図1は、他のタイルに磁気的に接続可能な単一のビルディングタイル10を図示する。例えば、ビルディングタイル10の側縁部11は、隣接するビルディングタイル10の側縁部11に磁気的に接続され得る(例えば、図31及び図36参照)か、あるいは、隣接するビルディングタイル10の前部に接続され得る(例えば、図37参照)。これにより、ビルディングタイル10は、磁気的に接続されたビルディングタイル10を分離するのに所定の力が必要になる。図31〜図33は、ビルディングタイル10のセット、あるいは、ビルディングタイル10のセット50、70、80の一部、そして以下に記載した他のタイル構成及びビルディング要素を図示する。本明細書中に記載されたセット又はキット50、70、80は、例示的であり、かつ、種々の磁気タイル、フレーム、パネル(3次元タイルを含む)、磁気コネクタ、機械式コネクタ及びプラスチック及び/又は厚紙片、切り抜き又は箱が、それらと共に用いられる。
図示するように、タイルフレーム12及びタイルパネル18は、一緒に嵌まるように構成されて、ビルディングタイル10を形成する。1つの手段によれば、タイルフレーム12は、第2フレーム部16と解除可能接続する第1フレーム部14を有する。他の構成において、タイルフレーム12は、3つ以上の部分から成るか、あるいは、単一の単体構成でよい。単一の要素を有する一体型フレーム(one−piece frame)の例は、図50〜図52、図58及び図60において図示され、以下で更なる議論を行う。フレーム部14、16の各々は、中に配置された磁石20を有することができる。図4は、磁石20の磁極の一例示的な配設を図示する。種々のタイプ、形状及びサイズを含む種々の磁石が、フレーム12内で用いられ得る。一構成において、タイルフレームは、複数の正方形又は矩形状の磁石を含むが、他の形状も含むことができる。フレームの磁石又は磁気要素は、それらの極が近接又は隣接する磁気要素の磁極に関連して調整することができるように、パネルフレーム内で移動、調整、回転又はスピンするように構成することもできる。特に、磁石は、回転、スピンするように構成することができるか、あるいは、そうでなければ近接する磁石に関連してそれらの極を調整して、互いへの取り付けを促進することができるように、円筒状、球状又は同様の形状を有することができる。別の構成において、磁石は、別々の磁石を含まないが、磁性塗料のような別の磁気材料を含むことができる。
更に、フレーム12は、磁石を数個だけ有することができるか、あるいは、代替的に、多くの磁石を含むことができ、これは、1つには、使用される磁石のタイプ、形状、強度及びサイズに依存することができる。1つの手法によれば、同様の長さを有する磁気ビルディングタイル10の各々は、同じ数の磁石20を含む。それ故、磁石は、概して、フレームの長さにわたって均一に分布される。他の構成において、磁石は、角部付近などといった、ビルディングタイルの特定部分付近にかなり集中され得る。
一構成において、磁石がフレーム12の構造内に固定されるように、磁石20は、プラスチックフレーム12内に射出成形されるか、あるいは、プラスチックフレーム12が、磁石20の周りに射出成形される。他の代替的な配設も可能である。例えば、磁石20は、フレームに接着、スナップ嵌合(snap fit)又は摩擦嵌合(friction fit)されるが、いくつか追加的な選択肢がある。更に、たとえ、ユーザ又は消費者が、中に磁石20を有する単一の単体構成を有する一体型フレームを受容するとしても(例えば、図50、図58及び図60に図示したフレームなど)、フレームそのものは、複数の片において製造され、かつ、パネルが取り付けられ得る単一要素に組み立てられることができた。
いったんパネルがフレームに組み立てられるか、あるいは、取り付けられると、ビルディングタイルは、約2cm〜約50cm(約0.79インチ〜約19.7インチ)の間の高さ及び幅を有することができるが、他の寸法も可能である。一例示的な実施形態において、ビルディングタイルは、約7cm〜約40cm(約2.75インチ〜約15.75インチ)の間の高さと、約7cm〜約40cm(約2.75インチ〜約15.75インチ)の間の幅とを有することができる。更に、組み立てられたビルディングタイルは、約0.25cm〜約2.0cm(約0.098インチ〜約0.79インチ)の間の厚さを有することができる。一例示的な実施形態において、組み立てられたビルディングタイルは、約0.5cm〜約1cm(約0.2インチ〜約0.39インチ)の間の厚さを有するが、他の厚さも用いられ得る。
上述したように、フレーム12は、図1に示すように、フレーム12がパネル18に確実に嵌まるように、パネル18の少なくとも一部の周りで互いに接続可能な第1フレーム部14及び第2フレーム部16を有することができる。第1フレーム部14及び第2フレーム部16を一緒に固定するために、フレーム12は、ユーザがフレーム部14、16を一緒に解除可能に接続することを可能にする、フレーム接続機構22を含むことができる。1つの手法によれば、第1フレーム部14及び第2フレーム部16は、一緒にスナップ嵌合される。例えば、フレーム接続機構22は、片持ち梁状スナップ嵌合、円筒状スナップ嵌合又は球状スナップ嵌合を含むことができる。一構成において、スナップ嵌合接続は磁気的であり、これにより、第1フレーム部14及び第2フレーム部16は、磁気スナップ嵌合を有する。そのような解除可能な接続は、フレーム12がタイルパネル18に解除可能に接続されることを可能にし、タイルパネル18は、次いで、除去可能又は取り換え可能である。ユーザがパネル18をビルディングタイル10から除去したいとき、ユーザは、2つの部分が互いに係脱するように、フレーム部14、16の部分を互いに引き離す。このようにして、タイルパネル18は、次いで、タイルフレーム12から除去され得る。
図2及び図3に示すように、接続機構22は、一緒に嵌まる第1接合部32及び第2接合部34を含むことができる。第1部分32及び第2部分34は、第1フレーム部14及び第2フレーム部16の端部に配置され、フレーム部14、16は、タイルパネル18の部分の周りに配置されるとき一緒に嵌まる。図2の接続機構22は、第1フレーム部14と第2フレーム部16との間の機械的な接合である。接続機構22の可撓的な係止機構は、第2部分34の接手(catch)35と、第2部分34と嵌まる凹部38とを含む。図3は、第1フレーム部14及び第2フレーム部16がどのように押し込まれて、接続機構22を介して一緒にフレーム部を固定することができるかを図示している。図4は、接続したフレーム12がタイルパネル18を有さずにどのように現れるかを図示している。第1フレーム部14及び第2フレーム部16を分離するために、ユーザは、図3に図示したのと反対の方向においてフレーム部を引き離すだろう。
図6及び図7に示したタイルパネル18は、第1タイル壁26及び第2タイル壁28を有する。第1タイル壁26と第2タイル壁28との間には、タイルパネル18が種々の構成を取ることができるコア又は接続部材30(例えば、図7参照)を有する。1つの手法において、接続部材30は、波形板状材料(wavy sheet of material)であり、厚紙又は板紙の内部にある材料に類似している。他の構成において、接続部材は、発泡体でよいか、あるいは、両パネル壁26、28に取り付けられた材料のブロックでよい。更に他の構成において、接続部材30は、第1タイル壁26及び第2タイル壁28を互いに対して固定することができる別の構造物でよい。他の構成において、以下で議論されるように、タイルパネルは、接続部材を含まなくてもよいが、代わりに、パネル壁は、単に同一部材又は単一シートの対向する側面でよい。本明細書中に記載されたパネルは、例えば、厚紙、板紙、複合材料、プラスチック及び金属など多くの材料から成ることができる。
