JP2017001049A - 合金接合材による接合層構造と接合方法並びに半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]本発明は、被接合材AとBとを合金接合材によって接合し形成される接合層の構造であって、前記合金接合材がZn−Al共析系合金であり、且つ、前記被接合材A及びBと前記合金接合材(図3参照)との接合部は、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなり、変態超塑性応力歪緩和機能を発現する相変態温度を通過させることによって形成される、Al中にZnが片状、棒状及び樹枝状の少なくとも何れかの形状で分散した組織を有することを特徴とする合金接合材による接合層構造を提供する。
[2]本発明は、前記接合層が有する組織において、断面を電子顕微鏡を用いて500倍で観測したときのAlの面積比が18%を超え70%未満であることを特徴とする前記[1]に記載の合金接合材による接合層構造を提供する。
[3]本発明は、前記接合層が、22質量%以上68質量%未満のAl−0〜1.5質量%Cu−0〜0.05質量%Mg−Zn系からなる組成であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の合金接合材による接合層構造を提供する。
[4]本発明は、被接合材AとBとの間に、Al−Zn共析系合金接合材を介在させ、加圧又は加圧しない状態で前記接合材を、変態超塑性応力歪緩和機能を発現する相変態温度の高温側の温度(TH)より高い温度で加熱し、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなる半溶融状態又は固相状態の接合層を形成した後、前記相変態温度を通過させる操作を行うことを特徴とする合金接合材による接合方法を提供する。
[5]前記THより高い温度で半溶融状態又は固相状態の接合層を形成し、前記相変態温度の低温側の温度(TL)より低い温度に冷却した後、
前記TLより低い温度から固相状態で前記THより高い温度に加熱する工程、及び前記THより高い温度から前記TLより低い温度に冷却する工程からなる加熱・冷却工程を1回又は2回以上繰り返すことにより、前記相変態温度を通過させる操作を行うことを特徴とする前記[4]に記載の合金接合材による接合方法を提供する。
[6]前記THより高い温度で半溶融状態又は固相状態の接合層を形成し、前記TLより低い温度として30℃以下に冷却した後、前記加熱・冷却工程を1回又は2回以上繰り返すことを特徴とする前記[5]の記載の合金接合材による接合方法を提供する。
[7]本発明は、前記変態超塑性応力歪緩和現象を発現する温度が270℃を超え360℃未満であることを特徴とする前記[4]〜[6]の何れかに記載の合金接合材による接合方法を提供する。
[8]本発明は、前記接合層が22質量%以上68質量%未満のAl−0〜1.5質量%Cu−0〜0.05質量%Mg−Zn系からなる組成であることを特徴とする前記[4]〜[7]の何れかに記載の合金接合材による合金接合材による接合方法を提供する。
[9]本発明は、前記被接合材AとBとの間に介在させた接合材を前記THより高い温度に加熱した状態で所望の時間保持する操作の前に、超塑性現象を発現する温度領域に加熱した状態で所望の時間保持する操作を行うことを特徴とする前記[4]〜[8]の何れかに記載の合金接合材による接合方法を提供する。
[10]本発明は、前記超塑性現象を発現する温度が200〜410℃であることを特徴とする前記[9]に記載の合金接合材による接合方法を提供する。
[11]本発明は、前記[4]〜[10]の何れかに記載の接合方法であって、前記被接合材AとBとの間に、Alが9質量%を超え68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有するZn−Al共析系合金接合材を介在させ、加圧又は無圧の状態で前記接合材を前記THより高い温度に加熱し、前記被接合材AとBとの間に、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなる半溶融状態又は固相状態の接合層を形成することを特徴とする合金接合材による接合方法を提供する。
[12]本発明は、半導体基体、該半導体基体に直接又はセラミック基板を介して接合層によって接合された金属基板を備え、前記接合層が前記[1]〜[3]の何れかに記載の構造を有することを特徴とする半導体装置を提供する。
[13]本発明は、前記半導体基体がワイドギャップ半導体であることを特徴とする前記[12]に記載の半導体装置を提供する。
[14]本発明は、半導体基体、該半導体基体に直接又はセラミック基板を介して接合層によって接合された金属基板を備え、前記接合層の構造が前記[4]〜[11]の何れかに記載の接合方法によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
[15]本発明は、前記半導体基体がワイドギャップ半導体であることを特徴とする前記[14]に記載の半導体装置の製造方法を提供する。
本実施例において、SiC半導体素子とCu/SiN/Cu絶縁基板とを、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金の接合材(厚さ200μmおよび300μm)を介して接合して得られる実半導体装置の接合部微細構造及び接合信頼性を評価した。本実施例の実半導体装置は図4に示す構成と構造を有し、SiC半導体素子のサイズは4.7mm×4.7mmである。本実施例によるSiC半導体装置の接合プロセスを図5に示す。また、図5に示す接合プロセスに従って行った接合方法の模式図を図6に示す。
