JP2017002801A - 可変容量型ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

可変容量型ターボチャージャの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タービン回転数が最高許容回転数を超えることを抑制する。
【解決手段】本発明の一の態様によれば、エンジン1に設けられた可変容量型ターボチャージャ14の制御装置であって、ターボチャージャのタービン回転数を推定する推定部100と、推定されたタービン回転数が所定の最高許容回転数を超えたとき、タービン入口におけるノズル開度が減少しないようノズル開度を制御するノズル開度制御部28,29,100とを備えたことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの制御装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに設けられた可変容量型ターボチャージャの制御装置に関する。
車両用ディーゼルエンジンにおいて可変容量型ターボチャージャを備えたものが公知である。この可変容量型ターボチャージャでは一般的に、タービン入口におけるノズル開度がブースト圧に基づいてフィードバック制御される。
特開2007−023816号公報
ノズル開度についてはガード値が設けられ、ノズル開度がガード値を超えて小さくならないようにノズル開度が制御される。ガード値は、ターボチャージャのタービン回転数が、ターボチャージャの構造等から定まる所定の最高許容回転数を超えないよう、実験等を通じて予め適合されている。
しかし、実際の使用時に何等かの原因(例えば環境変化や製品バラツキ等)で、ノズル開度がガード値以上であっても、タービン回転数が最高許容回転数を超える可能性がある。タービン回転数が最高許容回転数を超える過回転が生じると、ターボチャージャが破損する虞がある。このため、そのような事態が生じぬよう万全の策を講じておくことが望ましい。なお従来、環境変化に応じて燃料噴射量やノズル開度を補正するものがあるが確実ではなかった。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、タービン回転数が最高許容回転数を超えることを抑制することができる可変容量型ターボチャージャの制御装置を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
エンジンに設けられた可変容量型ターボチャージャの制御装置であって、
前記ターボチャージャのタービン回転数を推定する推定部と、
推定された前記タービン回転数が所定の最高許容回転数を超えたとき、タービン入口におけるノズル開度が減少しないよう前記ノズル開度を制御するノズル開度制御部と、
を備えたことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの制御装置が提供される。
好ましくは、前記ノズル開度制御部は、推定された前記タービン回転数が前記最高許容回転数を超えたとき、前記ノズル開度を徐々に増大させるよう前記ノズル開度を制御する。
好ましくは、前記推定部は、吸気流量、吸気温、コンプレッサ入口圧およびコンプレッサ出口圧に基づいて前記タービン回転数を推定する。
本発明によれば、タービン回転数が最高許容回転数を超えることを抑制することができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態の構成を示す概略図である。 本実施形態における制御ルーチンのフローチャートである。 フィードフォワード項の算出マップを示す。 ノズル開度のガード値の算出マップを示す。 タービン回転数の算出マップを示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の構成を示す概略図である。エンジン(内燃機関)1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。図示例は直列4気筒エンジンを示すが、エンジンのシリンダ配置形式、気筒数等は任意である。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3および排気通路4と、ターボチャージャ14と、燃料噴射装置5とを備える。エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、バルブ等の可動部品とを含む。
