギア比ρ2は、第2ドライブギア42の歯数に対する第2ドリブンギア43の歯数、といえる。
ρ2=Nt43/Nt42 ・・・(2)
本実施形態では、第1動力伝達ギア31がエンジン10側、第2動力伝達ギア41が第1モータ11側に設けられる。また、第2ギア比ρ2(例えば2)は、第1ギア比ρ1(例えば0.5)より大きいものとする。すなわち、ρ1<ρ2である。本実施形態では、第1動力伝達ギア31をハイ(H)ギア、第2動力伝達ギアをロー(L)ギアとする。
変速機構50は、出力軸29に設けられ、第1出力軸クラッチ51および第2出力軸クラッチ52を有する。本実施形態では、第1出力軸クラッチ51および第2出力軸クラッチ52は、いずれも油圧式ノーマルクローズタイプの摩擦クラッチである。
第1出力軸クラッチ51は、第1係合部34と係合可能に設けられる。第1出力軸クラッチ51と第1係合部34とが係合することで、第1ドリブンギア33と出力軸29とが接続され、第1動力伝達ギア31を介して、入力軸21と出力軸29との間での動力伝達が可能となる。
第2出力軸クラッチ52は、第2係合部44と係合可能に設けられる。第2出力軸クラッチ52と第2係合部44とが係合することで、第2ドリブンギア43と出力軸29とが接続され、第2動力伝達ギア41を介して、入力軸21と出力軸29との間での動力伝達が可能となる。
以下、入力軸クラッチ25、第1出力軸クラッチ51、および、第2出力軸クラッチ52において、係合状態であって動力伝達がなされる状態を「クラッチが接続されている」とし、解放状態であって動力伝達がなされない状態を「クラッチが切断されている」とする。また、第1出力軸クラッチ51および第2出力軸クラッチ52が共に切断されており、入力軸21と出力軸29とで動力が伝達されない状態を、「ニュートラル状態」とする。
駆動制御装置60は、動力伝達システム1を制御するものであって、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。駆動制御装置60における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
駆動制御装置60は、機能ブロックとして、信号取得部61、エンジン制御部63、モータ制御部64、変速制御部65、および、断続制御部66を有する。
信号取得部61は、アクセル開度A、車両90の走行速度である車速V、第1回転数N1、第2回転数N2、エンジン10の回転数であるエンジン回転数Ne、および、バッテリのSOC(State Of Charge)等に係る信号を取得する。取得された信号は、駆動制御装置60における各種演算に用いられる。
エンジン制御部63は、エンジン10の駆動を制御する。
モータ制御部64は、第1モータ11および第2モータ12の駆動を制御する。
変速制御部65は、変速機構50を制御する。具体的には、第1出力軸クラッチ51および第2出力軸クラッチの断接を制御する。
断続制御部66は、入力軸クラッチ25の断接を制御する。
なお、煩雑になることを避けるため、一部の制御線等は適宜省略した。
ここで、車両90の加速時における変速処理の説明に先立ち、車両90の走行モードについて説明する。走行モードには、エンジンメインモード、および、EVメインモードが含まれる。走行モードは、バッテリのSOCやエンジン水温等に基づいて選択される。エンジンメインモードは、主にエンジン10の駆動力を用いて走行するモードである。エンジンメインモードについては、説明を省略する。
図2に示すように、EVメインモードは、主にモータ11、12の駆動力を用いて走行するモードであって、車速Vおよび要求される駆動トルクに応じ、用いる駆動源およびギアを選択する。図2中では、「_H」は、第1出力軸クラッチ51を係合することでHギアである第1動力伝達ギア31を動力伝達に用いることを意味し、「_L」は、第2出力軸クラッチ52を係合することで、Lギアである第2動力伝達ギア41を動力伝達に用いることを意味する。
領域R1では、駆動源として、第2モータ12が用いられる。
領域R2では、駆動源として、第1モータ11が用いられる。第1モータ11の動力伝達には、第2動力伝達ギア41が用いられる。
領域R3では、駆動源として、第1モータ11および第2モータ12が用いられる。第1モータ11の動力伝達には、第2動力伝達ギア41が用いられる。
領域R4では、駆動源として、エンジン10、第1モータ11および第2モータ12が用いられる。エンジン10の動力伝達には、第1動力伝達ギア31が用いられ、第1モータ11の動力伝達には、第2動力伝達ギア41が用いられる。
