JP2017010669A - 温風発生装置 - Google Patents

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佑紀 岡
Yuki Oka
佑紀 岡
基和 長谷川
Motokazu Hasegawa
基和 長谷川
光平 岡本
Kohei Okamoto
光平 岡本
昌隆 赤石
Masataka Akaishi
昌隆 赤石
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Abstract

【課題】誘導加熱コイルが発熱して誘導加熱部による加熱効率が低下する不具合が生じにくく、排出される温風の温度低下が生じにくい、温風発生装置を提供する。【解決手段】誘導加熱部4によって電磁誘導加熱される発熱体5が、流路2A〜2Cにおいて誘導加熱部4に対して下流側に設置されるとともに、流路2A、2Cを形成する壁部を介して誘導加熱部4に対向するように設置されて、その位置に発熱体5から生じた熱を放熱するヒートシンク6が設置されて、誘導加熱部4は、流路2Aにおいて空気が流動する通気方向(X方向)の長さDが、通気方向に直交する直交方向(Z方向)の長さに比べて、長くなるように形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、吸気口から装置内に取り込んだ空気を流路に沿って流動させて温風として排気口から排出する温風発生装置に関するものである。
従来から、温風発生装置において、効率的かつ応答性よく温風を発生させることを目的として、電磁誘導加熱方式のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、電磁誘導加熱方式の温風発生装置は、誘導加熱コイルが設置された誘導加熱部、誘導加熱部によって電磁誘導加熱される発熱体(被加熱体)、発熱体から生じた熱を放熱するヒートシンク(放熱板)、などで構成されている。
そして、吸気口から温風発生装置内に取り込んだ空気が流路に沿って流動しながら、誘導加熱部によって電磁誘導加熱された発熱体の熱がヒートシンクによって放熱されて、流路を通過する空気が温風となって排気口から排出されることになる。
従来の温風発生装置は、長時間稼働されるときなどに、高周波電流が長時間流れることによって誘導加熱コイル自体が発熱してしまったり、発熱体からの熱を受けて誘導加熱コイルが発熱してしまったりして、誘導加熱コイルの電気抵抗値が上昇してしまい、誘導加熱部による加熱効率が低下してしまっていた。そのため、温風発生装置から排出される温風の温度も低下してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、誘導加熱コイルが発熱して誘導加熱部による加熱効率が低下する不具合が生じにくく、排出される温風の温度低下が生じにくい、温風発生装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる温風発生装置は、吸気口から装置内に取り込んだ空気を流路に沿って流動させて温風として排気口から排出する温風発生装置であって、前記流路の上流側に設置されて、誘導加熱コイルを具備した誘導加熱部と、前記流路において前記誘導加熱部に対して下流側に設置されるとともに、前記流路を形成する壁部を介して前記誘導加熱部に対向するように設置されて、前記誘導加熱部によって電磁誘導加熱される発熱体と、前記発熱体が設置された前記流路の位置に設置されて、当該位置を通過する空気に対して前記発熱体から生じた熱を放熱するヒートシンクと、を備え、前記誘導加熱部は、前記流路において空気が流動する通気方向の長さが、前記通気方向に直交する直交方向の長さに比べて、長くなるように形成されたものである。
本発明によれば、誘導加熱コイルが発熱して誘導加熱部による加熱効率が低下する不具合が生じにくく、排出される温風の温度低下が生じにくい、温風発生装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における温風発生装置を示す全体構成図である。 誘導加熱部を示す構成図である。 ヒートシンクを示す上面図である。 ヒートシンクのフィン部を示す斜視図である。 比較例としての、ヒートシンクを示す上面図である。 誘導加熱部が壁部に設置された状態を示す断面図である。 変形例1としての、(A)ヒートシンクを示す斜視図と、(B)フィン部を示す斜視図と、である。 変形例2としての、(A)ヒートシンクを示す斜視図と、(B)フィン部を示す斜視図と、である。 変形例3としての、フィン部を示す斜視図である。 1枚の板金から複数のフィン部を形成するために外形抜き加工した状態を示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、温風発生装置1における全体の構成・動作について説明する。
温風発生装置1は、吸気口Mから装置1内に取り込んだ空気を流路2A〜2Cに沿って流動させて温風として排気口Nから排出するものである。
