フィードバック情報を送信するUEが記載される。UEは、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信を行うメモリに記憶された命令を含む。UEは、PCell構成を確定する。UEは、SCell構成も確定する。SCell構成は、PCell構成とは異なる。UEは、さらに、PCell構成およびSCell構成に基づいてフィードバック・パラメータMcを確定する。Mcは、セルcに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。加えて、UEは、SCell HARQ−ACK情報を確定する。UEは、また、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を送信する。
フィードバック・パラメータは、集合Kにおける要素の数を示す。集合Kは、少なくとも1つのPDSCH HARQ−ACKアソシエーションkを含む。フィードバック・パラメータは、クロスキャリアスケジュールされたSCellに関して確定される。
フィードバック・パラメータの確定は、参照パラメータMRefに基づいてもよい。MRefは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。SCell構成のための下りリンクサブフレームの第1のセットが、PCell構成のための下りリンクサブフレームの第2のセットの部分集合である場合、参照パラメータは、PCellパラメータMPCellに設定される。MPCellは、PCell構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
PCell構成のための下りリンクサブフレームの第2のセットが、SCell構成のための下りリンクサブフレームの第1のセットの部分集合である場合には、参照パラメータは、SCellパラメータMSCellに設定される。MSCellは、SCell構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
SCell構成のための下りリンクサブフレームの第1のセットが、PCell構成のための下りリンクサブフレームの第2のセットの部分集合でも上位集合でもない場合には、参照パラメータは、所定のパラメータMRefConfに設定される。MRefConfは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
フィードバック・パラメータは、MEff=MRef−mに等しくてもよい。MEffは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数であり、MRefは、参照構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数であり、mは、参照構成では下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームであり、SCell構成では上りリンクサブフレームである衝突サブフレームの数である。
クロスキャリアスケジュールされたSCellでは、フィードバック・パラメータの確定は、スケジューリングセル・パラメータMSchedulingCellまたは実効的なスケジューリングセル・パラメータMEff_SchedulingCellに基づいてもよい。MSchedulingCellは、スケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数であり、MEff_SchedulingCellは、衝突サブフレームを除く、スケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。あるいは、スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成が用いられてもよい。
UEは、フィードバック・パラメータに基づいて、少なくとも1つのセルに関して、HARQ−ACKフィードバック多重化のための下りリンクサブフレームの数を確定する。フィードバック・パラメータは、参照パラメータに基づいてもよい。フィードバック・パラメータは、参照パラメータおよび衝突サブフレームの数に基づいてもよい。
PCell構成が上り下りリンク構成0である場合、UEは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:physical Uplink Control Channel)フォーマット3とHARQ−ACK多重化とを1つ以上のセルに適用する。PCell構成が上り下りリンク構成0であり、かつ2つだけの構成された在圏セルがある場合には、サブフレーム3および8におけるHARQ−ACKレポーティングのために、UEは、PUCCHフォーマット1a、PUCCHフォーマット1b、およびチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bのうちの1つ以上を適用する。
UEは、方式を受信することもできる。フィードバック・パラメータの確定は、さらに方式に基づいてもよい。
フィードバック情報を受信するeNBも記載される。eNBは、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信を行うメモリに記憶された命令を含む。eNBは、PCell構成をシグナリングする。eNBは、SCell構成もシグナリングする。SCell構成は、PCell構成とは異なる。eNBは、PCell構成およびSCell構成に基づいてフィードバック・パラメータMcを確定する。Mcは、セルcに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。加えて、eNBは、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を受信する。また、eNBは、PUCCHフォーマット3、PUCCHフォーマット1a、PUCCHフォーマット1b、およびチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bからなる群のうちの少なくとも1つに基づいて、SCell HARQ−ACK情報を解釈(interpret)する。eNBは、方式をシグナリングする。
フィードバック・パラメータの確定は、参照パラメータMRefに基づいてもよい。MRefは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
フィードバック・パラメータは、MEff=MRef−mに等しくてもよい。MEffは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数であり、MRefは、参照構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームの数であり、mは、参照構成では下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームであり、SCell構成では上りリンクサブフレームである衝突サブフレームの数である。
クロスキャリアスケジュールされたSCellに関して、フィードバック・パラメータの確定は、スケジューリングセル・パラメータMSchedulingCellまたは実効的なスケジューリングセル・パラメータMEff_SchedulingCellに基づいてもよい。MSchedulingCellは、スケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数であり、MEff_SchedulingCellは、衝突サブフレームを除くスケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。または、スケジューリングセルがPCellではない場合、スケジューリングセル構成の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成が用いられてもよい。
UEによってフィードバック情報を送信するための方法も記載される。方法は、PCell構成を確定するステップを含む。方法は、SCell構成を確定するステップも含む。SCell構成は、PCell構成とは異なる。方法は、PCell構成およびSCell構成に基づいてフィードバック・パラメータMcを確定するステップをさらに含む。Mcは、セルcに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。方法は、SCell HARQ−ACK情報を確定するステップも含む。加えて、方法は、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を送信するステップを含む。
eNBにフィードバック情報を受信するための方法も記載される。方法は、PCell構成をシグナリングするステップを含む。方法は、SCell構成をシグナリングするステップも含む。SCell構成は、PCell構成とは異なる。方法は、PCell構成およびSCell構成に基づいてフィードバック・パラメータMcを確定するステップをさらに含む。Mcは、セルcに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。加えて、方法は、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を受信するステップを含む。
「3GPP」とも呼ばれる第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project)は、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術レポートを規定することを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイル・ネットワーク、システムおよびデバイスに関する仕様を規定する。
3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、将来の要求に対処すべくユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するプロジェクトに与えられた名称である。一態様において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)および進化型ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)にサポートおよび仕様を提供するために修正された。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、3GPP LTE、LTEアドバンスト(LTE−A)および他の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10および/または11)に関して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、他のタイプのワイヤレス通信システムに利用されてもよい。
ワイヤレス通信デバイスは、音声および/またはデータを基地局へ通信するために用いられる電子デバイスであり、次には基地局がデバイスのネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、インターネットなど)と通信する。本明細書においてシステムおよび方法を記載するときに、ワイヤレス通信デバイスは、代わりに、移動局、UE、アクセス端末、加入者局、移動端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、加入者ユニット、モバイルデバイスなどと呼ばれることもある。ワイヤレス通信デバイスの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、ワイヤレス・モデムなどを含む。3GPP仕様では、ワイヤレス通信デバイスは、典型的にUEと呼ばれる。しかしながら、本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「ワイヤレス通信デバイス」を意味するために、本明細書では用語「UE」および「ワイヤレス通信デバイス」が同義で用いられる。
3GPP仕様では、基地局は、典型的にNode B、eNB、home enhancedまたはevolved Node B(HeNB)、あるいはいくつか他の同様の用語で呼ばれる。本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「基地局」を意味するために、本明細書では用語「基地局」、「Node B」、「eNB」および「HeNB」が同義で用いられる。さらにまた、用語「基地局」は、アクセスポイントを示すために用いられてもよい。アクセスポイントとは、ワイヤレス通信デバイスのためにネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネットなど)へのアクセスを提供する電子デバイスである。用語「通信デバイス」は、ワイヤレス通信デバイスおよび/または基地局の両方を示すために用いられる。
留意すべきは、本明細書では、「セル」がインターナショナル・モバイル・テレコミュニケーションズ−アドバンスト(IMT−Advanced:International Mobile Telecommunications−Advanced)に用いるべく規格化または規制団体によって仕様が定められたいずれかの通信チャネルであり、eNBとUEとの間の通信に用いるために認可されたバンド(例えば、周波数バンド)として、そのすべてまたはその部分集合が3GPPによって採用されることである。「構成されたセル(configured cell)」は、UEが認識しており、情報を送信または受信することがeNBによって許可されたセルである。「構成されたセル(単数または複数)」は、在圏セル(単数または複数)であってもよい。UEは、すべての構成されたセル上でシステム情報を受信して、必要な測定を行う。「アクティブ化されたセル(activated cell)」は、UEが送受信を行っている構成されたセルである。すなわち、アクティブ化されたセルは、UEが物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタする対象となるセルであり、下りリンク送信の場合に、UEがPDSCHを復号する対象となるセルである。「非アクティブ化されたセル(deactivated cell)」は、UEが送信PDCCHをモニタしていない構成されたセルである。留意すべきは、「セル」が異なる次元の観点から記載されることである。例えば、「セル」は、時間特性、空間(例えば、幾何形状)特性、および周波数特性を有する。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、フィードバック情報を送受信するためのデバイスを記載する。これは、キャリアアグリゲーションのコンテキストで行われる。例えば、異なる時分割多重(TDD)UL−DL構成を用いたキャリアアグリゲーション(例えば、バンド間キャリアアグリゲーション)に関するPDSCH HARQ−ACKレポーティングが記載される。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、バンド間キャリアアグリゲーションには異なるTDD UL−DL構成が用いられる。言い換えれば、異なるバンドにおけるセルまたはコンポーネントキャリア(CC:component carrier)は、異なるUL−DL構成を有する。キャリアアグリゲーションとは、1つ以上のキャリアを同時に利用することを指す。一例において、キャリアアグリゲーションは、UEが利用できる有効バンド幅を増加させるために用いられる。キャリアアグリゲーションの1つのタイプは、バンド間キャリアアグリゲーションである。バンド間キャリアアグリゲーションでは、複数のバンドからの複数のキャリアがアグリゲートされる。例えば、第1のバンドにおけるキャリアが第2のバンドにおけるキャリアとアグリゲートされる。本明細書では、用語「同時の」およびそのバリエーションは、少なくとも2つの事象が時間的に互いに重複することを示し、これらの少なくとも2つの事象が正確に同時刻に始まるか、および/または終わることを意味しても、しなくてもよい。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、バンド間キャリアアグリゲーションには制約されず、バンド内キャリアアグリゲーションにも適用されてよい。
本明細書では、用語「構成」は、UL−DL構成を指す。UL−DL構成は、無線フレーム内の各サブフレームがULサブフレーム、DLサブフレーム、またはスペシャルサブフレームであるかどうかを明示する。UL−DL構成に関するさらなる詳細が下の表(1)に関連して示される。「PCell構成」は、PCellに対応するUL−DL構成を指す。例えば、PCell構成は、eNBおよびUEによってPCellでの通信に適用されるUL−DL構成である。PCell構成は、eNBによってSystemInformationBlockType1(SIB−1)でUEへシグナリングされる。SIB−1は、(例えば、eNBによって)ブロードキャスト制御チャネル上で論理チャネルとして送信される。「SCell構成」は、SCellに対応するUL−DL構成を指す。例えば、SCell構成は、eNBおよびUEによってSCellでの通信に適用されるUL−DL構成である。SCell構成は、eNBによるキャリアアグリゲーションを用いて専用無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングでUEへシグナリングされる。専用RRCシグナリングは、(例えば、eNBによって)専用制御チャネル上で論理チャネルとして送信される。加えて、または代わりに、eNBは、セルをPCellとして用いてSCell構成をSIB−1でUEへ送信してもよい。典型的に、eNBは、セルをPCellとして用いてSIB−1でUEへ送信するときも、キャリアアグリゲーションを用いて専用RRCシグナリングでUEへ送信するときも同じシステム情報パラメータを送信するが、これが厳密に要求されるわけではない。しかしながら、セル固有のパラメータであるパラメータは、キャリアアグリゲーションを用いて専用RRCシグナリングによってUEへシグナリングされ、かつセルをPCellとして用いてUEへシグナリングされてもよく、SCell SIB−1構成またはSCell構成と呼ばれる。
PDSCH HARQ−ACKは、上りリンク上でレポートされる。1つの手法では、PCell構成が参照構成として選択される。SCell PDSCH HARQ−ACKは、PCell ULサブフレームアロケーションへマッピングされる。「ULサブフレームアロケーション」は、UL送信のために構成された1つ以上のサブフレームを指す。例えば、PCell ULサブフレームアロケーションは、PCell構成に従って1つ以上のULサブフレームを指定する。「DLサブフレームアロケーション」は、DL送信のために構成された1つ以上のサブフレームを指す。例えば、PCell DLサブフレームアロケーションは、PCell構成に従って1つ以上のDLサブフレームを指定する。
キャリアアグリゲーションは、PCellおよびSCell(単数または複数)のための通信リソースを同じeNBスケジューラが管理することを想定する。したがって、スケジューラは、各セルの実際の構成を認識している。UEは、特にセルがPCellとは異なるUL−DL構成を有する場合に、各アグリゲートされたセルの実際のUL−DL構成を(例えば、eNBによって)通知される。
いくつかの実装では、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、異なる時分割多重(TDD)上り下りリンク(UL−DL)構成を用いたキャリアアグリゲーションに関して、PUCCHフォーマット3上でのPDSCH HARQ−ACKレポーティングおよび多重化を可能にする。TDD UL−DL構成は、本明細書では便宜上、「UL−DL構成」または同様の用語で呼ばれる。加えて、本明細書では便宜上、PCellに対応するUL−DL構成は「PCell構成」と呼ばれ、SCellに対応するUL−DL構成は「SCell構成」と呼ばれる。そのうえ、本明細書では便宜上、「上りリンク」は「UL」と略記され、「下りリンク」は「DL」と略記される。
