JP2017001871A - エレベータのかご内照明装置 - Google Patents

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【課題】設備コストを抑えつつ、停電の発生時に乗りかご内の照度を容易に確保することができるエレベータのかご内照明装置の提供。【解決手段】本発明は、乗りかご2内に設けられた液晶CPI23を備えたエレベータ100に適用され、エレベータ100に電力を供給する常用電源31と、常用電源31の停電中に使用される電力を蓄積する蓄電装置10と、常用電源31の停電を検出し、エレベータ100への電力の供給元を常用電源31から蓄電装置10に切替える停電検出リレー部36と、蓄電装置10から供給された電力によって点灯する停電灯25とを備えたエレベータ100のかご内照明装置において、停電検出リレー部36によって常用電源31の停電が検出されたとき、液晶CPI23の画面の照度を、予め設定されたエレベータ100の通常運転時の照度よりも上昇させる制御を行う表示制御部92を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、停電の発生時に乗りかご内を照らすエレベータのかご内照明装置に関する。
一般に、エレベータには、主電源としての常用電源から供給された電力によって点灯する光源の他、停電により常用電源から光源への電力が遮断されたときに、バッテリ等の非常用の電源を用いて乗りかご内を照らすかご内照明装置が備えられている。
このようなかご内照明装置の従来技術の1つとして、例えば、下記の特許文献1に示すエレベータの停電灯装置が知られている。この従来技術の停電灯装置は、エレベータのかご室の側板部、巾木、操作盤の下部の各部分にそれぞれ停電灯を設け、停電の発生時に各停電灯を、二次電池を電源としてそれぞれ点灯させ、かご室の床部を含むかご室内の全体を照明するように構成している。
特開2004−292116号公報
上述した特許文献1に開示された従来技術は、停電の発生時に、乗りかご内で待機する乗客の不安を緩和するために、乗りかご内における停電灯の個数若しくは容量を増やすことにより、乗りかご内の照度を確保するようにしているが、停電灯の個数若しくは容量が増えた分、その設備コストが余計にかかることが問題となっている。特に、特許文献1の従来技術を既設のエレベータに適用する場合には、乗りかごの壁面に停電灯の設置スペースを新たに設ける必要があるので、エレベータの改修作業に多くの手間と時間を費やすことが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、設備コストを抑えつつ、停電の発生時に乗りかご内の照度を容易に確保することができるエレベータのかご内照明装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベータのかご内照明装置は、昇降路内を昇降する乗りかご、前記乗りかご内を照らす光源、及び前記乗りかご内に設けられた表示装置を備えたエレベータに適用され、前記エレベータに電力を供給する常用電源と、前記常用電源の停電を検出する停電検出装置と、前記常用電源の停電中に使用される電力を蓄積する非常用の蓄電装置と、前記停電検出装置によって前記常用電源の停電が検出されたとき、前記エレベータへの電力の供給元を前記常用電源から前記蓄電装置に切替える電源切替装置と、前記蓄電装置から供給された電力によって前記光源の代わりに点灯する停電灯とを備えたエレベータのかご内照明装置において、前記停電検出装置によって前記常用電源の停電が検出されたとき、前記表示装置の画面の照度を、予め設定された前記エレベータの通常運転時の照度よりも上昇させる制御を行う表示制御部を備えたことを特徴としている。
本発明のエレベータのかご内照明装置によれば、設備コストを抑えつつ、停電の発生時に乗りかご内の照度を容易に確保することができる。なお、前述した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るかご内照明装置の一実施形態が適用されるエレベータの構成を示す全体図である。 図1に示す乗りかごの内部の構成を示す図である。 本実施形態に係るかご内照明装置を駆動するための電気回路の構成を示す図である。 図1に示す制御装置の主な機能を示す機能ブロック図である。 図3に示す常用電源の停電中における液晶CPIの画面の構成を説明する図である。 本実施形態に係るかご内照明装置の動作処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係るかご内照明装置の比較例として挙げた従来技術のかご内照明装置の動作処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベータのかご内照明装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るかご内照明装置の一実施形態が適用されるエレベータの構成を示す全体図である。なお、図1はエレベータが設置される建物の階のうち模式的に最下階と最上階のみを図示しているが、本実施形態は2階床以上ある建物に対して設置されたエレベータに対して適用可能である。
