JP2016529955A - グルコース測定システム及びアイコンの提示方法 - Google Patents

グルコース測定システム及びアイコンの提示方法 Download PDF

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Abstract

グルコース測定システムは、ディスプレイ、及び液体試料のグルコース濃度を表す信号を与えるバイオセンサを有する。プロセッサは、信号を用いて、グルコースデータ値及び血中グルコースの変化の速度を決定する。プロセッサは、値及び速度を用いて状態バンド及び速度バンドを決定し、状態バンドに基づいて色付けされた状態アイコン、及び速度バンドに基づいて色付けされかつ形状が決定された速度アイコンを表示することができる。プロセッサは、決定された変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない。プロセッサは、値を用いて決定された支配色を有する、変化の速度に基づいて形状が決定された統合アイコンを更に表示することができる。プロセッサは、決定された変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない。これに対応する方法についても述べる。

Description

(優先権)
本出願は先に出願された2013年6月25日出願の米国特許出願第13/926,246号(代理人整理番号ANM5290USNP)に基づき、パリ条約、並びに米国特許法第119条、第120条、第365条及び第371条の下での優先権の利益を主張するものであり、当該出願をあたかも本出願中に記載されているものと同様にして参照によって本出願中に援用するものである。
糖尿病は、膵臓が充分な量のインスリンホルモンを産生できないことに起因する慢性代謝疾患であり、身体がグルコースを代謝する能力の低下をもたらす。この障害は、高血糖、すなわち、血漿中に過剰量のグルコースが存在する状態の原因となる。持続性高血糖及び低インスリン血症は、脱水症、ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、循環器疾患、慢性腎不全、網膜障害、及び手足の切断のリスクを伴う神経障害などの様々な重篤な症状及び生命に関わる長期合併症との関連が示されている。内因性のインスリン産生の回復は現時点では可能でないため、正常範囲内の血糖値(BG)を常に維持するには一定の血糖コントロールを与える永続的な治療が必要である。そのような血糖コントロールは、外的インスリンを患者の身体に定期的に供給し、それによって上昇した血糖値を低下させることによって実現される。
インスリンなどの外部生物学的製剤は、皮下注射器による速効型薬剤及び中間型薬剤の混合物の複数回の連日注射として投与することができる。従来の注射器は少なくとも一部においてインスリンペンに取って代わられつつあるものの、頻繁な注射は、患者、特に注射を確実に自己投与できない患者にとっては非常に不便である。一部の患者では、注射器又はドラッグペンの必要性、及び複数回の毎日の注射の必要性から患者を解放する、ポンプなどの薬剤投与装置の開発によって、糖尿病治療における大きな改善が実現されている。薬剤投与装置は、皮下配置用に埋込み型装置として構成されてもよく、又は、カテーテル、カニューレの経皮的挿入、若しくはパッチなどによる経皮的薬剤輸送によって患者に皮下注入するための輸液セットを備えた外部装置として構成されてもよい。携帯型グルコース計/コントローラユニットの一例として、ジョンソン・アンド・ジョンソン社(JOHNSON & JOHNSON)より販売されるONETOUCH PINGがある。
薬剤投与装置は一般的に「基礎率」でインスリンを供給する(すなわち、所定量のインスリンを数分毎に予めプログラムされた1日のパターンで供給する)。薬剤投与装置によっては、通常の1日のサイクルが、選択された長さの時間にわたって変更される「一時的基底値」を使用者が指定することも可能である。薬剤投与装置によっては、使用者が「ボーラス」(指定された量のインスリン)を指定された時間に投与することをマニュアル操作でリクエストすることが可能である。例えば、使用者は、食事の前に、食事の消化によって産生されるグルコースを処理するために追加インスリンのボーラスが投与されるようにリクエストすることができる。薬剤投与装置によっては、指定された量が一度にすべてではなく、ある期間にわたって投与されるようにすることが可能であり、このような長時間の投与は「長時間ボーラス」と呼ばれる。
血中又は間質液中のグルコース監視を用いて許容可能な血糖コントロールを実現することができる。血中グルコース濃度の決定は、酵素を用いた検査ストリップ上に血液試料を受けて、血液と酵素の電気化学反応に基づいて血中グルコース値を計算する携帯型電子計などの一過性測定装置によって行うことが可能である。体内に挿入されるか又は埋め込まれたセンサを使用する連続的グルコース監視(CGM)を用いることもできる。CGMと薬剤投与装置の組み合わせを用いることで、糖尿病患者に注入されるインスリンの閉ループ制御を行うことができる。便宜上、本明細書で使用するところの「人工膵臓」なる用語はこのような閉ループ系のことを指すものとする。注入されたインスリンの閉ループ制御を可能とするため、比例積分微分(PID)コントローラ及びモデル予測コントローラ(MPC)が用いられている。「持続的」なる用語は、測定値が動作の各瞬間に更新されることを必要としない点に注意されたい。実際には、CGMは、例えば5分毎に1回のように一定の時間スケールでグルコースをサンプリングする。閉ループ制御の更新は、例えば、グルコース測定間の時間間隔において行うことができる。
現在のインスリンポンプ及びCGMは一般的に、それらの動作についての詳細な情報を提供するものである。しかしながら、既存の装置が人工膵臓装置に適用される場合には、これにより、これまでには認識されていなかった患者の情報過多という問題が生じる。閉ループコントローラは、多くの変数を扱い、多くの状態トラッキングを行い得るが、これらは患者とは関係のないものである場合もある。なんといっても正常な人の膵臓にユーザインターフェースなどないのである。しかしながら、現在の薬剤投与装置は、(インスリンを注入することにより)血糖を低下させることができるのみであり、(グルカゴンを注入することにより)血糖を上昇させることはできない。したがって、患者に低血糖変動を知らせる(患者が補正動作をとることができるように)が、人工膵臓が適正に機能している限り、関係のない詳細情報によって患者に負担をかけることのないユーザインターフェースに対するこれまで認識されていなかったニーズが存在する。このニーズは、CGMなどの関連する医療用装置においても存在しているものであり、人工膵臓装置のみではない。
したがって、一実施形態において、本発明者らはグルコース測定システムを考案した。本システムは、以下の構成要素、すなわち、
a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
b)血中グルコースの複数の状態バンド及び血中グルコースの変化の速度の複数の速度バンドの定義を含むデータを保有する記憶装置と、
c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置に接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度及び前記複数の速度バンドのうちの対応する速度バンドを決定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値に対応した、前記複数の状態バンドのうちの1つの状態バンドを決定する、プロセッサと、
d)前記プロセッサと結合されたディスプレイと、を備えることができ、
e)前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に状態アイコンを、前記複数の状態バンドのうちの前記決定された状態バンドに対応した色で表示し、かつ、前記ディスプレイ上に速度アイコンを、前記複数の速度バンドのうちの前記決定された速度バンドに対応した色及び形状で表示するように更に構成されていることにより、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない。
別の実施形態では、本発明者らはグルコース測定システムを考案した。本システムは、以下の構成要素、すなわち、
a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
b)血中グルコース値を色値に対してマッピングしたカラーテーブルの定義を含むデータを保有した記憶装置と、
c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置に接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度を決定する、プロセッサと、
d)前記プロセッサと結合されたディスプレイと、を備えることができ、
前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に、
i)前記決定された変化の速度に対応した形状と、
ii)前記格納されたカラーテーブル及び前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値を用いて決定された支配色と、を有する統合アイコンを提示するように更に構成されることにより、
前記プロセッサは、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない。
別の実施形態では、本発明者らは患者の血中グルコースの状態に関する情報を表示する方法を考案した。本方法は、プロセッサを用いて以下のステップ:すなわち、
血液試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に対して反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサからの複数の信号を順次受信することによって、血液試料のグルコース濃度を表す信号を与えるステップと、
それぞれのグルコース濃度を表す前記受信された信号を用いてグルコース濃度の変化の速度を決定するステップと、
前記決定されたグルコース濃度の変化の速度が正常範囲内にあるか否かの指示を決定するステップと、
前記受信された信号のうちの最新の信号、前記決定された変化の速度、及び前記決定された指示を用いて、鋭さ、及び1つ又は2つ以上の色を決定するステップと、
ディスプレイ上に前記決定された鋭さ及び色に対応したアイコンを提示するステップと、を自動的に実行することによって実現することができ、前記アイコンの外周が、少なくとも部分的に湾曲した部分と、前記決定された変化の速度が前記正常範囲内にない場合には、反対側の鋭い部分とを有することにより、前記アイコンは、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない。
本発明を例示するこれらの実施形態は、使用者に関連したステータス情報の表示を、容易に理解できるグラフィックフォーマットで有利に提供するものである。様々な実施形態では、インスリンポンプに組み込まれるもののような小型のディスプレイ上であっても効果的に表現することができる、グラフック的に単純なアイコンを用いる。様々な実施形態では、使用者が使用者の医学的状態を理解するうえで必要とされる程度の詳細のみが提示され、その状態とは無関係な情報による負担が使用者にかからない。したがって様々な実施形態では、心気症を悪化させかねない情報を提示することが避けられ、代わりに、使用者に安定及び統制の感覚を与えるインターフェースが提示される。
したがって、上記に述べた実施形態のいずれにおいても、以下の特徴を上記に開示した実施形態との様々な組み合わせとして利用することが更に可能である。例えば、グルコース測定システムは、下降、保持、及び上昇の速度バンドのうちの1つ又は2つ以上の定義を含むデータを保有する記憶装置を含んでよく;前記プロセッサが、前記保持バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を第1の形状で表示するように構成され、前記プロセッサは、前記第1の形状が実質的に上も下も指さないように更に構成され;前記プロセッサが、前記下降の速度バンドに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、前記上昇の速度バンドに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示するように構成され;前記記憶装置が、正常、警告、及び危機の状態バンド、並びに正常、下降警告、下降危機、上昇警告、及び上昇危機の速度バンドの定義を含むデータを保有し、かつ、前記プロセッサが、前記下降警告の速度バンド又は前記下降危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、前記上昇警告の速度バンド又は前記上昇危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示し、前記正常の速度バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を実質的に上も下も指さない形状で表示し、前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコン及び前記正常の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を第1の色で表示し、前記警告の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降警告及び前記上昇警告の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1の色と異なる第2の色で表示し、前記危機の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降危機及び前記上昇危機の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1及び第2の色とは異なる第3の色で表示するように構成され;前記記憶装置が、正常、低い警告、低い危機、高い警告、及び高い危機の状態バンドの定義を含むデータを保有し;前記プロセッサが、前記低い警告の状態バンド又は前記低い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、下を指した形状で表示し、前記高い警告の状態バンド又は前記高い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、上を指した形状で表示し、前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコンを実質的に上も下も指さない形状で表示するように構成され;前記記憶装置が、正常、穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、及び急速な上昇の速度バンドの定義を含むデータを保有し、かつ、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度が前記正常の速度バンド内にあり、かつ前記決定された状態バンドが前記正常の状態バンドである場合にのみ、前記正常の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、それ以外の場合には、前記格納されたグルコースデータ値を用いて、前記穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