JP2017005622A - 無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法 - Google Patents

無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来と比べて短い時間で各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整できる無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法を提供する。
【解決手段】周波数軸上において送信信号のスペクトラムを複数のサブスペクトラムに分割するスペクトラム分割手段と、各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を調整する振幅・位相調整手段によって調整された各サブスペクトラムの送信信号を送信する複数の送信機と、隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の送信信号を保持する信号保持手段と、複数の送信機により送信された送信信号が空間合成された合成信号と、信号保持手段により保持された送信信号との相互相関係数に基づいて各サブスペクトラムにおけるオフセット位相角を算出し、算出したオフセット位相角を振幅・位相調整手段において位相を調整する校正係数として更新するオフセット位相角検出手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法に関する。
例えば、無線通信システムには、複数のアンテナを用い、送信信号の周波数帯域をアンテナの数で分割し、分割した各周波数帯域(以下、サブスペクトラムとも称される)の信号を各アンテナで送信し、空間上で元の送信信号に再合成する帯域分割アレーの技術がある。帯域分割アレーの技術では、変調および復調方式に依らず、アンテナの数に応じたEIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power)を向上させることができる。
例えば、隣接するサブスペクトラム間の送信信号の位相を互いに反転させて、再合成された送信信号の分割周波数における信号電力が最小となるように、送信信号の各サブスペクトラムでの振幅および位相を調整し、EIRPを向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、各サブスペクトラムの送信信号の信号電力が最大となるように、各サブスペクトラムの送信信号の位相を所定の角度ごとに変化させて調整しEIRPの向上を図るステップトラック制御の技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2013−48348号公報 特開2014−207553号公報 特開2013−27004号公報
従来の無線通信システムは、送信信号の信号電力をモニタリングして各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整するため、各サブスペクトラムの送信信号に対する最適な位相が決まるまで、複数回の送信信号の送受信を行う必要がある。すなわち、従来の無線通信システムは、各サブスペクトラムの送信信号の位相が調整されるまでに、時間がかかるという問題がある。
また、各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整する時間を短縮させるために、所定の周波数を示すパイロット信号等の基準信号を各サブスペクトラムの送信信号に付加する場合、1つの送信信号で送信可能な通信容量が減少してしまう虞がある。
本発明は、従来と比べて短い時間で各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整できる無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、周波数軸上において送信信号のスペクトラムを複数のサブスペクトラムに分割するスペクトラム分割手段と、各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を調整する振幅・位相調整手段と、振幅・位相調整手段により調整された各サブスペクトラムの送信信号を送信する複数の送信機と、各サブスペクトラムの送信信号のうち、隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の少なくとも一部の送信信号を保持する信号保持手段と、複数の送信機により送信された送信信号が空間合成された合成信号と、信号保持手段により保持された送信信号との相互相関係数を算出する相互相関算出手段と、算出された相互相関係数に基づいて各サブスペクトラムにおけるオフセット位相角を算出し、算出したオフセット位相角を振幅・位相調整手段において位相を調整する校正係数として更新するオフセット位相角検出手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明は、保持された送信信号と合成信号との相互相関から遅延時間を算出する遅延時間算出手段を備え、振幅・位相調整手段は、算出された遅延時間を用いて各サブスペクトラムの送信信号の送信タイミングを調整することを特徴とする。