図1において、2A〜2Cは温風発生装置1において空気を流動させるための流路(ダクト)、3は吸気口Mから装置内に空気を吸引するための吸気ファン、4は第1流路2Aに設置された誘導加熱部、5は第3流路2Cに設置されて誘導加熱部4によって電磁誘導加熱される発熱体、6は第3流路2Cに設置されて発熱体5に対して熱的に接続されたヒートシンク(放熱板)、を示す。
流路2A〜2Cは、最上流側に吸気口Mが形成されていて、最下流側に排気口Nが形成されていて、その間には略密閉された空間が形成されている。第1流路2Aは、その断面が略矩形状の略直線状の流路であって、その内部には第3流路2Cの側であって吸気口Mの近傍に誘導加熱部4が設置されている。第2流路2Bは、その断面が略矩形状の略曲線状の流路であって、第1流路2Aにおける+X方向の通気方向を略90度変換して−X方向の通気方向として第3流路2Cに向けて中継するように形成されている。第3流路2Cは、その断面が略矩形状の略直線状の流路であって、第2流路2Bの断面積に比べて断面積が大きくなるように形成され、排気口Nの近傍ではその断面積が排気口Nに向けて漸減するように形成されている。また、第3流路2Cの内部には、第1流路2Aの側に発熱体5が設置されて、その発熱体5に面接触するようにヒートシンク6が設置されている。
これらの流路2A〜2Cは、磁束を透過可能な樹脂材料などからなるダクトとして形成されている。
吸気ファン3は、第1流路2Aの吸気口Mに設置されていて、装置1外から装置1内に向けて空気を取り込むためのものであって、公知のファン(送風機)を用いることができる。吸気ファン3を用いることで、装置1内への外気の取り込みや、排気口Nからの温風の排気が容易になる。
誘導加熱部4は、流路2A〜2Cの上流側(第1流路2Aである。)に設置されていて、図2に示すように、誘導加熱コイル4a(励磁コイル)やコア4bなどで構成されている。
誘導加熱コイル4aは、図2に示すように、通気方向(X方向)とそれに直交する直交方向(Z方向)とにそれぞれ伸長されるように、略環状に形成されている。誘導加熱コイル4aは、電源部7に接続されていて、電源部7から周波数が20〜200kHzの高周波交流電流が供給されることで、発熱体5に向けて磁束が生成されることになる。
さらに詳しくは、誘導加熱コイル4aは、絶縁被覆を施した直径0.05〜0.5mm程度の導線を50〜500本程度撚り合わせたリッツ線を5〜100回巻き回したものである。リッツ線の表面には融着層が形成されていて、通電加熱などによって融着層が固化して巻き回したコイル形状が保持されることになる。なお、融着層が形成されていないリッツ線を用いる場合には、プレス成型によってそのコイル形状を保持することも可能である。また、リッツ線は、耐熱性を向上させるために、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの耐圧性の高い絶縁性材料にて被覆されている。巻き回したコイルは、耐熱性の高いPET、液晶ポリマなどからなるケースにシリコーン接着剤などを用いて接着する。
コア4bは、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライトなどのフェライト材料で形成されていて、図2に示すように、環状の誘導加熱コイル4aを周方向の複数箇所(本実施の形態では、14箇所である。)で跨ぐようにアーチ状に形成されている。このような強磁性体からなるコア4bを設置することで、発熱体5に向けて効率のよい磁束が形成されることになる。
発熱体5は、流路2A〜2Cにおいて誘導加熱部4に対して下流側(第3流路2Cである。)に設置されるとともに、流路を形成する壁部(第1流路2Aの壁部と、第3流路3Aの壁部と、である。)を介して誘導加熱部4に対向するように設置されていて、誘導加熱部4によって電磁誘導加熱されるものである。発熱体5は、厚さが0.2〜2mm程度のステンレス鋼の表面に、厚さが3〜20μm程度の銅層が形成された板状部材である。なお、銅層の防錆のため、銅層の表面にさらにNi層を形成することもできる。また、上述したステンレス鋼の代わりに、キューリー点が160〜220℃程度の整磁合金をもちいることもできる。
なお、誘導加熱部4によって発熱体5が電磁誘導加熱されるメカニズムは、公知のものと同様である。すなわち、誘導加熱コイル4aに高周波の交流電流が流れることで、誘導加熱コイル4aの周囲に交番磁界が形成されて、その磁界によって発熱体5の表面近傍に渦電流が生じて、発熱体5自身の電気抵抗によってジュール熱が生じる(加熱される)というものである。
ヒートシンク6(放熱板)は、発熱体5が設置された第3流路2Cの位置に設置されていて、その位置を通過する空気に対して発熱体5から生じた熱を放熱して温風を生成するためのものである。ヒートシンク6は、アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料で形成されていて、図3及び図4に示すように、発熱体5に面接触する基板60上に複数のフィン部62が形成されたものである。ヒートシンク6は、その基板60が発熱体5の面部に面接触するように、ネジ止めやスポット溶接などによって発熱体5に固定されている。ここで、発熱体5からヒートシンク6への熱伝導性を高めるために、発熱体5とヒートシンク6とが面接触する部分の互いに接触面の表面粗さを、10μm以下としたり、平面度を長さ100mmに対して0.2mm以下としたりして、双方の密着性を高めることが好ましい。また、発熱体5からヒートシンク6への熱伝導性を高めるために、発熱体5とヒートシンク6とが面接触する部分に、熱伝導グリスを介在させることもできる。
