JP2017007824A - 輸送計画装置、及び輸送計画策定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より適切に緊急輸送の発生を予測することのできる技術の提供を目的とする。【解決手段】輸送計画装置であって、受注に関する値である受注値と緊急輸送の有無を示す情報とを含む受注推移情報と、前記受注の見込みに関する値である見込み値を含むフォーキャスト情報とを記憶する記憶部と、緊急輸送の発生に至る前記受注値の履歴と、該受注値の履歴に係る前記受注と対応する見込み値と、に基づいて緊急輸送パターン情報を生成するとともに、予測対象の受注の前記受注値と、該受注と対応する前記見込み値と、前記緊急輸送パターン情報と、を用いて前記予測対象の受注に対する緊急輸送の発生を予測する緊急輸送発生予測部と、前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送が発生すると予測すると、通知情報を出力する通知部と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、輸送計画装置、及び輸送計画策定方法に関する。
近年、主に製造業や流通業では、資材の調達や在庫管理等の業務を統合的に管理する、サプライチェーンマネジメントという仕組みを用いて、納期の短縮や欠品の削減、在庫の圧縮等に努めている。
特許文献1には、「製品の受注情報を受付けて記憶するとともに、製品の生産情報を受付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された情報に基づいて予想在庫を演算する演算手段とを備えていることを特徴とする」予想在庫演算システムが開示されている。
サプライチェーンマネジメントにおいては、輸送コストの軽減が不可欠である。顧客が発注見込み値を予めサプライヤに通知し、サプライヤが見込み値に基づいて生産計画を立案する場合に、サプライヤの予測を上回る量の発注や、突発的なタイミングでの発注が行われることにより、通常の輸送手段では供給できない事態が生じることがある。この場合、飛行機やトラックの手配等の緊急輸送手段を取る必要が生じ、輸送コストが増大する。
特許文献1に開示された技術は、生産依頼数の入力を受け付けて予想在庫をシュミレーションする技術であって、緊急輸送の発生を予め検知するものではない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、より適切に緊急輸送の発生を予測することのできる技術の提供を目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明の輸送計画装置は、受注に関する値である受注値と緊急輸送の有無を示す情報とを含む受注推移情報と、前記受注の見込みに関する値である見込み値を含むフォーキャスト情報とを記憶する記憶部と、緊急輸送の発生に至る前記受注値の履歴と、該受注値の履歴に係る前記受注と対応する見込み値と、に基づいて緊急輸送パターン情報を生成するとともに、予測対象の受注の前記受注値と、該受注と対応する前記見込み値と、前記緊急輸送パターン情報と、を用いて前記予測対象の受注に対する緊急輸送の発生を予測する緊急輸送発生予測部と、前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送が発生すると予測すると、通知情報を出力する通知部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、より適切に緊急輸送の発生を予測することのできる技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、本実施形態における輸送計画装置110の機能ブロック図の一例である。
輸送計画装置110は、例えばPC(Personal Computer)である。輸送計画装置110は、制御部111と、入力部112と、出力部113と、通信部114と、記憶部115と、を備える。制御部111は、本実施形態における輸送計画処理を制御する。入力部112は、ユーザーからの入力操作を受け付ける。出力部113は、輸送計画装置110に格納されたデータの出力処理を行う。
通信部114は、図示しないネットワークを介して接続される他の装置と、情報の送信や受信を行う。通信部114は、サプライヤにより操作される情報処理装置や、顧客により操作される情報処理装置との通信を行う。記憶部115は、輸送計画処理に必要なデータを格納する。
制御部111は、コスト影響分析部1111と、緊急輸送発生確度分析部1112と、優先度特定部1113と、受注監視部1114と、在庫監視部1115と、緊急輸送発生予測部1116と、通知部1117と、を備える。
コスト影響分析部1111は、顧客毎に輸送コストの影響を分析する。コスト影響分析部1111は、全体の輸送量に占める顧客の輸送量の割合に基づいて、輸送コストの影響を示す輸送コスト割合を顧客毎に算出する。
緊急輸送発生確度分析部1112は、緊急輸送が発生する割合である緊急輸送発生確度を顧客毎に分析する。緊急輸送発生確度分析部1112は、顧客の受注全体に対し、緊急輸送を行った該顧客の受注の割合を算出することにより、緊急輸送発生確度を算出する。緊急輸送発生確度分析部1112は、例えば緊急輸送を行った輸送に係る受注の回数が、通常の輸送に係る受注を含む受注回数に対して占める割合を顧客毎に算出することにより、緊急輸送発生確度を求める。
優先度特定部1113は、顧客毎に優先度を特定する。優先度の高い顧客には、優先度の低い顧客よりも優先的に製品が割り当てられる。優先度特定部1113は、輸送コスト割合と、緊急輸送発生確度とに基づいて、顧客毎に優先度を特定する。
受注監視部1114は、サプライヤが顧客から受注する品目や受注量等、受注に関する情報を監視する。受注監視部1114は、通信部114を介して他の装置から得た情報に基づいて、後述する受注推移情報を生成する。
在庫監視部1115は、サプライヤが顧客に対して供給する製品の在庫を監視する。在庫監視部1115は、通信部114を介して他の装置から得た情報に基づいて、後述する在庫推移情報を生成する。
緊急輸送発生予測部1116は、顧客により受注前に生成される発注見込みに関する情報であるフォーキャスト情報と、緊急輸送を行った受注に関する情報とを用いて、緊急輸送パターンを生成する。緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送の発生に至る受注値の履歴と、該受注と対応するフォーキャスト情報の見込み値と、に基づいて、緊急輸送パターンを生成する。
より具体的には、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行った受注の受注値と、該受注に至るまでの所定回数分の受注の受注値と、各々の受注と対応するフォーキャスト情報に含まれる見込み値と、に基づいて緊急輸送パターンを生成する。緊急輸送パターンについては後に詳述する。なお、受注値とは、受注に関する値であって、例えば受注に係る製品の量や、受注金額等である。以下、受注値が受注量である場合について説明する。見込み値は、受注が見込まれる製品の量や、受注が見込まれる金額等の値である。受注値が受注量である場合、見込み値は受注が見込まれる製品の量である。
また、緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注について、該受注から遡って所定回数分の受注値と、該受注と対応するフォーキャスト情報の見込み値と、緊急輸送パターンと、を用いて緊急輸送の発生を予測する。なお、所定回数分の受注値には、予測対象の受注に係る受注値が含まれる。緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注の受注値と、該受注から遡って所定回数分の受注値と、これらの受注と対応するフォーキャスト情報の見込み値と、がなす値の推移が、緊急輸送パターンと類似する場合に、緊急輸送が発生すると予測する。
通知部1117は、緊急輸送が発生すると予測された場合に、予測対象の受注の顧客や他の顧客に対して、通知情報を出力する。通知部1117は、予測対象の受注の顧客に対して出力する通知情報として、緊急輸送の発生が予測されたことを示す警告情報を生成し、通信部114を介して通知する。また、通知部1117は、緊急輸送の発生が予測された製品の品目について、納期変更等の調整を依頼するための調整依頼を通知情報として生成し、通信部114を介して他の顧客に対して通知する。
記憶部115は、受注推移情報1151と、フォーキャスト情報1152と、顧客情報1153と、緊急輸送発生確度情報1154と、緊急輸送発生パターン情報1155と、緊急輸送監視優先度情報1156と、在庫推移情報1157と、警告調整通知情報1158と、を記憶している。
