JP2016532852A - 圧力トランスミッタのための隔離機構 - Google Patents

圧力トランスミッタのための隔離機構 Download PDF

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Abstract

圧力トランスミッタ10のための隔離機構14は、圧力トランスミッタ10内に設けられるポート32、センサ用チューブ34、及び充填用チューブ36を備える。センサ用チューブ34は、ポート32に接続されており、トランスミッタ本体12内を通る流路28を圧力センサ16に連通させる。センサ用チューブ34は、ポート32内に設けられた第1端部40を有する。第1端部40は第1の断面積を有する。充填用チューブ36は、圧力トランスミッタ10内に設けられ、ポート32に接続されて流路28に連通する。充填用チューブ36は、ポート32内に設けられた第2端部42を有する。充填用チューブ36の第2端部42は、センサ用チューブ34の第1の断面積よりも小さい第2の断面積を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、概ね産業プロセスに使用する圧力トランスミッタに関するものであり、具体的には、圧力トランスミッタに用いる隔離機構に関するものである。
圧力トランスミッタ内の隔離機構には、プロセス流体から圧力センサへと圧力を伝達する比較的不活性な隔離流体が用いられる。圧力センサは、プロセス流体との直接的な接触に耐えられるようには設計されていないのが一般的であるため、このような隔離機構が必要となる。可撓性を有した隔離ダイヤフラムによって、一般的にシリコンオイルからなる隔離流体からプロセス流体が隔離される。隔離ダイヤフラムから圧力センサへの圧力の伝達には、オイルで満たされたチューブ及び流路が用いられる。隔離機構により、プロセス流体が圧力センサに接触して圧力センサの作動が妨げられるのを防止する。
オイルで満たされたチューブ及び流路は、隔離機構に使用するオイルの量を低減すると共に、熱によるオイルの膨張や収縮に起因した圧力への影響を制限するため、細い状態に維持される。しかしながら、このような細い流路により、オイルの流動が制限されて圧力センサの応答が遅れるおそれがある。隔離機構には、隔離流体の使用量を少なくする一方で、圧力センサの迅速な応答を阻害しないことが求められる。
本発明の一態様において、圧力トランスミッタのための隔離機構は、前記圧力トランスミッタ内に設けられるポート、センサ用チューブ、及び充填用チューブを備えている。前記センサ用チューブは、前記ポートに接続されており、トランスミッタ本体内を通る流路を圧力センサに連通させる。前記センサ用チューブは、前記ポート内に設けられた第1端部を有する。前記第1端部は第1の断面積を有する。前記充填用チューブは、前記圧力トランスミッタ内に設けられており、前記ポートに接続されて前記流路に連通する。前記充填用チューブは、前記ポート内に設けられた第2端部を有する。前記充填用チューブの前記第2端部は、前記センサ用チューブの前記第1の断面積よりも小さい第2の断面積を有する。
本発明のもう1つの態様において、圧力トランスミッタは、トランスミッタ本体、隔離ダイヤフラム、圧力センサ、充填用チューブ、及び隔離流体を備えている。前記トランスミッタ本体は、当該トランスミッタ本体内を通る流路を介して前記圧力トランスミッタ内のポートに連通する凹部を有し、当該凹部の周囲に隔離用周縁部を備える。前記隔離ダイヤフラムは、前記隔離用周縁部に密着して接合されたダイヤフラム周縁部を備える。前記圧力センサは、センサ用チューブを介し、前記流路に連通する。前記充填用チューブは、前記圧力トランスミッタ内に設けられて前記流路に連通する。前記隔離流体は、前記センサ用チューブと、前記充填用チューブと、前記流路と、前記隔離ダイヤフラム及び前記トランスミッタ本体の間に形成される前記凹部とに充填される。前記充填用チューブは、前記隔離流体を前記圧力トランスミッタ内に密封するようになっている。前記センサ用チューブは、前記ポート内に設けられた第1端部を有する。前記充填用チューブは、前記ポート内に設けられた第2端部を有する。前記センサ用チューブの前記第1端部は第1の断面積を有し、前記充填用チューブの前記第2端部は第2の断面積を有し、前記第1の断面積は前記第2の断面積よりも大きい。