前記実施例1の温度サイクル評価試験において使用したものと同じSiC半導体素子とCu/SiN/Cu絶縁基板を用い、接合材として、22質量%Al−78質量%Zn系を両者の被接合材の間に介在させて接合を行った。本実施例の接合プロセスは、、窒素ガス雰囲気中、18MPaで加圧しながら室温から450℃まで昇温し、その温度で5〜10分間保持し接合を行った後、図2に示すf2の点から冷却を行い、c3(約350℃)及びd3(277℃)の各相変態温度を通過させることによって、本実施例による接合層構造を得た。本実施例の接合プロセスは、250℃約20分間保持する工程を省略しており、超組成現象を利用しない点で前記実施例1で採用した図5に示す接合プロセスとは異なる。22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合材は450℃の半溶融状態の加熱工程後に、厚さが初期の200μmから約140μmと薄くなった。
本発明の接合層構造によって得られる接合部のせん断強度について基礎的な実験を行った。接合材として溶解鋳造して得られた22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金を用い、図3に示す接合層形成工程に従って接合部せん断強度測定用の試料を作製した。この実験では、図4に示す半導体素子2を使用する代わりにCu基板/Ni/Cuめっき膜からなる被接合材4を2枚使用した。厚さ60μmのZn−Al共析系合金接合材を前記Cu基板/Ni/Cuめっき膜からなる2枚の被接合材の間に介して、窒素ガス雰囲気中で加圧しながら250℃10分間保持した後、その状態で半溶融状態を示す温度である390℃まで昇温し、同じ390℃の温度で5分間保持してから室温まで徐冷した。加圧は、5MPa、10MPa及び24MPaの3条件でそれぞれ条件を変えて行った。
参考として、本実施例のZn−Al共析系合金接合材の代わりに、従来の高温鉛はんだ(Pb−Sn−Ag)を用いて従来の接合方法にしたがって接合層を形成した。
22質量%Al−Zn共析系合金接合材(厚さ150μm)を用い、半導体装置として前記実施例1と同じ構成を有するSiC半導体素子とCuの回路を形成したSiN基板とを用いて、図3に示す接合プロセスに従って行った。まず250℃に加熱して前記接合材に超塑性現象を発現させ、接合界面の清浄化を行った後、前記接合材の半溶融領域の430℃に加熱して接合し、30℃以下の室温まで急冷を行った。さらに、加熱・冷却工程を1回だけ行い、それ以上は繰り返さなかった。加熱・冷却工程(1)として採用したTL1→TH1→TL2の条件は、室温→370℃→室温である。加圧力は10MPaとし、加圧は加熱・冷却工程(1)の工程が終了するまで行い、 そのときの雰囲気はアルゴン+3%水素とした。
45質量%Al−Zn共析系合金接合材(厚さ140μm)を用い、半導体装置として前記実施例1と同じ構成を有するSiC半導体素子とCuの回路を形成したSiN基板とを用いて、図3に示す接合プロセスに従って無圧の状態で接合を行った。まず250℃に加熱して前記接合材に超塑性現象を発現させ、接合界面の清浄化を行った後、図2においてf2〜c3の間の温度である420℃に加熱し、その温度で約20分間保持して固相状態で前記接合材の接合を行い、次いで30℃以下の室温まで急冷を行った。さらに、加熱・冷却工程を1回だけ行い、それ以上は繰り返さなかった。加熱・冷却工程(1)として採用したTL1→TH1→TL2の条件は、室温→380℃→室温である。加圧力は20MPaとし、加圧は加熱・冷却工程(1)の工程が終了するまで行い、 そのときの雰囲気はアルゴン+3%水素とした。
本発明の接合層構造は、変態超塑性応力歪緩和機能を利用することが大きな特徴であるが、その効果を明確にするため、前記実施例1と同じZn−Al共析系合金接合材を用いて、変態超塑性応力歪緩和機能を利用しないで接合を行ったときの半導体装置の接続信頼性を評価した。
図11は本発明のZn−Al共析系合金接合材を使用したダイオードを示す。図において、7は底部が閉鎖され上端が開放された例えば銅製の円筒状ヒートシンク、8はダイオード機能を備えたシリコンチップ、9は銅−インバー(鉄ニッケル合金)−銅からなる緩衝板、10は円板部10aと円板部から垂直に伸びるリード10bとからなるリード電極で、円筒状ヒートシンク7の底部上にZn−Al共析系合金接合材11を介して緩衝板9が、その上にZn−Al系合金接合材12を介してシリコンチップ8が、その上にZn−Al共析系合金接合材13を介してリード電極4の円板部4aが、それぞれ接合されている。シリコンチップ8、緩衝板9及び円板部10aのZn−Al共析系合金接合材と接する面にはNi−Pめっき膜を形成している。Zn−Al共析系合金接合材11、12,13としては、22質量%Al−78質量%Zn系からなる合金を用い、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って、円筒状ヒートシンク1と、緩衝板9と、シリコンチップ8と、リード電極10の円板部10aとの接合を行う。また、図11に示す14は円筒状ヒートシンク1内に充填したシリコンゴムである。かかる構成のダイオードは所定数の貫通孔を有する冷却フィンの貫通孔に圧入されて自動車用整流装置に使用される。この種整流装置はエンジンルームに配置され、熱的及び機械的に過酷な環境で使用されることから、高温でかつ機械的強度の高い接合材が要求されている。本発明のZn−Al共析系合金接合材による接合層構造を有することにより、250℃以上の高温に耐え、延性と強度を有する接合部を実現できる。この実施例ではシリコンチップを使用した場合を説明したが、シリコンチップの代わりに炭化珪素(SiC)チップを使用することが出来る。炭化珪素チップは500℃でも安定した特性を保持できることから、接合材が固液共有状態に相変態する温度近くまで使用可能な高温ダイオードを実現できる。
