JP2017009927A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱の簡便性を維持し、頭部形状の個人差に関係なく装着時の鼻や耳への負荷を軽減する。
【解決手段】画像を表示する画像表示部30と、ユーザに装着された場合に、画像表示部30をユーザの眼前に支持する筐体40と、屈曲可能な多関節構造であって、一つの端部が筐体40に接続され、ユーザの側頭部に当接する所定の間隔に左右一対に設けられたテンプル50と、を備え、テンプル50は、複数の関節部と、関節部により接続される複数のアーム部と、関節部による屈曲に対して定荷重の負荷を加える複数の板バネと、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】画像を表示する画像表示部30と、ユーザに装着された場合に、画像表示部30をユーザの眼前に支持する筐体40と、屈曲可能な多関節構造であって、一つの端部が筐体40に接続され、ユーザの側頭部に当接する所定の間隔に左右一対に設けられたテンプル50と、を備え、テンプル50は、複数の関節部と、関節部により接続される複数のアーム部と、関節部による屈曲に対して定荷重の負荷を加える複数の板バネと、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置に関する。
従来、ユーザの頭部に装着され、映像等の画像情報をユーザに表示するヘッドマウントディスプレイがある。その中でも、ユーザの眼前に表示部を備え、テンプルと鼻パッドと耳パッドとを有する眼鏡型ディスプレイでは、表示のための画像表示ユニットや駆動回路や光源が眼前付近に配置され前方が重い構造となっており、鼻への負荷が極めて高い。このため、眼鏡型ディスプレイを長時間装着すると鼻パッド付近が赤く炎症して痛みが発生する場合がある。
そこで、例えば、テンプルの構造を工夫して眼鏡型ディスプレイに付属するケーブル重量の低減することで、ユーザへの負担を軽減するヘッドマウンテンディスプレイが開示されている(特許文献1参照)。また、例えば、表示デバイス等を収容する眼鏡型の筐体に、頭部周囲へ固定するフレームを付帯することで、鼻への負荷を軽減する携帯型ディスプレイ装置が開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、上述した特許文献1のヘッドマウンテンディスプレイでは、表示部そのものの重量による鼻への負荷は軽減できていない。また、特許文献2の携帯型ディスプレイ装置では、鼻への負荷を軽減できても、上述のフレームにより頭部への締め付けが強くなってしまったり、そのフレームがあることで眼鏡型ディスプレイの頭部への着脱が困難となってしまうという問題があった。さらに、頭部形状には個人差があるが、従来の構造では、眼鏡型ディスプレイの装着時の効果に個人差が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、着脱の簡便性を維持するとともに、頭部形状の個人差に関係なく、装着時の鼻や耳への負荷を軽減する表示装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表示装置は、画像を表示する画像表示部と、ユーザに装着された場合に、前記画像表示部をユーザの眼前に支持する支持部材と、一つの端部が前記支持部材に接続され、所定の間隔に左右一対に設けられたテンプルと、を備え、前記テンプルは、複数の関節部と、前記関節部により接続される複数のアーム部と、前記関節部による屈曲に対して定荷重の負荷を加える複数の定荷重負荷部とを有する。
本発明によれば、着脱の簡便性を維持するとともに、頭部形状の個人差に関係なく、装着時の鼻や耳への負荷を軽減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、表示装置の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、表示装置を眼鏡型ディスプレイに適用した例を示す。
まず、眼鏡型ディスプレイについて説明する。図1は、眼鏡型ディスプレイの概略を示す側面図である。図1に示すように、眼鏡型ディスプレイ10は、画像投影光学ユニット20と、画像表示部30と、筐体40と、テンプル50と、鼻パッド60と、耳パッド70とを備えている。また、テンプル50、鼻パッド60、および耳パッド70は、左右一対になって設けられている。図2は、画像投影光学ユニットおよび画像表示部の構成を示す図である。
画像投影光学ユニット20は、画像を画像表示部30へ投影する光学ユニットである。図2に示すように、画像投影光学ユニット20は、画像情報を画像表示部30に投影するための光源22と、画像情報により画像を映す液晶パネル24と、光軸を調整する光学レンズ群26とから構成されている。
