JP2017004162A - 名札文字認識システム、名札ホルダーおよび文字認識装置 - Google Patents

名札文字認識システム、名札ホルダーおよび文字認識装置 Download PDF

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Abstract

【課題】事前登録者と来場者との一致判断処理等を行う来場者管理にICタグを使用すると、事前申込者分の大量のICタグを用意する必要があるため、コストが嵩む問題点がある。【解決手段】名札文字認識システムとして、名札を保持し該名札以外の外枠エリアにマーカーを設けた名札ホルダーと、名札ホルダーを撮像する撮像部と、撮像部から取得した名札ホルダーの映像信号からマーカーを含む静止画像をキャプチャし、当該キャプチャした静止画像に含まれるマーカーの位置に基づいて名札のエリアを特定して当該エリアに存在する文字情報を認識する文字認識部とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、名札ホルダーに備えられたマーカーを認識し、そのマーカーに囲まれる名札エリア内の文字情報を読み取り認識する機能を有する名札文字認識システムおよび該名札文字認識システムを用いた来場者管理システムに関する。
予約確認やチケット確認を伴う展示会やイベント等において、来場者の入場時の予約確認や新規受付処理の際、その対応に手間取り長蛇の列ができることがある。列が長蛇になると、来場者を苛つかせるだけでなく、列に無関係な人の通行を妨げ迷惑行為となり、また、列が車道などにはみ出ると危険であるなど、種々の問題が起こり対応に苦慮することになる。
これを解決するための技術として、特許文献1には、来場者が事前申込すると、事前申込番号と当該来場者に渡すICタグIDを関連付けて記憶し、来場当日に当該ICタグをタグリーダーで読込むだけで、来場者の入場受付処理をスムーズに行う来場者管理システムが記載されている。
特開2006−221618号公報
本発明が解決しようとする問題点は、事前登録者と来場者との一致判断処理等を行う来場者管理にICタグを使用すると、来場者の入場受付処理はスムーズに行えるとはいえ、事前申込者分の大量のICタグを用意する必要があるため、コストが嵩む点である。
本発明に係る名札文字認識システムは、所定の箇所に予め定められた形状のマーカーが形成された名札ホルダーと、前記名札ホルダーを撮像する撮像部と、前記撮像部が前記名札ホルダーを撮像した映像信号から前記マーカーを含む静止画像をキャプチャし、当該キャプチャした静止画像に含まれる前記マーカーの位置に基づいて前記名札ホルダーが保持している名札のエリアを特定し、当該エリアに存在する前記名札の文字情報を認識する文字認識部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、マーカーを備えた名札ホルダーから該マーカーに基づいた名札エリアの画像を切り出し、該名札エリア内にある文字情報を文字認識し、認識した文字情報と事前登録者に係る文字情報との一致を比較判定することにより、ICタグのような電子機器を用いることなく、入場時のスムーズな受付処理も損なうことなく、システムのトータルコストを抑制することができる。
図1は、本発明の実施例に係る名札文字認識システムを用いた来場者管理システムの文字認識装置の全体構成および機能ブロックを示す図である。 図2は、文字認識装置2の動作フローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態として、本発明に係る名札文字認識システムを来場者管理システムに適用した実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る名札文字認識システムを用いた来場者管理システムの全体構成と、その中の文字認識装置2および受付管理装置3の各機能ブロックを示す図である。
本発明に係る名札文字認識システムを用いた来場者管理システムは、名札ホルダー1、文字認識装置2、受付管理装置3、ゲート4およびLAN5から構成される。
また、本発明に係る名札文字認識システムの構成要件は、最小限として、名札ホルダー1、文字認識装置2を構成する撮像部20および名札文字認識部21が必要となる。
名札ホルダー1は、名札11を保持するホルダーで、当該名札11以外の外枠エリアにマーカー10を設けている。来場者各自が、入場に際してこの名札ホルダー1を所持する。
