JP2016540146A - 構造的オイルパン - Google Patents

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Abstract

車両用の構造的オイルパンはポリマ材料から形成される。構造的オイルパンは、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、ブラケット部分と一体化された、オイルリザーバを形成するパン部分とを有する。構造的オイルパンは、振動を減じるために、ブラケット部分およびパン部分のうちの少なくとも一方の内部にキャビティを形成する、構造的セクションをも有する。

Description

開示の背景
1.開示の分野
主題の開示は、概して、ポリマ材料から形成された構造的オイルパンに関する。構造的オイルパンは、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、ブラケット部分と一体化された、オイルリザーバを形成するパン部分とを有する。
2.関連技術の説明
耐化学薬品性、耐衝撃性および構造的一体性を必要とする物品は、しばしば鋼およびアルミニウムなどの金属から形成される。しかしながら、金属のコストは増大した。したがって、ポリマ材料などの、金属の代替物が、今では、金属から形成されるこのような物品を形成する場合に使用するために考慮されている。ポリマ材料から形成された物品は、金属から形成された物品よりも軽く、しばしば安価である。しかしながら、ポリマ材料から形成された物品は、しばしば、耐化学薬品性、耐衝撃性のための厳しい所定の設計的要求、および所定の温度範囲にわたる様々な構造的および音響的要求を満たすかまたはそれを超えなければならない。
内燃機関用のオイルパン(流体リザーバ)は、金属から形成されるこのような物品の特定の例である。オイルパンのコストおよび重量を減じる努力として、ポリマ材料と金属とから形成された複合オイルパンが提案されてきた。しかしながら、これらの複合オイルパンにおける金属、特に金属ブラケットの使用は、さらに、オイルパンのための厳しい所定の設計的要求を満たすことが要求される。したがって、オイルパンのための厳しい所定の設計的要求を満たす、ポリマ材料から形成されたオイルパンの必要性が残されている。
開示および利点の概要
主題の開示は、ポリマ材料から形成された車両用の構造的オイルパンを提供する。構造的オイルパンは、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、ブラケット部分と一体化された、オイルリザーバを形成するパン部分とを有する。構造的オイルパンは、振動を減じるために、ブラケット部分およびパン部分のうちの少なくとも一方の内部にキャビティを形成する、構造的セクションをも有する。
ポリマ材料を含む構造的オイルパンは、広い温度範囲にわたって、優れた耐化学薬品性、耐衝撃性、および剛性を示す。加えて、キャビティを形成する構造的セクションは、重量を減少させ、オイルパンの構造的および音響的特性を高める。したがって、構造的オイルパンは、オイルパンのための厳しい所定の設計的要求のうちの多くを超える。
図面の簡単な説明
本開示のその他の利点は容易に認められるであろう。なぜならば、それらの利点は、添付の図面に関連して考慮されたときに以下の詳細な説明を参照することによりさらによく理解されるからである。
第1のポリマ材料から形成され、構造的セクションを有し、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、第2のポリマ材料から形成され、ブラケット部分と一体化されており、オイルリザーバを形成するパン部分とを含む、構造的オイルパンの第1の実施の形態の透視正面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分の透視正面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分の別の透視正面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分のさらに別の透視正面図である。 線1E−1Eに沿って見た、図1Aの構造的オイルパンの、ブラケット部分、構造的セクションおよびそのキャビティの透視断面図である。 線1F−1Fに沿って見た、図1Aの構造的オイルパンの、ブラケット部分、構造的セクションおよびそのキャビティの透視断面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分および構造的セクションの平面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分および構造的セクションの下面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分および構造的セクションの側面図である。 図1Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分および構造的セクションの端面図である。 構造的セクションを有し、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、ブラケット部分と一体化されており、オイルリザーバを形成するパン部分とを含む、構造的オイルパンの第2の実施の形態の透視正面図である。 図2Aの構造的オイルパンの透視平面図である。 線2C−2Cに沿って見た、図2Aの構造的オイルパンの、ブラケット部分、構造的セクションおよびそのキャビティの透視断面図である。 線2D−2Dに沿って見た、図2Aの構造的オイルパンの、ブラケット部分、構造的セクションおよびそのキャビティの透視断面図である。 外面と、オイルリザーバを形成する内面と、交差支持部と、ブラケット部分とを有する構造的オイルパンの第3の実施の形態の透視正面図である。 図3Aの構造的オイルパンの隔離されたブラケット部分の透視正面図である。 図3Aの構造的オイルパンの透視平面図である。 ポリマ材料から形成され、構造的セクションを有し、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、やはりポリマ材料から形成され、ブラケット部分と一体化されており、オイルリザーバを形成するパン部分とを含む、構造的オイルパンの第4の実施の形態の透視正面図である。
