JP2017010795A - 電力ケーブル - Google Patents

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Hisaharu Onishi
久晴 大西
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【課題】低コストで信頼性の高い電力ケーブルを提供する。【解決手段】電力ケーブルは、導体、内部半導電層、絶縁体、及び外部半導電層を含むケーブルコアと、ケーブルコアの外周に配置される遮へい層と、遮へい層をケーブルコアに向けて押圧する押さえ巻き層と、を備える。遮へい層は、ケーブルコアの外周に金属ラミネートテープ(例えばアルミラミネートテープ)が螺旋状に巻回されてなる金属ラミネートテープ遮へいを有する。金属ラミネートテープは、補強基材と、補強基材の外側に幅方向端部を回り込んで配置された金属層とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、遮へい層を備える電力ケーブルに関する。
一般に、高圧の電力ケーブルは、導体、内部半導電層、絶縁体、及び外部半導電層を含むケーブルコアの外周に遮へい層を備える。遮へい層としては、金属テープ(例えば銅テープ)を螺旋状に巻回した金属テープ遮へいや、複数の金属線(例えば銅線)を螺旋状に巻回したワイヤーシールドがある(例えば特許文献1、2)。
ワイヤーシールドのように、ケーブルコア全体を金属遮へいで隙間なく覆わなくても、静電遮へいとしての機能は確保される。これは、絶縁体の外側に外部半導電層があるため、遮へい層を接地することによって、遮へい層に接触している部分の外部半導電層の電位が0となるためである。したがって、金属テープにより遮へい層を形成する場合も、必ずしもラップ巻きとする必要はなく、ギャップ巻きでもよい。
ただし、外部半導電層の抵抗は、金属に比較すると非常に高いため、遮へい層との接触点から離れるにしたがって、特にサージ電流による誘起電圧が急激に上昇する。そのため、金属テープのギャップ巻きにより遮へい層を形成する場合、高い誘起電圧が発生しないようなギャップ幅にする必要がある。
また、単心ケーブルにおいて、遮へい層を片端接地とした場合には、金属テープが破断したときに、切断点から非接地端にわたる金属テープは接地されない状態となるため、遮へい層よりも抵抗が高い外部半導電層を充電電流が流れて、発熱が生じたり、高い誘起電圧が生じて絶縁破壊したりする可能性が非常に高くなる。さらには、金属テープが破断すると、金属テープの切断面が外部半導電層や絶縁体を損傷させる虞がある。
そのため、単心ケーブルの場合は、金属テープのラップ巻きにより遮へい層が形成されている。複数心のケーブルコアを有する複数心ケーブル(例えば3心ケーブル)の場合は、各心に設けられた遮へい層の金属テープ同士が接触するため、同じ箇所で金属テープがすべて破断していない限り電気的な問題は生じない。しかし、やはり破断面によって外部半導電層や絶縁体が損傷する虞があるので、一般的には金属テープのラップ巻きにより遮へい層が形成されている。
特開2013−235722号公報 実公昭61−14103号公報
しかしながら、金属テープのラップ巻きにより遮へい層を形成する場合、金属テープのギャップ巻きにより遮へい層を形成する場合に比較して、金属テープの使用量が増えて材料コストが高くなる。金属テープの厚さを薄くすることにより材料コストを低減することも考えられるが、この場合は金属テープの機械的強度が低下して、しわや切れが生じやすくなる。そうすると、金属テープが破断しやすくなるため、金属テープの切断面が外部半導電層や絶縁体を損傷させる虞がある。
一方、ワイヤーシールドにより遮へい層を形成する場合、ワイヤーとワイヤーの間隔が広くなりすぎると、サージ電流によって外部半導電層に高い誘起電圧が発生して放電が生じる可能性がある。また、押さえテープによる押圧力が不足していると、ワイヤーシールドが外部半導電層から浮いたり、製造段階又は布設段階の曲げによってワイヤーシールドにズレや片寄りが生じたりするため、ワイヤーの本数を現行の構成よりも少なくすることは困難である。
このように、従来の金属テープ遮へいやワイヤーシールドは、何十年もの実績があるものの、現行以上のコスト低減を図ることが困難である。
本発明の目的は、低コストで信頼性の高い電力ケーブルを提供することである。
本発明に係る電力ケーブルは、導体、内部半導電層、絶縁体、及び外部半導電層を含むケーブルコアと、
前記ケーブルコアの外周に配置される遮へい層と、
