JP2017003828A - レンズ部材、レンズ部材の製造方法、通信モジュール、レンズアレイおよび光源モジュール - Google Patents

レンズ部材、レンズ部材の製造方法、通信モジュール、レンズアレイおよび光源モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】既製のガラスレンズに、このガラスレンズを基板に実装する際に基準となる平面である基準面を有する実装部を付加したレンズ部材およびこのレンズ部材の製造方法を提供する。
【解決手段】レンズ部材1は、既に真球加工されたガラスボールレンズ2と、このガラスボールレンズ2に設けられた樹脂からなる実装部13とを備える。実装部13は、ガラスボールレンズ2が配置された金型内に流動可能な状態の樹脂を流入させて成形されている。この実装部13には、ガラスボールレンズ2を表面実装する場合に、実装面に当接する基準面3が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ部材、レンズ部材の製造方法、通信モジュール、レンズアレイおよび光源モジュールに関する。
光通信用のレンズには、例えば、レーザーダイオードと、光ファイバの端部が搭載された基板(例えば、シリコンベンチ)上に表面実装されて、レーザーダイオードから出力される光を光ファイバに集光するものなどが知られている。
このようなレンズには、一般的に樹脂レンズではなく、ガラスレンズが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、ガラスレンズの外周形状が四角となるスクエアレンズを用いている。基板(例えば、シリコンベンチ等)上に表面実装する上では、レンズの外周に平面(基準面)があることが好ましい。すなわち、基板のレンズを搭載する搭載面(基板上の平面)に、レンズの外周の平面を当接させるように載置することにより、レンズを基板の搭載面に安定して配置することができる。また、レンズの光軸と平面との配置関係が決まっていて、平面が基準面となっていれば、搭載面に基準面を当接させるだけで、光軸の基板からの距離などが決まることになる。したがって、基板の搭載面にスクエアレンズを、例えば、紫外線硬化樹脂等を用いて容易に接着固定することができる。
また、既に成形された上述のスクエアレンズ以外の非球面ガラスレンズに、ダイシング、ポリッシング等の後加工により基準面を設けることも行われている。
また、研磨加工のボールレンズを用いる場合に、ステンレス材を切削加工することにより設けられた鏡筒や、ニッケル合金をプレス加工した缶等に当該ボールレンズを低融点ガラスで封止する方法が知られており、この場合に、これら鏡筒や缶を介してボールレンズを基板に実装することになる。
特開2008−150265号公報
ところで、上述のような光通信用装置では、コストダウンと、ダウンサイジングとが求められている。成形だけでガラススクエアレンズを製造する場合の方が、研磨を必要とするガラスレンズを製造する場合に比較して、基準面の作成まで含めて、コスト的に有利であるが、更なるコストの低減が求められている。
ここで、ガラスボールレンズ用途のガラス材料には、高融点のものがあり、ガラス材料によっては、成形だけでガラスレンズとすることが困難であり、ガラスレンズとするのに研磨を必要とするものも多い。この研磨を必要とするガラスボールレンズの場合には、真球状に研磨するのに基準面があると邪魔になるので、上述のスクエアレンズのように成形時に基準面を設けることが困難であり、研磨されて製造されたガラスレンズに、上述のダイシングやポリッシング等の後加工により基準面を設けることになり、コストの低減が困難であった。現状では、成形ではなく、真球加工されたガラスボールを、光学部品であるガラスボールレンズとして、基板に表面実装することを意図した製品は市場にないが、暫定評価目的として、ガラスボール全体にARコート膜を成膜した製品が存在する。
また、ダウンサイジングにおいては、上述の鏡筒や缶を用いるガラスボールレンズの場合に、鏡筒や缶がダウンサイジングの邪魔になり、小型化が困難である。現状でも、サイズ上の問題で鏡筒や缶にガラスボールレンズを取り付けたレンズ部材を用いることが困難な小型化された製品がある。
この場合に、鏡筒や缶を用いずに、基板に断面V字状のV溝を設けて、真球状の球面レンズ(ボールレンズ)を直接表面実装することも可能だが、ボールレンズのように完全回転対象形となっていると、基板に設置して固定されるまで、光学的指向性が定まらない状態となり、柔軟にボールレンズを利用する事が困難であった。
例えば、上述のようにARコートをボールレンズの表面に施す場合に、ボールレンズの実際に光が入射される面と出射される面とが基板に実装するまで確定していないので、ボールレンズの全面にARコートを施す必要がある。この場合、ボールレンズを基板に実装するために、ボールレンズを取り扱う際に、全面に施されたARコートを避けて取り扱うことができないので、例えば、ARコートを傷つける虞がある。この場合に、ボールレンズの光の入射や出射に使われる部分にARコートの傷が配置されてしまうと、歩留まりの低下を招いたり、光学特性の劣化を招いたりする虞がある。なお、例えば、上述のガラススクエアレンズや、鏡筒や缶を用いる場合には、ARコートが必要とされる面が明らかであり、かつ、ガラスレンズを表面実装する前にARコートを施しても、その部分を避けてレンズを取り扱うことが可能である。
すなわち、ボールレンズを鏡筒や缶に封止しないで単体で用いることは、実装時のハンドリング、自動実装への対応、基板への接着時のハンドリング等の観点から実用的ではない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、既製のガラスレンズに、このガラスレンズを取り付けるための実装部(成形体)を付加したレンズ部材、レンズ部材の製造方法、通信モジュール、レンズアレイおよび光源モジュールを提供することを目的とする。さらに、ガラスレンズとしてボールレンズを用いた際にボールレンズ自体に起因して必然的に発生する球面収差を抑制する光通信モジュールおよびこの光通信モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のレンズ部材は、既に作成されたガラスレンズと、当該ガラスレンズに当該ガラスレンズとは異なる材料からなり、前記ガラスレンズが配置された型内に流動可能な状態の前記材料を流入させて固めることにより設けられた実装部とを備え、前記実装部には、前記ガラスレンズを表面実装する場合に、実装面に当接する基準面が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、ガラスレンズは、例えば、球面レンズや非球面レンズであっても、基本的にガラスレンズとして成形や研磨(真球加工を含む)等により製造され、ダイシングやポリッシング等の後加工を行わずに、ガラスレンズ単体として、できるだけコストがかからないように設計や製造されたレンズを用いることができる。
また、実装部としては、例えば、金型(型)内に上述のガラスレンズを固定した状態で、樹脂を射出成形することにより製造されたものや、型内に上述のガラスレンズを固定した状態で、流動性のあるゾル化前またはゾル化後の材料を型内に流入させて、ゾル−ゲル法によりガラスやセラミックとして製造されるものが考えられる。これらの場合に、実装部は、ガラスレンズと異なる材料からなる。実装部は、レンズ部材使用時に、光が入射、および出射する部分を露出した状態で、ガラスレンズから外れない程度にガラスレンズを覆うように設けられる。例えば、ガラスレンズの一部が内部に含まれた状態の軸方向に短い柱状に設けられ、ほぼ柱状の実装部の外周面に平面状の基準面が設けられる。
ゾルーゲル法では、型内に例えば溶液状または溶液からゾル化したゾル状の材料を注入した後に、材料が溶液状の場合には、材料をゾル化した後にゲル化させ、また、材料がゾル状の場合には、材料をゲル化させ、さらに比較的低温(例えば100度以下)での加熱によりゲルを乾燥させるものであってもよい。この場合も、例えば、ゾル−ゲル法で製造されたガラスやセラミックにより低コストに基準面を有する実装部をガラスレンズと一体に設けることが可能になる。
本発明の前記構成において、前記実装部は、少なくとも前記ガラスレンズ表面の光線透過領域を覆うレンズ部を有していることが好ましい。
このような構成によれば、ガラスレンズの球面収差の低減を図ることができる。すなわち、レンズ部の一面をガラスレンズ表面に密着させ、他面にはガラスレンズに起因する球面収差を補正する非球面形状を設定することにより、光学系の球面収を低減することができる。
また、レンズ部はガラスレンズの入射面あるいは出射面のいずれか一方に設けるのが好ましいが、両面に設けてもよい。レンズ部は、レンズ部材に実際に光を入射させる際に入射面あるいは出射面のうちのNAが大きい面、たとえばレーザー光照射側に設けるのが好ましい。レンズ面は樹脂で構成されているため温度変化により焦点位置が変化し光学特性が劣化するという現象が発生するが、このように構成することにより、光束が平行光に近い側に樹脂によるレンズ面が設けられることになり、光学特性の劣化を抑制できる。
