JP2017008763A - 蒸発ガス制御弁装置 - Google Patents

蒸発ガス制御弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017008763A
JP2017008763A JP2015123384A JP2015123384A JP2017008763A JP 2017008763 A JP2017008763 A JP 2017008763A JP 2015123384 A JP2015123384 A JP 2015123384A JP 2015123384 A JP2015123384 A JP 2015123384A JP 2017008763 A JP2017008763 A JP 2017008763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baffle plate
casing
fuel tank
control valve
plate structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015123384A
Other languages
English (en)
Inventor
直貴 荻原
Naoki Ogiwara
直貴 荻原
有亮 坂口
Yusuke Sakaguchi
有亮 坂口
洋暁 渡邊
Hiroaki Watanabe
洋暁 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015123384A priority Critical patent/JP2017008763A/ja
Priority to CN201610282390.5A priority patent/CN106257041B/zh
Publication of JP2017008763A publication Critical patent/JP2017008763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/0076Details of the fuel feeding system related to the fuel tank
    • F02M37/0082Devices inside the fuel tank other than fuel pumps or filters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir

Abstract

【課題】燃料タンクの内圧に対応して気液分離機能を高めること。【解決手段】燃料タンク10に取り付けられるケーシング18と、空間部26に上下動自在に設けられるフロート20と、フロート20の上部に設けられる弁体22と、空間部26と燃料タンク10内とを連通させて燃料タンク10内の燃料を空間部26内に導入する通気孔50、38とを備え、ケーシング18の底部には、通気孔38を囲むように周状に複数の邪魔板36が配置され、ケーシング18の下方には、第2円筒部52によって形成される通気孔50と、通気孔50を囲む周状に配置された他の邪魔板54とを有する邪魔板構造体24が配置され、邪魔板構造体24は、ケーシング18に対して着脱自在に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクとキャニスタとを連通させる連通路に設けられる蒸発ガス制御弁装置に関する。
従来技術として、例えば、特許文献1には、フロートの下方に燃料の流れを抑制する迷路構造体を設けた蒸発ガス制御弁構造が開示されている。特許文献1には、迷路構造体として、例えば、ジグザグ状の迂回路等からなる種々の迷路構造体の形状が開示されている。
特許文献1では、フロートの下方に迷路構造体を配置することで、フロート室内に流入する燃料の流速を低減し、且つ、燃料を迷路状に流して気液分離機能を高めることにより、燃料のキャニスタへの流出を抑制することができる、としている。
特許第4237042号公報