前記遮へい層を前記ケーブルコアに向けて押圧する押さえ巻き層と、を備え、
前記遮へい層は、ケーブルコアの外周に金属ラミネートテープが螺旋状に巻回されてなる金属ラミネートテープ遮へいを有し、
前記金属ラミネートテープは、補強基材と、前記補強基材の外側に幅方向端部を回り込んで配置された金属層とを有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易で安価な金属ラミネートテープ(例えばアルミラミネートテープ)により遮へい層が形成される。金属ラミネートテープは、ケーブルコアと良好に接触するとともに、しわや切れが生じにくいので、金属テープ遮へいやワイヤーシールドと電気的に同等の信頼性が得られる。したがって、低コストで信頼性の高い電力ケーブルが提供される。
第1の実施の形態に係る電力ケーブルを示す図である。 第1の実施の形態に係る電力ケーブルを示す図である。 アルミラミネートテープの構造を示す図である。 アルミラミネートテープの構造を示す図である。 アルミラミネートテープの配置態様を示す図である。 第2の実施の形態に係る電力ケーブルを示す図である。 第3の実施の形態に係る電力ケーブルを示す図である。 アルミラミネートテープの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力ケーブル1Aを示す図である。図1は長さ方向に沿う半断面図であり、図2は長さ方向に直交する断面図である。ここでは、電力ケーブル1Aとして、外径が約120mmの220kV級のものを例に挙げて説明する。
図1、図2に示すように、電力ケーブル1Aは、中心から順にケーブルコア10、遮へい層20A、押さえ巻き層30A、及び防食層40を備える。
ケーブルコア10は、中心から順に、導体11、内部半導電層12、絶縁体13、及び外部半導電層14を有する。導体11は、例えば5分割圧縮の銅導体であり、公称断面積2000mmである。内部半導電層12、絶縁体13、及び外部半導電層14の厚さは、それぞれ約1.5mm、約23.0mm、約1.0mmである。絶縁体13は、例えば架橋ポリエチレンで形成される。ケーブルコア10は、導体11の外周に各層12〜14を順次押出被覆することにより形成される。
遮へい層20Aは、ケーブルコア10(外部半導電層14)の外周に金属ラミネートテープ101が螺旋状に巻回されることにより形成される。遮へい層20Aは、温度変化に伴う絶縁体13の熱膨張を吸収するとともに、静電遮へいとして機能する。
金属ラミネートテープ101は、例えば金属層101b(図3参照)がアルミニウム層で形成されるアルミニウムラミネートテープである(以下「アルミラミネートテープ101」、「アルミニウム層101b」と称する)。なお、金属ラミネートテープ101として、鉛ラミネートテープ又は銅ラミネートテープを適用することもできるが、コスト面からアルミラミネートテープであることが好ましい。
遮へい層20Aは、アルミラミネートテープ101のギャップ巻き(間隔巻き)により形成されることが好ましい。これにより、材料コストを低減できるとともに、アルミラミネートテープ101と導線織込みテープ102とを良好に接触させることができる。すなわち、アルミラミネートテープ101がギャップ巻きされている場合、その厚さ分だけ上に凸となるので、導線織込みテープ102及び布テープ103を合わせ巻きするときの巻き付け力やケーブルコア10の自重による径方向の押圧力がアルミラミネートテープ101に集中する。したがって、アルミラミネートテープ101と導線織込みテープ102は良好に接触する。
アルミラミネートテープ101をギャップ巻きするときのギャップ幅P1は、充電電流やサージ電流による放電が生じないように、また、発熱が生じないように選定される。
サージ電流や充電電流によって外部半導電層14に生じる誘起電圧は、アルミラミネートテープ101の端からの距離で計算される。最大誘起電圧は、アルミラミネートテープ101のギャップの中央で生じ、また空気の絶縁破壊電圧は電極間距離が狭い程小さくなるので、導線織込みテープ102の導線102a(電位0)が接触しそうな状態(図1のA点)が最も厳しくなる。パッシェン曲線から空気の最小破壊電圧は約300V(電極間距離がほぼ0)のため、余裕を見て最大誘起電圧が100V以下になるようにアルミラミネートテープ101のギャップ幅P1は選定される。
なお、図1、図2では、アルミラミネートテープ101をギャップ巻きした場合について示しているが、ラップ巻き(重ね巻き)又は突き合わせ巻きとしてもよい。
