JP2017000577A - 歯間清掃具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドル基材部11及び細長い軸状の芯基材部12を有し、樹脂組成物からなる基材部10と、芯基材部12を被覆する被覆部21a及び被覆部20aに一体的に成形した突起部21bを含む清掃用軟質部21を有し、エラストマからなる軟質部20を備え、芯基材部12と清掃用軟質部21とで歯間清掃用の清掃部2を構成し、清掃用軟質部21の長さが10〜18mm、先端から基端側へ1〜6mmまでの径が0.6〜1.3mmの範囲であり、清掃用軟質部21の先端が遊離端となるように水平方向に固定した状態で、前記先端から基端側へ2.5mmの位置に鉛直方向下方に20gの荷重を掛けた時の清掃用軟質部21の変位量が6.5mm以上であり、かつ基材部10を構成する樹脂組成物が合成樹脂と板状充填材とを含むことを特徴とする歯間清掃具1。
【選択図】 図1
Description
上記(2)の歯間清掃具によれば、清掃部変位量(A)を上記所定の範囲とすることにより、清掃部の歯間挿入性を損なうことなく、歯間清掃時、特に大臼歯や下顎前歯裏側等の歯間清掃時に、清掃部の折れ(破断)を防止できる。清掃部変位量(A)が6.5mm未満の場合には、臼歯部等の歯間への挿入時における清掃部の急激な角度変化等により清掃部の折れ、損傷等が起こる危険性が高くなる。一方、清掃部変位量(A)が8.5mmを超えると、歯間挿入時に清掃部の先端部分の位置が安定しないことから、清掃部先端部分の操作性が低下し、挿入しようとした歯間への挿入が困難となり、歯茎を傷付ける原因となるおそれがある。
上記(3)の歯間清掃具によれば、清掃用軟質部の先端から5mmの位置に20gの荷重を掛けた時の清掃部の変位量(以下単に「清掃部変位量(B)」と称することがある。)を上記範囲とすることにより、芯基材部及び清掃用軟質部の外部からの荷重に対する構造変化の一体性が増し、清掃部の歯間挿入性をさらに向上させながら、歯間清掃時の折れ防止性をさらに高めることができる。
また、清掃部の第1、第2側部とは、清掃部を成形する第2金型における、一方の金型で成形される清掃部外周面の片側半部、及び他方の金型で成形される清掃部外周面の残りの片側半部をそれぞれ意味する。
上記(5)の歯間清掃具は、清掃部の第1、第2側部における、芯基材部を介して対向する位置にそれぞれ清掃部凹部を有する実施形態である。このような実施形態でも、清掃部の撓み特性として清掃部変位量(A)や清掃部変位量(B)を上記所定の範囲とすることにより、清掃部凹部及びその周辺での応力の集中を緩和し、清掃部の良好な歯間挿入性を保ちながら、歯間清掃時の清掃部の折れを防止することができる。
上記(6)の歯間清掃具は、清掃部凹部を清掃部の軸方向に長い凹部とした実施形態である。このような清掃部凹部は、歯間清掃時等に大きな応力が集中するのを緩和する作用を示し、さらに清掃部が上記所定の撓み特性を持つことから、保持ピンを用いる軟質部成形工程を含む歯間清掃具の製造方法において、清掃部の歯間挿入性及び歯間清掃時の耐折れ性の向上した歯間清掃具を得ることができる。なお、上記のような清掃部凹部を形成するためには、例えば、保持ピンの断面形状を適宜選択すればよい。
上記(7)の歯間清掃具によれば、基材部を構成する樹脂組成物に上記特定の板状充填材を添加することにより、芯基材部が比較的良好な撓み性(弾力性)を有するものとなることから、清掃部全体としての折れを良好に防止できる。なお、板状充填材とは、板状又は鱗片状又は薄片状の形状を有し、寸法がミクロンオーダである無機化合物である。
上記(8)の歯間清掃具によれば、板状充填材を全量の10〜50重量%含む樹脂組成物を用いることにより、清掃部変位量(A)及び/又は(B)の調整が容易になり、また、芯基材部先端部及びそれを被覆する清掃用軟質部から構成される清掃部の一体的な構造変化を比較的容易に得ることができるものと考えられる。このため、上記(8)の歯間清掃具によれば、清掃部の良好な歯間挿入性を維持しながら、歯間清掃時、特に大臼歯や下顎前歯裏側の歯間清掃時に大きな曲げ荷重が作用しても、清掃部の折れを防止することができる。
上記(9)の歯間清掃具によれば、基材部の成形時間を短縮して、歯間清掃具の生産性向上及び製造コストの低減化を図ることができる。
基材部の成形時間、特に成形後の冷却時間を短縮して生産効率を高めることで、歯間清掃具の生産性を向上でき、ひいては歯間清掃具の製造コストを低減することができる。なお、前記効果を一層高める観点から、融点が150℃以上の熱可塑性樹脂の中でも、少なくとも一部が結晶性である熱可塑性樹脂がより好ましい。
基材部10は、合成樹脂と板状充填材とを含む樹脂組成物からなり、図1〜図4に示すように、持ち手となるハンドル部3を構成する扁平な細長い板状のハンドル基材部11と、ハンドル基材部11の先端部に連設された細長い軸状の芯基材部12と、幅方向に隣り合うハンドル基材部11を切り離し可能に連結する連結部13と、を備える。
また、清掃部変位量(A)や清掃部変位量(B)が外れない範囲で、基材部10を構成する樹脂組成物中に、板状充填材と共に、ガラス繊維、ワラストナイト、チタン酸カリウム繊維等の各種繊維状充填材を配合することもできる。