、又は急速な上昇の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、前記決定された状態バンドとは関係なく第1の形状で前記状態アイコンを表示し、前記穏やかな下降又は前記急速な下降の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、下を指した形状で、かつ、前記決定された状態バンドが前記高い警告又は前記高い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは、前記決定された速度バンドが前記穏やかな下降の速度バンドである場合には前記低い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは、前記決定された速度バンドが前記急速な下降の速度バンドである場合には前記低い危機の状態バンドに対応した色で、表示し、また、前記穏やかな上昇又は前記急速な上昇の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、上を指した形状で、かつ、前記決定された状態バンドが前記低い警告又は前記低い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは、前記決定された速度バンドが前記穏やかな上昇の速度バンドである場合には前記高い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは、前記決定された速度バンドが前記急速な上昇の速度バンドである場合には前記高い危機の状態バンドに対応した色で、表示し;前記プロセッサが、前記状態アイコン又は前記速度アイコンのいずれも、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まないように構成され;前記記憶装置が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する前記バンドのうちの少なくとも1つの定義を含むデータを保有し;又は、前記プロセッサが、前記状態バンドのうちの前記決定された状態バンド又は前記速度バンドのうちの前記決定された速度バンドがいつ変更されるかを決定し、その変更の前に前記決定されたバンドに対応した前記状態アイコン又は前記速度アイコンを選択された時間にわたって表示するように構成される。
様々な例において、本グルコース測定システムは、対応した色を有する血中グルコースの2つの互いに素の範囲を含む前記格納されたカラーテーブルのデータを保有する記憶装置を含んでよく、前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にあるか否かを判定するように構成され、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にある場合には、前記プロセッサは前記対応した色を前記支配色として選択するように構成され、かつ、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にないと判定された場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にあるか否かを判定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にある場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値と前記格納された範囲のそれぞれの境界に基づいて前記対応した色の間を内挿するように構成され;前記記憶装置が、血中グルコースの変化の速度の正常の速度バンドの定義を含むデータを更に保有し、前記プロセッサは、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かを判定し、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かに更に対応した形状を有する前記統合アイコンを提示するように更に適合され;前記記憶装置が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する前記正常の速度バンドの定義を含むデータを保有し;前記プロセッサが、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にある場合には実質的に上も下も指さない第1の形状を、前記変化の速度が前記正常の速度バンドの外側にありかつ正である場合には実質的に上を指した第2の形状を、また、前記変化の速度が正常のバンドの外側にありかつ負である場合には実質的に下を指した第3の形状を有する前記統合アイコンを表示するように構成され;前記プロセッサが、前記第1の形状が円形を含むように構成され;前記プロセッサが、前記第2及び第3の形状が実質的に涙滴形を含むように構成され、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて鋭さを決定し、前記決定された鋭さを有する前記第2及び第3の形状を提示するように構成され;前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値の前記最新のグルコースデータ値と前記格納されたグルコースデータ値のうちの少なくとも2つの他のグルコースデータ値とを内挿することによって、内挿された傾きを前記変化の速度として与え、前記内挿された傾きに格納された係数を掛けることによって前記鋭さを与えるように構成され;前記プロセッサが、前記決定された鋭さにほぼ等しい、前記涙滴形の丸い部分の中心と前記涙滴形の尖った部分の端部との間の距離を有する前記第2及び第3の形状を表示するように構成され;前記プロセッサが、前記統合アイコンが変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まないように構成され;又は、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて第2の色を選択し、前記支配色と前記第2の色によって定義される色勾配をその面積にわたって有する前記統合アイコンを表示するように更に構成される。
これら及び他の実施形態、特徴並びに利点は、以下の本発明の様々な例示的実施形態のより詳細な説明を、まず最初に簡単に述べる添付の図面と併せて参照することによって、当業者にとって明らかとなろう。
本明細書に組み入れられてその一部をなす添付図面は、本発明の現時点における好ましい実施形態を示したものであって、上記に述べた一般的説明及び以下に述べる詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明する役割を果たすものである。説明を分かりやすくするため、本明細書において同様の参照符合は同様の要素を表す。
例示的な分析物監視及び薬剤投与システムを示す。 例示的なバイオセンサを示す。 血中グルコースの測定のための例示的なシステム、及び関連する構成要素を示す。 例示的なグルコース測定システムを示す。 例示的なグルコース測定システムを示す。 例示的なカラーテーブルのグラフィック表現である。 例示的な統合アイコンのグラフィック表現である。 例示的な統合アイコンのグラフィック表現である。 患者の血中グルコースの状態に関する情報を表示するための例示的な方法を示したフローチャートである。
以下の詳細な説明は、図面を参照しつつ読まれるべきものであり、異なる図面中、同様の要素は同様の符号にて示してある。図面は、必ずしも一定の縮尺を有さず、選択された実施形態を示したものであって、本発明の範囲又は添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
任意の数値又は数値の範囲に関して本明細書で使用するところの「約」又は「ほぼ」なる用語は、構成要素の一部又は構成要素の集合が、本明細書に述べる意図された目的に沿って機能することを可能とする好適な寸法の公差を示すものである。本開示の全体を通じて、「患者」及び「被験者」なる用語は互換可能に用いられる。これらの用語は任意のヒト又は動物の被験者を指し、システム又は方法をヒトへの使用に限定することを意図したものではないが、ヒト患者における本発明の使用は好ましい実施形態を代表するものである。更に、本開示では、「使用者」なる用語は、グルコース測定装置を使用する患者、又はグルコース測定装置を使用する別の人(例えば、親若しくは保護者、看護職員、在宅ケア職員、又は他の介護者)を指し得る。「薬剤」なる用語は、ホルモン剤、生物活性物質、医薬品、又は使用者若しくは患者の体内で生物学的応答(例えば、血糖応答)を引き起こす他の化学物質を含み得る。
本開示の全体を通じて、例示的な血糖値はmg/dLで与えられる。これらの値を18で割ることによってmmol/Lを得ることができる。区間又は他の数値範囲は、数学の分野において一般的であるように、開放端点(端点の値が区間に含まれない)については丸括弧を、閉鎖端点(端点の値が区間に含まれる)については角括弧を用いて示す。
図1は、例示的な一実施形態による、グルコース監視及び薬剤投与システム100、例えば人工膵臓を示す。薬剤投与システム100は、薬剤投与装置102及びコントローラ104を含んでいる。薬剤投与装置102は、可撓性チューブ108によって注入セット106に接続されている。本発明の様々な実施形態はまた、薬剤投与装置102による注入の代わり又はそれに加えて、注射器又はインスリンペンによる注射と共に使用され得る。
薬剤投与装置102は、例えば、無線周波数通信リンク111によって、コントローラ104との間でデータを送受信するように構成されている。一実施形態では、薬剤投与装置102はインスリン注入装置であり、コントローラ104は手持ち式の携帯型コントローラである。かかる実施形態において、薬剤投与装置102からコントローラ104に送信されるデータは、例えば、インスリン投与データ、血糖情報、基礎量、ボーラス、インスリン対炭水化物比、又はインスリン感受性要因などの情報を含み得る。コントローラ104は、CGMセンサ112から無線周波数(RF)通信リンク110を介して持続グルコース測定値を受信するようにプログラムされた閉ループコントローラを含むように構成することができる。コントローラ104から薬剤投与装置102に送信されるデータは、薬剤投与装置102によって投与されるインスリンの量を薬剤投与装置102が計算することを可能とするグルコース検査結果及び食物データベースを含み得る。あるいは、コントローラ104は、基礎投与量又はボーラスの計算を行い、その計算の結果を薬剤投与装置に送信してもよい。グルコース計114(例えば、一過性血中グルコース計)は、単独で、又はCGMセンサ112と組み合わされて、コントローラ104又は薬剤投与装置102のいずれか又は両方に、例えば、高周波(RF)通信リンク117を介してデータを供給する。グルコース計114は、検査ストリップ115上に配置された液体試料を測定することができる。検査ストリップ115上の2個のハッチングで示された領域は、下記に図2を参照して述べる2個の電極を図で表したものである。コントローラ104は、下記に図3のユーザインターフェース330を参照して説明するタッチスクリーン144又は他の装置を介して情報を提示し、コマンドを受けとることができる。CGMセンサ112は、高周波(RF)通信リンク113を介して、例えば、現在の血糖値などのデータを薬剤投与装置102に直接供給することができる。
コントローラ104、薬剤投与装置102、及びCGMセンサ112は、任意の組み合わせで多機能ユニットに統合することができる。例えば、コントローラ104を薬剤投与装置102と統合して1個のハウジングを有する複合装置を形成することができる。注入、検知、及び制御機能を一体型の人工膵臓に統合することもできる。様々な実施形態において、コントローラ104はグルコース計114と組み合わされて、ハウジング130を有する統合化一体型装置とされる。このような統合化一体型装置は検査ストリップ125を受容することができる。他の実施形態では、コントローラ104及びグルコース計114は、互いにドッキングさせて統合化装置を形成することができる2個の分離可能な装置である。装置102、104、及び114のそれぞれは、様々な機能を実行するようにプログラムされた好適なマイクロコントローラ(簡潔にするため図示せず)を有している。使用できるマイクロコントローラの例を、図3のプロセッサ386を参照して後述する。
薬剤投与装置102又はコントローラ104は、例えば無線周波数通信リンク118によってネットワーク116と双方向通信を行うように構成することもできる。1つ又は2つ以上のサーバ126又は記憶装置128を、ネットワーク116を介してコントローラ104と通信可能に接続することができる。1つの例では、薬剤投与装置102は、BLUETOOTH low−energy(BLE、BLUETOOTH SMARTとしても知られる)を介してパーソナルコンピュータ(例えば、コントローラ104)と通信する。コントローラ104及びネットワーク116は、例えば、電話の陸地ベースの通信ネットワークを通じて双方向有線通信を行うように構成することができる。コントローラ104は、スマートフォン、電子タブレット、又はパーソナルコンピュータを含み得る。
薬剤投与装置102は、中央演算ユニット、並びに制御プログラム及び動作データを保存するためのメモリ要素を含む電子信号処理要素、コントローラ104との間で通信信号(例えばメッセージ)を送受信する無線周波数モジュール(図示せず)、動作情報を使用者に与えるためのディスプレイ、使用者が情報を入力するための複数のナビゲーションボタン、システムに電力を供給するための電池、使用者にフィードバックを与えるためのアラーム(例えば、視覚的、聴覚的、又は触覚的なもの)、使用者にフィードバックを与えるためのバイブレータ、並びに、インスリンをインスリンリザーバ(例えば、インスリンカートリッジ)から、可撓性チューブ108を介して接続されたサイドポートを通じて、注入セット106に、更に使用者の体内に送り込むための薬剤投与機構(例えば、薬剤ポンプ及び駆動機構)のいずれか又はすべてを含むことができる。
種々のグルコース管理システムは、一過性グルコースセンサ(例えば、グルコース計114)及び注入ポンプを含む。そのようなシステムの一例として、アニマス社(Animas Corporation)により製造されるONETOUCH PINGグルコース管理システムがある。このシステムの「ezBG」機能は、一過性グルコース測定の結果を用いて、注入ポンプにより投与されるインスリンの量を計算する。ポンプとグルコース計とは無線通信する。別の例としては、ANIMAS VIBEインスリンポンプがあり、これはデックスコム社(DexCom Corporation)により製造されるDEXCOM G4 CGMシステムと通信する。これらの構成部品を接続するためのインターフェースを与えることができる。閉ループ制御アルゴリズムを、例えば、MATLAB言語でプログラムすることによって、患者の血糖値、グルコース測定値の履歴及び予測される将来のグルコース傾向、並びに患者固有の情報に基づいてインスリン投与の速度を調節することができる。
1つの例では、薬剤投与装置102はリンク113を介してCGMセンサ112と直接通信するインスリンポンプである。薬剤投与装置102は、CGMセンサ112からの血中グルコースデータを用いてインスリンの投与量を計算するための制御関数を有している。コントローラ104は、薬剤投与装置102の遠隔操作及び血中グルコースの遠隔監視の機能を与えるためにリンク111を介して薬剤投与装置102と通信するアプリ(ダウンロード可能なソフトウェアアプリケーション)を実行するスマートフォンである。このアプリは、ボーラスを計算するか又はインスリン投与量を調節する機能を行うことができる。