マーカー10は、名札11以外の名札ホルダー1の外枠エリア、例えば名札ホルダー1の隅に設けた印であって、このマーカー印の位置が文字認識装置2によって認識される。また、名札11は、ユーザの氏名、所属会社および連絡先などを記載した名札であって、各マーカー10の頂点を結んだ多角形エリア内に収納される。
文字認識装置2は、撮像部20、名札文字認識部21、認識情報記憶部22、ネットワーク接続部23、情報比較判定処理部24および表示部25から構成される。
撮像部20は、名札ホルダー1を撮像する機器で、例えばカメラに代表されるものである。
名札文字認識部21は、撮像部20から受信した映像信号を画像化し、文字認識に適した画像を選択し認識する名前文字認識手段である。この名札文字認識部21の機能(処理態様)について以下に説示する。以下の各機能(処理態様)の動作主体は名札文字認識部21である。
名札ホルダー1を含む映像信号にマーカー10を検出した場合、その映像信号を静止画として複数枚キャプチャする。キャプチャした静止画内に含まれる各マーカー10を認識し、各マーカー10の位置およびその位置情報を特定する。各マーカー10の特定した位置を頂点とし、この頂点を結ぶ面積を求め、この面積が最大となる静止画像を名札画像として選択する。選択した名札画像に対して、この画像の位置情報を基に名札エリアを特定し、名札エリア内にある名札の文字情報を認識する。認識した文字情報を認識情報記憶部22へ送信する。この文字認識処理にはOCR(Optical Character Recognition)技術を用い、特定した名札エリア内の文字を、縦書き横書きを問わず自動で判別して文字認識をする。
認識情報記憶部22は、名札文字認識部21が認識した文字情報を記憶する。この文字情報は、必要に応じて読み出されて使用することができる。
ネットワーク接続部23は、LAN5と接続するためのインターフェースであり、後述する受付管理装置3との通信を中継する。
情報比較判定処理部24は、後述する登録情報データベース31に登録済の名札情報と認識情報記憶部22に記憶した文字情報とが一致するか否かを判定する。そして、情報比較判定処理部24は、その判定結果を表示部25に表示すると共に、その判定結果からゲート4の開放または閉鎖の指示信号を生成しゲート4へ送信する。また、判定した結果は、ネットワーク接続部23を介して受付管理装置3に通信され受付登録に使用される。
表示部25は、情報比較判定処理部24の処理結果等をメッセージなどで表示する機器で、例えばディスプレイに代表されるものである。
文字認識装置2は、例えば受付場に配置され、来場者がこの装置に名札ホルダー1を通すことにより受付登録を行う。また、情報比較判定処理部24で一致しないと判定を受けた場合は、事前登録を行っていない新規来場者として別途新規登録の手続きを行う。例えば、管理者を別に配置し、新規来場者に対して管理者と直接新規登録の手続きをするなどの対応を促すことにより受付登録を行うようにする。
受付管理装置3は、受付登録処理部30および登録情報データベース31から構成される。
受付登録処理部30は、文字認識装置2の情報比較判定処理部24で判定した結果を受信して、受付登録処理を行う。
登録情報データベース31は、少なくとも、事前登録された氏名、会社名、連絡先等の名札情報および受付登録が完了した受付登録情報を格納するデータベースである。名札情報は、受付時に情報比較判定処理部24で行う判定の判定基準として使用される。また、前記受付登録した内容を受付登録情報としてデータベース内に保存することで登録者の管理を行う。
登録情報データベース31への情報登録は、受付管理装置3が備える入力部(図示せず)から行う。受付管理に係わる管理者等は、入力部を介して、事前の申込み等から来場申込み者に関する名札情報(氏名、会社名、連絡先等)を、その登録フォームに従ってデータベースに登録する。登録された名札情報は、LAN5等のネットワークを介して文字認識装置2に送信され、情報比較判定処理部24において名札文字認識部21が認識した文字情報との比較判定が行われる。
ゲート4は、例えば受付場において、文字認識装置2と共に設置され、通常時は閉鎖状態にある。文字認識装置2の情報比較判定処理部24が出力する開放または閉鎖の指示に従い、ゲート4の開放または閉鎖が行われる。
図2は、文字認識装置2の動作フローチャートを示す図である。図2を参照して、文字認識装置2の処理の流れを説明する。本フローは、文字認識装置2の電源が投入された状態から開始する。