図12、図13及び図14は本発明Zn−Al共析系合金接合材を用いた300A級IGBTモジュールの平面図及び断面図を示したものである。
図12は本発明の一実施例であり、1個の300A級モジュール単位の平面図を示したものである。また、図13は図12のA−Aに沿う断面図、図14は図12のB−B線に沿う断面図である。図において、101は放熱板及び支持板として機能する金属基板、102は金属基板101上に2枚並べて、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層103を介して、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って接合固着された例えばAlNからなるセラミックス基板、104は各セラミックス基板102上に形成した例えばNi/Cuからなる回路層で、回路層104は分離された異なる形状を有する3個の部分、即ち、T字型のコレクタ共通電極となる第1の部分104a、エミッタ電極となる片状の第2の部分104b、ゲート電極となる片状の第3の部分104cからなり、第1の部分104aが中央部に、第1の部分104aの脚部一側に第2の部分104bが、他方側に第3の部分104cが配置されている。第2の部分104b及び第3の部分104cはNi層上にAl層105が形成されている。106はそのアノード側が回路層104の第1の部分104aの脚部上に3個並べて、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層107を介して、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って接合されたIGBTチップ、108はそのカソード側が第1の部分104aの上辺部上に、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層109を介して、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って接合されたダイオードチップ、110はIGBTチップ106のエミッタ層上に形成したAlを主成分とする金属層111と第2の部分104b上のAl層105とを超音波ボンディングによって接続した直径500μmAl−0.1〜1質量%X(Cu、Fe、Mn、Mg、Co、Li、Pd、Ag、Hfから選ばれた少なくとも一種類の金属)ボンディングワイヤ、112はIGBTチップ105のゲート層上に形成したAlを主成分とする金属層113と第3の部分104c上のAl層105とを超音波ボンディングによって接続した直径500μmAl−0.1〜1質量%X(同上)ボンディングワイヤ、114はダイオードチップ108のアノード層上に形成したAlを主成分とする金属層115と第2の部分104b上のAl層105とを超音波ボンディングによって接続したAl−0.1〜1質量%X(同上)ボンディングワイヤである。これによって、1枚のセラミックス基板102上に3個の並列接続されたIGBTチップ106と1個のダイオードチップ108とが逆並列接続された回路要素が形成され、1枚の金属基板101上に2個の回路要素が形成される。インバータを構成する場合には、1枚の金属基板101上の2個の回路要素を直列接続し、これを3個並列接続して、各回路要素の接続点を交流出力端子に、並列接続点を直流入力端子にすればよい。電流容量を増やすときはIGBTチップ106及びダイオードチップ108の並列接続数を増やし、高電圧化するときはIGBTチップ106及びダイオードチップ108の直列接続数を増やせばよい。
図15は本発明のZn−Al共析系合金接合材から形成される接合層構造を有する電力用MOSトランジスタを示す概略断面図である。図において、21は放熱板及び支持板として機能する金属基板、22は金属基板21上に、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層23により、前記実施例4に示す接合プロセスに従って接合固着された例えばAlNからなるセラミックス基板、24はセラミックス基板22上に、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層25により、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って接合固着された電力用MOSトランジスタ基体、26、27及び28は電力用MOSトランジスタ基体のアノード領域、カソード領域及びゲート領域に設けられたアルミニウムからなるアノード電極、カソード電極及びゲート電極である。ゲート電極28は当然のことながら絶縁層29を介してゲート領域上に設けられている。30及び31はカソード電極27及びゲート電極28に、22質量%Al−78質量%Zn系からなるZn−Al共析系合金接合層32及び33により、前記実施例1又は4に示す接合プロセスに従って接合固着されたカソード外部電極及びゲート外部電極である。これらカソード外部電極30及びゲート外部電極31は間に、例えば樹脂を充填して一体構造にしてもよい。この実施例の特徴は、カソード電極27及びゲート電極28とカソード外部電極30及びゲート外部電極31をボンディングワイヤを使用せずに直接接合している点にある。この実施例におけるMOSトランジスタ基体24はシリコン及び炭化珪素を使用することが出来る。炭化珪素基体を使用する場合には炭化珪素が500℃でも安定した特性を保持できることから、接合材が固液共有状態に相変態する温度近くまで使用可能な高温MOSトランジスタを実現できる。