強化されたキャリアアグリゲーション(eCA:enhanced carrier aggregation)は、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーション(CA)を含む。例えば、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、リリース11でサポートされる、異なるUL−DL構成を用いたバンド間CAを可能にする。そのうえ、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、所定のPDSCH HARQ−ACKレポーティング アソシエーションを利用することができる。
LTEリリース8、9および10仕様では、TDD CAは、同じUL−DL構成をもつセルを許可するに過ぎない。従って、すべてのセルのHARQ−ACKビットを確定するために、同じパラメータのセットが利用される。しかしながら、異なるUL−DL構成を用いたTDD CAでは、異なるセルに異なるパラメータのセットが利用される。結果として、異なるPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット3、およびチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1a/1b)上でのHARQ−ACKビットの多重化に係わる新たな課題が生じる。
しかしながら、3GPPミーティングではPDSCH HARQ−ACKレポーティングのための詳細なPUCCHフォーマットは議論されてこなかった。これらの課題は、リリース10仕様を再使用して、新しい拡張を追加することにより対処することができる。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、異なるUL−DL構成を用いたCAに関して、HARQ−ACKビット(単数または複数)を多重化し、レポートするための手法を提供する。UL−DL構成が異なるため、異なるセルでは異なるパラメータが用いられる。本明細書では、これらのパラメータを確定するための手法が提供される。特に、本明細書では、次の場合について課題および解決法が記載される。
異なるUL−DL構成を用いたCAのためにPUCCHフォーマット3が構成される場合、異なるセルには異なるパラメータのセットが利用される。そのうえ、SCellのパラメータは、参照構成に従う。PCellとSCell構成との組み合わせに依存して、参照構成は、PCell構成、SCell構成、またはPCell構成でもSCell構成でもない参照構成とすることができる。SCellにULサブフレームが配置され、参照構成にDLサブフレームが配置される場合には、このサブフレームをHARQ−ACKレポートに含めるべきか否かを複数のルールが指定する。
そのうえ、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されているときには、PCellに対応するHARQ−ACKはレポートされず、1つ以上のSCellからのHARQ−ACKビットだけがレポートされる、上りリンクサブフレームがある。現リリース10仕様では、この場合を十分にサポートすることができない。特別な処理が必要とされる。
eCAは、異なるバンド(帯域)上の異なるTDD UL−DL構成をサポートする。異なるUL−DL構成を用いたCAは、バンド間キャリアアグリゲーションとも呼ばれる。簡単にするために、PCellのUL−DL構成は、PCell構成と呼ばれる。そのうえ、SCellのUL−DL構成は、SCell構成と呼ばれる。本明細書において、「衝突サブフレーム」とは、構成間で異なるサブフレーム・タイプ(例えば、下りリンクまたはスペシャルサブフレーム対上りリンクサブフレーム)を有するサブフレームのことである。
LTEリリース10でキャリアアグリゲーションが使用されるときに、送信された下りリンク通信に対応するHARQ−ACKは、2つの手法のうちの1つに従ってPUCCH上で送信される。1つの手法では、「チャネルセレクション」を伴うフォーマット1a/1bに基づくか、またはフォーマット3に基づいてHARQ−ACKが送信される。本明細書に開示されるシステムおよび方法のいくつかの実装では「チャネルセレクション」を伴うフォーマット1a/1bまたはフォーマット3が利用され、アグリゲートされるキャリアが異なるUL−DL構成を有する。これは、異なるTDD UL−DL構成を用いたバンド間CAと呼ばれる。
(3GPP TS36.211における表4.2−2からの)下の表(1)には、TDD UL−DL構成0〜6が示される。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5ミリ秒(ms)および10msの両方のUL−DL構成がサポートされる。特に、下の表(1)に示されるように、3GPP仕様では7つのUL−DL構成が指定される。表(1)では、「D」は下りリンクサブフレームを示し、「S」はスペシャルサブフレームを示し、「U」はULサブフレームを示す。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、異なるUL−DL構成を用いたTDDのバンド間キャリアアグリゲーションCAをサポートする。いくつかの実装では、PUCCHは、PCell上でのみ送信され、リリース8、9および10仕様で既に定義された表に加えて新しいHARQ−ACKタイミング表は何も利用されない。PCellは、PDSCH HARQ−ACKタイミング、PUSCHスケジューリングおよびPUSCH HARQ−ACKタイミングを含めて、リリース8、9および10仕様に示されるのと同じタイミングを利用する。
PDSCH HARQ−ACKタイミングの課題は、3つの場合に分類される。第1の場合(例えば、「ケースA」)においては、SCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、PCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合であり、SCellは、PCell構成に従う。
他の場合(例えば、「ケースB」および「ケースC」)に関するPDSCH HARQ−ACKレポーティングは、次のように実装される。第2の場合(例えば、「ケースB」)に関しては、少なくとも自己スケジューリングおよび全2重通信のコンテキストでは、PCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、SCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合であり、SCellは、SCell構成に従う。いくつかの実装では、半2重通信のコンテキストで同じルールが適用されてよい。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、クロスキャリアスケジューリングの場合の手法を提示する。
第3の場合(例えば、「ケースC」)に関しては、少なくとも自己スケジューリングおよび全2重通信のコンテキストでは、SCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、PCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合でも上位集合もなく、SCellは、下の表(2)に示されるような参照構成に従う。参照構成は、PCellおよびSCellの両方に重複するULサブフレームに基づいて選択される。いくつかの実装では、半2重通信のコンテキストで同じルールが適用されてもよい。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、クロスキャリアスケジューリングの場合の手法を提示する。
下の表(2)は、PDSCH HARQ−ACKレポーティングのためのUL−DL構成を示す。特に、列は、PCell(TDD UL−DL)構成0〜6を示し、一方で行は、SCell(TDD UL−DL)構成0〜6を示す。PCell構成およびSCell構成が交差するグリッドは、ケースに基づいてSCellが従うUL−DL構成に対応するPDSCH HARQ−ACKタイミングを示す。表(2)において、「A」は、上記のケースAを表す。ケースAでは、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミングは、PCell構成に従う。表(2)において、「B」は、上記のようなケースBを表す。ケースBでは、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミングは、SCell構成に従う。表(2)において、「C」は、上記のようなケースCを表す。ケースCでは、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミングは、表(2)で「C」のインスタンスに付随する数によって示される参照(TDD UL−DL)構成に従う。言い換えれば、表(2)のグリッドにおける数は、ケースCのインスタンスでSCell PDSCH HARQ−ACKタイミングが従う参照構成である。例えば、PCell構成がUL−DL構成3であり、SCell構成がUL−DL構成1であるときに、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミングは、構成4に従う。
LTEリリース10では、フレーム構造タイプ2をもつ1つ以上の在圏セルのアグリゲーションをサポートするUEが上位レイヤによって構成される。UEがフレーム構造タイプ2をもつ1つ以上の在圏セルを用いて構成されているときに、UEは、HARQ−ACKの送信のために、チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bか、PUCCHフォーマット3のいずれかを用いるように構成される。UEがフレーム構造タイプ2をもつ1つの在圏セルを用いて構成されるときには、HARQ−ACKの送信のために、HARQ−ACKバンドリングを用いるように、(例えば、3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3もしくは4のセットに従って、または表10.1.3−5、6もしくは7のセットに従って)チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bを用いるように、あるいは、PUCCHフォーマット3を用いるように、上位レイヤによって構成される。3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3もしくは4、または表10.1.3−5、6もしくは7のセットの使用は、上位レイヤ・シグナリングによって構成される。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、異なるUL−DL構成を用いてPUCCHをレポートするPDSCH HARQ−ACKのための手法に関するさらなる詳細が以下に示される。LTEリリース10のTDD CAでは、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。それゆえに、HARQ−ACKレポーティングを確定するときには、すべてのセルに同じパラメータが適用される。しかしながら、eCAでは、異なる構成を用いたTDDがサポートされる。従って、異なるセルは、異なるパラメータMのセットを有しうる。異なるパラメータMのセットの利用は、設計課題をもたらす。異なるUL−DL構成を用いたCA(例えば、eCA)においてパラメータMを確定するための手法が次にように記載される。
LTEリリース10では、Mは、サブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、(3GPP TS36.213の表10.1.3.1−1からの)下の表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である。言い換えれば、TDDに係わる下りリンクアソシエーションセットのインデックスが表(3)ではK:{k0,k1,・・・,kM−1}として定義され、ここでMは、集合Kにおける要素の数である。下りリンクアソシエーションセットは、下の表(3)に示されるように、UL−DL構成に依存する。(例えば、表(2)に示されるような)異なる構成を用いたTDD CAでは、PDSCH HARQ−ACKタイミングが1つ以上のTDD UL−DL構成に基づくことにも留意すべきである。
PDSCH HARQ−ACKアソシエーションとは、PDSCH送信と上りリンクサブフレームでのそのHARQ−ACKフィードバックとの間のリンケージを意味する。上りリンクサブフレームnに対して、TDDに係わる下りリンクアソシエーションセットのインデックスが表10.1.3.1−1で定義され、下の表(3)にこれらが示される。従って、kはアソシエーションセットのインデックスK:{k0,k1,・・・,kM−1}に属し、PDSCHのHARQ−ACKに対応するサブフレーム(n−k)でのPDSCH送信は、関連付けられた上りリンクサブフレームnでレポートされる。表(3)におけるエントリは、下りリンクアソシエーション(例えば、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション)を定義する。集合Kは、既知の上りリンクに対するPDSCH HARQ−ACKアソシエーションセットを定義する。
eCAでは、異なる構成を用いたTDDがサポートされる。従って、異なるセルは、パラメータ、例えば、Mの異なる集合を有する。これは、設計課題を提示する。
自己スケジューリングでは、各セルが、同じセルのPDCCHによって、またはセミパーシステント・スケジューリング(SPS:semi−persistent scheduling)によってPDSCH送信をスケジューリングする。1つ以上のSCellのPDSCH HARQ−ACKは、表(2)で定義されるタイミング基準に従ってPCell上でレポートされる。
異なるUL−DL構成を用いたeCAでは、各セルが異なるM値を有する。セルcに関するMとして、Mcが定義される。言い換えれば、Mcは、セルcに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。留意すべきは、例えば、Mcが上りリンクサブフレームに依存することである。より具体的には、セルに関するM(例えば、Mc)は、異なる上りリンクサブフレームでは異なる。PCellに関しては、Mcは、PCell構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である。集合Kは、少なくとも1つのPDSCH HARQ−ACKアソシエーションkを含む。SCellでは、PDSCH HARQ−ACKタイミングがSCellタイミングと同じであることも、異なることもあるので、PDSCH HARQ−ACKタイミングとSCellタイミングとは別に確定される。
1つの手法では、SCellのMcは、MRef(例えば、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成のM)として定義される。言い換えれば、Mrefは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。この手法におけるケースA(例えば、SCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、PCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である場合)に関しては、SCellは、PCell構成に従う。従って、MRef=MPCellであり、ここでMPCellは、PCellのM(例えば、PCell構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数)である。言い換えれば、MPCellは、PCell構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
この手法におけるケースB(例えば、PCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、SCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である場合)に関しては、SCellは、SCell構成に従う。従って、MRef=MSCellであり、ここでMSCellは、SCellのM(例えば、SCell構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数)である。言い換えれば、MSCellは、SCell構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
この手法におけるケースC(例えば、PCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、SCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である場合)に関しては、SCellは、表(2)で示されるような参照構成に従う。従って、MRef=MRefConfであり、ここでMRefConf(例えば、所定のパラメータ)は、参照構成のM(例えば、表(2)における参照UL−DL構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数)である。言い換えれば、MRefConfは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
ケースAでは、PCellがDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を用いて構成され、SCellがULサブフレームを用いて構成された、衝突サブフレームがある。従って、対応するHARQ−ACKビットは、SCell上では決して生成されないか、または不連続送信(DTX:discontinuous transmission)としてレポートされることになる。ケースAに関して、PCell構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおいて、PCell構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、1つ以上のSCell構成がULサブフレームを含む、衝突サブフレームの数としてmが定義される。
同様に、ケースCでは、参照構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む、衝突サブフレームがある。従って、対応するHARQ−ACKビットは、SCell上では決して生成されないか、またはDTXとしてレポートされる。ケースCに関しては、表(2)における参照構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおいて、(PCell構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、構成されたSCellがULサブフレームを含む)衝突サブフレームの数としてmが定義される。
別の手法では、SCellのMcは、MEffとして定義され、ここでMEffは、PCell構成または参照構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む、衝突サブフレームを除いて、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成の実効的なMである(例えば、MEff=MRef−m)。言い換えれば、MRefは、参照構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数であり、mは、参照構成では下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームであり、SCell構成では上りリンクサブフレームである衝突サブフレームの数である。
