JP2016109964A - 画像投影装置および画像投影装置の制御方法 - Google Patents

画像投影装置および画像投影装置の制御方法 Download PDF

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金井 秀雄
Hideo Kanai
秀雄 金井
藤岡 哲弥
Tetsuya Fujioka
哲弥 藤岡
晃尚 三川
Akihisa Mikawa
晃尚 三川
御沓 泰成
Yasunari Mikutsu
泰成 御沓
聡 土屋
Satoshi Tsuchiya
聡 土屋
淳 真下
Atsushi Mashita
淳 真下
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Abstract

【課題】光変調素子自体を変位させることで高解像度化を図るとともに、簡易な構成で塵埃を除去する。【解決手段】光源30と、画像を形成するDMD551を有する画像表示ユニット50と、光を画像表示ユニット50に導く照明光学系ユニット40と、画像を拡大投影する投影光学系ユニット60と、を備えたプロジェクタ1において、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51と、DMD551を備えるとともに固定ユニット51に対して変位する可動ユニット55と、固定ユニット51に設けられて可動ユニット55の変位時にDMD551上の塵埃を除去する塵埃除去部70と、を有しており、かつ、可動ユニット55を周期的に変位させる移動制御部12と、可動ユニット55を、塵埃除去部70による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去制御部13と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、画像投影装置および画像投影装置の制御方法に関する。
パソコンやデジタルカメラ等から送信される画像データに基づいて、光源から照射される光を用いて光変調素子が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等の被投影面に投影する画像投影装置(プロジェクタ)が知られている。光変調素子としては、例えば液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device、以下、DMDという)等が用いられている。
このような画像投影装置では光変調素子を冷却することが必要となるが、空冷をする場合、光変調素子の画像を生成する素子面側(画面側ともいう)へ塵埃が侵入し、付着してしまうと、塵埃による画質劣化が生じてしまう。
これに対し、特許文献1には、エアスプレーから送られる空気を可動式のノズルからLCDパネルに吹き付けて、LCDパネルの塵埃を除去する塵埃除去装置が開示されている。また、プロジェクタの塵埃除去に関して、特許文献2には、スクリーンの背面側から映像を投射表示するプロジェクタにおいて、塵除去ブラシを用いてスクリーンの背面の塵を除去する塵除去装置が開示されている。
ところで、画像投影装置において、投影光学系に設けられているレンズを偏芯させて投影面上の画像をシフトさせる(以下、画素ずらしという)ことで画像を形成し、投影画像を高解像度化する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。また、光変調素子自体をシフトさせることで高解像化する技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。
塵埃除去について、DLP(Digital Light Processing)方式の画像投影装置においては、光変調素子(DMD)の画面側に対して、反対面からヒートシンクなどの冷却部材により冷却することが可能となっている。このため画面側で空冷が不要であり、画面側に空気を流す必要がなく、画面側を密閉構造とすることが可能となっている。これにより、塵埃の侵入による画質劣化を防ぐことが可能となっている。
しかしながら、光変調素子自体を変位させて画素ずらしを実現する方式では、光変調素子を可動させる必要上、光変調素子の画面側を完全な密閉構造とすることが非常に困難である。このため、塵埃の侵入を完全に防止することは難しい。
その一方で、塵埃を除去するために、特許文献1,2に開示されるような塵埃を除去する部材を可動させる方式では、このための駆動機構を設けることが必要となり、そのためのスペースが必要となるとともに、高コスト化につながってしまう。
そこで本発明は、光変調素子自体を変位させることで高解像度化を図るとともに、簡易な構成で塵埃を除去することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投影装置は、光を出射する光源と、該光源からの光を用いて画像を形成する光変調素子を有する画像表示部と、前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、を備えた画像投影装置において、前記画像表示部は、固定支持されている第1のユニットと、前記光変調素子を備えるとともに前記第1のユニットに対して変位する第2のユニットと、前記第1のユニットに設けられて前記第2のユニットの変位時に前記光変調素子上の塵埃を除去する塵埃除去部と、を有しており、かつ、前記第2のユニットを周期的に変位させる移動制御部と、前記第2のユニットを、前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、光変調素子自体を変位させることで高解像度化を図るとともに、簡易な構成で塵埃を除去することができる。