第3の発明は、周波数軸上において送信信号のスペクトラムを複数のサブスペクトラムに分割し、各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を調整し、複数の送信機を用いて調整された各サブスペクトラムの送信信号を送信し、各サブスペクトラムの送信信号のうち、隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の少なくとも一部の送信信号を保持し、複数の送信機により送信された送信信号が空間合成された合成信号と、保持された送信信号との相互相関係数を算出し、算出された相互相関係数に基づいて各サブスペクトラムにおけるオフセット位相角を算出し、算出したオフセット位相角を、位相を調整する校正係数として更新することを特徴とする。
第4の発明は、保持された送信信号と合成信号との相互相関から遅延時間を算出し、算出された遅延時間を用いて各サブスペクトラムの送信信号の送信タイミングを調整することを特徴とする。
本発明は、従来と比べて短い時間で各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整できる。
無線通信システムの送信装置の一実施形態を示す図である。 送信信号のスペクトラムとサブスペクトラムとの関係の一例を示す図である。 図1に示したタイミング検出回路の一例を示す図である。 図1に示した無線通信システムの送信装置における送信処理の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、無線通信システムの送信装置の一実施形態を示す。
図1に示した無線通信システムの送信装置200は、変調器10、DFT(Discrete Fourier Transform)部20、n個のスペクトラム分割回路30(30(1)−30(n))およびn個の振幅・位相調整回路40(40(1)−40(n))を有する。送信装置200は、n個のIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)部50(50(1)−50(n))、n個の送信機60(60(1)−60(n))およびn個の保持部70(70(1)−70(n))を有する。送信装置200は、n個の乗算器71(71(1)−71(n))、受信機80、タイミング検出回路90、DFT部25、n個のスペクトラム分割回路35(35(1)−35(n))、n個の相関器100(100(1)−100(n))およびスペクトラム分析器110を有する。
変調器10は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の変調方式に基づいて、送信するデータを含む送信信号を生成し、生成した送信信号をDFT部20に出力する。
DFT部20は、変調器10から受信した送信信号に離散フーリエ変換の処理を実行し、送信信号のスペクトラムを算出する。DFT部20は、算出した送信信号のスペクトラムを、各スペクトラム分割回路30に出力する。
スペクトラム分割回路30は、受信した送信信号のスペクトラムのうち、予め設定された帯域分割重み係数CW1(CW11−CW1n)に応じた周波数帯域のサブスペクトラムの送信信号を通過させる。例えば、スペクトラム分割回路30は、受信した送信信号のスペクトラムと帯域分割重み係数CW1とを乗算する乗算器31を有する。例えば、スペクトラム分割回路30(1)の場合、乗算器31は、送信信号のスペクトラムのうち帯域分割重み係数CW11に応じたサブスペクトラムの送信信号を通過させる。スペクトラム分割回路30(2)−30(n)についても、スペクトラム分割回路30(1)と同様に動作し、帯域分割重み係数CW12−CW1nに応じた互いに異なる周波数帯域のサブスペクトラムの送信信号をそれぞれ通過させる。すなわち、スペクトラム分割回路30(1)−30(n)は、コサインロールオフフィルタ等として動作し、送信信号のスペクトラムをn個のサブスペクトラムに分割する。
なお、帯域分割重み係数CW1は、送信装置200に含まれるメモリ等の記憶装置に予め記憶される。帯域分割重み係数CW11−CW1nは、各サブスペクトラムの帯域幅が同じになるように設定されてもよく、送信機60の送信性能(すなわちEIRP)に応じて設定されてもよい。
