JP2017012949A - スリットノズル、塗布装置、及び塗布方法 - Google Patents

スリットノズル、塗布装置、及び塗布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塗布膜の幅方向両端部における膜厚不良部長さを小さくすることで、所定膜厚で均一となる製品領域を最大限に拡大することができるスリットノズル、並びにこのスリットノズルを用いた塗布装置及び塗布方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るスリットノズルは、被塗布部材に対向する吐出口面に形成されるスリット状の吐出口から塗布液を吐出するスリットノズルであって、塗布液が供給される供給口と、供給口から供給された塗布液を長手方向に分散させるマニホールドと、マニホールドに接続して吐出口に塗布液を誘導する連通流路と、を備え、吐出口の長手方向両端には、吐出口に隣接し、吐出口面に開口するサブ吐出口が備えられるとともに、サブ吐出口のそれぞれに連通流路とは独立して塗布液を誘導するサブ連通流路と、サブ連通流路に接続して塗布液が供給されるサブ供給口とが備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スリット状の吐出口から塗布液を吐出して、被塗布部材上に塗布膜を形成するためのスリットノズル、並びにこのスリットノズルを用いて、被塗布部材上に塗布膜を形成する塗布装置、及び塗布方法に関する。
ガラス基板やフィルム等の被塗布部材上に、塗布液を塗布して、塗布膜を形成する塗布器として、スリット状の吐出口から塗布液を吐出するスリットノズルが知られている。スリットノズルは、塗布液が供給される供給口と、供給口に流体的に連通して塗布液をスリットノズルの長手方向に分散するマニホールドと、マニホールドに接続して塗布液が通過する吐出スリット(連通流路)と、吐出スリットの出口で塗布液が吐出される吐出口と、を有している。供給口からマニホールドに流入した塗布液は、マニホールドで長手方向に分散され、マニホールド内で一旦充満した状態になってから、吐出スリットを通過して、吐出口から一定の間隔(ギャップ)だけ離れた被塗布部材上に吐出される。この際、スリットノズルを被塗布部材に対して相対的に移動させると、塗布液は、吐出口の長手方向全長に亘って一様に吐出されているので、被塗布部材に均一な膜厚の塗布膜を形成することができる。特許文献1には、上記のマニホールドの断面形状や吐出スリットのスリット間隙を最適化して、スリットノズルの長手方向である塗布膜幅方向に均一な膜厚の塗布膜を形成するようにしたスリットノズルが開示されている。
しかしながら、塗布液の特性(粘性や濡れ性など)や塗布条件(塗布速度、ギャップ、吐出圧力など)によっては、吐出口から被塗布部材上に吐出された塗布液は、吐出口の長手方向両端から外側に広がり、スリットノズルの吐出口の長手方向長さよりも大きな長さが塗布幅となって、被塗布部材上に塗布膜が形成される。このように形成される塗布膜の膜厚に関しては、中央部は所定の膜厚t0で均一となるが、塗布膜幅方向両端部では、上記の塗布液の局部的な広がりの影響を受けて、膜厚t0よりも小さくなってしまう。その結果、膜厚t0に対して一定の許容膜厚ばらつき内に収まらない膜厚不良部が、塗布膜幅方向両端部に相当の長さ範囲にわたって発生し、製品として使用できる均一膜厚の製品領域が著しく減少してしまう。
特開2010−5616号公報
上記の問題の根本原因となる塗布液の局部的な広がりは、特許文献1に示されるマニホールドの断面形状や吐出スリットのスリット間隙を最適化して全体的に均一に塗布液を吐出する手段では、全く抑制することができない。その結果、塗布膜幅方向両端部の膜厚減少をなくすことはできない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その主な目的は、いかなる特性の塗布液や塗布条件であっても、塗布膜幅方向両端部での膜厚を独立して調整できるようにすることで膜厚不良部長さを小さくし、所定膜厚で均一となる製品領域を最大限に拡大することができるとともに高品位な塗布膜を形成することができるスリットノズルと、並びにこのスリットノズルを用いた塗布装置及び塗布方法を提供することにある。
