JP2016531705A - 使用者の吸入に基づいて治療剤のイオントフォレシス送達を制御するシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、本発明のもう1つの実施形態(例えば、本明細書に記載の様々なパッチおよび電極アセンブリおよびシステム)を用いて送達することができるニコチン化合物、およびそれらの実施形態を用いた化合物の経皮送達方法に関して記述する。本発明の1つ以上の実施形態により送達され得るニコチンの形態としては、遊離塩基型のニコチン、その類似体および誘導体、ならびにニコチンの様々な塩およびそれらの塩の類似体および誘導体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ニコチン、およびその類似体および誘導体、ならびにニコチンの塩は、本明細書ではニコチン化合物と称されることもある。
ニコチン類似体としては、当該技術分野で公知の、ニコチン作用を有する任意の物質(即ち、ニコチン受容体、(特に神経型のニコチン受容体)に結合するおよび/または作用する物質を挙げることができる。ニコチン類似体としては、ニコチンの鏡像異性体および異性体、置換ニコチン(Cl、Br、I、NO2、アリール、アルキル等)、ニコチンの酸化生成物、ニコチンの代謝産物、ニコチンに関連する化合物、例えば、ミオスミン、ノルニコチン、アナバシン等、ならびに類似の立体化学(立体配座)および/または生理活性を有する他の様々な化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。それらの製造方法を含むニコチン類似体についての更なる説明は、米国特許第4,590,278号明細書および同第5,138,062号明細書に記載されており、その内容全体が参照により本明細書に援用される。
本発明の様々な実施形態により送達することができる薬学的に許容される例示的なニコチン塩としては、以下のニコチン塩、即ち、酒石酸塩(例えば、ニコチン酒石酸塩およびニコチン二酒石酸塩)塩化物(例えば、ニコチン塩酸塩およびニコチン二塩酸塩)、硫酸塩、過塩素酸塩、アスコルビン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸、乳酸塩、アスパラギン酸塩、サリチル酸塩、トシル酸塩、塩化亜鉛塩、コハク酸塩、およびピルビン酸塩等;ニコチン塩水和物(例えば、ニコチン塩化亜鉛一水和物)等を挙げることができる。ニコチンと塩を形成することができるその他の有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、α−メチル酪酸、イソ吉草酸、β−メチル吉草酸、カプロン酸、2−フロ酸、フェニル酢酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、シュウ酸、マロン酸、およびグリコール酸、ならびに炭素数約20以下の炭素鎖を有する他の脂肪酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましいニコチン塩としては、塩酸塩、二塩酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酒石酸水素塩、二酒石酸塩、リンゴ酸塩、サリチル酸塩および塩化亜鉛塩が挙げられる。本発明の様々な実施形態ではまた、ニコチンの代わりにニコチンの誘導体または類似体を用いた上記塩の1つ以上の送達も考えられる。薬学的に許容されるニコチン塩の更なる説明は米国特許第7,387,788に記載されており、その内容全体が参照により本明細書に援用される。他の因子の中でも、その溶解性(例えば、比較的高いか、比較的低いか)、皮膚を介したその経皮イオントフォレシス能動輸送速度、および皮膚を介したその経皮受動拡散速度に基づいて特定のニコチン塩を選択することができる。ニコチン塩の溶解性は、測定することができる、および/またはMerck Manualもしくは類似の参考文献から確認することができる。溶解性はまた、1種以上の緩衝剤、抗酸化剤(例えば、クエン酸)または本明細書に記載の医薬品添加物を用いて調整してもよい。経皮能動拡散速度および経皮受動拡散速度は、これに添付されている実験セクションに記載の方法を用いて求めることができる。またこのような方法は、特定のニコチン塩またはニコチン類似体塩に関する駆動電流310および保持電流320の形成(establish)に使用することもできる。
