キャリアアグリゲーションを行うためのUEが記載される。UEは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。実行可能な命令は、メモリに記憶される。UEは、周波数分割多重(FDD)および時分割多重(TDD)キャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定する。少なくとも1つの在圏セルはTDDセルであり、少なくとも1つの在圏セルはFDDセルである。UEは、在圏セルのための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)ハイブリッド自動再送要求肯定応答/否定応答(HARQ−ACK)送信タイミングも確定する。プライマリセルがTDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、在圏セルのための下りリンク(DL)アソシエーションセットに基づいて確定される。UEは、さらに、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて送信する。
プライマリセルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、UEに向けた、PDSCH HARQ−ACK情報が後のサブフレームで送信される対象となる、前のサブフレームでのPDSCH送信の検出のときに確定される。
プライマリセルがTDDセルであり、在圏セルがFDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照上りリンク/下りリンク(UL/DL)構成に基づいて確定される。在圏セルのためのDLアソシエーションセットを確定することは、表の入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって在圏セルのためのDLアソシエーションセットを得ることを含む。DLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。DLアソシエーションセットは、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するためにさらに最適化される。
プライマリセルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、プライマリセルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)レポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、UEに向けた、PDSCH HARQ−ACK情報が後のサブフレームで送信される対象となる、前のサブフレームでのPDSCH送信の検出のときに確定される。
PUCCHレポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがTDDセルであり、在圏セルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのためのDLアソシエーションセットを確定することは、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって在圏セルのためのDLアソシエーションセットを得ることを含む。DLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。DLアソシエーションセットは、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するためにさらに最適化される。
PUCCHレポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
UEは、また、各在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報をアグリゲートする。UEは、さらに、アグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたは物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)上のうちの1つで送信する。
キャリアアグリゲーションを行うためのeNBも記載される。eNBは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。実行可能な命令は、メモリに記憶される。eNBは、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定する。少なくとも1つの在圏セルはTDDセルであり、少なくとも1つの在圏セルはFDDセルである。eNBは、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングも確定する。プライマリセルがTDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、在圏セルのためのDLアソシエーションセットに基づいて確定される。eNBは、さらに、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて受信する。
プライマリセルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、UEに向けた、PDSCH HARQ−ACK情報が後のサブフレームで受信される対象となる、前のサブフレームでのPDSCH送信に基づいて確定される。
プライマリセルがTDDセルであり、在圏セルがFDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのためのDLアソシエーションセットを確定することは、表の入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって在圏セルのためのDLアソシエーションセットを得ることを含む。DLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。DLアソシエーションセットは、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するためにさらに最適化される。
プライマリセルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、プライマリセルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
PUCCHレポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、UEに向けた、PDSCH HARQ−ACK情報が後のサブフレームで受信される対象となる、前のサブフレームでのPDSCH送信に基づいて確定される。
PUCCHレポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがTDDセルであり、在圏セルがFDDセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのためのDLアソシエーションセットを確定することは、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって在圏セルのためのDLアソシエーションセットを得ることを含む。DLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。DLアソシエーションセットは、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するためにさらに最適化される。
PUCCHレポーティング・セルが構成され、PUCCHレポーティング・セルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであるとき、在圏セルのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
eNBは、また、アグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたはPUSCH上のうちの1つで受信する。アグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報は、各在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報を含む。
UEによってキャリアアグリゲーションを行うための方法も記載される。方法は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定するステップを含む。少なくとも1つの在圏セルはTDDセルであり、少なくとも1つの在圏セルはFDDセルである。方法は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定するステップも含む。プライマリセルがTDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、在圏セルのためのDLアソシエーションセットに基づいて確定される。方法は、さらに、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて送信するステップを含む。
eNBによってキャリアアグリゲーションを行うための方法も記載される。方法は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定するステップを含む。少なくとも1つの在圏セルはTDDセルであり、少なくとも1つの在圏セルはFDDセルである。方法は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定するステップも含む。プライマリセルがTDDセルであるとき、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、在圏セルのためのDLアソシエーションセットに基づいて確定される。方法は、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて受信するステップをさらに含む。
「3GPP」とも呼ばれる、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project)は、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術レポートを規定することを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイルネットワーク、システム、およびデバイスに関する仕様を規定する。
3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、将来の要求に対処すべくユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するためのプロジェクトに与えられた名称である。一態様において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)および進化型ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)に対するサポートおよび仕様を提供するために修正された。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、3GPP LTE、LTEアドバンスト(LTE−A:LTE−Advanced)および他の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10および/または11)に関して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、他のタイプのワイヤレス通信システムにおいて利用されてもよい。
ワイヤレス通信デバイスは、音声および/またはデータを基地局へ通信するために用いられる電子デバイスであり、次には基地局がデバイスのネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、インターネットなど)と通信する。本明細書にシステムおよび方法を記載するときに、ワイヤレス通信デバイスは、代わりに移動局、UE、アクセス端末、加入者局、移動端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、加入者ユニット、モバイルデバイスなどと呼ばれることもある。ワイヤレス通信デバイスの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、ワイヤレス・モデムなどを含む。3GPP仕様において、ワイヤレス通信デバイスは、典型的にUEと呼ばれる。しかしながら、本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「ワイヤレス通信デバイス」を意味するために、本明細書では用語「UE」および「ワイヤレス通信デバイス」が同義で用いられる。
3GPP仕様において、基地局は、典型的にNode B、eNB、home enhancedまたはevolved Node B(HeNB)、あるいはいくつかの他の同様の用語で呼ばれる。本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「基地局」を意味するために、本明細書では用語「基地局」、「Node B」、「eNB」、および「HeNB」が同義で用いられる。そのうえ、用語「基地局」は、アクセスポイントを示すために用いられてもよい。アクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイスのためにネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネットなど)へのアクセスを提供する電子デバイスである。用語「通信デバイス」は、ワイヤレス通信デバイスおよび/または基地局の両方を示すために用いられる。
留意すべきは、本明細書では、「セル」は、インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーションズ−アドバンスト(IMT−Advanced:International Mobile Telecommunications−Advanced)またはその拡張に用いるために、UEとeNBとの間の通信のためのプロトコルが、規格化によって仕様が定められるかまたは規制団体によって管理される通信チャネルの任意のセットを指し、そのすべてまたはそのサブセットが、3GPPによってeNBとUEとの間の通信に用いることが認可されたバンド(例えば、周波数バンド)として採用されることである。「構成セル」は、UEが認識しており、情報を送信または受信することがeNBによって許可されたセルである。「構成セル(単数または複数)」は、在圏セル(単数または複数)であってもよい。UEは、システム情報をすべての構成セル上で受信して、必要とされる測定を行う。「アクティブ化されたセル」は、UEが送受信を行っている構成セルである。すなわち、アクティブ化されたセルは、UEが物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタする対象となるセルであり、下りリンク送信の場合には、UEが物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)を復号する対象となるセルである。「非アクティブ化されたセル」は、UEが送信PDCCHをモニタしていない構成セルである。留意すべきは、「セル」が様々な次元の観点から記載されることである。例えば、「セル」は、時間、空間(例えば、地理的)および周波数特性を有しうる。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、キャリアアグリゲーションを記載する。いくつかの実装において、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、ハイブリッド多重を用いたLTE拡張キャリアアグリゲーション(eCA:enhanced carrier aggregation)を記載する。特に、本システムおよび方法は、時分割多重(TDD)および周波数分割多重(FDD)キャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)に用いられる下りリンク(DL)アソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを記載する。1つのケースでは、プライマリセル(PCell)が上りリンク制御情報(UCI:uplink control information)をレポートする。別のケースでは、UCIのためのレポーティング・セルとしてセカンダリセル(SCell:secondary cell)が構成される。