本発明に係るスリットノズルは、被塗布部材に対向する吐出口面に形成されるスリット状の吐出口から塗布液を吐出するスリットノズルであって、塗布液が供給される供給口と、供給口から供給された塗布液を長手方向に分散させるマニホールドと、マニホールドに接続して吐出口に塗布液を誘導する連通流路と、を備え、吐出口の長手方向両端には、吐出口に隣接し、吐出口面に開口するサブ吐出口が備えられるとともに、サブ吐出口のそれぞれに連通流路とは独立して塗布液を誘導するサブ連通流路と、サブ連通流路に接続して塗布液が供給されるサブ供給口と、が備えられていることを特徴とする。
本発明に係る塗布装置は、上記スリットノズルと、供給口及びサブ供給口に、それぞれ独立して塗布液を供給する供給手段と、被塗布部材を支持する支持手段と、スリットノズルを支持手段に支持された被塗布部材に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る塗布方法は、上記スリットノズルを用いて、被塗布部材の表面に塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布方法であって、スリットノズルを被塗布部材に対して相対的に移動させながら、吐出口及びサブ吐出口から、それぞれ塗布液を吐出する吐出工程で、吐出口、及びサブ吐出口から、それぞれ独立した吐出速度で塗布液を吐出することを特徴とする。
本発明のスリットノズルによれば、いかなる特性の塗布液や塗布条件であっても、吐出口の長手方向両端に隣接して設けたサブ吐出口から、吐出口とは独立した任意の吐出速度で塗布液を吐出できる。これによって、塗布膜幅方向両端部の膜厚を自在に調整することが可能となる。したがって、この優れたスリットノズルを用いて、本発明の塗布装置と塗布方法を適用すれば、塗布膜幅方向両端部の膜厚分布を均一にするように、それぞれのサブ吐出口からそれぞれ独立した吐出速度で塗布液を吐出できるのであるから、塗布膜幅方向両端部における膜厚不良部長さを極めて小さくすることが可能となり、その結果、所定膜厚で均一となる製品領域を著しく拡大することができる。またあわせて、製品領域全域にわたって高品位な塗布膜を形成することができる。
本発明の一実施形態におけるスリットノズルの構成を模式的に示した図で、(a)は、正面断面図、(b)は、(a)の中心線C0に沿ったIb−Ibでの側面断面図である。 本発明の一実施形態におけるスリットノズルの分解斜視図である。 本発明の一実施形態におけるスリットノズルを備えた塗布装置の構成を模式的に示した斜視図である。 (a)は本発明のスリットノズル10の被塗布部材上への塗布状況を示す正面断面図、(b)は、この時形成される塗布膜のスリットノズル長手方向に沿った膜厚分布図である。 (a)は、異なる塗布条件でのスリットノズル10の被塗布部材上への塗布状況を示す正面断面図、(b)は、この時形成される塗布膜のスリットノズル長手方向に沿った膜厚分布図である。 本発明の別の実施形態であるスリットノズル100の構成を示す正面断面である。 (a)は、本発明のスリットノズル100の被塗布部材上への塗布状況を示す正面断面図、(b)は、この時形成される塗布膜のスリットノズル長手方向に沿った膜厚分布図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
図1は、本発明の一実施形態であるスリットノズル10の構成を模式的に示した図で、図1(a)は正面断面図、図1(b)は、図1(a)の中心線C0に沿ったIb−Ibでの側面断面図、図2はスリットノズル10の分解斜視図である。
