JP2017009930A - 画像投影装置、画像投影装置の同期調整方法 - Google Patents

画像投影装置、画像投影装置の同期調整方法 Download PDF

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公昭 斉藤
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Abstract

【課題】画素ずらしの動作開始タイミングを調整することが可能な画像投影装置を提供すること。【解決手段】本画像投影装置は、光源と、前記光源から照射される光を用いて画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって形成される画像を拡大して投影する投影光学系と、前記投影光学系により投影される画像において各画素を往復移動させる移動手段と、前記移動手段を制御し、第1の周期で前記往復移動を行う通常モードと、前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記往復移動を行う調整モードと、を切り替える移動制御手段と、を有する。【選択図】図23

Description

本発明は、画像投影装置、及び画像投影装置の同期調整方法に関する。
パソコンやデジタルカメラ等から送信される画像データに基づいて、光源から照射される光を用いて画像生成部が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等に画像を投影する画像投影装置が知られている。画像生成部としては、例えば液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイスDMD(Digital Micromirror Device)等が用いられている。
このような画像投影装置において、DMDを機械的に動かして擬似的に解像度を向上させる画素ずらし機能が提案されている。また、複数の画像投影装置を使って、複数の画面を縦横に並べることで大画面を実現するマルチ投影や、複数の画面を重ね合わせることで高輝度を実現するスタック投影が提案されている。また、マルチ投影やスタック投影の際に、それぞれの画像投影装置の間でタイミングインデックス信号をつないで表示タイミングを合わせる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、マルチ投影やスタック投影において、画素ずらし機能を動作させると、それぞれの画像投影装置間で動作開始タイミングが合わない場合に、解像度を向上させるという本来の性能が発揮できず、画質の劣化した画像になるという問題があった。上記の技術では、単に表示タイミングを合わせているだけで、画素ずらしの動作開始タイミングを調整することはできないため、この問題は解決されていない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、画素ずらしの動作開始タイミングを調整することが可能な画像投影装置を提供することを課題とする。
本画像投影装置は、光源と、前記光源から照射される光を用いて画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって形成される画像を拡大して投影する投影光学系と、前記投影光学系により投影される画像において各画素を往復移動させる移動手段と、前記移動手段を制御し、第1の周期で前記往復移動を行う通常モードと、前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記往復移動を行う調整モードと、を切り替える移動制御手段と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、画素ずらしの動作開始タイミングを調整することが可能な画像投影装置を提供できる。
実施形態における画像投影装置を例示する図である。 実施形態における画像投影装置の機能構成を例示するブロック図である。 実施形態における画像投影装置の光学エンジンを例示する斜視図である。 実施形態における照明光学系ユニットを例示する図である。 実施形態における投影光学系ユニットの内部構成を例示する図である。 実施形態における画像表示ユニットを例示する斜視図である。 実施形態における画像表示ユニットを例示する側面図である。 実施形態における固定ユニットを例示する斜視図である。 実施形態における固定ユニットを例示する分解斜視図である。 実施形態における固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する図である。 実施形態における固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する部分拡大図である。 実施形態におけるトップカバーを例示する底面図である。 実施形態における可動ユニットを例示する斜視図である。 実施形態における可動ユニットを例示する分解斜視図である。 実施形態における可動プレートを例示する斜視図である。 実施形態における可動プレートが外された可動ユニットを例示する斜視図である。 実施形態における可動ユニットのDMD保持構造について説明する図である。 2台のプロジェクタを用いたマルチ投影について説明する図である。 マルチ投影において画素ずらし機能を動作させた様子を例示する図である。 2台のプロジェクタを用いたスタック投影について説明する図である。 スタック投影において画素ずらし機能を動作させた様子を例示する図である。 同期調整機能について説明するフローチャートである。 同期調整機能について説明するタイミングチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像投影装置の構成>
図1は、実施形態におけるプロジェクタ1を例示する図である。
プロジェクタ1は、画像投影装置の一例であり、出射窓3、外部I/F9を有し、投影画像を生成する光学エンジンが内部に設けられている。プロジェクタ1は、例えば外部I/F9に接続されるパソコンやデジタルカメラから画像データが送信されると、光学エンジンが送信された画像データに基づいて投影画像を生成し、図1に示されるように出射窓3からスクリーンSに画像を投影する。