また、ヒートシンク6は、第3流路2Cに流入された空気のすべてが、フィン部62からの放熱を受けて昇温した後に排気口Nから排出されるように、第3流路2Cの空間の全域にわたって万遍なくフィン部62が配列されるように設置されている。
なお、このヒートシンク6については、後で図3、図4等を用いてさらに詳しく説明する。
図1を参照して、温風発生装置1における、稼働時の動作について簡単に説明する。
まず、吸気ファン3によって吸気口Mから空気(外気)が装置内に吸い込まれて、その空気が第1流路2Aを+X方向に流動することになる。このとき、第1流路2Aを通過する空気によって、誘導加熱部4が空冷されることになる。
そして、第1流路2Aを通過した空気は、第2流路2Bでその通気方向を−X方向に反転させて、第3流路2Cに流入される。
そして、第3流路2Cに流入された空気は、ヒートシンク6のフィン部62に触れるように流動して、ヒートシンク6からの放熱によって暖められて、その後に温風として排気口Nから排気されることになる。
以下、本実施の形態における温風発生装置1において、特徴的な構成・動作ついて詳述する。
図1及び図2を参照して、本実施の形態における温風発生装置1において、誘導加熱部4は、流路2Aにおいて空気が流動する通気方向の長さDが、通気方向に直交する直交方向の長さHに比べて、長くなるように形成されている(D>Hである)。
詳しくは、誘導加熱コイル4aは、通気方向(X方向)と直交方向(Z方向)とにそれぞれ伸長されるように略環状に形成されていて、通気方向の長さDが直交方向Hの長さに比べて長くなるように形成されている。すなわち、誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)は、長手方向が通気方向になるように配設されている。
このように誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)を長手方向が通気方向になるように配設することで、短手方向が通気方向になるように配設する場合に比べて、誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)が流路2Aを流れる空気に触れる時間を長くすることができる。そのため、誘導加熱部4(温風発生装置1)が長時間稼働されるときなどであっても、誘導加熱コイル4aが充分かつ効率的に空冷されることになるため、高周波電流が長時間流れることによって誘導加熱コイル4a自体が発熱してしまったり、発熱体5からの熱を受けて誘導加熱コイル4aが発熱してしまったりして、誘導加熱コイル4aの電気抵抗値が上昇してしまう不具合が軽減される。そのため、誘導加熱部4による加熱効率が低下してしまい温風発生装置1から排出される温風の温度も低下してしまう不具合が軽減されることになる。
特に、本実施の形態では、先に説明したように、誘導加熱部4が吸気ファン3の近傍に設置されているため、吸気ファン3から吸引されて間もない比較的温度の低い外気が誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)に供給されて空冷効果が高くなり、上述した効果がさらに確実に発揮されることになる。
ここで、図3及び図4を参照して、本実施の形態において、ヒートシンク6には、発熱体5の面部に対して直接的又は間接的に面接触するように設置された基板60と、基板60に面接合される底部62aから略直交する方向に起立する起立部62bが曲げ加工によって形成された複数のフィン部62と、が設けられている。詳しくは、フィン部62は、アルミニウム等の熱伝導性の高い板金に曲げ加工を施して略L字状に形成したものであって、その底部62aには平板状の基板60にネジ止めやスポット溶接などで接合するための穴部62a1が形成されている。そして、図3に示すように、基板60上に複数のフィン部62(本実施の形態では、18個のフィン部62である。)が接合されている。
このようなフィン部62は、1枚の平板から外形抜き加工、穴抜き加工、曲げ加工を施して形成されるものであって、そのように形成されたフィン部62を基板60上に接合してなるヒートシンク6は、非常に安価なコストで製造することができる。
また、図3に示すように、本実施の形態におけるヒートシンク6は、通紙方向(−X方向)に対する傾斜角度の異なる2つのフィン群61A、61Bが、通紙方向に直交する直交方向に並設されている。
第1フィン群61Aは、基板60において直交方向(Z方向)の中央部から一端側(図3の左方である。)の範囲に、通気方向(−X方向)に対して一端側から中央部に向けて傾斜するように複数のフィン部62(本実施の形態では、9個のフィン部62である。)が並設されている。第1フィン群61Aにおいて、複数のフィン部62はすべて同じ傾斜角度となるように平行に配列されている。
