JP2017004829A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作体から外れにくいキャップを有する電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器10は、本体12と、本体12に対して進退可能な操作体22と、少なくとも一部が金属で構成され、操作体22に被せられたキャップ60と、本体12に固定される環状の保護環70と、を含む。保護環70の少なくとも一部は、操作体22のキャップ60側から見たときに、キャップ60の少なくとも一部を覆う。
【選択図】図2
【解決手段】電子機器10は、本体12と、本体12に対して進退可能な操作体22と、少なくとも一部が金属で構成され、操作体22に被せられたキャップ60と、本体12に固定される環状の保護環70と、を含む。保護環70の少なくとも一部は、操作体22のキャップ60側から見たときに、キャップ60の少なくとも一部を覆う。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子機器に関する。
電子機器であるデジタルカメラの押しボタンが提案されている(特許文献1を参照)。特許文献1における押しボタンは、金属または金属被覆が施された合成樹脂製の外ボタンと、合成樹脂製の内ボタンとからなる。外ボタンと内ボタンとの接合は、接着剤で行っている。
このような電子機器においては、外ボタンが内ボタンから外れてしまう恐れがある。押しボタンは、電子機器の外観デザインに影響を与えるため、外ボタンが外れてしまうと、電子機器の見栄えの低下は避けられない。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、操作体から外れにくいキャップを含む電子機器を提供することにある。
[適用例1]
本適用例に係る電子機器は、前記本体に対して進退可能な操作体と、少なくとも一部が金属で構成され、前記操作体に被せられたキャップと、前記本体に固定される環状の保護環と、を含み、前記保護環の少なくとも一部は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記キャップの少なくとも一部を覆う。
本適用例に係る電子機器は、前記本体に対して進退可能な操作体と、少なくとも一部が金属で構成され、前記操作体に被せられたキャップと、前記本体に固定される環状の保護環と、を含み、前記保護環の少なくとも一部は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記キャップの少なくとも一部を覆う。
本適用例に係る電子機器によれば、キャップ側から見たときに、キャップの一部が本体に固定される保護環に覆われるため、操作体から外れにくい。
[適用例2]
本適用例に係る電子機器において、前記本体は、前記本体から突出する環状の環状壁を含み、前記環状壁は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記保護環の少なくとも一部を覆ってもよい。
本適用例に係る電子機器において、前記本体は、前記本体から突出する環状の環状壁を含み、前記環状壁は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記保護環の少なくとも一部を覆ってもよい。
本適用例に係る電子機器によれば、キャップ側から見たときに、環状壁が保護環の少なくとも一部を覆うので、本体の環状壁によって保護環の移動を制限できる。したがって、保護環によってキャップを本体側に保持することができる。
[適用例3]
本適用例に係る電子機器において、前記環状壁及び前記操作体は、前記キャップよりも導電性が低い材質で構成され、前記操作体の進退方向に直交する方向から見たときに、前記環状壁は前記操作体の少なくとも一部と重なってもよい。
本適用例に係る電子機器において、前記環状壁及び前記操作体は、前記キャップよりも導電性が低い材質で構成され、前記操作体の進退方向に直交する方向から見たときに、前記環状壁は前記操作体の少なくとも一部と重なってもよい。
本適用例に係る電子機器によれば、キャップの金属部分からの静電気の影響を環状壁と
操作体によって本体内へ伝えにくくすることができる。
操作体によって本体内へ伝えにくくすることができる。
[適用例4]
本適用例に係る電子機器において、前記直交する方向における前記操作体の外側面は、全周で前記直交する方向における前記環状壁の内側面と向かい合う領域を含み、前記領域は、向かい合う前記環状壁の内側面と実質的に接していてもよい。