振幅・位相調整回路40は、スペクトラム分割回路30を通過してきた送信信号のサブスペクトラムにおける振幅および位相を、スペクトラム分析器110により指示された較正値で調整する。例えば、振幅・位相調整回路40は、スペクトラム分析器110から指示された振幅および位相の較正値に基づいて、サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を、他のサブスペクトラムの送信信号の振幅および位相と互いに揃うように調整する。振幅および位相が調整されたサブスペクトラムの送信信号が各送信機60を介して送信されることで、送信前の送信信号が有するスペクトラムと同じスペクトラムの信号が空間合成される。振幅・位相調整回路40は、調整したサブスペクトラムの送信信号をIDFT部50および乗算器71に出力する。なお、振幅・位相調整回路40は、スペクトラム分割回路30の前段に配置されてもよい。また、帯域分割重み係数CW1を調整することで、振幅・位相調整回路40は、スペクトラム分割回路30と合わせた構成にしてもよい。
IDFT部50は、振幅・位相調整回路40から受信したサブスペクトラムの送信信号に逆離散フーリエ変換の処理を実行し、時間方向に変化するサブスペクトラムの送信信号に変換する。IDFT部50は、変換したサブスペクトラムの送信信号を送信機60に出力する。
送信機60は、電力増幅器およびBUC(Block Up Converter)等を含み、IDFT部50から受信したサブスペクトラムの送信信号の電力を増幅するとともに、サブスペクトラムの送信信号の周波数をCバンド等の周波数に変換する。送信機60は、送信機60に含まれるアンテナを介してサブスペクトラムの送信信号を送信する。
保持部70は、バッファメモリ等であり、振幅・位相調整回路40から出力されたサブスペクトラムの送信信号のうち、乗算器71を通過した周波数帯域の送信信号を保持する。保持部70が保持する周波数帯域の送信信号については、図2で説明する。なお、1つのバッファメモリ等がn個の保持部70として動作してもよく、1つのバッファメモリ等に設定されたn個の記憶領域の各々に、各乗算器71を通過した周波数帯域の送信信号が格納されてもよい。
乗算器71は、振幅・位相調整回路40から受信したサブスペクトラムの送信信号と、予め設定された帯域分割重み係数CW2(CW21−CW2n)とを乗算し、帯域分割重み係数CW2に応じた周波数帯域の送信信号を通過させる。例えば、乗算器71は、振幅・位相調整回路40から受信したサブスペクトラムの送信信号のうち、隣接するサブスペクトラムと互いに重畳しない少なくとも一部の周波数帯域の送信信号を通過させる。乗算器71は、通過した周波数帯域の送信信号を保持部70に出力する。なお、乗算器71の動作および帯域分割重み係数CW2については、図2で説明する。
受信機80は、受信機80が有するアンテナを介して、各送信機60により送信されたサブスペクトラムの送信信号を、空間合成された合成信号として受信する。なお、衛星通信の場合、受信機80は、通信衛星等からの折り返し信号を、合成信号として受信してもよい。
タイミング検出回路90は、受信機80が受信した合成信号と、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号との相互相関処理を実行し、サブスペクトラム間の遅延時間を検出する。タイミング検出回路90は、算出した各サブスペクトラム間の遅延時間を、送信装置200の記憶装置に記憶する。また、タイミング検出回路90は、受信機80が受信した合成信号をDFT部25に出力する。タイミング検出回路90の動作については、図3で説明する。
DFT部25は、DFT部20と同様に動作し、タイミング検出回路90から受信した合成信号に離散フーリエ変換の処理を実行し、合成信号のスペクトラムを算出する。DFT部25は、算出した合成信号のスペクトラムを、各スペクトラム分割回路35に出力する。
スペクトラム分割回路35は、スペクトラム分割回路30と同じ構成を有し、受信した合成信号のスペクトラムを、設定された帯域分割重み係数CW1(CW11−CW1n)に応じた周波数帯域のサブスペクトラムの合成信号を通過させる。スペクトラム分割回路35は、通過させたサブスペクトラムの合成信号を相関器100に出力する。
相関器100は、スペクトラム分割回路35から受信したサブスペクトラムの合成信号と、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号との相互相関処理を実行し、各サブスペクトラムの合成信号における相互相関係数を算出する。相関器100は、サブスペクトラムの合成信号において算出した相互相関係数をスペクトラム分析器110に出力する。
