JP2016535128A - トリアジン媒介リビングラジカル制御重合 - Google Patents

トリアジン媒介リビングラジカル制御重合 Download PDF

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Abstract

本開示は、ビニル含有モノマーの制御されたラジカル重合に有用なモジュラー型トリアジン系単分子開始剤化合物を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年10月21日に出願された米国仮出願第61/893,481号の優先権を主張するものであり、この開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、ビニル含有モノマーの制御されたラジカル重合に有用なモジュラー型トリアジン系単分子開始剤化合物を提供する。
制御されたラジカル重合(CRP)は、多くの最新技術用途に不可欠な複雑な構造及び豊富な官能性を有する明確に定義されたポリマーを提供する。原子移動ラジカル重合(ATRP)、可逆的付加開裂連鎖移動重合(RAFT)、及びニトロキシド媒介重合(NMP)の3つの技術は、それらの簡易さ及び官能基耐性のため優位である。これらの方法は、標的とされる分子量及び低分子量分布をもたらし、かつ広範なモノマー耐性も提供するそれらの能力においてイオン重合を模倣する。NMPは、多くの場合、ATRP及びRAFTに特有の潜在的な金属及び硫黄の混入が懸念される用途(すなわち、ブロックコポリマーリソグラフィー、ミクロ電子工学等)において好ましい。NMP機構への鍵は、成長鎖末端を可逆的にキャップする安定したニトロキシドラジカルである。しかしながら、NMPにおけるメタクリレートのホモ重合は、スチレンの重合を制御することができない独自に設計されたユニマーに限定される。(アリールアゾ)オキシ、ボリネート、トリアゾリニル、及びベルダジルを含む、いくつかの他の持続性ラジカルは、重合に対する媒介種として用いられている。そのような1つのラジカルが、1968年に初めて報告されたベンゾ−1,2,4−トリアジニル(トリアジン)ラジカルであり(H.M.Blatter,H.Lukaszewski,Tetrahedron Lett.1968,9,2701−2705.)、これは空中で高度に安定している。ベンゾ−1,2,4−トリアジニル(トリアジン)ラジカルの使用は、低多分散性ポリスチレン(PDI<1.2)の合成において報告された(Demetriou,et al.,Polym.Int.2013,DOI:10.1002/pi.4566)。しかしながら、転化率に応じた分子量の線形成長は観察されなかった。さらに、理論的及び実験的分子量は一致せず、このことは、低多分散性にもかかわらず、制御不足がこの系に依然として存在することを示した。
広範な態様において、本開示は、制御されたラジカル重合に有用なモジュラー型トリアジン系単分子開始剤化合物を提供する。意外にも、本開示の化合物及び方法は、ホモ重合の制御を示し、標的とされた分子量及び狭い分子量分布が達成された。本開示の化合物及び方法はまた、例えば、スチレンとアクリル酸ブチル及びメチルメタクリレートとのランダム共重合の制御も示した。
したがって、本開示のある態様は、式Iの化合物、
またはその許容される塩を提供し、
式中、破線は任意の二重結合を表し、
Aは、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択され、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルコキシ)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
及びRの各々は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
であり、
は、水素、C−C20アルキル、またはアリールであり、アルキルまたはアリール部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
は、水素、C−C20アルキル、アリール、−CO10、または−CON(R10であり、
は、C−C20アルキル、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C−C20アルキル)、−CO10、−CON(R10、または−CNであり、各アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R10は、独立して、水素、C−C20アルキル、またはアリールからなる群から選択され、各アルキルまたはアリール部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R11は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、アミノ(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、及び−S(O)0−2−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または非芳香族原子上の2つのR11はオキソを形成するか、あるいは、Rは、ビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られるポリマー基である。
本開示はまた、式Iの化合物も提供し、式中、破線は任意の二重結合を表し、式IIの化合物である。
本開示はまた、式IまたはIIの化合物を作製するのに有用な合成中間体も提供する。
本開示はまた、本開示の化合物を作製する方法及びこれらの方法に使用される中間体も提供する。
本開示の別の態様は、1つ以上のビニル含有モノマーを式IまたはIIのうちの1つ以上の化合物と接触させることを含む、1つ以上のビニル含有モノマーを重合させるための方法を提供する。
別の態様において、本開示の方法は、1つ以上のビニル含有モノマーを式IまたはIIのうちの1つ以上の化合物と接触させることを含む、1つ以上のビニル含有モノマーのラジカル媒介重合を提供する。
さらに別の態様において、本開示の方法は、1つ以上のビニル含有モノマーを式IまたはIIのうちの1つ以上の化合物と接触させることを含む、1つ以上のビニル含有モノマーの制御されたラジカル媒介重合を提供する。
本開示はまた、式IまたはIIの化合物も提供し、
式中、Aは、アリール及びヘテロアリールから選択され、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルコキシ)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
及びRの各々は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成するか、あるいは同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
は、−CRであり、
は、水素であるか、または1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、水素、C−C20アルキル、アリール、−CO10、または−CON(R10であり、
は、C−C20アルキル、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C−C20アルキル)、−CO10、−CON(R10、または−CNであり、各アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R10は、独立して、水素、C−C20アルキル、またはアリールからなる群から選択され、各アルキルまたはアリール部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R11は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、アミノ(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、及び−S(O)0−2−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または2つのR11はオキソを形成する。
本開示はまた、式IまたはIIの化合物も提供し、
式中、Aは、アリール及びヘテロアリールから選択され、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
各Rは、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルコキシ)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
及びRの各々は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成するか、あるいは同じ非芳香族原子上の2つのR基はオキソを形成し、
は、ビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られるポリマー基である。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態は、Aが1つ以上のRで任意に置換されたアリールであるものを含む。式IまたはIIに基づくさらに他の実施形態及び上述の実施形態のうちの任意の1つにおいて、本開示は、Aが、フェニル、ナフチル、またはピレニルであり、各々が、1つ以上のRで任意に置換された化合物を提供する。ある実施形態において、Aは、1つ以上のRで任意に置換されたフェニルである。他の特定の実施形態は、Aが、テトライドロナフチル、ジヒドロナフチル、またはジヒドロインデニルであり、各々が、1つ以上のRで任意に置換された化合物を提供する。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態は、Aが1つ以上のRで任意に置換されたヘテロアリールであるものを含む。式IまたはIIに基づくさらに他の実施形態及び上述の実施形態のうちの任意の1つにおいて、本開示は、Aが、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはベンゾチアゾイルであり、各々が、1つ以上のRで任意に置換された化合物を提供する。ある実施形態において、Aは、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、またはベンゾチアゾイルであり、各々は、1つ以上のRで任意に置換される。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、各Rが、存在する場合、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−COH、及び−CO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−SOH、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)からなる群から選択されるものを含む。他の実施形態は、式IまたはIIの化合物であって、各Rが、存在する場合、ハロゲン、−CN、C−C20アルキル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、−OH、C−C20アルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−COH、及び−CO(C−C20アルキル)、−SOH、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、アリール、またはヘテロアリールからなる群から選択される、化合物を提供する。ある実施形態において、各Rは、存在する場合、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、及びアルコキシ(C−C20アルキル)からなる群から選択される。他の実施形態において、各Rは、存在する場合、−NO、−CN、C−C20アルキル、及びC−C20アルコキシからなる群から選択される。なおさらなる実施形態において、各Rは、存在する場合、−CNまたはC−C20アルキルである。例えば、Rは、メチル、エチル、プロピル、またはブチルであってもよい。