図1(a)、(b)に示すように、スリットノズル10は、塗布液が供給される供給口16と、供給口16から供給された塗布液を長手方向に分散させるマニホールド13と、マニホールド13に接続して吐出口17に塗布液を誘導する連通流路14とを備えている。そして図1(a)で明らかであるように、吐出口17の長手方向(Y方向)両端には、吐出口17に隣接し、吐出口面30に開口するサブ吐出口21A、21Bが備えられるとともに、サブ吐出口21A、21Bのそれぞれに、連通流路14とは独立して塗布液を誘導するサブ連通流路20A、20Bと、サブ連通流路20A、20Bに接続して塗布液が供給されるサブ供給口22A、22Bと、が備えられている。そして、サブ連通流路20A、20Bから吐出される塗布液が、吐出口17側に向かって吐出されるように、吐出口17に接続している連通流路14に対して、サブ連通流路20A、20Bは傾斜角θだけ傾いてサブ吐出口21A、21Bに接続している。具体的には、サブ吐出口21A、21Bは、サブ供給口22A、22Bよりも長手方向において吐出口17に近い位置に配置されており、このサブ吐出口21A、21Bとサブ供給口22A、22Bとがサブ連通流路20A、20Bで接続されることにより、サブ連通流路20A、20Bが傾斜角θだけ傾斜して設けられている。すなわち、連通流路14での塗布液の流れ方向を示す連通流路14の中心線C0と平行な基準線LIA、LIBと、サブ吐出口21A、21Bに接続しているサブ連通流路20A、20Bの塗布液の流れ方向を示す中心線C20A、C20Bとがなす角度が傾斜角θとなる。また、上記のサブ吐出口21A、21Bは、吐出口17の長手方向両端で、一対にして設けられている。
次に、図2を参照すると、供給口16とサブ供給口22A、22Bとマニホールド13は、第1のブロック11内に設けられている。そして第1のブロック11の内面31と第2のブロック12の内面32でシム15を間に挟み込んで、第1のブロック11と第2のブロック12とを互い一体的に結合している。この構造によって、連通流路14とサブ連通流路20A、20Bとが占める領域を形成するシム15を、スリットノズル10内部に備えることになる。また図1(b)に示す通り、連通流路14を構成する内面31と内面32間のX方向の間隔が、スリット間隙Lpとなる。したがってシム15の厚さがスリット間隙Lpに等しくなる。また吐出口17と同一面となる第1のブロック11と第2のブロック12の最下端面が、吐出口面30となる。吐出口面30は長手方向(Y方向)に延びている。
そして、上記したスリットノズル10を用いて塗布を行う時は、図3に示す塗布装置1にスリットノズル10を取り付けて行う。図3は、本実施形態における塗布装置1の構成を模式的に示した斜視図である。この塗布装置1は、スリットノズル10と、供給口16及びサブ供給口22A、22Bに、それぞれ独立して塗布液を供給する供給手段であるポンプ5及びサブポンプ8A、8Bと、被塗布部材Wを支持する支持手段であるステージ2と、スリットノズル10をステージ2に支持された被塗布部材Wに対して相対的に移動させる移動手段3と、を備えている。この構成によって塗布装置1は、タンク6に溜められた塗布液を、ポンプ5で配管4を通じてスリットノズル10の供給口16に供給するとともに、サブポンプ8A、8Bでそれぞれ、サブ配管7A、7Bを通じて、サブ供給口22A、22Bに個別に供給する。この結果、スリットノズル10の連通流路14及びサブ連通流路20A、20Bに、塗布液を独立して自在に供給することができる。これによって、スリットノズル10の吐出口17から吐出する塗布液の吐出速度V0と、サブ吐出口21A、21Bから吐出する塗布液の吐出速度VA、VBを独立して定めることができる。なお吐出速度は、単位時間あたりの流量Qを吐出口の面積Aで除したQ/Aで定義する。
また、塗布装置1は、スリットノズル10を上下方向であるZ方向に自在に移動させる図示されていないZ方向移動手段も備えている。実際に塗布を行う時は、このZ方向移動手段でスリットノズル10を下降させ、吐出口17、サブ吐出口21A、21Bと同一面となる吐出口面30と被塗布部材Wとの間を、Z方向に一定の間隔であるギャップGに保つ。そして、移動手段3でスリットノズル10を、ステージ2上の被塗布部材Wに対して、X方向に相対的に移動させながら、スリット状の吐出口17、サブ吐出口21A、21Bから塗布液を吐出することによって、被塗布部材W上に塗布膜が形成される。