本発明に係るかご内照明装置の一実施形態は、例えば図1に示すエレベータ100に適用され、このエレベータ100の異常の有無を監視する監視装置101と、この監視装置101と通信回線(図示せず)を介して接続され、エレベータ100の状態を遠隔的に監視する監視センタ(図示せず)とを備えている。
エレベータ100は、建物に形成された昇降路1と、建物の昇降路1内を昇降する乗りかご2と、一端が乗りかご2に取付けられた主ロープ3と、この主ロープ3の他端が取付けられ、昇降路1内に吊り下げられた釣合い錘4とを備えている。また、エレベータ100は、昇降路1の上方に位置する機械室5に設けられ、乗りかご2及び釣合い錘4を駆動する巻上機6と、この巻上機6の近傍に配置されたそらせ車7とを備えている。
さらに、エレベータ100は、乗り場8側に開閉可能に設けられ、乗りかご2の後述のドア21(図2参照)と連動して出入口を開閉するドア8Aと、乗り場8側の出入口近傍の壁に設けられ、乗りかご2の乗り場呼びの登録を行う乗り場釦(図示せず)とを備えている。
また、エレベータ100は、機械室5に設けられ、エレベータ100全体の動作を制御する制御装置9と、乗りかご2の天井の上に設置され、後述の常用電源31(図3参照)の停電中に使用される電力を蓄積するリチウム電池やキャパシタ等の非常用の蓄電装置(バッテリ)10と、乗りかご2内に設けられ、常用電源31の停電が発生した際に乗りかご2内の照度を検出する照度検出装置としての照度センサ11とを備えている。
巻上機6は、主ロープ3が巻き掛けられた駆動シーブ6Aと、この駆動シーブ6Aを回転させるモータ6Bと、駆動シーブ6Aの回転を制動するブレーキ装置(図示せず)とを有し、これらのモータ6B及びブレーキ装置は、制御装置9に電気的に接続されている。従って、巻上機6は、制御装置9からの制御指令を受けてモータ6B及びブレーキ装置を作動させることにより、乗りかご2を釣合い錘4に対して相対的に昇降させるようにしている。
また、巻上機6のモータ6Bの出力軸には、モータ6Bの駆動に応じてパルス信号を出力するエンコーダ6C(図4参照)が取付けられており、このエンコーダ6Cは制御装置9に通信ケーブル等(図示せず)を介して通信接続されている。そして、エンコーダ6Cから出力されたパルス信号は制御装置9へ送信されることにより、乗りかご2の位置を取得するための演算に用いられる。
制御装置9は、図示されないが、乗りかご2の昇降動作や後述の液晶CPI23(図3参照)の画面の表示を制御するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、及びCPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)を含むハードウェアと、記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとから構成されている。そして、これらのハードウェアとソフトウェアが協働することで制御装置9としての機能が実現される。なお、本実施形態の特徴をなす制御装置9の具体的な機能を示す構成については、後で詳細に述べる。
このような構成の制御装置9は、昇降路1内に配設されたテールコード12A、中継器12B、及び通信ケーブル12Cを介して乗りかご2の機器に電気的に接続されている。このような構成の制御装置9は、常用電源31の停電が発生した際に、エレベータ100の通常運転時よりも乗りかご2を低速で走行させ、最寄階に停止させてからドア8A,21を開放する地震管制運転を行うようにしている。
テールコード12Aは、一端が乗りかご2の下部に接続され、他端が中継器12Bに接続されており、昇降路1内においてU字状に垂下されている。中継器12Bは、昇降路1の壁面に固定されており、乗りかご2の各機器と制御装置9との間で行われる通信を中継する装置である。
監視装置101は、制御装置9と同様に、エレベータ100の異常の有無を監視するための各種の演算を行うCPU、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD等の記憶装置、及びCPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAMとを含むハードウェアと、記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとから構成されている。そして、これらのハードウェアとソフトウェアが協働することで監視装置101としての機能が実現される。
この監視装置101は、制御装置9に電気的に接続されており、制御装置9から出力される制御指令に基づいて、エレベータ100に停電や故障等の異常が発生したかどうかを判断する。例えば、制御装置9から地震管制運転の制御指令が巻上機6へ出力されると、監視装置101は、地震管制運転の制御指令を検出し、エレベータ100に異常が発生したと判断する。そして、監視装置101は、エレベータ100に異常が発生した旨の異常通報を監視センタへ行う。