第2フィン群61Bは、基板60において直交方向(Z方向)の中央部から他端側(図3の右方である。)の範囲に、通気方向(−X方向)に対して他端側から中央部に向けて傾斜するように複数の前記フィン部62(本実施の形態では、9個のフィン部62である。)が並設されている。第2フィン群61Bにおいて、複数のフィン部62はすべて同じ傾斜角度となるように平行に配列されている。
換言すると、2つのフィン群61A、61Bが、通紙方向の上流側から下流側に向かうにつれて互いの間隔が小さくなるように、略V字状に配列されている。
このように2つのフィン群61A、61Bを略V字状に配列することで、複数のフィン部を通気方向に沿うようにすべて平行に配列する場合に比べて、通気方向に流動する空気がフィン部62に接触する面積を大きくすることができる。そのため、ヒートシンク6の放熱によって空気を暖めやすくなって、温風発生装置1による温風の発生効率を向上させることができる。
なお、通気方向に流動する空気がフィン部62に接触する面積を大きくするために、図5に示すように、複数のフィン部62を交互に傾斜角度を変えて略W字状に配列する方策も考えられる。しかし、その場合には、本実施の形態のものに比べて、配列できるフィン部62の数が少なくなってしまうため、全体としての温風の発生効率はそれほど向上しないことになる。
ここで、本実施の形態において、図6に示すように、誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)が保持された壁部2A1の内壁面に、通気方向(X方向)に伸長された溝部2A10を形成することもできる。
具体的に、図6(A)のものは、誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)と壁部2A1の内壁面との間を、通気方向上流側から通気方向下流側を通過するように、1つの溝部2A10が形成されている。
また、図6(B)のものは、誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)と壁部2A1の内壁面との間を、通気方向上流側から通気方向下流側を通過するように、2つの溝部2A10が形成されている。
このように誘導加熱コイル4aと壁部2A1との間に溝部2A10を形成することで、流路2Aにおいてその溝部2A10を流れる空気によって誘導加熱コイル4a(誘導加熱部4)がさらに空冷されることになるため、誘導加熱コイル4aの温度上昇をさらに確実に軽減することができる。
なお、本実施の形態において、図7に示す変形例1のように、ヒートシンク6におけるフィン部62を、起立部62bが、底部62aから離れた位置に切欠き62b1を有するように略U字状に形成されたものとすることもできる。具体的に、フィン部62の起立部62bは、その両端の幅がそれぞれW1、W1´(W1=W1´である。)で、切欠きの幅がW2となるように、略U字状に形成されている。
このような構成により、隣接するフィン部62とフィン部62との間に入り込んだ空気は、切欠き62b1の位置で、その隣のフィン部62とフィン部62との間に移動したり、反対側の隣のフィン部62とフィン部62との間に移動したり、隣に移動することなくそのまま流動したりすることになる。そのため、ヒートシンク6によって暖められた空気が、2つのフィン群61A、61Bの傾斜に沿って中央部に集まってしまうことなく、Z方向にバランスよく拡散されることになって、ヒートシンク6の全域にわたって均一に温風を発生させることができる。
また、本実施の形態において、図8に示す変形例2のように、ヒートシンク6におけるフィン部62を、2つの起立部62bが対向するように形成することもできる。詳しくは、図8の例では、フィン部62に箱曲げ加工が施されて、フィン部62が、底部62aの一辺から起立部62bが曲げ加工されて略L字状に形成されているのではなくて、底部62aの対向する二辺から起立部62bがそれぞれ曲げ加工されて略U字状に形成されている。
このようにフィン部62を略U字状に形成することで、フィン部62を略L字状に形成する場合に比べて、同じ基板60上に配列する起立部62b(実際に放熱板のフィンとして機能する部分である。)の数を増やすことができる。具体的に、図8の例では、図7の例の18個の起立部62bに対して、24個の起立部62bを配列することができる。そのため、ヒートシンク6による温風の発生効率をさらに高めることができる。
また、本実施の形態において、図9に示す変形例3のように、フィン部62の起立部62bを、切欠き62b1が形成された部分の幅方向の長さW2が、切欠き62b1が形成されていない両側の部分のうち少なくとも片側の部分の幅方向の長さ(W1、W1´のいずれかである。)に比べて、長くなるように形成することもできる(W2>W1、又は/及び、W2>W1´である)。
