JP2016534734A - 急性骨髄性白血病の診断のための抗体 - Google Patents

急性骨髄性白血病の診断のための抗体 Download PDF

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Abstract

抗体の重鎖VH及び軽鎖VLの特定の相補性決定領域CDR1、CDR2及びCDR3に対応するポリペプチド、特に抗体又は抗体断片、並びに前記ポリペプチドを含む化合物、M2型急性骨髄性白血病用の診断薬としてのその使用、及び前記化合物を含むキットを開示する。

Description

本発明は、抗体の重鎖V及び軽鎖Vの特定の相補性決定領域CDR1、CDR2及びCDR3に対応するポリペプチド、特に抗体又は抗体断片、並びに前記ポリペプチドを含む化合物、診断薬としてのその使用、及び本発明の化合物を含むキットに関する。
成人性急性骨髄性白血病(AML)は未成熟骨髄前駆細胞のクローン増殖を特徴とする非常に不均一な幹細胞性悪性腫瘍である。AMLは他の造血器悪性腫瘍に続いて、又は他の疾患の細胞傷害性療法の後に新しく生じることがある。過去数十年にわたって癌治療計画はかなり改善されたが、5年生存率は未だに24%から70%までの範囲であり、診断された亜型に強く左右される。特定の患者についての見通しは、その人が好ましい亜型、中間の亜型、又は好ましくない亜型を有しているかどうかに依存するので、AML亜型シグネチャの特定はAML治療における最初の重要なステップである。
速くて正確な診断が非常に重要なため、本発明の目的の1つはM2型AML特異的診断法用の診断ツールを提供することである。
国際公開第2005/111623(A1)号パンフレットはAMLのマーカー、その新たなマーカーに特異的に結合する結合性分子、それらの結合性分子をコードする核酸分子、及びそれらの結合性分子を含む組成物を開示している。そのマーカーに特異的に結合可能であるそれらの結合性分子をAMLの診断において使用することができる。この参照文献はM2型に特異的な抗体の開示に関しては何も述べていない。
米国特許出願公開第2008/0095780(A1)号明細書は腫瘍関連抗原、それらの抗原に特異的に結合する結合性分子、それらの結合性分子をコードする核酸分子、それらの結合性分子を含む組成物、及びそれらの結合性分子を特定又は生産する方法を開示している。腫瘍関連抗原は癌細胞上で発現しており、それらの抗原に特異的に結合可能である結合性分子を癌の診断、予防及び/又は治療において使用することができる。2型AMLに特異的な抗体は開示されていない。
国際公開第2011/036183(A2)号パンフレットは腫瘍関連抗原CD33に対する抗体、及びCD33陽性細胞を免疫ターゲティングするためのそれらの抗体の使用を開示している。それらの抗体は医学分野、薬学分野及び生物医学的研究分野での使用に適切である。それらの抗体は10〜10mol/Lの桁のヒトCD33に対する高い親和力を特徴とする。CDR配列は、高い親和力を有するため、特に組換え断片(例えば、scFv断片又は二重特異性抗体)の生産及び免疫ターゲティングに適切である。CD33の発現に関連する病気、特に急性骨髄性白血病(AML)の治療用途及び/又は診断用途の医薬を生産するためのその抗体の使用がさらに開示されている。M2型特異性は扱われても開示されてもいない。
米国特許出願公開第2005/069955(A1)号明細書は癌細胞に結合する抗体又はそれらの断片を開示しており、生理学的現象、例えば、細胞ローリング及び転移において重要である。それらの抗体のそのような抗体断片を使用する治療法及び診断法並びに組成物も開示されている。本発明による方法と組成物を治療薬のターゲティングに使用することができ、腫瘍増殖と転移を含む癌、白血病、自己免疫疾患、及び炎症性疾患などの病気の診断、予後予測と病期分類、及びそのような病気の治療に使用することができる。相補的結合のために多種多様な抗原結合ドメインを有する免疫グロブリンの結合ドメインのライブラリーであって、重鎖CDR3だけに多様性を有する前記ライブラリーも提供されている。白血病に関して、M2型AMLの特異的抗体は開示されていない。
本発明の根底にある目的は、抗体又は抗体断片を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは抗体の重鎖V及び軽鎖Vの相補性決定領域CDR1、CDR2及びCDR3に対応しており、前記相補性決定領域が:
5アミノ酸からなる配列により規定され、前記5アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記5アミノ酸は式:PO − PO − NP − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR1領域;
17アミノ酸からなる配列により規定され、前記17アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記17アミノ酸は式:PO − NP − PO − PO − BP又はNP − PO − BP又はPO − BP − PO − NP − PO − NP − AP − PO − NP − BP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR2領域;