開示の詳細な説明
同じ参照符号が複数の図面を通じて対応する部材を示している図面を参照すると、構造的オイルパン(以下“オイルパン”または“構造的オイルパン”の両方で呼ぶ)が概略的に符号20で示されている。オイルパン20は、ポリマ材料、すなわちプラスチック材料から形成または製造されている。本開示の文脈において、ポリマ材料とは、ニートの、すなわちバージンの、合成されていない樹脂であることができるか、又はポリマ材料は、樹脂が、他の成分、例えば何らかの物理的特性を高めるための選択的な添加剤と合成されている工業製品であることができることが理解されるべきである。このような添加剤は、潤滑剤、補強剤、耐衝撃性改良剤、カップリング剤、および顔料などの着色剤を含むが、これらに限定されない。
ポリマ材料は、ポリアミドなどのポリマを含む。ポリマは、ポリマ材料の全質量を基準として、約10〜約90、択一的に20〜80、択一的に30〜70、択一的に30〜60、択一的に35〜55、択一的に45〜65、択一的に50〜60、択一的に45〜55、択一的に35〜45の質量部の量でポリマ材料に存在している。ポリマ材料に存在するポリマの量は、上記範囲以外に変化することがあるが、通常は、これらの範囲内の全体値および部分値である。
ポリマ材料がポリアミドを含む場合、ポリアミドは、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド6I/6T、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド1010、ポリアミド612、およびそれらの組み合わせのグループから選択される。1つの実施の形態において、ポリマ材料は、ポリアミド6を含む。別の実施の形態において、ポリマ材料は、ポリアミド66を含む。しかしながら、オイルパン20を製造するためにポリアミド以外のポリマ材料が使用されてもよいことが理解されるべきである。
ポリマ材料は、通常、ポリマ材料に耐久性および剛性を付与するための補強剤を含む。補強剤は、粒子状または繊維状であってもよい。粒子状の補強剤の非制限的な例は、珪灰石、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、カオリン、マイカ、シリカ、タルク、カーボンブラックおよび/または珪酸アルミナを含む。繊維状の補強剤の非制限的な例は、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維(例えばステンレス鋼)、ポリマ繊維、サイザルおよび/またはホウ素を含む。補強剤の繊維は、サイズ(例えば長さ、直径など)が変化してもよく、コーティングされていても、コーティングされていなくてもよい。
1つの実施の形態では、補強剤は複数の繊維を含む。しかしながら、補強剤は、繊維、粒子およびそれらの組み合わせのグループから選択することができると認められる。1つの実施の形態では、補強剤は炭素繊維を含む。もちろん、補強剤は、金属、ポリマ、サイザルまたはホウ素などのその他の材料の繊維を含むことができると認められるべきである。
様々な実施の形態では、繊維は、13マイクロメートル未満、択一的に10マイクロメートル未満、択一的に1〜5マイクロメートルの平均直径を有する。様々な実施の形態では、繊維は、0.1〜20mm、択一的に0.1〜13mm、択一的に0.1〜1mm、択一的に1〜10mm、択一的に1〜5mmの平均長さを有する。1つの実施の形態では、ポリマ材料は、1mm未満の長さを有する“短い”繊維(例えば炭素および/またはガラス)を含む。別の実施の形態では、ポリマ材料は、1mmより大きい長さを有する“長い”炭素繊維(例えば炭素および/またはガラス)を含む。さらに別の実施の形態において、ポリマ材料は、短い繊維および長い繊維の両方を含む。ポリマ材料または繊維それ自体は、ポリマ材料と繊維との結合を高めるためのその他の成分を含んでもよい。適切なガラス繊維は、商標名CHOPVANTAGE(登録商標)としてPPG Industries Inc.から市販されている。適切な炭素繊維は、商標名TENAX(登録商標)としてテネシー州ロックウッドのToho-Tenaxから市販されている。適切なガラス繊維および炭素繊維は、上記のこれらの商標名に限定されず、その他の商標名で市販されている。さらに、本開示を通じて示される全ての商標名は、例示的であり、限定的ではない。
使用されている場合、補強剤は、ポリマ材料の全質量を基準として、10〜75、択一的に15〜75、択一的に15〜65、択一的に25〜70、択一的に25〜65、択一的に25〜50、択一的に40〜70、択一的に30〜40、択一的に45〜65、択一的に55〜65、択一的に45〜55、択一的に48〜62の質量部の量で存在している。ポリマ材料に存在する補強剤の量は、上記範囲以外に変化することがあるが、通常は、これらの範囲内の全体値および部分値である。
ポリマ材料は、ポリマ材料に優れた耐衝撃性を付与するための耐衝撃性改良剤を含んでもよい。使用される場合、耐衝撃性改良剤は、ポリマ材料の全質量を基準として、1〜20、択一的に3〜15、択一的に4〜10の質量部の量で存在する。存在するならば、ポリマ材料に存在する耐衝撃性改良剤の量は、上記範囲以外に変化することがあるが、通常は、これらの範囲内の全体値および部分値である。
耐衝撃性改良剤は、エラストマ、イオノマ、エチレンコポリマ、エチレン−プロピレンコポリマ、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマ、エチレン−オクテンコポリマ、エチレン−アクリレートコポリマ、スチレン−ブタジエンコポリマ、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンターポリマ、およびそれらの組み合わせのグループから選択される。様々な実施の形態では、耐衝撃性改良剤は、エチレン−オクテン、エチレン−プロピレン、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。適切な耐衝撃性改良剤は、商標名FUSABOND(登録商標)としてデラウェア州ウィルミントンのE.I.du Pont de Nemours and Companyから市販されている。