燃料噴射装置5は、コモンレール式燃料噴射装置からなり、各気筒に設けられた燃料噴射弁すなわちインジェクタ7と、インジェクタ7に接続されたコモンレール8とを備える。インジェクタ7は、シリンダ9内すなわち燃焼室内に燃料を直接噴射する。コモンレール8は、インジェクタ7から噴射される燃料を高圧状態で貯留する。
吸気通路3は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11とにより主に画成される。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、エアフローメータ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、インタークーラ15、および電子制御式の吸気スロットルバルブ16が設けられる。エアフローメータ13は、エンジン1の単位時間当たりの吸入空気量(吸気流量)を検出するためのセンサである。
排気通路4は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に配置された排気管21とにより主に画成される。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合させる。排気管21、もしくは排気マニホールド20と排気管21の間には、ターボチャージャ14のタービン14Tが設けられる。タービン14Tより下流側の排気管21には、上流側から順に、酸化触媒22、パティキュレートフィルタ(DPF)23、選択還元型NOx触媒(SCR)24およびアンモニア酸化触媒26が設けられる。NOx触媒24の上流側、特に入口近傍の排気通路4には、還元剤としての尿素水を添加する添加弁25が設けられる。
ターボチャージャ14は、可変容量型ターボチャージャからなる。タービン入口におけるノズル開度を可変とするノズル開度可変機構28が設けられ、このノズル開度可変機構28がノズルアクチュエータ29により作動される。ノズル開度可変機構28は、ノズルを開閉する複数の可動ノズルベーンを有し、この可動ノズルベーンが同時に開閉されることでノズル開度が増減される。
エンジン1はEGR装置30をも備える。EGR装置30は、排気通路4内(特に排気マニホールド20内)の排気ガスの一部(「EGRガス」という)を吸気通路3内(特に吸気マニホールド10内)に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGR弁33とを備える。
また本実施形態において、制御ユニットもしくはコントローラをなす電子制御ユニット(以下「ECU」と称す)100が設けられる。ECU100はCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含む。ECU100は、インジェクタ7、吸気スロットルバルブ16、添加弁25、EGR弁33、ノズルアクチュエータ29等を制御する。
センサ類に関して、上述のエアフローメータ13の他、エンジンの回転速度(rpm)を検出するための回転速度センサ40、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ41が設けられる。また、酸化触媒22、DPF23、NOx触媒24の各々の上流側ないし入口近傍の排気温度(入口ガス温度)を検出するための排気温センサ42,43,44が設けられている。また、DPF23の上流側および下流側の排気圧の差圧を検出するための差圧センサ45が設けられている。これらセンサ類の出力信号はECU100に送られる。
また、吸気温を検出するための吸気温センサ47と、コンプレッサ入口圧を検出するための入口圧センサ48と、コンプレッサ出口圧を検出するための出口圧センサ49とが設けられ、これらセンサの出力信号もECU100に送られる。
本実施形態では、吸気温センサ47および入口圧センサ48がコンプレッサ14Cの上流側の吸気管11に設置されている。また出口圧センサ49が、吸気スロットルバルブ16の下流側で且つ吸気マニホールド10の直前の吸気管11に設置されている。但しこれらセンサの設置位置は適宜変更可能である。
吸気温は、コンプレッサ14Cに導入される吸気の温度であり、大気温と同義である。コンプレッサ入口圧は、コンプレッサ14Cに導入される吸気の圧力である。コンプレッサ出口圧は、コンプレッサ14Cから排出された吸気の圧力であり、吸気圧もしくはブースト圧と同義である。
次に、図2を参照して、本実施形態における制御のルーチンを説明する。図示するルーチンはECU100により所定の演算周期τ(例えば10msec)毎に繰り返し実行される。
