JP2017011022A - 回路モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に変形があっても、カバー部材との固着強度を一定以上に維持し得る耐性を有し、これによりカバー部材が基板から外れることを防止することのできる回路モジュールを提供する。
【解決手段】実装面に電子部品が実装された基板と、電子部品を覆うように、実装面に固定されたカバー部材とを備え、カバー部材は、天板と、この天板から略垂直に折り曲げられた複数の側壁部とを備え、複数の側壁部は、平板状の複数の第1側壁部と、少なくとも側面に曲面を有する複数の第2側壁部とを備え、カバー部材は、上記曲面と、実装面とを接合剤で互いに固着させることによって、実装面に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に実装された電子部品を覆う金属製のカバー部材を備えた回路モジュールに関する。
基板の実装面に電子部品が表面実装され、この電子部品が金属製のシールドケース等のカバー部材に覆われた構成の回路モジュールがある。このような回路モジュールでは、従来、基板を厚み方向に貫通するスルーホールに対して、カバー部材に設けた係合爪を挿入して半田付けすることによって、カバー部材を基板に固着させていた(特許文献1参照)。しかしながら、近年の要求に対応して薄型化した基板を用いた場合、スルーホール内に導入した半田が実装面の裏面まで回り込んでしまうことがあり、このような状態の基板をマザーボードに実装しようとすると、実装不良や電気不良等の問題が生じるおそれがあった。
特開2001−148594号公報
上述の従来の回路モジュールの問題に鑑みて、スルーホールに代えて、金属製のパッド部を基板の実装面に設け、このパッド部とカバー部材を半田付けすることによって、基板とカバー部材を互いに固着させる構成が考えられる。この構成によれば、固着のための半田が基板の裏面に回り込むことを防ぐことが可能となる。
しかしながら、パッド部を設けた回路モジュールにおいては、デバイスへの装着時などでマザーボードに変形が生じると、この変形に追従して回路モジュールの基板も変形し、これにともなってカバー部材が変形するために、カバー部材と基板との固着強度が低下し、回路モジュールが破壊されるおそれがある。
そこで、本発明は、基板に変形があっても、カバー部材との固着強度を一定以上に維持し得る耐性を有し、これによりカバー部材が基板から外れることを防止することのできる回路モジュールを提供することを目的としている。また、本発明は、薄型の基板を用いた場合であっても、実装不良や電気不良の発生を防ぐことのできる回路モジュールを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の回路モジュールは、実装面に電子部品が実装された基板と、電子部品を覆うように、実装面に固定されたカバー部材とを備え、カバー部材は、天板と、この天板から略垂直に折り曲げられた複数の側壁部とを備え、複数の側壁部は、平板状の複数の第1側壁部と、少なくとも側面に曲面を有する複数の第2側壁部とを備え、カバー部材は、上記曲面と、実装面とを接合剤で互いに固着させることによって、実装面に固定されることを特徴としている。
これにより、基板を変形させる力、特に実装面の4辺に沿った方向の力が外部からかかった場合であっても、第2側壁部では受けた力を曲面で分散させることが可能となるため、曲面と実装面に付着させた接合剤が剥離することを防止することができ、これにより、基板とカバー部材との接合強度を維持して、外力に対する一定の耐性を確保することができる。
本発明の回路モジュールにおいて、カバー部材は金属製であり、実装面上には、複数の第2側壁部に対応する位置に複数のパッド電極がそれぞれ形成され、接合剤は導電性を有し、カバー部材は、第2側壁部の曲面と、これに対応するパッド電極とを接合剤で互いに固着させることによって、実装面に固定されることが好ましい。
これにより、導電性の接合剤を介してカバー部材とパッド電極を電気的に接続することができ、カバー部材をシールドケースとして用いることが可能となり、基板を変形させる外力に対する耐性の高い回路モジュールを提供することができる。
本発明の回路モジュールにおいて、カバー部材の天板は複数の辺を有し、各側壁部が天板の各辺から折り曲げられており、第2側壁部は、天板のそれぞれの辺の中央部分からそれぞれ延びるように形成されていることが好ましい。