式IまたはIIに基づく実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。式IまたはIIに基づく実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。他の実施形態は、式IまたはIIの化合物であって、Rが、C−C10アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換される、化合物を提供する。他の実施形態は、式IまたはIIの化合物であって、Rが、C−C20アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換される、化合物を提供する。式IまたはIIに基づくある特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキルまたはアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。あるそのような実施形態において、Rは、1つ以上のRで任意に置換されたアリールである。他の実施形態において、各Rは、存在する場合、群ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、−NH、−NH(C−C20アルキル)、及び−N(C−C20アルキル)から選択される。ある実施形態において、各Rは、存在する場合、−NO、−CN、C−C20アルキル、及びC−C20アルコキシからなる群から選択される。式IまたはIIに基づくある実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、フェニル、メトキシフェニル、ニトロフェニル、シアノフェニル、メチルフェニル、トリメチルフェニル、トリイソプロピル、ナフチル、またはアントラセニルであるものを含む。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。式IまたはIIに基づく他の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、C−C20アルキニル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。他の実施形態は、式IまたはIIの化合物であって、Rが、C−C20アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換される、化合物を提供する。いくつかの他の実施形態は、式IまたはIIの化合物であって、Rが、C−C20アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換される、化合物を提供する。式IまたはIIに基づくある特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキルまたはアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。式IまたはIIに基づく他のある実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキルまたはアリールであり、各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換されるものを含む。あるそのような実施形態において、Rは、1つ以上のRで任意に置換されたアリールである。他の実施形態において、各Rは、存在する場合、群ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に選択されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、−NH、−NH(C−C20アルキル)、及び−N(C−C20アルキル)から選択される。ある実施形態において、各Rは、存在する場合、−NO、−CN、C−C20アルキル、及びC−C20アルコキシからなる群から選択される。式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、非置換フェニルであるものを含む。式IまたはIIに基づくある実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、フェニル、メトキシフェニル、ニトロフェニル、シアノフェニル、メチルフェニル、トリメチルフェニル、トリイソプロピル、ナフチル、またはアントラセニルであるものを含む。
式IまたはIIに基づく実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが−CRであり、Rが水素であるものを含む。式IまたはIIに基づく他の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルである化合物を提供する。他のある実施形態において、Rは、メチルである。
式IまたはIIに基づく実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが−CRであり、Rが水素、C−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、アルキルが1つ以上のR11で任意に置換されるものを含む。ある実施形態は、Rが水素である化合物を提供する。他の実施形態は、RがC−C20アルキルである化合物を提供する。特定の実施形態において、Rは、メチルである。ある実施形態において、Rは、−CO10または−CON(R10である。他の実施形態は、Rが、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−CONH(C−C20アルキル)、または−CON(C−C20アルキル)である化合物を提供する。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが−CRであり、RがC−C20アルキル、アリール、ヘテロアリール、−CO10、または−CON(R10であり、各アルキル、アリール、またはヘテロアリール部分は、1つ以上のR11で任意に置換されるものを含む。式IまたはIIに基づく他の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、C−C20アルキル、アリール、ヘテロアリール、−CO10、または−CON(R10であり、各アルキル、アリール、またはヘテロアリール部分が、1つ以上のR11で任意に置換されるものを含む。ある実施形態は、RがC−C20アルキルである化合物を提供する。ある実施形態は、Rが、アリール、−CO10、または−CON(R10であり、各部分が、1つ以上のR11で任意に置換される化合物を提供する。他の実施形態は、Rが、1つ以上のR11で任意に置換されたアリールである化合物を提供する。特定の実施形態において、Rは、フェニルである。ある実施形態において、Rは、−CO10または−CON(R10である。他の実施形態は、Rが、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−CONH(C−C20アルキル)、または−CON(C−C20アルキル)である化合物を提供する。
式IまたはIIに基づくある特定の実施形態は、Rが−CRであり、Rが水素またはC−C20アルキルであり、RがC−C20アルキルであり、Rが1つ以上のR11で任意に置換されたアリールであるものを含む。
式IまたはIIに基づくある特定の実施形態は、Rが−CRであり、Rが水素またはC−C20アルキルであり、RがC−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、Rが−CO10または−CON(R10であるものを含む、
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rが、
から選択されるものを含む。
ある非限定的な例示の実施形態は、式IまたはIIの化合物を提供し、
式中、Aは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、−CRであり、
は、水素であるか、または1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、水素、C−C20アルキル、アリール、−CO10、または−CON(R10であり、
は、C−C20アルキル、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、−CO10、または−CON(R10であり、各アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R10は、独立して、水素、C−C20アルキル、またはアリールからなる群から選択され、各アルキルまたはアリール部分は、1つ以上のR11で任意に置換され、
各R11は、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、アミノ(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、及び−S(O)0−2−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または2つのR11は、オキソを形成する。
ある非限定的な例示の実施形態は、式IまたはIIの化合物を提供し、
式中、Aは、アリールまたはヘテロアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、−CRであり、
は、水素であるか、または1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、C−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、各々は、1つ以上のR11で任意に置換され、
は、アリール、ヘテロアリール、−CO10、または−CON(R10であり、各々は、1つ以上のR11で任意に置換される。
他の非限定的な例示の実施形態は、式IまたはIIの化合物を提供し、
式中、Aは、1つ以上のRで任意に置換されたアリールであり、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、−CRであり、
は、水素であるか、または1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、C−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、各々は、1つ以上のR11で任意に置換され、
は、アリール、−CO10、または−CON(R10、であり、各々は、1つ以上のR11で任意に置換される。
他の非限定的な例示の実施形態は、式IまたはIIの化合物を提供し、
式中、Aは、1つ以上のRで任意に置換されたアリールであり、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、−CRであり、
は、1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、C−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、各アルキルは、1つ以上のR11で任意に置換され、
は、1つ以上のR11で任意に置換されたアリールである。
他の非限定的な例示の実施形態は、式IまたはIIの化合物を提供し、
式中、Aは、1つ以上のRで任意に置換されたアリールであり、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、C−C10アルキルまたはアリールであり、各々は、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
は、1つ以上のR11で任意に置換されたC−C20アルキルであり、
は、C−C20アルキル、−CO10、または−CON(R10であり、各アルキルは、1つ以上のR11で任意に置換され、
は、−CO10または−CON(R10である。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、各C−C20アルキル部分(例えば、アミン、アルコキシ、またはスルホニル基等の任意の基上のアルキル部分を含む)が、独立して、C−C12アルキルまたはC−C10アルキルまたはC−CアルキルまたはC−Cアルキルであるものを含む。式IまたはIIに基づく他の特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、各C−C20アルケニルが、独立して、C−C12アルケニルまたはC−C10アルケニルまたはC−CアルケニルまたはC−Cアルケニルであるものを含む。式IまたはIIに基づく他の特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、各C−C20アルキニルが、独立して、C−C12アルキニルまたはC−C10アルキニルまたはC−CアルキニルまたはC−Cアルキニルであるものを含む。
