JP2017000566A - 画像処理装置、放射線撮影装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、放射線撮影装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】画像情報の欠損を防ぎつつ、画像毎の補正量のばらつきを低減して、出力画像の画質低下を抑制すること。
【解決手段】画像処理装置は、放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正部と、ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得部と、時間経過による評価値のばらつきに基づいて、負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、加算値をダーク補正画像の画素に加算する加算部と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理装置、放射線撮影装置、画像処理方法、プログラム、および記憶媒体に関するものである。
近年、アモルファスシリコンや単結晶シリコンからなる撮像素子(検出部)を二次元に配列し、放射線像の撮影を行う放射線撮影装置が実用化されている。このような放射線撮影装置では、撮像素子の暗電流等に起因した固定パターンノイズの影響を低減させるための処理として、被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を差し引くダーク補正処理が行われる。
固定パターンノイズの出力は、動作温度の変動による暗電流の増減によって変動することが知られている。このため、ダーク画像の撮影から被写体撮影までの間に、固定パターンノイズが変動した場合、補正残りの固定パターンノイズが被写体信号に残存することによって被写体信号のコントラストが失われたり、過補正によって被写体信号が失われてしまう場合が生じ得る。
例えば、固定パターンノイズが減少し、過補正が発生するケースでは、ダーク補正後の画像中に0以下の負値の画素値を持つ画素が発生してしまう。ダーク補正後の画像処理において対数変換を行う際、負値の画素値を含む領域を正値に置換すると、被写体情報に不可逆な情報欠損を与える可能性が生じ得る。特許文献1では、補正時にける情報欠損が起こらないよう、最小の画素値が負の場合、最小の画素値が0になるように画像データの全体を正側にシフトする技術が提案されている。
特開2010−12082号公報
しかしながら、特許文献1のように、画像毎に解析を行う構成では、同じ被写体を撮影した場合においても、装置のランダムなノイズなどの影響によって、シフト量(補正量)が画像ごとに変動してしまう。透視撮影のように、同じ被写体を連続撮影する場合に、シフト量(補正量)が各フレームでばらつき出力画像の階調がフリッカ状に変動すると、ダーク補正後の画像処理に影響が及ぶことになり、画質低下を引き起こす要因となり得る。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像情報の欠損を防ぎつつ、画像毎の補正量のばらつきを低減して、出力画像の画質低下を抑制することが可能な画像処理技術を提供する。
上記の目的を達成する本発明の一つの側面に係る画像処理装置は、放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正部と、前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得部と、時間経過による前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する加算部と、を備えることを特徴とする。
上記の目的を達成する本発明の他の側面に係る画像処理装置は、放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正部と、前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得部と、時間の経過に従って複数取得した前記評価値に基づいて統計情報を取得する統計情報取得部と、前記統計情報に対する前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する加算部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像情報の欠損を防ぎつつ、画像毎の補正量のばらつきを低減して、出力画像の画質低下を抑制することが可能な画像処理技術を提供することが可能になる。
画像処理装置の基本的な構成を示すブロック図。 画像処理装置が行う処理の流れを説明する図。 画像処理装置の動作を説明するための模式図。 評価値取得部が行う処理の流れを説明する図。 統計情報取得部及び加算値取得部の処理の流れを説明する図。 第2実施形態の加算値取得処理の流れを説明する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1実施形態]
図1を用いて、第1実施形態に係る画像処理装置の構成について説明する。図1は、本実施形態の画像処理装置120の基本的な構成を示すブロック図である。ここでは、一例として、画像処理装置120を備えた放射線撮影装置100の構成を示している。図1に示す構成を放射線撮影システムということもある。また、本実施形態において放射線とは、X線だけに限らず、放射性崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えば粒子線や宇宙線なども含まれるものとする。