これにより、基板に加わった外力をバランスよく受けることができるため、外力に対する耐性を確保することができる。
本発明の回路モジュールにおいて、第2側壁部は、カバー部材の内側へ凹む湾曲形状を有していることが好ましい。
これにより、接合剤を付着させる範囲の平面サイズを小さく抑えることができる。
本発明の回路モジュールにおいて、第2側壁部の曲面は、この第2側壁部の中心を通って天板の厚み方向に沿って延びる中心線に関して対称となる形状を有することが好ましい。
これにより、基板に加わった外力を均等に分散させることができる。
本発明の回路モジュールにおいて、天板の対向する2辺にそれぞれ設けられた第2側壁部は、2辺の中心線に関して対称な湾曲形状を有することが好ましい。
これにより、基板に加えられた外力によって第2側壁部に生じる応力を均等に分散させることができることから、接合剤の剥離を防止することができる。
本発明の回路モジュールにおいて、接合剤は、第2側壁部の曲面であって、この第2側壁部の中心を通って天板の厚み方向に沿って延びる中心線を含む位置に配置されることが好ましい。
これにより、基板に加えられた外力によって接合剤が受ける力が均等に分散されることができることから、接合剤の剥離を防止することができる。
本発明によると、基板に変形があっても、カバー部材との固着強度を一定以上に維持することができ、これによりカバー部材が基板から外れることを防止することができる。
本発明の実施形態に係る回路モジュールの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る回路モジュールの構成を示す分解斜視図である。 (A)は図1のIII部分の拡大図、(B)は図3(A)の半田のY1−Y2方向の中心位置においてY1−Y2方向に直交する断面図である。 (A)は、回路モジュールをマザーボード上に配置した解析モデルを示す平面図、(B)は図4(A)の解析モデルのマザーボードを変形させた状態を示す側面図である。 比較例の解析モデルの第2側壁部の構成を示す斜視図である。 図4(A)に示す解析モデルの半田における応力の解析結果を示す図である。 図5に示す比較例の解析モデルの半田における応力の解析結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る回路モジュールについて図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る回路モジュール10の構成を示す斜視図であり、図2は、回路モジュールの分解斜視図である。図3(A)は、図1のIII部分の拡大図であり、図3(B)は図3(A)の半田42のY1−Y2方向の中心位置においてY1−Y2方向に直交する断面図である。各図には、基準座標としてX−Y−Z座標が示されている。Z1−Z2方向は上下方向であり、X−Y面はZ1−Z2方向に直交する面である。以下の説明において、Z1方向上側から下側を見た状態を平面視ということがある。
回路モジュール10は、例えば、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)やBluetooth(登録商標)による通信などの無線通信のためのモジュールを備えており、スマートフォン、タブレットその他の携帯情報端末や、ノートブック型パーソナルコンピュータに内蔵して用いられる。
図1に示すように、回路モジュール10は、X−Y面に配置された基板20と、基板20上に配置されたカバー部材としてのシールドケース30と、基板20とシールドケース30とを互いに固着させる導電性接合剤としての半田40とを備える。
基板20は、平面視で矩形の平板状をなしており、例えばガラスエポキシ基板で形成され、図2に示すように、Z1−Z2方向の表面である実装面21上には電子部品23a、23bが実装されている。実装面21には不図示の配線パターンが設けられている。図2においては、電子部品23a、23bのみを簡略化して表示しているが、用途や仕様に応じて、種々の電子部品が異なる形状、配置、数をもって配置されている。
基板20には、4つの角部20a、20b、20c、20dの内側近傍に、Z1−Z2方向に基板20を貫通する係合孔24a、24b、24c、24dがそれぞれ形成されている。