スペクトラム分析器110は、相関器100により算出された各サブスペクトラの合成信号における相互相関係数を用い、各振幅・位相調整回路40が調整する各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相の較正値を更新する。例えば、スペクトラム分析器110は、合成信号のサブスペクトラム間において相関器100により算出された相互相関係数の比を算出する。すなわち、サブスペクトラム間において、送信信号および合成信号の振幅および位相が互いに一致する場合、相互相関係数の比は1の値となる。しかしながら、例えば、サブスペクトラムごとに送信信号の経路が異なるため、受信機80が受信した合成信号において、サブスペクトラム間の位相が互いに異なる。そこで、スペクトラム分析器110は、算出したサブスペクトラム間の相互相関係数の比を、サブスペクトラム間の送信信号の位相のずれを示すオフセット位相角Δθとして算出する。スペクトラム分析器110は、算出したオフセット位相角Δθを、新たな位相の較正値として振幅・位相調整回路40に出力する。
また、スペクトラム分析器110は、タイミング検出回路90により算出された送信信号の各サブスペクトラム間の遅延時間を用いて、各振幅・位相調整回路40が調整するサブスペクトラムの送信信号の送信タイミングの較正値も更新する。
図2は、送信信号のスペクトラムとサブスペクトラムとの関係の一例を示す。図2(a)は、図1に示したDFT部20の離散フーリエ変換により算出された送信信号のスペクトラムSPの分布を示す。図2(b)は、図2(a)に示した送信信号のスペクトラムSPが、例えば、5つのスペクトラム分割回路30により分割周波数f1−f4ごとに分割された5つのサブスペクトラムSB1−SB5を示す。なお、5つのサブスペクトラムSB1−SB5は、各分割周波数f1−f4で分割されるように設定された帯域分割重み係数CW11−CW15に応じた周波数の帯域幅を示す。
図2(c)は、図2(b)に示したサブスペクトラムSB1−SB5の各々のうち、5つの乗算器71の各々が通過させる、隣接するサブスペクトラムと重畳しない網掛けで示した周波数帯域MS1−MS5の送信信号を示す。そして、各乗算器71を通過した周波数帯域MB1−MB5の送信信号は、各保持部70に記憶される。
なお、各スペクトラム分割回路30により分割されたサブスペクトラムSB1−SB5の周波数の帯域幅は、帯域分割重み係数CW11−CW15の値により決まる。このため、サブスペクトラムSB1−SB5において隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域も決まる。すなわち、乗算器71が通過させる送信信号の周波数帯域MS1−MS5を決める帯域分割重み係数CW21−CW25は、帯域分割重み係数CW11−CW15に応じて予め設定可能である。そして、設定された帯域分割重み係数CW21−CW25の値は、送信装置200の記憶装置に記憶される。
図3は、図1に示したタイミング検出回路90の一例を示す。タイミング検出回路90は、例えば、DFT部91および相関器92を有する。
DFT部91は、受信機80が受信した合成信号の一部を受信し、図1に示したDFT部25と同様に、受信した合成信号に離散フーリエ変換の処理を実行する。DFT部91は、例えば、図2(a)に示した送信信号のスペクトラムSPと同様の合成信号のスペクトラムを算出する。DFT部91は、算出した合成信号のスペクトラムを相関器92に出力する。
相関器92は、例えば、DFT部91から受信した合成信号のスペクトラムと、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号(例えば、図2に示した各周波数帯域MS1−MS5の送信信号)との相互相関処理を実行する。相関器92は、周波数帯域MS1−MS5の送信信号ごとに相互相関係数を算出する。そして、タイミング検出回路90は、相関器92により算出された相互相関係数を用い、周波数帯域MS1−MS5の送信信号ごとに相互相関係数が最大値を示す時刻を検出する。タイミング検出回路90は、検出した時刻を用い、サブスペクトラムSB1−SB5間の送信信号の遅延時間Δtを算出する。タイミング検出回路90は、算出した遅延時間Δtを送信装置200の記憶装置に記憶する。
なお、タイミング検出回路90が算出するサブスペクトラムSB1−SB5間の送信信号の遅延時間Δtは、サブスペクトラムSB1−SB5ごとの送信信号の経路長差を示す。サブスペクトラムSB1−SB5間の送信信号の遅延時間Δtは、隣接するサブスペクトラム間の送信信号の遅延時間でもよい。あるいは、サブスペクトラムSB1−SB5間の送信信号の遅延時間Δtは、基準となるサブスペクトラム(例えば、サブスペクトラムSB1)の送信信号と他のサブスペクトラム(例えば、サブスペクトラムSB2−SB5)の送信信号との間の遅延時間でもよい。
また、タイミング検出回路90は、n個の保持部70に対応してn個の相関器92を有してもよい。これにより、タイミング検出回路90は、1個の相関器92を有する場合と比べて、保持部70に保持された周波数帯域の送信信号ごとの相互相関係数を高速に算出できる。
図4は、図1に示した無線通信システムの送信装置200における送信処理の一例を示す。図4に示した処理は、例えば、送信装置200に含まれるプロセッサ等が記憶装置に記憶される制御プログラム等を実行することにより実現される。なお、図4に示した処理は、送信装置200に設けられるハードウェアにより実行されてもよい。