パッチアセンブリ15cpが前述の1種以上のニコチン塩(またはニコチン類似体の塩)を含む本発明の様々な実施形態では、それらの塩を、パッチアセンブリ15cpのリザーバ21または他の部分に収容された水溶液または他の溶液54(例えば、水性アルコール溶液)に溶解することができる。水溶液54中に溶解したニコチン塩固形分は、約1〜50重量(wt)%の範囲とすることができる。特定の実施形態では、溶解したニコチン塩の含有率は、約10重量%、好ましくは10重量%超、好ましくは15重量%超、好ましくは約15重量%〜30重量%、より好ましくは20重量%超、より好ましくは20重量%〜30重量%である。具体的な重量%は、以下の因子、即ち、パッチアセンブリ15cpの組織接触面積、所定の送達期間中の所望のニコチン用量(例えば、0.5〜3mg)、所望のニコチン用量流束(例えば、mg/sec/cm2パッチ表面積)、所望の血漿中濃度(例えば、所望の血漿中ニコチン濃度(例えば、約2〜20ng/(ml血漿、より好ましくは約2〜10ng/ml)、および所定のパッチアセンブリにより送達される用量の総数(例えば、10、20、40、50等)の1つ以上に基づいて調整することができる。これらの因子の1つ以上に基づいて、ならびに患者の体重、現在の紙巻きタバコの使用、患者が現在習慣的に使用しているニコチンレベルについての生理学的測定等の患者特性に合わせてニコチン塩の重量パーセントを調整するために、用量反応曲線を使用してもよい。
様々な実施形態では、水溶液54はまた、1つ以上の機能を果たす1種以上の医薬品添加物も含んでもよい。このような医薬品添加物としては、例えば、水溶液中のニコチン塩または他のニコチン化合物による皮膚刺激が低減するように、および/またはイオントフォレシスの結果として起こる皮膚刺激が低減するように、溶液のpHを皮膚で見られる生理学的pH範囲に維持する緩衝剤を挙げることができる。洗浄していないヒトの皮膚の自然状態のpHは4.7であると報告されているため、望ましくは、緩衝剤は水溶液54のpHを4〜6の範囲、より好ましくは4.5〜5.5の範囲、最も好ましくは4.6〜4.8の範囲に維持するのに十分な緩衝能および溶液中での濃度および緩衝性を有する。好適な緩衝剤としては、有機および非有機緩衝剤を挙げることができる。例示的な無機緩衝剤としては、リン酸緩衝液、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、水酸化ナトリウム、塩酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例示的な有機緩衝剤としては、乳酸、酒石酸、メグルミン、モノエタノールアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、アミノメチルアミン、トリヒドロキシメチルアミノメタン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の医薬品添加物としては、様々なニコチン化合物の皮膚透過性を改善するための皮膚透過促進剤、水溶液54の貯蔵寿命を改善するための抗酸化剤を挙げることができる。水溶液54中に使用され得る様々な皮膚透過促進剤および抗酸化剤ならびに他の医薬品添加物(例えば、様々なゲル化剤)またはパッチアセンブリ15cpの他の部分についての更なる説明は、米国特許第7,387,788号明細書に記載されている。
幾つかの実施形態では、ハイドロゲルマトリックスなどの親水性ポリマーマトリックスに、水溶液または他の溶液54を含有させることができる。ハイドロゲルマトリックスは、リザーバ21、組織接触層24または本明細書に記載のアセンブリ14および15cpなどの電極/パッチアセンブリの他の部分に収容されてもよい。溶解したニコチン化合物の安定性が向上するように、ニコチン(または類似体もしくは誘導体)塩含有ハイドロゲルは、好適には、親水性ポリマー材料、例えば、極性のものを含む任意の数の材料から製造することができる。ハイドロゲルマトリックスに好適な極性ポリマーは、様々な合成ポリマー材料および天然ポリマー材料を含む。一実施形態では、ハイドロゲル製剤は、好適な親水性ポリマー、緩衝剤、保湿剤、増粘剤、水、および水溶性ニコチンまたは類似体もしくは誘導体塩を含む。好適な親水性ポリマーは親水性ポリマーマトリックスを含むことができ、これは、1つ以上の実施形態では、洗浄され完全に加水分解されたポリビニルアルコール(PVOH)などのポリビニルアルコールに対応してもよい。