ところで、燃料タンクは、車種やエンジン排気量等に対応して種々のタンク形状があり、タンク形状(タンク容積)によって燃料タンクの内圧が相違している。特許文献1では、燃料タンクの内圧に対応するように複数の迷路構造体を準備することも可能であるが、通路形状が異なる種々の迷路構造体を製造する必要があると共に、製造された多数の迷路構造体の管理コストが高くなる。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、燃料タンクの内圧に対応して気液分離機能を高めることが可能な蒸発ガス制御弁装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、燃料タンクに取り付けられるケーシングと、前記ケーシング内に形成される空間部に上下動自在に設けられるフロートと、前記フロートの上部に設けられる弁体と、前記弁体の下流側に設けられ、前記燃料タンクの外部と連通する連通路と、前記ケーシングの底部に設けられ、前記空間部と前記燃料タンク内とを連通させて前記燃料タンク内の燃料を前記空間部内に導入する通気孔とを有し、前記フロートの下方に配置されて前記燃料の流れを抑制する邪魔板構造体を備える蒸発ガス制御弁装置であって、前記ケーシングの底部には、前記通気孔を囲むように周状に複数の邪魔板が配置され、前記ケーシングの下方には、筒体によって形成される通気孔と、前記通気孔を囲む周状に配置された他の邪魔板とを有する邪魔板構造体が配置され、前記邪魔板構造体は、前記ケーシングに対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、邪魔板構造体がケーシングに対して着脱自在に取り付けられることで、燃料タンクの内圧の高低に応じて、邪魔板構造体が付設された燃料タンク(邪魔板+他の邪魔板)と、邪魔板構造体が付設されていない燃料タンク(邪魔板のみ)とを任意に選択することができる。燃料タンクの内圧の高低によってパージされるベーパー量が異なるからである。この結果、本発明では、燃料タンクの内圧に対応して外部側に流出される燃料の量を調整することができる。
また、本発明によれば、蒸発ガスが空間部を流通する間、全体としてラビリンス状に配置された邪魔板及び他の邪魔板によって蒸発ガスに含まれる燃料(液体)を分離することができる。これにより、連通路を介して外部側に流出する燃料の量を低減することができる。この結果、本発明では、蒸発ガスの気液分離機能を向上させることができる。
また、本発明は、前記邪魔板構造体が、前記他の邪魔板から上方に向かって延びる係止片を有し、前記係止片は、前記ケーシングの底部の前記邪魔板に係止されることを特徴とする。
本発明によれば、一対の係止片によって、ケーシング側の邪魔板の両側部を係止することにより、邪魔板構造体をケーシングに対して容易に装着することができる。この結果、本発明では、他の接続部材を用いることがなく、邪魔板構造体をケーシングに対してよりコンパクトに連接することがきる。
さらに、本発明は、前記他の邪魔板が、前記筒体から径方向外側に向かうにつれて前記ケーシングの下端側に傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、他の邪魔板を、筒体から径方向外側に向かうにつれてケーシングの下端側へ傾斜させることで、他の邪魔板の下面に付着した燃料(液体)が傾斜面に沿って流れ易くなり、燃料(液体)を燃料タンク内へ戻し易くなる。また、金型によって邪魔板構造体を製造する際、型抜きの観点から生産技術性を向上させることができる。
本発明では、燃料タンクの内圧に対応して気液分離機能を高めることが可能な蒸発ガス制御弁装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る蒸発ガス制御弁装置が燃料タンク内に取り付けられた状態を示す一部省略断面図である。 図1に示す蒸発ガス制御弁装置に設けられる邪魔板構造体の斜視図である。 図1に示す蒸発ガス制御弁装置を下方側から見た斜視図である。 図3に示す状態から邪魔板構造体を取り外した状態を示す分解斜視図である。 邪魔板構造体が付設されていない蒸発ガス制御弁装置が燃料タンク内に取り付けられた状態を示す一部省略断面である。 (a)は、図1のVIA−VIA線に沿った横断面図、(b)は、図1のVIB−VIB線に沿った横断面図である。 蒸発ガスの気液分離機能の説明に供される模式断面図である。 変形例に係る邪魔板構造体の斜視図である。 邪魔板構造体を樹脂成形するための金型装置の一部省略分解斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示されるように、自動車等に搭載される燃料タンク10の上部には、本発明の実施形態に係る蒸発ガス制御弁装置12(以下、単に、制御弁装置12という)が取り付けられている。燃料タンク10内には、エンジンに供給される図示しない燃料が貯留されている。制御弁装置12は、連通路14を介して燃料タンク10の外部に配置されるキャニスタ16と連通接続されている。なお、燃料タンク10は、密封型タンクで構成されている。