7アミノ酸からなる配列により規定され、前記7アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記7アミノ酸は式:NP − NP又はBP − BP又はNP − BP又はPO − NP − AP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR3領域;
11アミノ酸からなる配列により規定され、前記11アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記11アミノ酸は式:BP − NP − PO − PO − PO − NP − PO − PO − PO − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR1領域;
7アミノ酸からなる配列により規定され、前記7アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記7アミノ酸は式:NP又はBP − NP − PO − BP又はNP − NP − PO − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR2領域;
9アミノ酸からなる配列により規定され、前記9アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記9アミノ酸は式:PO − PO − NP又はBP − BP又はNP − PO又はBP − PO − NP − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR3領域
を含み、
複数の前記式の前記アミノ酸はタンパク質構成アミノ酸であり、各記号は次の意味を有する:
POはpH7.4において側鎖の極性が極性であり側鎖の電荷が中性のアミノ酸を表し;
NPはpH7.4において側鎖の極性が無極性であり側鎖の電荷が中性のアミノ酸を表し;
BPはpH7.4において側鎖の極性が塩基性であり側鎖の電荷が正のアミノ酸を表し;
BPはpH7.4において側鎖の極性が塩基性であり側鎖の電荷が主に中性のアミノ酸を表し;
APはpH7.4において側鎖の極性が酸性であり側鎖の電荷が負のアミノ酸を表す、
ポリペプチド、によって達成される。
本発明の一実施形態において、本発明のポリペプチドでは、
POはアスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、及びチロシンからなる群より選択されるアミノ酸を表し;
NPはアラニン、システイン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、及びバリンからなる群より選択されるアミノ酸を表し;
BPはアルギニン又はリシンを表し;
BPはヒスチジンを表し;
APはアスパラギン酸又はグルタミン酸を表す。
さらなる実施形態において、本発明のポリペプチドは、その:
重鎖CDR1の中に配列番号1のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも80%の相同性を有するペプチドを含み;
重鎖CDR2の中に配列番号2又は配列番号3のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも85%の相同性を有するペプチドを含み;
重鎖CDR3の中に配列番号4又は配列番号5のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも85%の相同性を有するペプチドを含む、
抗体又は抗体断片を含む。
さらに別の実施形態において、本発明のポリペプチドは、その:
軽鎖CDR1の中に配列番号6のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも80%の相同性を有するペプチドを含み;
軽鎖CDR2の中に配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも70%の相同性を有するペプチドを含み;
配列番号9又は配列番号10のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも50%の相同性を有するペプチドを含む、
抗体又は抗体断片を含む。
典型的には、本発明のポリペプチドでは、前記重鎖CDR1のアミノ酸配列は配列番号1の配列であり、前記重鎖CDR2のアミノ酸配列は配列番号2又は配列番号3の配列であり、前記重鎖CDR3のアミノ酸配列は配列番号4又は配列番号5の配列であり、及び/又は前記軽鎖CDR1のアミノ酸配列は配列番号6の配列であり、前記軽鎖CDR2のアミノ酸配列は配列番号7又は配列番号8の配列であり、前記軽鎖CDR3のアミノ酸配列は配列番号9又は配列番号10の配列である。
本発明の特定の実施形態において、前記ポリペプチドでは抗体の可変領域の重鎖VのCDR1、CDR2及びCDR3と抗体の可変領域の軽鎖VのCDR1、CDR2及びCDR3はリンカー構造を介して相互に連結している。典型的には、本発明によるとそのリンカー構造は(GlySer)である。
さらに特定の実施形態では前記ポリペプチドは抗体又は組換え抗体、特に単鎖可変断片(scFv)である。
本発明の対象は検出可能標識を備える本発明のポリペプチドを含む化合物でもある。