文字認識装置2の電源が投入されると、文字認識装置2の制御部(図示せず)は、撮像部20を起動後、ステップS201で、表示部25に待機画面を表示して、待機状態に遷移する。
ステップS202で、名札文字認識部21は、待機状態において撮像部20から名札映像を入力し、入力した映像にマーカー10が3つ以上あるか否かを検知する。
名札映像に3以上のマーカー10を検知できなかった場合(NO)、ステップS204で、名札文字認識部21は、検知エラーであることを、文字認識装置2の制御部(図示せず)に報告する。この報告を受けて、制御部は、表示部25に、例えばエラー表示として「名札を検知できませんでした。お手数ですが、一旦ゲートに入り直し、名札をカメラに向かってかざしてください」等のメッセージを表示して、来場者に操作をやり直すことを促す。その後、処理はステップS201へ戻る。
名札映像に3以上のマーカー10を検知できた場合(YES)、ステップS203で、名札文字認識部21は、検出したマーカー10を含む静止画としてキャプチャを行う。静止画のキャプチャは、複数回行われ、一時的に保存される。また、名札文字認識部21は、複数キャプチャ中には「画像取得中」等の情報(例えば、フラグ)を付加し、一定時間を設けキャプチャを行う。
続くステップS205で、名札文字認識部21は、キャプチャした静止画像内に含まれるマーカー10の位置と位置情報を特定する。ステップS206で、名札文字認識部21は、マーカー10の3点を頂点として結んだ多角形エリアの面積を計算し、その面積が最大値である静止画像を名札画像として選択する。
名札文字認識部21は、続くステップS207およびステップS208で、選択した名札画像およびその画像から取得したマーカー10の位置情報から名札画像の名札エリアを特定する。まず、ステップS207で、名札文字認識部21は、マーカー10が名札11を囲むように3隅に配置されていることから、それぞれのマーカー位置を基に名札画像の向きを認識する。続いて、ステップS208で、名札文字認識部21は、名札画像の向きを基にその画像エリアの頂点から頂点までの各辺を平行に切り出して名札エリアとする。
次に、ステップS209で、名札文字認識部21は、切り出した名札エリア内の文字情報の認識を行い、認識した名札11の文字情報を認識情報記憶部22に記憶する。
ステップS210で、情報比較判定処理部24は、認識情報記憶部22に記憶した名札11の文字情報と事前に登録しておいた登録情報データベース31の名札情報とを比較する。続くステップS211で、情報比較判定処理部24は、両者(認識/記憶した名札の文字情報と登録情報データベース31の名札情報)が一致するか否かを判定する。
両者が一致した場合は(YES)、ステップS212で、情報比較判定処理部24は、名札ホルダー1の所持者は事前登録者として判定し、ネットワーク接続部23を通じて受付管理装置3に向けて事前登録者確認結果を送信する。ステップS213で、受付登録処理部30は、事前登録者確認結果を受けて受付登録を行い、事前登録データベース31に受付登録情報を格納する。また、ステップS214で、情報比較判定処理部24は、受付場等に設置したゲート4に対して開放の指示情報を送信する。これによりゲート4が開き入場が可能となる。併せて、情報比較判定処理部24は、表示部25に受付が完了したことを示すメッセージ(例えば、「受付登録が完了しました。ご入場ください。」等)を表示する。来場者はそのメッセージを確認し、受付登録を確認することができる。
他方、ステップS211の判定で両者が一致しない場合(NO)、ステップS215で、情報比較判定処理部24は、受付場等に設置したゲート4に対して閉鎖の指示情報を送信する。したがって、ゲート4は閉鎖状態を維持して入場不可となる。また、ステップS216で、情報比較判定処理部24は、表示部25に入場は不可であり改めて入場手続きが必要である旨のメッセージ(例えば、「入場不可です。新しく入場手続きを行う必要があります。」等)を表示する。この場合、来場者は管理者等と直接手続きを行い、入場受付をすることになる。