なお、以下に示す図面において、X1X2方向はプロジェクタ1の幅方向、Y1Y2方向はプロジェクタ1の奥行き方向、Z1Z2方向はプロジェクタ1の高さ方向である。また、以下では、プロジェクタ1の出射窓3側を上、出射窓3とは反対側を下として説明する場合がある。
図2は、実施形態におけるプロジェクタ1の機能構成を例示するブロック図である。
図2に示されるように、プロジェクタ1は、電源4、メインスイッチSW5、操作部7、外部I/F9、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15を有する。
電源4は、商用電源に接続され、プロジェクタ1の内部回路用に電圧及び周波数を変換して、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15等に給電する。
メインスイッチSW5は、ユーザによるプロジェクタ1のON/OFF操作に用いられる。電源4が電源コード等を介して商用電源に接続された状態で、メインスイッチSW5がONに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を開始し、メインスイッチSW5がOFFに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を停止する。
操作部7は、ユーザによる各種操作を受け付けるボタン等であり、例えばプロジェクタ1の上面に設けられている。操作部7は、例えば投影画像の大きさ、色調、ピント調整等のユーザによる操作を受け付ける。操作部7が受け付けたユーザ操作は、システムコントロール部10に送られる。
外部I/F9は、例えばパソコン、デジタルカメラ等に接続される接続端子を有し、接続された機器から送信される画像データをシステムコントロール部10に出力する。
システムコントロール部10は、画像制御部11、移動制御部12を有する。システムコントロール部10は、例えばCPU,ROM,RAM等を含み、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。
画像制御部11は、画像制御手段の一例であり、外部I/F9から入力される画像データに基づいて光学エンジン15の画像表示ユニット50に設けられているデジタルマイクロミラーデバイスDMD(Digital Micromirror Device(以下、単に「DMD」という))551を制御し、スクリーンSに投影する画像を生成する。
移動制御部12は、移動制御手段の一例であり、画像表示ユニット50において移動可能に設けられている可動ユニット55を移動させ、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置を制御する。
ファン20は、システムコントロール部10に制御されて回転し、光学エンジン15の光源30を冷却する。
光学エンジン15は、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、システムコントロール部10に制御されてスクリーンSに画像を投影する。
光源30は、例えば水銀高圧ランプ、キセノンランプ、LED等であり、システムコントロール部10により制御され、照明光学系ユニット40に光を照射する。
照明光学系ユニット40は、例えばカラーホイール、ライトトンネル、リレーレンズ等を有し、光源30から照射された光を画像表示ユニット50に設けられているDMD551に導く。
画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。可動ユニット55は、DMD551を有し、システムコントロール部10の移動制御部12によって固定ユニット51に対する位置が制御される。DMD551は、画像生成手段の一例であり、システムコントロール部10の画像制御部11により制御され、照明光学系ユニット40によって導かれた光を変調して投影画像を生成する。
投影光学系ユニット60は、例えば複数の投影レンズ、ミラー等を有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成される画像を拡大してスクリーンSに投影する。
<光学エンジンの構成>
次に、プロジェクタ1の光学エンジン15の各部の構成について説明する。
図3は、実施形態における光学エンジン15を例示する斜視図である。光学エンジン15は、図3に示されるように、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、プロジェクタ1の内部に設けられている。
光源30は、照明光学系ユニット40の側面に設けられ、X2方向に光を照射する。照明光学系ユニット40は、光源30から照射された光を、下部に設けられている画像表示ユニット50に導く。画像表示ユニット50は、照明光学系ユニット40によって導かれた光を用いて投影画像を生成する。投影光学系ユニット60は、照明光学系ユニット40の上部に設けられ、画像表示ユニット50によって生成された投影画像をプロジェクタ1の外部に投影する。
なお、本実施形態に係る光学エンジン15は、光源30から照射される光を用いて上方に画像を投影するように構成されているが、水平方向に画像を投影するような構成であってもよい。
[照明光学系ユニット]
図4は、実施形態における照明光学系ユニット40を例示する図である。
図4に示されるように、照明光学系ユニット40は、カラーホイール401、ライトトンネル402、リレーレンズ403,404、シリンダミラー405、凹面ミラー406を有する。
カラーホイール401は、例えば周方向の異なる部分にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のフィルタが設けられている円盤である。カラーホイール401は、高速回転することで、光源30から照射される光を、RGB各色に時分割する。
ライトトンネル402は、例えば板ガラス等の貼り合わせによって四角筒状に形成されている。ライトトンネル402は、カラーホイール401を透過したRGB各色の光を、内面で多重反射することで輝度分布を均一化してリレーレンズ403,404に導く。
