JP2017007674A - 内容物充填方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物充填の停止から再開までにおけるプリフォームの加熱のため時間を短縮する。
【解決手段】オーブン(10)によるプリフォーム(1)の加熱と、加熱されたプリフォームを容器(2)に成形するブロー成形と、成形された容器への内容物の充填とをプリフォーム及び容器の搬送路上で連続して行い、容器の生産中は、上記オーブンの運転温度を生産温度(T3)まで高めつつ、プリフォームを成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を待機温度(T2)まで降下させる内容物充填方法において、異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を待機温度よりも高く、生産温度(T3)よりも低い中間温度(T1)まで低下させてこの中間温度を所定時間(X)維持し、この所定時間内に異常が解消された場合に、オーブンの運転温度を中間温度から生産温度まで上昇させ、所定時間内に異常が解消されなかった場合に、オーブンの運転温度を中間温度から待機温度まで降下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル等の無菌容器を成形し、無菌処理した内容物を充填密封する内容物充填方法及び装置に関する。
飲料等の内容物の製造ラインにブロー成形機を配置してインラインでPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルを製造し、続いて内容物をボトルに無菌充填するインラインシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
より具体的には、プリフォームを搬送しながら、オーブン内でプリフォームを加熱し、加熱したプリフォームをブロー成形型によってPETボトルに成形し、このボトルを引き続き搬送しながら、定位置に設置したノズルから過酸化水素のミストをボトルの口部に向かって吹き付け、エアノズルをボトルに追従させつつ熱風をボトル内に吹き込んでエアリンスを行い、ボトル内に温水を注入して温水リンスを行い、しかる後にこの無菌化されたボトルに内容物を充填し、密封するというものである。
特開2006−111295号公報
上述した従来の内容物充填方法又は装置は、オーブンによるプリフォームの加熱と、加熱されたプリフォームをボトルに成形するブロー成形と、成形されたボトルへの内容物の充填とをプリフォーム及びボトルの搬送路上で連続して行うもので、図3に示すように、ボトルの生産中は、プリフォームの表面温度がブロー成形に適した所定の成形温度Taになるようオーブンに通電する電流値が制御される。これにより、オーブンの温度が生産温度T3近傍で推移し、プリフォームはブロー成形に適した温度である成形温度Taまで加熱される。そして、プリフォームの供給が不足した際、又は、内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、オーブンの運転温度が待機温度T2まで降下するように電流値が制御される。
そのため、上記異常が解消され、ボトルの成形等を再開しようという場合、オーブンの運転温度が待機温度T2から中間温度T1へと上昇するまでの間(「待機時間」と呼ぶ)、ボトルの成形を待たなければならない。
中間温度T1とは、待機温度T2よりも高く、生産温度T3よりも低い温度であり、上記異常の発生によりオーブン内が空にされ、上記異常が解消された後に空のオーブン内に新たにプリフォームが導入されてプリフォームが加熱された場合、このプリフォームがオーブンから出る際に成形温度Taまで加熱され得るような温度である。
図3中、二点鎖線は、プリフォームの加熱温度の変化を示し、異常発生の間のTbはオーブン内が空であることから、プリフォームの温度に代え、プリフォームをオーブン内で搬送するためのマンドレルの温度を示す。
近年の飲料等の充填装置は、例えば900BPM(ボトル/分)という高速度で流れるボトルに飲料等を充填するので、このオーブンの運転温度が待機温度T2から中間温度T1へと上昇するまで待機時間を多く必要とするということは、ボトルの成形から飲料等の充填までの間にボトルのバッファを持たない内容物充填方法又は装置においてはボトルの生産性がすこぶる低下することを意味する。
したがって、本発明は、上記問題点を解消することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