好適な緩衝剤としては、酸の形態と塩の形態の両方の、メタクリル酸とジビニルベンゼンとの共重合体であるイオン交換樹脂が挙げられる。このような緩衝剤の一例には、Polacrilin(Rohm&Haas,Philadelphia,Pa.から入手可能なメタクリル酸とジビニルベンゼンとの共重合体)とそのカリウム塩との混合物がある。酸の形態のポラクリリンとカリウム塩の形態のポラクリリンとの混合物は、ハイドロゲルのpHを約pH6に調整するポリマー緩衝剤として機能する。ハイドロゲル製剤中に保湿剤を使用すると、ハイドロゲルからの水分損失を抑制するのに有益である。好適な保湿剤の一例にはグアーガムがある。増粘剤も、ハイドロゲル製剤に有益である。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのポリビニルアルコール増粘剤は、熱ポリマー溶液を金型またはキャビティに分注するときの、そのレオロジーを調整するのに役立つ。ヒドロキシプロピルメチルセルロースは冷却すると粘度が増加し、冷却されたポリマー溶液が金型またはキャビティを過充填する傾向を大幅に低減する。一実施形態では、ニコチン(または類似体もしくは誘導体)塩含有ハイドロゲル製剤は、約10〜15wt%のポリビニルアルコール、0.1〜0.4wt%の樹脂緩衝剤、および約1〜2wt%のニコチン(または類似体もしくは誘導体)塩を含む。残部は水、および保湿剤、増粘剤等の成分である。
本発明の多くの実施形態は、単一の紙巻きタバコにより送達されるニコチンに近い用量のニコチン化合物を送達するように構成されている。大部分の紙巻きタバコは、吸入される煙の中にニコチンを約1〜3ミリグラム含有する。ある研究によれば、中程度の紙巻きタバコにより送達されるニコチンの平均量は、中程度の収率の紙巻きタバコでは約1.1mg(ミリグラム)である。Djordjevic MV et al.Doses of nicotine and lung carcinogens delivered to cigarette smokers.J Natl Cancer Inst.2000 Jan 19;92(2):106−11。1パフ当たり送達されるニコチンの平均用量は、0.08〜0.12mgの範囲であると報告された。従って、パッチアセンブリ15cpの様々な実施形態は、単一の送達期間中に、この範囲の用量のニコチンまたは他のニコチン化合物を送達するように構成することができるが、それより多いまたは少ない投与量も考えられる。さらに、送達期間中に送達される用量と送達サイクル中に送達される用量の数は、送達サイクル中にニコチン(またはニコチン類似体もしくは誘導体)0.7〜3mgを送達するように構成することができるが、特定の実施形態ではニコチン(またはニコチン類似体もしくは誘導体)0.8、0.9、1.01.1、1.2、1.4、2および2.5mgを送達するように構成することができる。本明細書に記述するように、単一の送達期間中に送達される用量と送達サイクル中に送達される総用量は両方とも、本明細書に記載の1つ以上の患者特性および他の因子に合わせて調整することができる。
本発明の1つ以上の実施形態によれば、送達期間および/またはサイクル中に送達されるニコチン化合物の用量プロファイル(本明細書では「送達プロファイル」)は、紙巻きタバコの喫煙または他の形態のタバコの使用により患者に生じるニコチン送達プロファイル350aによく似るまたは他の方法で近くなるように構成することができる。送達期間および/またはサイクル中に送達されるニコチンは、紙巻きタバコ(例えば、紙巻きタバコの各パフからのプロファイル)または他の形態のタバコの喫煙から患者が得るものによく似ているおよび/またはより近いため、使用中、このような手法は、ニコチン/紙巻きタバコへの渇望を低減することができる。ここで図8g〜図8iを参照すると、このようなよく似た送達プロファイルを達成するために多くの実施形態では、特定のニコチン化合物に関する送達曲線またはプロファイル350は、図8gの実施形態に示すように、送達期間340中の一連のバースト352に対応する。まとめて、バースト352は、バーストパターンまたはバーストモード送達プロファイル351を含む。このような方式での送達は、本明細書では「バーストモード」送達と記載される。