JP2017006886A - シーラント塗布装置及びシーラント塗布製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】航空機等の部品へのシーラントの塗布作業を安定的かつ簡易に行えるようにすることである。【解決手段】実施形態に係るシーラント塗布装置は、剛体かつ筒状のカートリッジ受け、押出部材及び駆動機構を備える。剛体かつ筒状のカートリッジ受けは、シーラントを封入したカートリッジを、前記カートリッジのノズルが一端側において開口する一方、前記カートリッジに設けられたプランジャが内部となる状態でセットする。押出部材は、前記カートリッジ受けの内部において、空気圧で膨らんだゴムで前記プランジャを前記カートリッジの壁面に押し当てながら剛体部で前記プランジャを前記ノズル側に押し出す。駆動機構は、前記押出部材を少なくとも軸方向に往復移動させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、シーラント塗布装置及びシーラント塗布製品の製造方法に関する。
航空機の燃料タンクの部品を組立てる際には、部品の合わせ面やファスナを挿入する孔からの燃料の漏洩を防止するために、シーラント(シール剤)が塗布される。従来、シーラントの塗布は、手作業で行われている。具体的には、シーラントが封入されたカートリッジのプランジャを押し込んでシーラントが吐出される。そして、吐出されたシーラントを作業者がヘラでワークに塗布している。
また、ファスナにシーラントを均一に塗布できるように、シーラントの吐出量を一定に制御するシール塗布装置も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−240015号公報
しかしながら、シーラントが封入された汎用のカートリッジ及びプランジャは樹脂製であるため、プランジャを押した際に変形が生じ、カートリッジとプランジャの間からシーラントが漏れ出す場合がある。
そこで、本発明は、航空機等の部品へのシーラントの塗布作業を安定的かつ簡易に行えるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態に係るシーラント塗布装置は、剛体かつ筒状のカートリッジ受け、押出部材及び駆動機構を備える。剛体かつ筒状のカートリッジ受けは、シーラントを封入したカートリッジを、前記カートリッジのノズルが一端側において開口する一方、前記カートリッジに設けられたプランジャが内部となる状態でセットする。押出部材は、前記カートリッジ受けの内部において、空気圧で膨らんだゴムで前記プランジャを前記カートリッジの壁面に押し当てながら剛体部で前記プランジャを前記ノズル側に押し出す。駆動機構は、前記押出部材を少なくとも軸方向に往復移動させる。
また、本発明の実施形態に係るシーラント塗布製品の製造方法は、シーラントを封入したカートリッジを、前記カートリッジのノズルが一端側において開口する一方、前記カートリッジに設けられたプランジャが内部となる状態で剛体かつ筒状のカートリッジ受けにセットするステップと、前記カートリッジ受けの内部において、空気圧で膨らんだゴムで前記プランジャを前記カートリッジの壁面に押し当てながら押出部材の剛体部で前記プランジャを前記ノズル側に押し出すステップと、前記プランジャを押し出すことによって前記カートリッジから吐出した前記シーラントをワークに塗布することによってシーラント塗布製品を製造するステップとを有するものである。
本発明の実施形態に係るシーラント塗布装置の構成図。 図1に示すシーラント塗布装置によるシーラントの塗布位置の例を示す断面図。
本発明の実施形態に係るシーラント塗布装置及びシーラント塗布製品の製造方法について添付図面を参照して説明する。
(構成及び機能)
図1は本発明の実施形態に係るシーラント塗布装置の構成図である。
シーラント塗布装置1は、ワークにシーラントSを塗布するための装置である。シーラント塗布装置1は、カートリッジ受け2、押出部材3、駆動機構4、制御装置5及びエア供給系6を有する。
カートリッジ受け2は、シーラントSが封入された既製のカートリッジKをセットするための構成要素である。カートリッジKには、シーラントSを吐出するためのノズルK1と、圧力を負荷してシーラントSを押し出すためのプランジャPが設けられる。具体的には、カートリッジKは概ね円筒状の構造を有しており、一端にノズルK1が取付けられ、他端に凹んだドーム状の面を表面側に形成するプランジャPが取付けられる。そして、プランジャPとノズルK1との間にシーラントSが充填された状態でカートリッジKが提供される。プランジャPは、凹んだ押出面に圧力を加えると、円筒状の壁面の内側を滑ってノズルK1側に移動するように構成されている。このため、プランジャPの凹んだ押出面を押下するとノズルK1からシーラントSを吐出することができる。