次に、記憶部115に含まれる各情報について説明する。
図2は、受注推移情報1151の一例を示す図である。受注監視部1114は、通信部114を介して他の情報処理装置から受信した、受注に関する情報に基づいて、受注推移情報1151を生成する。受注推移情報1151は、受注番号1151aと、顧客名1151bと、品目1151cと、受注量1151dと、単価1151eと、輸送コスト1151fと、緊急輸送1151gと、納期1151hとを含む。
受注番号1151aは、受注を特定する識別子である。顧客名1151bは、発注元である顧客の名称を示す文字列又は識別子であって、顧客名1151bによって顧客を特定しうる。品目1151cは、受注した製品の品目を示す情報である。受注量1151dは、受注した製品の量を示す情報である。
単価1151eは、受注した製品の単価を示す情報である。輸送コスト1151fは、受注した製品の輸送に要するコストを示す情報である。緊急輸送1151gは、緊急輸送を行った受注であるか否かを示す情報である。納期1151hは、受注した製品の納品時期を示す情報である。
なお、受注推移情報1151は、サプライヤが顧客から受注した受注内容を示す情報であって、納品前の受注内容も、納品後の受注内容も含まれている。納品後の受注に係る受注推移情報1151のレコードは、納期1151hが過去の日時であり、緊急輸送1151gを参照することで、受注に係る輸送が緊急輸送であったか、通常の輸送であったかを知ることができる。納品前の受注推移情報1151は、納期1151hが未来の日時となる。納品前の受注推移情報1151においては、輸送方法が決定した時点で、入力部112を介した入力に基づいて、緊急輸送1151gに情報が格納される。
図3は、フォーキャスト情報1152の一例を示す図である。フォーキャスト情報1152は、通信部114を介してサプライヤから受信する、受注見込みに関する情報である。フォーキャスト情報1152は、顧客名1152aと、品目1152bと、フォーキャスト量1152cと、発注予定日1152dとを含む。
顧客名1152aは、顧客の名称を示す文字列又は識別子であって、受注推移情報1151の顧客名1151bと対応している。品目1152bは、受注が見込まれる製品の品目を示す情報であって、受注推移情報1151の品目1151cと対応している。フォーキャスト量1152cは、受注が見込まれる製品の量を示す情報である。本実施形態において、フォーキャスト量は受注の見込み値として取り扱われる。発注予定日1152dは、受注が予定される日時を示す情報である。
図4は、顧客情報1153の一例を示す情報である。顧客情報1153は、所在地や、サプライヤからの距離を示す情報や、輸送コスト割合が、顧客名に対して関連付けられた情報である。顧客情報1153には、他に顧客のメールアドレス等の連絡先を示す情報が含まれていてもよい。輸送コスト割合は、全体の輸送コストに占める、緊急輸送の輸送コストの割合を示す情報であって、コスト影響分析部1111によって算出され、顧客情報1153として記録される。
図5は、緊急輸送発生角度情報の一例を示す情報である。緊急輸送発生確度情報1154は、顧客名1154aと、緊急輸送発生確度1154bと、緊急輸送受注1154cとを含む。顧客名1154aは、顧客の名称を示す文字列又は識別子であって、受注推移情報1151の顧客名1151bと対応している。
緊急輸送発生確度1154bは、緊急輸送が発生する確率を示す情報である。緊急輸送発生確度は、緊急輸送発生確度分析部1112によって算出され、緊急輸送発生確度情報1154として記録されるが、詳しくは後述する。緊急輸送受注1154cは、緊急輸送が発生した受注に関する情報である。緊急輸送受注1154cは、例えば緊急輸送を行った受注の受注番号や、品目や、受注量を示す情報である。1つの顧客名1154aに対して、複数の緊急輸送受注1154cが関連付けられていてもよい。
図6は、緊急輸送発生パターン情報1155の一例を示す図である。緊急輸送発生パターン情報1155は、顧客と品目との組み合わせ毎に、緊急輸送が発生するパターンを関連付けた情報である。緊急輸送発生パターン情報1155は、顧客名1155aと、差分推移パターン1155bとを含む。
顧客名1155aは、顧客の名称を示す文字列又は識別子であって、受注推移情報1151の顧客名1151bと対応している。差分推移パターン1155bは、品目と、該品目に対して発生した緊急輸送パターン1155bとを含む。品目は、緊急輸送を行った製品の品目を示す情報である。緊急輸送パターンは、緊急輸送に至るまでの受注に係る受注値と、該受注に対応するフォーキャスト情報1152に含まれる見込み値と、に基づいて生成されるが、詳しくは後述する。
図7は、緊急輸送監視優先度情報1156の一例を示す図である。緊急輸送監視優先度情報1156は、顧客に対して優先度を関連付けた情報である。優先度の高い顧客からの受注については、優先度の低い顧客からの受注よりも優先的に輸送の調整がなされる。
緊急輸送監視優先度情報1156は、監視優先度1156aと、顧客名1156bと、緊急輸送単価1156cと、監視期間1156dと、検知量1156eと、を含む。監視優先度1156aは、顧客の優先度を示す情報である。顧客名1156bは、顧客の名称を示す文字列又は識別子であって、受注推移情報1151の顧客名1151bと対応している。
緊急輸送単価1156cは、緊急輸送の際の輸送コストを示す情報である。監視期間1156dは、緊急輸送発生パターン情報1155の生成に用いる受注回数を示す情報であるが、詳しくは後述する。監視期間1156dは、緊急輸送発生の予測に用いる受注回数でもある。検知量1156eは、緊急輸送発生の予測に用いる類似度の閾値を示す情報である。
なお、監視優先度1156aは、後述する緊急輸送対策優先度決定処理において決定され、緊急輸送監視優先度情報1156に記録される。緊急輸送単価1156cと、監視期間1156dと、検知量1156eは、本実施形態による処理の開始前に、予め入力部112を介した入力により顧客名1156bと関連付けられる。
図8は、在庫推移情報1157の一例を示す情報である。在庫推移情報1157は、品目と、在庫量とを関連付けた情報である。在庫推移情報1157は、他に在庫量を在庫推移情報1157に記録した日時等を含むものであってもよい。
図9は、警告調整通知情報1158の一例を示す図である。警告調整通知情報1158は、緊急輸送の発生が予測された場合に、顧客に対して発せられる通知に関する情報である。警告調整通知情報1158は、顧客名1158aと、通知日1158bと、通知種別1158cと、調整量1158dと、返答1158eと、を含む。
顧客名1158aは、通知の対象である顧客を特定する名称又は識別子である。通知日1158bは、顧客に対して通知を行った日又は日時を示す情報である。通知種別1158cは、顧客に対して行った通知の種別を特定する情報である。本実施形態では、通知種別1158cは、出力された通知情報が警告情報であるのか、調整依頼を示す情報であるのか、を特定する情報である。
調整量1158dは、通知情報に含まれる、製品の量を示す情報である。返答1158eは、通知に対する返答内容が調整可能であることを示すか否かを特定する情報である。
次に、輸送計画装置110を構成するコンピュータ900のハードウェア構成例について説明する。
図10は、コンピュータ900のハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ902と、外部記憶装置903と、読取装置905と、入力装置906と、出力装置907と、通信装置908とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
CPU901は中央演算装置であって、メモリ902又は外部記憶装置903に記録されたプログラムに従って処理を実行する。制御部111を構成する各処理部は、CPU901がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
メモリ902は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置903は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディアである。
読取装置905は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性のメディア904から情報を入出力する装置である。入力装置906は、ユーザーからの入力操作を受け付ける装置であり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等である。出力装置907は、コンピュータ900に格納されたデータの出力処理を行う装置であって、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置、又はプリンタ等である。なお、入力部112は入力装置906を用いることができ、出力部113は出力装置907を用いることができる。