領域R5では、駆動源として、エンジン10、第1モータ11および第2モータ12が用いられる。エンジン10および第1モータ11の動力伝達には、第2動力伝達ギア41が用いられる。
領域R6では、駆動源として、エンジン10および第2モータ12が用いられる。エンジン10の動力伝達には、第1動力伝達ギア31が用いられる。
領域R7では、駆動源として、エンジン10、第1モータ11および第2モータ12が用いられる。エンジン10および第1モータ11の動力伝達には、第1動力伝達ギア31が用いられる。
以下、車両90の加速によって、領域R3または領域R4から領域R7に移行する場合について説明する。図2中では、領域R3から領域R7への切り替えを矢印P1、領域R4から領域R7への切り替えを矢印P2で示す。
領域R3では、第2出力軸クラッチ52が接続され、入力軸クラッチ25および第1出力軸クラッチ51が切断されている。領域R4では、第1出力軸クラッチ51および第2出力軸クラッチ52が接続され、入力軸クラッチ25が切断される。また、領域R7では、入力軸クラッチ25および第1出力軸クラッチ51が接続され、第2出力軸クラッチ52が切断される。また、領域R3では、エンジン10は停止しており、領域R4および領域R7では、エンジン10は駆動される。
車両90の加速によって、領域R3または領域R4から領域R7に移行する場合、第1モータ11の動力伝達に用いられるギアが、Lギアである第2動力伝達ギア41から、Hギアである第1動力伝達ギア31に切り替わる。
EVメインモードにて走行中に、第1モータ11の動力伝達に用いられるギアを第2動力伝達ギア41から第1動力伝達ギア31に切り替えると、ギア比が変わることで、第1回転数N1が大きく変動し、駆動トルクが変動する。
例えば、第1出力軸クラッチ51または第2出力軸クラッチ52のスリップ率を大きくする時間を長くすることで、トルク変動を抑制可能であるが、クラッチ51、52の過熱や摩耗が生じる虞がある。また例えば、第1回転数N1を低下させるように第1モータ11に通電することで第1回転数N1を低下させることは可能であるが、電力を消費することになる。また、第1回転数N1が低下するまでは、第2出力軸クラッチ52を係合しないことで、トルク変動を抑制可能であるが、第1回転数N1の低下に要する時間が長いと、駆動トルクが不足する虞がある。
そこで本実施形態では、車両90の加速時に、第1モータ11の動力伝達に用いられるギアを第2動力伝達ギア41から第1動力伝達ギア31へ切り替える際、エンジン10の負荷を利用することで、入力軸21と出力軸29とが同期可能な回転数まで、第1回転数N1を速やかに低下させる。なお、ここでいうエンジン10の負荷とは、エンジン10のフリクションなどを示す。
まず、領域R3から領域R7へ移行する際の変速切替処理を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、駆動領域が領域R3のときに所定の間隔で実行されるものとする。図3および後述の図5中では、入力軸クラッチ25を「CL25」、第1出力軸クラッチ51を「CL51」、第2出力軸クラッチ52を「CL52」と記す。
最初のステップS101では、信号取得部61は、各種信号を読み込む。ここでは、出力軸29の回転数No、第1回転数N1、エンジン回転数Ne、および、車速V等を取得する。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、S101と記載する。他のステップについても同様である。
S102では、駆動制御装置60は、車両90が加速中であって、車速Vが変速閾値Vth以上になったか否かを判断する。車速Vが変速閾値Vth未満であると判断された場合(S102:NO)、以下の処理を行わない。車速Vが変速閾値Vth以上であると判断された場合(S102:YES)、領域R3から領域R7へ移行するものとし、S103へ移行する。
S103では、領域R3から領域R7への移行に先立ち、モータ制御部64は、第1モータ11の目標回転数N1_tgtを算出する。目標回転数N1_tgtは、領域R7へ移行後に接続される第1動力伝達ギア31のギア比ρ1および出力軸29の回転数Noに基づき、式(3)で表される。目標回転数N1_tgtは、現在の第1回転数N1よりも小さい値となる。
N1_tgt=ρ1×No ・・・(3)