本発明の前記構成において、前記ガラスレンズを光軸から垂直な方向から見た場合に円形となっていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、実装部をプレスモールディングで製造する場合、金型のキャビティ内に配置されたガラスレンズをキャビティ内で加圧して成形するので、回転対照で外形が円形状である方が、成形精度を向上することができる。
本発明の前記構成において、前記ガラスレンズがボールレンズであることが好ましい。
このような構成によれば、ガラスボールレンズの製造コストの低減を図ることができる。すなわち、真円度にもよるが、例えば、ベアリングのボール等を作成するための一般的な真球加工により、ガラスボールレンズを製造した場合に、ガラスボールレンズに係るコストを低減することができる。すなわち、真球加工が基本的に研磨加工であっても、一度に多くのガラスボールを加工可能であり、成形された非球面レンズなどをガラスレンズとして用いた場合より、レンズ部材の製造コストを低減することができる。
また、本発明の前記構成において、前記実装部が前記ガラスレンズの一部を含む多角形柱状に形成され、前記実装部の断面多角形状の外周面を構成する3つ以上の平面のうちの少なくとも1つの前記平面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に当該平面から前記ガラスレンズの表面に至る孔が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、実装部を断面正方形状の四角筒状の部材とした場合に、断面の正方形の各辺の長さをガラスレンズの直径に近づけた場合に、実装部の外周の4つの外周面となる平面のそれぞれにガラスレンズの表面が近接して、実装部に肉厚が薄くなる部分が生じる。この部分の肉厚が薄くなりすぎると、強度が低下し、肉厚が薄くなった部分が、例えば、破れるように壊れて、ガラスレンズから剥がれてしまう虞がある。
そこで、肉厚が薄くなった部分に孔を設けることで、肉厚が薄くなる部分が無い構成とすることにより、実装部が、肉厚が薄くなった部分で壊れるのを防止できる。なお、この孔は、後加工ではなく、実装部を作成する際に設けておくことが好ましく、例えば、上述の平面に対応する型の内面にガラスレンズの表面に至る凸部を設け、前記凸部を取り除いた際に、孔が設けられる構造であることが好ましい。
また、上述の実装部の外周の平面の少なくとも1つは、基準面として、例えば、基板にレンズ部材を表面実装する際に基板の実装面に接着等により固定される部分である。この基準面に肉厚が薄く脆弱な部分があると、この部分を基板に接着した際にこの部分が壊れる虞があり、レンズ部材が基板から剥がれる原因になる虞がある。したがって、この部分が始めから無い構造とすることにより、レンズ部材が基板から脱落するのを抑制することができる。また、接着に際し、紫外線硬化樹脂を用いる場合に、孔内に紫外線効果樹脂を充填することで、樹脂量を増やして接着を強固にすることができる。また、この場合に、孔に充填された紫外線硬化樹脂が、基板の実装面と、ガラスレンズの表面との両方に接触した状態とすることで、基板とガラスレンズとを直接接着する構造とすることにより、接着をより強固なものにすることができる。
また、本発明の前記構成において、前記実装部の前記基準面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に前記基準面から前記ガラスボールレンズの表面に至る孔が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、上述のように孔が形成される前記平面が前記基準面であった場合と同様に、基板の実装面に固定された基準面で実装部が壊れて、レンズ部材が基板から脱落するのを防止することができる。また、孔に接着剤を注入することで、使用する接着剤の量を多くして、接着を強固にできるとともに、孔内の接着剤により、ガラスレンズと、基板とを直接接着することが可能になる。なお、接着剤を紫外線硬化樹脂とした場合に、例えば、実装部のガラスレンズを介して対向する位置にある面にもガラスレンズに至る孔を設け、ガラスレンズを介して基準面の孔内の紫外線硬化樹脂に紫外線を当てられる構成となっていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記ガラスレンズの前記実装部内に配置される外面と、前記実装部の外面との間の最短距離が0.1mm以上であることが好ましい。
このような構成によれば、実装部の肉厚(ガラスレンズ外面と実装部外面との最短距離)の最も薄い部分を0.1mm以上とすることにより、十分な強度を得ることができる。なお、上述のように実装部のガラスレンズとの間で肉厚が薄くなる部分に上述のように孔を設けることにより、肉厚が0.1mmより薄い部分がなくなるようにしてもよい。
本発明のレンズ部材は、ガラスレンズと、前記ガラスレンズの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、前記ガラスレンズを支持する直方体状の成形体とを備え、
前記成形体には、当該成形体を他の部材に取り付ける取付面が設けられ、
前記成形体の6つの外面のうち互いに平行な少なくとも2つの前記外面が前記ガラスレンズに対する光入射面と光出射面であり、
前記光入射面と前記光出射面のいずれかには前記ガラスレンズの表面に前記成形体と一体成型された非球面形状を有するレンズ部が設けられていることを特徴とする。
本発明の前記構成において、ガラスレンズがボールレンズであることが好ましい。
また、本発明の通信モジュールは、上述のレンズ部材と、発光素子と、これらレンズ部材および発光素子が実装される基板とを備え、前記発光素子の光を、前記レンズ部材を介して光通信ケーブルに入射することを特徴とする。
このような構成によれば、上述のようなレンズ部材を用いて発光素子の光を光通信ケーブルの端面に集光して、光通信ケーブルに入射させることができるので、光通信モジュールの小型化や組立性の向上やコストダウンに寄与することができる。
なお、発光素子は、例えば、発光ダイオードや半導体レーザーである。また、光通信ケーブルは、例えば、光ファイバを用いたものである。
また、本発明のレンズアレイは、複数の球状のガラスレンズと、複数の前記ガラスレンズを所定の配列で並べた状態で、かつ、各ガラスレンそれぞれの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、複数の前記ガラスレンズを支持する成形体とを備え、
前記複数のガラスレンズの少なくとも一面側には前記成形体と一体成型された非球面形状を有するレンズ部が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、レンズアレイは、基本的に複数のガラスレンズを成形体で支持するようにしたものであり、1つのガラスレンズを成形体で支持する場合と同様の作用効果を得ることができる。また、各ガラスレンズの球面収差の低減を図ることができる。すなわち、レンズ部の一面を各ガラスレンズ表面に密着させ、他面にはガラスレンズに起因する球面収差を補正する非球面形状を設定することにより、複数の光学系の球面収を低減することができる。なお、成形体として例えば透明樹脂を用いることで、ガラスレンズへの光の入射またはガラスレンズからの光の出射を、成形体を介して行うものとしてもよく、例えば、各レンズの一個所だけが成形体から露出する構造であってもよい。例えば、板状のガラスに凸面を並べたレンズアレイと略同様の形状で略同様の機能を有するものとすることが可能であり、このようなレンズアレイに対してコストダウンを図ることができる。すなわち、板状のレンズアレイをガラスで成形したり、研磨したりする場合よりも、複数のガラスレンズを成形体で支持するようにしたレンズアレイの方が低コストに製造することができる。
また、本発明の光源モジュールは、上述のレンズアレイと、前記レンズアレイを介して光を照射する複数の発光素子とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、ガラスレンズが縦横に並べて配列されたレンズアレイの成形体に発光素子を備える例えば光源装置を取り付けることにより、レンズアレイを介して発光素子の光を照射することができる。この場合にも上述のように例えば板状のガラスに凸面を並べたレンズアレイに対して、コストの低減を図ることができる。
また、レンズ部材の製造方法は、既に作成された前記ガラスレンズが配置された型内に、前記ガラスレンズと異なる材料からなり、かつ、流動性を有する材料を前記型に流入させて固めることにより、前記ガラスレンズを表面実装する際に実装面に当接する基準面と前記ガラスレンズ表面の光線透過領域を覆うレンズ部を有する実装部を設けることを特徴とする。
このような構成によれば、光学的な補正機能を有するレンズ部と実装面に表面実装するための基準面を一体成型することができ、量産性に優れた製造方法を提供可能である。