各バースト351の持続時間353、バースト間の間隔353、および各バーストのニコチン化合物の送達用量は、患者へのニコチンのパフ毎の送達を模擬するように、特定の患者に関するパフ持続時間355、パフ間隔356、パフニコチン用量に対応してもよい。紙巻きタバコ、葉巻、パイプまたは電子タバコに関してこれを行ってもよい。典型的には、図8gおよび図8iの実施形態に示すように、バースト351は矩形波形357を有してもよいが、それらはまた半波正弦波359などの曲線状の波形358を有してもよい。様々な実施形態では、バースト数は1〜30、2 20、および2〜15であってもよい。特定の実施形態では、バースト数は2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14および15であってもよい。好ましい実施形態では、バースト数は患者が行う典型的なパフ数に対応し、従って、約8〜12バーストの範囲であってもよい。後述するように、バーストの持続時間、バースト間の間隔、およびバースト数などの1つ以上のバーストパラメータは、本明細書に記載の「喫煙パラメータ」の1つ以上を用いて判定される特定の患者の喫煙パターンを反映するように調整されてもよい。他の実施形態では、特定の種類の吸入型または他の形態のタバコの使用中のニコチン送達によく似ているまたは他の方法でそれを模擬する他の送達プロファイルが考えられる。例えば、送達期間340中のニコチン化合物の定常状態送達にバーストプロファイル351を重ね合わせてもよい。様々な実施形態では、患者が紙巻きタバコを喫煙する時に、患者の血漿中ニコチンレベルの測定または他の関連する測定を行ってもよい。1つ以上の実施形態によれば、各パフ中に送達されるニコチン用量の精度の制御を向上させるために、患者が当該技術分野で公知の電子タバコを使用するときに測定を行ってもよい。次いで、その測定を使用して、患者が紙巻きタバコを喫煙するまたは別の形態のタバコを使用するときの所定の患者に関する実際の送達ニコチンプロファイル350aにプロファイル350をより近くすることができる。
前述のように、送達期間中に送達されるニコチンの用量は、本明細書に記載の1つ以上の考慮事項に基づいて調整することができる。このパラメータの他に、本発明の様々な実施形態で調整することができる他のパラメータとしては、送達期間の持続時間、非送達期間の持続時間を挙げることができる。さらに、ニコチン化合物のパルス送達を用いる実施形態では、調整することができるその他のパラメータとしては、送達期間中に所定のパルスで送達されるニコチンの量、送達期間中のパルスの数が挙げられる。これらのパラメータの1つ以上は、本明細書では、「ニコチン送達パラメータ」または「送達パラメータ」と称される。様々な実施形態では、送達パラメータの調整は、医療提供者、薬剤師または患者が行うことができる。特定の実施形態では、送達パラメータは、患者が現在習慣的に使用しているニコチレベルおよび/または欲求向精神作用に相関するまたは他の方法でそれを示す患者の種々の生理学的測定を用いて行うことができる。このような測定としては、例えば、心臓、血圧、皮膚コンダクタンス/抵抗が挙げられる。これにより医療提供者が、紙巻きタバコまたは他の吸入ニコチン製品に関する患者の現在の使用および/または精神的欲求(psychoactive need)を反映するように送達用量または他の送達パラメータを微調整することが可能となる。この手法は、患者が最初に喫煙を止めて、本明細書に記載のパッチアセンブリの1つ以上の実施形態の使用に切り替えるときに患者が感じるニコチン離脱感を減少させる役割を果たす。使用中、この手法は、患者に即時のニコチン離脱が起こらないため、禁煙プログラムに対する患者のコンプライアンスを向上させる役割を果たす。代わりに、数日間、数週間、またはさらには数か月間にわたり、患者に送達されるニコチン用量を漸減することができる。