放射線撮影装置100は、放射線を発生させる放射線発生部101と、被写体102を載置するための載置部103(寝台)と、放射線を検出する検出部104と、を備えている。検出部104は、被写体102を通過した放射線に応じた画像データを出力する。検出部104は、例えば、CCDや、アモルファスシリコンや単結晶シリコンからなる固体撮像素子を二次元に配列した撮像素子を備えている。検出部104は、検出された放射線をデジタルデータに変換し、画像データとして出力する。
また、放射線撮影装置100は、制御部105と、各種データを収集するデータ収集部106と、ユーザーの指示に従って画像処理や機器全体の制御を行う情報処理装置107と、情報処理装置107から出力される画像を表示する表示部119とを備えている。情報処理装置107は、検出部で検出された画像データを処理する画像処理装置120を有する。
制御部105(制御装置)は、放射線発生部101、検出部104、およびデータ収集部106(データ収集装置)を制御することが可能である。制御部105(制御装置)は、放射線発生部101の放射線を発生するタイミングと放射線発生部101の撮影条件を制御する。また、検出部104は、制御部105の制御に基づいて、放射線発生部101の放射線照射のタイミングと同期した放射線の検出処理を行い、検出した放射線をデジタルデータに変換し、画像データとして出力する。
データ収集部106は、制御部105の制御に基づいて、検出部104から各種デジタルデータを収集し、収集したデータを情報処理装置107の画像処理装置120に送信する。データ収集部106は、予め定められた送信レートに従い、画像データの画素を間引いて画像処理装置120に送信することが可能である。例えば、送信レートは、検出部104の全画素データと、表示部119の表示に必要な画素データとの比率から決定することが可能である。
情報処理装置107は、各構成要素の制御を行うCPU115と、各種データを一時的に記憶するメモリ116と、操作部117と、各種画像データを記憶する記憶部118と、画像処理装置120とを有する。情報処理装置107の各構成要素は、CPUバス114を介して電気的に接続されており、相互にデータの送受信が可能である。
メモリ116はCPU115の処理に必要な各種のデータやプログラムなどを記憶すると共に、CPU115の作業用のワークメモリを含む。CPU115は、メモリ116を用いて、操作部117に入力されるユーザーの指示に従い、情報処理装置107、画像処理装置120および放射線撮影装置100の動作制御等を行う。
操作部117がユーザーの指示を受けると、CPU115の全体的な制御の下に、放射線が照射され画像の取得が行われる。放射線発生部101から被写体102に所定の撮影条件で放射線が照射され、被写体102を通過した放射線は検出部104により検出される。ここで、制御部105は放射線発生部101に対して、電圧や電流、照射時間などの撮影条件を制御する。放射線発生部101は、所定の撮影条件で放射線が発生されるようになっている。検出部104で検出された放射線の情報は、デジタルデータに変換され、データ収集部106(データ収集装置)によって画像データとして収集される。
データ収集部106で収集され、送信された画像データは、情報処理装置107の内部において、CPUバス114を介して、画像処理装置120に入力される。データ収集部106から送信された画像データが画像処理装置120に入力されると、画像処理装置120の各構成によって画像処理が行われ、画像処理された画像が出力される。
画像処理装置120は、ダーク補正部108と、評価値取得部109と、統計情報取得部110と、加算値取得部111と、加算部112と、診断用画像処理部113とを備えている。尚、本実施形態において、画像処理装置120は情報処理装置107に搭載される形態としたが、本実施形態はこの構成に限るものではなく、例えば、画像処理装置120を情報処理装置107から独立した構成にしたり、ダーク補正を行う装置が専用のCPUやメモリを有する構成としてもよい。また、画像処理装置120の構成をデータ収集部106や制御部105に設け、データ収集部106や制御部105において、画像処理を実行するようにしてもよい。
次に、放射線撮影装置100の動作、および放射線撮影装置100に含まれる画像処理装置120の動作を図2から図5を用いて説明する。図2は、画像処理装置120が行う処理の流れを説明する図である。
ステップS201において、放射線撮影装置100は、制御部105の制御の下、放射線を照射しない状態でダーク画像を撮影する。検出部104は、放射線を照射しない状態(非露光状態)で電荷の蓄積動作を行い、蓄積された電荷に基づく画像をダーク画像として出力する。このダーク画像は、固体撮像素子の暗電流等に起因した固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)を含んだ画像であり、データ収集部106は固定パターンノイズを含んだダーク画像を収集する。データ収集部106は、収集したダーク画像を情報処理装置107に送信し、データ収集部106により送信されたダーク画像は、CPUバス114を介して、記憶部118に転送され、保存される。
尚、放射線撮影装置100の検出部104は、ダーク画像に含まれるノイズの影響を軽減するために、複数枚のダーク画像(第一のダーク画像)を撮影し、画像処理装置120のダーク補正部108は、撮影された複数枚のダーク画像の特性を平均して、ダーク補正に用いることが可能である。