画像表示部30は、画像情報に応じた画像を表示するものである。具体的には、図2に示すように、画像表示部30は、ユーザの眼球5の網膜に画像を映すものであり、反射防止膜を形成した三角プリズムを有する光導波路32により構成されている。画像投影光学ユニット20から導出された光は、三角プリズムにより屈折し、光導波路32中を何度か全反射しながら、もう一方の三角プリズムで屈折して眼球5に画像が投影される。図1に示すように、画像表示部30には鼻パッド60が突設されている。
なお、図2では、全反射しながらの光路を省略して1本の直線のように記載している。また、本実施形態において示す画像表示部30は、両眼に画像を表示する構成のものを例として示しているが、片眼のみに画像を表示する構成としてもよい。
筐体40は、眼鏡型ディスプレイがユーザに装着された場合に、画像投影光学ユニット20および画像表示部30をユーザの眼前に支持するものである。
テンプル50は、一方の端部が筐体40に接続され、ユーザのこめかみを経由して、他方の端部近傍が耳にかけられることで、眼鏡型ディスプレイ10を頭部に装着させる部材である。テンプル50は、ユーザの側頭部に当接するような所定の間隔に左右一対に設けられている。
テンプル50は、画像投影光学ユニット20と画像表示部30とを、それらを支持する筐体40を介して保持している。また、テンプル50の他の端部には、耳あて部分である耳パッド70が装着されている。
図3は、図1に示す眼鏡型ディスプレイをユーザの頭部に装着した状態を示す図である。図3に示すように、眼鏡型ディスプレイ10は、鼻パッド60と耳パッド70とにより、鼻部と耳部を支持点(P1、P2)として頭部1に保持(固定)されている。なお、重心Gは眼鏡型ディスプレイ10の重心位置を示している。
ここで、光源22からの光量は距離の2乗で減衰する。このため、画像投影光学ユニット20と画像表示部30の距離はできるだけ短いほうがよく、眼鏡型ディスプレイ10では画像投影光学ユニット20が眼鏡型ディスプレイ10前方に配置されている。このため、図3に示すように、眼鏡型ディスプレイ10の重心Gは鼻近傍に近い位置となる。
従って、眼鏡型ディスプレイ10の重量のうち、鼻への荷重比率は80%から90%近くになる。例えば、眼鏡型ディスプレイ10の重量が片眼タイプで40g、両眼タイプで100gであると、鼻への荷重は、片眼タイプで30gから40gの間、両眼タイプで80gから90gの間となる。このため、長時間、眼鏡型ディスプレイを着用すると鼻に損傷を及ぼす恐れがある。
図4は、人間の頭部のMRI画像の一例を示す図である。図5は、人間の頭部の説明図である。図4に示す頭部1の画像を参照すると、図5に示すように、人間の頭部1の形状は、円形と台形の組み合わせで代用することができる。
図5に示すように、日本人の成人男性の平均的な頭部寸法は、円形の直径を決める頭幅W1は160mm、円形と台形の合計の長さを決める頭長D1は189mm、こめかみの幅に近い耳珠間幅W2は148mm、耳の付け根からこめかみまでの距離D2は36mm、こめかみから額までの距離D3は74mm程度である。
図6は、図5に示した日本人の成人男性の平均的な頭部寸法に対して眼鏡型ディスプレイを頭部に装着した模式図である。図6(a)は、眼鏡型ディスプレイを装着する前のテンプルの形状を示している。図6(b)は、眼鏡型ディスプレイを頭部に装着した際のテンプルの変形を示している。
図6で示すテンプル50は、一般に弾性樹脂や薄い金属板で形成され、筐体40に接続されており、ユーザの耳付近の側頭部に当接する。このため、図6で示すような眼鏡型ディスプレイは鼻と耳付近のみで支持され、鼻と耳に負荷がかかることになる。
このような鼻近傍への極端な荷重偏重を解決すべく、本実施形態の眼鏡型ディスプレイに取り付けられたテンプルは、屈曲可能な多関節構造でY字形状をしており、左右一対に設けられている。図7は、本実施形態のテンプル(右側)の一例を示す図である。本実施形態の眼鏡型ディスプレイを頭部に装着した場合、図7に示すテンプルは頭部の右側面に位置することになる。なお、本実施形態のテンプルが取り付けられた眼鏡型ディスプレイは、図1に示す眼鏡型ディスプレイと同様に、画像投影光学ユニット20と、画像表示部30と、それらを支持する筐体40と、を備えている。また、左側のテンプル形状は、図7に示すテンプル形状を線対称にした形状である。
本実施形態のテンプル100は、Y字形状の端部のうち、一つの端部が画像投影光学ユニット20および画像表示部30を支持する筐体40に接続され、ユーザの側頭部に当接するような所定の間隔に左右一対に設けられている。そして、テンプル100は、ユーザのこめかみ付近から後頭部近傍まで当接することで鼻への負荷を低減する。以下に図7を参照して、本実施形態のテンプル100の具体的な構造について説明する。
図7(a)は、実施形態のテンプルの形状を示している。テンプル100は、複数の関節部を有する多関節構造であって、本実施形態では、図7(a)に示すように、回転可能な4つの関節部a1、a2、a3、a4(a1〜a4)が設けられている。