ステップS100では、変調器10は、QPSK等の変調方式に基づいて、送信するデータを含む送信信号を生成し、生成した送信信号をDFT部20に出力する。
ステップS110では、DFT部20は、ステップS100で生成された送信信号に離散フーリエ変換の処理を実行し、送信信号のスペクトラムを算出する。DFT部20は、算出した送信信号のスペクトラムを、各スペクトラム分割回路30に出力する。
ステップS120では、各スペクトラム分割回路30は、受信した送信信号のスペクトラムを、帯域分割重み係数CW1に応じたサブスペクトラムに分割する。スペクトラム分割回路30は、分割したサブスペクトラムの送信信号を振幅・位相調整回路40に出力する。
ステップS130では、振幅・位相調整回路40は、ステップS120で分割されたサブスペクトラムの送信信号に対する振幅、位相および送信タイミングを調整する。振幅・位相調整回路40は、調整したサブスペクトラムの送信信号をIDFT部50および乗算器71に出力する。
ステップS140では、乗算器71は、振幅・位相調整回路40から受信したサブスペクトラムの送信信号のうち、設定された帯域分割重み係数CW2に応じ隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の送信信号を通過させる。保持部70は、乗算器71を通過した周波数帯域の送信信号を保持する。
ステップS150では、IDFT部50は、振幅・位相調整回路40から受信したサブスペクトラムの送信信号に逆離散フーリエ変換の処理を実行し、時間方向に変化するサブスペクトラムの送信信号に変換する。IDFT部50は、変換したサブスペクトラムの送信信号を送信機60に出力する。
ステップS160では、送信機60は、送信機60に含まれるアンテナを介して、各サブスペクトラムの送信信号を送信する。
ステップS170では、受信機80は、各送信機60により送信されたサブスペクトラムの送信信号を、空間合成された合成信号として受信する。
ステップS180では、タイミング検出回路90は、ステップS170で受信された合成信号と、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号との間で相互相関処理を実行し、各サブスペクトラム間の送信信号の遅延時間Δtを検出する。例えば、図3に示したように、タイミング検出回路90のDFT部91は、受信機80が受信した合成信号の一部に離散フーリエ変換の処理を実行することで、受信した合成信号のスペクトラムを算出する。相関器92は、DFT部91により算出された合成信号のスペクトラムと、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号との相互相関処理を実行し、保持部70に保持された周波数帯域の送信信号ごとに相互相関係数を算出する。そして、タイミング検出回路90は、相関器92により算出された相互相関係数を用い、保持部70に保持された周波数帯域の送信信号ごとに相互相関係数が最大値を示す時刻を検出し、検出した時刻から各サブスペクトラム間の送信信号の遅延時間Δtを算出する。
ステップS190では、DFT部25は、ステップS170で受信された合成信号に離散フーリエ変換の処理を実行し、合成信号のスペクトラムを算出する。DFT部25は、算出した合成信号のスペクトラムを各スペクトラム分割回路35に出力する。
ステップS200では、各スペクトラム分割回路35は、受信した合成信号のスペクトラムを、帯域分割重み係数CW1に応じたサブスペクトラムに分割する。スペクトラム分割回路35は、分割したサブスペクトラムの合成信号を相関器100に出力する。
ステップS210では、相関器100は、ステップS200で算出されたサブスペクトラムの合成信号と、各保持部70に保持された周波数帯域の送信信号との相互相関処理を実行し、各サブスペクトラムの合成信号における相互相関係数を算出する。相関器100は、算出した各サブスペクトラムの合成信号における相互相関係数をスペクトラム分析器110に出力する。
ステップS220では、スペクトラム分析器110は、ステップS180で検出された各サブスペクトラム間の送信信号の遅延時間Δtと、ステップS200で算出された各サブスペクトラムの合成信号における相互相関係数とを用い、各振幅・位相調整回路40における振幅、位相および送信タイミングの較正値を更新する。例えば、スペクトラム分析器110は、合成信号のサブスペクトラム間において相関器100により算出された相互相関係数の比を算出する。スペクトラム分析器110は、算出したサブスペクトラム間の相互相関係数の比を、サブスペクトラム間の送信信号の位相のずれを示すオフセット位相角Δθとして算出する。スペクトラム分析器110は、算出したオフセット位相角Δθを、新たな位相の較正値として振幅・位相調整回路40に出力する。