本発明の様々な実施形態ではまた、患者の喫煙パターンおよび習慣に基づく、送達されるニコチンの用量または他の送達パラメータの調整も考えられる。ここで、それらのパターンについて簡単な説明をする。患者が紙巻きタバコから煙を吸入した後、煙の中のニコチンは肺の肺胞嚢から肺胞の周囲の血管に移行し、それらの血管内の血液のニコチン濃度が高くなる。次いで、ニコチンリッチな血液は数秒で肺から脳に移動し、そこで、一部には血液中のニコチン濃度に応じて、興奮剤と鎮静剤の2つの向精神作用を生じさせる役割を果たす。興奮作用を求める喫煙者は、血液中に低レベルのニコチンを生じさせる短く迅速なパフを行う。リラックスを望む喫煙者は、比較的高い血液中ニコチンレベルを生じさせる深いパフを行う。従って、所望の向精神作用に応じて、この結果、患者の喫煙パターンの1つ以上のパラメータ(本明細書では「喫煙パラメータ」)に変化が生じ得る。このようなパラメータとしては、例えば、各パフの持続時間、パフ容量、パフ速度、パフ間の間隔およびパフの総数を挙げることができる。パラメータの値は、典型的には、患者の測定および/または質問により求められる平均値であると考えられる。このようにして、本発明の実施形態により送達されるニコチン化合物の送達プロファイルは、患者の実際の紙巻きタバコ(または他の形態の吸入タバコ)の使用によるニコチン送達プロファイルにより近くするまたはよく似せることができる。使用中、送達期間/サイクル中に送達されるニコチンは、患者が紙巻きタバコまたは他の形態のタバコの喫煙から得るものによく似ている(例えば、より近い)ため、使用中、この手法はニコチン渇望を低減することができる。特定の実施形態では、患者が所望する特定の向精神作用を達成する喫煙パターンをモデル化するために、幾つかの喫煙パラメータを一緒にプールすることができる。例えば、興奮剤を求める喫煙パターンか、鎮静を求める喫煙パターンかのモデルでは、パフ持続時間、パフ容量およびパフ速度を一緒にプールすることができる。モデルは、一次、二次、または他の次数の多項式、三次スプライン等を含むことができる。喫煙パラメータはそれぞれ、特定の次数の式の係数を含んでもよく、それに応じて重み付けされてもよい。ここでも、このようにして、患者の所望の向精神作用が達成されるようにニコチンの送達用量を調整することにより、本発明の実施形態はニコチン渇望および他の離脱症状を低減する。これにより、さらに、禁煙プログラムに対するコンプライアンスも改善され、終了時に再発する可能性が低減する。
また、患者をニコチン渇望から引き離して、その結果、個人の禁煙を助けるように、送達期間中に送達される用量、送達期間の持続時間または送達サイクル中に送達される用量(「用量送達パラメータ」)の1つ以上を経時的に低減してもよい(本明細書では「低減」)。低減は医師または他の医療提供者が行うことができ、以下の進行因子:i)現在、患者が毎日どれくらいの頻度でニコチン渇望を有するか、ii)禁煙プログラムの開始時および/または以前の調整期間からの渇望数の減少、iii)紙巻きタバコのうちどれくらい多くの紙巻きタバコ数を喫煙し続けるか;およびiv)禁煙プログラムの開始時および/または以前の調整期間からの喫煙する紙巻きタバコ数の減少;の1つ以上を含む様々な因子に基づいて行うことができる。これらの4つの進行因子の1つ以上を用いて、送達されるニコチンの低減を、禁煙プログラムにおける患者の個々の進行度に合わせて調整し、このようにして、より迅速かつより成功率の高い禁煙プログラムを促進するすることができる(例えば、その場合、プログラムの終了時だけでなく、その後長期間にわたり喫煙習慣を止める成功率が高い)。低減はまた、以下、即ち、i)患者に生じているニコチン離脱の程度、ii)患者が現在、生理学的に習慣的に使用しているニコチンレベル、およびiii)患者のニコチン依存の低下;の1つ以上に相関するまたは他の方法でそれを示す種々の生理学的測定に基づいて行うこともできる。このような測定としては、血圧、心拍数、および呼吸等の測定の1つ以上を挙げることができる。例えば、依存が低下すると、患者が禁煙プログラムを開始したばかりの時と比較して、数時間以内に一定の用量のニコチンを摂取していなくても、患者の安静時心拍数および血圧は低下すると予測することができる。反対に、患者が一定の用量のニコチンを摂取した後、これらのパラメータは、患者が禁煙プログラムを開始したばかりの時と比較して、上昇すると予測することができる。測定は、一定の用量のニコチン化合物の摂取前、摂取中、または摂取後に、パッチ15cpおよび/または電子タバコもしくは実際の紙巻きタバコを使用して行ってもよい。送達されるニコチンの低減は、生理学的測定を用いて、ニコチン依存の低下を含む禁煙プログラムに対する患者の生理学的反応に合わせて調整し、このようにして、より迅速かつより成功率の高いプログラムを促進することができる。どちらの手法でも、送達期間中に送達されるニコチンの用量などの用量送達パラメータを、例えば、1、5、10%等の所定量ずつ減少させることができ、その量は進行因子および/または生理学的測定の1つ以上に基づいて決定される。さらに別の手法では、送達期間中に送達されるニコチンの用量などの用量送達パラメータは、患者が禁煙プログラムを開始してからの時間に基づいて、所定量ずつ減少させることができる。例えば、送達期間中に送達されるニコチンの用量は、禁煙プログラムの開始から毎週約1〜10%、代替として2週間毎にまたはさらには毎月約5%〜20%ずつ減少させることができる。どのような手法であろうと、減少は、患者が著しい離脱感および/またはニコチン渇望感を感じず、従って、プログラムに対する患者コンプライアンスが改善され、再発の可能性が低減するように調整することができる。
