JP2017007995A - 洗眼剤組成物及び洗眼方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】目脂やほこり等による目の周辺の汚れを効果的に除去し得ると共に、これらによって生じていた不快感を改善することで、快適な目元環境を取り戻すことを可能とする洗眼剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)非イオン界面活性剤、(B)多価アルコール及び(C)エタノールを含有し、オキシメタゾリン又はその塩を含有しない洗眼剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗眼剤組成物及び洗眼方法に関する。
従来の洗眼剤は、目に入ったほこりやゴミ、花粉等を洗い流すことを目的としており、目脂等の目元周辺にまとわりつく油っぽい汚れを洗浄、除去する効果は十分ではなかった。
このような油っぽい汚れを洗浄、除去するためには、界面活性剤の配合が有効と考えられ、事実、多くの洗眼剤には界面活性剤が配合されている。しかし、洗眼剤を使用する際は目だけでなく目元周辺の皮膚にも洗眼剤が接触するため、界面活性剤による目元の乾燥感を生じることがあった。そこで、この乾燥感を解決する手段として、グリセリン等の保湿成分を配合する方法があるが、その場合には洗眼剤使用後に濡れた目元周辺部をふき取ってもべたつき感やぬるつき感を生じる等の問題があった。
特許文献1には、この乾燥感とべたつき感を生じさせない粘膜洗浄用組成物が提案されているが、目脂等の油っぽい汚れを除去する効果は十分ではなかった。このような油っぽい汚れの原因の一つとして、マイボーム腺から分泌される脂質の関与が考えられる。マイボーム腺は、まつ毛の根元付近に存在し、眼表面を覆う涙液の最外層にある油層膜の構成脂質を分泌する。この油性成分が、涙液中のタンパク質やゴミ、古くなった角質等とともに、油っぽい汚れとして目元に固着すると考えられる。また、目元への化粧が十分に除去されていない場合にも油っぽい汚れとして目元に残る可能性がある。これらの油っぽい汚れが目元に固着することにより、見た目が悪くなるとともに、目元の不快感を生じると考えられている。
一方、洗眼剤を過度に使用すると、涙液の安定性を損ない、眼球表面の保護機能を低下させてしまう可能性が考えられ、角膜が傷つきやすくなったり、刺激に対して過敏になったりするという問題があることから、洗眼剤としては刺激のないものが求められていた。
特開2002−3404号公報
本発明は、前記問題点に鑑みなされたもので、目脂やほこり等による目の周辺の汚れを効果的に除去し得るとともに、これらによって生じた不快感を改善することで、快適な目元環境を取り戻すことを可能とする洗眼剤組成物、及び該洗眼剤組成物を使用した洗眼方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)非イオン界面活性剤、(B)多価アルコール及び(C)エタノールを含有する洗眼剤組成物が、眼瞼周辺部に付着する目脂や化粧残り等の脂溶性の付着汚れを効果的に除去しつつも、涙液表面の恒常性を失うことなく、使用後の眼や目元周辺部の乾燥感、使用時のべたつき感を抑え、良好な使用感を有することを見出した。また、前記洗眼剤組成物を使用することで、特に前記洗眼剤組成物を28〜42℃に温めて使用することで、眼瞼部のマイボーム腺の脂質の詰まりをより効果的に改善する等、より高い洗浄効果及びより快適な使用感が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記洗眼剤組成物及び洗眼方法を提供する。
1.(A)非イオン界面活性剤、(B)多価アルコール及び(C)エタノールを含有し、オキシメタゾリン又はその塩を含有しないことを特徴とする洗眼剤組成物。
2.(A)非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ばれる1種以上である1の洗眼剤組成物。
3.(B)多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種である1又は2の洗眼剤組成物。
4.前記グリセリンの配合量が0.1〜5.0w/v%、プロピレングリコール若しくはブチレングリコールの配合量が0.1〜3.0w/v%、又はポリエチレングリコールの配合量が0.1〜5.0w/v%である3の洗眼剤組成物。
5.(B)多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びポリエチレングリコールから選ばれる2種以上である1又は2の洗眼剤組成物。
6.前記多価アルコールの配合量の合計が、0.1〜5.0w/v%である5の洗眼剤組成物。
7.1〜6のいずれかの洗眼剤組成物を使用することを特徴とする洗眼方法。
8.前記洗眼剤組成物を28〜42℃に温めて使用する7の洗眼方法。
本発明の洗眼剤組成物は、眼瞼周辺部に付着する目脂や化粧残り等の脂溶性の付着汚れを効果的に除去することができ、更に涙液表面の恒常性を失うことなく、使用後の眼や目元周辺部の乾燥感、使用時のべたつき感を抑えた良好な使用感を有する。また、本発明の洗眼剤組成物を温めて使用することで、より高い洗浄効果及びより快適な使用感を得ることができる。
[洗眼剤組成物]
本発明の洗眼剤組成物は、(A)非イオン界面活性剤、(B)多価アルコール及び(C)エタノールを含有する。ただし、本発明の洗眼剤組成物は、オキシメタゾリン又はその塩を含有しない。
[(A)非イオン界面活性剤]
(A)成分である非イオン界面活性剤は、目の周りの油汚れを除去する働きを有する。前記非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60以外にも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40等が好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60がより好ましい。これらは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