本適用例に係る電子機器において、前記直交する方向における前記操作体の外側面は、全周で前記直交する方向における前記環状壁の内側面と向かい合う領域を含み、前記領域は、向かい合う前記環状壁の内側面と実質的に接していてもよい。
本適用例に係る電子機器によれば、操作体の外側面は、全周で環状壁の内側面と向かい合う領域を含み、外側面と内側面とは実質的に接している。これにより、例えば、キャップからの静電気が外側面と内側面との隙間から本体内へ侵入しにくくなる。従って、静電気の影響を環状壁と操作体によって本体内へ伝えにくくすることができる。なお、「操作体と環状壁とが実質的に接する」とは、操作体と環状壁とが接している場合、および、静電気の影響が軽減可能な範囲内で間隙を有する場合を含む。
[適用例5]
本適用例に係る電子機器において、前記環状壁は、前記環状壁の外側面から前記操作体の進退方向に交差する方向に突出する第1の突起と、前記進退方向において前記第1の突起とは異なる位置において前記外側面から前記交差する方向に突出する第2の突起と、を含み、前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記保護環の少なくとも一部と接してもよい。
本適用例に係る電子機器において、前記環状壁は、前記環状壁の外側面から前記操作体の進退方向に交差する方向に突出する第1の突起と、前記進退方向において前記第1の突起とは異なる位置において前記外側面から前記交差する方向に突出する第2の突起と、を含み、前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記保護環の少なくとも一部と接してもよい。
本適用例に係る電子機器によれば、進退方向において第1の突起とは異なる位置に第2の突起を配置することにより、例えば、保護環の形状が進退方向において非対称な場合であっても、保護環と環状壁とが少なくとも2つの突起によって接触するので、保護環の移動を制限しやすくできる。
[適用例6]
本適用例に係る電子機器において、前記操作体の進退方向に直交する第1方向から見たときに前記キャップが見える面積と、前記第1方向と対向する第2方向から見たときに前記キャップが見える面積が異なるようにしてもよい。
本適用例に係る電子機器において、前記操作体の進退方向に直交する第1方向から見たときに前記キャップが見える面積と、前記第1方向と対向する第2方向から見たときに前記キャップが見える面積が異なるようにしてもよい。
本適用例に係る電子機器によれば、保護環によるキャップの保護が進退方向に直交する第1方向または第2方向においてより確実になる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するもので
はない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
はない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る電子機器10は、本体12と、前記本体12に対して進退可能な操作体22と、少なくとも一部が金属で構成され、前記操作体22に被せられたキャップ60と、前記本体12に固定される環状の保護環70と、を含み、前記保護環70の少なくとも一部は、前記操作体22の前記キャップ60側から見たときに、前記キャップ60の少なくとも一部を覆う。
1.電子機器の概要
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る電子機器10の概要について説明する。図1は、実施形態に係る電子機器10の正面図であり、図2は、実施形態に係る押しボタン20dの図1におけるX−X断面図である。図2において押しボタン20dは常態位置(押されていない位置)にある。
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る電子機器10の概要について説明する。図1は、実施形態に係る電子機器10の正面図であり、図2は、実施形態に係る押しボタン20dの図1におけるX−X断面図である。図2において押しボタン20dは常態位置(押されていない位置)にある。
図1に示す電子機器10は、本体12と、5つの押しボタン20a,20b,20c,20d,20eと、を有する。電子機器10は、さらに、本体12の両端に接続され、ユーザーの腕に巻き付けることができるベルト14と、電子機器10の出力内容を表示する表示部16と、本体12の内部にあってここでは図示しない電気回路等と、を有する。電子機器10は、腕時計であってもよい。