図7は、タイルパネル18のパネル縁部38に隣接して形成されたパネル溝36も図示する。一例示的な実施形態において、パネル溝36は、タイルパネル18の縁部全体の周りに延伸する。タイルフレーム12は、溝36内に延伸することができ、第1フレーム部14及び第2フレーム部16は、パネル溝36内にかみあい(snap together)、ビルディングタイル10を形成することができる。一構成において、パネル溝36は、フレーム縁部40がパネル縁部38に近接して配置されるように十分深い。このようにして、磁石20がビルディングタイル10の側縁部11に比較的近接して配置されて、隣接するビルディングタイル10が互いに磁気的に接続することを可能にする。更に、パネル縁部38に近接して配置されたフレーム縁部40を有することは、ユーザがフレーム12を手で把持してフレーム部14、16を引き離し、かつ、フレーム部14、16を一緒に押し込むことを可能にする(例えば、図8参照)。図9は、タイルパネル18と一緒に嵌められたタイルフレーム12を有するビルディングタイル10の側面図である。
他の構成において、タイルパネルは、溝36を含まなくてよい。パネル溝を含まないパネルに関し、フレームは、その中で固定されず、フレーム及びパネルは、パネルの縁部又は別の部分の周りで固定されたフレームを有することか、あるいは、パネルをフレームに固定する一式の締め具又は拡張釘などの取り付け要素を有することにより、互いに別の形態にて対応付けられるだろう。
タイルを磁気的に一緒に接続させるとき、隣接するタイルは、縁部対縁部の接続(edge−to−edge connection)(図36)、縁部対面の接続(edge−to−face connection)(図37)又は対面の接続(face−to−face connection)(図38)により接続することができる。これらの接続構成の各々において、互いに接続するビルディングタイルの部分は、フレームに近接し、フレームは、中に配置された磁石を有する。図36(図20の一部の断面図を図示)に示すように、縁部対縁部で接続する2つのタイルが他のタイルを当接する縁部を有することは一般的である。タイル10及び10aは、互いに180°で配置されるように図示されているが、他の構成及び角度も予測される。1つの手法によれば、タイルの縁部は丸みを帯びている。図37に示した縁部対面の構成において、1つのタイルが他のタイルから任意の角度で配置されることができ(単に例示的な目的のために、タイル10及び10aは、90°の構成で図示されている)、かつ、1つのタイル10aの縁部は、磁石の位置に、あるいは、磁石の位置の近くにおける別のタイル10の面に隣接して配置される。上記で示唆したように、縁部対面の接続が非垂直構成と共に望まれる場合、ユーザはそのような構成にタイルを置くことができる。図38に示した別の構成において、対面接続は、互いに隣接した磁石の位置に、あるいは、磁石に近接して、2つのタイルの面を配置することにより配設することができる。これらの接続のうちいずれもが、タイルを構造物内に構成するときに用いられることができ、好ましい接続は、所望の構造に依存することができる。
図10及び図11Aは、代替的なビルディングタイル100を図示する。ビルディングタイル100は、タイルパネル18の溝38内に配置されることとは対照的に、タイルフレーム112が概して、タイルパネル118の縁部の周りに、かつ、外部に配置されることを除き、上記で議論したビルディングタイル10と類似している。図11Bは、パネルの縁部の周りに、かつ、溝内に配置された両フレームを組み込むビルディングタイル101を図示し、図11Cは、溝内に、かつ、パネルの縁部に沿って配置されたフレームを図示する。図11A〜図11Cに示すように、タイルパネル118は、パネル18に関して上記で説明した同一の溝を必ずしも有する必要がない。更に、図43に示す別の実施形態において、単一タイプのフレーム712が、多くの異なるパネル718a、718b、718cと協調することができる。更に、パネル718cなどの一部のパネルに関し、フレーム712及びパネル718は、2つ以上の係合した構成で係合され得る。
図10は、タイルフレーム112内に配置されたパネルの外周又は縁部119を有するパネル118を図示する。一実施形態において、図11Aの例示的な実施形態に示すように、フレーム112は、パネル118のいずれかの側面に各々が延伸する一対のアーム117を含む。更に、タイルフレーム112は、タイルパネル118の縁部が中に固定される溝121を有する。この構成において、タイルフレーム112は、タイルパネル118の縁部の周りに配置され、フレーム112は、概して、2つのパネル壁126と128との間に延伸しない。
図11Bに示す別の実施形態は、パネル118の縁部の周りに配置され、かつ、2つのパネル壁126と128との間に部分的に配置されたタイルフレーム312を有するビルディングタイル101を含む。そのような構成は、タイルパネル118とタイルフレーム312との間の非常にしっかりとした嵌合を確実にするのに望ましい。
更に別の構成では、ビルディングタイル103は、パネル118の壁126と128との間に、かつ、パネルの縁部に沿うが、壁126、128の外面には沿わずに延伸するタイルフレーム412を有する。図11Cに図示した実施形態は、図1の実施形態と類似するが、図11Cにおいて、フレーム412は、磁石がパネル外周の外側に配置されるように、パネル118の外周から外方に延伸し、かつ、側壁126、128の端面を覆う。上記で議論したように、パネルは、フレームが中に延伸する溝を有することができる(例えば、図7〜図9参照)、かつ/あるいは、フレームは、パネルが中に延伸することができる溝を有することができる(例えば、図10〜図11C参照)。パネル118は、3つの異なるフレーム112、312、412により係合され得るが、図3に図示したフレーム12によって係合され得るパネルを有することが望ましい。図39〜図41は、本明細書中に記載した多くのタイルフレーム構成と共に使用するために調整可能である変換可能なタイルパネル618を図示する。
1つの手法において、変換可能なタイルパネル618は、間に接続部材630を有する2つのパネル壁626、628と、壁の縁部に隣接して配置された壁626、628上の弱い折り目(crease)、スコア又は線641とを有する。この弱線(line of weakness)641は、パネル618が別の構成に折り畳まれるか、あるいは、折り上げられることを可能にする。例えば、弱線641の外側に配置されたパネル618のマージン部645は、図42に示すように、2つのパネル壁626と628との間で折り上げられるか、あるいは、加工される。タイルパネル618の加工を支援するために、一例示的な実施形態において、タイルパネル618は、パネル618の残りの部分から除去されて、折り上げた構成へとパネル618の残りの構成を容易にすることができる角部644を含むことができる。更に、マージン部645は、本明細書中に記載された任意のフレームと共に使用する前に、パネル618から除去することもできる。