しかしながら、典型的なカートリッジK及びプランジャPは樹脂製である。このため、プランジャPを押した際にカートリッジKに変形が生じ、プランジャPの端部からシーラントSが漏れ出す場合がある。
そこで、カートリッジ受け2は、筒状の剛体で構成される。例えば、カートリッジ受け2を、金属製の円筒2Aの一端を、ノズルK1のみを開口させることが可能な貫通孔を有する受け部材2Bで閉塞した構造とすることができる。これにより、カートリッジKのノズルK1が円筒2Aの一端側に設けられた受け部材2Bの貫通孔から開口する一方、カートリッジKに設けられたプランジャPが内部となる状態で、カートリッジKをカートリッジ受け2にセットすることができる。しかも、カートリッジKの外周面を保護する円筒2Aは剛体であるため、カートリッジK及びプランジャPの変形を防止することができる。
特に、カートリッジKとして、円筒状の壁面のプランジャP側における端部に、外側に向かってリング状の凸部を設けたものが多く流通している。すなわち、図示されるようにカートリッジKのプランジャP側における壁面の端部の直径が、他の壁面の部分の直径よりも大きいものが流通している。このため、図示されるように金属製の円筒2Aの内径を、カートリッジKの円筒状の壁面の外径に合わせて製作すれば、カートリッジKのプランジャP側における壁面の端部を、金属製の円筒2Aの一端に引っ掛けることによって円筒2A内にカートリッジKを安定的に保持することができる。その場合には、円筒2Aの長さは、カートリッジKの長さに合わせて決定されることになる。
押出部材3は、カートリッジ受け2の内部において、カートリッジKに設けられたプランジャPをノズルK1側に押し出すための構成要素である。具体的には、押出部材3は、カートリッジ受け2の円筒2Aの内側に嵌り込んで軸方向に往復移動するように構成されている。従って、押出部材3は、円筒2Aの内側を往復移動するピストンであるということもできる。また、押出部材3は、プランジャPを押し込むためのプランジャロッドとしても機能する。
特に、押出部材3は、空気圧で膨らんだゴム3AでプランジャPをカートリッジKの壁面に押し当てながら剛体部3BでプランジャPを押し出すように構成されている。すなわち、押出部材3は、カートリッジKのプランジャPを押し出すための剛体部3Bに加えて空気圧で膨らむゴム3Aを有している。そして、バルーンのようにゴム3Aを膨らませることによって、プランジャPの縁を凹んだ押出面の内側からカートリッジKの内壁に押し当てることができるように構成されている。
カートリッジKの外側は、上述したようにカートリッジ受け2の円筒2Aによって拘束される。従って、プランジャPの縁及びカートリッジKの壁面は、空気圧で膨らんだゴム3Aと、円筒2Aとの間に挟み込まれる。このため、プランジャPをカートリッジKの側面と常に密着させた状態でプランジャPを押し込むことができる。その結果、カートリッジKの変形のみならず、プランジャPの縁に隙間が開くことを防止することができる。これにより、プランジャPの縁からのシーラントSの漏洩を確実に防止することができる。
このような機能を有する押出部材3は、エアピッカー3Cの先端に剛体部3Bとしてスペーサを設けることによって簡易に構成することができる。エアピッカー3Cは、金属柱3Dの回りにゴム3Aを巻き付けた構造を有し、ゴム3Aと金属柱3Dとの間の空間における気密性が得られるように構成される。エアピッカー3Cの金属柱3Dには、エアの流路が形成され、エアの入口は外部に開口する一方、エアの出口はゴム3Aと金属柱3Dとの間の空間において開口する。従って、エアの入口からエアを供給すると、エアがゴム3Aと金属柱3Dとの間の空間に充満してゴム3Aがバルーンとしてリング状に膨らむ。
このような構造を有するエアピッカー3Cのゴム3Aを押出部材3のゴム3Aとして利用することができる。これにより、既製品を用いて簡易に押出部材3を構成することができる。押出部材3には、プランジャPの縁を内側から円筒2Aに向かって円状に押し広げる機能の他、プランジャPを押し込む機能を設ける必要がある。そこで、エアピッカー3Cを構成する金属柱3Dの先端に、プランジャPの凹みに合わせた凸状の金属等の剛体を剛体部3Bとして固定することができる。