本発明の化合物の特定の実施形態において、前記検出可能標識は、フルオレセイン、ローダミン、クマリン、及びシアニン、並びにそれらの誘導体などの蛍光色素;ガンマ線放出放射性同位元素、特にヨード−131、ルテチウム−177、イットリウム90;重金属、特にCdSe又はInGaP、から構成される量子ドット;少なくとも3個、特に8〜12個、の金又は銀の原子から構成される貴金属ナノクラスター、又は二酸化ケイ素からできたナノ粒子内に捕捉された合成フルオロフォア;MRIベースの分子イメージングの超常磁性酸化鉄粒子;GFP又はdsREDのような蛍光タンパク質、又はそれらの誘導体;アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びガラクトシダーゼなどの酵素、からなる群より選択される。
本発明の化合物のさらに別の実施形態において、本発明のポリペプチドは化学連結基によって検出可能標識と連結している。
前記検出可能標識と前記ポリペプチドドメインを結合するためにその検出可能標識と本発明のポリペプチドの間に化学連結基を配置することができる。その検出可能標識の結合は各部分を本発明のペプチドと結合することにより実施され得る。参照により援用される国際公開第2009/013359号パンフレットの開示によって提供された技術を用いることも可能である。
国際公開第2009/013359号パンフレットによるSNAPタグ・テクノロジーの大きな可能性はその技術の広範なインビトロ用途とインビボ用途の中にある。可溶性分子又は表面へのタンパク質の結合、画像化技術、タンパク質間相互作用の分析、又はマウスにおける薬物動態の分析にそのテクノロジーを用いることができる。SNAPタグについて、その汎用性のため、新しい治療薬と診断薬の開発分野におけるさらなる研究は大きなインパクトをもたらすことが合理的に予想される。
診断薬、特に急性骨髄性白血病の診断のための診断薬として本発明に従って本発明の化合物を使用することができる。
以上より、本発明の対象は急性骨髄性白血病の診断における本発明による化合物の使用でもある。
本発明の対象は急性骨髄性白血病の診断において使用される本発明のポリペプチド又は本発明による化合物を含む診断キットでもある。
scFvインサートのpMS SNAPタグ真核生物発現ベクターへのクローニングを表す。 ELISAで測定された吸収値に基づく、EMI408及びEMI409の、Kasumi−1及びPBMCへの結合活性強度を表す。 フローサイトメトリー分析による生標的細胞への結合強度を表す。 脱パラフィン化FFPE組織切片上での、scFv−SNAPタグを含むトランスフェクトHEK293T細胞上清の結合分析を表す。 免疫蛍光二重染色による、CD34陽性細胞集団へのクローンEMI408の特異的結合を表す。 免疫蛍光二重染色による、CD34陽性細胞集団へのクローンEMI408の特異的結合を表す。 免疫蛍光二重染色による、CD34陽性細胞集団へのクローンEMI408の特異的結合を表す。 フローサイトメトリーによる、scFv−SNAPタグ融合タンパク質の交差反応性の検査を表す。
本明細書において使用される場合、「抗体」という用語はポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ヒト化抗体、単鎖抗体、及びそれらの断片、例えば、Fab、F(ab’)2、Fv、及び親抗体の抗原結合機能と特異性を保持する他の断片を指す。
本明細書において使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は均質な抗体集団を有する抗体組成物を指す。その用語はその抗体の種又は起源に関して限定されず、その抗体が作製される方法によっても限定されない。この用語は免疫グロブリン全体並びにその抗体の抗原結合機能及び抗体特異性を保持するFab、F(ab’)2、Fv、及び他の断片などの断片を包含する。あらゆる哺乳類種のモノクローナル抗体を本発明において使用することができる。しかしながら、モノクローナル抗体を作製するために必要な雑種細胞株、又はハイブリドーマの作製に使用されるラット細胞株若しくはマウス細胞株の入手しやすさから、実際には抗体の起源はラット又はマウスであることが典型的である。
本明細書において使用される場合、「ヒト抗体」という用語は免疫グロブリンのフレームワーク領域がヒト免疫グロブリン配列に由来していることを意味する。
本明細書において使用される場合、「単鎖抗体断片」(scFv)という用語は、結合抗体の結合ドメイン(重鎖と軽鎖の両方)を決定し、結合機能の保存を可能にする連結部分を加えることにより調製される抗体を指す。これにより、本質的に抗原への結合に必要な可変ドメインの一部だけを有する極端に省略された抗体が形成される。単鎖抗体の決定と構築はLadnerらによる米国特許第4946778号明細書に記載されている。
「検出可能標識」という用語は、例えば、本質的に放射線の放出(放射活性)により、又は相互作用により測定可能なパラメーターを示し得るあらゆる構造要素であり得る。検出可能標識は蛍光色素、例えば、フルオレセイン、ローダミン、クマリン、及びシアニン並びにそれらの誘導体である。好ましいフルオロフォアは680nmと950nmの間の近赤外(NIR)範囲で発光する。この波長はバックグラウンド蛍光が非常に低く、且つ、組織透過性が優れており、したがってインビボでの蛍光検出に理想的に適している。特定の実施形態において、Snapタグと融合している腫瘍特異的抗体又は他のリガンドがNIR色素のO(6)−ベンジルグアニン(BG)誘導体で標識される。その標識抗体又はリガンドは腫瘍増殖及び/又は治療をインビボで視覚化するために使用され得る画像化ツールとして機能する。
