JP2013207557A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013207557A
JP2013207557A JP2012074495A JP2012074495A JP2013207557A JP 2013207557 A JP2013207557 A JP 2013207557A JP 2012074495 A JP2012074495 A JP 2012074495A JP 2012074495 A JP2012074495 A JP 2012074495A JP 2013207557 A JP2013207557 A JP 2013207557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency band
signal
array antenna
amplitude
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012074495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5953523B2 (ja
JP2013207557A5 (ja
Inventor
Narihiro Nakamoto
成洋 中本
Kazuto Yano
一人 矢野
Koji Oshima
浩嗣 大島
Masahiro Uno
雅博 宇野
Sei Kobayashi
聖 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Advanced Telecommunications Research Institute International filed Critical ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority to JP2012074495A priority Critical patent/JP5953523B2/ja
Publication of JP2013207557A publication Critical patent/JP2013207557A/ja
Publication of JP2013207557A5 publication Critical patent/JP2013207557A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5953523B2 publication Critical patent/JP5953523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数帯域を効率よく利用できる無線通信装置を提供する。
【解決手段】無線送信機1000では、変調部12,S/P変換部,フーリエ変換部16、スペクトラムマッピング部20、周波数変換部40−2等により、データ信号をスペクトラム分割シングルキャリア変調方式により送信するための信号に変換する。振幅位相制御部90は、アレーアンテナの各アンテナ100−1〜100−Mに送受される信号の振幅と位相を制御する。検出器80は、アレーアンテナの放射パターンを制御しながら受信した信号強度を計測し、その計測結果に基づいて、制御部102は、データ送信に使用する周波数帯域において、他の装置によっては未使用な空き周波数帯域と当該空き周波数帯域にそれぞれ対応した放射パターンを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空き周波数帯域を用いて通信を行う無線通信装置等に関する。
無線LAN(wireless local area network)や無線PAN(wireless personal area network)の急速な普及に伴い、2.4GHzや5GHz等のISM(industrial, scientific and medical)帯における無線需要は増加の一途を辿っている。従って、有限である無線リソースの有効利用は今後益々重要となるが、ISM帯においては複数の無線通信システムが自律分散的に運用されており、これらが同一周波数帯域を共用する環境においては、相互干渉に起因する無線リソースの利用効率の低下やシステム間の公平性の劣化が問題となる。
ここで、従来、ISM帯などにおいて、断片化した空き周波数帯域を集積し、一つの無線チャネルとして用いるダイナミックスペクトラムアクセス(DSA:Dynamic Spectrum Access)のコンセプトが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、そのDSAに適したスペクトラム制御方式として、シングルキャリア変調のスペクトラムをバンドパスフィルタにより複数の帯域に分割し、それぞれを周波数変換して伝送するスペクトラム分割シングルキャリア変調方式も提案されている(例えば、特許文献1,非特許文献2,3,4参照)。
このようなシングルキャリア変調のDSAシステムの狙いは周波数領域において断片化された未使用無線リソースを束ねて活用することにある。そこで、DSAシステムの信号伝送方式として、周波数領域に散在する未使用無線リソースを集積可能であり、かつ非同期で自律分散的に運用される他の無線通信システムとの共存に適したスペクトラム分割シングルキャリア伝送方式が提案されている。
また従来、無線LANにおいてアレーアンテナを用いて空間的に存在する空き周波数帯域を測定し、通信に利用する方法が提案されている(例えば、非特許文献5)。
特開2010−232857号公報
太郎丸真、矢野一人、塚本悟司、上羽正純、「ISMバンドにおける高効率周波数共用に向けたダイナミックスペクトラムアクセスシステムのコンセプト提案」、信学技報, vol. 108, no. 446, SR2008-97, pp.53-57, 2009年3月 矢野一人, 鄭吉秀, 鈴木康夫, 塚本悟司, 太郎丸真, 上羽正純, 「ISMバンドにおける高効率周波数共用に向けたダイナミックスペクトラムアクセスシステムの物理チャネル構成に関する検討」、信学技報, SR2008-98, pp. 59-64, 2009年3月 矢野一人、大島浩嗣、宇野雅博、小林聖、「スペクトラム分割シングルキャリア伝送を用いたISM帯DSAシステムの同期および復調処理」、信学技報, vol. 111, no. 417, SR2011-79, pp.9-19, 2012年1月 矢野一人、大島浩嗣、塚本悟司、宮坂朋宏、佐藤幹、中本成洋、北沢祥一、岡智広、相河聡、宇野雅博、「ISM帯の周波数資源有効利用に向けたDSAシステムの研究開発」、信学技報, vol. 111, no. 452, SR2011-79, pp.65-72, 2012年3月 M. Takai, J. Martin, A. Ren, and R. Bagrodia, "Directional Virtual Carrier Sensing for Directional Antennas in Mobile Ad Hoc Networks, "in Proc. of the 3rd ACM international symposium on Mobile ad hoc networking and computing, pp. 183-193, ACM Press, 2002.