図7(b)は、図7(a)に示すテンプルを関節部で分解した図である。テンプル100は、関節部で接続される複数のアーム部を有し、本実施形態では、図7(a)(b)に示すように、関節部a1〜a4で接続されるアーム部102、104、106、108が設けられている。また、図7(a)に示すように、本実施形態のテンプル100は、Y字形状に関節部によって組み付けられている。そして、関節部a1が筐体40に接続されている。
図8は、本実施形態のテンプルを取り付けた眼鏡型ディスプレイを頭部に装着した場合の模式図である。なお、図8では、図6の左側と表示部とを省略しており、右側の筐体40とテンプル100とを示している。図8(a)は、眼鏡型ディスプレイを装着する前のテンプルの形状を示している。図8(b)は、眼鏡型ディスプレイを頭部1に装着した際のテンプルの変形を示している。
図8(a)の形状のテンプル100を取り付けた眼鏡型ディスプレイを頭部1に装着すると、関節部a1〜a4でアーム部102、104、106、108が回転して、こめかみから後頭部まで、頭部形状にそって変形して、当接点c1、c2、c3、c4は均一に頭部に当接することになる。
次に、平均的な日本人の成人男性の頭部形状より小さな形状の頭部と、大きな形状の頭部とに、本実施形態のテンプル100を取り付けた眼鏡型ディスプレイを装着した場合について説明する。
図9は、図8に示す頭部形状に対して10%小さい形状の頭部に眼鏡型ディスプレイを装着した場合の模式図である。図9は、例えば、女性や子供の頭部を想定している。図9(a)は、眼鏡型ディスプレイを装着する前のテンプルの形状を示している。図9(b)は、眼鏡型ディスプレイを頭部2に装着した際のテンプルの変形を示している。
図9(a)の形状のテンプル100を取り付けた眼鏡型ディスプレイを頭部2に装着しても、図8と同様に、関節部a1〜a4でアーム部102、104、106、108が回転して、こめかみから後頭部まで、頭部形状にそって変形して、均一に頭部に当接する。
図10は、図8に示す頭部形状に対して10%大きい形状の頭部に眼鏡型ディスプレイを装着した場合の模式図である。図10は、例えば、肥満気味で大きな男性の頭部を想定している。図10(a)は、眼鏡型ディスプレイを装着する前のテンプルの形状を示している。図10(b)は、眼鏡型ディスプレイを頭部3に装着した際のテンプルの変形を示している。
図10(a)の形状のテンプル100を取り付けた眼鏡型ディスプレイを頭部3に装着しても、図8と同様に、関節部a1〜a4でアーム部102、104、106、108が回転して、こめかみから後頭部まで、頭部形状にそって変形して、均一に頭部に当接する。
このように、眼鏡型ディスプレイを頭部1に装着したとき、変形したテンプル100がこめかみから後頭部まで均一に頭部に当接されるためには、テンプル100が頭部1からずれないように当接する部分で、頭部1に所定の圧力をかける必要がある。
当接したテンプル100の各アーム部(アーム部102、104、106、108)が頭部1に所定の圧力をかけるためには、各関節部(関節部a1〜a4)において、アーム部に力を発生させる機構が必要となる。このための弾性部材としてねじりバネや板バネ等を設けることが考えられる。
ここで、本実施形態の眼鏡型ディスプレイを頭部に装着した場合における、テンプル100の関節部a1〜a4での装着前後の角度変化について説明する。図11は、テンプル100の関節部a1〜a4での装着前後での角度変化を示す図である。
ここで、図11では、平均的な日本人の成人男性の頭部形状(図8参照)を「標準形状」、平均的な日本人の成人男性の頭部形状に対して10%小さい頭部形状(図9参照)を「10%小さな形状」、平均的な日本人の成人男性の頭部形状に対して10%大きい形状(図10参照)を「10%大きな形状」と称している。以降の図12、図21、図24においても同様である。
図11では、横軸に関節部a1〜a4、縦軸に角度をとり、本実施形態のテンプル100の関節部a1〜a4の各関節における、眼鏡型ディスプレイの装着前と装着後の角度変化を、それぞれの頭部形状ごとに示している。図11に示すように、関節部a1〜a4の角度変化は、関節部a2が一番大きく、頭部形状によって角度変化量が大きいことがわかる。
ここで、アーム部102、104、106、108への圧力を発生させるために、関節部a1〜a4に平面板バネを用いた場合について説明する。図12は、平面板バネを取り付けたテンプルにおける各当接点c1〜c4の荷重結果をそれぞれの頭部形状ごとに示す図である。
図12では、標準形状(平均的な日本人の成人男性の頭部形状)に対して、図11に示す角度変化で、当接点c1〜c4における所望の荷重0.2Nが発生するように平面板バネのバネ定数を変更したときの10%小さな形状と、標準形状と、10%大きな形状と、の当接点c1〜c4での荷重結果である。
図12に示すように、標準形状の場合は、当接点c1〜c4に所望の0.2Nがかかるが、10%小さな形状の場合、当接点c1、c2、c4で荷重が足りなく、こめかみや後頭部でテンプル100をうまく支持できない。また、10%大きな形状の場合、当接点c1、c3で0.2Nよりも大きな荷重がかかり、こめかみや後頭部に痛みがでる恐れがある。