現在、2つのLTE多重システムFDDおよびTDDがある。しかしながら、現在のアプローチの下では、FDDおよびTDDシステムがCAのために一緒に機能することはできない。例えば、既知のアプローチ(例えば、LTEリリース10(以下「リリース10」)およびLTEリリース11(以下「リリース11」))の下で、キャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)は、複数のFDDセル(例えば、FDD在圏セル)、または複数のTDDセル(例えば、TDD在圏セル)のいずれかに許可されるが、両方のセル・タイプのハイブリッドには許可されない。
キャリアアグリゲーションは、1つより多いキャリアの同時利用を指す。キャリアアグリゲーションにおいては、1つのUEに1つより多いセルがアグリゲートされる。一例において、キャリアアグリゲーションは、UEに利用可能な有効バンド幅を増加させるために用いられる。リリース10におけるTDD CA、およびリリース11におけるバンド内CAでは、同じTDD上り下りリンク(UL/DL)構成を用いる必要があった。リリース11においては、異なるTDD UL/DL構成を用いたバンド間TDD CAがサポートされる。異なるTDD UL/DL構成を用いたバンド間TDD CAは、CA展開にフレキシブルなTDDネットワークを提供する。そのうえ、トラフィックアダプテーションを伴う強化された干渉管理(eIMTA:enhanced interference management with traffic adaptation)(動的UL/DL再構成とも呼ばれる)がネットワーク・トラフィック負荷に基づくフレキシブルなTDD UL/DL再構成を可能にする。しかしながら、現在のアプローチではいずれも、ハイブリッド多重ネットワーク(例えば、FDDおよびTDDセルの両方をもつネットワーク)におけるCAはサポートされない。
本明細書に用いられる用語「同時の」およびその変形は、2つ以上のイベントが互いに時間が重なり合ってもよく、および/または互いに接近した時間に生じてもよいことを示すことに留意すべきである。加えて、「同時の」およびその変形は、2つ以上のイベントが正確に同時刻に生じることを意味してもしなくてもよい。
FDDセルは、スペクトルの切れ目なく連続したサブセットが、ULまたはDLの両方ではなく、いずれかに専ら割り当てられたスペクトル(例えば、無線通信周波数またはチャネル)を必要とする。従って、FDDは、対をなすキャリア周波数(例えば、対をなすULおよびDLキャリア周波数)を有する。しかしながら、TDDは、対をなすチャネルを必要としない。代わりに、TDDは、ULおよびDLリソースを同じキャリア周波数上に割り当てることができる。それゆえに、TDDは、よりフレキシブルなスペクトルの使用法を提供する。ワイヤレスネットワーク・トラフィックの増加に伴い、かつスペクトル資源が非常に貴重になるにつれて、新たに割り当てられるスペクトルは、フラグメント化される傾向にあり、スペクトルがより狭いバンド幅を有し、TDDおよび/またはスモールセル展開にはより適している。そのうえ、TDDは、異なるTDD UL/DL構成および動的DL/UL再構成によるトラフィックアダプテーションを通じてフレキシブルなチャネルの使用法を提供する。
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、マクロセルおよびスモールセル(例えば、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなど)のヘテロジニアスネットワーク・シナリオを用いた、同じスケジューラ制御の下でのキャリアアグリゲーション(CA)を含む。LTEネットワーク展開のために、大部分のキャリアがFDD−LTEを選択する。しかしながら、多くのマーケットではTDD−LTEがますます重要になっている。TDDの実装は、迅速なトラフィックアダプテーションを伴うスモールセルにフレキシビリティを提供する。
TDD CAおよびハイブリッド多重ネットワークでは、マクロセルおよびピコ/スモールセルが異なる周波数バンドを用いる。周波数バンドは、通信チャネルが確立されたスペクトルの小区分である。例えば、典型的なCAのケースでは、マクロセルが低い方の周波数バンドを用い、ピコ/スモールセルが高い方の周波数バンドを用いる。ハイブリッド多重ネットワークに関して、1つの可能な組み合わせは、マクロセル上にFDDおよびピコ/スモールセル上にTDDを有することである。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、TDDおよびFDDキャリアアグリゲーションのシームレス動作を可能にするためのアソシエーション・タイミングを提供する。一例において、PCellがFDDを用いて構成され、SCellがTDDを用いて構成されてもよい。別の例では、PCellがTDDを用いて構成され、SCellがFDDを用いて構成されてもよい。
(例えば、PDSCH HARQ−ACK情報を送信する)UCIレポーティングのためにTDD PCellまたはレポーティング・セルが用いられるケースでは、アソシエーション・タイミングのために複数の実装が提供される。一実装においては、FDD DLアソシエーションセット(例えば、FDDセルDLアソシエーションセットもしくはFDDセルのためのDLアソシエーションセット)がレポーティングTDDセルのDL参照UL/DL構成における最近接ULへマッピングされる。別の実装では、TDD下りリンク・アソシエーションセットがFDDセルのアソシエーション・ウインドウのサブセットであるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて、FDDセルのためのアソシエーション領域またはアソシエーション・ウインドウが定義される。さらに別の実装では、FDDセルのサブフレームがPUCCHレポーティング・セルのULサブフレームとより均等に関連付けられるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて、FDDセルのためのアソシエーション領域またはアソシエーション・ウインドウが定義される。
FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションにおいて、PDSCH HARQ−ACKをレポートするためにTDDセルのDL参照UL/DL構成が用いられる場合、DL参照UL/DL構成に基づいて、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングのために領域マッピングまたはアソシエーション・ウインドウがFDDセル(単数または複数)上で適用される。PCellがTDDセルである場合、FDDのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングのためのDLアソシエーションセットを確定するためにPCellのDL参照UL/DL構成が用いられる。
PDSCH HARQ−ACKレポーティングのためのPUCCHレポーティング・セル(参照セルと呼ばれる)としてTDDセルが構成された場合、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングのためのDLアソシエーションセットを確定するためにPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成が用いられる。PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのTDD UL/DL構成であってもよい。PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、プライマリセルおよびPUCCHレポーティング・セルのTDD構成によって導出される。
FDDおよびTDDセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされて1つの上りリンクサブフレーム上でレポートされる。FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションにおいて、PDSCH HARQ−ACKをレポートするためにDL参照UL/DL構成が用いられる場合、FDDおよびTDDセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、各セルのDLアソシエーションセットおよび/または各セルのDL参照UL/DL構成に基づいてアグリゲートされる。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、以下の利益を提供する。FDDおよびTDDセルを含むハイブリッド多重ネットワークにおけるCAがシームレスに作動する。UEによってFDDおよびTDDの両方が用いられたとき、リソースの使用がフレキシブルである。HARQ−ACKレポーティング方法がTDDセルの動的UL/DL再構成をサポートする。TDDおよびFDD CAのシナリオでは、TDDセル・アソシエーション・タイミングがFDDセルへ拡張される。加えて、物理(PHY)レイヤ・シグナリング、暗黙的シグナリングおよび/または上位レイヤ・シグナリングによるPUCCHレポーティング・セル(例えば、参照セル)構成がサポートされる。
次に、同様の参照番号が機能的に類似した要素を示す図面を参照して、本明細書に開示されるシステムおよび方法の様々な例が記載される。本明細書において図面に一般的に記載され、示されるシステムおよび方法は、多種多様に異なった実装に配置および設計できるであろう。従って、図面に表現されるいくつかの実装の以下のさらに詳細な記載は、特許請求の範囲を限定するものではなく、システムおよび方法を単に代表するに過ぎない。
図1は、キャリアアグリゲーションのためのシステムおよび方法が実装された1つ以上のeNB160および1つ以上のUE102の一実装を示すブロック図である。1つ以上のUE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いて1つ以上のeNB160と通信する。例えば、UE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ電磁信号を送信し、かつeNB160から電磁信号を受信する。eNB160は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102と通信する。
UE102およびeNB160は、相互に通信するために1つ以上のチャネル119、121を用いる。例えば、UE102は、1つ以上の上りリンクチャネル121を用いてeNB160へ情報またはデータを送信する。上りリンクチャネル121の例は、PUCCHおよびPUSCHなどを含む。1つ以上のeNB160も、例として、1つ以上の下りリンクチャネル119を用いて1つ以上のUE102へ情報またはデータを送信する。下りリンクチャネル119の例は、PDCCH、PDSCHなどを含む。他の種類のチャネルが用いられてもよい。
1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154、データバッファ104およびUEオペレーション・モジュール124を含む。例えば、1つ以上の受信および/または送信経路がUE102に実装される。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が実装されてもよい。
トランシーバ118は、1つ以上の受信機120および1つ以上の送信機158を含む。1つ以上の受信機120は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160から信号を受信する。例えば、受信機120は、1つ以上の受信信号116を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号116は、復調器114へ供給される。1つ以上の送信機158は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機158は、1つ以上の変調信号156をアップコンバートして送信する。
復調器114は、1つ以上の復調信号112を作り出すために1つ以上の受信信号116を復調する。1つ以上の復調信号112は、デコーダ108へ供給される。UE102は、信号を復号するためにデコーダ108を用いる。デコーダ108は、1つ以上の復号信号106、110を作り出す。例えば、第1のUE復号信号106は、受信したペイロード・データを備え、このデータがデータバッファ104に記憶される。第2のUE復号信号110は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のUE復号信号110は、1つ以上のオペレーションを行うためにUEオペレーション・モジュール124によって用いられるデータを供給する。
本明細書では、用語「モジュール」は、特定の要素またはコンポーネントがハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることを意味する。しかしながら、本明細書に「モジュール」として示される任意の要素は、代わりにハードウェアで実装されてもよいことに留意すべきである。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせで実装されてもよい。
一般に、UEオペレーション・モジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UEオペレーション・モジュール124は、UE多重方式確定モジュール126、UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128およびUE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130のうちの1つ以上を含む。
UE多重方式確定モジュール126は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定する。UE102は、キャリアアグリゲーションが1つ以上のFDDセルおよび1つ以上のTDDセルを用いて行われるワイヤレス通信ネットワーク中に位置する。一実装において、ワイヤレス通信ネットワークは、LTEネットワークである。
UE102は、FDDまたはTDD多重のいずれかを用い、在圏セルを通じてeNB160と通信する。UE多重方式確定モジュール126は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションに用いられる構成された在圏セルのそれぞれの多重方式を確定する。言い換えれば、UE多重方式確定モジュール126は、在圏セルがFDDセルかまたはTDDセルであるかどうかを確定する。
UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する。TDDセルは、DLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACKタイミングに関してTDDセルのDL参照UL/DL構成に従う。例えば、DLアソシエーションセットは、DL参照UL/DL構成に基づいて確定される。DLアソシエーションセットは、次に、在圏セルのPDSCH HARQ−ACKタイミングを定義する。
しかしながら、FDDセルに関しては、FDD DLアソシエーションセットがすべての7つのTDD UL/DL構成に対して確定される。それゆえに、FDDおよびTDD CAが用いられ、TDDセルがPCellまたはPDSCH HARQ−ACKフィードバックのためのPUCCHレポーティング・セルであるとき、1つ以上のFDD在圏セルは、PCellおよび/またはPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に従って確定されたFDD DLアソシエーションセットを用いる。