図40は、タイルフレーム312と係合したパネル618の1つの端部を有する、折り上げない変換可能なパネル618を図示する。この構成において、タイルパネル618は、折り上げないままである。代替的に、弱線641を超えるタイルパネル618の一部は、図41及び図42に示すように、折り上げられ得る。このようにして、タイルパネル618は、パネル壁626と628との間で折り上げられた2つの部分又はマージン部645間に形成された溝636内にタイルフレーム12を受容することができる。溝636内に配置されるフレームの設計により、マージン部645はパネル618から完全に除去されるかもしれないということも予測できる。
図43に図示した一例示的な実施形態において、タイルフレーム712は、多くの異なるパネルと係合され得る。751のビルディングタイル構成(図1に示したビルディングタイル10に類似)は、パネル718aの溝736内に配置されるフレーム712を含む。753のビルディングタイル構成は、フレーム712内に配置された溝737を係合するパネル718bを有する。図43に図示したように、パネル718a、718bは、類似しているが、異なる幅を有する。ビルディングタイル構成755及び757は、上述したパネル618に類似する変換可能なパネル718cを含み、フレーム712及びパネル718cがどのように2つの異なる配設において使用され得るかを図示している。ビルディングタイル構成755は、変換可能なパネル718cのマージン部745内に配置されたフレーム712を有する一方で、ビルディングタイル構成757では、パネルのマージン部745は内方に折り上げられ、フレーム712は溝736内に配置された、マージン部745を係合する。
図1〜図11は、正面から見ると、一般に正方形の構成を有するビルディングタイル10、100を描いている。図31に示すように、例えば、矩形状のビルディングタイル13、三角形状のビルディングタイル25、125及び楕円形状のビルディングタイル17などといった追加的な構成が可能である。実際、図示した形状は、単に例示的であり、多くの他の形状及び構成がこれらの教示の範囲内で可能である。種々の形状が、例えば、タイルパネル内に溝を有するビルディングタイル10などのビルディングタイルと共に用いられ得るか、あるいは、例えば、タイルフレーム内の溝を有するビルディングタイル100などのビルディングタイルと共に用いられ得る。更に別の構成において、ビルディングタイルは、フレーム及びパネルが締め具などの別の形態にて互いに対応付けられるように、フレーム又はパネル上の溝を含まなくてもよい。更に、種々の形状(矩形、三角形、楕円形、円形など)及び構成(タイルパネル上の溝、タイルフレーム上の溝、あるいは、溝なし)が無数のビルディング構成を形成するように、一緒に使用され得る。
図12及び図13は、上述したものに類似する接続機構222を介して接続することができる第1フレーム部214及び第2フレーム部216を有する三角形のフレーム要素212の一例示的な実施形態を図示する。図14及び図15は、2つの形成されたビルディングタイル25、207を図示する。三角形のビルディングタイル25は、タイルフレームが、中に延伸する溝を有するパネル218を有する。三角形のビルディングパネル207は、パネル219が、中に延伸する溝を有する三角形のタイルフレーム213を有する。
図44〜図46は、代替的なビルディングタイル810を図示する。ビルディングタイル810は、一緒に嵌まるように構成されたタイルフレーム812及びタイルパネル818を含む。フレーム812は、図45及び図46に示すように、フレーム812がタイルパネル818に確実に嵌められるように、パネル818の少なくとも一部の周りに互いに接続可能な第1フレーム部814及び第2フレーム部816を有することができる。一構成において、タイルフレーム812は、タイルパネル818の縁部の周りに配置される。特に、第1フレーム部814は、タイルパネル818の縁部の周りで第2フレーム部816と一緒にスナップ嵌合され得る。図46は、タイルパネル818の面に沿うタイルパネル818の縁部に近接して配置されたフランジ817を有する第1フレーム部814と、タイルパネル818の対向面に沿って、タイルパネル818の縁部に近接して配置されたフランジ819を有する第2フレーム部816とを図示する。このようにして、タイルパネル818は、2つのフレーム部814と816との間で緊密、かつ、確実に捉えられる。一実施形態において、タイルパネルの縁部は、縁部がフレーム部により把持される、僅かに減少した厚みを有するようにフレーム部間で詰められるか、あるいは、圧縮され得る。2つのフレーム部814、816を互いに固定するために、第1フレーム部814及び第2フレーム部816は、一緒に緊密にスナップ嵌合する第1壁815及び第2壁821をそれぞれ有する。別の実施形態において、2つのフレーム部814、816は、他の締結要素によって一緒に固定され得る。更に、壁815は、図46に図示するように、第1フレーム部814と第2フレーム部816との間で確実にタイルパネル812を保持することを助けることができる。
前述の実施形態と同様に、ビルディングタイル810は、タイルフレーム812内に1つの磁石又は複数の磁石820を含むことができる。磁石820は、第1フレーム部814及び第2フレーム部816の両方の中に配置されることができ、磁石はまた、第1フレーム部814及び第2フレーム部816の一方又は他方に制限され得る。
図47〜図49は、代替的なビルディングタイル910を図示する。ビルディングタイル910は、一緒に嵌まるように構成される、タイルフレーム912とタイルパネル918とを含む。フレーム912は、図48及び図49に図示するように、フレーム912がタイルパネル918に確実に嵌められるように、パネル918の少なくとも一部の周りで互いに接続可能な第1フレーム部914及び第2フレーム部916を有することができる。一構成において、タイルフレーム912は、タイルパネル918の縁部の周りに配置される。特に、第1フレーム部914は、タイルパネル918の縁部の周りで第2フレーム部916と一緒にスナップ嵌合され得る。図49は、タイルパネル918の面に沿うタイルパネル918の縁部に近接して配置されたフランジ917を有する第1フレーム部914と、タイルパネル918の対向面に沿うタイルパネル918の縁部に近接して配置されたフランジ919を有する第2フレーム部916とを図示する。第1パネル914及び第2パネル916のうちの一方は、壁915又は921などの壁を有してパネル918の保持を助けることもできる。このようにして、タイルパネル918は、2つのフレーム部914と916との間で確実に捉えられる。
2つのフレーム部914、916を互いに固定するために、第1フレーム部914及び第2フレーム部916は、一緒に緊密にスナップ嵌合する第1壁915及び第2壁921をそれぞれ有することができる。第1壁915及び第2壁921に加えて、あるいは、それらの壁に代わって、第1フレーム部914及び第2フレーム部916は、一緒に嵌まる第1接合部932及び第2接合部934(図47)を有する接続機構922を含むことができる。第1接合部932は、凹部を有することができ、第2接合部934は、突出部、延伸部又は接手を含むことができる。第1接合部932及び第2接合部934は、タイルフレーム912及びタイルパネル914が一緒に確実に嵌められるとき、互いに同延(coextensive)か、あるいは、当接する第1フレーム部914及び第2フレーム部916の面に沿って配置される。図47は、上に配置される3つの接続機構922を有するタイルパネル912の部分又は側面を図示しているが、より多い又はより少ない数が用いられ得る。