図2は乗りかご2の内部の構成を示す図であり、乗りかご2の背面側(ドア21と反対側)から正面側(ドア21側)を見た図である。
図2に示すように、乗りかご2内には、正面側の壁に開閉可能に配置され、乗りかご2と建物の各階の乗り場8とを連絡する出入口を開閉するドア21と、正面側の壁のうちドア21の側方に配置され、乗りかご2の行先階へのかご呼びの登録及びドア21の開閉動作の制御指令を出力する操作盤22とが設けられている。
また、乗りかご2内には、正面側の壁のうち操作盤22の上方に設けられ、各種の情報を表示する表示装置としてのかご内情報表示装置、すなわち液晶CPI(Car Position Indicator)23と、乗りかご2内を照らす光源24と、停電が発生した際に、光源24の代わりに点灯する停電灯25とが設けられている。なお、乗りかご2の上部の外側には、図示されないが、ドア21を駆動するドア駆動装置が設置されている。
ドア21は、例えば、乗りかご2内の背面側から見て乗りかご2の出入口の中央から左右の両側へ開閉する両開き構造になっている。液晶CPI23は、乗りかご2内の乗客が見上げる高さ、すなわち乗りかご2の上部に設置されており、乗りかご2の現在位置を示す位置情報や停電が発生したことを示す停電情報等を、文字や画像等の映像により表示する液晶ディスプレイや液晶モニタ等から構成されている。なお、乗りかご2のドア21は、上述した両開き構造の場合に限らず、例えば、乗りかご2内の背面側から見て左右の一方向へ開閉する片開き構造であってもよい。
本実施形態では、光源24は、乗りかご2の天井において、互いに左右に離隔して配置されたLED電灯等から成る一対の一般照明から構成されている。停電灯25は、これらの一般照明24の間、すなわち乗りかご2の天井の中央部分に配置されたLED電灯等から成っている。停電灯25の照度は、一般照明24の照度より低くなっているものの、法令で定められる照度以上の明るさに設定されている。
図3は本実施形態に係るかご内照明装置を駆動するための電気回路の構成を示す図である。
図3に示す電気回路は、エレベータ100に電力を供給する常用電源31と、この常用電源31と開閉スイッチ32を介して接続された前述の一般照明24と、常用電源31と後述のAVR37を介して接続された前述の液晶CPI23と、停電の発生時に常用電源31を代替する前述の蓄電装置10と、この蓄電装置10に接続された前述の停電灯25とを含んで構成されている。
常用電源31と一般照明24との間には、常開接点33及び常閉接点34,35を有する停電検出リレー部36が接続されている。また、常用電源31には、一般照明24に印加する電圧を自動的に調整する自動電圧調整装置(Automatic Voltage Regulator、以下、便宜的にAVRと称する)37が接続されている。
開閉スイッチ32は、例えば、エレベータ100の保守作業を行う作業員が携帯する携帯端末(図示せず)を制御装置9に接続し、この携帯端末を操作することでON状態及びOFF状態のいずれかに切替えられるものである。
常開接点33は、AVR37と、常閉接点34,35及び液晶CPI23との間で直列に接続されている。常閉接点34は、蓄電装置10に直列に接続され、常閉接点35は、停電灯25に直列に接続されている。そして、液晶CPI23は、これらの常閉接点34と蓄電装置10との直列体、及び常閉接点35と停電灯25との直列体にそれぞれ並列に接続されている。
停電検出リレー部36は、常用電源31の停電を検出する停電検出装置と、この停電検出装置によって停電が検出されたとき、エレベータ100への電力の供給元を常用電源31から蓄電装置10に切替える電源切替装置として機能する。
このような構成の電気回路では、常用電源31の停電が発生していないエレベータ100の通常運転時において、作業員の携帯端末によって開閉スイッチ32がON状態に予め設定されている。そのため、エレベータ100の稼働中には、開閉スイッチ32が通電することにより、一般照明24が常用電源31から供給された電力を受けて点灯し、乗りかご2内の照度が確保されている。
また、エレベータ100の通常運転時には、停電検出リレー部36の内部の電磁コイル(図示せず)に電流が流れて電磁コイルが励磁されることにより、常開接点33が閉成され、常閉接点34,35が開放された状態に維持される。この状態では、常開接点33及びAVR37が通電するので、液晶CPI23が常用電源31から供給された電力を受けて動作する。
一方、常用電源31の停電が発生すると、常用電源31から一般照明24に電力が供給されなくなるので、一般照明24が消灯する。このとき、停電検出リレー部36の内部の電磁コイルに流れている電流が遮断されて電磁コイルが消磁されることにより、常用電源31の停電が検出される。
そして、このような停電検出リレー部36の消勢に伴って、常開接点33が開放され、常閉接点34,35が閉成されることにより、常閉接点34,35が通電するので、停電灯25が、蓄電装置10から供給された電力によって一般照明24の代わりに点灯すると共に、液晶CPI23が、蓄電装置10から供給された電力によって動作を継続することができる。