1つのケースでは、PUCCHは、プライマリセル(PCell)上でのみ送信される。このケースでは、PCellは、FDDセルまたはTDDセルのいずれであってもよい。1つのシナリオでは、FDDセルがPCellである。このシナリオでは、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPCellのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。すべてのセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。
別のシナリオでは、TDDセルがPCellである。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、DL参照UL/DL構成に従う。一実装において、TDD PCellのDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成(例えば、PCellのTDD UL/DL構成)である。PCellのDL参照UL/DL構成は、PCellのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128は、TDD PCellのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD PCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
別の実装では、TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PCell UL/DL構成とSCell UL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、TDD SCellのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128は、TDD SCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD SCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成に基づいて、UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128によって確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。FDDセルのDLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセット(例えば、TDDセルDLアソシエーションセットまたはTDDセルのDLアソシエーションセット)のスーパーセットとすることもできる。そのうえ、FDDセルのDLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
別のケースでは、PUCCHは、構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信される。このケースでは、SCell上のPUCCHレポーティングが構成される。FDDセルまたはTDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。
1つのシナリオでは、FDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPUCCHレポーティング・セルのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。
別のシナリオでは、TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、DL参照UL/DL構成に従う。一実装において、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのTDD UL/DL構成である。PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128は、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをPUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
別の実装では、PUCCHレポーティング・セル以外のTDDセル(例えば、TDD PCellまたはSCell)のDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成としてTDD PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成を用い、SCell UL/DL構成としてTDDセルUL/DL構成を用いることにより、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成とTDDセルUL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDDセルのDL参照UL/DL構成は、TDDセルのDLアソシエーションセットのために用いられる。UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128は、TDDセルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDDセルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表から得られる。FDD DLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、DLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
留意すべきは、すべてのケースにおいて、TDDセルがトラフィックアダプテーションを伴う動的UL/DL再構成を用いて構成される(例えば、TDDセルがeIMTAセルである)場合には、CAに用いられるDL参照UL/DL構成がeIMTAセルのDL参照UL/DL構成に基づくことである。それゆえに、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定するために、UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128によってeIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。
UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて送信する。例えば、UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、PDSCH HARQ−ACK情報を在圏セルのDLアソシエーションセットに対応する送信上りリンクサブフレームで送信する。UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたはPUSCH上で送信する。
PUCCHがプライマリセル上でのみ送信されるケースでは、UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、PDSCH HARQ−ACK情報をプライマリセルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する。一実装において、UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、各在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報をアグリゲートしてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する。
PUCCHが構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信されるケースでは、UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する。一実装において、UE PDSCH HARQ−ACK情報モジュール130は、各在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報をアグリゲートしてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報148を1つ以上の受信機120に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、再送信をいつ受信すべきかを受信機(単数または複数)120に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報138を復調器114に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される変調パターンを復調器114に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報136をデコーダ108に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される符号化法をデコーダ108に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報142をエンコーダ150に提供する。情報142は、符号化すべきデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、送信データ146および/または他の情報142を符号化するようにエンコーダ150に命令する。他の情報142は、PDSCH HARQ−ACK情報を含む。
エンコーダ150は、送信データ146および/またはUEオペレーション・モジュール124によって提供された他の情報142を符号化する。例えば、データ146および/または他の情報142の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ150は、符号化データ152を変調器154へ供給する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報144を変調器154に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160への送信に用いられることになる変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器154に通知する。変調器154は、1つ以上の変調信号156を1つ以上の送信機158へ供給するために符号化データ152を変調する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報140を1つ以上の送信機158に提供する。この情報140は、1つ以上の送信機158に対する命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、信号をeNB160へいつ送信すべきかを1つ以上の送信機158に命令する。いくつかの実装において、これは、UE PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール128によって確定されたPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づく。例として、1つ以上の送信機158は、ULサブフレームの間に送信する。1つ以上の送信機158は、変調信号(単数または複数)156を1つ以上のeNB160へアップコンバートして送信する。
eNB160は、1つ以上のトランシーバ176、1つ以上の復調器172、1つ以上のデコーダ166、1つ以上のエンコーダ109、1つ以上の変調器113、データバッファ162およびeNBオペレーション・モジュール182を含む。例えば、1つ以上の受信および/または送信経路がeNB160に実装される。便宜上、eNB160では単一のトランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113)が実装されてもよい。
トランシーバ176は、1つ以上の受信機178および1つ以上の送信機117を含む。1つ以上の受信機178は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102から信号を受信する。例えば、受信機178は、1つ以上の受信信号174を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号174は、復調器172へ供給される。1つ以上の送信機117は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機117は、1つ以上の変調信号115をアップコンバートして送信する。
復調器172は、1つ以上の復調信号170を作り出すために1つ以上の受信信号174を復調する。1つ以上の復調信号170は、デコーダ166へ供給される。eNB160は、信号を復号するためにデコーダ166を用いる。デコーダ166は、1つ以上の復号信号164、168を作り出す。例えば、第1のeNB復号信号164は、データバッファ162に記憶される、受信したペイロード・データを備える。第2のeNB復号信号168は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のeNB復号信号168は、1つ以上のオペレーションを行うためにeNBオペレーション・モジュール182によって用いられるデータ(例えば、PDSCH HARQ−ACK情報)を供給する。
一般に、eNBオペレーション・モジュール182は、eNB160が1つ以上のUE102と通信することを可能にする。eNBオペレーション・モジュール182は、eNB多重方式確定モジュール194、eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196およびeNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198のうちの1つ以上を含む。
eNB多重方式確定モジュール194は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定する。eNB160は、FDDまたはTDD多重のいずれかを用い、在圏セルを通じてUE102と通信する。eNB多重方式確定モジュール194は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションに用いられる構成された在圏セルのそれぞれの多重方式を確定する。言い換えれば、eNB多重方式確定モジュール194は、在圏セルがFDDセルかまたはTDDセルであるかどうかを確定する。
eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する。1つのケースでは、PUCCHは、プライマリセル(PCell)上でのみ送信される。このケースでは、PCellは、FDDセルまたはTDDセルのいずれであってもよい。
1つのシナリオでは、FDDセルがPCellである。このシナリオでは、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPCellのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。すべてのセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。
別のシナリオでは、TDDセルがPCellである。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、このセルのDL参照UL/DL構成に従う。