本発明によれば、基板に表面実装する際に、実装面に当接する基準面を有するレンズ部材において、型内に既に作成されたガラスレンズを配置するとともに、ガラスレンズと異なる材料を型内で固めることで、基準面(取付面)を有する実装部(成形体)を前記ガラスレンズに固定された状態に設けることができ、基準面を有するガラス部材の低コスト化と小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態のレンズ部材を示す正面図である。 同、レンズ部材を示す側面図である。 同、レンズ部材を成形するための金型の概略を示す要部断面図である。 同、可動金型を取り除いた状態の金型の概略を示す要部平面図である。 同、金型を開いた状態の概略を示す要部断面図である。 同、可動金型を取り除いた状態で、かつ開いた状態の金型の概略を示す要部平面図である。 本発明の第2の実施の形態のレンズ部材を示す図であって、(a)が底面図であり、(b)が平面図であり、(c)が側面図であり、(d)が正面図(背面図)である。 同、レンズ部材の孔1aが形成されていない変形例を示す側面図である。 同、基板に実装されたレンズ部材を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態の光通信モジュールを示す正面図である。 同、光通信モジュールを示す側面図である。 同、光通信モジュールを成形するための金型の概略を示す要部断面図である。 同、可動金型を取り除いた状態の金型の概略を示す要部平面図である。 同、金型を開いた状態の概略を示す要部断面図である。 同、可動金型を取り除いた状態で、かつ開いた状態の金型の概略を示す要部平面図である。 同、基板に実装された光通信モジュールを示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態の光通信モジュールを示す側面図である。 同、光通信モジュールの孔251aが形成されていない変形例を示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態の光通信モジュールを説明するための図である。 同、光通信モジュールを成形するための金型の概略を示す要部断面図である。 本発明の第3の実施の形態の光通信モジュールの光線透過図である。 本発明の第3の実施の形態の光通信モジュールの変形例の光線透過図である。 本発明の第6の実施の形態の通信モジュールを示す概略図の変形例の光線透過図である。 本発明の第7の実施の形態の通信モジュールを示す概略図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1および図2に示すように、レンズ部材1は、真球加工されたガラス製のボールレンズ(ガラスボールレンズ)2と、このボールレンズ2の一部が内部に入り込んだ状態で成形された樹脂製の実装部(成形体)13とを備える。
ボールレンズ2は、例えば、ベアリングのボールなどと同様に周知の真球加工により、所定の真球度となるように加工されたものである。このような真球加工したガラスボールとしての既成品をボールレンズ2としてもよいし、指定した硝材からなるレンズ用ガラスを真球加工してボールレンズを製作するものとしてもよい。
また、ガラス製のボールレンズ2の真球度、硝材の種類、直径等は、任意に選択可能であり、レンズ部材1の用途、要求される光学性能、レンズ部材1を用いる製品のサイズ、コスト等に基づいて決定される。また、使用可能な硝材は、特に限定されず、各種硝材を使用可能である。このようなボールレンズ2は、光軸方向(ボールレンズ2の中心を通る直径方向)から見て円形である。
レンズ部材1の実装部13は、基本的に直方体であり、ここでは、断面正方形の直方体である。言い方を変えれば、実装部13は、断面正方形の軸方向に短い柱状であり、内部にボールレンズ2を略含むものである。実装部13を、断面正方形の角柱状の部材として見た場合に、4つの外周面が同じ形状の長方形となり、これら4面に対して残りの2面が正面と背面となる。なお、正面を光が入射する面とし、背面を光が出射する面としてもよい。
この実装部13を基板の実装面に実装する場合に、上述の外周の4つの面のうちの1つが底面となる基準面(取付面)3であり、その左右に基準面3に対して直角に配置される面が左右の側面5であり、残りの基準面3に平行な面が天面4となる。
また、この実施の形態では、実装部13は、断面正方形の直方体であり、その中心にボールレンズ2の中心が配置されているので、柱の軸回りに回転させた際に4回対称の立体であり、4つの面(3,4,5)のいずれを基準面(底面:取付面)としてもよいし、いずれを天面としても側面としてもよい。
また、実装部13の基準面3、天面4、左右の側面5のいずれにも、長方形の面の中心を中心とする略円柱状の孔1aが形成されている。
また、実装部13の軸方向(正面6の中央から背面7の中央を通る軸)の長さが、ボールレンズ2の直径より少し長くなっており、レンズ部材1を側面5側から見た場合に、その前後方向(正面6から背面7に至る方向)の長さが、その上下方向の(基準面(底面)3から天面4に至る方向)長さより短いが、前後方向の長さは、ボールレンズ2の直径より少し長くなっている。
実装部13内にボールレンズ2が完全に埋まった状態とする。すなわち、ボールレンズ2の外面は、直方体状の実装部13の6つの外面の内側に配置されることになる。実装部13には、上述の孔1aに加えて、レンズ部材1の正面6と背面7とには、それぞれ、ボールレンズ2の光が入射する面と、光が出射する面とを露出させるための孔6aおよび孔7aが設けられている。
すなわち、実装部13の外面のうちの互いに平行な少なくとも2つの外面(正面6と背面7)に、ボールレンズ2の外面に至る孔が設けられていることにより、ボールレンズ2の外面の少なくとも2箇所が実装部13から露出している。
孔6aはレンズ部材1の実装部13の正面6からボールレンズ2の表面(外面)に至るように設けられ、孔7aはレンズ部材1の実装部13の背面7からボールレンズ2の表面に至るように設けられている。これら孔6a,7aの直径は、上述の孔1aより大きいが、ボールレンズ2の直径よりは小さい。また、孔6aの中心と、孔7aの中心を結ぶ線分がボールレンズ2の中心を通るように配置されている。
本実施の形態において、実装部13の正面と背面とは同じ形状となっており、どちらを正面または背面としてもよく、これら正面および背面から露出するボールレンズ2の二つの球面のうちのどちらを入射面としても出射面としてもよい。
実装部13の孔6aおよび孔7aで露出するボールレンズ2の表面(球面)には、ARコート膜が成膜されている。なお、実装部13の中心と、ボールレンズ2の中心は、必ずしも一致する必要はなく、ずれていても良いが、基準面3とボールレンズ2の光軸との距離は、設定された距離となっている必要がある。また、実装部13を構成する合成樹脂は、特に限定されるものではなく、周知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることができる。また、レンズ部材1が表面実装される基板を有する製品の製造において、半田のリフロー工程がある場合に、実装部13の樹脂は、リフロー工程時の温度に耐える耐熱性を有する樹脂である必要がある。また、樹脂の色も、透明やその他の色であってもよいが、例えば、黒であってもよい。
このようなレンズ部材1によれば、実装部13をガラス製のボールレンズ2と異なる材料でボールレンズ2が配置された型内で容易に製造することができる。また、実装部13には、基板(他の部材)の実装面(被取付面)に当接させてレンズ部材1を載置可能とする基準面3があるので、例えば、自動表面実装装置にセットされた基板に接着剤が塗布されたレンズ部材1を自動で表面実装することができる。ボールレンズ2単体のように転がるようなことがなく、V溝を実装面に設けなくとも、レンズ部材1を基板に表面実装することができる。
また、ボールレンズ2は、必ずしもガラスレンズとして研磨する必要はなく、ベアリングのボールと同様の真球加工等により、多数のボールを一度に加工可能な方法を用いるので、低コストでガラス製の真球度の高いボールを用いることができる。この場合に、ボールレンズ2一つ一つのコストは、レンズを成形により形成する場合や、1つずつ研磨する場合に比較して低いものとなる。したがって、ボールレンズ2を製造した後に実装部13の成形が必要であっても、基板に表面実装するレンズのコストダウンを図ることができる。
また、実装部13は、ボールレンズ2が完全に埋め込まれるように、前後方向、左右方向、上下方向とも、ボールレンズ2の直径より少しだけ長くなるが、上述の鏡筒や缶にボールレンズを取り付けたものよりもかなり小型にすることが可能である。
また、レンズ部材1の小型化を図る際に、上述の実装部13の断面の正方形の一辺の長さがボールレンズ2の直径に近づくことになるが、この際に、実装部13の外周の各面(3,4,5)と、ボールレンズ2との間の距離が短くなり、実装部13の各面(3,4,5)と、ボールレンズ2とが最も近づく部分で、実装部13を構成する樹脂の厚みが薄くなってしまい、必要十分な強度が保てずに、脆弱な状態となる虞がある。例えば、強度的には、実装部13において、ボールレンズ2の実装部13内に配置される外面と、実装部13の外面との間の最短距離(最も薄い肉厚)が0.1mm以上であることが好ましい。また、孔1aに臨む実装部13の肉厚が0.1mm以上であることが好ましい。