クロスキャリアスケジューリングでは、PCellがそれ自体によってのみスケジュールされることを除いて、1つのセルのPDSCH送信は、別のセルからスケジュールされる。クロスキャリアスケジューリングのコンテキストでSCellのMcを決定するために、いくつかの手法が考えられる。
クロスキャリアスケジューリングのコンテキストにおいて、自己スケジューリングのために上記と同じ手法が適用されてもよい。これは、PDSCH HARQ−ACKレポーティングのための共通設計につながる。(例えば、クロス送信時間間隔(TTI:transmission time interval)またはクロスサブフレームスケジューリングによって)衝突サブフレームのクロスキャリアスケジューリングをサポートする手法が、例えば、これに該当するであろう。
しかしながら、既知の手法では、クロスキャリアPDSCHスケジューリングは、別のセルからのスケジューリングを同じTTIで可能にするに過ぎない。従って、スケジューリングセル(例えば、PCell)のHARQ−ACKタイミングに従う方がSCellには簡易であろう。それゆえに、クロスキャリアスケジュールされるセルは、スケジューリングセルのタイミングに従う。
別の手法では、SCellのMcは、スケジューリングセル(例えば、PCell)に従う。1つの実装では、SCellのMcは、MSchedulingCellであり、ここでMSchedulingCellは、スケジューリングセルのMである(Mは、スケジューリングセルのUL−DL構成に従ってサブフレームnおよび集合Kと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である)。言い換えれば、MSchedulingCellは、スケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成が用いられてもよい。別の実装では、SCellのMcは、MEff_SchedulingCellであり、ここでMEff_SchedulingCellは、スケジューリングセルのMEffである(例えば、MEffは、衝突サブフレームを除いて、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となるスケジューリングセル構成の実効的なMである)。言い換えれば、MEff_SchedulingCellは、衝突サブフレームを除くスケジューリングセル構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。この場合、衝突サブフレームとは、スケジューリングセル構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含むサブフレームのことである。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成が用いられてもよい。
異なる構成を用いたTDD CAをサポートするための修正および拡張がさらに詳細に次のように記載される。異なるUL−DL構成を用いたTDD CAの利用は、異なるセル上ではパラメータが異なるためにいくつかの課題を生じる。例えば、PUCCHフォーマット3が構成される場合、HARQ−ACK多重化は、(例えば、PCell DLおよびSCell ULをもつ)衝突サブフレームがHARQ−ACKビットでレポートまたはカウントされるかどうかを考慮に入れる必要がある。そのうえ、PCell構成が構成0である場合には、サブフレーム3および8は、PCell上でレポートされるHARQ−ACKを何も有さない。従って、これらは、SCellのみに対応するHARQ−ACKビットを含む。特別な処理が必要とされる。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、これらの課題に対する解決法を次のように提供する。
PUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化に関するさらなる詳細が次のように示される。UEのためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合、キャリアアグリゲーションを用いてセルのHARQ−ACKビットを多重化することができる。各セルのHARQ−ACKビットの数は、Mに基づいて確定される。
TDDでは、HARQ−ACKの送信のためにPUCCHフォーマット3が構成されているときに、無線リソース制御(RRC)(例えば、シグナリング)によって構成されたc番目の在圏セルに関するHARQ−ACKフィードバック・ビット
は、次にように構築される。c番目の在圏セルにおいて構成された送信モードが1つのトランスポートブロックをサポートするか、または空間的なHARQ−ACKバンドリングが適用される場合にはc≧0、および
、そうでない場合には
である。
は、UEがc番目の在圏セルに関してHARQ−ACKビットをフィードバックすることが必要な下りリンクサブフレームの数である。
リリース10では、UEがPUCCH上で送信している場合に関しては、
であり、ここでMは、サブフレームnと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数であり、集合Kは、通常の下りリンク・サイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)をもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。本明細書におけるシステムおよび方法に従って、同じルールが適用されてもよい。参照構成の集合Kが通常の下りリンクCPをもつ構成0および5のスペシャルサブフレームか、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームを含む場合には、各セルのMcを用いて、
である。
LTEリリース10では、Mは、すべてのセルに関して同じである。しかしながら、異なるUL−DL構成を用いたeCAでは、各セルのMcが異なる。Mcを確定するための手法は、上に示される。従って、Mcを確定するための手法がPUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化に影響を与えることがある。UEがPUCCH上で送信している場合には、
、ここでMcは、サブフレームnと関連づけられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である。この場合、集合Kは、通常の下りリンクCPをもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。
1つの手法では、Mcは、選択されたMRefである。結果として、SCellのMcは、表(2)に従って、ケースAではMPCell、ケースBではMSCell、およびケースCではMRefConfである。これは、既存の表を再使用するためにより簡単な解決法を用い、参照UL−DL構成に従ってMを確定する利益を提供する。一方では、DLサブフレームをもつPCell構成または参照構成とULサブフレームをもつSCell構成との間の衝突サブフレームが存在する。たとえSCell上にPDSCHをスケジュールできなくても、依然としてHARQ−ACKビットをDTXとしてレポートする必要がある。従って、この手法は、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、高いHARQ−ACKペイロードをPUCCHフォーマット3上に有する。
別の手法では、Mcは、(PCellまたは参照構成がDLサブフレーム(または、スペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームを除く、MEff(例えば、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成の実効的なM)として選択される。この手法は、(PCell構成または参照構成がDLサブフレームを有し、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームではHARQ−ACKビットをレポートしない。従って、これは、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、PUCCHフォーマット3上のHARQ−ACKペイロードを減少させる。
クロスキャリアスケジューリングおよび非クロスTTIスケジューリングまたは複数サブフレームのスケジューリングを用いて、スケジュールされるセルのMcがスケジューリングセルのMcに設定されてもよい。同様に、スケジュールされるセルのMcとして、スケジューリングセルのMRefまたはMEffが用いられてもよい。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成が用いられてもよい。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されている場合のサブフレーム3および8でのPDSCH HARQ−ACKレポーティングに関するさらなる詳細が以下に示される。UL−DL構成0では、サブフレーム3および8と関連付けられたDLサブフレームはない。PCellがUL−DL構成0を用いて構成される場合、PCellに対してPUCCHリソースは何も配置されない。しかしながら、異なる構成を用いたeCAによって、1つ以上のSCellのHARQ−ACKをPCell上でレポートすることができる。下の表(4)は、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されているときのSCellレポーティングとの可能な組み合わせを示す。言い換えれば、表(4)は、PCell構成が構成0であるときに、PCell上にはHARQ−ACKが何もない場合を示す。
LTEリリース10 CAでは、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。UEは、PUCCHフォーマット3またはチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1a/1bのいずれかを用いることができる。PCell上にUL−DL構成0が構成されている場合、SCellのPDSCH HARQ−ACKタイミングは、SCell構成に従う。UEのためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合には、HARQ−ACKレポーティングにはいくつかの手法がある。
1つの手法は、PUCCHフォーマット3およびすべてのセルのHARQ−ACK多重化を常に用いることを含む。この手法では、PCell構成としてUL−DL構成6をもつPCell上のHARQ−ACKの数がULサブフレーム3および8では0でなければならない。従って、1つ以上のSCellのHARQ−ACKビットのみがフォーマット3を用いて多重化され、レポートされる。これは、リリース10の拡張と見做すことができる。しかしながら、フォーマット3は、SCellからの1ないし2ビットのみをレポートするためにも用いられる。これは、PUCCHリソースを不必要に浪費する。
LTEリリース10では、CA下のPCellに関してフォールバック・モードが定義される。PDSCH送信がPCell上においてのみ受信される場合には、フォーマット3の代わりに、フォーマット1a/1bおよびチャネルセレクションを伴うフォーマット1bが適用される。別の手法では、この原理が、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの構成された在圏セルがあるときのサブフレーム3および8でのHARQ−ACKレポーティングに拡張される。2つより多い構成された在圏セルには、PUCCHフォーマット3が適用される。
それゆえに、サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの在圏セルが構成されているときに、UEは、次の場合に、アンテナポートpへマッピングされた
に対するサブフレームnでのHARQ−ACKの送信のために、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。1つの場合には、UEは、サブフレームn−km(ここで、SCell UL−DL構成に従ってkm∈K)における、対応するPDCCHの検出によって示されるSCell上のみでの単一のPDSCH送信に対して、かつ、そのPDCCHの下りリンク割り当てインデックス(DAI:Downlink Assignment Index)値が(例えば、3GPP TS36.213の表7.3−Xで定義される)「1」に等しい、UL−DL構成1〜6に対して、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。言い換えれば、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、サブフレーム3および8では、MSCell=1であれば、フォーマット3の代わりに、PUCCHフォーマット1a/1bが用いられる。
サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、MSCell>1では、単一セル・チャネルセレクション手法が適用され、(上位レイヤ・シグナリングに基づき、3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3および4のセットまたは表10.1.3−5、6および7のセットに従って)チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bが適用される。上位レイヤ・シグナリングによって示される選択された表のセットに関して、UEは、PUCCHフォーマット1bを用いて、サブフレームnにおけるPUCCHリソース
上でb(0),b(1)を送信する。b(0),b(1)の値およびPUCCHリソース
は、それぞれMSCell=2、3、および4に対して選択された表のセットに従ってチャネルセレクションによって生成される。
次に、本明細書に開示されるシステムおよび方法の様々な例が、図面を参照して記載される。図面中、同様の参照番号は機能的に類似した要素を示す。本明細書において図面に一般的に記載され、示されるシステムおよび方法は、多種多様に異なった実装で配置され、設計されてもよい。従って、図面に表現されるいくつかの実装の以下のさらに詳細な記載は、特許請求の範囲を限定するものではなく、システムおよび方法を単に代表するに過ぎない。
図1は、フィードバック情報を送受信するためのシステムおよび方法が実装された1つ以上のeNB160および1つ以上のUE102の一構成を示すブロック図である。1つ以上のUE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いて1つ以上のeNB160と通信する。例えば、UE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ電磁信号を送信し、eNB160から電磁信号を受信する。eNB160は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102と通信する。
UE102およびeNB160は、相互に通信するために1つ以上のチャネル119、121を用いる。例えば、UE102は、1つ以上の上りリンクチャネル121を用いてeNB160へ情報またはデータを送信する。上りリンクチャネル121の例は、PUCCHおよびPUSCHなどを含む。1つ以上のeNB160も、例として、1つ以上の下りリンクチャネル119を用いて1つ以上のUE102へ情報またはデータを送信する。下りリンクチャネル119の例は、PDCCH、PDSCHなどを含む。他の種類のチャネルが用いられてもよい。
1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154、データバッファ104およびUEオペレーション・モジュール124を含む。例えば、UE102では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が実装されてもよい。
トランシーバ118は、1つ以上の受信機120および1つ以上の送信機158を含む。1つ以上の受信機120は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160から信号を受信する。例えば、受信機120は、1つ以上の受信信号116を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号116は、復調器114へ供給される。1つ以上の送信機158は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機158は、1つ以上の変調信号156をアップコンバートして送信する。
復調器114は、1つ以上の復調信号112を作り出すために1つ以上の受信信号116を復調する。1つ以上の復調信号112は、デコーダ108へ供給される。UE102は、信号を復号するためにデコーダ108を用いる。デコーダ108は、1つ以上の復号信号106、110を作り出す。例えば、第1のUE復号信号106は、データバッファ104に記憶される受信したペイロード・データを備える。第2のUE復号信号110は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のUE復号信号110は、1つ以上のオペレーションを行うためにUEオペレーション・モジュール124によって用いられるデータを供給する。
本明細書では、用語「モジュール」は、特定の要素またはコンポーネントがハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることを意味する。しかしながら、留意すべきは、本明細書に「モジュール」として示される任意の要素が代わりにハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせで実装されてもよい。
一般に、UEオペレーション・モジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UEオペレーション・モジュール124は、UL−DL構成128、UE UL−DL構成確定モジュール130、HARQ−ACK生成モジュール132、UEレポーティング・サブフレーム確定モジュール134、UEフィードバック・パラメータ確定モジュール126、およびフォーマット適用モジュール184のうちの1つ以上を含む。
UL−DL構成128は、UE102とeNB160との間の通信に用いられるUL−DL構成のセットを指定する。UL−DL構成の例は、上の表(1)に示されるUL−DL構成0〜6を含む。UL−DL構成128は、eNB(単数または複数)160との通信のためのUL、DLおよびスペシャルサブフレームを指定する。例えば、UL−DL構成128は、UE102がeNB160から情報を受信するためのDLサブフレームを示し、かつUE102がeNB160へ情報を送信するためのULサブフレームを示す。セル上での適切な通信のために、UE102およびeNB160は、同じセル上では同じUL−DL構成128を適用する。しかしながら、異なるセル(例えば、PCellおよびSCell(単数または複数))上では異なるUL−DL構成128が適用されてもよい。
UL−DL構成128は、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションも示す。PDSCH HARQ−ACKアソシエーションは、PDSCHに対応するHARQ−ACK情報を送信するための特定の(PDSCH HARQ−ACK)タイミングを指定する。例えば、HARQ−ACK生成モジュール132は、PDSCHにおける信号(例えば、データ)が正しく受信されたか否かに基づいて、PDSCHに対応するHARQ−ACK情報を生成する。PDSCH HARQ−ACKアソシエーションは、UE102がPDSCHに対応するHARQ−ACK情報をレポートする(例えば、送信する)レポーティング・サブフレームを指定する。レポーティング・サブフレームは、PDSCHを含むサブフレームに基づいて確定される。