制御弁装置12は、ケーシング18と、フロート20と、弁体22と、邪魔板構造体24等を備えて構成されている。以下、各構成要素について、詳細に説明する。
ケーシング18は、樹脂材料によって形成され、燃料タンク10の外部に露出する上部ケーシング18aと、燃料タンク10内で下方側に設けられる下部ケーシング18bと、上部ケーシング18aと下部ケーシング18bとの間に設けられる中間ケーシング18cとから構成されている。上部ケーシング18a、下部ケーシング18b、及び、中間ケーシング18cは、それぞれ一体的に組み付けられて構成されている。
上部ケーシング18a内には、キャニスタ16に連通する管状の連通路14が形成されている。この連通路14は、弁体22の下流側に位置し、燃料タンク10の外部と連通するものである。中間ケーシング18c及び下部ケーシング18bは、略円筒状に形成され、内部に空間部26を有する。中間ケーシング18cの上部には、弁体22が着座する弁座28が設けられている。弁座28の内径側には、上部側開口30が形成され、この上部側開口30は、連通路14に連通するように形成されている。
図1及び図4に示されるように、下部ケーシング18bの下端には、上部側開口30よりも大径な下部側開口32が形成されている。この下部側開口32は、後記するように、邪魔板構造体24をケーシング18内に装着すると共に、装着された邪魔板構造体24をケーシング18内から外部に抜脱する着脱用孔部として機能するものである。
下部ケーシング18bの内径側の底部には、中心部に配置される第1円筒部34と、第1円筒部34の外周面に所定角度離間して円周状に配置される複数の邪魔板36とが設けられている。第1円筒部34は、軸方向(上下方向)に沿って貫通する通気孔38が形成されている。複数の邪魔板36は、内径側の第1円筒部34と外径側の下部ケーシング18bとを径方向で架け渡すように結合されている。
図4及び図6(a)に示されるように、各邪魔板36は、底面視して略同一形状からなり、第1円筒部34側から下部ケーシング18b側に向けて徐々に幅広となる略扇形状に形成されている。また、第1円筒部34、複数の邪魔板36、及び、下部ケーシング18bは、樹脂材料によって一体成形されている。本実施形態では、複数の邪魔板36として、上下方向に沿って相互に重畳しないように上下で互い違いに、且つ、周方向に沿って配置された8枚の邪魔板36(上側が4枚、下側が4枚)が設けられているが、枚数は、これに限定されるものではない。
複数の邪魔板36は、周方向に沿って、上側の第1の邪魔板36に隣接して下側の第1の邪魔板36が配置され、この下側の第1の邪魔板36に隣接して上側の第2の邪魔板36が配置され、さらに、上側の第2の邪魔板36に隣接して下側の第2の邪魔板36が配置され、以下、順次、上側と下側との間で互い違いに合計8枚の邪魔板36が配置されている。この場合、上側の邪魔板36で構成される上層と、下側の邪魔板36で構成される下層とを有し、上側と下側の2層構造で構成されている。
周方向で隣接する上側の各邪魔板36の間、及び、周方向で隣接する下側の各邪魔板36の間には、略扇形状の開口部40が形成されている(図4参照)。上下方向からみると、上側の各邪魔板36の下方には、開口部40が形成されていると共に、下側の各邪魔板36の上方には、開口部40が形成されている。また、上下方向からみて、下側の各邪魔板36と下部ケーシング18bの下端との間には、邪魔板構造体24を収納する収納空間が形成されている。
図1に戻って、ケーシング18(中間ケーシング18c)の空間部26内には、燃料タンク10内に貯留される燃料の液面に伴って、ケーシング18の軸方向(上下方向)に沿って上下動自在なフロート20が設けられている。フロート20の上部には上方に向かって突出する突起部が設けられ、この突起部には弁体22が装着されている。弁体22は、フロート20と一体的に上下動し、空間部26の最も上部に移動した際、弁座28に着座して上部側開口30が閉塞され、空間部26と連通路14との連通が遮断される。
フロート20の内部には、金属製の棒状からなる錘部材42が固定されていると共に、錘部材42の外径側にコイルスプリングからなるばね部材44が配設されている。このばね部材44の上端は、フロート20の内部の環状段差部46に係着され、ばね部材44の下端は、下部ケーシング18bの段部48に係着されている。
ばね部材44は、フロート20の上方向への変位を補助するものである。すなわち、ばね部材44のばね力は、通常時において、フロート20を上方に向かって押圧する力を有していないが、フロート20内に燃料が進入したときにフロート20に作用する浮力をアシストする力として作用することで、フロート20を迅速に上動させるものである。