通信装置908は、コンピュータ900をネットワークに接続するための装置であって、例えばNIC(Network Interface Card)等の通信デバイスである。
記憶部115は、メモリ902又は外部記憶装置903によりその機能が実現される。また、記憶部115は、ネットワーク上の記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
なお、輸送計画装置110の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、輸送計画装置110の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
図11は、輸送計画システムのシステム構成の一例を示す図である。輸送計画装置110は、情報共有装置200とネットワークを介して接続されている。また、情報共有装置200は、サプライヤが有する1又は複数の情報処理装置や、発注元である顧客が有する1又は複数の情報処理装置とネットワークを介して接続されている。図12に示す「サプライヤ1」、及び「サプライヤ2」は、サプライヤが有する情報処理装置を示している。同様に、「顧客1」、及び「顧客2」は、顧客が有する情報処理装置を示している。
顧客とサプライヤとは、情報共有装置200を介してEDI(Electronic Data Interchange:電子商取引)を行っている。情報共有装置200は、例えば電子商取引業者が有する装置である。輸送計画装置110を用いた輸送計画サービスは、例えば電子取引業者が顧客やサプライヤに対して提供するサービスである。
顧客は、情報共有装置200を介して、サプライヤに対し、受注に関する情報や、フォーキャスト情報1152等を送信する。サプライヤは、情報共有装置200を介して、顧客に対し、納期の回答や、在庫状況や、納品状況等を送信する。輸送計画装置110は、必要に応じて受注推移情報1151やフォーキャスト情報1152等を情報共有装置200から取得する。
輸送計画装置110は、緊急輸送の発生を予測した場合、予測対象である受注の発注元である顧客に対して、警告情報を通知する。また、輸送計画装置110は、発注元以外の他の顧客に対して、緊急輸送の発生を予測した品目の納入を調整してもらうよう、調整依頼を通知する。
具体的には、輸送計画装置110の通知部1117は、警告情報又は調整依頼を示す情報の画面情報を生成し、通信部114を介して情報共有装置200に送信する。情報共有装置200は、EDIに際して顧客に対し提供している画面に、対応する画面情報を表示させる。なお、輸送計画装置110が、表示画面の所在地をリンク情報として添付した電子メールを、顧客に対して送信するものであってもよい。通知を示す表示画面を顧客が有する情報処理装置に表示させるものであれば、方法を問わない。
図12は、輸送計画処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1〜ステップS4において行われる処理は、ステップS5において行われる緊急輸送発生予測処理の事前準備に相当する。本処理は、輸送計画装置110において例えば定期的に行われる。なお、本処理を構成する各々のステップは、各々入力部112を介した指示を開始契機としてもよい。
まず、コスト影響分析部1111は、顧客別輸送コスト影響を分析する(ステップS1)。コスト影響分析部1111は、受注推移情報1151を参照して顧客毎に輸送コストを特定し、輸送コスト割合を求める。本処理については、図13に示す輸送コスト影響分析処理において説明する。
次に、緊急輸送発生確度分析部1112は、顧客別緊急輸送発生確度を分析する(ステップS2)。緊急輸送発生確度分析部1112は、受注推移情報1151を参照することにより緊急輸送を行った受注の回数を顧客毎に特定し、緊急輸送発生確度を求める。本処理については、図14に示す緊急輸送発生確度分析処理において説明する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送パターンを分析する(ステップS3)。緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行った受注に関する受注推移情報1151を用いて、緊急輸送発生パターン情報1155を生成する。本処理については、図15に示す緊急輸送パターン分析処理において説明する。なお、ステップS1〜ステップS3において行われる処理は、先後を問わない。
次に、優先度特定部1113は、緊急輸送対策優先度を決定する(ステップS4)。優先度特定部1113は、受注推移情報1151を参照して顧客毎に優先度の特定に用いる優先度指数を算出し、優先度を決定する。本処理については、図16に示す緊急輸送対策優先度特定処理において説明する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送発生予測により、警告通知を行う(ステップS5)。緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注について、緊急輸送パターンと比較することにより、緊急輸送の発生を予測する。緊急輸送発生予測部1116が緊急輸送の発生を予測した場合、通知部1117が顧客に対して警告又は調整依頼の通知を行う。本処理については、図17に示す緊急輸送発生予測処理において説明する。その後、本フローチャートの処理が終了される。
図13は、輸送コスト影響分析処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図12におけるステップS1において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、コスト影響分析部1111は、全体の輸送コスト総額を求める(ステップS11)。コスト影響分析部1111は、予め定められた期間内の日時を納期1151hとする受注推移情報1151のレコードを抽出する。コスト影響分析部1111は、抽出した受注推移情報1151のレコードの輸送コスト1151fを合算し、全体の輸送コスト総額とする。
次に、コスト影響分析部1111は、まだ選択していない顧客を選択する(ステップS12)。コスト影響分析部1111は、顧客情報1153に含まれる顧客のうち、まだ選択されていない1つの顧客を選択する。
次に、コスト影響分析部1111は、顧客の輸送コストの全体割合を算出する(ステップS13)。コスト影響分析部1111は、ステップS11で抽出した受注推移情報1151のレコードのうち、ステップS12で選択した顧客を顧客名1151bとするレコードを抽出する。コスト影響分析部1111は、抽出したレコードの輸送コスト1151fを合算し、顧客の輸送コストとする。
コスト影響分析部1111は、ステップS11で算出した全体の輸送コストで顧客の輸送コストを除算し、顧客の輸送コストの全体割合を算出する。算出した値は、輸送コスト割合として取り扱われる。
次に、コスト影響分析部1111は、輸送コスト割合を記録する(ステップS14)。コスト影響分析部1111は、ステップS12で選択した顧客の顧客名に対して、ステップS13で算出した輸送コスト割合を関連付け、顧客情報1153を更新する。
次に、コスト影響分析部1111は、すべての顧客を選択したか否かを判定する(ステップS15)。コスト影響分析部1111は、顧客情報1153に含まれるすべての顧客を選択したか否かを判定する。コスト影響分析部1111が、すべての顧客を選択したと判定しない場合(ステップS15で「NO」の場合)、コスト影響分析部1111は処理をステップS12に戻す。
コスト影響分析部1111が、すべての顧客を選択したと判定する場合(ステップS15で「YES」の場合)、コスト影響分析部1111は、本フローチャートの処理を終了する。
なお、輸送コスト割合は、顧客に対する優先度の指標として用いられるが、輸送コスト割合に代わって受注割合を優先度の指標として用いるものであってもよい。その場合、本処理では、全体の受注値(受注量や受注額等)に占める顧客の受注値の割合を受注割合として算出する。
また、輸送コスト割合に代わって、緊急輸送コスト割合を優先度の指標としてもよい。その場合、緊急輸送を行った際の顧客の輸送コストが全体の輸送コストに占める割合を算出し、優先度の指標として用いる。