ここで図8j〜図8lを参照すると、送達される薬剤51がニコチンまたはニコチン類似体である送達システム(例えば、システム5、5’、5’’等)の特定の実施形態によれば、使用者が吸入検知装置200(本明細書では、検知装置200)から吸入することにより、用量の送達を引き起こすまたは他の方法で制御することができる。検知装置200は、紙巻きタバコまたは他の吸入型のタバコ(例えば、葉巻またはパイプ)での吸入に対応する、使用者による吸入を検知する少なくとも1つのセンサ220を備える。それはまた、本明細書にさらに記載されるように様々な吸入特性を検知するように構成されてもよい。
ニコチンの向精神作用のため、様々な実施形態では、本明細書に記載の方法および装置を、統合失調症、ADHD、頭痛、片頭痛などの精神疾患および/または神経疾患の治療に適応させてもよい。このような実施形態では、本明細書に定義した「送達パラメータ」、例えば、送達期間中に送達される用量、送達速度(例えば、皮膚を透過する薬物の流束)、および送達期間と非送達期間の持続時間の1つ以上を特定の精神疾患の治療に合わせて調整することができる。例えば、ADHDでは、比較的長い持続時間を使用して、長時間にわたり、例えば、朝から12時間、即ち、患者が学校にいる間、および放課後宿題をしている間、患者に治療剤を絶えず送達することができる。このような用途では、送達期間の波形は、患者の血漿中濃度を得る送達期間の開始時(例えば、午前中)の急上昇を含むことができる。
システムの説明:治療剤の送達を試験したシステムの一実施形態は、後述する能動電極、受動電極、イオントフォレシスシステムおよびプログラマを備えた。
15分の試料採取期間毎に10個の試料の平均を取り、平均累積密度データセットを得た。次いで、このデータセットを、求めようとするシステムの出力測定値y(t)として使用した。システムへの入力は、治療セッションの能動的部分の既知の積分x(t)であった。次いで、これらのデータセットを使用してシステム伝達関数、hest(t)を求めたが、これをブロック図の形式で図9に示す。
次いで、得られた伝達関数の逆フーリエ変換を行った。次いで、このデータセットをクロップし、システム伝達関数のメモリを10個の試料の時間または2.5時間に制限した。次いで、既知の入力データとこの伝達関数の畳み込み演算を行い、推定累積システム密度応答を得た。次いで、このデータを解析して、出力予測値が出力測定値とどれ位よく一致するかを判定した。この結果、R2値0.912が得られ、モデルとデータとの良好な相関が確認された。
本発明の様々な実施形態の前述の説明は、例証および説明の目的で記載されている。本発明は開示されているまさにその形態に限定されるものではない。当業者には、多くの変更形態、変形形態および改良形態が明らかになるであろう。例えば、イオントフォレシスパッチは、様々な疾患、様々な組織部位に合わせて、ならびに種々の小児用途に合わせて、サイズ、形状および治療剤の用量を変更することができる。さらに、パッチアセンブリ、方法および制御アルゴリズムも皮膚タイプ、治療剤用量、ならびに種々の小児用途に合わせて変更することができる。
Claims (35)
- 吸入型のタバコの使用による患者のニコチン渇望を低減する治療剤を経皮イオントフォレシス送達する方法において:
皮膚接触層と、前記治療剤を含む溶液とを含む少なくとも1つの電極アセンブリを、前記患者の皮膚と電気的に連通するように位置決めするステップにおいて、前記治療剤が、外力を加えなくても前記皮膚に受動拡散するステップと;
前記患者の口に入れた検知装置から吸入するステップにおいて、前記検知装置が吸入型のタバコによく似ており、吸入特性を検知し、前記吸入特性を前記電極アセンブリに信号で伝達するように構成されているステップと;