実装面21には、基板20の4つの側面25a、25b、25c、25dの中央部に対応する位置に、パッド電極26a、26b、26c、26dがそれぞれ設けられている。パッド電極としては、例えば銅を実装面21に蒸着したものを用いる。ここで、実装面21は基板20のZ1−Z2方向の表面であって、矩形状の実装面21の4つの辺は基板20の4つの側面25a、25b、25c、25dにそれぞれ対応する。
シールドケース30は、実装面21上の電子部品23a、23bを覆うように実装面21に固定される。シールドケース30は、金属板(例えば銅)に対してプレス加工の曲げ加工を施すことによって、図2に示すように、天板31に対して略直角をなすように複数の側壁部が設けられた形状とされている。このシールドケース30は、平面視略矩形の平板状の天板31が基板20と平行に配置され、その4つの辺32a、32b、32c、32d及び4つの角部33a、33b、33c、33dから、略直角に折り曲げられた複数の側壁部がZ2方向に延びるように配置される。隣り合う側壁部の間にはスリットSが形成されている(図1)。これらの側壁部は、複数の第1側壁部と複数の第2側壁部とからなり、第1側壁部は、平板状であって、基板20の側面25a、25b、25c、25d、又は、4つの角部33a、33b、33c、33dからZ1−Z2方向に延びている。第2側壁部は、全体としてシールドケース30の内側へ凹むように湾曲した形状を備え、Z1−Z2方向に延びている。すなわち、第2側壁部の側面は曲面状となっている。第2側壁部は、側壁部を形成するための上記曲げ加工を施す前に、湾曲形状に沿った型を用いたプレス加工によって湾曲形状とされる。側壁部のより具体的な構成は次のとおりである。
図2に示すように、X1−X2方向に延びる、天板31の辺32aには、X1−X2方向の両端に2つの第1側壁部34a、34bがそれぞれ形成され、これらの第1側壁部34a、34bに挟まれた中央部分に第2側壁部35aが形成されている。第2側壁部35aは、シールドケース30の内側へ凹むような湾曲形状を備え、その湾曲形状は、第2側壁部35aの中心を通って天板31の厚み方向であるZ1−Z2方向に延びる中心線C11に関して対称となる形状である。また、第2側壁部35aの湾曲形状は、Z1−Z2方向において同一である。さらに、2つの第1側壁部34a、34bは互いに同一の形状であり、中心線C11に関して対称となるように配置されている。ここで、辺32aに対向し、X1−X2方向に延びる辺32cについても、辺32aの場合と同様に、2つの第1側壁部34e、34fと、これらに挟まれた第2側壁部35cとが形成されている。
また、Y1−Y2方向に延びる辺32bには、Y1−Y2方向の両端に2つの第1側壁部34c、34dがそれぞれ形成され、これらの第1側壁部34c、34dに挟まれた中央部分には第2側壁部35bが形成されている。第2側壁部35bは、シールドケース30の内側へ凹むような湾曲形状を備え、その湾曲形状は、第2側壁部35bの中心を通って天板31の厚み方向であるZ1−Z2方向に延びる中心線C12に関して対称となる形状である。また、第2側壁部35bの湾曲形状は、Z1−Z2方向において同一である。さらに、2つの第1側壁部34c、34dは互いに同一の形状であり、中心線C12に関して対称となるように配置されている。ここで、辺32bに対向し、Y1−Y2方向に延びる辺32dについても、辺32bの場合と同様に、2つの第1側壁部34g、34hと、これらに挟まれた第2側壁部第2側壁部35dとが形成されている。
シールドケース30の天板31の4つの角部33a、33b、33c、33dには、第1側壁部36a、36b、36c、36dがそれぞれ形成されている。第1側壁部36a、36b、36c、36dは、平板状をなしており、Z1−Z2方向に延びている。図2に示すように、第1側壁部36a、36b、36c、36dの下端には下方へ延びる係合突起37a、37b、37c、37dがそれぞれ設けられている。これらの4つの係合突起37a、37b、37c、37dを基板20の係合孔24a、24b、24c、24dにそれぞれ挿入することによって、基板20に対してシールドケース30が位置決めされる。
ここで、X1−X2方向に沿った天板31の中心線C21に関して、第1側壁部36a、34a、第2側壁部35a、及び第1側壁部34bと、第1側壁部36d、34f、第2側壁部35c、及び第1側壁部34eとは互いに対称である。また、Y1−Y2方向に沿った天板31の中心線C22に関して、第1側壁部36b、34c、第2側壁部35b、及び第1側壁部34dと、第2側壁部35a、第1側壁部34h、第2側壁部35d、及び第1側壁部34gとは互いに対称である。