ここで、各当接点での頭部にかかる荷重値0.2Nは、長時間荷重がかかっても痛みや不快感がなく、かつ頭部を支持するのに十分な荷重である。さらに、概ね0.15N〜0.3Nの範囲であれば、長時間荷重がかかっても痛みや不快感がなく、かつ頭部を支持するのに十分な荷重となる。
このように、ねじりバネや平面板バネを用いてアーム部に力が発生させるようにすると、頭部形状にそってテンプルは変形するが、頭部形状が異なると、各当接点での荷重が均一にかからなくなり、テンプルの支持が不完全な場合や、こめかみに痛みが出る恐れがある。
従って、本実施形態では、関節部a1〜a4の角度が変更されても、常に一定の荷重(定荷重)がアーム部102、104、106、108にかかる定荷重負荷機構(定荷重負荷部)を設けることで、眼鏡型ディスプレイを装着する頭部の形状が変わっても、当接点での負荷を常に一定にできる。
本実施形態における定荷重負荷とは、曲げ角度や変位量が変化しても加わる荷重が常に一定である荷重負荷のことを示している。例えば、ねじりバネの場合、バネのねじり角度を変えてもバネが発生する力が一定であることや、板バネの場合、板バネのたわみ量を変えてもバネに発生する力が一定であることを意味する。
図13は、本実施形態のテンプルの具体的構成を示す図である。本実施形態のテンプル100は、上述したように、屈曲可能な多関節構造でY字形状となっている。図13(a)は、テンプル100の骨組み形状を示す図である。図13(b)は、テンプル100の具体的は断面構造を示す図である。図13(c)は、図13(b)における範囲Vの鳥瞰図である。
図13に示すテンプル100では、関節部a1〜a4に定荷重がかかる構成となっている。具体的には、まず、図13(b)(c)に示すように、アーム部102、104、106、108は箱型の形状となっている。また、関節部a1〜a4は、回転可能な回転軸を有し、回転軸のまわりに、曲げ角度が変化しても定荷重(一定な荷重)がかかる板バネS1〜S4が巻かれている。そして、板バネS1〜S4をアーム部102、104、106、108に対して所定の角度に維持する角度固定部材112、114、116、118が設けられている。
また、図13(c)に示すように、一つのアーム部と関節部は、箱型のアーム部に回転軸を有する関節部から構成されている。すなわち、例えば、箱型のアーム部104と関節部a2は、箱型のアーム部104の端部近傍に回転軸をもった関節部a2が設けられた構成となっている。
ここで、板バネS1〜S4について説明する。なお、板バネS1〜S4のうち任意の板バネを示す場合は、単に板バネSと称して説明する。図14は、本実施形態の板バネの構造を示す図である。図14に示すように、本実施形態の板バネSは、断面cs0が湾曲した構造をしており、湾曲部が直線になる角度以上に曲げた範囲では、曲げに対して荷重がほぼ一定となる。これにより、曲げ角度が変わっても定荷重がかけられることになる。
図15は、本実施形態の板バネを凸面方向に曲げたときの断面形状を示す図である。図15(a)では、板バネSを凸面方向におおよそ10度以上に曲げた場合を示している。また、図15(b)では、板バネSを凸面方向に90度以上曲げた場合を示している。
図15(a)に示すように、板バネSを凸面方向におおよそ10度以上に曲げると、曲がった位置では湾曲した断面が直線となる。さらに、図15(b)に示すように、板バネSを凸面方向に90度以上に曲げても、曲がった位置では湾曲した断面が直線のままとなる。すなわち、図15(a)の曲げ角度が小さい場合と、図15(b)の曲げ角度が大きい場合とで、曲がった部分の曲率半径は一致する。つまり、曲がった部分の曲率半径は常に一定となる。
図16は、本実施形態の板バネを凹面方向に曲げたときの断面形状を示す図である。図16(a)では、板バネSを凹面方向におおよそ10度以上に曲げた場合を示している。また、図16(b)では、板バネSを凹面方向に90度以上曲げた場合を示している。
図16においても、図15と同様となる。具体的には、図16(a)に示すように、板バネSを凹面方向におおよそ10度以上に曲げると、曲がった位置では湾曲した断面が直線となる。さらに、図16(b)に示すように、板バネSを凹面方向に90度以上に曲げても、曲がった位置では湾曲した断面が直線のままとなる。すなわち、図16(a)の曲げ角度が小さい場合と、図16(b)の曲げ角度が大きい場合とで、曲がった部分の曲率半径は一致する。つまり、曲がった部分の曲率半径は常に一定となる。
この断面が湾曲形状の板バネSを曲げたときの戻ろうとする復元力Fがバネとして機能する(図15、16参照)。そして、復元力とは、板バネSそのものを曲げたときの復元力よりも、曲がったときに断面が直線になった部分が湾曲に戻ろうとするときの復元力Fが大きく支配的である。
従って、断面が直線の板バネ(平面板バネ)では、曲げたとき生じる力は、板バネを曲げた方向の復元力であるが、断面が湾曲した板バネSでは、曲げることで断面が直線の部分が湾曲面に戻ろうとする復元力Fにより曲げたときの力が生じる。