前述の実施形態と同様に、ビルディングタイル910は、タイルフレーム912内に1つの磁石又は複数の磁石920を含むことができる。磁石920は、第1フレーム部914及び第2フレーム部916の両方の中に配置されることができ、磁石はまた、第1フレーム部914及び第2フレーム部916の一方又は他方に限定され得る。
図55は、別の例示的な磁気ビルディングタイルを図示する。ビルディングタイル1010は、タイルパネル1018と嵌まる磁気タイルフレーム1012を有する。磁気タイルフレーム1012は、釘、突出部、延伸部、接手、摩擦嵌合又はスナップ嵌合要素1000などの接続機構によって、タイルパネル1018に接続される(例えば、図50参照)。タイルフレーム1012上に配置された釘1000は、タイルパネル1018内の対応する穴又は開口1001と嵌まる。釘1000及び開口1001は、ビルディングタイル1010として組み立てられるとき、一緒に摩擦又はスナップ嵌合されて、2つの要素が互いにしっかりと接続されることを確実にする。
前述したように、フレーム1012とパネル1018との間には、多くの接続機構が用いられ得る。更に、タイルフレーム1012とタイルパネル1018との間の接続を向上させるために、追加的な要素が組み込まれ得る。例えば、図92に図示したパネル3018が開口3001内に、あるいは、その周りに取付具を含んで、2つの要素間で干渉又は摩擦嵌合を向上又は強化させることができる。取付具4000は、開口3001のインサート取付具、固定器具、グロメット、アイレット又は内張でよい。1つの手法によれば、取付具4000は、パネル3118の残りを含む材料と比較して、増大した摩擦係数を有する材料から成る。別の手法によれば、取付具4000は、開口3001の形状又は構成を保持することを助けて、パネル3118が何度もフレームから取り外されたり、再度取り付けられたりすることを可能にすることができる。更に別の手法において、取付具3001は、パネルの外部にあってよい。
前述のフレームと同様に、フレーム1012は、フレームが別の磁気フレーム、タイル又はコネクタに、磁気的に吸着され、かつ、取り付けられ得るように、中に配置される磁石1020を有する。前述のフレームのように、複数の取り換え可能なパネルは、解除可能に、かつ、安定的にそれと共に支持されて、ビルディングタイルを形成することができる。パネルのうちの1つは、フレームに容易に挿入され、かつ、フレームから容易に取り外されて、パネルを変えることによって、異なる外観のタイルを作ることができる。
フレーム1012はまた、ユーザが除去可能なタイルパネルを簡単に固定することができる、単一又は一体型の構成でよい。このようにして、除去可能なパネル1018は、解除可能に、かつ、安定的にフレーム1012内に支持されて、フレーム1012を分解することなくビルディングタイル1010を形成することができる。特に、パネル1018の各々は、フレーム又はパネルのいずれかの任意の部分を分解か、あるいは、永久的に変形することなく、パネル1018及びフレーム1012に手動で圧力を加えることにより、簡単にそれから除去され得るか、あるいは、フレーム1012内の安定した位置に配置され得る。また、この取り付け又は取り外しは、道具を使用することなく達成され得る。ユーザが一体型のフレーム1012を加工することができるが、フレーム自体は、それでもなお、複数の構成要素で作られることができ、かつ、タイルパネル1018が取り付けられる単一要素に組み立てられることができた。
例示的なフレーム1012は、使用されるとき一体型の構成を有するが、釘1000又は同様の締め具も、上記のような接続部材及び/又は溝を有する、複数の解除可能な、かつ、接続可能なフレーム要素又は部分を有するフレーム内に組み込まれ得る。
1つの手法によれば、釘1000は、支持具、補強リブ、ブラケット又は支持部材1002上に配置される。一実施形態において、支持部材1002は、フレーム1012の角部に近接して配置される。図50に図示する1つの例示的なフレーム1012は、4つの角部を形成する4つの脚部を有し、角部には、支持部材1002が架設されている。図50に示すように、支持部材1002は、フレーム1012の角部に近接して配置される。支持部材1002は、図51に図示した楔形又は三角形を含む種々の形状を有することができるが、他の構成において、支持部材1002は、単にフレームの脚部のうちの2つの間の距離を架設する帯状部材である。1つの手法によれば、支持部材1002は、フレーム1012の厚さを介してほぼ中間に配置される。図52に示すように、支持部材1002は2つの側面を有し、第1側面はフレーム1012の厚さのほぼ中間に配置され、釘1000は第1側面から延伸する。
図示するように、釘1000は、支持部材1002の第1側面から延伸し、かつ、釘1000がフレーム1012の縁部又は第1側部1003とほぼ同じ高さであるように、延伸することができる。このようにして、パネル1018がフレーム1012に固定されると、生じるパネル壁1026は、釘1000の上部及びフレーム1012の縁部1003と同一平面にある。1つの手法によれば、フレーム1012が約0.25インチ(約6.35mm)の高さの場合、支持部材1002の第1側面は、フレーム1012の第1側部1003又は外面から約0.125インチ(約3.175mm)に配置され得る。
前述のパネルの一部とは異なり、タイルパネル1018は、接続要素及び溝を有さない。代わりに、パネル1018は、対向する側面を有する単一要素である。前述のパネルのように、パネル1018は、例えば、厚紙、紙板、プラスチック、複合物、金属、木材などといった、種々の材料から形成され得る。一部の実施形態において、パネル1018は、ユーザがパネル1018の表面を容易に装飾したり改装したりすることができるような材料のコーティングを有することができる。上記で示唆したように、パネル1018及びフレーム1012が一緒に組み立てられるときに、釘1000、パネル1018の側面1026及びフレーム1012の第1側部1003が互いに同一平面にあるように、パネル1018は、釘1000とほぼ同じ厚さである。
上述のように、タイルなどのビルディングタイル1010は、約2cm〜約50cm(約0.79インチ〜約19.7インチ)の間の高さ又は幅と、約0.25cm〜約2.0cm(約0.098インチ〜約0.79インチ)の間の厚さとを有することができる。一例示的な実施形態において、正方形のビルディングフレーム1012は、約10.16cm〜約16.51cm(約4.0インチ〜約6.5インチ)の高さ又は幅を有する。更に別の構成において、図51に示すように、高さh又幅は、約10.8cm(約4.25インチ)である。このようにして、正方形ビルディングフレームは、約4.25インチ×4.25インチの寸法である。別の例示的な構成において、高さは、フレームが約6インチ×6インチであるように、約15.24cm(約6.0インチ)でよい。一構成において、ビルディングフレーム1012は、約0.5cm〜0.8cm(約0.2インチ〜約0.3インチ)の厚さtを有することができる。1つの手法によれば、図52に示すように、ビルディングフレーム1012は、約0.65cm(約0.25インチ)の厚さtを有することができる。