一実装において、TDD PCellのDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成である。DL参照UL/DL構成は、DLアソシエーションセットを確定するために用いられる。eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196は、TDD PCellのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD PCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
別の実装では、TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PCell UL/DL構成とSCell UL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、TDD SCellのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196は、TDD SCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD SCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成に基づいて、eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196によって確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。FDDセルのDLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、FDDセルのDLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
別のケースでは、PUCCHは、構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信される。このケースでは、SCell上のPUCCHレポーティングが構成される。FDDセルまたはTDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。
1つのシナリオでは、FDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPUCCHレポーティング・セルのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。
別のシナリオでは、TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。
一実装において、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのUL/DL構成である。PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196は、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをPUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
別の実装では、PUCCHレポーティング・セル以外のTDDセル(例えば、TDD PCellまたはSCell)のDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成としてTDD PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成を用い、SCell UL/DL構成としてTDDセルUL/DL構成を用いることにより、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成とTDDセルUL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDDセルのDL参照UL/DL構成は、TDDセルのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196は、TDDセルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDDセルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表から得られる。DLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、DLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
留意すべきは、すべてのケースにおいて、TDDセルがトラフィックアダプテーションを伴う動的UL/DL再構成を用いて構成される(例えば、TDDセルがeIMTAセルである)場合には、CAに用いられるDL参照UL/DL構成がeIMTAセルのDL参照UL/DL構成に基づくことである。それゆえに、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定するために、eNB PDSCH HARQ−ACK送信タイミング・モジュール196によってeIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。
eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて受信する。例えば、eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、PDSCH HARQ−ACK情報を在圏セルのDLアソシエーションセットに対応する送信上りリンクサブフレームで受信する。eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたはPUSCH上で受信する。
PUCCHがプライマリセル上でのみ送信される(例えば、PUCCHレポーティング・セルが構成されない)ケースでは、eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、PDSCH HARQ−ACK情報をプライマリセルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する。一実装において、eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、各在圏セルのアグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する。
PUCCHが構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信されるケースでは、eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する。一実装において、eNB PDSCH HARQ−ACK情報モジュール198は、各在圏セルのアグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報190を1つ以上の受信機178に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、下りリンク・サブフレーム・アソシエーションのセットに基づいて、PDSCH HARQ−ACK情報をいつ受信すべきか、あるいはいつすべきでないかを受信機(単数または複数)178に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報188を復調器172に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される変調パターンを復調器172に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報186をデコーダ166に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される符号化法をデコーダ166に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報101をエンコーダ109に提供する。情報101は、符号化すべきデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、送信データ105および/または他の情報101を符号化するようにエンコーダ109に命令する。
エンコーダ109は、送信データ105および/またはeNBオペレーション・モジュール182によって提供された他の情報101を符号化する。例えば、データ105および/または他の情報101の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ109は、符号化データ111を変調器113へ供給する。送信データ105は、UE102へ伝えられることになるネットワーク・データを含む。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報103を変調器113に提供する。この情報103は、変調器113に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102への送信に用いられることになる変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器113に通知する。変調器113は、1つ以上の変調信号115を1つ以上の送信機117へ供給するために符号化データ111を変調する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報192を1つ以上の送信機117に提供する。この情報192は、1つ以上の送信機117に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、信号をUE(単数または複数)102へいつ送信すべきか(あるいはいつすべきでないか)を1つ以上の送信機117に命令する。いくつかの実装において、これは、DLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づく。1つ以上の送信機117は、1つ以上のUE102へ変調信号(単数または複数)115をアップコンバートして送信する。
留意すべきは、DLサブフレームがeNB160から1つ以上のUE102へ送信され、ULサブフレームが1つ以上のUE102からeNB160へ送信されることである。そのうえ、eNB160も1つ以上のUE102も、データを標準スペシャルサブフレームで送信できる。
同様に留意すべきは、eNB(単数または複数)160およびUE(単数または複数)102に含まれる要素またはその部分の1つ以上がハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、これらの要素またはその部分の1つ以上は、チップ、回路素子またはハードウェア・コンポーネントなどとして実装されてもよい。同様に留意すべきは、本明細書に記載される機能または方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)、大規模集積回路(LSI:large−scale integrated circuit)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
図2は、UE102によってキャリアアグリゲーションを行うための方法200の一実装を示すフロー図である。UE102は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための各在圏セルの多重方式を確定する(ステップ202)。UE102は、キャリアアグリゲーションが1つ以上のFDDセルおよび1つ以上のTDDセルを用いて行われるワイヤレス通信ネットワーク中に位置する。一実装において、ワイヤレス通信ネットワークは、LTEネットワークである。
UE102は、FDDまたはTDD多重のいずれかを用い、在圏セルを通じてeNB160と通信する。在圏セルは、通信チャネル119、121のセットである。キャリアアグリゲーション(CA)の間に、UE102に1つより多い在圏セルがアグリゲートされる。UE102は、FDDおよびTDDキャリアアグリゲーションに用いられる構成された在圏セルのそれぞれの多重方式を確定する(ステップ202)。言い換えれば、UE102は、在圏セルがFDDセルまたはTDDセルであるかどうかを確定する(ステップ202)。
UE102は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する(ステップ204)。FDDおよびTDDネットワークのためのPDSCH HARQ−ACKレポーティングは、非常に異なる。FDDでは、サブフレームnでのPDSCH送信に対するHARQ−ACKは、サブフレームn+4においてPUCCHまたはPUSCH送信上でレポートされる。しかしながら、TDDでは、PDSCH HARQ−ACKは、UL割り当てをもつサブフレーム上でのみレポートされる。それゆえに、TDDでは、1つのULサブフレームがPDSCH HARQ−ACKレポーティングのために1つより多いDLサブフレームと関連付けられる。それに応じて、マルチセルHARQ−ACKレポーティングがハイブリッド多重ネットワークにおけるCAのために指定される。
TDDセルでは、下りリンク・アソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACKレポーティング・タイミングがすべてのTDD UL/DL構成に対して良好に定義される。TDDセルは、下りリンク・アソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACKタイミングに関してセルのDL参照UL/DL構成に従う。下りリンク・アソシエーションセットは、DL参照UL/DL構成に基づいて確定される。下りリンク・アソシエーションセットは、次にPDSCH HARQ−ACKタイミングを定義する。
しかしながら、FDDセルでは、DLがすべてのサブフレームに存在しうるが、すべてのサブフレームをDLとしてレポートできる既存のTDD UL/DL構成は存在しない。従って、FDDセルのために新しい下りリンク・アソシエーションセットが定義される。FDD下りリンク・アソシエーションセットは、すべての7つのTDD UL/DL構成に対して定義される。結果として、FDDおよびTDD CAが用いられて、TDDセルがPCellまたはPDSCH HARQ−ACKフィードバックのためのPUCCHレポーティング・セルであるとき、1つ以上のFDD在圏セルは、PCellおよび/またはPUCCHレポーティングTDDセルのDL参照UL/DL構成によって確定されたFDD DLアソシエーションセットを用いる。
FDDセルのための下りリンク・アソシエーションセットは、非キャリアアグリゲーション動作に用いられてもよい。例えば、通常の(例えば、非キャリアアグリゲーション)FDD PDSCH HARQ−ACK送信タイミング(例えば、サブフレームn−4でのPDSCH送信およびサブフレームnでのHARQ−ACK送信)がFDDセルのための下りリンク・アソシエーションセットによって置き換えられてもよい。それゆえに、UE102がFDDセルのための下りリンク・アソシエーションセットまたは固定された4ミリ秒(ms)のPDSCH HARQ−ACKタイミングを用いるかどうかが上位レイヤによって設定されてもよい。このアプローチは、PUCCHリソースのないサブフレームに備えることができる。
1つのケースでは、PUCCHは、プライマリセル上でのみ送信される。このケースでは、プライマリセルは、FDDセルまたはTDDセルのいずれであってもよい。FDDセルがプライマリセル(PCell)である場合、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPCellのFDDタイミングに従う。(FDDセルがPCellである)このシナリオでは、TDDセルは、(遅延が4msに固定された)半二重FDDセルであると見做される。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。すべてのセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。それゆえに、在圏セルがFDDセルであり、在圏セルがプライマリセルであるか、または在圏セルがセカンダリセルであり、プライマリセルがFDDセルである場合、UE102は、UE102に向けた、前のサブフレーム(例えば、n−4)でのPDSCH送信の検出のときに、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する(ステップ204)。PDSCH HARQ−ACK情報は、後のサブフレーム(例えば、n)で送信される。