ステップS101において、ECU100は、ノズル開度の目標値である目標ノズル開度Sの算出に使用するフィードフォワード(F/F)項Sffを、エンジン運転状態に基づいて算出する。具体的にはECU100は、検出された実際のエンジン回転速度NEと、燃料噴射量、特に指示値としての目標燃料噴射量Qとに基づき、図3に示すような所定のマップmp1に従ってフィードフォワード項Sffを算出する。フィードフォワード項Sffは、所定のマップmp1より算出した値をそのまま使用しても良いが、吸気温、水温、大気圧等による補正を行って、補正後の値を使用しても良い。
次にステップS102において、ECU100は、目標ノズル開度Sの算出に使用するフィードバック(F/B)項Sfbを次の手順で算出する。
まずECU100は、出口圧センサ49で検出された実際のコンプレッサ出口圧すなわちブースト圧P2を取得する。次いでECU100は、ブースト圧の目標値である目標ブースト圧P2tをエンジン運転状態に基づいて算出する。具体的にはECU100は、実際のエンジン回転速度NEと目標燃料噴射量Qとに基づき、図示しない所定のマップに従って目標ブースト圧P2tを算出する。次にECU100は、目標ブースト圧P2tと実際のブースト圧P2の差ΔP2=P2t−P2を計算する。そしてこの差ΔP2に基づき、図示しない所定のマップに従ってフィードバック項Sfbを算出する。このフィードバック項Sfbの算出に際しては、PID制御の手法に従い、差ΔP2に応じたP項、I項、D項が算出され、これら各項の合計値がフィードバック項Sfbとされる。
差ΔP2が正のとき、すなわち実際のブースト圧P2が目標ブースト圧P2tより小さいとき、ブースト圧増大側の負のフィードバック項Sfbが算出される。逆に差ΔP2が負のとき、すなわち実際のブースト圧P2が目標ブースト圧P2tより大きいとき、ブースト圧減少側の正のフィードバック項Sfbが算出される。
次にステップS103において、ECU100は、算出されたフィードフォワード項Sffとフィードバック項Sfbを加算して、目標ノズル開度S(=Sff+Sfb)を算出する。
次にステップS104において、ECU100は、算出された目標ノズル開度Sを、ノズル開度自体について規定されたガード値Gsと比較する。目標ノズル開度Sがガード値Gs以上の場合、ステップS105に進み、目標ノズル開度Sがガード値Gs未満の場合、ステップS112に進む。なおECU100は、実際のエンジン回転速度NEと目標燃料噴射量Qとに基づき、図4に示すような所定のマップmp2に従ってガード値Gsを算出する。ガード値Gsは、所定のマップmp2より算出した値をそのまま使用しても良いが、吸気温、水温、大気圧等による補正を行って、補正後の値を使用しても良い。
目標ノズル開度Sがガード値Gs未満の場合、目標ノズル開度Sに合わせてノズル開度を制御してしまうと、ノズル開度を過度に減少させ、タービン回転数が最高許容回転数を超える過回転の問題が生じる虞がある。また他の問題、例えばタービン入口圧の過剰上昇、ひいてはこれに伴うポンピングロス増大による燃費悪化、および過剰EGRによるスモーク悪化等の問題が生じる虞がある。よってこの場合には、ステップS112においてECU100が、目標ノズル開度Sをガード値Gsに等しくし、ノズル開度がガード値Gsより小さくならないようノズル開度を制限する。この後、ステップS113においてECU100は、ノズル開度のフィードバック制御の一部を停止する。具体的にはECU100は、差ΔP2が正のとき、すなわち実際のブースト圧P2が目標ブースト圧P2tより小さいとき、フィードバック項Sfbの算出に際してI項を現状値に保持(フリーズ)してI項が不適切に積算されていくことを禁止する。そして目標ノズル開度Sを実質的にガード値Gsに制御する。
この後ECU100は、ステップS108において、目標ノズル開度Sに応じてノズルアクチュエータ29を制御する。すなわち、実際のノズル開度Srを目標ノズル開度Sに一致させるよう、ノズルアクチュエータ29を制御し、ノズル開度可変機構28(可動ノズルベーン)を作動させる。これにより実際のノズル開度Srが目標ノズル開度Sに一致するよう制御される。なおノズル開度可変機構28に実際のノズル開度Srを検出するためのノズル開度センサ(図示せず)を設け、ノズル開度センサで検出された実際のノズル開度Srが目標ノズル開度Sに一致するようフィードバック制御(好ましくはPID制御)を行うのが好ましい。
他方、ステップS104において目標ノズル開度Sがガード値Gs以上と判断された場合、本発明の着想に至る前の例(比較例という)においては、そのままステップS108に進んで目標ノズル開度Sに一致させるよう実際のノズル開度Srが制御されていた。しかし、こうすると後述の理由でタービン回転数が最高許容回転数を超える虞がある。このため本実施形態では後述するステップS105〜S107,S109〜S111を追加している。なおタービン回転数とは、タービンホイールとコンプレッサホイールとを連結するタービンシャフトの単位時間当たりの回転数すなわち回転速度のことをいい、単位はrpmである。