しかしながら、このような無線LANにおいてアレーアンテナを用いる方法では、周波数軸上で断片的に存在する空き周波数を利用することができないため、十分な周波数の有効利用をすることができない。
図12は、このような従来の無線LANにおいてアレーアンテナを用いる方法を説明するための概念図である。
図12(a)は、周波数帯域の割当の概念を説明する図であり、図12(b)は、アレーアンテナによる放射パターンを説明するための図である。
図12(b)では、基地局が、3本のアレーアンテナを用いて、3つの方向(#a方向、#b方向、#c方向)への指向性パターンを形成している状態を示す。
まず、図12(a)に示すように、基地局は、#a方向、#b方向、#c方向について、それぞれ、他システムの使用周波数帯域をセンシングする。
基地局が、図12(a)に示すような通信データの周波数帯域を使おうとする場合、#b方向については帯域に空きがあるため通信可能であるものの、#a方向、#c方向については、帯域に空きがないため通信できない。
一方で、従来のDSAにおけるスペクトラム分割シングルキャリア変調方式を用いた通信装置では、このような空間的な空き周波数の帯域の利用については、検討されてきていない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数帯域を効率よく利用できる無線通信装置または無線通信方法を提供することを目的とする。
この発明のある局面に従うと、空き周波数帯域を用いて通信を行う無線通信装置であって、データ信号をスペクトラム分割シングルキャリア変調方式により送信するための信号に変換するための信号変換手段と、少なくとも2つ以上のアンテナを含むアレーアンテナと、アレーアンテナの各アンテナに送受される信号の振幅と位相を制御する振幅位相制御手段と、振幅位相制御手段により各アンテナに対する振幅位相を制御して、アレーアンテナの放射パターンを制御しながら受信した信号強度を計測する計測手段と、計測手段における計測結果に基づいて、データ送信に使用する周波数帯域において、他の装置によっては未使用な空き周波数帯域と当該空き周波数帯域にそれぞれ対応した放射パターンを決定し、当該空き周波数帯域の各々において使用する放射パターンに対応した振幅位相を算出し、振幅位相制御手段を制御して通信を行うための制御手段とを備える。
好ましくは、振幅位相制御手段は、セル内の多元接続を時分割多重により行うために、時分割多重のスロットごとに、通信先の方向の指向性強度に対して他の装置が通信中の空間領域の方向に対する指向性強度が弱くなるように、アレーアンテナの指向性を制御する。
好ましくは、スペクトラム分割シングルキャリア変調方式においては、データ通信に使用するための複数の所定の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータチャネルが予め規定されており、無線通信装置は、データ送信に使用する周波数帯域を分割して、データチャネルのうち空き周波数帯域に対応するデータチャネルの周波数帯域に変換するための周波数変換手段をさらに備え、制御手段は、計測手段の計測により受信強度がより低いと判定されたデータチャネルに対して、分割した周波数帯域の空き周波数帯域への割当を実行する。
好ましくは、計測手段は、アレーアンテナの空間軸方向を等分し、ビーム方向を各方向に切り換えながら、逐次センシングを行うことで、信号強度の計測を行う。
好ましくは、計測手段は、異なる複数の方向に個別にアレーアンテナの指向性が向くように制御して、複数の方向について並行して、信号強度の計測を行う。
この発明の他の局面に従うと、スペクトラム分割シングルキャリア変調方式により空き周波数帯域を用いて通信を行う通信方法であって、送信機が、アレーアンテナの各アンテナで受信される信号の振幅と位相を制御して、アレーアンテナの放射パターンを制御しながら受信した信号強度を計測するステップと、送信機が、信号強度の計測結果に基づいて、データ送信に使用する周波数帯域において、他の装置によっては未使用な空き周波数帯域と当該空き周波数帯域にそれぞれ対応した放射パターンを決定するステップと、送信機が、当該空き周波数帯域の各々において使用する放射パターンに対応した振幅位相を算出し、アレーアンテナの各アンテナで送信される信号の振幅と位相を制御して、通信を行うための制御手段とを備える。
本発明によれば、空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数帯域を測定し、データ通信時において通信に使用する周波数帯域毎に放射パターンをそれぞれ制御することで、空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数を効率よく利用することができる。
実施の形態の無線通信システムにおける無線送信装置1000の構成を示すブロック図である。 空間軸スペクトラムセンシング手法の概念を示す概念図である。 空間軸スペクトラムセンシングを実行する際のビーム制御の方法の例を説明するための概念図である。 2.4GHz ISM帯で運用する本実施の形態のシステムの周波数チャネル構成の例を示す概念図である。 本実施の形態の無線通信システムのタイムフレーム構成を示す図である。 スペクトラム分割前の変調波形を整形の概念を示す図である。 アンテナが指向性を有さない場合の周波数帯の分割を割当を示す図である。 本実施の形態において、アンテナ指向性を利用した空間分割多重接続を行う場合の構成を説明する図である。 無線送信装置1000が、空間スペクトラムセンシングの結果に基づいてデータチャネルの割当を行う手順を説明した第1のフローチャートである。 無線送信装置1000が、空間スペクトラムセンシングの結果に基づいてデータチャネルの割当を行う手順を説明した第2のフローチャートである。 無線通信システムにおける受信機の構成の例を示す図である。 従来の無線LANにおいてアレーアンテナを用いる方法を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施の形態の無線通信システムについて、図に従って説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
図1は、実施の形態の無線通信システムにおける無線送信装置1000の構成を示すブロック図である。
なお、図1に示すような無線送信装置1000の構成は、基地局または移動端末のいずれにおいても、採用可能なものである。
図1においては、後に説明するような制御チャネルの信号の送信のための構成については、図示省略している。