別のシナリオでは、TDDセルがPCellである。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、このセルのDL参照UL/DL構成に従う。
一実装において、TDD PCellのDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成である。TDD PCellのDL参照UL/DL構成は、TDD PCellのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE102は、TDD PCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD PCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ204)。
別の実装では、TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PCell UL/DL構成とSCell UL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、TDD SCellのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE102は、TDD SCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD SCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ204)。それゆえに、プライマリセルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、プライマリセルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。FDD SCellのDLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
別のケースでは、PUCCHは、構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信される。このケースでは、SCell上のPUCCHレポーティングが構成される。FDDセルまたはTDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。スモールセルのシナリオでは、UE102は、より強いDL信号をマクロセルeNB160から受信するが、スモールセルへの上りリンクの方がマクロセルeNB160へのリンクよりはるかに良好なことがある。マクロセルeNB160がスモールセルを上りリンクPUCCHレポーティング・セルとして構成してもよい。例えば、PCellがFDDセルであり、スモールセルがTDDセルであるが、スモールセルへの上りリンクの方がPCellへの上りリンクよりはるかに良好である場合、TDD SCellがPDSCH HARQ−ACKレポーティングのためのPUCCHを運ぶように構成されてもよい。PUCCHレポーティング・セルは、参照セルまたはレポーティング・セルとも呼ばれる。
FDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される場合、(FDDならびにTDDプライマリおよびセカンダリセルを含む)すべてのセルがPUCCHレポーティング・セルのFDDタイミングに従う。(FDDセルがPUCCHレポーティング・セルである)このシナリオでは、TDDセルは、(遅延が4msに固定された)半二重FDDセルであると見做される。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。すべてのセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。それゆえに、在圏セルがFDDセルであり、在圏セルがPUCCHレポーティング・セルであるか、または在圏セルがセカンダリセルであり、PUCCHレポーティング・セルがFDDセルである場合、UE102は、UE102に向けた、前のサブフレーム(例えば、n−4)でのPDSCH送信の検出のときに、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する(ステップ204)。PDSCH HARQ−ACK情報は、後のサブフレーム(例えば、n)で送信される。
別のシナリオでは、TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、このセルのDL参照UL/DL構成に従う。
一実装において、TDD PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成である。DL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットを確定するために用いられる。UE102は、PUCCHレポーティング・セルのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをPUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ204)。
別の実装では、PUCCHレポーティング・セル以外のTDDセル(例えば、TDD PCellまたはSCell)のDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成とTDDセルUL/DL構成との組み合わせによって確定される。例えば、TDD PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成は、表(4)のPCell UL/DL構成に対応し、TDDセルUL/DL構成は、表(4)のSCell UL/DL構成に対応する。TDDセルのDL参照UL/DL構成は、TDDセルのDLアソシエーションセットのために用いられる。
UE102は、TDDセルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDDセルのDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ204)。それゆえに、PUCCHレポーティング・セルがTDDセルであり、在圏セルがTDDセルであり、在圏セルがセカンダリセルであるとき、在圏セルのためのDLアソシエーションセットは、在圏セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。在圏セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのTDD UL/DL構成および在圏セルのTDD UL/DL構成に基づいて確定される。
さらに別の構成では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。DLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、DLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
留意すべきは、すべてのケースにおいて、TDDセルがトラフィックアダプテーションを伴う動的UL/DL再構成を用いて構成される(例えば、TDDセルがeIMTAセルである)場合には、CAに用いられるDL参照UL/DL構成がeIMTAセルのDL参照UL/DL構成に基づくことである。それゆえに、1つのケースでは、eIMTA TDDセルがPCellとして構成される場合、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定する(ステップ204)ために、eIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。別のケースでは、eIMTA TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される場合、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定する(ステップ204)ために、eIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。
UE102は、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて送信する(ステップ206)。例えば、UE102は、PDSCH HARQ−ACK情報を在圏セルのDLアソシエーションセットに対応する送信上りリンクサブフレームで送信する(ステップ206)。UE102は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたはPUSCH上で送信する(ステップ206)。
PUCCHがプライマリセル上でのみ送信されるケースでは、UE102は、PDSCH HARQ−ACK情報をプライマリセルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する(ステップ206)。一実装において、UE102は、すべてのセルのPDSCH HARQ−ACKをアグリゲートしてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する(ステップ206)。
PUCCHが構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信されるケースでは、UE102は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する(ステップ206)。一実装において、UE102は、すべてのセルのPDSCH HARQ−ACKをアグリゲートしてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で送信する(ステップ206)。
図3は、eNB160によってキャリアアグリゲーションを行うための方法300の一実装を示すフロー図である。eNB160は、キャリアアグリゲーションが1つ以上のFDDセルおよび1つ以上のTDDセルを用いて行われるワイヤレス通信ネットワーク中に位置する。一実装において、ワイヤレス通信ネットワークは、LTEネットワークである。
eNB160は、FDDまたはTDD多重のいずれかを用い、在圏セルを通じてUE102と通信する。eNB160は、UE102のためのFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションに用いられる構成された在圏セルのそれぞれの多重方式を確定する(ステップ302)。言い換えれば、eNB160は、在圏セルがFDDセルまたはTDDセルであるかどうかを確定する(ステップ302)。キャリアアグリゲーションの一実装においては、UE102のためのすべての構成セルが同じeNB160によって制御され、スケジュールされることに留意すべきである。キャリアアグリゲーションの別の実装では、セルは、eNB160から物理的に隔たったリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であってもよいが、依然として同じeNB160スケジューラの下にある。在圏セルのセットは、UE102ごとに異なってもよい。それゆえに、eNB160は、各UE102の各在圏セルがFDDセルまたはTDDセルであるかどうかを確定または識別する。一実装においては、各セルの多重方式が展開フェーズで確定され、固定されると想定してもよい。
eNB160は、在圏セルのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングを確定する(ステップ304)。1つのケースでは、PUCCHは、プライマリセル(PCell)上でのみ送信される。このケースでは、PCellは、FDDセルまたはTDDセルのいずれであってもよい。1つのシナリオでは、FDDセルがPCellである。このシナリオでは、(FDDおよびTDDセカンダリセル(SCell)を含む)すべてのセルがPCellのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。すべてのセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。
別のシナリオでは、TDDセルがPCellである。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。アグリゲートされたセルのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングは、このセルのDL参照UL/DL構成に従う。一実装において、TDD PCellのDL参照UL/DL構成は、PCell UL/DL構成である。DL参照UL/DL構成は、TDD PCellのDLアソシエーションセットのために用いられる。eNB160は、TDD PCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ304)。
別の実装では、TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PCell UL/DL構成とSCell UL/DL構成との組み合わせによって確定される。TDD SCellのDL参照UL/DL構成は、TDD SCellのDLアソシエーションセットのために用いられる。eNB160は、TDD SCellのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ304)。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、プライマリセルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表への入力としてプライマリセルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。FDD SCellのセルDLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、プライマリセルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、DLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
別のケースでは、PUCCHは、構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信される。このケースでは、SCell上のPUCCHレポーティングが構成される。FDDセルまたはTDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。
1つのシナリオでは、FDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、(FDDならびにTDDプライマリおよびセカンダリセルを含む)すべてのセルがPUCCHレポーティング・セルのFDDタイミングに従う。サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnで確認される。
別のシナリオでは、TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される。このシナリオでは、すべての在圏セルのPDSCH HARQ−ACK情報は、アグリゲートされてPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上でレポートされる。
一実装において、TDD PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成である。PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成は、PUCCHレポーティング・セルのDLアソシエーションセットのために用いられる。eNB160は、PUCCHレポーティング・セルのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ304)。