前記ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等が挙げられる。中でも、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン等が好ましく、モノオレイン酸POE(20)ソルビタンがより好ましい。これらは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
前記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとしては、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール等が挙げられる。中でも、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等が好ましく、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコールがより好ましい。これらは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物における(A)非イオン界面活性剤の配合量は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を用いる場合は、0.1〜1.0w/v%(g/100mL)が好ましく、0.15〜0.5w/v%がより好ましい。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを用いる場合は、0.1〜1.0w/v%が好ましく、0.1〜0.5w/v%がより好ましい。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを用いる場合は、0.1〜10.0w/v%が好ましく、0.5〜5.0w/v%がより好ましく、1.0〜3.0w/v%が更に好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを併用する場合は、それぞれの配合量の合計が、0.1〜1.0w/v%が好ましく、0.1〜0.5w/v%がより好ましい。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び/又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを併用する場合は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び/又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルの配合量の合計が0.1〜1.0w/v%であって、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの配合量が0.1〜5.0w/v%が好ましく、0.5〜3.0w/v%がより好ましい。
(A)非イオン界面活性剤の配合量が下限値以上であれば、油汚れ除去効果が得られ、上限値以下であれば、刺激感がなく、使用感が良好である。
(A)非イオン界面活性剤としては、眼刺激性をより低減するという観点から、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを単独で、又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油若しくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとを組み合わせて使用することが好ましい。
[(B)多価アルコール]
(B)成分である多価アルコールは、界面活性剤による刺激感を緩和し、使用感を向上させる効果がある。前記多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。中でも、グリセリン、プロピレングリコール等が好ましい。前記多価アルコールは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物における(B)多価アルコールの配合量は、グリセリンを用いる場合は、0.1〜5.0w/v%が好ましく、0.6〜2.5w/v%がより好ましい。プロピレングリコール又はブチレングリコールを用いる場合は、0.1〜3.0w/v%が好ましく、0.6〜1.0w/v%がより好ましい。ポリエチレングリコールを用いる場合は、0.1〜5.0w/v%が好ましく、0.6〜3.0w/v%がより好ましい。前記ポリエチレングリコールの平均分子量は、100〜6,000が好ましく、100〜3,000がより好ましい。なお、ポリエチレングリコールの平均分子量は、医薬部外品原料規格2006に収載されるポリエチレングリコール200等の平均分子量試験を用いて測定することができる。
これらの多価アルコールは2種以上を併用してもよく、この場合、配合量の合計は、本発明の組成物中、0.1〜5.0w/v%が好ましく、0.6〜3.0w/v%がより好ましい。2種以上の多価アルコールを併用する場合は、グリセリンとプロピレングリコールとを併用することが好ましい。
(B)多価アルコールの配合量が下限値以上であれば、刺激の緩和効果が得られる。上限値以下であれば、刺激やべたつき等がなく、使用感が良好である。
[(C)エタノール]
(C)成分であるエタノールは、べたつき、ぬるつきをなくし、しっとりとした使用感を付与する効果がある。(C)エタノールの配合量は、本発明の組成物中、0.5〜5.0v/v%(mL/100mL)が好ましく、0.7〜3.0v/v%がより好ましい。エタノールの配合量が下限値以上であれば、べたつき、ぬるつきの改善効果が得られ、上限値以下であれば、刺激がなく、使用感が良好である。
[その他の成分]
本発明の洗眼剤組成物には、必要に応じて、眼科用組成物に用いられる各種成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。好ましい配合成分としては、薬物、緩衝剤、安定化剤、粘稠化剤、等張化剤、抗酸化剤、防腐剤、清涼化剤等が挙げられる。