Claims (15)
- 被接合材AとBとを合金接合材によって接合し形成される接合層の構造であって、
前記合金接合材がZn−Al共析系合金であり、且つ、
前記被接合材A及びBと前記合金接合材との接合部は、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなり、変態超塑性応力歪緩和機能を発現する相変態温度を通過させることによって形成される、Al中にZnが片状、棒状及び樹枝状の少なくとも何れかの形状で分散した組織を有することを特徴とする合金接合材による接合層構造。 - 前記接合層が有する組織において、断面を電子顕微鏡を用いて500倍で観測したときのAlの面積比が18%を超え70%未満であることを特徴とする請求項1に記載の合金接合材による接合層構造。
- 前記接合層が、22質量%以上68質量%未満のAl−0〜1.5質量%Cu−0〜0.05質量%Mg−Zn系からなる組成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の合金接合材による接合層構造。
- 被接合材AとBとの間に、Al−Zn共析系合金接合材を介在させ、加圧又は加圧しない状態で前記接合材を、変態超塑性応力歪緩和機能を発現する相変態温度の高温側の温度(TH)より高い温度で加熱し、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなる半溶融状態又は固相状態の接合層を形成した後、前記相変態温度を通過させる操作を行うことを特徴とする合金接合材による接合方法。
- 前記THより高い温度で半溶融状態又は固相状態の接合層を形成し、前記相変態温度の低温側の温度(TL)より低い温度に冷却した後、
前記TLより低い温度から固相状態で前記THより高い温度に加熱する工程、及び前記THより高い温度から前記TLより低い温度に冷却する工程からなる加熱・冷却工程を1回又は2回以上繰り返すことにより、前記相変態温度を通過させる操作を行うことを特徴とする請求項4に記載の合金接合材による接合方法。 - 前記THより高い温度で半溶融状態又は固相状態の接合層を形成し、前記TLより低い温度として30℃以下に冷却した後、前記加熱・冷却工程を1回又は2回以上繰り返すことを特徴とする請求項5の記載の合金接合材による接合方法。
- 前記変態超塑性応力歪緩和現象を発現する温度が270℃を超え360℃未満であることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の合金接合材による接合方法。
- 前記接合層が22質量%以上68質量%未満のAl−0〜1.5質量%Cu−0〜0.05質量%Mg−Zn系からなる組成であることを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載の合金接合材による合金接合材による接合方法。
- 前記被接合材AとBとの間に介在させた接合材を前記THより高い温度に加熱した状態で所望の時間保持する操作の前に、超塑性現象を発現する温度領域に加熱した状態で所望の時間保持する操作を行うことを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載の合金接合材による接合方法。
- 前記超塑性現象を発現する温度が200〜410℃であることを特徴とする請求項9に記載の合金接合材による接合方法。
- 請求項4〜10の何れかに記載の接合方法であって、前記被接合材AとBとの間に、Alが9質量%を超え68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有するZn−Al共析系合金接合材を介在させ、加圧又は無圧の状態で前記接合材を前記THより高い温度に加熱し、前記被接合材AとBとの間に、Alが22質量%以上68質量%未満で、残部がZn及び2質量%未満の微量金属成分を有する組成からなる半溶融状態又は固相状態の接合層を形成することを特徴とする合金接合材による接合方法。
- 半導体基体、該半導体基体に直接又はセラミック基板を介して接合層によって接合された金属基板を備え、前記接合層が請求項1〜3の何れかに記載の構造を有することを特徴とする半導体装置。
- 前記半導体基体がワイドギャップ半導体であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
- 半導体基体、該半導体基体に直接又はセラミック基板を介して接合層によって接合された金属基板を備え、前記接合層の構造が請求項4〜11の何れかに記載の接合方法によって形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 前記半導体基体がワイドギャップ半導体であることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
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