図2は、一過性グルコース計で使用するための例示的なバイオセンサ200を示している。バイオセンサ200は、グルコース計114に電気的に接続された検査ストリップ115によって規定される。バイオセンサの他の形態(例えば、持続グルコースモニター)をグルコース計114又はコントローラ104と共に使用することもできる点に留意されたい。検査ストリップ115は平面状基板204によって形成され、その上に電極210、220及び電気接触パッド201、202が配置されている。電極210、220は、試料受容チャンバ230の両側に、試料受容チャンバ230の上方及び下方に、又は他の構成で配置することができる。グルコース計114は、例えば、図1のコントローラ104のようなプロセッサと通信可能である。
例示的な検査ストリップ115では、電極220は、ポリエステルベース上にPdコーティングをスパッタリングして平面状基板204を形成することにより形成された作用電極である。乾燥試薬層が用いられ、この乾燥試薬層は、本明細書に述べるようにバッファ、メディエータ、及び酵素を含む。電極210は、ポリエステルベース上にAuコーティングをスパッタリングして平面状基板204を形成することにより形成された参照電極である。電気接触パッド201、202は、電極210、220とそれぞれ接続し、電極210、220間の試料受容チャンバ230をわたる電気信号を印加又は検出することを可能とする。試料受容チャンバ230は、例えば約0.1マイクロリットル〜約5マイクロリットルの範囲の体積を有することができる。サンプル受容チャンバ230中の様々な酵素は、流体サンプル(例えば、血液)中の分析物(例えば、グルコース)を、電流、電位、又は電気的に測定できる他の量に変換するのを促進することができる。酵素の例としては、グルコースオキシダーゼ、ピロロキノリンキノン補酵素依存性グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、及びニコチンアミドアデニンジヌクレオチド補酵素依存性GDHが挙げられる。
使用時には、電極210、220の上端は、電極210、220間に配置された自由流動性の流体相(例えば、血液)である電解質相(図示せず)と接触する。酵素(例えば、グルコースオキシダーゼ)は電解質相を覆うことができる。検査ストリップ200の状態に応じて、電極210を作用電極とし、電極220を対電極とすることができる。グルコースオキシダーゼを使用する例では、作用電極において電流が発生する(そして回路を通じて対電極へと流れる)。この電流は、被験者の体内のグルコースの濃度を表している。グルコース計114は、電極210、220を流れる電流を測定することで試料受容チャンバ230内の液体試料のグルコース濃度を決定することができる。例示的なグルコースセンサ及び付属する構成部品については、米国特許第6,179,979号、同第8,163,162号、及び同第6,444,115号に図示及び説明されており、これらの特許の全容を本明細書に援用するものである。
バイオセンサ200の別の例では、例示的なCGMセンサ112は、分析物を測定するために電流測定電気化学センサ技術を利用する。CGMセンサ112は、センサ電子機器に動作可能に接続され、かつ検知膜及びバイオインターフェース膜によって覆われた3個の電極を有しており、3個の電極はクリップによって取り付けられている。電極の上端は、検知膜と電極との間に配置された自由流動性の流体相である電解質相(図示せず)と接触する。検知膜は、電解質相を覆う酵素(例えば、分析物酸化酵素)を含むことができる。
分析物酸化酵素反応により発生するHは、作用電極の表面で更に反応して2個の陽子(2H+)、2個の電子(2e−)、及び1個の酸素分子(O)を発生させる。ポテンシオスタットを用いて、作用電極と参照電極との間に一定の電位を印加して一定の電流値を生じさせることにより、電極における電気化学反応を測定する。作用電極において発生する(そして対電極へと回路を通じて流れる)電流は、Hの拡散束に比例している。したがって、使用者の体内の分析物濃度を表し、したがって有意の分析物の値を推定するために用いることができる原信号を発生させることができる。センサ及び付属する構成部品の詳細については、本明細書に参照により援用する米国特許第7,276,029号に図示及び説明されている。CGMセンサ112は、例えば、間質液中の分析物濃度を測定することができる。
図3は、データを分析して本明細書に述べられる他の分析及び機能を行うためのデータ処理要素を含む例示的なグルコース測定システム、並びに関連する構成要素を示している。被験者1138、ネットワーク350、及び薬剤投与装置102はこのシステムの一部ではないが、説明の目的上示してある。コントローラ104は、バイオセンサ200(検査ストリップ115を受容することができる)、薬剤投与装置102、又はネットワーク350と通信可能である。コントローラ104内のプロセッサ386は、バイオセンサ200(CGMセンサ、又は検査ストリップ115を使用した一過性センサ)からグルコースデータを受信し、薬剤投与装置102に制御信号を与え、被験者1138にインスリンを投与することができる。
コントローラ104は、周辺システム320、ユーザインターフェース330、及びプロセッサ386と通信可能に接続された記憶装置340を更に含み得る。プロセッサ386は、本明細書に述べられる様々な実施形態のプロセスを実行する1つ又は2つ以上のデータプロセッサを有している。「データプロセッサ」は、データを処理するための装置であり、中央演算装置(CPU)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレームコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、デジタルカメラ、携帯電話、スマートフォン、又は、電気的、磁気的、光学的、生物学的構成要素、若しくはその他のいずれによって実行されるかによらず、データを処理する、データを管理する、若しくはデータを操作するための他の任意の装置を含むことができる。「通信可能に接続された」なる語句は、データを通信することができる装置、データプロセッサ、又はプログラム間の有線又は無線の任意の種類の接続を含む。周辺システム320、ユーザインターフェース330、及び記憶装置340などのサブシステムは、プロセッサ386とは別々に示されているが、プロセッサ386内に完全に又は部分的に格納されてもよい。
記憶装置340は、様々な実施形態によるプロセスを実行するのに必要な情報を含む情報を格納するように構成された1つ又は2つ以上の有形の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むか、又はこれらと通信可能に接続されている。「装置」なる用語は、記憶装置340が、データを格納するハードウェアを1個のみ有することを必要とするものではない。本明細書で使用するところの「有形の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」とは、実行するためにプロセッサ386に与えられる命令を格納するのに関与する任意の非一時的装置又は製品を指す。このような非一時的な媒体は、不揮発性でも揮発性でもよい。不揮発性媒体の例としては、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、又は他のポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、磁気テープ又は他の磁気媒体、コンパクトディスク及びコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、DVD、BLU−RAYディスク、HD−DVDディスク、他の光記憶媒体、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、並びに消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はEEPROM)が挙げられる。揮発性媒体の例としては、レジスタ及びランダムアクセスメモリ(RAM)などのダイナミックメモリが挙げられる。
本発明の実施形態は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが内部に具体化された、1つ又は2つ以上の有形の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体内で具体化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。そのような媒体は、そのような物品で従来より行われているように、例えばCD−ROMをプレスすることによって製造することができる。媒体(複数可)内に具体化されたプログラムは、ロードされたときに、プロセッサ386に特定の一連の動作工程を実行し、それにより、本明細書に指定された機能又は動作を実施するように、命令し得るコンピュータプログラム命令を含む。
一例において、記憶デバイス340は、メモリ341、例えば、ランダムアクセスメモリ、及びディスク342、例えば、ハードドライブ又は固体フラッシュドライブなどの有形のコンピュータ読み取り可能記憶デバイスを含む。コンピュータプログラム命令は、ディスク342、又は無線、有線、光ファイバー、若しくは他の接続から、メモリ341に読み込まれる。次いで、プロセッサ386は、メモリ341にロードされる1つ又は2つ以上の一連のコンピュータプログラム命令を実行し、結果として本明細書に記載される処理工程及び他の処理を実行する。このようにして、プロセッサ386は、グルコースをグルコースデータに変換し、そのデータをグラフィックで示すという技術的効果を提供する、コンピュータによって実行されるプロセスを実行する。例えば、本明細書におけるフローチャート図又はブロック図のブロック、及びこれらの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実行することができる。メモリ341は、実行プログラムによって使用されるデータも記憶し得る。
本明細書に述べられる方法を実行するプログラムコードは、単一のプロセッサ386又は通信可能に接続された複数のプロセッサ386上でその全体を実行することができる。例えば、コードは、使用者のコンピュータ上でその全体又は一部を、また、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)上でその全体又は一部を、実行することができる。リモートコンピュータは、ネットワーク350を介して使用者のコンピュータと接続することができる。使用者のコンピュータ又はリモートコンピュータは、従来のデスクトップパーソナルコンピュータ(PC)のような非携帯型コンピュータであってもよく、又はタブレット、携帯電話、スマートフォン、又はラップトップなどの携帯型コンピュータであってもよい。
周辺システム320は、デジタルコンテンツ記録又は他のデータをプロセッサ386に与えるように構成された1つ又は2つ以上の装置を含むことができる。例えば、バイオセンサ200は、例えばBLUETOOTH SMART又は他の無線リンクを用いて、周辺システム320を介してプロセッサ386と接続することができる。バイオセンサ200は、プロセッサ386と直接接続することもできる。周辺システム320は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、又は他のデータプロセッサを含むことができる。周辺システム320は、例えば、USB、FIREWIRE、RS−232、又はプロセッサ386との他のインターフェースを有する装置と通信可能に接続するための、1つ又は2つ以上のバスブリッジを含むこともできる。プロセッサ386は、周辺システム320中のデバイスからデータを受信すると、そのデータを記憶装置340に格納することができる。
プロセッサ386は、ユーザインターフェース330と通信可能に接続されている。ユーザインターフェース330は、マウス、キーボード、別のコンピュータ(例えば、ネットワーク又はヌルモデムケーブルによって接続される)、マイクロフォン及び音声プロセッサ若しくは音声コマンドを受信するための他の装置、カメラ及びイメージプロセッサ若しくは、例えばジェスチャーなどの視覚的コマンドを受信するための他の装置、又はデータをプロセッサ386に入力する任意の装置若しくは装置の組み合わせを含むことができる。この点に関して、周辺システム320はユーザインターフェースシステム330とは別々に示されているが、周辺システム320はユーザインターフェースシステム330の一部として含まれてもよい。少なくとも1つの実施形態では、ユーザインターフェース330は被験者1138によって操作されてもよい。
ユーザインターフェース330は、ディスプレイ装置、タッチスクリーン、プロセッサアクセス可能メモリ、又はプロセッサ386によってデータが出力される任意の装置若しくは装置の組み合わせを含んでもよい。この点に関して、ユーザインターフェース330がプロセッサアクセス可能メモリを含む場合、たとえユーザインターフェース330と記憶装置340とが図3で別々に示されていても、こうしたメモリは記憶装置340の一部とすることができる。例えば、ユーザインターフェース330は、1つ又は2つ以上のタッチスクリーン、スピーカ、ブザー、バイブレータ、ボタン、ジャック、プラグ、若しくはネットワーク接続、又は1乃至複数のスイッチを有することができる。
様々な実施形態において、プロセッサ386は、ネットワークリンク316を介してネットワーク350と結合された通信インターフェース315と通信可能に接続される。例えば、通信インターフェース315は、WIFI又はBLUETOOTH SMART無線トランシーバとすることができ、ネットワークリンク316は無線周波数(RF)通信チャンネルとすることができる。別の実施例としては、通信インターフェース315は、互換性のあるローカルエリアネットワーク(LAN)、例えば、イーサネットLAN、又は広域ネットワーク(WAN)とデータ通信接続を行うネットワークカードとすることができる。通信インターフェース315は、ネットワークリンク316を介してネットワーク350と、様々な種類の情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁気信号又は光信号の送受信を行う。ネットワークリンク316は、スイッチ、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、又は他のネットワーキング装置を介してネットワーク350に接続され得る。
プロセッサ386は、ネットワークリンク316及び通信インターフェース315を介してメッセージをネットワーク350に送信し、かつプログラムコードを含むデータをネットワーク350から受信することができる。例えば、アプリケーションプログラム(例えば、JAVAアプレット)の要求されたコードを、ネットワーク350に接続された有形の不揮発性コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納することができる。ネットワークサーバ(図示せず)は媒体からコードを読み出して、これをネットワーク350を介して通信インターフェース315に送信することができる。受信されたコードは、受信されたときにプロセッサ386によって実行されるか、又は後に実行するために記憶システム340に格納されることができる。