回路モジュール10においては、第1側壁部36a、36b、36c、36dにそれぞれ設けられた、4つの係合突起37a、37b、37c、37dを基板20の係合孔24a、24b、24c、24dにそれぞれ挿入することによって、実装面21に対してシールドケース30が位置決めされる。次に、第2側壁部35a、35b、35c、35dの側面と、それぞれの第2側壁部に対応するパッド電極とを、導電性の接合剤としての半田40で固着させる。具体的には、図1、図2、又は図3(A)、(B)に示すように、第2側壁部35aの外側の側面35a1とパッド電極26aを、フィレット状の半田41で固着させ、第2側壁部35bの外側の側面35b1とパッド電極26bを、フィレット状の半田42で固着させている。第2側壁部35cの側面とパッド電極26c、及び、第2側壁部35dの側面とパッド電極26dについても同様にフィレット状の半田でそれぞれ固着される。ここで、固着に用いる半田40は、第2側壁部のうち、少なくともZ1−Z2方向の下側領域のうちの中央部分に付着される。このように、半田によって第2側壁部35a、35b、35c、35dと実装面21とを接合させることによって基板20に対してシールドケース30が固定される。
以上のように構成した回路モジュール10をマザーボードに実装したモデルを用いて応力解析を行った。図4(A)は、回路モジュール10をマザーボード上に配置した解析モデルを示す平面図、図4(B)は図4(A)の解析モデルのマザーボード50を変形させた状態を示す側面図である。図5は、比較例の解析モデルの第2側壁部の構成を示す斜視図であって、図3(A)に対応する図である。
図4(A)に示すように、応力解析モデルは、平面視において、長板状のマザーボード50の表面51の中心に回路モジュール10の中心が一致するように配置した構成である。回路モジュール10は、基板20の裏面22(図2参照)が表面51上に接し、基板20の長手方向がマザーボード50の表面51の長辺方向(X1−X2方向)に一致するように配置されている。すなわち、回路モジュール10は、基板20の長手方向に延びる側面25a、25cが表面51の長辺51a、51cにそれぞれ沿い、基板20の幅方向に延びる側面25b、25dが表面51の短辺51b、51dにそれぞれ沿うように配置されている。
その他の解析条件は次のとおりである。
(1)マザーボード50:長辺の長さ100mm、短辺の長さ40mm、厚さ0.8mm、ガラスエポキシ(ヤング率:約23GPa)
(2)基板20:長辺の長さ12mm、短辺の長さ9.2mm、厚さ0.5mm、ガラスエポキシ(ヤング率:約24GPa)
(3)シールドケース基板20:銅合金(ヤング率:約124GPa)
(4)支持スパン:90mm(図4(B)に示す2つの支持位置P1、P2の間隔)
(5)荷重10Nを、表面51のX1−X2方向の中心線L1にかけた。
(6)有限要素法によって行った。
比較例においては、図3(A)に示す第2側壁部35bに代えて、図5に示す第2側壁部135bを用いている。上記実施形態の回路モジュール10における、ほかの第2側壁部35a、35c、第2側壁部35dについても、第2側壁部135bと同様の構成の第2側壁部(不図示)によって置き換えられている。第2側壁部以外の構成、及び、回路モジュールとマザーボードとの関係は、比較例と上記実施形態の回路モジュール10とで同一としている。
第2側壁部135bは、図3(A)に示す第2側壁部35bのような湾曲形状は備えておらず、第1側壁部と同様の平板状をなしており、対応する側面25bと平行に延びるように天板31に対して略直角に折り曲げられている。第2側壁部135bは、その外側の側面135b1が半田142によって、基板20の実装面21上のパッド電極26bに対して固着される。
図6は、図4(A)に示す解析モデルの半田42(図3(A))における応力の解析結果を示す図である。図7は、図5に示す比較例の解析モデルの半田142における応力の解析結果を示す図である。図6は、図1と図2に示す辺32dと基板20との固着に用いた半田についての解析結果を示しているが、辺32a、32b、32cの固着に用いた半田についての解析結果も同様となった。図6、図7に示す数値はミーゼス応力であり、単位はMPaであり、「2.082e+002」は2.082×10を意味している。