本体12は、表示部16側に設けられたカバーガラス16aとカバーガラス16aに対向する裏蓋18と共に電子機器10の筐体を構成し、その内部に電気回路等を収納する。本体12の材質は、ステンレス鋼、チタン系合金、金合金などの金属材料や、ポリカーボネート、ABSなどのプラスチック材料を用いることができる。
本体12は、図2に示すように、本体12の側面に開口12bを有する凹部12aと、貫通孔13と、を有する。貫通孔13は、押しボタン20dの軸24を挿通する。貫通孔13と軸24との間の隙間は、収納室(パッキンボックス)13aとして環状のパッキン30が前進方向Aに沿って2本配置される。
押しボタン20a,20b,20c,20d,20eは、図1の左側に2つ、図1の右側に3つ配置される。押しボタン20a,20b,20c,20d,20eは、本体12の側面から僅かに突出し、ユーザーによって本体12に設けられた凹部12a内に押しこむことができる。押しボタン20a,20b,20c,20d,20eは、ユーザーが電子機器10を操作するためのものである。例えば、押しボタン20a,20b,20c,20d,20eを押すことによって、軸24の先端が本体12の内部に収納された電気回路等に対して直接または間接的にアクセスする。
図示しない電気回路は、例えば、GPS受信機の機能を有するGPSユニット、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成される処理部、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクやメモリーカードなどの記録媒体等により構成される記憶部、時刻情報を生成する処理を行う計時部、処理部から送られる画像データ、テキストデータなどを表示する表示部、処理部から送られる音データを音声やブザー音等の音として出力する音出力部、外部装置(例えば、スマートホン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、デスクトップPCなど)と通信を行い処理部が生成した各種の情報(例えば、測位データ、累積移動距離、移動軌跡などの情報)を外部装置へ転送する通信部等が備えられる。
2.押しボタン
押しボタン20dの詳細構造について、図2〜図8を用いて説明する。
押しボタン20dの詳細構造について、図2〜図8を用いて説明する。
図2は、押しボタン20dの図1におけるX−X断面図である。電子機器10は、本体12に対して進退可能な操作体22と、少なくとも一部が金属で構成され、操作体22に被せられたキャップ60と、本体12に固定される環状の保護環70と、を含む。
2−1.操作体
図2、図6及び図8を用いて、操作体22について説明する。図6は、操作体22の図1におけるX−X断面図であり、図8は、保護環70、キャップ60、操作体22、及び蓋体40の斜視図である。なお、図6において、操作体22以外の構成は省略している。
図2、図6及び図8を用いて、操作体22について説明する。図6は、操作体22の図1におけるX−X断面図であり、図8は、保護環70、キャップ60、操作体22、及び蓋体40の斜視図である。なお、図6において、操作体22以外の構成は省略している。
操作体22は、ユーザーによって押される側にある外面22aと、外面22aの反対側の内面22bと、を含む。ユーザーに押された操作体22(キャップ60)は、本体12側、すなわち矢印で示した前進方向Aに沿って移動する。外面22aは、キャップ60が装着される面であり、前進方向Aにおける操作体22の後端面である。図には示していないが、前進方向Aから見たときに操作体22の外面22aは円形である。内面22bは本体12側に配置されたスプリング50の一方の端部が接触し、矢印で示した操作体22の退行方向Bへ常に操作体22を付勢する。
また、操作体22は、前進方向Aから見た操作体22の外面22aの外縁から本体12側へ前進方向Aに沿って延在する環状の壁部22cを含む。壁部22cの内側面は、スプリング50の前進方向Aに直交する方向への移動を制限する。
軸24は、操作体22から本体12内へ前進方向Aに沿って延在する。軸24は、本体12に設けられた貫通孔13を貫通し、一端が操作体22と一体に固定され、他端が本体12の内部にある。軸24の他端には止め具26が固定され、止め具26が本体12の内面に接触することで軸24を操作体22の退行方向Bへ移動するのを制限する。止め具26は、公知のE型やC型等のスナップリングである。軸24は金属製であり、プラスチック製の操作体22にインサート成形される。