必要ではないが、ポリマ材料は、ポリマ材料の熱劣化に対する耐性を付与するための熱安定剤を含んでもよい。使用される場合、熱安定剤は、ポリマ材料の全質量を基準として、0.01〜1、択一的に0.01〜0.6、択一的に0.08〜0.2の質量部の量で存在する。存在するならば、ポリマ材料に存在する熱安定剤の量は、上記範囲以外に変化することがあるが、通常は、これらの範囲内の全体値および部分値である。
熱安定剤は、有機熱安定剤、無機熱安定剤およびその組み合わせのグループから選択されてよい。様々な実施の形態では、熱安定剤は、ヨウ化第一銅、ヨウ化カリウム、臭化カリウムまたはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。適切な熱安定剤は、商標名IODEAL(登録商標)としてジョージア州パウダースプリングスのAjay North Americaから市販されている。
必要ではないが、ポリマ材料は、オイルパン20の成形中に型からポリマ材料が取り出されるようにするために潤滑剤を含んでもよい。使用される場合、潤滑剤は、ポリマ材料の全質量を基準として、0.01〜1、択一的に0.1〜0.8、択一的に0.2〜0.6の質量部の量で存在する。存在するならば、ポリマ材料に存在する潤滑剤の量は、上記範囲以外に変化することがあるが、通常は、これらの範囲内の全体値および部分値である。
潤滑剤は、炭化水素ワックス、パラフィン、金属せっけん、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、脂肪アルコール、エステル、アミド、およびそれらの組み合わせのグループから選択されてもよい。1つの実施の形態では、潤滑剤は、N,N’−エチレン−ビス−ステアラミドを含む。適切な潤滑剤は、商標名ACRAWAX(登録商標)としてニュージャージー州フェアローンのLonza Incorporatedから市販されている。
ポリマ材料は、着色剤およびその他の添加剤を含んでもよい。
1つの実施の形態では、構造的オイルパン20は、ポリアミド66および炭素繊維を含むポリマ材料から形成されている。様々な実施の形態において、ポリマ材料は、ポリアミド66および炭素繊維であってよい、を含んでよい、から基本的に成ってよい、または、から成ってよいと考えられる。この場合、“から基本的に成る”という用語は、ポリマ材料がポリアミド66および炭素繊維を含み、付加的な成分がポリマ材料に含まれているならば、付加的な成分が構造的オイルパン20の基本特性に材料的に影響しない態様を意味する。
別の実施の形態では、構造的オイルパン20は、ポリアミド6および炭素繊維を含むポリマ材料から形成されている。様々な実施の形態において、ポリマ材料は、ポリアミド6および炭素繊維であってよい、を含んでよい、から基本的に成ってよい、または、から成ってよいと考えられる。この場合、“から基本的に成る”という用語は、ポリマ材料がポリアミド6および炭素繊維を含み、付加的な成分がポリマ材料に含まれているならば、付加的な成分が構造的オイルパン20の基本特性に材料的に影響しない態様を意味する。
ポリマ材料は、耐久性があり、マイナス40℃から150℃の範囲で変化する温度の広い範囲わたって、石などの物体との衝突時に割れることに対する耐性がある。必要ではないが、ポリマ材料は、典型的には、2000〜50000MPaの弾性係数(ヤング係数)、10〜120MPaの疲労強度、40〜113kJ/m2の落錘ノッチなし衝撃強さ、10〜35kJ/m2のノッチ付衝撃強さを有する。
適切なポリマ材料は、商標名ULTRAMID(登録商標)としてニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporationから市販されている。
構造的オイルパン20は、1つのポリマ材料、すなわち単一ポリマ材料から形成されてもよい。1つの実施の形態において、オイルパン20は、外面22と、オイルリザーバ26を形成する内面24と、ブラケット部分28とを有する。この実施の形態において、オイルパン20のブラケット部分28と、オイルパン20の残りの部分(例えば、以下で説明するようなパン部分29)とは、同じポリマ材料から形成されている。
1つの特定の実施の形態において、構造的オイルパン20は、1つのポリマ材料、すなわち、ポリマ材料の全質量を基準として、35〜45質量部のポリアミド66および55〜65質量部の短い炭素繊維を含む単一ポリマ材料から形成されている。
別の特定の実施の形態において、構造的オイルパン20は、1つのポリマ材料、すなわち、ポリマ材料の全質量を基準として、45〜55質量部のポリアミド66および45〜55質量部の長い炭素繊維を含む単一ポリマ材料から形成されている。この実施の形態では、ポリマ材料は1.3〜1.5g/cm3の密度を有する。さらに、様々な実施の形態において、このポリマ材料は、以下の物理的特性のうちの1つまたは複数を含んでもよい:ISO−179−1/1eAに従って試験されたときの10〜20kJ/m2の23℃におけるシャルピーノッチ付衝撃;ISO−179−1/1eUに従って試験されたときの55〜75kJ/m2の23℃におけるシャルピーノッチなし衝撃;23℃においてISO178に従って試験されたときの36000〜38000MPaの曲げ弾性率および460〜480の曲げ強さ;23℃においてISO527に従って試験されたときの、270〜290MPaの破断点応力による37000〜40000MPaの引張弾性率および0.8〜1.1%の引張歪み;80℃においてISO527に従って試験されたときの、150〜170MPaの破断点応力による18000〜21000MPaの引張弾性率および1.0〜1.2%の引張歪み;120℃においてISO527に従って試験されたときの、110〜140MPaの破断点応力による14000〜17000MPaの引張弾性率および1.1〜1.4%の引張歪み。この実施の形態では、ポリアミド66(その中に長い炭素繊維を含まない)は、23℃においてISO178に従って試験されたときの2000〜3000MPaの曲げ弾性率および100〜120の曲げ強さ;5〜7kJ/m2の23℃におけるアイゾッドノッチ付衝撃強さ;ISO1133に従って試験されたときの30〜40g/10分の、1kgの重量による275℃での溶融流れ速度;ISO1133に従って試験されたときの70〜90g/10分の、2.16kgの重量による275℃における溶融流れ速度;およびISO307に従って試験されたときの120〜150ml/gの粘度数を有してもよい。