上記フローチャートにおける各ステップを処理する名札文字認識部21、情報比較判定処理部24および文字認識装置2の制御部(図示せず)は、それらの一部または全部を、文字認識装置2の構成要素として採用される集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよく、また、文字認識装置2が備えるプロセッサ(図示せず)が、それぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することによりソフトウェアで実現してもよい。このプログラム等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記憶装置に格納し文字認識装置2に設けるか、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納しそのドライブ機器と共に文字認識装置2に設けることができる。
以上のように、本発明の基本的アイデアは、受付時に名札に記載されている氏名、会社名等の情報を基に事前の登録情報との比較を行い、入場可否の判別を行うものである。
本発明の実施形態によれば、名札ホルダー1を撮像した映像情報を文字認識装置2に入力することで、文字認識装置2は映像情報を複数の静止画像として取り込む。文字認識装置2は、その静止画像から名札画像として使用する情報を選択し、画像上のマーカー位置に基づいて名札画像に含まれている名札エリアの文字を認識する。したがって、非接触で名札に記載されている文字を認識することができる。
また、本発明の実施形態によれば、撮像部20から映像入力された映像を静止画像として複数キャプチャする。マーカー位置を特定することで、キャプチャした画像から画像上のマーカー10を基にマーカー位置を頂点とする多角形の面積を計算することができる。そして、面積が最大となる画像を選択し名札画像として使用することで、名札の文字を認識する時の誤認識を減らすことができる。
なお、本発明の実施形態では、文字認識した情報を文字認識装置2内の認識情報記憶部22に記憶しているが、これに限定されない。例えば、文字認識した情報を外部記憶装置(図示せず)へ送信し、その外部記憶装置に記憶してもよい。
また、本発明の実施形態では、入場の可否判断に用いる識別情報として、氏名および会社名を例にあげたが、これに限定されない。事前の登録情報として個人を特定できる他の項目を採用するのであれば、その項目に合わせた情報を取得して情報比較判定処理部24において比較判定させてもよい。
そしてまた、本発明の実施例に係る名札文字認識システムを用いた来場者管理システムでは、入場の可否判断に着目したが、これに限らず来場者の調査統計など(例えば、会場内の各ブースや各講演等に対するアンケート調査等)に活用してもよい。
更に、上記では、本発明の実施例として名札文字認識システムを来場者管理システムに適用した例を示したが、認識した名札文字を有効に活用できる用途であればこれに限定されない。
1・・・名札ホルダー
10・・・マーカー
11・・・名札
2・・・文字認識装置
20・・・撮像部(カメラ)
21・・・名札文字認識部
22・・・認識情報記憶部
23・・・ネットワーク接続部
24・・・情報比較判定処理部
25・・・表示部(ディスプレイ)
3・・・受付管理装置
30・・・受付登録処理部
31・・・登録情報データベース
4・・・ゲート
5・・・LAN

Claims (4)

  1. 所定の箇所に予め定められた形状のマーカーが形成された名札ホルダーと、
    前記名札ホルダーを撮像する撮像部と、
    前記撮像部が前記名札ホルダーを撮像した映像信号から前記マーカーを含む静止画像をキャプチャし、当該キャプチャした静止画像に含まれる前記マーカーの位置に基づいて前記名札ホルダーが保持している名札のエリアを特定し、当該エリアに存在する前記名札の文字情報を認識する文字認識部と、
    を備えた名札文字認識システム。
  2. 請求項1に記載の名札文字認識システムに用いる名札ホルダー。
  3. 請求項1に記載の名札文字認識システムを構成する前記文字認識部を含む文字認識装置。
  4. 請求項1に記載の名札ホルダーを用いた名札文字認識システムであって、
    前記マーカーは3以上の箇所に形成されており、
    前記文字認識部は、前記映像信号から複数の静止画像をキャプチャし、前記3以上の箇所に形成された前記マーカーの位置を頂点とする多角形の面積が最大となる前記複数の静止画像のいずれかを抽出し、前記抽出した静止画像に含まれる前記マーカーの位置に基づいて前記名札のエリアを特定する
    ことを特徴とする名札文字認識システム。

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