隔離機構を備えた圧力トランスミッタを示す概略断面図である。 D字状の端部を有するチューブを示す図である。 D字状の端部を有するチューブを示す図である。 トランスミッタ本体の共通の円形ポートに共に接続された2つのD字状チューブ端部を示す図である。 センサ用チューブの断面積と隔離機構の応答時間との間の関係を示すグラフである。 異なる径を有してトランスミッタ本体の共通の円形ポートに共に接続された2つのチューブを示す図である。
本発明の具現化により、産業用圧力トランスミッタと共に用いる上で好適な隔離機構が得られる。本発明を具現化した隔離機構により、ローズマウント社に譲渡された米国特許第6,662,662号「改善された隔離機構を有する圧力トランスミッタ」の明細書に示されるような、単一のポートに一緒に嵌合するように成形されたオイル充填用チューブ及びセンサ用チューブを備える圧力トランスミッタに関する発明に改善をもたらすものであって、当該米国特許は、参照によりここに編入される。
本発明の実施形態では、センサ用チューブ及びオイル充填用チューブの合計断面積の大半をセンサ用チューブに割り当てることにより、隔離機構を改善する。センサ用チューブの断面積を増大させることで、ポートのサイズを拡大したり、ポート内を満たすオイルの量を増大させたりすることなく、センサ用チューブにおける流動抵抗が低減する。これにより、作動時において、隔離ダイヤフラムにおける圧力変化から、センサによる圧力変化の検出までの間の応答時間が、ポート内にあるセンサ用チューブの端部によって大きく増大することがなくなる。これに伴って減少したオイル充填用チューブの断面積により、オイル充填用チューブにおける流動抵抗が増大し、隔離機構にオイルを充填するのに要する時間が増大する。しかし、オイル充填作業は、圧力トランスミッタの製造工程の中だけで行われるので、問題とはならない。
図1は、隔離機構を備えた圧力トランスミッタを示す概略断面図である。図1に示すように、圧力トランスミッタ10は、トランスミッタ本体12、隔離機構14、圧力センサ16、センサ出力信号線18、トランスミッタ回路20、及びトランスミッタ信号線22を備える。隔離機構14は、隔離用周縁部24、凹部26、流路28、隔離ダイヤフラム30、ポート32、センサ用チューブ34、及び充填用チューブ36を備える。隔離ダイヤフラム30は、ダイヤフラム周縁部38を備える。センサ用チューブ34は、第1端部40を有する。充填用チューブ36は、開放端44及び第2端部42を有する。
凹部26は、トランスミッタ本体12の外面に設けられており、隔離用周縁部24を形成する。ポート32は、圧力トランスミッタ10の内部に設けられており、トランスミッタ本体12内を通る流路28を介し、凹部26に連通している。隔離ダイヤフラム30の周縁に設けられるダイヤフラム周縁部38は、好ましくは溶接により、隔離用周縁部24に密着して接合され、凹部26と隔離ダイヤフラム30との間に空間を形成する。センサ用チューブ34の第1端部40及び充填用チューブ36の第2端部42は、図3に基づき後述するように、いずれもポート32内に設けられる。ポート32は円形をなしているのが好ましく(図3に示すように)、圧力トランスミッタ10の内部でトランスミッタ本体12から立設されて、ボスを形成する。センサ用チューブ34は、圧力センサ16を流路28に連通させる。
センサ用チューブ34、充填用チューブ36、流路28、隔離ダイヤフラム30とトランスミッタ本体12との間の凹部26、及び圧力センサ16内の内部流路(図示せず)を含め、隔離機構14内にある流路には、隔離流体46が充填される。最初、充填用チューブ36は開口端44を有しており、この開口端44が、製造工程において一時的に充填用マニホールド(図示せず)に接続される。充填用マニホールドは、真空ポンプに接続されており、隔離機構14内にある流路を真空にして、当該流路内に微量の空気や湿気も残存しないようにするために用いられる。次に、隔離機構14内にある流路を満たす量の隔離流体46を供給し充填するために充填用マニホールドが用いられる。隔離流体46は、圧力を正確に伝達することができるよう、ガス抜きされて低圧縮率を有したシリコンオイルとするのが一般的である。隔離機構14に隔離流体46を充填すると、充填用チューブ36は締め付けられて閉じられた後、蝋付けまたは溶接により、開放端44が閉塞される。