固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の量は、撮影時の蓄積時間によって変動することが知られている。そのため、動画撮影を行う場合などのように、撮影時の動作モードやフレームレートの違いによって被写体の撮影時間(電荷の蓄積時間)が一定にならない場合が生じ得る。このような場合は、本ステップにおいて、複数の異なる蓄積時間に対応したダーク画像を撮影しておき、記憶部118に保存しておくことも可能である。この場合、ダーク補正部108は、制御部105から撮影時の動作モードやフレームレート等の撮影条件を示す情報を取得する。そして、ダーク補正部108は、撮影条件に対応するダーク画像を記憶部118から取得して、ダーク補正処理(S203)で用いることが可能である。
ステップS202において、放射線撮影装置100は、放射線を照射して被写体画像の撮影を行う。操作部117を介したユーザーの指示に従って、制御部105は放射線発生部101からの放射線の照射動作と、検出部104の蓄積動作とを同期して行うように制御する。検出部104で撮影された被写体画像は、データ収集部106によって収集され、データ収集部106は、収集した被写体画像を情報処理装置107に送信する。送信された被写体画像データは、CPU115の制御によりCPUバス114を介して画像処理装置120に入力される。
ステップS203において、画像処理装置120のダーク補正部108は、放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得する(ダーク補正処理)。具体的には、ダーク補正部108は、ダーク補正処理を以下の(1)式に従って実行する。
=X−D (1)
ここで、Xは撮影開始からi番目に取得した被写体画像を示し、Dはダーク画像を示し、Wはダーク補正後の画像(ダーク補正画像)を示す。ダーク補正部108は、被写体画像Xからダーク画像Dを減算することにより、被写体画像Xに含まれる暗電流の固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)を除去する。なお、ダーク補正画像W、被写体画像X、およびダーク画像Dは、いずれも検出部104(センサ)のリニア出力を示す。また、被写体画像Xとダーク画像Dとの差分(減算)により取得されるダーク補正画像Wには負値が含まれる場合があり、ダーク補正画像Wを格納する記憶部118は、符号付の情報を記憶することが可能である。
図3は、画像処理装置120の動作を説明するための模式図であり、図3において、参照番号30は、一連の撮影操作が行われる際の固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の変動を例示する図である。参照番号31は、ダーク画像D、および被写体画像Xの撮影の撮影シーケンスを例示する図である。
図3の参照番号30に示すように、ダーク画像Dの撮影時点を基準として、ダーク画像Dの撮影から被写体画像Xを取得するまでに、固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の出力が変動してAiだけ低下しているケースを考える。固定パターンノイズの出力は時間の経過により変化するので、ステップS203のダーク補正処理では、ダーク画像撮影(S201)から被写体画像撮影(S202)までの時間経過により変動した固定パターンノイズの出力を考慮した補正をすることができない。
このため、被写体画像の一部(信号レベルの低い領域)で、ダーク画像Dよりも被写体画像Xの信号(画素の画素値)が低くなる部分が生じると、被写体画像Xとダーク画像Dとの差分により取得されるダーク補正画像Wにおいて、画素情報として、画素の画素値が0以下となる領域301(図3)がダーク補正画像W内に発生し得る。撮影中に固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の変動Aiを直接測定するのは難しいため、撮影に伴って得られる画像情報から固定パターンノイズの変動Aiを推定し、固定パターンノイズの変動Aiを補正する処理が必要となる。
ステップS204において、画像処理装置120の評価値取得部109は、ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する。例えば、評価値取得部109は、ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む一定割合の画素の解析結果を評価値として取得する。具体的には、評価値取得部109は、ダーク補正画像Wに含まれる画素について、画素値が0以下となる画素の情報を解析する。そして、評価値取得部109は、解析結果に基づいて、ダーク補正画像W内において画素値が0以下の画素の画素値を補正するための加算値を評価値Cとして取得する。この評価値Cの取得処理(評価値取得処理)が、撮影に伴って得られる画像情報から固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の変動Aiを推定する処理に相当する。以下、図4を用いて、評価値取得部109が行う処理の流れを説明する。
(評価値取得部109の処理)
本処理において、評価値取得部109は、ダーク補正画像に画素値がゼロ以下の負値の画素値が含まれる場合に、ダーク補正画像について画素値のヒストグラムを生成し、ヒストグラムの下位から一定割合に対応する点の画素値を取得する。そして、評価値取得部109は、取得した画素値がゼロより小さい負値であるかの判定結果に基づいて、評価値を取得する。