そこで、レンズ部材1の小型化を進める上では、各面(3,4,5)のボールレンズ2に近接する部分に、孔1aを設けることにより、脆弱になる虞のある部分を取り除くことが好ましい。例えば、上述の最短距離としての実装部13の肉厚が0.1mmより薄くなる部分に孔1aが設けられる構造とすることで、肉厚が0.1mmより薄くならないようにできる。
これにより、レンズ部材1の小型化を図っても、実装部13の薄くなった部分が壊れるのを防止できる。これにより、レンズ部材1の更なる小型化を図ることが可能になる。
また、実装面に当接する基準面3に孔1aを設けた場合に、この孔1aに例えば接着剤として紫外線硬化樹脂を充填するようにすれば、紫外線硬化樹脂により、孔1aを介して直接基板とボールレンズ2とを接着することが可能になり、接着強度の向上を図ることができる。また、この際には、孔1a内に接着剤を充填することにより、接着剤の種類にもよるが、接着剤の量を増やして接着強度を高めることができる。
また、接着剤が紫外線硬化樹脂の場合に、基準面3とともに天面4にも孔1aを形成することで、天面4の孔1aから基準面3の孔1aにボールレンズ2を介して紫外線を照射することが可能になり、レンズ部材1の基板への接着が容易になる。
なお、実装部13の断面形状は、正方形に限られるものではなく、例えば、実装面からの天面4までの距離を短くするために、左右の側面5間の距離より天面4と基準面3との距離を短くしたり、左右幅を狭くするために、左右の側面5間の距離を天面4と基準面3との距離より短くしたりしてもよい。この場合に、各面(3,4,5)のうちの長い方の面だけに孔1aを設けるものとしてもよい。
次に、本発明のレンズ部材1の製造方法を説明する。レンズ部材1の製造は、ボールレンズ2として、周知の真球加工により製造されたガラス製のボールであるガラスボールが用いられる。このガラスボールの外側に樹脂製の実装部13を樹脂成形により製造する。樹脂成形としては、例えば、射出成形が用いられる。この際の射出成形においては、図3〜図6に概略を示す金型が用いられる。
金型は、樹脂が充填されて成形される空間としてキャビティ22を構成するようになっており、一対の金型(固定金型26.可動金型27)と、その間に配置されるスライドコア21とを備える。なお、スライドコア21は、固定金型26に対して、一方向に往復移動するように設けられているが、可動金型27に往復移動自在に設けてもよい。
また、キャビティ22は、キャビティ22に樹脂を充填するランナ24がゲートを介して接続されている。ランナ24は、例えば、スライドコア21に設けられており、キャビティ22の外周の4つの角部のうちの1つの角部に接続されている。成形後にランナ24で成形されたランナ部24aは、ゲートで成形性された部分を含めて、キャビティ22に対応する実装部13の角部で切断される。例えば、本実施の形態では、図1に示す切断面25の位置でゲートにより成形された樹脂が切断される。この際に、ゲート痕(切断痕)が実装部13の上述の4つの面(3.4.5)からなる外周面より外側に出ないようになっている。
また、固定金型26には、ボールレンズ2に対応する球面を備えたボール受部23が設けられ、このボール受部23の球面上にボールレンズ2が載置される。ボールレンズ2とボール受部23とは、球面で面接触し、ボール受部23とボールレンズ2との間にキャビティ22に充填された樹脂が入り込まないようになっている。このボール受部23は、固定金型26のキャビティ22の底面を構成する部分から突出して形成されており、このボール受部23により、レンズ部材1の実装部13の正面(または背面)の孔6a(孔7a)を成形するようになっている。
また、スライドコア21は、上述の実装部13の4つの面(3,4,5)に対応して、4つ備えられ、それぞれ90度ずつ異なる4つの方向に沿って往復動自在となっている。また、スライドコア21の先端には、キャビティ22の周囲の4つの壁面のうちの1つずつを構成する先端面32を有するとともに、先端面32には、実装部13の外周の各面(3,4,5)の孔1aを形成するための円柱凸部29が設けられている。また、4つのスライドコア21は、それぞれの先端面32を近づけてこれら先端面32によりキャビティ22の4つの外面を構成するように最も前進させた閉じた位置と、樹脂成形後に実装部13が成形されたレンズ部材1を離型して取り出す際に、成形された実装部13の孔1aから円柱凸部29が完全に抜けた状態となるまで、4つのスライドコア21が後退することになる。
可動金型27は、スライドコア21の部分を除いて、固定金型26と、面対称となる同様の形状を有するもので、ボール受部23を上下逆さにした形状のボール被覆部28を備える。ボール被覆部28は、ボール受部23と同様にボールレンズ2に対応する球面を備え、この球面が可動金型27を閉じた状態で、ボールレンズ2の球面に面接触するようになっており、ボール被覆部28とボールレンズ2との間にキャビティ22に充填された樹脂が入り込まないようになっている。このボール被覆部28は、固定金型26のキャビティ22の底面を構成する部分から突出して形成されており、このボール被覆部28により、レンズ部材1の実装部13の正面(または背面)の孔6a(孔7a)を成形するようになっている。
このような金型による成形においては、まず、図5、図6に示すように、各スライドコア21を矢印に沿って後退させるとともに、可動金型27を矢印に沿って上昇させて、ボール受部23の球面上にボールレンズ2を載せる。次に、スライドコア21を前進させて、図3および図4に示すように、キャビティ22の周囲をスライドコア21の4つの先端面32で囲んだ状態とするとともに、スライドコア21の円柱凸部29の先端面をボール受部23に保持されたボールレンズ2に当接させる。
また、この際に可動金型27を降下させて固定金型26に近づける。この際に、キャビティ22の上側が可動金型27により閉じられるとともに、ボールレンズ2にボール被覆部28が被せられた状態となる。これにより、ボールレンズ2の光が入射または出射する面がボール受部23の球面と、ボール被覆部28の球面とにより覆われ、流動可能な状態の樹脂に接触しないようになっている。同様に、スライドコア21の円柱凸部29とボールレンズ2との接触面にも流動性を有する樹脂が入り込まないようになっている。
固定金型26、可動金型27および4つのスライドコア21を閉じた状態で、樹脂をランナ24からゲートを介してキャビティ22に充填する。
これにより、ボールレンズ2の周囲に直方体状の実装部13が成形される。
次に、上述の場合と逆に、可動金型27を上昇させるとともに、スライドコア21を後退させて、実装部13が成形されたレンズ部材1を取り出すことになる。
このようなレンズ部材1の製造方法によれは、ガラスレンズとして比較的安価な真球加工により製造されたボールレンズ2を用い、その周囲に樹脂成形で基準面3を有する実装部13を成形するだけなので、比較的安価に製造できる。すなわち、従来のガラス製の成形レンズであるスクエアレンズや、ボールレンズを筐体や缶に封止したレンズ部材よりコストを低減できる。また、実装部13は、ボールレンズ2の直径に近いサイズまで小型化可能であり、例えば、光通信用のデバイスの小型化要求に答えることができる。例えば、実装部13の断面の正方形の各辺の長さを、例えば、1mm、2mm、3mm等に設定することができる。なお、この際に実装部13のサイズに対応してボールレンズ2の直径が設定されることになる。なお、実装部13のサイズは、上述のものに限定されるものではなく、1mm以下であっても、3mm以上であってもよい。
次に、第2の実施の形態のレンズ部材101について説明する。
なお、以下の各実施の形態において、各レンズ部材101、41,51,62,71,81は、第1の実施の形態のレンズ部材1と同様にボールレンズ2(または、後述の非球面レンズ72等)と樹脂製の実装部113、49,59,69,79,89とからなるもので、ボールレンズ2は、第1の実施の形態と同様であり、実装部113、49,59,69,79,89の形状が第1の実施の形態と異なるものとなっている。以下の説明では、第1の実施の形態と異なる部分を説明し、第1の実施の形態と同様の構成の説明を省略するか簡略化する。
図7に示すように、レンズ部材101の実装部113は、第1の実施の形態と同様に基本的に直方体であり、ここでは、断面正方形の軸方向に短い四角柱である。
この実装部113を基板109(図9に図示)の実装面108(被取付面:図9に図示)に実装する場合に、上述の外周の4つの面のうちの1つが底面となる基準面103であり、その左右に基準面103に対して直角に配置される面が左右の側面105であり、残りの基準面103に平行な面が天面104となる。
なお、図7において(a)が底面図、(b)が平面図、(c)が側面図、(d)が正面図(または背面図)である。