図6に示すように、Z1−Z2方向下側より上側の方が大きな応力が現れており、Y1−Y2方向の中央部分よりも両端へ向かうほど大きな応力が現れている。例えば、図6において、上側の中央領域A3から上側の両端領域A1、A2へ向かうほど応力がそれぞれ大きくなり、両端の角部分で最大となっている。一方、上側の中央領域A3から下側の中央領域A4へ向かうほど応力が小さくなっている。なお、最下端の領域の応力の値は、半田の底面が基板20に固定されているため、上側の領域よりもやや大きな値となっている。
上記実施形態のモデル(図6)と比較例のモデル(図7)を比較すると、Z1−Z2方向下側より上側ほど大きな応力が現れ、Y1−Y2方向の中央部分よりも両端側ほど大きくなる傾向は同様であるが、同じ領域を比較すると、全体として、比較例の方が大きな応力が現れている。例えば、上側の端部領域A2に現れた最大応力値は、図6のモデルでは2.082×10MPaであるのに対して、図7のモデルでは2.225×10MPaとなっている。したがって、湾曲形状を備えた第2側壁部を用いたことによって、応力を分散することが可能となり、比較例のように平板状とした場合に比べて、基板20との固着に用いる半田にかかる応力を小さく抑えることが可能となることが分かる。このように半田にかかる応力を抑えることができれば、基板20に変形があっても、基板20とシールドケース30との固着強度を一定以上に維持することができ、シールドケース30が基板20から外れることを防止することが可能となる。
以上のように構成されたため、本実施形態の回路モジュール10によれば以下の効果を得ることができる。
(1)カバー部材としてのシールドケース30が、天板31から略垂直に折り曲げられた複数の側壁部とを備え、これらの側壁部は、略矩形の平板状の第1側壁部34a〜34h、36a〜36dと、シールドケース30の内側へ凹んだ湾曲形状をなす第2側壁部35a〜35dとを備える。さらに、シールドケース30は、湾曲面をなしている、第2側壁部35a〜35dの側面と、実装面21上に設けた複数のパッド電極26a〜26dとを導電性の接合剤としての半田40でそれぞれ固着させることによって、実装面21に固定されている。これにより、基板20を変形させる力、特に実装面21の4辺に沿った方向の力が外部からかかった場合であっても、側面に曲面を有する第2側壁部35a〜35dでは受けた力を分散させることが可能となるため、第2側壁部35a〜35dとパッド電極26a〜26dに付着させた半田が剥離することを防止することができ、これにより、基板20とシールドケース30との接合強度を維持して、外力に対する一定の耐性を確保することができる。
(2)パッド電極26a〜26dは、実装面21上において、4つの辺(基板20の4つの側面25a〜25dに対応する4辺)のそれぞれの中央部に対応する位置にそれぞれ設けられ、第2側壁部35a〜35dは、天板31の4つの辺のそれぞれについて、中央部分から延びるように配置されている。また、第1側壁部34a〜34hは、天板31の4つの辺のそれぞれについて、第2側壁部35a〜35bを挟んだ両側に配置されている。これらにより、基板20に加わった外力をバランスよく受けることができるため、外力に対する耐性を確保することができる。
(3)第2側壁部35a〜35bは、シールドケース30の内側へ凹む湾曲形状を有している。これにより、半田を付着させる範囲の平面サイズを小さく抑えることができる。
(4)第2側壁部35a〜35bは、この第2側壁部の中心を通って天板31の厚み方向に沿って延びる中心線に関して対称となる形状を有している。これにより、基板20に加わった外力を均等に分散させることができる。
(5)天板31の対向する2辺に設けられた第2側壁部は、対向する2辺の中心線に関して対称な形状となっている。また、半田は、第2側壁部35a〜35dの側面であって、第2側壁部の中心を通って天板31の厚み方向に沿って延びる中心線を含む位置に配置されている。これにより、基板に加えられた外力によって受ける力が均等に分散されるため、半田の剥離を防止することができる。
以下に変形例について説明する。
第2側壁部の形状は、シールドケース30の内側へ凹む湾曲形状に限定されず、外側へ凸となる湾曲形状であってもよい。また、半田を付着させる外側の側面を曲面として、内側の側面は平面としてもよい。さらにまた、第2側壁部の側面は、半田を付着させる範囲のみを曲面として、それ以外の範囲は平面としてもよい。