薬物としては、充血除去成分、眼筋調節薬成分、抗炎症薬成分又は収斂薬成分、抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分、ビタミン類、アミノ酸類、抗菌薬成分又は殺菌薬成分、抗ウイルス薬成分、抗真菌薬成分、糖類、多糖類又はその誘導体、局所麻酔薬成分、ステロイド成分、緑内障治療成分、白内障治療成分、散瞳成分等が挙げられる。具体例を以下に示す。
充血除去成分としては、α−アドレナリン作動薬、例えば、イミダゾリン誘導体(ナファゾリン、テトラヒドロゾリン等)、β−フェニルエチルアミン誘導体(フェニレフリン、エピネフリン、エフェドリン、メチルエフェドリン等)、及びそれらの薬学上又は生理的に許容される塩(塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等の無機酸塩;酒石酸水素エピネフリン等の有機酸塩等)等が挙げられる。
眼筋調節薬成分としては、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、例えば、メチル硫酸ネオスチグミン等の第4級アンモニウム化合物及びそれらの塩、トロピカミド、ヘレニエン硫酸アトロピン等が挙げられる。
抗炎症薬成分又は収斂薬成分としては、プラノプロフェン、セレコキシブ、ロフェコキシブ、インドメタシン、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、ピロキシカム、メロキシカム、アスピリン、メフェナム酸、インドメタシンファルネシル、アセメタシン、イブプロフェン、チアプロフェン酸、ロキソプロフェンナトリウム、塩酸チアラミド、亜鉛塩(硫酸亜鉛、乳酸亜鉛等)、リゾチーム、塩化リゾチーム、サリチル酸メチル、アラントイン、イプシロン−アミノカプロン酸、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、グリチルリチン酸及びその薬理学的に許容される塩(グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウム等)等が挙げられる。
抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分としては、ケトチフェン、アシタザノラスト、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、レボカバスチン、クロモグリク酸、トラニラスト、イブジラスト、アンレキサノクス、ペミロラスト、及びそれらの薬理学的又は生理的に許容される塩等が挙げられる。
ビタミン類としては、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンEアセテート、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール(ビタミンAパルミテート)、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール(ビタミンE)等が挙げられる。
アミノ酸類としては、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、セリン、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、γ−アミノ酪酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、グルタミン酸、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、及びそれらの塩(塩酸システイン等)等が挙げられる。
抗菌薬成分又は殺菌薬成分としては、スルホンアミド類(スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソミジン、及びそれらの薬理学的に許容される塩(スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジンナトリウム等)等)、アクリノール、アルキルポリアミノエチルグリシン、ニューキノロン剤(ロメフロキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン等)、ベルベリン及びその塩(硫酸ベルベリン等)、βラクタム系抗菌薬(スルベニシリン、セフメノキシム等)、アミノグリコシド系抗菌薬(カナマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、シソマイシン、ジベカシン、ベカナマイシン、ミクロノマイシン等)、テトラサイクリン系抗菌薬(オシテトラサイクリン等)、マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン等)、クロラムフェニコール系抗菌薬(クロラムフェニコール等)、ポリペプチド系抗菌薬(コリスチン等)等が挙げられる。
抗ウイルス薬成分としては、ドクスウリジン、アシクロビル、アデニンアラビノシド、ガンシクロビル、ホスカルネット、バラシクロビル、トリフルオロチミジン、シドフォビア、カルボサイクリック・オキセタノシンG等が挙げられる。
抗真菌薬成分としては、ピマリシン、フルコナゾール、イトラコナゾール、ミコナゾール、フルシトシン、アムホテリシンB等が挙げられる。
糖類としては、ラクツロース、ラフィノース、グルコース、マルトース、トレハロース、スクロース、シクロデキストリン、キシリトール、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。