S104では、変速制御部65は、第2出力軸クラッチ52を切断する。領域R3では、第1出力軸クラッチ51は切断されているので、第2出力軸クラッチ52を切ることで、変速機構50は、ニュートラル状態となる。
S105では、モータ制御部64は、第1モータ11の出力トルクT1をゼロとする。
S106では、断続制御部66は、第1回転数N1が、エンジン10の許容回転数Ne_maxより小さいか否かを判断する。第1回転数N1がエンジン10の許容回転数Ne_max以上であると判断された場合(S106:NO)、この判断処理を繰り返す。第1回転数N1がエンジン10の許容回転数Ne_maxより小さいと判断された場合(S106:YES)、S107へ移行する。
S107では、断続制御部66は、入力軸クラッチ25を接続する。第1回転数N1がエンジン10の許容回転数Ne_maxより小さくなってから入力軸クラッチ25を接続するので、エンジン回転数Neが許容回転数Ne_maxを超えて上がりすぎるのを防ぐことができる。
S108では、エンジン制御部63は、第1回転数N1が、エンジン10の始動を開始する始動開始回転数N1_Estより小さいか否かを判断する。始動開始回転数N1_Estは、目標回転数N1_tgtより所定値α大きい値に設定される。所定値αは、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなる前のタイミングを設定するための値である。第1回転数N1が始動開始回転数N1_Est以上であると判断された場合(S108:NO)、この判断処理を繰り返す。第1回転数N1が始動開始回転数N1_Estより小さいと判断された場合(S108:YES)、S111へ移行する。
S109では、エンジン制御部63は、エンジン10の出力トルクTeを算出する。エンジン10の出力トルクTeは、目標回転数N1_tgtから所定値βを減算した回転数に基づき、例えばPID演算等により算出される。所定値βは、本ステップで算出されるエンジン10の出力トルクTeが、第1モータ11側から見て負荷になる程度の比較的小さいトルクとなるように設定される。
S110では、エンジン制御部63は、図示しないインジェクタからの燃料噴射および点火を開始し、出力トルクTeがS109にて演算されたトルクとなるように、エンジン10を始動する。
S111では、変速制御部65は、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなったか否かを判断する。ここでは、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtを含む所定範囲内となった場合、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなったと判断する。第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなっていないと判断された場合(S111:NO)、この判断処理を繰り返す。第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなったと判断された場合(S111:YES)、S112へ移行する。
S112では、モータ制御部64は、第1モータ11の出力トルクT1を、第1回転数N1に基づくPID演算等により算出し、演算結果に基づき、第1モータ11の駆動を制御する。また、エンジン制御部63は、エンジン10の出力トルクTeを、エンジン回転数Neに基づくPID演算等により算出し、演算結果に基づき、エンジン10の駆動を制御する。
S113では、変速制御部65は、第1出力軸クラッチ51を接続する。
領域R3から領域R7へ移行する際の変速切替処理を、図4に示すタイムチャートに基づいて説明する。図4では、(a)が車速V、(b)がエンジン回転数Ne、(c)がエンジン10の出力トルクTe、(d)が第1回転数N1、(e)が第1モータ11の出力トルクT1を示している。また、図5(f)、(g)、(h)は、それぞれ入力軸クラッチ25、第1出力軸クラッチ51、第2出力軸クラッチ52、の接続状態を示している。後述の図6も同様である。
図4(a)に示すように、車両90が加速中であって、時刻t11にて、車速Vが変速閾値Vthになると、領域R3から領域R7へ移行すべく、まず第2出力軸クラッチ52を切断し、変速機構50をニュートラル状態とする。また、第1モータ11の出力トルクT1をゼロにする。これにより、第1回転数N1が減少に転じる。