i)前記治療剤を前記電極アセンブリから反発力により放出させる極性と大きさとを有する第1の電流と、ii)前記検知された吸入特性に基づいて前記吸入型のタバコの使用に関するニコチン送達プロファイルによく似るように構成された前記第1の期間中の治療剤送達プロファイルとを用いて、前記検知された吸入特性に応じて第1の期間中に前記少なくとも1つの電極アセンブリから前記皮膚の中に一定用量の治療剤を送達するステップと;
前記治療剤を前記電極アセンブリ内に保持する極性と大きさとを有する第2の電流を用いて、第2の期間中、前記治療剤を前記少なくとも1つの電極アセンブリ内に保持し、前記第2の期間中の前記治療剤の前記皮膚への送達が最小限に抑えられるようにするステップにおいて、前記第1の期間が送達期間を構成し、前記第2の期間が非送達期間を構成し、それらが一緒に送達サイクルを構成するステップと;
その後の治療剤の用量をその後の送達サイクルの間に送達するステップと;
を含むことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記吸入特性が、前記検知装置を通して吸入される前記患者の息の速度または流速であることを特徴とする方法。
- 請求項2に記載の方法において、前記吸入特性が最小限の速度または流速であることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記検知装置が速度センサまたは流量センサであることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記検知装置が速度センサまたは流量センサであることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記吸入装置が、患者の口腔組織が前記吸入装置に及ぼす圧力を検知し、前記検知された圧力を前記電極アセンブリに信号で伝達するセンサをさらに備え、前記検知された吸入特性および患者の口腔組織が前記吸入装置に及ぼす検知圧力に応じて前記第1の期間中に前記少なくとも1つの電極アセンブリから前記用量の治療剤が前記皮膚の中に送達されることを特徴とする方法。
- 請求項6に記載の方法において、前記口腔組織が前記患者の唇を含むことを特徴とする方法。
- 請求項6に記載の方法において、前記検知された圧力は、前記患者が紙巻きタバコから吸入するときに前記患者の唇から加えられる圧力に対応することを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記電極アセンブリが、第1の電極と、前記第1の電極に電気的に結合し、前記皮膚接触層に流体的に連結した治療剤リザーバとを備えることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記電極アセンブリが第2の電極をさらに備えることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記吸入型のタバコが紙巻きタバコであり、前記治療剤がニコチン化合物を含むことを特徴とする方法。
- 請求項11に記載の方法において、前記非送達期間中に送達されるニコチン化合物の量が前記患者に向精神作用を実質的に生じさせないことを特徴とする方法。
- 請求項11に記載の方法において、複数の送達サイクルの間にニコチン化合物約1〜約3mgが送達されることを特徴とする方法。
- 請求項11に記載の方法において、ニコチン送達パラメータが前記患者の喫煙パターンのパラメータを用いて調整されることを特徴とする方法。
- 請求項14に記載の方法において、前記ニコチン送達パラメータが、前記送達期間中に送達されるニコチン化合物の用量、送達サイクル中に送達されるニコチン化合物の用量、送達期間の持続時間、非送達期間の持続時間、または送達サイクルの数の少なくとも1つを含むことを特徴とする方法。
- 請求項14に記載の方法において、前記喫煙パラメータが、パフ持続時間、パフ間の間隔、またはパフ数の少なくとも1つを含むことを特徴とする方法。
- 請求項16に記載の方法において、前記喫煙パラメータが前記検知装置を用いて求められることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記治療剤がニコチン化合物を含むことを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、ニコチン化合物がニコチン塩を含むことを特徴とする方法。