式IまたはIIに基づく特定の実施形態及び任意の上述の実施形態は、Rがビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られた重合基であるものを含む。ある実施形態において、Rは、任意に置換されたスチレン、任意に置換されたアルキルアクリレート、任意に置換されたアルキルメタクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、イソプレン、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上の重合から得られるポリマーである。他の実施形態において、Rは、表A中の以下に具体的に開示された1つ以上のビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られるポリマーである。これらのポリマー基は、約200〜約100,000Da、または約200〜約50,000Da、または約500〜約50,000Da、または約500〜約30,000Da、または約1,000〜約20,000Da、または約500〜約10,000Daの分子量を有し得る。
この実施形態の非限定的な例は、式の化合物、
を含む。
本開示の別の態様は、1つ以上のビニル含有モノマーを本開示の1つ以上の化合物と接触させることを含む、1つ以上のビニル含有モノマーを重合させるための方法を提供する。
本開示の化合物は、本発明の方法における重合媒介物として使用される。本開示の化合物のうちの1つ以上は、本開示の方法において使用されてもよい。ある実施形態において、本発明の方法において用いられる反応混合物は、いかなる追加の(第2の)重合媒介物も含まないか、またはそれらを実質的に含まない。ある実施形態において、本発明の方法において使用される反応混合物は、開示剤を含まないか、またはそれを実質的に含まない。本明細書で使用される「実質的に含まない」とは、0.1未満、または0.05未満、または0.01未満、または0.001未満のモル当量しか含まないことを意味する。
一実施形態において、本開示の方法は、ラジカル媒介重合を提供する。別の実施形態において、本開示の方法は、制御されたラジカル媒介重合を提供する。重合度は、供給したすべてのモノマーの加重平均分子量で除された数平均分子量であるが、これは、制御された重合において、数平均分子量は、モノマー転化率の線形関数である。制御ラジカル重合は、十分に迅速に開始することを必要とし、それにより、ほとんどすべての鎖が同時に成長し始め、ほとんどの鎖が移動しないか、またはいずれの鎖も移動しない。ポリマーの広範な多分散性指数(PDI)は、ポリマーがそのポリマーの数平均分子量よりも実質的に小さいまたは大きい分子量セグメントを有するポリマーセグメントを含有することを示す。低分子量セグメントが、引張り強度、伸び及び曲げ弾性率のようなポリマーの物理的特性に悪影響を及ぼす場合がある一方で、非常に大きい分子量セグメントは、ポリマーの処理可能性の限界をもたらす場合があるポリマーの高融解粘度をもたらし得る。したがって、最終ポリマーが明確に定義された狭いPDIを有するという利点がある。本明細書で使用される「制御ラジカル重合」または「制御ラジカル媒介重合」という用語は、得られたポリマーが約1.5未満のPDIを有する重合である。いくつかの実施形態において、得られたポリマーのPDIは、約1.3未満である。
本発明の方法は、最終ポリマー生成物のより高度な制御を可能にし、それにより、所望の鎖長、多分散性、分子量、及び官能性が容易に最終生成物中に組み込まれる。したがって、本発明は、分子量分布、低官能性、ポリマーレオロジーの不十分な制御、及び望ましくない多分散性といった不十分な制御を克服する。本開示の方法はまた、高い予測可能性で大規模に実施されてもよく、かつ/または最終ポリマー生成物の特性を新たな程度に調整するために使用されてもよく、生成物はこれらの特性に基づいて設計され得る。
本開示の方法及び組成物に使用される好適なビニル含有モノマーは、任意のエチレン含有モノマーであり、これらは、スチレン、置換スチレン、置換または非置換アルキル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリルアミド及びメタクリルアミドの窒素において一及び二置換された誘導体、イソプレン、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
本発明に使用され得る特定のモノマー及びコモノマーとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート(すべての異性体)、ブチルメタクリレート(すべての異性体)、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、メタクリル酸、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、メタクリロ−ニトリル、.アルファ.−メチルスチレン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート(すべての異性体)、ブチルアクリレート(すべての異性体)、2−エチルヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、アクリル酸、ベンジルアクリレート、フェニルアクリレート、アクリロニトリル、スチレン、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ−プロピルメタクリレート(すべての異性体)、ヒドロキシブチルメタクリレート(すべての異性体)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、トリエチレングリコールメタクリレート、N−メタクリロイルオキシ−スクシンイミド、イタコン酸無水物、イタコン酸、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ−プロピルアクリレート(すべての異性体)、ヒドロキシブチルアクリレート(すべての異性体)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、トリエチレングリコールアクリレート、N−アクリロイルオキシスクシンイミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−(tert−ブチル)メタクリルアミド、N−(n−アクリレート)メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−エチロールメタクリルアミド、N−(tert−ブチル)アクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−エチロールアクリルアミド、N−アクリロイル−モルホリン、ビニル安息香酸(すべての異性体)、ジエチルアミノスチレン(すべての異性体)、α−メチルビニル−安息香酸(すべての異性体)、ジエチルアミノ−α−メチルスチレン(すべての異性体)、p−ビニルベンゼンスルホン酸の酸またはナトリウム塩、トリメトキシシリルプロピルメタクリレート、トリブトキシシリルプロピルメタクリレート、ジメトキシメチルシリルプロピルメタクリレート、ジエトキシメチルシリルプロピルメタクリレート、ジブトキシメチルシリルプロピルメタクリレート、ジイソプロポキシメチルシリルプロピルメタクリレート、ジメトキシシリルプロピルメタクリレート、ジエトキシシリルプロピルメタクリレート、ジブトキシシリルプロピルメタクリレート、ジイソプロポキシシリルプロピルメタクリレート、トリメトキシシリルプロピルアクリレート、トリブトキシシリルプロピルアクリレート、ジメトキシメチルシリルプロピルアクリレート、ジエトキシメチルシリルプロピルアクリレート、ジブトキシメチルシリルプロピルアクリレート、ジイソプロポキシメチルシリルプロピルアクリレート、ジメトキシシリルプロピルアクリレート、ジエトキシシリルプロピルアクリレート、ジブトキシシリルプロピルアクリレート、ジイソプロポキシシリルプロピルアクリレート、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ビニルピロリドン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、エチレン、酢酸ビニル、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
特定の実施形態において、本発明の方法で使用され得るビニル含有モノマーは、以下の表A中に示されるもののうちの1つ以上を含む。
上記の表Aに示されるビニル含有モノマーの組み合わせはまた、本発明において使用してもよい。ある実施形態において、異なるビニル含有モノマーの混合物は、本発明において用いることができる。別の実施形態において、反応混合物は、1つのビニル含有モノマーを含む。
様々な実施形態において、本明細書に開示される方法は、約30℃〜約300℃、または約80℃〜約250℃、または約100℃〜約200℃、または約110℃〜約150℃、または約120℃〜約140℃、または約120℃〜約130℃、または約120℃、または約125℃、または約130℃の範囲内の温度で行われる。反応は、例えば、約1〜約48時間、または約1〜約24時間、または約2〜約12時間、または約2〜約7時間、または約3〜約5時間、例えば、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、または約7時間の範囲内の時間続き得る。
本明細書に開示される方法の様々な実施形態において、重合は、バルク、溶液、エマルション、ミニエマルション、または懸濁液中で行われてもよい。特定の実施形態において、本開示の方法は、バルク中で行われる。他の特定の実施形態において、本開示の方法は、溶液中で行われる。
本明細書に開示される方法における使用に好適な溶媒としては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tertブタノール、アミルアルコール、tert−アミルアルコール、オクタノール、フルフロール、エタノールアミン、グリセリン、天然または合成ポリマーアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、テトラエチレングリコール、HMPA、フェノール、DMSO、DMF、DMAc、NMP、1−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピペリドン、N−メチルカプロラクタム、双極性非プロトン溶媒、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、イオン液体、ペンタン、イソオクタン、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、デカン、デカリン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、シクロプロピルメチルエーテル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、ジブチルエタン、ガンマ−ブチロラクトン、アセトン、ペンタノン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、1,2−ジクロロベンゼン、アニソール、1,2−メチルベンゼン、トリフルオロメチルトルエン、酢酸エチル、tert−ブチルアセテート、アセトニトリル、ベンゾニトリル、ブチルニトリル、tert−ブチルニトリル、イソプロピルニトリル、プロピルニトリル、トリエチルアミン、ピリジン、酢酸、トリフルオロ酢酸、またはそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
ある実施形態において、本発明の方法において用いられる反応混合物は、1つ以上の添加剤をさらに含む。好適な添加剤としては、有機酸(カンファースルホン酸、2−フルオロ−1−メチルピリジニウム−p−トルエンスルホナート、硫酸等)、還元剤(アスコルビン酸、アスコルビン酸−6−パルミテート、ベンゾイン、アニソイン、ヒドロキシアセトン等)、還元糖(グルコース、グリセルアルデヒド、ガラクトース、ラクトース、マルトース、及びフルクトース等)が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施形態において、添加剤は、有機塩基(ピリジン、イミダゾール、及びDMAP)の存在下で、還元種を生成することができるα−ヒドロキシケトン及びアルデヒド(3−ヒドロキシ−2−ブタノン、アルファ−ヒドロキシ−ガンマ−ブチロラクトン、グリコールアルデヒドダイマー、またはグリセルアルデヒドダイマー等)、例えばピリジンと組み合わせたグリセルアルデヒドダイマー等を含み得る。他のある実施形態において、添加剤は、ラジカル開始剤、例えば、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ジクミル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、及び他のジアゾ開始剤のうちの1つ以上であり得る。