図3、図4は、アルミラミネートテープ101の構造を示す図である。図3は長さ方向に直交する断面図であり、図4は図3を下から見た場合の平面図である。図5は、アルミラミネートテープ101の配置態様を示す図である。
図5に示すように、外部半導電層14の外周にアルミラミネートテープ101を巻回するに際し、通常、図4に示す面がケーブルの外側になるように巻回される。すなわち、アルミラミネートテープ101は、アルミニウム層101bの折り返し部分が押さえ巻き層30A側に向くように巻回される。アルミニウム層101bと外部半導電層14との接触面積が広くなり、外部半導電層14にアルミラミネートテープ101を直接巻回した場合に外部半導電層14に凹みが生じることもないためである。
なお、第3の実施の形態のようにワイヤーシールドを使用する場合(特にアルミラミネートテープに切れ目を入れる場合)は、ワイヤーシールドによって、アルミラミネートテープ101の折り返し部分が捲れる虞が有る。そのため、この場合は、アルミラミネートテープ101は、折り返し部分が外部半導電層14側になるように配置されることが好ましい。ワイヤーシールドを適用する場合は、ワイヤーシールドによる凹みが生じないように、通常、外部半導電層14の上に半導電テープが巻回される。そのため、外部半導電層14に折り返し部分による凹みは生じにくい。
図3、図4に示すように、アルミラミネートテープ101は、補強基材101aと、補強基材101aの外側に幅方向端部を回り込んで配置されたアルミニウム層101bとを有する。すなわち、アルミラミネートテープ101において、アルミニウム層101bは、テープ幅方向端部を回り込んで導通する。
アルミラミネートテープ101は、例えば補強基材101aの一方の面にアルミ箔を例えば熱融着により強固に貼り合わせ、アルミ箔が外側となるように幅方向両端部を折り返して形成される。アルミラミネートテープ101の構造は簡易であり、安価で製造することができる。
補強基材101aは、例えばゴム又はプラスチックで形成される。特に、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA:Ethylene Ethyl Acrylate copolymerization)が好適である。補強基材101aの厚さは、例えば0.1mmである。アルミニウム層101bの厚さは、例えば0.05mmである。アルミラミネートテープ101のテープ幅は、例えば10〜50mmであり、テープ幅方向の両端部の折り返し幅は、例えば2〜8mmである。ここでは、アルミラミネートテープ101のテープ幅方向の両端部を折り返しているが、一方の端部だけを折り返してもよい。
アルミラミネートテープ101は、補強基材101aにアルミ箔を強固に張り合わせているので、しわや切れが生じにくい。金属疲労等によりアルミ箔のみがテープ幅方向に破断しても、アルミ箔が剥がれることはなく、アルミ箔破断面が突出することはない。したがって、破断したアルミ箔によって外部半導電層14や絶縁体13が損傷することはない。また、アルミ箔が全幅にわたって破断しても、それぞれが導線織込みテープ102の導線102aと接触し、導通するので、アルミラミネートテープ101の静電遮へい機能は損なわれない。
押さえ巻き層30Aは、例えば遮へい層20Aの外周にアルミラミネートテープ101とは逆向きに導線織込みテープ102及び布テープ103が螺旋状に合わせ巻きされることにより形成される。押さえ巻き層30Aは、遮へい層20Aをケーブルコア10に向けて押圧するとともに、アルミラミネートテープ101が破断したときの導通を確保する。
押さえ巻き層30Aは、導線織込みテープ102単体をギャップ巻き、ラップ巻き、又は突き合わせ巻きすることにより形成されてもよい。
ただし、導線織込みテープ102のギャップ巻き又は突き合わせ巻きにより押さえ巻き層30Aを形成する場合は、遮へい層20Aをケーブルコア10に向けて押圧するときの押圧力が不足する虞がある。一方、導線織込みテープ102のラップ巻きにより押さえ巻き層30Aを形成する場合は、材料コストが高くなる。したがって、押さえ巻き層30Aは、導線織込みテープ102と安価な布テープ103の合わせ巻きによって形成されることが好ましい。
導線織込みテープ102と布テープ103の合わせ巻きは、導線織込みテープ102の導線102aが布テープ103の外側にならないように、すなわち導線102aが遮へい層20Aと接触可能となるように行われる。