1つのポリマ材料から形成された構造的オイルパン20のための適切なポリマ材料は、商標名ULTRAMID(登録商標)としてニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporationから市販されている。このような適切なポリマ材料の特定の例は、ULTRAMID(登録商標) XA3370およびULTRAMID(登録商標) XA3376を含む。
構造的オイルパン20は、2つ以上のポリマ材料から形成されてもよい。1つの実施の形態において、オイルパン20は、外面22と、オイルリザーバ26を形成する内面24と、ブラケット部分28とを有する。この実施の形態において、以下で付加的に説明するように、オイルパン20のブラケット部分28は、第1のポリマ材料から形成されており、オイルパン20の残りの部分(例えば、以下で説明するようなパン部分29)は、第2のポリマ材料から形成されている。
第1のポリマ材料は、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド6I/6T、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド1010、ポリアミド612、およびそれらの組み合わせのグループから選択されたポリアミドを含む。様々な実施の形態において、第1のポリマ材料は、ポリアミド6、ポリアミド66およびそれらの組み合わせを含む。1つの実施の形態において、第1のポリマ材料は、ポリアミド6を含む。別の実施の形態において、第1のポリマ材料は、ポリアミド66を含む。
様々な実施の形態において、第1のポリマ材料は、10マイクロメートル未満、択一的に2〜10マイクロメートルの平均直径および1.0mmより大きい、択一的に1.0〜30mmの平均長さを有する“長い”炭素繊維を含む。1つの特定の実施の形態において、約24.5mmの炭素繊維はポリアミドと配合され、次いで、加工により破断され、その結果3〜6mmの平均長さを生じる。第1のポリマ材料は、第1のポリマ材料の100質量部を基準として、35よりも大きい、択一的に40〜70、択一的に45〜55の質量部の“長い”炭素繊維を含むことができる。もちろん、第1のポリマ材料は、1つのタイプのポリマ材料であり、ポリマ材料について上記に示された範囲も当てはまる。
適切な第1のポリマ材料は、商標名ULTRAMID(登録商標)としてニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporationから市販されている。適切な第1のポリマ材料の1つの特定の例は、ULTRAMID(登録商標) XA3321である。
第2のポリマ材料は、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド6I/6T、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド1010、ポリアミド612、およびそれらの組み合わせのグループから選択されたポリアミドを含む。様々な実施の形態において、第2のポリマ材料は、ポリアミド6、ポリアミド66およびそれらの組み合わせを含む。1つの実施の形態において、第2のポリマ材料は、ポリアミド6を含む。別の実施の形態において、第2のポリマ材料は、ポリアミド66を含む。
様々な実施の形態において、第2のポリマ材料は、10マイクロメートル未満、択一的に2〜10マイクロメートルの平均直径および1.0mm未満、択一的に0.1〜1mmの平均長さを有する“短い”ガラス繊維を含む。第2のポリマ材料は、第2のポリマ材料の100質量部を基準として、20よりも大きい、択一的に25〜45、択一的に30〜40の質量部の“短い”ガラス繊維を含むことができる。もちろん、第2のポリマ材料は、1つのタイプのポリマ材料であり、ポリマ材料について上記に示された範囲も当てはまる。
第2のポリマ材料は、温度の広い範囲にわたって、石などの物体との衝突時に割れることに対する耐性がある。1つの実施の形態において、第2のポリマ材料は、ISO試験方法179/1eAに従って試験されたときに、23℃において15KJ/m2よりも大きく、−40℃において10KJ/m2よりも大きいアイゾッドノッチ付衝撃強さを有する。
適切な第2のポリマ材料は、商標名ULTRAMID(登録商標)としてニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporationから市販されている。適切な第2のポリマ材料の1つの特定の例は、ULTRAMID(登録商標) B3ZG7 OSIである。
主題の開示の様々な実施の形態において、上述の第1および第2のポリマ材料は同じ又は異なることができると認められるべきである。このために、第1および第2のポリマ材料が両方とも例えばポリアミド6を含むことができることが理解される。ある実施の形態では、第2のポリマ材料は、それぞれの補強剤の含有量に関して第1のポリマ材料とは異なる。より特定の例として、第1および第2のポリマ材料の両方はポリアミド6を含んでもよいが、第1のポリマ材料は、その補強剤として炭素繊維を含んでよく、第2のポリマ材料はその補強剤としてガラス繊維を含んでよい。このより特定の例では、第1および第2のポリマ材料は、両方とも基本ポリマとしてポリアミド6を含むとしても、(補強剤含有量により)それ自体が異なる。もちろん、上記説明は、ポリアミド6の代わりにポリアミド66に関してもいえる。
1つの実施の形態では、オイルパン20はポリマ材料から“一体的に”形成されている。一体的とは、オイルパン20が金属−ポリマ複合体ではなく、実質的に1つのポリマ材料からまたは実質的に複数のポリマ材料から形成されていることを意味する。
別の実施の形態では、オイルパン20は、車両に取り付けるように構成されたブラケット部分28と、ブラケット部分28と一体化された、オイルリザーバ26を形成するパン部分29とを有する。