まず、ステップS401において、評価値取得部109は、ダーク補正画像Wに画素値0以下の画素があるか解析する。評価値取得部109は、ダーク補正画像に負値の画素値が含まれない場合に、ゼロに設定した評価値を取得する。具体的には、ダーク補正画像Wに画素値0以下の画素がない場合(S401−No)、評価値取得部109は、画素情報がダーク補正処理により欠損するリスクがないと判断し、評価値取得部109は処理をステップS406に進める。そして、ステップS406において、評価値取得部109は評価値C=0として処理を終了する。
一方、ステップS401の判定で、評価値取得部109は、ダーク補正画像Wに画素値0以下の画素があると判断する場合(S401−Yes)、評価値取得部109は処理をステップS402に進める。
ステップS402において、評価値取得部109は、ダーク補正画像Wの画素の画素値に関するヒストグラムを作成する。図3の参照番号302は、評価値取得部109により作成されたヒストグラムを例示する図である。尚、評価値取得部109は、検出部の全画素数から放射線が遮蔽された領域の画素値を除外してヒストグラムを生成することが可能である。例えば、ヒストグラムの作成において、評価値取得部109は、公知の技術によって、コリメータなどで遮蔽されているような、画像中で明らかに診断対象とならない領域を除外したうえでヒストグラムを作成することが可能である。
ステップS403において、評価値取得部109は、放射線を検出する検出部の全画素数に一定割合を乗算して一定割合に対応する点の画素値を特定する。すなわち、評価値取得部109は、ヒストグラムの下位α%(一定割合)となる点の値Pを取得する。Pは符号付の値で、加算値として常に0以上の値を取る評価値Cと区別している。ここで、αは、ダーク補正画像WにCを加算した後に画素の画素値が0以下になる画素の割合を示す情報である。すなわち、情報αは、ダーク補正処理により画素情報が損失する場合において、損失の許容度合を示す情報である。情報αの設定は、操作部117を介して任意に設定することが可能である。
ここで、α=0とするのは、ダーク補正画像Wの画素の画素値のうち最小値をCと設定することに相当する。このような場合、検出部のランダムなノイズなどの影響で突発的に低い画素値が発生した際に、画素値に対して、急激にCの値が高くなってしまい、過補正となる場合が生じ得る。
放射線撮影装置が出力する診断画像において、画素の画素値が0以下となり画素情報が失われてしまう画素が極少ない場合、検出部104の持つランダムなノイズと、Cの値の変化との判別は難しく、被写体画像の診断性・有用性への影響は限定的である。このことから、被写体情報のごく一部の損失を許容することで、過補正の影響を低減すれば、より実用的な装置を提供することが可能になる。
評価値取得部109は、損失の許容度合い(α)を、被写体の種類や、検出部104のピクセル数やノイズ特性に応じて設定することが可能である。例えば、検出部104が3000×3000ピクセルからなる場合、評価値取得部109は、損失の許容度合いを示す許容範囲として、α=0.000005(45画素の情報が失われることを許容する)〜0.005(450画素を許容する)程度の値に設定することができる。評価値取得部109は、損失の許容度合い(α)の下限および上限を設定して、損失の許容度合いを示す許容範囲を任意に設定することが可能である。
評価値取得部109は、判定結果に基づき、取得した画素値がゼロより小さい場合、当該画素値の絶対値を評価値として取得する。具体的には、ステップS404において、評価値取得部109は、ステップS403で取得したPについて、Pi<0であるかを判定する。評価値取得部109は、P<0と判定する場合(S404−Yes)、処理をステップS405に進める。
ステップS405において、評価値取得部109は、Pの絶対値を評価値Cとして設定する。すなわち、評価値取得部109は、C=|P|として処理を終了する。
一方、評価値取得部109は、判定結果に基づき、取得した画素値がゼロ以上である場合に、ゼロに設定した評価値を取得する。具体的には、ステップS404の判定で、評価値取得部109は、P<0でないと判定する場合(S404−No)、評価値取得部109は処理をステップS406に進める。すなわち、Pが0以上(P≧0)である場合、評価値取得部109は、Cの加算処理をせずとも、情報が失われる画素の数が許容値以下(許容範囲以内)と判断する。そして、ステップS406において、評価値取得部109は、評価値C=0として処理を終了する。
評価値取得部109は、以上のステップS401〜S406の処理を実行することにより、図3のヒストグラム302に例示するように、ダーク補正画像Wのヒストグラムから、評価値Cを取得することができる。
図2に戻り、ステップS205の処理について説明する。本ステップにおいて、統計情報取得部110は、時間の経過に従って複数取得した評価値に基づいて統計情報を取得する。すなわち、統計情報取得部110は、複数のフレームにおける評価値Cの統計量を取得する処理を実行する。ステップS204で取得した評価値Cは、ダーク補正画像Wを解析して取得したものであるため、ノイズの影響や、撮影している被写体の動きなどにより、同じ被写体を透視撮影する場合においても画像によって評価値が変動してしまうことがある。本来補正すべき固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分)の変動Aiは、近隣のフレーム間で急激に変動するケースは少ない。例えば、透視撮影では15FPSなどの高フレームレートで撮影を行うことが多いが、一般的には1/15秒間に変動する温度や固定パターンの出力変動は、極々微量であるためである。そのため、図3の評価値Cの時間的変動303に示すように、時間の経過に従って変動する評価値C304に基づいて、急激な画素値の変動に対して補正を行うと、各フレームでばらつき出力画像の階調がフリッカ状に変動する場合が生じ得る。統計情報取得部110は、フリッカ状の変動が起こりにくいような加算値E305を取得するために、時間の経過に従って変動する評価値Cの統計量を取得する。