操作体22の材質は、キャップ60よりも導電性が低い材質で構成され、例えば、軽量化や生産性に優れるプラスチック製である。操作体22の材質は、電気絶縁性に優れるプラスチックを用いてもよい。キャップ60の金属部分からの静電気の影響を操作体22によって本体12内へ伝えにくくすることができる。
2−2.キャップ
図2、図7及び図8を用いて、キャップ60について説明する。図7は、キャップ60の図1におけるX−X断面図である。なお、図7において、キャップ60以外の構成は省略している。
図2、図7及び図8を用いて、キャップ60について説明する。図7は、キャップ60の図1におけるX−X断面図である。なお、図7において、キャップ60以外の構成は省略している。
キャップ60は、少なくとも一部が金属で構成される。キャップ60は、少なくとも電子機器10の本体12に装着された状態で視認できる範囲に金属を施してもよい。キャップ60は、プラスチック製の本体に金属メッキ等の表面処理を施してもよい。キャップ60は、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属製であってもよい。例えばステンレス鋼で作られたキャップ60は、金属光沢によって高い装飾性を有し、ユーザーに対し、電子機器10のデザインへの高級感や高強度感を与える。しかし、電子機器は一般に軽量化が求められるため、操作体22には軽量のプラスチックを採用すると共に、キャップ60には金属部分を採用することよって、軽量化と高い装飾性とを両立することができる。
キャップ60は、前進方向Aから見たときの平板状(ここでは円板状)の外縁から本体12側へ延びる環状の部分を含み、その環状の部分の本体12側の端部から外方(前進方向Aに直交する方向であって軸24とは反対側)へ突出するフランジ部62を含む。キャップ60は、前進方向Aから見たときに、外面64が正面であり、環状の部分の外表面が側面であり、この側面を外側面66という。フランジ部62は、キャップ60の全周に渡って形成される。フランジ部62は後述する保護環70によって隠れる部分であるので、全周に連続して形成されることに限定されず、例えば、外側面66から間隔を置いて部分的に突出する複数の突起でもよい。
キャップ60は、前進方向Aにおいて操作体22と対向する内面65が操作体22の外面22aに接着剤68によって接着される。キャップ60は、前進方向Aにおける後端面である外面64がユーザーによって押される面である。キャップ60は、操作体22から退行方向Bへ外れにくくするための機械的な係合部分を含んでもよい。
キャップ60は、外側面66の全周に渡って設けられた環状の溝であるインク溝67を含む。インク溝67内には、キャップ60の色とは異なる色の塗料が塗られる。インク溝67の色によって押しボタン20dの機能を表したり、インク溝67の色が見えるか否かによって押しボタン20dが押された状態にあるか否かを確認したりできる。さらに、インク溝67の色は、キャップ60の装飾性を高めることができる。
2−3.保護環
図2、図4、図5及び図8を用いて、保護環70について説明する。図4は前進方向Aから見た保護環70の正面図であり、図5は保護環70の図4におけるY−Y断面図である。
図2、図4、図5及び図8を用いて、保護環70について説明する。図4は前進方向Aから見た保護環70の正面図であり、図5は保護環70の図4におけるY−Y断面図である。
保護環70は、前進方向Aに延びる筒状であり、筒の内側を操作体22及びキャップ60が前進方向A及び退行方向Bに沿って進退移動する。保護環70は、図4のように前進方向Aから見て、手前側の端部73で開口し、外側の側面である外側面76と、内側の側面である内側面77(図5)を含む。
保護環70は、内側面77に沿って形成された2つの溝である第1の溝71と第2の溝72を含む。第1の溝71と第2の溝72は、前進方向Aにおける異なる位置に形成され、第1の溝71が第2の溝72より本体12側である。保護環70は、第1の溝71及び第2の溝72に、後述する本体12の環状壁80の第1の突起85及び第2の突起86が係合して(図2)、本体12に固定される。