画像投影装置を例示する図である。 画像投影装置の機能構成を例示するブロック図である。 画像投影装置の光学エンジンを例示する斜視図である。 照明光学系ユニットを例示する図である。 投影光学系ユニットの内部構成を例示する図である。 画像表示ユニットを例示する斜視図である。 画像表示ユニットを例示する側面図である。 固定ユニットを例示する斜視図である。 固定ユニットを例示する分解斜視図である。 固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する図である。 固定ユニットによる可動プレートの支持構造について説明する部分拡大図である。 トッププレートを例示する底面図である。 可動ユニットを例示する斜視図である。 可動ユニットを例示する分解斜視図である。 可動プレートを例示する斜視図である。 可動プレートが外された可動ユニットを例示する斜視図である。 可動ユニットのDMD保持構造について説明する図である。 塵埃除去部による塵埃除去の様子を説明する図である。 塵埃除去部の上面図である。 塵埃除去部の他の構成例を示す説明図である。 塵埃除去部を複数有する場合の説明図である。 DMDに塵埃除去部が押し当てられる構成を示す説明図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図22に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る画像投影装置(プロジェクタ1)は、光を出射する光源(光源30)と、該光源からの光を用いて画像を形成する光変調素子(DMD551)を有する画像表示部(画像表示ユニット50)と、光源からの光を画像表示部に導く照明光学部(照明光学系ユニット40)と、画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部(投影光学系ユニット60)と、を備えた画像投影装置において、画像表示部は、固定支持されている第1のユニット(固定ユニット51)と、光変調素子を備えるとともに第1のユニットに対して変位する第2のユニット(可動ユニット55)と、第1のユニットに設けられて第2のユニットの変位時に光変調素子上の塵埃を除去する塵埃除去部(塵埃除去部70)と、を有しており、かつ、第2のユニットを周期的に変位させる移動制御部(移動制御部12)と、第2のユニットを、塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去制御部(塵埃除去制御部13)と、を備えるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
<画像投影装置の構成>
図1は、実施形態におけるプロジェクタ1を例示する図である。
プロジェクタ1は、画像投影装置の一例であり、出射窓3、外部I/F9を有し、投影画像を生成する光学エンジンが内部に設けられている。プロジェクタ1は、例えば外部I/F9に接続されるパソコンやデジタルカメラから画像データが送信されると、光学エンジンが送信された画像データに基づいて投影画像を生成し、図1に示されるように出射窓3からスクリーンSに画像Pを投影する。
なお、以下に示す図面において、X1X2方向はプロジェクタ1の幅方向、Y1Y2方向はプロジェクタ1の奥行き方向、Z1Z2方向はプロジェクタ1の高さ方向である。また、以下では、プロジェクタ1の出射窓3側を上、出射窓3とは反対側を下として説明する場合がある。
図2は、実施形態におけるプロジェクタ1の機能構成を例示するブロック図である。
図2に示されるように、プロジェクタ1は、電源4、メインスイッチSW5、操作部7、外部I/F9、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15を有する。
電源4は、商用電源に接続され、プロジェクタ1の内部回路用に電圧及び周波数を変換して、システムコントロール部10、ファン20、光学エンジン15等に給電する。
メインスイッチSW5は、ユーザによるプロジェクタ1のON/OFF操作に用いられる。電源4が電源コード等を介して商用電源に接続された状態で、メインスイッチSW5がONに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を開始し、メインスイッチSW5がOFFに操作されると、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を停止する。
操作部7は、ユーザによる各種操作を受け付けるボタン等であり、例えばプロジェクタ1の上面に設けられている。操作部7は、例えば投影画像の大きさ、色調、ピント調整等のユーザによる操作を受け付ける。操作部7が受け付けたユーザ操作は、システムコントロール部10に送られる。
外部I/F9は、例えばパソコン、デジタルカメラ等に接続される接続端子を有し、接続された機器から送信される画像データをシステムコントロール部10に出力する。
システムコントロール部10は、画像制御部11、移動制御部12、塵埃除去制御部13、光源制御部14を有する。システムコントロール部10は、例えばCPU,ROM,RAM等を含み、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。
画像制御部11は、外部I/F9から入力される画像データに基づいて光学エンジン15の画像表示ユニット50に設けられているデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device(以下、単に「DMD」という))551を制御し、スクリーンSに投影する画像を生成する。
移動制御部12は、画像表示ユニット50において移動可能に設けられている可動ユニット55を移動させ、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置を制御する。
塵埃除去制御部13は、移動制御部12と同様に、画像表示ユニット50において移動可能に設けられている可動ユニット55を移動させ、可動ユニット55に設けられているDMD551の位置を制御するものであり、例えば、移動制御部12よりも可動ユニット55の移動量を大きくしたり、移動制御部12による可動ユニット55の移動方向とは異なる方向に移動させたりすることで、固定ユニット51側に設けられている塵埃除去部70によるDMD551上の塵埃除去を制御する。
光源制御部14は、光源30への供給電力を制御して、光源30の出力を制御する。
ファン20は、システムコントロール部10に制御されて回転し、光学エンジン15の光源30を冷却する。
光学エンジン15は、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、システムコントロール部10に制御されてスクリーンSに画像を投影する。
撮像部16は、システムコントロール部10により制御されて、所定のタイミングで投影光学系ユニット60によりスクリーンSに投影されている画像を撮像する。また、撮像した画像情報は塵埃除去制御部13に渡される。
光源30は、例えば水銀高圧ランプ、キセノンランプ、LED等であり、照明光学系ユニット40に光を照射する。
照明光学系ユニット40は、カラーホイール、ライトトンネル、リレーレンズ等を有し、光源30から照射された光を画像表示ユニット50に設けられているDMD551に導く。