図14は、緊急輸送発生確度分析処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図12におけるステップS2において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、緊急輸送発生確度分析部1112は、まだ選択していない顧客を選択する(ステップS21)。緊急輸送発生確度分析部1112は、顧客情報1153に含まれる顧客の中でまだ選択されていない顧客の1つを選択する。
次に、緊急輸送発生確度分析部1112は、緊急輸送回数に基づいて緊急輸送発生確度を算出する(ステップS22)。緊急輸送発生確度分析部1112は、予め定められた所定期間内の日時を納期1151hとする受注推移情報1151のレコードのうち、ステップS21で選択した顧客を顧客名1151bとするレコードを抽出する。緊急輸送発生確度分析部1112は、抽出したレコードの数を特定する。特定したレコードの数は、所定期間内の顧客の受注回数として取り扱われる。
緊急輸送発生確度分析部1112は、抽出したレコードのうち、緊急輸送1151gが緊急輸送を行ったことを示す情報であるレコードの数を特定する。特定したレコードの数は、所定期間内に顧客が緊急輸送を行った受注回数として取り扱われる。緊急輸送発生確度分析部1112は、緊急輸送を行った受注回数を、所定期間内の顧客の受注回数で除算することにより、緊急輸送発生確度を算出する。
次に、緊急輸送発生確度分析部1112は、緊急輸送発生確度を記録する(ステップS23)。緊急輸送発生確度分析部1112は、ステップS21で選択した顧客と、ステップS22で算出した緊急輸送発生確度と、ステップS22において緊急輸送を行ったことを示すレコードとして計上した受注推移情報1151に含まれる受注番号1151a等と、を関連付けて、緊急輸送発生確度情報1154を生成する。
次に、緊急輸送発生確度分析部1112は、顧客情報1153に含まれるすべての顧客を選択したか否かを判定する(ステップS24)。緊急輸送発生確度分析部1112が、すべての顧客を選択したと判定しない場合(ステップS24で「NO」の場合)、緊急輸送発生確度分析部1112は、処理をステップS21に戻す。
緊急輸送発生確度分析部1112が、すべての顧客を選択したと判定する場合(ステップS24で「YES」の場合)、緊急輸送発生確度分析部1112は、本フローチャートの処理を終了する。
なお、本処理において、緊急輸送発生確度分析部1112は、顧客の受注回数の中で、緊急輸送を行った受注回数が占める割合を緊急輸送発生確度として算出したが、緊急輸送発生確度の算出基準は受注回数に限定されない。例えば所定の顧客に対して受注された受注量全体に対する緊急輸送の受注量の割合に基づいて算出されるものであってもよい。
図15は、緊急輸送パターン分析処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図12におけるステップS3において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、緊急輸送発生予測部1116は、まだ選択していない顧客を選択する(ステップS311)。緊急輸送発生予測部1116は、顧客情報1153に含まれる顧客のうちまだ選択されていない顧客を選択する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、まだ選択していない品目を選択する(ステップS312)。記憶部115は、本システムにおいてサプライヤが顧客に対して供給する品目に関する情報である品目一覧を記憶している。緊急輸送発生予測部1116は、品目一覧に含まれる品目のうち、まだ選択されていない品目を選択する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行った受注推移情報1151があるか否かを判定する(ステップS313)。緊急輸送発生予測部1116は、受注推移情報1151を参照し、ステップS311で選択した顧客を顧客名1151bとし、ステップS312で選択した品目を品目1151cとし、緊急輸送1151gが緊急輸送を行ったことを示す情報であるレコードがある場合に、緊急輸送を行った受注推移情報1151があると判定する。緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送を行った受注推移情報1151があると判定しない場合(ステップS313で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は処理をステップS312に戻す。
緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送を行った受注推移情報1151があると判定する場合(ステップS313で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、まだ選択していない受注推移情報1151を特定する(ステップS314)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS311で選択した顧客を顧客名1151bとし、ステップS312で選択した品目を品目1151cとし、緊急輸送1151gが緊急輸送を行ったことを示す情報である受注推移情報1151のレコードを抽出する。緊急輸送発生予測部1116は、抽出した受注推移情報1151のレコードのうち1つを特定する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、特定した受注推移情報1151から遡って所定回数分の受注推移情報1151を、パターン候補受注情報として特定する(ステップS315)。緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送監視優先度情報1156を参照し、ステップS311で選択した顧客の顧客名1156bと関連付けられた監視期間1156dを、所定回数(所定件数)を示す情報として特定する。また、緊急輸送発生予測部1116は、受注推移情報1151を参照し、ステップS311で選択した顧客を顧客名1151bとし、ステップS312で選択した品目を品目1151cとするレコードを抽出する。
緊急輸送発生予測部1116は、ステップS314で特定したレコードの納期1151h、つまり緊急輸送を行った納期を特定する。緊急輸送発生予測部1116は、抽出したレコード中、緊急輸送を行った納期以前の日時を納期1151hとし、かつ緊急輸送を行った納期と隣接する納期1151hと関連付けられた所定件数分のレコードを、パターン候補受注情報として抽出する。なお、抽出したレコードにはステップS314で特定したレコードも含まれる。つまり、ステップS314で特定された受注推移情報1151のレコードから遡って所定件数分のレコードが、パターン候補受注情報として抽出される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、抽出したパターン候補受注情報と納期、顧客、及び品目が一致するフォーキャスト情報1152を抽出する(ステップS316)。具体的には、緊急輸送発生予測部1116は、ステップS315で抽出したパターン候補受注情報に含まれる納期1151hと対応する発注予定日1152dを有し、顧客名1151bと対応する顧客名1152aを有し、かつ品目1151cと対応する品目1152bを有するフォーキャスト情報1152のレコードを抽出する。結果として、対をなす所定件数分のパターン候補受注情報とフォーキャスト情報1152とのレコードが抽出される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、受注推移情報1151とフォーキャスト情報1152との差分を算出する(ステップ317)。緊急輸送発生予測部1116は、抽出したフォーキャスト情報1152のフォーキャスト量1152cを、対応するパターン候補情報内の受注量1151dから除算し、受注推移情報1151とフォーキャスト情報1152との差分とする。緊急輸送発生予測部1116は、対応する所定件数分の組の受注推移情報1151及びフォーキャスト情報1152について同様の処理を行い、所定件数分の差分の推移を得る。なお、各々の差分は時系列に従って記憶部115に一時的に記憶される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行った受注推移情報1151が複数であるか否かを判定する(ステップS318)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS311で選択した顧客を顧客名1151bとし、ステップS312で選択した品目を品目1151cとし、緊急輸送1151gが緊急輸送を行ったことを示す受注推移情報1151のレコードが複数である場合に、緊急輸送を行った受注推移情報1151が複数であると判定する。緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送を行った受注推移情報1151が複数であると判定しない場合(ステップS318で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、処理を後述するステップS321に進める。
緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送を行った受注推移情報1151が複数であると判定する場合(ステップS318で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行った受注推移情報1151をすべて特定したか否かを判定する(ステップS319)。緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送を行ったことを示す複数の受注推移情報1151をすべて特定したか否かを判定する。緊急輸送判定予測部が、緊急輸送を行った受注推移情報1151をすべて特定したと判定しない場合(ステップS318で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、処理をステップS314に戻す。
なお、緊急輸送発生予測部1116が処理をステップS314に戻す結果、緊急輸送を行った他の受注推移情報1151に基づいて、所定件数分の差分が算出される。従って、ステップS314からステップS319までの処理を、緊急輸送を行った回数分繰り返すことにより、緊急輸送を行った受注推移情報1151のレコード数×所定件数分の差分が得られる。
緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送を行った受注推移情報1151をすべて特定したと判定する場合(ステップS318で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、時系列に沿った所定件数分の差分の各々について平均値を算出する。結果として、所定件数分に相当する個数の平均値が算出される。平均値は、各々所定回数分の差分の推移として取り扱われる。
例えば、所定回数が「5」であり、緊急輸送を行った受注推移情報1151のレコード数が「3」であった場合、本処理開始前には5つの差分が3組算出されている。緊急輸送発生予測部1116は、5つの差分の各々について、3組分の平均値を算出する。結果として、5つの平均値が算出される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、所定回数分の差分を緊急輸送パターンとして記録する(ステップS321)。緊急輸送発生予測部1116は、得られた所定回数分の差分と、ステップS311で特定した顧客と、ステップS312で特定した品目と、を関連付けて、緊急輸送発生パターン情報1155を生成する。なお、所定回数分の差分は、納期の順に緊急輸送パターンとして記録される。これにより、緊急輸送が発生する場合の差分の推移が把握できる。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、すべての品目を選択したか否かを判定する(ステップS322)。緊急輸送発生予測部1116は、記憶部115に記憶している品目一覧に含まれるすべての品目を選択したか否かを判定する。緊急輸送発生予測部1116が、すべての品目を選択したと判定しない場合(ステップS322で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は処理をステップS312に戻す。
緊急輸送発生予測部1116が、すべての品目を選択したと判定する場合(ステップS322で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、すべての顧客を選択したか否かを判定する(ステップS323)。緊急輸送発生予測部1116は、顧客情報1153に含まれる顧客をすべて選択したか否かを判定する。緊急輸送発生予測部1116が、すべての顧客を選択したと判定しない場合(ステップS323で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、処理をステップS311に戻す。緊急輸送発生予測部1116が、すべての顧客を選択したと判定する場合(ステップS323で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、本フローチャートの処理を終了する。
本処理により、緊急輸送の発生に至るまでの受注値と、該受注量と対応する見込み値と、の差分に基づいて、緊急輸送発生パターン情報1155が生成される。本パターンにより、緊急輸送が発生する際の受注値及び見込み値に表れる傾向を緊急輸送発生の予測に役立てることができる。
図16は、緊急輸送対策優先度特定処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図12におけるステップS4において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、優先度特定部1113は、まだ選択していない顧客を選択する(ステップS41)。優先度特定部1113は、顧客情報1153に含まれる顧客のうち、まだ選択されていない顧客を選択する。
次に、優先度特定部1113は、優先度指数を求める(ステップS42)。優先度指数は、例えば輸送コスト割合と、緊急輸送発生確度との積により求められる。優先度特定部1113は、顧客情報1153において、ステップS41で選択した顧客と関連付けられた輸送コスト割合を特定する。また、優先度特定部1113は、緊急輸送発生確度情報1154において、特定した顧客と対応する顧客名1154aと関連する緊急輸送発生確度1154bを特定する。
優先度特定部1113は、特定した輸送コスト割合と緊急輸送発生確度とを乗算することにより、優先度指数を求める。得られた優先度指数は、顧客を特定する情報と関連付けられて記憶部115の図示しない領域に一時的に記憶される。なお、優先度指数は、輸送コスト割合と緊急輸送発生確度との積に限定されない。他の顧客に比べて優先的に製品を供給するための指標となる値を用いるものであればよい。
次に、優先度特定部1113は、顧客情報1153に含まれるすべての顧客を選択したか否かを判定する(ステップS43)。優先度特定部1113が、すべての顧客を選択したと判定しない場合(ステップS43で「NO」の場合)、優先度特定部1113は、処理をステップS41に戻す。
優先度特定部1113が、すべての顧客を選択したと判定する場合(ステップS43で「YES」の場合)、優先度特定部1113は、優先度指数の順に優先度を付与し記録する(ステップS44)。優先度特定部1113は、記憶部115を参照し、優先度指数の高い顧客から順に高い優先度を付与する。優先度特定部1113は、緊急輸送監視優先度情報1156の顧客名1156bに対し、監視優先度1156aを関連付けて記録する。その後、優先度特定部1113は、本フローチャートの処理を終了する。
図17は、緊急輸送発生予測処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図12におけるステップS5において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、緊急輸送発生予測部1116は、選択していない顧客のうち優先度の高い顧客を選択する(ステップS51)。緊急輸送発生予測部1116は、顧客情報1153に含まれ、まだ選択していない顧客のうち、緊急輸送監視優先度情報1156において監視優先度1156aの高い顧客を選択する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、選択していない品目のうち一つを特定する(ステップS51)。緊急輸送発生予測部1116は、前述した品目一覧のうちまだ選択していない品目を一つ選択する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注推移情報1151を特定する(ステップS53)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS51で選択された顧客と対応する顧客名1151aを含み、かつステップS52で選択された品目と対応する品目1151cを含む受注推移情報1151のレコードの中から、緊急輸送が発生するか否かの予測を行う受注推移情報1151のレコードを特定する。