リレーレンズ403,404は、ライトトンネル402から出射された光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
シリンダミラー405及び凹面ミラー406は、リレーレンズ403,404から出射された光を、画像表示ユニット50に設けられているDMD551に反射する。DMD551は、凹面ミラー406からの反射光を変調して投影画像を生成する。
[投影光学系ユニット]
図5は、実施形態における投影光学系ユニット60の内部構成を例示する図である。
図5に示されるように、投影光学系ユニット60は、投影レンズ601、折り返しミラー602、曲面ミラー603がケースの内部に設けられている。
投影レンズ601は、複数のレンズを有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成された投影画像を、折り返しミラー602に結像させる。折り返しミラー602及び曲面ミラー603は、結像された投影画像を拡大するように反射して、プロジェクタ1の外部のスクリーンS等に投影する。
[画像表示ユニット]
図6は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する斜視図である。また、図7は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する側面図である。
図6及び図7に示されるように、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。
固定ユニット51は、第1固定板としてのトッププレート511、第2固定板としてのベースプレート512を有する。固定ユニット51は、トッププレート511とベースプレート512とが所定の間隙を介して平行に設けられており、照明光学系ユニット40の下部に固定される。
可動ユニット55は、DMD551、第1可動板としての可動プレート552、第2可動板としての結合プレート553、ヒートシンク554を有し、固定ユニット51に移動可能に支持されている。
可動プレート552は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、固定ユニット51によってトッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に支持されている。
結合プレート553は、固定ユニット51のベースプレート512を間に挟んで可動プレート552に固定されている。結合プレート553は、上面側にDMD551が固定して設けられ、下面側にヒートシンク554が固定されている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、可動プレート552、DMD551、及びヒートシンク554と共に固定ユニット51に移動可能に支持されている。
DMD551は、結合プレート553の可動プレート552側の面に設けられ、可動プレート552及び結合プレート553と共に移動可能に設けられている。DMD551は、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を有する。DMD551の各マイクロミラーは、鏡面がねじれ軸周りに傾動可能に設けられており、システムコントロール部10の画像制御部11から送信される画像信号に基づいてON/OFF駆動される。
マイクロミラーは、例えば「ON」の場合には、光源30からの光を投影光学系ユニット60に反射するように傾斜角度が制御される。また、マイクロミラーは、例えば「OFF」の場合には、光源30からの光を不図示のOFF光板に向けて反射する方向に傾斜角度が制御される。
このように、DMD551は、画像制御部11から送信される画像信号によって各マイクロミラーの傾斜角度が制御され、光源30から照射されて照明光学系ユニット40を通った光を変調して投影画像を生成する。
ヒートシンク554は、放熱手段の一例であり、少なくとも一部分がDMD551に当接するように設けられている。ヒートシンク554は、移動可能に支持される結合プレート553にDMD551と共に設けられることで、DMD551に当接して効率的に冷却することが可能になっている。このような構成により、本実施形態に係るプロジェクタ1では、ヒートシンク554がDMD551の温度上昇を抑制し、DMD551の温度上昇による動作不良や故障等といった不具合の発生が低減されている。
(固定ユニット)
図8は、実施形態における固定ユニット51を例示する斜視図である。また、図9は、実施形態における固定ユニット51を例示する分解斜視図である。
図8及び図9に示されるように、固定ユニット51は、トッププレート511、ベースプレート512を有する。
トッププレート511及びベースプレート512は、平板状部材から形成され、それぞれ可動ユニット55のDMD551に対応する位置に中央孔513,514が設けられている。また、トッププレート511及びベースプレート512は、複数の支柱515によって、所定の間隙を介して平行に設けられている。
支柱515は、図9に示されるように、上端部がトッププレート511に形成されている支柱孔516に圧入され、雄ねじ溝が形成されている下端部がベースプレート512に形成されている支柱孔517に挿入される。支柱515は、トッププレート511とベースプレート512との間に一定の間隔を形成し、トッププレート511とベースプレート512とを平行に支持する。
また、トッププレート511及びベースプレート512には、支持球体521を回転可能に保持する支持孔522,526がそれぞれ複数形成されている。
トッププレート511の支持孔522には、内周面に雌ねじ溝を有する円筒状の保持部材523が挿入される。保持部材523は、支持球体521を回転可能に保持し、位置調整ねじ524が上から挿入される。ベースプレート512の支持孔526は、下端側が蓋部材527によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。
トッププレート511及びベースプレート512の支持孔522,526に回転可能に保持される支持球体521は、それぞれトッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接し、可動プレート552を移動可能に支持する。