時刻t12にて、第1回転数N1が、エンジン10の許容回転数Ne_maxより小さくなったとき、入力軸クラッチ25を接続する。このとき、エンジン10の出力トルクTeはゼロであるので、入力軸クラッチ25が接続されることで、エンジン10の負荷により、第1回転数N1が速やかに低下する。このとき、第1回転数N1を低下させるのに、バッテリの電力を用いていない。また、エンジン回転数Neは、一旦上昇した後、成り行きで減少に転じる。
時刻t13にて、第1回転数N1が、目標回転数N1_tgtより大きい値である(N1_tgt+α)となると、エンジン10を始動する。このとき、エンジン10から出力される出力トルクTeは、エンジン10側が第1モータ11の負荷になる程度の比較的小さいトルクとする。
本実施形態では、エンジン10は、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなり、第1出力軸クラッチ51を接続するタイミングである時刻t14よりも前の所定のタイミングである時刻t13にて始動される。第1出力軸クラッチ51を接続する前に、予め軽負荷にてエンジン10を始動しておくことで、第1出力軸クラッチ51を接続した後に、速やかに所望のトルクを出力することができる。
時刻t14にて、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなると、第1出力軸クラッチ51を接続する。目標回転数N1_tgtは、第1出力軸クラッチ51を接続したときに、入力軸21と出力軸29とが同期可能な回転数である。そのため、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなってから第1出力軸クラッチ51を接続することで、トルク変動が抑制される。また、変速機構50の過熱や摩耗を抑制できる。
また、エンジン10の出力トルクTeをエンジン回転数Neに応じたトルクとし、第1モータ11の出力トルクT1を第1回転数N1に応じたトルクとする。
次に、領域R4から領域R7へ移行する際の変速切替処理を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、駆動領域が領域R4のときに所定の間隔で実行されるものとする。
S201〜S203の処理は、図3中のS101〜S103の処理と同様である。なお、S202における変速閾値Vthは、S102における変速閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
S204では、変速制御部65は、第1出力軸クラッチ51を切断する。
S205では、エンジン制御部63は、インジェクタからの燃料噴射および点火を停止し、エンジン10の出力トルクTeをゼロにする。
S206〜S215の処理は、S104〜S113の処理と同様である。
領域R4から領域R7へ移行する際の変速切替処理を、図6に示すタイムチャートに基づいて説明する。
図6(a)に示すように、車両90が加速中であって、時刻t21にて、車速Vが変速閾値Vthになると、領域R4から領域R7へ移行すべく、まず、第1出力軸クラッチ51を切断し、エンジン10の出力トルクTeをゼロにする。これにより、エンジン回転数Neは減少に転じる。
その後の時刻t22にて、第2出力軸クラッチ52を切断し、変速機構50をニュートラル状態とする。また、第1モータ11の出力トルクT1をゼロにする。これにより、第1回転数N1が減少に転じる。
本実施形態では、第1出力軸クラッチ51を切断してエンジン10の出力トルクTeをゼロにするタイミングと、第2出力軸クラッチ52を切断して第1モータ11の出力トルクT1をゼロにするタイミングとをずらしている。これにより、駆動トルクの変動を低減することができる。第1出力クラッチ51を切断するタイミングと、第2出力軸クラッチ52を切断するタイミングとの間隔は適宜設定される。なお、第2出力軸クラッチ52を切断するタイミングと第1出力軸クラッチ51を切断するタイミングとは、異なっている方がトルク変動の面から好ましいが、同時であってもよい。
時刻t23にて、第1回転数N1が、エンジン10の許容回転数Ne_maxより小さくなったとき、入力軸クラッチ25を接続する。このとき、エンジン10の出力トルクTeはゼロであるので、入力軸クラッチ25が接続されることで、エンジン10の負荷により、第1回転数N1が速やかに低下する。また、エンジン回転数Neは、一旦上昇した後、成り行きで減少に転じる。