- 請求項19に記載の方法において、ニコチン塩が、ニコチン酒石酸塩、ニコチンクエン酸塩およびニコチン塩酸塩からなる群から選択されることを特徴とする方法。
- 請求項19に記載の方法において、前記第2の電流の大きさが前記溶液中のニコチンの濃度に比例することを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、ニコチン化合物がニコチン類似体またはニコチン類似体の塩を含むことを特徴とする方法。
- 請求項18に記載の方法において、前記送達期間中にニコチン約0.02〜約0.2mgが送達されることを特徴とする方法。
- 請求項23に記載の方法において、前記送達期間中にニコチン約0.08〜0.12mgが送達されることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記治療剤がニコチン化合物を含み、前記吸入型のタバコの使用が紙巻きタバコであり、前記送達プロファイルが少なくとも2つのバーストを有するバーストパターンを含むことを特徴とする方法。
- 請求項25に記載の方法において、各バーストが略矩形波形または半波正弦波形を有することを特徴とする方法。
- 請求項25に記載の方法において、各バーストの持続時間が前記検知装置を用いて検知された前記吸入特性に相関することを特徴とする方法。
- 請求項25に記載の方法において、前記吸入特性がパフ持続時間またはパフ数であることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記送達サイクルの間、前記第1の電流と第2の電流を電荷平衡にすることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記第2の電流の大きさが前記溶液中の治療剤の濃度に比例することを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、選択された時間の間に送達される治療剤の用量の数が、最大数に限定されることを特徴とする方法。
- 吸入型のタバコの使用による患者のニコチン渇望を低減する治療剤の経皮イオントフォレシス送達方法において:
皮膚接触層と、前記治療剤を含む溶液とを含む少なくとも1つの電極アセンブリを前記患者の皮膚と電気的に連通するように位置決めするステップにおいて、前記治療剤が外力を加えなくても前記皮膚の中に受動拡散するステップと;
前記患者の口に入れた検知装置から吸入するステップにおいて、前記検知装置が吸入型のタバコによく似ており、i)吸入特性を検知し、前記吸入特性を前記電極アセンブリに信号で伝達し;ii)前記患者の口腔組織が前記検知装置に及ぼす圧力を検知し、前記圧力を前記電極アセンブリに信号で伝達する;ように構成されているステップと;
i)前記治療剤を前記電極アセンブリから反発力により放出させる極性と大きさとを有する第1の電流と、ii)前記検知された吸入特性および前記患者の口腔組織が前記検知装置に及ぼす検知圧力に基づいて前記吸入型のタバコの使用に関するニコチン送達プロファイルによく似るように構成された前記第1の期間中の治療剤送達プロファイルとを用いて、前記検知された吸入特性に応じて第1の期間中に前記少なくとも1つの電極アセンブリから前記皮膚の中に一定用量の治療剤を送達するステップと;
前記治療剤を前記電極アセンブリ内に保持する極性と大きさとを有する第2の電流を用いて第2の期間中に前記治療剤を前記少なくとも1つの電極アセンブリ内に保持し、前記第2の期間中の前記皮膚の中への前記治療剤の送達が最小限に抑えられるようにするステップにおいて、前記第1の期間が送達期間を構成し、前記第2の期間が非送達期間を構成し、それらが一緒に送達サイクル構成するステップと;
その後の治療剤用量をその後の送達サイクルの間に送達するステップと;
、を含むことを特徴とする方法。 - 請求項32に記載の方法において、前記口腔組織が前記患者の唇を含むことを特徴とする方法。
- 請求項32に記載の方法において、前記検知された圧力は、前記患者が紙巻きタバコから吸引するときに患者の唇から加えられる圧力に対応することを特徴とする方法。
- 請求項32に記載の方法において、前記吸入型のタバコが紙巻きタバコであり、前記治療剤がニコチン化合物を含むことを特徴とする方法。
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