図10は、実施形態における固定ユニット51による可動プレート552の支持構造を説明するための図である。また、図11は、図10に示されるA部分の概略構成を例示する部分拡大図である。
図10及び図11に示されるように、トッププレート511では、支持孔522に挿入される保持部材523によって支持球体521が回転可能に保持されている。また、ベースプレート512では、下端側が蓋部材527によって塞がれている支持孔526によって支持球体521が回転可能に保持されている。
各支持球体521は、支持孔522,526から少なくとも一部分が突出するように保持され、トッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接して支持する。可動プレート552は、回転可能に設けられている複数の支持球体521により、トッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に両面から支持される。
また、トッププレート511側に設けられている支持球体521は、可動プレート552とは反対側で当接する位置調整ねじ524の位置に応じて、保持部材523の下端からの突出量が変化する。例えば、位置調整ねじ524がZ1方向に変位すると、支持球体521の突出量が減り、トッププレート511と可動プレート552との間隔が小さくなる。また、例えば、位置調整ねじ524がZ2方向に変位すると、支持球体521の突出量が増え、トッププレート511と可動プレート552との間隔が大きくなる。
このように、位置調整ねじ524を用いて支持球体521の突出量を変化させることで、トッププレート511と可動プレート552との間隔を適宜調整できる。
また、図8及び図9に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
図12は、実施形態におけるトッププレート511を例示する底面図である。図12に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
磁石531,532,533,534は、トッププレート511の中央孔513を囲むように4箇所に設けられている。磁石531,532,533,534は、それぞれ長手方向が平行になるように配置された直方体状の2つの磁石で構成され、それぞれ可動プレート552に及ぶ磁界を形成する。
磁石531,532,533,534は、それぞれ可動プレート552の上面に各磁石531,532,533,534に対向して設けられているコイルとで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
なお、上記した固定ユニット51に設けられる支柱515、支持球体521の数や位置等は、可動プレート552を移動可能に支持できればよく、本実施形態に例示される構成に限られるものではない。
(可動ユニット)
図13は、実施形態における可動ユニット55を例示する斜視図である。また、図14は、実施形態における可動ユニット55を例示する分解斜視図である。
図13及び図14に示されるように、可動ユニット55は、DMD551、可動プレート552、結合プレート553、ヒートシンク554、保持部材555、DMD基板557を有し、固定ユニット51に対して移動可能に支持されている。
可動プレート552は、上記したように、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、複数の支持球体521により表面に平行な方向に移動可能に支持される。
図15は、実施形態における可動プレート552を例示する斜視図である。
図15に示されるように、可動プレート552は、平板状の部材から形成され、DMD基板557に設けられるDMD551に対応する位置に中央孔570を有し、中央孔570の周囲にコイル581,582,583,584が設けられている。
コイル581,582,583,584は、それぞれZ1Z2方向に平行な軸を中心として電線が巻き回されることで形成され、可動プレート552のトッププレート511側の面に形成されている凹部に設けられてカバーで覆われている。コイル581,582,583,584は、それぞれトッププレート511の磁石531,532,533,534とで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
トッププレート511の磁石531,532,533,534と、可動プレート552のコイル581,582,583,584とは、可動ユニット55が固定ユニット51に支持された状態で、それぞれ対向する位置に設けられている。コイル581,582,583,584に電流が流されると、磁石531,532,533,534によって形成される磁界により、可動プレート552を移動させる駆動力となるローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、磁石531,532,533,534とコイル581,582,583,584との間で発生する駆動力としてのローレンツ力を受けて、固定ユニット51に対して、XY平面において直線的または回転するように変位する。
各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きは、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。移動制御部12は、各コイル581,582,583,584に流す電流の大きさ及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)方向、移動量や回転角度等を制御する。
本実施形態では、第1駆動手段として、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とが、X1X2方向に対向して設けられている。コイル581及びコイル584に電流が流されると、図15に示されるようにX1方向またはX2のローレンツ力が発生する。可動プレート552は、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とにおいて発生するローレンツ力により、X1方向またはX2方向に移動する。