緊急輸送発生予測部1116は、例えば最も納期1151hの新しい受注推移情報1151を、予測対象の受注推移情報1151として特定する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、所定回数の受注推移情報1151を抽出する(ステップS54)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS51で選択された顧客と対応する顧客名1151aを含み、かつステップS52で選択された品目と対応する品目1151cを含む受注推移情報1151のレコードを抽出する。緊急輸送発生予測部1116は、抽出した受注推移情報1151のレコードのうち、ステップS53で特定した受注推移情報1151のレコードに含まれる納期1151h以前を納期とし、かつ特定した受注推移情報1151のレコードに含まれる納期1151hと隣接する納期を有する所定件数のレコードを抽出する。なお、所定件数は、選択された顧客と緊急輸送監視優先度情報1156において関連付けられた監視期間1156dに含まれる値である。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、受注推移情報1151と対応するフォーキャスト情報1152を抽出する(ステップS55)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS54で抽出した受注推移情報1151のレコードの各々と、納期、顧客、及び品目が対応するフォーキャスト情報1152を抽出する。結果として、各々対応する受注推移情報1151とフォーキャスト情報1152とのレコードが、所定件数分の対となって抽出される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、抽出した受注推移情報1151とフォーキャスト情報1152との差分を各々算出する(ステップS56)。緊急輸送発生予測部1116は、対となる受注推移情報1151の受注量1151dと、フォーキャスト情報1152のフォーキャスト量1152との差分を各々算出する。算出した差分は、納期の時系列に沿って差分の推移として記憶部115の図示しない領域に一時的に格納される。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、算出した差分の推移と緊急輸送パターンとの類似度を算出する(ステップS57)。類似度は、例えばステップS56で算出した差分と、緊急輸送パターンと、の差分の標準偏差を求めることにより算出される。
図19は、類似度算出方法の一例のイメージ図である。イメージ図2101において点線αは緊急輸送パターンに含まれる値を示すものであり、実線βはステップS56で算出した予測対象の受注に至る差分を示すものである。点線α、実線βともに納期のタイミングに沿って値をグラフ化したものである。例えば図19に示すイメージ図2101では、所定件数を5件分として緊急輸送パターンやステップS56の差分を求めたものであって、右に向かうほど納期の新しい受注に係る差分を示している。緊急輸送パターンと、予測対象の受注に至る差分とは、納期のタイミングの順序に従って対応している。
本ステップにおいて、緊急輸送発生予測部1116は、対応する緊急輸送パターンの値と、予測対象の受注に係る差分の値と、の差分を求める。結果として、所定件数と対応する個数の差分が算出される。緊急輸送発生予測部1116は、算出した所定件数の差分の標準偏差を算出する。イメージ図2102は、算出した標準偏差の正規分布表である。イメージ図2102に示す矢印(グラフがなす山の幅部分)が狭いほど、差分のばらつきが少なく、緊急輸送パターンと予測対象の受注に至る差分とが類似していることを示している。そのため、標準偏差を類似度に用いる場合には、類似度が低いほど緊急輸送パターンと予測対象の受注に至る差分とが類似していると判断しうる。
なお、類似度の算出方法は、予測対象に係る受注に至る差分と緊急輸送パターンとの差分の標準偏差の算出に限定されない。例えば、緊急輸送パターンに含まれる値の合計値と、予測対象に係る受注に至る差分との合計値とを除算することにより、求められるものであってもよい。
説明を図17に戻す。次に、緊急輸送発生予測部1116は、類似度と検知量との比較を行い、緊急輸送発生パターンと予測対象の受注に至る差分とが類似するか否かを判定する(ステップS58)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS57で算出した類似度と、緊急輸送監視優先度情報1156の検知量1156eとを比較することにより、両者が類似するか否かを判定する。本実施形態では、類似度が検知量以下である場合に、両者が類似すると判定される。緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送発生パターンと予測対象の受注に至る差分とが類似すると判定しない場合(ステップS58で「類似しない」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は処理をステップS60に進める。
緊急輸送発生予測部1116が、緊急輸送発生パターンと予測対象の受注に至る差分とが類似すると判定する場合(ステップS58で「類似」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、緊急輸送の発生を予測したものとして、警告調整処理を行う(ステップS59)。本処理については後に詳述する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、品目一覧に含まれるすべての品目を選択したか否かを判定する(ステップS60)。緊急輸送発生予測部1116が、すべての品目を選択したと判定しない場合(ステップS60で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、処理をステップS52に戻す。
緊急輸送発生予測部1116が、すべての品目を選択したと判定する場合(ステップS60で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、顧客情報1153に含まれるすべての顧客を選択したか否かを判定する(ステップS61)。緊急輸送発生予測部1116が、すべての顧客を選択したと判定しない場合(ステップS61で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、処理をステップS51に戻す。緊急輸送発生予測部1116が、すべての顧客を選択したと判定する場合(ステップS61で「YES」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、本フローチャートの処理を終了する。
なお、本実施形態では、緊急輸送パターンを生成する際に用いる差分の所定件数と、緊急輸送の予測を行う際に予測対象の受注を基準として抽出する差分の所定件数と、が同じである場合について説明した。しかしながら、両者は必ずしも一致しなくともよい。例えば、予測対象の受注を基準として算出する差分の件数については、本処理開始前に別途入力を受け付けるものであってもよい。
その場合、緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注を基準として算出した入力件数分の差分を、例えば緊急輸送発生パターン情報1155内において時系列のより新しい同件数分の差分推移パターン1155bに引き当てる。予測対象の受注に係る件数を、緊急輸送発生パターンの件数よりも制限すれば、緊急輸送発生予測処理における処理負担を軽減することができる。
本実施形態により、過去に緊急輸送を行った際の受注値と見込み値に基づいて生成された緊急輸送発生パターンと、予測対象の受注に至るまでの受注値と見込み値との類似度合いに基づいて、緊急輸送の発生を予測する。これにより、顧客毎に緊急輸送の発生する傾向を利用し、より適切に緊急輸送の発生を予測することができる。
図18は、警告調整処理の一例を示す図である。本処理は、図17に示すステップS59において行われる処理の詳細を説明するものである。
まず、緊急輸送発生予測部1116は、予測対象の受注推移情報1151と在庫推移情報1157とを比較する(ステップS591)。具体的には、緊急輸送発生予測部1116は、ステップS52で特定した品目と在庫推移情報1157において関連付けられた在庫量を特定する。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS53において特定された予測対象の受注推移情報1151に含まれる受注量1151dと、特定した在庫量とを比較する。
次に、緊急輸送発生予測部1116は、受注量の方が多いか否かを判定する(ステップS592)。緊急輸送発生予測部1116が、予測対象の受注に係る受注量が在庫推移情報1157に含まれる在庫量以下であると判定する場合(ステップS592で「NO」の場合)、緊急輸送発生予測部1116は、警告又は調整の必要がないものとして、処理をステップS59に進める。