なお、本発明の理解を容易にするため参照符号をカッコ書きで付するが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、請求項1に係る発明は、オーブン(10)によるプリフォーム(1)の加熱と、加熱されたプリフォーム(1)を容器(2)に成形するブロー成形と、成形された容器(2)への内容物の充填とをプリフォーム(1)及び容器(2)の搬送路上で連続して行い、容器(2)の生産中は、上記オーブン(10)の運転温度を生産温度(T3)まで高めつつ、プリフォーム(1)を成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を待機温度(T2)まで降下させる内容物充填方法において、上記異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を上記待機温度(T2)よりも高く、上記生産温度(T3)よりも低い中間温度(T1)まで低下させてこの中間温度(T1)を所定時間(X)維持し、この所定時間(X)内に上記異常が解消された場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記生産温度(T3)まで上昇させ、上記所定時間(X)内に上記異常が解消されなかった場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記待機温度(T2)まで降下させる内容物充填方法を採用する。
請求項2に記載されるように、請求項1に記載の内容物充填方法において、オーブン(10)内の温度センサ(17)により感知される温度が中間温度(T1)になるようにオーブン(10)の運転温度を制御することも可能である。
請求項3に記載されるように、請求項1に記載の内容物充填方法において、オーブン(10)に通電される電流値を一定に保つことによって中間温度(T1)を制御することも可能である。
請求項4に記載されるように、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内容物充填方法において、異常が発生した際にオーブン(10)内へのプリフォーム(1)の導入を遮断するとともに、ブロー成形された容器(2)を内容物の充填前に搬送路外へ排出することも可能である。
請求項5に係る発明は、プリフォーム(1)を加熱するオーブン(10)と、加熱されたプリフォーム(1)を容器(2)に成形するブロー成形型(6)と、成形された容器(2)に内容物を充填する充填機(4)と、上記オーブン(10)から上記ブロー成形型(6)を経て上記充填機(4)へと至るプリフォーム(1)及び容器(2)の搬送路とが設けられ、容器(2)の生産中は、上記オーブン(10)の運転温度を生産温度(T3)まで高めつつ、プリフォーム(1)を成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を所定の待機温度(T2)まで降下させる内容物充填装置において、上記異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を上記待機温度(T2)よりも高く、上記生産温度(T3)よりも低い中間温度(T1)まで低下させてこの中間温度(T1)を所定時間(X)維持し、この所定時間(X)内に上記異常が解消された場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記生産温度(T3)まで上昇させ、上記所定時間(X)内に上記異常が解消されなかった場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記待機温度(T2)まで降下させる内容物充填装置を採用する。
請求項6に記載されるように、請求項5に記載の内容物充填装置において、オーブン(10)内の温度センサ(17)により感知される温度が中間温度(T1)になるようにオーブン(10)の運転温度を制御することも可能である。
請求項7に記載されるように、請求項5に記載の内容物充填装置において、オーブン(10)に通電される一定の電流値によって中間温度(T1)を制御することも可能である。
請求項8に記載されるように、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の内容物充填装置において、異常が発生した際にオーブン(10)内へのプリフォーム(1)の導入を遮断するストッパー(16)が設けられるとともに、ブロー成形された容器(2)を内容物の充填前に搬送路外へ排出する排出手段(15)が設けられたものとすることができる。