図1を参照して、無線送信装置1000は、入力ノード10から与えられるデジタル信号に対して、送信のための信号処理を行う、変調部12と、S/P(シリアル/パラレル)変換部14と、フーリエ変換部16と、スペクトラムマッピング部20と、後に説明するように送信する信号をN個の所定の帯域の信号に分割するためのバンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)30−1〜30−Nと、制御部102の制御により分割された周波数帯域の信号を指定された周波数帯域の信号へと変換するための周波数変換部40−1〜40−Nと、振幅位相制御器90の制御により送信信号に対して指向性を付与するための位相振幅の変換を行う重み係数乗算部50−1〜50−Nと、M本のアンテナ100−1〜100−Mにそれぞれ対応して設けられ、重み係数乗算部50−1〜50−Nからの信号をアップコンバートするためのアップコンバータ60−1〜60−Mとを備える。
変調部12は、デジタル信号である通信データを受け付け、その通信データをデジタル変調する。なお、PAPR(Peak to Average Power Ratio)特性をよくするためなどの目的で、スペクトラム分割前の変調波形をロールオフフィルタにより整形してもよい(そのことについては、例えば、次の文献を参照されたい)。
文献:鈴木康夫、矢野一人、上羽正純、「スペクトラム分割シングルキャリア伝送の波形整形効果」、2010年電子情報通信学会ソサイエティ大会,B−5−137,p.491,2010年9月
S/P変換部14は、デジタル変調された通信データを、複数の並列配列の信号に変換する。なお、デジタル変調時にロールオフフィルタを用いた場合には、IFFTフレーム境界付近の出力信号が歪んでしまうため、S/P変換部14及びP/S変換部64において、重複S/P変換及び重複P/S変換を行ってもよい。
フーリエ変換部16は、S/P変換後の複数の並列配列の信号を受け付け、それらの信号を並列に高速フーリエ変換することによって、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。
スペクトラムマッピング部20は、高速フーリエ変換後の信号を受け付け、その信号に対してスペクトラムマッピングを行う。
具体的には、スペクトラムマッピング部20は、高速フーリエ変換後の信号をN個のBPF30−1〜30−Nに対してN個に分割して出力する。なお、スペクトラムマッピング部20は、高速フーリエ変換後の並列配列の信号である、複数の分割送信スペクトラムブロックに含まれる複数の周波数成分を、制御部102によって設定される複数の周波数帯域に分割するためのマッピング行列を生成し、そのマッピング行列を用いて、複数の分割送信スペクトラムブロックに含まれる複数の周波数成分を複数の周波数帯域に分割してもよい。
なお、周波数変換部40−1〜40−Nは、S/P変換時に重複S/P変換を行っている場合には、周波数変換後の信号位相が不連続となるため、位相補正も行う(上記文献参照)。このNは、通信で用いられるサブスペクトラムの個数であり、1以上の整数である。複数のサブスペクトラムを用いて通信を行う場合には、Nは2以上である。
重み係数乗算部50−1は、周波数変換部40−1からの信号に対して、振幅位相制御部90から与えられる重み係数を乗算するための乗算器52−11〜52−1Mを含む。他の重み係数乗算部50−2〜50−Nも同様の構成を有する。
アップコンバータ60−1〜60−Mの各々は、逆フーリエ変換部62と、P/S(パラレル/シリアル)変換部64と、P/S変換部64からの信号をアナログ信号に変換し、送信周波数へとアップコンバートする周波数変換部66と、電力増幅部68とを備える。
逆フーリエ変換部62は、スペクトラムマッピング後の信号に対して、逆高速フーリエ変換を行い、時間領域の信号に戻す。P/S変換部64は、逆高速フーリエ変換後の信号を受け付け、並列配列の信号を直列配列に変換する。なお、前述のように、P/S変換部64は、重複P/S変換を行ってもよい。
周波数変換部66は、P/S変換後の直列配列のデジタル信号を受け付け、そのデジタル信号をアナログ信号に変換し、局部発振された周波数変換のための信号を用いて、等価ベースバンド帯域送信信号を、送信周波数帯に変換する。電力増幅部68は、周波数変換部66により周波数変換された送信信号を、所望の電力まで増幅する。その送信信号が、アンテナ100−1〜100−Mを介して送信される。したがって、送信時には、アンテナ100−1〜100−Mは、送信指向性を制御可能なアレーアンテナとして機能する。
無線送信装置1000は、さらに、後に説明するような「空間軸スペクトラムセンシング」を実行するために、アンテナ100−1〜100−Mの受信指向性を生成するために、振幅位相制御部90からの重み係数を受信した信号に対して乗算するための重み係数乗算部70と、受信指向性の向く方向から受信信号レベルを検知するための検出器80とを含む。振幅位相制御器90は、検出器80を介して受ける制御信号に応じて、送信信号に対して乗算する重み係数を調整する。
また、制御部102は、検出器80からの検出結果に応じて、後述するようにして、スペクトラムマッピング部20,周波数変換部40−1〜40−Nを制御する。
なお、無線送信装置1000の送信のための構成は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な部分については、送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
(空間軸スペクトラムセンシング手法)
ここでは、時間・周波数軸に空間軸を加えた三次元スペクトラムセンシング手法の概要について簡単に説明する。
図2は、空間軸スペクトラムセンシング手法の概念を示す概念図である。
図2を参照して、空間軸スペクトラムセンシングでは、無線送信装置1000、たとえば、基地局は、アレーアンテナを用いることによって所望方向にビームを形成し、ビーム方向からの既存RAN(Radio Access Network)の信号を検出し、ビームをスキャンすることによって空間を選択して信号の有無を判定する。
図1に示したように、無線送信装置1000が、ディジタルビームフォーミング(DBF:Digital Beam Forming)機能を備えたM素子のアレーアンテナで構成されているものとする。
このとき、受信信号x[n] は、熱雑音を無視すると、以下の式で表される。
ここで、w=[w1,…,wMTは、重み係数ベクトル(ウエイトベクトル)を表しており、s[n] = [s1[n],…,sM[n]]Tは、既存RANの受信信号の入力ベクトルを表し、Tは転置を、Hは複素共役転置をそれぞれ表す。また、nは、時間サンプルである。
以上の記述を用いて、アレーアンテナを備えた受信機の受信信号は、既存RAN の信号の有無によって次のようにモデル化できる。
ただし、n[n]は熱雑音ベクトルを表す。ここで、下添字iは空間軸方向のサンプリング点を表す。
アレーアンテナの出力信号xi[n]から求められるパワースペクトルPi[k]は、以下のようにモデル化できる。なお、Fはフーリエ変換を表し、kは周波数サンプル間隔を単位とする周波数の次数である。