別の実装では、PUCCHレポーティング・セル以外のTDDセル(例えば、TDDプライマリセルまたはセカンダリセル)のDL参照UL/DL構成は、図5に関連して以下に記載されるように、表(4)に従って、PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成とTDDセルUL/DL構成との組み合わせによって確定される。例えば、TDD PUCCHレポーティング・セルUL/DL構成は、表(4)のPCell UL/DL構成に対応し、TDDセルUL/DL構成は、表(4)のSCell UL/DL構成に対応する。eNB160は、TDD SCellのためのPDSCH HARQ−ACK送信タイミングをTDD SCellのDLアソシエーションセットに基づいて確定する(ステップ304)。
さらに別の実装では、FDD SCellのDLアソシエーションセットは、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成に基づいて確定される。FDD SCellのためのDLアソシエーションセットは、図7A〜7Bに関連して以下に記載されるように、表の入力としてPUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成を用いた、FDDセルDLアソシエーションセットに関する表によって得られる。FDD DLアソシエーションセットは、図8A〜8Bに関連して以下に記載されるように、PUCCHレポーティング・セルのDL参照UL/DL構成のTDD DLアソシエーションセットのスーパーセットとすることもできる。そのうえ、FDD DLアソシエーションセットは、図9に関連して以下に記載されるように、サブフレームをDLアソシエーションセット中により均等に分配するために最適化される。
留意すべきは、すべてのケースにおいて、TDDセルがトラフィックアダプテーションを伴う動的UL/DL再構成を用いて構成される(例えば、TDDセルがeIMTAセルである)場合には、CAに用いられるDL参照UL/DL構成がeIMTAセルのDL参照UL/DL構成に基づくことである。それゆえに、1つのケースでは、eIMTA TDDセルがPCellとして構成される場合、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定する(ステップ204)ために、eIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。別のケースでは、eIMTA TDDセルがPUCCHレポーティング・セルとして構成される場合、PDSCH HARQ−ACK送信タイミングをFDDおよびTDDキャリアアグリゲーションのための在圏セルごとに確定する(ステップ304)ために、eIMTAセルのDL参照UL/DL構成が用いられる。
eNB160は、PDSCH HARQ−ACK情報をPDSCH HARQ−ACK送信タイミングに基づいて受信する(ステップ306)。例えば、eNB160は、PDSCH HARQ−ACK情報を在圏セルのDLアソシエーションセットに対応する送信上りリンクサブフレームで受信する(ステップ306)。eNB160は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHまたはPUSCH上で受信する(ステップ306)。
PUCCHがプライマリセル上でのみ送信されるケースでは、eNB160は、PDSCH HARQ−ACK情報をプライマリセルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する(ステップ306)。一実装において、eNB160は、各在圏セルのアグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPCellのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する(ステップ306)。
PUCCHが構成されたPUCCHレポーティング・セル上で送信されるケースでは、eNB160は、PDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する(ステップ306)。一実装において、eNB160は、各在圏セルのアグリゲートされたPDSCH HARQ−ACK情報をPUCCHレポーティング・セルのPUCCHまたは最小Cell_IDをもつPUSCH上で受信する(ステップ306)。
図4は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って用いられる無線フレーム435の一例を示す図である。この無線フレーム435構造は、TDD構造を示す。各無線フレーム435は、
Tf=307200・Ts=10
msの長さを有し、ここで
Tf
は、無線フレーム435の持続期間であり、
Ts
は、
秒に等しい時間単位である。無線フレーム435は、
153600・Ts=5
msの長さをそれぞれが有する、2つのハーフフレーム433を含む。各ハーフフレーム433は、
30720・Ts=1
msの長さをそれぞれが有する5つのサブフレーム423a〜e、423f〜jを含む。
(3GPP TS36.211における表4.2−2からの)下の表(1)にTDD UL/DL構成0〜6が示される。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5ミリ秒(ms)および10msの両方のUL/DL構成がサポートされる。特に、下の表(1)に示されるように、3GPP仕様においては7つのUL/DL構成が指定される。表(1)では、「D」は下りリンクサブフレームを示し、「S」はスペシャルサブフレームを示し、「U」はULサブフレームを示す。
上の表(1)では、無線フレームにおけるサブフレームごとに、「D」は、サブフレームが下りリンク送信のために予約されていることを示し、「U」は、サブフレームが上りリンク送信のために予約されていることを示し、「S」は、3つのフィールド、すなわち、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS:downlink pilot time slot)、ガード期間(GP:guard period)および上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS:uplink pilot time slot)をもつスペシャルサブフレームを示す。DwPTSおよびUpPTSの長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSの全長が
30720・T
s=1
msに等しいことを前提として、(3GPP TS36.211の表4.2−1からの)表(2)に示される。表(2)では、便宜上、「サイクリックプレフィックス」は「CP:cyclic prefix」と略記され、「構成」は「Config:configuration」と略記される。
下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msおよび10msの両方のUL/DL構成がサポートされる。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msのケースでは、スペシャルサブフレームが両方のハーフフレームに存在する。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msのケースでは、スペシャルサブフレームが第1のハーフフレームのみに存在する。サブフレーム0および5ならびにDwPTSは、下りリンク送信のために予約される。UpPTSおよびスペシャルサブフレームのすぐ後に続くサブフレームは、上りリンク送信のために予約される。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、用いられるサブフレーム423のいくつかのタイプは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム431を含む。図4に示される5ms周期を有する例では、無線フレーム435に2つの標準スペシャルサブフレーム431a〜bが含まれる。
第1のスペシャルサブフレーム431aは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425a、ガード期間(GP)427aおよび上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429aを含む。この例では、第1の標準スペシャルサブフレーム431aがサブフレームone423bに含まれる。第2の標準スペシャルサブフレーム431bは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425b、ガード期間(GP)427bおよび上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429bを含む。この例では、第2の標準スペシャルサブフレーム431bがサブフレームsix423gに含まれる。DwPTS425a〜bおよびUpPTS429a〜bの長さは、DwPTS425、GP427およびUpPTS429の各セットの全長が
30720・Ts=1
msに等しいことを前提として、(上の表(2)に示される)3GPP TS36.211の表4.2−1によって示される。
各サブフレームi 423a〜j(この例では、iは、サブフレームzero423a(例えば0)からサブフレームnine423j(例えば9)に及ぶサブフレームを示す)は、各サブフレーム423における長さが
Tslot=15360・Ts=0.5
msの2つのスロット、2iおよび2i+1として定義される。例えば、サブフレームzero(例えば0)423aは、第1のスロットを含めて、2つのスロットを含む。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msおよび10msの両方のUL/DL構成が用いられる。図4は、切り替えポイント周期が5msの無線フレーム435の一例を示す。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msのケースでは、各ハーフフレーム433が標準スペシャルサブフレーム431a〜bを含む。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msのケースでは、スペシャルサブフレーム431が第1のハーフフレーム433のみに存在する。
サブフレームzero(例えば0)423aおよびサブフレームfive(例えば5)423fならびにDwPTS425a〜bは、下りリンク送信のために予約される。UpPTS429a〜bおよびスペシャルサブフレーム(単数または複数)431a〜bのすぐ後に続くサブフレーム(単数または複数)(例えば、サブフレームtwo423cおよびサブフレームseven423h)は、上りリンク送信のために予約される。いくつかの実装においては、UCI送信セルのUCI送信上りリンクサブフレームを示すDLサブフレーム・アソシエーションのセットを確定するために、スペシャルサブフレーム431がDLサブフレームと見做されてもよいことに留意すべきである。
図5は、本明細書に記載されるシステムおよび方法によるいくつかのTDD UL/DL構成537a〜gを示す図である。7つの異なるTDD UL/DL構成があり、すべてが異なるアソシエーション・タイミングをもつ。特に、図5は、サブフレーム523aおよびサブフレーム番号539aをもつUL/DL構成zero537a(例えば、「UL/DL構成0」)、サブフレーム523bおよびサブフレーム番号539bをもつUL/DL構成one537b(例えば、「UL/DL構成1」)、サブフレーム523cおよびサブフレーム番号539cをもつUL/DL構成two537c(例えば、「UL/DL構成2」)、ならびにサブフレーム523dおよびサブフレーム番号539dをもつUL/DL構成three537d(例えば、「UL/DL構成3」)を示す。図5は、サブフレーム523eおよびサブフレーム番号539eをもつUL/DL構成four537e(例えば、「UL/DL構成4」)、サブフレーム523fおよびサブフレーム番号539fをもつUL/DL構成five537f(例えば、「UL/DL構成5」)、ならびにサブフレーム523gおよびサブフレーム番号539gをもつUL/DL構成six537g(例えば、「UL/DL構成6」)も示す。
図5は、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541(例えば、PUCCHまたはPUSCH上のPDSCH HARQ−ACKフィードバック・アソシエーション)をさらに示す。PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PDSCH送信のためのサブフレーム(例えば、PDSCH送信が送信されるか、および/または受信されるサブフレーム)に対応するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを示す。図5に示される無線フレームのいくつかが便宜上切り詰められていることに留意すべきである。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、図5に示されるUL/DL構成537a〜gのうちの1つ以上に適用されてもよい。例えば、図5に示されるUL/DL構成537a〜gのうちの1つに対応する1つ以上のPDSCH HARQ−ACKアソシエーション541がUE102とeNB160との間の通信に適用されてもよい。例えば、UL/DL構成537がPCellに確定されて(例えば、割り当てられて、適用されて)もよい。このケースでは、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PCellに対応するHARQ−ACKフィードバック送信のためのPDSCH HARQ−ACKタイミング(例えば、HARQ−ACKレポーティング・サブフレーム)を指定する。SCell HARQ−ACKフィードバック送信に関しては、フィードバックパラメータに従ってDL参照UL/DL構成に対応するPDSCH HARQ−ACKアソシエーション541が利用される。
PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PDSCHに対応するHARQ−ACK情報を受信するための特定の(PDSCH HARQ−ACK)タイミングを指定する。PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PDSCHに対応するHARQ−ACK情報をUE102がeNB160にレポートする(例えば、送信する)レポーティング・サブフレームを指定する。レポーティング・サブフレームは、eNB160によって送信されたPDSCHを含むサブフレームに基づいて確定される。
すべてのTDD UL/DL構成のための下りリンク・アソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングが図5に示される。(3GPP TS36.213の表10.1.3.1−1からの)表(3)は、TDD DLアソシエーションセットを提供する。特に、表(3)は、TDDのためのDLアソシエーションセット・インデックスK:{k
0,k
1,k
M−1}を提供する。
異なるUL/DL構成を用いたバンド間TDD CAでは、1つのTDD SCellのアソシエーション・タイミングは、DL参照UL/DL構成のタイミングに従う。DL参照UL/DL構成は、所定のSCellのTDD UL/DL構成と同じであっても異なってもよい。
PDSCHスケジューリングは、対応するPDCCHフォーマットによって行われる。リリース11以降のUEでは、PDSCHをスケジュールするために拡張型PDCCH(ePDCCH:enhanced PDCCH)も用いられる。CAセルのPDSCH HARQ−ACK情報は、1つの在圏セルのみのPUCCHまたはPUSCH上でレポートされる。一実装において、PUCCHレポーティングは、PCell上でのみ運ばれる。PUSCHレポーティングのために、PDSCH HARQ−ACK情報が最小Cell_IDをもつセルのPUSCH上でレポートされてもよい。