本発明によれば、オーブン(10)によるプリフォーム(1)の加熱と、加熱されたプリフォーム(1)を容器(2)に成形するブロー成形と、成形された容器(2)への内容物の充填とをプリフォーム(1)及び容器(2)の搬送路上で連続して行い、容器(2)の生産中は、上記オーブン(10)の運転温度を生産温度(T3)まで高めつつ、プリフォーム(1)を成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を待機温度(T2)まで降下させる内容物充填方法において、上記異常が発生した際に、上記オーブン(10)の運転温度を上記待機温度(T2)よりも高く、上記生産温度(T3)よりも低い中間温度(T1)まで低下させてこの中間温度(T1)を所定時間(X)維持し、この所定時間(X)内に上記異常が解消された場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記生産温度(T3)まで上昇させ、上記所定時間(X)内に上記異常が解消されなかった場合に、上記オーブン(10)の運転温度を上記中間温度(T1)から上記待機温度(T2)まで降下させるものであるから、ボトル(2)又はボトル詰め製品の生産中に異常の発生によりボトル(2)の生産を中断し、オーブン(10)の温度を中間温度(T1)まで低下させた後に異常が解消されボトル(2)乃至ボトル詰め製品の生産を再開する場合であっても、プリフォームのオーブン内への送り込みまでに、従来における待機時間を設けることなく、直ちにプリフォームをオーブン内へ供給するとともにオーブン(10)の温度を速やかに生産温度(T3)まで高め、プリフォーム(1)を成形温度(Ta)まで速やかに加熱することができる。従って、ボトル(2)乃至ボトル詰め製品の生産性をさらに高めることができる。また、所定時間(X)内に異常が解消されなかった場合は、オーブン(10)の運転温度が、中間温度(T1)から待機温度(T2)まで下げられることから、異常の解消に手間取った場合におけるエネルギーの損失等が回避される。
本発明に係る内容物充填装置を示す概略平面図である。 内容物充填装置におけるオーブンの運転温度線図である。 従来の内容物充填装置におけるオーブンの運転温度線図である。
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
図1示すように、この内容物充填装置は、プリフォーム1を所定の間隔で順次供給するプリフォーム供給機49と、プリフォーム1を容器であるボトル2に成形するブロー成形機3と、成形されたボトル2に飲料等の内容物を充填し、密封する充填機4とを備える。
プリフォーム供給機49の途中から充填機4に至る箇所は、保護カバーであるチャンバー5a,5bで覆われている。チャンバー5a,5b内は、図示しない無菌エア供給源から無菌エアが常時供給されることにより、陽圧に保持される。
プリフォーム1は、試験管状の有底筒状体であり、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)を材料として射出成形等により作られる。プリフォーム1は、そのブロー成形によって容器であるボトル2に仕上げられるが、このボトル2におけると同様な口部及び雄ネジ等(図示せず)がプリフォーム1の成形当初からプリフォーム1に付与される。
プリフォーム供給機49からブロー成形機3を経て充填機4に至る間には、プリフォーム1を第一の搬送路上で搬送するプリフォーム用搬送手段と、ボトル2の完成品形状のキャビティを有する成形型6を上記第一の搬送路に接続される第二の搬送路上で搬送する成形型用搬送手段と、成形型6で成形されたボトル2を上記第二の搬送路に接続される第三の搬送路上で搬送する容器用搬送手段とが設けられる。
プリフォーム用搬送手段を有する第一の搬送路と、成形型用搬送手段を有する第二の搬送路と、容器用搬送手段を有する第三の搬送路は互いに連通しており、これらの搬送路上にはプリフォーム1やボトル2を保持しつつ搬送したり、搬送路間でプリフォーム1やボトル2を受け渡したりするためのグリッパ等(図示せず)が設けられる。
プリフォーム供給機49におけるプリフォーム用搬送手段は、プリフォーム1を所定の間隔で順次供給するシューター7と、シューター7の終端からプリフォーム1を受け取って搬送するホイール8と、ホイール8からプリフォーム1を受け取って走行させる水平方向に長く伸びる無端チェーン9とで構成される。