これら上式から明らかなように、アレーアンテナの出力信号に対して電力検出(energy detection)などのスペクトラムセンシング手法を適用することによって信号検出が行える。
図3は、空間軸スペクトラムセンシングを実行する際のビーム制御の方法の例を説明するための概念図である。
図3に示すように、空間軸方向をNspace等分し、i番目の観測空間領域にて次の手順でスペクトラムセンシングを実行する。
i)観測空間領域番号i の方向にビーム形成するようにウエイトを制御
ii)観測方向における既存RANの信号を受信
iii)スペクトラム推定(ピリオドグラム)
iv)観測空間領域番号iにおける既存RANの受信信号レベルの検出(しきい値判定)
1つの電力検出の方法としては、上記のi)〜iv)の手順をビーム方向を切り換えながら、すなわち観測空間領域番号iを変えながら逐次センシングを行うことができる。
あるいは、制御部102が、異なる複数の方向に個別にアレーアンテナの指向性が向くように重み係数乗算部70を制御して、同時並行して、複数の方向の電力検出を行うことも可能である。
以上のようにして、空間中で他の装置(システム)が使用していない空き空間領域を特定することができる。
図4は、2.4GHz ISM帯で運用する本実施の形態のシステムの周波数チャネル構成の例を示す概念図である。
使用帯域は一定周波数間隔毎に分割され、各々が周波数チャネルを構成する。また、時間軸は一定時間長のタイムフレームに分割され、チャネルアクセスはタイムフレーム単位のCSMA/CA(carrier sense multiple access with collision avoidance)に基づき実施される。その際、セル内での多元接続はタイムフレームおよびこれを分割したスロットを単位とするTDMA(time division multiple access)により実現される。
図4に示すように、システムとしての使用帯域幅は80MHzであり、帯域幅1MHzの周波数チャネル(frequency channel unit : 以下、FCU)を80個設ける。第m FCU(m=1,2,…,80)の中心周波数は(2401+m)MHzである。
FCU番号の末尾が1または6となる16個のFCUは制御チャネル(CCH1からCCH16)に指定され、チャネル割り当て等の制御情報の伝送に使用される。この「チャネル割り当ての情報」には、各周波数帯域のデータチャネルがどの移動端末に対して使用されているかについての情報を含んでいる。さらに、「チャネル割り当ての情報」は、データチャネルがどの空間領域(空間領域番号i)に対して使用されているかについての情報も含んでいてもよい。一方、それ以外のFCUはデータチャネル(DCH1からDCH64)に指定され、ペイロードの伝送に利用される。
なお、制御情報の伝送に使用されるCCHは、上述した非特許文献2などに示すホッピングパタンに基づき、タイムフレーム単位で更新される。
図5は、本実施の形態の無線通信システムのタイムフレーム構成を示す図である。
図5を参照して、タイムフレーム長は5msとし、各周波数チャネルにおける利用状況観測用の長さ200μs の送信停止区間(quiet period)と、情報伝送に用いられる8個のスロット(各スロット長は600μs)より構成される。8個のスロットは下りリンク・上りリンクそれぞれに4個ずつ(DL1からDL4,およびUL1からUL4)配分される。また、データ伝送を行う移動局に対しては下りリンク・上りリンク共に同数かつ同一番号のスロットが割り当てられる。
基地局AP,移動局MS共に、送信停止区間内においてスペクトラムセンシングを行い、使用予定のCCHが未使用と判定された場合にのみ、制御チャネルパケット(以下、CCHパケット)を当該CCH上にて送信する。また、これと同時に、上述したような「空間軸スペクトラムセンシング」により適当な数の未使用DCHを選択し、必要であればスペクトラム分割を行いつつペイロード送信用のデータチャネルパケット(以下、DCHパケット)を送信する。なお、CCHパケットには送信者側で実施した各FCUにおけるセンシングの結果と、DCH選択情報、送信ペイロード長、使用MCS(modulation and coding scheme)といったDCHパケットの物理ヘッダに相当する情報、ならびに一部のMAC(media access control)ヘッダ情報が格納される。
なお、基地局APは自身のセンシング結果のみに基づき各FCUの使用可否を判断する。一方、移動局MSは基地局APから通知された基地局AP側のセンシング結果、ならびに自身が行ったセンシングの結果の双方で未使用と判定されたFCUのみ使用可能と判断する。従って、移動局MSは、下りリンクCCHパケットが正常受信されなかった場合は自身のパケット伝送を行わない。
図6は、スペクトラム分割前の変調波形を整形の概念を示す図である。
図6では、S/P変換時に重複S/P変換を行う場合の処理を説明している。
変調波形整形では、ルートロールオフフィルタ(ロールオフ率β)により帯域制限された、シンボル周期Ts、サンプリング周期Ts/2の時間領域シングルキャリア変調信号を、図6(a)に示すように重複区間を持った2Lポイントのフレーム信号へ変換する。フレーム信号は、2Lポイントの高速フーリエ変換(FFT)により周波数領域信号に変換され、N個のBPF30−1〜30−N(中心周波数fn、帯域幅wn、n=1,…,N)によってそのスペクトラムをN個のサブスペクトラムに分割される。各BPF30−1〜30−Nは帯域幅wnに反比例するロールオフ率βn を持ったルートロールオフフィルタである。各BPF出力信号は、逆高速フーリエ変換(IFFT)の送信すべき周波数(中心周波数fn)に対応した周波数ポイントに変換され、IFFTにより時間領域の信号に変換される。IFFTの周波数分解能はFFTと等しく、その周波数帯域は送信機の周波数帯域以上とする。
IFFTの出力信号は、フレーム境界付近の出力信号が歪んでいるため、図6(b)に示すように重複している信号部分を破棄して繋ぎ合わせ、送信信号とする。ここで、周波数変換(fn → fn′)を行った信号に対して繋ぎ合わせを行うと、前のフレームに対して後のフレームの位相がだけ進んでしまうため、周波数変換と同時にBPF30−1〜30−N内の全ての周波数ポイントに対して、周波数変換部40−1〜40−N以下の式で表される−Φn の位相補正を行っておく必要がある。ただし、r はフレームの重複率であり、図6(c)のように定義する。
図7は、アンテナが指向性を有さない場合の周波数帯の分割を割当を示す図である。
図8は、本実施の形態において、アンテナ指向性を利用した空間分割多重接続を行う場合の構成を説明する図である。
まず、図8の説明を行う前提として、図7により、無指向性のアンテナで通信を行う場合について説明する。
図7(b)に示すように無指向性のアンテナ(オムニアンテナ)で通信を行う場合、図7(a)に示すように、他システムの使用周波数帯域が分布しているときは、通信データの周波数帯域で、他のシステムに干渉を与えずに通信をすることができない。