オイルパン20は、振動を減じるために、ブラケット部分28およびパン部分29のうちの少なくとも一方の内部にキャビティ32を形成する、構造的セクション30をも有する。言い換えれば、構造的セクション30は、ブラケット部分28のみ、パン部分29のみ、またはブラケット部分28およびパン部分29の両方にあってもよい。1つの実施の形態では、構造的セクション30は、キャビティ32がブラケット部分28内に形成されるようにブラケット部分28に配置されている。別の実施の形態では、構造的セクション30は、キャビティ32がパン部分29内に形成されるようにパン部分29に配置されている。構造的セクション30は、矩形、三角形、卵形および円形のグループから選択された横断面形状を有する。キャビティ32は構造的セクション30によって形成されているので、キャビティ32の形状は、構造的セクション30の形状に従う。したがって、キャビティ32も、矩形、三角形、卵形および円形のグループから選択された横断面形状を有する。1つの実施の形態では、構造的セクション30は、矩形の横断面形状を有する箱形セクションである。この実施の形態では、図示したように、構造的セクション30自体は、箱上部、箱底部および2つの箱側面を有する。1つの実施の形態では、構造的セクション30と、構造的セクション30に形成されたキャビティ32とは、パン部分29の外面22に同時成形、1つの例ではオーバーモールドされたブラケット部分28に含まれている場合に特に有効である。
構造的セクション30と、構造的セクション30におけるキャビティ32とは、オイルパン20の全体的剛性および音響特性に影響する、すなわち高める。構造的セクション30と、構造的セクション30のキャビティ32とは、成形(ガスアシスト)、溶接、氷および水噴射、およびオーバーモールドを含むがこれらに限定されないあらゆる加工技術を介して形成することができる。構造的オイルパン20は、一回のステップで、すなわち全てを一度に成形することができるか、または2つのステップで成形することができ、例えば、パン部分29を成形することができ、次いでブラケット部分28を成形することができる。1つの実施の形態では、構造的オイルパン20は、1つのポリマ材料を含み、ポリマ材料の一回の噴射で成形される。別の実施の形態では、構造的オイルパン20は、1つのポリマ材料を含み、ポリマ材料の二回の噴射で成形される。さらに別の実施の形態では、構造的オイルパン20は、2つのポリマ材料を含み、したがって、二回の噴射、すなわち異なるポリマ材料のそれぞれの一回の噴射で成形される。内燃機関用のオイルパン20が図示されている。オイルパン20は、自動車、船舶、航空機、トラクタなどのあらゆるタイプの車両用であってよいと理解されるべきである。オイルパン20の特定の使用に応じて、オイルパン20は、特定の耐衝撃性および音響的設計要求を満たさなければならないことがある。
ここで図1の透視正面図を参照すると、外面22と、オイルリザーバ26を形成する内面24と、ブラケット部分28とを有する構造的オイルパン20の1つの実施の形態が示されている。この実施の形態では、ブラケット部分28は、キャビティ32を形成する構造的セクション30を有する。
さらに図1を参照すると、この実施の形態のパン部分29は、内面36と、外面38とを有する床34を有する。床は、第1の床端部と、第1の床端部とは反対側の第2の床端部とを有する。この実施の形態のオイルパン20は、内面42と、外面44とを有する前壁40をも有する。この前壁40は、床34の第1の床端部から外方へ延びている。この第1の実施の形態のオイルパン20は、内面48と、外面50とを有する後壁46をも有する。この後壁46は、床34の第2の床端部から外方へ前壁40とほぼ同じ方向へ延びている。この実施の形態のオイルパン20は、それぞれ内面54と、外面56とを有する一対の側壁52をも有する。側壁52は、床34から外方へ前壁および後壁40,46とほぼ同じ方向へ延びている。側壁52は、互いにほぼ平行に延びている。さらに、側壁52は、前壁および後壁40,46に接続されており、かつ前壁および後壁40,46に対してほぼ垂直である。したがって、床34の内面36と、壁部40,46,52とは、オイルリザーバ26を形成している。
図1の実施の形態では、ブラケット部分28は第1のポリマ材料から形成されており、パン部分29は第2のポリマ材料から形成されている。概して、オイルパン20が車両に接続されると、前壁40が車両の前方に面し、後壁46が車両の後方に面する。オイルリザーバ26は、通常、耐衝撃性および空力性能などの機能的目的のために、後壁46における深さD2よりも前壁40において小さい深さD1を有する。もちろん、車両におけるオイルパン20の向きは、車両に応じて変化することができる。このために、“前壁”および“後壁”という用語は、範囲を限定していない。なぜならば、オイルパン20の向きは、本発明の概念にとどまる間は、変化することができるからである。
1つの実施の形態では、オイルパン20の前壁40および床34は車両の前方に面しており、前壁40および床34は、岩などの物体によって衝撃を最も受けやすい。したがって、前壁40および床34、択一的にパン部分29を、上述の第2のポリマ材料などの耐久性ポリマ材料から形成すると有利である。後壁46はしばしばエンジンブロックに取り付けられており、車両のトランスミッションハウジングと対面しているので、オイルパン20の後壁46、および含まれているならばブラケット部分28の構造的一体性および音響特性は、最適でなければならない。したがって、ブラケット部分28を上述の第1のポリマ材料などのより剛性のポリマ材料から形成すると有利である。
構造的セクション30およびキャビティ32は、振動を減じ、車両におけるオイルパン20の剛性および音響性能を高める。もちろん、キャビティ32の存在はオイルパン20の重量も減じ、これは、車両において使用されるとき、燃料節約と等しい。構造的セクション30は、パン部分29の壁部のうちの少なくとも1つなどにおいて、パン部分29に配置されてもよい。択一的に、構造的セクション30は、パン部分29の側壁52および後壁46に配置されている。
1つの実施の形態では、ブラケット部分28およびパン部分29は1つの、すなわち単一のポリマ材料から効率的に形成されており、構造的セクション30およびキャビティ32は、振動を減じ、車両におけるオイルパン20の剛性および音響性能を高める。別の実施の形態では、ブラケット部分28およびパン部分29は異なるポリマ材料から効率的に形成されており、構造的セクション30およびキャビティ32は、振動を減じ、車両におけるオイルパン20の剛性および音響性能を高める。