統計情報取得部110は、複数の評価値Cの経時的な変化を測定するための統計情報として、評価対象となるフレームに対して前数秒間のフレームにおける評価値Cの平均値や、標準偏差などを取得することが可能である。尚、統計情報として、平均値や、標準偏差は例示的なものであり、統計情報取得部110は、種々の統計情報を取得することが可能である。また、統計情報取得部110は、統計量の取得のために使用するフレーム数を、保存用メモリのサイズや、フレームレート、撮影手技によって設定することができる。
ステップS206において、加算値取得部111は、統計情報に対する評価値のばらつきに基づいて、負値の画素値を補正する加算値を取得する。具体的には、加算値取得部111は、統計情報取得部110により取得された統計情報に対する評価値Cのばらつきが閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、負値の画素値を補正するための加算値Eを取得する。図5は統計情報取得部110および加算値取得部111の処理の流れを説明する図である。ここでは、統計情報として、評価対象となる対象フレームに対して前数秒間の前フレームにおける評価値Cの平均値および標準偏差を用いて加算値を取得する処理(加算値取得処理)を、図5を用いて説明する。
まず、統計情報取得部110は、統計情報として、過去に撮影された複数フレームの評価値に基づく平均値および当該評価値に基づく標準偏差を取得し、標準偏差に基づいて閾値を取得する。具体的には、ステップS501において、統計情報取得部110は統計情報を取得するための計算を行い、統計情報として、評価値の平均値および評価値に基づく標準偏差を取得する。統計情報取得部110は、(2)式によって(i−N)〜(i−1)フレーム間の評価値Cに対する平均値Mを取得し、(3)式によって評価値に基づく標準偏差σを取得する。統計情報取得部110は、Nの値を、保存用メモリのサイズや、フレームレート、撮影手技によって決定することができる。尚、統計情報取得部110はNの値を、例えば、N=10枚以上などのように、任意に設定することができる。
次に、加算値取得部111は、処理対象の現フレームの評価値と平均値との差分の絶対値が閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、負値の画素値を補正するための加算値を取得する。すなわち、加算値取得部111は、ステップS502の判定結果に基づいて、統計情報に対する評価値のばらつきが閾値を超えない場合、評価値取得部109が取得した評価値を加算値として取得する。具体的には、ステップS502において、加算値取得部111は、評価値Cの閾値処理を行う。加算値取得部111は、以下の(4)式により、閾値Thを、標準偏差σに基づいて取得することが可能である。
Th=λ×σ (4)
ここで、λは平均値Mからのバラつきを許容する程度を決める係数であり、加算値取得部111は、被写体や階調処理の特性にあわせた値をλとして設定することができる。加算値取得部111は、当該フレームの評価値Cと、平均値Mとの差の絶対値が閾値Thよりも小さいと判定する場合(S502−Yes)、処理をステップS503に進める。
そして、ステップS503において、加算値取得部111は、加算値を評価値に設定する。すなわち、加算値取得部111は、加算値E=評価値Cと設定して処理を終了する。
一方、加算値取得部111は、ステップS502の判定結果に基づいて、統計情報に対する評価値のばらつきが閾値以上となる場合、統計情報取得部110が取得した統計情報を加算値として取得する。具体的には、ステップS502の判定で、加算値取得部111は、フレームの評価値Cと、平均値Mとの差の絶対値が閾値Th以上と判定する場合(S502−No)、加算値取得部111は、許容できない量の評価値のバラつきが発生していると判断して、処理をステップS504に進める。そして、ステップS504において、加算値取得部111は加算値を平均値に設定する。すなわち、加算値取得部111は、加算値E=平均値Mと設定して、処理を終了する。
統計情報取得部110は、以上のステップS501の処理により統計量を取得し、加算値取得部111は、ステップS502において閾値処理を行い、更に、加算値取得部111は、ステップS503、S504の処理を行って、加算値Eを取得する。
尚、ステップS502の閾値処理について、ここでは閾値Thを標準偏差σから取得したが、本実施形態はこれに限定するものではなく、例えば、検出部104の特性や、被写体の種類や撮影方法に従って、視覚的にフリッカが問題なくなるような閾値をあらかじめ固定値として決めておき、使用することも可能である。また、当該フレームの評価値Cと平均値Mの差に限らず、加算値取得部111は、例えば、当該フレームCと、当該フレームCの前フレームCi−1の差を閾値Thと比較することも可能である。
また、統計情報取得部110は、(2)、(3)式の処理において、平均値Mおよび標準偏差σを、(i−N)〜(i−1)フレーム間の評価値Cから取得したが、本実施形態の処理はこの例に限定されるものではない。統計情報取得部110は、評価値Cの代わりに取得された加算値を用いて統計情報を取得することも可能である。例えば、ステップS503、S504で加算値が取得された後に、後続のフレームについて図5の処理を再帰的に実行する場合、ステップS501において、統計情報取得部110は、先の処理で取得された加算値Eに基づいて、統計情報を取得することが可能である。この場合、統計情報取得部110は、以下の(5)、(6)式により、平均値Mと標準偏差σとを取得することが可能である。