なお本発明の塗布方法であるが、塗布装置1を用い、上記に説明した好ましい実施形態のスリットノズル10を被塗布部材Wに対して相対的に移動させながら、吐出口17及びサブ吐出口21A、21Bから、それぞれ塗布液を吐出する吐出工程で、吐出口17、及びサブ吐出口21A、21Bから、それぞれ独立した吐出速度で塗布液を吐出する。
次に、図4と図5を用いて、本発明の塗布方法により、図1に示す構成のスリットノズル10に塗布液を供給して、被塗布部材W上に塗布膜を形成する時の作用と効果について説明する。図4(a)は、スリットノズル10の被塗布部材W上への塗布状況を示す正面断面図、図4(b)は、この時形成される塗布膜M1のスリットノズル10長手方向に沿った膜厚分布図、図5(a)は、異なる塗布条件でのスリットノズル10の被塗布部材W上への塗布状況を示す正面断面図、図5(b)は、この時形成される塗布膜M2のスリットノズル10長手方向に沿った膜厚分布図、である。
まず、図4(a)を見ると、図1に示す構成のスリットノズル10に塗布液を供給し、被塗布部材W上に塗布をして塗布膜M1を形成している状況が、正面断面図として示されている。図中の矢印で示されるY方向が、スリットノズル10の長手方向であり、塗布膜M1の幅方向である。ここで吐出口面30と被塗布部材WがギャップGだけ離れた状態で、長手方向長さが幅W0の吐出口17から塗布液が吐出速度V0で吐出されている。これと同時に、それぞれの長手方向長さが幅W11であるサブ吐出口21A、21Bからも、V11>V0となる吐出速度V11で塗布液が吐出されている。またサブ連通流路20A、20Bは、吐出口17に接続している連通流路14に対して傾斜角θだけ傾いてサブ吐出口21A、21Bに接続している。したがって、サブ連通流路20A、20Bのサブ吐出口21A、21Bでの吐出速度V11は、連通流路14の吐出口17での吐出速度V0に対して、吐出口17側に傾斜角θだけ傾いている。これによって、サブ吐出口21A、21Bから吐出される塗布液は吐出口17側に向かって吐出され、吐出口17から吐出される塗布液と、吐出口面30と被塗布部材Wの間のギャップGの空間で合流する。この結果、被塗布部材W上では切れ目のない幅Wm1の塗布膜M1が形成される。なお幅W11のサブ吐出口21A、21Bから吐出される塗布液は、長手方向にサブ吐出口21A、21Bと吐出口17の間にあるすきま(長さが間隔Ls)を埋めるととともに、吐出口17と反対側(外側)にも向かう。このため、拡幅した塗布膜M1の幅Wm1は、スリットノズル10のサブ吐出口21Aの左端と、サブ吐出口21Bの右端の間の寸法である幅Wnより大きくなる。
このようにして形成された塗布膜M1の幅方向膜厚分布は、図4(b)に実線で示されている。吐出速度V0で吐出される吐出口17に対応する位置での幅方向(Y方向)の膜厚分布は、吐出口17の長手方向両端部を除き、膜厚t0でほぼフラットとなっている。一方、吐出口17の長手方向両側にあるサブ吐出口21A、21Bからは、吐出速度V11で塗布液が吐出されるが、サブ吐出口21A、21Bに対応する位置での幅方向の膜厚分布は、ピーク値が膜厚t1となる山型となっている。また膜厚t1も許容膜厚上限値tAUよりも大きくなっている。ここで許容する膜厚ばらつきは、Δ=(許容膜厚上限値tAU)−(許容膜厚下限値tAL)、で定めている。この許容膜厚ばらつきΔの範囲は、図4(b)で、許容膜厚上限値tAUと下限値tALで囲まれて網掛けが施されている領域で、表されている。この網掛けの領域に膜厚tがあるなら、その膜厚tは所定の膜厚t0に対して許容膜厚ばらつきΔ内で収まっており、所定の膜厚t0で均一であるといえる。ここで、塗布膜M1の膜厚tが、許容膜厚上限値tAU上にある時の長手方向座標位置であるYLとYRが、所定の膜厚t0で均一である製品領域の境界であるので、幅WA1=YR−YLが、製品領域の長さとなる。またこの製品領域の境界位置(YL、YR)から塗布膜M1の膜端(Y0、YE)までの間は、膜厚tが許容膜厚ばらつきΔ内にない部分を含む膜厚不良部となる。この膜厚不良部の長手方向(塗布膜Mの幅方向)長さは、幅WNG1=YL−Y0=YE−YR、となる。