更に、ビルディングフレーム1012の脚部又は縦方向部分は、約0.64cm(約0.25インチ)の幅wでよく、これにより、高さが約10.2cm(4.0インチ)〜約16.5cm(6.5インチ)の間の場合、ビルディングタイル1012の中央開口は、約8.9cm(3.5インチ)〜約15.2cm(6.0インチ)の間にある。一例示的な構成において、中央開口は、約9.5cm(約3.75インチ)である。このようにして、フレーム1012と嵌まる正方形のパネル1018は、約9.5cm×9.5cm(約3.75インチ×3.750インチ)である。更に、パネル1018は、約0.32cm(約0.125インチ)の厚さを有することができる。支持部材1002の第1表面が、ビルディングフレーム1012の高さの半分ほどのところに配置されるので、2つが一緒に嵌められると、パネル1018は、ビルディングフレーム1012の上縁部と同一平面か、あるいは、ほぼ同一平面にある。
正方形の磁気フレーム1012(図50〜図52に図示)は、図53及び図54に図示した対応する正方形のパネル1018と嵌まる。図55に示すように、開口1001は、タイル1012が組み立てられるとき、釘1000と容易に嵌まるように、角部と近接して配置される。磁気フレーム及び対応付けられたパネルはまた、例えば、五角形、六角形及び等辺又は二等辺などの三角形など、多くの異なる形状又は側部を有することができる。これらの代替的な形状は、上述のものと同様の寸法の範囲を有することができる。別の手法によれば、磁気タイル、フレーム及びパネルは、円形又は楕円形などを有することができる。
更に、図58に示す一例示的な三角形のフレーム1025は、等辺形状を有し、三角形のパネル1019と嵌められ得る。1つの手法によれば、三角形のフレーム1025は、約15.24cm(約6.0インチ)の長さを有する脚部を有することができ、三角形のパネル1019は、約12.5cm(約4.96インチ)の長さを有する側部を有することができる。図60に示す別の三角形のフレーム1007は、二等辺形状を有し、かつ、三角形のパネル1015と嵌められ得る。1つの手法によれば、三角形のフレーム1007は、約15.16cm(約5.97インチ)の長さを有する脚部を1つ有し、約30cm(約11.81インチ)の長さを有する脚部を他に2つ有する。従って、三角形のパネル1015は、約13.3cm(約5.23インチ)の長さを有する側部を1つ有し、かつ、約26.54cm(約10.45インチ)の長さを有する側部を他に2つ有することができる。更に別の手法によると、三角形のフレーム1025は、約10.5cm(約4.25インチ)の長さを有する脚部を有することができ、三角形のパネル1019は、約8.9cm(約3.51インチ)の長さを有する側部を有することができる。図60に示した別の三角形のフレーム1007は、二等辺形状を有し、かつ、三角形のパネル1015と嵌められ得る。1つの手法によれば、三角形のフレーム1007は、約10.7cm(約4.23インチ)の長さを有する脚部を1つ有し、かつ、約21.2cm(約8.36インチ)の長さを有する脚部を他に2つ有する。従って、三角形のパネル1015は、約9.4cm(約3.7インチ)の長さを有する側部を1つ、かつ、約18.8cm(約7.4インチ)の長さを有する側部を他に2つ有することができる。
上述のパネルに加えて、本明細書中に開示されたフレーム(例えば、フレーム10、110、1012)も、図56及び図57に図示したウィンドウパネルなどの代替的なパネルと嵌まることができる。図56は、アーチ型のウィンドウパネル1099を図示し、図57は、ウィンドウガラスを有するウィンドウパネルを図示する。これらのウィンドウパネル1099及び1199は、前述のパネル1018に類似するが、ユーザがパネルを通して見ることを可能にする切り抜き部を含む。更に、ウィンドウパネル1099及び1199は、パネルがフレーム1012上で釘1000と嵌まることを可能にする複数の穴又は開口1011を含むことができる。ウィンドウパネルに加えて、ユーザは、下記のように3次元パネルを組み込むこともできる。更に、ウィンドウパネル、他の建築用パネル及び/又は3次元パネルは、下記のキットと共に使用されることができ、子供又は他のユーザが種々の構造を造ることを可能にする。
本明細書中に記載のビルディングタイルは、多くの方法で加工及び構成され得る。例えば、上述のように、縁部に近接するタイルの縁部及び面は、磁気的に一緒に接続され得る。更に、ビルディングタイルは、プラスチック及び/又は厚紙の箱又は片などの他の構造物に接続され得る。上述のビルディングタイルを使用することに加え、磁気コネクタ及び/又は機械式コネクタなどのコネクタが、ビルディングタイルを他の構造物又は片に固定するように用いられ得る。
図16及び図17に示すように、磁気コネクタ要素42(以下、「磁気コネクタ」と称す)は、フレーム要素44と、その中に配置された磁石46とを含むことができる。磁石46は、上述の任意の方法で、フレーム44内に配置され得る。1つの手法において、フレーム要素44は、概ね平坦、かつ、平面に対して密着して配置され得る少なくとも1つの表面を有する、単一で線状のフレーム要素である。図17に図示するように、磁気コネクタ42は、厚紙片48の内面上に配置され得る。このようにして、下記のものを含む磁気ビルディングタイル10、100、あるいは、磁気タイル又は他のコネクタの任意の他の形状/構成は、1つ以上の磁気コネクタ42を内面上に配置することにより、かつ、別の磁気要素(つまり、ビルディングタイル又はコネクタ)を内部磁気コネクタ42に隣接するが、厚紙片48の外面上に配置することにより、厚紙片48に取り付けられ得る。
図18〜図20は、プラスチック及び/又は厚紙片48に取り付けられている磁気ビルディングタイル10、10aを描く。図16及び図17に示すように、磁気コネクタ42は、上方の角部に近接する厚紙片48の内面上に配置され得る。磁気ビルディングタイル10は、次いで、磁気コネクタ42に近接するが、厚紙片48の壁の対向面上の、厚紙片48の外部における位置へと前進される。ビルディングタイル10の材料により、2つ以上の磁気コネクタ42が厚紙片48の内面上に配置されて、ビルディングタイル10を箱の外面に固定させることができる。例えば、ビルディングタイル10の第1フレーム部14及び第2フレーム部16に対応する配設において、2つ、3つ、あるいは、4つの磁気コネクタ42が厚紙片48の内面上に配置され得る。例えば、図36〜図38を参照すると、2つの磁気コネクタ42が厚紙片48の内面上に配置されて、ビルディングタイル10に対して追加的な安定性を提供することが示されている。他の磁気要素も、厚紙片48、つまり、以下に記載のものなどの、別の磁気タイル又は別のコネクタの内面上に配置されることができる。
いったん磁気ビルディングタイル10が、磁気接続を介して厚紙片48に取り付けられたままであるように、厚紙片48の外部の位置にあると、追加的な磁気ビルディングタイル10aは、第1磁気ビルディングタイル10に取り付けられ得る。このようにして、典型的な厚紙箱を含む、プラスチック、紙板又は厚紙は、本明細書中に記載のビルディングタイル及びコネクタと共に使用され得る。また、ビルディングタイル10、10a及び磁気コネクタ42は、下記に記載の一対の羽根部を有する機械式コネクタ142などの別のコネクタに接続され得る。図20の例において、機械式コネクタ142は、切り抜き92を取り付ける。切り抜き92は鉄道の踏切信号として図示されるが、多くの代替的な切り抜きが機械式コネクタ142と係合することができる。