また、この実施の形態では、実装部113は、その中心にボールレンズ2の中心が配置されているので、断面正方形の四角柱の軸回りに回転させた際に4回対称の立体であり、4つの面(103,1044,105)のいずれを基準面(底面)としてもよいし、いずれを天面としても側面としてもよい。
また、第1の実施の形態と同様に実装部113の基準面103、天面104、左右の側面105のいずれにも、長方形の面の中心を中心とする略円柱状の孔101aが形成されている。なお、図8に示すように、孔101aを基準面103、天面104、左右の側面105に設けないものとしてよい。また、孔101aを基準面103だけに設けるものとしての良いし、基準面103と天面104とだけに設けるものとしてもよいし、左右の側面105だけに設けるものとしてもよいが、少なくとも基準面103に設けること、または、基準面103と天面104とに設けることが好ましい。
また、実装部113の軸方向の長さが、ボールレンズ2の直径より短くなっており、例えば、ボールレンズ2の半径程度か、半径より短くなっている。したがって、実装部113の中心にボールレンズ2の中心を配置した場合に、実装部113の正面106および背面107からボールレンズ2が露出した状態となっている。この実装部113から突出して露出するボールレンズ2の球面が光の入射面または出射面になる。
したがって、実装部113の6つの外面(正面106、背面107、基準面103、天面104、左右の側面105)のうちの互いに平行な少なくとも2つ、ここでは4つの外面の内側にボールレンズ2の外面が配置されていることになるが、残りの外面である正面106および背面107に対しては、ボールレンズ2の外面が外側に突出して配置されることになる。なお、ボールレンズ2の光軸方向に沿った実装部113の長さ、すなわち、正面106と背面107との距離は、ボールレンズ2の光軸方向に沿った長さ、すなわち、直径より短いことになる。ここで、ボールレンズ2の光軸方向に沿った厚さをD、実装部113のボールレンズ2の光軸に直交する一対の外面としての正面106と背面107との光軸方向に沿った距離をTとした場合に、0.2D≦Tとなっていることが好ましい。すなわち、ボールレンズ2の直径Dに対して、距離Tが短すぎると、レンズ部材101を実装する際にレンズ部材101が不安定となって、レンズ部材101が倒れる可能性が高くなるので、実装部113の光軸方向に沿った長さは、ボールレンズ2の直径の0.2倍より長いことが好ましい。
本実施の形態において、実装部113の正面106と背面107とは同じ形状となっており、どちらを正面106または背面107としてもよく、これら正面106および背面107から露出するボールレンズ2の二つの球面のうちのどちらを入射面としても出射面としてもよい。実装部113から露出するボールレンズ2の表面(球面)には、ARコート膜が成膜されている。
図9に示すように、このようなレンズ部材101は、基板109の実装面108に載置された後に、実装面108に例えば接着固定される。この際には、例えば、自動表面実装装置が用いられ、基板109の実装面108の設定された位置(XY座標系の所定座標位置)に設定された向きでレンズ部材101が載置されて固定される。この際には、基準面103が実装面108に当接した状態となり、安定した状態で基板109上に配置されることになる。また、実装部113は、接着剤としての例えば紫外線硬化樹脂110により接着される。符号111および符号112がボールレンズ2の入射光または出射光を示す。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図10および図11に示すように、レンズ部材201は、真球加工されたガラス製のボールレンズ(ガラスボールレンズ)202と、このボールレンズ202の一部が内部に入り込んだ状態で成形された樹脂製の透明な実装部213とを備える。
ボールレンズ202は、例えば、ベアリングのボールなどと同様に周知の真球加工により、所定の真球度となるように加工されたものである。このような真球加工したガラスボールとしての既成品をボールレンズ202としてもよいし、指定した硝材からなるレンズ用ガラスを真球加工してボールレンズを製作するものとしてもよい。
また、ガラス製のボールレンズ202の真球度、硝材の種類、直径等は、任意に選択可能であり、レンズ部材1の用途、要求される光学性能、レンズ部材1を用いる製品のサイズ、コスト等に基づいて決定される。また、使用可能な硝材は、特に限定されず、各種硝材を使用可能である。
レンズ部材201の実装部213は、基本的に直方体であり、ここでは、断面正方形の直方体である。言い方を変えれば、実装部213は、断面正方形の柱状であり、内部にボールレンズ202を略含むものである。実装部213を、断面正方形の角柱状の部材として見た場合に、4つの外周面が同じ形状の長方形となり、これら4面に対して残りの2面が正面と背面となる。なお、ボールレンズの正面側・背面側のうち一方が光入射面となり、他方が光出射面となるが、ここでは、正面側を第1面、背面側を第2面と称することもある。
この実装部213を基板の実装面に実装する場合に、上述の外周の4つの面のうちの1つが底面となる基準面203であり、その左右に基準面203に対して直角に配置される面が左右の側面205であり、残りの基準面203に平行な面が天面204となる。
また、この実施の形態では、実装部213は、断面正方形の直方体であり、その中心にボールレンズ202の中心が配置されているので、柱の軸回りに回転させた際に4回対称の立体であり、4つの面(203,204,205)のいずれを基準面(底面)としてもよいし、いずれを天面としても側面としてもよい。
また、実装部213の基準面203、天面204、左右の側面205のいずれにも、長方形の面の中心を中心とする略円柱状の孔201aが形成されており、ボールレンズ202の表面の一部が露出するようになっている。
また、実装部213の軸方向(正面206の中央から背面207の中央を通る軸)の長さが、ボールレンズ202の直径より少し長くなっており、レンズ部材201を側面205側から見た場合に、その前後方向(正面206から背面207に至る方向)の長さが、ボールレンズ202の直径より少し長くなっている。
したがって、光軸の垂直方向から見て外観上実装部213内にボールレンズ202が完全に埋まった状態となるが、上述の孔201aに加えて、レンズ部材201の正面206と背面207とには、それぞれ、ボールレンズ202への入射光と出射光が実装部213内において空気中を通過するようにするための206aおよび孔207aが設けられている。さらに、実装部213内には、孔206aとボールレンズ202の間に入射光あるいは出射光に対して光学的作用を与えるためのレンズ部209が一体として成形されている。この実装部と同一の素材の透明樹脂で形成されたレンズ部209の少なくとも光線が通過する領域には非球面形状が設定されており、球面であるボールレンズを透過する光線の球面収差を補正する機能を有している。すなわち、レンズ部209の一面はボールレンズ202の表面に密着し、他面には非球面形状が設定されている。
孔206aは光通信モジュール1の実装部213の正面206からボールレンズ202の第1面の方向に向かって、次第に径が小さくなるような形状になっており、ボールレンズ202の第1面の表面のレンズ部209に至っている。一方、孔207aはレンズ部材201の実装部213の背面207から次第に径が小さくなるような形状になっており、ボールレンズ202の表面に至るように設けられている。これら孔206a,207aの直径は、上述の孔201aより大きい。また、孔206aの中心と、孔207aの中心を結ぶ線分がボールレンズ202の中心を通るように配置されて、ボールレンズ202の光軸と一致している。
実装部213の孔206aに臨むレンズ部209および孔207aで露出するボールレンズ2の表面(球面)には、ARコート膜が成膜されている。なお、実装部213の中心と、ボールレンズ202の中心は、必ずしも一致する必要はなく、ずれていても良いが、基準面203とボールレンズ202の光軸との距離は、設定された距離となっている必要がある。また、実装部213を構成する透明の合成樹脂は、特に限定されるものではなく、周知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を用いることができる。また、レンズ部材201が表面実装される基板を有する製品の製造において、半田のリフロー工程がある場合に、実装部213の樹脂は、リフロー工程時の温度に耐える耐熱性を有する樹脂である必要がある。
このようなレンズ部材201によれば、レンズ部209を含む実装部213をガラス製のボールレンズ202と異なる材料でボールレンズ202が配置された型内で容易に製造することができ。また、実装部213には、基板の実装面に当接させてレンズ部材201を載置可能とする基準面3があるので、例えば、自動表面実装装置にセットされた基板に接着剤が塗布された光通信モジュール201を自動で表面実装することができる。ボールレンズ202単体のように転がるようなことがなく、V溝を実装面に設けなくとも、レンズ部材201を基板に表面実装することができる。さらに、実装部213の成形時に同時に光学性能を向上させるためのレンズ部209が成形されるので、光学部品としての性能を向上させることができる。