また、図4(b)で、太い点線は、従来のスリットノズルを用いて、スリットノズル10と同じ吐出速度V0で塗布液を吐出し、同じ幅Wm1で塗布膜M0を形成した時の膜厚tの幅方向膜厚分布である。ここで従来のスリットノズルは、吐出速度V0で塗布液が吐出される吐出口17が、幅Wnの位置まで拡張し、かつサブ吐出口21A、21Bが省略されたものである。従来のスリットノズルで形成した塗布膜M0では、吐出口17の長手方向両端から外側に向かう塗布液の拡幅流れのため、吐出口17の長手方向両端近傍から、膜厚tは膜厚t0から漸次減少する。そして膜厚tが許容膜厚下限値tALよりも下回ろうとする長手方向座標位置が製品領域の境界となり、幅WA0が製品領域の長さとなる。一方この時の膜厚不良部の長さは、幅WNG0である。スリットノズル10で、サブ吐出口21A、21Bから吐出速度V11で塗布液を吐出する場合は、所定の膜厚t0で均一である製品領域の長さが幅WA1となり、従来のスリットノズルによる製品領域の長さである幅WA0よりもわずかに大きくなる。同様に膜厚不良部長さについても、スリットノズル10の幅WNG1は、従来のスリットノズルの幅WNG0より、少し小さくなっている。
次に、スリットノズル10で、製品領域をさらに拡大し、膜厚不良部を縮小する方法について説明する。まず、図4(b)で、サブ吐出口21A、21Bに対応する位置で、塗布膜M0の膜厚tの幅方向膜厚分布にピーク値を出るのは、サブ吐出口21A、21Bから吐出される塗布液の吐出速度V11が高すぎるためである。
そこで、サブ吐出口21A、21Bより吐出される塗布液の吐出速度を、V11よりも小さなV12にして塗布を行い、塗布膜M2を形成している状況を示しているのが図5(a)、その際の塗布膜M2のスリットノズル10長手方向、すなわち幅方向に沿った膜厚分布図が、図5(b)である。上記より吐出速度は、V11>V12>V0の関係となる。図5(a)に示す通り、サブ吐出口21A、21Bから吐出される塗布液の吐出速度が、V11からそれより小さいV12へと変更されている。それによって、サブ吐出口21A、21Bに対応する位置での塗布膜M2の幅方向膜厚分布は、図5(b)の実線で示される通り、ピーク値がなくなり、サブ吐出口21A、21Bの位置で膜厚t0より漸次減じる形状となっている。またサブ吐出口21A、21Bから、長手方向外側への塗布液の拡幅流れも縮小し、この結果塗布膜M2全体の幅Wm2は、吐出速度V11の時の塗布膜M1の幅Wm1よりわずかに小さくなる。そして、塗布膜M2の膜厚tが許容膜厚下限値tALよりも下回ろうとする長手方向座標位置が製品領域の境界であって、幅WA2が製品領域の長さとなっている。またこの時の膜厚不良部の長さは、幅WNG2である。すなわち、サブ吐出口21A、21Bから吐出する塗布液の吐出速度をV11からV12に減じる調整を行って、塗布膜M2を形成することによって、膜厚tが所定の膜厚t0で許容膜厚ばらつきΔ内で収まって均一である製品領域は、長さが幅WA1から幅WA2に拡大した。これに伴って、塗布膜の幅方向両端にある膜厚不良部は、逆に幅WNG1から幅WNG2まで減少した。さらに、図5(b)に破線で示される従来スリットノズルで形成した塗布膜M0の膜厚分布との比較でも、スリットノズル10で最適に形成した塗布膜M2の製品領域の長さである幅WA2は、従来スリットノズルで形成した塗布膜M0の製品領域の長さである幅WA0よりも、大きく拡大した。すなわち、サブ吐出口21A、21Bから吐出する塗布液の吐出速度を調整することにより、所定の膜厚t0で均一である(許容膜厚ばらつきΔ内となる)製品領域を、著しく拡大することができる。
なお、図4(a)で、スリットノズル10の吐出口17の長手方向(Y方向)両端とサブ吐出口21Aの右端、及び21Bの左端との間のすきまである間隔Lsは、好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.1mm以下とする。またサブ吐出口21A、21Bに接続する位置でのサブ連通流路20A、20Bの連通流路14に対する傾斜角θは好ましくは1〜60°、より好ましくは5〜45°にする。間隔Ls、傾斜角θともに、上記の範囲内にあれば、サブ吐出口21A、21Bから吐出される塗布液が、吐出口17から吐出される塗布液と、吐出口面30と被塗布部材Wとの間の空間で容易に合流して一体化するので、すじ等の欠点のない塗布膜を形成することができる。これによって高品位な塗布膜を形成しつつ、吐出速度調整により、所定の厚さで均一となる製品領域を著しく大きくすることができる。