また、本実施形態では、第2駆動手段として、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とが、X1X2方向に並んで設けられ、磁石532及び磁石533は、磁石531及び磁石534とは長手方向が直交するように配置されている。このような構成において、コイル582及びコイル583に電流が流されると、図15に示されるようにY1方向またはY2方向のローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とにおいて発生するローレンツ力により、Y1方向またはY2方向に移動する。また、可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において回転するように変位する。
例えば、コイル582及び磁石532においてY1方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。また、コイル582及び磁石532においてY2方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位する。
また、可動プレート552には、固定ユニット51の支柱515に対応する位置に、可動範囲制限孔571が設けられている。可動範囲制限孔571は、固定ユニット51の支柱515が挿入され、例えば振動や何らかの異常等により可動プレート552が大きく移動した時に支柱515に接触することで、可動プレート552の可動範囲を制限する。
以上で説明したように、本実施形態では、システムコントロール部10の移動制御部12が、コイル581,582,583,584に流す電流の大きさや向きを制御することで、可動範囲内で可動プレート552を任意の位置に移動させることができる。
なお、移動手段としての磁石531,532,533,534及びコイル581,582,583,584の数、位置等は、可動プレート552を任意の位置に移動させることが可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、移動手段としての磁石は、トッププレート511の上面に設けられてもよく、ベースプレート512の何れかの面に設けられてもよい。また、例えば、磁石が可動プレート552に設けられ、コイルがトッププレート511またはベースプレート512に設けられてもよい。
また、可動範囲制限孔571の数、位置及び形状等は、本実施形態に例示される構成に限られない。例えば、可動範囲制限孔571は一つであってもよく、複数であってもよい。また、可動範囲制限孔571の形状は、例えば長方形や円形等、本実施形態とは異なる形状であってもよい。
固定ユニット51によって移動可能に支持される可動プレート552の下面側(ベースプレート512側)には、図13に示されるように、結合プレート553が固定されている。結合プレート553は、平板状部材から形成され、DMD551に対応する位置に中央孔を有し、周囲に設けられている折り曲げ部分が3本のねじ591によって可動プレート552の下面に固定されている。
図16は、可動プレート552が外された可動ユニット55を例示する斜視図である。
図16に示されるように、結合プレート553には、上面側にDMD551、下面側にヒートシンク554が設けられている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、DMD551、ヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って固定ユニット51に対して移動可能に設けられている。
DMD551は、DMD基板557に設けられており、DMD基板557が保持部材555と結合プレート553との間で挟み込まれることで、結合プレート553に固定されている。保持部材555、DMD基板557、結合プレート553、ヒートシンク554は、図14及び図16に示されるように、固定部材としての段付ねじ560及び押圧手段としてのばね561によって重ねて固定されている。
図17は、実施形態における可動ユニット55のDMD保持構造について説明する図である。図17は、可動ユニット55の側面図であり、可動プレート552及び結合プレート553は図示が省略されている。
図17に示されるように、ヒートシンク554は、結合プレート553に固定された状態で、DMD基板557に設けられている貫通孔からDMD551の下面に当接する突出部554aを有する。なお、ヒートシンク554の突出部554aは、DMD基板557の下面であって、DMD551に対応する位置に当接するように設けられてもよい。
また、DMD551の冷却効果を高めるために、ヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間に弾性変形可能な伝熱シートが設けられてもよい。伝熱シートによりヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間の熱伝導性が向上し、ヒートシンク554によるDMD551の冷却効果が向上する。
上記したように、保持部材555、DMD基板557、ヒートシンク554は、段付きねじ560及びばね561によって重ねて固定されている。段付きねじ560が締められると、ばね561がZ1Z2方向に圧縮され、図17に示されるZ1方向の力F1がばね561から生じる。ばね561から生じる力F1により、ヒートシンク554はZ1方向に力F2でDMD551に押圧されることとなる。
本実施形態では、段付きねじ560及びばね561は4箇所に設けられており、ヒートシンク554にかかる力F2は、4つのばね561に生じる力F1を合成したものに等しい。また、ヒートシンク554からの力F2は、DMD551が設けられているDMD基板557を保持する保持部材555に作用する。この結果、保持部材555には、ヒートシンク554からの力F2に相当するZ2方向の反力F3が生じ、保持部材555と結合プレート553との間でDMD基板557を保持できるようになる。
段付きねじ560及びばね561には、保持部材555に生じる力F3からZ2方向の力F4が作用する。ばね561は、4箇所に設けられているため、それぞれに作用する力F4は、保持部材555に生じる力F3の4分の1に相当し、力F1と釣り合うこととなる。