一具体例において、EGFRを標的とする単鎖抗体断片SNAPタグ融合タンパク質に、782nmで発光するNIR色素のBG誘導体を結合した。それにより生じたインビボ画像化プローブを使用して膵臓癌異種移植モデルにおけるEGFRの発現を検出した。他の具体例において、幾つかのフルオロフォア結合複合体ABをフローサイトメトリー用途及び共焦点顕微鏡法用途に使用した。さらに、検出可能標識はガンマ線放出放射性同位元素、例えば、ヨウ素−131、ルテチウム−177、イットリウム90、又はDOTA若しくはDTAPのような錯化剤と通常組み合わせられる他のあらゆる診断学的に適切な同位元素であり得る。
さらに、検出可能標識はCdSe又はInGaPのような重金属から構成される量子ドットであり得る。量子ドットは高い量子収量と光安定性を有するため、好ましい光学イメージング剤である。コンポーネントCによって表される蛍光標識の別の可能性として、数個(8〜12個)の金又は銀の原子から構成される新規金属ナノクラスター、又は二酸化ケイ素からできたナノ粒子内に捕捉された合成フルオロフォアであり得る。
さらに、検出可能標識はMRIベースのイメージングの超常磁性酸化鉄粒子である。
GFP又はdsREDのような蛍光タンパク質又はそれらの誘導体は複合体ABに結合した検出可能標識として機能し得る。蛍光タンパク質は現在では広範囲の可視光スペクトル並びに近赤外を範囲とする。
さらに、検出可能標識は様々な免疫アッセイにおいて一般的に適用されるアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びガラクトシダーゼのような酵素であり得る。
「無極性アミノ酸」、「極性アミノ酸」、「中性アミノ酸」、「正のアミノ酸」並びに「負のアミノ酸」という用語は必須アミノ酸と他のアミノ酸の両方におけるよく知られた特性を指す。タンパク質構成アミノ酸については表1にこれらの特性をまとめている。
ポリペプチドは個々のアミノ酸を生体高分子に重合するために用いられるペプチド結合を示す。ペプチド結合はエクソペプチダーゼ又はエンドペプチダーゼによる酵素分解の対象となる。自然条件でポリペプチドの安定性を上昇させるため、N末端又はC末端をブロックすること、及び/又は、例えば、特にレトロ/インベルソ方向としてD−アミノ酸によって形成されるペプチド結合を導入することにより、ポリペプチド骨格を修飾することが可能である。
細胞と培養
ヒト急性骨髄性白血病M2由来細胞株Kasumi−1をドイツ生物材料リソースセンター(German Resource Centre for Biological Material、DSMZ、ブラウンシュバイク、ドイツ)から購入し、選択抗原として使用した。20%(v/v)ウシ胎児血清(FCS、Invitrogen社)を添加した80%(v/v)RPMI 1640 GlutaMAX−I培地(Invitrogen社、エッゲンシュタイン、ドイツ)の中で細胞を37℃及び5%COで培養し、3〜4日毎に1:2の比率で分割した。
フィコール試薬(GEヘルスケア社、ミュンヘン、ドイツ)を使用してヘパリン添加全血より新しく単離されたヒト末梢血単核球(PBMC)の他、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC、ヴェーゼル、ドイツ)から得たヒト胚腎臓細胞株HEK293T及び急性骨髄性白血病M7由来細胞株KG−1を陰性対照として使用した。10%(v/v)FCS及び1%(v/v)ペニシリン/ストレプトマイシン(ml当たり10,000単位のペニシリンと10,000μgのストレプトマイシンからなるストック溶液、Invitrogen社)を含む90%(v/v)RPMI 1640 GlutaMAX−I培地の中で上と同じ条件を用いて細胞を培養した。加えて、scFv−SNAPタグ融合タンパク質のトランスフェクションと発現のためにHEK293T細胞を使用した。そして、細胞を6×10細胞/ウェルの密度で24ウェル培養プレートに播種し、1〜2μgのプラスミドDNA及び3μlのFuGene HDトランスフェクションリージェント(ロッシュ・ダイアグノスティックスGmbH社、マンハイム、ドイツ)と共に培養した。機能性タンパク質の発現とSNAPタグ活性を、過去に記載されたように14試験した。100μg/mlのゼオシン(InvivoGen社、サンディエゴ、カリフォルニア州、米国)を標準培地に添加することにより、トランスフェクションに成功した細胞をゼオシン選択圧下で培養した。タンパク質の大量生産のため、200mlの培地を使用してトリプルフラスコ(Nunc社、ランゲンゼルボルト、ドイツ)の中でトランスフェクト細胞を培養した。7〜8日毎に培地を更新した。
ELISA及びフローサイトメトリーにおける可溶性scFv−SNAPタグ融合タンパク質の分析