そして、断面が湾曲した板バネの特徴とは、曲げ角度を変えても荷重が一定であることに繋がる。図17は、本実施形態の板バネの曲げ角度が浅い場合と深い場合の荷重を示す図である。図17では、(a)から(c)に向けて板バネSの曲げ角度が深くなっている様子を示している。なお、関節部a1〜a2のうち任意の関節部を示す場合は、単に関節部aと称して説明する。
図17(a)に示すように、板バネSの一方の端部を固定部材Eで固定し、他方の端部を自由端とした状態で、板バネSを関節部aの回転軸に巻きつけて回転させると、曲がった部分の断面cs1は直線で、曲がる直前の断面cs2は湾曲となる。そして、曲がり始めと固定端(固定部材E)までの長さをLとする。直線の断面cs1が湾曲断面に復元しようとする力を復元力Fとすると、固定端(固定部材E)にかかる回転モーメントは、F・Lとなる。
また、図17(b)に示すように、図17(a)よりもさらに板バネSを曲げた場合、曲がった部分の断面cs3は直線で、曲がる直前の断面cs4は湾曲となっている。板バネSを曲げる角度が変わっても、復元力Fはあくまで直線の断面cs3が湾曲断面に戻ろうとする力であり、曲がり角度には依存せず同じ値である。従って、復元力Fが発生する部分と固定端(固定部材E)との長さLも変化しないため、この場合の回転モーメントはF・Lとなり、図17(a)と同様になる。
さらに、図17(c)に示すように、図17(b)よりもさらに板バネSを曲げた場合、曲がった部分の断面cs5は直線で、曲がる直前の断面cs6は湾曲となっている。上述のように、板バネSを曲げる角度がさらに深い角度に変わっても、復元力Fは直線の断面cs5が湾曲断面に戻ろうとする力であり、曲がり角度には依存せず同じ値である。従って、復元力Fが発生する部分と固定端(固定部材E)との長さLも変化しないため、この場合の回転モーメントはF・Lとなり、図17(a)と同様になる。
このように断面が湾曲した板バネSを用いることで、板バネSの曲げ角度が変わっても板バネSにかかる力は常に同じ値を示すことになる。すなわち、板バネSは、関節部aによる屈曲に対して定荷重の負荷を加えることなる。なお、板バネSが定荷重負荷部に相当する。
次に、本実施形態のテンプル100に板バネSを取り付けた場合の詳細について説明する。図18は、図13(b)に示すテンプルの範囲Vの部分を拡大した断面構造を示す図である。図18では、本実施形態のテンプル100のY字部分が拡大されている。
図18では、アーム部104と関節部a2とからなる一つのパーツが回転可能な関節部a2で別のアーム部102と接続されている。そして、その関節部a2の回転軸のまわりに湾曲形状の板バネS2が巻きつけられている。板バネS2は、一方の端部がアーム部104の片端部近傍に固定部材E2により固定され、他方の端部が自由端になっている。さらに、アーム部104が所定の角度以上に開かないように突起状のストッパ1021が設けられている。
図18で、アーム部104が頭部の形状に沿ってR方向に曲がると、内部の板バネS2も曲がるが、板バネSの曲率半径が一定で、関節部a2の回転軸と固定部材E2との距離が一定であるため、図17と同様の作用により、アーム部104にかかる荷重は常に一定となる。このため、個人差により頭部の形状が異なってもアーム部104が頭部に加える荷重は一定となり、テンプル100の支持性と負荷の低減が実現できる。
図13(b)で示している板バネS1〜S4を曲げたときの曲げ荷重は、同じである必要はない。すなわち、各関節部(関節部a1〜a4)のアーム部(アーム部102、104、106、108)の長さに応じて、図8(b)に示す当接点c1〜c4の各当接点での各アーム部の回転モーメントが同じにならないように、曲げ荷重を変えることが望ましい。
板バネSの曲げ荷重を変更する方法としては、ヤング率の同じ板材の場合、関節部ごとに、板バネSの湾曲断面の曲率半径を変更する方法がある。板バネSは、曲率半径が小さいほど復元力が強くなり、曲げ荷重を大きくすることができる。
また、板バネSの曲げ荷重を変更する別の方法としては、湾曲断面の曲率半径は同じでも、ヤング率の異なる材質の部材を用いることで曲げ荷重を変更する方法がある。板バネSは、ヤング率が大きいほど曲げ荷重は強くなる。板バネSを形成する部材としては、炭素工具鋼鋼材、具体的にはSK70、SK75、SK80、SK85、SK90、SK105などが適する。また、ステンレス鋼でもよい。
断面が湾曲形状の板バネSの厚さは、0.1mm〜0.3mmが適している。また、板バネSの長さは、各アーム部の長さに依存するが、概ね30mm〜60mmの範囲が適している。また、板バネSの幅は、テンプルの幅に依存するが、概ね、2mm〜6mmの範囲が適している。また、板バネSの湾曲断面の曲率半径としては、10mm〜150mmの範囲が適している。板バネSの縦弾性係数としては、90N/mm2〜200N/mm2の範囲が適している。