画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。可動ユニット55は、DMD551を有し、システムコントロール部10の移動制御部12によって固定ユニット51に対する位置が制御される。DMD551は、光変調素子の一例であり、システムコントロール部10の画像制御部11により制御され、照明光学系ユニット40によって導かれた光を変調して投影画像を生成する。
投影光学系ユニット60は、例えば複数の投射レンズ、ミラー等を有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成される画像を拡大してスクリーンSに投影する。
<光学エンジンの構成>
次に、プロジェクタ1の光学エンジン15の各部の構成について説明する。
図3は、実施形態における光学エンジン15を例示する斜視図である。光学エンジン15は、図3に示されるように、光源30、照明光学系ユニット40、画像表示ユニット50、投影光学系ユニット60を有し、プロジェクタ1の内部に設けられている。
光源30は、照明光学系ユニット40の側面に設けられ、X2方向に光を照射する。照明光学系ユニット40は、光源30から照射された光を、下部に設けられている画像表示ユニット50に導く。画像表示ユニット50は、照明光学系ユニット40によって導かれた光を用いて投影画像を生成する。投影光学系ユニット60は、照明光学系ユニット40の上部に設けられ、画像表示ユニット50によって生成された投影画像をプロジェクタ1の外部に投影する。
なお、本実施形態に係る光学エンジン15は、光源30から照射される光を用いて上方に画像を投影するように構成されているが、水平方向に画像を投影するような構成であってもよい。
[照明光学系ユニット]
図4は、実施形態における照明光学系ユニット40を例示する図である。
図4に示されるように、照明光学系ユニット40は、カラーホイール401、ライトトンネル402、リレーレンズ403,404、シリンダミラー405、凹面ミラー406を有する。
カラーホイール401は、例えば周方向の異なる部分にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色のフィルタが設けられている円盤である。カラーホイール401は、高速回転することで、光源30から照射される光を、RGB各色に時分割する。
ライトトンネル402は、例えば板ガラス等の貼り合わせによって四角筒状に形成されている。ライトトンネル402は、カラーホイール401を透過したRGB各色の光を、内面で多重反射することで輝度分布を均一化してリレーレンズ403,404に導く。
リレーレンズ403,404は、ライトトンネル402から出射された光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
シリンダミラー405及び凹面ミラー406は、リレーレンズ403,404から出射された光を、画像表示ユニット50に設けられているDMD551に反射する。DMD551は、凹面ミラー406からの反射光を変調して投影画像を生成する。
[投影光学系ユニット]
図5は、実施形態における投影光学系ユニット60の内部構成を例示する図である。
図5に示されるように、投影光学系ユニット60は、投影レンズ601、折り返しミラー602、曲面ミラー603がケースの内部に設けられている。
投影レンズ601は、複数のレンズを有し、画像表示ユニット50のDMD551によって生成された投影画像を、折り返しミラー602に結像させる。折り返しミラー602及び曲面ミラー603は、結像された投影画像を拡大するように反射して、プロジェクタ1の外部のスクリーンS等に投影する。
[画像表示ユニット]
図6は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する斜視図である。また、図7は、実施形態における画像表示ユニット50を例示する側面図である。
図6及び図7に示されるように、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51、固定ユニット51に対して移動可能に設けられている可動ユニット55を有する。
固定ユニット51は、第1固定板としてのトッププレート511、第2固定板としてのベースプレート512を有する。固定ユニット51は、トッププレート511とベースプレート512とが所定の間隙を介して平行に設けられており、照明光学系ユニット40の下部に固定される。
可動ユニット55は、DMD551、第1可動板としての可動プレート552、第2可動板としての結合プレート553、ヒートシンク554を有し、固定ユニット51に移動可能に支持されている。
可動プレート552は、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、固定ユニット51によってトッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に支持されている。
結合プレート553は、固定ユニット51のベースプレート512を間に挟んで可動プレート552に固定されている。結合プレート553は、上面側にDMD551が固定して設けられ、下面側にヒートシンク554が固定されている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、可動プレート552、DMD551、及びヒートシンク554と共に固定ユニット51に移動可能に支持されている。
DMD551は、結合プレート553の可動プレート552側の面に設けられ、可動プレート552及び結合プレート553と共に移動可能に設けられている。DMD551は、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を有する。DMD551の各マイクロミラーは、鏡面がねじれ軸周りに傾動可能に設けられており、システムコントロール部10の画像制御部11から送信される画像信号に基づいてON/OFF駆動される。
マイクロミラーは、例えば「ON」の場合には、光源30からの光を投影光学系ユニット60に反射するように傾斜角度が制御される。また、マイクロミラーは、例えば「OFF」の場合には、光源30からの光をOFF光板に向けて反射する方向に傾斜角度が制御される。