緊急輸送発生予測部1116が、予測対象の受注量の方が在庫量よりも多いと判定する場合(ステップS592で「YES」の場合)、通知部1117は、ステップS51で選択された顧客に警告情報を通知する(ステップS593)。警告情報とは、緊急輸送の発生を予測したことを示す情報である。
図20は、警告情報表示画面2201の一例を示す図である。警告情報表示画面2201には、緊急輸送の発生を予測したことを示す情報が表示される。警告情報表示画面2201には、他に受注量の調整を受け付けるための選択ボタンがあってもよい。選択ボタンが選択された場合、予測対象の受注に係る顧客が受注量を制限するための図示しない表示画面に遷移する。
説明を図18に戻す。次に、緊急輸送発生予測部1116は、選択した品目を扱う他の顧客のうち、優先度の低い顧客を選択する(ステップS594)。具体的には、緊急輸送発生予測部1116は、受注推移情報1151を参照し、ステップS52で選択した品目1151cと関連付けられた顧客名1151bを抽出する。緊急輸送発生予測部1116は、抽出した顧客名1151bを用いて緊急輸送監視優先度情報1156を参照し、より監視優先度1156aの低い顧客名1156bを選択する。なお、緊急輸送発生予測部1116は、ステップS51で選択された顧客の優先度よりも低い優先度と関連付けられた顧客を選択する。
次に、通知部1117は、選択した他の顧客に対して納期変更の調整を打診する(ステップS595)。通知部1117は、ステップS594で選択された顧客に対して、調整依頼を示す情報を通知する。
図21は、調整依頼表示画面2301の一例を示す図である。調整依頼表示画面2301には、調整を依頼する製品の品目として、ステップS52で選択された品目が表示される。また、調整依頼表示画面2301には、該品目と、ステップS594において選択された顧客とが関連付けられた受注推移情報1151に含まれる受注量1151d等、調整を依頼する受注に関する情報が表示されてもよい。また、調整依頼表示画面2301には、調整を了承することを示す選択ボタンが表示されている。選択ボタンが選択されると、調整を依頼された受注に関する情報の変更を受け付ける表示画面に画面が遷移する。
説明を図18に戻す。次に、緊急輸送発生予測部1116は、警告調整通知情報1158を作成する(ステップS596)。緊急輸送発生予測部1116は、ステップS51で選択した顧客を顧客名1158aとし、通知を行った日付を通知日1158bとし、通知種別1158cを警告を行ったことを示す情報とし、ステップS53で予測対象の受注推移情報1151として特定したレコードに含まれる受注量1151dを調整量1158dとして関連付けて、警告調整通知情報1158を作成する。また、緊急輸送発生予測部1116は、ステップS594で選択した顧客を顧客1158aとし、通知を行った日付を通知日1158bとし、通知種別1158cを調整依頼を行ったことを示す情報とし、ステップS53で予測対象の受注推移情報1151として特定したレコードに含まれる受注量1151dを調整量1158dとして関連付けて、警告調整通知情報1158を作成する。その後、緊急輸送発生予測部1116は本フローチャートの処理を終了する。
なお、予測対象の受注に係る品目について、在庫推移情報1157において在庫がある場合、当該受注に対して在庫を引き当て、在庫推移情報1157から受注量に係る品目の在庫量を減算してもよい。また、調整依頼の通知対象である他の顧客に係る受注の受注量が、予測対象の受注推移情報1151に係る受注量を下回る場合、緊急輸送発生予測部1116は、次に優先度の低い他の顧客に対して、さらに調整依頼を通知してもよい。
本実施形態により、緊急輸送の発生が予測された場合に、予測対象の受注に係る顧客に対して適切に警告を行うことができる。また、他の顧客に対して調整依頼を行う際に、優先度を用いて依頼を行う対象の顧客を特定することにより、輸送コスト等における影響度を考慮し、より適切に調整を行うことができる。
<変形例1>
次に、上述の実施例の変形例1について説明する。本変形例は、上述の図12のステップS1〜ステップS4までに行われる、緊急輸送発生予測処理の準備段階における条件入力画面に関するものである。以下、上述の実施形態と異なる点について説明し、重複する点については説明を省略する。
図22は、変形例1における緊急輸送優先度表示画面2401の一例を示す図である。緊急輸送優先度表示画面2401は、通知部1117によって画面情報が生成され、輸送計画装置110の出力部113により輸送計画装置110が有する出力装置907に表示される。なお、緊急輸送優先度表示画面2401は、通知部1117によって画面情報が生成され、通信部114を介してサプライヤの情報処理装置に送信されることで、サプライヤによる情報の入力を受け付けるものであってもよい。緊急輸送優先度表示画面2401は、少なくとも顧客名表示領域と、優先度入力領域と、品目入力領域と、影響度入力領域と、期間入力領域と、検知量入力領域と、を備える。
顧客名表示領域には、顧客情報1153に含まれる顧客名が表示される。優先度入力領域は、顧客名表示領域に表示される顧客に対する、優先度の入力を受け付ける領域である。優先度入力領域に優先度が入力されると、図7に示す緊急輸送監視優先度情報1156の監視優先度1156aに、入力された値が記録される。なお、優先度入力領域で入力を受け付けた値は、前述の緊急輸送対策優先度処理において特定される優先度よりも優先的に監視優先度1156aに記録される。
品目入力領域は、上述の品目一覧に含まれる品目の入力を受け付ける領域である。影響度入力領域は、輸送コストの影響を示す輸送コスト割合の入力を受け付ける領域である。輸送コスト割合が入力されると、図4に示す顧客情報1153に輸送コスト割合が入力される。なお、前述の緊急輸送対策優先度特定処理において、輸送コスト割合に基づいて優先度が付与されるが、緊急輸送優先度表示画面2401において優先度と輸送コスト割合との入力を受け付けた場合、入力された輸送コスト割合に基づいて付与された優先度よりも、優先度入力領域に対して入力された優先度が優先されて緊急輸送監視優先度情報1156に記録される。
期間入力領域は、緊急輸送発生パターン情報1155の生成に用いる受注回数を示す情報である。なお、期間入力領域は、緊急輸送発生パターン情報1155の生成に用いる受注の期間を示す情報であってもよい。期間入力領域が受注期間の入力を受け付ける場合、上述の緊急輸送パターン分析処理において、緊急輸送に至る受注から遡って指定期間内になされた受注を用いて、緊急輸送発生予測部1116が緊急輸送発生パターンを生成する。期間入力領域に入力された情報は、図7に示す緊急輸送監視優先度情報1156の監視期間1156dに記録される。
検知量入力領域は、緊急輸送の発生の予測に用いる閾値の入力を受け付ける領域である。検知量入力領域に入力された情報は、図7に示す緊急輸送監視優先度情報1156の検知量1156に記録される。
変形例1において、緊急輸送優先度表示画面2401は、例えば図12に示す緊急輸送パターン分析処理(ステップS3)に先立って表示され、期間入力領域において入力を受け付けた期間を示す情報を用いて緊急輸送パターン情報が生成される。その後、例えば優先度入力領域において優先度が入力されない場合など、必要に応じて緊急輸送対策優先度が特定され(ステップS4)生成された該緊急輸送パターン情報を用いて、緊急輸送発生予測処理が行われる(ステップS5)。
本変形例により、優先度の指定を受け付けることで、所望の顧客について優先的に緊急輸送の予測を行うことができる。また、検知量の入力を受け付けることで、所定の品目について緊急輸送発生の予測精度を高めることができる。従って、顧客や品目毎に柔軟に緊急輸送の発生の予測を行うことができる。
<変形例2>
次に、上述の実施例の変形例2について説明する。本変形例は、調整依頼を行う対象を特定するための調整通知対象顧客設定画面に関する。以下、上述の実施形態と異なる点について説明し、重複する点については説明を省略する。なお、調整通知対象顧客設定画面は、変形例1における緊急輸送優先度表示画面2401と同様に、輸送計画装置110の出力装置907に対して表示されるが、サプライヤの有する情報処理装置に表示されるものであってもよい。
調整通知対象顧客設定画面2501は、上述の図18に示す警告調整処理のステップS584において、他の顧客のうち優先度の低い顧客を調整依頼の対象として選択する処理に代わって、調整依頼を行う対象の選択を受け付ける画面である。
図23は、調整通知対象顧客設定画面2501の一例を示す図である。調整通知対象顧客設定画面2501は、少なくとも顧客名表示領域を有している。顧客名表示領域には、図17に示すステップS52で選択された品目に対して、受注推移情報1151において関連付けられた顧客名1151bが選択可能に表示される。