次に、液晶CPI23の画面の表示を制御するための制御装置9の機能構成について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は制御装置9の主な機能を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、制御装置9は、エンコーダ6Cから受信したパルス信号に基づいて、昇降路1内における乗りかご2の位置を演算する位置演算部91と、停電検出リレー部36の検出結果、及び位置演算部91の演算結果に基づいて、液晶CPI23の画面の表示を制御する表示制御部92とを備えている。
位置演算部91は、乗りかご2が昇降路1内において予め設定された基準位置から上下方向へ移動すると、エンコーダ6Cから受信したパルス信号のカウントを開始する。上述の基準位置としては、例えば、建物の各階の乗り場8に乗りかご2が停止したときの乗りかご2の停止位置を設定することが可能である。また、位置演算部91は、カウントしたパルス信号の計数値に対応する基準位置からの距離を算出することにより、乗りかご2の位置を求めることができる。
表示制御部92は、エレベータ100の通常運転が行われているとき、位置演算部91によって演算された乗りかご2の位置を参照し、乗りかご2の位置情報を液晶CPI23の画面全体に表示させ、停電検出リレー部36によって常用電源31の停電が検出されたとき、液晶CPI23の画面の照度を、予め設定されたエレベータ100の通常運転時の照度よりも上昇させる制御を行う。
具体的には、表示制御部92は、液晶CPI23の後述の発光画面23B(図5参照)の大きさ(面積)を予め記憶しており、この発光画面23Bの大きさの情報、照度センサ11によって検出された乗りかご2内の照度、及び常用電源31の停電中に乗りかご2内の明るさを保つための所定の照度に応じて、液晶CPI23の発光画面23Bに対する出力値を算出する。そして、表示制御部92は、算出した出力値に基づいて、液晶CPI23の発光画面23Bを発光させる。
図5は常用電源31の停電中における液晶CPI23の画面の構成を説明する図である。
図5に示すように、表示制御部92は、停電検出リレー部36によって常用電源31の停電が検出されたとき、液晶CPI23の画面を、乗りかご2の位置情報や停電情報を報知する報知画面23A、及び停電灯25を補助する光源としてのみ使用する発光画面23Bに分割して表示する。
本実施形態では、液晶CPI23の画面の上部に発光画面23Bが配置され、液晶CPI23の画面の下部に報知画面23Aが配置されており、発光画面23Bは、報知画面23Aの大きさよりも大きく設定された構成になっている。より好ましくは、報知画面23Aに関しては、その背景色に拘わらず、消費電力が同等であることから、例えば、報知画面23Aに表示される文字サイズをエレベータ100の通常運転時よりも小さく設定し、その分、発光画面23Bの大きさを大きく設定するのが望ましい。
図5に示す例では、発光画面23B全体が発光した状態となるのに対し、報知画面23Aにおいては、乗りかご2の位置情報及び停電情報を表す文字部分が発光するだけで、これらの文字の周りの背景が暗く表示されることにより、常用電源31の停電中であっても、乗りかご2内の乗客が液晶CPI23の画面に表示された情報を容易に把握することができる。
次に、図6、図7を参照し、本実施形態に係るかご内照明装置の動作処理について、図7に示す従来技術のかご内照明装置の動作処理と比較しながら詳細に説明する。まず、この従来技術のかご内照明装置の動作処理から簡単に説明する。
図6は本実施形態に係るかご内照明装置の動作処理の流れを示すフローチャート、図7は本実施形態に係るかご内照明装置の比較例として挙げた従来技術のかご内照明装置の動作処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、従来技術のかご内照明装置は、まずエレベータの通常運転が実施されると((ステップ(以下、Sと記す)701))、停電が発生したかどうかを判断する(S702)。このとき、従来技術のかご内照明装置は、停電が発生していないと判断した場合には(S702/No)、S701の処理に戻ってエレベータの通常運転がそのまま継続される。一方、S702において、従来技術のかご内照明装置は、停電が発生したと判断した場合には(S702/Yes)、エレベータの乗りかご内に設置された複数の停電灯を点灯させ(S703)、従来技術のかご内照明装置の動作処理を終了する。
このような動作処理を行う従来技術のかご内照明装置に対し、本実施形態に係るかご内照明装置では、図6に示すように、まずエレベータ100の通常運転が実施されると(S601)、制御装置9は、停電検出リレー部36の検出結果を参照し、常用電源31の停電が発生したかどうかを判断する(S602)。