次に、図8(b)に示すように、指向性のアンテナで通信を行っている場合について説明する。図8(b)に示した例では、上述したようにセル内の多元接続はTDMAにより行われるものとし、あるスロットで1つの空間領域(アンテナの指向性が向く1つの方向の空間領域)に対して通信を行うと、次のスロットでは、別の空間領域にアンテナの指向性を向けて通信を行うというように、スロットごとに次々とアンテナの空間指向性を変えながら通信を行うものとして説明を行う。
すなわち、図8(a)に示すように、#a方向、#b方向、#c方向について、他システムの仕様周波数帯域が分布していると検知された場合、通信データの周波数帯域を分割して、各方向について未使用の周波数帯域のデータチャネルに対して、分割された通信データの周波数帯域が割り当てられる。つまり、#a方向に存在する移動局に対しては、データチャネル#1と#3とを使用し、#b方向に存在する移動局ついては、データチャネル#4と#6を使用し、#c方向に存在する移動局については、データチャネル#2と#5を使用する、というような形態で通信を行うことが可能である。この場合、図8(a)に示すように、たとえば、#a方向の移動局と通信を行う場合には、チャネル#1と#3を使用することになるが、この周波数帯域のデータチャネルは、他の#b方向、#c方向では、すでに他のシステムで使用されているデータチャネルである。ただし、図8(b)に示すように、制御部102の制御の下に、振幅位相制御部90は、#a方向と通信する際には、#a方向に対する指向性の強度に比べて、すでに他のシステムで使用している空間領域に対する指向性の強度が弱くなるように制御している。他の方向で通信する場合も同様である。
このようなデータチャネルの割当およびアンテナ指向性の制御によれば、仮に、#a方向、#b方向、#c方向について、同一の周波数帯域が使用されているとしても、異なる方向について相互間の干渉を抑制して通信することができる。このため、図7の場合に比べて、周波数の利用効率を高めることができる。
言い換えると、図7に示すようなDSAにおけるスペクトラム分割シングルキャリア変調方式を用いた通信装置では、周波数軸上での空き周波数帯域の測定だけを実施するため、空間的に空き周波数帯域が分散して存在する場合においては、十分な周波数の有効利用をすることができない。
図9は、無線送信装置1000が、空間スペクトラムセンシングの結果に基づいてデータチャネルの割当を行う手順を説明した第1のフローチャートである。
図10は、無線送信装置1000が、空間スペクトラムセンシングの結果に基づいてデータチャネルの割当を行う手順を説明した第2のフローチャートである。
以下のようにして、制御部102は、スペクトラムの分割数をできるだけ少なくし、かつ干渉の影響が小さくなる(受信信号強度RSSI(Received Signal Strength Indicator)が小さい)FCUを選択する。これは、分割数が少ない方が PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)が小さく(増幅器への負荷が小さい)、干渉の影響が小さい方が伝送性能が良くなるからである。
まず、図9を参照して、制御部102は、送信したいデータのデータ量から最高の容量となる送信容量となる変調方式と符号化率(MCS)での送信Byteを算出する(S100)。
次に、制御部102は、送信バイト(Byte)の送信に必要な最小FCU数を、以下の組合せの中から選択する(S102)。
利用可能周波数帯域数:80MHz {1,2,4,5,8,10,16,20,32,40}
もちろん、利用可能周波数帯域数としては、別の組合せであってもよい。
続いて、制御部102は、検出器80からのセンシング結果に基づいて、連続IDLEDCHグループのグループ平均RSSIを算出する(S104)。ここで、「連続IDLEDCHグループ」とは、空間軸センシングを行った場合に、チャンネルとして(チャンネル番号が)連続して、未使用と判断されたDCHのグループのことをいう。なお、図4に示した例のように、制御チャネルCCHとデータチャネルDCHとが配列されている場合には、CCHが、5FCU毎に挟まっている都合上、連続IDLEとなるDCH数の上限は4となる。なお、このような上限値は、CCHとDCHの設定に依存するので、このような値に限定されるわけではない。また、「グループ平均RSSI」とは、“(ある単一の)「連続するチャネル番号のDCHのグループ」を構成する各FCUにおけるRSSIをグループ内で平均した値”のことをいう。
次に、制御部102は、以下の処理S106〜S110を、所定の最大分割数以下の範囲で繰り返す。
まず、S106において、後述するように、N連続IDLEDCHグループからFCUの割当を行うものを選択する(S106)。
次に、制御部102は、S102で算出した最小FCU数に対して、選択済みのFCU数が到達しているかを判断し、到達していれば処理をステップS112へ移行する(S108)。
一方、到達していなければ、Nを1だけデクリメントして、再び処理ステップS106に戻る。この処理は、上記のように、図4のような例の場合は、N={4,3,2,1}の各要素について、処理を行うことを意味する。
以上の処理により、より大きな連続IDLEなDCHグループから必要なFCUを割り当てていき、すべてのFCUの割当が完了すると、最後の処理を行って(S112)、処理は終了する。
ここで、最後の処理としては、たとえば、制御部102は、さらに伝送容量が低いMCSで、伝送が可能であると判断する場合には、MCSを引き下げる処理を行う。
この後、制御部102は、FCUの割当を行った連続IDLEなDCHグループに対して、通信相手となる無線装置に対する送信指向性を生じるような重み係数(ウェイトベクトル)の算出を実行する。このような重み係数は、振幅位相制御器90に通知され、振幅位相制御器90は、ウェイトベクトルを重み乗算器50−1〜50−Nに対して出力する。上述のとおり、セル内の多元接続は、時分割多重接続としているので、制御部102は、通信先の無線装置に応じて、このようなウェイトベクトルを時間に応じて切り替える。
図10は、図9で示した処理をさらに詳しく説明するためのフローチャートである。
図10のフローチャートは、図9の処理ステップS106を説明するものである。
図10を参照して、制御部102は、現在のNの値について、N個の連続IDLEなDCHグループ(以下、「連続IDLEDCHグループ」)の各々について、以下の処理S200〜S208を繰り返す。
まず、制御部102は、N個のFCUについて平均RSSIが最小のグループを選択する(S200)。より詳しくは、制御部102は、「N連続IDLEなDCHグループ」が同一のNの値に対して複数個存在する場合には、まだFCUの割当が完了していないうちで、グループ平均RSSIが最も小さいグループを構成するDCHから順に選択する。