多糖類又はその誘導体としては、プルラン、アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、キャロブガム、グアーガム、グアヤク脂、クインスシード、ダルマンガム、トラガント、ベンゾインゴム、ローカストビーンガム、カゼイン、寒天、アルギン酸、デキストリン、デキストラン、カラギーナン、ゼラチン、コラーゲン、ペクチン、デンプン、ポリガラクツロン酸、アルギン酸及びその塩(アルギン酸ナトリウム等)、キチン及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸及びその塩(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)等が挙げられる。
局所麻酔薬成分としては、クロロブタノール、リドカイン、オキシブプロカイン、ジプカイン、プロカイン、アミノ安息香酸エチル、メプリルカイン、メピバカイン、ブピバカイン、コカイン、及びそれらの塩(塩酸リドカイン、塩酸オキシブプロカイン等)等が挙げられる。
ステロイド成分としては、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、コルチゾール、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン、パラメタゾン、ベタメタゾン、及びそれらの塩等が挙げられる。
緑内障治療成分としては、臭化ジスチグミン、マレイン酸チモロール、塩酸カルテオロール、塩酸ベタキソロール、ラタノプロスト、イソプロピルウノプロストン、塩酸ジピベフリン、塩酸アプラクロニジン、塩酸ピロカルピン、カルバコール、塩酸ドルゾラミド、アセタゾラミド、メタゾラミド、及びそれらの塩等が挙げられる。
白内障治療成分としては、ピレノキシン、グルタチオン、唾液腺ホルモン、チオプロニン、ジヒドロアザペンタセンジスルホン酸及びその塩(5,12−ジヒドロアザペンタセンジスルホン酸ナトリウム等)等が挙げられる。
散瞳成分としては、塩酸シクロペントラート、トロピカミド等が挙げられる。
薬物の配合量は、各薬物の有効な適性量を選択することができるが、眼への刺激性、組成物の安定性等の点から、本発明の組成物中、0.001〜5w/v%が好ましい。
緩衝剤としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、氷酢酸、トロメタモール、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。緩衝剤の配合量は、本発明の組成物中、0.003〜4w/v%が好ましい。
安定化剤としては、エデト酸ナトリウム、エデト酸、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等が挙げられる。安定化剤の配合量は、本発明の組成物中、0.003〜2w/v%が好ましい。
粘稠化剤としては、セルロース系高分子化合物(メチルセルロース、ヒプロメロース、ヒドロキシエチルセルロース等)、ポリビニル系高分子化合物(ポビドン、ポリビニルアルコール等)、流動パラフィン、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール等が挙げられる。粘稠化剤の配合量は、本発明の組成物中、0.003〜3w/v%が好ましい。
等張化剤としては、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。等張化剤の配合量は、本発明の組成物中、0.001〜3w/v%が好ましい。
抗酸化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキノン、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。抗酸化剤の配合量は、本発明の組成物中、0.001〜1w/v%が好ましい。
防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、クロロブタノール、パラオキシ安香酸エステル等のパラベン類、塩化ポリドロニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、ポリヘキサメチレンビグアニド等が挙げられる。防腐剤の配合量は、本発明の組成物中、0.001〜0.5w/v%が好ましい。
清涼化剤としては、メントール、カンフル、クールミントNo.71212、ゲラニオール、ハッカ水、ボルネオール、ユーカリ油、ウイキョウ油、ローズ油、ベルガモット油、ペパーミント油、スペアミント油、リナロール、アネトール、オイゲノール、シネオール、N−エチル−p−メンタン−カルボキシアミド(例えば、WS−3、高砂香料工業(株))等が挙げられる。清涼化剤の配合量は、本発明の組成物中、0.0001〜0.2w/v%が好ましい。
本発明の組成物は、例えば、残部を水とし、公知の製造方法で製造することができる。具体例としては、上記各成分を滅菌精製水、イオン交換水等の水に溶解させた後、pHを調整し、更に必要に応じて浸透圧等をpH調整剤、等張化剤により適宜調整することによって得ることができる。
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
本発明の洗眼剤組成物のpHは、20℃において、3.5〜8.0が好ましく、5.0〜7.5がより好ましく、6.0〜7.3が更に好ましい。pHが低すぎても高すぎても、刺激感が強くなることがある。なお、pHの測定は、20℃でpH浸透圧計(HSMO-1、東亜ディーケーケー(株))を用いて行う。
[洗眼方法]
本発明の洗眼方法は、前述した洗眼剤組成物を使用するものである。洗眼方法としては、前記洗眼剤組成物を眼と接触させることができるものであれば、特に限定されない。例えば、前記洗眼剤組成物を眼周辺部にフィットする開口端縁を有する樹脂製カップに適量入れ、顔を下に向けて眼の周りにピッタリとカップの口を押し当て、そのまま上を向き、組成物を眼に接触させた状態で数回瞬きをする方法が挙げられる。
この際、前記洗眼剤組成物を28〜42℃程度、特に32〜37℃程度に温めて使用することが好ましい。上記範囲に温めて使用することにより、目元の油汚れの除去効果を向上させることができる。なお、上限値を超えると熱感を感じたり、眼球表面を傷つけたりするおそれがある。