説明を図2に戻し、ステップS207において、加算部112は、加算値をダーク補正画像の画素に加算する。すなわち、加算部112は、(7)式に従って、ステップS206で取得された加算値Eを、ダーク補正画像Wに加算し、画素値が0以下の画素を補正した被写体画像Y(補正済みの被写体画像)を取得する。加算部112は、被写体画像(X)を、固定パターンノイズ(検出部の固定出力成分:D)および固定パターンノイズの変動を加算値Eで補正した画像を、補正済みの被写体画像Yとして出力する。
=W+E=X-D+E (7)
ステップS208において、補正済みの被写体画像Yは、診断用画像処理部113に入力され、診断用画像処理部113は、補正済みの被写体画像Yに対して、対数変換処理、ゲイン補正、欠陥補正などの前処理を行った後、ノイズ低減処理、各種強調処理や階調変換処理を適用した後、診断を行うための画像(診断用画像)を出力する。尚、診断用画像処理部113による画像処理は上記に例示した処理に限定されるものではなく、他の既知の画像処理を、補正済みの被写体画像Yに適用することが可能である。
本実施形態によれば、ダーク補正後の画像情報の欠損を防ぎつつ、画像毎の補正量のばらつきを低減して、出力画像の画質低下を抑制することが可能な画像処理技術を提供することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の画像処理装置の構成について説明する。本実施形態の基本的な装置構成は第1実施形態で説明した図1と同様の装置構成を有する。また、本実施形態の画像処理装置における処理フローも第1実施形態の画像処理装置における処理フローと多くが共通するため、重複する構成や処理については詳細な説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
第2実施形態の画像処理装置は、加算値取得部111の処理が第1実施形態で説明した処理と相違する。本実施形態では、加算値取得部111は、時間経過による評価値のばらつきに基づいて、負値の画素値を補正する加算値を取得する。具体的には、加算値取得部111は、時間経過による評価値のばらつきが閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、負値の画素値を補正するための加算値を取得する。以下、図6を用いて、第2実施形態における加算値取得部111の処理を説明する。
図6は、第2実施形態の加算値取得処理の流れを説明する図である。加算値取得部111は、時間経過による評価値のばらつきとして、処理対象の現フレームの評価値と、現フレームに対する前フレームの加算値との差分を取得し、差分の絶対値が閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、現フレームの加算値を取得する。
具体的には、まず、ステップS601において、加算値取得部111は、評価値Ciに関する閾値処理を行う。閾値Thは、評価値Cのバラつきを許容する程度を決める係数であり、加算値取得部111は、被写体や階調処理の特性に基づいた値を閾値Thとして設定することができる。また、本実施形態において、加算値取得部111は、加算値Eを以下の(8)式に基づいて取得することが可能である。(8)式において、βは所定の重み係数を示す。
加算値取得部111は、加算値Eを、i番目以前のフレームの加算値Ei-1にリカーシブフィルタを適用して取得することが可能である。この値は、評価値Cから値のバラつき(ノイズ)を除去したうえで、時間的に平滑化したものに相当する。加算値取得部111は、加算値Eの初期値をCとして設定し、フレーム毎に再帰的に処理を実行していく。
ステップS601において、処理対象となる当該フレームの評価値Cと、前フレームの加算値Ei−1との差の絶対値が閾値Th以上である場合(S601−No)、加算値取得部111は、評価値Cが突発的な値であると判定し、処理をステップS602に進める。
加算値取得部111は、現フレームの評価値と、現フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値以上となり、かつ、現フレームの評価値と前フレームの加算値との差分がゼロより小さい負値である場合に、前フレームの加算値から閾値を減算した値に基づいて、現フレームの評価値を補正する。すなわち、ステップS602において、CとEi−1との差が負の場合(0より小さい場合:S602−Yes)、加算値取得部111は、処理をステップS603に進める。そして、ステップS603において、加算値取得部111は評価値を、C=Ei−1−Thに設定して、処理をステップS605に進める。
一方、加算値取得部111は、現フレームの評価値と、現フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値以上となり、かつ、現フレームの評価値と前フレームの加算値との差分がゼロ以上である場合に、前フレームの加算値に閾値を加算した値に基づいて、現フレームの評価値を補正する。
すなわち、ステップS602の判定で、CとEi−1との差が0以上の場合(S602−No)、加算値取得部111は、処理をステップS604に進める。そして、ステップS604において、加算値取得部111は評価値を、C=Ei−1+Thに設定して、処理をステップS605に進める。