可溶性scFvのELISAにおいて、粗細胞培養上清並びに精製タンパク質を使用して、scFv−SNAP融合タンパク質の機能性が示された。そのため、96ウェルマイクロタイタープレートを、1:100に希釈した100μlのKasumi−1とPBMCの膜断片にて、4℃で一晩被覆した。プレートをPBSで3回洗浄し、2%のMPBSを使用して2時間ブロッキングを行った後に、100μl/ウェルのscFv含有細胞上清を室温で400rpmの速度で振盪しながら1時間インキュベートした。0.05%のPBSTを使用して未結合タンパク質を洗い流し、100μlの新しく調製したABTSを使用して、結合したscFvをそれらのSNAPタグを介して検出した。各ウェルに基質を添加し、上に記載されているように暗所でインキュベートした。Tecanリーダーにおいて3時点(ABTSの添加から15分後、30分後、及び60分後)でOD490nmを参照として吸光度をOD405nmで測定した。
真核性発現scFv−SNAPタグ融合タンパク質の結合強度の定量的比較のため、1μgのIMAC精製タンパク質を、総計で100μlの体積となるように2%のMPBS中で予めブロックしたものを、各マイクロタイタープレートウェルにアプライし、ファージELISAについて説明されている通りにELISA法を行った。一次抗体として0.2μg/mlの濃度のウサギ抗SNAPタグポリクローナル抗体(A00684、GenScript社、ピスカタウェイ、ニュージャージー州、米国)を使用し、二次抗体として1:5000に希釈したポリクローナルヤギ抗ウサギHRP標識抗体(ab6721、Abcam社、ケンブリッジ、英国)を使用して、結合したscFv−SNAPタグ融合タンパク質を検出した。直接的に標識されたscFvクローンの結合活性の定性的試験のため、1μgの溶出scFvタンパク質を、新たに回収され3回洗浄された5×10個のPBMC又はKasumi−1細胞と共に、ブロッキング緩衝液(0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)を含むPBS)中で1時間、遮光下、氷上でインキュベートした。細胞洗浄器中でPBSで2回洗浄した後、細胞を300μlのブロッキング緩衝液中に再懸濁し、フローサイトメトリーでの結合分析に直接的に使用した。
選択されたscFvの機能的親和定数(functional affinity constant)の決定
選択された各scFv抗体の親和定数の決定に、Benedictら16の方法を改変したものが用いられている。それぞれビスタ・グリーンで標識されたscFv−SNAPタンパク質を様々な希釈度でPBSで希釈し、Kasumi−1細胞と共に、上に記載されるようにインキュベーションした。濃度を0.5nM〜2000nMの範囲とし、scFv−SNAPタグの量の増加に伴い飽和レベルに達するようにした。細胞固有の蛍光やscFv−SNAPタグタンパク質の非特異的結合により生じるバックグラウンド蛍光シグナルを減算した後、各scFvとアプライした濃度についての蛍光強度の幾何平均を算出した。特異性を試験するためにPBMCに対する機能的親和力を並行して試験した。
一次組織試料
日常の病理組織学的検査に由来する保管されたホルマリン固定パラフィン包埋組織を材料として用いた。ホルマリン固定とパラフィン包埋は標準化された条件下で行われた。外科的切除の前に患者からインフォームドコンセントを得た後、地域の倫理委員会の許可を得てその材料を保管した。日常のHE染色切片を評価している2人の経験を積んだ胃腸科の病理学者(シュテファン・キルヒナー、シュテファン・ガッテンレーナー)がパラフィン包埋組織の腫瘍ブロックを選択した。
scFv−SNAPタグタンパク質を使用する免疫組織化学染色
脱パラフィン化後のIHCにより、FFPE腸骨稜生検の連続切片に対して、選択したscFv−SNAPタグタンパク質の陽性の結合についての分析を行った。ミクロトーム上でホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックから組織切片を切り出し、粘着性スライドグラス(Hartenstein社、ヴュルツブルク、ドイツ)上に載せた。2μm厚の連続切片を用いて完全自動化BOND−MAX(ライカマイクロシステムズ社、都市、国)で染色を行った。パーオキシド・ブロッキング試薬(ライカ社)で切片を10分間ブロックし、直ぐにボンド洗浄溶液(ライカ社)で3回洗浄し、3%BSAで20分間再びブロックし、そして前回のように洗浄した。100μlのscFv−SNAPタグタンパク質を含むHEK293T細胞上清を30分間インキュベートし、続いて抗体希釈剤中に1:5000に希釈した100μlのマウスモノクローナル抗SNAPタグ抗体と30分間インキュベートすることにより結合を検査した。上記のように非特異的及び未結合抗体を洗い流した。ボンド・ポリマー・リファイン・ディテクションキットを製造業者の説明に従い使用して特異的結合を視覚化した。DAB染色を10分後に停止し、細胞をヘマトキシリンで5分間対比染色した。脱水、封入後、光学顕微鏡法で画像を撮った。病理学者が結合シグナルを視覚的に評価した。
免疫蛍光