調整通知対象顧客設定画面2501は、他に品目表示領域や、発生確度表示領域を有するものであってもよい。品目表示領域には、上述の図17におけるステップS52で選択された品目が表示される。発生確度表示領域には、顧客に対して、緊急輸送発生確度情報1154において関連付けられた緊急輸送発生確度1154bが表示される。
変形例2により、緊急輸送の発生が予測された品目を扱う他の顧客を操作者が認識し、発生確度等の指標に応じて調整依頼対象を決定することができる。これにより、操作者の意図に沿った相手に調整依頼を行うことができる。
以上、本発明に係る各実施形態及び変形例の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の輸送計画装置110の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。輸送計画装置110の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
110:輸送計画装置、111:制御部、112:入力部、113:出力部、114:通信部、115:記憶部、200:情報共有装置、900:コンピュータ、901:CPU、902:メモリ、903:外部記憶装置、904:メディア、905:読取装置、906:入力装置、907:出力装置、908:通信装置、1111:コスト影響分析部、1112:緊急輸送発生確度分析部、1113:優先度特定部、1114:受注監視部、1115:在庫監視部、1116:緊急輸送発生予測部、1117:通知部、1151:受注推移情報、1152:フォーキャスト情報、1153:顧客情報、1154:緊急輸送発生確度情報、1155:緊急輸送発生パターン情報、1156:緊急輸送監視優先度情報、1157:在庫推移情報、1158:警告調整通知情報、2101・2102:イメージ図、2201:緊急輸送発生警告画面、2301:調整依頼表示画面、2401:緊急輸送優先度表示画面、2501:調整通知対象顧客設定画面
Claims (10)
- 受注に関する値である受注値と緊急輸送の有無を示す情報とを含む受注推移情報と、前記受注の見込みに関する値である見込み値を含むフォーキャスト情報とを記憶する記憶部と、
緊急輸送の発生に至る前記受注値の履歴と、該受注値の履歴に係る前記受注と対応する見込み値と、に基づいて緊急輸送パターン情報を生成するとともに、予測対象の受注の前記受注値と、該受注と対応する前記見込み値と、前記緊急輸送パターン情報と、を用いて前記予測対象の受注に対する緊急輸送の発生を予測する緊急輸送発生予測部と、
前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送が発生すると予測すると、通知情報を出力する通知部と、
を備えることを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項1に記載の輸送計画装置であって、
前記緊急輸送発生予測部は、緊急輸送を行った受注から遡って所定回数分の受注に係る前記受注推移情報に含まれる前記受注値と、該受注推移情報と各々対応する前記フォーキャスト情報に含まれる前記見込み値と、を用いて前記緊急輸送パターンを生成することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項1に記載の輸送計画装置であって、
前記緊急輸送発生予測部は、前記予測対象の受注から遡って所定回数分の受注に係る前記受注推移情報に含まれる前記受注値と、該受注推移情報と各々対応する前記フォーキャスト情報に含まれる前記見込み値と、を用いて緊急輸送の発生を予測することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項1に記載の輸送計画装置であって、
前記緊急輸送発生予測部は、緊急輸送を行った受注から遡って所定回数分の受注に係る前記受注値と前記見込み値との差分の推移を用いて前記緊急輸送パターンを生成し、
前記予測対象の受注から遡って所定回数分の受注に係る前記受注値と前記見込み値との差分の推移と、前記緊急輸送パターンと、の類似度を用いて緊急輸送の発生を予測することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項4に記載の輸送計画装置であって、
前記記憶部は、品目と在庫量とを関連付けた在庫情報を記憶しており、
前記受注推移情報は、受注量を示す値を前記受注値として含み、
前記通知部は、前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送の発生を予測し、かつ前記予測対象の受注に係る前記品目の受注量が前記在庫量よりも多い場合に、緊急輸送発生を予測したことを示す前記通知情報を出力することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項1に記載の輸送計画装置であって、
前記受注推移情報は、顧客と前記受注値とを関連付けており、
前記通知部は、前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送が発生すると予測した前記予測対象の受注の前記顧客に対し、緊急輸送発生を予測したことを示す前記通知情報を出力することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項1に記載の輸送計画装置であって、
前記受注推移情報は、顧客と品目との組み合わせに対して前記受注値を関連付けており、
前記緊急輸送発生予測部は、前記組み合わせ毎に緊急輸送の発生を予測し、
前記通知部は、前記緊急輸送発生予測部が緊急輸送が発生すると予測した前記予測対象の受注と対応する前記顧客以外の他の顧客であって、該予測対象の受注に係る前記品目と前記受注推移情報において関連付けられた前記他の顧客に対して、調整依頼を示す前記通知情報を出力することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項7に記載の輸送計画装置であって、
前記受注値と前記緊急輸送の有無を示す情報とに基づいて前記顧客毎に優先度を特定する優先度特定部を備え、
前記通知部は前記予測対象の受注に対応する前記顧客よりも前記優先度の低い前記他の顧客に対して前記通知情報を出力することを特徴とする輸送計画装置。 - 請求項8に記載の輸送計画装置であって、
前記優先度特定部は、前記顧客の前記受注に対し緊急輸送を行った前記受注の発生割合を用いて前記優先度を特定することを特徴とする輸送計画装置。 - 受注に関する値である受注値と緊急輸送の有無を示す情報とを含む受注推移情報と、前記受注の見込みに関する値である見込み値を含むフォーキャスト情報とを記憶する記憶部を参照し、緊急輸送の発生に至る前記受注値の履歴と、該受注値の履歴に係る前記受注と対応する見込み値と、に基づいて緊急輸送パターン情報を生成する緊急輸送パターン情報生成手順と、
予測対象の受注に係る前記受注値と、該受注と対応する前記見込み値と、前記緊急輸送パターン情報と、を用いて緊急輸送の発生を予測する緊急輸送発生予測手順と、
前記緊急輸送発生予測手順において緊急輸送の発生を予測すると、通知情報を出力する通知手順と、
を実行することを特徴とする輸送計画策定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015125687A JP2017007824A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 輸送計画装置、及び輸送計画策定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015125687A Pending JP2017007824A (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 輸送計画装置、及び輸送計画策定方法 |
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JP (1) | JP2017007824A (ja) |
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JP7464386B2 (ja) | 2019-12-20 | 2024-04-09 | ファナック株式会社 | 制御装置、及び制御方法 |
-
2015
- 2015-06-23 JP JP2015125687A patent/JP2017007824A/ja active Pending
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