定義
使用される以下の用語及び表現は、指示された意味を有する。
本明細書に使用される用語は、指名された置換基とその親部分との間の結合の結合次数を示すために、一重破線「−」または二重破線「=」が先行してもよく、かつ/またはそれに続いてもよく、一重破線は、一重結合を示し、二重破線は、二重結合を示す。
は、一重または二重結合を意味する。一重または二重破線がない場合、一重結合は置換基とその親部分との間に形成され、さらに、置換基は、破線が別途示さない限り、「左から右」に読まれるよう意図されていることが理解される。例えば、C−Cアルコキシカルボニルオキシ及び−OC(O)C−Cアルキルは、同じ官能性を示し、同様に、アリールアルキル及び−アルキルアリールは、同じ官能性を示す。
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、特に明記されない限り、2〜20個の炭素を含有し、かつ、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルケニルの代表的な例としては、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、3−デセニル、及び3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエニル、及び2−プロピル−2−ヘプテニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルケニレン」という用語は、アルケニルが本明細書に定義される通りである、二価のアルケニル基を指す。
本明細書で使用される「アルコキシ」という用語は、酸素原子を通じて親分子部分に付加されたアルキル基を意味する。アルコキシの代表的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、特に明記されない限り、1〜20個の炭素原子を含有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、及びn−デシルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルキレン」という用語は、アルキルが本明細書に定義される通りである、二価のアルキル基を指す。
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、特に明記されない限り、2〜10個の炭素原子を含有し、かつ、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。アルキニルの代表的な例としては、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニル、及び1−ブチニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルキニレン」という用語は、アルキニルが本明細書に定義される通りである、二価のアルキニル基を指す。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、フェニル(すなわち、単環式アリール)、または少なくとも1つのフェニル環もしくは芳香族二環式環系において炭素原子のみを含有する芳香族二環式環を含有する二環式環系、あるいは少なくとも1つのフェニル環を含有する多環式環系を意味する。二環式アリールは、アズレニル、ナフチル、またはシクロアルキル、シクロアルケニル、もしくはヘテロシクリルに縮合されたフェニルであり得る。二環式または多環式アリールは、二環式または多環式系のフェニル部分内に含有された任意の炭素原子、またはナフチル、アズレニル、もしくはピレン環を有する任意の炭素原子を通じて親分子部分に結合される。
本明細書で使用される「シアノ」及び「ニトリル」という用語は、−CN基を意味する。
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語は、単環式または二環式シクロアルキル環系を意味する。単環式環系は、3〜10個の炭素原子を含有する環式炭化水素基であり、そのような基は、飽和または不飽和であり得るが、芳香族であり得ない。ある実施形態において、シクロアルキル基は、完全に飽和されている。単環式シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルが挙げられる。二環式環系の代表的な例としては、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、及びビシクロ[4.2.1]ノナンが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「ハロゲン」という用語は、−Cl、−Br、−I、または−Fを意味する。
「ハロアルキル」、「ハロアルケニル」、及び「ハロアルコキシ」という用語は、1個以上のハロゲン原子と置換されるような場合によっては、アルキル、アルケニル、またはアルコキシ基を指す。
本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのヘテロ芳香族環を含有する、単環式ヘテロアリールまたは二環式または多環式環系を意味する。単環式ヘテロアリールは、5または6員環であり得る。5員環は、2つの二重結合と、1個、2個、3個、または4個の窒素原子と、任意に1個の酸素または硫黄原子とからなる。6員環は、3つの二重結合と、1個、2個、3個、または4個の窒素原子とからなる。5または6員ヘテロアリールは、ヘテロアリール内に含有される、任意の炭素原子または任意の窒素原子を通じて親分子部分に結合される。二環式または多環式ヘテロアリールは、フェニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールに縮合されるヘテロアリールからなる。ヘテロアリールの代表的な例としては、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、トリアジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾキサジアゾリル、ベンゾキサチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、シンノリニル、5,6−ジヒドロキノリン−2−イル、5,6−ジヒドロイソキノリン−1−イル、フロピリジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キノリニル、またはプリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「ヘテロシクリル」という用語は、単環式複素環または二環式複素環を意味する。単環式複素環は、独立して、O、N、及びSからなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む、飽和または不飽和であるが、芳香族ではない3、4、5、6、または7員環である。3または4員環は、O、N、及びSからなる群から選択される1つのヘテロ原子を含む。5員環は、ゼロまたは1つの二重結合、ならびにO、N、及びSからなる群から選択される1つ、2つ、または3つのヘテロ原子を含むことができる。6または7員環は、ゼロ、1つ、または2つの二重結合、ならびにO、N、及びSからなる群から選択される1つ、2つ、または3つのヘテロ原子を含む。二環式複素環は、フェニル、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、単環式複素環、または単環式ヘテロアリールのいずれかに縮合される単環式複素環である。複素環の代表的な例としては、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、マレイミジル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、トリチアニル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル、及びインドリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「1つ以上の」置換基という語句は、利用可能な結合部位の数に基づいて、1から最大数までの置換基に等しい数の置換基を指すが、但し、上記の安定性及び化学的実現可能性の条件を満たすことを条件とする。特に指示のない限り、任意に置換された基は、基の各置換可能な位置で置換基を有してもよく、この置換基は、同じであっても、異なっていてもよい。本明細書で使用される「独立して選択される」という用語は、単一化合物における所与の変数の複数の場合に対して、同じまたは異なる値が選択されてもよいことを意味する。
「任意の」または「任意に」とは、続いて記載される事象または状況が起こり得るまたは起こり得ないことを意味し、その記述が、該事象または状況が起こる例と、起こらない例を含むことを意味する。当業者であれば、1つ以上の任意の置換基を含むように記載される任意の分子に関して、立体的に実用的及び/または合成的に実現可能な化合物のみが含まれることを目的とすることを理解されよう。「任意に置換された」とは、特に指示のない限り、用語におけるすべてのその後の修飾を指す。
本明細書で使用される「ポリマー」という用語は、「コポリマー」、「ヘテロポリマー」、及び「代替のコポリマー」との同意語であり、反復する一連の1つ以上の代替のモノマー種からなる大きな分子(巨大分子)を意味する。これらのサブユニットは、典型的には、共有化学結合により結合される。
本明細書で使用される「置換される」という用語は、指定された部分の水素ラジカルが特定の置換基のラジカルで置き換えられることを意味するが、但し、置換が安定した化合物または化学的に実現可能な化合物をもたらすことを条件とする。指定された原子に関して使用されるとき、「置換可能な」という用語は、好適な置換基のラジカルで置き換えることができる水素ラジカルが原子に結合されることを意味する。
実施例
本開示の化合物の調製は、以下の実施例によりさらに例示され、それらに記載される特定の手順及び化合物に対する範囲または趣旨において本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての場合において、特に規定されない限り、カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル固相を用いて行われる。
当業者であれば、以下の実施例により示されるように、出発材料及び反応条件が変化してもよく、反応の順序が変更されてもよく、さらなるステップが本開示により包含される化合物を生成するのに用いられてもよいことを認識するであろう。本開示の化合物を合成するのに有用な一般に知られている合成スキーム及び条件を提供する多くの一般的な参考文献が利用可能である(例えば、Smith and March,March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,Fifth Edition,Wiley−Interscience,2001、またはVogel,A Textbook of Practical Organic Chemistry,Including Qualitative Organic Analysis,Fourth Edition,New York:Longman,1978を参照のこと)。
出発材料は、商業的供給源から得られ得るか、または当業者に既知の確立した文献の方法によりよく確立された文献により調製され得る。反応は、用いられる試薬及び材料に適しており、かつ影響を受ける転換に好適な溶媒中で行われる。分子中に存在する官能性が提案される転換と一致すべきであることは、有機合成の当業者により理解されよう。このことは、本開示の所望の化合物を得るために、合成ステップの順序を修正するか、またはある特定のプロセススキームを別のものから選択するという判断を必要とすることもあるであろう。