図1、図2、図3及び図4に示されるように、邪魔板構造体24は、燃料の流れを抑制するものであり、フロート20の下方で、さらに下部ケーシング18bと一体に形成された複数の邪魔板36の下方に配置されている。邪魔板構造体24は、中心部に配置され、貫通する貫通孔からなる通気孔50が形成された第2円筒部(筒体)52と、第2円筒部52の外周面に所定角度離間して円周状に配置される複数の邪魔板(他の邪魔板)54と、邪魔板54の上面から上方に向かって延びる一対の係止片56と、上面視して略円弧状からなり上方に向かって突出する一対の円弧状凸部58とを有する。
図2に示されるように、一対の係止片56は、径方向に沿った一側と他側とに2組設けられている。また、一対の円弧状凸部58は、一対の係止片56に径方向で近接配置されると共に、径方向に沿った一側と他側との間で相互に対向するように配置されている。
さらに、邪魔板構造体24は、複数の邪魔板54と略直交する上下方向に沿って延在し、上側の邪魔板54と下側の邪魔板54とを連結する連結壁60と、周方向で隣接する連結壁60の間に架け渡され、下部ケーシング18bの内周面と対向する部分側周壁62とを有する。
第2円筒部52には、軸方向(上下方向)に沿って貫通する通気孔50が形成されている。第2円筒部52は、第1円筒部34(図1参照)と同径からなり、邪魔板構造体24が下部ケーシング18bに装着された際、第1円筒部34と第2円筒部52とが同軸に配置されて各通気孔38、50同士が連通するように形成されている。
各邪魔板54は、底面視して略同一形状からなり、第2円筒部52側から下部ケーシング18b側に向けて徐々に幅広となる略扇形状に形成されている(図6(b)参照)。また、第2円筒部52、複数の邪魔板54、及び、下部ケーシング18bは、樹脂材料によって一体成形されている。なお、本実施形態では、複数の邪魔板54として、上下方向に沿って相互に重畳しないように上下に互い違いに配置された8枚の邪魔板54(上側が4枚、下側が4枚)が設けられているが、これに限定されるものではない。
邪魔板構造体24に配置された複数の邪魔板54は、周方向に沿って、上側の第1の邪魔板54に隣接して下側の第1の邪魔板54が配置され、この下側の第1の邪魔板54に隣接して上側の第2の邪魔板54が配置され、さらに、上側の第2の邪魔板54に隣接して下側の第2の邪魔板54が配置され、以下、順次、上側と下側との間で互い違いに合計8枚の邪魔板54が配置されている。この場合、上側の邪魔板54で構成される上層と、下側の邪魔板54で構成される下層とにより、上側と下側の2層構造で構成されている。
図2に示されるように、周方向で隣接する上側の各邪魔板54の間、及び、周方向で隣接する下側の各邪魔板54の間には、略扇形状の開口部64が形成されている。上下方向からみると、上側の各邪魔板54の下方には、開口部64が形成されていると共に、下側の各邪魔板54の上方には、開口部64が形成されている。
下部ケーシング18bの底部に設けられる邪魔板36(下部ケーシング側邪魔板36という)と、邪魔板構造体24に設けられる邪魔板54(構造体側邪魔板54という)との配置関係について説明する。下部ケーシング側邪魔板36と構造体側邪魔板54は、それぞれ上下2層で合計8枚(上側4枚、下側4枚)の邪魔板で構成されている点で同じである。また、邪魔板の周方向への配置は、下部ケーシング側邪魔板36の下側の邪魔板36と、構造体側邪魔板54の上側邪魔板54とが上下方向で重畳する同位相に配置されている(図6(a)、図6(b)参照)。
すなわち、上側の邪魔板54を間にして上方へ突出する一対の係止片56を介して邪魔板構造体24を下部ケーシング18bの底部に対してスナップフィットした際、一対の係止片56の爪70は、下部ケーシング側邪魔板36の下側の邪魔板36に係止される。この結果、下部ケーシング側邪魔板36の下側の邪魔板36と、構造体側邪魔板54の上側邪魔板54とは、周方向において同位相となり、上下方向で重畳する位置に配置される。
部分側周壁62は、上側に邪魔板54が無く開口部64が形成されていると共に、下側に邪魔板54が設けられた部分の外径側に配置されている。この部分側周壁62は、周方向に沿って約90度の離間角度で4つ配置されている。下部ケーシング18bの内壁と対向する部分側周壁62の側面には、略矩形状の肉抜き部66が形成されている。