図21〜図25は、別の例示的な磁気及び機械式コネクタ142を図示する。機械式コネクタ142は、中に配置された磁石を備えるフレーム要素144を有する。磁石146は、上述のいずれかの方法でフレーム144内に配置され得る。機械式コネクタ142は、実質的に平行な配設でフレーム144に取り付けられ、かつ、フレーム144から延伸する、一対の延伸要素152、154を有する。図示するように、延伸要素152、154の各々は、延伸要素152、154に可撓的に接続されたコネクタ羽根部156、158を有する。1つの手法において、コネクタ羽根部156、158の端部は、フレーム要素144から距離を隔てて配置された延伸要素152、154の端部に取り付けられる。更に、可撓的に接続された羽根部156、158は、平行な延伸要素152と154との間に延伸し、かつ、複数の摩擦要素160は、コネクタ羽根部156、158のうちの他方に面するその表面上の一対の可撓的に接続された羽根部156、158上に配置され得る。
このようにして、厚紙パネル(又は別の材料で作られたパネル)などのシートは、コネクタ羽根部156と158との間で延伸し、かつ、中に配置された摩擦要素160を係合することができる(例えば、図30参照)。これは、ビルディングタイル又は他のコネクタが後で厚紙(又は他の)片又は厚紙箱に取り付けられるように、機械式コネクタ142が磁石146などの磁石をそのような片又は箱に取り付けることを可能にする。
別の例示的な磁気的、機械式コネクタ242が図26に示される。機械式コネクタ242は、それに接続された平行な延伸要素252を有するフレーム244を含む。機械式コネクタ242も、機械式コネクタ142に関して上述したものと同様の羽根部及び摩擦要素を含む。更に、機械式コネクタ242は、延伸要素252がフレーム要素244及び磁石220に対して移動又は回転することを可能にするヒンジ262も含む。また、厚紙片又は箱、あるいは、他のパネルタイプが、機械式コネクタ242の延伸要素252内に配置されるとき、厚紙片又は箱、あるいは、他のパネルタイプは、フレーム要素244、そして、それに取り付けられた任意の磁気ビルディングタイル又はコネクタに対して動くことができる。つまり、矢印264はフレーム244に対する平行な延伸要素252の動きを描く。
図27は、別の磁気、機械式コネクタ342を描く。これは、機械式コネクタ242と類似するが、ヒンジ要素を有していない。機械式コネクタ342は、代わりに、それから延伸する平行な延伸要素352を有する機械式コネクタ342の側部から離れて配置された面に対して丸みを帯びた構成を有するフレーム344を有する。前述のコネクタは、図24及び図25に図示するような丸みを帯びた端部(しかし、角ばった縁部も組み込まれ得る)と、少なくとも部分的に平坦な面とを有した。一方で、機械式コネクタ342は、曲面も有し、かつ、半円に似たフレーム344の断面も有する。このようにして、機械式コネクタ342は、フレーム344の側部の周りか、あるいは、延伸要素352から離れて配置されたその部分の周りで回転することができる。矢印364を有する図27に示すように、図26に図示した機械式コネクタ242のヒンジ262から生じるものよりも、より大きな範囲の動作を提供する。それ故、ビルディングキット又はシステムは、機械式コネクタ242、342のいずれか、あるいは、両方を含んで、ユーザが互いに対して回転する部分を有する構成を作ることを可能にすることができる。また、ヒンジと、面に対して丸みを帯びた構成との両方を有する機械式コネクタが用いられ得る、ということが予測される。
別の磁気、機械式コネクタ2042は、図72に図示される。機械式コネクタ2042は、摩擦要素2066を除いて、上述の機械式コネクタ142とほぼ同一である。機械式コネクタ2042は、中に配置された磁石を備えるフレーム2044を有し、それを本明細書中に記載の他のフレーム要素に取り付けることを、磁石が可能にする。更に、機械式コネクタ2042は、一対の延伸要素2052、2054を含み、これらは、フレーム2044から延伸し、かつ、フレーム2044に取り付けられる。延伸要素2052、2054は、それに取り付けられた可撓性コネクタ羽根部2056、2058を有し、それらの上には、摩擦要素2066が配置される。前述の丸みを帯びた摩擦要素160と比較すると、摩擦要素2066はギザギザな形態にて配置される。
図74は、機械式コネクタ3042を図示し、これは、前述のものと類似し、かつ、磁気フレーム3044を含み、可撓性羽根部3056、3058を有する延伸要素3052、3054は、上に形成された摩擦要素3066を有する。機械式コネクタ3042は、図27に図示した機械式コネクタ3042内のものと同様の曲面を有する。摩擦要素2066、3066の異なる形状にも関わらず、それらは、本明細書中に記載の他のものと同じように機能する。
図28は、それに取り付けられた1つの機械式コネクタ142と、厚紙片348との係合内に押し込まれている別の機械式コネクタ142とを有する大きなプラスチック及び/又は厚紙片348を描く。いったん機械式コネクタ142が厚紙片348に取り付けられると、追加的なビルディングタイル又はコネクタは、それに接合され得る。更に、片は、任意の種々の形状、サイズ、設計又は材料でよい。厚紙片348が、構造物のドア又は他の回転要素として動作すると、機械式コネクタ142は、コネクタ242、342又は3042などの他の機械式コネクタと交換され得る。
図29は、押し込まれて機械式コネクタ142と接触する厚紙片348を図示する。いったん、厚紙片348が延伸要素152、154と、それらの各可撓的な羽根部156、158との間の位置にあると、羽根部156、158上に配置された摩擦要素160は、羽根部156、158と、厚紙片348との間で発生した摩擦により、厚紙片348を機械式コネクタ142に固定する。このようにして、機械式コネクタ142は、摩擦により厚紙片348に固定され、追加的な磁気タイル又はコネクタは、磁力を介して機械式コネクタ142に取り付けられ得る。機械式コネクタ142、そして、プラスチック又は厚紙片は、摩擦を克服する十分な力と共にコネクタから厚紙片を引っ張ることにより分離され得る。
2つの追加的な機械式コネクタ4042、5042は、図62〜図65、図66〜図67にそれぞれ図示される。前述の機械式コネクタ142のように、機械式コネクタ4042、5042は、中に配置された1つ又は複数の磁石と、機械式コネクタ4042、5042がパネルに取り付けることを可能にする別の機械的要素とを含む。図62〜図67の実施形態において、機械式コネクタ4042、5042は、フレーム要素4044、5044及び釘4000、5000をそれぞれ含み、それらには、穴又は開口を有する他の厚紙又はプラスチック片、あるいは、パネルが取り付けられ得る。前述の機械式コネクタは、複数の異なる切り抜き、パネル又は複数枚の材料を取り付けるか、あるいは、把持することができる一方で、機械式パネルコネクタ4042、5042は、中に特定の開口1001を有するパネルと嵌まる、締め具又は釘4000、5000を収容するように形成される。