また、ステップS601の判定で、処理対象となる当該フレームの評価値Ciと、前フレームの加算値Ei−1との差の絶対値が閾値Thよりも小さい場合(S601−Yes)、加算値取得部111は、評価値Cの補正を行わずに処理をステップS605に進める。
ステップS605において、加算値取得部111は、(8)式に従い、加算値の取得処理を実行する。加算値取得部111は、現フレームの評価値と、フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値を超えない場合(S601−Yes)、前フレームの加算値と現フレームの評価値とに基づいて、現フレームにおける加算値を取得する。
一方、加算値取得部111は、現フレームの評価値と、フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値以上となる場合(S601−No)、前フレームの加算値と補正した評価値とに基づいて、現フレームにおける加算値を取得する。この場合、加算値取得部111は、ステップS603、S604において、評価値Cが補正されている場合、補正した評価値Cの値を用いて加算値Eを取得する。
本実施形態によれば、第1実施形態で得られる効果に加えて、更に評価値や統計情報を取得するための演算負荷を軽減することにより処理速度の向上や、使用メモリ量の軽減を図ることが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
120:画像処理装置、108:ダーク補正部、109:評価値取得部、
110:統計情報取得部、111:加算値取得部、112:加算部

Claims (22)

  1. 放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正部と、
    前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得部と、
    時間経過による前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、
    前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する加算部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記加算値取得部は、
    前記時間経過による前記評価値のばらつきとして、処理対象の現フレームの評価値と、前記現フレームに対する前フレームの加算値との差分を取得し、
    前記差分の絶対値が閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、前記現フレームの加算値を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記加算値取得部は、
    現フレームの評価値と、現フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値以上となり、かつ、前記現フレームの評価値と前記前フレームの加算値との差分がゼロより小さい負値である場合に、前記前フレームの加算値から前記閾値を減算した値に基づいて、前記現フレームの評価値を補正することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記加算値取得部は、
    現フレームの評価値と、現フレームに対する前フレームの加算値との差分の絶対値が閾値以上となり、かつ、前記現フレームの評価値と前記前フレームの加算値との差分がゼロ以上である場合に、前記前フレームの加算値に前記閾値を加算した値に基づいて、前記現フレームの評価値を補正することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記加算値取得部は、
    前記差分の絶対値が閾値を超えない場合、前記前フレームの加算値と前記現フレームの評価値とに基づいて、前記現フレームにおける加算値を取得し、
    前記加算値取得部は、
    前記差分の絶対値が閾値以上となる場合、前記前フレームの加算値と前記補正した評価値とに基づいて、前記現フレームにおける加算値を取得することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記評価値取得部は、前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む一定割合の画素の解析結果を評価値として取得し、
    前記加算値取得部は、時間経過による前記評価値のばらつきが閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、前記負値の画素値を補正するための加算値を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正部と、
    前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得部と、
    時間の経過に従って複数取得した前記評価値に基づいて統計情報を取得する統計情報取得部と、
    前記統計情報に対する前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、
    前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する加算部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記評価値取得部は、