導線織込みテープ102の巻き方向は、アルミラミネートテープ101の巻き方向と逆向きなので、周回するごとに導線織込みテープ102とアルミラミネートテープ101が交差する。したがって、アルミラミネートテープ101と導線織込みテープ102の導線102aは確実に導通する。
なお、図1、図2においては、導線織込みテープ102と布テープ103の合わせ巻きのギャップ幅P2をテープ幅の約1/3(33%)とした場合について示しているが、テープ幅の0〜70%の範囲内で任意に決定される。
導線織込みテープ102は、繊維糸を平織りしたテープ状の基布102bに、縦方向(長さ方向)に導線102aを織り込んだものである。導線織込みテープ102の厚さは、例えば0.2〜0.6mm程度であり、テープ幅は、例えば50〜75mmである。
導線102aは、例えば軟銅線、錫めっき軟銅線又はアルミニウム線の単線(例えば直径0.26mm)又は撚り線(例えば0.18mm×7本撚り)である。導線102aは、ケーブル内に水分が浸入した場合に異種金属接触による腐食を防止するために、アルミラミネートテープ101と同じ材質であることが好ましい。
導線102aの本数は、導線102aがアルミラミネートテープ101に接触できればよい。導線102aは、安全性の面から複数本(例えば2〜3本)であることが好ましい。これにより、万が一、一部の導線102aが切断したり、テープ巻きの乱れによって布テープ103の外側になったりして、アルミラミネートテープ101との導通状態が不安定となっても、他の導線102aによって導通状態が確保される。
基布102bは、例えばレーヨン糸、ポリノジック糸、又はポリエステル糸等の繊維糸で形成される。基布102bの織目は、密であってもよいし、粗くてもよい。
布テープ103は、例えばポリエステル又はナイロンで形成される不織布テープ又は織布テープである。織布は、不織布に比較して引張特性、伸び特性が優れている。したがって、温度変化に伴う絶縁体13の膨張量が大きく、アルミラミネートテープ101が外部半導電層14から浮くことが懸念される場合には、布テープ103は織布テープであることが好ましい。
なお、導線織込みテープ102及び布テープ103の構成は、上述した構成に限定されず、電力ケーブル1Aの使用電圧、アルミラミネートテープ101との接触性、巻きやすさなどによって適宜決定される。
例えば、導線織込みテープ102及び布テープ103として、半導電塗料を塗布することによって半導電性(体積抵抗率5×10Ω・cm以下)を付与したものを適用してもよい。
防食層40は、例えばプラスチック樹脂で形成される。
このように、電力ケーブル1Aは、導体11、内部半導電層12、絶縁体13、及び外部半導電層14を含むケーブルコア10と、ケーブルコア10の外周に配置される遮へい層20Aと、遮へい層20Aをケーブルコア10に向けて押圧する押さえ巻き層30Aと、を備える。遮へい層20Aは、ケーブルコア10の外周にアルミラミネートテープ101が螺旋状に巻回されてなるアルミラミネートテープ遮へいを有する。アルミラミネートテープ101は、補強基材101aと、補強基材101aの外側に幅方向端部を回り込んで配置されたアルミニウム層101bとを有する。
電力ケーブル1Aにおいては、簡易で安価なアルミラミネートテープ101によって遮へい層20Aが形成されるので、材料コストが格段に低減される。また、アルミラミネートテープ101は、ケーブルコア10と良好に接触するとともに、しわや切れが生じにくいので、金属テープ遮へいやワイヤーシールドと同等の電気的信頼性が得られる。
さらには、金属テープやワイヤーシールドの材料である銅は、電線・ケーブルの導体等にも使用され、全世界的に需要が高いので、銅を使用しないアルミラミネートテープ101からなる遮へい層20Aを有する電力ケーブル1Aは、省資源的な意味合いからも有用である。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る電力ケーブル1Bを示す図である。図6は長さ方向に沿う半断面図である。第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号で示し、重複する説明は省略する。
電力ケーブル1Bは、中心から順にケーブルコア10、遮へい層20B、押さえ巻き層30B、及び防食層40を備える。電力ケーブル1Bと第1の実施の形態の電力ケーブル1Aとは、主に遮へい層及び押さえ巻き層の構成が相違する。