このように、DMD551は、画像制御部11から送信される画像信号によって各マイクロミラーの傾斜角度が制御され、光源30から照射されて照明光学系ユニット40を通った光を変調して投影画像を生成する。
ヒートシンク554は、放熱手段の一例であり、少なくとも一部分がDMD551に当接するように設けられている。ヒートシンク554は、移動可能に支持される結合プレート553にDMD551と共に設けられることで、DMD551に当接して効率的に冷却することが可能になっている。このような構成により、本実施形態に係るプロジェクタ1では、ヒートシンク554がDMD551の温度上昇を抑制し、DMD551の温度上昇による動作不良や故障等といった不具合の発生が低減されている。
(固定ユニット)
図8は、実施形態における固定ユニット51を例示する斜視図である。また、図9は、実施形態における固定ユニット51を例示する分解斜視図である。
図8及び図9に示されるように、固定ユニット51は、トッププレート511、ベースプレート512を有する。
トッププレート511及びベースプレート512は、平板状部材から形成され、それぞれ可動ユニット55のDMD551に対応する位置に中央孔513,514が設けられている。また、トッププレート511及びベースプレート512は、複数の支柱515によって、所定の間隙を介して平行に設けられている。
支柱515は、図9に示されるように、上端部がトッププレート511に形成されている支柱孔516に圧入され、雄ねじ溝が形成されている下端部がベースプレート512に形成されている支柱孔517に挿入される。支柱515は、トッププレート511とベースプレート512との間に一定の間隔を形成し、トッププレート511とベースプレート512とを平行に支持する。
また、トッププレート511及びベースプレート512には、支持球体521を回転可能に保持する支持孔522,526がそれぞれ複数形成されている。
トッププレート511の支持孔522には、内周面に雌ねじ溝を有する円筒状の保持部材523が挿入される。保持部材523は、支持球体521を回転可能に保持し、位置調整ねじ524が上から挿入される。ベースプレート512の支持孔526は、下端側が蓋部材527によって塞がれ、支持球体521を回転可能に保持する。
トッププレート511及びベースプレート512の支持孔522,526に回転可能に保持される支持球体521は、それぞれトッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接し、可動プレート552を移動可能に支持する。
図10は、実施形態における固定ユニット51による可動プレート552の支持構造を説明するための図である。また、図11は、図10に示されるA部分の概略構成を例示する部分拡大図である。
図10及び図11に示されるように、トッププレート511では、支持孔522に挿入される保持部材523によって支持球体521が回転可能に保持されている。また、ベースプレート512では、下端側が蓋部材527によって塞がれている支持孔526によって支持球体521が回転可能に保持されている。
各支持球体521は、支持孔522,526から少なくとも一部分が突出するように保持され、トッププレート511とベースプレート512との間に設けられる可動プレート552に当接して支持する。可動プレート552は、回転可能に設けられている複数の支持球体521により、トッププレート511及びベースプレート512と平行且つ表面に平行な方向に移動可能に両面から支持される。
また、トッププレート511側に設けられている支持球体521は、可動プレート552とは反対側で当接する位置調整ねじ524の位置に応じて、保持部材523の下端からの突出量が変化する。例えば、位置調整ねじ524がZ1方向に変位すると、支持球体521の突出量が減り、トッププレート511と可動プレート552との間隔が小さくなる。また、例えば、位置調整ねじ524がZ2方向に変位すると、支持球体521の突出量が増え、トッププレート511と可動プレート552との間隔が大きくなる。
このように、位置調整ねじ524を用いて支持球体521の突出量を変化させることで、トッププレート511と可動プレート552との間隔を適宜調整できる。
また、図8及び図9に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
図12は、実施形態におけるトッププレート511を例示する底面図である。図12に示されるように、トッププレート511のベースプレート512側の面には、磁石531,532,533,534が設けられている。
磁石531,532,533,534は、トッププレート511の中央孔513を囲むように4箇所に設けられている。磁石531,532,533,534は、それぞれ長手方向が平行になるように配置された直方体状の2つの磁石で構成され、それぞれ可動プレート552に及ぶ磁界を形成する。
磁石531,532,533,534は、それぞれ可動プレート552の上面に各磁石531,532,533,534に対向して設けられているコイルとで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
なお、上記した固定ユニット51に設けられる支柱515、支持球体521の数や位置等は、可動プレート552を移動可能に支持できればよく、本実施形態に例示される構成に限られるものではない。
(可動ユニット)
図13は、実施形態における可動ユニット55を例示する斜視図である。また、図14は、実施形態における可動ユニット55を例示する分解斜視図である。
図13及び図14に示されるように、可動ユニット55は、DMD551、可動プレート552、結合プレート553、ヒートシンク554、保持部材555、DMD基板557を有し、固定ユニット51に対して移動可能に支持されている。
可動プレート552は、上記したように、固定ユニット51のトッププレート511とベースプレート512との間に設けられ、複数の支持球体521により表面に平行な方向に移動可能に支持される。
図15は、実施形態における可動プレート552を例示する斜視図である。
図15に示されるように、可動プレート552は、平板状の部材から形成され、DMD基板557に設けられるDMD551に対応する位置に中央孔570を有し、中央孔570の周囲にコイル581,582,583,584が設けられている。
コイル581,582,583,584は、それぞれZ1Z2方向に平行な軸を中心として電線が巻き回されることで形成され、可動プレート552のトッププレート511側の面に形成されている凹部に設けられてカバーで覆われている。コイル581,582,583,584は、それぞれトッププレート511の磁石531,532,533,534とで、可動プレート552を移動させる移動手段を構成する。