このように、本実施形態の眼鏡型ディスプレイに取り付けられるテンプル100は、屈曲可能な多関節構造でY字形状をしており、断面が湾曲形状の板バネSを設けた構成となっている。これにより、眼鏡型ディスプレイを異なる形状の頭部に装着した場合でも、テンプル100がユーザのこめかみから後頭部まで当接し、各関節部(関節部a1〜a4)は屈曲に対して定荷重負荷が加えられる。従って、こめかみから後頭部まで均一な荷重でテンプル100を当接させることができ、鼻へかかっていた荷重を頭部側面に分散させて、鼻への荷重を大幅に低減させることができる。よって、眼鏡型ディスプレイの着脱の簡便性を維持するとともに、頭部形状の個人差に関係なく、装着時の鼻や耳への負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、定荷重負荷部として、断面が湾曲形状の板バネSを設けている。そして、多関節構造のY字形状のテンプル100は、関節部ごとに板バネの湾曲断面の曲率半径が異なる構成、または、関節部ごとに板バネSを形成する部材の縦弾性係数が異なる構成となっている。これにより、形状が異なる頭部であっても、側頭部の当接点に簡素で軽量な手段で定荷重をかけることができるとともに、テンプル100を安価で軽量に作成することができる。
次に、本実施形態のテンプル100を取り付けた眼鏡型ディスプレイを実際に装着した場合の実施例について説明する。まずは、実施例の比較対象である比較例を示し、その後に実施例を説明する。
<眼鏡型ディスプレイの構成>
本実施例および比較例の眼鏡型ディスプレイは、両眼タイプで、重量が80gである。そして、画像表示部30(図1、2参照)は、三角プリズムを両端に配置した透明アクリル樹脂製の光導波路32を有している。また、画像投影光学ユニット20(図1、2参照)は、光源22がLEDであって、0.44インチの液晶パネル24を有している。
本実施例および比較例の眼鏡型ディスプレイは、両眼タイプで、重量が80gである。そして、画像表示部30(図1、2参照)は、三角プリズムを両端に配置した透明アクリル樹脂製の光導波路32を有している。また、画像投影光学ユニット20(図1、2参照)は、光源22がLEDであって、0.44インチの液晶パネル24を有している。
また、眼鏡型ディスプレイ本体とは別の情報処理装置が信号線を介して接続されている。そして、当該情報処理装置から、信号線を介して、各種情報に基づく駆動信号が画像投影光学ユニット20および画像表示部30に送信される。また、右側のテンプルは図13(b)で示したようなY字形状の多関節構造となっており、左側のテンプルは右側のテンプルと左右対称な構造となっている。
そして、テンプル100の回転可能な関節部とアーム部をもった各パーツは、厚み1mmのABS樹脂製で、外側高さ10mm、外側幅3.5mmの箱型アームとφ1mmの回転軸を有する関節部からなる。また、各パーツのアーム部の長さは、図13(b)に示すアーム部102が57mm、アーム部104が21mm、アーム部106が22mm、アーム部108が25mmとなっている。なお、重心は眼鏡型ディスプレイ先端から15mmの位置にあった。
(比較例)
比較例では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、平面板バネを回転軸にそって巻きつけた。各板バネのバネ定数は、関節部a1が1N・mm/deg、関節部a2が0.1N・mm/deg、関節部a3が0.3N・mm/deg、関節部a4が0.5N・mm/degとなるように設計した。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK90を用いた。
比較例では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、平面板バネを回転軸にそって巻きつけた。各板バネのバネ定数は、関節部a1が1N・mm/deg、関節部a2が0.1N・mm/deg、関節部a3が0.3N・mm/deg、関節部a4が0.5N・mm/degとなるように設計した。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK90を用いた。
<結果>
上述した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
上述した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
図12では、比較例のテンプルを用いた場合の頭部にかかる負荷の測定結果を示している。図12に示すように、標準的な頭部形状では、各当接点(当接点c1、c2、c3、c4)での負荷が、0.2N程度で均一である。これに対し、頭部形状が10%小さな形状の場合、全体的に頭部へのテンプルの接触が弱い。また、10%大きな形状の場合、こめかみ位置(当接点c1)での負荷が0.35N近くあり、長時間装着によりこめかみ付近に不快感や痛みが発生する恐れがある。