典型的なプランジャPの縁の内側には、リング状のリブP1が設けられている。そこで、プランジャPを押し込む際には、押出部材3のゴム3Aを膨らませてプランジャPの内側の縁に設けられたリング状のリブP1に押し当てることが、押出部材3のゴム3AとプランジャPとの間における滑りを防止する観点から好適である。すなわち、押出部材3のゴム3Aを膨らませてプランジャPの内側にあるリブP1に食い込ませることによって、押出部材3とプランジャPとの間におけるずれを防止することができる。もちろん、既製のプランジャPの縁の内側にリブP1が設けられていない場合には、リブP1を滑り止めとして取付けるようにしてもよい。
駆動機構4は、押出部材3を少なくとも軸方向に往復移動させる装置である。駆動機構4の構造は、押出部材3を少なくとも軸方向に往復移動させることが可能であれば任意である。図示された例では、モータ4Aの出力軸をボールスクリュー4Bと連結することによって、押出部材3を軸方向に往復移動させる駆動機構4が構成されている。
より具体的には、モータ4Aの出力軸に減速機4Cを介して第1のプーリ4Dが連結され、第1のプーリ4Dがボールスクリュー4Bの一端に固定された第2のプーリ4Eとベルト4Fで連結されている。このため、モータ4Aが駆動すると、出力軸の回転が減速機4Cによって適切な回転速度に調節された後、プーリ4D、4Eとベルト4Fでボールスクリュー4Bに伝達される。従って、モータ4Aの駆動によってボールスクリュー4Bを回転軸方向に往復移動させることができる。
ボールスクリュー4Bの他端には、押出部材3が連結される。このため、ボールスクリュー4Bの回転軸方向への移動によって、押出部材3を、プランジャPを押し込む方向又は押出部材3をプランジャPから引離す方向に移動させることができる。
カートリッジKをノズルK1が下向きとなるようにセットする場合には、図示されるように、ボールスクリュー4B、押出部材3及びカートリッジ受け2の円筒2Aの各中心軸が鉛直方向に同軸上となるように配置される。そのため、鉛直方向にスライド可能なスライドアーム2Cを設け、カートリッジKが挿入された円筒2Aの押出部材3側における一端をスライドアーム2Cによって支えるようにすることがカートリッジKの安定化に繋がる。すなわち、カートリッジKが挿入された円筒2Aの両端を支えることによって、押出部材3でプランジャPに圧力を負荷しても、カートリッジKが挿入された円筒2Aの転倒を防止することが可能となる。つまり、カートリッジKが挿入された円筒2Aの両端を、スライドアーム2C及び受け部材2Bの2つの保持部材によって保持することが安定化の観点から好適である。
駆動機構4には、押出部材3を軸方向に往復移動させる駆動軸の他、シーラントSの塗布位置に応じた駆動軸を設けてもよい。例えば、押出部材3を直線移動させる単一又は複数の駆動軸を設けて門型の駆動機構を構成することができる。或いは、シーラントSの塗布対象となるワークを移動させる単一又は複数の駆動軸を有する駆動機構をシーラント塗布装置1に設けてもよい。別の例として、押出部材3を軸方向に往復移動させる駆動機構4を多関節アームを有するロボットに取付けるようにしてもよい。すなわち、ロボットのアームの先端に駆動機構4を取付けることによってシーラント塗布装置1を構成することができる。特に、シーラントSの塗布位置に応じた駆動軸を設ければ、シーラントSの塗布作業を自動化することができる。
制御装置5は、駆動機構4を制御する装置である。制御装置5は、駆動機構4の制御プログラムを実行するプロセッサ等の処理回路によって構成することができる。制御装置5には、駆動機構4を制御することによってカートリッジKからシーラントSを吐出させる機能の他、駆動機構4を制御することによってカートリッジKから吐出されるシーラントSの量を調節する機能を設けることができる。すなわち、駆動機構4の制御によってシーラントSを定量吐出させることができる。
例えば、駆動機構4がボールスクリュー4Bで構成される場合であれば、ボールスクリュー4Bの回転速度を一定にする制御によってシーラントSの吐出量を一定にすることができる。或いは、押出部材3のプランジャPへの押し付け力を測定する圧力センサを設け、押し付け力が一定となるようにフィードバック制御を行うようにしてもよい。
エア供給系6は、押出部材3のゴム3Aを膨らませるためのエアを供給するシステムである。このため、エア供給系6は、エアコンプレッサ6Aにエア供給管6Bを連結して構成される。押出部材3の部品としてエアピッカー3Cが用いられる場合には、エア供給管6Bの出口が継手6Cを介してエアピッカー3Cに設けられたエアの入口と連結される。
エア供給系6を駆動機構4の駆動と連動させる場合には、制御装置5によりエア供給系6を制御することができる。例えば、ボールスクリュー4Bの移動によって押出部材3の先端の位置が、プランジャPの初期位置に相当する位置となった場合に、エアの供給が開始されるようにエア供給系6を制御することができる。
(動作及び作用)
次にシーラント塗布装置1を用いたシーラント塗布製品の製造方法について説明する。