また、保持部材555は、図17において矢印Bで示されるように撓むことが可能な部材で板ばね状に形成されている。保持部材555は、ヒートシンク554の突出部554aに押圧されて撓み、ヒートシンク554をZ2方向に押し返す力が生じることで、DMD551とヒートシンク554との接触をより強固に保つことができる。
可動ユニット55は、以上で説明したように、可動プレート552と、DMD551及びヒートシンク554を有する結合プレート553とが、固定ユニット51によって移動可能に支持されている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。また、可動ユニット55には、DMD551に当接するヒートシンク554が設けられており、DMD551の温度上昇に起因する動作不良や故障といった不具合の発生が防止されている。
<画像投影>
上記したように、本実施形態に係るプロジェクタ1において、投影画像を生成するDMD551は、可動ユニット55に設けられており、システムコントロール部10の移動制御部12によって可動ユニット55と共に位置が制御される。
移動制御部12は、例えば、画像投影時にフレームレートに対応する所定の周期で、DMD551の複数のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた複数の位置の間を高速移動するように可動ユニット55の位置を制御する。このとき、画像制御部11は、それぞれの位置に応じてシフトした投影画像を生成するようにDMD551に画像信号を送信する。
例えば、移動制御部12は、X1X2方向及びY1Y2方向にDMD551のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた位置P1と位置P2との間で、DMD551を所定の周期で往復移動させる。このとき、画像制御部11が、それぞれの位置に応じてシフトした投影画像を生成するようにDMD551を制御することで、投影画像の解像度を、DMD551の解像度の約2倍にすることが可能になる。また、DMD551の移動位置を増やすことで、投影画像の解像度をDMD551の2倍以上にすることもできる。
このように、移動制御部12が可動ユニット55と共にDMD551を所定の周期で移動させ、画像制御部11がDMD551に位置に応じた投影画像を生成させることで、DMD551の解像度以上の画像を投影することが可能になる。
また、本実施形態に係るプロジェクタ1では、移動制御部12がDMD551を可動ユニット55と共に回転するように制御することで、投影画像を縮小させることなく回転させることができる。例えばDMD551等の画像生成手段が固定されているプロジェクタでは、投影画像を縮小させなければ、投影画像の縦横比を維持しながら回転させることはできない。これに対して、本実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551を回転させることができるため、投影画像を縮小させることなく回転させて傾き等の調整を行うことが可能になっている。
以上で説明したように、本実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551が移動可能に構成されることで、投影画像の高解像度化が可能になっている。また、DMD551を冷却するヒートシンク554が、DMD551と共に可動ユニット55に搭載されていることで、DMD551に当接してより効率的に冷却することが可能になり、DMD551の温度上昇が抑制されている。したがって、プロジェクタ1では、DMD551の温度上昇に起因して発生する動作不良や故障といった不具合が低減される。
<マルチ投影、スタック投影>
次に、マルチ投影及びスタック投影について説明する。
上記のように、プロジェクタ1は、移動制御部12が可動ユニット55と共にDMD551を所定の周期で移動させ、画像制御部11がDMD551の位置に応じた投影画像を生成させることで、DMD551の解像度以上の画像を投影する機能を備えている。
この機能では、例えば後述の図19(b)に示すように、投影光学系により投影される画像において各画素を同一方向に同一周期で往復移動させることができる。このような画素を始点と終点との間で往復移動させながら投影することで解像度を向上する機能が、所謂画素ずらし機能である。
ところで、複数のプロジェクタ1を使用して、マルチ投影やスタック投影を行うことができる。マルチ投影やスタック投影において画素ずらし機能を動作させる場合、それぞれのプロジェクタ1においてDMD551が独立して微少に位置を変えているため、単純に画面を合わせただけでは、それぞれのプロジェクタ1においてDMD551の動きが無秩序となる。この状態では、高解像度を得るという、画素ずらし機能の本来の性能が十分に得られない。
以上について、図面を参照しながら、より具体的に説明する。図18は、2台のプロジェクタを用いたマルチ投影について説明する図であり、並置された2台のプロジェクタ1を上方から見た様子を模式的に示している。図18では、2台のプロジェクタ1(便宜上、プロジェクタ1、プロジェクタ1とする)を並置してマルチ投影を行い、スクリーンS上に画像Pを投影している。
図19(a)は、図18の状態で、プロジェクタ1及びプロジェクタ1において画素ずらし機能を動作させたときの様子を例示する図である。図19(a)では、実線で描かれた2つの画像が合わさって1つの画像Pを投影しているが、画素ずらし機能を動作させると、プロジェクタ1及びプロジェクタ1の画素ずらしの同期が取れていない場合には、点線のように2画面がずれた状態になる。
この状態では、2画面の位置関係が初期の状態と異なってしまうため、画素ずらしによる高解像度の性能が十分得られない。例えば、左右の画面の境界が目立ったり(色がなくて目立つ、色が濃くなって目立つ、の両方が有り得る)、左右の画面の上辺下辺の高さのずれが目立ったりする場合がある。
そこで、本実施形態に係るプロジェクタ1では、画素ずらしの同期ずれを解消するための同期調整機能を備えている。同期調整機能の詳細については後述するが、同期調整機能を用いることにより、複数のプロジェクタ間における画素ずらしの同期を取ることが可能となる。