次に、本発明になる別のスリットノズル100を用いた場合の塗布状況と、これによって形成される塗布膜Mの幅方向膜厚分布について、図6と図7を用いて説明する。図6は、スリットノズル100の構成を示す正面断面図、図7(a)はスリットノズル100の被塗布部材W上への塗布状況を示す正面断面図、図7(b)はこの時形成される塗布膜M3のスリットノズル100長手方向に沿った膜厚分布図である。
図6に示すスリットノズル100は、図1(a)に示すスリットノズル10と、(1)サブ吐出口21A、21Bのかわりに一対の第1サブ吐出口41A、41Bと、これまた一対の第2サブ吐出口51A、51Bが設けられている、(2)サブ連通流路20A、20Bのかわりに第1サブ連通流路40A、40Bと第2サブ連通流路50A、50Bが設けられている、(3)サブ供給口22A、22Bのかわりに第1サブ供給口42A、42Bと第2サブ供給口52A、52Bが設けられている、以外は全く同じである。またスリットノズル100の長手方向(Y方向)で、第1サブ吐出口41A、41Bの長さは幅W21、第2サブ吐出口51A、51Bの長さは幅W22であり、両者は間隔Lsだけ離れて配置されている。さらに第1サブ吐出口41A、41Bと中央の吐出口17とは、長手方向に間隔Lsだけ離れている。また、第1サブ吐出口41A、41Bと第2サブ吐出口51A、51Bとが占める領域は、スリットノズル10のサブ吐出口21A、21Bが占める領域と一致させている。すなわち、スリットノズル100の第1サブ吐出口41A、41Bと第2サブ吐出口51A、51Bは、スリットノズル10のサブ吐出口21A、21Bを細分化(正確には2分割)したものといえる。ここで、スリットノズル10のサブ吐出口21A、21Bの長手方向長さは幅W11であるので、W11=W21+Ls+W22、の関係がある。またスリットノズル100の長手方向の最両端となる第2サブ吐出口51Aの左端と第2サブ吐出口51Bの右端間の長さは幅Wnであり、スリットノズル10の長手方向の最両端となるサブ吐出口21Aの左端とサブ吐出口21Bの右端間の長さに、一致させている。
スリットノズル100では、さらに間隔Lsを小さくして、第1サブ吐出口41Aと第2サブ吐出口51A、第1サブ吐出口41Bと第2サブ吐出口51B、をできるだけ近接して配置できるように、第2サブ吐出口51A、51Bに接続する第2サブ連通流路50A、50Bの連通流路14に対する傾斜角θ2を、第1サブ吐出口41A、41Bに接続する第1サブ連通流路40A、40Bの連通流路14に対する傾斜角θ1よりも大きくしている。これによって、第2サブ連通流路50A、50Bが吐出口面30から離れるにしたがって、第1サブ連通流路40A、40Bより漸次離れていくので、両者の位置干渉が回避される点で好ましい。また第1サブ吐出口41A、41Bから第1サブ連通流路40A、40Bを、第2サブ吐出口51A、51Bから第2サブ連通流路50A、50Bを、それぞれ上流側にたどっていくと、最初は連通流路14に対して傾斜角θ1、θ2だけ傾いていたものが、途中から連通流路14と略平行となって、第1サブ供給口42A、42B、第2サブ供給口52A、52Bに接続する。なお傾斜角θ1は、第1サブ連通流路40A、40Bが第1サブ吐出口41A、41Bに接続する位置で、第1サブ連通流路40A、40Bの中心線C40A、40Bが、連通流路14の中心線C0と平行な基準線LIA,LIBとなす角度である。一方傾斜角θ2は、第2サブ連通流路50A、50Bが第2サブ吐出口51A、51Bで接続する位置で、第2サブ連通流路50A、50Bの中心線C50A、50Bが、連通流路14の中心線C0と平行な基準線LIA,LIBとなす角度である。