UE UL−DL構成確定モジュール130は、UE102が1つ以上のセルにUL−DL構成(単数または複数)128のうちのどれを適用するかを確定する。例えば、UE102は、PCellのため、および1つ以上のSCellのためのUL−DL構成(単数または複数)128を示す、1つ以上のRRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信する。例として、PCellおよびSCellは、キャリアアグリゲーションにおいて利用される。UE UL−DL構成確定モジュール130は、どのUL−DL構成128をPCellに割り当て、どのUL−DL構成128をSCellに割り当てるかを確定する。PCellおよびSCell(単数または複数)のためのUL−DL構成128は、同じであっても異なってもよい。
UEレポーティング・サブフレーム確定モジュール134は、HARQ−ACK情報を送信するためのレポーティング・サブフレームを確定する。例えば、UEレポーティング・サブフレーム確定モジュール134は、UE102がSCell HARQ−ACK情報(例えば、SCellに対応するPDSCH HARQ−ACK情報)を送信するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを確定する。例えば、UEレポーティング・サブフレーム確定モジュール134は、表(3)に先述されたタイミング基準に従ってPCell上でSCell HARQ−ACK情報を送信するためのレポーティング・サブフレームを確定する。例として、上の表(3)(例えば、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション表)は、サブフレーム(例えば、ULサブフレーム)番号nに対して、対応するPDSCHの位置をインデックス集合K:{k0,k1,・・・,kM−1}によって示し、サブフレームn−k(例えば、n−k1)におけるPDSCHのHARQ−ACKがULサブフレームnでレポートされる。UE102は、確定されたHARQ−ACKレポーティング・サブフレームでSCell HARQ−ACK情報を送信する。
UEフィードバック・パラメータ確定モジュール126は、1つ以上のセル(例えば、PCell、SCell(単数または複数))に対応する1つ以上のフィードバック・パラメータを確定する。例えば、UEフィードバック・パラメータ確定モジュール126は、1つ以上のセルcに関するフィードバック・パラメータMcを確定する。この確定は、例えば、図2、図3、および図11の1つ以上に関連して記載されるように達成される。いくつかの実装では、確定は、PCell構成、SCell構成、参照構成、衝突サブフレームの数、およびフィードバック・パラメータ確定方式のうちの1つ以上に基づく。
フォーマット適用モジュール184は、ある場合に特定のフォーマットをHARQ−ACK情報に適用する。例えば、フォーマット適用モジュール184は、フォーマット3、フォーマット1a/1b、およびチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bのうちの1つ以上を適用する。これは、例えば、図11に関連して記載されるように達成される。
UEオペレーション・モジュール124は、情報148を1つ以上の受信機120に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、UL−DL構成128に基づいて送信をいつ受信すべきか、またはすべきでないかを受信機(単数または複数)120に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報138を復調器114へ供給する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される変調パターンを復調器114に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報136をデコーダ108に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される符号化法をデコーダ108に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報142をエンコーダ150に提供する。情報142は、符号化されるデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、送信データ146および/または他の情報142を符号化するようにエンコーダ150に命令する。他の情報142は、PDSCH HARQ−ACK情報を含む。
エンコーダ150は、送信データ146および/またはUEオペレーション・モジュール124によって提供された他の情報142を符号化する。例えば、データ146および/または他の情報142の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ150は、符号化データ152を変調器154へ供給する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報144を変調器154に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160への送信に用いられる変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器154に通知する。変調器154は、1つ以上の変調信号156を1つ以上の送信機158へ供給するために符号化データ152を変調する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報140を1つ以上の送信機158に提供する。この情報140は、1つ以上の送信機158に対する命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、信号をeNB160へいつ送信すべきかを1つ以上の送信機158に命令する。いくつかの構成において、これは、UL−DL構成128に基づく。例として、1つ以上の送信機158は、ULサブフレームの間に送信する。1つ以上の送信機158は、1つ以上のeNB160へ変調信号(単数または複数)156をアップコンバートして送信する。
eNB160は、1つ以上のトランシーバ176、1つ以上の復調器172、1つ以上のデコーダ166、1つ以上のエンコーダ109、1つ以上の変調器113、データバッファ162およびeNBオペレーション・モジュール182を含む。例えば、eNB160では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、eNB160では単一のトランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113)が実装されてもよい。
トランシーバ176は、1つ以上の受信機178および1つ以上の送信機117を含む。1つ以上の受信機178は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102から信号を受信する。例えば、受信機178は、1つ以上の受信信号174を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号174は、復調器172へ供給される。1つ以上の送信機117は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機117は、1つ以上の変調信号115をアップコンバートして送信する。
復調器172は、1つ以上の復調信号170を作り出すために1つ以上の受信信号174を復調する。1つ以上の復調信号170は、デコーダ166へ供給される。eNB160は、信号を復号するためにデコーダ166を用いる。デコーダ166は、1つ以上の復号信号164、168を作り出す。例えば、第1のeNB復号信号164は、データバッファ162に記憶される受信したペイロード・データを備える。第2のeNB復号信号168は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のeNB復号信号168は、1つ以上のオペレーションを行うためにeNBオペレーション・モジュール182が用いるデータ(例えば、PDSCH HARQ−ACK情報)を供給する。
一般に、eNBオペレーション・モジュール182は、eNB160が1つ以上のUE102と通信することを可能にする。eNBオペレーション・モジュール182は、UL−DL構成194、eNBレポーティング・サブフレーム確定モジュール198、eNB UL−DL構成確定モジュール196、eNBフィードバック・パラメータ確定モジュール151およびインタプリタ107のうちの1つ以上を含む。いくつかの実装では、eNBオペレーション・モジュール182は、方式シグナリング・モジュール部153も含む。
UL−DL構成194は、eNB160とUE(単数または複数)102との間の通信に用いられるUL−DL構成のセットを指定する。UL−DL構成194の例は、上の表(1)に示されるUL−DL構成0〜6を含む。UL−DL構成194は、UE(単数または複数)102との通信のためのULおよびDLサブフレームを指定する。例えば、UL−DL構成194は、eNB160が情報をUE(単数または複数)102へ送信するためのDLサブフレームを示し、eNB160が情報をUE(単数または複数)102から受信するためのULサブフレームを示す。セル上での適切な通信のために、UE102およびeNB160は、同じセル上では同じUL−DL構成194を適用する。しかしながら、異なるセル(例えば、PCellおよびSCell(単数または複数))上では異なるUL−DL構成194が適用されてもよい。
UL−DL構成194は、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションも示す。PDSCH HARQ−ACKアソシエーションは、PDSCHに対応するHARQ−ACK情報を受信するための特定の(PDSCH HARQ−ACK)タイミングを指定する。PDSCH HARQ−ACKアソシエーションは、UE102がPDSCHに対応するHARQ−ACK情報をeNB160へレポートする(例えば、送信する)レポーティング・サブフレームを指定する。レポーティング・サブフレームは、eNB160によって送信されたPDSCHを含むサブフレームに基づいて確定される。
eNB UL−DL構成確定モジュール196は、UE102が1つ以上のセルにUL−DL構成(単数または複数)194のうちのどれを適用するかを確定する。例えば、eNB160は、PCellのため、および1つ以上のSCellのためのUL−DL構成(単数または複数)194を示す1つ以上のRRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を送信する。例として、PCellおよびSCellは、キャリアアグリゲーションに利用される。eNB UL−DL構成確定モジュール196は、UL−DL構成(単数または複数)194をPCellおよびSCellに割り当てる。eNB160は、これらの割り当ての1つ以上をUE102へシグナリングする。PCellおよびSCell(単数または複数)のためのUL−DL構成194は、同じであっても、異なってもよい。
eNBレポーティング・サブフレーム確定モジュール198は、HARQ−ACK情報を受信するためのレポーティング・サブフレームを確定する。例えば、eNBレポーティング・サブフレーム確定モジュール198は、eNB160がSCell PDSCH HARQ−ACK情報(例えば、SCellに対応するPDSCH HARQ−ACK情報)をUE102から受信するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを確定する。例えば、eNBレポーティン・サブフレーム確定モジュール198は、上の表(3)に記載された時間基準に従って、PCell上でSCell HARQ−ACK情報を受信するためのレポーティング・サブフレームを確定する。例として、上の表(3)(例えば、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション表)は、サブフレーム(例えば、ULサブフレーム)番号nに対して、対応するPDSCHの位置をインデックス集合K:{k0,k1,・・・,kM−1}によって示し、サブフレームn−k(例えば、n−k1)におけるPDSCHのHARQ−ACKがULサブフレームnでレポートされる。eNB160は、確定されたHARQ−ACKレポーティング・サブフレームでSCell HARQ−ACK情報を受信する。
eNBフィードバック・パラメータ確定モジュール151は、1つ以上のセル(例えば、PCell、SCell(単数または複数))に対応する1つ以上のフィードバック・パラメータを確定する。例えば、eNBフィードバック・パラメータ確定モジュール151は、1つ以上のセルcに関するフィードバック・パラメータMcを確定する。この確定は、例えば、図9および図10の1つ以上に関連して記載されるように達成される。いくつかの実装では、確定は、PCell構成、SCell構成、参照構成、衝突サブフレームの数、およびフィードバック・パラメータ確定方式のうちの1つ以上に基づく。
随意的な方式シグナリング・モジュール153は、フィードバック・パラメータ確定方式インジケータを生成する。いくつかの実装では、複数のフィードバック・パラメータ確定方式のうちの1つが利用される。これらの実装では、eNB160は、どの方式が利用されるかをシグナリングする。例えば、eNB160は、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)が、参照パラメータ(例えば、MRef)に基づいて確定されるか、または参照パラメータおよび衝突サブフレームの数(例えば、MEff=MRef−m)に基づいて確定されるかどうかを示すフィードバック・パラメータ確定方式インジケータを送信する。他の実装では、eNB160およびUE102によって1つだけのフィードバック・パラメータ確定方式が利用される。これらの実装では、eNB160は、方式をシグナリングしなくてもよい。
インタプリタ107は、いくつかの場合に、HARQ−ACK情報のフォーマットを解釈する。例えば、インタプリタ107は、フォーマット3、フォーマット1a/1b、およびチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bのうちの1つ以上を解釈する。これは、例えば、図10に関連して記載されるように達成される。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報190を1つ以上の受信機178に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、所定のセルのためのUL−DL構成194に基づいて、送信をいつ受信すべきか、いつすべきでないかを受信機(単数または複数)178に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報188を復調器172に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される変調パターンを復調器172に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報186をデコーダ166に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される符号化法をデコーダ166に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報101をエンコーダ109に提供する。情報101は、符号化されるデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、送信データ105および/または他の情報101を符号化するようにエンコーダ109に命令する。他の情報101は、例えば、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)(例えば、PCell構成インジケータ、SCell構成インジケータ)、およびフィードバック・パラメータ確定方式インジケータのうちの1つ以上を含む。
エンコーダ109は、送信データ105および/またはeNBオペレーション・モジュール182によって提供された他の情報101を符号化する。例えば、データ105および/または他の情報101の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ109は、符号化データ111を変調器113へ供給する。送信データ105は、UE102へ伝えるためのネットワーク・データを含む。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報103を変調器113に提供する。この情報103は、変調器113に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102への送信に用いられる変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器113に通知する。変調器113は、1つ以上の変調信号115を1つ以上の送信機117へ供給するために符号化データ111を変調する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報192を1つ以上の送信機117に提供する。この情報192は、1つ以上の送信機117に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、信号をUE(単数または複数)102へいつ送信すべきか(またはいつすべきでないか)を1つ以上の送信機117に命令する。いくつかの実装では、これは、UL−DL構成194に基づく。1つ以上の送信機117は、変調信号(単数または複数)115を1つ以上のUE102へアップコンバートして送信する。
留意すべきは、DLサブフレームがeNB160から1つ以上のUE102へ送信され、ULサブフレームが1つ以上のUE102からeNB160へ送信されることである。そのうえ、標準スペシャルサブフレームではeNB160も1つ以上のUE102もデータを送信できる。
留意すべきは、eNB(単数または複数)160およびUE(単数または複数)102に含まれる要素またはその部分のうちの1つ以上がハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、これらの要素またはその部分の1つ以上は、チップ、回路素子またはハードウェア・コンポーネントなどとして実装されてもよい。本明細書に記載される機能または方法の1つ以上は、ハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて実行されてもよいことにも留意すべきである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)、大規模集積回路(LSI:large−scale integrated circuit)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
図2は、フィードバック情報を送信するための方法200の一構成を示すフロー図である。UE102は、PCell構成を確定する(ステップ202)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、PCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。
UE102は、SCell構成を確定する(ステップ204)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、SCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。残りの方法200ステップは、PCell構成とSCell構成とが異なるときに行われる。