保護環70は、端部73側にあって内側面77から内側(筒の中心軸側)に突出する環状の段を含み、その環状の段がキャップ60のフランジ部62の前進方向Aへの移動を制限する移動制限部74である。保護環70の少なくとも一部は、操作体22のキャップ60側から見たときに、キャップ60の少なくとも一部を覆う。すなわち、保護環70の移動制限部74は、キャップ60側から見たときに、キャップ60のフランジ部62の少なくとも一部を覆い、フランジ部62よりも手前にあってフランジ部62を隠す。図2に示すように、キャップ60が退行位置(常態位置)にあるときに、移動制限部74とフランジ部62とはわずかな隙間を隔てて対向して配置され、接触していないが、接触してもよい。キャップ60の一部であるフランジ部62が本体12に固定される保護環70とキャップ60側から見たときに覆うため、操作体22からキャップ60が外れにくく、外れても保護環70から外れることがない。
図2に示すように、保護環70は、キャップ60が常態位置にあるときに、前進方向A
に直交するいずれの方向から見てもキャップ60の少なくとも一部と重なる。保護環70によってキャップ60の周囲を覆うことによって、前進方向Aに直交する方向からキャップ60へ衝撃を受けた場合であっても、保護環70によりキャップ60を保護することができる。
に直交するいずれの方向から見てもキャップ60の少なくとも一部と重なる。保護環70によってキャップ60の周囲を覆うことによって、前進方向Aに直交する方向からキャップ60へ衝撃を受けた場合であっても、保護環70によりキャップ60を保護することができる。
保護環70の端部73は、前進方向Aに直交する方向から見て、キャップ60の外側面66と重なる位置にある。保護環70の端部73は、退行方向Bにおける高さが異なる部分を含む。図5に示すように、保護環70は、退行方向Bにおいて、本体12のカバーガラス16a側で低い第1端部73aと、裏蓋18側で高い第2端部73bとを含む。ここでの高さは、図5における仮想線Gから退行方向Bへの長さである。したがって、進退方向(A,B)に直交する第1方向C(カバーガラス16a側)から見たときにキャップ60が見える面積と、第1方向Cと対向する第2方向D(裏蓋18側)から見たときにキャップ60が見える面積が異なる。このように、保護環70によるキャップ60の保護が進退方向(A,B)に直交する第1方向Cまたは第2方向Dにおいてより確実になる。ここでは、第1端部73aよりも第2端部73bを高くすることで、保護環70によるキャップ60の保護が所定の方向(第2方向D)においてより確実になる。腕時計型の電子機器10においては、端部73の形状によって、第1方向C側からは押しボタン20dに対するユーザーのアクセスを容易にし、第2方向D側からは押しボタン20dに対する衝撃等から確実に保護することができる。
保護環70は、少なくとも一部が金属で構成される。保護環70は、少なくとも電子機器10の本体12に装着された状態で視認できる範囲に金属を施してもよい。保護環70は、プラスチック製の本体に金属メッキ等の表面処理を施してもよい。保護環70は、ステンレス鋼、アルミニウムなどの金属製であってもよい。例えばステンレス鋼等の金属で作られた保護環70は、金属光沢によって高い装飾性を有し、ユーザーに電子機器10のデザインに対して高級感や高強度感を与えると共に、外部からの衝撃等から押しボタン20dを保護することができる。
3.本体
3−1.環状壁
図2及び図3を用いて、環状壁80について説明する。図3は前進方向Aから見た環状壁80の正面図である。なお、図3においては、本体12以外の構成を省略して示し、わかりやすくするために退行方向B側に突出している部分にハッチングを施して示している。
3−1.環状壁
図2及び図3を用いて、環状壁80について説明する。図3は前進方向Aから見た環状壁80の正面図である。なお、図3においては、本体12以外の構成を省略して示し、わかりやすくするために退行方向B側に突出している部分にハッチングを施して示している。
本体12は、本体12から退行方向B側に突出する環状の環状壁80を含む。環状壁80は、操作体22のキャップ60側から見たときに、保護環70の少なくとも一部を覆う。環状壁80は、操作体22の退行方向Bへの保護環70の移動を制限する。したがって、保護環70によってキャップ60を本体12側に保持することができる。環状壁80は、図3のように前進方向A側から見て、外側の側面である外側面84と、内側の側面である内側面82と、を含む。