以上の構成のスリットノズル100を塗布装置1に取り付ける時には、サブポンプ8A、8Bからサブ配管7A、7Bを通じて塗布液を第1サブ供給口42A、42Bに供給するとともに、さらに塗布装置1に別のサブポンプと別のサブ配管を追加して設けて、塗布液を第2サブ供給口52A、52Bに供給するようにして、被塗布部材Wへの塗布膜形成が行えるようにする。
そして、図7(a)に示すように、吐出口面30と被塗布部材Wとの間隔をギャップGにしてから、塗布装置1のポンプ5、サブポンプ8A、8B等を稼働して塗布液を、吐出口17からは吐出速度V0で、第1サブ吐出口41A、41Bからは吐出速度V21で、第2サブ吐出口51A、51Bからは吐出速度V22で、吐出しながら、スリットノズル100を移動手段3で速度Vにて移動させる。これによって幅Wm2の塗布膜M3が形成され、そのスリットノズル100の長手方向(塗布膜M3の幅方向)の膜厚分布は、図7(b)に実線で示すものとなる。ここで、吐出速度V21をV0よりわずかに大きくするとともに、吐出速度V22を吐出速度V21よりも少し大きくする等の吐出速度の調整をする。これによって塗布膜M3の膜厚tが、中央部の膜厚t0を中心に、上記の許容膜厚ばらつきΔの範囲内で収まる製品領域は、膜厚tが許容膜厚下限値tAL上にある位置(第2サブ吐出口51A、51Bの付近)よりも長手方向中央よりの範囲となり、長さが幅WA3の領域である。これから上記と同様に、膜厚tが許容膜厚ばらつきΔの範囲内にない膜厚不良部は、製品領域の長手方向両端部から外側に、塗布膜M3の膜端に至るまでの領域となり、その長さは幅WNG3である。
図7(b)には、従来スリットノズルで形成した塗布膜M0の幅方向膜厚分布が点線で、スリットノズル10で塗布条件を最適化して形成した塗布膜M2の幅方向膜厚分布が一点鎖線で示されている。これらとの比較から、スリットノズル100で、吐出速度V21と吐出速度V22を最適化するまで調整すれば、従来スリットノズルで形成した塗布膜M0の製品領域長さである幅WA0よりも、スリットノズル100で形成した塗布膜M3の製品領域長さである幅WA3の方がはるかに大きくできている。またスリットノズル10で形成した塗布膜M2の製品領域の長さである幅WA2と比較しても、スリットノズル100で形成した塗布膜M3の製品領域長さである幅WA3の方が大きくすることができる。すなわち、スリットノズル100はスリットノズル10よりもさらに製品領域を拡大できる。これは、サブ吐出口の長手方向長さを小さくして、サブ吐出口の数を多くして細分化すれば、よりきめ細やかに塗布膜Mの両端部の膜厚分布を調整できるので、所定の膜厚t0で均一となる製品領域を容易に拡大することができる。このような膜厚分布の調整は、サブ吐出口をより小さくしてその数を多くするほど、よりきめ細やかにできるが、それに伴って塗布液を独立して供給するサブポンプも多くなって制御が煩雑化するので、サブ吐出口の数は好ましく3以下、より好ましくは2以下とする。
なお、サブ吐出口の数と形状については、吐出口の長手方向(Y方向)両側で、スリットノズル10やスリットノズル100のように、同じにして1対にしてもよいし、異なるようにしてもよい。例えば、スリットノズル10で、吐出口17のY方向左側には、幅W11のサブ吐出口21Aを1つだけ配置し、吐出口17のY方向右側には、幅W21の第1サブ吐出口41Bと幅W22の第2サブ吐出口51Bの2つを配置するようにしてもよい。この場合、塗布膜の幅方向(Y方向)中心から見て、所定の膜厚t0で均一となる製品領域を、非対称に設定することができる。また、各々のサブ吐出口から吐出される塗布液の吐出速度を調整して、塗布膜の幅方向両端で異なる任意の膜厚分布に調整することも可能となる。
また、サブ吐出口の形状は、矩形であることが好ましいが、台形形状、円形、長穴形状等、いかなる形状を採用してもよい。またサブ吐出口が矩形形状であるとき、長手方向長さは、スリット間隙Lp(X方向長さ)の好ましくは2倍以下、より好ましくは1倍以下とする。サブ吐出口の長手方向長さはより小さい方が、所定の膜厚t0で均一となる製品領域を、より細かく定めることができ、さらに膜厚分布も細かく調整できる。