時刻t24にて、第1回転数N1が、目標回転数N1_tgtより大きい値である(N1_tgt+α)となると、エンジン10を再始動する。このとき、エンジン10から出力される出力トルクTeは、エンジン10側が第1モータ11の負荷になる程度の比較的小さいトルクとする。なお、図4における領域R3から領域R7へ切り替える際の所定値αと、図6中における領域R4から領域R7へ切り替える際の所定値αとは、同じでもよいし、異なっていてもよい。エンジン10の出力トルクTeの演算に用いる所定値βについても同様である。
時刻t25にて、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなると、第1出力軸クラッチ51を接続する。また、エンジン10の出力トルクTeをエンジン回転数Neに応じたトルクとし、第1モータ11の出力トルクを第1回転数N1に応じたトルクとする。
第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなってから第1出力軸クラッチ51をつなぐ効果、および、第1出力軸クラッチ51を接続する時刻t25よりも前のタイミングである時刻t24にエンジン10を始動することの効果等は、図4にて説明した通りである。
以上詳述したように、駆動制御装置60は、動力伝達システム1を制御するものであって、動力伝達システム1は、エンジン10と、第1モータ11と、第2モータ12と、動力伝達機構30と、変速機構50と、入力軸クラッチ25と、を備える。
エンジン10は、入力軸21の一側に接続される。第1モータ11は、入力軸21の他側に接続される。第2モータ12は、車軸95と接続される出力軸29に接続される。
動力伝達機構30は、複数の動力伝達ギア31、41を有する。
第1動力伝達ギア31は、入力軸21に設けられる第1ドライブギア32、および、出力軸29に設けられる第1ドリブンギア33を含み、第1ドライブギア32および第1ドリブンギア33を介して入力軸21と出力軸29とで動力伝達可能に設けられる。
第2動力伝達ギア41は、入力軸21に設けられる第2ドライブギア42、および、出力軸29に設けられる第2ドリブンギア43を含み、第2ドライブギア42および第2ドリブンギア43を介して入力軸21と出力軸29とで動力伝達可能に設けられる。
変速機構50は、入力軸21と出力軸29との動力伝達に用いる動力伝達ギアを切り替える。
入力軸クラッチ25は、エンジン10と第1モータ11との間に設けられる。
駆動制御装置60は、エンジン制御部63と、モータ制御部64と、変速制御部65と、断続制御部66と、を備える。
エンジン制御部63は、エンジン10を制御する。モータ制御部64は、第1モータ11および第2モータ12を制御する。変速制御部65は、変速機構50を制御する。断続制御部66は、入力軸クラッチ25を制御する。
2つの動力伝達ギアにおいて、ギア比が相対的に小さい方を第1動力伝達ギア31とし、ギア比が相対的に大きい方を第2動力伝達ギア41とする。
車両90の加速時において、第1モータ11の動力伝達に用いられる動力伝達ギアを、第2動力伝達ギア41から第1動力伝達ギア31に切り替える場合、変速制御部65は、入力軸21と出力軸29とで動力が伝達されないニュートラル状態となるように変速機構50を制御する。断続制御部66は、変速機構50をニュートラル状態とした後に、入力軸クラッチ25を接続する。
モータ制御部64は、第1ギア比ρ1および出力軸29の回転数Noに基づいて決定される目標回転数N1_tgtとなるように、エンジン10の負荷により、第1回転数N1を低下させる。具体的には、モータ制御部64は、第1モータ11の出力トルクT1をゼロとすることで、第1回転数N1を低下させる。
車両90の加速時において、第1モータ11の動力伝達に用いられる動力伝達ギアを、第2動力伝達ギア41から第1動力伝達ギア31に切り替える際、ギア比の違いにより第1回転数N1が変動する。本実施形態では、変速機構50をニュートラル状態とし、入力軸クラッチ25を接続することで、エンジン10の負荷により、第1回転数N1を速やかに低下させることができる。これにより、動力伝達ギア31、41の切り替えに伴う駆動トルクの変動が抑制され、車両90の振動が低減されるので、乗員に不快感を与えることなく、動力伝達に用いるギアの切り替えを行うことができる。