上述のように脱パラフィン化とBOND−MAXでの染色の準備を行った後の組織切片に対して、免疫蛍光共局在化実験を行った。自動化免疫蛍光前処理を始める前に、切片を3%BSAで20分間ブロックし、直ぐにボンド洗浄溶液(ライカ社)で3回洗浄した。scFv−SNAPタグを含むトランスフェクトHEK293T細胞上清から、遠心分離により細胞破片を取り除き、その上清を1:40に希釈したモノクローナルマウス抗CD34抗体と混合した。組織切片上での4℃、一晩のインキュベーションの後にトリス緩衝液で未結合タンパク質を3回洗い流した。Dako希釈剤中に1:1000に希釈したポリクローナルウサギ抗SNAPタグ抗体、及びこれに引き続く3%BSA添加トリス緩衝液中に1:500に希釈したヤギ抗ウサギAlexa Fluor568とのインキュベーションにより、scFv−SNAPタグ融合タンパク質の結合を検出した。同じ希釈度のモノクローナルヤギ抗マウスAlexa Fluor488を使用して抗CD34抗体の陽性の結合を検出した。これらのインキュベーションは室温で2時間行い、引き続き上述の洗浄方法を行った。Dako蛍光封入剤で組織切片を封入し、蛍光色素の検出用に488nmと568nmのフィルターを使用して顕微鏡で蛍光画像を撮った。
データ分析
クマシー染色SDSポリアクリルアミドゲルのデジタルスキャニングの後に、AIDAイメージアナライザー4.27ソフトウェア(Raytest社、シュトラウベンハルト、ドイツ)を使用して可溶性scFvタンパク質の定量的分析を行った。VersaDoc MPシステム(BIO−Rad社、カリフォルニア州、米国)とQuantityOneベーシック1−D分析ソフトウェア第4.2.1版(BIO−Rad社)でフルオロフォア標識scFvを検出した。CellQuestソフトウェア(ベクトン・ディッキンソン社、ハイデルベルク、ドイツ)とフローサイトメトリー用Windowsマルチプルドキュメント・インターフェース第2.8版(WinMDI、ジョゼフ・トロッター、米国)を使用してフローサイトメトリー分析からのデータを評価した。GraphPadプリズムソフトウェア(GraphPad社、ラホヤ、米国)を用いて統計分析を行った。データは平均値±標準偏差(SD)で記載された。独立した実験の有意性を判定するために両側t検定を用いた。基準p<0.05を有意と見なし()、p<0.01を非常に有意と見なし(**)、p<0.001を高度に有意と見なした(***)。
結果
可溶性scFv−SNAPタグタンパク質の結合親和力
選択したバインダーのscFv−SNAPタグ融合タンパク質を作製するためにscFvインサートをバイシストロニックpMS SNAPタグ真核生物発現ベクターにクローニングし(図1A)、HEK293T細胞にトランスフェクションした。ゼオシンによる選択と蛍光顕微鏡法における緑色蛍光(eGFP)タンパク質活性の上昇により、有効なトランスフェクションを特定した。scFv−SNAPタグ融合タンパク質を上清に分泌させ、IMACにより精製し、SDS−PAGEとウェスタンブロットで分析した。精製したタンパク質を直接使用するか、又はBG−SNAP基質を用いてフルオロフォアであるビスタ・グリーン又はAlexa Fluor647と結合させ、標識の視覚化が成功した後に使用した。scFvのモノクローナルELISAで測定された吸収値に基づいて結合活性強度の最初の分類を行った。各精製scFvタンパク質1μgを、Kasumi−1の固定化膜断片、及び陰性対照としてのPBMCの固定化膜断片とインキュベートした。ウサギ抗SNAPタグ一次抗体とHRP標識ヤギ抗ウサギ二次抗体を使用して陽性の結合を検出し、ABTSの添加後に405nmで視覚化した。陰性対照よりも少なくとも2.5倍高い吸収値を有する選択したクローンを中程度の親和性(affine)として分類し、5倍高い吸収値を有するクローンを高親和性として表した。この分類に従うと、選択したバインダーEMI408はKasumi−1膜断片に対する高親和性結合活性を示し、クローンEMI409は中程度の結合を示した(図1B)。さらに、フローサイトメトリー分析により生標的細胞への結合強度を評価したところ、1μgのビスタ・グリーン標識タンパク質とインキュベートするとクローンEMI409については36.64±24.39%の、及びクローンEMI408については65.75±8.07%のKasumi−1細胞のシフトがFL−1で見出された(図1C)。PBMC枯渇細胞、又はHEK293T若しくはKG−1のような他の陰性対照細胞に対する非特異的結合活性は、いかなる時にも観察されなかった。飽和レベルに達するように最大で2000nMの各バインダーと共にKasumi−1細胞をインキュベートし、K値を決定した。細胞結合scFvのMFIの増加を測定し、バックグラウンド蛍光に対して正規化し、飽和結合曲線において、アプライしたscFvの濃度に対してプロットした。非線形回帰を用いて計算した各試料のK値はクローンEMI408については19.9±2.5nMであり、クローンEMI408については155.8±57.3nMであった(表1)。
表1.選択したバインダーは、ELISA吸収値(+はバックグラウンドよりも5倍未満、++はバックグラウンドよりも5倍超高い)、FACSにより特定されるシフト細胞のパーセンテージ(+は60%未満、++は60%超)に基づいて中程度(+)又は強(++)と分類される。実験は少なくとも3回行われた。
FFPE一次組織上での結合
少なくとも2人のAML M2陽性の患者の脱パラフィン化FFPE組織切片について、scFv−SNAPタグを含むトランスフェクトHEK293T細胞上清の結合分析を評価した。クローンEMI408とEMI409は、2回繰り返されたIHCにおいて陽性の染色を示した。非結合性scFv−SNAPタグ融合タンパク質を使用した陰性対照では染色されないままであり、健康な骨髄生検での結合も観察されなかった(図2)。