既知のソリューション(例えば、リリース11)によれば、UE102は、1つより多いTDD在圏セルを用いて構成されてもよい。少なくとも2つの在圏セルが異なるTDD UL/DL構成を有し、1つの在圏セルがプライマリセルである場合には、プライマリセルUL/DL構成がその在圏セルのためのDL参照UL/DL構成である。
既知のソリューションによれば、少なくとも2つの在圏セルが異なるTDD UL/DL構成を有し、1つの在圏セルがセカンダリセルであってもよい。プライマリセルUL/DL構成によって対が形成され、在圏セルUL/DL構成が(3GPP TS36.213の表10.2−1からの)表(4)中のセット1に属する場合には、その在圏セルのためのDL参照UL/DL構成は、表(4)中の対応するセットで定義される。UE102が在圏セルをスケジュールするために別の在圏セルにおける物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)または拡張型物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)をモニタするように構成されておらず、プライマリセルUL/DL構成によって対が形成され、在圏セルUL/DL構成が表(4)中のセット2またはセット3に属する場合には、その在圏セルのためのDL参照UL/DL構成は、表(4)中の対応するセットで定義される。UE102が在圏セルをスケジュールするために別の在圏セルにおけるPDCCH/EPDCCHをモニタするように構成されており、プライマリセルUL/DL構成によって対が形成され、在圏セルUL/DL構成が表(4)中のセット4またはセット5に属する場合には、その在圏セルのためのDL参照UL/DL構成は、表(4)中の対応するセットにおいて定義される。
既知のソリューションによれば、UE102が1つより多い在圏セルを用いて構成され、少なくとも2つの在圏セルが異なるUL/DL構成を有し、少なくとも1つの在圏セルのためのDL参照UL/DL構成がTDD UL/DL構成5である場合には、UE102が2つより多い在圏セルを用いて構成されることは予想しなくてもよい。UE102が1つの在圏セルを用いて構成されるか、またはUE102が1つより多い在圏セルを用いて構成され、すべての在圏セルのUL/DL構成が同じである場合には、UE102は、UE102に向けた、HARQ−ACK応答が提供される対象となる、サブフレーム(単数または複数)n−k内でのPDSCH送信の検出のときに、PDSCH HARQ−ACK応答をULサブフレームnで送信し、ここで
k∈K
であり、Kは、表(3)で定義される。
そのうえ、既知のソリューションによれば、UE102が1つより多い在圏セルを用いて構成され、少なくとも2つの在圏セルが異なるUL/DL構成を有する場合には、UE102は、UE102に向けた、HARQ−ACK応答が提供されるべき対象となる、在圏セルcのためのサブフレーム(単数または複数)n−k内でのPDSCH送信の検出のときに、PDSCH HARQ−ACK応答をULサブフレームnで送信し、ここで
k∈Kc
である。セットKcは、サブフレームn−kが在圏セルcのためのDLサブフレームまたはスペシャルサブフレームに対応するような
k∈K
の値を含む。表(3)(表(3)中の「UL/DL構成」は、「DL参照UL/DL構成」を指す)で定義されたKは、サブフレームnと関連付けられる。
一実装においては、HARQ−ACK繰り返しが有効になっている。UE102に向けた、HARQ−ACK応答が提供される対象となる、サブフレーム(単数または複数)n−k内でのPDSCH送信の検出のときに、UE102がサブフレームn−kより前のDLサブフレームでのPDSCH送信に対応するサブフレームnでの任意のHARQ−ACKの送信を何も繰り返していなければ、UE102は、(サブフレームn−kで検出されたPDSCH送信に対応する)HARQ−ACK応答のみをULサブフレームn、ならびに
として示される次の
個のULサブフレームにおけるPUCCH上で送信し、ここで
k∈K
であり、Kは、表(3)で定義される。UE102は、ULサブフレーム
でその他の信号を何も送信しない。そのうえ、UE102は、サブフレームni−kで検出された任意のPDSCH送信に対応する任意のHARQ−ACK応答繰り返しを何も送信せず、ここで
k∈Ki
であり、Kiは、ULサブフレームniに対応する表(3)で定義されたセットであり、
である。
TDD HARQ−ACKバンドリングに関しては、UE102が少なくとも1つの下りリンク割り当てが欠落したことを検出した場合、HARQ−ACKが所定のサブフレームに存在する唯一の上りリンク制御情報(UCI)であれば、UE102は、HARQ−ACK情報をPUCCH上で送信しなくてもよい。下りリンク・セミパーシステントスケジューリング(SPS:semi−persistent scheduling)リリースを示す検出されたPDCCH/EPDCCHに対応するACKのための上りリンク・タイミングは、検出されたPDSCHに対応するHARQ−ACKのための上りリンク・タイミングと同じであってもよい。
図6は、FDDセルのアソシエーション・タイミングを示す。FDDセルは、対をなす下りリンクサブフレーム643および上りリンクサブフレーム645を含む。FDDセルのためのPDSCH HARQ−ACKアソシエーション641が示される。PDSCH HARQ−ACKアソシエーション641は、PDSCH送信のためのサブフレーム(例えば、PDSCH送信が送られるか、および/または受信されるサブフレーム)に対応するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを示す。いくつかの実装において、PDSCH HARQ−ACKレポーティングは、PUCCHまたはPUSCH上で生じる。
PDSCH HARQ−ACKアソシエーション641に固定された4msの間隔が用いられてもよい。一実装において、下りリンクサブフレーム643および上りリンクサブフレーム645は、それぞれが1msである。それゆえに、サブフレームm+4でのPDSCH HARQ−ACK送信は、サブフレームmでのPDSCH送信と関連付けられる。同様に、サブフレームn−4でのPDSCH送信は、サブフレームnでのPDSCH HARQ−ACK送信と関連付けられる。
既知のソリューション(例えば、リリース11)によれば、FDDに関しては、UE102は、UE102に向けた、HARQ−ACKが提供される対象となる、サブフレームn−4でのPDSCH送信の検出のときに、HARQ−ACK応答をサブフレームnで送信する。HARQ−ACK繰り返しが有効になっている場合、UE102に向けた、HARQ−ACKが提供される対象となる、サブフレームn−4でのPDSCH送信の検出のときに、UE102がサブフレーム
でのPDSCH送信に対応するサブフレームnでの任意のHARQ−ACKの送信を何も繰り返していなければ、UE102は、(サブフレームn−4で検出されたPDSCH送信に対応する)HARQ−ACK応答のみをサブフレーム
におけるPUCCH上で送信する。UE102は、サブフレーム
でその他の信号を何も送信しない。そのうえ、UE102は、サブフレーム
で検出された任意のPDSCH送信に対応する任意のHARQ−ACK応答繰り返しを何も送信しない。
図7A〜7Bは、FDDセルのための下りリンク・アソシエーションセット749の第1の実装を示す。1つの基本的な仮定として、ULサブフレームと、関連付けられたDLサブフレームとの間の間隔は、4ms以上である。FDDセルのDLアソシエーションセット749は、連続的なサブフレームのセットからなる。各ULサブフレームのFDD DLアソシエーションセット749の間には重なりおよび交差があってはならない。各FDD DLアソシエーションセット749は、FDDでの下りリンク送信に対するフィードバックを提供するためのPDSCH HARQ−ACKアソシエーション741を含む。
図7Aにおいて、FDDセル構成zero747aは、UL/DL構成zero737aに基づく。FDDセル構成one747bは、UL/DL構成one737bに基づく。FDDセル構成two747cは、UL/DL構成two737cに基づく。FDDセル構成three747dは、UL/DL構成three737dに基づく。
図7Bにおいて、FDDセル構成four747eは、UL/DL構成four737eに基づく。FDDセル構成five747fは、UL/DL構成five737fに基づく。FDDセル構成six747gは、UL/DL構成six737gに基づく。
FDD DLアソシエーションセット749は、所定のTDD UL/DL構成737に対して数学的に確定される。数学的な確定のための目標は、すべての10個のFDD DLサブフレームをULサブフレームに対するすべてのFDD DLアソシエーションセット749中へ、遅延を最小限に抑える一方でバランスのとれた方法でマッピングすることである。FDDセルのDLサブフレームをTDD PCellまたはTDD PUCCHレポーティング・セルにおけるULサブフレームへマッピングするために、式(1)および(2)が用いられる。
式(1)において、kは、所定のUL/DL構成のためのULサブフレームであり、従って、kは、所定のFDDセル構成747a〜gのためのDLアソシエーションセット749の数でもある。そのうえ、式(1)では、miは、i番目のFDD DLアソシエーションセット749におけるDLサブフレームの数であり、ここでi=0,1,...k−1である。式(2)において、dijは、i番目のFDD DLアソシエーションセット749におけるj番目のDLサブフレームとi番目のULサブフレームとの間の距離であり、i=0,1,...k−1、j=0,1,...mi−1、dijは、4以上(例えば、
dij≧4
)である。
図7A〜7Bに示される実装において、FDDセルのDLサブフレームは、常に、少なくとも4ms離れたTDD PCellまたはTDD PUCCHレポーティング・セルにおける最近接ULサブフレームへマッピングされる。このように、上記の式(1)および(2)のみが(追加の最適化なしに)適用されてもよい。この実装の利益は、簡便さ、およびDL送信とUL HARQ−ACKフィードバックとの間の最小距離である。しかしながら、この実装は、非常にアンバランスなDLアソシエーションセット・サイズを有し、大きいHARQ−ACKペイロードを運ぶ上りリンクサブフレームにおいてHARQ−ACK性能劣化を生じかねない。そのうえ、FDD DLアソシエーションセット749は、(UL/DL構成737a〜gのうちの1つに基づく)対応するTDD下りリンク・アソシエーションセットとは非常に異なる。
第1の実装によるFDD DLアソシエーションセット749は、表(5)にまとめられ、図7A〜7Bに示される。特に、表(5)は、TDD UL/DL構成に対するFDD DLアソシエーションセット・インデックスK:{k
0,k
1,...k
M−1}を提供する。1つのケースでは、TDD UL/DL構成は、TDD PCellのDL参照UL/DL構成を指す。別のケースでは、TDD UL/DL構成は、PUCCHレポーティングのための構成されたTDDセルのDL参照UL/DL構成を指す。
図8A〜8Bは、FDDセルのための下りリンク・アソシエーションセット849の第2の実装を示す。この実装では、FDD下りリンク・アソシエーションセット849は、所定のTDD UL/DL構成837の下りリンク・アソシエーションセットのスーパーセットである。本明細書では、FDD DLアソシエーションセット849が対応するTDD DLアソシエーションセットのDLアソシエーションセットのスーパーセットであるとき、このことは、TDD UL/DL構成のDLアソシエーションセットにおけるすべてのサブフレームが所定のTDD UL/DL構成に対応するFDD DLアソシエーションセット849に含まれることを意味する。逆に言えば、TDD DLアソシエーションセットは、所定のTDD UL/DL構成のFDD DLアソシエーションセット849のサブセットである。それゆえに、TDD中にDL割り当てをもつFDDサブフレームに対しては同じタイミングを維持し、FDD DLアソシエーションセット849を形成するために、追加のFDD DLサブフレームをTDD下りリンク・アソシエーションセットに加えることができる。TDD UL/DL構成837に対して、DLサブフレームがTDDセルのULサブフレームへ均等に分配される。追加のDLサブフレームがTDD下りリンク・アソシエーションセットに加えられると、FDD DLアソシエーションセット849は、図7A〜7Bに関連して上述された第1の実装におけるものよりさらにバランスがとれる。
図8A〜8Bに示される第2の実装においては、式(1)および(2)が適用される。しかしながら、TDD下りリンク・アソシエーションセットがFDD下りリンク・アソシエーションセットのサブセットであるという制約条件が式(1)および(2)に適用されてもよい。式(2)は、DL送信とULフィードバックとの間の最小距離4msを提供し、すべての既存のTDD DLアソシエーションセットでこれが満たされる。TDDスーパーセットの制約条件は、式(3)および(4)において提供される。
式(3)において、mmaxは、すべてのk個のFDD DLアソシエーションセット849におけるDLサブフレームの最大数であり、mmax=max(mi)である。そのうえ、式(3)では、mminは、すべてのk個のFDD DLアソシエーションセット849におけるDLサブフレームの最小数であり、mmin=min(mi)である。式(4)において、dijは、i番目のFDD DLアソシエーションセット849におけるj番目のDLサブフレームとi番目のULサブフレームとの間の距離であり、i=0,1,...k−1、j=0,1,...mi−1、dijは、4以上である。kは、所定のUL/DL構成のためのULサブフレームであり、miは、i番目のFDD DLアソシエーションセット、i=0,1,...k−1におけるDLサブフレームの数である。
第2の実装によるFDD DLアソシエーションセット849は、表(6)にまとめられる。下線を付したインデックスは、(表(3)にまとめられるような)TDDアソシエーションセットから含まれるものであり、一方で残りのインデックスは、FDD DLアソシエーションセット849のために追加された。TDD UL/DL構成2および5に関しては、FDD DLアソシエーションセット849が(図7A〜7Bに関連して上述された)第1の実装におけるものと同じであることに留意すべきである。図8A〜8Bには他のTDD UL/DL構成のための第1の実装とは異なるFDD DLアソシエーションセット849が示される。表(6)は、TDD UL/DL構成に対するFDD DLアソシエーションセット・インデックスK:{k
0,k
1,...k
M−1}を提供する。
各FDD DLアソシエーションセット849は、FDDでの下りリンク送信に対するフィードバックを提供するためのPDSCH HARQ−ACKアソシエーション841を含む。図8Aにおいて、FDDセル構成zero847aは、UL/DL構成zero837aに基づく。FDDセル構成one847bは、UL/DL構成one837bに基づく。FDDセル構成three847dは、UL/DL構成three837dに基づく。
図8Bにおいて、FDDセル構成four847eは、UL/DL構成four837eに基づく。FDDセル構成six847gは、UL/DL構成six837gに基づく。
TDD下りリンク・アソシエーションセットのスーパーセットをもつ、TDD UL/DL構成0、1および6に対する代わりのFDD下りリンク・アソシエーションセット(図8A〜8Bには示されない)が表(7)にまとめられる。表(7)におけるTDD UL/DL構成0およびTDD UL/DL構成1に対するFDD下りリンク・アソシエーションセットは、表(6)で提供されるのと同様のサブフレーム分布を提供するが、表(6)におけるものより大きい全距離を有する。TDD UL/DL構成6に対する代わりのFDD下りリンク・アソシエーションセットは、より不十分なサブフレーム分布を有するが、表(6)で提供されるものより小さい全距離を有する。下線を付したインデックスは、(表(3)にまとめられるような)TDDアソシエーションセットから含まれたものであり、残りのインデックスは、FDD DLアソシエーションセットのために追加された。