図1に示す実施形態において、圧力トランスミッタ10は差圧トランスミッタとなっており、圧力センサ16は、類似または同様の2つの隔離機構14を用いて圧力が伝達される差圧センサとなっている。図1に示すように、圧力P1が比較的高圧で、圧力P2が比較的低圧となっている。隔離ダイヤフラム30は、圧力に応答して撓み、圧力P1及び圧力P2に対応して流路28内に圧力を加えることができるようになっている。圧力センサ16には、センサ用チューブ34を介し、ポート32から圧力が伝達される。圧力センサ16は、トランスミッタ回路20に接続された2組のセンサ出力信号線18に、個々の圧力検出信号を生成する。トランスミッタ回路20は、圧力P1と圧力P2との圧力差を示すトランスミッタ出力信号を、トランスミッタ信号線22に生成する。
図2A及び図2Bは、センサ用チューブ34の第1端部40及び充填用チューブ36の第2端部42に適用可能な、D字状または半円形状の端部を有するチューブを示す図である。図2Aはチューブの端面図であり、図2Bはチューブの側面図である。これらの図に示すように、概ね筒状をなすチューブ48は、概ねD字状の形状に歪められ、成形され、または加圧変形されて、概ね平坦な面52と概ね半円弧状の面54とを備えた端部50を有する。
図3は、図2A及び図2Bに基づいて上述したような2つのD字状のチューブ端部を示す図であって、これら端部は、トランスミッタ本体の共通の円形ポートに一緒に接続される。図3に示すように、センサ用チューブ34の第1端部40及び充填用チューブ36の第2端部42は、ポート32を通って延設されるボア内に、一緒に挿入されている。第1端部40及び第2端部42は、それぞれがD字状または半円形状をなしており、それぞれの平坦な面を向き合わせた状態にしたときに、ポート32内に嵌まり込むような概略円形状の断面を形成する。図1に基づき上述したように、ポート32は、トランスミッタ本体12から立設されて、ボスを形成するのが好ましい。これは、迅速な蝋付けのために熱容量を低く抑えようとするものである。蝋付け材、即ち蝋付けペースト56は、第1端部40、第2端部42、及びポート32の間の空隙を満たす。このような接合には、公知の様々な蝋付け工程、ハンダ付け工程、または溶接工程を用いることができる。接合部分が冷却した後、第1端部40を含むセンサ用チューブ34及び第2端部42を含む充填用チューブ36に、上述したようにして隔離流体46が充填される。
センサ用チューブ34の第1端部40は、第1の断面積A1を有する。充填用チューブ36の第2端部42は、第2の断面積A2を有する。本発明の全ての実施形態において、第1の断面積A1は第2の断面積A2より大きい。このことは、第1の断面積A1と第2の断面積A2との合計に対する第1の断面積A1の比として定義される比Rにより説明することができる。即ち、本発明の全ての実施形態は、50%より大きい比Rを有する。当然のことながら、製造誤差を考慮すれば、本発明の実施形態は、有意に50%を上回る比Rを有するものとするため、比Rを52%より大きく設定する。
本発明の実施形態において得られる性能の改善結果は、図4に示されている。図4の曲線Cは、比Rと隔離機構応答時間とのとの間の関係をグラフで示すものである。図示するように、比Rが減少し、特に50%を下回って減少するに従い、隔離機構応答時間が増大し、比Rの変化に対する隔離機構応答時間の変化が大きくなっている。このため、プロセストランスミッタは、要求されるほどは迅速に圧力変化を表示することができなくなると共に、プロセストランスミッタの性能に大きなばらつきが生じる可能性がある。これに対し、比Rが50%を大きく上回ると、第1の断面積A1ではなく、隔離機構14における別の部分の制限によって定まるレベルまで、隔離機構14の応答時間が減少する。更に、比Rの変化に対する隔離機構応答時間の変化は、曲線Cが平坦になっていくに従って小さくなる。極端な状態、即ち90%を上回る比Rの場合、オイルを確実に充填するには第2の断面積A2が小さくなりすぎる可能性がある。従って、本発明の実施形態は、52%〜90%の範囲内の比Rを有するのが好ましい。また、全ての圧力トランスミッタ10が本発明を実現するような極めて高い可能性を確保して、確実な充填ができない充填用チューブや、比Rが50%以下となってしまう隔離機構とならないようにするためには、更なる製造上の余裕を設けるのが望ましい。即ち、本発明の実施形態として、約60%から約80%までの範囲内の比Rを有するものを製造するのが、より一層好ましい。本発明を具現化した圧力トランスミッタ10の製造において、最善の一定品質を得るには、約67%の比R、即ち65%〜69%の範囲内の比Rとするのが最も好ましい。