なお、スリットノズル10で、吐出口17の長手方向長さを小さくし、長手方向長さの小さいサブ吐出口を多数配置して、各々のサブ吐出口からの塗布液の吐出速度を調整して塗布膜を形成すれば、幅方向に任意の膜厚分布を備える塗布膜を形成できる。すなわち本発明は、膜厚を均一にする領域を拡大するだけでなく、塗布膜の幅方向膜厚形状を任意のものに調整するのにも適用できる。
以上説明した本発明が適用できる塗布液としては、粘度が1〜100000mPa・sであり、ニュートニアンであることが塗布性から好ましいが、チキソ性を有する塗布液にも適用できる。基板である被塗布部材としては、ガラスやシリコンウェハーの他にアルミ等の金属板、セラミック板、フィルム等を用いてもよい。さらに使用する塗布条件としては、塗布速度が1〜400mm/s、より好ましくは5〜200mm/s、塗布厚さはウェット状態で0.2〜100μm、より好ましくは1〜20μmである。
1 塗布装置
2 ステージ(支持手段)
3 移動手段
4 配管
5 ポンプ
6 タンク
7A、7B サブ配管
8A、8B サブポンプ
10 スリットノズル
11 第1のブロック
12 第2のブロック
13 マニホールド
14 連通流路
15 シム
16 供給口
17 吐出口
20A、20B サブ連通流路
21A、21B サブ吐出口
22A、22B サブ供給口
30 吐出口面
31 内面
32 内面
40A、40B 第1サブ連通流路
41A、41B 第1サブ吐出口
42A、42B 第1サブ供給口
50A、50B 第2サブ連通流路
51A、51B 第2サブ吐出口
52A、52B 第2サブ供給口
100 スリットノズル

Claims (6)

  1. 被塗布部材に対向する吐出口面に形成されるスリット状の吐出口から塗布液を吐出するスリットノズルであって、
    塗布液が供給される供給口と、
    該供給口から供給された塗布液を長手方向に分散させるマニホールドと、
    該マニホールドに接続して前記吐出口に塗布液を誘導する連通流路と、
    を備え、
    前記吐出口の長手方向両端には、前記吐出口に隣接し、前記吐出口面に開口するサブ吐出口が備えられるとともに、該サブ吐出口のそれぞれに前記連通流路とは独立して塗布液を誘導するサブ連通流路と、該サブ連通流路に接続して塗布液が供給されるサブ供給口と、が備えられている、スリットノズル。
  2. 前記サブ吐出口は、前記吐出口の長手方向両端で、一対にして設けられている請求項1に記載のスリットノズル。
  3. 前記サブ連通流路は、前記サブ吐出口から吐出される塗布液が前記吐出口側に向かって吐出されるように、前記連通流路に対して傾斜した状態で前記サブ吐出口に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスリットノズル。
  4. 前記連通流路と、前記サブ連通流路とが占める領域を形成するシムを、内部に備える、請求項1〜3の何れかに記載のスリットノズル。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のスリットノズルと、
    前記供給口及び前記サブ供給口に、それぞれ独立して塗布液を供給する供給手段と、
    被塗布部材を支持する支持手段と、
    前記スリットノズルを前記支持手段に支持された前記被塗布部材に対して相対的に移動させる移動手段と、
    を備えた、塗布装置。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載のスリットノズルを用いて、被塗布部材の表面に塗布液を塗布して塗布膜を形成する塗布方法であって、
    前記スリットノズルを前記被塗布部材に対して相対的に移動させながら、前記吐出口及び前記サブ吐出口から、それぞれ塗布液を吐出する吐出工程で、前記吐出口、及び前記サブ吐出口から、それぞれ独立した吐出速度で塗布液を吐出する、塗布方法。
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