機械式コネクタ5042の1つの側部が、機械式コネクタ5042が前述のようにフレーム5044の曲面の周りで回転又は移動することを可能にする丸みを帯びた面又は縁部を有すること以外、機械式コネクタ4042、5052は、互いに類似している。機械式コネクタ4042、5042は、パネル内の開口1001及び釘4000、5000を介してタイルパネルに付着することができる。更に、機械式コネクタ4042、5042は、本明細書中に記載した他の機械式コネクタ及びタイルに組み合わせられるか、あるいは、磁気的に取り付けられ得る。1つの構成において、約9.5cm(約3.75インチ)の長さを有する前述のパネルと嵌まるために、機械式コネクタ4042、5042は、約10.8cm(約4.25インチ)の長さと、約0.635cm(約0.25インチ)の高さとを有することができ、釘4000、5000は、機械式コネクタの端部から距離を隔て、かつ、パネル内の開口に対応する位置に、配置され得る。別の構成において、約13.97cm(約5.5インチ)の寸法を有する前述のパネルと嵌まるために、機械式コネクタ4042、5042は、15.24cm(約6.0インチ)の長さと、0.635cm(約0.25インチ)の高さとを有することができ、釘4000、5000は、機械式コネクタ4042、5042の端部から距離を隔て、かつ、パネル内の開口に対応する位置に配置され得る。
図68及び図69は、上に配置した釘6000を有するフレーム6044を備える別の機械式コネクタ6042を図示する。機械式コネクタ6042は、前述の機械式コネクタ4042、5042と同じように動作する。特に、パネル開口を介して延伸する釘6000と共に、機械式コネクタ6042は、パネルをそれに付着させるように構成される。一例示的な実施形態において、機械式コネクタ6042は、機械式コネクタ6042が2つのパネル1018を取り付けることができるように、フレーム6044に沿って配置された(上記で例示した2つとは対照的な)4つの釘6000を含む。更に、機械式コネクタ6042は、必要に応じて、曲面を組み込むこともできる(図示しない)。
1つの手法によれば、機械式コネクタ6042は、可能であれば、他のビルディングタイル及びフレームのサイズに依存して、約21.59cm(約8.5インチ)又は約30.48cm(約12インチ)の長さを有することができる。機械式コネクタ6042は、例えば、パネル1018、1099又は1199などの2つのパネルに機械式コネクタ6042を取り付けることを可能にする構成内に配置された、4つの釘6000を含むこともできる。他の構成において、図68及び図69に図示するように、単一のパネルは、フレーム6044に沿って配置された釘6000に対応する開口を有することができる。図70及び図71に図示するように、厚紙又はプラスチックから成るパネル1048、1148は、機械式コネクタ6042からの釘6000の位置と相互関係がある複数の開口7001を有することができる。更に、パネル1048、1148は、パネル1048、1148を容易に種々の形状に加工することを可能にする弱い線又は折り目(creases or lines of weakness)1041、1141を含むことができる。例えば、パネル1048は、正方形に形作られた箱に加工することができ、パネル1148は、蓋を有する正方形の箱に加工することができる。正方形又は箱のパネル部分の各々は、機械式コネクタ6042が容易にそれと嵌まることができるように、約21.59cm(約8.5インチ)又は約30.48cm(約12インチ)でよい。
上述したように、タイルフレームは、例えば、第1平面部と、第1平面部から突出するか、あるいは、そうでなければ延伸する第2部分とを有するような、3次元パネルと対応付けられ得るか、あるいは、3次元パネルに取り付けられ得る。例えば、パネルは、パネルに追加的な寸法を与える建築用の、あるいは、他の設計の要素を組み込むことができる。そのような3次元パネルは、簡単に城、要塞、橋及びテントなどに形成され得る。3次元パネルは、レーストラック、迷路、ボールラン又は動物、車両又はスーパーヒーローなどの特徴に類似するように形成され得る。図76〜図78は、本明細書中に記載されたフレームと共に用いられ得る無数の異なる3次元パネルのうちのいくつかを図示する。図76は、トンネル型パネル1218の上部にある1つのフレームと、トンネル型パネル1218の底部に配置された別のフレームとを有する2つのフレームに接続され得るウィンドウ開口を有するトンネル型パネル1218を図示している。トンネル型パネル1218は、単一のフレームだけに接続するようにも設計され得る。図77は、下方端部においてフレーム1012に嵌められ得る城型パネルを図示する。図78は、前述のウィンドウパネル1099、1199と類似するが、追加的な厚さ及び寸法を有して、その側部に沿ってフレームと嵌められ得る出窓型パネル1418を図示する。上述のように、3次元パネルを含むタイルパネルは、種々の材料から作られ得る。
図76〜図78は、種々の建築用パネルを図示するが、他の3次元パネルがそれと共に用いられ得る。図79〜図81は、迷路又はボールランに組み込まれ得る複数のパネル1518、1618、1718を図示する。これらのパネル1518、1618、1718は、フレーム1012と共に、かつ、互いに組み合わせられて通路を作ることができ、それを通って小さな物体が前進するか、あるいは、前進され得る。図79は、円管状を有するパネル1518を図示し、それを通ってボール又は他の小さな物体が前進することができる。図80は、円管を有するパネル1618を図示し、該管は、それを通ってボール又は他の小さな物体が前進するが、横方向に、かつ、長手方向に移動するように曲げられている。最後に、図81は、X形状を示すパネル1718を図示し、それを通ってボール又は小さな物体が種々の方法で動くことができる。これらは、例えば、じょうご状(funnel)又は段のあるボールドロップ(ball−drop)などの多くの他のパネルと共に使用されて、通路を作ることができ、それを通ってボール又は別の小さな物体が前進することができる。
ボールラン又は迷路を作るように使用され得る別のセットのパネルは、図89〜図91に見られる。これらのパネル2118、2218、2318は、概して、第1のパネル又はパネル部分2118a、2218a、2318aと、第2のパネル又はパネル部分2118b、2218b、2318bとを有する。パネル部分の各々は、中に4つの開口2101、2201、2301を有する。これらの開口は、これらパネル2118、2218、2318がフレームのうちの2つか、あるいは、上述の多くの機械式コネクタと接続することができるように、上述の複数の接続釘と嵌まることができる。図76〜図78に図示した3次元の迷路パネルが、フレーム1012に隣接するボールラン又は迷路を形成することができる一方で、図89〜図91のパネルは、パネル2118、2218、2318を通って前進するボールラン又は迷路を形成する。
このようにして、ボール又は他の物体が迷路又はボールランを通って、かつ、フレームを通って前進することができるように、3次元パネル2118、2218、2138は、迷路又はボールランを形成するように使用され得る。そのためには、第1パネル部分2118a、2218a、2318aと第2パネル部分2118b、2218b、2318bとの間に中央部2131、2231、2331が、迷路又はボールランを通って移動するボール又は他の物体を案内又は移動させる。例えば、図89では、パネル2118は直線状のトンネル部分2131を含む。3次元パネル2218の中央部2231は、屈曲部を有するトンネルである。これらの3次元パネルなどは、本明細書中に記載されたフレームと共に使用されて、多くの迷路又はボールラン構成を形成することができる。これらの3次元パネルが接続釘を有するフレームに接続するように、開口と共に図示されてきたが、これらの3次元パネルは、本明細書中に記載された他のフレームと容易に嵌まることを可能にする溝又は他の要素を有することもできる。