次に、眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷について説明する。図19は、比較例における眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷を示す図である。図19に示すように、各頭部形状での鼻への負荷は、標準形状や10%大きな形状では、従来テンプルに比べ、90%程度低減するが、10%小さな形状では、鼻への負荷低減は50%程度で、効果が弱い結果となった。
(実施例1)
実施例1では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、断面が湾曲した板バネを用いた。図20は、実施例1で使用した板バネに関する情報である。図20に基づく設計により、図8(b)の各関節部(関節部a1、a2、a3、a4)の板バネのバネ定数を、関節部a1が27N・mm、関節部a2が10N・mm、関節部a3が11N・mm、関節部a4が12N・mmとなるよう設定した。すなわち、実施例1の板バネは、断面曲率半径のみ各関節部で変更している。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK75を用いた。
実施例1では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、断面が湾曲した板バネを用いた。図20は、実施例1で使用した板バネに関する情報である。図20に基づく設計により、図8(b)の各関節部(関節部a1、a2、a3、a4)の板バネのバネ定数を、関節部a1が27N・mm、関節部a2が10N・mm、関節部a3が11N・mm、関節部a4が12N・mmとなるよう設定した。すなわち、実施例1の板バネは、断面曲率半径のみ各関節部で変更している。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK75を用いた。
<結果>
比較例1と同様に、上記した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
比較例1と同様に、上記した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
図21は、実施例1のテンプルを用いた場合の頭部にかかる負荷の測定結果を示す図である。図21に示すように、実施例1では、頭部の形状が標準形状でも、10%小さな形状でも、10%大きな形状でも、頭部へのテンプルからの負荷はどの当接点でも同程度で、いずれも約0.2N程度であることを確認した。0.2N程度の荷重であれば、2〜3時間装着していても、頭部への締付け感や痛みはまったく感じない程度である。
次に、眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷について説明する。図22は、実施例1における眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷を示す図である。図22に示すように、各頭部形状での鼻への負荷は、頭部形状に関係なく、従来テンプルに比べ、90%程度低減することを確認した。
(実施例2)
実施例2では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、断面が湾曲した板バネを用いた。図23は、実施例2で使用した板バネに関する情報である。図23に基づく設計により、図8(b)の各関節部(関節部a1、a2、a3、a4)の板バネのバネ定数を、関節部a1が27N・mm、関節部a2が10N・mm、関節部a3が11N・mm、関節部a4が12N・mmとなるよう設定した。すなわち、実施例2の板バネは、縦弾性係数のみ各関節部で変更している。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK75を用いた。
実施例2では、テンプルの各関節部に、定荷重バネとして、断面が湾曲した板バネを用いた。図23は、実施例2で使用した板バネに関する情報である。図23に基づく設計により、図8(b)の各関節部(関節部a1、a2、a3、a4)の板バネのバネ定数を、関節部a1が27N・mm、関節部a2が10N・mm、関節部a3が11N・mm、関節部a4が12N・mmとなるよう設定した。すなわち、実施例2の板バネは、縦弾性係数のみ各関節部で変更している。板バネを形成する部材は、すべて炭素工具鋼鋼材SK75を用いた。
<結果>
比較例1と同様に、上記した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
比較例1と同様に、上記した試作テンプルを眼鏡型ディスプレイ本体に接続し、平均的な成人男性の頭部形状寸法を元に頭部形状を再現した場合(標準形状)と、10%形状の小さな場合(10%小さな形状)と、10%形状が大きな場合(10%大きな形状)での各人体模型を作製し、試作テンプルを有する眼鏡型ディスプレイを装着し、図8(b)の位置関係の当接点c1、c2、c3、c4の測定点に感圧センサを貼り付けて、各当接点での頭部にかかる荷重を測定した。