場合によっては、ある反応性官能基の保護が、上記の転換のいくつかを達成するために必要とされ得る。概して、そのような保護基の必要性、ならびにかかる基を結合及び除去するために必要な条件は、有機合成の当業者により明らかになるであろう。専門家への多くの代替物を記載する信頼すべき説明は、J.F.W.McOmie,“Protective Groups in Organic Chemistry”,Plenum Press,London and New York 1973,in T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999,in“The Peptides”;Volume 3(editors:E.Gross and J.Meienhofer),Academic Press、London and New York 1981,in“Methoden der organischen Chemie”,Houben−Weyl,4.sup.th edition,Vol.15/l,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974,in H.−D.Jakubke and H.Jescheit,“Aminosauren,Peptide,Proteine”,Verlag Chemie,Weinheim,Deerfield Beach,and Basel 1982、及び/またはin Jochen Lehmann,“Chemie der Kohlenhydrate:Monosaccharide and Derivate”,Georg Thieme Verlag、Stuttgart 1974である。保護基は、当該技術分野で周知の方法を用いて適宜のその後の段階で除去され得る。
特許を含む、本出願に言及されるすべての記事及び参考文献の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
材料及び装置
すべての反応を、特に記載がない限り、アルゴン下で行った。過酸化ベンゾイル(BPO,Aldrich,97%)を受け取ったままの状態で使用した。N、N、N’、N’、N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン(Aldrich,99%)、Cu(0)(Aldrich,99%)、CuBr(Aldrich,99.999%)。モノマーを塩基性アルミナのカラムに通過させて、使用前に阻害剤を除去した。
核磁気共鳴スペクトルを、Varian 400MHz、Varian 500MHz、またはVarian 600MHz装置において記録した。すべてのH NMR実験を、δユニット、百万分の1(ppm)で報告し、特に指定のない限り、重水素化溶媒中の残存のクロロホルム(7.26ppm)のシグナルと比較して測定した。すべての13C NMRスペクトルを、特に指定のない限り、重水素クロロホルム(77.23ppm)と比較して、ppmで報告し、すべてHデカップリングにより得た。VG70 Magnetic Sector及びWaters GCT Premier TOF装置を、電子イオン化(EI)による低及び高解像度の質量分析のために使用した。Micromass QTOF2 Quadrupole/Time−of−Flight Tandem質量分析計を、エレクトロスプレーオン化(ESI)を用いて高解像度の質量分析のために使用した。ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を、0.25% トリエチルアミンを含むクロロホルム中でWaters 2414屈折率検出器を用い、Waters 2695分離モジュールにおいて行った。数平均分子量(M)及び重量平均分子量(M)を、線形ポリスチレン標準物と比較して計算した。
実施例1〜10
実施例1〜10の化合物を、以下に概説されるスキームに従って調製する。

ベンゾイルヒドラジン1(a〜c及びe)の調製のための一般的手順A
トリエチルアミン(12.8mL、92.5mmol)を、THF(60mL)中のフェニルヒドラジン(5g、46.3mmol)の溶液に0℃で添加した。得られた混合物を0℃で10分間撹拌し、THF(30mL)中の塩化ベンゾイル(46.3mmol)を滴加した。次いで、反応混合物を18時間撹拌し、室温までゆっくりと加温した。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(150ml)中に溶解し、水(2×100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。最小量のジクロロメタンの再結晶により、1(a〜j)を得た。
N−フェニルベンゾイルヒドラジド1a:無色固体、収率60%、H NMR(500MHz,DMSO−d),δ10.35(d,J=2.7Hz,NH,1H),7.90(m,2H),7.88(d,J=2.6Hz,NH,1H),7.56(m,1H),7.49(m,2H),7.14(dd,J=8.5,7.2Hz,2H),6.78(m,2H),6.70(m,1H),13C NMR(126MHz,DMSO−d)δ166.79,149.95,133.46,132.08,129.19,128.93,127.73,119.09,112.77,HR−ESI C1312O(M+Na)+計算値235.0847、実測値235.0832,IR(純)3268,3056,1642,1600,1494,1481,1303,1205,901,750
N’−(4−メトキシフェニル)ベンゾヒドラジド1b:無色固体、収率50%、H NMR(500MHz,CDCl)δ7.91(br,NH,1H),7.81(d,J=8.8Hz,2H),7.24(m,2H),6.96−6.91(m,5H),6.34(br,NH,1H),3.86(s,3H),13C NMR(151MHz,CDCl)δ162.74,148.16,129.17,128.97,124.44,121.31,113.98,113.76,55.44。HR−ESI C1414 計算値242.1055、実測値242.1065、IR(純)3261,1636,1601,1494,1247,1172,1027,903,843,751
N’−(4−シアノフェニル)ベンゾヒドラジド1c:黄色固体、収率51%、H NMR(500MHz,DMSO−d)δ10.59(d,J=2.7Hz,NH,1H),8.05(d,J=8.4Hz,2H),7.98(d,J=8.3Hz,3H),7.14(dd,J=8.5,7.2Hz,2H),6.78(d,J=7.3Hz,2H),6.72(dd,J=7.3,1.1Hz,1H),13C NMR(126MHz,DMSO−d)δ165.46,149.57,137.48,133.05,129.24,128.62,119.31,118.73,114.47,112.82。HR−ESI C1411O(M+Na)+計算値260.0794、実測値260.0791、IR(純)3243,2232,1648,1600,1493,1307,1250,904,862,747
N’−(4−ニトロフェニル)ベンゾヒドラジド)1e:橙色固体、67%、H NMR(500MHz,DMSO−d)δ10.67(s,NH,1H),8.34(d,J=8.8Hz,2H),8.14(d,J=8.9Hz,2H),7.15(dd,J=8.5Hz,2H),6.86(d,J=7.5Hz,2H),6.75(m,1H),13C NMR(126MHz,DMSO−d)δ165.2,149.7,149.5,139.1,129.3,129.2,124.1,119.1,112.8,HR−ESI C1311O(M+Na)+計算値280.0698、実測値280.0693。
ベンゾヒドラゾノイルクロリド2(a〜c及びe)の調製のための一般的手順B
窒素流れ下で、無水アセトニトリル(60mL)中の化合物2a〜c(22.0mmol)の懸濁液に、トリフェニルホスフィン(27.2mmol)及び無水四塩化炭素(27.2mmol)を添加し、放置して、室温で一晩反応させた。溶媒を減圧下で蒸発させた後に、粗生成物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにより精製した。
(E/Z)−N’−フェニルベンゾヒドラゾノイルクロリド2a:Zhang,C.Y.et al.,Chem.Biol.Drug.Des.2010,75,489−493に開示される手順に従って、化合物2aを得た。
(E/Z)−N’−(4−メトキシフェニル)ベンゾヒドラゾノイルクロリド2b:一般的手順に従って、無色固体として、収率62%の化合物2bを得た(EtOAC/ヘキサン1/30)。H NMR(500MHz,CDCl)δ7.94(br,NH,1H),7.86(d,J=8.9Hz,2H),7.31(m,2H),7.16(d,J=7.7Hz,2H),6.93(d,J=8.9Hz,2H),3.85(s,3H),13C NMR(151MHz,CDCl)δ160.53,143.56,132.10,132.04,131.89,129.32,128.51,128.43,127.88,127.14,124.71,120.82,113.77,113.26,55.38。HR−ESI C1413OCl 計算値260.0716、実測値260.0717、IR(純)3314,1600,1500,1434,1259,1109,940,825,754
(E/Z)−N’−(4−シアノフェニル)ベンゾヒドラゾノイルクロリド2c:一般的手順に従って、黄色固体として、収率96%の化合物2cを得た(EtOAC/ヘキサン1/30)。H NMR(500MHz,CDCl)δ8.21(s,NH,1H),8.01(d,J=8.5Hz,2H),7.68(d,J=8.6Hz,2H),7.34(dd,J=8.6,7.3Hz,2H),7.24(m,2H),7.01(m,1H)13C NMR(126MHz,CDCl)δ142.53,138.45,132.18,132.13,132.05,129.50,128.56,128.46,126.51,122.43,122.06,118.60,113.73,112.09。HR−ESI C1410Cl(M+Na)+計算値278.0461、実測値278.0454、IR(純)3288,2219,1601,1544,1495,1237,1164,947,833,736
(E/Z)−N’−(4−ニトロフェニル)ベンゾヒドラゾノイルクロリド2e:一般的手順に従って、黄色固体として、収率45%の化合物2eを得た(DCM)。H NMR(500MHz,CDCl)δ8.32(m,3H),8.07(d,J=9.0Hz,2H),7.35(dd,J=8.6,7.3Hz,2H),7.22(dd,J=8.6,1.1Hz,2H),7.02(m,1H)。
ベンゾ−1,2,4−トリアジニルラジカル4(a〜j)の調製のための一般的手順C
25mLのベンゼン中の2a(1.50g、5.70mmol)、アニリン(0.57ml、6.27mmol)、及びTEA(1.20ml、8.65mmol)の溶液を一晩還流し、この溶媒をロータリーエバポレーター上で除去し、50mLの冷水を添加し、CHClで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて、中間体3aを得た。TLCが新しい高速泳動する茶色化合物(CHCl/ヘキサン1/1)の存在を示すまで、乾燥CHCl(50ml中の3a、Pd/C(9.5g、1.6モル%)、及びDBU(0.8ml)の溶液を、室温で3時間、空気中で撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を中性アルミナ(Brockman I)カラムクロマトグラフィー(CHCl/ヘキサン2/1)で精製して、黒色固体として生成物4aを得た。
1,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4−イル4a:黒色固体、収率36%。HRMS C1914 計算値284.1188、実測値284.1175
1−フェニル−3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−4−イル4b:黒色固体、収率50%。HRMS C2017O(M+H)+計算値315.1372、実測値315.1359、IR(純)1606,1479,1390,1247,1167,1026,837,753
1−フェニル−3−(4−シアノフェニル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−4−イル4c:濃緑色固体、収率25%。HRMS C2013(M)+計算値309.1140、実測値309.1130、IR(純)3044,2227,1592,1482,1385,1207,1079,858,735