図1、図2A、図2B、図3、及び図4を併せて参照すると、隔離機構14は、センサ用チューブ34の第1端部40における第1の断面積A1と、充填用チューブ36の第2端部42における第2の断面積A2との合計の大半を第1の断面積A1に割り当てることによって改善がなされる。こうして得られる大きい方の第1の断面積A1により、ポート32の大きさを増大させることなく、即ちポート32内の隔離流体46の量を増大させることなく、センサ用チューブ34における流動抵抗が減少する。この結果、作動時において、隔離ダイヤフラム30における圧力変化から、圧力センサ16における圧力変化の検出までの応答時間が、センサ用チューブ34の第1端部40の流動抵抗によって大幅に増大することはない。これに対応して減少する充填用チューブ36の第2端部42における第2の断面積A2により、充填用チューブ36における流動抵抗が増大し、隔離機構14に隔離流体46を充填するのに要する時間が増大する。しかし、このようなオイル充填作業は、圧力トランスミッタ10の製造の際に1度だけ生じるものであるため、問題とはならない。更に、第1端部40及び第2端部42を一緒にポート32内に嵌合することにより、センサ用チューブ34と充填用チューブ36とを個別に取り付ける場合に必要となるもう1つのポートが不要となり、製造コストを削減すると共に、隔離機構14内の隔離流体46の量を低減することができる。
図5には、トランスミッタ本体に設けられた共用の円形ポートに一緒に接続されて、互いに異なる径を有する2つの円形断面チューブを備えた本発明のもう1つの実施形態が示されている。図5に示すように、センサ用チューブ34’の第1端部40’と充填用チューブ36’の第2端部42’とは、一緒にポート32内に挿入される。第1端部40’及び第2端部42’は、それぞれが円形状をなしており、一緒に挿入されたときに、ポート32内に嵌まり込むようになっている。蝋付け材、即ち蝋付けペースト56は、第1端部40’、第2端部42’、及びポート32の間の空隙を満たす。このような接合には、公知の様々な蝋付け工程、ハンダ付け工程、または溶接工程を用いることができる。接合部分が冷却した後、第1端部40’を含むセンサ用チューブ34’及び第2端部42’を含む充填用チューブ36’に、上述したようにして隔離流体46が充填される。
第1端部40’は第1の断面積A1’を有する。第2端部42’は第2の断面積A2’を有する。本発明の全ての実施形態について、第1の断面積A1’は第2の断面積A2’より大きい。前述した実施形態とは異なり、図5に示す実施形態では、第1端部40’、第2端部42’、及びポート32の間の空隙がより大きく、この空隙を満たすために、より多くの蝋付けペースト56を必要とする。但し、図3に示すD字状の形状に比べ、円形の端部形状は、より容易に得ることができると共に、より容易に寸法を調整することができる。それ以外の点に関し、本実施形態は、図1、図2A、図2B、図3、及び図4に基づき上述した実施形態の利点を全て備えている。
これまでに説明した実施形態は、差圧を検出する圧力トランスミッタに関するものであったが、本発明は、隔離機構を適用可能な、例えば絶対圧トランスミッタやゲージ圧トランスミッタなどの別の形式の圧力トランスミッタに関する実施形態をも包含することを、当業者は理解しうるものである。また、センサ用チューブの端部の断面積が、充填用チューブの端部の断面積より大きければ、センサ用チューブと充填用チューブとを共通のポートに嵌め込む際の形状として、別の形状を用いることが可能であることも、理解しうるものである。例えば、それぞれ矩形形状を有したチューブ端部を、共通の矩形ポートに嵌合するようにしてもよい。また、公知の様々な隔離流体を用いることが可能であることも、当業者は理解しうるものである。