プロセッサ386は開ループモードで動作するように構成することができる。この動作モードでは、システムは従来の開ループ制御されるインスリンポンプと同様に動作する。インスリンは、患者が設定した基礎率プロファイル、並びに患者が計算した食事ボーラス及び補正ボーラスにしたがって投与される。CGMデータは患者情報のために記録及び表示することができるが、インスリンの自動計算には用いられない。同様の機能は、例えば、DEXCOM G4 CGMシステムを用いたANIMAS VIBEインスリンポンプによって与えられる。
プロセッサ386は、閉ループモードで動作するように構成することもできる。この動作モードでは、プロセッサ386は、薬剤投与装置102に、その入力の1つとしてバイオセンサ200により通信されるグルコース値を用いる予測的閉ループ制御アルゴリズムによって必要に応じて調節された、患者の予め設定された基礎率で投与するように命令する。グルコース値は、バイオセンサ200から、例えば5分毎に受信することができる。これにより、低グルコース限界値を超えた低血糖変動、又は高グルコース限界値を超えた高血糖変動の可能性を低減させることが可能となる。低及び高グルコース限界値は、ヘルスケア提供者(HCP)又は患者によって定義されてもよい。使用者は、食事ボーラス及び補正ボーラスを計算することができる。プロセッサ386は、ユーザインターフェース330を介してボーラス計算機を与えることにより使用者がボーラスインスリン量を決定することを助けるように構成することができる。閉ループ制御アルゴリズムは、インスリンオンボード(IOB)推定値を生成するうえでこれらのマニュアルボーラスを考慮することができ、次いでこのIOB推定値を用いて、検出された血糖値を処理するために必要とされる追加のインスリン量を決定することができる。
プロセッサ386は、薬剤投与装置102の低レベルの制御がユーザインターフェース330を介して与えられる保守管理モードで動作するように構成することもできる。患者によって通常はアクセスされない他の機能の制御を与えることもできる。このモードは、製造時、又は、例えば、コントローラ104及びバイオセンサ200の点検が必要なときに、コントローラ104、薬剤投与装置102、又はバイオセンサ200を試験することを可能とするものである。
図4は、ハウジング130を有するコントローラ104を含む例示的なグルコース測定システムを示す。本明細書に述べられるシステム及び他のグルコース測定システムは、図3で被験者1138(図3)に情報を与え、血糖値を管理する方法を決定するプロセスにおいて用いることができることから、「決定支援システム」と呼ぶこともできる。コントローラ104はスマートフォンを含み得る。ハウジング130内には、プロセッサ386、記憶装置340、及びアンテナ431が配置されている。プロセッサ386は、アンテナ431を介してバイオセンサ200と無線通信する。ハウジング130上にはドッキングポート430が配置されている。ハウジング内には、当業者には周知であるようにプロセッサ386と結合されたディスプレイ444を含むユーザインターフェース330の各要素、及び必要に応じて1つ又は2つ以上の入力装置も配置されている。
プロセッサ386は、グラフィック出力を与え、入力を受信するために、当業者には周知であるようにユーザインターフェース330と結合されている。入力装置の例としては、ジョイスティック又は方向パッドポインティングデバイス(図示せず)、スイッチ(図示せず)、及びソフトキー411、412、413、414が挙げられる。1つの例では、入力装置は、ディスプレイ444に対して動作可能に配置されることによってタッチスクリーンを構成するタッチセンサ445である。図に示される例では、ソフトキー411、414は入力装置である。ソフトキー411は、ソフトキーラベル451によってグラフィックで表された薬剤投与装置によってボーラスが注入されることを要求する。ソフトキー414は、ソフトキーラベル454によってグラフィックで表されたユーザ設定メニュー又はダイアログを呼び出す。
少なくとも1つの実施形態では、コントローラ104は薬剤投与装置102と統合される。ディスプレイ444とソフトキー411、412、413、414とは、患者が薬剤投与装置102とインタラクトするインターフェースを構成している。ユーザインターフェース330は、薬剤投与装置102の本明細書には述べられていない機能のユーザ制御も可能とするものでもよい。ディスプレイ444は、例えば、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、又は別の種類の電子ディスプレイとすることができる。ディスプレイ444は、行と列のマトリクスに配列された画素を含むことができる。ディスプレイ444は、その面積全体にほぼ均一に、選択的に光を照射する、又は選択的に光を反射若しくは透過する、例えば3mmよりも大きい特定の形状の要素を含むことができる。このような要素の例は、車載用ラジオの一部のエレクトロルミネセンスディスプレイにおいて、また、マトリクス内の画素の選択的な起動によってではなく、LCDパネルの設計によって規定されたアイコン又はテキストメッセージを表示する車載用LCDに見られる。大要素ディスプレイの一般的な例としては、選択的に照射されることによって0〜9の数字を表示する7個の大きな要素を使用した7セグメントディスプレイがある。ディスプレイ444は、本明細書に述べられるような状態アイコン460、速度アイコン470、又は統合アイコン560の形状及び色に対応した形状要素を含むことができる。
記憶装置340は、血中グルコースの複数の状態バンド、及び血中グルコースの変化の速度の複数の速度バンドの定義を含むデータを保有している。データは、格納されたプログラムにハードコードされるか、又は格納されたプログラムを実行する間にプロセッサ386によって参照される表に預託されてもよい。バンドはヒステリシスを含むことができるが、その例を下記に述べる。例示的なデータが、下記に述べるインセット440により示されている。
プロセッサ386は、バイオセンサ200及び記憶装置340に通信可能に接続されている。プロセッサ386は、バイオセンサ200から連続的な信号を受信して、対応するグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されている。プロセッサ386は、このような連続的な信号からグルコースデータ値を決定するために、平均化、平滑化、ヒステリシス、又は他の周知の技術を適用することができる。プロセッサ386は、血中グルコースの変化の速度を決定する。これは、例えば、差分又はカーブフィッティング及び微分によって行うことができる。線形カーブフィッティング及び微分(傾き抽出)の一例を下記に示す。次に、プロセッサ386は、格納されたグルコースデータ値と、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値に対応した複数の状態バンドのうちの1つを用いて、複数の速度バンドのうちの対応する速度バンドを決定する。これについて以下に説明する。
プロセッサ386は、ディスプレイ444上に状態アイコン460を、複数の状態バンドのうちの決定された状態バンドに対応した色で表示するように構成されている。プロセッサ386は、ディスプレイ上に速度アイコン470を、複数の速度バンドのうちの決定された速度バンドに対応した色及び形状で表示するようにも構成されている。プロセッサ386は、決定された変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しないように構成されている。例えば、状態アイコン460及び速度アイコン470は、数字も図柄もいっさい示さない。図に示された例では、状態アイコン460は緑色の正方形であり、速度アイコン470は黄色の下向きの矢印となっている。図に示されるものなどの様々な実施形態では、状態アイコン又は速度アイコンのいずれも、変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含んでいない。バンドに関する情報のみがこの例では与えられている。これにより、使用者に、見やすく、単純で、分かりやすい状態の表示が与えられる。
以下の説明の全体を通じて、「アイコン」なる用語は、状態アイコン460、速度アイコン470、及び統合アイコン560(図5)のいずれか又はすべてを指すものとする。これらのアイコンは、使用者によって速やかにかつ全体として知覚されるように設計されたグラフィック表示である。プロセッサ386は、使用者に情報を伝達するための(例えば、決定された状態バンドを状態アイコン460によって使用者に知らせるための)アイコンのそれぞれを表示する。
正常なヒト視覚系(HVS)は、少なくとも0.017°(1角度分(分))を見込む要素を通常は解像することができる。例えば、交互に配された等しい幅の黒と白の線のパターンは、線のそれぞれが、少なくとも0.017°(1分)の幅を有する場合にそのようなパターンとして知覚され得る。線が0.017°(1分)よりも狭い場合には、このパターンは線のパターンとしてではなく、灰色の広がりとして知覚される。0.017°(1分)のパターンの一例は、スネレン視力検査表の最上段にあるサンセリフ体の文字の視標「E」に見られる。この指標は、3本の平行な短い線が右側を向いた状態で6メートル(20フィート)(米国検査表の場合)又は6m(国際検査表の場合)の距離から見た場合に、水平の短い線の高さが0.017°(1分)であり、各画間の間隔の高さが0.017°(1分)である。視力20/20の人が6メートル(20フィート)の距離から米国検査表を見た場合、「E」の各水平線及び各間隔を区別することができる。一般的に、本明細書に述べられるようなプロセッサ386によって表示されるアイコンを設計する際には、基準観測者の所望の視力を選択することができる。一般的な使用では、視力0.017°(1分)を選択することができる。特定の状況では、他の視力を選択することもできる。例えば、ディスプレイ444からの光をぼやけさせる曇った又は煙った室内で見るために設計されたアイコンでは、視力0.03°(2分)を選択することができる(すなわち、アイコンは、ぼやけのために幅0.03°(2分の幅)の要素をようやく確実に解像できる使用者によって容易に知覚できるサイズとされる)。このようなアイコンは、視力0.017°(1分)の基準観測者用に設計されたアイコンの2倍の大きさ(例えば画素で)とすることができる。
HVSの限定された視力を考慮すると、様々な実施形態において、アイコンのそれぞれは、その1個のアイコンの外周の形状が選択された観測距離(例えば、腕の長さ、又は0.3メートル、0.6メートル(1フィート、2フィート)、0.5m、1m、又は別の選択された距離)から基準観測者によって明確に知覚することができるような設計及びサイズとされる。アイコンのそれぞれは、その1個のアイコンによって伝達される情報のいずれか又はすべてが、選択された観測距離からその1個のアイコンを見る基準観測者によって明確に知覚できるように更に設計されている。このようなアイコンのいずれも、それらの要素が情報を伝達することを目的としたものでなければ、選択された観測距離から基準観測者によって容易には知覚できないほど小さい要素を含み得る。例えば、アイコンのいずれも、隆起した形状、又は光源を反射する光沢のあるプラスチック形状の外観を模した黒又は白の領域を含むことができる。これらの黒又は白の領域は情報を伝達することを目的としたものではないため、容易に知覚できるよりも小さくともよい。色の勾配又は質感をこれらのアイコンで用いることもできる。これらの勾配又は質感は、情報を有することを意図したものであれば、容易に知覚できる程度に充分な大きさのものとして設計することができる。情報を有することを意図したものではない勾配又は質感は、任意のサイズのものとして設計することができ、選択された観測距離から容易に知覚できることは求められない。
一例において、速度アイコン470は、視力0.017°(1分)の基準観測者(0.017°(1分)観測者)が、上向きの矢印と下向きの矢印とを区別することができるように、0.017°(1分)よりも大きな角度を見込むように設計される。速度アイコン470の外周の形状が0.017°(1分)観測者に容易に知覚可能であるように、見込む角度として0.083°(5分)を選択し、選択される観測距離として1mを選択すると、例示的な速度アイコン470は少なくとも高さ0.145cm(=1m×tan−1 0.083°(5分))となり、これは例示的な96dpi(ドット・パー・インチ)のディスプレイ上では少なくとも画素6個分の高さである。一般的に、基準観測者が、選択された観測距離よりも小さい距離からアイコンの1個を見る場合、その1個のアイコンは、選択された観測距離において見込まれる角度よりも大きな角度を見込むことになる。したがって、選択された観測距離において容易に知覚できるように設計されたアイコンは、短すぎてアイコンに目が適切に焦点を合わせることができない距離の場合を除いて、選択された観測距離よりも近い距離においても容易に知覚することができる。しかしながら、アイコンの形状及び色によっては、アイコンは、焦点が合わずに見た場合であっても容易に知覚することができる。
アイコンのサイズは、使用モデルにしたがって選択することができる。例えば、一瞥しただけで容易に知覚できるように設計されたアイコンは、目がアイコンに焦点を合わせた場合にのみ知覚できるように設計されたアイコンよりも大きな実際のサイズを有し得る。1つの例では、状態アイコン460及び速度アイコン470は、コントローラ104の「ホーム」スクリーン上に配置される。したがって、使用者が例えばソフトキー414を押してユーザ設定画面を呼び出すことによって異なるディスプレイを具体的に要求しない限り、状態アイコン460及び速度アイコン470が表示される。この例では、ディスプレイ444は96dpiである。使用者が状態アイコン460及び速度アイコン470を一瞥して見ることができるようにするために、状態アイコン460及び速度アイコン470は、ホームスクリーン上で60×60画素として設計することができる(観測距離1mで0.92°(55分)を見込む)。被験者1138がユーザ設定スクリーンとインタラクトしながら被験者の血中グルコースを測定することができるようにするために、例示的なユーザ設定スクリーンは状態アイコン461及び速度アイコン471を含むことができる。状態アイコン461及び速度アイコン471は、状態アイコン460及び速度アイコン470のサイズの25%、すなわち15×15画素である(1mで0.23°(14分)を見込む)。これにより、被験者1138がアイコン461、471に焦点を合わせることを選択すれば、血糖値(BG)情報がユーザ設定スクリーン上で直ちに利用可能となる。しかしながら、BG情報はスクリーンの比較的小さな割合を占めるのみであり、ユーザ設定情報及び入力制御のための空間はディスプレイ444上に残っている。使用者は一般的に、ユーザ設定スクリーンとインタラクトしながらディスプレイ444上に焦点を合わせているため、(この例では)状態アイコン461又は速度アイコン471が一瞥して容易に知覚できる必要はない。
アイコンが全体として容易に知覚することができるためには、様々な例において、アイコンのそれぞれは、選択された観測距離における使用者の視野の最大で10°、又は最大で2°を見込む(96dpi及び1mの距離で131画素)。様々な例では、アイコンに色が適用されることにより、アイコンの形状が知覚されると色も知覚可能となる。1つの例では、黄色に色付けされていてよいアイコンは、脱飽和した黄色は、視野の小さな角度のみを見込む場合には知覚することが困難であり得ることから、赤又は緑のみで色付けされるアイコンよりも大きい実際のサイズ(例えば画素で)を有する。