変速制御部65は、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなった場合、変速機構50を、ニュートラル状態から、第1動力伝達ギア41にて動力伝達がなされる状態に切り替える。第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなるまでの間、変速機構50をニュートラル状態とし、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなってから、第1出力軸クラッチ51を接続することで、入力軸21と出力軸29との回転が速やかに同期される。これにより、変速ショックを低減可能であり、スムーズな乗り心地を実現することができる。
エンジン制御部63は、第1回転数N1が目標回転数N1_tgtとなる前の所定のタイミング、本実施形態では、第1回転数N1が(N1_tgt−α)となったタイミングにて、エンジン10を始動する。これにより、第1出力軸クラッチ51が接続された際、速やかに所望のトルクを出力することができる。
断続制御部66は、変速機構50をニュートラル状態とした後、第1回転数N1が、エンジン10の許容回転数Ne_maxより小さくなった場合、入力軸クラッチ25を接続する。これにより、エンジン回転数Neが許容回転数Ne_maxを超えて上がりすぎるのを防ぐことができる。
第1モータ11、第2モータ12、および、エンジン10の動力による走行中における加速時である場合、エンジン制御部63は、入力軸クラッチ25を接続する前に、エンジン10を停止する。これにより、入力軸クラッチ25を接続した際、エンジン10の負荷にて第1回転数N11を低下させることができる。
第1モータ11の動力伝達に第2動力伝達ギア41が用いられ、エンジン10の動力伝達に第1動力伝達ギア31が用いられている状態にて、第1モータ11の動力伝達に用いられる動力伝達ギアを第1動力伝達ギア31に切り替える場合、変速制御部65は、ニュートラル状態にする際、第1動力伝達ギア31と出力軸29とを切り離した後、第2動力伝達ギア41と出力軸29とを切り離す。本実施形態では、第1出力軸クラッチ51を切断することで、第1動力伝達ギア31と出力軸29とを切り離す。また、第2出力軸クラッチ52を切断することで、第2動力伝達ギア41と出力軸29とを切り離す。これにより、駆動トルクの変動を抑制することができる。
本実施形態では、第1回転数N1が「第1モータの回転速度」に対応し、出力軸29の回転数Noが「出力軸の回転速度」に対応し、目標回転数N1_tgtが「目標回転速度」に対応し、許容回転数Ne_maxが「許容回転速度」に対応する。また、ドライブギア32、42が「入力軸側ギア」に対応し、ドリブンギア33、43が「出力軸側ギア」に対応する。
(他の実施形態)
(ア)モータ
上記実施形態では、動力伝達システムは、2つのモータを備える。他の実施形態では、動力伝達システムが、3つ以上のモータを備えてもよい。
(イ)動力伝達ギア
上記実施形態では、動力伝達機構は、2つの動力伝達ギアを備える。他の実施形態では、動力伝達機構が、3つ以上の動力伝達ギアを備え、入力軸と出力軸との動力伝達に用いられるギアが変速機構により切り替えられる、いわゆる多段変速としてもよい。
上記実施形態では、ギア比が小さい第1動力伝達ギアがエンジン側、ギア比が大きい第2動力伝達ギアが第1モータ側に設けられる。他の実施形態では、複数の動力伝達ギアの配置は、どのようであってもよい。
(ウ)変速機構、断続部
上記実施形態のクラッチは、いずれも油圧式のノーマルクローズタイプのものである。他の実施形態では、クラッチは、ノーマルオープンタイプのものであってもよい。また、油圧式の湿式クラッチに限らず、乾式クラッチや、シンクロ機構等の噛み合い式クラッチ等、どのような構成としてもよい。
上記実施形態では、変速機構は、別体の第1出力軸クラッチおよび第2出力軸クラッチを有する。他の実施形態では、第1出力軸クラッチおよび第2出力軸クラッチが一体であってもよい。また、変速機構は、上記実施形態にて説明したものに限らず、入力軸と出力軸との動力伝達に用いるギアを切り替え可能などのような機構であってもよい。
(エ)エンジン制御部
上記実施形態では、エンジン制御部は、第1モータの回転速度が目標回転速度となる前の所定のタイミングにて、エンジンを始動する。他の実施形態では、エンジン制御部は、第1モータの回転速度が目標回転数となったときに、エンジンを始動するようにしてもよい。
上記実施形態では、エンジン制御部は、領域R4から領域R7への移行に際し、断続部を接続する前にエンジンを停止する。他の実施形態では、エンジン制御部は、領域R4から領域R7への移行に際し、エンジンの出力トルクが、モータ11側からみて負荷になる程度となるように出力を落として制御し、エンジンの駆動を継続した状態にて、断続部を接続してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1、2・・・動力伝達システム