当業者は、本発明が様々な効果や利益をもたらすことを認めるであろう。本発明を具現化することにより、隔離流体の体積を低減する一方で、圧力センサの迅速な応答性を阻害することのない隔離機構が得られる。センサ用チューブの断面積と充填用チューブの断面積との合計の大半をセンサ用チューブに割り当てることにより、ポートの大きさを増大させることなく、即ちポート内の隔離流体の量を増大させることなく、センサ用チューブにおける流動抵抗が減少する。この結果、作動時において、隔離ダイヤフラムにおける圧力変化から、圧力センサにおける圧力変化の検出までの応答時間が、ポート内のセンサ用チューブの端部によって大幅に増大することはない。また、充填用チューブから凹部への1つの個別の流路と、センサ用チューブ凹部へのもう1つの個別の流路とを使用する必要がない。更に、センサ用チューブと充填用チューブとを単一のポート内に嵌合することにより、センサ用チューブと充填用チューブとを個別に取り付ける場合に必要となるもう1つのポートが不要となる。この結果、製造コストを削減すると共に、使用する隔離流体の量を低減し、温度特性を改善することができる。
具体的な実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であると共に、均等物で本発明の各構成要素を置き換えることが可能であることが当業者に理解されよう。また、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況やものを本発明の教示に適合させるための様々な変形が可能である。従って、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に包含される全ての態様を含むものである。

Claims (21)

  1. 圧力トランスミッタのための隔離機構であって、
    前記圧力トランスミッタ内に設けられるポートと、
    前記ポートに接続されており、トランスミッタ本体内を通る流路を圧力センサに連通させるセンサ用チューブであって、第1の断面積を有して前記ポート内に設けられた第1端部を有するセンサ用チューブと、
    前記圧力トランスミッタ内に設けられており、前記ポートに接続されて前記流路に連通する充填用チューブであって、前記ポート内に設けられた第2端部を有し、前記第2端部が、前記センサ用チューブの前記第1の断面積よりも小さい第2の断面積を有する充填用チューブと
    を備えることを特徴とする隔離機構。
  2. 前記トランスミッタ本体に形成された凹部の周囲に設けられる隔離用周縁部であって、前記圧力トランスミッタ内で、前記凹部が前記流路を介して前記ポートに連通する隔離用周縁部と、
    前記隔離用周縁部に密着して接合されるダイヤフラム周縁部を有した隔離ダイヤフラムと、
    前記センサ用チューブと、前記充填用チューブと、前記流路と、前記隔離ダイヤフラム及び前記トランスミッタ本体の間の前記凹部とに充填され、前記充填用チューブを用いて圧力トランスミッタ内に密封される隔離流体と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の隔離機構。
  3. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の52%〜90%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の隔離機構。
  4. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の60%〜80%の範囲内にあることを特徴とする請求項3に記載の隔離機構。
  5. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の約67%であることを特徴とする請求項4に記載の隔離機構。
  6. 前記第1端部及び前記第2端部は、D字状及び半円形状の少なくとも一方の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の隔離機構。
  7. 前記第1端部及び前記第2端部は、円形状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の隔離機構。
  8. 前記第1端部及び前記第2端部は、前記ポート内に蝋付けされることを特徴とする請求項1に記載の隔離機構。
  9. 内部の流路を介して圧力トランスミッタ内のポートに連通する凹部を有し、前記凹部の周囲に隔離用周縁部を備えるトランスミッタ本体と、
    前記隔離用周縁部に密着して接合されるダイヤフラム周縁部を備えた隔離ダイヤフラムと、