エラストマの種類の選択は、清掃部2に上記した所定の撓み特性を付与するための手段の一つとなる。
なお、歯間清掃具1のこのような2色成形法は公知であり、例えば、国際公開2013/176297号公報等に記載されている。
まず、ポリプロピレン(融点:163℃)に、表1に示す割合(重量%)でタルク及び/又はガラス繊維を配合し、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物を用い、基材部を製作し、基材部における芯基材部の先端側軸部(断面形状;ほぼ円形)の表面にポリスチレンエラストマ(ショアA硬度30)からなる清掃用軟質部(厚み約0.1mm)を設け、
全長48mm、ハンドル基材部の寸法15mm(最大幅長さ)×6.5mm、清掃部(清掃用軟質部)寸法6.5mm(長さ)×0.65mm(径)の、図1に示す歯間清掃具を作製した。
圧縮試験機(商品名:オートグラフ、(株)島津製作所製)を用いて、上記で得られた実施例1〜2及び比較例1〜3の歯間清掃具の清掃部を、挿入角度50°又は60°、挿入速度200mm/分で顎模型((株)ニッシン製)の第1、第2大臼歯の歯間に挿入した。この挿入試験を3回ずつ実施し、各歯間清掃具の清掃部の状態を目視観察し、下記基準で評価した。評価結果を表1に示す。
不可;3回の挿入試験の中で、清掃部の変形が1度でも認められた。
1A 歯間清掃具連結体
2 清掃部
3 ハンドル部
10 基材部
11 ハンドル基材部
12 芯基材部
12a 基端側軸部
12b 先端側軸部
13 連結部
14、14A、14B、14C 清掃部凹部
14、14Aa、14Ba、14Ca 芯基材部凹部
20 軟質部
21 清掃用軟質部
21a 被覆部
21b 突起部
Claims (9)
- 樹脂組成物からなる基材部と、前記基材部の少なくとも一部を被覆するエラストマからなる軟質部とを備え、
前記基材部は、持ち手となるハンドル基材部と、前記ハンドル基材部の先端部に連設した細長い軸状の芯基材部と、を有し、
前記軟質部は、前記芯基材部を被覆する被覆部と、前記被覆部の長手方向に間隔を空けて外方に突出状に、前記被覆部に一体的に形成した複数の突起部と、を含む清掃用軟質部を少なくとも有し、
前記芯基材部と前記清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具であって、
前記樹脂組成物が合成樹脂と板状充填材とを含み、かつ
前記清掃用軟質部の長さが10〜18mm、及び前記清掃用軟質部の先端から基端側へ1〜6mmまでの径が0.6〜1.3mmの範囲であり、
前記清掃用軟質部の基端を固定し、かつ前記清掃用軟質部の先端が遊離端となるように前記歯間清掃具を水平方向に保持した状態で、前記清掃用軟質部の先端から基端側へ2.5mmの位置に鉛直方向下方に20gの荷重を掛けた時の前記清掃部の変位量が6.5mm以上であることを特徴とする歯間清掃具。 - 前記清掃部の変位量が6.5mm〜8.5mmの範囲である請求項1に記載の歯間清掃具。
- 前記清掃用軟質部の基端を固定し、かつ前記清掃用軟質部の先端が遊離端となるように前記歯間清掃具を水平方向に保持した状態で、前記清掃用軟質部の先端から基端側へ5mmの位置に鉛直方向下方に20gの荷重を掛けた時の前記清掃部の変位量が6mm以上である請求項1又は2に記載の歯間清掃具。
- 前記清掃用軟質部は第1側部と第2側部とを有し、前記第1側部と前記第2側部のそれぞれに清掃部凹部が前記清掃部の軸方向に所定の間隔を空けて2個以上形成され、前記清掃部凹部は、前記清掃用軟質部を貫通して、芯基材部表面に形成された芯基材部凹部に繋がる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯間清掃具。
- 前記第1側部に形成された2個以上の前記清掃部凹部と、前記第2側部に形成された2個以上の前記清掃部凹部とが、前記芯基材部を挟んでそれぞれ対面状に配置された、請求項4に記載の歯間清掃具。
- 前記清掃部凹部の少なくとも1個が、前記清掃部の軸方向に長い凹部である、請求項4又は5に記載の歯間清掃具。
- 前記板状充填材が、ガラスフレーク、マイカ、及びクレーよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯間清掃具。
- 前記板状充填材の含有量が、前記樹脂組成物全量の10〜50重量%である請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯間清掃具。
- 前記合成樹脂が、融点150℃以上の熱可塑性樹脂である請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯間清掃具。
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2015
- 2015-06-12 JP JP2015119817A patent/JP2017000577A/ja active Pending
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