UE102は、PCell構成およびSCell構成に基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ206)。例えば、UE102は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースA)、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースB)、いずれでもないか(ケースC)どうかに基づいてフィードバック・パラメータを確定する(ステップ206)。
いくつかの実装において、UE102は、先述の手法の1つ以上に従ってフィードバック・パラメータを確定する(ステップ206)。フィードバック・パラメータは、特定のUL−DL構成のSCellに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。例として、UE102は、SCellのフィードバック・パラメータを参照パラメータとして確定する。参照パラメータは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(例えば、ケースA)、参照パラメータは、PCellパラメータに設定される。代わりに、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(例えば、ケースB)、参照パラメータは、SCellパラメータに設定される。あるいは、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合でも上位集合でもない場合(例えば、ケースC)、参照パラメータは、所定のパラメータに設定される。
いくつかの実装では、同様の手法がクロスキャリアスケジューリングに適用される。例えば、UE102は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、同様の手法に基づいてフィードバック・パラメータを確定してもよい(ステップ206)。代わりに、UE102は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、フィードバック・パラメータをスケジューリングセル・パラメータとして確定してもよい(ステップ206)。
いくつかの実装では、UE102は、衝突サブフレームの数に基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ206)。例えば、UE102は、上記のように参照パラメータを確定して、フィードバック・パラメータを、参照パラメータから衝突サブフレームの数を減じた値に等しく設定する。言い換えれば、これは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、DSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数である。衝突サブフレームとは、参照構成ではDLサブフレームおよびスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。
UE102は、SCell HARQ−ACK情報を確定する(ステップ208)。例えば、UE102は、1つ以上のPDSCH信号(例えば、音声、データ)がSCell上で正しく受信されたかどうかを確定する(ステップ208)。例として、UE102は、SCellにおいてPDSCH上で正しく受信されたパケットごとに肯定応答(ACK)ビットを生成する。しかし、UE102は、SCellにおいてPDSCH上で正しく受信されないパケットごとに否定応答(NACK)ビットを生成する。留意すべきは、UE102がPCell HARQ−ACK情報も生成できることである。例として、いくつかの場合にはPCellおよびSCellの両方に対応するHARQ−ACK情報が生成される。以下にさらに詳細に記載されるように、例えば、PCell HARQ−ACKビットとのHARQ−ACK多重化のために、SCellのフィードバック・パラメータ(例えば、M)が確定される。
UE102は、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を送信する(ステップ210)。例えば、フィードバック・パラメータは、SCellに関して、HARQ−ACKをフィードバックするサブフレームの数を指定する。例として、フィードバック・パラメータは、SCellに関してレポートされるHARQ−ACKビットの数を確定するために利用される。SCellのHARQ−ACKビットは、次にPCellのHARQ−ACKビットと多重化されて、上りリンク・レポートでリポートされる。
図3は、フィードバック情報を送信するための方法300のより具体的な構成を示すフロー図である。UE102は、PCell構成を確定する(ステップ302)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、PCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。
UE102は、SCell構成を確定する(ステップ304)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、SCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。残りの方法300ステップは、PCell構成とSCell構成とが異なるときに行われる。
いくつかの手法では、UE102は、次のように参照パラメータに基づいてフィードバック・パラメータを確定する。特に、フィードバック・パラメータMcは、先述の手法の1つ以上に従って確定される。Mcは、あるUL−DL構成のセルc(例えば、SCell)に関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。例として、UE102は、SCellのフィードバック・パラメータMcを参照パラメータMRefとして確定する。MRefは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
UE102は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるかどうかを確定する(ステップ306)。例えば、UE102は、(表(1)に示されるような)SCell構成によって指定されるすべてのDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)が、(表(1)に示されるような)PCell構成によって指定されるDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)でもあるかどうかを確定する。例として、UE102は、PCell構成およびSCell構成が表(2)に示されるようなケースAに対応するかどうかを確定する。
SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースA)、UE102は、参照パラメータをPCellパラメータに設定する(ステップ308)。例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースA)、参照パラメータMRefは、PCellパラメータMPCellに設定される(ステップ308)。
SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合ではない場合、UE102は、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるかどうかを確定する(ステップ310)。PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースB)、UE102は、参照パラメータをSCellパラメータに設定する(ステップ312)。例えば、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースB)、参照パラメータMRefは、SCellパラメータMSCellに設定される(ステップ312)。
PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合でも、DLサブフレームのセットの上位集合でもない場合、UE102は、参照パラメータを所定のパラメータに設定する(ステップ314)。例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合でも上位集合でもない場合(ケースC)、参照パラメータMRefは、所定のパラメータMRefConfに設定される(ステップ314)。留意すべきは、所定のパラメータMRefConfがケースCに関して表(2)に指定される参照構成に対応することである。
いくつかの実装では、UE102は、衝突サブフレームの数mおよび参照パラメータMRefに基づいて、フィードバック・パラメータを確定する。例えば、UE102は、上記のように参照パラメータMRefを確定して、フィードバック・パラメータMcをMEff=MRef−mに等しく設定する。言い換えれば、MEffは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数である。衝突サブフレームとは、参照構成ではDLサブフレームまたはスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。
いくつかの実装では、同様の手法がクロスキャリアスケジューリングに適用される。例えば、UE102は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、(衝突サブフレームの数mに加えて、またはその代わりに)参照パラメータMRefに基づいて、フィードバック・パラメータを確定してもよい。代わりに、UE102は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、フィードバック・パラメータをスケジューリングセル・パラメータMSchedulingCellとして確定してもよい。MSchedulingCellは、スケジューリングセル(UL−DL)構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成(のMc)の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成(のMc)が用いられてもよい。別の実装では、SCellのフィードバック・パラメータMcは、MEff_SchedulingCellであり、ここでMEff_SchedulingCellは、スケジューリングセルのMEffである(MEffは、例えば、衝突サブフレームを除いて、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となるスケジューリングセル(例えば、PCell)構成の実効的なMである)。この場合、衝突サブフレームとは、スケジューリングセル構成ではDLまたはスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成(のMc)の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成(のMc)が用いられてもよい。
UE102は、SCell HARQ−ACK情報を確定する(ステップ316)。例えば、UE102は、1つ以上のPDSCH信号(例えば、音声、データ)がSCell上で正しく受信されたかどうかを確定する(ステップ316)。例として、UE102は、SCellにおいてPDSCH上で正しく受信された各パケットに対して肯定応答(ACK)ビットを生成する。しかし、UE102は、SCellにおいてPDSCH上で正しく受信されない各パケットに対しては否定応答(NACK)ビットを生成する。
UE102は、フィードバック・パラメータ(例えば、SCellに関するHARQ−ACKをフィードバックするサブフレームの数)に基づいて、SCell HARQ−ACK情報を送信する(ステップ318)。例として、フィードバック・パラメータは、SCellに関してレポートされるHARQ−ACKビットの数を確定するために利用される。SCellのHARQ−ACKビットは、次にPCellのHARQ−ACKビットと多重化されて、上りリンク・レポートでレポートされる。
図4は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って用いられる無線フレーム435の一例を示す図である。この無線フレーム435構造は、TDD手法に適用できる。各無線フレーム435は、Tf=307200・Ts=10msの長さを有し、ここでTfは、無線フレーム435の持続時間であり、Tsは、1/(15000×2048)秒に等しい時間単位である。無線フレーム435は、153600・Ts=5msの長さをそれぞれが有する2つのハーフフレーム433を含む。各ハーフフレーム433は、30720・Ts=1msの長さをそれぞれが有する5つのサブフレーム423a〜e、423f〜jを含む。
上の表(1)において、無線フレームにおけるサブフレームごとに、「D」は、サブフレームが下りリンク送信のために予約されていることを示し、「U」は、サブフレームが上りリンク送信のために予約されていることを示し、「S」は、3つのフィールド、すなわち、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS:downlink pilot time slot)、ガード期間(GP:guard period)および上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS:uplink pilot time slot)をもつスペシャルサブフレームを示す。DwPTSおよびUpPTSの長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSの全長が30720・Ts=1msに等しいことを前提として、(3GPP TS36.211の表4.2−1からの)表(5)に示される。表(5)は、(標準)スペシャルサブフレームのいくつかの構成を示す。各サブフレームiは、各サブフレームにおける長さがTslot=15360・Ts=0.5msの2つのスロット、2iおよび2i+1として定義される。表(5)では、便宜上、「サイクリックプレフィックス」は「CP」と略記され、「構成」は「Config」と略記される。
下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msおよび10msの両方のUL−DL構成がサポートされる。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msの場合には、スペシャルサブフレームが両方のハーフフレームに存在する。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msの場合には、スペシャルサブフレームが第1のハーフフレームにのみ存在する。サブフレーム0および5ならびにDwPTSは、下りリンク送信のために予約される。UpPTSおよびスペシャルサブフレームのすぐ後に続くサブフレームは、上り送信のために予約される。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、用いられるサブフレーム423のいくつかのタイプは、下りリンクサブフレーム、上りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム431を含む。図4に示される5ms周期を有する例では、無線フレーム435に2つの標準スペシャルサブフレーム431a〜bが含まれる。
第1のスペシャルサブフレーム431aは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425a、ガード期間(GP)427a、および上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429aを含む。この例では、第1の標準スペシャルサブフレーム431aは、サブフレームone423bに含まれる。第2の標準スペシャルサブフレーム431bは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425b、ガード期間(GP)427b、および上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429bを含む。この例では、第2の標準スペシャルサブフレーム431bは、サブフレームsix423gに含まれる。DwPTS425a〜bおよびUpPTS429a〜bの長さは、DwPTS425、GP427およびUpPTS429の各集合の全長が30720・Ts=1msに等しいことを前提として、(上の表(5)に示される)3GPP TS36.211の表4.2−1によって与えられる。
各サブフレームi423a〜j(この例では、iは、サブフレームzero423a(例えば0)からサブフレームnine423j(例えば9)に及ぶサブフレームを示す)は、各サブフレーム423における長さがTslot=15360・Ts=0.5msの2つのスロット2iおよび2i+1として定義される。例えば、サブフレームzero(例えば0)423aは、第1のスロットを含めて、2つのスロットを含む。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msおよび10msの両方のUL−DL構成が用いられる。図4は、切り替えポイント周期が5msの無線フレーム435の一例を示す。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msの場合には、各ハーフフレーム433が標準スペシャルサブフレーム431a〜bを含む。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msの場合には、スペシャルサブフレームは、第1のハーフフレーム433にのみ存在する。
サブフレームzero(例えば0)423aおよびサブフレームfive(例えば5)423fならびにDwPTS 425a〜bは、下りリンク送信のために予約される。UpPTS429a〜b、およびスペシャルサブフレーム(単数または複数)431a〜bのすぐ後に続くサブフレーム(単数または複数)(例えば、サブフレームtwo423cおよびサブフレームseven423h)は、上りリンク送信のために予約される。留意すべきは、いくつかの実装では、衝突サブフレームの数を確定するために、スペシャルサブフレーム431がDLサブフレームと見做されることである。
図5は、本明細書に記載されるシステムおよび方法に従って、いくつかのUL−DL構成537a〜gを示す図である。特に、図5は、サブフレーム523aおよびサブフレーム番号539aをもつUL−DL構成zero537a(例えば、「UL−DL構成0」)、サブフレーム523bおよびサブフレーム番号539bをもつUL−DL構成one537b(例えば、「UL−DL構成1」)、サブフレーム523cおよびサブフレーム番号539cをもつUL−DL構成two537c(例えば、「UL−DL構成2」)、ならびにサブフレーム523dおよびサブフレーム番号539dをもつUL−DL構成three537d(例えば、「UL−DL構成3」)を示す。図5は、サブフレーム523eおよびサブフレーム番号539eをもつUL−DL構成four537e(例えば、「UL−DL構成4」)、サブフレーム523fおよびサブフレーム番号539fをもつUL−DL構成five537f(例えば、「UL−DL構成5」)、ならびにサブフレーム523gおよびサブフレーム番号539gをもつUL−DL構成six537g(例えば、「UL−DL構成6」)も示す。