図2に示されるように、一対の係止片56は、邪魔板54の両側部から上方に向かって略平行に立ち上がる平板部68と、平板部68の上部に設けられ、断面鋭角状の爪70を有する爪部72とから構成されている。一対の係止片56は、互いに離間する方向に可撓性を有して対向配置されていると共に、断面鋭角状の爪70が互いに相手方に向かって突出するように設けられている。
一対の係止片56の各爪70は、下部ケーシング18bの底部に設けられた下側の邪魔板36の両側部を係止するように設けられている。すなわち、一対の係止片56の互いに対向する爪70の間で、下部ケーシング18bの下側の邪魔板36の両側部が挟持される。また、上下方向では、下部ケーシング18bの下側の邪魔板36と、邪魔板構造体24の上側の邪魔板54との間には、所定のクリアランスが形成される。
邪魔板構造体24の円弧状凸部58は、下部ケーシング18bの下側の邪魔板36の外径部の下面に当接するように設けられている。この円弧状凸部58を設けることで、一対の爪70で邪魔板36を係止した際、円弧状凸部58が下部ケーシング18b側の邪魔板36に当接して邪魔板構造体24の上方向への変位が規制されてガタつきを無くしている。なお、邪魔板構造体24の下方向への変位は、一対の係止片56の爪70で規制されている。
さらに、邪魔板構造体24の各邪魔板54は、第2円筒部52から径方向外側に向かうにつれて下部ケーシング18bの下端側に傾斜するように設けられている。この点については、後記で詳細に説明する。
このように、邪魔板構造体24は、一対の係止片56を介して、下部ケーシング18bの内側の底部に対して着脱自在に設けられている。
本実施形態に係る蒸発ガス制御弁装置12は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
図7は、蒸発ガスの気液分離機能の説明に供される模式断面図である。
図7の空間部26において、上側に並設された2つの矩形状断面部分は、下部ケーシング側邪魔板36の断面をそれぞれ示し、下側に並設された2つの矩形状断面部分は、構造体側邪魔板54の断面をそれぞれ示し、上側と下側の中間位置で中央に配置された単一の矩形状断面部分は、連結されることで通気孔38、50を形成する第1円筒部34及び第2円筒部52を示している。また、実線矢印は、燃料(液体)の流れを示し、破線矢印は、エアの流れを示している。
燃料タンク10の内圧が高くなると、蒸発ガスが空間部26を流通して連通路14側に流出しようとする。蒸発ガスに含まれる燃料(液体)は、全体としてラビリンス状に配置された、構造体側邪魔板54に当接すると共に、下部ケーシング側邪魔板36に当接してエアと分離され、フロート20側への流出が抑制される。また、蒸発ガスに含まれるエアは、構造体側邪魔板54の開口部64を通り抜けて下部ケーシング側邪魔板36へと流通し、さらに、下部ケーシング18b側の開口部40を通り抜けてフロート20側へ流通する。この結果、フロート20側へは、燃料(液体)を含んでいないエアのみの流れとなる。なお、分離された燃料(液体)は、燃料タンク10内に戻される。
本実施形態では、蒸発ガスが空間部26を流通する間、全体としてラビリンス状に配置された構造体側邪魔板54及び下部ケーシング側邪魔板36によって蒸発ガスに含まれる燃料(液体)を分離することができる。これにより、連通路14を介してキャニスタ16側に流出する燃料の量を低減することができる。この結果、本実施形態では、蒸発ガスの気液分離機能を向上させることができる。
また、本実施形態では、邪魔板構造体24が下部ケーシング18bの内側の底部に対して着脱自在に設けられている。これにより、燃料タンク10の内圧の高低に応じて、邪魔板構造体24が付設された燃料タンク10(下部ケーシング側邪魔板36+構造体側邪魔板54)と、図5に示されるように、邪魔板構造体24が付設されていない燃料タンク10(下部ケーシング側邪魔板36のみ)とを任意に選択することができる。
すなわち、タンク形状(タンク容積)等によって燃料タンク10の内圧が相違する場合、燃料タンク10の内圧が高いタイプでは、邪魔板構造体24が付設された燃料タンク10(下部ケーシング側邪魔板36+構造体側邪魔板54)を選択し、一方、燃料タンク10の内圧が低いタイプでは、邪魔板構造体24が付設されていない燃料タンク10(下部ケーシング側邪魔板36のみ)を選択することができる。燃料タンク10の内圧の高低によってパージされるベーパー量が異なるからである。この結果、本実施形態では、燃料タンク10の内圧に対応してキャニスタ16側に流出される燃料の量を調整することができる。