このように構成することで、1枚の板金から複数のフィン部62を形成するために外形抜き加工する場合に、図10(A)に示すように複数のフィン部62(曲げ加工が施される前の、展開された状態のものである。)を同じ向きで並列するのではなくて、図10(B)に示すように複数のフィン部62を異なる向きで重ね合わせるように交互に並列することができる。そのため、原材料となる1枚の板金において、外形抜き加工時にフィン部62とならずに無駄になる部分が少なくなって、フィン部62の部品費が安くなる。
以上説明したように、本実施の形態においては、誘導加熱部4によって電磁誘導加熱される発熱体5が、流路2A〜2Cにおいて誘導加熱部4に対して下流側に設置されるとともに、流路2A、2Cを形成する壁部を介して誘導加熱部4に対向するように設置されて、その位置に発熱体5から生じた熱を放熱するヒートシンク6が設置されて、誘導加熱部4は、流路2Aにおいて空気が流動する通気方向(X方向)の長さDが、通気方向に直交する直交方向(Z方向)の長さに比べて、長くなるように形成されている。
これにより、誘導加熱コイル4aが発熱して誘導加熱部4による加熱効率が低下する不具合が生じにくく、排出される温風の温度低下を生じにくくすることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 温風発生装置、
2A〜2C 流路、
2A1 壁部、 2A10 溝部、
3 吸気ファン、
4 誘導加熱部、
4a 誘導加熱コイル(励磁コイル)、 4b コア、
5 発熱体、
6 ヒートシンク(放熱板)、
60 基板、
61A、61B フィン部群、
62 フィン部、
62a 底部、 62a1 穴部、
62b 起立部、
62b1 切欠き、
M 吸気口、 N 排気口。
特許第4995898号公報 特開2010−172104号公報

Claims (8)

  1. 吸気口から装置内に取り込んだ空気を流路に沿って流動させて温風として排気口から排出する温風発生装置であって、
    前記流路の上流側に設置されて、誘導加熱コイルを具備した誘導加熱部と、
    前記流路において前記誘導加熱部に対して下流側に設置されるとともに、前記流路を形成する壁部を介して前記誘導加熱部に対向するように設置されて、前記誘導加熱部によって電磁誘導加熱される発熱体と、
    前記発熱体が設置された前記流路の位置に設置されて、当該位置を通過する空気に対して前記発熱体から生じた熱を放熱するヒートシンクと、
    を備え、
    前記誘導加熱部は、前記流路において空気が流動する通気方向の長さが、前記通気方向に直交する直交方向の長さに比べて、長くなるように形成されたことを特徴とする温風発生装置。
  2. 前記誘導加熱コイルは、前記通気方向と前記直交方向とにそれぞれ伸長されるように略環状に形成されるとともに、前記通気方向の長さが前記直交方向の長さに比べて長くなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の温風発生装置。
  3. 前記誘導加熱コイルが保持された前記壁部の内壁面に、前記通気方向に伸長された溝部が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温風発生装置。
  4. 前記吸気口に吸気ファンが設置され、
    前記誘導加熱部は、前記吸気ファンの近傍に設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の温風発生装置。
  5. 前記ヒートシンクは、
    前記発熱体の面部に対して直接的又は間接的に面接触するように設置された基板と、
    前記基板に面接合される底部から略直交する方向に起立する起立部が曲げ加工によって形成されたフィン部と、
    を具備し、
    前記基板において前記直交方向の中央部から一端側の範囲には、前記通気方向に対して前記一端側から前記中央部に向けて傾斜するように複数の前記フィン部が並設されて、
    前記基板において前記直交方向の中央部から他端側の範囲には、前記通気方向に対して前記他端側から前記中央部に向けて傾斜するように複数の前記フィン部が並設されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の温風発生装置。
  6. 前記フィン部は、2つの前記起立部が対向するように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の温風発生装置。
  7. 前記フィン部は、前記起立部が、前記底部から離れた位置に切欠きを有するように略U字状に形成されたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の温風発生装置。
  8. 前記フィン部の前記起立部は、前記切欠きが形成された部分の幅方向の長さが、前記切欠きが形成されていない両側の部分のうち少なくとも片側の部分の幅方向の長さに比べて、長くなるように形成されたことを特徴とする請求項7に記載の温風発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200494953Y1 (ko) * 2020-07-31 2022-02-08 양승운 열풍기

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