また、ボールレンズ202は、必ずしもガラスレンズとして研磨する必要はなく、ベアリングのボールと同様の真球加工等により、多数のボールを一度に加工可能な方法を用いるので、低コストでガラス製の真球度の高いボールを用いることができる。この場合に、ボールレンズ2一つ一つのコストは、レンズを成形により形成する場合や、1つずつ研磨する場合に比較して低いものとなる。したがって、ボールレンズ202を製造した後に実装部213の成形が必要であっても、基板に表面実装するレンズのコストダウンを図ることができる。
また、実装部213は、ボールレンズ202が完全に埋め込まれるように、前後方向、左右方向、上下方向とも、ボールレンズ202の直径より少しだけ長くなるが、上述の鏡筒や缶にボールレンズを取り付けたものよりもかなり小型にすることが可能である。
また、レンズ部材201の小型化を図る際に、上述の実装部213の断面の正方形の一辺の長さがボールレンズ2の直径に近づくことになるが、この際に、実装部213の外周の各面(203,204,205)と、ボールレンズ202との間の距離が短くなり、実装部213の各面(203,204,205)と、ボールレンズ202とが最も近づく部分で、実装部213を構成する樹脂の厚みが薄くなってしまい、必要十分な強度が保てずに、脆弱な状態となる虞がある。そこで、レンズ部材201の小型化を進める上では、各面(203,204,205)のボールレンズ202に近接する部分に、孔201aを設けることにより、脆弱になる虞のある部分を取り除くことが好ましい。孔201aに臨む実装部13の肉厚が0.1mm以上であることが好ましい。
これにより、レンズ部材201の小型化を図っても、実装部213の薄くなった部分が壊れるのを防止できる。これにより、レンズ部材201の更なる小型化を図ることが可能になる。
また、実装面に当接する基準面203に孔201aを設けた場合に、この孔201aに例えば接着剤として紫外線硬化樹脂を充填するようにすれば、紫外線硬化樹脂により、孔201aを介して直接基板とボールレンズ202とを接着することが可能になり、接着強度の向上を図ることができる。また、この際には、孔201a内に接着剤を充填することにより、接着剤の種類にもよるが、接着剤の量を増やして接着強度を高めることができる。
また、接着剤が紫外線硬化樹脂の場合に、基準面203とともに天面204にも孔201aを形成することで、天面204の孔201aから基準面203の孔201aにボールレンズ202を介して紫外線を照射することが可能になり、レンズ部材201の基板への接着が容易になる。
なお、実装部213の断面形状は、正方形に限られるものではなく、例えば、実装面からの天面204までの距離を短くするために、左右の側面205間の距離より天面204と基準面203との距離を短くしたり、左右幅を狭くするために、左右の側面5間の距離を天面204と基準面203との距離より短くしたりしてもよい。この場合に、各面(203,204,205)のうちの長い方の面だけに孔201aを設けるものとしてもよい。
また、基準面203にのみ孔201aを設けるようにしてもよく、この場合はこの基準面203に臨む孔201aに接着剤を注入し実装面に接着する。この場合でも、実装部213の樹脂は透明なので接着剤が紫外線硬化樹脂であっても硬化させることができる。その際に、孔201aがなかったと想定した場合の基準面203に対してボールレンズ202の表面が接しているか、基準面203に対してボールレンズ202の表面が若干内側に存在することが好ましい。すなわち、ボールレンズ202の表面が基準面203に対して突出しないように配置されている。光軸とボールレンズ202の表面と基準面203との最短距離は0以上0.5mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.05mm以上0.3mm以下であるのが好ましい。このようにボールレンズの位置を規定することで、温度変化に伴う実装部213の膨張・収縮によるレンズ光軸の高さの変動を抑制することができ、かつ十分な接着剤で接着することができる。
次に、図12から図15を用いて本発明のレンズ部材201の製造方法を説明する。光通信モジュール201の製造は、ボールレンズ202として、周知の真球加工により製造されたガラス製のボールであるガラスボールが用いられる。このガラスボールの外側に樹脂製の実装部213を樹脂成形により製造する。樹脂成形としては、例えば、射出成形が用いられる。この際の射出成形においては、図12〜図14に概略を示す金型が用いられる。
金型は、樹脂が充填されて成形される空間としてキャビティ222を構成するようになっており、一対の金型(固定金型226、可動金型227)と、その間に配置されるスライドコア221とを備える。なお、スライドコア221は、固定金型226に対して、一方向に往復移動するように設けられているが、可動金型227に往復移動自在に設けてもよい。
また、キャビティ222は、キャビティ222に樹脂を充填するランナ224がゲートを介して接続されている。ランナ224は、例えば、スライドコア221に設けられており、キャビティ222の外周の4つの角部のうちの1つの角部に接続されている。成形後にランナ224で成形されたランナ部224aは、ゲートで成形性された部分を含めて、キャビティ222に対応する実装部213の角部で切断される。例えば、本実施の形態では、図10に示す切断面225の位置でゲートにより成形された樹脂が切断される。この際に、ゲート痕(切断痕)が実装部213の上述の4つの面(203、204、205)からなる外周面より外側に出ないようになっている。
また、固定金型226には、ボールレンズ202に対応する球面を備えたボール受部223が設けられ、このボール受部223の球面上にボールレンズ202が載置される。ボールレンズ202とボール受部223とは、球面で面接触し、ボール受部223とボールレンズ202との間にキャビティ222に充填された樹脂が入り込まないようになっている。このボール受部223は、固定金型226のキャビティ222の底面を構成する部分から突出して形成されており、このボール受部223により、レンズ部材201の実装部213の背面の孔207aを成形するようになっている。
また、スライドコア221は、上述の実装部213の4つの面(203,204,205)に対応して、4つ備えられ、それぞれ90度ずつ異なる4つの方向に沿って往復動自在となっている。また、スライドコア221の先端には、キャビティ222の周囲の4つの壁面のうちの1つずつを構成する先端面232を有するとともに、先端面232には、実装部213の外周の各面(203,204,205)の孔201aを形成するための円柱凸部229が設けられている。また、4つのスライドコア221は、それぞれの先端面232を近づけてこれら先端面232によりキャビティ222の4つの外面を構成するように最も前進させた閉じた位置と、樹脂成形後に実装部213が成形されたンズ部材201を離型して取り出す際に、成形された実装部213の孔201aから円柱凸部229が完全に抜けた状態となるまで、4つのスライドコア221が後退することになる。
可動金型227は、スライドコア221の部分を除いて、固定金型226と、全体として略面対称となる形状を有するもので、ボール受部223を上下逆さにした形状のレンズ部形成部228を備える。レンズ部形成部228は、ボールレンズ202上にレンズ部209を形成するためのキャビティを構成するものであり、レンズ部209に対応する非球面を少なくとも光線透過領域に備える。ボールレンズ202とレンズ部形成部228により規定されたキャビティに樹脂が充てんされることにより非球面レンズ面を有するレンズ部209が形成される。固定金型のボール受け部はキャビティに充填された樹脂がボールレンズ202表面に入り込まないように構成されているのに対して、可動金型のレンズ部形成部228はキャビティに充填された樹脂がボールレンズ202表面に導入するように構成されている。このレンズ部形成部228は、固定金型226のキャビティ222の底面を構成する部分から突出して形成されており、このボール被覆部228により、光通信モジュール201の実装部213の正面(または背面)の孔206aを成形するようになっている。
このような金型による成形においては、まず、図14、図15に示すように、各スライドコア221を矢印に沿って後退させるとともに、可動金型227を矢印に沿って上昇させて、ボール受部223の球面上にボールレンズ202を載せる。次に、スライドコア221を前進させて、図12および図13に示すように、キャビティ222の周囲をスライドコア221の4つの先端面232で囲んだ状態とするとともに、スライドコア221の円柱凸部229の先端面をボール受部223に保持されたボールレンズ202に当接させる。