免疫蛍光二重染色
例として、FITC標識抗CD34モノクローナルマウス抗体を使用する免疫蛍光二重染色のために、EMI408(scFv)−SNAP−Alexa Fluor647を使用した。CD34陽性細胞集団へのクローンEMI408の特異的結合が観察された(図3)。
選択したscFv−SNAPタグ融合タンパク質の交差反応性
精製し、フルオロフォアと結合させたscFv−SNAPタグ融合タンパク質を、他の細胞種への交差反応性について検査した。種々の(viable)フローサイトメトリーの使用により、膵臓癌、前立腺癌、又は線維芽細胞のような関連性のない腫瘍細胞株への望ましくない結合活性を排除することができた。健康なPBMCに加えて、急性単球性白血病(M5、細胞株:MonoMac1)及び急性巨核芽球性白血病(M7、細胞株:KG−1)などの他の亜型のAML細胞に対しても、結合は観察されなかった。しかしながら、scFv EMI408は、大元の選択細胞株であるKasumi−1(M2)と強い関連がある急性骨髄球白血病由来細胞株GF−D8(M1)に対して陽性の結合を示した(図4)。1μgのビスタ・グリーン標識scFv−SNAPタンパク質EMI408をGF−D8細胞とインキュベートした後に、18.64±13.35%の細胞がFL−1においてシフトした。非特異的コンストラクトとのインキュベーションはシグナルを示さなかった。
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Claims (15)

  1. M2型急性骨髄性白血病(AML)特異的診断のための抗体又は抗体断片を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは抗体の重鎖V及び軽鎖Vの相補性決定領域CDR1、CDR2及びCDR3に対応しており、前記相補性決定領域が:
    5アミノ酸からなる配列により規定され、前記5アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記5アミノ酸は式:PO − PO − NP − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR1領域;
    17アミノ酸からなる配列により規定され、前記17アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記17アミノ酸は式:PO − NP − PO − PO − BP又はNP − PO − BP又はPO − BP − PO − NP − PO − NP − AP − PO − NP − BP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR2領域;
    7アミノ酸からなる配列により規定され、前記7アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記7アミノ酸は式:NP − NP又はBP − BP又はNP − BP又はPO − NP − AP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記重鎖VのCDR3領域;
    11アミノ酸からなる配列により規定され、前記11アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記11アミノ酸は式:BP − NP − PO − PO − PO − NP − PO − PO − PO − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR1領域;
    7アミノ酸からなる配列により規定され、前記7アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記7アミノ酸は式:NP又はBP − NP − PO − BP又はNP − NP − PO − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR2領域;
    9アミノ酸からなる配列により規定され、前記9アミノ酸はpH7.4において側鎖に極性及び電荷を有し、前記アミノ酸配列の前記9アミノ酸は式:PO − PO − NP又はBP − BP又はNP − PO又はBP − PO − NP − NP − POのとおり記号によって表されており、前記アミノ酸はペプチド結合によって連結されている、前記軽鎖VのCDR3領域
    を含み、
    複数の前記式の前記アミノ酸はタンパク質構成アミノ酸であり、各記号は次の意味を有する:
    POはpH7.4において側鎖の極性が極性であり側鎖の電荷が中性のアミノ酸を表し;
    NPはpH7.4において側鎖の極性が無極性であり側鎖の電荷が中性のアミノ酸を表し;
    BPはpH7.4において側鎖の極性が塩基性であり側鎖の電荷が正のアミノ酸を表し;
    BPはpH7.4において側鎖の極性が塩基性であり側鎖の電荷が主に中性のアミノ酸を表し;
    APはpH7.4において側鎖の極性が酸性であり側鎖の電荷が負のアミノ酸を表す、
    ポリペプチド。