さらに、本実施形態では、邪魔板構造体24に設けられた一対の係止片56の爪70によって、下部ケーシング側邪魔板36の両側部を係止することにより、邪魔板構造体24を下部ケーシング18bに対して容易に装着することができる。この結果、本実施形態では、他の接続部材を用いることがなく、邪魔板構造体24を下部ケーシング18bに対してよりコンパクトに連接することがきる。
次に、邪魔板構造体の変形例について説明する。図8は、変形例に係る邪魔板構造体の斜視図である。なお、図2に示す邪魔板構造体24と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この変形例に係る邪魔板構造体24aは、図2に示す邪魔板構造体24と比較して、一対の係止片56の位置(接続位置)が相違している。すなわち、図2に示す邪魔板構造体24では、邪魔板54の両側部から上方に延びる一対の係止片56を立ち上げているが、変形例に係る邪魔板構造体24aでは、開口部64を間にして隣接する一方の邪魔板54の側部と他方の邪魔板54の側部から一対の係止片56を立ち上げて構成している。
この結果、一対の係止片56を介して変形例に係る邪魔板構造体24aを下部ケーシング18bに装着した際、下部ケーシング18bの下側の邪魔板36と、邪魔板構造体24aの上側の邪魔板54とは、上下方向において重畳しない配置関係となる。上下方向において、下部ケーシング側邪魔板36の開口部40と、邪魔板構造体24aの上側の邪魔板54とが重畳する位置となる。
変形例に係る邪魔板構造体24aを下部ケーシング18bの内側の底部に装着した場合、図2に示す邪魔板構造体24と同様に、気液分離機能を向上させることができる。
図9は、邪魔板構造体を樹脂成形するための金型装置の一部省略分解斜視図である。
この金型装置80は、図示しない昇降手段を介して、上下方向に沿って相対的に変位可能に設けられた上型82及び下型84と、略水平方向に沿って進退可能に設けられたスライド型86とを備えている。
上型82及び下型84には、邪魔板構造体24、24aの形状に対応する凹凸面からなる成形面がそれぞれ形成されている。また、スライド型86には、係止片56の爪部72に対応する凹部からなりこの爪部72を成形するための爪部成形部88が形成されている。係止片56の爪部72は、上型82及び下型84の成形面のみでは、その成形が困難であるため、水平方向に沿ってスライド可能なスライド型86の爪部成形部88によって成形される。
さらに、本実施形態では、構造体側邪魔板54を、第2円筒部52から径方向外側に向かうにつれて下部ケーシング18bの下端側へ傾斜させることで、構造体側邪魔板54の下面に付着した燃料(液体)が傾斜面に沿って流れ易くなり、燃料(液体)を燃料タンク10内へ戻し易くなる。また、上型82と下型84とを離間させる型抜きの観点から生産技術性を向上させることができる。
10 燃料タンク
12 蒸発ガス制御弁装置
14 連通路
18 ケーシング
20 フロート
22 弁体
24、24a 邪魔板構造体
26 空間部
36 邪魔板
38、50 通気孔
52 第2円筒部(筒体)
54 邪魔板(他の邪魔板)
56 係止片
58 円弧状凸部

Claims (3)

  1. 燃料タンクに取り付けられるケーシングと、前記ケーシング内に形成される空間部に上下動自在に設けられるフロートと、前記フロートの上部に設けられる弁体と、前記弁体の下流側に設けられ、前記燃料タンクの外部と連通する連通路と、前記ケーシングの底部に設けられ、前記空間部と前記燃料タンク内とを連通させて前記燃料タンク内の燃料を前記空間部内に導入する通気孔とを有し、前記フロートの下方に配置されて前記燃料の流れを抑制する邪魔板構造体を備える蒸発ガス制御弁装置であって、
    前記ケーシングの底部には、前記通気孔を囲むように周状に複数の邪魔板が配置され、
    前記ケーシングの下方には、筒体によって形成される通気孔と、前記通気孔を囲む周状に配置された他の邪魔板とを有する邪魔板構造体が配置され、
    前記邪魔板構造体は、前記ケーシングに対して着脱自在に取り付けられることを特徴とする蒸発ガス制御弁装置。
  2. 請求項1記載の蒸発ガス制御弁装置において、
    前記邪魔板構造体は、前記他の邪魔板から上方に向かって延びる係止片を有し、
    前記係止片は、前記ケーシングの底部の前記邪魔板に係止されることを特徴とする蒸発ガス制御弁装置。
  3. 請求項1記載の蒸発ガス制御弁装置において、
    前記他の邪魔板は、前記筒体から径方向外側に向かうにつれて前記ケーシングの下端側に傾斜していることを特徴とする蒸発ガス制御弁装置。