遮へい層20Bは、ケーブルコア10の外周にアルミラミネートテープ101を互いに交差するように2層巻きしたものである。すなわち、遮へい層20Bは、アルミラミネートテープ101の第1の螺旋方向へのギャップ巻きにより形成される第1の遮へい層と、アルミラミネートテープ101の第1の螺旋方向と交差する第2の螺旋方向へのギャップ巻きにより形成される第2の遮へい層と、を有する。なお、アルミラミネートテープ101を3層以上で多層巻きすることにより遮へい層20Bを形成してもよい。
押さえ巻き層30Bは、布テープ103のラップ巻きにより形成される。
このように、電力ケーブル1Bは、導体11、内部半導電層12、絶縁体13、及び外部半導電層14を含むケーブルコア10と、ケーブルコア10の外周に配置される遮へい層20Bと、遮へい層20Bをケーブルコア10に向けて押圧する押さえ巻き層30Bと、を備える。遮へい層20Bは、ケーブルコア10の外周にアルミラミネートテープ101が螺旋状に巻回されてなるアルミラミネートテープ遮へいを有する。アルミラミネートテープ101は、補強基材101aと、補強基材101aの外側に幅方向端部を回り込んで配置されたアルミニウム層101bとを有する。
したがって、電力ケーブル1Bによれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、地絡電流容量を容易に増やすことができる。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る電力ケーブル1Cを示す図である。図7は長さ方向に直交する半断面図である。第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号で示し、重複する説明は省略する。
電力ケーブル1Cは、中心から順にケーブルコア10、遮へい層20C、押さえ巻き層30C、及び防食層40を備える。電力ケーブル1Cと第1の実施の形態の電力ケーブル1Aとは、主に遮へい層及び押さえ巻き層の構成が相違する。
遮へい層20Cは、ケーブルコア10の外周にアルミラミネートテープ101が螺旋状に巻回されてなるアルミラミネートテープ遮へいと、アルミラミネートテープ遮へいの外周に複数本の金属線104が巻回されてなるワイヤーシールドと、を有する。金属線104は、例えば軟銅線又はアルミニウム線である。
押さえ巻き層30Cは、例えば布テープ103のラップ巻きにより形成される。押さえ巻き層30Cは、銅テープ、アルミテープ、アルミラミネートテープ、又は導線織込みテープのいずれかで形成されてもよいし、布テープと併用して形成されてもよい。これにより、金属線104間を導通させることができる。この場合、遮へい層20Cと押さえ巻き層30Cが異種金属接触になっていると、ケーブル内に水分が浸入した場合に化学腐食が生じる虞があるので、押さえ巻き層30Cは金属線104と同種の材質であることが好ましい。
このように、電力ケーブル1Cは、導体11、内部半導電層12、絶縁体13、及び外部半導電層14を含むケーブルコア10と、ケーブルコア10の外周に配置される遮へい層20Cと、遮へい層20Cをケーブルコア10に向けて押圧する押さえ巻き層30Cと、を備える。遮へい層20Cは、ケーブルコア10の外周にアルミラミネートテープ101が螺旋状に巻回されてなるアルミラミネートテープ遮へいを有する。アルミラミネートテープ101は、補強基材101aと、補強基材101aの外側に幅方向端部を回り込んで配置されたアルミニウム層101bとを有する。
したがって、電力ケーブル1Cによれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、ワイヤーシールドによって地絡電流容量を容易に増やすことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上述した電力ケーブル1A〜1Cにおいて、必要に応じて、ケーブルコア10と遮へい層20A〜20Cとの間に、半導電テープ層を介在させるようにしてもよい。
また例えば、図8に示すように、アルミラミネートテープ101において、アルミニウム層101bの折り返し部分には、長手方向に適当な間隔で切れ目101cを形成してもよい。これにより、電力ケーブルを敷設する際の曲げ半径が小さい場合に、アルミラミネートテープ101の折り返し部分にしわが生じるのを抑制できる。なお、図8では、切れ目101cが、アルミラミネートテープ101の長さ方向に対して直交する場合を示しているが、切れ目101cは、アルミラミネートテープ101の長さ方向に対して斜めに形成されていてもよい。
電力ケーブル1A〜1Cにおいて、押さえ巻き層30A〜30Cの外周に遮水層や金属シースを設けてもよい。この場合、押さえ巻き層30A〜30Cは導電性を有するものとする。例えば、押さえ巻き層30A〜30Cが布テープ103で形成される場合は、布テープ103に半導電加工が施される。