7−シアノ−1,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロ−1,2,4−ベンゾトリアジン−4−イル4d:濃い固体、収率30%
1−フェニル−3−(4−ニトロフェニル)−1,2,4−ベンゾトリアジン−4−イル4e:黒色固体、収率58% HRMS C1913(M+)計算値329.1039、実測値329.1044
2,4−ジフェニル−1,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジノ[6,5−h]キノリン−1−イル4f:茶色固体、収率20%、ESI−MS C2215(M+Na)+実測値358.1302
2,4−ジフェニル−1,4−ジヒドロナフト[1,2−e][1,2,4]トリアジン−1−イル4g:茶色固体、収率17%、HRMS C2316(M+H)+計算値334.1344、実測値334.1339
5−メチル−1,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4−イル4h:茶色固体、収率30%、HRMS C2016(M+H)+計算値299.1244、実測値299.1407
5−エチル−1,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4−イル4i:茶色固体、収率25%
5−tertブチル−1,3−ジフェニル−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4−イル4j:茶色固体、収率21%、HRMS C2322(M)+計算値340.1814、実測値340.1809
トリアジンユニマー化合物5(a〜j)の調製のための一般的手順D
ベンゼン(10ml)中の4a(1.75mmol、500mg)及び1−ブロモエチルベンゼン(1.5当量、2.6mmol、0.36ml)の溶液を、アルゴン不活性雰囲気下で、ベンゼン(10ml)中のCuBr(2.6mmol、0.37g)、PMDETA(5.2mmol、1.09ml)、及びCu(0)(2.6mmol、0.17g)の混合物に移した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物を濾過し、CHClで希釈し、次いで、水で洗浄した。有機層を無水MgSOで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、次いで、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン/5:95)により精製した。
実施例1
1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロ−1,2,4−ベンゾトリアジン
5a:黄色粉末 収率82%。H NMR(500MHz,CDCl)δ7.91(m,2H),7.40(m,3H),7.33(t,J=7.8Hz,2H),7.24(m,3H),7.19(m,4H),7.13(m,1H),6.84(m,2H),6.75(m,1H),6.52(d,J=5.0Hz,1H),4.66(q,J=7.0Hz,1H),1.75(d,J=7.1Hz,3H)。13C NMR(151MHz,CDCl)δ149.42,144.02,143.28,141.46,134.52,130.44,129.30,128.84,128.40,127.91,127.63,127.56,127.49,125.08,124.45,124.40,123.28,122.50,111.88,61.15,19.70。HR−ESI:C2723 計算値389.1892、実測値389.1900、IR(純)2982,1586,1486,1293,1053,757
実施例2
1−フェニル−3−(4−メトキシフェニル)−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロ−1,2,4−ベンゾトリアジン
5b:黄色粉末、収率58%。H NMR(500MHz,CDCl)δ7.84(d,J=9.0Hz,2H),7.32(dd,J=8.4,7.2Hz,2H),7.24(m,3H),7.19(m,4H),7.11(t,J=7.3Hz,1H),6.94(m,2H),6.83(m,2H),6.74(m,1H),6.53(m,1H),4.68(q,J=7.1Hz,1H),3.86(s,3H),1.75(d,J=7.1Hz,3H)。13C NMR(126MHz,DMSO−d)δ160.93,150.24,143.70,143.32,141.80,130.89,129.44,129.30,128.36,127.87,127.48,126.15,125.61,124.70,124.22,123.09,122.83,114.53,111.78,60.76,55.72,20.38。HRMS C2826(M+H)+計算値420.2076、実測値420.2057、IR(純)2832,1602,1452,1252,1166,1038,841,737
実施例3
1−フェニル−3−(4−シアノフェニル)−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロ−1,2,4−ベンゾトリアジン
5c:橙色粉末、収率71%。H NMR(500MHz,CDCl)δ7.99(d,J=8.4Hz,2H),7.65(d,J=8.4Hz,2H),7.33(m,2H),7.28−7.14(m,4H),7.12−7.04(m,4H),6.96−6.81(m,3H),6.48(dd,J=8.0,1.4Hz,1H),4.47(q,J=7.1Hz,1H),1.73(d,J=7.1Hz,3H),13C NMR(126MHz,CDCl)δ146.22,143.80,142.69,140.81,139.55,132.20,129.53,128.98,128.00,127.85,127.61,127.59,125.60,125.30,125.30,123.76,123.33,118.91,112.16,112.14,62.38,19.73。HRMS C2822(M+H)+計算値415.1923、実測値415.1906、IR(純)2930,2224,1588,1485,1293,846,755
実施例4
1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
5d:黄色固体、収率61%、H NMR(500MHz,CDCl)δ7.75(m,2H),7.43−7.36(m,5H),7.28(m,3H),7.24−7.17(m,5H),7.03(dd,J=8.0,1.8Hz,1H),6.64(d,J=8.1Hz,1H),6.56(d,J=1.8Hz,1),13C NMR(126MHz,CDCl)δ149.9,142.4,140.6,136.2,133.4,129.8,129.4,128.5,128.3,127.9,127.8,127.2,126.7,125.8,123.7,122.8,118.9,114.1,108.2,60.9,19.6。HRMS C2822(M+Na)+計算値437.1744、実測値437.1753
実施例5
3−(4−ニトロフェニル)−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン
5e:橙色固体、75%、H NMR(500MHz,CDCl)δ8.23(d,J=8.8Hz,2H),8.06(d,J=8.8Hz,2H),7.35(t,J=7.8Hz,2H),7.29−7.16(m,4H),7.11(d,J=7.4Hz,2H),7.08(d,J=7.4Hz,2H),6.95(td,J=7.5,1.4Hz,1H),6.91−6.85(m,2H),6.50(d,J=8.0Hz,1H),4.48(q,J=7.1Hz,1H),1.75(d,J=7.1Hz,3H),13C NMR(126MHz,CDCl)δ147.9,145.7,143.7,142.6,141.5,140,7,129.4,129.0,128.0,127.9,127.7,127.6,125.6,125.5,125.4,123.8,123.7,123.5,112.2,62.6,19.7。HRMS C2722(M+Na)+計算値457.1640、実測値457.1638
実施例6
2,4−ジフェニル−1−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジノ[6,5−h]キノリン
5f:橙色固体、収率64%、H NMR(500MHz,CDCl)δ8.99(m,1H),7.98(d,J=7.9Hz,2H),7.49−6.95(m,17H),5.27(m,1H),1.64(br,3H),13C NMR(126MHz,CDCl)δ150.2,135.8,129.3,129.1,128.9,128.6,128.5,128.4,128.1,128.0,127.5,127.4,127.3,127.2,127.1,126.6,126.0,125.4,124.8,124.4,122.4,121.6,114.6,63.6,21.1、HR−ESI C3024(M)+計算値440.2001、実測値440.1991
実施例7
2,4−ジフェニル−1−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロナフト[1,2−e][1,2,4]トリアジン
5g:黄色固体、収率38%、H NMR(500MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ8.57(d,J=8.5Hz,1H,副ジアステレオマー),8.25−8.15(m,5H),7.78(m,2H),7.59−7.33(m,16H),7.22−7.10(m,12H),7.09−6.90(m,6H),4.70(q,J=7.1Hz,1H,副ジアステレオマー),4.63(q,J=7.3Hz,1H,主ジアステレオマー),1.71(d,J=7.3Hz,3H,副ジアステレオマー),1.58(d,J=7.3Hz,3H,主ジアステレオマー),13C NMR(126MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ137.3,134.9,131.5,131.1,129.3,129.1,129.0,128.7,128.6,128.5,128.3,128.2,128.1,128.0,127.8,127.6,127.5,127.4,127.3,127.1,127.0,126.5,126.4,126.0,125.8,125.5,124.6,123.8,123.1,122.8,122.2,120.9,117.0,116.5,113.9,113.7,64.8,64.3,20.7,20.0,HR−ESI C3125(M+H)+計算値440.2127、実測値440.2117
実施例8
5−メチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン
5h:黄色粘性油、収率29%、H NMR(500MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ8.07−7.92(m,4H),7.50−7.09(m,26H),7.01−6.80(m,4H),6.60(d,J=8.2Hz,1H,副ジアステレオマー),6.46(d,J=8,3Hz,1H,主ジアステレオマー),4.58(m,1H,副ジアステレオマー),4.45(m,1H,主ジアステレオマー),2.51(s,3H,副ジアステレオマー),2.34(s,3H,主ジアステレオマー),1.68(d,J=7.0Hz,3H,副ジアステレオマー),1.49(d,J=7.5Hz,3H,主ジアステレオマー),13C NMR(126MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ147.6,144.9,143.2,141.6,137.2,134.0,130.7,128.9,128.7,128.2,128.1,127.7,127.6,127.1,125.5,125.3,125.1,124.9,124.6,123.4,109.9,109.7,65.0,63.5,19.9,19.5,18.0,16.9、HR−ESI C2825(M+Na)+計算値426.1946、実測値426.1941
実施例9
5−エチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン
5i:黄色粘性油、収率24%。H NMR(500MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ8.03(dd,J=7.6,2.0Hz,4H,主ジアステレオマー),7.96(dd,J=6.7,3.0Hz,4H,副ジアステレオマー),7.46−6.86(m,30H),6.62(dd,J=8.1,1.4Hz,1H,副ジアステレオマー),6.44(m,1H,主ジアステレオマー),4.55(q,J=7.0Hz,1H,副ジアステレオマー),4.40(q,J=7.3Hz,1H,主ジアステレオマー),3.18(m,1H,副ジアステレオマー),3.00(m,1H,主ジアステレオマー),2.75(m,1H,副ジアステレオマー),2.65(m,1H,主ジアステレオマー),1.65(d,J=7.0Hz,3H,副ジアステレオマー),1.47(d,J=7.2Hz,3H,主ジアステレオマー),1.37(t,J=7.6Hz,3H,主ジアステレオマー),1.30(t,J=7.6Hz,3H,副ジアステレオマー),13C NMR(126MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ147.1,144.8,143.2,141.5,139.9,137.5,130.0,128.9,128.8,128.7,128.6,128.5,128.2,128.1,127.6,127.4,127.2,127.0,125.4,125.1,124.6,123.5,123.4,123.3,123.2,116.6,116.0,109.7,109.5,66.0,63.7,23.4,22.8,20.2,19.4,14.9,14.7。ESI−MS C2927(M+Na)+計算値440.21、実測値440.21
実施例10
5−tert−ブチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン
5j:粘性油、収率26%。H NMR(500MHz,CDCl,両ジアステレオマー)δ8.18(m,2H,主ジアステレオマー),8.07(m,2H,副ジアステレオマー),7.58−7.15(m,18H),7.06−6.73(m,14H),4.76(q,J=7.0Hz,1H,主ジアステレオマー),4.66(q,J=6.9Hz,1H,副ジアステレオマー),1.85(d,J=7.1Hz,3H,主ジアステレオマー),1.68(s,9H,副ジアステレオマー),1.48(s,9H,主ジアステレオマー),1.25(d,J=6.9Hz,3H,副ジアステレオマー)。13C NMR(126MHz,CDCl)δ157.4,157.0,151.3,150.4,145.5,144.6,140.5,140.3,137.9,137.5,136.2,136.0,135.7,134.5,130.9,130.8,129.1,129.1,128.9,128.8,128.7,128.6,128.5,128.4,128.3,128.2,128.0,127.6,127.4,127.3,125.6,124.9,123.6,123.1,122.7,122.6,122.0,121.9,116.6,116.0,62.0,60.3,36.1,35.8,30.9,30.8,19.1,17.43。HR−ESI C3131(M+H)+計算値446.2596、実測値446.2581
実施例11
N−フェニル−1−ナフトアミド6:トリエチルアミン(4.4mL、31mmol)を、THF(50mL)中のアニリン(2.6mL、28mmol)の溶液に0℃で添加した。THF(20mL)中の1−ナフタノイルクロリド(5g、26mmol)を滴加した。次いで、反応混合物を18時間撹拌し、室温までゆっくりと加温した。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(150ml)中に溶解し、水(2×100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。最小量のジクロロメタンの再結晶により、6(6g、92%)を得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ8.39(m,1H),7.96(d,J=8.3Hz,1H),7.93(m,1H),7.76−7−67(m,4H),7.59−7.54(m,2H),7.49(dd,J=8.3,7.0Hz,1H),7.40(m,2H),7.18(m,1H)。EI−MS C1713NO 実測値247.10。
(E/Z)−N−フェニル−1−ナフトイミドイルクロリド7:対応するアミド(2g、8mmol)とPCl(1.68g、8mmol)との等モルの混合物を、還流下で、トルエン中で4時間加熱した。その後、得られた混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた生成物を、さらに精製することなく、次のステップで使用した。
8:トリエチルアミン(1.7mL、12mmol)を、THF(50mL)中のフェニルヒドラジン(0.8mL、8mmol)の溶液に0℃で添加した。THF(10mL)中の化合物7(8mmol)を滴加した。次いで、反応混合物を18時間撹拌し、室温までゆっくりと加温した。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(100ml)中に溶解し、水(2×50ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。混合物を、乾燥CHCl(50mL)中のPd/C(1.6モル%)及びDBU(1当量)で処理した。TLCが新しい高速泳動する茶色化合物(CHCl/ヘキサン1/1)の存在を示すまで、反応混合物を室温で3時間、空気中で撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を中性アルミナ(Brockman I)カラムクロマトグラフィー(CHCl/ヘキサン2/1)で精製して、黒色固体として生成物8(収率26%)を得た。
3−(ナフタレン−1−イル)−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン
9:一般的手順Cに従い、黄色固体、26%を得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ8.35(m,1H),7.84(dd,J=8.1,1.0Hz,2H),7.58−7.31(m,8H),7.29−7.08(m,6H),6.79(m,2H),6.57(m,2H),4.75(q,J=7.0Hz,1H),1.55(d,J=7.6Hz,3H),13C NMR(126MHz,CDCl)δ150.2,144.1,141.9,141.6,133.7,133.4,132.2,131.5,129.7,129.1,128.4,128.3,128.3,127.1,126.9,126.7,126.1,125.7,125.1,124.2,124.1,122.8,122.6,118.9,112.4,58.3,19.3。HR−ESI C3125(M+H)+計算値440.2127、実測値440.2134
実施例12
エチル2−(1,3−ジフェニルベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4(1H)−イル)プロパノアート
一般的手順Dに従い、エチル2−ブロモプロパノアートをアルキルブロミドとして使用した。茶色粘性油、収率14%、H NMR(500MHz,CDCl)δ7.75(m,2H),7.50−7.31(m,6H),7.17−7.06(m,2H),6.97(m,1H),6.83(m,2H),6.57(m,1H),4.21(m,3H),1.58(d,J=7.2Hz,3H),1.27(t,J=7.1Hz,3H)
実施例13
エチル2−(2,4−ジフェニル−[1,2,4]トリアジノ[6,5−h]キノリン−1(4H)−イル)プロパノアート
一般的手順Dに従い、エチル2−ブロモプロパノアートをアルキルブロミドとして使用した。橙色固体、収率25%、H NMR(500MHz,CDCl)δ8.79(d,J=2.4Hz,1H),8.06(dd,J=7.3,2.3Hz,2H),7.95(dd,J=8.2,1.8Hz,1H),7.55(m,2H),7.49−7.34(m,6H),7.20(m,2H),7.10(d,J=8.9Hz,1H),4.62(q,J=7.1Hz,1H),4.10(m,2H),1.45(d,J=7.1Hz,3H),1.18(t,J=7.2Hz,3H)。HRMS C2724(M+Na)+計算値459.1797、実測値459.1809
実施例14
エチル2−(1,3−ジフェニルベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4(1H)−イル)−2−メチルプロパノアート
一般的手順Dに従い、エチル2−ブロモ−2−メチルプロパノアートをアルキルブロミドとして使用した。茶色粘性油、収率78%、H NMR(500MHz,CDCl)δ7.98(m,2H),7.56(dd,J=8.6,1.2Hz,2H),7.44(dd,J=8.5,7.3Hz,2H),7.36(m,3H),7.20(m,2H),7.01(td,J=7.5,1.5Hz,1H),6.96(td,J=7.8,1.6Hz,1H),6.84(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),4.12(q,J=7.2Hz,2H),1.47(s,3H),1.28(t,J=7.0Hz,3H)。HRMS C2525(M+Na)+計算値422.1844、実測値422.1841
実施例15〜19
以下の化合物を、出発材料を必要に応じて変更して、上述の手順及び実施例に従って本質的に調製して、所望の生成物を得る。
[表]
実施例20:スチレン重合のための一般的手順
磁気撹拌棒を備え、テフロン(登録商標)ねじキャップで固定したバイアルを、実施例1〜19の所望の化合物(10mg、0.025mmol、1当量)及びスチレン(0.74ml、6.4mmol、250当量)で充填した。溶液を、3つのfreeze−pump−thawサイクルを用いて脱気した。次いで、バイアルをアルゴンで逆充填し、125℃で6時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(1ml)中で溶解し、MeOH中で沈殿させた。得られた固体を乾燥させ、再溶解し、MeOH中で2回沈殿させた。乾燥後、ポリマーをGPCにより分析して、ポリマーの数平均分子量(M)、重量平均分子量(M)、及び分子量分布(M/M)を得た。PDI=多分散性指数。
実施例21:比較実施例
トリアジンラジカル4a〜cを使用して、バルク中のスチレンの重合を媒介した(表1を参照)。トリアジンラジカルのみをスチレンで加熱したとき、初めの3時間にわたって、モノマー転化は検出されなかったが、この誘導期間後、分子量の漸増が観察された。同様に、熱的ラジカル開始剤である過酸化ベンゾイル(BPO)(モル比1:0.5)、及びスチレンの存在下で、4aを125℃まで加熱したとき、重合を開始するまでに約2時間の誘導期間があり、最終的に、7時間後、28%のモノマー転化率に達した。得られたポリマーは、比較的低い多分散性を有し、このことは、重合を媒介するためのラジカルの潜在性を示した。しかしながら、有意な偏差は、実験的分子量と理論的分子量との間で観察されず、このことは、この系のさらなる改良が標的とされるポリマー特性に到達するために必要であることを示唆している。化合物4a及び4cの構造を以下の表1に示す。
実施例22:スチレン重合
実施例1〜3を、実施例20における手順に従って重合した。スチレンの重合を、制御された様式において行い、このことは、1.1〜1.3の範囲のPDIを維持しつつ、実験的分子量と理論的分子量との間に良好な相関関係を示した(表2)。
反応パラメータを単に調節することによりポリスチレンに対する異なる分子量を標的とした。非常に低い多分散性(PDI<1.3)を維持しつつ、実験的分子量と理論的分子量との間に良好な一致を有する、実施例3に対する1〜40kg/molの分子量を標的とした。このことは、トリアジン媒介重合(TMP)のために使用する明確に定義されたポリマー構造に到達するための能力を実証する(表3を参照)。
スチレン重合を、より低い温度でも試験した。22時間後に47%の転化率に達した、110℃で、実施例1によるスチレン重合(250当量)により、制御された分子量及び低い多分散性による明確に定義されたポリマーをもたらした(Mn=11.8kg/mol、Mnth=12.2kg/mol、PDI 1.1)。
「リビング」鎖末端の存在は、制御ラジカル重合において必要であり、式IまたはIIの化合物により媒介された重合のためにこれを実証するために、低分子量のポリスチレンサンプルを、実施例2を用いて調製し、H NMRにより分析した(M(NMR)=2.2kg/mol、M(GPC)=2.3kg/mol PDI=1.21)。さらに、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)の結果は、ポリマー鎖末端でのトリアジンユニマー(すなわち、Rが−CH(CH)(Ph)である本発明の化合物)の組み込みにより、Rがポリスチレンである本発明の化合物を得ることを実証した。