次に、制御部102は、未割当なFCU数がN以上であるかを判定し、N以上である場合には(S202でYes)、現在対象となっている「N連続IDLEなDCHグループ」内のすべてのDCHに、FCUをすべて割り当てる(S204)。
一方、制御部102は、未割当なFCU数がN未満である場合には(S202でNo)、未割当なFCUについて、現在対象となっている「N連続IDLEなDCHグループ」内のDCHに、FCUを割り当てる(S206)。
さらに、制御部102は、未割当なFCUがまだ残存している場合(S208でYes)であって、「N連続IDLEなDCHグループ」が他にも存在する場合(S210でYes)には、処理をS200に復帰させる。
一方、制御部102は、未割当なFCUがなくなった場合(S208でNo)か、「N連続IDLEなDCHグループ」が存在しなくなった場合(S210でNo)には、処理を図9のステップS108に復帰させる。
以上説明したような構成により、本実施の形態の無線送信装置1000では、空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数帯域を測定し、データ通信時において通信に使用する周波数帯域毎に放射パターンをそれぞれ制御することで、空間的かつ周波数軸上に断片的に存在する空き周波数を効率よく利用することができる。
図11は、無線通信システムにおける受信機の構成の例を示す図である。
このような受信機の構成は、送信機とともに、同一の装置内に設けられてもよい。
また、以下の説明では、1つのアンテナを用いる構成を例として説明するが、周知のアレイアンテナによる指向性制御技術と組み合わせることで、受信について空間指向性を持った受信とすることも可能である。
図11を参照して、受信部200は、通信先の装置からスペクトラム分割シングルキャリア変調方式により送信された通信データを受信する。
受信部200は、低雑音増幅部141と、周波数変換部142と、局部発信部143と、AD変換部144と、S/P変換部145と、フーリエ変換部146と、スペクトラムデマッピング部147と、逆フーリエ変換部148と、P/S変換部149と、復調部150とを備える。
低雑音増幅部141は、アンテナ2で受信された通信データのアナログ信号を受信し、その受信したアナログ信号(受信信号)を増幅する。周波数変換部142は、局部発信部143によって生成された信号を用いて、受信信号を周波数変換し、AD変換部144で変換できる等価ベースバンド帯域受信信号に変換する。局部発信部143は、その周波数変換部142での周波数変換のための信号を生成する。AD変換部144は、等価ベースバンド帯域受信信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する。S/P変換部145は、AD変換後のデジタル信号を受け付け、そのデジタル信号を複数の並列配列の信号に変換する。フーリエ変換部146は、S/P変換後の複数の並列配列の信号を受け付け、それらの信号を並列に高速フーリエ変換することによって、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。スペクトラムデマッピング部147は、高速フーリエ変換後の信号を受け付け、その信号に対してスペクトラムデマッピングを行う。具体的には、スペクトラムデマッピング部147は、高速フーリエ変換後の信号をバンドパスフィルタによって通信で用いられた複数の周波数帯域に応じたN個の周波数帯域の信号に分割し、分割後のN個の周波数帯域に応じた信号に対して周波数変換を行うことによって一つの周波数帯域の信号に結合する。
スペクトラムデマッピング部147は、スペクトラムマッピング部20と同様の手法によって、通信データの通信で用いられた複数の周波数帯域に応じたマッピング行列を生成し、そのマッピング行列の転置行列であるデマッピング行列を算出し、そのデマッピング行列を用いて、高速フーリエ変換後の並列配列の信号を一つの周波数帯域に結合してもよい。
逆フーリエ変換部148は、スペクトラムデマッピング後の信号に対して、逆高速フーリエ変換を行い、時間領域の信号に戻す。P/S変換部149は、逆高速フーリエ変換後の信号を受け付け、並列配列の信号を直列配列に変換する。復調部150は、P/S変換後の直列配列のデジタル信号を受け付け、そのデジタル信号をデジタル復調する。
ここで、受信部200においても、P/S変換部149の後段においてロールオフフィルタを用いてもよい。その場合には、逆フーリエ変換部148は、ロールオフフィルタから受け取った信号に対して逆フーリエ変換を行うことになる。また、ロールオフフィルタを用いる場合には、S/P変換部145及びP/S変換部149において、重複S/P変換及び重複P/S変換を行ってもよい。また、S/P変換時に重複変換を行っている場合には、信号位相が不連続とならないように、スペクトラムデマッピング部147において位相補正も行う。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
12 変調部、14 S/P変換部、16 フーリエ変換部、20 スペクトラムマッピング部、30−1〜30−N バンドパスフィルタ、40−1〜40−N 周波数変換部、50−1〜50−N,70 重み乗算部、60−1〜60−M アップコンバータ、62 逆フーリエ変換部、64 P/S変換部、66 周波数変換部、68 電力増幅部、80 検出器、90 振幅位相制御器、100−1〜100−M アンテナ、102 制御部1020 無線送信装置。

Claims (6)

  1. 空き周波数帯域を用いて通信を行う無線通信装置であって、
    データ信号をスペクトラム分割シングルキャリア変調方式により送信するための信号に変換するための信号変換手段と、
    少なくとも2つ以上のアンテナを含むアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナの各アンテナに送受される信号の振幅と位相を制御する振幅位相制御手段と、
    前記振幅位相制御手段により各前記アンテナに対する振幅位相を制御して、前記アレーアンテナの放射パターンを制御しながら受信した信号強度を計測する計測手段と、
    前記計測手段における計測結果に基づいて、データ送信に使用する周波数帯域において、他の装置によっては未使用な空き周波数帯域と当該空き周波数帯域にそれぞれ対応した放射パターンを決定し、当該空き周波数帯域の各々において使用する前記放射パターンに対応した振幅位相を算出し、前記振幅位相制御手段を制御して通信を行うための制御手段とを備える、無線通信装置。
  2. 前記振幅位相制御手段は、セル内の多元接続を時分割多重により行うために、時分割多重のスロットごとに、通信先の方向の指向性強度に対して他の装置が通信中の空間領域の方向に対する指向性強度が弱くなるように、前記アレーアンテナの指向性を制御する、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記スペクトラム分割シングルキャリア変調方式においては、データ通信に使用するための複数の所定の周波数帯域にそれぞれ対応する複数のデータチャネルが予め規定されており、