例えば、図19(a)の状態において、同期調整機能を用いてプロジェクタ1及びプロジェクタ1における画素ずらしの同期を取ることにより、図19(b)のように、2つの画面が同期して動く(実線の状態と点線の状態とを往復する)ようになる。その結果、プロジェクタ1とプロジェクタ1との間で画像のズレが発生することがなく、画素ずらし本来の性能を得ることができる。
なお、図18及び図19では、2台のプロジェクタ1を並置する例を示したが、3台以上のプロジェクタ1を並置してもよいし、更に上下方向(重力方向)に複数のプロジェクタ1を配置してもよい。何れの場合にも上記の説明が当てはまる。
図20は、2台のプロジェクタを用いたスタック投影について説明する図であり、上下方向に配置された2台のプロジェクタ1を側方から見た様子を模式的に示している。図20では、2台のプロジェクタ1(便宜上、プロジェクタ1、プロジェクタ1とする)を上下方向に配置してスタック投影を行い、スクリーンS上に画像Pを投影している。
図21(a)は、図20の状態で、プロジェクタ1及びプロジェクタ1において画素ずらし機能を動作させたときの様子を例示する図である。図21(a)に示すように、画素ずらし機能を動作させると、プロジェクタ1及びプロジェクタ1の画素ずらしの同期が取れていない場合には、画像Pとして実線画像部と点線画像部が同時に存在することになる。この状態では、常にプロジェクタ1とプロジェクタ1の画素がずれた状態になってしまい、画素ずらしによる高解像度の性能が十分得られない。そこで、マルチ投影の場合と同様に、同期調整機能を用いることにより、複数のプロジェクタ間における画素ずらしの同期を取ることが必要となる。
例えば、図21(a)の状態において、同期調整機能を用いてプロジェクタ1及びプロジェクタ1における画素ずらしの同期を取ることにより、図21(b)のようになる。すなわち、プロジェクタ1及びプロジェクタ1の画像(実線画像と点線画像)が重なってずれることがなくなり、画素ずらし本来の性能を得ることができる。
なお、図20及び図21では、2台のプロジェクタ1を上下方向に配置する例を示したが、3台以上のプロジェクタ1を上下方向に配置してもよく、この場合にも上記の説明が当てはまる。
ここで、同期調整機能について詳細に説明する。同期調整機能は、例えば、システムコントロール部10の移動制御部12によって実現できる。すなわち、移動制御部12が、入力された指令に基づいて、各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きを適宜制御することで実現できる。
図22及び図23を参照して、具体的な動作について説明する。図22は、同期調整機能について説明するフローチャートである。図23は、同期調整機能について説明するタイミングチャートである。
まず、2つのプロジェクタ1及びプロジェクタ1において、自由な動作開始タイミングで画像ずらし機能が動作している状態(通常モード)を考える。通常モードでは、プロジェクタ1及びプロジェクタ1の画像ずらし機能が第1の周期Tで自由なタイミングで動作しており、図23(a)に示すように、各プロジェクタ間での画素ずらしの動作開始タイミングは合っていない。ここで、第1の周期Tは、DMD551の複数のマイクロミラーの配列間隔未満の距離を移動させる周期である。
なお、図23(a)〜図23(d)において、横軸は時間軸であり、各縦線は画素ずらしの動作開始タイミングを示している。なお、各縦線を、画素が移動先の位置に到達したタイミングと考えてもよい。
図23(a)の状態(通常モード)の時に、所定の指令により、図22のステップS1において、システムコントロール部10の移動制御部12は、通常モードと調整モードとの切り替えを行い、同期調整を行うための調整モードを開始する。所定の指令は、例えば、リモコンを使ってシステムコントロール部10の移動制御部12に入力してもよいし、プロジェクタ1の操作キーによりシステムコントロール部10の移動制御部12に入力してもよい。
なお、リモコンを用いる際には、所定の指令に対応するリモコンコードを専用のボタンに割り当ててもよいし、既存の複数のボタンを同時に押した際に所定の指令に対応するリモコンコードを送信するようにしてもよい。操作キーについても同様であり、所定の指令を行う専用のボタンに割り当ててもよいし、既存の複数のボタンを同時に押した際に所定の指令を行うようにしてもよい。
調整モードに入ると、図22のステップS2において、システムコントロール部10の移動制御部12は、画素ずらしの周期を第1の周期Tから、第1の周期Tよりも長い第2の周期Tに切り替える(図23(b))。すなわち、画素ずらしの動作速度を、図23(a)に示す通常状態よりも遅くする。画素ずらしの周期は、移動制御部12が、各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きを適宜変更することで変化させることが可能である。なお、図23(b)の状態では、各プロジェクタ間での画素ずらしの動作開始タイミングは合っていない。
次に、図22のステップS3において、例えばプロジェクタ1とプロジェクタ1の何れか一方に対するキー操作によって、目視にて同期調整(動作開始タイミング合わせ)を実施する。キー操作が行なわれたプロジェクタのシステムコントロール部10の移動制御部12は、キー操作により入力された指令に基づいて、画素の往復移動(画素ずらし)を一瞬停止させる、若しくは画素の往復移動(画素ずらし)の周期を一瞬短くする。
ここで、一瞬とは、画素ずらしの往復に要する時間(=第2の周期T)よりも短い所定の時間を指す。画素ずらしを一瞬停止すること、若しくは画像ずらしの周期を一瞬短くすることは、移動制御部12が、各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きを適宜変更することで実現可能である。
図22のステップS3よりも前に、画素ずらしの動作速度は通常モードでの動作速度より遅くなっており、プロジェクタ1またはプロジェクタ1の遅延が視認できる状態であるため、目視にて同期調整が可能である。同期調整を実施した後の画素ずらしの動作開始タイミングは、図23(c)のようになり、プロジェクタ1とプロジェクタ1とは画素ずらしの動作開始タイミングが合っている。但し、動作速度は通常状態よりも遅い状態である。