シューター7には、プリフォーム供給機49や、後述するフィラー46、キャッパー48、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等の飲料充填以降の工程において何らかの異常が発生し、フィラー46等の運転が停止又は減速された場合に、後述するオーブン10内へのプリフォーム1の供給を停止させるためのストッパー16が設けられる。上記異常が検知されると、ストッパー16がシューター7内へと侵入し、これによりオーブン10内へのプリフォーム1の導入が遮断される。
無端チェーン9は、水平面上で対向配置された一対のプーリ9a,9b間に架け渡され、一方のプーリ9aに、上記シューター7が接続される。
無端チェーン9には、プリフォーム1を保持する保持部材(図示せず)が一定ピッチで多数取り付けられる。各保持部材は無端チェーン9の走行と共に走行しながら自転可能である。保持部材は、縦長のマンドレル又はスピンドルとして形成され、その下部の外周面には複数個のボール状の弾性体(図示せず)が埋設される。保持部材がプリフォーム1の口部内に挿入されると、これらの弾性体の弾性変形によってプリフォーム1が保持部材に保持される。
ホイール8側から無端チェーン9側に送られたプリフォーム1の口部内には、保持部材が挿入され、これによりプリフォーム1は保持部材に正立状態で保持される。
上記無端チェーン9は、その回りが上記チャンバー5aと一体のオーブン10で囲まれ、オーブン10の内壁面には、赤外線を放射するヒーター11が張り巡らされる。
プリフォーム1は、シューター7を経て無端チェーン9に取り付けられた保持部材に受け取られ、無端チェーン9の一方向への走行に伴って移動しつつ、オーブン10内でヒーター11によってブロー成形が可能な成形温度まで加熱される。プリフォーム1は、望ましくは保持部材の回転と共に自転しながら均一に加熱され、口部以外がブロー成形に適した成形温度である90℃〜130℃まで昇温する。口部は、プリフォーム1がボトル2に成形された後にキャップ(図示せず)が被せられたときの密封性が損なわれないように、変形等を生じることのない70℃以下の温度に抑えられる。
無端チェーン9の一方のプーリ9aにおいて無端チェーン9の復路に接する箇所には、ヒーター11で成形温度まで加熱されたプリフォーム1を受け取って第二の搬送路上の成形型6へ渡すホイール12が接する。
ブロー成形機3は、上記第二の搬送路上に成形型用搬送手段を備え、成形型用搬送手段は、第二の搬送路上に上記ホイール12に連なるホイール13を備える。
ホイール13の回りには、上記ヒーター11で成形温度まで加熱されたプリフォーム1を受け取ってボトル2にブロー成形するための割り金型である成形型6が所定の間隔で複数セット配置される。成形型6は、ホイール13の回転とともにホイール13の周りを一定速度で旋回運動が可能である。
ブロー成形機3によるボトル2の生産中は、上記ヒーター11によって加熱されるオーブン10内の運転温度が、図2に示すように、生産温度T3まで高まるように制御される。
生産温度T3はプリフォームの種類によって相違するが、例えば成形温度が110℃であるとすると、この温度に近い105℃となる。
オーブン10内の運転温度が生産温度T3まで高まるように制御されることで、プリフォーム1はオーブン10を通過すると上記成形温度まで加熱される。成形温度と生産温度T3との関係はあらかじめ実験的に求められる。
プリフォーム1がオーブン10を通過した際の温度は、温度センサ18によって検知される。温度センサ18は、例えば、プリフォーム1が無端チェーン9側からホイール12側へと受け渡される箇所、あるいはオーブン10の出口近傍の箇所に設けられる。
この温度センサ18による測定温度は、図1に示す制御部14に送られ、制御部14において成形温度と比較される。この比較結果に基づき、成形温度に近づくように制御部から制御信号がオーブン10内のヒーター11へと出力される。これにより、生産温度T3が上昇又は降下し、プリフォーム1がブロー成形に適した温度である成形温度に合致するように加熱される。
図1に示すように、上記第二の搬送路には、ホイール37,38,39の列が付属する。型開きした成形型6からボトル2の完成品が露呈すると、ボトル2がホイール13に接するホイール37の回りのグリッパによって成形型6外へ取り出され、ホイール38,39へと順に搬送される。