JP2015123384A 2015-06-19 2015-06-19 蒸発ガス制御弁装置 Pending JP2017008763A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123384A JP2017008763A (ja) 2015-06-19 2015-06-19 蒸発ガス制御弁装置
CN201610282390.5A CN106257041B (zh) 2015-06-19 2016-04-29 蒸发气体控制阀装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123384A JP2017008763A (ja) 2015-06-19 2015-06-19 蒸発ガス制御弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017008763A true JP2017008763A (ja) 2017-01-12

Family

ID=57713558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015123384A Pending JP2017008763A (ja) 2015-06-19 2015-06-19 蒸発ガス制御弁装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2017008763A (ja)
CN (1) CN106257041B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109340412B (zh) * 2018-11-27 2024-03-08 戴胜汽车科技(苏州)有限公司 用于汽车油箱上的带积液功能的组合阀

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4237042B2 (ja) * 2003-12-18 2009-03-11 京三電機株式会社 蒸発ガス制御弁構造
JP5767946B2 (ja) * 2011-11-11 2015-08-26 株式会社ニフコ 燃料タンクの排気弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN106257041B (zh) 2018-12-28
CN106257041A (zh) 2016-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5420482B2 (ja) 燃料遮断弁
US8733325B2 (en) Evaporated fuel treating device
KR102033950B1 (ko) 오일 세퍼레이터
CN108223199B (zh) 过滤罐
US9428043B2 (en) Liquid vapor separator drain valve
US8276569B2 (en) Fuel vapor processing apparatus
US7448211B2 (en) Reservoir tank for vehicle brake system
JP2004257264A (ja) 満タン制御弁構造
JP2017008763A (ja) 蒸発ガス制御弁装置
US11459937B2 (en) Reservoir tank
US20050133089A1 (en) Evaporative gas control valve structure
JP5972669B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2015189276A (ja) リザーバタンク
US9903492B2 (en) Roll over valve for fuel tank
JP2013024288A (ja) 燃料遮断弁
JP6036575B2 (ja) 燃料フィルタ装置
JP6276064B2 (ja) キャニスタ
JP2015086847A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6337339B2 (ja) キャニスタ
JP6199107B2 (ja) バルブ装置
WO2022080302A1 (ja) 満タン規制バルブ
JP2019519363A (ja) フィルタ装置、特にガスフィルタ
EP1688609A1 (en) Canister for evaporated fuel processing system
JP2023073006A (ja) キャニスタ
JP2008309135A (ja) 加圧式リザーブタンク