まず、シーラントSが封入されたカートリッジKが準備される。特に航空機の部品用のシーラントSとしては、主剤と硬化剤とを混合した常温硬化性のシーラントSが用いられる場合が多い。このような2液性のシーラントSは、樹脂製のカートリッジK及び樹脂製のプランジャPに封入され、未使用の状態で硬化しないよう冷凍された状態で提供される。従って、シーラントSの使用時には解凍される。
次に、シーラントSが封入されたカートリッジKがシーラント塗布装置1に備えられる剛体かつ筒状のカートリッジ受け2にセットされる。具体的には、カートリッジKのノズルK1が一端側において開口する一方、カートリッジKに設けられたプランジャPが内部となる状態で、カートリッジ受け2の円筒2AにカートリッジKが挿入される。これにより、受け部材2Bの貫通孔からカートリッジKのノズルK1が開口する。
図1に例示されるように、カートリッジKのプランジャP側における端部にリング状の鍔が設けられている場合には、カートリッジKの鍔が円筒2Aの一端に引っ掛かかるようにカートリッジKを円筒2Aの内部に挿入した状態で、受け部材2Bの上に設置することができる。その後、スライドアーム2Cを押し下げてカートリッジKが挿入された円筒2AのプランジャP側における端部を支えることができる。これにより、カートリッジKが挿入された円筒2Aがシーラント塗布装置1に強固に固定される。
一方、シーラントSの塗布対象となるワークがセットされる。シーラントSが塗布されるワークの例としては、航空機の燃料タンクを構成する主翼外板(パネル)やアクセスパネル等の部品と桁(スパー)、小骨(リブ)、縦通材(ストリンガー)等の部品とを組立てた航空機構造体が挙げられる。
図2は図1に示すシーラント塗布装置1によるシーラントSの塗布位置の例を示す断面図である。
図2に示すようにシーラントSが塗布される箇所の例としては、部品W1、W2同士の接合部分やファスナFの周辺など、燃料タンクの内部と外部との間において燃料漏れを防止する必要がある箇所が挙げられる。
このため、これらのシーラントSの塗布位置がカートリッジKのノズルK1の先となるようにワークがセットされる。或いは、駆動機構4が多関節ロボット等の多軸の駆動機構である場合には、制御装置5の制御下において駆動機構4が駆動し、シーラントSの塗布位置がカートリッジKのノズルK1の先となるようにワーク及びカートリッジKの少なくとも一方が位置決めされる。
ワークとカートリッジKとの相対的な位置決めが完了すると、シーラントSの塗布作業を開始することができる。そのために、制御装置5の制御下において駆動機構4のモータ4Aが駆動し、ボールスクリュー4Bが回転する。これにより、ボールスクリュー4Bとともに押出部材3が移動し、押出部材3の先端がカートリッジKのプランジャPに到達する。
そうすると、エア供給系6が駆動し、エアコンプレッサ6Aからエア供給管6Bを介して圧縮エアが押出部材3のエアピッカー3Cに供給される。このため、エアピッカー3Cのゴム3Aがカートリッジ受け2の内部において空気圧で膨らむ。これにより、エアピッカー3Cのゴム3AでプランジャPの縁が内側からカートリッジKの内壁側に押し当てられる。すなわち、プランジャPの縁とカートリッジKの壁面が、エアピッカー3Cのゴム3Aとカートリッジ受け2の円筒2Aとの間に挟まれる。このため、プランジャPの縁とカートリッジKの壁面が確実に密着する。
この時、エアピッカー3Cのゴム3Aが、プランジャPの縁の内側に設けられたリング状のリブP1に当たるように、押出部材3の位置決めを行うことができる。これにより、エアピッカー3Cのゴム3AとプランジャPとの間におけるずれを防止することができる。すなわち、プランジャPの縁の内側に設けられたリング状のリブP1を、押出部材3とプランジャPとの間における滑り止めとして利用することができる。
エアピッカー3Cのゴム3Aが十分に膨らんでプランジャPの縁がカートリッジKの壁面と密着すると、プランジャPの押下を開始することができる。そのために、制御装置5の制御下において駆動機構4のモータ4Aが駆動し、ボールスクリュー4Bが回転する。これにより、ボールスクリュー4Bとともに押出部材3が移動し、押出部材3の先端に設けられた剛体部3BがカートリッジKのプランジャPを押下する。すなわち、カートリッジ受け2の内部において、空気圧で膨らんだエアピッカー3Cのゴム3Aで内側からプランジャPの縁をカートリッジKの壁面に押し当てながら押出部材3の剛体部3BでプランジャPがノズルK1側に押し出される。
この結果、プランジャPの縁からシーラントSが漏れ出すことなくカートリッジKのノズルK1からシーラントSが吐出する。そして、プランジャPを押し出すことによってカートリッジKから吐出したシーラントSがワークに塗布される。