ホイール37には、後述するフィラー46、キャッパー48、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等の飲料充填以降の工程において何らかの異常が発生し、フィラー46等の運転が停止又は減速された場合に、ブロー成形機3で成形されたボトル2を搬送路外に排出するためのシューター等からなる排出手段15が設けられる。上記異常が検知されると、グリッパが開き、グリッパから解放されたボトル2が排出手段によって搬送路外へと排出される。
ブロー成形機3と充填機4との間における成形されたボトル2の搬送路には、ボトル2を殺菌処理するための殺菌剤供給ノズル29が設置される。殺菌剤供給ノズル29は、例えばホイール39の回りに一本又は複数本配置される。
ブロー成形機3の成形型6で成形されたボトル2がホイール39の回りを走行する際、殺菌剤供給ノズル29から殺菌剤のミストがボトル2の口部に向かって吹き付けられる。これにより、ボトル2の内外面が殺菌処理される。
殺菌剤としては、過酸化水素を使用可能であり、過酸化水素成分を1質量%以上含むものであるのが有効である。殺菌剤としては、過酸化水素以外にエタノール、過酢酸、オゾン、塩素系殺菌剤の成分を1つ以上含むもの、あるいはそれらの組み合わせであっても良い。
図1に示すように、充填機4は、上記ブロー成形機3により成形されたボトル2を第三の搬送路上で搬送する容器用搬送手段を有する。この第三の搬送路は、上記ホイール39に連なるホイール40,41,42,43,44,45の列を有する。充填機4は、これらホイール40,41,42,43,44,45とともにチャンバー5bで囲まれる。チャンバー5b内には、無菌化されたエアが常時吹き込まれ、これにより、殺菌されたボトル2が微生物に汚染されることなく搬送される。
上記ホイール42の外周には、無菌状態のボトル2に飲料aを充填するためのフィラー46が設けられる。フィラー46はホイール42の回りに多数の旋回運動可能な充填ノズル(図示せず)を有し、各ノズルから走行するボトル2に内容物である飲料を充填可能である。ホイール44の回りには飲料が充填されたボトル2にキャップ22を取り付けて密封するためのキャッパー48が設けられる。キャッパー48には、キャップ滅菌装置55によって滅菌されたキャップ22が供給される。
なお、フィラー46、キャッパー48及びキャップ滅菌装置55は公知の装置と同様であるから、それらの詳細な説明は省略する。
キャップ22で密封されたボトル2は、チャンバー5b外に出た後、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等の包装装置(図示せず)へと搬送され、ラベルの貼着、ケースによる梱包、パレットへの搭載等の工程に送られる。
上記プリフォーム供給機49、フィラー46、キャッパー48、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等の飲料充填以降の工程において何らかの異常が発生した場合、上記オーブン10の運転温度を生産温度T3まで高めたままにしておくと、エネルギーの損失となり、また、オーブン10内の温度が過度に上昇する。
これを防止するため、従来は図3に示したように、異常が発生し、オーブン10からプリフォーム1が排出された後、オーブン10の運転温度を生産温度T3から待機温度T2まで低下させていた。待機温度T2は、例えば40℃である。そして、異常が解消された後、待機温度T2をこれよりも高く生産温度T3よりも低い所定の中間温度T1まで上昇させたうえで、プリフォーム1をオーブン10内に導入して加熱を開始し、プリフォーム1を成形温度Taまで加熱することによってボトル2の生産を再開していた。しかし、これでは既述のごとく待機時間を多く必要とし、ボトル詰め製品の生産性が悪化する。
そこで、ボトル2の生産性乃至ボトル詰め製品の生産性の悪化を防止するため、本発明においては、上記異常が発生した際に、オーブン10の温度を図2の運転温度線図に示すように制御する。
すなわち、オーブン10の運転温度を待機温度T2よりも高く、生産温度T3よりも低い所定の中間温度T1まで低下させてこの中間温度T1を所定時間Xだけ維持し、この所定時間X内に上記異常が解消された場合に、オーブン10の運転温度を中間温度T1から生産温度T3まで上昇させ、所定時間X内に上記異常が解消されなかった場合に、オーブン10の運転温度を中間温度T1から待機温度T2まで降下させる。中間温度T1は、例えば80℃である。所定時間Xは、例えば10分である。