インセット440は、記憶装置340に格納された例示的なデータを示している。データ内のデータレコード441は、下降(DESC)、保持(HOLD)、及び上昇(ASC)の速度バンドの定義を含んでいる。この例では、下降の速度バンドは、−5mg/dL/分よりも負である血糖値(BG)の変化の速度である。保持の速度バンドは[−5、5]mg/dL/分の変化の速度である。上昇の速度バンドは、+5mg/dL/分よりも大きな変化の速度である。このように、保持の速度バンドは、BGが増大しているという判定と、BGが減少しているという判定との間のデッドバンドと似ている。本開示の全体を通じて、データが「定義する」もの、と言う場合、データがその定義を含むもののことを指す。
状態アイコン460及び速度アイコン470を表示する目的で様々な形状を用いることができる。1つの例では、プロセッサ386は、保持バンドに対応した状態アイコン460及び速度アイコン470の両方を第1の形状で表示するように構成される。プロセッサ386は、第1の形状が実質的に上も下も指さないように更に構成されている。例えば、第1の形状は、円形、正方形、菱形、一辺が垂直方向を向いた正三角形、又は長さの等しくない辺が垂直方向を向いた二等辺三角形などの横向きの三角形とすることができる。あるいは、形状は、多角形が概ね上も下も指さない限りにおいて、多くの多角形のうちの1つであってもよい。
様々な実施形態において、プロセッサ386は、下降の速度バンドに対応した速度アイコンを、下を指した(例えば、下向きの矢印又は三角形など)形状で表示するように構成される。1つの例によれば、プロセッサ386は、上昇の速度バンドに対応した速度アイコンを、上を指した形状で表示するように構成される。アイコンは、使用者が行おうとする行動を示すために、必要に応じて反対に構成することもできる。例えば、上向きの矢印は、「血中グルコースが上昇しています」又は「血中グルコースを増大させてください」(例えば果物を食べることにより)のいずれかを意味することができる。
1つの例では、記憶装置340内のデータは、正常(インセット440において「NORM」)、警告(「WARN」)、及び危機(「CRIT」)の状態バンドを定義する。この例では、正常なバンドは[70、150]mg/dLである。警告のバンドは、[60、70)(低い警告のバンド)及び(150、200](高い警告のバンド)の両方を含む。危機のバンドは、[0、60)(低い危機のバンド)及び(200、400](高い危機のバンド)の両方を含む。この例では、高い危機のバンドの上限は、バイオセンサ200が与えることが可能な最大のBGの測定値に基づいて設定することができる。例えば、血糖値(BG)計によっては、700mg/dLの高さ、又は800mg/dLの高さ、又は800mg/dLよりも高いBG値を測定することができる。
様々な実施形態において、記憶装置340内のデータは、正常、下降警告、下降危機、上昇警告、及び上昇危機の速度バンドを定義することもできる。例えば、(−∞、5)の下降バンドは、下降危機の(−∞、10)と下降警告の〔−10、−5)とに分割することができる。同様に、上昇警告は(5、10]とし、上昇危機は(10、∞)とすることができる。
様々な実施形態において、プロセッサ386は、下降警告の速度バンド又は下降危機の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコン470を、下を指した形状で表示するように構成される。これらの実施形態では、プロセッサ386は、上昇警告の速度バンド又は上昇危機の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコン470を、上を指した形状で表示するように更に構成される。プロセッサ386は、状態アイコン460(決定された状態バンドによらない)及び正常の速度バンドに対応した速度アイコン470を、例えば、実質的に上も下も指さない形状(例えば、円形、正方形、又は菱形)で表示するように更に構成される。状態アイコン460及び速度アイコン470の両方において、「安定」に関して同じ形状を使用することで、提示される情報を理解するという使用者にとっての認識の負担を軽減することができる。
プロセッサ386はまた、様々な実施形態において、状態アイコン460及び速度アイコン470の色を選択するように構成される。プロセッサ386は、正常の状態バンドに対応した状態アイコン460及び正常の速度バンドに対応した速度アイコン470の両方を第1の色で表示するように構成することができる。例えば、BGが範囲内でありかつ安定している場合、状態アイコン460及び速度アイコン470の両方を緑色の正方形として表示することができる。状態アイコン460及び速度アイコン470の両方において「正常」に関して同じ色を使用することで、提示される情報を理解するという使用者にとっての認識の負担を軽減することができる。したがって、プロセッサ386は、警告の状態バンドに対応した状態アイコン460並びに下降警告及び上昇警告の速度バンドに対応した速度アイコン470の両方を、第1の色とは異なる第2の色で表示するように構成することができる。プロセッサ386は、危機の状態バンドに対応した状態アイコン460並びに下降危機及び上昇危機の速度バンドに対応した速度アイコン470の両方を、第1及び第2の色とは異なる第3の色で表示するように更に構成することができる。このように異なる第1、第2、及び第3の色を使用することで、容易に理解できるバンド情報の表示が与えられる。
様々な実施形態において、記憶装置340は、正常(例えば[70、150])、低い警告(例えば[60、70))、低い危機(例えば[0、60))、高い警告(例えば(150、200])、及び高い危機(例えば(200、400])の状態バンドの定義を含むデータを保有する。プロセッサ386は、低い警告の状態バンド又は低い危機の状態バンドのいずれかに対応した状態アイコン460を、下を指した形状で表示するように構成することができる。状態アイコン460に形状を用いることで、例えば、色盲の使用者、又は何らかの液晶ディスプレイを軸外より見る場合など、顕著な色の歪みを伴ってディスプレイを見る使用者に対して、情報を効果的に与えることができる。プロセッサ386は、高い警告の状態バンド又は高い危機の状態バンドのいずれかを上を指した形状で表示し、また、正常の状態バンドに対応した状態アイコン460を実質的に上も下も指さない形状で表示するように対応させて構成することができる。
あるシステムでは、トレンドの方向、及びそのトレンドが有益であるか又は有害であるかの指示が、使用者が有意な行動を起こすうえで充分な情報である。したがって、様々な実施形態において、記憶装置340内のデータは、それぞれ、上記に述べた正常、下降警告、下降危機、上昇警告、及び上昇危機の速度バンドに似た、正常、穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、及び急速な上昇の速度バンドを更に定義する。プロセッサ386は、正常の速度バンドを決定された速度バンドとして選択するが、ただし、決定された変化の速度が正常の速度バンドの範囲内であり、決定された状態バンドが正常の状態バンドである場合にのみ、そのような選択をするように構成される。そうでない場合、プロセッサ386は、格納されたグルコースデータ値を用いて、穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、及び急速な上昇の速度バンドを決定された速度バンドとして選択するように構成される。多くの糖尿病患者、特に1型糖尿病の患者では、血糖値(BG)は連続的に、時として不規則に、又は予測不可能に変化し得る。プロセッサ386は、BGの変動が小さく(例えば、自然に正常な速度バンドの範囲内にあるか、人工膵臓によるインスリンの注入により)、かつ正常な状態バンドの範囲内にある場合にのみ、速度アイコン470を表示するように構成される。これらの実施形態では、BGが正常な状態バンドの範囲内にない場合には、BGはよかれあしかれ変化することになる。したがって、プロセッサ386は適当な上昇又は下降の速度バンドを選択する。
引き続きこの例では、プロセッサ386は、状態アイコン460を、決定された状態バンドとは関係なく第1の形状で表示するように構成される。プロセッサ386は、状態アイコン460を、決定された状態バンドに対応した色(例えば、赤、黄、又は緑)で表示することができる。プロセッサ386は、穏やかな下降又は急速な下降の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコン470を下を指した形状で、また、穏やかな上昇又は急速な上昇の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコン470を上を指した形状で表示するように構成される。
穏やかな下降又は急速な下降の速度バンドでは、プロセッサ386は、速度アイコン470を、決定された状態バンドが高い警告又は高い危機の状態バンドである場合には正常の状態バンドに対応した色で、決定された状態バンドが正常の状態バンドである場合には低い警告の状態バンドに対応した色で、又は、決定された状態バンドが低い警告又は低い危機の状態バンドである場合には低い危機の状態に対応した色で表示することができる。穏やかな又は急速な上昇の速度バンドでは、プロセッサ386は、速度アイコン470を、決定された状態バンドが低い警告又は低い危機の状態バンドである場合には正常の状態バンドに対応した色で、決定された状態バンドが正常の状態バンドである場合には高い警告の状態バンドに対応した色で、又は、決定された状態バンドが高い警告又は高い危機の状態バンドである場合には高い危機の状態に対応した色で表示することができる。
様々な実施形態において、プロセッサ386は、穏やかな下降又は急速な下降の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコンを、決定された状態バンドが高い警告又は高い危機の状態バンドである場合には、下を指した形状及び正常の状態バンドに対応した色で、あるいは、決定された速度バンドが穏やかな下降の速度バンドである場合には、低い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは、決定された速度バンドが急速な下降の速度バンドである場合には、低い危機の状態バンドに対応した色で表示するように構成される。これらの実施形態では、プロセッサ386は、穏やかな上昇又は急速な上昇の速度バンドのいずれかに対応した速度アイコンを、決定された状態バンドが低い警告又は低い危機の状態バンドである場合には、上を指した形状及び正常の状態バンドに対応した色で、あるいは、決定された速度バンドが穏やかな上昇の速度バンドである場合には、高い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは、決定された速度バンドが急速な上昇の速度バンドである場合には、高い危機の状態バンドに対応した色で表示するように更に構成される。このような実施形態の1つの例では、プロセッサ386は、BGが範囲内に維持されている場合には、使用者に対して、例えば、2個の緑色の正方形を提示する。BGが範囲外であり、大きく変化している(すなわち、変化の速度が保持バンドの外側にある)場合には、使用者は、例えば、「今どれくらい悪いですか?」を示す状態アイコン460、及び、例えば、「良くなっていますか?悪くなっていますか?」を示す速度アイコン470を見ることになる。速度アイコン470が正常の状態バンドに対応した色(例えば、緑)を有している場合には、BGは現時点で高すぎるか又は低すぎる値であっても範囲内に戻りつつある。
様々な実施形態において、データ(例えば、記憶装置340内の)に格納された1つ又は2つ以上のバンドの定義は、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する。別の例では、各バンドは互いに素である(すなわち、複数のバンド内にあるBGの値が存在しないような定義となっている)。更に別の例では、各バンドは互いに素であり、境を接していない(例えば、図6の中間範囲615、625が空でない)。この後者の例では、プロセッサ386は、BG(又は変化の速度、全体を通じて同様)が現時点で決定されているバンドを離れる場合ではなく、BG(速度)が異なるバンドに入る場合にのみ、決定されたバンドを変更するように構成することができる。これによりバンド間にヒステリシスが与えられる。ヒステリシスは、「ちらつき」(すなわち、多数のアイコン変化が立て続けに起こる)の確率を低減させるものである。ちらつきは、値がバンドの端に近い場合に起き得るものであり、あるシステムでは、使用者が装置の動作について、望ましくあり得る正確さよりも不確かであると感じることにつながり得る。ヒステリシスは、例えば値が長時間にわたってバンドの端の近くに留まる傾向があるか否かに応じて、あるシステムでは必要ではない。図6に示される例では、BGが区間[140、190]内で変動している場合、決定されるバンドは範囲620となる。プロセッサ386は、BGが150を経て増大及び減少するときに決定されたバンドを変更せず、ちらつきは減少する。プロセッサ386は、この例では、BGが200を経て増大する場合にのみ、決定されたバンドを範囲610に変更する。
引き続き図4を参照すると、様々な実施形態において、プロセッサ386は、バンドの限界値に関係なくちらつきを低減するように構成されている。プロセッサ386は、状態バンドの決定された1つ又は速度バンドの決定された1つがいつ変更されるかを決定し、その変更の前に決定されたバンドに対応した状態アイコン460又は速度アイコン470を選択された期間にわたって表示するように構成されている。選択された期間は、クロック時間(例えば、秒)で、又はBGの測定若しくはセンサの更新サイクルで定義することができる。
図5は、例示的なグルコース測定システムを示す。バイオセンサ200は、液体試料と、少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する少なくとも1つの電極を有しているため、バイオセンサの電気化学反応は液体試料のグルコース濃度を表す信号を与えるようになっている。バイオセンサ200の例については上記に述べた。ディスプレイ444は、当業者には周知であるようにプロセッサ386に結合されている。
記憶装置340は、血糖値を色値に対してマッピングしたカラーテーブルの定義を含むデータを保有している。1つの例がインセット540に示されている。データセット541の各範囲について、データセット542内に対応した色がある。この特定の例では、血糖値の範囲[70、150]は緑色に、範囲[0、60]は青に、範囲[200、400]は赤に対応している。上限(例えば、400)は、バイオセンサ200が検出することが可能なグルコースのピーク濃度に基づいて選択することができる。
プロセッサ386は、バイオセンサ200及び記憶装置340に接続されている。プロセッサ386は、バイオセンサ200から連続的な信号を受信して、対応するグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されている。このような値の決定は、上記に述べたように、例えば、平均化又はヒステリシスを伴い得る。プロセッサ386はまた、格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度を決定するように構成されている。