さらに、電力ケーブル1A〜1Cにおいて、押さえ巻き層30A〜30Cを、吸水性を有する材料(例えば吸水性布テープ)で形成し、走水防止機能を付与してもよい。
また、第2の実施の形態において、遮へい層20Bの最外層を形成するアルミラミネートテープには、一方の面にだけアルミニウム層が形成された折り返しのないアルミラミネートテープを使用してもよい。この場合、最外層となるアルミラミネートテープは、アルミニウム層が内側となるように巻回される。ただし、遮水層や金属シースを設ける場合は、最外層を含めて折り返しのあるアルミラミネートテープ101を使用し、外部半導電層14と遮水層又は金属シースとを電気的に接続する。
また、第1の実施の形態又は第2の実施の形態において、地絡電流容量を増やすために、層当たりのアルミラミネートテープ101を複数枚にしてもよい。
本発明は、単心ケーブルに限定されず、複数心のケーブルコアを有する電力ケーブル(例えばトリプレックスケーブルや3心ケーブル)にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A、1B、1C 電力ケーブル
10 ケーブルコア
11 導体
12 内部半導電層
13 絶縁体
14 外部半導電層
20A、20B、20C 遮へい層
30A、30B、30C 押さえ巻き層
40 防食層
101 アルミラミネートテープ
101a 補強基材
101b アルミニウム層
102 導線織込みテープ
102a 導線
102b 基布
103 布テープ
104 金属線

Claims (8)

  1. 導体、内部半導電層、絶縁体、及び外部半導電層を含むケーブルコアと、
    前記ケーブルコアの外周に配置される遮へい層と、
    前記遮へい層を前記ケーブルコアに向けて押圧する押さえ巻き層と、を備え、
    前記遮へい層は、ケーブルコアの外周に金属ラミネートテープが螺旋状に巻回されてなる金属ラミネートテープ遮へいを有し、
    前記金属ラミネートテープは、補強基材と、前記補強基材の外側に幅方向端部を回り込んで配置された金属層とを有することを特徴とする電力ケーブル。
  2. 前記金属ラミネートテープは、前記補強基材の一方の面に金属箔が一体化され、前記金属箔が外側となるように幅方向一端部又は両端部が折り返されていることを特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル。
  3. 前記金属ラミネートテープは、前記金属層の折り返し部分が前記押さえ巻き層側に向くように配置されることを特徴とする請求項2に記載の電力ケーブル。
  4. 前記金属ラミネートテープ遮へいは、前記金属ラミネートテープのギャップ巻きにより形成され、
    前記押さえ巻き層は、前記金属ラミネートテープとは逆向きに導線織込みテープが螺旋状に巻回されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力ケーブル。
  5. 前記押さえ巻き層は、前記導線織込みテープと布テープの合わせ巻きにより形成されることを特徴とする請求項4に記載の電力ケーブル。
  6. 前記金属ラミネートテープ遮へいは、前記金属ラミネートテープの第1の螺旋方向へのギャップ巻きにより形成される第1の遮へい層と、前記金属ラミネートテープの前記第1の螺旋方向と交差する第2の螺旋方向へのギャップ巻きにより形成される第2の遮へい層と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブル。
  7. 前記遮へい層は、前記金属ラミネートテープ遮へいの外周に、複数の金属線が螺旋状に巻回されてなるワイヤーシールドを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力ケーブル。
  8. 前記金属ラミネートテープは、前記金属層としてアルミニウム層を有するアルミラミネートテープであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電力ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109545457A (zh) * 2018-11-07 2019-03-29 湖州永久电线电缆有限公司 一种自调温、高强度的动力行业使用多芯电缆

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