トッププレート511の磁石531,532,533,534と、可動プレート552のコイル581,582,583,584とは、可動ユニット55が固定ユニット51に支持された状態で、それぞれ対向する位置に設けられている。コイル581,582,583,584に電流が流されると、磁石531,532,533,534によって形成される磁界により、可動プレート552を移動させる駆動力となるローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、磁石531,532,533,534とコイル581,582,583,584との間で発生する駆動力としてのローレンツ力を受けて、固定ユニット51に対して、XY平面において直線的又は回転するように変位する。
各コイル581,582,583,584に流される電流の大きさ及び向きは、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。移動制御部12は、各コイル581,582,583,584に流す電流の大きさ及び向きによって、可動プレート552の移動(回転)方向、移動量や回転角度等を制御する。
本実施形態では、第1駆動手段として、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とが、X1X2方向に対向して設けられている。コイル581及びコイル584に電流が流されると、図15に示されるようにX1方向又はX2のローレンツ力が発生する。可動プレート552は、コイル581及び磁石531と、コイル584及び磁石534とにおいて発生するローレンツ力により、X1方向又はX2方向に移動する。
また、本実施形態では、第2駆動手段として、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とが、X1X2方向に並んで設けられ、磁石532及び磁石533は、磁石531及び磁石534とは長手方向が直交するように配置されている。このような構成において、コイル582及びコイル583に電流が流されると、図15に示されるようにY1方向又はY2方向のローレンツ力が発生する。
可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とにおいて発生するローレンツ力により、Y1方向又はY2方向に移動する。また、可動プレート552は、コイル582及び磁石532と、コイル583及び磁石533とで反対方向に発生するローレンツ力により、XY平面において回転するように変位する。
例えば、コイル582及び磁石532においてY1方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY2方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で時計回り方向に回転するように変位する。また、コイル582及び磁石532においてY2方向のローレンツ力が発生し、コイル583及び磁石533においてY1方向のローレンツ力が発生するように電流が流されると、可動プレート552は、上面視で反時計回り方向に回転するように変位する。
また、可動プレート552には、固定ユニット51の支柱515に対応する位置に、可動範囲制限孔571が設けられていてもよい。可動範囲制限孔571は、固定ユニット51の支柱515が挿入され、例えば振動や何らかの異常等により可動プレート552が大きく移動した時に支柱515に接触することで、可動プレート552の可動範囲を制限する。
以上で説明したように、本実施形態では、システムコントロール部10の移動制御部12が、コイル581,582,583,584に流す電流の大きさや向きを制御することで、可動範囲内で可動プレート552を任意の位置に移動させることができる。
なお、移動手段としての磁石531,532,533,534及びコイル581,582,583,584の数、位置等は、可動プレート552を任意の位置に移動させることが可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、移動手段としての磁石は、トッププレート511の上面に設けられてもよく、ベースプレート512の何れかの面に設けられてもよい。また、例えば、磁石が可動プレート552に設けられ、コイルがトッププレート511又はベースプレート512に設けられてもよい。
また、可動範囲制限孔571の数、位置及び形状等は、本実施形態に例示される構成に限られない。例えば、可動範囲制限孔571は一つであってもよく、複数であってもよい。また、可動範囲制限孔571の形状は、例えば長方形や円形等、本実施形態とは異なる形状であってもよい。
固定ユニット51によって移動可能に支持される可動プレート552の下面側(ベースプレート512側)には、図13に示されるように、結合プレート553が固定されている。結合プレート553は、平板状部材から形成され、DMD551に対応する位置に中央孔を有し、周囲に設けられている折り曲げ部分が3本のねじ591によって可動プレート552の下面に固定されている。
図16は、可動プレート552が外された可動ユニット55を例示する斜視図である。
図16に示されるように、結合プレート553には、上面側にDMD551、下面側にヒートシンク554が設けられている。結合プレート553は、可動プレート552に固定されることで、DMD551、ヒートシンク554と共に、可動プレート552に伴って固定ユニット51に対して移動可能に設けられている。
DMD551は、DMD基板557に設けられており、DMD基板557が保持部材555と結合プレート553との間で挟み込まれることで、結合プレート553に固定されている。保持部材555、DMD基板557、結合プレート553、ヒートシンク554は、図14及び図16に示されるように、固定部材としての段付ねじ560及び押圧手段としてのばね561によって重ねて固定されている。
図17は、実施形態における可動ユニット55のDMD保持構造について説明する図である。図17は、可動ユニット55の側面図であり、可動プレート552及び結合プレート553は図示が省略されている。