様々な実施の形態では、ブラケット部分28は、パン部分29の側壁52および後壁46と一体化されている。この実施の形態では、構造的セクション30は、パン部分29の壁部のうちの少なくとも1つの壁部の外面56に隣接してブラケット部分28に配置されている。1つの実施の形態では、構造的セクション30は、パン部分29の側壁52の外面54,56および後壁46の外面50に隣接してブラケット部分28に配置されている。
上述のように、構造的セクション30およびキャビティ32は、振動を減じ、車両におけるオイルパン20の剛性および音響性能を高める。構造的セクション30は、ブラケット部分28およびパン部分29内のあらゆるところに配置することができる。さらに、構造的セクション30は、連続的または不連続的であることができる。言い換えれば、構造的オイルパン20は、1つの連続的な構造的セクション30、したがって1つの連続的なキャビティ32を含むことができるか、または2つ以上の構造的セクション30、したがって2つ以上のキャビティ32を含むことができる。ブラケット部分28およびパン部分29の双方が構造的セクション30を含むことができる。構造的セクション30は、オイルパン20の1つ、2つ、3つまたは全ての4つの側にわたって、オイルパン20の外面全体の周囲を取り巻くことができる。さらに、構造的セクション30は、オイルパン20の全体的または部分的な長さおよび/または幅にわたっていることができる。構造的セクション30は、ブラケット部分28および/またはパン部分29内のあらゆるところに配置することができる。
図1B、図1Cおよび図1Dは、図1Aのオイルパン20の隔離されたブラケット部分28の透視図である。
図1Eは、線1E−1Eに沿って見た、図1Aのオイルパン20の、ブラケット部分28、構造的部分30およびそのキャビティ32の透視断面図である。図1Fは、線1F−1Fに沿って見た、図1Aのオイルパン20の、ブラケット部分28、構造的セクション30およびそのキャビティ32の透視断面図である。特に、構造的セクション30は、側壁52および/または後壁46にあることができる。図1Gは平面図であり、図1Hは、図1Aのオイルパン20の隔離されたブラケット部分28と構造的セクション30との下面図である。さらに、図1Iは、側面図であり、図1Jは、図1Aのオイルパン20の隔離されたブラケット部分28と構造的セクション30との端面図である。
図2Aのオイルパン20は、図1Aのオイルパン20と同じである。しかしながら、オイルパン20のこの実施の形態は、連続的な繊維強化テープ58(CFRT)を含む。CFRT58は、ガラス繊維および/または炭素繊維を含むことができる。適切なCFRTは、商標名ULTRATAPE(登録商標)としてニュージャージー州フローラムパークのBASF Corporationから市販されている。CFRTは、ブラケット部分28におけるオイルパン20の外面24に提供されている。図2Bは、図2Aのオイルパン20の透視平面図である。図2Cおよび図2Dは、それぞれ線2C−2Cおよび線2D−2Dに沿って見た、図2Aのオイルパン20の、ブラケット部分28、構造的セクション30およびそのキャビティ32の透視断面図である。
図3Aは、オイルパン20の別の実施の形態の透視正面図である。この実施の形態のオイルパン20は、付加的な構造的剛性のための交差支持部60を含む。さらに、この実施の形態のオイルパン20のブラケット部分28は、構造的セクション30と、構造的セクション30のキャビティ32とを含まない。むしろ、この実施の形態のオイルパン20の後壁46が、構造的セクション30と、構造的セクション30のキャビティ32とを含む。図3Bは、図3Aのオイルパン20の隔離されたブラケット部分28の透視正面図であり、図3Cは、図3Aのオイルパン20の透視平面図である。
ここで図4を参照すると、外面22と、オイルリザーバ26を形成する内面24と、ブラケット部分28とを有する構造的オイルパン20の第4の実施の形態の透視正面図が示されている。この実施の形態では、ブラケット部分28は、キャビティ32を形成する構造的セクション30を含み、パン部分29は、内面36および外面38を有する床34を含む。図4の設計は、図1Aから図1Jまでと同じ設計である。しかしながら、図4の実施の形態では、ブラケット部分28およびパン部分29は、1つの、すなわち単一のポリマ材料から形成されている。
以下の実施例は、本開示を例示するためのものであり、限定するためのものではない。
実施例
図1および図4の構造的オイルパン20は、マサチューセッツ州ウォルトハムのDassault Systemsから市販されている商標名ABAQUS(登録商標)を有するソフトウェアによって、通常モードまたは騒音・振動およびハーシュネス(“NVH”)音響性能について分析される。ソフトウェアは、あらゆる1つまたは複数の振動体のNVH性能を予測する。この特定のケースにおいて、振動体は、車両におけるオイルパン20である。図1および図4の構造的オイルパン20の分析は、モデル1〜5を含む表1に示されている。分析は、アルミニウムブラケットおよびポリマオイルパンを含む複合オイルパンの分析と比較考慮してなされた。
表1は、利用される境界条件を含むFEAモデルを示している。エンジンブロックおよびトランスミッションハウジング双方の個々の質量は、ABAQUS(登録商標)を用いたポイント質量を使用して、これらのコンポーネントのための重心(“c.g.”)位置においてモデル化された。これらの両コンポーネント(すなわちエンジンブロックおよびトランスミッションハウジング)のこれらのc.g.位置は、40KN/mmの剛性を備えるばねエレメントを介して接続された。このモデリングは、これらの2つのコンポーネントの間の剛性相互作用を表した。トランスミッションハウジングの質量は、エンジンブロックおよびオイルパン20の後壁46におけるボルト穴において分配された。エンジンブロックの後面は、剛性プレートを用いてモデル化された。オイルパン20のフランジ縁部におけるボルトは、全ての自由度(“dof”)において制限された。質量を正確に捕捉するために、2つのエンジンマウントもモデル化された。エンジンマウントボルト位置も、全てのdofにおいて制限された。オイルパン20、ブラケット部分28およびエンジンマウントは、固体四面体エレメントを使用してモデル化されたのに対し、エンジンブロック後面は、ABAQUS(登録商標)内でシェルエレメントを使用して剛性にモデル化された。最後に、分析入力デッキを完了するために、リニアスタティックノーマルモード分析カード(*FREQUENCY)が使用された。このカードは、分析ステップにおいて関連する情報が規定されるセクションにおいて規定された。*FREQUENCYカードに特定された周波数範囲は10〜500Hzであり、最初の5モードは分析出力として要求された。ABAQUS(登録商標)ソフトウェア内のランチョス固有値ソルバがこのシミュレーションのために特定された。