10・・・エンジン
11・・・第1モータ 12・・・第2モータ
21・・・入力軸 29・・・出力軸
30・・・動力伝達機構
31・・・第1動力伝達ギア 41・・・第2動力伝達ギア
50・・・変速機構
60・・・駆動制御装置
63・・・エンジン制御部 64・・・モータ制御部
65・・・変速制御部 66・・・断続制御部

Claims (6)

  1. 入力軸(21)の一側に接続されるエンジン(10)と、
    前記入力軸の他側に接続される第1モータ(11)と、
    車軸(95)と接続される出力軸(29)に接続される第2モータ(12)と、
    前記入力軸に設けられる入力軸側ギア(32、42)および前記出力軸に設けられる出力軸側ギア(33、43)を含み、前記入力軸側ギアおよび前記出力軸側ギアを介して前記入力軸と前記出力軸とで動力伝達可能に設けられる複数の動力伝達ギア(31、41)を有する動力伝達機構(30)と、
    前記入力軸と前記出力軸との動力伝達に用いる前記動力伝達ギアを切り替える変速機構(50)と、
    前記エンジンと前記第1モータとの間に設けられる断続部(25)と、
    を備える動力伝達システム(1)を制御する駆動制御装置であって、
    前記エンジンを制御するエンジン制御部(63)と、
    前記第1モータおよび前記第2モータを制御するモータ制御部(64)と、
    前記変速機構を制御する変速制御部(65)と、
    前記断続部を制御する断続制御部(66)と、
    を備え、
    2つの前記動力伝達ギアにおいて、ギア比が相対的に小さい方を第1動力伝達ギア(31)とし、ギア比が相対的に大きい方を第2動力伝達ギア(41)とし、
    車両(90)の加速時において、前記第1モータの動力伝達に用いられる前記動力伝達ギアを、前記第2動力伝達ギアから前記第1動力伝達ギアに切り替える場合、
    前記変速制御部は、前記入力軸と前記出力軸とで動力が伝達されないニュートラル状態となるように前記変速機構を制御し、
    前記断続制御部は、前記変速機構を前記ニュートラル状態とした後に、前記断続部を接続し、
    前記モータ制御部は、前記第1動力伝達ギアのギア比および前記出力軸の回転速度に基づいて決定される目標回転速度となるように、前記エンジンの負荷により、前記第1モータの回転速度を低下させることを特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記変速制御部は、前記第1モータの回転速度が前記目標回転速度となった場合、前記変速機構を、前記ニュートラル状態から前記第1動力伝達ギアにて動力伝達がなされる状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記エンジン制御部は、前記第1モータの回転速度が前記目標回転速度となる前の所定のタイミングにて、前記エンジンを始動することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動制御装置。
  4. 前記断続制御部は、前記変速機構を前記ニュートラル状態とした後、前記第1モータの回転速度が、前記エンジンの許容回転速度より小さくなった場合、前記断続部を接続することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
  5. 前記第1モータ、前記第2モータ、および、前記エンジンの動力による走行中における加速時である場合、
    前記エンジン制御部は、前記断続部を接続する前に、前記エンジンを停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
  6. 前記第1モータの動力伝達に前記第2動力伝達ギアが用いられ、前記エンジンの動力伝達に前記第1動力伝達ギアが用いられている状態にて、前記第1モータの動力伝達に用いられる前記動力伝達ギアを前記第1動力伝達ギアに切り替える場合、
    前記変速制御部は、前記ニュートラル状態にする際、前記第1動力伝達ギアと前記出力軸とを切り離した後、前記第2動力伝達ギアと前記出力軸とを切り離すことを特徴とする請求項5に記載の駆動制御装置。
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