また、この際に可動金型227を降下させて固定金型226に近づける。この際に、キャビティ222の上側が可動金型227により閉じられるとともに、ボールレンズ202の上方にレンズ部形成部228が被せられた状態となる。これにより、ボールレンズ202の第1面とレンズ部形成部228の間の空間に樹脂に流れ込むようになっている。一方、ボールレンズ202の第2面がボール受部223の球面により覆われ、流動可能な状態の樹脂に接触しないようになっている。同様に、スライドコア221の円柱凸部229とボールレンズ202との接触面にも流動性を有する樹脂が入り込まないようになっている。なお、完全に樹脂が流れ込まないようにするのは困難であり、少なくとも光線が透過領域には樹脂が流れ込まないように形状・成形条件を設定している。
固定金型226、可動金型227および4つのスライドコア221を閉じた状態で、樹脂をランナ224からゲートを介してキャビティ222に充填する。
これにより、ボールレンズ202の周囲に直方体状の実装部213が成形される。
次に、上述の場合と逆に、可動金型227を上昇させるとともに、スライドコア221を後退させて、実装部213が成形されたレンズ部材201を取り出すことになる。
このようなレンズ部材1の製造方法によれは、ガラスレンズとして比較的安価な真球加工により製造されたボールレンズ202を用い、その周囲に樹脂成形で基準面3を有する実装部213を成形するだけなので、比較的安価に製造できる。すなわち、従来のガラス製の成形レンズであるスクエアレンズや、ボールレンズを筐体や缶に封止したレンズ部材よりコストを低減できる。また、実装部213は、ボールレンズ202の直径に近いサイズまで小型化可能であり、例えば、光通信用のデバイスの小型化要求に答えることができる。例えば、実装部213の断面の正方形の各辺の長さを、例えば、1mm、2mm、3mm等に設定することができる。なお、この際に実装部213のサイズに対応してボールレンズ202の直径が設定されることになる。なお、実装部213のサイズは、上述のものに限定されるものではなく、1mm以下であっても、3mm以上であってもよい。
また、ボールレンズ202の入射面・出射面の一方にレンズ部209を実装部の一部として設けたため、ボールレンズ202の球面収差を適切に補正することが可能である。図21に、真球のボールレンズ202に根源的に発生しうる球面収差が非球面レンズのレンズ部209により補正されて集光されている状態を示す。表1に、本例のレンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。レンズデータとしては、各面の曲率半径、面間隔、屈折率を載せている。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。表1において、第1面は実装部のレンズ面、第2面および第3面はガラスレンズの表面を表している。なお、実装部のレンズ面はポリカーボネート、ガラスレンズはBK7を用いている。
Figure 2017003828
第1面のレンズ面に採用する非球面形状は、Yをサグ量、cを曲率半径の逆数、Kを円錐係数、hを光軸からの光線高さとして、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれA4、A6、A8、A10、A12、A14、A16としたときに、次式により表わされる。
Figure 2017003828
表2に、本例の第1面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表2において、例えば「−2.1058E−03」は、「−2.1058×10−3」を意味する。
Figure 2017003828
本例の焦点距離は4.812mm、Fナンバーは1.203であった。
本実施例においては、ボールレンズ202の平行光が入射あるいは出射する側に実装部213のレンズ部209を設けているが、図22のように発散光・収束光が入射あるいは出射する側に設けても、ボールレンズに起因する球面収差を補正することができる。あるいは、入射面および出射面の両面にレンズ部209を設けてもよい。
本実施例においては、ボールレンズ202の平行光が入射あるいは出射する側に実装部213のレンズ部209を設けているので、樹脂のレンズ部209に起因する温度特性の悪化を抑制することができる。
このようにレンズ部はガラスレンズの入射面あるいは出射面のいずれか一方に設けるのが好ましいが、両面に設けてもよい。図21、図22に示すように、入射光と出射光のうち一方がコリメート光、他方が収束あるいは発散光である場合には、図21のようにコリメート光側に設けることが好ましい。すなわち、レンズ部材に実際に光を入射させる際に入射面あるいは出射面のうちのNAが大きい面、たとえばレーザー光照射側にレンズ部を設けるのが好ましい。レンズ面は樹脂で構成されているため温度変化により焦点位置が変化し光学特性が劣化するという現象が発生するが、このように構成することにより、光束が平行光に近い側に樹脂によるレンズ面が設けられることになり、光学特性の劣化を抑制できる。
図16に示すように、このような光通信モジュール201は、基板209の実装面208に載置された後に、実装面208に例えば接着固定される。この際には、例えば、自動表面実装装置が用いられ、基板209の実装面208の設定された位置(XY座標系の所定座標位置)に設定された向きで光通信モジュール201が載置されて固定される。この際には、基準面203が実装面108に当接した状態となり、安定した状態で基板209上に配置されることになる。また、実装部213は、接着剤としての例えば紫外線硬化樹脂により接着される。符号211および符号212がボールレンズ202の入射光または出射光を示す。
なお、本例では実装部213の外周の各面(203,204,205)に孔201aを形成しているが、実装部213の外周の各面(203,204,205)に孔201aを設けないものとしてよい。
次に、第4の実施の形態のレンズ部材について説明する。
なお、以下の各実施の形態において、各レンズ部材251,281は、第3の実施の形態のレンズ部材201と同様にボールレンズ202と樹脂製の実装部263,289とからなるもので、ボールレンズ202は、第3の実施の形態と同様であり、実装部263,289の形状が第3の実施の形態と異なるものとなっている。第4の実施形態は第3の実施形態において孔207aを構成する実装部213を軸方向に短くして、孔207aが形成されないようにしたものである。以下の説明では、第3の実施の形態と異なる部分を説明し、第3の実施の形態と同様の構成の説明を省略するか簡略化する。
図17の側面図に示すように、レンズ部材251の実装部253は、第3の実施の形態と同様に基本的に直方体であり、ここでは、断面正方形の軸方向に短い四角柱で、ボールレンズの第2面側が側面から見て外部に露出している。
この実装部253を基板の実装面2に実装する場合に、上述の外周の4つの面のうちの1つが底面となる基準面253であり、その左右に基準面253に対して直角に配置される面が左右の側面255であり、残りの基準面253に平行な面が天面254となる。
また、この実施の形態では、実装部263は、その中心から軸方向に偏位した位置にボールレンズ202の中心が配置されているので、断面正方形の四角柱の軸回りに回転させた際に4回対称の立体であり、4つの面(253,254,255)のいずれを基準面(底面)としてもよいし、いずれを天面としても側面としてもよい。
また、第3の実施の形態と同様に実装部2633の基準面253、天面254、左右の側面255のいずれにも、長方形の面の中心を中心とする略円柱状の孔251aが形成されているが、図18に示すように、孔251aを基準面253、天面254にのみ設け、左右の側面255に設けないものとしてよい。また、孔251aを基準面253だけに設けるものとしての良いし、基準面251と天面254とにだけに設けるものとしてもよいし、左右の側面255だけに設けるものとしてもよいが、少なくとも基準面253に設けること、または、基準面253と天面254とに設けることが好ましい。
また、実装部263の軸方向の長さが、ボールレンズ202の直径より短くなっており、実装部113の背面257からボールレンズ202が露出した状態となっている。この実装部263から突出して露出するボールレンズ202の球面が光の入射面または出射面になる。
本実施の形態において、実装部263の正面256と背面257とは異なる形状となっており、どちらを正面256または背面257としてもよく、これら正面256および背面257から露出するボールレンズ202の二つの球面のうちのどちらを入射面としても出射面としてもよい。実装部113から露出するボールレンズ202の表面(球面)には、ARコート膜が成膜されている。
次に、第5の実施の形態のレンズ部材281について説明する。
図19に示すように、このレンズ部材281は、複数の光通信モジュール281を多数個取りする
ように製造されるもので、例えば、複数の実装部289となる部分を一枚の板状の成形部282として成形するものとし、成形に際し、金型内に複数のボールレンズ202を縦横にマトリックス状に配列している。本実施の形態では、成形された成形部282にボールレンズ202が横2列、縦4列に並んで配置されているが、縦横の列数は、任意に設定可能である。