プロセッサ386は、ディスプレイ444上に統合アイコン560を提示するように構成されている。統合アイコン560の様々な属性(例えば、基準観測者に対する視認性)については図4を参照して上記に述べた。統合アイコン560は、決定された変化の速度に対応した形状を有している。この例では、決定された変化の速度は正(BGが増大している)であるため、統合アイコン560の形状は使用者が見た場合に上を指した涙滴形となっている。上記に述べたように、統合アイコン560の形状は、状態を示す(例えば、上を指している=高血糖)か、又は行動を示唆する(例えば上を指している=血糖値を上げる)ことができる。様々な実施形態において、統合アイコン560は、変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含んでいない。様々な例において、プロセッサ386は、決定された変化の速度を用いて鋭さを決定し、決定された鋭さを有する形状として統合アイコン560を提示するように構成される。統合アイコン560は、鋭さが変化するにしたがって、統合アイコン560によって提示される血中グルコースの変化の印象も変化するように設計される。鋭さの例については、下記に図7を参照して述べる。
統合アイコン560は、格納されたカラーテーブル及び格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値を用いて決定された支配色を更に有している。上記に述べたように、プロセッサ386は、例えば、統合アイコン560を選択された観測距離から見る基準観測者に対して支配色が容易に見えるように統合アイコン560を提示することができる。この例では、支配色は青であり、図に示されるようにアイコン全体が青く表示されている(境界部を除き)。青色は[0、60]mg/dLのBG範囲に対応していることから、この表示は現時点の濃度が低いことを示している。プロセッサ386は、決定された変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない。支配色は使用者によって知覚される統合アイコン560の初期の又は支配的な印象を定義することができるが、他の色を統合アイコン560に適用することもできる。機能的色付けの1つの例について下記に図8を参照して説明する。支配色以外の色を統合アイコン560に適用することによって、向上したグラフィック的外観(例えば、光沢による強調)を与えるか、又は形状の容易な視覚的区別(例えば、黒い境界部)を可能とすることもできる。
図6は、例示的なカラーテーブルのグラフィック表現である。縦軸は、mg/dlで表した血中グルコース(BG)を示す。横軸は、曲線601について度で表した色相を示す(赤=0°、緑=120°、青=240°)。ハッチングで示した背景は各BG値の色を表し、ハッチングで示した背景の幅は本明細書に述べられる目的では重要ではない。この例では、格納されたカラーテーブルのデータは、対応する色を有する血中グルコースの3つの互いに素の範囲610、620、630を含んでいる。互いに素の範囲の2以上の任意の数を使用することができる。図5のプロセッサ386は、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値が、格納された範囲610、620、630のうちの1つの範囲内にあるか否かを判定するように構成されている。データ値が、格納された範囲610、620、630のうちの1つの範囲内にある場合、プロセッサ386は対応した色を支配色として選択する。
この例では、BGは、例えば、図1のCGMセンサ112の物理的な限界によって区間[0、400]に限定されている。したがって、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値が、格納された範囲610、620、630のうちの1つの範囲内にない場合には、その値は2つの中間範囲615、625のうちの1つの範囲内にあることになる。中間範囲の1以上の任意の数を使用することができる。一般的に、BGが特定の区間に限定される必要はなく、2以上の格納された範囲(例えば、格納された範囲610、620、630)が任意の特定のBG値の範囲をカバーする必要もない。プロセッサ386は、最新の格納されたグルコースデータ値が、格納された範囲の間(例えば、範囲610、620の間の中間範囲615)にあるか否かを判定する。そうである場合(例えば、そのデータ値が中間範囲615内にある場合)には、プロセッサ386は、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値及び格納された範囲(例えば、範囲610、620)のそれぞれの境界に基づいて、対応する色(例えば、赤と緑)の間を内挿するように構成される。このような内挿は、中間範囲615、625にわたって色相の滑らかな変化を示す曲線601に見ることができる。内挿は、線形、S曲線、又は他の方法とすることができ、RGB、HSV、又は他の色空間で行うことができる。別の例示的なCGMセンサ112では、BGは区間[40、400]に限定される。
図7は、統合アイコン560の例示的な形状、すなわち涙滴形を示したものであり、例示的な形状を決定するためにプロセッサ386が実行する例示的な計算を説明するものである。プロセッサ386は、選択された中心735及び選択された半径737(例えば、記憶装置340に格納された中心及び半径)を有する円730を決定する。次にプロセッサ386は鋭さ710を決定する。この例では、鋭さ710は、プロセッサ386によって求められる、中心735から点720の涙滴の頂点までの距離である。次に、プロセッサ386は、点720と円730との間の2本の接線の線分を求める。これらの線分の接点は、2個の点740、745として示されている。円(例えば、円730)との接線は、三角法においてよく知られているように求めることができる。次に、プロセッサ386は、形状が円730の面積と、点720、740、745に頂点を有する三角形によって囲まれた更なる面積とを含むことを決定する。得られた形状の外周は、0.017°(弧)の部分750と、ポリライン部分760とを有している。本明細書に述べられる決定法、及び本開示の全体を通じた他の形状決定法は、ベクターデータ、ラスターデータ、又はベクターとラスターデータの組み合わせに対して動作するプロセッサ386によって実行することができる。
様々な例において、プロセッサ386よって決定される鋭さは、所定の角度(例えば、角度θ)、又は所定の角度に関連付けられた値(例えば、鋭さ710)である。プロセッサ386は、血中グルコースの決定された変化の速度を用いて鋭さ710を決定するように構成することができる。
別の例では、統合アイコン560は、|x|+|y|=1、n>0として、点(x、y)を含むスーパー楕円の部分を含み、これらの点は必要に応じて統合アイコン560の所望のサイズに拡大縮小されるか、又は所望の向きに平行移動される。正の変化の速度では、統合アイコン60は、y>0を満たすスーパー楕円点を含むことができる(例えば、ポリライン部分760の代わりに)。負の変化の速度では、y<0を満たすスーパー楕円点を用いることができる。この例では、鋭さはnの値である。
例えば、n=2の場合、スーパー楕円は半円となり、したがって統合アイコン560は円となる。nが2から1へと小さくなるのにしたがって、スーパー楕円は上、下、左、及び右により尖った形となる。したがって、スーパー楕円の部分を含む統合アイコン560は、変化の速度に基づいて上側又は下側により尖った形となる。n=1では、スーパー楕円は菱形となり、したがって、統合アイコン560は、上又は下を指した直角を有することになる。nが0に向かって更に小さくなるのにしたがって、角度は0に向かって小さくなり、したがって、統合アイコン560の点はますます尖った(鋭い)形となる。2よりも大きいnを用いることも可能である点に留意されたい。すなわち、nが大きくなるにしたがって、スーパー楕円はより正方形に近い形となり、n=∞において正方形となる。楕円形、スーパー楕円形、及び長方形の形状は、数学の分野では周知であるようにx及びyを所望の定数で割ることによって生成することができる点に留意されたい。
様々な実施形態において、図5の記憶装置340は、血中グルコースの変化の速度の正常の速度バンドの定義を含むデータを保有する。図5のプロセッサ386は、変化の速度が正常の速度バンド内にあるか否かを判定し、変化の速度が正常の速度バンド内にあるか否かに応じて所定の形状を有する統合アイコンを提示するように更に適合されている。例えば、決定された鋭さ710が半径737よりも小さい場合には、変化の速度は正常の速度バンド内であり、形状は涙滴ではなく円形となる。他の形状も使用できる点は容易に明らかであろう。1つの例では、変化の速度が正常の速度バンド内にある場合には形状は正方形であり、そうでない場合には三角形である(例えば、上昇では上を指し、下降では下を指す三角形)。一般的に、プロセッサ386は、例えば、変化の速度が正常の速度バンド内にある場合には実質的に上も下も指さない第1の形状を、変化の速度が正常の速度バンドの外側にありかつ正である場合には実質的に上を指した第2の形状を、また、変化の速度が正常のバンドの外側にありかつ負である場合には実質的に下を指した第3の形状を有する統合アイコン560を表示するように構成することができる。第1、第2、又は第3の形状は凸形状であっても、そうでなくてもよく、単純に連結されても、そうでなくてもよい。第1の形状は、例えば本明細書に示されるような円形又はほぼ円形の形状とすることができる。第2及び第3の形状は、上記に述べたような涙滴形又はほぼ涙滴形の形状とすることができる。プロセッサ386によって表示される任意の涙滴形状は、涙滴の丸い部分の中心と、決定された鋭さにほぼ等しい、涙滴の尖った部分の端部との間の距離を有することができる。一般的に、プロセッサ386は、決定された鋭さを有する第2又は第3の形状を提示することができる。
様々な実施形態において、例えば上記に述べたようなヒステリシスが用いられる。例えば、正常の速度バンドの定義は、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有し得る。少なくとも1つの例では、プロセッサ386は、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のデータ値と、格納されたグルコースデータ値のうちの少なくとも2つの他のグルコースデータ値とを内挿することによって、内挿された傾きを変化の速度として与え、内挿された傾きに格納された係数を掛けることによって鋭さを与えるように構成される。格納された係数は、図5のディスプレイ444のサイズ又は解像度に基づいて選択することができる。
図8は、下を指した涙滴の形状を有し、その面積にわたって色勾配を有する、例示的な統合アイコン560のグラフィック表現である。統合アイコン560は、赤部分810、緑部分820、及び、赤から緑が混じった勾配部分815を有している。この例では、支配色は赤であり、血糖値の最新の値が高血糖範囲にあることを示している。このような視覚的外観を生成するため、プロセッサ386は、決定された変化の速度を用いて第2の色(例えば、緑)を選択するように構成されている。第2の色の例としては、増大については赤、減少については青、又は改善については緑、及び悪化については赤を挙げることができる。プロセッサ386は、支配色(例えば、赤)と第2の色(例えば、緑)とによって定義される色勾配をその面積にわたって有する統合アイコン560を表示するように構成されている。勾配部分815は、統合アイコン560の面積全体、又は面積全体よりも小さい部分を占めることができる。
図9は、患者の血中グルコースの状態についての情報を表示するための例示的な方法を示した例示的なフローチャートである。この方法は、プロセッサ386又は別のプロセッサ若しくはコントローラを用いて下記に述べる各ステップを自動的に実行することを含む。各ステップは、特に指定された場合又は前のステップからのデータがその後のステップで使用される場合を除き、任意の順序で実行することができる。この例示的な方法の目的では、プロセスはステップ910で開始する。説明を分かりやすくするため、例示的な方法の各ステップを行うか、又はそれに関与し得る図1〜5に示される様々な構成要素をここでは参照する。しかしながら、他の構成要素を使用できる点、すなわち、かかる例示的な方法は指定された構成要素によって行われることに限定されない点に留意されたい。
ステップ910において、血液試料と、少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に対して反応する少なくとも1つの電極を有するバイオセンサ200からの複数の信号が連続的に受信されることによって、血液試料のグルコース濃度を表す信号が与えられる。
ステップ920において、それぞれのグルコース濃度を表す受信された信号を用いてグルコース濃度の変化の速度が決定される。これは、例えば、最も新しく受信されたn個のグルコース濃度(例えばn=3、又はn=10)に直線を当てはめ、当てはめられた直線の傾きを変化の速度としてとることによって行うことができる。
ステップ930では、決定されたグルコース濃度の変化の速度が正常範囲内にあるか否かの指示が決定される。これは、決定された変化の速度を、記憶装置340に格納された正常の速度バンドと比較することによって行うことができる。
ステップ940では、受信された信号のうちの最新の信号、決定された変化の速度、及び決定された指示を用いて鋭さ、及び1つ又は2つ以上の色が決定される。このような決定の様々な例については、上記に図4〜8を参照して述べられている。
ステップ950では、ディスプレイ上にアイコンが提示される。このアイコン(例えば、統合アイコン560)は、決定された鋭さ及び色に対応している。例えば、アイコンは、単一の支配色又は2色の勾配で色付けすることができる。アイコンの外周は、少なくとも部分的に湾曲した部分を有する(例えば、図7の円弧部分750)。決定された変化の速度が正常範囲内にない場合、アイコンの外周は反対側の鋭い部分も有する(例えば、図7のポリライン部分760)。提示されるアイコンは、変化の速度又は格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない。
他の実施形態では、ステップ920の後、格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値に対応した複数の状態バンドのうちの1つが決定される。決定された変化の速度に対応した複数の速度バンドのうちの1つも、格納されたグルコースデータ値を用いて決定される。次に、状態アイコンが、複数の状態バンドのうちの決定された状態バンドに対応した色でディスプレイ上に表示される。速度アイコンが、複数の速度バンドのうちの決定された速度バンドに対応した色及び形状でディスプレイ上に表示される。決定された変化の速度についても、格納されたグルコースデータ値のいずれについても他の指示はいっさい表示されない。
上記を鑑み、本発明の各実施形態は、血中グルコースデータから求められたバンド情報の改良された表示を提供するものである。本明細書に述べられる様々な特徴は、使用者によって容易に理解される方法で情報を表示する方法を提供するものである。バイオセンサ、及びプロセッサにより実行されるプロセスの技術的効果としては、血液試料中のグルコース濃度をデータに変換し、それらのデータを、変換を実行した特定の演算装置の外部に(例えば、使用者に)グラフィックとして通信することがある。
Figure 2016529955