Figure 2016540146
材料Aは、ポリアミド6と、ポリマ材料の全質量を基準として、短いガラス繊維の63質量部ローディングとを含むポリマ材料である。
材料Bは、ポリアミド6と、ポリマ材料の全質量を基準として、短いガラス繊維の35質量部ローディングとを含むポリマ材料である。
材料Cは、ポリアミド66と、ポリマ材料の全質量を基準として、長い炭素繊維の50質量部ローディングとを含むポリマ材料である。
特に、モデル1〜5のオイルパン20は、現在の製品である全アルミニウム製オイルパン(約5200g)よりも約40%軽く、アルミニウムブラケットおよびポリマオイルパン(約3300g)を含む複合オイルパンよりも約20%軽い。
さらに、ここで表1を参照すると、モデル1〜5のオイルパン20は、現在の製品である全アルミニウム製オイルパンに対して、高温(120℃)においてパワートレーン曲げまたはねじりモードにおける優れたNVH性能を示した。NVHの観点から、各モードにおける周波数ピークが高くなるほど、NVH性能は良くなる。さらに、音響の観点から、モードAおよびBは、モードCよりも音響に影響する。モデル1〜5に関して、モードAのターゲットは172Hzであり、モードBのターゲットは197Hzであり、モードCのターゲットは246Hzであった。特に、モデル3〜5は優れたNVH性能を示した。1つのポリマ材料から形成された構造的オイルパンであるモデル5は、モードAおよびBにおいて優れたNVH性能を示した。さらに、ポリマ材料の組成も同様に、キャビティ32を形成する構造的セクション30をブラケット部分28に位置決めすることとともに、120℃における優れたNVH性能に貢献した。
添付の請求項は、詳細な説明において説明された表現および特定の化合物、組成または方法に制限されず、添付の請求項の範囲に包含される特定の実施の形態ごとに変化してもよいことが理解されるべきである。様々な実施の形態の特定の特徴または態様を説明するために本明細書において根拠とされたあらゆるマーカッシュグループに関して、異なる、特別な、および/または予期しない結果が、全てのその他のマーカッシュメンバーから独立したそれぞれのマーカッシュグループのそれぞれのメンバーから得られてよいことが認められるべきである。マーカッシュグループのそれぞれのメンバーは、個々におよび/または組み合わせて根拠とされてよく、添付の請求項の範囲内の特定の実施の形態のための十分なサポートを提供する。
本開示の様々な実施の形態を説明するために根拠とされたあらゆる範囲およびサブレンジは、独立しておよび集合的に、添付の請求項の範囲に包含されることも理解されるべきであり、このような値が本明細書に明示的に書かれていなくても、全体値および/または部分値を含む全ての範囲を説明および考慮するために理解される。当業者は、数えられた範囲およびサブレンジは本開示の様々な実施の形態を十分に説明しかつ可能にし、このような範囲およびサブレンジはさらに関連する2等分、3等分、4等分、5等分などにさらに描かれてもよいことを容易に認識する。ただ1つの例として、“0.1から0.9まで”の範囲は、さらに、個々におよび集合的に添付の請求項の範囲内にある、下側の3分の1、すなわち“0.1から0.3”まで、中間の3分の1、すなわち0.4から0.6まで、および上側の3分の1、すなわち0.7から0.9までにさらに描かれてもよく、個々におよび/または集合的に根拠とされてもよく、添付の請求項の範囲内の特定の実施の形態のための十分なサポートを提供する。加えて、“少なくとも”、“より大きい”、“より小さい”、“以下”などの、範囲を規定または修正する表現に関して、このような表現は、サブレンジおよび/または上限または下限を含むと理解されるべきである。別の例として、“少なくとも10”の範囲は、本来、少なくとも10〜35のサブレンジ、少なくとも10〜25のサブレンジ、25〜35のサブレンジなどを含み、それぞれのサブレンジは、個々におよび/または集合的に根拠とされてもよく、添付の請求項の範囲内の特定の実施の形態のための十分なサポートを提供する。最後に、開示された範囲内の個々の数は、根拠とされてもよく、添付の請求項の範囲内の特定の実施の形態のための十分なサポートを提供する。例えば、“1から9まで”の範囲は、3などの様々な個々の整数と、4.1などの小数点を含む個々の数(分数)とを含み、これは、根拠とされてもよく、添付の請求項の範囲内の特定の実施の形態のための十分なサポートを提供してもよい。
本開示は、例示的な形式で説明されており、使用されている用語は限定の性質ではなく説明の文言の性質であることが意図されていると理解される。当然のことながら、上記説明に照らして本開示の多くの修正及び変更が可能である。したがって、添付の請求項の範囲内で、本開示は、特に説明されているもの以外で実施されてもよいことが理解されるべきである。

Claims (30)

  1. 車両用の構造的オイルパンであって、該構造的オイルパンはポリマ材料から形成されており、
    車両に取り付けるように構成されたブラケット部分と、
    該ブラケット部分と一体化された、オイルリザーバを形成したパン部分と、
    振動を減じるために前記ブラケット部分および前記パン部分のうちの少なくとも一方の内部にキャビティを形成する構造的セクションと、を備えることを特徴とする、車両用の構造的オイルパン。
  2. 前記構造的セクションは、前記キャビティが前記ブラケット部分内に形成されるように前記ブラケット部分に配置されている、請求項1記載の構造的オイルパン。
  3. 前記構造的セクションは、前記キャビティが前記パン部分内に形成されるように前記パン部分に配置されている、請求項1記載の構造的オイルパン。