図5は、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541(例えば、PUCCHまたはPUSCH上でのPDSCH HARQ−ACKフィードバックアソシエーション)をさらに示す。PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PDSCH送信のためのサブフレーム(例えば、PDSCH送信が送られるか、および/または受信されるサブフレーム)に対応するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを示す。留意すべきは、図5に示される無線フレームのいくつかが、便宜上、切り詰められていることである。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、図5に示されるUL−DL構成537a〜gの1つ以上に適用できる。例えば、図5に示されるUL−DL構成537a〜gのうちの1つに対応する1つ以上のPDSCH HARQ−ACKアソシエーション541が、UE102とeNB160との間の通信に適用される。例えば、UL−DL構成537がPCellに確定される(例えば、割り当てられる、適用される)。この場合、PDSCH HARQ−ACKアソシエーション541は、PCellに対応するHARQ−ACKフィードバック送信のためのPDSCH HARQ−ACKタイミング(例えば、HARQ−ACKレポーティング・サブフレーム)を指定する。SCell HARQ−ACKフィードバック送信に関しては、フィードバック・パラメータに従って参照UL−DL構成に対応するPDSCH HARQ−ACKアソシエーション541が利用される。
図6は、PCellおよびSCell構成の例を示す図である。より具体的には、例A645aは、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である、SCell構成のためのDLサブフレームのセットを示す(例えば、ケースA)。例B645bは、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である、PCell構成のためのDLサブフレームのセットを示す(例えば、ケースB)。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、(例えば、RCC専用シグナリングに基づいて確定された)SCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、(例えば、SIB−1に基づいて確定された)PCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である場合には、フィードバック・パラメータMcによって決定づけられるように、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミング(例えば、レポート)は、PCell構成に従う。この場合、SCell構成におけるすべてDLサブフレームは、PCell構成におけるDLサブフレームでもある。留意すべきは、PCellは、SCellのDLサブフレームに加えて配置された余分のDLサブフレームを有することである。図6では、便宜上、DLサブフレームは「D」で示され、ULサブフレームは「U」で示され、(例えば、UL成分およびDL成分の両方を含む)スペシャルサブフレームは「S」で示される。
特に、図6は、SCell構成によって示されるDLサブフレームのセットがPCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である、例A645aを示す。より具体的には、例A645aは、PCell構成two(例えば「2」)637aおよびSCell構成one(例えば「1」)637bを示す。例A645aでは、SCell DLサブフレーム0、1、4、5、6および9は、PCell DLサブフレーム643aの部分集合である。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、(例えば、RRC専用シグナリングに基づいて確定された)PCell構成によって示されるDLサブフレームのセットが、(例えば、SIB−1に基づいて確定された)SCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である場合には、フィードバック・パラメータMcによって決定づけられるように、SCell PDSCH HARQ−ACKタイミング(例えば、レポート)は、SCell構成に従う。この場合には、PCell構成におけるすべてのDLサブフレームは、SCell構成におけるDLサブフレームでもある。留意すべきは、SCellは、PCellのDLサブフレームに加えて配置された余分のDLサブフレームを有することである。
特に、図6は、PCell構成によって示されるDLサブフレームのセットがSCell構成によって示されるDLサブフレームの部分集合である、例B645bを示す。より具体的には、例B645bは、SCell構成two(例えば「2」)637cおよびPCell構成one(例えば「1」)637dを示す。例B645bでは、PCell DLサブフレーム0、1、4、5、6および9は、SCell DLサブフレーム643bの部分集合である。
図7は、PCell構成737bとSCell構成737aとの間の衝突サブフレーム747の例を示す図である。衝突サブフレームは、あるサブフレームが1つのUL−DL構成ではDL(またはスペシャルサブフレーム)であり、別のUL−DL構成ではULサブフレームであるときに生じる。この例では、サブフレーム3および8がSCell構成one737aおよびPCell構成two737bではULサブフレームであるので、サブフレーム3および8は、SCell構成one737aとPCell構成two737bとの間の衝突サブフレーム747である。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、上記のいくつかの手法では衝突サブフレームの数mが利用される。例えば、SCellのフィードバック・パラメータMcは、MEffとして定義され、ここでMEffは、PCell構成または参照構成がDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む衝突サブフレームを除いて、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成の実効的なMである(例えば、MEff=MRef−m)。図7では、便宜上、DLサブフレームは「D」で示され、ULサブフレームは「U」で示され、(例えば、UL成分およびDL成分の両方を含む)スペシャルサブフレームは「S」で示される。
図8は、UL−DL構成zero837を用いたPDSCH HARQ−ACKリポーティングを示す図である。特に、図8は、サブフレーム823およびサブフレーム番号839をもつUL−DL構成zero837(例えば、UL−DL構成0)を示す。図8は、さらに(例えば、PUCCHまたはPUSCH上でのPDSCH HARQ−ACKフィードバックのための)PDSCH HARQ−ACKアソシエーション841を示す。PDSCH HARQ−ACKアソシエーション841は、PDSCH送信のためのサブフレーム(例えば、PDSCHが送信されるか、および/または受信されるサブフレーム)に対応するHARQ−ACKレポーティング・サブフレームを示す。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、PCellがUL−DL構成zero837(例えば0)を用いて構成されている場合のサブフレーム3および8でのHARQ−ACKレポーティングに関するさらなる詳細が以下に示される。図8に示されるように、UL−DL構成zero837では、サブフレーム3および8と関連付けられたDLサブフレームはない。PCellがUL−DL構成zero837を用いて構成されている場合、PCellに対してPUCCHリソースは何も配置されない。しかしながら、異なるUL−DL構成を用いたeCAによって、1つ以上のSCellのHARQ−ACKをPCell上でレポートすることができる。上の表(4)は、PCellがUL−DL構成zero837を用いて構成されているときのSCellレポーティングとの可能な組み合わせを示す。言い換えれば、表(4)は、PCell構成が構成zero837であるときに、PCell上にHARQ−ACKが何もない場合を示す。
LTEリリース10 CAでは、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。UEは、PUCCHフォーマット3またはチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1a/1bのいずれを用いることができる。PCell上にUL−DL構成0が構成されている場合、SCellのPDSCH HARQ−ACKタイミングは、SCell構成に従う。UEのためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合には、HARQ−ACKレポーティングにはいくつかの手法がある。
1つの手法は、PUCCHフォーマット3およびすべてのセルのHARQ−ACK多重化を常に適用することを含む。この手法では、PCell構成としてUL−DL構成6をもつPCell上のHARQ−ACKの数がULサブフレーム3および8では0でなければならない。従って、UE102は、1つ以上のSCellのHARQ−ACKビットのみをフォーマット3を用いて多重化してレポートする。これは、リリース10の拡張と見做すことができる。しかしながら、フォーマット3は、SCellからの1ないし2ビットのみをレポートするためにも用いられる。これは、PUCCHリソースを不必要に浪費する。
LTEリリース10では、CA下のPCellに関してフォールバック・モードが定義される。PCell上においてのみPDSCH送信が受信される場合には、フォーマット3の代わりに、フォーマット1a/1bおよびチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bが適用される。別の手法では、この原理が、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの構成された在圏セルがあるときのサブフレーム3および8でのHARQ−ACKレポーティングに拡張される。2つより多い構成された在圏セルには、PUCCHフォーマット3が適用される。
それゆえにサブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、UE102は、次の場合に、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。1つの場合には、UE102は、サブフレームn−km(ここで、SCell UL−DL構成に従ってkm∈K)における、対応するPDCCHの検出によって示されるSCell上のみでの単一のPDSCH送信に対して、かつ、そのPDCCHの下りリンク割り当てインデックス(DAI)値が(例えば、3GPP TS36.213の表7.3−Xで定義される)「1」に等しい、UL−DL構成1〜6に対して、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。言い換えれば、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、サブフレーム3および8では、MSCell=1であれば、フォーマット3の代わりに、PUCCHフォーマット1a/1bが用いられる。
サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、MSCell>1では、単一セル・チャネルセレクション手法が適用され、(上位レイヤ・シグナリングに基づき、3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3および4のセットまたは表10.1.3−5、6および7のセットに従って)チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bが適用される。上位レイヤ・シグナリングによって示される選択された表のセットに関して、UEは、PUCCHフォーマット1bを用いて、サブフレームnにおけるPUCCHリソース
上でb(0),b(1)を送信する。b(0),b(1)の値およびPUCCHリソース
は、それぞれMSCell=2、3、および4に対して選択された表のセットに従ってチャネルセレクションによって生成される。
図9は、フィードバック情報を受信するための方法900の一構成を示すフロー図である。eNB160は、PCell構成をシグナリングする(ステップ902)。例えば、eNB160は、PCellに対応するUL−DL構成を割り当てるSIB−1を送信する。
eNB160は、SCell構成をシグナリングする(ステップ904)。例えば、eNB160は、SCellに対応するUL−DL構成を割り当てるRRC専用シグナリングを送信する。方法900は、PCell構成とSCell構成とが異なるときに行われる。
eNB160は、PCell構成およびSCell構成に基づいてフィードバック・パラメータを確定する(ステップ906)。例えば、eNB160は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースA)、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースB)、いずれでもないか(ケースC)どうかに基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ906)。
いくつかの実装では、eNB160は、先述の手法の1つ以上に従ってフィードバック・パラメータを確定する(ステップ906)。フィードバック・パラメータは、特定のUL−DL構成のSCellに関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。例として、eNB160は、SCellのフィードバック・パラメータを参照パラメータとして確定する。参照パラメータは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数を示す。
例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(例えば、ケースA)、参照パラメータは、PCellパラメータに設定される。代わりに、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(例えば、ケースB)、参照パラメータは、SCellパラメータに設定される。あるいは、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合でも上位集合でもない場合(例えば、ケースC)には、参照パラメータは、所定のパラメータに設定される。
いくつかの実装では、同様の手法がクロスキャリアスケジューリングに適用される。例えば、eNB160は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、同様の手法に基づいてフィードバック・パラメータを確定してもよい(ステップ906)。代わりに、eNB160は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、フィードバック・パラメータをスケジューリングセル・パラメータとして確定してもよい(ステップ906)。
いくつかの実装では、eNB160は、衝突サブフレームの数に基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ906)。例えば、eNB160は、先述されたように参照パラメータを確定して、フィードバック・パラメータを、参照パラメータから衝突サブフレームの数を減じた値に等しく設定する。言い換えれば、これは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数である。衝突サブフレームとは、参照構成ではDLサブフレームおよびスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。
いくつかの構成において、eNB160は、確定されたフィードバック・パラメータを(例えば、上位レイヤ・シグナリングによって)UE102へシグナリングする。これらの構成では、UE102は、eNB160によってシグナリングされた既知のパラメータ(例えば、フィードバック・パラメータ)に従う。例として、eNB160およびUE102によって同じパラメータが用いられる。
eNB160は、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を受信する(ステップ908)。例えば、フィードバック・パラメータは、SCellに関して、HARQ−ACKフィードバックのためのサブフレームの数を指定する。例として、フィードバック・パラメータは、SCellに関してレポートされるHARQ−ACKビットの数を確定するために利用される。SCellのHARQ−ACKビットは、PCellのHARQ−ACKビットと多重化され、フィードバック・パラメータに基づいて上りリンク・レポートで受信される(ステップ908)。
図10は、フィードバック情報を受信するための方法1000のより具体的な構成を示すフロー図である。eNB160は、PCell構成をシグナリングする(ステップ1002)。例えば、eNB160は、PCellに対応するUL−DL構成を割り当てるSIB−1を送信する。
eNB160は、SCell構成をシグナリングする(ステップ1004)。例えば、eNB160は、SCellに対応するUL−DL構成を割り当てるRRC専用シグナリングを送信する。残りの方法1000ステップは、PCell構成とSCell構成とが異なるときに行われる。
eNB160は、方式をシグナリングする(ステップ1006)。いくつかの実装では、複数のフィードバック・パラメータ確定方式のうちの1つが利用される。これらの実装では、eNB160は、どの方式が利用されるかをシグナリングする。例えば、eNB160は、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)が参照パラメータ(例えば、MREf)に基づいて確定されるか、または参照パラメータおよび衝突サブフレームの数(例えば、MEff=MRef−m)に基づいて確定されるかどうかを示すフィードバック・パラメータ確定方式インジケータを送信する。他の実装では、eNB160およびUE102によって1つだけのフィードバック・パラメータ確定方式が利用される。これらの実装では、eNB160は、方式をシグナリングしなくてよい。
(例として、複数のフィードバック・パラメータ確定方式が利用される場合に)eNB160は、PCell構成、SCell構成および方式に基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ1008)。例えば、eNB160は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースA)、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースB)、いずれでもないか(ケースC)どうかに基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ1008)。
そのうえ、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)は、方式に基づいて確定されてもよい(ステップ1008)。例えば、eNB160は、選択されてシグナリングされた(ステップ1006)フィードバック確定方式に従って、参照パラメータ(例えば、MRef)に基づくか、または参照パラメータおよび衝突サブフレームの数(例えば、MEff=MRef−m)に基づいてフィードバック・パラメータ(例えば、Mc)を確定する(ステップ1008)。
いくつかの手法では、eNB160は、次のように参照パラメータに基づいてフィードバック・パラメータを確定する(ステップ1008)。特に、フィードバック・パラメータMcは、先述の手法の1つ以上に従って確定される。Mcは、あるUL−DL構成のセルc(例えば、SCell)に関して、既知の上りリンクサブフレームでのPDSCH HARQ−ACKフィードバックを必要とするサブフレームの数を示す。例として、eNB160は、SCellのフィードバック・パラメータMcを参照パラメータMRefとして確定する(ステップ1008)。MRefは、参照構成に関して、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブブフレームの数を示す。