以上、本発明を、特定の変形例及び説明図に関して説明したが、当業者であれば、本発明が上記の変形例又は図に限定されない点は認識されるであろう。更に、上記の方法及びステップが特定の順序で起こる特定の事象を示している場合、当業者であれば、特定のステップの順序が変更可能であり、そうした変更は本発明の変形に基づくものである点は認識されるであろう。更に、こうしたステップの特定のものは、可能な場合、並行プロセスで同時に、並びに上記のように順次行われてもよい。「実施形態」又は「特定の実施形態」といったように個別に言及する場合、必ずしも同じ実施形態(1乃至複数の)を指すものではないが、かかる実施形態同士は、そのように断らない限り、又は当業者に容易に認識されるように、相互に排他的なものではない。「方法」(1乃至複数の)と言う場合の単数形又は複数形の使用は、限定的なものではない。「又は(or)」なる文言は、特に断らない限り、本開示では非排他的な意味で使用されている。本開示の趣旨の範囲内にあるか又は各請求項に見出される本発明の均等物である本発明の変形が存在する限りにおいて、本特許はこうした変形をも包含するものとする。
〔実施の態様〕
(1) グルコース測定システムであって、
a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの前記電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
b)血中グルコースの複数の状態バンド及び血中グルコースの変化の速度の複数の速度バンドの定義を含むデータを保有する記憶装置と、
c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置と接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度及び前記複数の速度バンドのうちの対応する速度バンドを決定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値に対応した、前記複数の状態バンドのうちの1つの状態バンドを決定する、プロセッサと、
d)前記プロセッサと結合されたディスプレイと、を備え、
e)前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に状態アイコンを、前記複数の状態バンドのうちの前記決定された状態バンドに対応した色で表示し、かつ、前記ディスプレイ上に速度アイコンを、前記複数の速度バンドのうちの前記決定された速度バンドに対応した色及び形状で表示するように更に構成されていることにより、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない、グルコース測定システム。
(2) 前記データが、下降、保持、及び上昇の速度バンドのうちの1つ又は2つ以上の定義を含む、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記プロセッサが、前記保持バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を第1の形状で表示するように構成され、前記プロセッサは、前記第1の形状が実質的に上も下も指さないように更に構成される、実施態様2に記載のシステム。
(4) 前記プロセッサが、前記下降の速度バンドに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、前記上昇の速度バンドに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示するように構成される、実施態様2に記載のシステム。
(5) 前記データが、正常、警告、及び危機の状態バンドの定義、並びに正常、下降警告、下降危機、上昇警告、及び上昇危機の速度バンドの定義を含み、前記プロセッサが、
a)前記下降警告の速度バンド又は前記下降危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、
b)前記上昇警告の速度バンド又は前記上昇危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示し、
c)前記正常の速度バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を実質的に上も下も指さない形状で表示し、
d)前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコン及び前記正常の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を第1の色で表示し、
d)前記警告の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降警告及び前記上昇警告の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1の色とは異なる第2の色で表示し、
f)前記危機の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降危機及び前記上昇危機の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1及び第2の色とは異なる第3の色で表示する、ように構成される、実施態様1に記載のシステム。
(6) 前記データが、正常、低い警告、低い危機、高い警告、及び高い危機の状態バンドの定義を含む、実施態様1に記載のシステム。
(7) 前記プロセッサが、
a)前記低い警告の状態バンド又は前記低い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、下を指した形状で表示し、
b)前記高い警告の状態バンド又は前記高い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、上を指した形状で表示し、
c)前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコンを実質的に上も下も指さない形状で表示する、ように構成される、実施態様6に記載のシステム。
(8) 前記データが、正常、穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、及び急速な上昇の速度バンドの定義を更に含み、前記プロセッサが、
a)前記決定された変化の速度が前記正常の速度バンド内にあり、かつ前記決定された状態バンドが前記正常の状態バンドである場合にのみ、前記正常の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、それ以外の場合には、前記格納されたグルコースデータ値を用いて、前記穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、又は急速な上昇の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、
b)前記決定された状態バンドとは関係なく第1の形状で前記状態アイコンを表示し、
c)前記穏やかな下降又は前記急速な下降の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、下を指した形状で、かつ、
i)前記決定された状態バンドが前記高い警告又は前記高い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは
ii)前記決定された速度バンドが前記穏やかな下降の速度バンドである場合には前記低い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは
iii)前記決定された速度バンドが前記急速な下降の速度バンドである場合には前記低い危機の状態バンドに対応した色で、表示し、
d)前記穏やかな上昇又は前記急速な上昇の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、上を指した形状で、かつ、
i)前記決定された状態バンドが前記低い警告又は前記低い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは
ii)前記決定された速度バンドが前記穏やかな上昇の速度バンドである場合には前記高い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは
iii)前記決定された速度バンドが前記急速な上昇の速度バンドである場合には前記高い危機の状態バンドに対応した色で、表示する、ように構成される、実施態様6に記載のシステム。
(9) 前記状態アイコン又は前記速度アイコンのいずれも、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、実施態様1に記載のシステム。
(10) 前記データ内の前記バンドのうちの少なくとも1つの前記定義が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する、実施態様1に記載のシステム。
(11) 前記プロセッサが、前記状態バンドのうちの前記決定された状態バンド又は前記速度バンドのうちの前記決定された速度バンドがいつ変更されるかを決定し、その変更の前に前記決定されたバンドに対応した前記状態アイコン又は前記速度アイコンを選択された時間にわたって表示するように更に構成される、実施態様1に記載のシステム。
(12) グルコース測定システムであって、
a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの前記電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
b)血中グルコース値を色値に対してマッピングしたカラーテーブルの定義を含むデータを保有した記憶装置と、
c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置に接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度を決定する、プロセッサと、
d)前記プロセッサに結合されたディスプレイと、を備え、
前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に、
i)前記決定された変化の速度に対応した形状と、
ii)前記格納されたカラーテーブル及び前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値を用いて決定された支配色と、を有する統合アイコンを提示するように更に構成されることにより、
前記プロセッサが、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない、グルコース測定システム。
(13) 前記格納されたカラーテーブルのデータが、対応した色を有する血中グルコースの2つの互いに素の範囲を含み、
前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にあるか否かを判定するように構成され、
前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にある場合には、前記プロセッサは前記対応した色を前記支配色として選択するように構成され、
前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にないと判定された場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にあるか否かを判定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にある場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値と前記格納された範囲のそれぞれの境界に基づいて前記対応した色の間を内挿するように構成される、実施態様12に記載のシステム。
(14) 前記記憶装置が、血中グルコースの変化の速度の正常の速度バンドの定義を含むデータを更に保有し、前記プロセッサは、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かを判定し、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かに更に対応した形状を有する前記統合アイコンを提示するように更に適合されている、実施態様12に記載のシステム。
(15) 前記データ内の前記正常の速度バンドの前記定義が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する、実施態様14に記載のシステム。
(16) 前記プロセッサが、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にある場合には実質的に上も下も指さない第1の形状を、前記変化の速度が前記正常の速度バンドの外側にありかつ正である場合には実質的に上を指した第2の形状を、また、前記変化の速度が前記正常のバンドの外側にありかつ負である場合には実質的に下を指した第3の形状を有する前記統合アイコンを表示するように構成される、実施態様14に記載のシステム。
(17) 前記第1の形状が実質的に円形を含む、実施態様16に記載のシステム。
(18) 前記第2及び第3の形状が実質的に涙滴形を含み、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて鋭さを決定し、前記決定された鋭さを有する前記第2又は第3の形状を提示するように構成される、実施態様16に記載のシステム。
(19) 前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値と前記格納されたグルコースデータ値のうちの少なくとも2つの他のグルコースデータ値とを内挿することによって、内挿された傾きを前記変化の速度として与え、前記内挿された傾きに格納された係数を掛けることによって前記鋭さを与えるように構成される、実施態様18に記載のシステム。
(20) 前記プロセッサが、前記決定された鋭さにほぼ等しい、前記涙滴形の丸い部分の中心と前記涙滴形の尖った部分の端部との間の距離を有する前記第2及び第3の形状を表示するように構成される、実施態様19に記載のシステム。
(21) 前記統合アイコンが、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、実施態様12に記載のシステム。
(22) 前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて第2の色を選択し、前記支配色と前記第2の色によって定義される色勾配をその面積にわたって有する前記統合アイコンを表示するように更に構成される、実施態様12に記載のシステム。
(23) 患者の血中グルコースの状態に関する情報を表示する方法であって、プロセッサを用いて以下のステップ:すなわち、
血液試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に対して反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサからの複数の信号を連続的に受信することによって、前記血液試料のグルコース濃度を表す信号を与えるステップと、
それぞれのグルコース濃度を表す前記受信された信号を用いてグルコース濃度の変化の速度を決定するステップと、
前記決定されたグルコース濃度の変化の速度が正常範囲内にあるか否かの指示を決定するステップと、
前記受信された信号のうちの最新の信号、前記決定された変化の速度、及び前記決定された指示を用いて、鋭さ、及び1つ又は2つ以上の色を決定するステップと、
ディスプレイ上に、前記決定された鋭さ及び色に対応したアイコンを提示するステップと、を自動的に実行することを含み、前記アイコンの外周が、少なくとも部分的に湾曲した部分と、前記決定された変化の速度が前記正常範囲内にない場合には、反対側の鋭い部分とを有することにより、前記アイコンが、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、方法。