図17に示されるように、ヒートシンク554は、結合プレート553に固定された状態で、DMD基板557に設けられている貫通孔からDMD551の下面に当接する突出部554aを有する。なお、ヒートシンク554の突出部554aは、DMD基板557の下面であって、DMD551に対応する位置に当接するように設けられてもよい。
また、DMD551の冷却効果を高めるために、ヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間に弾性変形可能な伝熱シートが設けられてもよい。伝熱シートによりヒートシンク554の突出部554aとDMD551との間の熱伝導性が向上し、ヒートシンク554によるDMD551の冷却効果が向上する。
上記したように、保持部材555、DMD基板557、ヒートシンク554は、段付きねじ560及びばね561によって重ねて固定されている。段付きねじ560が締められると、ばね561がZ1Z2方向に圧縮され、図17に示されるZ1方向の力F1がばね561から生じる。ばね561から生じる力F1により、ヒートシンク554はZ1方向に力F2でDMD551に押圧されることとなる。
本実施形態では、段付きねじ560及びばね561は4箇所に設けられており、ヒートシンク554にかかる力F2は、4つのばね561に生じる力F1を合成したものに等しい。また、ヒートシンク554からの力F2は、DMD551が設けられているDMD基板557を保持する保持部材555に作用する。この結果、保持部材555には、ヒートシンク554からの力F2に相当するZ2方向の反力F3が生じ、保持部材555と結合プレート553との間でDMD基板557を保持できるようになる。
段付きねじ560及びばね561には、保持部材555に生じる力F3からZ2方向の力F4が作用する。ばね561は、4箇所に設けられているため、それぞれに作用する力F4は、保持部材555に生じる力F3の4分の1に相当し、力F1と釣り合うこととなる。
また、保持部材555は、図17において矢印Bで示されるように撓むことが可能な部材で板ばね状に形成されている。保持部材555は、ヒートシンク554の突出部554aに押圧されて撓み、ヒートシンク554をZ2方向に押し返す力が生じることで、DMD551とヒートシンク554との接触をより強固に保つことができる。
可動ユニット55は、以上で説明したように、可動プレート552と、DMD551及びヒートシンク554を有する結合プレート553とが、固定ユニット51によって移動可能に支持されている。可動ユニット55の位置は、システムコントロール部10の移動制御部12によって制御される。また、可動ユニット55には、DMD551に当接するヒートシンク554が設けられており、DMD551の温度上昇に起因する動作不良や故障といった不具合の発生が防止されている。
<画像投影>
上記したように、本実施形態に係るプロジェクタ1において、投影画像を生成するDMD551は、可動ユニット55に設けられており、システムコントロール部10の移動制御部12によって可動ユニット55と共に位置が制御される。
移動制御部12は、例えば、画像投影時にフレームレートに対応する所定の周期で、DMD551の複数のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた複数の位置の間を高速移動するように可動ユニット55の位置を制御する。このとき、画像制御部11は、それぞれの位置に応じてシフトした投影画像を生成するようにDMD551に画像信号を送信する。
例えば、移動制御部12は、X1X2方向及びY1Y2方向にDMD551のマイクロミラーの配列間隔未満の距離だけ離れた位置P1と位置P2との間で、DMD551を所定の周期で往復移動させる。このとき、画像制御部11が、それぞれの位置に応じてシフトした投影画像を生成するようにDMD551を制御することで、投影画像の解像度を、DMD551の解像度の約2倍にすることが可能になる。また、DMD551の移動位置を増やすことで、投影画像の解像度をDMD551の2倍以上にすることもできる。
このように、移動制御部12が可動ユニット55と共にDMD551を所定の周期で移動させ、画像制御部11がDMD551に位置に応じた投影画像を生成させることで、DMD551の解像度以上の画像を投影することが可能になる。
また、本実施形態に係るプロジェクタ1では、移動制御部12がDMD551を可動ユニット55と共に回転するように制御することで、投影画像を縮小させることなく回転させることができる。例えばDMD551等の光変調素子が固定されているプロジェクタでは、投影画像を縮小させなければ、投影画像の縦横比を維持しながら回転させることはできない。これに対して、本実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551を回転させることができるため、投影画像を縮小させることなく回転させて傾き等の調整を行うことが可能になっている。
以上で説明したように、本実施形態に係るプロジェクタ1では、DMD551が移動可能に構成されることで、投影画像の高解像度化が可能になっている。また、DMD551を冷却するヒートシンク554が、DMD551と共に可動ユニット55に搭載されていることで、DMD551に当接してより効率的に冷却することが可能になり、DMD551の温度上昇が抑制されている。したがって、プロジェクタ1では、DMD551の温度上昇に起因して発生する動作不良や故障といった不具合が低減される。
<塵埃除去>
ここまで説明したプロジェクタ1では、光変調素子であるDMD551の各マイクロミラーの角度によってスクリーンSに投影される画像は生成される。このため、マイクロミラー1枚1枚の角度を維持したままDMD551を、並進、回転などの変位をさせるということは、スクリーンSに投影されている画像情報を維持した状態で投影位置を変位させることになる。
このため、例えば、DMD551を半画素分だけ所定の周期で変位させた場合には、スクリーンSに投影される画像自体が半画素分所定の周期でシフトすることとなり、結果としてスクリーンS上に中間画像が形成され、見かけ上の画素数、画素密度を高めることが可能となる。すなわち、DMD551が本来有している画素数以上の画素数をスクリーンS上に形成することが可能となり、疑似的にDMD551の画素数以上の高解像な画像をスクリーンS上に投影することが可能となる。
なお、ここまで説明したプロジェクタ1が備える画素ずらしのための機構は、図6〜図17を参照して説明した上述の例に限られるものではなく、DMD551を変位させることで投影されている画像情報を維持した状態で投影位置を変位させるものであればよい。