第2側壁部の側面の曲面形状は、応力の分散の観点からは、球面状の滑らかな面であることが好ましいが、半田を付着させない範囲であれば屈曲面で曲面を構成してもよい。
第2側壁部において半田を付着させる位置は、中央部分に限定されない。
接合剤は、シールドケース30の固着に用いる場合には、一定以上の固着強度と電導性を確保できれば半田以外の材料、例えば樹脂材料に導電性材料を分散させたものを用いてもよい。これに対して、シールドケース30以外のカバー部材の固着に用いる場合の接合剤は、例えば熱硬化性樹脂を用いることができる。
第2側壁部の配置は、天板31の4つの辺の中央部分に限定されることはなく、4つの辺の端部や、天板の角部33a、33b、33c、33dに設けることもできる。
天板31の平面形状は、上記実施形態のような略矩形に限定されず、例えば、角部33a、33b、33c、33dを設けない4辺形も可能であり、各辺を折り曲げて複数の側壁部を形成する。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係る回路モジュールは、マザーボードやデバイスへの実装時等において基板を変形させる外力が加わるおそれのある場合に有用である。
10 回路モジュール
20 基板
21 実装面
24a、24b、24c、24d 係合孔
25a、25b、25c、25d 側面
26a、26b、26c、26d パッド電極
30 シールドケース(カバー部材)
31 天板
32a、32b、32c、32d 辺
34a、34b、34c、34d、34e、34f、34g、34h 第1側壁部
35a、35b、35c、35d 第2側壁部
36a、36b、36c、36d 第1側壁部
37a、37b、37c、37d 係合突起
40、41、42 半田
50 マザーボード
51 表面
51a、51c 長辺
51b、51d 短辺
135b 第2側壁部
142 半田

Claims (7)

  1. 実装面に電子部品が実装された基板と、
    前記電子部品を覆うように、前記実装面に固定されたカバー部材とを備え、
    前記カバー部材は、天板と、この天板から略垂直に折り曲げられた複数の側壁部とを備え、
    前記複数の側壁部は、平板状の複数の第1側壁部と、少なくとも側面に曲面を有する複数の第2側壁部とを備え、
    前記カバー部材は、前記曲面と、前記実装面とを接合剤で互いに固着させることによって、前記実装面に固定されることを特徴とする回路モジュール。
  2. 前記カバー部材は金属製であり、
    前記実装面上には、前記複数の第2側壁部に対応する位置に複数のパッド電極がそれぞれ形成され、
    前記接合剤は導電性を有し、
    前記カバー部材は、前記第2側壁部の曲面と、これに対応する前記パッド電極とを前記接合剤で互いに固着させることによって、前記実装面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の回路モジュール。
  3. 前記カバー部材の前記天板は複数の辺を有し、前記各側壁部が、前記天板の各辺から折り曲げられており、
    前記第2側壁部は、前記天板のそれぞれの前記辺の中央部分からそれぞれ延びるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路モジュール。
  4. 前記第2側壁部は、前記カバー部材の内側へ凹む湾曲形状を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回路モジュール。
  5. 前記第2側壁部の曲面は、この第2側壁部の中心を通って前記天板の厚み方向に沿って延びる中心線に関して対称となる形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回路モジュール。
  6. 前記天板の対向する2辺にそれぞれ設けられた前記第2側壁部は、前記2辺の中心線に関して対称な湾曲形状を有することを特徴とする請求項3に記載の回路モジュール。
  7. 前記接合剤は、前記第2側壁部の曲面であって、この第2側壁部の中心を通って前記天板の厚み方向に沿って延びる中心線を含む位置に配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回路モジュール。
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