中間温度T1をオーブン10内に設定するため、オーブン10内には温度センサ17が設置され、この温度センサ17からの信号が制御部14内で中間温度T1と比較されることにより、図2に示すように中間温度T1が適正に保持される。ただし、この中間温度T1は、オーブン10に通電される電流値を一定に保つことによっても得ることができる。
このように中間温度T1が設定されることにより、異常が解消された時からボトル2の生産を再開するまでの待機時間が短縮され、ボトル2の生産性乃至ボトル詰め製品の生産性が向上する。
次に、上記内容物充填装置の作用について、内容物充填方法とともに説明する。
(1)最初に、ブロー成形機3のチャンバー5a内の洗浄・殺菌処理と、充填機4のチャンバー5b内の洗浄・殺菌処理とが公知の方法に従って行われる。
(2)チャンバー5a,5b内の殺菌処理後、プリフォーム1をボトル2に成形する工程が開始される。
まず、シューター7及びホイール8の作動によってプリフォーム1がオーブン10内へと導入され、無端チェーン9によってオーブン10内を搬送される。プリフォーム1は、オーブン10内を搬送されつつ、ヒーター11によって成形に好適な温度域すなわち成形温度Taまで加熱される。
(3)加熱されたプリフォーム1が、ホイール13の回りを旋回運動する成形型6内に入れられ、図示しないカムの作用によって、成形型6が閉じられる。そして、延伸ロッド(図示せず)がプリフォーム1内に挿入され、ブロー成形用エアがプリフォーム1内に吹き込まれることによって、成形型6内でプリフォーム1がボトル2へとブロー成形される。
(4)成形型6内でのボトル2の成形が完了すると、成形型6が型開きされ、ボトル2の完成品がホイール37の回りの図示しないグリッパによって成形型6外へ取り出され、ホイール38,39の回りを搬送される。
(5)ボトル2がホイール39の回りを搬送される間に、殺菌剤供給ノズル29から過酸化水素水等の殺菌剤のミストがボトル2の口部に向かって吹き付けられる。これにより、ボトル2の内外面が殺菌処理される。その次に、必要に応じて加熱無菌エアがボトル2の内外面に吹き付けられ、ボトル2がエアリンスされる。
(6)殺菌されたボトル2は、充填機4内のホイール40,41,42,43,44,45へと順に受け渡されつつ、充填機4内を走行する。
(7)充填機4内において、フィラー46が形成されたホイール42の回りをボトル2が走行する際、飲料等の滅菌処理された飲料等の内容物がフィラー46内のノズル(図示せず)から充填される。内容物が充填されたボトル2は、キャップ滅菌装置55によって滅菌されたキャップ22がキャッパー48により取り付けられて密封され、ボトル詰め飲料としてチャンバー5bの出口から排出される。
(8)チャンバー5bから排出されたボトル詰め製品は、チャンバー5b外に出た後、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等へと搬送され、ラベルが貼着され、ケースによって梱包され、パレットへ乗せられる。
(9)上述のごとくオーブン10によるプリフォーム1の加熱、加熱されたプリフォーム1をボトル2に成形するブロー成形、成形されたボトル2への内容物の充填等が、プリフォーム1及びボトル2の搬送路上で連続して行われ、ボトル詰め製品が量産される。
このボトル2やボトル詰め製品の生産中は、図2に示すように、オーブン10の運転温度が生産温度T3まで高められ、オーブン10内を通るプリフォーム1が成形温度Taまで加熱される。
オーブン10を通ったプリフォーム1の温度は温度センサ18により検知され、これが制御部14において成形温度Taと比較され、この温度差が解消されるようにヒーター11に流れる電流が加減され、オーブン10の温度が制御される。
(10)上記プリフォーム供給機49、フィラー46、キャッパー48、ラベラー、ケーサー、パレタイザー等の飲料充填以降の工程において何らかの異常が発生した場合、制御部14から信号が出て、オーブン10の運転温度が待機温度T2よりも高く、上記生産温度T3よりも低い所定の中間温度T1まで下げられ、この中間温度T1を所定時間Xだけ維持される。
中間温度T1は、オーブン10内に設置された温度センサ17により検出されるオーブン10内の温度が目標とする中間温度T1と比較されることにより制御される。
このようにオーブン10の運転温度が、生産温度T3から中間温度T1まで下げられることにより、異常を解消する作業の間におけるエネルギーの損失や、オーブン10内の温度の過剰な上昇が防止される。