環状壁80は、環状壁80の外側面84から操作体の進退方向(A,B)に交差する方向に突出する第1の突起85と、進退方向(A,B)において第1の突起85とは異なる位置において外側面84から進退方向(A,B)に交差する方向に突出する第2の突起86と、を含む。第1の突起85と第2の突起86とは互いに逆の方向へ突出する。第1の突起85及び第2の突起86の外側面84からの突出距離は、保護環70の第1の溝71及び第2の溝72の深さに対応して同程度の長さである。また、第1の突起85及び第2の突起86の進退方向(A,B)における長さは、第1の溝71及び第2の溝72の進退方向(A,B)における幅と等しいかわずかに短い。
第1の突起85は、第2の突起86に対し進退方向(A,B)において異なる位置にある。第1の突起85は、第2の突起86よりも前進方向Aにおける図2の手前側にある。第1の突起85と第2の突起86は、第1の溝71及び第2の溝72内で保護環70の少なくとも一部と接する。このため、第1の突起85と第2の突起86は、操作体22の退行方向Bへの保護環70の移動を制限する。進退方向(A,B)において第1の突起85とは異なる位置に第2の突起86を配置することにより、例えば、保護環70の形状が進退方向(A,B)において非対称な場合であっても、保護環70と環状壁80とが少なくとも2つの突起85,86によって接触するので、保護環70の移動を制限しやすくできる。また、進退方向(A,B)における異なる位置に2つの突起85,86を配置することにより、本体12の前進方向Aにおける形状に合わせて保護環70と接触することができる。環状壁80によって退行方向Bへの保護環70の移動を制限することで、保護環70によってキャップ60を本体12側に保持することができる。
本実施の形態においては、裏蓋18の形態(内部の部品との関係を含む)によって、本体12が裏蓋18側で保護環70を受け入れる部分を形成することができない。電子機器10は小型化による省スペースの関係上、このように保護環70を受け入れる部分が十分にない場合がある。このような場合でも、保護環70の溝と係合する突起の位置を前進方向Aにおいて複数有することにより、電子機器10の形状に合わせながらも確実に保護環70を環状壁80に固定することができる。
保護環70は、図4に破線で示す切欠き部75a,75bを含む。切欠き部75aは本体12側の端部から第1の溝71へ向かって退行方向Bに延び、切欠き部75bは本体12側の端部から第2の溝72へ向かって退行方向Bに延びる。保護環70を環状壁80に嵌めるときは、図4の位置から保護環70を右回りに回転させ、切欠き部75a,75bを図3の第1の突起85及び第2の突起86の位置に合わせる。切欠き部75a,75bには前進方向Aに沿って第1の突起85及び第2の突起86の移動を遮るものはないので、保護環70に環状壁80を挿入する。保護環70が所定位置に配置されたら、保護環70を図4における左回りに回転させて図4の位置に戻す。第1の溝71は第1の突起85を受け入れ、第2の溝72は第2の突起86を受け入れ、図2に示す状態となり、保護環70の退行方向Bへの移動を制限する。
環状壁80は、キャップ60よりも導電性が低い材質で構成され、例えば、軽量化や生産性に優れるプラスチック製である。環状壁80の材質は、電気絶縁性に優れるプラスチックを用いてもよい。外部から保護環70及びキャップ60の金属部分への静電気の影響を環状壁80によって本体12内へ伝えにくくすることができる。特に、操作体22の進退方向(A,B)に直交する方向から見たときに、環状壁80は操作体22の少なくとも一部と重なるため、キャップ60の金属部分からの静電気の影響を環状壁80と操作体22によって本体12内へ伝えにくくすることができる。
操作体22や環状壁80に用いるプラスチックの材質は、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などを用いることができる。
より具体的に説明すると、進退方向(A,B)に直交する方向における操作体22の外側面22dは、全周でその直交する方向における環状壁80の内側面82と向かい合う領域22e(図6)を含む。領域22eは、向かい合う環状壁80の内側面82と実質的に接している。なお、「操作体22と環状壁80とが実質的に接する」とは、操作体22と環状壁80とが接している場合、および、静電気の影響が軽減可能な範囲内で間隙を有する場合を含む。操作体22の外側面84は、全周で環状壁80の内側面82と向かい合う