  4. 前記構造的セクションは、矩形、三角形、卵形および円形のグループから選択された横断面形状を有する、請求項1から3までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  5. 前記構造的セクションは、矩形の横断面形状を有する箱形セクションである、請求項1から4までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  6. 前記ポリマ材料は、ポリアミドを含む、請求項1から5までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  7. 前記ポリアミドは、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド6,10、ポリアミド6I,6T、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド1010、ポリアミド6,12、およびそれらの組み合わせのグループから選択されている、請求項6記載の構造的オイルパン。
  8. 前記ポリマ材料の100質量部を基準として、20質量部を超える補強剤をさらに含んでいる、請求項1記載の構造的オイルパン。
  9. 前記ポリマ材料の100質量部を基準として、20質量部を超える補強剤をさらに含んでいる、請求項6記載の構造的オイルパン。
  10. 前記補強剤は、炭素、ガラス、およびそれらの組み合わせのグループから選択された繊維を含む、請求項8または9記載の構造的オイルパン。
  11. 前記ブラケット部分および前記パン部分は、1つのポリマ材料を含む、請求項1から10までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  12. 前記ポリマ材料は、さらに、第1のポリマ材料および第2のポリマ材料として規定され、前記ブラケット部分は前記第1のポリマ材料を含み、前記パン部分は前記第2のポリマ材料を含む、請求項1記載の構造的オイルパン。
  13. 前記第1のポリマ材料は、ポリアミド6を含む、請求項12記載の構造的オイルパン。
  14. 前記第1のポリマ材料は、炭素繊維を含む、請求項13記載の構造的オイルパン。
  15. 前記炭素繊維は、1mmを超える長さを有する、請求項14記載の構造的オイルパン。
  16. 前記第1のポリマ材料は、前記第1のポリマ材料の100質量部を基準として、35質量部を超える前記炭素繊維を含む、請求項14または15記載の構造的オイルパン。
  17. 前記第2のポリマ材料は、ポリアミド6を含む、請求項11記載の構造的オイルパン。
  18. 前記第2のポリマ材料は、ガラス繊維を含む、請求項17記載の構造的オイルパン。
  19. 前記ガラス繊維は、1mm未満の長さを有する、請求項18記載の構造的オイルパン。
  20. 前記第2のポリマ材料は、前記第2のポリマ材料の100質量部を基準として、20質量部を超える前記ガラス繊維を含む、請求項18または19記載の構造的オイルパン。
  21. 前記第2のポリマ材料は、ISO試験方法179/1eAに従って試験されたときに、23℃において15KJ/m2よりも大きく、−40℃において10KJ/m2よりも大きいアイゾッドノッチ付衝撃強さを有する、請求項17から20までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  22. 前記パン部分は、
    床であって、内面と、外面と、第1の床端部と、第2の床端部とを有し、該第2の床端部は前記第1の床端部とは反対側に位置する、床と、
    前壁であって、内面と、外面とを有し、前記床の前記第1の床端部から外方へ延びる前壁と、
    後壁であって、内面と、外面とを有し、前記前壁とほぼ同じ方向に前記床の前記第2の床端部から外方へ延びる後壁と、
    一対の側壁であって、各側壁は、内面と、外面とを有し、前記前壁および前記後壁とほぼ同じ方向に前記床から外方へ延びており、前記側壁は互いに実質的に平行に延びておりかつ前記前壁および前記後壁に対して実質的に垂直に接続されている、一対の側壁と、を備え、
    前記床の前記内面と、前記壁部とは、前記オイルリザーバを形成している、請求項1から21までのいずれか1項記載の構造的オイルパン。
  23. 前記構造的セクションは、前記パン部分の前記壁部のうちの少なくとも1つに配置されている、請求項22記載の構造的オイルパン。
  24. 前記構造的セクションは、前記パン部分の前記側壁および前記後壁に配置されている、請求項22記載の構造的オイルパン。
  25. 前記ブラケット部分は、前記パン部分の前記側壁および前記後壁と一体化されている、請求項22記載の構造的オイルパン。
  26. 前記構造的セクションは、前記パン部分の前記壁部のうちの少なくとも1つの壁部の前記外面に隣接して前記ブラケット部分に配置されている、請求項25記載の構造的オイルパン。
  27. 前記構造的セクションは、前記パン部分の前記側壁および前記後壁の前記外面に隣接して前記ブラケット部分に配置されている、請求項25記載の構造的オイルパン。
  28. 請求項1記載の構造的オイルパンを形成する方法。
  29. 車両用の構造的オイルパンであって、該構造的オイルパンは、第1のポリマ材料および第2のポリマ材料から形成されており、
    車両に取り付けるように構成された、前記第1のポリマ材料を含むブラケット部分であって、前記第1のポリマ材料は、ポリアミド6と、補強剤として、前記第1のポリマ材料の100質量部を基準として35質量部よりも大きい炭素繊維とを含む、ブラケット部分と、
    該ブラケット部分と一体化された、オイルリザーバを形成するパン部分であって、該パン部分は、前記第2のポリマ材料を含み、該第2のポリマ材料は、ポリアミド6と、補強剤として、前記第2のポリマ材料の100質量部を基準として20質量部よりも大きいガラス繊維とを含み、前記第2のポリマ材料は、それぞれの補強剤の含有量において前記第1のポリマ材料とは異なる、パン部分と、
    振動を減じるために前記ブラケット部分に配置されたキャビティを形成する構造的セクションと、を備えることを特徴とする、車両用の構造的オイルパン。
  30. 請求項29記載の構造的オイルパンを形成する方法。
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