    データ送信に使用する周波数帯域を分割して、前記データチャネルのうち前記空き周波数帯域に対応するデータチャネルの周波数帯域に変換するための周波数変換手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記計測手段の計測により受信強度がより低いと判定されたデータチャネルに対して、分割した周波数帯域の前記空き周波数帯域への割当を実行する、請求項1または2記載の無線通信装置。
  4. 前記計測手段は、前記アレーアンテナの空間軸方向を等分し、ビーム方向を各方向に切り換えながら、逐次センシングを行うことで、前記信号強度の計測を行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記計測手段は、異なる複数の方向に個別に前記アレーアンテナの指向性が向くように制御して、前記複数の方向について並行して、前記信号強度の計測を行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. スペクトラム分割シングルキャリア変調方式により空き周波数帯域を用いて通信を行う通信方法であって、
    送信機が、アレーアンテナの各アンテナで受信される信号の振幅と位相を制御して、前記アレーアンテナの放射パターンを制御しながら受信した信号強度を計測するステップと、
    送信機が、前記信号強度の計測結果に基づいて、データ送信に使用する周波数帯域において、他の装置によっては未使用な空き周波数帯域と当該空き周波数帯域にそれぞれ対応した放射パターンを決定するステップと、
    送信機が、当該空き周波数帯域の各々において使用する前記放射パターンに対応した振幅位相を算出し、前記アレーアンテナの各アンテナで送信される信号の振幅と位相を制御して、通信を行うための制御手段とを備える、無線通信方法。
JP2012074495A 2012-03-28 2012-03-28 無線通信装置および無線通信方法 Active JP5953523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074495A JP5953523B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 無線通信装置および無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074495A JP5953523B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 無線通信装置および無線通信方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013207557A true JP2013207557A (ja) 2013-10-07
JP2013207557A5 JP2013207557A5 (ja) 2015-03-19
JP5953523B2 JP5953523B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=49526241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012074495A Active JP5953523B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 無線通信装置および無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5953523B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015076751A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 通信装置、周波数変換装置、及び通信方法
JP2015076752A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 通信装置、周波数変換装置、及び通信方法
JP2015076750A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 周波数選択装置、及び周波数選択方法
CN104993886A (zh) * 2015-07-02 2015-10-21 中国空间技术研究院 一种无源器件的幅频相频特性曲线测绘方法
JP2017005622A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 日本電信電話株式会社 無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002057677A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット送信方法
JP2010232857A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Advanced Telecommunication Research Institute International 送信機およびそれを備えた通信システム
WO2011004875A1 (ja) * 2009-07-09 2011-01-13 日本電信電話株式会社 無線通信方法、無線通信システム、無線基地局および無線端末局

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002057677A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット送信方法
JP2010232857A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Advanced Telecommunication Research Institute International 送信機およびそれを備えた通信システム
WO2011004875A1 (ja) * 2009-07-09 2011-01-13 日本電信電話株式会社 無線通信方法、無線通信システム、無線基地局および無線端末局

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
木下 敦史、神谷 幸宏、藤井 威生、鈴木 康夫: "アダプティブアレーアンテナを用いる新しいコグニティブ無線のアドホックネットワークへの適用", 電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム 106(168), JPN6015042369, 12 July 2006 (2006-07-12), JP, pages 151 - 156, ISSN: 0003309034 *