領域22eを含み、外側面84と内側面82とは実質的に接している。これにより、例えば、キャップ60からの静電気が外側面84と内側面82との隙間から本体12内へ侵入しにくくなる。従って、静電気の影響を環状壁80と操作体22によって本体12内へ伝えにくくすることができる。また、押しボタン20dを押したときの操作体22の移動の際に、操作体22の外側面22dを環状壁80の内側面82によって案内することができる。
領域22eを含み、外側面84と内側面82とは実質的に接している。これにより、例えば、キャップ60からの静電気が外側面84と内側面82との隙間から本体12内へ侵入しにくくなる。従って、静電気の影響を環状壁80と操作体22によって本体12内へ伝えにくくすることができる。また、押しボタン20dを押したときの操作体22の移動の際に、操作体22の外側面22dを環状壁80の内側面82によって案内することができる。
環状壁80は、外側面84から進退方向(A,B)に直交する方向に突出する小突起87を複数含む。図3に示すように、小突起87は、4つ設けられている。小突起87の突出長さは、環状壁80の外側面84と保護環70の内側面77との間隔よりもわずかに大きい。そのため、保護環70の環状壁80に対するガタツキを抑えることができる。
3−2.その他の構成
図2及び図3を用いて、本体12における環状壁80以外の構成について説明する。
図2及び図3を用いて、本体12における環状壁80以外の構成について説明する。
図2に示すように、パッキン30は、ゴム製またはプラスチック製の環状体であり、貫通孔13における本体12の内部と外部との所定の気密性を維持する。パッキン30は、ゴム製のOリングであってもよい。パッキン30は、内側の孔に軸24が挿通し、本体12に設けられた収納室13aに収納される。収納室13aは、貫通孔13の一部であって、軸24の外径よりも大きな内径を有する。収納室13aは、軸24が挿通された状態で操作体22側に開口し、蓋体40の一部を受け入れる。
蓋体40は、軸24を囲む環状体である。蓋体40は、パッキン30を本体12との間に挟持する。蓋体40は、操作体22の前進方向Aに交差する方向へ突出する受け部46を含む。蓋体40は、本体12から退行方向B側へ突出する部分の端面である載置面12dに接する。載置面12dの中央には貫通孔13の開口が形成される。受け部46は、フランジ状の部分であり、操作体22の内面22bと対向する面にスプリング50の端部が接触する。軸24は止め具26によって操作体22の退行方向Bへの移動が制限されるため、スプリング50の付勢力によって蓋体40は本体12(載置面12d)側へ押し付けられ、操作体22は退行方向Bへ押し付けられる。したがって、蓋体40は、常にパッキン30を収納室13a内に保持する。
スプリング50は、軸24及び蓋体40を囲む例えば金属製のコイルスプリングである。軸24を囲むように環状の蓋体40及びスプリング(コイルスプリング)50が配置されることで、軸24が傾きにくく、操作体22及び軸24が前進方向Aに安定して移動することができる。
押しボタン20dは、前進方向A及び退行方向Bに進退移動するだけであったが、回転する構造であってもよい。回転する構造を採用した変形例1(竜頭)について以下説明する。
4.変形例1
図9及び図10を用いて変形例1に係る電子機器10aの竜頭21について説明する。図9は、変形例1に係る電子機器10aの竜頭21の側面図であり、図10は、変形例1に係る電子機器10aの竜頭21の第1方向Cから見た他の側面図である。なお、以下の説明では押しボタン20dと重複する説明は省略する。
図9及び図10を用いて変形例1に係る電子機器10aの竜頭21について説明する。図9は、変形例1に係る電子機器10aの竜頭21の側面図であり、図10は、変形例1に係る電子機器10aの竜頭21の第1方向Cから見た他の側面図である。なお、以下の説明では押しボタン20dと重複する説明は省略する。
図9及び図10に示すように、竜頭21は、図1における押しボタン20d等の代わりに配置されてもよい。竜頭21は、回転軸Oの周りに回転する。竜頭21は、前進方向A及び退行方向Bに沿って進退移動可能でもよい。竜頭21は、例えば、腕時計に用いられ
る公知の竜頭の構造を採用することができる。
る公知の竜頭の構造を採用することができる。
竜頭21の周りには、保護環70aを含む。保護環70aは、第1端部73c及び第2端部73dの形状が図2等に示した保護環70と異なる。竜頭21をユーザーが指で回転させるため、保護環70aの図9における上下の両側の位置で、第1端部73cが第2端部73dよりも退行方向Bに低くなっている。