ノズル開度のガード値Gsは、タービン入口圧過剰上昇等の問題が生じないタービン入口圧の許容限界に合わせて適合されるほか、これ以外にも、ターボチャージャ14のタービン回転数が、ターボチャージャ14の構造等から定まる所定の最高許容回転数(例えば10数万rpm程度の値)を超えないよう、実験等を通じて予め適合されている。しかし、実際の使用時に何等かの原因(例えば環境(気温、大気圧)変化や製品バラツキ等)で、ノズル開度がガード値Gs以上であっても、タービン回転数が最高許容回転数を超える(つまり過回転が生じる)可能性がある。タービン回転数が最高許容回転数を超えるとターボチャージャが破損する虞がある。このため、そのような事態が生じぬよう万全の策を講じておくことが望ましい。こうした観点からステップS105〜S107,S109〜S111が追加されている。
ステップS104において目標ノズル開度Sがガード値Gs以上の場合、ステップS105においてECU100は、エアフローメータ13により検出された実際の吸気流量すなわち吸気質量流量Gaと、吸気温センサ47により検出された実際の吸気温(大気温)Taと、入口圧センサ48により検出された実際のコンプレッサ入口圧P1と、出口圧センサ49により検出された実際のブースト圧(コンプレッサ出口圧)P2とを取得する。
次いでステップS106においてECU100は、取得した吸気質量流量Ga、吸気温Ta、コンプレッサ入口圧P1およびブースト圧P2に基づき、次の手順で、タービン回転数Nt(rpm)を推定する。まずECU100は、吸気質量流量Gaを、標準状態における吸気体積流量となるよう算出した修正吸気体積流量Qaに変換する。この変換は次式によって行われる。
Figure 2017002801
ここでRはガス定数(例えば287J/kg・K)、Tsは標準状態における吸気温(例えば293K)である。
次いでECU100は、コンプレッサ14Cにおける圧力比Rpを式(2):Rp=P2/P1により算出する。
次いでECU100は、修正吸気体積流量Qaと圧力比Rpに基づき、図5に示すような所定のマップmp3に従って、推定値としてのタービン回転数Ntを算出する。このマップmp3には、公知のコンプレッサ特性マップと同様に、修正吸気体積流量Qaと圧力比Rpとタービン回転数Ntとの関係が予め規定されている。
こうしてタービン回転数Nt(rpm)を推定したならば、ステップS107においてECU100は、タービン回転数Ntを所定の最高許容回転数Gtと比較する。
タービン回転数Ntが最高許容回転数Gt以下の場合、過回転の問題は生じていないので、ステップS108に進んでECU100は、実際のノズル開度SrがステップS103で算出された目標ノズル開度Sに一致するようノズルアクチュエータ29を制御する。
他方、タービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えている場合、過回転の問題が生じている。この場合ECU100は、ステップS109以降においてノズル開度が減少しないようにノズル開度を制御する。
具体的にはECU100は、ステップS109において、ステップS113と同様に、差ΔP2が正のとき、すなわち実際のブースト圧P2が目標ブースト圧P2tより小さいとき、ノズル開度のフィードバック制御の一部を停止し、具体的にはI項を現状値に保持(フリーズ)する。
次にECU100は、ステップ110において、ステップS103で算出された目標ノズル開度Sに所定の微小なノズル開度αを加算し、これを新たな目標ノズル開度Sとする。これにより目標ノズル開度Sは僅かに開き側に補正される。タービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えている間、ステップS110が繰り返し実行されることにより、目標ノズル開度Sすなわち実際のノズル開度Srは徐々に開き側に増大される。これによりタービン回転数がやがて最高許容回転数Gt以下に低減され、過回転の問題が解消される。
次にECU100は、ステップS111において、現状のエンジン回転速度NEと目標燃料噴射量Qに対応したマップmp2(図4)中のガード値Gsの値を増大側に補正する。すなわち、ステップS103で算出された目標ノズル開度Sがガード値Gs以上であるのに、過回転が生じているということは、マップmp2中のガード値Gsの値が実際には適切でないことを意味する。よってこれを適切化すべく、ガード値Gsの値を若干開き側に補正する。こうすることで、より早い段階で目標ノズル開度Sがガード値Gsに達し、ステップS112によるノズル開度制限を行い、過回転を未然に防止できるようになる。