図24は、実施例2のテンプルを用いた場合の頭部にかかる負荷の測定結果を示す図である。図24に示すように、実施例2では、頭部の形状が標準形状でも、10%小さな形状でも、10%大きな形状でも、頭部へのテンプルからの負荷はどの当接点でも同程度で、いずれも約0.2N程度であることを確認した。0.2N程度の荷重であれば、2〜3時間装着していても、頭部への締付け感や痛みはまったく感じない程度である。
次に、眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷について説明する。図25は、実施例2における眼鏡型ディスプレイの鼻への負荷を示す図である。図25に示すように、各頭部形状での鼻への負荷は、頭部形状に関係なく、従来テンプルに比べ、90%程度低減することを確認した。
1、2、3 頭部
10 眼鏡型ディスプレイ
20 画像投影光学ユニット
22 光源
24 液晶パネル
26 光学レンズ群
30 画像表示部
32 光導波路
40 筐体
50、100 テンプル
60 鼻パッド
70 耳パッド
102、104、106、108 アーム部
112、114、116、118 角度固定部材
1021 ストッパ
a1、a2、a3、a4 関節部
c1、c2、c3、c4 当接点
cs0、cs1、cs2、cs3、cs4、cs5、cs6 断面
E、E2 固定部材
S(S1、S2、S3、S4) 板バネ
10 眼鏡型ディスプレイ
20 画像投影光学ユニット
22 光源
24 液晶パネル
26 光学レンズ群
30 画像表示部
32 光導波路
40 筐体
50、100 テンプル
60 鼻パッド
70 耳パッド
102、104、106、108 アーム部
112、114、116、118 角度固定部材
1021 ストッパ
a1、a2、a3、a4 関節部
c1、c2、c3、c4 当接点
cs0、cs1、cs2、cs3、cs4、cs5、cs6 断面
E、E2 固定部材
S(S1、S2、S3、S4) 板バネ
Claims (5)
- 画像を表示する画像表示部と、
ユーザに装着された場合に、前記画像表示部をユーザの眼前に支持する支持部材と、
一つの端部が前記支持部材に接続され、所定の間隔に左右一対に設けられたテンプルと、を備え、
前記テンプルは、複数の関節部と、前記関節部により接続される複数のアーム部と、前記関節部による屈曲に対して定荷重の負荷を加える複数の定荷重負荷部とを有する、表示装置。 - 前記テンプルは、Y字形状であって、ユーザのこめかみ付近から後頭部近傍まで当接する、請求項1に記載の表示装置。
- 前記定荷重負荷部は、断面が湾曲形状の板バネである、請求項1または2に記載の表示装置。
- 前記テンプルは、前記関節部ごとに、前記板バネの湾曲断面の曲率半径が異なる、請求項3に記載の表示装置。
- 前記テンプルは、前記関節部ごとに、前記板バネを形成する部材の縦弾性係数が異なる、請求項3に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015128064A JP2017009927A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015128064A JP2017009927A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | 表示装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2017009927A true JP2017009927A (ja) | 2017-01-12 |
Family
ID=57761646
Family Applications (1)
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JP2015128064A Pending JP2017009927A (ja) | 2015-06-25 | 2015-06-25 | 表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017009927A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190633A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | セイコーエプソン株式会社 | 装着型表示装置 |
-
2015
- 2015-06-25 JP JP2015128064A patent/JP2017009927A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020190633A (ja) * | 2019-05-22 | 2020-11-26 | セイコーエプソン株式会社 | 装着型表示装置 |
JP7392288B2 (ja) | 2019-05-22 | 2023-12-06 | セイコーエプソン株式会社 | 装着型表示装置 |
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