このとき、制御装置9は、常用電源31の停電が発生していないと判断した場合には(S602/No)、S601の処理に戻ってエレベータ100の通常運転がそのまま継続される。一方、S602において、制御装置9は、常用電源31の停電が発生したと判断した場合には(S602/Yes)、乗りかご2内の停電灯25が点灯する(S603)。
そして、この停電灯25の点灯と同時に、制御装置9の表示制御部92は、液晶CPI23の画面を報知画面23Aと発光画面23Bに分割して表示すると共に、液晶CPI23の発光画面23Bが発光する照度を調整し(S604)、本実施形態に係るかご内照明装置の動作処理を終了する。
このように構成した本実施形態に係るかご内照明装置によれば、常用電源31の停電が発生した際に、表示制御部92が、液晶CPI23の画面全体の照度をエレベータ100の通常運転時の照度よりも上昇させることにより、乗りかご2内における停電灯25の個数や容量を増やさなくても、乗りかご2内の照度を十分に確保することができる。従って、エレベータ100に液晶CPI23が搭載されていれば、停電灯25の個数や容量の増大に伴う設備コストが低減すると共に、エレベータ100の改修作業に費やす手間と時間を省くことができる。これにより、設備コストを抑えつつ、停電の発生時に乗りかご2内の照度を容易に確保することができる。
また、本実施形態に係るかご内照明装置では、常用電源31が停電している間、液晶CPI23の照度の上昇に伴って表示画面の視認性が低下することが想定されるが、乗りかご2内の乗客は、上方の位置にある液晶CPI23の画面のうち発光画面23Bよりも照度が低い報知画面23Aを見ることで必要な情報を容易に取得することができる。特に、本実施形態では、報知画面23Aは、液晶CPI23の画面のうち乗客の視線に近い下部に配置され、発光画面23Bは、液晶CPI23の画面のうち乗客の視線から遠い上部に配置されているので、報知画面23Aが発光画面23Bに近接した位置関係にあっても、液晶CPI23の画面を確認する乗客の目の負担を確実に緩和しつつ、報知画面23Aに対する視認性をより向上させることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
例えば、乗りかご2内の乗客を検出する赤外線センサ等の乗客検出装置を乗りかご2内に設置し、常用電源31の停電中において、乗客検出装置によって乗客が検出されているときに限り、表示制御部92が、液晶CPI23の画面の照度をエレベータ100の通常運転時の照度よりも上昇させる制御を行ってもよい。また、常用電源31の停電が発生した後、エレベータ100の地震管制運転が行われ、乗りかご2が最寄階に停止してドア8A,21が開いた際に、表示制御部92が、液晶CPI23の画面の照度をエレベータ100の通常運転時の照度に戻す制御を行ってもよい。
また、本実施形態に係る表示制御部92は、常用電源31の停電中に液晶CPI23の画面を報知画面23Aと発光画面23Bの2画面に分割して表示した場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、報知画面23Aは、液晶CPI23の画面に表示する情報毎にさらに分割して表示されてもよいし、報知画面23Aと発光画面23Bの配置についても、液晶CPI23や操作盤22の設置個所に応じて、適宜変更するようにしてもよい。
1…昇降路、2…乗りかご、9…制御装置、10…蓄電装置、23…液晶CPI(表示装置)、23A…報知画面、23B…発光画面、24…一般照明(光源)、25…停電灯
31 常用電源、36…停電検出リレー部(停電検出装置及び電源切替装置)、91…位置演算部、92…表示制御部、100…エレベータ、101…監視装置

Claims (2)

  1. 昇降路内を昇降する乗りかご、前記乗りかご内を照らす光源、及び前記乗りかご内に設けられた表示装置を備えたエレベータに適用され、
    前記エレベータに電力を供給する常用電源と、前記常用電源の停電を検出する停電検出装置と、前記常用電源の停電中に使用される電力を蓄積する非常用の蓄電装置と、前記停電検出装置によって前記常用電源の停電が検出されたとき、前記エレベータへの電力の供給元を前記常用電源から前記蓄電装置に切替える電源切替装置と、前記蓄電装置から供給された電力によって前記光源の代わりに点灯する停電灯とを備えたエレベータのかご内照明装置において、
    前記停電検出装置によって前記常用電源の停電が検出されたとき、前記表示装置の画面の照度を、予め設定された前記エレベータの通常運転時の照度よりも上昇させる制御を行う表示制御部を備えたことを特徴とするエレベータのかご内照明装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータのかご内照明装置において、
    前記表示制御部は、前記停電検出装置によって前記常用電源の停電が検出されたとき、前記表示装置の画面を、前記乗りかご内に停電が発生したことを報知する報知画面、及び前記停電灯を補助する光源としてのみ使用する発光画面に分割して表示することを特徴とするエレベータのかご内照明装置。
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