また、スペクトラム分析器110は、タイミング検出回路90により算出された送信信号の各サブスペクトラム間の遅延時間Δtを、各振幅・位相調整回路40におけるサブスペクトラムの送信信号の送信タイミングの較正値とする。
そして、送信装置200は、ステップS100からステップS220の処理を繰り返し実行する。
以上、図1から図4に示した実施形態では、保持部70は、各サブスペクトラムの送信信号のうち隣接するサブスペクトラムと重畳しない少なくとも一部の周波数帯域の送信信号を保持する。すなわち、保持部70が、各サブスペクトラムにおける一部の周波数帯域の送信信号を保持することで、無線通信システムの送信装置200は、パイロット信号等の基準信号を用いることなく、各サブスペクトラムの送信信号に対する位相の較正値を決定できる。
また、相関器100は、各サブスペクトラムの合成信号と各保持部70の周波数帯域の送信信号との相互相関処理を実行する。スペクトラム分析器110は、合成信号のサブスペクトラム間におけるオフセット位相角Δθ(すなわち位相の較正値)を、相関器100により算出された相互相関係数の比から決定する。これにより、無線通信システムの送信装置200は、各サブスペクトラムの信号電力をモニタリングすることなく、且つ複数回の送信信号の送受信を行ことなく、従来と比べて短い時間で各サブスペクトラムの送信信号の位相を調整できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
10…変調器;20,25,91…DFT部;30(1)−30(n)…スペクトラム分割回路;40(1)−40(n)…振幅・位相調整回路;50(1)−50(n)…IDFT部;60(1)−60(n)…送信機;70(1)−70(n)…保持部;31,71(1)−71(n)…乗算器;80…受信機;90…タイミング検出回路;92,100(1)−100(n)…相関器;110…スペクトラム分析器;200…送信装置;CW11−CW1n,CW21−CW2n…帯域分割重み係数;f1−f4…分割周波数;SP…スペクトラム;SB1−SB5…サブスペクトラム

Claims (4)

  1. 周波数軸上において送信信号のスペクトラムを複数のサブスペクトラムに分割するスペクトラム分割手段と、
    前記各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を調整する振幅・位相調整手段と、
    前記振幅・位相調整手段により調整された前記各サブスペクトラムの送信信号を送信する複数の送信機と、
    前記各サブスペクトラムの送信信号のうち、隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の少なくとも一部の送信信号を保持する信号保持手段と、
    前記複数の送信機により送信された送信信号が空間合成された合成信号と、前記信号保持手段により保持された前記送信信号との相互相関係数を算出する相互相関算出手段と、
    算出された前記相互相関係数に基づいて前記各サブスペクトラムにおけるオフセット位相角を算出し、算出した前記オフセット位相角を前記振幅・位相調整手段において前記位相を調整する校正係数として更新するオフセット位相角検出手段と
    を備えることを特徴とする無線通信システムの送信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムの送信装置において、
    保持された前記送信信号と前記合成信号との相互相関から遅延時間を算出する遅延時間算出手段を備え、
    前記振幅・位相調整手段は、算出された前記遅延時間を用いて前記各サブスペクトラムの送信信号の送信タイミングを調整する
    ことを特徴とする無線通信システムの送信装置。
  3. 周波数軸上において送信信号のスペクトラムを複数のサブスペクトラムに分割し、
    前記各サブスペクトラムの送信信号の振幅および位相を調整し、
    複数の送信機を用いて調整された前記各サブスペクトラムの送信信号を送信し、
    前記各サブスペクトラムの送信信号のうち、隣接するサブスペクトラムと重畳しない周波数帯域の少なくとも一部の送信信号を保持し、
    前記複数の送信機により送信された送信信号が空間合成された合成信号と、保持された前記送信信号との相互相関係数を算出し、
    算出された前記相互相関係数に基づいて前記各サブスペクトラムにおけるオフセット位相角を算出し、算出した前記オフセット位相角を、前記位相を調整する校正係数として更新する
    ことを特徴とする無線通信システムの送信方法。
  4. 請求項3に記載の無線通信システムの送信方法において、
    保持された前記送信信号と前記合成信号との相互相関から遅延時間を算出し、
    算出された前記遅延時間を用いて前記各サブスペクトラムの送信信号の送信タイミングを調整する
    ことを特徴とする無線通信システムの送信方法。
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