    前記ポート内に設けられた第1端部を有するセンサ用チューブを介し、前記流路に連通する圧力センサと、
    前記圧力トランスミッタ内に設けられて前記流路に連通する充填用チューブであって、前記ポート内に設けられた第2端部を有し、前記隔離流体を前記圧力トランスミッタ内に密封する充填用チューブと、
    前記センサ用チューブと、前記充填用チューブと、前記流路と、前記隔離ダイヤフラム及び前記トランスミッタ本体の間の前記凹部とに充填される隔離流体とを備え、
    前記センサ用チューブの前記第1端部は第1の断面積を有し、前記充填用チューブの前記第2端部は第2の断面積を有し、前記第1の断面積は前記第2の断面積よりも大きい
    ことを特徴とする圧力トランスミッタ。
  10. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の52%〜90%の範囲内にあることを特徴とする請求項9に記載の圧力トランスミッタ。
  11. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の60%〜80%の範囲内にあることを特徴とする請求項10に記載の圧力トランスミッタ。
  12. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の約67%であることを特徴とする請求項11に記載の圧力トランスミッタ。
  13. 前記第1端部及び前記第2端部は、D字状及び半円形状の少なくとも一方の断面形状を有することを特徴とする請求項9に記載の圧力トランスミッタ。
  14. 前記第1端部及び前記第2端部は、前記ポート内に蝋付けされることを特徴とする請求項9に記載の圧力トランスミッタ。
  15. 前記ポートは立設されたボスであることを特徴とする請求項9に記載の圧力トランスミッタ。
  16. 前記圧力トランスミッタは差圧トランスミッタであって、前記圧力センサは差圧センサであり、
    第2のセンサ用チューブ及び第2の充填用チューブを備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の圧力トランスミッタ。
  17. 圧力トランスミッタのための隔離機構であって、
    トランスミッタ本体に形成された凹部の周囲に設けられる隔離用周縁部であって、前記トランスミッタ本体を通る流路を介し、前記圧力トランスミッタの内部にあるポートに前記凹部が連通する隔離用周縁部と、
    前記隔離用周縁部に密着して接合されるダイヤフラム周縁部を有した隔離ダイヤフラムと、
    前記流路を圧力センサに連通させるセンサ用チューブと、
    前記圧力トランスミッタ内に設けられ、前記流路に連通する充填用チューブと、
    前記センサ用チューブと、前記充填用チューブと、前記流路と、前記隔離ダイヤフラム及び前記トランスミッタ本体の間の前記凹部とに充填され、前記充填用チューブを用いて圧力トランスミッタ内に密封される隔離流体とを備え、
    前記センサ用チューブは、前記ポート内に設けられた第1端部を有し、前記充填用チューブは、前記ポート内に設けられた第2端部を有し、前記センサ用チューブの前記第1端部は第1の断面積を有し、前記充填用チューブの前記第2端部は第2の断面積を有し、前記第1の断面積は前記第2の断面積よりも大きい
    ことを特徴とする隔離機構。
  18. 前記センサ用チューブの前記第1端部及び前記充填用チューブの前記第2端部は、D字状及び半円形状の少なくとも一方の断面形状を有することを特徴とする請求項17に記載の隔離機構。
  19. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の52%〜90%の範囲内にあることを特徴とする請求項17に記載の隔離機構。
  20. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の60%〜80%の範囲内にあることを特徴とする請求項19に記載の隔離機構。
  21. 前記第1の断面積は、前記第1の断面積と前記第2の断面積との合計の約67%であることを特徴とする請求項20に記載の隔離機構。
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