図9は、FDDセルのための下りリンク・アソシエーションセット949の第3の実装を示す。この実装では、FDD下りリンク・アソシエーションセット949は、各FDD下りリンク・アソシエーションセット949に含まれるDLサブフレームの数のバランスがとれている。TDD UL/DL構成937に対して、サブフレームがレポーティング・TDDセルのULサブフレームに均等に分配される。(図8A〜8Bに関連して記載された)第2の実装におけるFDD下りリンク・アソシエーションセット949は、複数のTDD DLサブフレームに対して同じサブフレーム・リンケージを維持することを規定し、FDD下りリンク・アソシエーションセット・サイズは、(図7A〜7Bに関連して記載された)第1の実装と比較してよりバランスがとれている。しかしながら、いくつかのTDD UL/DL構成(例えば、TDD UL/DL構成3、4および6)に対しては、異なるFDD DLアソシエーションセットにおけるサブフレームの数が依然としてそれほどよくバランスがとられてはおらず、さらなる最適化が適用されるとよい。
最適化式(3)の目標は、所定のTDD UL/DL構成937のFDD DLアソシエーションセット949におけるサブフレームの最大数とサブフレームの最小数との間の差を最小化することである。それゆえに、所定のTDD UL/DL構成937のULサブフレームの数、FDD DLアソシエーションセットの数としてkを用いると、mmaxとmminとの間の最小差は、0または1のいずれかである。式(5)によれば、mmaxは、天井(10/k)関数によって与えられ、mminは、床(10/k)関数によって与えられる。
FDD DLアソシエーションセット949の最適化に関しては、式(5)が式(3)と同等である。そのうえ、DLおよびULサブフレーム間の全距離は、式(4)を用いて最小化されるべきである。このように、第3の実装は、式(1)、(2)、(3)、(4)によるすべての最適化基準を使用し、かつTDD下りリンク・アソシエーションセットがFDD下りリンク・アソシエーションセット949のサブセットであるという制約条件を取り除く。
最適化基準に基づいて、第3の実装によるFDD DLアソシエーションセット949が表(8)にまとめられる。TDD UL/DL構成0、1、2および5に関しては、FDD DLアソシエーションセット949が(表(6)にまとめられた)第2の実装と同じであることに留意すべきである。図9に示されるように、TDD UL/DL構成3、4、6のみがさらに最適化されている。表(8)は、TDD UL/DL構成に対するFDD DLアソシエーションセット・インデックスK:{k
0,k
1,...k
M−1}を提供する。
図9に示されるように、各FDD DLアソシエーションセット949は、FDDにおける下りリンク送信に対するフィードバックを提供するためのPDSCH HARQ−ACKアソシエーション941を含む。FDDセル構成three947dは、UL/DL構成three937dに基づく。FDDセル構成four947eは、UL/DL構成four937eに基づく。FDDセル構成six947gは、UL/DL構成six937gに基づく。
TDD UL/DL構成3に対する代わりのFDD下りリンク/アソシエーションセットが表(9)にリストされる。これらの選択肢は、バランスのとれたサブフレーム分布を提供するが、表(8)におけるものより大きい全距離を有し、したがって式(4)によれば最適な結果ではない。
図10は、PCell 1051a上のみのPUCCHレポーティングを用いたキャリアアグリゲーションの様々なケース1053a〜fを示す。FDDおよびTDDの異なる多重方式を用いたハイブリッド・キャリアアグリゲーションは、リリース11では現在サポートされていない。しかしながら、本明細書に記載されるシステムおよび方法によれば、TDDおよびFDD CAの間にTDDおよびFDDセルの両方が参照セル構成に従うためのDLアソシエーションセットおよびPDSCH HARQ−ACK送信タイミングが定義されてもよい。図10は、PCell 1051a上のみ(太枠で示される)のPUCCHレポーティングに関するキャリアアグリゲーションの例示のケース1053a〜fを示す。図10では、2つのSCell 1051b、cもキャリアアグリゲーションに含まれてもよい。
第1のケース1053aは、FDDのみのCAを示す。第2のケース1053bは、TDDのみのCAを示す。第3のケース1053cは、PCell 1051aがFDDであり、SCell 1051b、cがTDDであることを示す。第4のケース1053dは、PCell 1051aがFDDであり、1つのSCell 1051bがFDDであり、別のSCell 1051cがTDDであることを示す。第5のケース1053eは、PCell 1051aがTDDであり、SCell 1051b、cがFDDであることを示す。第6のケース1053fは、PCell 1051aがTDDであり、1つのSCell 1051bがTDDであり、別のSCell 1051cがFDDであることを示す。
この図は、PUCCHレポーティングがPCell 1051a上のみである、図2に関連して上述されたケースに適用可能である。留意すべきは、上述のシステムおよび方法が3つの在圏セル1051には限定されないことである。例えば、記載されるシステムおよび方法に従って2つの在圏セル1051または3つより多い在圏セル1051があってもよい。
図11は、構成されたPUCCHレポーティング・セル1151bを用いたPUCCHレポーティングを伴うキャリアアグリゲーションの様々なケース1153a〜hを示す。PUCCHレポーティング・セル1151bは、SCell 1151cであってもよい。PUCCHレポーティング・セル1151bは、上位レイヤ・シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC:radio resource control)シグナリング)を用いてPCell 1151aによって構成されてもよい。図11において、PUCCHレポーティング・セル1151bは、太枠で示される。
第1のケース1153aは、FDDのみのCAを示す。第2のケース1153bは、TDDのみのCAを示す。第3のケース1153cは、PUCCHレポーティング・セル1151bがFDDであり、PCell 1151aがTDDであり、別のSCell 1151cがTDDであることを示す。第4のケース1153dは、PUCCHレポーティング・セル1151bがFDDであり、PCell 1151aがFDDであり、別のSCell1151cがTDDであることを示す。第5のケース1153eは、PUCCHレポーティング・セル1151bがFDDであり、PCell 1151aがTDDであり、別のSCell1151cがFDDであることを示す。第6のケース1153fは、PUCCHレポーティング・セル1151bがTDDであり、PCell1151aがFDDであり、別のSCell1151cがFDDであることを示す。第7のケース1153gは、PUCCHレポーティング・セル1151bがTDDであり、PCell1151aがFDDであり、別のSCell1151cがTDDであることを示す。第8のケース1153hは、PUCCHレポーティング・セル1151bがTDDであり、PCell1151aがTDDであり、別のSCell1151cがFDDであることを示す。
この図は、PUCCHレポーティングが構成されたPUCCHレポーティング・セル1151bによって提供される、図2と関連して前述されたケースに適用可能である。留意すべきは、上述のシステムおよび方法が3つの在圏セル1151には限定されないことである。例えば、記載されるシステムおよび方法に従って2つの在圏セル1151または3つより多い在圏セル1151があってもよい。
図12は、UE1202において利用される様々なコンポーネントを示す。図12に関連して記載されるUE1202は、図1に関連して記載されたUE102に従って実装される。UE1202は、UE1202のオペレーションを制御するプロセッサ1255を含む。プロセッサ1255は、中央処理装置(CPU:central processing unit)とも呼ばれる。メモリ1261は、リードオンリメモリ(ROM:read−only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ1255に命令1257aおよびデータ1259aを与える。メモリ1261の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non−volatile random access memory)も含んでよい。命令1257bおよびデータ1259bは、プロセッサ1255にも存在する。プロセッサ1255に読み込まれた命令1257bおよび/またはデータ1259bは、プロセッサ1255による実行または処理のために読み込まれた、メモリ1261からの命令1257aおよび/またはデータ1259aも含んでよい。命令1257bは、上述の方法200の1つ以上を実装するためにプロセッサ1255によって実行される。
UE1202は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機1258および1つ以上の受信機1220が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)1258および受信機(単数または複数)1220は、1つ以上のトランシーバ1218に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ1222a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ1218に電気的に結合される。
UE1202の様々なコンポーネントは、データバスに加えて電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム1263によって結合される。しかしながら、明確さのために、図12では様々なバスがバスシステム1263として示される。UE1202は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)1265も含んでよい。UE1202は、UE1202の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース1267も含んでよい。図12に示されるUE1202は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく機能ブロック図である。
図13は、eNB1360において利用される様々なコンポーネントを示す。図13に関連して記載されるeNB1360は、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。eNB1360は、eNB1360のオペレーションを制御するプロセッサ1355を含む。プロセッサ1355は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ1361は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ1355に命令1357aおよびデータ1359aを与える。メモリ1361の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含んでよい。命令1357bおよびデータ1359bは、プロセッサ1355にも存在する。プロセッサ1355に読み込まれた命令1357bおよび/またはデータ1359bは、プロセッサ1355による実行または処理のために読み込まれた、メモリ1361からの命令1357aおよび/またはデータ1359aも含んでよい。命令1357bは、上述の方法300の1つ以上を実装するためにプロセッサ1355によって実行される。
eNB1360は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機1317および1つ以上の受信機1378が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)1317および受信機(単数または複数)1378は、1つ以上のトランシーバ1376に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ1380a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ1376に電気的に結合される。
eNB1360の様々なコンポーネントは、データバスに加えて電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム1363によって結合される。しかしながら、明確さのために、図13では様々なバスがバスシステム1363として示される。eNB1360は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP)1365も含んでよい。eNB1360は、eNB1360の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース1367も含んでよい。図13に示されるeNB1360は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく機能ブロック図である。
図14は、キャリアアグリゲーションを行うためのシステムおよび方法が実装されたUE1402の一実装を示すブロック図である。UE1402は、送信手段1458、受信手段1420および制御手段1424を含む。送信手段1458、受信手段1420および制御手段1424は、上の図2および図12に関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図12は、図14の具体的な装置構造の一例を示す。図2および図12の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
図15は、キャリアアグリゲーションを行うためのシステムおよび方法が実装されたeNB1560の一実装を示すブロック図である。eNB1560は、送信手段1517、受信手段1578および制御手段1582を含む。送信手段1517、受信手段1578および制御手段1582は、上の図3および図13に関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図13は、図15の具体的な装置構造の一例を示す。図3および図13の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるか、または記憶するために用いることができ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピーディスク(floppy disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
留意すべきは、本明細書に記載される方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)、大規模集積回路(LSI)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
本明細書に開示されるそれぞれの方法は、記載される方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に交換されてもよく、および/または単一のステップに組み合わされてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切なオペレーションのためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特許請求の範囲から逸脱することなく、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用が修正されてもよい。
当然のことながら、特許請求の範囲は、上に示された通りの構成および構成要素には限定されない。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、オペレーション、ならびにシステム、方法、および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。