(11)上記所定時間X内に上記異常が解消された場合は、制御部14からの信号で、オーブン10の運転温度が中間温度T1から生産温度T3まで高められる。そして、異常が解消されたと同時にプリフォーム1がオーブン10内へと送り出され、加熱が開始される。したがって、従来におけるプリフォーム1のオーブン10内への送り込みを待機するための待機時間が不要となる。
(12)上記所定時間X内に上記異常が解消されなかった場合は、制御部14からの信号で、オーブン10の運転温度が、図2に示すように中間温度T1から待機温度T2まで下げられる。
これにより、上記異常の解消に手間取った場合におけるエネルギーの損失等が回避される。
1…プリフォーム
2…容器(ボトル)
4…充填機
6…ブロー成形型
10…オーブン
15…排出手段
16…ストッパー
17,18…温度センサ
1…中間温度
2…待機温度
3…生産温度
X…所定時間

Claims (8)

  1. オーブンによるプリフォームの加熱と、加熱されたプリフォームを容器に成形するブロー成形と、成形された容器への内容物の充填とをプリフォーム及び容器の搬送路上で連続して行い、容器の生産中は、上記オーブンの運転温度を生産温度まで高めつつ、プリフォームを成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を待機温度まで降下させる内容物充填方法において、上記異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を上記待機温度よりも高く、上記生産温度よりも低い中間温度まで低下させてこの中間温度を所定時間維持し、この所定時間内に上記異常が解消された場合に、上記オーブンの運転温度を上記中間温度から上記生産温度まで上昇させ、上記所定時間内に上記異常が解消されなかった場合に、上記オーブンの運転温度を上記中間温度から上記待機温度まで降下させることを特徴とする内容物充填方法。
  2. 請求項1に記載の内容物充填方法において、オーブン内の温度センサにより感知される温度が中間温度になるようにオーブンの運転温度を制御することを特徴とする内容物充填方法。
  3. 請求項1に記載の内容物充填方法において、オーブンに通電される電流値を一定に保つことによって中間温度を制御することを特徴とする内容物充填方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の内容物充填方法において、異常が発生した際にオーブン内へのプリフォームの導入を遮断するとともに、ブロー成形された容器を内容物の充填前に搬送路外へ排出することを特徴とする内容物充填方法。
  5. プリフォームを加熱するオーブンと、加熱されたプリフォームを容器に成形するブロー成形型と、成形された容器に内容物を充填する充填機と、上記オーブンから上記ブロー成形型を経て上記充填機へと至るプリフォーム及び容器の搬送路とが設けられ、容器の生産中は、上記オーブンの運転温度を生産温度まで高めつつ、プリフォームを成形温度まで加熱し、上記内容物の充填以降の工程において異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を所定の待機温度まで降下させる内容物充填装置において、上記異常が発生した際に、上記オーブンの運転温度を上記待機温度よりも高く、上記生産温度よりも低い所定の中間温度まで低下させてこの中間温度を所定時間維持し、この所定時間内に上記異常が解消された場合に、上記オーブンの運転温度を上記中間温度から上記生産温度まで上昇させ、上記所定時間内に上記異常が解消されなかった場合に、上記オーブンの運転温度を上記中間温度から上記待機温度まで降下させることを特徴とする内容物充填装置。
  6. 請求項5に記載の内容物充填装置において、オーブン内の温度センサにより感知される温度が中間温度になるようにオーブンの運転温度を制御することを特徴とする内容物充填装置。
  7. 請求項5に記載の内容物充填装置において、オーブンに通電される一定の電流値によって中間温度を制御することを特徴とする内容物充填装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の内容物充填装置において、異常が発生した際にオーブン内へのプリフォームの導入を遮断するストッパーが設けられるとともに、ブロー成形された容器を内容物の充填前に搬送路外へ排出する排出手段が設けられたことを特徴とする内容物充填装置。
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