前記洗眼剤組成物を温める方法は、特に限定されない。例えば、電子レンジ等で温めてもよく、湯煎等によって間接的に温めてもよい。温度調節が容易な点を考慮すると、間接的に温めることが好ましい。
目元周辺の油汚れの一つとして、マイボーム腺から分泌される脂質成分の固着が考えられる。通常のマイボーム腺分泌脂質の融点は30℃程度とされ、体表面温度では融解し、液状を呈するが、加齢や疾患等の原因によりマイボーム腺脂質の質的変化が生じると融点が上昇し、液状から固形状になりやすく、マイボーム腺開口部周辺で固着しやすくなる。このような固着した脂質成分を除去するには、マイボーム腺分泌脂質の融点以上の温度に温めることが有効である。したがって、本発明の洗眼剤組成物を28〜42℃に温めて使用することで、このような固着した油汚れを効果的に除去することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されない。なお、pH及び浸透圧測定は、東亜ディーケーケー(株)製pH浸透圧計HSMO-1を用いて行った。また、使用した原料は以下のとおりである。
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60:日本サーファクタント工業(株)製、HCO-60
・ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール:BASF社製、Lutrol F127
・モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート:花王(株)製、レオドールTW-120V
・プロピレングリコール:(株)ADEKA製、日本薬局方プロピレングリコール
・ポリエチレングリコール400:三洋化成工業(株)製、マクロゴール400
・グリセリン:(株)ADEKA製、日本薬局方グリセリン
・エタノール:和光純薬工業(株)製、エタノール
[実施例1〜45、比較例1〜11]
下記表1〜8に示す洗眼剤組成物を定法に従って製造した。pHは、塩酸又は水酸化ナトリウムを用いて約7.0に調整した。また、浸透圧が290mOsm/kg H2O以下である場合は、塩化ナトリウムを用いて約290mOsm/kg H2Oに調整した。目脂の発生しているパネラー(健常成人男女)5名を対象に、洗眼剤組成物を用いて洗眼させた。
洗眼は、ポリエチレン製の洗眼用カップに洗眼剤組成物5mLを入れ、カップを眼に押し当てて上を向かせて組成物を眼に接触させ、5回ゆっくりと瞬きさせることにより行った。実施例1〜33、38〜45、比較例1〜7については、室温環境下(20〜25℃)の洗眼剤組成物を用いて洗眼させた。実施例34〜37、比較例8〜11については、表7記載の温度にまで加熱した洗眼剤組成物を用いて洗眼させた。なお、加熱は、洗眼剤組成物を入れた容器を湯煎することによって行った。洗眼後、目元に残った洗眼剤組成物をペーパータオルにてやさしく拭き取らせた。
洗眼による目脂除去効果、洗眼時の刺激感、洗眼直後(使用後の洗眼剤を拭き取った後)のべたつき感及びぬるつき感(組成物の残留感)、更に使用10分後の目元のしっとり感について、下記評価基準に従って評価し、目脂除去効果については平均点を評価点とし、その他の項目については、パネラーの平均点から次の4段階に分類し、評価した。なお、実施例38〜45については、いずれも良好な目脂除去効果及び使用感を得ることができた。
◎:平均点が3.0点以上
○:平均点が2.4点以上3.0点未満
△:平均点が2.0点以上2.4未満
×:平均点が2.0点未満
評価1:目脂除去効果
ほとんどが除去できた :4
半分以上が除去できた :3
半分以下が除去できた :2
ほとんどが除去できなかった :1
評価2:洗眼時の刺激感
刺激が無かった :4
刺激がわずかにあった :3
刺激があった :2
強い刺激があった :1
評価3:洗眼直後のべたつき感
べたつきが無かった :4
べたつきがわずかにあった :3
べたつきがあった :2
強いべたつきがあった :1
評価4:洗眼直後のぬるつき感(組成物の残留感)
ぬるつきが無かった :4
ぬるつきがわずかにあった :3
ぬるつきがあった :2
強いぬるつきがあった :1
評価5:洗眼10分後の目元のしっとり感
しっとり感があった :4
しっとり感がわずかにあった :3
しっとり感があまりなかった :2
しっとり感が全く無かった :1
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Claims (8)

  1. (A)非イオン界面活性剤、(B)多価アルコール及び(C)エタノールを含有し、オキシメタゾリン又はその塩を含有しないことを特徴とする洗眼剤組成物。
  2. (A)非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ばれる1種以上である請求項1記載の洗眼剤組成物。
  3. (B)多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種である請求項1又は2記載の洗眼剤組成物。
  4. 前記グリセリンの配合量が0.1〜5.0w/v%、プロピレングリコール若しくはブチレングリコールの配合量が0.1〜3.0w/v%、又はポリエチレングリコールの配合量が0.1〜5.0w/v%である請求項3記載の洗眼剤組成物。
  5. (B)多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びポリエチレングリコールから選ばれる2種以上である請求項1又は2記載の洗眼剤組成物。
  6. 前記多価アルコールの配合量の合計が、0.1〜5.0w/v%である請求項5記載の洗眼剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の洗眼剤組成物を使用することを特徴とする洗眼方法。
  8. 前記洗眼剤組成物を28〜42℃に温めて使用する請求項7記載の洗眼方法。
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