次に、図22のステップS4において、システムコントロール部10の移動制御部12は、調整モードを解除し、通常モードに戻る。通常モードに戻ると、図23(d)に示すように、画素ずらしの周期が第2の周期Tから第1の周期Tに戻る。すなわち、画素ずらしの動作速度が通常状態に戻る。前述の場合と同様に、画素ずらしの周期は、移動制御部12が、各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きを適宜変更することで切替可能である。通常モードに戻るには、例えば、リモコンを使ってシステムコントロール部10の移動制御部12に指令を入力してもよいし、プロジェクタ1の操作キーによりシステムコントロール部10の移動制御部12に指令を入力してもよい。
このように、本実施の形態に係るプロジェクタ1では、DMD551の複数のマイクロミラーを第1の周期で往復移動させる通常モードと、第1の周期よりも長い第2の周期で往復移動させる調整モードとを切り替えることが可能である。そして、調整モードにおいて、画素ずらしの周期が長くなるため(画素ずらしの動作が遅くなるため)、目視にて画素ずらしの動作開始タイミングを調整することができる。
これにより、複数のプロジェクタ1を用いたマルチ投影及びスタック投影において、複数のプロジェクタで画素ずらし機能を動作させた場合でも、相互の同期を取ることができる。その結果、画素ずらし機能の本来の性能を損なうことなく高解像度の画像を投影することが可能となる。
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、DMDを用いて画素ずらし機能を行うプロジェクタを例にして説明したが、本発明はDMD以外の画像生成手段(例えば、液晶素子等)を用いて画素ずらし機能を行うプロジェクタにも適用可能である。
又、画素ずらし機能は、必ずしもDMDや液晶素子等の画像生成手段を往復移動させる方法でなくてもよく、例えば、レンズ群を往復移動させて光軸をシフトする方法等であってもよい。
又、マルチ投影及びスタック投影において、必ずしも同一機種のプロジェクタを複数台用いる必要はない。少なくとも画素ずらし機能及び画素ずらしの同期調整機能を備えており、画素ずらし機能における画素の移動方向と移動周期が同一である複数のプロジェクタを用いることができる。
1、1、1 プロジェクタ(画像投影装置)
10 システムコントロール部
11 画像制御部(画像制御手段)
12 移動制御部(移動制御手段)
30 光源
40 照明光学系ユニット
50 画像表示ユニット
60 投影光学系ユニット
411 ホルダ
412 伝達機構
413 回転アクチュエータ
511 トッププレート(第1固定板)
512 ベースプレート(第2固定板)
515 支柱
521 支持球体
522,526 支持孔
524 位置調整ねじ
531,532,533,534 磁石(駆動手段)
581,582,583,584 コイル(駆動手段)
551 DMD(画像生成手段)
552 可動プレート(第1可動板)
553 結合プレート(第2可動板)
554 ヒートシンク(放熱手段)
560 段付きねじ(固定手段)
561 ばね(押圧手段)
571 可動範囲制限孔
特開2009‐122412号公報

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から照射される光を用いて画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段によって形成される画像を拡大して投影する投影光学系と、
    前記投影光学系により投影される画像において各画素を往復移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御し、第1の周期で前記往復移動を行う通常モードと、前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記往復移動を行う調整モードと、を切り替える移動制御手段と、を有する画像投影装置。
  2. 前記調整モードにおいて、前記移動制御手段は、入力された指令に基づいて、前記往復移動を前記第2の周期よりも短い所定の時間停止させる請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記調整モードにおいて、前記移動制御手段は、入力された指令に基づいて、前記往復移動の周期を所定の時間前記第2の周期よりも短くする請求項1に記載の画像投影装置。
  4. 前記通常モードと前記調整モードの切り替えは、リモコンから入力された指令に基づいて実行される請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像投影装置。
  5. 前記画像生成手段は、前記光源から照射された光を画像信号に基づいて変調する複数のマイクロミラーが配列されたデジタルマイクロミラーデバイスである請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像投影装置。
  6. 前記移動手段は、磁石及び前記磁石に対向して設けられて電流が流されるコイルを備え、
    前記移動制御手段は、前記コイルに流される電流の大きさ及び向きを制御して、前記デジタルマイクロミラーデバイスの前記往復移動の周期を変化させる請求項5に記載の画像投影装置。
  7. 前記第1の周期は、前記複数のマイクロミラーの配列間隔未満の距離を移動させる周期である請求項5又は6に記載の画像投影装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像投影装置を複数台用いてマルチ投影またはスタック投影を行う際に、
    前記調整モードにおいて、前記往復移動を前記第2の周期よりも短い所定の時間停止させるか、または、前記往復移動の周期を所定の時間前記第2の周期よりも短くして、複数台の前記画像投影装置のうち少なくとも1つの画像投影装置において前記往復移動の動作開始タイミングを調整し、それぞれの画像投影装置における前記往復移動を同期させる、画像投影装置の同期調整方法。
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