しかしながら、画素ずらし制御をするプロジェクタ1の場合、DMD551を固設する構成に比べて、光学エンジン15において画像表示ユニット50の画像面側を完全な密閉構造とすることが困難となるため、塵埃が侵入し、DMD551に付着してしまうおそれがある。
そこで本実施形態に係るプロジェクタ1は、画像表示ユニット50は、固定支持されている固定ユニット51(第1のユニット)と、DMD551を備えるとともに固定ユニット51に対して変位する可動ユニット55(第2のユニット)と、固定ユニット51に設けられて可動ユニット55の変位時にDMD551上の塵埃を除去する塵埃除去部70と、を有するとともに、可動ユニット55を周期的に変位させる移動制御部12と、可動ユニット55を、塵埃除去部70による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去制御部13と、を備えるものである。
図18は、本実施形態に係るプロジェクタ1の塵埃除去を説明するための説明図である。図18(A)〜(C)は、固定ユニット51のトッププレート511と、可動ユニット55のDMD551、DMD基板557、結合プレート553の側面概略図である。可動プレート552、保持部材555等の図示は省略する。
プロジェクタ1は、上述のように移動制御部12が可動ユニット55を移動させることで、可動ユニット55は固定ユニット51に対し、XY平面において変位し、これにより、DMD551が変位し、画素ずらし制御が可能となっている。
図18(A)は、DMD551が変位していない状態を示している。また、DMD551上に塵埃80が発生している場合を示している。
図18(A)に示すように、トッププレート511のDMD551に対応する位置に対応する位置に設けられた中央孔513(図8等参照)のX1方向側の一辺には、塵埃除去部70の一例である塵埃除去ローラ71が設けられている。塵埃除去ローラ71は、例えば、ローラの基材の表面に粘着材が形成された粘着ローラである。
トッププレート511への塵埃除去ローラ71の設置方法は特に限られるものではないが、例えば、図19に示すように、トッププレート511に設けられたベアリングなどの保持部73にて塵埃除去ローラ71の回転軸72を軸支し、塵埃除去ローラ71は回転可能となっている。
なお、本実施形態では、中央孔513のX1方向側の一辺に塵埃除去ローラ71を設ける例について説明するが、塵埃除去ローラ71は、少なくともXY平面のいずれか一辺に設けられていればよい。
ここで、塵埃除去ローラ71は、移動制御部12による画素ずらし制御時のDMD551の変位量では、DMD551の上部の位置にはならないようになっている。すなわち、画素ずらし制御時には、DMD551で生成される画像への影響を与えない位置に設けられている。
塵埃除去制御部13は、所定のタイミングで、電流の大きさや向きを制御して、移動制御部12よりも大きい変位量でDMD551を変位させる。この時、図18(B)に示すように、DMD基板557に支持されたDMD551は、塵埃除去ローラ71の下部の位置まで移動する。そして、DMD551は、塵埃除去ローラ71に当接することで、塵埃80は塵埃除去ローラ71により転移して除去される。
そして、図18(C)に示すように、塵埃除去制御部13は、DMD基板557に支持されたDMD551を元の位置(図18(A))まで戻すものである。
これにより、プロジェクタ1は、移動制御部12が画素ずらし制御のために行う制御と同様の機構を用いて、その制御量を変動させることで、DMD551上に生じる塵埃80を除去することが可能となる。
なお、塵埃除去制御部13によるDMD551の変位量は、DMD551の全面が塵埃除去ローラ71に当接可能とすることが好ましい。これにより、DMD551上の全域の塵埃80を除去することが可能となる。
また、塵埃除去制御部13による塵埃の除去は、画像の非投影時に実行することが好ましい。例えば、メインスイッチSW5がONに操作され、電源4がプロジェクタ1の各部への給電を開始したことを、システムコントロール部10にて検知したとき(すなわち、電源投入時)に、実行することが好ましい。
また、電源の投入後において、所定のタイミングで撮像部16により投影画像を撮像し、撮像部16から渡された画像情報に基づいて、塵埃除去制御部13が、塵埃除去の要否を判断し、該判断結果に基づいて塵埃を除去することも好ましい。例えば、画像処理アルゴリズムにより投影画像にノイズ等が発生していると判断した場合は、塵埃の影響があると判断し、塵埃除去が必要と判断するものである。
塵埃除去部70の他の構成例について説明する。図20は、塵埃除去部70の他の構成例を示している。図20(A)では、塵埃除去部70はブラシローラ74を備え、ブラシローラの回転によりDMD551上の塵埃を除去するものである。また、図20(B)では、塵埃除去部70はワイパー部材75を備え、柔軟性のある素材で拭くことでDMD551上の塵埃を除去するものである。また、図20(C)では、塵埃除去部70はクリーニング部材76(クリーニングローラ)を備え、DMD551上の塵埃を静電気力により吸着するものである。この場合、DMD551とクリーニング部材76とを非接触とすることができる。
また、塵埃除去部70を2以上有することが好ましい。図21は、トッププレート511に2つの塵埃除去部70を設けた例を示す側面概略図である。
図21に示す画像表示ユニット50では、X1方向側に設けられて、塵埃除去ローラ71aが保持部73aに支持された第1の塵埃除去部70aと、X2方向側に設けられて、塵埃除去ローラ71bが保持部73bに支持された第2の塵埃除去部70bを備えている。
この構成によれば、塵埃除去制御部13によるDMD551の変位量をおよそ半分にすることができる。これにより、画像表示ユニット50の小型化を図ることが可能となる。また、Y1方向側、Y2方向側に塵埃除去部70を設けてもよいのは勿論である。また、DMD551を回転させる場合は、回転方向で接触する位置に設ければよく、中央孔513の一辺の全域に設ける必要はない。
また、塵埃除去制御部13により、DMD551が塵埃除去部70の位置まで変位して塵埃除去部70に接触し、DMD551上の塵埃を除去する際には、DMD551に対して塵埃除去部70が押し当てられる力が作用することが好ましい。