ここで説明した実施形態及び変形例の電子機器10,10aは、本実施形態では腕時計型であったが、これに限定されるものでは無く、他の公知の電子機器に適宜採用することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…電子機器(時計)、12…本体、12a…凹部、12b…開口、12d…載置面、13…貫通孔、13a…収納部、14…ベルト、16…表示部、16a…カバーガラス、18…裏蓋、20a,20b,20c,20d,20e…押しボタン、21…竜頭、22…操作体、22a…外面、22b…内面、22c…壁部、22d…外側面、22e…領域、24…軸、26…止め具、30…パッキン、40…蓋体、46…受け部、50…スプリング、60…キャップ、62…フランジ部、64…外面、65…内面、66…外側面、67…インク溝、70…保護環、71…第1の溝、72…第2の溝、73…端部、73a…第1端部、73b…第2端部、73c…第1端部、73d…第2端部、74…移動制限部、75a,75b…切欠き部、76…外側面、77…内側面、80…環状壁、82…内側面、84…外側面、85…第1の突起、86…第2の突起、87…小突起、A…前進方向、B…後退方向、C…第1方向、D…第2方向、O…中心軸
Claims (6)
- 本体と、
前記本体に対して進退可能な操作体と、
少なくとも一部が金属で構成され、前記操作体に被せられたキャップと、
前記本体に固定される環状の保護環と、
を含み、
前記保護環の少なくとも一部は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記キャップの少なくとも一部を覆う、電子機器。 - 請求項1において、
前記本体は、前記本体から突出する環状の環状壁を含み、
前記環状壁は、前記操作体の前記キャップ側から見たときに、前記保護環の少なくとも一部を覆う、電子機器。 - 請求項2において、
前記環状壁及び前記操作体は、前記キャップよりも導電性が低い材質で構成され、
前記操作体の進退方向に直交する方向から見たときに、前記環状壁は前記操作体の少なくとも一部と重なる、電子機器。 - 請求項3において、
前記直交する方向における前記操作体の外側面は、全周で前記直交する方向における前記環状壁の内側面と向かい合う領域を含み、
前記領域は、向かい合う前記環状壁の内側面と実質的に接している、電子機器。 - 請求項2〜4のいずれか1項において、
前記環状壁は、前記環状壁の外側面から前記操作体の進退方向に交差する方向に突出する第1の突起と、前記進退方向において前記第1の突起とは異なる位置において前記外側面から前記交差する方向に突出する第2の突起と、を含み、
前記第1の突起及び前記第2の突起は、前記保護環の少なくとも一部と接する、電子機器。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記操作体の進退方向に直交する第1方向から見たときに前記キャップが見える面積と、前記第1方向と対向する第2方向から見たときに前記キャップが見える面積が異なる、電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2015119044A JP2017004829A (ja) | 2015-06-12 | 2015-06-12 | 電子機器 |
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JP2015119044A JP2017004829A (ja) | 2015-06-12 | 2015-06-12 | 電子機器 |
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CN107870547A (zh) * | 2017-06-13 | 2018-04-03 | 深圳市飞亚达精密计时制造有限公司 | 一种多功能柄头装置 |
JP2019057467A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | カシオ計算機株式会社 | スイッチ装置および時計 |
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- 2015-06-12 JP JP2015119044A patent/JP2017004829A/ja active Pending
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