シーラントSの塗布位置が直線上又は曲線上である場合には、駆動機構4の駆動によってカートリッジKのノズルK1の位置を、ワークに対して相対的に移動させることができる。また、制御装置5による駆動機構4の制御によってシーラントSの吐出量を一定に保つことができる。これにより、自動的かつ均一にシーラントSを塗布することができる。そして、全ての塗布位置へのシーラントSの塗布が完了すると、シーラント塗布製品を製造することができる。
つまり以上のようなシーラント塗布装置1及びシーラント塗布製品の製造方法は、シーラントSが封入されたカートリッジKからシーラントSが漏洩しないようにプランジャPの縁を空気圧で膨らんだゴム3AでカートリッジKの壁面に押し当てながらプランジャPを押下できるようにしたものである。
(効果)
このため、シーラント塗布装置1及びシーラント塗布製品の製造方法によれば、シーラントSが汎用のカートリッジKに封入されて提供される場合において、シーラントSの漏洩を防止しつつ、自動的にシーラントSの吐出を行うことができる。また、駆動機構4を多関節ロボット等で構成することにより、シーラントSの塗布についても自動的に行うことが可能である。しかも、駆動機構4の制御によって、シーラントSの定量塗布が可能である。
このため、シーラントSの塗布作業を手作業で行う場合に比べて作業時間の低減及び品質の安定化を図ることができる。また、シーラントSに毒性がある場合には、作業者による手作業を不要とすることによって、作業者の作業環境を改善することができる。
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
1...シーラント塗布装置、2...カートリッジ受け、2A...円筒、2B...受け部材、2C...スライドアーム、3...押出部材、3A...ゴム、3B...剛体部、3C...エアピッカー、4...駆動機構、4A...モータ、4B...ボールスクリュー、4C...減速機、4D...第1のプーリ、4E...第2のプーリ、4F...ベルト、5...制御装置、6...エア供給系、6A...エアコンプレッサ、6B...エア供給管、6C...継手、S...シーラント、K...カートリッジ、K1...ノズル、P...プランジャ、P1...リブ、W1、W2...部品、F...ファスナ

Claims (7)

  1. シーラントを封入したカートリッジを、前記カートリッジのノズルが一端側において開口する一方、前記カートリッジに設けられたプランジャが内部となる状態でセットするための剛体かつ筒状のカートリッジ受けと、
    前記カートリッジ受けの内部において、空気圧で膨らんだゴムで前記プランジャを前記カートリッジの壁面に押し当てながら剛体部で前記プランジャを前記ノズル側に押し出すための押出部材と、
    前記押出部材を少なくとも軸方向に往復移動させる駆動機構と、
    を備えるシーラント塗布装置。
  2. 前記押出部材は、エアピッカーの先端に前記剛体部としてスペーサを設けて構成される請求項1記載のシーラント塗布装置。
  3. 前記押出部材のゴムは、前記プランジャの縁に設けられたリング状のリブに押し当てられる請求項1又は2記載のシーラント塗布装置。
  4. 前記駆動機構を制御することによって前記カートリッジから吐出される前記シーラントの量を調節する制御装置を更に有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシーラント塗布装置。
  5. シーラントを封入したカートリッジを、前記カートリッジのノズルが一端側において開口する一方、前記カートリッジに設けられたプランジャが内部となる状態で剛体かつ筒状のカートリッジ受けにセットするステップと、
    前記カートリッジ受けの内部において、空気圧で膨らんだゴムで前記プランジャを前記カートリッジの壁面に押し当てながら押出部材の剛体部で前記プランジャを前記ノズル側に押し出すステップと、
    前記プランジャを押し出すことによって前記カートリッジから吐出した前記シーラントをワークに塗布することによってシーラント塗布製品を製造するステップと、
    を有するシーラント塗布製品の製造方法。
  6. 前記カートリッジ及び前記プランジャとしてそれぞれ樹脂製のカートリッジ及び樹脂製のプランジャを用いる請求項5記載のシーラント塗布製品の製造方法。
  7. 前記シーラントとして、主剤と硬化剤とを混合した常温硬化性のシーラントを用いる請求項5又は6記載のシーラント塗布製品の製造方法。
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