図22は、塵埃除去部70によりDMD551を押し当てる方向の力がかかる様子を示す説明図である。例えば、図22(A)に示すように、ブラシローラ74をDMD551に近接させて、DMD551にブラシローラ74を押し当てる方向の力F5が加わることが好ましい。また、図22(B)に示すように、塵埃除去ローラ71をDMD551に近接させて、DMD551に塵埃除去ローラ71を押し当てる方向の力F5が加わることが好ましい。これにより、DMD551上の塵埃をより好適に除去することができる。
以上説明した本実施形態に係る画像投影装置によれば、光変調素子自体を変位させることで高解像度化を図るとともに、簡易な構成で光変調素子に付着した塵埃を除去することができる。このため、光学エンジンや画像表示ユニットを密閉構造にできない場合でも防塵性能を高めることができる。
具体的には、光変調素子をシフトさせる画素ずらしのための機構をそのまま用いて、そのシフト量を大きくすることで、固設された塵埃除去部による塵埃の除去を行うことを可能としている。このように、画素ずらしための機構の動作に連動させて、塵埃除去作用を発揮させるようにしているため、塵埃除去部を作動させるための駆動機構、駆動モータ、制御回路等が不要となり、簡易な構成で低コスト化を図ることができる。
また、空気で塵埃を飛ばす方法では、塵埃が再付着するおそれがあるが、塵埃を粘着材などにより除去することによれば、塵埃の再付着を防ぐことも可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上記実施形態では、塵埃除去制御部13は、移動制御部12よりも大きい変位量でDMD551を変位させる例について説明したが、移動制御部12が画素ずらしの際に変位させる方向とは異なる方向にDMD551を変位させて、その異なる方向側に設けられた塵埃除去部70により塵埃を除去するものであってもよい。
1 プロジェクタ(画像投影装置)
10 システムコントロール部
11 画像制御部
12 移動制御部
13 塵埃除去制御部
14 光源制御部
15 光学エンジン
16 撮像部
30 光源
40 照明光学系ユニット(照明光学部)
50 画像表示ユニット(画像表示部)
51 固定ユニット(第1のユニット)
55 可動ユニット(第2のユニット)
60 投影光学系ユニット(投影光学部)
70 塵埃除去部
71 塵埃除去ローラ(粘着ローラ)
72 回転軸
73 保持部
74 ブラシローラ
75 ワイパー部材
76 クリーニング部材
80 塵埃
551 DMD
特開2001- 5398号公報 特開2002− 40561号公報 特開2005− 84581号公報 特許5073195号公報

Claims (10)

  1. 光を出射する光源と、
    該光源からの光を用いて画像を形成する光変調素子を有する画像表示部と、
    前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、
    前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、を備えた画像投影装置において、
    前記画像表示部は、
    固定支持されている第1のユニットと、
    前記光変調素子を備えるとともに前記第1のユニットに対して変位する第2のユニットと、
    前記第1のユニットに設けられて前記第2のユニットの変位時に前記光変調素子上の塵埃を除去する塵埃除去部と、を有しており、
    かつ、前記第2のユニットを周期的に変位させる移動制御部と、
    前記第2のユニットを、前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去制御部と、
    を備えることを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記塵埃除去制御部は、電源投入時に、前記第2のユニットを前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 被投影面に投影された画像を撮像する撮像部をさらに備え、
    前記塵埃除去制御部は、前記撮像部が撮像した画像情報に基づいて、塵埃除去の要否を判断し、該判断結果に基づいて、前記第2のユニットを前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 前記塵埃除去部は、粘着ローラを備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  5. 前記塵埃除去部は、ブラシローラを備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  6. 前記塵埃除去部は、ワイパー部材を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  7. 前記塵埃除去部は、静電気力により塵埃を吸着するクリーニング部材を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像投影装置。
  8. 前記塵埃除去部を2以上有することを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の画像投影装置。
  9. 前記塵埃除去制御部により前記第2のユニットを前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させた際に、
    前記光変調素子に対して前記塵埃除去部が押し当てられる力が作用することを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の画像投影装置。
  10. 光を出射する光源と、
    該光源からの光を用いて画像を形成する光変調素子を有する画像表示部と、
    前記光源からの光を前記画像表示部に導く照明光学部と、
    前記画像表示部によって形成された画像を拡大投影する投影光学部と、を備えた画像投影装置において、
    前記画像表示部は、
    固定支持されている第1のユニットと、
    前記光変調素子を備えるとともに前記第1のユニットに対して変位する第2のユニットと、
    前記第1のユニットに設けられて前記第2のユニットの変位時に前記光変調素子上の塵埃を除去する塵埃除去部と、を有しており、
    かつ、前記第2のユニットを周期的に変位させる移動処理と、
    前記第2のユニットを、前記塵埃除去部による塵埃の除去位置まで変位させる塵埃除去処理と、
    を行うようにしたことを特徴とする画像投影装置の制御方法。
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