    前記ダーク補正画像に画素値がゼロ以下の負値の画素値が含まれる場合に、前記ダーク補正画像について画素値のヒストグラムを生成し、
    前記ヒストグラムの下位から一定割合に対応する点の画素値を取得し、
    前記取得した画素値がゼロより小さい負値であるかの判定結果に基づいて、前記評価値を取得することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記評価値取得部は、放射線を検出する検出部の全画素数から放射線が遮蔽された領域の画素値を除外して前記ヒストグラムを生成することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記評価値取得部は、放射線を検出する検出部の全画素数に前記一定割合を乗算して前記一定割合に対応する点の画素値を特定することを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記評価値取得部は、前記判定結果に基づき、前記取得した画素値がゼロより小さい場合、当該画素値の絶対値を評価値として取得することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記評価値取得部は、前記判定結果に基づき、前記取得した画素値がゼロ以上である場合に、ゼロに設定した評価値を取得することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記評価値取得部は、前記ダーク補正画像に前記負値の画素値が含まれない場合に、ゼロに設定した評価値を取得することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  14. 前記評価値取得部は、前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む一定割合の画素の解析結果を評価値として取得し、
    前記加算値取得部は、前記統計情報に対する前記評価値のばらつきが閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、前記負値の画素値を補正するための加算値を取得することを特徴とする請求項7乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記加算値取得部は、前記判定結果に基づいて、前記統計情報に対する前記評価値のばらつきが閾値を超えない場合、前記評価値取得部が取得した前記評価値を前記加算値として取得することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記加算値取得部は、前記判定結果に基づいて、前記統計情報に対する前記評価値のばらつきが閾値以上となる場合、前記統計情報取得部が取得した前記統計情報を前記加算値として取得することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  17. 前記統計情報取得部は、
    前記統計情報として、過去に撮影された複数フレームの評価値に基づく平均値および当該評価値に基づく標準偏差を取得し、
    前記標準偏差に基づいて前記閾値を取得し、
    前記加算値取得部は、
    処理対象の現フレームの評価値と前記平均値との差分の絶対値が前記閾値を超えるか否かの判定結果に基づいて、前記負値の画素値を補正するための加算値を取得することを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 放射線を発生させる放射線発生部と、
    前記放射線を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された画像データを処理する請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  19. 放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得する工程と、
    前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する工程と、
    時間経過による前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得部と、
    前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  20. 放射線を照射して取得した被写体画像から放射線を照射しない状態で取得したダーク画像を除去したダーク補正画像を取得するダーク補正工程と、
    前記ダーク補正画像に含まれる画素を解析し、負値の画素値を含む画素の解析結果を評価値として取得する評価値取得工程と、
    時間の経過に従って複数取得した前記評価値に基づいて統計情報を取得する統計情報取得工程と、
    前記統計情報に対する前記評価値のばらつきに基づいて、前記負値の画素値を補正する加算値を取得する加算値取得工程と、
    前記加算値を前記ダーク補正画像の画素に加算する加算工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  21. コンピュータを、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
  22. 請求項21に記載のプログラムを記憶した、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
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