そしてECU100は、ステップS108において、実際のノズル開度Srが、ステップS110で設定された目標ノズル開度Sに一致するよう、ノズルアクチュエータ29を制御する。
このように本実施形態によれば、推定されたタービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えたとき、ノズル開度が減少しないようノズル開度を制御するので、タービン回転数が最高許容回転数を超えることを抑制することができる。特に、推定されたタービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えたとき、ノズル開度を徐々に増大させるようノズル開度を制御するので、タービン回転数をやがて最高許容回転数以下に低減することができ、過回転状態を早期に解消できる。また吸気流量、吸気温、コンプレッサ入口圧およびコンプレッサ出口圧に基づいてタービン回転数を推定するので、タービン回転数を精度良く推定することができる。
以上の説明で明らかなように、本発明にいう推定部はECU100によって構成され、本発明にいうノズル開度制御部はノズル開度可変機構28、ノズルアクチュエータ29およびECU100によって構成される。
本発明の実施形態は上記基本実施形態の他にも様々なものが考えられる。例えば、図2に仮想線aで示すように、ステップS113の後、ステップS108ではなく、ステップS105に進むようにしてもよい。この場合、ステップS104からステップS112,S113に進んだときに目標ノズル開度Sがガード値Gsに制限されるが、こうした場合であっても、ガード値Gsが不適切ならば、タービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えて過回転する虞がある。本実施形態によれば、目標ノズル開度Sをガード値Gsに制限した場合であっても、万全を期すため、過回転の有無を判定し(S107)、過回転有りと判定した場合に目標ノズル開度Sを開き側に補正する(S110)。これによっても過回転を抑制し、過回転状態を早期に解消することができる。
なお、タービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを超えたとき(S107:ノー)、ステップS110のように目標ノズル開度Sを徐々に増大させるのではなく、目標ノズル開度Sを一定に保持してもよい。具体的には、タービン回転数Ntが最高許容回転数Gtを初めて超えた時点の値に目標ノズル開度Sを保持する。この時点のタービン回転数Ntは最高許容回転数Gtと実質的に等しく、直ちにターボチャージャが破損するような回転数ではないし、目標ノズル開度Sを保持しているうちにエンジン運転状態が変化して過回転状態がやがて解消する可能性があるからである。また目標ノズル開度Sを一定に保持することにより、少なくともタービン回転数Ntのさらなる上昇は抑制できる。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 エンジン
13 エアフローメータ
14 ターボチャージャ
14T タービン
14C コンプレッサ
28 ノズル開度可変機構
29 ノズルアクチュエータ
47 吸気温センサ
48 入口圧センサ
49 出口圧センサ
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (3)

  1. エンジンに設けられた可変容量型ターボチャージャの制御装置であって、
    前記ターボチャージャのタービン回転数を推定する推定部と、
    推定された前記タービン回転数が所定の最高許容回転数を超えたとき、タービン入口におけるノズル開度が減少しないよう前記ノズル開度を制御するノズル開度制御部と、
    を備えたことを特徴とする可変容量型ターボチャージャの制御装置。
  2. 前記ノズル開度制御部は、推定された前記タービン回転数が前記最高許容回転数を超えたとき、前記ノズル開度を徐々に増大させるよう前記ノズル開度を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ターボチャージャの制御装置。
  3. 前記推定部は、吸気流量、吸気温、コンプレッサ入口圧およびコンプレッサ出口圧に基づいて前記タービン回転数を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型ターボチャージャの制御装置。
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