eNB160は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるかどうかを確定する。例えば、eNB160は、(表(1)に示されるような)SCell構成によって指定されたすべてのDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)が、(表(1)に示されるような)PCell構成によって指定されるDLサブフレーム(または、例えばスペシャルサブフレーム)でもあるかどうかを確定する。例として、eNB160は、SCell構成およびPCell構成が表(2)に示されるようなケースAに対応するかどうかを確定する。
SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースA)、eNB160は、参照パラメータをPCellパラメータに設定する。例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースA)、参照パラメータMRefは、PCellパラメータMPCellに設定される。
SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合ではない場合、eNB160は、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるかどうかを確定する。PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースB)、eNB160は、参照パラメータをSCellパラメータに設定する。例えば、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合である場合(ケースB)、参照パラメータMRefは、SCellパラメータMSCellに設定される。
PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合ではない場合、eNB160は、参照パラメータを所定のパラメータに設定する。例えば、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合でも上位集合でもない場合(ケースC)、参照パラメータMRefは、所定のパラメータMRefConfに設定される。留意すべきは、所定のパラメータMRefConfがケースCに関して表(2)に指定される参照構成に対応することである。
いくつかの実装では、eNB160は、衝突サブフレームの数および参照パラメータMRefに基づいて、フィードバック・パラメータを確定する。例えば、eNB160は、上記のように参照パラメータMRefを確定して、フィードバック・パラメータMcをMEff=MRef−mに等しく設定する。言い換えれば、MEffは、衝突サブフレームを除いて参照構成に従うSCellに関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつ下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームの数である。衝突サブフレームとは、参照構成ではDLサブフレームまたはスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。
いくつかの実装では、同様の手法がクロスキャリアスケジューリングに適用される。例えば、eNB160は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、(衝突サブフレームの数mに加えて、またはその代わりに)参照パラメータMRefに基づいて、フィードバック・パラメータを確定してもよい。代わりに、eNB160は、SCellがクロスキャリアスケジュールされているときに、フィードバック・パラメータをスケジューリングセル・パラメータMSchedulingCellとして確定してもよい。MSchedulingCellは、スケジューリングセル(UL−DL)構成に関する、PDSCH HARQ−ACKアソシエーションをもつサブフレームの数である。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成(のMc)の代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成(のMc)が用いられてもよい。別の実装では、SCellのフィードバック・パラメータMcは、MEff_SchedulingCellであり、ここでMEff_SchedulingCellは、スケジューリングセル(例えば、PCell)のMEffである(MEFFは、例えば、衝突サブフレームを除いて、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となるスケジューリングセル(例えば、PCell)構成の実効的なMである)。この場合、衝突サブフレームとは、スケジューリングセル構成ではDLまたはスペシャルサブフレームであり、SCell構成ではULサブフレームであるサブフレームのことである。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成のMcの代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成のMcが用いられてもよい。
eNB160は、フィードバック・パラメータに基づいて、SCell HARQ−ACK情報を受信する(ステップ1010)。例えば、フィードバック・パラメータは、SCellに関して、HARQ−ACKフィードバックのためのサブフレームの数を指定する。例として、フィードバック・パラメータは、SCellに関してレポートされるHARQ−ACKビットの数を確定するために利用される。SCellのHARQ−ACKビットは、PCellのHARQ−ACKビットと多重化され、フィードバック・パラメータに基づいて上りリンク・レポートで受信される(ステップ1010)。
いくつかの実装では、eNB160は、随意的に、フォーマット3、フォーマット1a/1b、またはチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bに基づいて、SCell HARQ−ACK情報を解釈する(ステップ1012)。例えば、異なるUL−DL構成を用いたTDD CAの利用は、異なるセル上ではパラメータが異なるためにいくつかの課題を生じる。例として、PUCCHフォーマット3が構成されている場合、HARQ−ACK多重化(例えば、eNB160によって行われる非多重化)は、(例えば、PCell DLおよびSCell ULをもつ)衝突サブフレームがHARQ−ACKビットでレポートまたはカウントされるかどうかを考慮に入れる必要がある。そのうえ、PCell構成が構成0である場合には、サブフレーム3および8は、PCell上でレポートされるHARQ−ACKを何も有さない。従って、これらは、SCellのみに対応するHARQ−ACKビットを含む。特別な処理が必要とされる。
PUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化に関するさらなる詳細が次のように示される。UEのためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合、キャリアアグリゲーションを用いてセルのHARQ−ACKビットを多重化することができる。各セルのHARQ−ACKビットの数は、Mに基づいて確定される。
TDDでは、HARQ−ACKの送信のためにPUCCHフォーマット3が構成されているときに、RRCシグナリングによって構成されたc番目の在圏セルに関するHARQ−ACKフィードバック・ビット
は、次のように構築される。c番目の在圏セルにおいて構成された送信モードが1つのトランスポートブロックをサポートするか、または空間的なHARQ−ACKバンドリングが適用される場合にはc≧0、および
、そうでない場合には
である。
は、UE102がc番目の在圏セルに関してHARQ−ACKビットをフィードバックすることが必要な下りリンクサブフレームの数である。
リリース10では、UE102がPUCCH上で送信している場合に関しては、
であり、ここでMは、サブフレームnと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数であり、集合Kは、通常の下りリンク・サイクリックプレフィックス(CP)をもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。
LTEリリース10では、Mは、すべてのセルに関して同じである。しかしながら、異なるUL−DL構成を用いたeCAでは、各セルのMcが異なる。Mcを確定するための手法は、上に示される。従って、Mcを確定するための手法がPUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化(およびeNB160によって行われる非多重化)に影響を与えることがある。UE102がPUCCH上で送信している場合には、
であり、ここでMcは、サブフレームnと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である。この場合には、集合Kは、通常の下りリンクCPをもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。
1つの手法では、Mcは、選択されたMRefである。結果として、SCellのMcは、表(2)に従って、ケースAではMPCell、ケースBではMSCell、およびケースCではMRefConfである。これは、既存の表を再使用するためにより簡単な解決法を用い、参照UL−DL構成に従ってMを確定する利益を提供する。一方では、DLサブフレームをもつPCell構成または参照構成とULサブフレームをもつSCell構成との間の衝突サブフレームが存在する。たとえSCell上にPDSCHをスケジュールできなくても、依然としてHARQ−ACKビットをDTXとしてレポートする必要がある。従って、この手法は、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、高いHARQ−ACKペイロードをPUCCHフォーマット3上に有する。
別の手法では、Mcは、(PCellまたは参照構成がDLサブフレーム(または、スペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームを除く、MEff(例えば、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成の実効的なM)として選択される。この手法は、(PCell構成または参照構成がDLサブフレームを有し、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームではHARQ−ACKビットをレポートしない。従って、これは、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、PUCCHフォーマット3上のHARQ−ACKペイロードを減少させる。
クロスキャリアスケジューリングおよび非クロスTTIスケジューリングまたは複数サブフレームのスケジューリングを用いて、スケジュールされるセルのMcがスケジューリングセルのMcに設定されてもよい。同様に、スケジュールされるセルのMcとして、スケジューリングセルのMRefまたはMEffが用いられてもよい。前後の記載に示されるように、PUCCH HARQ−ACKフォーマット3の多重化が利用される場合には、eNB160は、フォーマット3に基づいてSCell HARQ−ACK情報を非多重化することによって、受信した(ステップ1010)SCell HARQ−ACK情報を解釈することができる(ステップ1012)。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されている場合のサブフレーム3および8でのPDSCH HARQ−ACKレポーティングに関するさらなる詳細が以下に示される。図8に示されるように、UL−DL構成0では、サブフレーム3および8と関連付けられたDLサブフレームはない。PCellがUL−DL構成0を用いて構成されている場合、PCellに対してPUCCHリソースは何も配置されない。しかしながら、異なる構成を用いたeCAによって、1つ以上のSCellのHARQ−ACKをPCell上でレポートすることができる。表(4)は、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されるときのSCellレポーティングとの可能な組み合わせを示す。言い換えれば、表(4)は、PCell構成が構成0であるときに、PCell上にはHARQ−ACKが何もない場合を示す。
LTEリリース10 CAでは、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。UEは、PUCCHフォーマット3またはチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1a/1bのいずれかを用いることができる。PCell上にUL−DL構成0が構成されている場合、SCellのPDSCH HARQ−ACKタイミングは、SCell構成に従う。UE102のためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合、HARQ−ACKレポーティングにはいくつかの手法がある。
1つの手法は、PUCCHフォーマット3およびすべてのセルのHARQ−ACK多重化を常に用いることを含む。この手法では、PCell構成としてUL−DL構成6をもつPCell上のHARQ−ACKの数がULサブフレーム3および8では0でなければならない。従って、1つ以上のSCellのHARQ−ACKビットのみがフォーマット3を用いて多重化され、レポートされる。これは、リリース10の拡張と見做すことができる。しかしながら、フォーマット3は、SCellからの1ないし2ビットのみをレポートするためにも用いられる。これは、PUCCHリソースを不必要に浪費する。
LTEリリース10では、CA下のPCellに関してフォールバック・モードが定義される。PDSCH送信がPCell上でのみ受信される場合には、フォーマット3の代わりに、フォーマット1a/1bおよびチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bが適用される。別の手法では、この原理が、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの構成された在圏セルがあるときのサブフレーム3および8でのHARQ−ACKレポーティングに拡張される。2つより多い構成された在圏セルには、PUCCHフォーマット3が適用される。
それゆえに、サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、UE102は、次の場合には、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。1つの場合には、UE102は、サブフレームn−km(ここで、SCell UL−DL構成に従ってkm∈K)における、対応するPDCCHの検出によって示されるSCell上のみでの単一のPDSCH送信に対して、かつ、そのPDCCHのDAI値が(例えば、3GPP TS36.213の表7.3−Xで定義される)「1」に等しい、UL−DL構成1〜6に対して、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。言い換えれば、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、サブフレーム3および8では、MSCell=1であれば、フォーマット3の代わりに、PUCCHフォーマット1a/1bが用いられる。
サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、MScell>1では、単一セル・チャネルセレクション手法が適用され、(上位レイヤ・シグナリングに基づき、3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3および4のセットまたは表10.1.3−5、6および7のセットに従って)チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bが適用される。上位レイヤ・シグナリングによって示される選択された表のセットに関して、UE102は、PUCCHフォーマット1bを用いて、サブフレームnにおけるPUCCHリソース
上でb(0),b(1)を送信する。b(0),b(1)の値およびPUCCHリソース
は、それぞれMSCell=2、3、および4に対して選択された表のセットに従ってチャネルセレクションによって生成される。
(例えば、PCell構成が0であり、2つだけのセルが構成されているなど)先の記載によって示される場合には、eNB160は、受信した(ステップ1010)SCell HARQ−ACK情報をフォーマット3、フォーマット1a/1bまたはチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bに基づいて解釈することができる(ステップ1012)。これは、受信信号からSCell HARQ−ACK情報を正しく抽出するために行われる。
図11は、フィードバック情報を送信するための方法1100の別のより具体的な構成を示すフロー図である。UE102は、PCell構成を確定する(ステップ1102)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、PCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。
UE102は、SCell構成を確定する(ステップ1104)。例えば、UE102は、RRC構成(例えば、SIB−1ブロードキャスト情報または専用シグナリング)を受信し、RRC構成に基づいて、SCellに対応する(例えば、割り当てられる、適用するための)UL−DL構成を確定する。残りの方法1100ステップは、PCell構成とSCell構成とが異なるときに行われる。
UE102は、方式を受信する(ステップ1106)。いくつかの実装では、複数のフィードバック・パラメータ確定方式のうちの1つが利用される。これらの実装では、eNB160は、どの方式が利用されるかをシグナリングする。例えば、UE102は、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)が参照パラメータ(例えば、MRef)に基づいて確定されるか、または参照パラメータおよび衝突サブフレームの数(例えば、MEff=MRef−m)に基づいて確定されるかどうかを示すフィードバック・パラメータ確定方式インジケータを受信する(ステップ1106)。他の実装では、eNB160およびUE102によって1つだけのフィードバック・パラメータ確定方式が利用される。これら実装では、UE102は、方式を受信しなくてもよい。
(例として、複数のフィードバック・パラメータ確定方式が利用される場合に)UE102は、PCell構成、SCell構成および方式に基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ1108)。例えば、UE102は、SCell構成のためのDLサブフレームのセットが、PCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースA)、PCell構成のためのDLサブフレームのセットが、SCell構成のためのDLサブフレームのセットの部分集合であるか(ケースB)、またはいずれでもないか(ケースC)どうかに基づいて、フィードバック・パラメータを確定する(ステップ1108)。これは、例として、図2または図3に関連して先に詳述されたように行われる。