成形時の状態から各ボールレンズ202を分離するように縦横の列に従って切断することにより、個々のレンズ部材281に分けて使用することになる。実装部289の形状は、第3の実施の形態における実装部213の各面(203,204,205)に孔201aを設けなかった形状になる。実装部289の形状は、第3の実施の形態における実装部213と同様にボールレンズ202の第1面にレンズ部が設けられている。実装部289の製造には、成形後に切断加工を必要とするが、一度の成形で多くのレンズ部材281を成形可能となり、コストの低減を図ることができる。
本実施形態の光通信モジュールの製造方法を図20を用いて説明する。金型は固定金型271と可動金型272により構成される。固定金型271にはボールレンズ202を収容する半球状の凹部が設けられ、その凹部の深さはボールレンズ202の半径と同じか若干小さくなるように設定されている。可動金型272には、固定金型271と組み合わされた時に、ボールレンズ202の表面にレンズ部を形成し、成形部282を形成するためのキャビティが形成されるように構成されている。このキャビティに透明樹脂を充填することによりボールレンズ202の周囲に実装部289が成形される。成形後に切断加工することにより、複数のレンズ部材281が得られる。
上述の各実施の形態では、実装部を合成樹脂の成形により製造するものとしたが、ゾル−ゲル法によりガラス(セラミック)により製造するものとしてもよい。この場合に実装部を形成するための型内にゾル化前またはゾル化後の流動性を有するガラス材料を充填した後に、ゾル化とゲル化またはゲル化を行う。その後に加熱して乾燥させることにより実装部を製造する。
また、上述の各実施の形態のレンズ部材は基板上に配置されることを前提に説明したが、本発明のレンズ部材は基板上に配置されない光学素子にも適用可能である。たとえば、半導体発光素子とレンズを樹脂ハウジングによって調芯保持された光モジュール、光信号を平行光束に変換する光コリメート素子に適用可能である。 また、各実施の形態のレンズ部材は、上述のように光通信関係のデバイスに用いられる以外に、光通信以外の製品、たとえばプロジェクタやヘッドアップディスプレイ等に有効に用いることができる。また、電子回路基板内でのデータ伝送にレンズ部材を用いることができる。例えば、表面実装された出力側のレンズ部材に光源となるレーザーダイオードからレーザー光を照射することにより平行光に変換し、このレーザー光を入力側のレンズ部材に入射させて集光して受光素子に照射する構造としてもよい。電子回路基板において、上述のレーザー光によりデータの伝送が可能な構造となる。すなわち、レンズ部材が小型化されているため、電子回路基板内で光通信が光ファイバを介さずに可能になる。
次に、第6の実施の形態のレンズ部材について図23を用いて説明する。
図23は第3の実施形態のレンズ部材において、レンズ部が形成されているガラスレンズの反対側の面側に分波あるいは合波フィルタ機能を設けたレンズ部材の断面図を示す。第1面293に非球面形状が設定されたレンズ部298が設けられ、光透過ブロックを形成している第2面294の表面に波長が異なる複数の光を分波あるいは合波可能なフィルタ299が設けられている。天面296および実装面からはガラスのボールレンズが露出している。
本実施形態のレンズ部材の成形方法は、第3の実施形態の場合と異なり、可動金型と固定金型で天面296と基準面297を成形し、非球面形状を設定する第1面293と合波フィルタ機能を持たせる第2面294および残りの2面をスライドコアで成形する。
次に、本発明の第7の実施の形態の通信モジュールについて説明する。
本実施の形態の通信モジュールは、上述の各実施例のいずれかのレンズ部材を用いたものである。ここでは、第2の実施の形態のレンズ部材101が用いられている。
図24に示すように、光通信モジュールでは、基板330上に発光素子331とレンズ部材101およびこれらを覆うハウジング332が設けられ、ハウジング332にはその一側面から突出したファイバ固定部333が形成されると共に、ファイバ固定部333には光ファイバ(光通信ケーブル)の端部が固定されている。
発光素子331は、例えば、半導体レーザーを備えるもので、上端部に発光点331aを有しており、この発光点331aからレーザー光が発振される。レンズ部材101は、ボールレンズ2の中心位置が、発光素子331の発光点331aと同じ高さとなるように配置される。発光素子331の発光点331aから発振されたレーザー光は発散光であり、これがレンズ部材101のボールレンズ2に入射し、収束光とされて出射される。そして出射された光は、光ファイバ334の端面に結合される。
このような通信モジュールにおいては、上述のようなレンズ部材1,41.51,62,71,81,101を用いることにより、小型化が容易になる。
1 レンズ部材
1a 孔
2 ガラスボールレンズ(ガラスレンズ:ボールレンズ:ガラスボール)
3 基準面(底面:取り付け面)
13 実装部(成形体)
41 レンズ部材
251 レンズ部材
253 基準面(底面:取り付け面)
330 基板
331 光学素子

Claims (13)

  1. 既に作成されたガラスレンズと、当該ガラスレンズに当該ガラスレンズとは異なる材料からなり、前記ガラスレンズが配置された型内に流動可能な状態の前記材料を流入させて固めることにより設けられた実装部とを備え、
    前記実装部には、前記ガラスレンズを表面実装する場合に、実装面に当接する基準面が設けられていることを特徴とするレンズ部材。
  2. 前記実装部は、少なくとも前記ガラスレンズ表面の光線透過領域を覆うレンズ部を有していることを特徴とするレンズ部材。
  3. 前記ガラスレンズがボールレンズであることを特徴とする請求項2に記載のレンズ部材。
  4. 前記実装部が前記ガラスレンズの一部を含む多角形柱状に形成され、前記実装部の断面多角形状の外周面を構成する3つ以上の平面のうちの少なくとも1つの前記平面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に当該平面から前記ガラスレンズの表面に至る孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ部材。
  5. 前記実装部の前記基準面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に前記基準面から前記ガラスレンズの表面に至る孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ部材。
  6. 前記孔が形成されている前記実装部の面は前記基準面であることを特徴とする請求項5に記載のレンズ部材。
  7. 前記ガラスレンズの前記実装部内に配置される外面と、前記実装部の外面との間の最短距離が0.1mm以上であることを特徴とする請求項3に記載のレンズ部材。
  8. ガラスレンズと、前記ガラスレンズの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、前記ガラスレンズを支持する直方体状の成形体とを備えレンズ部材において、
    前記成形体の6つの外面のうち互いに平行な少なくとも2つの前記外面が前記ガラスレンズに対する光入射面と光出射面であり、
    前記光入射面と前記光出射面のいずれかには前記ガラスレンズの表面に前記成形体と一体成型された非球面形状を有するレンズ部が設けられていることを特徴とするレンズ部材。
  9. 前記ガラスレンズがボールレンズであることを特徴とする請求項8に記載のレンズ部材。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のレンズ部材と、発光素子と、これらレンズ部材および発光素子が実装される基板とを備え、前記発光素子の光を、前記レンズ部材を介して光通信ケーブルに入射することを特徴とする通信モジュール。
  11. 複数の球状のガラスレンズと、複数の前記ガラスレンズを所定の配列で並べた状態で、かつ、各ガラスレンそれぞれの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、複数の前記ガラスレンズを支持する成形体とを備え、
    前記複数のガラスレンズの少なくとも一面側には前記成形体と一体成型された非球面形状を有するレンズ部が設けられていることを特徴とするレンズアレイ。
  12. 請求項11に記載のレンズアレイと、前記レンズアレイを介して光を照射する複数の発光素子とを備えることを特徴とする光源モジュール。
  13. 既に作成された前記ガラスレンズが配置された型内に、前記ガラスレンズと異なる材料からなり、かつ、流動性を有する材料を前記型に流入させて固めることにより、前記ガラスレンズを表面実装する際に実装面に当接する基準面と前記ガラスレンズ表面の光線透過領域を覆うレンズ部を有する実装部を設けることを特徴とするレンズ部材の製造方法。
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