Claims (23)

  1. グルコース測定システムであって、
    a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの前記電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
    b)血中グルコースの複数の状態バンド及び血中グルコースの変化の速度の複数の速度バンドの定義を含むデータを保有する記憶装置と、
    c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置と接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度及び前記複数の速度バンドのうちの対応する速度バンドを決定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値に対応した、前記複数の状態バンドのうちの1つの状態バンドを決定する、プロセッサと、
    d)前記プロセッサと結合されたディスプレイと、を備え、
    e)前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に状態アイコンを、前記複数の状態バンドのうちの前記決定された状態バンドに対応した色で表示し、かつ、前記ディスプレイ上に速度アイコンを、前記複数の速度バンドのうちの前記決定された速度バンドに対応した色及び形状で表示するように更に構成されていることにより、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない、グルコース測定システム。
  2. 前記データが、下降、保持、及び上昇の速度バンドのうちの1つ又は2つ以上の定義を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記プロセッサが、前記保持バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を第1の形状で表示するように構成され、前記プロセッサは、前記第1の形状が実質的に上も下も指さないように更に構成される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記プロセッサが、前記下降の速度バンドに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、前記上昇の速度バンドに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示するように構成される、請求項2に記載のシステム。
  5. 前記データが、正常、警告、及び危機の状態バンドの定義、並びに正常、下降警告、下降危機、上昇警告、及び上昇危機の速度バンドの定義を含み、前記プロセッサが、
    a)前記下降警告の速度バンド又は前記下降危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを下を指した形状で表示し、
    b)前記上昇警告の速度バンド又は前記上昇危機の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを上を指した形状で表示し、
    c)前記正常の速度バンドに対応した前記状態アイコン及び前記速度アイコンの両方を実質的に上も下も指さない形状で表示し、
    d)前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコン及び前記正常の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を第1の色で表示し、
    d)前記警告の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降警告及び前記上昇警告の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1の色とは異なる第2の色で表示し、
    f)前記危機の状態バンドに対応した前記状態アイコン並びに前記下降危機及び前記上昇危機の速度バンドに対応した前記速度アイコンの両方を、前記第1及び第2の色とは異なる第3の色で表示する、ように構成される、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記データが、正常、低い警告、低い危機、高い警告、及び高い危機の状態バンドの定義を含む、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記プロセッサが、
    a)前記低い警告の状態バンド又は前記低い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、下を指した形状で表示し、
    b)前記高い警告の状態バンド又は前記高い危機の状態バンドのいずれかに対応した前記状態アイコンを、上を指した形状で表示し、
    c)前記正常の状態バンドに対応した前記状態アイコンを実質的に上も下も指さない形状で表示する、ように構成される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記データが、正常、穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、及び急速な上昇の速度バンドの定義を更に含み、前記プロセッサが、
    a)前記決定された変化の速度が前記正常の速度バンド内にあり、かつ前記決定された状態バンドが前記正常の状態バンドである場合にのみ、前記正常の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、それ以外の場合には、前記格納されたグルコースデータ値を用いて、前記穏やかな下降、急速な下降、穏やかな上昇、又は急速な上昇の速度バンドを前記決定された速度バンドとして選択し、
    b)前記決定された状態バンドとは関係なく第1の形状で前記状態アイコンを表示し、
    c)前記穏やかな下降又は前記急速な下降の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、下を指した形状で、かつ、
    i)前記決定された状態バンドが前記高い警告又は前記高い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは
    ii)前記決定された速度バンドが前記穏やかな下降の速度バンドである場合には前記低い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは
    iii)前記決定された速度バンドが前記急速な下降の速度バンドである場合には前記低い危機の状態バンドに対応した色で、表示し、
    d)前記穏やかな上昇又は前記急速な上昇の速度バンドのいずれかに対応した前記速度アイコンを、上を指した形状で、かつ、
    i)前記決定された状態バンドが前記低い警告又は前記低い危機の状態バンドである場合には前記正常の状態バンドに対応した色で、あるいは
    ii)前記決定された速度バンドが前記穏やかな上昇の速度バンドである場合には前記高い警告の状態バンドに対応した色で、あるいは
    iii)前記決定された速度バンドが前記急速な上昇の速度バンドである場合には前記高い危機の状態バンドに対応した色で、表示する、ように構成される、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記状態アイコン又は前記速度アイコンのいずれも、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記データ内の前記バンドのうちの少なくとも1つの前記定義が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記プロセッサが、前記状態バンドのうちの前記決定された状態バンド又は前記速度バンドのうちの前記決定された速度バンドがいつ変更されるかを決定し、その変更の前に前記決定されたバンドに対応した前記状態アイコン又は前記速度アイコンを選択された時間にわたって表示するように更に構成される、請求項1に記載のシステム。
  12. グルコース測定システムであって、
    a)液体試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサであって、前記バイオセンサの前記電気化学反応が前記液体試料のグルコース濃度を表す信号を与える、バイオセンサと、
    b)血中グルコース値を色値に対してマッピングしたカラーテーブルの定義を含むデータを保有した記憶装置と、
    c)前記バイオセンサ及び前記記憶装置に接続され、前記バイオセンサから連続的な信号を受信して対応したグルコースデータ値を自動的に決定して格納するように構成されたプロセッサであって、前記格納されたグルコースデータ値を用いて血中グルコースの変化の速度を決定する、プロセッサと、
    d)前記プロセッサに結合されたディスプレイと、を備え、
    前記プロセッサが、前記ディスプレイ上に、
    i)前記決定された変化の速度に対応した形状と、
    ii)前記格納されたカラーテーブル及び前記格納されたグルコースデータ値のうちの最新のグルコースデータ値を用いて決定された支配色と、を有する統合アイコンを提示するように更に構成されることにより、
    前記プロセッサが、前記決定された変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれについてもいっさいの他の指示を表示しない、グルコース測定システム。
  13. 前記格納されたカラーテーブルのデータが、対応した色を有する血中グルコースの2つの互いに素の範囲を含み、
    前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にあるか否かを判定するように構成され、
    前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が、前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にある場合には、前記プロセッサは前記対応した色を前記支配色として選択するように構成され、
    前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲のうちのいずれかの範囲内にないと判定された場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にあるか否かを判定し、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値が前記格納された範囲の間にある場合には、前記プロセッサは前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値と前記格納された範囲のそれぞれの境界に基づいて前記対応した色の間を内挿するように構成される、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記記憶装置が、血中グルコースの変化の速度の正常の速度バンドの定義を含むデータを更に保有し、前記プロセッサは、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かを判定し、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にあるか否かに更に対応した形状を有する前記統合アイコンを提示するように更に適合されている、請求項12に記載のシステム。
  15. 前記データ内の前記正常の速度バンドの前記定義が、増大する値について減少する値とは異なる限界値を有する、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記プロセッサが、前記変化の速度が前記正常の速度バンド内にある場合には実質的に上も下も指さない第1の形状を、前記変化の速度が前記正常の速度バンドの外側にありかつ正である場合には実質的に上を指した第2の形状を、また、前記変化の速度が前記正常のバンドの外側にありかつ負である場合には実質的に下を指した第3の形状を有する前記統合アイコンを表示するように構成される、請求項14に記載のシステム。
  17. 前記第1の形状が実質的に円形を含む、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記第2及び第3の形状が実質的に涙滴形を含み、前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて鋭さを決定し、前記決定された鋭さを有する前記第2又は第3の形状を提示するように構成される、請求項16に記載のシステム。
  19. 前記プロセッサが、前記格納されたグルコースデータ値のうちの前記最新のグルコースデータ値と前記格納されたグルコースデータ値のうちの少なくとも2つの他のグルコースデータ値とを内挿することによって、内挿された傾きを前記変化の速度として与え、前記内挿された傾きに格納された係数を掛けることによって前記鋭さを与えるように構成される、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記プロセッサが、前記決定された鋭さにほぼ等しい、前記涙滴形の丸い部分の中心と前記涙滴形の尖った部分の端部との間の距離を有する前記第2及び第3の形状を表示するように構成される、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記統合アイコンが、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、請求項12に記載のシステム。
  22. 前記プロセッサが、前記決定された変化の速度を用いて第2の色を選択し、前記支配色と前記第2の色によって定義される色勾配をその面積にわたって有する前記統合アイコンを表示するように更に構成される、請求項12に記載のシステム。
  23. 患者の血中グルコースの状態に関する情報を表示する方法であって、プロセッサを用いて以下のステップ:すなわち、
    血液試料と少なくとも1つの電極上に配置された酵素との間の電気化学反応に対して反応する前記少なくとも1つの電極を有するバイオセンサからの複数の信号を連続的に受信することによって、前記血液試料のグルコース濃度を表す信号を与えるステップと、
    それぞれのグルコース濃度を表す前記受信された信号を用いてグルコース濃度の変化の速度を決定するステップと、
    前記決定されたグルコース濃度の変化の速度が正常範囲内にあるか否かの指示を決定するステップと、
    前記受信された信号のうちの最新の信号、前記決定された変化の速度、及び前記決定された指示を用いて、鋭さ、及び1つ又は2つ以上の色を決定するステップと、
    ディスプレイ上に、前記決定された鋭さ及び色に対応したアイコンを提示するステップと、を自動的に実行することを含み、前記アイコンの外周が、少なくとも部分的に湾曲した部分と、前記決定された変化の速度が前記正常範囲内にない場合には、反対側の鋭い部分とを有することにより、前記アイコンが、前記変化の速度又は前記格納されたグルコースデータ値のいずれの数値的データもグラフィックデータも含まない、方法。
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