実施例23:ブロックコポリマー合成
実施例1を用いて合成されたポリスチレンマクロ開始剤を、単離し(M=13kg/mol、PDI=1.16)、反応条件に再度供し、鎖長を延長して、ポリ(スチレン)−b−(スチレン)(M=25.1kg/mol、PDI=1.26)を得た。GPCの低分子量領域にほとんどテーリングしないことからも明らかなように、トリアジン末端基は、マクロ開始剤の単離期間中有効に保持された。同様に、スチレン及び4−メトキシスチレンのジブロックコポリマーを合成して、式IまたはIIの化合物の能力を実証し、他のモノマーを用いてブロックコポリマーを生成した。有効な鎖末端キャッピング及び再開始が起こり、このことは、式IまたはIIの化合物がブロックコポリマーの合成のために使いやすい方法を提供することを示した。実施例1を用いて合成されたポリスチレンマクロ開始剤を、単離し(M=11.9kg/mol、PDI=1.16)、4−メトキシスチレンを用いた反応条件に再度供し、鎖延長によりポリ(スチレン)−b−(4−メトキシスチレン)(M=28.5kg/mol、PDI=1.27)を得た。
実施例24:ランダム共重合
実施例1を用いて、スチレンとメチルメタクリレートまたはブチルアクリレートのいずれかとの間のランダム共重合(表4)における他のモノマーファミリーの重合を制御した。1.2〜1.32のPDIを有するスチレンとブチルアクリレートの明確に定義されたランダムコポリマーを得た。スチレンとメチルメタクリレートとの共重合により、1.1〜1.34の範囲のPDIを有する明確に定義されたランダムコポリマーを容易に生成した。重要なことには、H NMRスペクトルの5.50〜6.20ppmの領域において、ピークは観察されず、このことは、NMPとは異なる鍵となる不均化による停止がほとんどないまたは全くないことを示した。
バルクランダム共重合におけるブチルアクリレート及びメチルメタクリレート対スチレンの様々な比率に対する多分散性及び分子量(Mn)を表4に列記する。
実施例25:スチレン重合
さらなる重合の結果を表5〜10に示す
本明細書に記載される実施例及び実施形態は、例示目的のためであり、それらを考慮して、種々の修正または変更が、当業者に示唆され、本出願の趣旨及び範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に組み込まれることが理解される。本明細書で引用されるすべての刊行物、特許、及び特許出願は、あらゆる目的で参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (15)

  1. 式の化合物、
    またはその許容される塩であって、
    式中、破線が任意の二重結合を表し、
    Aが、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルから選択され、これらの各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
    各Rが、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルコキシ)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基がオキソを形成し、
    が、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
    が、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C10ハロアルキル、−CO(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C−C20アルキル)であり、これらの各々が、独立して、1つ以上のRで任意に置換され、
    及びRの各々が、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−ヘテロアリール、−P(O)(OH)、−P(O)(C−C20アルコキシ)、−P(O)(アリールオキシ)、シクロアルキル、シクロアルキル(C−C20アルキル)、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、及びヘテロシクリル(C−C20アルキル)からなる群から選択されるか、または同じ非芳香族原子上の2つのR基がオキソを形成するか、あるいは同じ非芳香族原子上の2つのR基がオキソを形成し、

    であり、
    が、水素、C−C20アルキル、またはアリールであり、アルキルまたはアリール部分が、1つ以上のR11で任意に置換され、
    が、水素、C−C20アルキル、アリール、−CO10、または−CON(R10であり、
    が、C−C20アルキル、アリール、アリール(C−C20アルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−C20アルキル)、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C−C20アルキル)、−CO10、−CON(R10、または−CNであり、各アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル部分が、1つ以上のR11で任意に置換され、
    各R10が、独立して、水素、C−C20アルキル、またはアリールからなる群から選択され、各アルキルまたはアリール部分が、1つ以上のR11で任意に置換され、
    各R11が、独立して、ハロゲン、−NO、−CN、C−C20アルキル、C−C20アルケニル、−Si(C−C20アルキル)で任意に置換されたC−C20アルキニル、C−C20ハロアルキル、−OH、C−C20アルコキシ、C−C20ハロアルコキシ、ヒドロキシ(C−C20アルキル)、アルコキシ(C−C20アルキル)、−NH、−NH(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)、−CONH、−CONH(C−C20アルキル)、−CON(C−C20アルキル)、−NHCO(C−C20アルキル)、−N(C−C20アルキル)CO(C−C20アルキル)、アミノ(C−C20アルキル)、−COH、−CO(C−C20アルキル)、−OCO(C−C20アルキル)、−CO(アリール)、−S(O)0−2−(C−C20アルキル)、−S(O)0−2−アリール、及び−S(O)0−2−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、または非芳香族原子上の2つのR11がオキソを形成するか、あるいは、
    が、ビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られるポリマー基である、前記化合物。
  2. が、C−C20アルキルまたはアリールであり、これらの各々が、1つ以上のRで任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
  3. が、1つ以上のRで任意に置換されたアリールである、請求項2に記載の化合物。
  4. が、フェニル、メトキシフェニル、ニトロフェニル、シアノフェニル、メチルフェニル、イソプロピルフェニル、またはトリメチルフェニルである、請求項3に記載の化合物。
  5. が、1つ以上のRで任意に置換されたアリールである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Aが、1つ以上のRで任意に置換されたアリールである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Aが、1つ以上のRで任意に置換されたヘテロアリールである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、C−C20アルキルまたは水素であり、RがC−C20アルキルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、−CO10または−CON(R10である、請求項8に記載の化合物。
  10. が、1つ以上のR11で任意に置換されたアリールである、請求項8に記載の化合物。
  11. が、ビニル含有モノマーのうちの1つ以上の重合から得られるポリマー基である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、任意に置換されたスチレン、任意に置換されたアルキルアクリレート、任意に置換されたアルキルメタクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、イソプレン、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上の重合から得られるポリマーである、請求項11に記載の化合物。
  13. 1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    3−(4−メトキシフェニル)−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル、
    4−(1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−3−イル)ベンゾニトリル、
    2,4−ジフェニル−1−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジノ[6,5−h]キノロン、
    5−メチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    3−(4−ニトロフェニル)−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    2,4−ジフェニル−1−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロナフト[1,2−e][1,2,4]トリアジン、
    エチル2−(1,3−ジフェニルベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4(1H)−イル)プロパノアート、
    5−エチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    5−tert−ブチル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    エチル2−(2,4−ジフェニル[1,2,4]トリアジノ[6,5−h]キノリン−1(4H)−イル)プロパノアート、
    3−(ナフタレン−1−イル)−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    3−メシチル−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    5−tert−ブチル−3−メシチル−1−フェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    5−イソプロピル−1,3−ジフェニル−4−(1−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロベンゾ[e][1,2,4]トリアジン、
    7,9−ジフェニル−10−(1−フェニルエチル)−3,5,7,10−テトラヒドロピレノ[1,2−e][1,2,4]トリアジン、
    (4−(1−(1,3−ジフェニルベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4(1H)−イル)エチル)フェニル)メタノール、または
    エチル2−(1,3−ジフェニルベンゾ[e][1,2,4]トリアジン−4(1H)−イル)−2−メチルプロパノアートである、請求項1に記載の化合物。
  14. 1つ以上のビニル含有モノマーを請求項1〜13のいずれか一項に記載の1つ以上の化合物と接触させることを含む、1つ以上のビニル含有モノマーを重合させるための方法。
  15. 前記重合が、約1.5未満の多分散性指数を有するポリマーをもたらす、請求項14に記載の方法。
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