他の3次元パネルが、例えば、車両用のレーストラックなどの構造を造るように使用され得る。多くの異なるパネルが、例えば、図82に示したようなランプパネル(ramp panel)1818や図83に示したような半管パネル1918を含むレーストラックに組み込まれ得る。アーチ型又はブリッジ型のパネル2018などのこれら及び他のパネルは、ユーザが車又はトラックなどといった玩具の車両を動かすための道、コース又はレーストラックを提供するように、一緒に使用され得る。
図84〜図88は、いくつかの例示的なトラックの形態を図示する。図84は、複数のタイルパネル1012に取り付けられたランプ(ramp)2418を図示する。図85は、ループパネル2518及び出口ランプ2618を図示する。図86は、2つの異なる群のタイル1010又はフレーム1012を接続するように使用され得るブリッジ型パネル2018を図示する。図87及び図88は、2つの追加的な3次元パネル2718、2818をそれぞれ図示する。パネル2718、2818の各々は、湾曲部を有し、その周りで複数の車両が移動することができる。3次元パネルの各々は、開口を有し、それを介して、パネルが本明細書中に記載されたフレームの釘と嵌められ得る。パネルは、多くの異なる開口及び開口構成を有することができる。一例示的な実施形態において、3次元パネルは、4つの開口を中に有して(例えば、図85のパネル2618参照)、パネルを4つの締め具を有するフレームに取り付けることを可能にする。更に、そのようなパネルは、さまざまな厚さを含んで、フレームの締め具にパネルを固定するのを助けることができる。別の手法において、3次元パネルは、2つの開口を中に有する(例えば、図86及び図88の機械式コネクタ4042に取り付けられるパネル3218参照)。2つの開口を有する3次元パネルは、本明細書中に記載された機械式コネクタと容易に接続することができ、それら自体は、他の磁気フレーム及びタイルを取り付けることができる。
本明細書中に記載された3次元レーストラックパネルは、蓋、フランジ、レッジ(ledges)又はガードレールも含んで、トラック上の車両を維持するようにユーザを支援する。図84及び図86に図示するように、ガードレール3000は、単に一体型で突出した周縁でよい。他の構成において、ガードレールは、ポスト又はレールなどの多くの片を有することができる。
上述したように、ビルディングセット又はキット50は、多くの異なる磁気ビルディングタイル、フレーム、パネル及び/又はコネクタから構成され得る。図31に図示したビルディングセット50は、パネルの溝内に配置されたフレームを有する多くのビルディングタイル、例えば10、13、24、かつ/あるいは、パネルの縁部の周り及び外部に配置されたフレームを有するビルディングタイル、例えば100、207を含むことができる。溝がフレーム又はパネルに配置されていようが、あるいは、釘締め具などの別の接続機構が用いられていようが、ビルディングタイルは、それらの縁部及び面に沿って互いに全て磁気的に接続可能である。また、例えば、図31に図示するように、ビルディングタイルは、コネクタに磁気的に接続され得る。更に、2つの機械式コネクタ(コネクタ142、242、342、2042、6042、4042、5042、6042)は、2つの厚紙片348及び349が互いに隣接して固定されることができるように、互いに磁気的に接続され得る。
追加的な例示的ビルディングキット70、80は、図32及び図33に図示され、これらのキットは、多くの磁気タイル、フレーム、パネル、コネクタ及びパネル片を含むこともでき、それらは、要塞や車両などの種々の構造物を形成するように配設され得る。種々のビルディング要素と共に、ユーザは無数の異なる構成に要素を組み立てるか、あるいは、配設することができる。例えば、図32に図示したキット70と共に作られた構造物は、種々のビルディングタイル10、25と、種々の機械式コネクタ142、242とを用いる。加えて、厚紙から構成され得る、多数の異なって成形されたパネル片448、449、450は、機械式コネクタ及びビルディングタイルと相互作用することができる。図33は、正方形のビルディングタイル10、100、矩形のビルディングタイル13、113及び三角形のビルディングタイル25、125を含む種々のビルディングタイルを有する構造物を作るように使用されたキット80を図示する。図33の例示的な構造において、片548、590は、機械式コネクタ142を有する構造物に組み込まれてきた。
異なる構造物を作るように利用可能な種々のビルディングタイルをユーザに提供するために、キットは、異なる形状及び構成のパネル及びフレームを含むことができる。図34A〜図34Gは、パネル形状に関する多くの選択肢のうちのいくつかを図示する。図34Aは、正方形のパネルを図示し、図34B〜Dは、異なる三角形のパネルを図示する。図34Eは、矩形のパネルを図示し、図34Fは、円形のパネルを図示する。図34Gは、楕円形のパネルを図示する。これらのパネルは、例示的な目的のために図示され、異なるパネル形状が予測される。更に、これらのパネルは、任意の上述のタイル又はフレーム構造、つまり、溝を有するパネル又は溝を有するフレームに組み込まれ得る。また、上述のように、パネル1218、1318、1418、1518、1618及び1718などの3次元パネルは、キット又はタイルに組み込まれ得る。
キットは、厚紙又はプラスチックの切り抜きなどの複数のパネル片も含むこともでき、機械式コネクタ142、242、342、2042、6042、4042、5042、6042の使用によるなど、タイルと共に、かつ、互いに一緒に組み立てられ得る。1つの手法によれば、これらの厚紙又はプラスチック片は、中に弱線を有する一枚のプラスチック又は厚紙から形成され得る。弱線は、ビルディング要素に類似する複数の別々のタイルを作る。一枚の厚紙又はプラスチックからいったん分離されると、これらの別々の厚紙又はプラスチック片は、互いに固定されて種々の構造物を形成することができる。これらの厚紙片は、既知の建築的機構に対応する種々の細部を有することができる。例えば、図35Aは、城の部分又は車の要素、あるいは、構造物のさまざまな他の要素を描くように使用され得る切り欠き構成(notched configuration)を有する切り抜き片90を示す。図35B〜Eのパネル片又は切り抜き片92、94、96、98は、様々なウィンドウ構成を描くが、これらは多くの代替的な要素に再利用され得る。実際、切り抜き片92は、図20において回転されて鉄道横断信号を描く。これらの片は、プラスチック部を開口部の中央に含むことができるか、あるいは、開口内に配置される任意の材料を有さなくてよい。これらの構成は、包括的な表示ではなく、単に本明細書と共に使用され得る種々の選択的な片の例である。また、これらの切り抜き片の一部は、対応するフレームを有する磁気タイルに形成され得る。例えば、切り抜き90は、タイルフレーム112などのフレームと係合されて、中に開口を有する磁気タイルを作ることができる。キットに組み込まれ得る他のパネルは、種々の形状を造るように用いられ得るパネル1048、1148を含む。
本発明の範囲から逸脱することなく、かつ、本発明の概念の範囲内で、多種多様の変形、変更及び組み合わせが上述の実施形態に関して行われ得る。例えば、本明細書中に開示されたビルディングタイルのサイズ及び形状において多くの変形がある。