鈴木 康夫、矢野 一人、上羽 正純: "スペクトラム分割シングルキャリア伝送の送信機構成とその特性", 電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム 110(268), JPN6015042368, 4 November 2010 (2010-11-04), JP, pages 1 - 4, ISSN: 0003180682 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015076751A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 通信装置、周波数変換装置、及び通信方法
JP2015076752A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 通信装置、周波数変換装置、及び通信方法
JP2015076750A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 日本電信電話株式会社 周波数選択装置、及び周波数選択方法
JP2017005622A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 日本電信電話株式会社 無線通信システムの送信装置および無線通信システムの送信方法
CN104993886A (zh) * 2015-07-02 2015-10-21 中国空间技术研究院 一种无源器件的幅频相频特性曲线测绘方法
CN104993886B (zh) * 2015-07-02 2017-07-14 中国空间技术研究院 一种无源器件的幅频相频特性曲线测绘方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5953523B2 (ja) 2016-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE47720E1 (en) Spectrum-adaptive networking
US9094980B2 (en) Apparatus and method for allocating frequency resource to micro UE in a mobile communication system
EP2890022B1 (en) Radio communication method and radio base station
EP1994698B1 (en) Method and apparatus for increasing spectrum use efficiency in a mesh network
JP5121838B2 (ja) 無線基地局装置及び送信制御方法
JP5445152B2 (ja) 無線通信装置、リモート局装置、基地局装置
EP2869477A1 (en) Transmitter method for supporting a determination of a set of beamforming weights by a receiver method, receiver method, transmitter apparatus, receiver apparatus and network node thereof
JP5953523B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
KR20070015659A (ko) 셀롤라 환경에서 인접한 두 주파수 대역을 동시에 수신하기위한 장치 및 방법
EP2805556B1 (en) Radio network node and method therein
CN110663281B (zh) 为基站终端分配资源的方法及使用该方法的通信设备
JP5165709B2 (ja) 無線基地局装置及びスケジューリング方法
WO2009135745A1 (en) Method for allocating frequency subchannels on an air interface of a wireless communication system and corresponding radio resource allocation module
Deng et al. Joint mode selection and resource allocation for cellular controlled short-range communication in OFDMA networks
JP5468577B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
Sheshadri et al. Eli: Empowering lte with interference awareness in unlicensed spectrum
Behara et al. Performance Study of High-Efficiency IEEE 802.11 ax WLAN Standard Using NS-3 Simulator
JP7178685B2 (ja) 無線基地局および無線通信方法
JP6299024B1 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
Alshaalan et al. Interference-aware radio resource allocation techniques for OFDMA-based wireless networks
Papathanasiou et al. Joint beamforming and channel selection for multicast IEEE 802.11 n WLANs
Wolz et al. Spectrum Load Smoothing in IEEE 802.16 systems
Li et al. Exploiting multiple access points diversity gain in the multi-access wireless network
Max et al. Model-based radio and channel assignment in IEEE 802.11 wireless mesh networks

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5953523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250