そのうえ、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)は、方式に基づいて確定されてもよい(ステップ1108)。例えば、UE102は、受信した(ステップ1106)フィードバック確定方式に従って、参照パラメータ(例えば、MRef)か、または参照パラメータおよび衝突サブフレームの数(例えば、MEff=MRef−m)に基づいて、フィードバック・パラメータ(例えば、Mc)を確定する(ステップ1108)。
UE102は、SCell HARQ−ACK情報を確定する(ステップ1110)。例えば、UE102は、図2または図3に関連して上記のようにSCell HARQ−ACK情報を確定する(ステップ1110)。
いくつかの実装では、UE102は、随意的に、フォーマット3、フォーマット1a/1bまたはチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bをSCell HARQ−ACK情報に適用する(ステップ1112)。例えば、異なるUL−DL構成を用いたTDD CAの利用は、異なるセル上ではパラメータが異なるためにいくつかの課題を生じる。例として、PUCCHフォーマット3が構成されている場合、HARQ−ACK多重化(例えば、UE102によって行われる多重化)は、(例えば、PCell DLおよびSCell ULをもつ)衝突サブフレームがHARQ−ACKビットでレポートまたはカウントされるかどうかを考慮に入れる必要がある。そのうえ、PCell構成が構成0である場合には、サブフレーム3および8は、PCell上でレポートされるHARQ−ACKを何も有さない。従って、これらは、SCellのみに対応するHARQ−ACKビットを含む。特別な処理が必要とされる。
PUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化に関するさらなる詳細が次のように示される。UE102のためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合、UE102によりキャリアアグリゲーションを用いてセルのHARQ−ACKビットを多重化することができる。各セルのHARQ−ACKビットの数は、Mに基づいて確定される。
TDDでは、HARQ−ACKの送信のためにPUCCHフォーマット3が構成されているときに、RRCシグナリングによって構成されたc番目の在圏セルに関するHARQ−ACKフィードバック・ビット
は、次にように構築される。c番目の在圏セルにおいて構成された送信モードが1つのトランスポートブロックをサポートするか、または空間的なHARQ−ACKバンドリングが適用される場合にはc≧0および
であり、そうでない場合には
である。
は、UE102がc番目の在圏セルに関してHARQ−ACKビットをフィードバックすることが必要な下りリンクサブフレームの数である。
リリース10では、UE102がPUCCH上で送信している場合に関しては、
であり、ここでMは、サブフレームnと関連付けられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数であり、集合Kは、通常の下りリンク・サイクリックプレフィックス(CP)をもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張されたCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。
LTEリリース10では、Mはすべてのセルに関して同じである。しかしながら、異なるUL−DL構成を用いたeCAでは、各セルのMcが異なる。Mcを確定するための手法は、上に示される。従って、Mcを確定するための手法が(UE102によって行われる)PUCCHフォーマット3のHARQ−ACK多重化に影響を与えることがある。UE102がPUCCH上で送信している場合に関しては、
であり、ここでMcは、サブフレームnと関連づけられた、表(3)で定義される集合Kにおける要素の数である。この場合には、集合Kは、通常の下りリンクCPをもつ構成0および5のスペシャルサブフレームも、拡張された下りリンクCPをもつ構成0および4のスペシャルサブフレームも含まない。そうでない場合には
である。
1つの手法では、Mcは、選択されたMRefである。結果として、SCellのMcは、表(2)に従って、ケースAではMPCell、ケースBではMSCell、およびケースCではMRefConfである。これは、既存の表を再使用するためにより簡単な解決法を用い、参照UL−DL構成に従ってMを確定する利益を提供する。一方では、DLサブフレームをもつPCell構成または参照構成とULサブフレームをもつSCell構成との間の衝突サブフレームが存在する。たとえSCell上にPDSCHをスケジュールできなくても、依然としてHARQ−ACKビットをDTXとしてレポートする必要がある。従って、この手法は、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、高いHARQ−ACKペイロードをPUCCHフォーマット3上に有する。
別の手法では、Mcは、(PCellまたは参照構成がDLサブフレーム(または、スペシャルサブフレーム)を含み、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームを除く、MEff(例えば、PDSCH HARQ−ACKタイミングに従う対象となる参照構成の実効的なM)として選択される。この手法は、(PCell構成または参照構成がDLサブフレームを有し、SCell構成がULサブフレームを含む)衝突サブフレームではHARQ−ACKビットをレポートしない。従って、これは、複数のセルがアグリゲートされるときには特に、PUCCHフォーマット3上のHARQ−ACKペイロードを削減する。
クロスキャリアスケジューリングおよび非クロスTTIスケジューリングまたは複数サブフレームのスケジューリングを用いて、スケジュールされるセルのMcがスケジューリングセルのMcに設定されてもよい。同様に、スケジュールされるセルのMcとして、スケジューリングセルのMRefまたはMEffが用いられてもよい。前後の記載によって示される場合に、UE102は、PUCCH HARQ−ACKフォーマット3の多重化をSCell HARQ−ACK情報に適用する。スケジューリングセルがPCellではない場合には、スケジューリングセル構成のMcの代わりに、スケジューリングセルのPDSCHレポーティング参照構成のMcが用いられてもよい。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されている場合のサブフレーム3および8でのPDSCH HARQ−ACKレポーティングに関するさらなる詳細が以下に示される。図8に示されるように、UL−DL構成0では、サブフレーム3および8と関連付けられたDLサブフレームは何もない。PCellがUL−DL構成0を用いて構成されている場合、PCellに対してPUCCHリソースは何も配置されない。しかしながら、異なる構成を用いたeCAによって、1つ以上のSCellのHARQ−ACKをPCell上でレポートすることができる。表(4)は、PCellがUL−DL構成0を用いて構成されているときのSCellレポーティングとの可能な組み合わせを示す。言い換えれば、表(4)は、PCell構成が構成0であるときに、PCell上にHARQ−ACKが何もない場合を示す。
LTEリリース10 CAでは、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。UE102は、PUCCHフォーマット3またはチャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1a/1bのいずれかを適用することができる(ステップ1112)。PCell上にUL−DL構成0が構成されている場合、SCellのPDSCH HARQ−ACKタイミングは、SCell構成に従う。UE102のためにPUCCHフォーマット3が構成されている場合、HARQ−ACKレポーティングにはいくつかの手法がある。
1つの手法は、PUCCHフォーマット3およびすべてのセルのHARQ−ACK多重化を常に用いることを含む。この手法では、PCell構成としてUL−DL構成6をもつPCell上のHARQ−ACKの数がULサブフレーム3および8では0でなければならない。従って、1つ以上のSCellのHARQ−ACKビットのみがフォーマット3を用いて多重化され、レポートされる。これは、リリース10の拡張と見做すことができる。しかしながら、フォーマット3は、SCellからの1ないし2ビットのみをレポートするためにも用いられる。これは、PUCCHリソースを不必要に浪費する。
LTEリリース10では、CA下のPCellに関してフォールバック・モードが定義される。PDSCH送信がPCell上においてのみ受信される場合には、フォーマット3の代わりに、フォーマット1a/1bおよびチャネルセレクションを伴うフォーマット1a/1bが適用される(ステップ1112)。別の手法では、この原理が、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの構成された在圏セルがあるときのサブフレーム3および8でのHARQ−ACKレポーティングに拡張される。2つより多い構成された在圏セルには、PUCCHフォーマット3が適用される(ステップ1112)。
それゆえに、サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけの在圏セルが構成されているときに、UE102は、次の場合に、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する(ステップ1112)。1つの場合には、UE102は、サブフレームn−km(ここで、SCell UL−DL構成に従ってkm∈K)における、対応するPDCCHの検出によって示されるSCell上のみでの単一のPDSCH送信に対して、かつ、そのPDCCHのDAI値が(例えば、3GPP TS36.213の表7.3−Xで定義される)「1」に等しい、UL−DL構成1〜6に対して、PUCCHフォーマット1a/1bおよびPUCCHリソース
を適用する。言い換えれば、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、サブフレーム3および8では、MSCell=1であれば、フォーマット3の代わりに、PUCCHフォーマット1a/1bが用いられる。
サブフレーム3および8では、PCell上にUL−DL構成0が構成され、2つだけのセルが構成されているときに、MSCell>1では、単一セル・チャネルセレクション手法が適用され、(上位レイヤ・シグナリングに基づき、3GPP TS36.213の表10.1.3−2、3および4のセットまたは表10.1.3−5、6および7のセットに従って)チャネルセレクションを伴うPUCCHフォーマット1bが適用される(ステップ1112)。上位レイヤ・シグナリングによって示される選択された表のセットに関して、UE102は、PUCCHフォーマット1bを用いてサブフレームnにおけるPUCCHリソース
上でb(0),b(1)を送信する。b(0),b(1)の値およびPUCCHリソース
は、それぞれMSCell=2、3、および4に対して選択された表のセットに従ってチャネルセレクションによって生成される。
UE102は、フィードバック・パラメータに基づいてSCell HARQ−ACK情報を送信する(ステップ1114)。例えば、フィードバック・パラメータは、SCellに関して、HARQ−ACKをフィードバックするサブフレームの数を指定する。例として、フィードバック・パラメータは、SCellに関してレポートされるHARQ−ACKビットの数を確定するために利用される。SCellのHARQ−ACKビットは、次にPCellのHARQ−ACKビットと多重化されて、上りリンク・レポートでリポートされる。
図12は、UE1202に利用される様々なコンポーネントを示す。図12に関連して記載されるUE1202は、図1に関連して記載されるUE102に従って実装される。UE1202は、UE1202の動作を制御するプロセッサ1263を含む。プロセッサ1263は、中央処理装置(CPU:central processing unit)とも呼ばれる。メモリ1269は、リードオンリメモリ(ROM:read−only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ1263に命令1265aおよびデータ1267aを与える。メモリ1269の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non−volatile random access memory)も含んでよい。命令1265bおよびデータ1267bは、プロセッサ1263にも存在する。プロセッサ1263に読み込まれた命令1265bおよび/またはデータ1267bは、プロセッサ1263による実行または処理のために読み込まれた、メモリ1269からの命令1265aおよび/またはデータ1267aも含んでよい。命令1265bは、上記の方法200、300、1100の1つ以上を実装するためにプロセッサ1263によって実行される。
UE1202は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機1258および1つ以上の受信機1220が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)1258および受信機(単数または複数)1220は、1つ以上のトランシーバ1218に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ1222a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ1218に電気的に結合される。
UE1202の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム1271によって結合される。しかしながら、明確にするために、図12では様々なバスがバスシステム1271として示される。UE1202は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)1273も含んでよい。UE1202は、UE1202の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース1275も含んでよい。図12に示されるUE1202は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。
図13は、eNB1360に利用される様々なコンポーネントを示す。図13に関連して記載されるeNB1360は、図1に関連して記載されるeNB160に従って実装される。eNB1360は、eNB1360の動作を制御するプロセッサ1377を含む。プロセッサ1377は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ1383は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ1377に命令1379aおよびデータ1381aを与える。メモリ1383の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含んでよい。命令1379bおよびデータ1381bは、プロセッサ1377にも存在する。プロセッサ1377に読み込まれた命令1379bおよび/またはデータ1381bは、プロセッサ1377による実行または処理のために読み込まれた、メモリ1383からの命令1379aおよび/またはデータ1381aも含んでよい。命令1379bは、上記の方法900、1000の1つ以上を実装するためにプロセッサ1377によって実行される。
eNB1360は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機1317および1つ以上の受信機1378が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)1317および受信機(単数または複数)1378は、1つ以上のトランシーバ1376に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ1380a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ1376に電気的に結合される。
eNB1360の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム1385によって結合される。しかしながら、明確にするために、図13では様々なバスがバスシステム1385として示される。eNB1360は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP)1387も含んでよい。eNB1360は、eNB1360の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース1389も含んでよい。図13に示されるeNB1360は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。
図14は、フィードバック情報を送信するためのシステムおよび方法が実装されたUE1402の一構成を示すブロック図である。UE1402は、送信手段1458、受信手段1420および制御手段1424を含む。送信手段1458、受信手段1420および制御手段1424は、上の図2、図3、図11および図12に関連して記載された機能の1つ以上を実行するように構成される。上の図12は、図14の具体的な装置構造の一例を示す。図2、図3、図11および図12の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
図15は、フィードバック情報を受信するためのシステムおよび方法が実装されたeNB1560の一構成を示すブロック図である。eNB1560は、送信手段1517、受信手段1578および制御手段1582を含む。送信手段1517、受信手段1578および制御手段1582は、上の図9、図10および図13に関連して記載された機能の1つ以上を実行するように構成される。上の図13は、図15の具体的な装置構造の一例を示す。図9、図10および図13の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるか、または記憶するために用いることができ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy(登録商標) disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
留意すべきは、本明細書に記載される方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)、大規模集積回路(LSI)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
本明細書に開示されるそれぞれの方法は、記載される方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に交換されてもよく、および/または単一のステップに組み合わされてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切な操作のためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特許請求の範囲から逸脱することなく、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用が修正されてもよい。
当然のことながら、特許請求の範囲は、上に示された通りの構成および構成要素には限定されない。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、オペレーション、ならびにシステム、方法、および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。