  2. POがアスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、及びチロシンからなる群より選択されるアミノ酸を表し;
    NPがアラニン、システイン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、トリプトファン、及びバリンからなる群より選択されるアミノ酸を表し;
    BPがアルギニン又はリシンを表し;、
    BPがヒスチジンを表し;
    APがアスパラギン酸又はグルタミン酸を表す、
    請求項1に記載のポリペプチド。
  3. 前記抗体又は抗体断片がその:
    重鎖CDR1の中に配列番号1のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも80%の相同性を有するペプチドを含み;
    重鎖CDR2の中に配列番号2又は配列番号3のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも85%の相同性を有するペプチドを含み;
    重鎖CDR3の中に配列番号4又は配列番号5のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも85%の相同性を有するペプチドを含む、
    請求項1又は請求項2に記載のポリペプチド。
  4. 前記抗体又は抗体断片がその:
    軽鎖CDR1の中に配列番号6のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも80%の相同性を有するペプチドを含み;
    軽鎖CDR2の中に配列番号7又は配列番号8のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも70%の相同性を有するペプチドを含み;
    配列番号9又は配列番号10のアミノ酸配列のペプチドに対して少なくとも50%の相同性を有するペプチドを含む、
    請求項1から請求項3の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  5. 前記重鎖CDR1のアミノ酸配列が配列番号1の配列であり、前記重鎖CDR2のアミノ酸配列が配列番号2又は配列番号3の配列であり、且つ、前記重鎖CDR3のアミノ酸配列が配列番号4又は配列番号5の配列である、請求項1から請求項4の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  6. 前記軽鎖CDR1のアミノ酸配列が配列番号6の配列であり、前記軽鎖CDR2のアミノ酸配列が配列番号7又は配列番号8の配列であり、且つ、前記軽鎖CDR3のアミノ酸配列が配列番号9又は配列番号10の配列である、請求項1から請求項5の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  7. 抗体の可変領域の前記重鎖Vの前記CDR1、CDR2及びCDR3と抗体の可変領域の前記軽鎖VのCDR1、CDR2及びCDR3がリンカー構造を介して相互に連結している、請求項1から請求項6の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  8. 前記リンカー構造が(GlySer)である、請求項1から請求項7の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  9. 前記ポリペプチドが抗体又は組換え抗体、特に単鎖可変断片(scFv)である、請求項1から請求項8の少なくとも1項に記載のポリペプチド。
  10. 検出可能標識を含む請求項1から請求項9の少なくとも1項に記載のポリペプチドを含む化合物。
  11. 前記検出可能標識が、フルオレセイン、ローダミン、クマリン、及びシアニン、並びにそれらの誘導体などの蛍光色素;ガンマ線放出放射性同位元素、特にヨード−131、ルテチウム−177、イットリウム90;重金属、特にCdSe又はInGaP、から構成される量子ドット;少なくとも3個、特に8〜12個、の金又は銀の原子から構成される貴金属ナノクラスター、又は二酸化ケイ素からできたナノ粒子内に捕捉された合成フルオロフォア;MRIベースの分子イメージングの超常磁性酸化鉄粒子;GFP又はdsREDのような蛍光タンパク質、又はそれらの誘導体;アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、及びガラクトシダーゼなどの酵素、からなる群より選択される、請求項10に記載の化合物。
  12. 請求項1から請求項9の少なくとも1項に記載のポリペプチドが化学連結基によって検出可能標識と連結している、請求項10又は請求項11に記載の化合物。
  13. 診断薬、特にM2型急性骨髄性白血病を診断するための診断薬、として使用される請求項10から請求項12の少なくとも1項に記載の化合物。
  14. M2型急性骨髄性白血病の診断における請求項10から請求項12の少なくとも1項に記載の化合物の使用。
  15. 請求項1から請求項9の少なくとも1項に記載のポリペプチド又は請求項10から請求項12の少なくとも1項に記載の化合物を含む、M2型急性骨髄性白血病の診断において使用するための診断キット。
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